JP3190301B2 - 非水系多孔質無機質基材用プライマー - Google Patents
非水系多孔質無機質基材用プライマーInfo
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- JP3190301B2 JP3190301B2 JP01387198A JP1387198A JP3190301B2 JP 3190301 B2 JP3190301 B2 JP 3190301B2 JP 01387198 A JP01387198 A JP 01387198A JP 1387198 A JP1387198 A JP 1387198A JP 3190301 B2 JP3190301 B2 JP 3190301B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非水系多孔質無機質
基材用プライマーに関する。さらに詳しくは、特定のシ
リル基含有ビニル系重合体、加水分解性基と結合したケ
イ素含有基を分子中に少なくとも1個有するアミンおよ
び硬化触媒である有機スズ化合物からなる組成物をベー
スとする非水系多孔質無機質基材用プライマーに関す
る。
基材用プライマーに関する。さらに詳しくは、特定のシ
リル基含有ビニル系重合体、加水分解性基と結合したケ
イ素含有基を分子中に少なくとも1個有するアミンおよ
び硬化触媒である有機スズ化合物からなる組成物をベー
スとする非水系多孔質無機質基材用プライマーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅用の無機質板状物として、表
面が緻密なセメント押出成形板から多孔質のALCまで
幅広く開発されている。
面が緻密なセメント押出成形板から多孔質のALCまで
幅広く開発されている。
【0003】一般に無機質板状物などの無機質基材はプ
ラスチック製基材などに比べて吸水性が非常に高く、強
アルカリ性であるなどの特性があり、無機質基材に塗装
する際にはプライマーを塗布してそれらを調整してから
上塗を行なう方法がとられている。
ラスチック製基材などに比べて吸水性が非常に高く、強
アルカリ性であるなどの特性があり、無機質基材に塗装
する際にはプライマーを塗布してそれらを調整してから
上塗を行なう方法がとられている。
【0004】前記のごときプライマーとして使用されて
いるもののうちで、比較的好ましい特性を有するものと
してエポキシ系プライマーがある。
いるもののうちで、比較的好ましい特性を有するものと
してエポキシ系プライマーがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記エポキシ
系プライマーのばあい、無機質基材の中でも表面が緻密
なものに対しては基材へのアンカー効果が充分でなく密
着性が劣り、一方、ALCのような多孔質のものでは表
面が脆弱なためにプライマーが低収縮性または弾力性を
有することなどが要求されているが、エポキシ系プライ
マーは硬いうえに低収縮ともいえないという欠点を有し
ている。
系プライマーのばあい、無機質基材の中でも表面が緻密
なものに対しては基材へのアンカー効果が充分でなく密
着性が劣り、一方、ALCのような多孔質のものでは表
面が脆弱なためにプライマーが低収縮性または弾力性を
有することなどが要求されているが、エポキシ系プライ
マーは硬いうえに低収縮ともいえないという欠点を有し
ている。
【0006】また、プライマー塗装は工場ラインで行な
われるだけでなく、現場塗装もされ、冬場には5℃程度
という低温でも使用されることがあるが、エポキシ系プ
ライマーではこのような低温での硬化性はよくなく、エ
ポキシ系プライマーにかわる低温硬化性のよいプライマ
ーの開発が望まれている。
われるだけでなく、現場塗装もされ、冬場には5℃程度
という低温でも使用されることがあるが、エポキシ系プ
ライマーではこのような低温での硬化性はよくなく、エ
ポキシ系プライマーにかわる低温硬化性のよいプライマ
ーの開発が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記エポキ
シ系プライマーにおける問題を解決すべく鋭意研究を重
ねた結果、本発明を完成するに至った。
シ系プライマーにおける問題を解決すべく鋭意研究を重
ねた結果、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、 (A)主鎖が実質的にビニル系重合体鎖からなり、末端
および(または)側鎖に加水分解性基と結合したケイ素
含有基を1分子中に少なくとも1個有するシリル基含有
ビニル系重合体(ただし、主鎖が実質的にビニル系重合
体鎖からなり、末端および(または)側鎖に加水分解性
基と結合したケイ素含有基を1分子中に少なくとも1個
有し、ガラス転移点(Tg)が10℃以下のシリル基含
有ビニル系重合体および主鎖が実質的にビニル系重合体
鎖からなり、末端および(または)側鎖に加水分解性基
と結合したケイ素含有基を1分子中に少なくとも1個有
し、ガラス転移点(Tg)が30℃以上のシリル基含有
ビニル系重合体を併有する場合を除く)、(B)加水分
解性基と結合したケイ素含有基を分子中に少なくとも1
個有するアミンおよび(C)硬化触媒である有機スズ化
合物からなる組成物をベースとする非水系多孔質無機質
基材用プライマーに関する。
および(または)側鎖に加水分解性基と結合したケイ素
含有基を1分子中に少なくとも1個有するシリル基含有
ビニル系重合体(ただし、主鎖が実質的にビニル系重合
体鎖からなり、末端および(または)側鎖に加水分解性
基と結合したケイ素含有基を1分子中に少なくとも1個
有し、ガラス転移点(Tg)が10℃以下のシリル基含
有ビニル系重合体および主鎖が実質的にビニル系重合体
鎖からなり、末端および(または)側鎖に加水分解性基
と結合したケイ素含有基を1分子中に少なくとも1個有
し、ガラス転移点(Tg)が30℃以上のシリル基含有
ビニル系重合体を併有する場合を除く)、(B)加水分
解性基と結合したケイ素含有基を分子中に少なくとも1
個有するアミンおよび(C)硬化触媒である有機スズ化
合物からなる組成物をベースとする非水系多孔質無機質
基材用プライマーに関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のプライマーのベースとな
る組成物の1成分として、主鎖が実質的にビニル系重合
体鎖からなり、末端および(または)側鎖に加水分解性
基と結合したケイ素含有基(以下、加水分解性シリル基
ともいう)を1分子中に少なくとも1個有するシリル基
含有ビニル系重合体(ただし、主鎖が実質的にビニル系
重合体鎖からなり、末端および(または)側鎖に加水分
解性基と結合したケイ素含有基を1分子中に少なくとも
1個有し、ガラス転移点(Tg)が10℃以下のシリル
基含有ビニル系重合体および主鎖が実質的にビニル系重
合体鎖からなり、末端および(または)側鎖に加水分解
性基と結合したケイ素含有基を1分子中に少なくとも1
