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JP3033911B2 - リボヌクレオチドを含む経小腸調合物 - Google Patents

リボヌクレオチドを含む経小腸調合物

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JP3033911B2
JP3033911B2 JP07518579A JP51857995A JP3033911B2 JP 3033911 B2 JP3033911 B2 JP 3033911B2 JP 07518579 A JP07518579 A JP 07518579A JP 51857995 A JP51857995 A JP 51857995A JP 3033911 B2 JP3033911 B2 JP 3033911B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は改善された経小腸栄養調合物、より詳細には
調合物100Kcal当たり少なくとも10mgの濃度のリボヌク
レオチド等価物を含み、リボヌクレオチド成分が特定比
である乳児用調合物に関する。
発明の背景 母乳の組成は乳児用調合物を改善するために有用な基
準として役立つ。他方、母乳は乳児用調合物で再現する
ことができない生細胞、ホルモン、活性酵素、免疫グロ
ブリン、及び特有の分子構造をもつ成分を含有する。母
乳と異なり、乳児用調合物は36カ月まで安定に保存でき
なければならない。母乳と乳児用調合物はこれらの基本
的な相違により、異なる組成で類似の臨床成果に達する
ことが多い。
母乳は乳児用調合物を改善するために有用な基準とし
て用いられてきた。母乳成分が調査されるにつれて、乳
児用調合物に転化可能な成分もさかんに調査されるよう
になった。母乳の組成が詳細に解明されると、母乳に近
い乳児用調合物を合成できる可能性が生まれる。その反
面、母乳と同一の乳児用調合物を合成できないこともま
すます明白になる。母乳中の多くの成分は生物活性であ
り、これらの成分間の相乗作用により、同一化合物が乳
児用調合物中で同一の生物活性をもつとはほとんど考え
られない。調合物の滅菌及び長期保存のための熱処理の
影響を考慮するならば、この可能性は更に弱まる。本発
明はその一面において、母乳成分の複雑なバランスを現
実に再現しようとするのでなく、殆どのパラメーターで
母乳の作用と合致する調合物を提供するという概念に基
づく。
母乳の組成は他の種の組成と著しく異なり、種々の成
分が着目されてきた。何人かの研究者が母乳のヌクレオ
チド成分について報告している[Janas,L.M.ら:The Nu
cleotide Profile of Human Milk.Pdiatr.Res.16:6
59−662(1982)及びGil,Aら:Acid−soluble Nucleoti
des of Human Milk at Different Stages of L
actation.Journal of Dairy Research 49:301−307
(1987)]。Janas及びGilの文献に引用されている多数
の刊行物も母乳のヌクレオチド組成について記載してお
り、これらをまとめると、母乳のヌクレオチド組成に関
して当業者の理解を混乱させ、矛盾を呈している。従来
技術のうちで本発明により教示される最低濃度のヌクレ
オチド等価物を開示したものは皆無であり、また、4成
分(アデノシン、シチジン、グアノシン及びウリジン)
相互の比を開示したものも皆無である。更に重要な点と
して、従来技術はヒトの免疫応答を増進する上で母乳よ
りも選れた調合物を示唆又は開示していない。
ヌクレオシドはヌクレオチドから1〜3個のリン酸基
を除去したものである。ヌクレオシドは生理学及び医学
研究に重要な類の化合物である。ヌクレオシドは核酸の
部分的分解(加水分解)から得られる。ヌクレオシド
は、リボシドを形成するd−リボース又はデオキシリボ
