JP3036545B2 - モノクローナル抗体とこれを産生するハイブリドーマ細胞株、およびこれを用いる免疫学的測定法 - Google Patents
モノクローナル抗体とこれを産生するハイブリドーマ細胞株、およびこれを用いる免疫学的測定法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、モノクローナル抗体とこれを産生するハ
イブリドーマ細胞株、およびこれを用いる免疫学的測定
法に関するものである。
イブリドーマ細胞株、およびこれを用いる免疫学的測定
法に関するものである。
さらに詳しくは、この発明は、ジアデノシンテトラホ
スフェート(Ap4A)のモノクローナル抗体と、このモノ
クローナル抗体を特異的に産生するハイブリドーマ細胞
株、および医療分野、とくに心臓血管系の疾病等の診断
および治療に有用なこのモノクローナル抗体を用いる生
体液中のAp4Aの免疫学的測定法に関するものである。
スフェート(Ap4A)のモノクローナル抗体と、このモノ
クローナル抗体を特異的に産生するハイブリドーマ細胞
株、および医療分野、とくに心臓血管系の疾病等の診断
および治療に有用なこのモノクローナル抗体を用いる生
体液中のAp4Aの免疫学的測定法に関するものである。
(従来の技術) 生体中のジアデノシンテトラホスフェート(Ap4A)
は、主として活性化された血小板から放出され血中に出
現し、血小板凝集阻害作用(M.J.Harrison他、FEBS Let
ters、54、57、1975)、肥満細胞からのヒスタミン放出
促進作用(B.S.Gomperts,Secretory Process Butterwor
ths,London.18−37,1984)、血管収縮作用(R.Busse
他、Am.J.Phyiol,254H828−H832、1988)等の生理作用
を有している。
は、主として活性化された血小板から放出され血中に出
現し、血小板凝集阻害作用(M.J.Harrison他、FEBS Let
ters、54、57、1975)、肥満細胞からのヒスタミン放出
促進作用(B.S.Gomperts,Secretory Process Butterwor
ths,London.18−37,1984)、血管収縮作用(R.Busse
他、Am.J.Phyiol,254H828−H832、1988)等の生理作用
を有している。
従来より、生体液中のこのAp4Aの定量法としては2つ
の方法が知られている。1つは、高速液体クロマトグラ
フィー(HPLC)を用い、Ap4Aを含む検体を逆相カラムで
分離し、260nmにおける吸光度を測定することにより検
体中のAp4A含有量を定量するというものである(前記R.
Busse他に記載)。
の方法が知られている。1つは、高速液体クロマトグラ
フィー(HPLC)を用い、Ap4Aを含む検体を逆相カラムで
分離し、260nmにおける吸光度を測定することにより検
体中のAp4A含有量を定量するというものである(前記R.
Busse他に記載)。
もう1つは、酵素法と呼ばれるものであり、Ap4Aを酵
素(ホスホジエステラーゼ)によりアデノシンモノホス
フェートとアデノシントリホスフェート(ATP)に分割
し、それをATPが必須であり、かつその量に応じて活性
が変化するルシフェラーゼを用いて発光させることによ
りAp4Aを定量するというものである。(B.K.Kim他、Blo
od 66,735−737,1985)。
素(ホスホジエステラーゼ)によりアデノシンモノホス
フェートとアデノシントリホスフェート(ATP)に分割
し、それをATPが必須であり、かつその量に応じて活性
が変化するルシフェラーゼを用いて発光させることによ
りAp4Aを定量するというものである。(B.K.Kim他、Blo
od 66,735−737,1985)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、これら従来の測定法においては、たと
えばHPLCを用いる方法の場合、カラムが生体成分により
著しく劣化するのを避けるため予め検体を穴径0.45μm
以下のフィルターで処理するという繁雑な操作を必須と
する。さらにこの方法の場合、HPLCのハード面の問題と
して、安定したベースライン値を得ることが困難であ
り、またわずかな温度変化や溶媒変化等によりAp4Aの溶
出時間が不均等になるなどの欠点を有してもいる。
えばHPLCを用いる方法の場合、カラムが生体成分により
著しく劣化するのを避けるため予め検体を穴径0.45μm
以下のフィルターで処理するという繁雑な操作を必須と
する。さらにこの方法の場合、HPLCのハード面の問題と
して、安定したベースライン値を得ることが困難であ
り、またわずかな温度変化や溶媒変化等によりAp4Aの溶
出時間が不均等になるなどの欠点を有してもいる。
またホスホジエステラーゼとルシフェラーゼを用いる
酵素法の場合も、最終的にはATPをルシフェラーゼで測
定するため、生体成分中に混在するATPを予めホスホモ
ノエステラーゼを用いて消去する必要があり、さらにこ
のホスホモノエステラーゼを、次のステップで生成され
るATPを消去させないために熱処理(90℃、5分間)に
よって失活させるという繁雑な操作を必要とするという
問題点を有している。
酵素法の場合も、最終的にはATPをルシフェラーゼで測
定するため、生体成分中に混在するATPを予めホスホモ
ノエステラーゼを用いて消去する必要があり、さらにこ
のホスホモノエステラーゼを、次のステップで生成され
るATPを消去させないために熱処理(90℃、5分間)に
よって失活させるという繁雑な操作を必要とするという
問題点を有している。
このように、従来のAp4A測定法においては、検体中の
Ap4AをHPLCを用い分離したり、あるいは酵素により分割
したりするため、操作が繁雑となり、しかも測定精度も
必ずしも良好なものではなかった。
