JP3176373B2 - ポリマー含有溶液を使用する生体分子のキャピラリー電気泳動分子量分離 - Google Patents
ポリマー含有溶液を使用する生体分子のキャピラリー電気泳動分子量分離Info
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Description
およびオリゴ糖類)の分離、特に、分子篩マトリックス
およびキャピラリー電気泳動のための非共役壁コーティ
ングの両方として有効である約0.01および1.0%の間の
電荷パーセントを有する親水性ポリマーを含有する低粘
度溶液の使用に関する。
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行1991年12月3日。
導化アミノ酸を含む種々の生体分子の分離に広く使用さ
れる。高速高分解分離ができる1つの電気泳動技術はキ
ャピラリー電気泳動(CE)である(コーエン、1987、19
88;コンプトン;カスパー)。一般的には、CEは内径が
約10−200ミクロンで、長さが約5−100cmまたはそれ以
上の範囲にある融解シリカキャピラリーチューブを用い
る。
スラブは流動性電気泳動媒体で充填され、流動性媒体は
非流動性安定化ゲル分離媒体を形成するように共有架橋
または温度固化される。試料容量はチューブの一端に引
き入れまたは添加され、電界は媒体を介して試料を引き
出すようにチューブを横切って配置される。マトリック
ス内の電気泳動分離は、変性タンパク質および核酸種
(これらは電荷密度がほぼ同じである)の場合には分子
の大きさに、或いはペプチドおよびタンパク質の場合に
は、大きさと電荷の組合せに基づかせることができる。
て広範囲の分子量および電荷の種の分離を行うことがで
きる。約1,000塩基よりも大きい核酸フラグメントを分
離するため、例えば、好ましい温度固化物質はアガロー
スであり、アガロースの濃度は、5〜60キロ塩基の大き
さの範囲でフラグメントを分離するため、約0.3%か
ら、100〜3,000塩基対の範囲でフラグメントを分離する
ため、約2%まで変えることができる(マニアチス)。
さらに小さいフラグメント、一般的には約1,000塩基対
以下では、通常架橋したポリアクリルアミドで分離され
る。アクリルアミドポリマーの濃度は、100〜1,000塩基
対の範囲でフラグメントを分離するために、約3.5%か
ら、10〜100塩基対の大きさの範囲で分離するために、
約20%までの範囲にあることができる。タンパク質を分
離するため、約3%〜20パーセントの間の濃度で架橋し
たポリアクリルアミドが一般に適当である。一般に、分
離される分子種が小さい程、架橋ポリマーの濃度は高
い。
解能は限られており、小さい分子量種の場合には、電気
泳動チューブ内、および特にキャピラリーチューブ内
で、高ポリマー濃度にて均質で均一なポリマーマトリッ
クスを形成することが難しい。チューブ内に高濃度の固
化マトリックスを形成するための通常の方法では、高濃
度のモノマー溶液(アクリルアミドおよびビスアクリル
アミド)は、流動性の形態で流体がチューブ内に導かれ
る。流動性物質を次に、例えば、過硫酸塩の存在で光を
照射して重合化させる。
熱勾配は、マトリックスの不均質に導くことができる不
均一な反応速度および熱乱流を生成する傾向がある。ま
た、架橋反応中に生成した閉じ込められたガスの気泡は
マトリックス中に空隙を生成する。マトリックス中の非
均一性は、特に、密接に関連した小さい分子量の種の中
で達成できる分解能の度合を制限する。
ーが流動性形態で電気泳動チューブに導かれ、次に冷却
によってゲルを固体の形態にすることができる。このア
プローチは、しかしながら、諸性質を設定する必要な温
度固化硬化性を有することが知られている寒天やアガロ
ースのようなポリマーは、高ポリマー濃度でも、低分子
量の種を分離するために有効ではないので、小さいペプ
チドやオリゴヌクレオチドのような、低分子量の種を分
離するためには一般に適さない。
限は、電気泳動分離後、マトリックス内の分離した分子
種を回収することが困難なことである。標本スケールの
電気泳動チューブの場合では、固化したマトリックスは
マトリックスを除くことができる前にチューブ壁から注
意して分離する必要があり、この方法は直径が小さいチ
ューブでは事実上不可能である。マトリックスが除去さ
れ、所望の分子種を含有するマトリックス領域が同定さ
れた後でも、関係のある種を長い溶出手順によって、あ
るいは電気泳動溶出によってのみマトリックス領域から
回収することができる。
ラリーチューブ壁に共有結合していた(コーエンら、19
91;カーガーら、1989;アルスチンら、1987)。最も普通
に重合したマトリックスはコーティング物質を共有結合
した後に導かれる(コーエンら、1991;カーガーら、198
9)。水溶性ポリマーは架橋重合電気泳動媒体に脆弱性
を減らすため、すなわち取扱容易性を改善するため、そ
して移動速度特性を改善するために添加された(オガ
ワ、1987;オガワら、1990)。
0日発行)は、生体ポリマーのキャピラリー電気泳動分
離のために有用なメッシュ寸法を有する低粘度溶液中に
荷電していない水溶性ポリマーを使用することを記載し
ている。
体ポリマーの分離のために電気浸透流を調整するため非
共有コーティングを使用することを記載している。キャ
ピラリーチューブはアノードとカソードの電解質貯蔵器
との間に連結し、電界を貯蔵器を横切って配置し、チュ
ーブ内に電気浸透流を生成させる。電気浸透流の間に、
チューブの表面電荷を変えることができる化合物をチュ
ーブ内に引き入れチューブに通し、チューブ内の電気浸
透流の割合をモニターする。前記モニタリングから測定
されるように、チューブ内の所望の電気浸透流の割合が
得られるまで、化合物をチューブ内に引き入れチューブ
に通すことを続ける。
電極室溶液に粘度上昇添加物を含有させてキャピラリー
電気泳動中に電気浸透流を抑えることを記載している。
アミドを用いて行われた(ウィドハルムら、1991;タカ
ギら、1991;ボード、1978)。しかしながら、CEにおい
て液体ポリアクリルアミドを用いるタンパク質分離は
(i)タンパク質またはタンパク質複合体の移動の電気
浸透流の効果(ウィドハルムら、1991)、(ii)試料の
タンパク質またはタンパク質複合体を別々のバンドに分
離するために十分に高いポリアクリルアミド濃度の使用
(タカギら、1991)、および(iii)タンパク質バンド
の追跡(ボード、1978)を含む付随する問題がある。
る。2つの端部をもつキャピラリーチューブを用意す
る。このキャピラリーチューブは (i)その内壁表面に荷電した化学基を有し、そして (ii)(a)分子量が20および5,000キロダルトンの
間、および(b)0.01ないし1.0%の間の電荷パーセン
トを有する少なくとも1つのポリマーまたはコポリマー
種を含有する非架橋親水性ポリマーまたはコポリマー溶
液の重量(w/w)に対し0.05ないし30重量%を含有する
電解質溶液を充填する。電荷パーセントは全ポリマーサ
ブユニットに対し荷電したモノマーサブユニットのモル
パーセントによって測定され、そこでは荷電したモノマ
ーサブユニットは選択された電気泳動のpHで壁電荷と逆
の電荷を有する。チューブ端は電解質溶液を含有するア
ノードとカソードの貯蔵器に浸す。分離される生体分子
を含有する試料は、チューブの1端に導入される。次に
試料中の前記生体分子を分離するために有効な極性を用
いて貯蔵器を横切って電界を印加する。
含む:ポリアクリルアミド類(例えば、ポリアクリルア
ミド、ポリ(N,N−ジメチルアクリルアミド)およびポ
リメタクリルアミド)、ポリオキシド類(例えば、ポリ
エチレンオキシドおよびポリプロピレンオキシド)、ポ
リエーテル類(例えば、ポリビニルメチルエーテル)、
ビニルポリマー類(例えば、ポリビニルピロリジン、ポ
リビニルアルコール、およびポリビニルアセテート)、
セルロースポリマー類(例えば、メチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース)、
アクリルポリマー類(例えば、ポリヒドロキシエチルメ
タクリレートおよびオリエチレングリコールモノメタク
リレート)、天然ゴムおよび多糖類(例えば、キサンタ
ン類、デキストラン類、寒天、ガール、および澱粉
類)。
リマー、またはこれら2種の混合物を含むことができ
る。
分子は少なくとも1つの荷電した基を含み、これは第1
アミン、第2アミン、第4アミン、カルボン酸、スルホ
ン酸、リン酸、硫酸、およびホスホン酸から成る群から
選ばれる電荷を有する。ポリマーまたはコポリマー分子
は、第1アミン、第2アミン、および第4アミンから成
る群から選ばれる少なくとも1つの荷電した基、および
カルボン酸、スルホン酸、リン酸、硫酸、およびホスホ
ン酸から成る群から選ばれる少なくとも1個の荷電した
基を含むことができる。
およびジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMA
C)のコポリマーであり、このコポリマーは分子量が約2
00と600kdの間にある。さらに、ポリマー分子は1サブ
ユニットのアクリルアミドにつき0.02ないし0.4%の第
4アミンN,N−ジメチル−ピロリジンを含む。
とテトラメチルエチレンジアミン(TEMED)のコポリマ
ーであり、このコポリマーは約100と500キロダルトンの
間の分子量を有する。さらに、ポリマー分子は1サブユ
ニットのアクリルアミドにつき0.05ないし0.5%の第3
アミンテトラメチルエチレンジアミンを含有する。
子の濃度は壁表面を非共有的に被覆し、約2×10-5cm2/
秒・V以下に電気浸透流(EOF)を有意にコントロール
し減らすために十分である。
学的、光学的(例えばUV吸収または蛍光)またはラジオ
アイソトープによる性質を測定することによって電気泳
動キャピラリーチューブ中の分離した生体分子の存在を
検出することを含むことができる。
チド類の分離に応用することができる:これらの生体分
子は電気泳動媒体のpHで正味の正または負の電荷を有す
ることができる。1つの具体例では、生体分子は、例え
ば、ドデシル硫酸ナトリウムを用いて分離の前に変性さ