シドを形成するd−デオキシリボースに結合したプリン
又はピリミジン塩基を含む。ヌクレオシドはヌクレオチ
ドからリン基を除去したものである。ヌクレオシドの代
表例はアデノシン、シチジン、グアノシン、イノシン及
びウリジンである。
ヌクレオチド(ヌクレオシドに少なくとも1個のリン
酸基を加えたもの)は核酸の基本単位である。核酸中に
存在するヌクレオチドはヌクレオシドのリン酸エステル
である。ヌクレオチドなる用語は核酸中に存在せずに通
常のプリン及びピリミジン以外の物質を含む化合物に適
用される場合もある。ヌクレオチドとしてイノシン5′
−一リン酸及びグアノシン5′−一リン酸はフレーバー
相乗因子として使用される。
ヌクレオチドはエネルギー代謝及び酵素反応の調節に
関与する偏在性低分子量化合物である。更に、ヌクレオ
チドは炭水化物、脂質、タンパク質及び核酸の合成及び
異化に極めて重要な化合物の成分でもある。当然のこと
ながら、ヌクレオチドとその代謝物は多数の細胞プロセ
スの重要な決定基である。
ヒト及び動物におけるヌクレオチドの適切な細胞補給
は再利用経路と新規(de novo)合成の2経路により維
持される。再利用経路は代謝から遊離したヌクレオチド
及びヌクレオシド(例えば代謝核酸)の回収を含む。ヌ
クレオチドの新規合成には前駆物質としてアスパラギン
酸、グルタミン、グリシン及びカルバモイルリン酸が必
要である。再利用経路は一般に腸細胞、赤血球及び免疫
細胞などのように迅速に増殖する細胞を有する組織にも
十分な量のヌクレオチドを補給する。食品にヌクレオチ
ドを添加すると、肝臓及び肝外組織、特に腸細胞中で新
規合成を妨げ、再利用経路を活性化することも知られて
いる。
ヌクレオチド高含有食品源は、肉類、魚類、野菜及び
乳製品である。ヌクレオチドはこれらの食品中に主に高
分子形態(DNA、RNA及びヌクレオタンパク質)で存在
し、リボヌクレアーゼ、デオキシリボヌクレアーゼ及び
プロテアーゼにより分解され、ヌクレオチドとなる。次
いでホスファターゼの作用により、吸収に好適な形態で
あると思われるヌクレオシドとなる。場合によっては遊
離プリン及びピリミジン塩基まで消化される場合もあ
る。ヌクレオシド及び塩基の吸収に特異的な輸送系が存
在することを示す研究も発表されている。
殆どの食物ヌクレオチドは全身循環に達する前に分
解、排出又は利用される。食物ヌクレオチドは全身循環
に殆ど利用されないと思われるが、多くの全身作用をも
つと考えられてきた。食物ヌクレオチドは敗血症に対す
る応答に影響を与え、血中脂質特性を変化させ、大脳機
能を増進し、鉄吸収、腸粘膜成長及び腸ビフィズス菌叢
を増加することが報告されている。
米国特許第3,231,385号明細書及び特許請求の範囲に
は活性ホスファターゼを含まない牛乳が記載されてお
り、該牛乳は(a)牛乳の10〜20mg/のシチジン5′
−一リン酸、(b)牛乳の0.2〜0.4mg/のグアノシン
5′−一リン酸、(c)牛乳の1.2〜1.4mg/のウリジ
ン5′−一リン酸、(d)牛乳の0.4〜0.6mg/のグア
ノシン5′−二リン酸、(e)牛乳の0.5〜1.0mg/の
ウリジン5′−二リン酸グルコース、(f)牛乳の0.5
〜1.0mg/のウリジン5′−二リン酸ガラクトース、及
び(g)牛乳の1.0〜3.0mg/のウリジン5′−二リン
酸グルクロン酸のそれぞれの二ナトリウム塩のうちの少
なくとも2種を含有する。
米国特許第4,994,442号明細書及び特許請求の範囲に
は、高い生理的特性をもつ調合物と腸管細胞の刺激又は
修復方法が記載されている。この特許はウリジン、ウリ
ジンリン酸及びその混合物;グアノシン、グアノシンリ
ン酸及びその混合物;アデノシン、アデノシンリン酸及
びその混合物;シチジン、シチジンリン酸及びその混合
物;並びにイノシン、イノシンリン酸及びその混合物か
ら構成される群から選択される少なくとも1員の使用を
教示及び請求している。この特許の請求の範囲には、T
細胞の免疫応答を強化し、乳児の赤血球膜中に特異的脂