Ap4AをHPLCを用い分離したり、あるいは酵素により分割
したりするため、操作が繁雑となり、しかも測定精度も
必ずしも良好なものではなかった。
一般に、生体中の特定の生理活性物質を定量する場
合、その物質の抗体、とくにモノクローナル抗体が同定
されるならば、たとえば標識を結合したその抗体を検体
に添加することにより、目標とする物質を直接的に定量
する免疫学的測定が可能となる。しかしながら、これま
でAp4Aに対するモノクローナル抗体は存在しなかった。
合、その物質の抗体、とくにモノクローナル抗体が同定
されるならば、たとえば標識を結合したその抗体を検体
に添加することにより、目標とする物質を直接的に定量
する免疫学的測定が可能となる。しかしながら、これま
でAp4Aに対するモノクローナル抗体は存在しなかった。
この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもの
であり、これまで存在しなかったAp4Aのモノクローナル
抗体を提供することを目的としている。またこの発明
は、このモノクローナル抗体を特異的に産生するハイブ
リドーマ細胞株およびこのモノクローナル抗体を用いる
Ap4Aの免疫学的測定法を提供することを目的としてもい
る。
であり、これまで存在しなかったAp4Aのモノクローナル
抗体を提供することを目的としている。またこの発明
は、このモノクローナル抗体を特異的に産生するハイブ
リドーマ細胞株およびこのモノクローナル抗体を用いる
Ap4Aの免疫学的測定法を提供することを目的としてもい
る。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記の課題を解決するものとして、ジア
デノシンテトラホスフェート特異認識モノクローナル抗
体を提供する。
デノシンテトラホスフェート特異認識モノクローナル抗
体を提供する。
また、この発明は、ジアデノシンテトラホスフェート
抗原を免疫した哺乳動物より調製したリンパ球と、ミエ
ローマ細胞とのハイブリドーマから産生されてなること
を特徴とするジアデノシンホスフェート特異認識モノク
ローナル抗体と、このモノクローナル抗体産生能を有す
るハイブリドーマ細胞株およびこのモノクローナル抗体
を用いるジアデノシンホスフェートの免疫学的測定法を
提供する。
抗原を免疫した哺乳動物より調製したリンパ球と、ミエ
ローマ細胞とのハイブリドーマから産生されてなること
を特徴とするジアデノシンホスフェート特異認識モノク
ローナル抗体と、このモノクローナル抗体産生能を有す
るハイブリドーマ細胞株およびこのモノクローナル抗体
を用いるジアデノシンホスフェートの免疫学的測定法を
提供する。
以下、この発明について詳しく説明する。
この発明のモノクローナル抗体は、上記の通り、Ap4A
抗原を免疫した哺乳動物より調製したリンパ球と、ミエ
ローマ細胞とのハイブリドーマを選択、培養することに
より得ることができるが、生産効率の点からは、上記ハ
イブリドーマのうち、Ap4Aに対するモノクローナル抗体
を特異的に産生する細胞を選別し、これをクローン化し
て細胞株とした上で、この細胞株の培養によりAp4Aのモ
ノクローナル抗体を得るのが好ましい。
抗原を免疫した哺乳動物より調製したリンパ球と、ミエ
ローマ細胞とのハイブリドーマを選択、培養することに
より得ることができるが、生産効率の点からは、上記ハ
イブリドーマのうち、Ap4Aに対するモノクローナル抗体
を特異的に産生する細胞を選別し、これをクローン化し
て細胞株とした上で、この細胞株の培養によりAp4Aのモ
ノクローナル抗体を得るのが好ましい。
このような細胞株の作成とモノクローナル抗体の採取
法、およびそのモノクローナル抗体を用いるAp4Aの免疫
学的測定法は以下の通り行うことができる。
法、およびそのモノクローナル抗体を用いるAp4Aの免疫
学的測定法は以下の通り行うことができる。
(1) Ap4Aのモノクローナル抗体を特異的に産生する
ハイブリドーマ細胞株の作成: まず、ハイブリドーマを作成するため、Ap4A抗原に免
疫した哺乳動物のリンパ球と、これと融合させるミエロ
ーマ(骨髄腫細胞)を用意する。このうち、上記リンパ
球を採取するには、まず、Ap4Aと担体タンパク質を共有
結合させた複合体(以下、Ap4A−キャリアと記載する)
からなるAp4A抗原を作成し、これを哺乳動物、好ましく
はマウスまたはラットに免疫する。
ハイブリドーマ細胞株の作成: まず、ハイブリドーマを作成するため、Ap4A抗原に免
疫した哺乳動物のリンパ球と、これと融合させるミエロ
ーマ(骨髄腫細胞)を用意する。このうち、上記リンパ
球を採取するには、まず、Ap4Aと担体タンパク質を共有
結合させた複合体(以下、Ap4A−キャリアと記載する)
からなるAp4A抗原を作成し、これを哺乳動物、好ましく
はマウスまたはラットに免疫する。
抗原の使用量、投与部位、アジュバントの使用等、免
疫の方法は従来の抗血清を得る方法に準ずればよい。例
えば、マウスを用いる場合、マウス1匹あたり1回につ
き0.001〜10mg、好ましくは0.01〜1mgのAp4A−キャリア
を、初回はアジュバント(例えば、フロイントの完全ア
ジュバント)とよく混合して、皮下、腹腟内等に投与
し、2週間以上経過後、再びアジュバント(例えば、フ
ロイントの不完全アジュバント)をよく混合して、皮
下、腹腟内等に投与する。さらに、2週間以上経過後、
Ap4A−キャリアのみを静脈内、皮下、腹腟内等に投与し
て、十分免疫する。このようにして免疫された動物を、
好ましくは最終免疫から2〜4日後に殺し、リンパ球を
採取する。リンパ球調製には、脾臓、リンパ節、末梢血
等が用いられる。このリンパ球を培養液に懸濁状態にほ
ぐしておく。
疫の方法は従来の抗血清を得る方法に準ずればよい。例
えば、マウスを用いる場合、マウス1匹あたり1回につ