せることができる。変性剤、例えばドデシル硫酸ナトリ
ウムは、また電解質溶液に存在させることもできる。
ことができる。核酸フラグメントは1本鎖または2本鎖
のDNAまたはRNAであることができる。2本鎖核酸の示差
移動度はフラグメントに内位添加剤を添加して調整さ
れ、ポリマー溶液を介して一層小さい分子量のフラグメ
ントの移動速度を優先的に増加させることができる。こ
のような内位添加剤の例としては臭化エチジウムおよび
アクリジンオレンジがある。本発明の方法は、−−試料
を1またはそれ以上の選ばれた制限エンドヌクレアーゼ
を用いて処理した後、DNA試料の制限消化分析を行うた
めに応用することができる。
に改変されたオリゴ糖類の分離に応用することもでき
る。
たキャピラリーチューブから成る。このキャピラリーチ
ューブはその内壁表面に荷電した化学基を有し、(a)
20と5,000キロダルトンの間の分子量、および(b)0.0
1ないし1.0%の間の電荷パーセントを有する少なくとも
1のポリマーまたはコポリマー種を含有する非架橋、親
水性ポリマーまたはコポリマー溶液の重量(w/w)に対
し0.05ないし30重量%を含有する電解質溶液で充填され
ている。上記のように、電荷パーセントは全ポリマーサ
ブユニットに対し荷電したモノマーサブユニットのモル
パーセントによって測定され、そこでは荷電したモノマ
ーサブユニットは選択された電気泳動pHにて壁電荷に対
し逆の電荷を有する。
ーブを充填するために使用することができる。
ラリー電気泳動システムの概略図である。
るために設計されたキャピラリー電気泳動システムの概
略図であり; 図3はキャピラリー電気泳動チューブの拡大断片図で
あり、右から左への方向に電気浸透流(e)を示してい
る。
る2%(w/v)ポリアクリルアミドの粘度とEOFの効果を
示す。
る2%(w/v)ポリアクリルアミドの粘度とEOFの効果を
示す。
クへの分離を示す。分離に使用したコポリマーDADMAC/
〔AAm〕%は各電気泳動図の右側に示す。
分離を示す。分離のために使用したコポリマーDADMAC/
〔AAm〕%は各電気泳動図の右側に示す。
された線状コポリマーについて提案された構造を示す。
波電圧に関して、比較的小さい核酸フラグメント(点
線)と比較的大きい核酸フラグメント(一点鎖線)に対
する仮定的な速度曲線を示す。
成分のための較正曲線の結果を示す。プロットはタンパ
ク質成分の相対移動度に対する対数(分子量)を示す。
の50連続行程から標本を取った3行程の結果を示し、そ
こではキャピラリーチューブはポリマー溶液を用いてだ
け行程間にフラッシさせた。
オンコポリマー中の2本鎖DNA分子の分離を示す。
対数比粘度のプロットを示す。
パーセント濃度に対する対数比粘度のプロットを示す。
ド%値の範囲を超えるポリアクリルアミド%に対するタ
ンパク質混合物中のタンパク質の相対移動時間のプロッ
トを示す(ファーガソン回帰分析)。
ち、同一のサブユニットから成るホモポリマー、におい
て一緒に共有結合したさらに小さいモノマーサブユニッ
トから成る大きい分子をその伝統的な意味で用る。コポ
リマーの語は同一分子中に2種またはそれ以上の種類の
モノマー単位を含むポリマーに適用するために用いられ
る。共重合によっていずれかのホモポリマーの性質とは
異なる性質をもつコポリマー物質を作ることができる。
本発明におけるコポリマーの例は図8に示される提案さ
れた構造を有する線状ポリマーを形成するためのアクリ
ルアミドとDADMACの混合物である。明細書中では、ポリ
マー溶液はポリマー、ポリマーの混合物、コポリマー、
コポリマーの混合物、またはポリマーとコポリマーの混
合物を含んだ溶液に適用される。
ー/コポリマーを記述する。
ク質、ポリペプチド、ペプチド、核酸、一本鎖および二
本鎖DNAおよび/またはRNAに関連する。オリゴ糖類また
は糖タンパク質のような他の生体分子もまた本発明の方
法によって分析することができる。生体分子は線状、分
枝状、天然または化学的に改変することができる。
長鎖である(ポリペプチド)。タンパク質は1、2また
はそれ以上のポリペプチド鎖から成り、さらに例えば鉄
または炭水化物のようなポリペプチド鎖と会合する若干
の他の型の物質を含むことができる。タンパク質の大き
さは(任意の数の)5,000ないし数10万グラム/モルの
むしろ広い範囲をカバーする。5,000の数字は約40〜45
のアミノ酸の存在に相当する。約5,000g/モルよりも小
さいタンパク質は一般にポリペプチドまたは単にペプチ
ドと呼ばれる(ボヒンスキイ)。
対する電荷パーセントは全ポリマーサブユニットに関し
て荷電したモノマーサブユニットのモルパーセントとし
て測定される。
中の少なくとも1のポリマーまたはコポリマーの使用を
記載する。本発明の電解質溶液を含有するポリマー(ポ
リマー溶液)は一般にキャピラリーチューブに導入さ
れ、そこではキャピラリーチューブはその内壁表面に荷
電した化学基を有する:内表面壁の負に荷電した基をも
つキャピラリーの具体例はガラスまたは溶融シリカであ
る。次にキャピラリーチューブは非架橋の親水性ポリマ
ーまたはコポリマーの重量(w/w)に対し0.05ないし30
重量%を含有するポリマー溶液で充填される:溶液は1
またはそれ以上のポリマーまたはコポリマー種を含むこ
とができる。一般に、ポリマーまたはコポリマー種は
(i)分子量が20と5,000キロダルトンの間であり、そ
して(ii)電荷パーセントが0.01と1.0%の間である。
選択された電気泳動のpHでは、ポリマーまたはコポリマ
ーの電荷はキャピラリーチューブの内壁表面上の荷電し
た化学基とは逆である。
上記ポリマーを含むアノードまたはカソードの貯蔵器に
浸漬される。生体分子または生体分子混合物の試料はキ
ャピラリーチューブの1端に導かれ、貯蔵器を横切って
電界を印加する。荷電した生体分子は電界を通って移動
するので、それらはポリマー溶液によって確立された篩
分けマトリックスを通って示差移動によって寸法および
/または形状に基づいて分離される。
ラリー電気泳動システム20(アプライド・バイオシステ
ムズ、フォスターシティ CA)の簡単な概略図である。
このシステムは好ましくは約10〜200cm、一般には約100
cm以下の長さ、および好ましくは約10〜200μm(ミク
ロン)、一般には約50μmの内径を有するキャピラリー
チューブ22を含む。図に示した例では、チューブを水平
位置に支持し下方に曲げられた末端領域をもつ。ひとつ
の好ましいキャピラリーチューブは50μmの内径をもつ
溶融シリカチューブであり、ポリマイクロ・テクノロジ
ーズ(フェニックス、AZ)から入手できる。
200μmまたはそれ以下のカラム内部または直径の厚さ
にて、ポリマー溶液のカラムを支持することができるチ
ューブまたは導管のいずれかであることができる。例え
ば、チューブはガラススライド等に形成された導管の形
にすることができる。
面に荷電した化学基を有する。本発明の1の具体例で
は、チューブの内側表面に好ましくは約4〜9の間のpH
にて負に荷電した化学基をもつ。表面の化学基は表面が
負に荷電したシラノール基を有する溶融シリカチューブ
に対する場合のように、キャピラリー物質の固有の性質
であることができる。あるいは、または加えて、キャピ
ラリー壁は内側のキャピラリー壁に、酸基のような負の
化学基を共有結合するための既知の誘導化試薬、または
既知の負に荷電した表面被覆剤を用いて処理することが
できる。あるいは、内壁表面に共有結合した正に荷電し
た基をもつように内壁表面を電子対を共有するように改
変することができる。ガラス等を誘導または被覆するた
めの方法は当該分野では良く知られている。1の好まし
いキャピラリーチューブは内径が50μmの溶融シリカチ
ューブであり、ポリマイクロ・テクノロジーズ(フェニ
ックス AZ)から入手できる。
り換えることができる:検出器の側の貯蔵器および試料
の側の貯蔵器−−カソードからアノードまでまたはアノ
ードからカソードまで。工程の極性は、各貯蔵器の電荷
に関連して、多くのキャピラリー電気泳動機械につき選
択することができる。
液28を含む:このポリマー溶液は以下に記載される。22
aで示されたチューブのカソード端部を、図に示すよう
に、電気泳動の間、ポリマー溶液に浸す。
末端に装填される生体分子の混合物を含む。好ましくは
試料物質は希釈電解溶液または水に溶解する。試料とカ
ソードの貯蔵器は、チューブのカソード下端を貯蔵液に
浸すことができる位置に配置するために、カルーセル等
に支持することができる。図には示していないが、カル
ーセルは、例えば、電気泳動の工程または異なるポリマ
ー溶液の間でチューブを洗浄またはフラッシするための
溶液を含む追加の貯蔵器を備えることができる。
アノード貯蔵器32内にシールされており、図に示すよう
に、貯蔵器に含まれる電解溶液34を含有するアノードポ
リマー浸す。貯蔵器内の第二のチューブ38は、例えば,
洗浄溶液、電気泳動ポリマー溶液のように液体をチュー
ブを介して引き出し、貯蔵器30の生体分子試料物質をチ
ューブに装填するために、微細に調整された真空装置
(図には示していない)に連結する。真空装置に代わる
ものとして、正圧システムを使用して洗浄溶液、試料等
を導くことができる。
た電位を印加するため、図に示すようにカソードとアノ
ードの貯蔵器に連結する。電力供給導線を、それぞれ、
カソード貯蔵器とアノード貯蔵器の白金電極41、42に連
結する。電源は電極を通る定電圧(DC)を、好ましくは
5〜50KVに設定した電圧で、印加するように設計するこ
とができる。また代わりに、あるいは加えて、電源を貯
蔵器間に選択された周波数のパルス電圧を印加するよう
に設計することができる。一般にキャピラリーチューブ
が短いほど、印加できる電界強度が高くなり、電気泳動
分離が迅速になる。パルスした電圧モードで操作すると
き、電源は好ましくは約50HzからKHzの範囲まで調整で
きる周波数で、また約10〜30KVのrms電圧出力で方形波
パルスを出力する。MHzの範囲でも、さらに高いパルス
周波数を、いくつかの応用のために合わせることができ
る。
テムの検出器44を、チューブ中の光学検出ゾーン46を通
って移動する生体分子を光学的に(例えばUV吸収または
蛍光)モニターするために、チューブのアノード端部付