個有し、ガラス転移点(Tg)が30℃以上のシリル基
含有ビニル系重合体を併有する場合を除く)が使用され
る。
る組成物の1成分として、主鎖が実質的にビニル系重合
体鎖からなり、末端および(または)側鎖に加水分解性
基と結合したケイ素含有基(以下、加水分解性シリル基
ともいう)を1分子中に少なくとも1個有するシリル基
含有ビニル系重合体(ただし、主鎖が実質的にビニル系
重合体鎖からなり、末端および(または)側鎖に加水分
解性基と結合したケイ素含有基を1分子中に少なくとも
1個有し、ガラス転移点(Tg)が10℃以下のシリル
基含有ビニル系重合体および主鎖が実質的にビニル系重
合体鎖からなり、末端および(または)側鎖に加水分解
性基と結合したケイ素含有基を1分子中に少なくとも1
個有し、ガラス転移点(Tg)が30℃以上のシリル基
含有ビニル系重合体を併有する場合を除く)が使用され
る。
【0010】前記シリル基含有ビニル系重合体の主鎖が
実質的にビニル系重合体鎖からなるとは、主鎖にウレタ
ン結合やシロキサン結合などからなるセグメントのよう
に、ビニル系単量体単位からなるセグメント以外のセグ
メントが、シリル基含有ビニル系重合体にビニル系重合
体としての特性を実質的に損わない範囲で含有されてい
てもよいという意味であり、一般に主鎖を構成する原子
の50原子%程度以下の範囲でビニル系単量体単位から
なるセグメント以外のセグメントが含まれていてもビニ
ル系重合体としての特性が実質的に損われることはな
い。このように主鎖が実質的にビニル系重合体からなる
ため、耐久性、耐薬品性などに優れるプライマーとな
る。また、プライマーを塗布した上にアクリルウレタ
ン、アクリルシリコンまたは一液アクリルなどの上塗塗
料が塗装されるばあいにプライマーとの密着性が極めて
よいという効果がえられる。
実質的にビニル系重合体鎖からなるとは、主鎖にウレタ
ン結合やシロキサン結合などからなるセグメントのよう
に、ビニル系単量体単位からなるセグメント以外のセグ
メントが、シリル基含有ビニル系重合体にビニル系重合
体としての特性を実質的に損わない範囲で含有されてい
てもよいという意味であり、一般に主鎖を構成する原子
の50原子%程度以下の範囲でビニル系単量体単位から
なるセグメント以外のセグメントが含まれていてもビニ
ル系重合体としての特性が実質的に損われることはな
い。このように主鎖が実質的にビニル系重合体からなる
ため、耐久性、耐薬品性などに優れるプライマーとな
る。また、プライマーを塗布した上にアクリルウレタ
ン、アクリルシリコンまたは一液アクリルなどの上塗塗
料が塗装されるばあいにプライマーとの密着性が極めて
よいという効果がえられる。
【0011】前記加水分解性基と結合したケイ素含有基
とは、ケイ素原子(Si)に結合した基(X)が加水分
解によりSiOHとXHに分解しうるような基を含む基
のことであり、このような基がシリル基含有ビニル系重
合体に含まれているため、水が存在しさえすればシラノ
ール基が生成し、シロキサン結合が生成しうるという特
徴が生じる。
とは、ケイ素原子(Si)に結合した基(X)が加水分
解によりSiOHとXHに分解しうるような基を含む基
のことであり、このような基がシリル基含有ビニル系重
合体に含まれているため、水が存在しさえすればシラノ
ール基が生成し、シロキサン結合が生成しうるという特
徴が生じる。
【0012】また、前記シリル基含有ビニル系重合体の
末端および(または)側鎖に加水分解性シリル基を1分
子中に少なくとも1個有するとは、該重合体の主鎖の末
端や側鎖に1分子当り少なくとも1個、好ましくは2個
以上の加水分解性シリル基を有するということである。
1分子当り少なくとも1個の加水分解性シリル基を有す
るため、水分の存在下で高分子量化またはゲル化し、化
学的に安定なシロキサン結合を生成して硬化物の耐薬品
性などを向上させる。また、加水分解性シリル基は無機
質基材への親和性がよく、かつ水分の存在によって架橋
反応をおこすので塗膜は無機質の基材に対しても密着性
がよく、基材が吸水性のものであってもその水分によっ
て悪影響を受けず、フクレや剥離を生じないという効果
がえられる。
末端および(または)側鎖に加水分解性シリル基を1分
子中に少なくとも1個有するとは、該重合体の主鎖の末
端や側鎖に1分子当り少なくとも1個、好ましくは2個
以上の加水分解性シリル基を有するということである。
1分子当り少なくとも1個の加水分解性シリル基を有す
るため、水分の存在下で高分子量化またはゲル化し、化
学的に安定なシロキサン結合を生成して硬化物の耐薬品
性などを向上させる。また、加水分解性シリル基は無機
質基材への親和性がよく、かつ水分の存在によって架橋
反応をおこすので塗膜は無機質の基材に対しても密着性
がよく、基材が吸水性のものであってもその水分によっ
て悪影響を受けず、フクレや剥離を生じないという効果
がえられる。
【0013】なお、前記シリル基含有ビニル系重合体に
存在する加水分解性シリル基1個当りの分子量として
は、1,000〜20,000程度であるのが耐薬品性
や密着性などの点から好ましい。
存在する加水分解性シリル基1個当りの分子量として
は、1,000〜20,000程度であるのが耐薬品性
や密着性などの点から好ましい。
【0014】前記シリル基含有ビニル系重合体の分子量
などにはとくに限定はなく、通常2,000〜30,0
00程度のもの、好ましくは3,000〜25,000
程度のものが使用される。
などにはとくに限定はなく、通常2,000〜30,0
00程度のもの、好ましくは3,000〜25,000
程度のものが使用される。
【0015】また、該重合体のガラス転移点(Tg)な
どにもとくに限定はないが、たとえばTgが10℃以下
というように低くなると重合体が低収縮性であるという
特徴が生じ、Tgが30℃以上というように高くなると
耐薬品性、耐水性、基材の補強性が向上するという特徴
が生じる。
どにもとくに限定はないが、たとえばTgが10℃以下
というように低くなると重合体が低収縮性であるという
特徴が生じ、Tgが30℃以上というように高くなると
耐薬品性、耐水性、基材の補強性が向上するという特徴
が生じる。
【0016】前記のごときシリル基含有ビニル系重合体
は、たとえばビニル系モノマーと加水分解性シリル基含
有モノマー(以下、シリル基含有モノマーともいう)と
の共重合によりえられ、この際、主鎖や側鎖の一部にウ
レタン結合やシロキサン結合などにより形成されたセグ
メントを含むように重合させてもよい。
は、たとえばビニル系モノマーと加水分解性シリル基含
有モノマー(以下、シリル基含有モノマーともいう)と
の共重合によりえられ、この際、主鎖や側鎖の一部にウ
レタン結合やシロキサン結合などにより形成されたセグ
メントを含むように重合させてもよい。
【0017】前記ビニル系モノマーにはとくに限定はな
いが、その具体例としては、たとえばメチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、ペ
ンタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、ポリカル
ボン酸(マレイン酸、フマル酸、イタコン酸など)と炭
素数1〜20の直鎖または分岐のアルコールとのジエス
テルまたはハーフエステルなどの不飽和カルボン酸のエ
ステル;スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレ
ン、スチレンスルホン酸、4−ヒドロキシスチレン、ビ
ニルトルエンなどの芳香族炭化水素系ビニル化合物;酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ジアリルフタレートな
どのビニルエステルやアリル化合物;(メタ)アクリロ
ニトリルなどのニトリル基含有ビニル化合物;グリシジ
ル(メタ)アクリレートなどのエポキシ基含有ビニル化
合物;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジ
エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ビニルピリ
ジン、アミノエチルビニルエーテルなどのアミノ基含有
ビニル化合物;(メタ)アクリルアミド、イタコン酸ジ
アミド、α−エチルアクリルアミド、メタクリルアミ
ド、クロトンアミド、マレイン酸ジアミド、フマル酸ジ
アミド、N−ビニルピロリドン、N−ブトキシメチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルア
ミド、N−メチルアクリルアミド、アクリロイルモルホ
リンなどのアミド基含有ビニル化合物;2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルビニルエ
ーテル、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、アロ
ニクス5700(東亜合成化学工業(株)製)、Pla
ccel FA−1、Placcel FA−4、Pl
accel FM−1、Placcel FM−4(ダ
イセル化学工業(株)製)などの水酸基含有ビニル化合
物;(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸、それらの塩(アルカリ金属塩、アンモニウム
塩、アミン塩など)、無水マレイン酸などの不飽和カル
ボン酸、酸無水物またはその塩;ビニルメチルエーテ
ル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、クロロプレン、プロ
ピレン、ブタジエン、イソプレン、マレイミド、N−ビ
ニルイミダゾール、ビニルスルホン酸などのその他のビ
ニル化合物などがあげられる。
いが、その具体例としては、たとえばメチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、ペ
ンタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、ポリカル
ボン酸(マレイン酸、フマル酸、イタコン酸など)と炭
素数1〜20の直鎖または分岐のアルコールとのジエス
テルまたはハーフエステルなどの不飽和カルボン酸のエ
ステル;スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレ
ン、スチレンスルホン酸、4−ヒドロキシスチレン、ビ
ニルトルエンなどの芳香族炭化水素系ビニル化合物;酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ジアリルフタレートな
どのビニルエステルやアリル化合物;(メタ)アクリロ
ニトリルなどのニトリル基含有ビニル化合物;グリシジ
ル(メタ)アクリレートなどのエポキシ基含有ビニル化
合物;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジ
エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ビニルピリ
ジン、アミノエチルビニルエーテルなどのアミノ基含有
ビニル化合物;(メタ)アクリルアミド、イタコン酸ジ
アミド、α−エチルアクリルアミド、メタクリルアミ
ド、クロトンアミド、マレイン酸ジアミド、フマル酸ジ
アミド、N−ビニルピロリドン、N−ブトキシメチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルア
ミド、N−メチルアクリルアミド、アクリロイルモルホ
リンなどのアミド基含有ビニル化合物;2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルビニルエ
ーテル、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、アロ
ニクス5700(東亜合成化学工業(株)製)、Pla
ccel FA−1、Placcel FA−4、Pl
accel FM−1、Placcel FM−4(ダ
イセル化学工業(株)製)などの水酸基含有ビニル化合
物;(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸、それらの塩(アルカリ金属塩、アンモニウム
塩、アミン塩など)、無水マレイン酸などの不飽和カル
ボン酸、酸無水物またはその塩;ビニルメチルエーテ
ル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、クロロプレン、プロ
ピレン、ブタジエン、イソプレン、マレイミド、N−ビ
ニルイミダゾール、ビニルスルホン酸などのその他のビ
ニル化合物などがあげられる。
【0018】たとえばシリル基含有ビニル系重合体とし
てTgが10℃以下というように低いTgのものを製造
するばあいには、ビニル系モノマーとしてブチルアクリ
レート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートなど
のようにそのホモポリマーのTgが低いビニルモノマー
を多く使用すればよく、またTgが30℃以上というよ
うに高いTgのものを製造するばあいには、メチルメタ
クリレート、エチルメタクリレート、スチレンなどのよ
うにそのホモポリマーのTgが高いビニルモノマーを多
く使用すればよい。
てTgが10℃以下というように低いTgのものを製造
するばあいには、ビニル系モノマーとしてブチルアクリ
レート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートなど
のようにそのホモポリマーのTgが低いビニルモノマー
を多く使用すればよく、またTgが30℃以上というよ
うに高いTgのものを製造するばあいには、メチルメタ
クリレート、エチルメタクリレート、スチレンなどのよ
うにそのホモポリマーのTgが高いビニルモノマーを多
く使用すればよい。
【0019】また、前記シリル基含有モノマーにもとく
に限定はないが、その具体例としては、たとえば