肪酸リン脂質特性を提供する方法も記載されている。し
かし、この特許は本発明に開示する4種の特定リボヌク
レオチドの使用については示唆していない。この文献は
本発明で使用するリボヌクレオチドの特定比及び濃度
と、本発明により達せられる免疫系及び下痢に関する驚
くべき成果についても示唆していない。
米国特許第5,066,500号は乳を主成分とせず、炭水化
物、アミノ酸源、植物油、無機質、ビタミンを含む乳児
用調合物を開示しており、該調合物はウリジン、ウリジ
ンリン酸もしくはその混合物;グアノシン、グアノシン
リン酸もしくはその混合物;アデノシン、アデノシンリ
ン酸もしくはその混合物;シチジン、シチジンリン酸も
しくはその混合物;又はイノシン、イノシンリン酸もし
くはその混合物の少なくとも1種を含む。しかし、この
特許は本発明で使用する4種の特定リボヌクレオチド、
経小腸栄養調合物におけるこれらのヌクレオチドの濃度
及び比、並びに本発明を使用することにより得られる驚
くべき成果について開示していない。
米国特許第4,544,559号明細書及び特許請求の範囲に
はヌクレオチド高含有粉末状人工乳が記載されている。
この特許の発明は厳密な比の5種のヌクレオチドの使用
に関し、粉末調合物中の比はアデノシン一リン酸(AM
P)1.32mg/100g,シチジン一リン酸(CMP)1.12mg/100
g、グアノシン一リン酸(GMP)1.49mg/100g、ウリジン
一リン酸(UMP)3.42mg/100g及びイノシン一リン酸(IM
P)0.45mg/100gである。これに対して本発明はシチジン
5′−一リン酸(CMP)、ウリジン5′−一リン酸(UM
P)、グアノシン5′−一リン酸(GMP)及びアデノシン
5′−一リン酸(AMP)の(追って定義するような)4
種のリボヌクレオチド等価物のみを使用する。これらの
4種のリボヌクレオチド(又はヌクレオチド等価物)が
経小腸調合物100Kcal当たり少なくとも10mgのヌクレオ
チド等価物の濃度で経小腸組成中に存在することも本発
明の重要な特徴である。本発明を従来技術と区別する更
に別の特徴は、(ヌクレオチド等価物に基づき)CMPとU
MPの重量比を少なくとも1.5:1、CMPとAMPの重量比を少
なくとも2:1、CMPとGMPの重量比を少なくとも1.75:1と
するという要件である。
英国特許第2,216,416号はヌクレオ塩基源により免疫
機能を刺激する方法、免疫刺激のためのヌクレオ塩基源
の使用及びこのようなヌクレオ塩基源を含む組成物を開
示している。具体的には、この特許は1日に0.1〜75g又
はその等価量のRNA、DNA、ヌクレオチド又はヌクレオシ
ドをヌクレオ塩基形態で投与することに関する。この文
献は4種のリボヌクレオチドを特定濃度及び比で使用す
ることにより実現できる特別な利点を示唆又は開示して
いない。
本発明の経小腸調合物は乳児に明白な利点を提供す
る。臨床試験の結果、本発明の予想外の利点が立証され
た。本発明の付加的な特徴は、栄養相互作用と生体利用
性の全体的バランスにより、改善された栄養製品を提供
することである。本発明の別の側面は、乳児調合物法の
要件を満たす乳児用調合物とその製造方法及びヌクレオ
チド等価物の定量用分析法に関する。
母乳が下痢を防御する因子を含むことは何人かの研究
者によって報告されている。これらの研究者はヌクレオ
チド高含有調合物が急性下痢の発生率、継続期間及び病
因に効果があることも報告している。しかし、これらの
研究者は下痢の治療/予防に有効な本発明の特定ヌクレ
オチドとその比は発見できなかった。
この経小腸栄養調合物の分野には多大な関心が寄せら
れてきた。従来技術には種々の成分を使用した多種多様
な調合物が記載されている。RNA、DNA、ヌクレオチド、
ヌクレオシド及び/又はヌクレオ塩基を食品に添加する
一般原理は従来技術に開示されている。しかしながら、
従来技術を個々に取り上げても、またどのように組み合
わせても本明細書に記載する発見を明確に示唆又は予期