近に設置する。検出器はUVまたは可視吸収検出用および
/または蛍光発光検出またはラジオアイソトープ検出用
に設計することができる。UV吸収は、例えばフローセル
をキャピラリーホルダーと共に有する、アプライド・バ
イオシステム・モデル270キャピラリー電気泳動システ
ムに組み込まれたUV吸収検出器を用いて、200〜280nmで
一般に行うことができる。
体分子と関連する蛍光種によって、約240〜500nmに調整
できる選ばれた励起波長で行われる。蛍光検出器の一例
は、ヒューレート・パッカード(パロ・アルト、CA)か
ら入手でき、キャピラリーチューブ検出用に上述のよう
に改良されたHP1046A検出器である。この検出器は電気
泳動ピークを記録するため積分器/プロッタ45に連結す
る。
れたHPLCアイソトープ検出器を使用して行うことができ
る(Radiomatic Instruments & Chemical Co.,Inc.,Me
riden,CT)。
にしてキャピラリーチューブに適当な洗浄とすすぎの溶
液を引き出し、このチューブを完全に洗浄する。本発明
の実施においてポリマー含有電解質溶液それ自体は試料
工程間のシステムをフラッシするために使用することが
できる。ポリマー含有電解溶液とは異なる洗浄溶液を使
用する場合、次にチューブに若干量の電解質ポリマー溶
液をフラッシする。少量の一般には1〜10ナノリットル
の試料物質をカソードチューブ端部に真空注入によって
装填する。生体分子ピークがすべて検出ゾーンを通過す
るまでカソードとアノードの貯蔵器の間に電圧をかけ
る。
できる電気泳動システム50の断面図を示す。システムの
キャピラリーチューブ52は、56で示した検出ゾーンの付
近の上流で小さいクリアランスブレーク54を有する。ブ
レークのいずれかの側のチューブ部はチューブの内外に
電気泳動により移動する有孔のガラススリーブ58によっ
て連結されている。チューブの連結部は適当なポリマー
含有電界溶液62を充填した貯蔵器60内に密封する。貯蔵
器の接地電極64は負の側が適当なカソード貯蔵器と連結
されているパルス電圧電源66の高圧側に連結する。接地
電極64は負の側が適当なアノード貯蔵器と連結されてい
るDC電源68の高圧側に連結する。
した後、パルス電圧電源を所望の電圧と周波数レベルに
調整し、DC電源を所望の電圧レベルに調整する。試料中
の生体分子をブレーク54の上流内のパルス電場下に分離
する。その後に、フラグメントをパルス周波数ノイズ効
果なしに光学的に検出できる検出ゾーンを通って一定電
圧の電界にフラグメントを運搬する。
れた生体分子を収集するためにも電気泳動システムを容
易に適合させることができることは高く評価されるであ
ろう。試料収集は例えばフラグメントを溶出できる一連
のカソード貯蔵器を用いることによって行われる。
ピラリー電気泳動器具に見いだされる圧力を用いるキャ
ピラリーによって溶液を引っ張るまたは押す速度を決定
する本発明のファクターである。キャピラリーを通る溶
液の流速は逐次分析の間に溶液マトリックスを置換する
ためにどの位の時間が必要であるかを決定する。過度の
置換時間は本発明の実用性または便利さを小さくする。
キャピラリーチューブの端部間の圧力Pによって、長さ
L、そして半径rのキャピラリーチューブを通って移動
する粘度ηの流体の流速vは、ポアズイユの式: v=πpr4/8Lη によって表される。
ため、時間tを要する溶液の粘度を計算するために再配
列することができる: η=tpr2/8L2 例えば、50cmの長さ(L=50)、50μMの直径(r=
0.0025cm)のキャピラリーに20″Hgの圧力(p=0.678
バール)をかけると、30分(t=1,800秒)(この時間
は従来のキャピラリー電気泳動には多すぎると考えられ
ていた。)以内で置き換えられる容量をもつように38セ
ンチポワズ(η=0.38ポワズ)以下の溶液濃度を必要と
するだろう。
ーの分子量と溶液中のその濃度によって決定される。溶
液の比粘度ηspは一定の調整された圧力および温度にて
キャピラリーチューブを流れるように、ポリマー溶液に
ついて時間t、および水について時間t0を測定して計算
される。ABIモデル270キャピラリー電気泳動は20″Hgの
圧力と30℃の温度の場合にはキャピラリー粘度計として
用いられる。比粘度は次のように計算される: ηsp=(t/t0)−1 2%溶液の標準MW線状ポリアクリルアミド類(アクリ
ルアミド分子の線状重合によって形成されるポリアクリ
ルアミドは広範囲の分子量で入手できる;ポリサイエン
シーズ・インコーポレイテッド、ウォリントン、PA)を
使用して、図13において比粘度(上述のように測定し
た)の対数と分子量の対数との間に良好な線状の相関性
が認められる。この相関性の勾配は1.042であり、従来
技術に従って、この粘度は溶液中のポリマー/コポリマ
ーの大きさを直接測定される。従って、38センチポワズ
(比粘度30)以下の粘度の我々の例を用いると、2%の
ポリマー溶液は過剰な置換時間を避けるため約790,000
以下のMWのポリアクリルアミドを使用する必要がある。
場合、溶液の粘度が対応して増加する。この事実は図14
に示され、溶液中の367,000ダルトンMWの線状ポリアク
リルアミド(ポリサイエンシーズ・インコーポレイテッ
ド)の比粘度の対数と%(w/v)との間に良好な線状の
相関性がある。そこで、30以下の比粘度の例では、367K
Dポリアクリルアミドは過剰の置換時間を避けるため約
3.1%(w/v)以下で溶液中に存在する必要がある。
合物中の生体分子を分解するために高い濃度を要する場
合、低分子量のポリマー/コポリマーを使用して粘度を
低く保つことができることを示唆している。逆に、さら
に低い濃度パーセントのポリマー/コポリマーではさら
に高い分子量のポリマー/コポリマーを使用することが
できる。
よって調整される。第一は、重合の条件を最終のポリマ
ー生成物のMWに変化を与えるために変える。コポリマー
/ポリマーの粘度平均MWは(1)反応温度を増加し、
(2)メタノールのような反応混合物中の水混和性溶媒
の中味を増加し、または(3)開始剤の濃度を増加し
て、減少させる。作られる特定のポリマー/コポリマー
に依存して、他の重合条件または添加剤を使用してMWを
調整するので、反応条件の上記リストは全部を含むもの
ではない。
は、異なるMW画分に多分散ポリマー生成物を分別し次い
で単離および精製する。ポリマー/コポリマーの水溶液
は(1)大きさによるクロマトグラフィー分離(例えば
ゲル浸透クロマトグラフィー)、(2)規定されたMWカ
ットオフの膜を用いる透析、または(3)メタノールの
ような水混和性溶媒を用いる分別沈澱によって分離され
る。
水性緩衝液に異なる重量の固体ポリマーを添加して固体
が完全に溶解するまで混合して、または(2)異なる重
量または容量の濃縮した水性ポリマー溶液を特定容量の
水性緩衝液に添加して濃縮物が完全に分散するまで混合
して、調整される。
濃度の上限は、主としてキャピラリーを通って押すかま
たは引っ張ることができるさらに上の粘度によって、指
示されるであろうことは明かである。このさらに上の粘
度は先の等式で表されるような器械のパラメーターによ
って用意される。従って、例えば、キャピラリー電気泳
動に半径の大きい(r=0.01cm)短いキャピラリー(L
=20cm)を用いた場合、約38625センチポワズの粘度の
溶液を高圧(P=100psi=6.87バール)にて30分でキャ
ピラリーに通すことができる。図13のデータを用いる
(比粘度対数対ポリアクリルアミド濃度)と、さらに高
い濃度はMW=367KDのポリアクリルアミドに対して約9
%(w/v)である。明らかに、さらに低いMWのポリアク
リルアミドを用いると、さらに高い濃度に対する溶液を
キャピラリーに通すことができ、20%(w/v)に近い濃
度を使用できることを予期することは非現実的ではな
い。
する器具は、さらに低い圧力を発生する器具に関係する
所定の濃度のポリマーに対し一層高い流速を与えること
ができる。さらに例として、大きい直径のキャピラリー
は小さい直径のキャピラリーチューブに対して大きい流
速を与えることができる。流速に影響を及ぼす要素は流
速に影響を及ぼす上記のパラメーターに基づき処理する
ことができる。
キャピラリー電気泳動チューブ70の拡大した断片部分を
示している図3を参照して正味の負の電荷をもつ内側の
キャピラリーチューブ壁に対して記載される。
ーブ内壁の負に荷電した基が、チューブ内の流体カラム
の周りに正に荷電したシェルを基本的に形成するポリマ
ー電界質溶液中に存在する緩くまたは堅く結合した正に
荷電したイオンによって遮蔽されている。壁表面で正の
イオンのシェルの厚さは電気二重層として知られてい
る。この電気二重層はキャピラリー壁にて電位の基準で
あるゼータ電位によって特徴づけられる。
ている)媒体中のポリマー溶液のこのカラムは正のシェ
ルの移動方向に(すなわち、カソードの方へ)電気浸透
により引き出される。チューブ内の電気浸透流の速度は
図中の矢印eで示される(矢印eは大きさeのベクトル
及びチューブ軸に沿った方向と考えることができる)。
キャピラリーチューブ内の電気浸透流の速度eは次式で
表される: e=εζE/4πη 式中のε、η、ζ、およびEはそれぞれ、二重層の誘
電率、その粘度;ゼータ電位;および電界強度である。
ポリマーは逆に荷電したキャピラリー壁に結合するため
に十分な電荷パーセントを有する。この結合は電気二重
層の誘電率を減少し、または粘度を増加し、またはその
両方によって、キャピラリーチューブ中の電気浸透流を
有意に減少または除去する。電気浸透流の水準を十分に
下げてバンドの実質的なテーリング、または広がりのな
い、すなわち分解率を下げることなく分離生体分子の別
々のピークまたはバンドを可能にしなければならない。
上述したように、本発明の方法による生体分子の分離は
電解質溶液中のポリマーおよび/またはコポリマーによ
って与えられる篩分け効果を支配的に信頼する。電気浸
透流の特定のポリマー/コポリマー溶液における電荷パ
ーセントの効果は次のように評価することができる。
質溶液を含有するキャピラリーチューブによって電気的
に中性の物質の移動度(cm2/秒・V)として測定される