に限定はないが、その具体例としては、たとえば
【0020】
【化1】
【0021】
【化2】
【0022】などがあげられる。
【0023】前記シリル基含有モノマーとビニル系モノ
マーとからシリル基含有ビニル系重合体を製造する方法
にはとくに限定はなく、たとえば特開昭54−3639
5号公報、同57−36109号公報、同58−157
810号公報に示される方法などにしたがって製造しう
るが、アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ系ラジカ
ル開始剤を用いた溶液重合が開始剤の取扱いが容易であ
り、また重合反応生成混合物がそのまま利用できるとい
う点から最も好ましい。
マーとからシリル基含有ビニル系重合体を製造する方法
にはとくに限定はなく、たとえば特開昭54−3639
5号公報、同57−36109号公報、同58−157
810号公報に示される方法などにしたがって製造しう
るが、アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ系ラジカ
ル開始剤を用いた溶液重合が開始剤の取扱いが容易であ
り、また重合反応生成混合物がそのまま利用できるとい
う点から最も好ましい。
【0024】前記製造に際し、必要に応じてn−ドデシ
ルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ブチ
ルメルカプタン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、
γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、(CH3
O)3Si−S−S−Si(OCH3)3、(CH3O)3
Si−S8−S−Si(OCH3)3などの連鎖移動剤を
用いて分子量を調節することができる。
ルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ブチ
ルメルカプタン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、
γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、(CH3
O)3Si−S−S−Si(OCH3)3、(CH3O)3
Si−S8−S−Si(OCH3)3などの連鎖移動剤を
用いて分子量を調節することができる。
【0025】とくに加水分解性シリル基を分子中に有す
る連鎖移動剤、たとえばγ−メルカプトプロピルトリメ
トキシシランを用いればシリル基含有ビニル系重合体の
末端に加水分解性シリル基を導入することができる。
る連鎖移動剤、たとえばγ−メルカプトプロピルトリメ
トキシシランを用いればシリル基含有ビニル系重合体の
末端に加水分解性シリル基を導入することができる。
【0026】重合溶剤としては、炭化水素類(トルエ
ン、キシレン、n−ヘキサン、シクロヘキサンなど)、
酢酸エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、アル
コール類(メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノールなど)、エーテル類(エチルセロソ
ルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテートな
ど)、ケトン類(メチルエチルケトン、アセト酢酸エチ
ル、アセチルアセトン、ジアセトンアルコール、メチル
イソブチルケトン、アセトンなど)のごとき非反応性の
溶剤であればとくに限定はなく使用しうる。
ン、キシレン、n−ヘキサン、シクロヘキサンなど)、
酢酸エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、アル
コール類(メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノールなど)、エーテル類(エチルセロソ
ルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテートな
ど)、ケトン類(メチルエチルケトン、アセト酢酸エチ
ル、アセチルアセトン、ジアセトンアルコール、メチル
イソブチルケトン、アセトンなど)のごとき非反応性の
溶剤であればとくに限定はなく使用しうる。
【0027】本発明のプライマーのベースとなる組成物
の他の成分として、前記シリル基含有ビニル系重合体の
硬化触媒である有機スズ化合物が使用される。該有機ス
ズ化合物を使用するため、使用しないばあいと比較して
シリル基含有ビニル系重合体の硬化が促進される。とく
に冬場の5℃程度というような低温においても硬化が促
進され、容易に架橋が形成され、プライマーとしての物
性発現が速いという顕著な効果がえられる。
の他の成分として、前記シリル基含有ビニル系重合体の
硬化触媒である有機スズ化合物が使用される。該有機ス
ズ化合物を使用するため、使用しないばあいと比較して
シリル基含有ビニル系重合体の硬化が促進される。とく
に冬場の5℃程度というような低温においても硬化が促
進され、容易に架橋が形成され、プライマーとしての物
性発現が速いという顕著な効果がえられる。
【0028】前記有機スズ化合物の具体例としては、た
とえばジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジマレ
エート、ジオクチルスズジラウレート、ジオクチルスズ
ジマレエート、オクチル酸スズなどがあげられる。これ
らは単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
とえばジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジマレ
エート、ジオクチルスズジラウレート、ジオクチルスズ
ジマレエート、オクチル酸スズなどがあげられる。これ
らは単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
【0029】本発明においては、前記シリル基含有ビニ
ル系重合体、硬化触媒である有機スズ化合物および後述
する加水分解性基と結合したケイ素含有基を分子中に少
なくとも1個有するアミンから本発明のプライマーのベ
ースとなる組成物が調製される。
ル系重合体、硬化触媒である有機スズ化合物および後述
する加水分解性基と結合したケイ素含有基を分子中に少
なくとも1個有するアミンから本発明のプライマーのベ
ースとなる組成物が調製される。
【0030】 前記組成物におけるシリル基含有ビニル系
重合体と硬化触媒である有機スズ化合物との配合割合
は、有機スズ化合物の種類などによっても異なり一概に
は規定できないが、加水分解性シリル基含有ビニル系重
合体100部(重量部、以下同様)に対して通常0.0
1〜20部、好ましくは0.01〜10部程度である。
重合体と硬化触媒である有機スズ化合物との配合割合