き0.001〜10mg、好ましくは0.01〜1mgのAp4A−キャリア
を、初回はアジュバント(例えば、フロイントの完全ア
ジュバント)とよく混合して、皮下、腹腟内等に投与
し、2週間以上経過後、再びアジュバント(例えば、フ
ロイントの不完全アジュバント)をよく混合して、皮
下、腹腟内等に投与する。さらに、2週間以上経過後、
Ap4A−キャリアのみを静脈内、皮下、腹腟内等に投与し
て、十分免疫する。このようにして免疫された動物を、
好ましくは最終免疫から2〜4日後に殺し、リンパ球を
採取する。リンパ球調製には、脾臓、リンパ節、末梢血
等が用いられる。このリンパ球を培養液に懸濁状態にほ
ぐしておく。
一方、ミエローマは、被免疫動物と同じ種由来のもの
を使用することが好ましい。さらに、そのミエローマは
薬剤低抗性の変異株であることが好ましく、未融合のミ
エローマがハイブリドーマ選択培地で生育しないものが
好ましい。最も一般には8−アザグアニン抵抗性の細胞
ラインが用いられる。これは、ヒポキサンチン−グアニ
ン−ホスホリボシルトランスフェラーゼ(Hypoxantin g
uanine phosphoribosyl transferase)が欠損してお
り、選択培地の一種ヒポキサンチン−アミノプテリン−
チミジン(HAT)培地に生育できない。また、使用する
ミエローマ自身が抗体を分泌しないものが望ましい。以
上の点から、例えば、市販のマウスミエローマP3・X63
・Ag8・6・5・3(X63・6・5・3);P3・X63・Ag8
・U1(P3U1)、ラットミエローマ 210・RCY3・Ag1・2
・3等を用いるのが好ましい。
を使用することが好ましい。さらに、そのミエローマは
薬剤低抗性の変異株であることが好ましく、未融合のミ
エローマがハイブリドーマ選択培地で生育しないものが
好ましい。最も一般には8−アザグアニン抵抗性の細胞
ラインが用いられる。これは、ヒポキサンチン−グアニ
ン−ホスホリボシルトランスフェラーゼ(Hypoxantin g
uanine phosphoribosyl transferase)が欠損してお
り、選択培地の一種ヒポキサンチン−アミノプテリン−
チミジン(HAT)培地に生育できない。また、使用する
ミエローマ自身が抗体を分泌しないものが望ましい。以
上の点から、例えば、市販のマウスミエローマP3・X63
・Ag8・6・5・3(X63・6・5・3);P3・X63・Ag8
・U1(P3U1)、ラットミエローマ 210・RCY3・Ag1・2
・3等を用いるのが好ましい。
このミエーローマを血清、好ましくは牛胎児血清を含
有するイーグル最少培地(MEM)、RPMI1640培地(RPMI1
640)等の培地中で培養する。
有するイーグル最少培地(MEM)、RPMI1640培地(RPMI1
640)等の培地中で培養する。
次に、MEM、RPMI1640等の培地に上記で得たリンパ球
およびミエローマを各々懸濁し、混合する。このときの
混合比は任意に選択できるが、好ましくはリンパ球:ミ
エローマが細胞数で1:1〜20:1、好ましくは5:1〜10:1の
比率を用いればよい。混合した細胞は、融合促進剤を用
いて融合を行う。融合方法としては、例えば、イムノロ
ジカルメソッズ2巻、285頁(Immunological Methods V
ol.II,1981,Academic Press)に従って行えばよい。融
合促進剤としては、種々の高分子物質やウィルス等を用
いることができるが、好ましくはポリエチレングリコー
ル(PEG)、センダイウイルスを用いればよい。PEGは、
平均分子量400〜20,000のものが使用できるが、好まし
くは1,000〜7,500のものを用いればよい。その使用濃度
は、40〜60vol%が好ましい。
およびミエローマを各々懸濁し、混合する。このときの
混合比は任意に選択できるが、好ましくはリンパ球:ミ
エローマが細胞数で1:1〜20:1、好ましくは5:1〜10:1の
比率を用いればよい。混合した細胞は、融合促進剤を用
いて融合を行う。融合方法としては、例えば、イムノロ
ジカルメソッズ2巻、285頁(Immunological Methods V
ol.II,1981,Academic Press)に従って行えばよい。融
合促進剤としては、種々の高分子物質やウィルス等を用
いることができるが、好ましくはポリエチレングリコー
ル(PEG)、センダイウイルスを用いればよい。PEGは、
平均分子量400〜20,000のものが使用できるが、好まし
くは1,000〜7,500のものを用いればよい。その使用濃度
は、40〜60vol%が好ましい。
融合させた細胞は、洗浄で融合促進剤を除去し、5〜
15vol.%の血清を含むMEMまたはRPMI1640培地に懸濁
し、96穴培養皿等に0.5〜5×106/穴の割合で分注す
る。さらに、各穴に選択培地(例えば、HAT培地)を加
え、適宜選択培地を交換すれば、10〜14日後には未融合
のミエローマは死滅し、ハイブリドーマのみ生育する。
因に、リンパ球は長時間生体外(invitro)では育成で
きず、やはり10〜14日後には死滅する。
15vol.%の血清を含むMEMまたはRPMI1640培地に懸濁
し、96穴培養皿等に0.5〜5×106/穴の割合で分注す
る。さらに、各穴に選択培地(例えば、HAT培地)を加
え、適宜選択培地を交換すれば、10〜14日後には未融合
のミエローマは死滅し、ハイブリドーマのみ生育する。
因に、リンパ球は長時間生体外(invitro)では育成で
きず、やはり10〜14日後には死滅する。
次に、Ap4Aに対する抗体を産生するハイブリドーマを
検索、選別する。そのための方法としてはELISA法を用
いることができる。ただし、その場合に上記ハイブリド
ーマは、Ap4A−キャリアを抗原とするため、Ap4Aに対す
る抗体を産生するもののほか、担体タンパク質に対する
抗体を産生するものも存在するので、Ap4Aに対する抗体