(実施例2)。
おいて多数のポリマーおよびコポリマーを用いることが
できる。
ポリマーは分子量が20と5,000キロダルトンの間であ
る。本発明方法に有用なポリマーおよびコポリマーの例
には次のものを含む:ポリアクリルアミド類、例えばポ
リアクリルアミド、ポリ(N,N−ジメチルアクリルアミ
ド)およびポリメタクリルアミド;ポリオキシド類、例
えばポリエチレンオキシドおよびポリプロピレンオキシ
ド;ポリエーテル類、例えばポリビニルメチルエーテ
ル;ビニルポリマー類、例えばポリビニルピロリジン、
ポリビニルアルコール、およびポリビニルアセテート;
天然ゴム類または多糖類、例えばキサンタン、デキスト
ラン、寒天、グアールおよび澱粉類;セルロースポリマ
ー類、例えばメチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびヒドロ
キシプロピル−メチルセルロース;およびアクリルポリ
マー類、例えばポリヒドロキシエチルメタクリレートお
よびポリエチレングリコールモノメタクリレート。ポリ
マーおよびコポリマーの混合物も本発明の実施において
使用することができる。
トは多くの方法で達成することができる(実施例1)。
本発明の方法においてホモポリマーを使用する場合、そ
れらを改変して特定の電荷パーセントを含むようにす
る。重合後または重合中に、ホモポリマーを、例えばビ
ニルアミンを生成するようにポリアクリルアミドにホフ
マン分解を行い(クリック)、改変して所望の平均電荷
パーセントを含むようにする。ホモポリマーの例は、広
範囲の分子量で入手でき、ポリアクリルアミド分子を形
成するように過硫酸アンモニウムの存在で線状に重合さ
れたポリアクリルアミドである。
リマーのひとつの利点は所望の電荷基を含むようにサブ
ユニットのひとつを特に選択することができることであ
る。このサブユニットは次に他のサブユニットとの重合
反応に所定の濃度で添加して、所望の電荷パーセント特
性をもつコポリマーを生成することができる。例えば、
アクリルアミド([AAm])およびテトラメチルエチレ
ンジアミン(TEMED)、またはアクリルアミドおよびジ
アリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)のコポ
リマーは、実施例1および2に記載したように生成する
ことができる。これらのコポリマーは広範囲の電荷パー
セント値、ならびにある範囲の粘度値をカバーすること
ができる。
ルアミドを置換することによって、他の型の荷電したコ
ポリマー、例えばポリ(メタクリルアミド)、ポリ(N
−メチルアクリルアミド)またはポリ(N,N−ジメチル
アクリルアミド)を合成することができる。例えば、ポ
リマーはN,N−ジメチルアクリルアミドおよびテトラメ
チルエチレンジアミン(TEMED)のコポリマーであるこ
とができ、コポリマーの分子量は約200と800キロダルト
ンの間であり、ポリマー分子はN,N−ジメチルアクリル
アミドのサブユニットにつき第3アミンテトラメチルエ
チレンジアミンを0.03ないし0.6%含む。
の実施に有用である。水性グラフト荷電ポリマーは荷電
していないポリマーの存在で荷電したコポリマーの重合
によって生成することができる。このようなグラフト反
応の1例はデキストランへのアクリルアミドとDADMACの
グラフトコポリマーについて実施例1Dで示されている。
電した基またはサブユニットは次のものを含む:第1ア
ミン類、例えばビニルアミン、グルコサミン;第2アミ
ン類、例えばエチレンイミン;第3アミン類、例えばビ
ニルピリジン、およびテトラメチルエチレンジアミン
(TEMED);第4アミン類、例えばビニル−N−メチル
ピリジン、N,N−ジメチル−3,5−メチレンピペリジン
(DADMAC);カルボン酸類;例えばアクリル酸、メタク
リル酸、およびリンゴ酸;スルホン酸類、例えばビニル
スルホン酸;リン酸類、例えばビニルリン酸;硫酸類、
例えばビニル硫酸;およびホスホン酸類、例えばビニル
ホスホン酸。
サブユニットの他の型を置換することによって、他の型
の荷電したコポリマーを合成することができ、例えばポ
リアクリルアミドは次の化合物から誘導された低いパー
セントの荷電したサブユニットを含む:[3−(メタク
リロイルアミノ)プロピル]トリメチルアンモニウムク
ロリドまたはサブユニットの2−メタクリルオキシエチ
ル(トリメチルアンモニウム)クロリド。同様に、実施
例1のTEMEDは、ポリアクリルアミド、例えば2,2′−ア
ゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ジクロリドに
荷電した基を導入する等しい反応性の化合物によって置
換することができる。
タクリロイルアミノ)プロピル]トリメチルアンモニウ
ムクロリドのコポリマーであることができ、コポリマー
は約200と600キロダルトンの間の分子量を有し、ポリマ
ー分子はアクリルアミドのサブユニットにつき0.01ない
し0.2%の第4アミンN−[(プロピル)トリメチルア
ンモニウムクロリド]メタクリルアミドを含む。
いる方法によってホモポリマーに配合することができる
(実施例1参照)。本発明に有用なポリマーおよびコポ
リマーはまた正および負の両方の電荷基を含む両性ポリ
マーであることができる:異なる荷電したユニットを同
じポリマーに導入し、正と負の電荷基のミックスを含ま
せることができる。例えば、ポリマーまたはコポリマー
分子は少なくとも第1アミン、第2アミン、および/ま
たは第4アミン基、および少なくともカルボン酸、スル
ホン酸、リン酸、硫酸、および/またはホスホン酸基を
含むことができる。このような両性ポリマーの使用は、
例えば、ポリマーの正の電荷が非共有的に負のキャピラ
リー壁と結合することができるので分離に有用であり、
ポリマーの僅かに負の電荷反発によって分離を改善する
ことができる。溶液中では、ポリマーの正と負の電荷が
電荷もまた非共有的に結合し、マトリックスの篩分けの
性質を改良することができる。
る分子はまた、例えばアクリルアミドとDADMACについて
実施例1で示したように、コポリマーに直接配合するこ
ともできる。
DADMACのコポリマーの使用を記載する。電気浸透流の速
度は中性マーカーを使用して測定した。[AAm]に対す
るTEMEDまたはDADMACの割合は図4と5の下部に示した
値の範囲で変化させた。TEMEDおよびDADMACの両者の場
合において、電気浸透流(EOF)の速度は0.05%の電荷
パーセントの値で有意に減少した(約2×10-5cm2/sec
・V以下)。
とEOFの効果を示す。EOFを測定するため2%(w/w)の
一定のポリアクリルアミド濃度を用いると、TEMED%の
増加と共にEOFは減少し、図4に示した結果は約0.05%
ないし0.5%の範囲をカバーする電荷パーセント値に対
しEOFは2×10-5cm2/sec・V以下であることを示してい
る。ポリマー溶液の粘度はTEMED%の増加と共に減少
し、約0.2%以上の比較的一定の値であった。これらの
データーは正の電荷パーセントでは増加し、粘度では増
加がなく、その結果EOFが減少したことを示す。
(w/w)ポリアクリルアミドの粘度とEOFに影響があるこ
とを示している。図5に示される結果から見られるよう
に、EOFはDADMAC%の増加と共に減少し、約0.05%ない
し0.26%の範囲にわたる電荷パーセント値に対し2×10
-5cm2/秒・V以下である。ポリマー溶液の粘度はDADMAC
%の増加と共に増減するが、同じ範囲の0.05ないし0.26
%では線状の形で増加する。0.05%ないし0.5%の範囲
での電荷パーセント値を有するDADMAC/[AAm]コポリマ
ーは異なる寸法および/または形状をもつ広範囲の生体
分子の分離のために有用である。従って、このデーター
はまたEOFの減少が正の電荷の%の増加に起因し、粘度
の増加に起因しないことを示している。
めに、本発明の方法を実施する際に使用されるポリマー
またはコポリマーに含まれる電荷パーセントのコントロ
ールに有用である。
般に、(a)20と5,000キロダルトンの間の分子量、お
よび(b)全ポリマーサブユニットに対し荷電したモノ
マーサブユニットのモルパーセントによって測定される
ような0.01ないし1.0%の間の電荷パーセント、を有す
る少なくとも1のポリマーまたはコポリマー種を含有す
る非架橋の親水性ポリマーまたはコポリマー溶液の重量
に対し0.05ないし30重量%(w/w)を含有する電解質溶
液で充填される。溶液中のポリマーまたはコポリマーの
電荷は選択された電気泳動pHで壁電荷と正反対である。
ものは粘度ではなく、むしろポリマー/コポリマー分子
の電荷パーセントであることを示している。
溶液を使用することを記載している。タンパク質の混合
物の分離は本方法の分子篩分け性能を示すために使用し
た。図6は次の成分を有するタンパク質混合物を別々の
ピークに分離することを示している:α−ラクトアルブ
ミン(14kd)、トリプシン阻害剤(20kd)、卵アルブミ
ン(45kd)、牛アルブミン(66kd)、およびβ−ガラク
トシダーゼ(116kd)。図6では、左から右へのピーク
順は、それぞれ前記タンパク質に対応する。分離のため
に使用したDADMAC/[AAm]%は各電気泳動図の右側に示
される。図6から認められるように、0.26、0.1、ない
し0.05%の範囲での電荷パーセント値はタンパク質混合
物中の各タンパク質の分離にすべて有効である。コポリ
マー電解質溶液(図6)の分解能力を同じコポリマー溶
液(図5)のEOFと比較すると、0.26、0.1、および0.05
%の各値は2×10-5cm2/秒・V以下のEOF移動値を有す
ることを示している。
いるが、長い走行時間でデータが不明確になったためで
ある。一般に、電荷パーセントの上限は有意のベースラ
インの不安の原因(すなわち、傾斜、スパイク等)とな
らない値として決定される。これはポリマーの種類に依
存するが、この上限値が1%を越えることはめったにな
い。
を示す。分離のために使用されるDADMAC/[AAm]%は各
電気泳動図の右側に示される。図7から見られるよう
に、0.02%およびそれ以下の電荷パーセント値は、バン
ドがかなり広がり感度がなくなっているためタンパク質