したものは皆無である。
発明の開示 本明細書中に使用する「ヌクレオチド等価物」なる用
語は、リボヌクレオシド、リボヌクレオチド、RNA、ア
デノシン(A)、シチジン(C)、グアノシン(G)及
びウリジン(U)のリン酸エステル及びd−リボース付
加物を意味する。種々の形態のA、C、G及びUが一リ
ン酸エステル、即ちアデノシン一リン酸(AMP)、シチ
ジン一リン酸(CMP)、グアノシン一リン酸(GMP)及び
ウリジン一リン酸(UMP)として定量、計算及び表記さ
れている。これらは一又は二ナトリウム塩等の塩形態で
はなく、一リン酸エステルの遊離酸形態である。ナトリ
ウム塩形態で多く市販されているヌクレオチドもある。
例えば、RNA、一、二及び三リン酸エステル並びにd−
リボース付加物からの全アデノシンは、アデノシンの一
リン酸エステルのヌクレオチド等価物である。本発明は
リボヌクレオチドの使用のみに関するものであり、デオ
キシ形態の使用については意図又は請求しない。
本発明は経小腸調合物に関し、該調合物は(1)調合
物1リットル当たり10〜35gの濃度のタンパク質、
(2)調合物1リットル当たり20〜45gの濃度の脂肪、
(3)調合物1リットル当たり60〜110gの濃度の炭水化
物、及び(4)調合物100Kcal当たり少なくとも10mgの
ヌクレオチド等価物を含み、前記ヌクレオチド等価物は
RNA;アデノシン、シチジン、グアノシン及びウリジンの
一、二及び三リン酸エステル、並びにそのd−リボース
付加物から構成され、CMP:UMPの重量比は少なくとも1.
5:1であり、CMP:AMPの重量比は少なくとも2:1であり、C
MP:GMPの重量比は少なくとも1.75:1である。
本発明におけるヌクレオチド等価物の最低濃度は、調
合物100Kcal当たり10mg、換言するならば約687Kcal/
のカロリー密度をもつ調合物1リットル当たり70mgであ
る。調合物1リットル当たり約1.0g即ち調合物100Kcal
当たり約100mgを越える比のヌクレオチド等価物濃度は
本発明の範囲外である。調合物100Kcal当たり約100mg即
ち調合物1リットル当たり1.0gのこの最高濃度と上記比
に基づき、4種のリボヌクレオチド成分の各々の上限を
計算することができる。
本発明は、タンパク質源が濃縮スキムミルク、無脂肪
乳、酸乳漿及びチーズ乳漿を含む群から選択される経小
腸調合物にも関する。一般に、本発明では水解タンパク
質を含む任意の適切なタンパク質源を使用することがで
きる。本発明は、タンパク質が50〜70重量%の濃縮スキ
ムミルク又は無脂肪乳からなり、脂肪が大豆油、ヤシ
油、トウモロコシ油、高オレインサフラワー油、海産物
油、卵黄油、高オレインヒマワリ油、菌類油及びその混
合物から構成される群から選択される経小腸調合物にも
関する。
本発明は、栄養学的に適切なアミノ窒素源、炭水化
物、食用脂肪、無機質及びビタミンを含む乳児用調合物
にも関し、該調合物は、 (a)ウリジン、ウリジンリン酸及びその混合物、 (b)グアノシン、グアノシンリン酸及びその混合物、 (c)アデノシン、アデノシンリン酸及びその混合物、
並びに (d)シチジン、シチジンリン酸及びその混合物、 の群の各々から選択される少なくとも1員を含む組成物
を更に含むことを特徴とし、該組成物の合計量は調合物
100Kcal当たり少なくとも10mgであり、CMP:UMPの重量比
は少なくとも1.5:1であり、CMP:AMPの重量比は少なくと
も2:1であり、CMP:GMPの重量比は少なくとも1.75:1であ
る。
本発明は、調合物1リットル当たり29〜39mgのCMP、
調合物1リットル当たり15〜20mgのUMP、調合物1リッ
トル当たり10〜15mgのAMP及び調合物1リットル当たり1
4〜20mgのGMPを添加することを特徴とする乳児用調合物
にも関する。
より詳細には、タンパク質が50〜70重量%の濃縮スキ
ムミルク又は無脂肪乳と30〜50重量%のチーズ乳漿から
なり、脂肪が大豆油、ヤシ油及び高オレインサフラワー