を産生するハイブリドーマのみを選択する必要がある。
そのためには、たとえば担体タンパク質以外のタンパク
質にAp4Aを共有結合させた複合体(以下、Ap4A−キャリ
ア2と記載する)を作成し、これをELISAプレートに吸
着させ、これにハイブリドーマ上清を加え、洗浄後、市
販の免疫動物免疫グロブリンに対する標識抗体(例え
ば、ホースラディシュパーオキシダーゼ(HRP)標識抗
体あるいは125I標識抗体)を添加する。その結果、ハイ
ブリドーマ上清中にAp4Aに対する抗体が存在する場合に
は、それが固相のAp4A−キャリア2に結合し、さらに免
疫グロブリンに対する標識抗体がこれに結合して、標識
によるシグナルが得られる。一方、上清中にAp4Aに対す
る抗体が存在しない場合には、固相のAp4A−キャリア2
には何も結合せず、従ってシグナルも得られない。この
ように、標識によるシグナルの有無を手がかりとしてハ
イブリドーマの選択を行なうことができる。
検索、選別する。そのための方法としてはELISA法を用
いることができる。ただし、その場合に上記ハイブリド
ーマは、Ap4A−キャリアを抗原とするため、Ap4Aに対す
る抗体を産生するもののほか、担体タンパク質に対する
抗体を産生するものも存在するので、Ap4Aに対する抗体
を産生するハイブリドーマのみを選択する必要がある。
そのためには、たとえば担体タンパク質以外のタンパク
質にAp4Aを共有結合させた複合体(以下、Ap4A−キャリ
ア2と記載する)を作成し、これをELISAプレートに吸
着させ、これにハイブリドーマ上清を加え、洗浄後、市
販の免疫動物免疫グロブリンに対する標識抗体(例え
ば、ホースラディシュパーオキシダーゼ(HRP)標識抗
体あるいは125I標識抗体)を添加する。その結果、ハイ
ブリドーマ上清中にAp4Aに対する抗体が存在する場合に
は、それが固相のAp4A−キャリア2に結合し、さらに免
疫グロブリンに対する標識抗体がこれに結合して、標識
によるシグナルが得られる。一方、上清中にAp4Aに対す
る抗体が存在しない場合には、固相のAp4A−キャリア2
には何も結合せず、従ってシグナルも得られない。この
ように、標識によるシグナルの有無を手がかりとしてハ
イブリドーマの選択を行なうことができる。
次いで、このようにして得たAp4Aに対するモノクロー
ナル抗体を特異的に産生するハイブリドーマを選択的に
培養することにより、ハイブリドーマ細胞株を創製する
ことができる。
ナル抗体を特異的に産生するハイブリドーマを選択的に
培養することにより、ハイブリドーマ細胞株を創製する
ことができる。
なお、この方法に従って予めAp4A−キャリアで免疫し
たマウスの脾臓リンパ球とマウスのミエローマ細胞を融
合して創製したハイブリドーマ細胞株の1種を、ハイブ
リドーマUNH3H10と命名した。この株を、平成2年7月1
1日に通商産業省微生物工業研究所に寄託の手続を行
い、菌寄第11600号(FERM P−11600)として受け入れら
れた。このUNH3H10は、−120℃以下でほぼ永久的に凍結
保存が可能であって、たえず頒布可能な状態に置かれて
いる。
たマウスの脾臓リンパ球とマウスのミエローマ細胞を融
合して創製したハイブリドーマ細胞株の1種を、ハイブ
リドーマUNH3H10と命名した。この株を、平成2年7月1
1日に通商産業省微生物工業研究所に寄託の手続を行
い、菌寄第11600号(FERM P−11600)として受け入れら
れた。このUNH3H10は、−120℃以下でほぼ永久的に凍結
保存が可能であって、たえず頒布可能な状態に置かれて
いる。
このハイブリドーマUNH3H10は、通常用いられる培地
で増殖可能である。例えば、牛胎児血清を5〜20%含有
するRPMI1640又はMEMを培地として用い、37℃、炭酸ガ
ス濃度5vol.%含有空気下でよく増殖する。また、ミエ
ローマの造腫瘍性をも有しているので、生体内(例え
ば、同系の動物、ヌードマウスなど)で増殖し、Ap4Aに
対するモノクローナル抗体を産生することができる。
で増殖可能である。例えば、牛胎児血清を5〜20%含有
するRPMI1640又はMEMを培地として用い、37℃、炭酸ガ
ス濃度5vol.%含有空気下でよく増殖する。また、ミエ
ローマの造腫瘍性をも有しているので、生体内(例え
ば、同系の動物、ヌードマウスなど)で増殖し、Ap4Aに
対するモノクローナル抗体を産生することができる。
(2) Ap4Aのモノクローナル抗体の多量採取: 上記の通り作成したハイブリドーマ細胞株を培養する
ことにより、Ap4Aに対するモノクローナル抗体を大量に
採取することができる。このモノクローナル抗体の採取
方法には、大きく分けて2通りの方法がある。1つは、
培地を用い、フラスコ等の培養容器で培養し、その上澄
液から抗体を採取する方法である。例えば、5〜10vol.
%の血清を含むMEMまたはRPMI1640培地に0.5〜5×105
個のハイブリドーマ細胞株を植えると、2〜4日で10〜
20倍に成育し、その培養後の上澄液から抗体を採取する
方法である。もう1つの方法は、このようにして培養容
器で培養したハイブリドーマ細胞株を、同系の動物に接
種する方法である。すなわち、ハイブリドーマ細胞株10
5〜107個を同系の動物の皮下または腹腔内等に投与し、
7〜20日後ハイブリドーマ細胞株が増殖し、腫瘍が大き
くなったときに、血清および腹水を採取する方法であ
る。腹腔内に投与する場合には、事前(3〜7日前)に
2,6,10,14−テトラメチルペンタデカン等の鉱物油を投
与すると、より多量の腹水が得られる。
ことにより、Ap4Aに対するモノクローナル抗体を大量に
採取することができる。このモノクローナル抗体の採取
方法には、大きく分けて2通りの方法がある。1つは、
培地を用い、フラスコ等の培養容器で培養し、その上澄
液から抗体を採取する方法である。例えば、5〜10vol.