混合物中の各タンパク質の分離には効果がない。コポリ
マー電解質溶液の分離能力(図7)を同じコポリマー溶
液のEOF(図5)と比較すると、0.02%およびそれ以下
の値の各々は2×10-5cm2/秒・V以上のEOF移動度値を
もつ。
法はまた選択された生体分子の分子量の決定に有用であ
る。実施例3Bは選択された分子量の標準に対する既知の
タンパク質の標準の相対的移動に基づく分子量較正曲線
の生成を記載する。図10はα−ラクトアルブミン(選択
された参照標準)に関してタンパク質の標準の移動に対
する対数(MW)の較正曲線を示す。既知の分子量と電荷
を有する任意の数の化合物を相対的移動を確立するよう
に参照標準として使用することができる:例えば、荷電
した有機分子、染料、核酸、タンパク質、および他の荷
電した生体分子。実際に、未知の分子量を有する化合物
の移動は選択された参照標準、例えばα−ラクトアルブ
ミンに関して決定され、次に分子量は標準曲線と比較し
て決定される。
アクリルアミド/TEDMEDコポリマー溶液を使用してタン
パク質標準物の混合物を分離した。50の逐次実験をタン
パク質の同じ混合物を用いて行った。各実験の間にアク
リルアミド/TEMEDコポリマー溶液を用いてキャピラリー
をフラッシした。分離の結果を実験1、30および50に対
して図11に示す。図11からわかるように、タンパク質混
合物の成分の分離は本発明の方法によってきわめて再現
性がある。
ポリマー/コポリマーのパーセント濃度を変化する効果
を試験した。ポリマー/コポリマーの濃度パーセントが
変化するとき、タンパク質標準物間の相対移動度の差が
同様に変化する(図15)。各タンパク質標準物に対する
図15の線の傾斜は分子量に比例し、これはポリマー/コ
ポリマー溶液が真の篩分けマトリックスを提供している
ことを示す。また、この方法は所定の生体分子に対する
分子量を決定するための別の方法でもある:分子量標準
物の直線の傾きのプロットに対し未知の生体分子のため
の傾きを比較する。図15の相対移動度はα−ラクトアル
ブミンの移動、すなわち、各標準タンパク質の移動時間
によって分けられたα−ラクトアルブミンの移動時間に
関して特定のタンパク質の移動速度である。
Aフラグメントの分離を示す。φX174RF Hae III消化フ
ラグメントは0.24の電荷パーセントにてTEMEDを用いて
作られたポリアクリルアミドを用いる本発明の方法によ
って分離された。11φX174RF Hae III消化フラグメント
の大きさは72から1353塩基対までの範囲である。図12は
3種のコポリマー濃度1、2および3%について得られ
た電気泳動図を示す。図12のデーターはポリマー/コポ
リマーの濃度パーセントの増加はこの技術の分離能力に
影響を与える本発明の方法の性質を示している。図12に
見られるように、コポリマー濃度が増加すると、φX174
RF Hae III 271および281塩基対のフラグメントに対応
するピークの分解が改善する:2%で分離が始まり3%で
ピークは良く分解される。この例は溶液中のポリマーの
濃度パーセントをどの位にすると分解に影響するかを示
す。
けの調整のための本方法に有用なポリマーの特性は次の
ものを含む: 1.少なくとも1のポリマーまたはコポリマー種を含有す
る非架橋親水性ポリマーまたはコポリマー溶液の重量に
対し0.05ないし30重量%(w/w)含有する電解質溶液; 2.ポリマーまたはコポリマー種は20と5,000キロダルト
ンの間の分子量を有する;そして 3.ポリマーまたはコポリマー種は全ポリマーサブユニッ
トに対し荷電したモノマーサブユニットのモルパーセン
トによって測定されるとき0.01ないし1.0%の間の電荷
パーセントを有し、荷電したモノマーサブユニットは選
択された電気泳動pHで壁電荷と逆の電荷を有する。
らの混合物に対して、電荷パーセント値は、電気浸透流
が優先して2×10-5以下まで減少する値を見出すため、
実施例2に記載したように電荷パーセント値の範囲を本
質的に選択することによって最適にすることができる。
選択されたポリマーまたはコポリマー溶液の後続の試験
は標的の生体分子試料の分離である。溶液中のポリマー
/コポリマー%(w/w)は生体分子の選択された混合物
(例えば、上記タンパク質またはDNA混合物)の成分を
分離するように調整する必要がある。溶液は標的生体分
子の大きさに基づき成分を分離しなければならない。
の溶液中でポリマーまたはコポリマーを使用することに
加えて、フラグメントの移動速度を次の方法によって選
択的に調整することができる: 1.電界力の変更。移動時間およびある程度まで分解能は
約100ないし400V/cmにて分離を行うことによって調整さ
れる。
pH値で異なる正味の電荷を呈することができる。約pH4
ないし10の間にポリマー溶液のpHを調整することによ
て、相対移動速度を変えることができる。
の温度で分離を行うことによって変えることができる。
低い温度は一般に分解能を改善する。
ポリマー溶液に使用される所定の緩衝液種のいずれかに
対して、最大分解能に対する最適の濃度範囲が存在す
る。バンドの広がりは低すぎる濃度(低いイオン力)で
生ずるかまたはバンドの広がりは高すぎるイオン力で生
ずることができる。特に両性イオン緩衝液は分解能を改
善しバックグラウンドUV吸光度変化を減らす。
性に荷電したヘッド基をもつハイドロまたはフルオロカ
ーボンの界面活性剤の混入は選択的にタンパク質の移動
度を変える。特に、緩衝液中に、ドデシル硫酸ナトリウ
ム(SDS)が存在すると、タンパク質分子量に比例した
移動度となる。
変更された移動度および分解能の改善は電解質緩衝液に
尿素またはホルムアミドのような変成剤を添加して行う
ことができる。
ように選択的に変えることができる種々のパラメーター
を与える。生体分子移動速度はポリマーの性質およびそ
の濃度、溶液のpH、分離温度および電界の強さ、および
緩衝液配合を変えることによって選択的に変更すること
ができる。核酸に対して、移動速度はフラグメントを非
イオン性内位添加剤、例えば臭化エチジウムまたはアク
リジンオレンジと錯体を形成させて選択的に変更するこ
とができ、分解能は尿素およびホルムアミドのような変
成剤を添加して改善することができる。
の面によれば、生体分子、特に、核酸フラグメントの分
別は、所定の大きさのフラグメントの範囲内で選択的に
分離を高めるために有効な周波数にて、パルス電圧電界
の下に電気泳動分離を行うことによって高められる。
動速度の挙動は2つの大きさに関連した効果によって支
配されているのかも知れない。第一の効果はフラグメン
トの回転モードと電界の周波数を含む共鳴効果である。
以下の表1は100、1,000、および10,000塩基対の二本鎖
DNAフラグメントについて計算した回転および延伸の共
鳴周波数を示す。Hzで表した回転共鳴周波数は二本鎖分
子の扁長・長円モデルを基礎として計算した(マシュー
ら;カンターら)。
トの移動速度が時間不変の電界での移動速度に関連して
優先的に遅くなることを予言している。これは電界と回
転共鳴する分子が、平均して、電界が最大になるとき電
界方向に移動するために最も少なく有利に配向すること
が期待されるためである。より遅い回転時間のため、よ
り大きい分子は、各電圧−パルスサイクルで電界配向位
置からあまり揺動しないことが期待される;より小さい
分子は、より速い応答時間をもち、電界方向に一層迅速
に再配向する。従って、もしも回転共鳴効果が支配的で
あるならば、非共鳴種の移動速度に比例して電気泳動中
に共鳴種の移動を遅くすることが可能でなければならな
い。
る効果は各電圧パルスと共に流体中のフラグメントの加
速と減速による慣性効果である。この効果は図9に示さ
れており、この図はパルス幅と最大電圧Vmaxを有する印
加方形波電圧に関して、比較的小さい核酸フラグメント
(点線)と比較的大きい核酸フラグメント(一点鎖線)
に対する仮定的な速度曲線を示す。フラグメントが達し
なければならない最大速度は電位Vmaxの定電圧電界にお
けるフラグメントの終端または定常状態の速度、すなわ
ち100%の一定電界移動速度である。
圧パルスの印加後は大きいフラグメントよりも速く終端
速度に達することが期待されるが、電圧パルスが終わる
ときに同じ速度で実質的にゼロ電圧に減速することが期
待される。電圧パルスの間に各フラグメントによって移
動される全距離はまさに速度曲線の積分であるから、よ
り大きいフラグメントの移動速度はパルス−電圧電界で
優先的に減少することが期待される。また、速度曲線で
の任意の遅延の効果が短いパルスで目立つようになるの
で、パルス周波数が高くパルス持続時間が短い程、フラ
グメントの大きさが小さく、その移動速度において優先
的に遅らせることができることは高く評価できる。
において、異なる大きさの範囲で種を分別しようとする
場合、上記の変数は−−溶液のpH、およびポリマーの種
類および濃度、電界周波数および変性剤を含めて−−電
気泳動の走行中にフラグメントの分解能を高めるように
選択的に変えることができる。例えば、電気泳動分離は
大きさがより大きいフラグメントを分離するために、最
初に一定の電界または低い周波数で行い、次に大きさが
より小さいフラグメントの分離を進めるためにより大き
い周波数にスイッチを切り替える。別の例として、キャ
ピラリーチューブに引き出される連続的な溶液勾配を生
み出すために標準二室混合装置を用い、ポリマー溶液の
pHまたはポリマー濃度を電気泳動走行中に継続して変え
ることができる。
とする上述の種々の応用の何れかに有用性を見出す。こ
れらの応用は、DNAの制限分析を含めて、タンパク室
類、ポリペプチド類、ペプチド類および一本鎖および二
本鎖核酸の電気泳動分離法を含む。
ン)で標識を付けた核酸を含むDNA配列分析に応用する
ことができ、これらの反応の生成物は本発明の方法によ
って大きさにより分離される。核酸分子は非変性または
変性のいずれかの条件下に大きさにより分離することが
できる。代表的な変性条件は分離前の核酸におよび/ま
たは電解質溶液に尿素またはホルムアミドを添加するこ
とを含む。
に用いることができる(マキノ)。ポリメラーゼ鎖反応
方法(ムリス;ムリスら;Perkin−Elmer Cetus Corp.)