油をその資源とする調合物が開示される。
本発明による経小腸調合物はスクロース、コーンシロ
ップ、グルコースポリマー及び他の炭化水素源から選択
される炭化水素源を提供する。調合物は食物繊維も含み
得る。米国特許第5,021,245号の教示を参考資料として
本明細書の一部とする。
本発明はヒトの免疫系の強化方法にも関し、該方法は
治療を必要とするヒトに調合物を摂取させることからな
り、調合物は1)調合物1リットル当たり10〜35gの濃
度のタンパク質、2)調合物1リットル当たり20〜45g
の濃度の脂肪、3)調合物1リットル当たり60〜110gの
濃度の炭水化物、及び4)調合物100Kcal当たり少なく
とも10mgのヌクレオチド等価物から主に構成され、CMP:
UMPの重量比は少なくとも1.5:1であり、CMP:AMPの重量
比は少なくとも2:1であり、CMP:GMPの重量比は少なくと
も1.75:1である。ヌクレオチドを含む経小腸調合物の新
規製造方法と下痢症状の治療又は予防のためのその使
用、及び新規分析方法も開示される。
本発明は乳児用調合物の製造方法にも関し、該方法
は、1)タンパク質を可溶化又は懸濁するために十分な
量の水又は油に適量のタンパク質を分散し、タンパク質
溶液を形成する段階と、2)炭水化物を水に溶かし、炭
水化物溶液を形成する段階と、3)無機質を水又は炭水
化物溶液に加え、無機質溶液又は無機質/炭水化物溶液
を形成する段階と、4)前記タンパク質溶液、前記炭水
化物溶液、前記無機質溶液及び油溶性ビタミンを含む油
溶液の適量を混合する段階と、5)混合溶液を熱処理及
び均質化する段階と、6)水溶性ビタミン、鉄、コリン
及び他の栄養素を混合溶液に加える段階と、7)調合物
1リットル当たり約400〜725kcalに相当する所望のカロ
リー密度まで混合溶液に水を加えて希釈する段階と、
8)調合物1リットル当たり29〜39mgのCMP、調合物1
リットル当たり15〜21mgのUMP、調合物1リットル当た
り10〜16mgのAMP及び調合物1リットル当たり14〜20mg
のGMPをバッチに直接又は水溶液形態で加える段階を含
む。
本明細書中で使用するCMP、UMP、GMP及びAMPなる用語
はアデノシン、シチジン、グアノシン及びウリジンの一
リン酸のみならず、ポリマーRNA、リボヌクレオシド、
リボヌクレオシド含有付加物、並びに二及び三リン酸リ
ボヌクレオチドなどのそのヌクレオチド等価物をも意味
する。
本発明は更に、複合食品基材中で種々の形態の4種の
ヌクレオチドを定量することが可能な新規分析方法にも
関する。該分析方法は、1)ポリマーRNAをヌクレオチ
ドに酵素的に消化する段階と、2)ヌクレオシド含有付
加物をヌクレオシド及びヌクレオチドをヌクレオシドに
酵素的に同時消化する段階と、3)ポリアクリルアミド
ゲルに予め固定しておいた硼酸にヌクレオシドを共有結
合させる段階と、4)硼酸で誘導体化したポリアクリル
アミドゲルからpHシフトによりヌクレオシドを遊離させ
る段階と、5)イオン対合剤としてスルホン酸オクタン
を使用して低pH逆相/イオン対合HPLCによりヌクレオシ
ドを分離する段階と、6)外部標準を使用する紫外線吸
収又は分析化学分野で公知の他の手段によりヌクレオシ
ドを定量する段階を含む。
本発明は更に、本発明による経小腸調合物で使用され
る新規抗酸化系にも関する。該抗酸化系はβカロテン、
R,R,R,αトコフェロール及びセレンから構成される。R,
R,R,αトコフェロールの濃度は調合物1リットル当たり
10〜30IUであり得る。βカロテンの濃度は調合物1リッ
トル当たり375〜575μg、セレンの濃度は調合物1リッ
トル当たり14〜32mcgであり得る。本発明の本態様で使
用されるセレンはセレン酸塩の形態で放出され得る。米
国特許第5,221,545号の教示を参考資料として本明細書
の一部とする。
実際の使用では、本発明の調合物は任意の乳児により
使用することができ、ビタミン、無機質、微量成分等の