は、有機スズ化合物の種類などによっても異なり一概に
は規定できないが、加水分解性シリル基含有ビニル系重
合体100部(重量部、以下同様)に対して通常0.0
1〜20部、好ましくは0.01〜10部程度である。
【0031】また、シリル基含有ビニル系重合体が、T
g10℃以下のシリル基含有ビニル系重合体とTg30
℃以上のシリル基含有ビニル系重合体とを含むように調
製したばあいには、とくにALCのように多孔質の無機
質基材に適用したばあい、Tg10℃以下のシリル基含
有ビニル系重合体は低収縮性などの特性をよくするため
に、またTg30℃以上のシリル基含有ビニル系重合体
は補強性や耐水性などをよくするために有効となり、好
ましい。
g10℃以下のシリル基含有ビニル系重合体とTg30
℃以上のシリル基含有ビニル系重合体とを含むように調
製したばあいには、とくにALCのように多孔質の無機
質基材に適用したばあい、Tg10℃以下のシリル基含
有ビニル系重合体は低収縮性などの特性をよくするため
に、またTg30℃以上のシリル基含有ビニル系重合体
は補強性や耐水性などをよくするために有効となり、好
ましい。
【0032】このばあいのTg10℃以下のシリル基含
有ビニル系重合体とTg30℃以上のシリル基含有ビニ
ル系重合体との使用割合は重量比で1/9〜8/2程度
が好ましい。
有ビニル系重合体とTg30℃以上のシリル基含有ビニ
ル系重合体との使用割合は重量比で1/9〜8/2程度
が好ましい。
【0033】なお、Tgは下記Foxの式で計算するこ
とができる。
とができる。
【0034】
【数1】
【0035】(式中、Tgiはi成分のTg、miはi成
分の重量分率を表わす。)前記シリル基含有ビニル系重
合体、硬化触媒である有機スズ化合物および後述する加
水分解性基と結合したケイ素含有基を分子中に少なくと
も1個有するアミンからなる組成物の調製法にもとくに
限定はなく、これらを通常の方法により混合して調製す
ればよい。この際、要すればトルエン、キシレンなどの
炭化水素類;酢酸ブチルなどの酢酸エステル類;メタノ
ール、イソプロパノールなどのアルコール類;その他エ
ーテル類;ケトン類などの溶剤を使用してもよい。
分の重量分率を表わす。)前記シリル基含有ビニル系重
合体、硬化触媒である有機スズ化合物および後述する加
水分解性基と結合したケイ素含有基を分子中に少なくと
も1個有するアミンからなる組成物の調製法にもとくに
限定はなく、これらを通常の方法により混合して調製す
ればよい。この際、要すればトルエン、キシレンなどの
炭化水素類;酢酸ブチルなどの酢酸エステル類;メタノ
ール、イソプロパノールなどのアルコール類;その他エ
ーテル類;ケトン類などの溶剤を使用してもよい。
【0036】前記組成物には脱水剤を配合してもよく配
合しなくてもよいが、繰返し使用しても問題のない安定
性や長期にわたる安定性を確保するためには脱水剤を配
合するほうが好ましい。
合しなくてもよいが、繰返し使用しても問題のない安定
性や長期にわたる安定性を確保するためには脱水剤を配
合するほうが好ましい。
【0037】このような脱水剤の具体例としては、たと
えばオルトギ酸メチル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸
メチル、オルト酢酸エチル、メチルトリメトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
ビニルトリメトキシシラン、メチルシリケート、エチル
シリケートなどの加水分解性エステル化合物があげられ
る。
えばオルトギ酸メチル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸
メチル、オルト酢酸エチル、メチルトリメトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
ビニルトリメトキシシラン、メチルシリケート、エチル
シリケートなどの加水分解性エステル化合物があげられ
る。
【0038】前記説明では前記加水分解性エステル化合
物は組成物の調製時に配合しているが、シリル基含有ビ
ニル系重合体の重合前に加えて溶剤と兼用させてもよ
く、重合終了後に加えておいてもよく、さらにはこの組
成物を用いて本発明のプライマーを調製する際に配合し
てもよい。
物は組成物の調製時に配合しているが、シリル基含有ビ
ニル系重合体の重合前に加えて溶剤と兼用させてもよ
く、重合終了後に加えておいてもよく、さらにはこの組
成物を用いて本発明のプライマーを調製する際に配合し
てもよい。
【0039】前記組成物には密着性改良成分として、1
分子中に少なくとも1個の加水分解性基と結合したケイ
素含有基を有するアミン(以下、シリル基含有アミンと
もいう)の1種または2種以上が含有せしめられる。該
シリル基含有アミンを含有させるため、たとえば本発明
のプライマーをセメント押出成形板のように緻密な表面
を有する無機質基材に適用したばあいにも密着性が著し
く改善されるという効果がえられる。
分子中に少なくとも1個の加水分解性基と結合したケイ
素含有基を有するアミン(以下、シリル基含有アミンと
もいう)の1種または2種以上が含有せしめられる。該
シリル基含有アミンを含有させるため、たとえば本発明
のプライマーをセメント押出成形板のように緻密な表面
を有する無機質基材に適用したばあいにも密着性が著し
く改善されるという効果がえられる。
【0040】前記シリル基含有アミンの具体例として
は、たとえばγ−アミノプロピルトリエトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−アミ
ノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなど
のシランカップリング剤;前記アミノ基を含むシランカ
ップリング剤とエチレンオキシド、ブチレンオキシド、
エピクロルヒドリン、エポキシ化大豆油、油化シェルエ
ポキシ(株)製のエピコート828、エピコート100
1などのエポキシ基を含む化合物などとの反応物などが
あげられる。
は、たとえばγ−アミノプロピルトリエトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−アミ
ノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなど
のシランカップリング剤;前記アミノ基を含むシランカ
ップリング剤とエチレンオキシド、ブチレンオキシド、
エピクロルヒドリン、エポキシ化大豆油、油化シェルエ
ポキシ(株)製のエピコート828、エピコート100
1などのエポキシ基を含む化合物などとの反応物などが
あげられる。
【0041】また、前記シリル基含有アミンの使用量
は、シリル基含有ビニル系重合体100部に対して1〜
500部程度が好ましく、5〜200部程度がさらに好
ましい。
は、シリル基含有ビニル系重合体100部に対して1〜
500部程度が好ましく、5〜200部程度がさらに好
ましい。