もまた一本鎖配座多形性分析に応用することができる。
この分析は一本鎖DNA分子が配列特異的であり鎖内相互
作用によって安定化される配座を発現する原理に基づい
ている:一般的にこのような分析は非変性条件下、すな
わち、一本鎖分子の配座特性を保持する条件下に行われ
る。一本鎖分子間の単一塩基の変化でさえも分子間の相
対移動差を十分に検出するために配座を変えることがで
きる。一本鎖DNA分子の大きさによる分離が行われる条
件は一本鎖分子の移動度に影響を与えるように変えるこ
とができる。例えば、次のパラメーターを変えることが
できる:ポリマー%、ポリマーの型、グリセロール(一
般的に約5%ないし20%、w/vの濃度で存在する)、お
よび温度。
物の分析に対しても有用である。例えば、増幅反応は試
料鋳型および選択されたプライマーを用いて行うことが
できる。生成物は、予想された大きさをもつ標的増幅生
成物が、反応混合物中に存在する場合に決定するように
大きさにより分離される。増幅反応生成物の濃度もまた
決定することができる。
析にも用いることができる。例えば、本方法は移動−シ
フトアッセイフォーマットに使用でき、選択されたヌク
レオチド配列を含むポリヌクレオチドを結合するための
試料タンパク質の能力を、試料タンパク質の存在および
不在においてポリヌクレオチドの移動度を比較して評価
する。試料タンパク質へのポリヌクレオチドの結合は、
得られたポリヌクレオチド−タンパク質複合体の移動度
がポリクヌレオチド単独の場合とは異なるときに確認さ
れる。本方法はまた試料タンパク質とポリヌクレオチド
との間の結合の理論量を、ポリヌクレオチドに対する試
料タンパク質の比を変えることによって決定するために
使用することができる。簡単には、ポリヌクレオチドは
蛍光タグのような特徴的なあレポーター標識を含み、ポ
リヌクレオチド含有ピークを容易に同定し定量すること
ができる。
子スクリーニング用の制限フラグメント長の多形現象の
分析、ベクトル構造の確認、核酸プローブに対する大き
さおよび/またはハイブリッド形成に基づく特定の核酸
フラグメントの同定、および化学的または酵素的配列に
対する一本鎖フラグメントの分別。
ように利用できるかを説明している。制限分析の例で
は、ゲノムフラグメントの混合物から、関係のある標的
配列を含む制限フラグメントを同定することが望まし
い。選ばれた一種またはそれ以上の制限酵素を使用して
ゲノム混合物を消化した後、フラグメント混合物を標的
配列とハイブリッド形成することができるリポーター標
識プローブとハイブリッド形成下に混合する。このプロ
ーブは好ましくは相補的標的配列および、蛍光プローブ
検出器によって容易に検出できる蛍光プローブのよう
な、共有結合したプローブを含む。このプローブは、例
えば、一本鎖種を含む標準変性/復元条件によってフラ
グメントとハイブリッド形成し、または三本鎖形成を生
じさせるRecAによって二本鎖の形でフラグメントに結合
することができる。
にしたがって分離する。検出器は好ましくは二重波長モ
ードで操作し、UV吸収と蛍光放出検出を同時に行う。
およびペプチドは変性状態、自然状態、または化学的に
改変した状態のいずれかにおいて、ポリマーおよび/ま
たはコポリマー電解質溶液を含有するチューブ中で電気
泳動によってそれらの大きさまたは分子量に従って分離
される。この溶液をキャピラリー電気泳動によって分離
するために用いるとき、SDS(ドデシル硫酸ナトリウ
ム)変性タンパク質の高速および高分解分子量(MW)分
離が得られる(図6および7参照)。標準タンパク質の
分子量と相対移動時間を関連づけることによって、未知
のタンパク質の分子量を算定することができる。
た核酸/タンパク質複合体、例えばリボヌクレオタンパ
ク質粒子、それらの同種のDNAsに結合したDNA結合タン
パク質、およびそれらの同種のRNA結合部位に結合したR
NA結合タンパク質(例えばHIV−1のTATおよびREVタン
パク質)の大きさによる分離に応用することができる。
1.0%の範囲の電荷パーセントを有するポリマーまたは
コポリマーを用いて得られ、そこではポリマーまたはコ
ポリマーの電荷はキャピラリーチューブの内側表面の電
荷と逆である。この組合せは約2×10-5cm/秒・V以下
に電気浸透流を実質的に減らし、電気泳動中のタンパク
質の吸着を避けるために役立つ。全ての応用に2×10-5
cm2/秒・V以下に電気浸透流を減らすことは必要ではな
い:電気浸透流の本質的な減少は約8×10-5cm2/秒・V
で起こる。分離のために使用されるポリマー溶液は従来
のキャピラリー電気泳動装置に見られる穏和な圧力を用
いてキャピラリーチューブに導入される。
は次の試料を分析する前に新しいポリマー溶液でフラッ
シする。この工程は逐次試料を処理する際に汚染、また
は前の試料からの「ゴーストピーク」の可能性を排除す
る。新しいポリマー溶液で装置をフラッシする能力はポ
リマー溶液の粘度を制限することにより可能となる。
子量が20と5,000キロダルトンの範囲内である。このポ
リマーの分子量は一般に、選択された生体分子の電気泳
動による移動を遅延させるであろう絡み合い領域に対す
る域値を越えており、生体分子の分子量に比例している
(グロッスマン、米国特許第5,126,021号、1992年6月3
0日発行)。溶液中のポリマーまたはコポリマーの分子
量は、従来のキャピラリー電気泳動機器に見られる圧力
を用いて狭いキャピラリー(直径200μM以下)に導入
することができない高粘度の溶液において生ずる値より
も小さい。
機イオンも含むことができ、pHコントロールおよび光学
安定性のために使用され、次のものを含む:有機酸(例
えばクエン酸、酢酸、蟻酸)または双極性イオン(例え
ばTES(N−トリス[ヒドロキシメチル]−2−アミノ
エタンスルホン酸)(シグマ)、BICINE(N,N−ビス
[2−ヒドロキシエチル]グリシン)(シグマ)、ACES
(2−[2−アミノ−2−オキソエチル)−アミノ]エ
タンスルホン酸)(シグマ))、グリシルグリシン(シ
グマ);無機酸(例えばリン酸);および有機塩基(例
えば“トリス”(シグマ))。
マーまたはコポリマー電解質溶液に添加することができ
る。アニオン界面活性剤は一般にハイドロカーボンまた
はフルオロカーボン硫酸塩(例えばドデシル硫酸ナトリ
ウム(SDS))、スルホン酸塩(例えばデカンスルホン
酸ナトリウム)、またはカルボン酸(例えばラウリン
酸)である。例えば、水で希釈したSDS変性タンパク質
試料は、キャピラリーに動電学的に注入することができ
る。通常30cmの分離長と200V/cmの電解の強さを用いる
とき、15分以下で分離は通常完了する。
極性イオン緩衝液、例えばACES、またはTES(シグマ)
は、ポリアクリルアミドおよびSDSをpH6ないし8で含有
する分離溶液中で、バックグラウンドUV吸光度に安定化
効果を与える。この安定化は過度なベースラインの傾斜
なしで200nmにて繰り返せる敏感なUV検出を可能にす
る。
気泳動分離のための上記のようなポリマーまたはコポリ
マー溶液の使用は、(1)さらに短い分析時間、(2)
全体として自動化した分離と検出、(3)定量分析、
(4)極少量のタンパク質または核酸(ピコグラム)の
非破壊分析、および(5)ユーザーに便利なマトリック
ス(すなわち、ポリマー溶液は予備試験されており、固
体ゲルは準備しない)を提供することによって従来のPA
GEスラブゲル分離を越える利点がある。
とが難しい。固体ゲルではまた、マトリックス中の不可
逆的に結合した物質が次の分離において生体分子と相互
に作用する傾向があり、従って分解能が下がる。本発明
の方法の1の利点は、分離マトリックス、すなわち、ポ
リマー/コポリマー溶液を、各実験間で置換できること
である。さらに本発明の利点は動電学的注入がキャピラ
リーに試料マスを導入するときに効果がないとき、真空
または正の加圧によって行われる流体力学的注入を用い
て試料マスをキャピラリー中に移動させることができる
ことである。
よびコポリマーはキャピラリーチューブの内側の荷電し
た表面壁のコーティングとして、また生体分子のための
分子篩分けマトリックスとして働く。
ンジアミン、アルドリッチ・ケミカル社)を、アクリル
アミド(アルドリッチ・ケミカル社)の重合を開始する
過硫酸アンモニウム(アルドリッチ・ケミカル社)に添
加すると、変量する分子量(図4の粘度データー参照)
と電荷パーセント(図4のEOFデーター参照)をもつポ
リアクリルアミドを結果として生成した。次の例はアク
リルアミドに対するTEMEDのモルパーセントが0.24%で
あるポリアクリルアミドの合成を示す。TEMEDのモルパ
ーセントは、この実施例において重合混合物に添加する
溶液中のTEMEDの濃度を増加または減少させて増加また
は減少させることができる。
00gのアクリルアミドを添加する。この溶液は一定であ
るが静かにヘリウムを吹き込みながら50℃で15分間撹拌
する。400mlのメタノール(バーディック・アンド・ジ
ャクソン、HPLC等級)を添加して反応フラスコに水冷コ
ンデンサを取り付けてさらに15分間撹拌を続ける。10%
(v/v)TEMED水溶液10mlを添加し、2分間撹拌する。10
%(w/v)の過硫酸アンモニウム10mlを添加し、2時間
撹拌しながら重合を進行させる。
ピレンビーカーに注入する。一定に手動で撹拌しなが
ら、徐々に500mlのメタノールを添加する。得られた固
体の白色の塊のポリアクリルアミドの沈澱をビーカーの
底に沈澱させる。上澄み液を排出するようにデカントす
る。500mlのメタノールをビーカーに加え、ガラス棒で
塊を手動で圧搾し、メタノールを塊のまわりに渦を巻か
せて残りの物質を上澄み液中に洗い出して濁らせる。固
体の塊を沈澱させて上澄み液を排出するようにデカント
する。このメタノール洗浄法を3回以上、上澄み液が比
較的透明になるまで繰り返す。
い小片に砕きまたは切断して、これらの小片をポリプロ
ピレントレイに置く。分離した小片を入れたトレイを真
空オーブンに置き(VWR1430または同等)24時間50〜60
℃で約30″Hg真空度(冷却蒸気トラップに連結したTriv
ac D2A真空ポンプまたは同等のものによって供給され
る)にて乾燥させる。乾燥したポリアクリルアミドの小
片をマイクロミル(Bel−Art、VWRサイアンティフィ
ク)で顆粒粉末に砕きポリマー溶液を作るために使用す
るまで小さいガラス瓶に乾燥させて貯蔵する。
ロリド、アルドリッチ・ケミカル社)をアクリルアミド