%の血清を含むMEMまたはRPMI1640培地に0.5〜5×105
個のハイブリドーマ細胞株を植えると、2〜4日で10〜
20倍に成育し、その培養後の上澄液から抗体を採取する
方法である。もう1つの方法は、このようにして培養容
器で培養したハイブリドーマ細胞株を、同系の動物に接
種する方法である。すなわち、ハイブリドーマ細胞株10
5〜107個を同系の動物の皮下または腹腔内等に投与し、
7〜20日後ハイブリドーマ細胞株が増殖し、腫瘍が大き
くなったときに、血清および腹水を採取する方法であ
る。腹腔内に投与する場合には、事前(3〜7日前)に
2,6,10,14−テトラメチルペンタデカン等の鉱物油を投
与すると、より多量の腹水が得られる。
このようにして得られた抗体は、必要に応じ精製して
使用することができる。たとえば硫安分画、イオン交換
クロマトグラフィー、プロテインAを固定したアフィニ
ティークロマトグラフィー等、通常タンパク質に適用さ
れうる手段を用いて精製することができる。
使用することができる。たとえば硫安分画、イオン交換
クロマトグラフィー、プロテインAを固定したアフィニ
ティークロマトグラフィー等、通常タンパク質に適用さ
れうる手段を用いて精製することができる。
このようにして、Ap4Aに対するモノクローナル抗体を
容易に、かつ多量に得ることができる。
容易に、かつ多量に得ることができる。
(3) モノクローナル抗体を用いるAp4Aの免疫学的測
定: まず、Ap4A−キャリアを固相に固定化する。固相とし
ては、プラスチック試験官、マイクロタイタープレー
ト、ガラスビーズ、プラスチックビーズ、メンブレン等
を用いることができる。Ap4A−キャリアを固定化するに
は、一般的な物理的吸着法を用いることができるが、官
能基をもつ固相に固定化する場合には共有結合法を用い
ることもできる。このとき、Ap4A−キャリアの濃度は、
0.001mg/ml以上、好ましくは0.05〜0.2mg/mlとし、これ
を固相と接触させればよい。
定: まず、Ap4A−キャリアを固相に固定化する。固相とし
ては、プラスチック試験官、マイクロタイタープレー
ト、ガラスビーズ、プラスチックビーズ、メンブレン等
を用いることができる。Ap4A−キャリアを固定化するに
は、一般的な物理的吸着法を用いることができるが、官
能基をもつ固相に固定化する場合には共有結合法を用い
ることもできる。このとき、Ap4A−キャリアの濃度は、
0.001mg/ml以上、好ましくは0.05〜0.2mg/mlとし、これ
を固相と接触させればよい。
次に、このようにAp4A−キャリアを固定した固相に、
数種のAp4A濃度既知の液体またはAp4A濃度未知の検体を
加える。さらに、これに酵素、RI、蛍光物質等を標識し
たAp4Aに対する抗体を加えるか、またはAp4Aに対する抗
体を加えた後、酵素、RI、蛍光物質等を標識した二次抗
体を加える。なお、酵素としては、HRP、ウシ小腸アル
カリホスファターゼ等を用いることができる。また、RI
として125I等を、蛍光物質としては、フルオレセインイ
ソチオシアネート、テトラメチルロ−ダミンイソチオシ
アネート等を用いることができる。
数種のAp4A濃度既知の液体またはAp4A濃度未知の検体を
加える。さらに、これに酵素、RI、蛍光物質等を標識し
たAp4Aに対する抗体を加えるか、またはAp4Aに対する抗
体を加えた後、酵素、RI、蛍光物質等を標識した二次抗
体を加える。なお、酵素としては、HRP、ウシ小腸アル
カリホスファターゼ等を用いることができる。また、RI
として125I等を、蛍光物質としては、フルオレセインイ
ソチオシアネート、テトラメチルロ−ダミンイソチオシ
アネート等を用いることができる。
次いで、数種のAp4A濃度既知の液体の標識抗体に対す
るシグナルを各々測定して検量線を作成し、Ap4A濃度未
知の検体から得られるシグナルをこの検量線に当ては
め、その検体のAp4A濃度を定量する。
るシグナルを各々測定して検量線を作成し、Ap4A濃度未
知の検体から得られるシグナルをこの検量線に当ては
め、その検体のAp4A濃度を定量する。
以下、実施例を示し、この発明について具体的に説明
する。
する。
実施例1 (免疫原およびハイブリドーマ細胞株のスクリーニン
グ) 担体タンパク質として、Keyhole Lympet Hemocyanin
(KLH)およびウシ血清アルブミン(BSA)を用い、免疫
原およびハイブリドーマ細胞株のスクリーニングを行な
った。
グ) 担体タンパク質として、Keyhole Lympet Hemocyanin
(KLH)およびウシ血清アルブミン(BSA)を用い、免疫
原およびハイブリドーマ細胞株のスクリーニングを行な
った。
Ap4A10mgを0.1M NaIO40.2mlに溶解し、25℃の温度で2
0分間酸化した。これにエチレングリコールを加え、過
剰のNaIO4を分解した。次いで28mgKLHまたはBSAを加
え、炭酸ナトリウム水溶液でpH9.0〜9.5に調整し、Ap4A
−KLHまたはAp4A−BSAを作成した。これらの260nmにお
ける吸光度およびタンパク質量からKLH1分子あたり結合
したAp4Aは約1000分子、またBSA1分子あたり結合したAp
4Aは約0.5分子と求められた。
0分間酸化した。これにエチレングリコールを加え、過
剰のNaIO4を分解した。次いで28mgKLHまたはBSAを加
え、炭酸ナトリウム水溶液でpH9.0〜9.5に調整し、Ap4A
−KLHまたはAp4A−BSAを作成した。これらの260nmにお
ける吸光度およびタンパク質量からKLH1分子あたり結合
したAp4Aは約1000分子、またBSA1分子あたり結合したAp
4Aは約0.5分子と求められた。
実施例2 (ハイブリドーマの作成) 8週令のマウスBalb/c(オリエンタルバイオサービス
より入手)に、実施例1で作成したAp4A−KLHを完全フ
ロイントアジュバント(半井化学より入手)と1:1に混
合乳化し、腹腔内に投与し、2週間後に50μgのAp4A−
KLHを静注して追加免疫し、3日後に脾臓を取り出し、M
EM培地(半井化学より入手)にほぐして懸濁洗浄した。
一方、マウスのミエローマX63・6・5・3(京都大学
より入手)を2日前から培養し、対数増殖期にある細胞
を遠心分離で集めた。脾細胞108個をミエローマX63・6
・5・3107と混合し、遠心によりペレットしたのち、37
℃の水浴中で50%のPEG4000−RPMI1640(ギブコ社より