【0042】前記シリル基含有アミンをシリル基含有ビ
ニル系重合体と併用するばあい、炭素数1〜4のアルキ
ルアルコールを添加すると、容器に入れた組成物を繰返
し用いたり長期にわたって使用する際の安定化、保存中
の増粘や硬化の防止に有効である。該炭素数1〜4のア
ルキルアルコールの具体例としては、たとえばメタノー
ル、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、n−ブタノール、sec−ブタノールな
どがあげられる。該アルキルアルコールの使用量は、シ
リル基含有アミン100部に対して1〜200部程度が
好ましく、5〜100部程度がさらに好ましい。
ニル系重合体と併用するばあい、炭素数1〜4のアルキ
ルアルコールを添加すると、容器に入れた組成物を繰返
し用いたり長期にわたって使用する際の安定化、保存中
の増粘や硬化の防止に有効である。該炭素数1〜4のア
ルキルアルコールの具体例としては、たとえばメタノー
ル、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、n−ブタノール、sec−ブタノールな
どがあげられる。該アルキルアルコールの使用量は、シ
リル基含有アミン100部に対して1〜200部程度が
好ましく、5〜100部程度がさらに好ましい。
【0043】前記シリル基含有アミンは前記説明では前
記組成物調製時に配合しているが、本発明のプライマー
調製時に配合してもよいことは当然のことである。
記組成物調製時に配合しているが、本発明のプライマー
調製時に配合してもよいことは当然のことである。
【0044】このようにして調製された本発明に用いる
組成物は、一般に通常の塗装方法、たとえば刷毛塗りや
スプレー塗装に適した樹脂濃度と、溶液粘度または希釈
液粘度を有するものである。
組成物は、一般に通常の塗装方法、たとえば刷毛塗りや
スプレー塗装に適した樹脂濃度と、溶液粘度または希釈
液粘度を有するものである。
【0045】本発明のプライマーは前記組成物のみから
構成されていてもよいが、用途に応じて各種顔料、染
料、沈降防止剤、レベリング剤などの添加剤;ニトロセ
ルロース、セルロースアセテートブチレートなどの繊維
素;アルキド樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル系樹脂、
塩素化プロピレン樹脂、塩化ゴム、ポリビニルブチラー
ルなどの樹脂を添加して調製してもよい。とくに顔料の
添加は、プライマーを塗装した部分を識別するうえで有
効である。
構成されていてもよいが、用途に応じて各種顔料、染
料、沈降防止剤、レベリング剤などの添加剤;ニトロセ
ルロース、セルロースアセテートブチレートなどの繊維
素;アルキド樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル系樹脂、
塩素化プロピレン樹脂、塩化ゴム、ポリビニルブチラー
ルなどの樹脂を添加して調製してもよい。とくに顔料の
添加は、プライマーを塗装した部分を識別するうえで有
効である。
【0046】たとえば、本発明のプライマーがALC用
のプライマーとして使用されるばあいにはTgが10℃
以下のシリル基含有ビニル系重合体とTgが30℃以上
のシリル基含有重合体の割合が重量比で1/9〜8/2
程度に配合したものをベース樹脂とし、酸化チタンなど
で着色したもののごとき処方のプライマーが、低収縮性
と耐水性、基材の補強性のバランスを改善するという点
から好ましい。セメント押出成形板用のプライマーとし
て使用されるばあいにはシリル基含有ビニル系重合体1
00部に対してシリル基含有アミンを5〜200部を添
加し、そして使用する該シリル基含有アミンを100部
を基準として炭素数1〜4のアルキルアルコールを5〜
100部添加し、酸化チタンなどで着色したもののごと
き処方のプライマーが、基材への密着性がよい、保存中
の粘度の安定性がよいなどの点から好ましい。
のプライマーとして使用されるばあいにはTgが10℃
以下のシリル基含有ビニル系重合体とTgが30℃以上
のシリル基含有重合体の割合が重量比で1/9〜8/2
程度に配合したものをベース樹脂とし、酸化チタンなど
で着色したもののごとき処方のプライマーが、低収縮性
と耐水性、基材の補強性のバランスを改善するという点
から好ましい。セメント押出成形板用のプライマーとし
て使用されるばあいにはシリル基含有ビニル系重合体1
00部に対してシリル基含有アミンを5〜200部を添
加し、そして使用する該シリル基含有アミンを100部
を基準として炭素数1〜4のアルキルアルコールを5〜
100部添加し、酸化チタンなどで着色したもののごと
き処方のプライマーが、基材への密着性がよい、保存中
の粘度の安定性がよいなどの点から好ましい。
【0047】このようにして調製された本発明のプライ
マーは、一般に刷毛塗りやスプレー塗装などの一般の塗
装法に適した樹脂固形分濃度と、溶液粘度または希釈液
粘度をもつという特性を有するものであるが、含有せし
められる成分の種類や量、用途などによりこれらの特性
も変化するため、前記特性の範囲をはずれるものであっ
てもよいことは当然のことである。
マーは、一般に刷毛塗りやスプレー塗装などの一般の塗
装法に適した樹脂固形分濃度と、溶液粘度または希釈液
粘度をもつという特性を有するものであるが、含有せし
められる成分の種類や量、用途などによりこれらの特性
も変化するため、前記特性の範囲をはずれるものであっ
てもよいことは当然のことである。
【0048】前記のごとき本発明のプライマーは多孔質
無機質基材に塗装され、多孔質無機質基材の吸水性など
の調整がはかられる。
無機質基材に塗装され、多孔質無機質基材の吸水性など
の調整がはかられる。
【0049】本発明のプライマーはシリル基含有ビニル
系重合体をベースとするため、この重合体に存在する加
水分解性シリル基が水分により加水分解してSiOH基
が生成し、多孔質無機質基材表面に存在するSiOH基
と反応することにより、強固な結合が生成するためか、
たとえばセメント押出成形板のように緻密なものに対し
ても密着性が良好である。また、前記加水分解性シリル
基の加水分解およびそののちおこるシロキサン結合の生
成は、冬場の5℃程度というような低温下においてもお
こるため、たとえば従来のエポキシ系プライマーにおけ
る低温下で使用できないという問題が解消される。さら
に、シリル基含有ビニル系重合体の主鎖がビニル系重合
体鎖というエポキシ系樹脂に比してやわらかい主鎖から
なるため、ALCのように多孔質で脆弱な表面に適用し
てもエポキシ系プライマーのばあいのような問題が生じ
ない。
系重合体をベースとするため、この重合体に存在する加
水分解性シリル基が水分により加水分解してSiOH基
が生成し、多孔質無機質基材表面に存在するSiOH基
と反応することにより、強固な結合が生成するためか、
たとえばセメント押出成形板のように緻密なものに対し
ても密着性が良好である。また、前記加水分解性シリル
基の加水分解およびそののちおこるシロキサン結合の生