の重合を開始する過硫酸アンモニウムに添加すると、結
果として分子量(図5の粘度データーを参照)および電
荷パーセント(図5のEOFデーターを参照)を変化させ
てポリアクリルアミドを生成することになる。次の実施
例はアクリルアミドに対し0.05モルパーセントのDADMAC
を用いるポリアクリルアミドの作り方を示す。DADMACの
モルパーセントはこの実施例に使用される溶液中のDADM
ACの濃度を増加または減少させて増加または減少させる
ことができる。
に10mlの1.14(w/v)DADMAC水溶液で置き換えたこと以
外は、上記例Aに明記したように行われる。
ド基を対応する荷電したアミン基へ転換することは既知
のホフマン分解(Jen)を用いて行われた。40部の5.25
%次亜塩素酸ナトリウムと2.3部の水酸化ナトリウムの
溶液を20分かけて355部の20%ポリアクリルアミド水溶
液に添加する。ポリアクリルアミドはTEMEDを添加しな
いでAに上述したように調製する。30ないし37℃の温度
と共に反応を30分間保持する。反応溶液をHClでpH6.9に
中和する。ポリアクリルアミドをAに上述したように沈
澱させて回収する。ポリアクリルアミドの電荷パーセン
トは全反応時間を増加または減少させることにより、増
加または減少させる。
にグラフト アクリルアミドコポリマーをマックコーミック(McCo
rmic)に似た方法を用いてデキストランの主鎖にグラフ
トする。1.25gのデキストラン、8.165gのアクリルアミ
ド、および0.66gのDADMACの水溶液を25℃で30分間ヘリ
ウム下に撹拌する。0.0274gのセリウムアンモニウム硝
酸塩を含有する10mlの0.05N硝酸を添加して重合を開始
する。3時間後グラフトコポリマーをAに上述したよう
に沈澱させて回収する。電荷パーセントはこの実施例
(すなわち0.05%)から、反応混合物に添加したDADMAC
の分量を増加または減少させることにより増加または減
少させる。
v)に添加する。次いでこの溶液を約2時間静かに回転
させて混合し、その後0.45ミクロンフィルターに通して
溶液を濾過する。溶液を15分間29インチのHgにて30℃で
脱気するため真空オーブンに入れる。次に溶液をキャピ
ラリー電気泳動器具の検出器側と緩衝液側の貯蔵器に導
く。
効果 ABIモデル270キャピラリー電気泳動システムを用いて
キャピラリー電気泳動を行った。このシステムは30KVま
での電圧をセットできる組み込み高電圧DC電源を含む。
システムに使用したキャピラリーチューブはポリミクロ
・テクノロジーズ(フェニックス、AZ)から入手した長
さ50cm、内径55μm、外径350μmの溶融シリカキャピ
ラリーチューブである。
ーは中性化合物、酸化メシチルであり、これは200mmでU
V吸収を示す。電気泳動システムは30℃の温度で実験を
通して約10kV(約+200v/cm)の電圧設定で行った。UV
検出はキャピラリーチューブ検出用に設計された組込み
783UV検出器を用いた。検出器出力信号はスペクトロフ
ィジクスSp4400積分器/プロッターで積分しプロットし
た。
〜10キャピラリー容量の1.0N NaOH、3〜5容量の0.1N
NaOH、および最後に3〜5容量のポリマー溶液を用いて
フラッシして日常的に調製させた。溶液をキャピラリー
からアノード端部に組込み制御真空システムを用いて真
空して吸い出した。
用いて平衡にした後、2〜5nlの中性マーカー(酸化メ
シチル)を検出器端部を真空にしてキャピラリーに注入
した;マーカーは電気浸透流を測定するために使用す
る。電場を印加し(+200v/cm)検出器に移動する(30c
m)マーカーに対し時間(t、秒)を記録する。
る: 生体分子は一般に動電学的に注入される。例えば、参
照マーカーを動電学的に−5kVで2秒間注入した後、生
体分子の試料を、1mlにつき約0.01mgで、動電学的に−5
kVで10秒間注入する。次に特定の分離によって、一般に
は約−10kVないし約−20kVの適当な電圧を印加して実験
を終了する。
MED)の混合物は、実施例1に述べたように、図4の下
部に示されるTEMED対アクリルアミドモノマー([A
Am])パーセントで生成させた。コポリマー溶液は50mM
のACES、pH7.0および0,2%のSDSから成る緩衝液中で生
成させた。この緩衝液または他の適当な電解質溶液を使
用してコポリマー電解質溶液を生成させることができ
る。ポリアクリルアミドの濃度は2%(w/w)であっ
た。コポリマー電解質溶液の粘度は、上記のように、キ
ャピラリー粘度計を用いて測定した。コポリマー電解質
溶液を上記のようにキャピラリーチューブを通して真空
で引っ張った。2ないし5ナノリットルの中性マーカー
(酸化メシチル)をカソード末端に加えた真空によって
キャピラリーに注入した。200V/cmの電圧を印加した。
電気浸透流(EOF)はcm2/秒・Vで計算したマーカーの
移動度として決定した。
05%ないし0.5%の範囲内のTEMED/[AAm]値で、EOF移
動度は2×10-5cm2/秒・V以下に減少する:2×10-5cm2/
秒・VのEOF移動度の値は電気浸透流が極めて低レベル
であることを反映している。
リド(DADMAC)の混合物は、実施例1に述べたように、
図5の下部に示されるDADMAC対アクリルアミドモノマー
([AAm])パーセントで反応させた。コポリマー溶液
は50mMのACES、pH7.0および0.2%SDSから成る緩衝液中
で生成させた。この緩衝液または他の適当な電解質溶液
を使用してコポリマー電解質溶液を生成させることがで
きる。アクリルアミドコポリマーの濃度は2%であっ
た。コポリマー電解質溶液の粘度は、上記のように、キ
ャピラリー粘度計を用いて測定した。コポリマー電解質
溶液を上記のようにキャピラリーチューブによって真空
で引っ張った。2ないし5ナノリットルの中性マーカー
(酸化メシチル)をカソード末端に加えた真空によって
キャピラリーに注入した。+200V/cmの電圧を印加し
た。電気浸透流(EOF)はcm2/秒・Vで計算した中性マ
ーカーの移動度として決定した。
05%ないし0.26%の範囲内のDADMAC/[AAm]値で、EOF
移動度は2×10-5cm2/秒・V以下に減少する:約2×10
-5cm2/秒・VのEOF移動度の値は電気浸透流が極めて低
レベルであることを反映している。
から購入した:α−ラクトアルブミン(14kd)、ダイズ
トリプシン阻害剤(20kd)、卵アルブミン(45kd)、ウ
シアルブミン(66kd)、およびβ−ガラクトシダーゼ
(116kd)。混合物中のタンパク質は標準法(アウスベ
ルら)によってSDS変性させた。簡単には、1%SDS/1%
メルカプトエタノール中1.0mg/mlにてタンパク質を沸騰
水で15分間加熱した。分析する前にタンパク質を水で0.
02mg/mlまで希釈した。
リド(DADMAC)の混合物を図6と図7に示したDADMAC対
アクリルアミドモノマー([AAm])パーセントで実施
例1に述べたように調製した。コポリマー溶液は2.0%
のドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を含有した50mM ACE
S、pH7.0から成る緩衝液(シグマ)に生成させた。溶液
中の線状コポリマーポリアクリルアミド/DADMACの濃度
は2%(w/v)であった。コポリマー電解質溶液は上述
のようにキャピラリーチューブによって真空で引っ張
り、キャピラリーのカソード末端を試料混合物中に入れ
た。約1ないし2ナノグラムのタンパク質を−100V/cm
の電解強度によって10秒間キャピラリーに注入した。緩
衝液貯蔵器中のキャピラリー末端を用いて、−200V/cm
の電界強度を印加した。分離は30℃で行い、タンパク質
は200nmで検出した。キャピラリーチューブは55μmの
内径と28cmの有効分離長を有していた。
離のためのCEの結果を示す電気泳動図は、図6と図7に
示される。
線状コポリマーポリアクリルアミド/TEMEDの濃度で0.24
%のTEMED/[AAm]を使用して、本質的に上記のように
分離した。対数(MW)を、混合物中の各タンパク質に対
しα−ラクトアルブミンに関してタンパク質標準物の移
動度(α−ラクトアルブミンの移動時間を問題のタンパ
ク質ピークの移動時間によって割った)に対してプロッ
トし、得られた較正曲線を図10に示す。
返し注入して示され、キャピラリーは各試料の実験の間
に20″Hgで10分間コポリマー溶液を用いてフラッシし
た。全試料のタンパク質はシグマから入手した。溶液中
に線状コポリマーポリアクリルアミド/TEMEDの濃度は3
%w/vであった。TEMED/[AAm]濃度は0.24%であった。
50回の逐次試料実験を行い、分離結果は実験1、30およ
び50について図11に示す。
を多数のコポリマー濃度パーセントでα−ラクトアルブ
ミンの移動度に関して決定した。この分析に使用したコ
ポリマーは図15に示した溶液中の線状コポリマーポリア
クリルアミド/TEMEDの濃度範囲でTEMED/[AAm]が0.24
%であった。EC条件は上記と同じであった。
ラボラトリーズ((BRL)ガイサースバーグMD)から購
入した。φX174RFのHae III制限消化は72ないし1353塩
基対の範囲の大きさの11の二本鎖DNAフラグメントを生
成する。試料をマイクロリットルにつき0.06マイクログ
ラムに希釈した。アクリルアミドとTEMEDは実施例1に
記載したように0.24モルパーセントのTEMEDにて調製し
た。コポリマー溶液は125mM TES(シグマ)、pH7.0から
成る緩衝液で生成させた。核酸分離のために使用した線
状コポリマーポリアクリルアミド/TEMEDの濃度は図12に
示される(1、2および3%)。コポリマー電解質溶液
は上記のようにキャピラリーチューブによって真空で引
っ張り、キャピラリーのカソード末端を試料混合物中に
入れた。約1〜2ナノグラムのDNA制限消化混合物を10
秒間、−100V/cmの電界強度によってキャピラリーに注
入した。緩衝液貯蔵器中のキャピラリー末端を用いて、
−200V/cmの電界強度を印加した。分離は30℃で行い、D
NAフラグメントは260nmの吸光度によって検出した。キ
ャピラリーチューブは55μmの内径と28cmの有効分離長
を有していた。
分の分離のためのCEの結果を示す電気泳動図は、図12に
示される。
いるが、本発明から逸脱することなく、種々の改良およ
び変更を行うことができることは認められるであろう。