入手)1mlを徐々に1分間で加え、さらに、1分間緩や
かに攪拌後、9mlのRPMI1640培地を徐々に加えて、PEG40
00を希釈した。遠心分離によりPEG溶液を除去し、ペレ
ットに10%牛胎児血清を含むHAT培地20mlを加えて、2
皿の96穴培養皿(コーニング社製)の各穴に0.1mlずつ
分注した。4,8,11日目の計3回にわたり半分量の培養基
を捨て、新しいHAT培地を加えた。
より入手)に、実施例1で作成したAp4A−KLHを完全フ
ロイントアジュバント(半井化学より入手)と1:1に混
合乳化し、腹腔内に投与し、2週間後に50μgのAp4A−
KLHを静注して追加免疫し、3日後に脾臓を取り出し、M
EM培地(半井化学より入手)にほぐして懸濁洗浄した。
一方、マウスのミエローマX63・6・5・3(京都大学
より入手)を2日前から培養し、対数増殖期にある細胞
を遠心分離で集めた。脾細胞108個をミエローマX63・6
・5・3107と混合し、遠心によりペレットしたのち、37
℃の水浴中で50%のPEG4000−RPMI1640(ギブコ社より
入手)1mlを徐々に1分間で加え、さらに、1分間緩や
かに攪拌後、9mlのRPMI1640培地を徐々に加えて、PEG40
00を希釈した。遠心分離によりPEG溶液を除去し、ペレ
ットに10%牛胎児血清を含むHAT培地20mlを加えて、2
皿の96穴培養皿(コーニング社製)の各穴に0.1mlずつ
分注した。4,8,11日目の計3回にわたり半分量の培養基
を捨て、新しいHAT培地を加えた。
その結果、10日後には384穴中24穴でハイブリドーマ
の成育が観察された。
の成育が観察された。
実施例3 (ハイブリドーマ細胞株の作成) 実施例2で得たハイブリドーマのうちAp4Aに対する抗
体を産生する株を、ELISA法を用い検索した。
体を産生する株を、ELISA法を用い検索した。
まず、ELISAプレート(コーニング社製)に50mM炭酸
ナトリウム緩衝液、pH9.6に溶解したAp4A−BSAを各穴に
つき50μlずつ分注し、25℃の温度で2時間放置した。
この液を除去した後、各穴に1.0%BSA、0.15M塩化ナト
リウムを含む20mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.2)を
充満させ、25℃の温度で1時間放置した。さらにこの液
を除去し、0.2%トゥイーン20、0.2%BSA、0.15M塩化ナ
トリウムを含む20mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.2)
からなる洗浄液で各ウェルをよく洗浄し、Ap4A−BSA固
定化プレートを作成した。
ナトリウム緩衝液、pH9.6に溶解したAp4A−BSAを各穴に
つき50μlずつ分注し、25℃の温度で2時間放置した。
この液を除去した後、各穴に1.0%BSA、0.15M塩化ナト
リウムを含む20mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.2)を
充満させ、25℃の温度で1時間放置した。さらにこの液
を除去し、0.2%トゥイーン20、0.2%BSA、0.15M塩化ナ
トリウムを含む20mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.2)
からなる洗浄液で各ウェルをよく洗浄し、Ap4A−BSA固
定化プレートを作成した。
次いで、このプレートに実施例2で得たハイブリドー
マの上清50μlを添加し、25℃の温度で2時間放置した
後、洗浄液で充分に洗浄し、HRP標識ヤギ抗マウスIgG
(フナコシより購入)1μg/mlを各穴に50μl加え25℃
の温度で2時間放置した。さらに、洗浄後、パーオキシ
ダーゼ測定試薬(バイオラッド社製)50μlを加え、25
℃の温度で20分間反応させ、10%SDS50μlの添加によ
りパーオキシンダーゼ活性を停止させ、415nmにおける
吸光度(A415)を測定した。また対照にはハイブリドー
マ上清のかわりにHAT培地のみを反応させたものを用い
た。
マの上清50μlを添加し、25℃の温度で2時間放置した
後、洗浄液で充分に洗浄し、HRP標識ヤギ抗マウスIgG
(フナコシより購入)1μg/mlを各穴に50μl加え25℃
の温度で2時間放置した。さらに、洗浄後、パーオキシ
ダーゼ測定試薬(バイオラッド社製)50μlを加え、25
℃の温度で20分間反応させ、10%SDS50μlの添加によ
りパーオキシンダーゼ活性を停止させ、415nmにおける
吸光度(A415)を測定した。また対照にはハイブリドー
マ上清のかわりにHAT培地のみを反応させたものを用い
た。
その結果、対照として用いた上清無添加時のシグナル
に比べ、高いシグナルを示した上清が得られた。この上
清の穴の株を選択し、限界希釈法にてクローニングを行
い、モノクローンのハイブリドーマ細胞株UNH3H10を得
た。
に比べ、高いシグナルを示した上清が得られた。この上
清の穴の株を選択し、限界希釈法にてクローニングを行
い、モノクローンのハイブリドーマ細胞株UNH3H10を得
た。
実施例4 (Ap4Aに対するモノクローナル抗体の採取) 実施例3で得たハイブリドーマ細胞株UNH3H10を培養
し、Ap4Aに対するモノクローナル抗体の採取を行った。
し、Ap4Aに対するモノクローナル抗体の採取を行った。
まず、UNH3H10を10%牛胎児血清含有RPMI1640培地で
培養し、細胞濃度が2×106細胞/mlに達した培養物300m
lを遠心分離し、その上清を50%飽和硫安分画により粗
抗体画分を分離し、透析した後、プロテインA−セファ
ロース(pH9.0)に吸着させ、クエン酸緩衝液(pH3.0)
で溶出してAp4Aに対する抗体(以下、UNA3H10と記載す
る)を得た。
培養し、細胞濃度が2×106細胞/mlに達した培養物300m
lを遠心分離し、その上清を50%飽和硫安分画により粗
抗体画分を分離し、透析した後、プロテインA−セファ
ロース(pH9.0)に吸着させ、クエン酸緩衝液(pH3.0)
で溶出してAp4Aに対する抗体(以下、UNA3H10と記載す
る)を得た。
次に、このUNA3H10のAp4Aに対する特異性を検討し
た。
た。
まず、Ap4A−BSAを固定したELISAプレートに、各穴10
-7,10-6,10-5,10-4mol/となるよう50μlのAp4Aまた
はアデノシン(A)、アデノシンモノホスフェート(AM