成は、冬場の5℃程度というような低温下においてもお
こるため、たとえば従来のエポキシ系プライマーにおけ
る低温下で使用できないという問題が解消される。さら
に、シリル基含有ビニル系重合体の主鎖がビニル系重合
体鎖というエポキシ系樹脂に比してやわらかい主鎖から
なるため、ALCのように多孔質で脆弱な表面に適用し
てもエポキシ系プライマーのばあいのような問題が生じ
ない。
【0050】前記多孔質無機質基材の具体例としては、
たとえばコンクリート、モルタル、ALC、気泡コンク
リート、煉瓦、瓦、スレート、ケイ酸カルシウム板、陶
磁器、タイル、石材、木片セメント板、セメント押出成
形板、スラグ、石こうセメント板などがあげられる。
たとえばコンクリート、モルタル、ALC、気泡コンク
リート、煉瓦、瓦、スレート、ケイ酸カルシウム板、陶
磁器、タイル、石材、木片セメント板、セメント押出成
形板、スラグ、石こうセメント板などがあげられる。
【0051】本発明のプライマーの塗装方法にはとくに
制限はなく、またその塗布量は塗装される多孔質無機質
基材表面の緻密性、吸水性などやプライマーの組成など
によっても異なり一概に規定できないが、たとえばセメ
ント押出成形板のように緻密な表面の基材では一般に固
形分で10〜100g/m2程度、ALCのように多孔
質表面の基材では一般に固形分で50〜200g/m2
程度である。
制限はなく、またその塗布量は塗装される多孔質無機質
基材表面の緻密性、吸水性などやプライマーの組成など
によっても異なり一概に規定できないが、たとえばセメ
ント押出成形板のように緻密な表面の基材では一般に固
形分で10〜100g/m2程度、ALCのように多孔
質表面の基材では一般に固形分で50〜200g/m2
程度である。
【0052】以上のように本発明のプライマーを塗装し
た多孔質無機質基材は、耐薬品性、補強性、耐水性また
は上塗材との密着性に優れたものとなり、長期耐久性に
優れた外装材などとして好適に使用しうる。
た多孔質無機質基材は、耐薬品性、補強性、耐水性また
は上塗材との密着性に優れたものとなり、長期耐久性に
優れた外装材などとして好適に使用しうる。
【0053】つぎに本発明のプライマーを実施例に基づ
き説明する。
き説明する。
【0054】合成例1〜3 撹拌装置、温度計、チッ素導入管、滴下ロート、冷却管
を備えた反応器にキシレン360gを仕込み、110℃
に加熱した。そののち、ブチルアクリレート295g、
メチルメタクリレート579g、γ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン117g、アクリルアミド9
g、アゾビスイソブチロニトリル8.5gを溶かした溶
液を、反応器に3時間かけて連続添加した。モノマー添
加終了後、別に用意したアゾビスイソブチロニトリル2
gとトルエン140gとの溶液をさらに1時間かけて添
加し、さらに1時間後重合を行ない、シリル基含有ビニ
ル樹脂(a−1)の溶液をえた。
を備えた反応器にキシレン360gを仕込み、110℃
に加熱した。そののち、ブチルアクリレート295g、
メチルメタクリレート579g、γ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン117g、アクリルアミド9
g、アゾビスイソブチロニトリル8.5gを溶かした溶
液を、反応器に3時間かけて連続添加した。モノマー添
加終了後、別に用意したアゾビスイソブチロニトリル2
gとトルエン140gとの溶液をさらに1時間かけて添
加し、さらに1時間後重合を行ない、シリル基含有ビニ
ル樹脂(a−1)の溶液をえた。
【0055】えられた樹脂溶液の不揮発分濃度は63%
であった。また該樹脂のGPC法による数平均分子量は
15,000であった。シリル基含有ビニル樹脂をPW
C5%、塗料固形分濃度50%となるように酸化チタン
(石原産業(株)製のCR−90)を分散させ、白エナ
メルを調製した。分散はガラスビーズを用い、ペイント
シェーカーで2時間行なった。
であった。また該樹脂のGPC法による数平均分子量は
15,000であった。シリル基含有ビニル樹脂をPW
C5%、塗料固形分濃度50%となるように酸化チタン
(石原産業(株)製のCR−90)を分散させ、白エナ
メルを調製した。分散はガラスビーズを用い、ペイント
シェーカーで2時間行なった。
【0056】一方、単量体およびアゾビスイソブチロニ
トリルの使用割合を表1に示すように変更した他は前記
(合成例1)と同様にして2種の加水分解性シリル基含
有ビニル樹脂(a−2)、(a−3)の溶液をえ、白エ
ナメルを調製した。
トリルの使用割合を表1に示すように変更した他は前記
(合成例1)と同様にして2種の加水分解性シリル基含
有ビニル樹脂(a−2)、(a−3)の溶液をえ、白エ
ナメルを調製した。
【0057】
【表1】
【0058】合成例4 撹拌装置、温度計、チッ素導入管、冷却管を備えた反応
器にキシレン100g、メタノール80g、エピコート
828(油化シェルエポキシ(株)製のビスフェノール
A型エポキシ樹脂)56g、A1100(日本ユニカー
(株)製のγ−アミノプロピルトリエトキシシラン)6
4gを仕込み、常温で30分、そののち70℃で2時間
反応させてシリル基含有アミンの溶液(a−4)をえ
た。なお、(a−4)はメタノールやキシレンを含んだ
反応液を示す。
器にキシレン100g、メタノール80g、エピコート
828(油化シェルエポキシ(株)製のビスフェノール
A型エポキシ樹脂)56g、A1100(日本ユニカー
(株)製のγ−アミノプロピルトリエトキシシラン)6
4gを仕込み、常温で30分、そののち70℃で2時間
反応させてシリル基含有アミンの溶液(a−4)をえ
た。なお、(a−4)はメタノールやキシレンを含んだ
反応液を示す。
【0059】えられた反応物を赤外スペクトル分析法に
より分析したところ、910cm-1のエポキシ基の吸収
は消滅していた。
より分析したところ、910cm-1のエポキシ基の吸収
は消滅していた。
【0060】参考例1〜4および比較例1 JIS R 5201の標準砂を用いて作製したモルタ
ル板に、合成例1〜3でえられた白エナメル10部にジ
オクチルスズマレエートを表2に記載の量加えたものお
よび市販されているエポキシ系プライマーのそれぞれ
を、乾燥後の厚さが約10μmになるように塗装し、た
だちに5℃で養生した。2時間後に塗装サンプルを水に
全没し、5℃で1日保存したのち外観の変化の有無を目
視観察した。結果を表2に示す。
ル板に、合成例1〜3でえられた白エナメル10部にジ
オクチルスズマレエートを表2に記載の量加えたものお
よび市販されているエポキシ系プライマーのそれぞれ
を、乾燥後の厚さが約10μmになるように塗装し、た
だちに5℃で養生した。2時間後に塗装サンプルを水に
全没し、5℃で1日保存したのち外観の変化の有無を目
視観察した。結果を表2に示す。
【0061】
【0062】参考例5〜9および比較例2 ALC板(日本テストパネル工業(株)製)の全面に、