Claims (33)
- 【請求項1】その内壁表面に荷電した化学基を有するキ
ャピラリーチューブまたは導管であって、該チューブま
たは導管は、(a)20と5,000キロダルトンとの間の分
子量、および(b)全ポリマーサブユニットに対し荷電
したモノマーサブユニットのモルパーセントによって測
定されるときに0.01〜1.0%の間の電荷パーセントを有
する少なくとも一つのポリマーまたはコポリマー種を含
有する非架橋親水性ポリマーまたはコポリマー溶液0.05
〜30重量%(w/w)を含有する電解質溶液を含有し、こ
こで、該荷電したモノマーサブユニットは壁電荷と逆の
電荷を有する、キャピラリーチューブまたは導管。 - 【請求項2】請求項1に記載のキャピラリーチューブま
たは導管であって、ここで、前記ポリマーまたはコポリ
マーは、ポリアクリルアミド、ポリオキシド、ポリエー
テル、ビニルポリマー、セルロースポリマー、アクリル
ポリマー、天然ゴム、または多糖類を含有し、そして該
ポリマーまたはコポリマーが特定の電荷パーセントを含
有する、キャピラリーチューブまたは導管。 - 【請求項3】請求項2に記載のキャピラリーチューブま
たは導管であって、ここで、前記ポリマーまたはコポリ
マーは、ポリアクリルアミド、ポリ(メタクリルアミ
ド)、ポリ(N−メチルアクリルアミド)、またはポリ
(N,N−ジメチルアクリルアミド)を含有する、キャピ
ラリーチューブまたは導管。 - 【請求項4】請求項2に記載のキャピラリーチューブま
たは導管であって、ここで、前記ポリマーまたはコポリ
マーは、ポリエチレンオキシド、またはポリプロピレン
オキシドを含有する、キャピラリーチューブまたは導
管。 - 【請求項5】請求項2に記載のキャピラリーチューブま
たは導管であって、ここで、前記ポリマーまたはコポリ
マーは、ポリビニルメチルエーテルを含有する、キャピ
ラリーチューブまたは導管。 - 【請求項6】請求項2に記載のキャピラリーチューブま
たは導管であって、ここで、前記ポリマーまたはコポリ
マーは、ポリビニルピロリジン、ポリビニルアルコー
ル、またはポリビニル酢酸を含有する、キャピラリーチ
ューブまたは導管。 - 【請求項7】請求項2に記載のキャピラリーチューブま
たは導管であって、ここで、前記ポリマーまたはコポリ
マーは、キサンタン、デキストラン、寒天、グアー(gu
ar)、または澱粉を含有する、キャピラリーチューブま
たは導管。 - 【請求項8】請求項2に記載のキャピラリーチューブま
たは導管であって、ここで、前記ポリマーまたはコポリ
マーは、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、またはヒドロキシ
プロピルメチルセルロースを含有する、キャピラリーチ
ューブまたは導管。 - 【請求項9】請求項2に記載のキャピラリーチューブま
たは導管であって、ここで、前記ポリマーまたはコポリ
マーは、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、または
ポリエチレングリコールモノメタクリレートを含有す
る、キャピラリーチューブまたは導管。 - 【請求項10】請求項1に記載のキャピラリーチューブ
または導管であって、ここで、前記ポリマーまたはコポ
リマー溶液は、ホモポリマーを含む、キャピラリーチュ
ーブまたは導管。 - 【請求項11】請求項1に記載のキャピラリーチューブ
または導管であって、ここで、前記ポリマーおよびコポ
リマーは、第1級アミン類、第2級アミン類、第4級ア
ミン類、カルボン酸類、スルホン酸類、リン酸類、硫酸
類、およびホスホン酸類から選ばれる少なくとも1つの
荷電した基を含む、キャピラリーチューブまたは導管。 - 【請求項12】請求項11に記載のキャピラリーチューブ
または導管であって、ここで、前記ポリマーおよびコポ
リマー分子は、ジアリルジメチルアンモニウム塩、テト
ラメチルエチレンジアミド、〔3−(メタクリロアミ
ノ)プロピル〕−トリメチルアンモニウム塩、2.2′−
アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)塩、および
2−メチルアクリルオキシエチル(トリメチルアンモニ
ウム)塩に由来する正に荷電した基を含む、キャピラリ
ーチューブまたは導管。 - 【請求項13】請求項1に記載のキャピラリーチューブ
または導管であって、ここで、前記ポリマーは、アクリ
ルアミドと塩化ジアリルジメチルアンモニウム(DADMA
C)とのコポリマーであり、かつ約200〜600キロダルト
ンの間の分子量を有し、そして該ポリマー分子は、アク
リルアミドサブユニット一つあたり0.02〜0.4%のN,N−
ジメチルピロリジンを含む、キャピラリーチューブまた
は導管。 - 【請求項14】請求項1に記載のキャピラリーチューブ
または導管であって、ここで、前記ポリマーは、アクリ
ルアミドとテトラメチルエチレンジアミン(TEMED)と
のコポリマーであり、かつ約100〜500キロダルトンの間
の分子量を有し、そして該ポリマー分子は、アクリルア
ミドサブユニット一つあたり0.05〜0.5%のテトラメチ
ルエチレンジアミンを含む、キャピラリーチューブまた
は導管。 - 【請求項15】請求項1に記載のキャピラリーチューブ
または導管であって、ここで、前記ポリマーは、N,N−
ジメチルアクリルアミドとテトラメチルエチレンジアミ
ン(TEMED)とのコポリマーであり、かつ約200〜800キ
ロダルトンの間の分子量を有し、そして該ポリマー分子
は、N,N−ジメチルアクリルアミドサブユニット一つあ
たり0.03〜0.6%のテトラメチルエチレンジアミンを含
む、キャピラリーチューブまたは導管。 - 【請求項16】請求項1に記載のキャピラリーチューブ
または導管であって、ここで、前記ポリマーは、アクリ
ルアミドおよび〔3−(メタクリロイルアミノ)プロピ
ル〕トリメチルアンモニウムクロリドとのコポリマーで
あり、かつ約200〜600キロダルトンの間の分子量を有
し、そして該ポリマー分子は、アクリルアミドサブユニ
ット一つあたり0.01〜0.2%のN−〔(プロピル)トリ
メチルアンモニウムクロリド〕メタクリルアミドを含
む、キャピラリーチューブまたは導管。 - 【請求項17】請求項1に記載のキャピラリーチューブ
または導管であって、ここで、壁電荷と逆の電荷を含有
するポリマー分子の濃度が、非共有結合的に該壁表面を
被覆し、かつ2×10-5cm2/秒・V、未満の電流浸透流を
生じるために十分である、キャピラリーチューブまたは
導管。 - 【請求項18】請求項1〜17のいずれか1項に記載のキ
ャピラリーチューブまたは導管であって、ここで、前記
溶液はドデシル硫酸ナトリウムを含む、キャピラリーチ
ューブまたは導管。 - 【請求項19】請求項1〜17のいずれか1項に記載のキ
ャピラリーチューブまたは導管であって、ここで、前記
溶液は尿素またはホルムアミドを含む、キャピラリーチ
ューブまたは導管。 - 【請求項20】請求項1〜19のいずれか1項に記載のキ
ャピラリーチューブまたは導管であって、200μm以下
の内径を有する、キャピラリーチューブまたは導管。 - 【請求項21】請求項1〜20のいずれか1項に記載のキ
ャピラリーチューブまたは導管を電気泳動のために調製
する方法であって、該方法は、内壁表面に荷電した化学
基を有するキャピラリーチューブまたは導管に(a)20
と5,000キロダルトンとの間の分子量、および(b)全
ポリマーサブユニットに対し荷電したモノマーサブユニ
ットのモルパーセントによって測定されるときに0.01〜
1.0%の間の電荷パーセントを有する少なくとも一つの
ポリマーまたはコポリマー種を含有する非架橋親水性ポ
リマーまたはコポリマー溶液0.05〜30重量%(w/w)を
含有する電解質溶液を充填する工程であって、ここで該
荷電したモノマーサブユニットは、選択されたpHで壁電
荷と逆の電荷を有する工程、を包含する、方法。 - 【請求項22】試料中の生体分子を検出する方法であっ
て、該方法は、以下の工程: i)請求項1〜20のいずれか1項に記載のキャピラリー
チューブまたは導管を2つの端部とともに調製する工程
であって、前記荷電したモノマーサブユニットは、選択
した電気泳動pHにおいて、前記壁電荷と逆の電荷を有す
る、工程; ii)該キャピラリーチューブまたは導管の該端部を電解
質溶液を含有するアノードとカソードの貯蔵器に浸す、
工程; iii)分離される該生体分子を含有する試料を該キャピ
ラリーチューブまたは導管の一端に導入する、工程; iv)該試料中の該生体分子を分画するために有効な極性
を用いて該貯蔵器を横切って電界を印加する、工程;お
よび v)該キャピラリーチューブまたは導管において分離さ
れた生体分子の存在を検出する、工程、 を包含する、方法。 - 【請求項23】前記生体分子がタンパク質、ポリペプチ
ド、またはペプチドである、請求項22に記載の方法。 - 【請求項24】前記貯蔵器中の溶液がドデシル硫酸ナト
リウムを含む、請求項22または23に記載の方法。 - 【請求項25】前記生体分子が核酸フラグメントであ
る、請求項22に記載の方法。 - 【請求項26】前記貯蔵器中の溶液が尿素またはホルム
アミドを含む、請求項22〜25のいずれか1項に記載の方
法。 - 【請求項27】前記フラグメントが2本鎖核酸であり、
示差移動度が該フラグメントに内位添加剤を添加して調
整される、請求項25に記載の方法。 - 【請求項28】DNA試料の制限消化分析を行う際に使用
するため、さらに1またはそれ以上の選択された制限エ
ンドヌクレアーゼで該試料を消化する工程を包含する、
請求項25に記載の方法。 - 【請求項29】前記核酸フラグメントが、DNA配列決定
反応の生成物であり、そして該DNA配列決定反応が、蛍
光標識で標識を付けた核酸を含む、請求項25に記載の方
法。 - 【請求項30】前記生体分子が、1本鎖DNAであり、そ
して該生体分子の相対移動度が、該生体分子間の配座多
形性に依存する、請求項25に記載の方法。 - 【請求項31】前記生体分子がポリメラーゼ鎖反応の増
幅生成物であるDNA分子である、請求項25に記載の方
法。 - 【請求項32】前記生体分子が、核酸−タンパク質複合
体である、請求項25に記載の方法。 - 【請求項33】前記生体分子が、線状、分枝状、天然、
または化学的改変オリゴ糖類である、請求項25に記載の
方法。
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