P)、アデノシンジホスフェート(ADP)、アデノシント
リホスフェート(ATP)、アデノシンテトラホスフェー
ト(Ap4)の各々をプレートの各穴に注入し、次いで、
各穴に4.0μg/ml濃度のUNA3H1050μlを添加した。この
プレートを25℃の温度で2時間インキュベートした後、
0.2%トゥイーン20、0.2%BSA、0.15M塩化ナトリウム含
有20mMリン酸ナトリウム緩衝液で充分に洗浄し、HRP標
識ヤギ抗マウスIgG抗体を各穴に添加した。次いでこれ
を洗浄し、パーオキシダーゼ測定試薬(バイオラッド社
製)50μlを加え、25℃の温度で20分間反応させた後、
10%SDS50μlを添加して反応を停止させ、415nmにおけ
る吸光度を測定した。その結果は第1表および第1図に
示した通りである。
-7,10-6,10-5,10-4mol/となるよう50μlのAp4Aまた
はアデノシン(A)、アデノシンモノホスフェート(AM
P)、アデノシンジホスフェート(ADP)、アデノシント
リホスフェート(ATP)、アデノシンテトラホスフェー
ト(Ap4)の各々をプレートの各穴に注入し、次いで、
各穴に4.0μg/ml濃度のUNA3H1050μlを添加した。この
プレートを25℃の温度で2時間インキュベートした後、
0.2%トゥイーン20、0.2%BSA、0.15M塩化ナトリウム含
有20mMリン酸ナトリウム緩衝液で充分に洗浄し、HRP標
識ヤギ抗マウスIgG抗体を各穴に添加した。次いでこれ
を洗浄し、パーオキシダーゼ測定試薬(バイオラッド社
製)50μlを加え、25℃の温度で20分間反応させた後、
10%SDS50μlを添加して反応を停止させ、415nmにおけ
る吸光度を測定した。その結果は第1表および第1図に
示した通りである。
これら第1表および第1図からも明らかなように、モ
ノクローナル抗体UNA3H10は、A,AMP,およびADPを全く認
識せず、またATPおよびAp4をわずかに認識はするがそれ
もAp4Aに対する認識力の100分の1程度である。
ノクローナル抗体UNA3H10は、A,AMP,およびADPを全く認
識せず、またATPおよびAp4をわずかに認識はするがそれ
もAp4Aに対する認識力の100分の1程度である。
これらのことから、UNA3H10は、Ap4Aに対する特異的
なモノクローナル抗体であると考えられる。
なモノクローナル抗体であると考えられる。
実施例5 (モノクローナル抗体を用いるAp4Aの免疫学的測定) 実施例4で得たモノクローナル抗体UNA3H10を用い、
検体中のAp4A濃度を免疫学的に測定した。
検体中のAp4A濃度を免疫学的に測定した。
まず、pH3.5の条件下で、UNA3H10とペプシンを重量比
200:1で混合し、37℃の温度で6時間消化し、UNA3H10F
(ab′)2を得、さらにこれを還元してUNA3H10Fab′を
得た。
200:1で混合し、37℃の温度で6時間消化し、UNA3H10F
(ab′)2を得、さらにこれを還元してUNA3H10Fab′を
得た。
一方、HRPにN−スクシニミジル・マレイミドカルボ
キシレートを反応させ、マレイミド基を導入した。
キシレートを反応させ、マレイミド基を導入した。
このマレイミド基を導入したHRPとUNA3H10を混合し、
HRP標識UNA3H10Fab′を作成した。
HRP標識UNA3H10Fab′を作成した。
次に、実施例1で作成したAp4A−BSAを固定化したELI
SAプレートに、Ap4A濃度既知(0,10-7,3×10-7,10-6,3
×10-6,10-5mol/)の各標準液およびAp4A濃度未知の
血清サンプルを各々50μl注入し、これらに1μg/ml濃
度のHRP標識UNA3H10Fab′50μlを添加して、25℃の温
度で1時間反応させた後、よく洗浄し、HRP発色試薬50
μlを加え、20分間反応させた後、10%SDS50μlを添
加して反応を停止させA415を測定した。
SAプレートに、Ap4A濃度既知(0,10-7,3×10-7,10-6,3
×10-6,10-5mol/)の各標準液およびAp4A濃度未知の
血清サンプルを各々50μl注入し、これらに1μg/ml濃
度のHRP標識UNA3H10Fab′50μlを添加して、25℃の温
度で1時間反応させた後、よく洗浄し、HRP発色試薬50
μlを加え、20分間反応させた後、10%SDS50μlを添
加して反応を停止させA415を測定した。
この測定結果を第2表に示した。また、Ap4A濃度既知
の各標準液のA415から得られる検量線を第2図に示し
た。
の各標準液のA415から得られる検量線を第2図に示し
た。
この第2表および第2図から検体として用いた血清サ
ンプルに含まれるAp4A濃度は5.6×10-7mol/である。
ンプルに含まれるAp4A濃度は5.6×10-7mol/である。
比較例 (従来法によるAp4Aの測定) 実施例5において検体として用いた血清サンプルのAp
4A濃度を、HPLC法を用いて測定した。
4A濃度を、HPLC法を用いて測定した。
すなわち、実施例4と同様のAp4A濃度既知の各標準液
および血清サンプルを、逆相C18カラム(Waters社製)
に、0.1%テトラ−n−ブチルアンモニウム含有リン酸
緩衝液(pH7.0)を溶媒として、各々500μl注入し、26
0nmにおける吸光度(A260)を測定した。なお、Ap4Aの
濃度はA260のピーク面積で表わした。その結果は第3表
および第3図に示した通りであり、血清サンプル中のAp
4A濃度は5.6×10-7mol/となる。
および血清サンプルを、逆相C18カラム(Waters社製)
に、0.1%テトラ−n−ブチルアンモニウム含有リン酸
緩衝液(pH7.0)を溶媒として、各々500μl注入し、26
0nmにおける吸光度(A260)を測定した。なお、Ap4Aの
濃度はA260のピーク面積で表わした。その結果は第3表
および第3図に示した通りであり、血清サンプル中のAp
4A濃度は5.6×10-7mol/となる。
このように、同一の血清サンプルに対し、従来法であ
るHPLC法により測定したAp4A濃度と、実施例5に示した
この発明のモノクローナル抗体を用いる酵素免疫学的測
定によるAp4A濃度は、全く同一値を示したことから、こ
の発明のAp4A測定法は充分に信頼性の高い測定法である
と言える。
るHPLC法により測定したAp4A濃度と、実施例5に示した
この発明のモノクローナル抗体を用いる酵素免疫学的測