表3に示したプライマーを乾燥後の厚さが約10μmに
なるように塗布し、常温で7日間放置したのち水にサン
プルを全没させ、下記凍結融解性試験を行ない、外観の
変化(ワレの発生)の有無を目視観察し、異常の発生し
たサイクル数および5サイクル後の重量変化率を測定し
た。結果を表3に示す。
表3に示したプライマーを乾燥後の厚さが約10μmに
なるように塗布し、常温で7日間放置したのち水にサン
プルを全没させ、下記凍結融解性試験を行ない、外観の
変化(ワレの発生)の有無を目視観察し、異常の発生し
たサイクル数および5サイクル後の重量変化率を測定し
た。結果を表3に示す。
【0063】凍結融解性試験は−20℃で3時間、60
℃で3時間を1サイクルとして行なった。
℃で3時間を1サイクルとして行なった。
【0064】
【0065】実施例1〜2、参考例10〜11および比
較例3 押出セメント板((株)ノザワ製の商品名アスロック)
に表4に示した組成のプライマーを乾燥後の厚さが約1
0μmになるように塗布し、常温で7日間放置したのち
水にサンプルを全没させ、実施例5〜9と同様にして凍
結融解性試験を行ない、ブリスターまたはワレの発生の
有無を目視観察してこれらの発生したサイクル数を求め
た。また、50サイクルを終了した時点で密着性試験を
行なった。結果を表4に示す。
較例3 押出セメント板((株)ノザワ製の商品名アスロック)
に表4に示した組成のプライマーを乾燥後の厚さが約1
0μmになるように塗布し、常温で7日間放置したのち
水にサンプルを全没させ、実施例5〜9と同様にして凍
結融解性試験を行ない、ブリスターまたはワレの発生の
有無を目視観察してこれらの発生したサイクル数を求め
た。また、50サイクルを終了した時点で密着性試験を
行なった。結果を表4に示す。
【0066】なお、表4中のA1120は、N−β−ア
ミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシランで
ある。また、密着性は1mmゴバン目のセロハンテープ
剥離法で評価した。
ミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシランで
ある。また、密着性は1mmゴバン目のセロハンテープ
剥離法で評価した。
【0067】
【0068】
【発明の効果】本発明のプライマーを使用すると、従来
のエポキシ系プライマーを用いたばあいの欠点であるA
LCのように多孔質で脆弱な表面に適用したばあい、塗
膜はワレが生じやすく耐久性に劣るという欠点や、セメ
ント押出成形板のように表面が緻密なものへの密着力が
不充分であるという欠点や、低温で使用できないなどの
欠点を解消することができる。
のエポキシ系プライマーを用いたばあいの欠点であるA
LCのように多孔質で脆弱な表面に適用したばあい、塗
膜はワレが生じやすく耐久性に劣るという欠点や、セメ
ント押出成形板のように表面が緻密なものへの密着力が
不充分であるという欠点や、低温で使用できないなどの
欠点を解消することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 (A)主鎖が実質的にビニル系重合体鎖
からなり、末端および(または)側鎖に加水分解性基と
結合したケイ素含有基を1分子中に少なくとも1個有す
るシリル基含有ビニル系重合体(ただし、主鎖が実質的
にビニル系重合体鎖からなり、末端および(または)側
鎖に加水分解性基と結合したケイ素含有基を1分子中に
少なくとも1個有し、ガラス転移点(Tg)が10℃以
下のシリル基含有ビニル系重合体および主鎖が実質的に
ビニル系重合体鎖からなり、末端および(または)側鎖
に加水分解性基と結合したケイ素含有基を1分子中に少
なくとも1個有し、ガラス転移点(Tg)が30℃以上
のシリル基含有ビニル系重合体を併有する場合を除
く)、(B)加水分解性基と結合したケイ素含有基を分
子中に少なくとも1個有するアミンおよび(C)硬化触
媒である有機スズ化合物からなる組成物をベースとする
非水系多孔質無機質基材用プライマー。 - 【請求項2】 炭素数1〜4のアルキルアルコールを含
む請求項1記載のプライマー。 - 【請求項3】 顔料を含有する請求項1または2記載の
プライマー。 - 【請求項4】 多孔質無機質基材がALCである請求項
1、2または3記載のプライマー。 - 【請求項5】 多孔質無機質基材がセメント押出成形板
である請求項1、2または3記載のプライマー。
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|---|---|---|---|
| JP01387198A JP3190301B2 (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 非水系多孔質無機質基材用プライマー |
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|---|---|---|---|
| JP01387198A JP3190301B2 (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 非水系多孔質無機質基材用プライマー |
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ID=11845308
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP01387198A Expired - Fee Related JP3190301B2 (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 非水系多孔質無機質基材用プライマー |
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|---|---|---|---|---|
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| JP2023046905A (ja) * | 2021-09-24 | 2023-04-05 | デンカ株式会社 | プライマー組成物、表面保護用組成物セット、および表面保護工法 |
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- 1998-01-27 JP JP01387198A patent/JP3190301B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
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| JP2823249B2 (ja) | 1989-06-28 | 1998-11-11 | 鐘淵化学工業株式会社 | 無機質基材用プライマー |
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