定によるAp4A濃度は、全く同一値を示したことから、こ
の発明のAp4A測定法は充分に信頼性の高い測定法である
と言える。
もちろんこの発明は以上の例によって限定されるもの
ではなく、その手続きの細部や適用範囲等については、
様々な態様が可能であることは言うまでもない。
ではなく、その手続きの細部や適用範囲等については、
様々な態様が可能であることは言うまでもない。
(発明の効果) 以上詳しく説明した通り、この発明によりモノクロー
ナル抗体を用いたAp4Aの免疫学的測定が可能となり、生
体液中のAp4Aを簡易かつ迅速に、しかも高精度に定量化
することができる。
ナル抗体を用いたAp4Aの免疫学的測定が可能となり、生
体液中のAp4Aを簡易かつ迅速に、しかも高精度に定量化
することができる。
しかも、このAp4Aに対するモノクローナル抗体を特異
的に産生するハイブリドーマ細胞株の樹立により、診断
および測定に有用なAp4Aのモノクローナル抗体を多量
に、かつ容易に得ることが可能となる。
的に産生するハイブリドーマ細胞株の樹立により、診断
および測定に有用なAp4Aのモノクローナル抗体を多量
に、かつ容易に得ることが可能となる。
第1図は、モノクローナル抗体UNA3H10と、Ap4Aおよび
その競合物質の結合の程度を、各検体の濃度と吸光度の
相関図として示したものである。 第2図は、この発明の免疫学的測定法に使用するAp4Aの
検量線の一例を示したAp4A濃度と吸光度の相関図であ
る。 第3図は、従来法であるHPLC法によるAp4Aの検量線の一
例を示した相関図である。
その競合物質の結合の程度を、各検体の濃度と吸光度の
相関図として示したものである。 第2図は、この発明の免疫学的測定法に使用するAp4Aの
検量線の一例を示したAp4A濃度と吸光度の相関図であ
る。 第3図は、従来法であるHPLC法によるAp4Aの検量線の一
例を示した相関図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI (C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 中島 宏 京都府宇治市宇治小桜23 ユニチカ株式 会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−93199(JP,A) Am.J.Phyiol.,Vol. 254,(1988),PH828−832 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12P 21/00 - 21/08 C12N 5/00 - 5/28 G01N 33/53 G01N 33/577 C12N 15/00 - 15/90 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG)
Claims (3)
- 【請求項1】ジアデノシンテトラホスフェート抗原を免
疫した哺乳動物より調製したリンパ球と、ミエローマ細
胞との融合細胞であって、ジアデノシンテトラホスフェ
ート特異認識モノクローナル抗体を産生するハイブリド
ーマ細胞株UNH3H10(FERM P−11600)。 - 【請求項2】請求項(1)記載のハイブリドーマ細胞株
UNH3H10(FERM P−11600)が産生するジアデノシンテト
ラホスフェート特異認識モノクローナル抗体。 - 【請求項3】請求項(2)記載のモノクローナル抗体を
用いるジアデノシンテトラホスフェートの免疫学的測定
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2249037A JP3036545B2 (ja) | 1990-09-19 | 1990-09-19 | モノクローナル抗体とこれを産生するハイブリドーマ細胞株、およびこれを用いる免疫学的測定法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2249037A JP3036545B2 (ja) | 1990-09-19 | 1990-09-19 | モノクローナル抗体とこれを産生するハイブリドーマ細胞株、およびこれを用いる免疫学的測定法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04131092A JPH04131092A (ja) | 1992-05-01 |
| JP3036545B2 true JP3036545B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=17187064
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2249037A Expired - Lifetime JP3036545B2 (ja) | 1990-09-19 | 1990-09-19 | モノクローナル抗体とこれを産生するハイブリドーマ細胞株、およびこれを用いる免疫学的測定法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3036545B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6299857B1 (en) * | 1995-12-28 | 2001-10-09 | The General Hospital Corporation | Cardiovascular and thrombus imaging agents, methods and kits |
| CN115385999A (zh) * | 2022-06-10 | 2022-11-25 | 浙江大学 | 一种腺苷人工抗原、腺苷抗体及其应用 |
-
1990
- 1990-09-19 JP JP2249037A patent/JP3036545B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| Am.J.Phyiol.,Vol.254,(1988),PH828−832 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04131092A (ja) | 1992-05-01 |
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