許容濃度に合致すべきである。使用量は市販の乳児用調
合物の通常の使用量と同等である。
本発明の経小腸栄養製品の代表的な組成を表Iに示
す。
本発明の小児用栄養調合物は一般に以下の方法により
製造される。タンパク質を可溶化又は懸濁するために十
分な量の水又は油に適量のタンパク質を分散してタンパ
ク質溶液/懸濁液を形成する。典型的には、このタンパ
ク源は無傷の乳タンパク質及び/又は水解乳タンパク質
である。コーンシロップ固形分、ラクトース麦芽デキス
トリン及びスクロースの1種以上等の炭水化物源を水に
溶かし、炭水化物溶液を形成する。大豆多糖等の食物繊
維源も加えてもよい。適当な無機質を水、炭水化物溶液
又は油に溶かし、無機質溶液を形成する。
こうして形成した3種の溶液(タンパク質、炭水化物
及び無機質)の適量に油及び油溶性ビタミンを加える。
こうして得られた溶液を次に熱処理及び均質化する。処
理後、水溶性ビタミン、鉄、コリン及び他の栄養素を加
え、次いでヌクレオチドを加える。次に調合物1リット
ル当たり約670〜725kcalに相当する適当なカロリー密度
まで溶液を水で希釈する。次に調合物を容器に分配し、
商業的無菌性を得るように加熱滅菌するか又は市販技術
及び装置を使用して無菌包装する。製造状態で調合物は
本願出願日現在の乳児用調合剤法に従って適切な栄養素
を含有する。本発明の独自の調合物は粉末形態又は濃厚
液として使用できるように調整できることも理解すべき
である。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、
これらの実施例は単に例示の目的であり、発明を制限す
ると解釈されるべきではない。
発明の詳細な説明 分析方法 本発明の1つの特徴は、本発明で有用なヌクレオチド
等価物を同定及び定量するために使用する新規分析方法
に存する。所定の出発材料、特にタンパク質を分析し、
ヌクレオチドの実際の添加量を決定する。調合物の原料
のこの分析は、出発材料にヌクレオチドを添加する場合
にどのようなヌクレオチドを添加するかを決定するのに
重要である。分析方法は、ヌクレオチド相互の適正な比
を決定するためにも重要である。本発明による分析方法
を用いて、複合食品基材中のヌクレオチド等価物濃度を
測定してもよい。該方法は一般に種々の形態のリボ核酸
から単純なモノマーリボヌクレオシドへの酵素的消化
と、リボヌクレオシドのシス−ジオール基が硼酸との間
でpH依存性共有複合体を形成する能力とを利用する。硼
酸で誘導体化したポリアクリルアミドゲルを使用する
と、リボヌクレオシドを複合基材から直接非常に選択的
に予備分別できる。次に、分別されたリボヌクレオシド
を、イオン対合剤としてスルホン酸オクタンを使用して
低pH逆相/イオン対合HPLCにより分離する。リボヌクレ
オシドをUV吸収により検出し、外部標準と比較して対応
濃度を決定する。この方法を使用すると、食品中のリボ
ヌクレオシドの固有濃度を定量することができる。選択
的予備分別により、該方法は本質的に基材非依存性であ
る。本発明の新規分析方法はリボースのシス−ジオール
基を含まないDNA又は任意の形態の核酸からヌクレオシ
ドを検出しないことを理解されたい。本方法を使用して
乳児用及び医療用栄養製品、母乳、タンパク質製品並び
に臨床用及び商業用動物飼料中のリボ核酸種及び濃度を
決定した。
以下の実施例は、ヌクレオチド等価物の存在及び比を
測定するために使用可能な本発明の分析方法の1例であ
る。
実施例I 鉄含有Similac(登録商標)の分析 撹拌棒を備える10ml容Reacti−Thermバイアルに鉄含
有Similac(登録商標)(Abbott LaboratoriesのRoss
Produots Divisionの製品であり、1リットル当たり
676Kcalの即摂取形態の無脂肪乳タンパク質乳児用調合
物)2.0ml、50mM酢酸ナトリウム(pH5.1)3.0ml,10mM硫
酸亜鉛50μl及び酵素調製物ヌクレアーゼP1(Sigma C
hemical)50μlを仕込んだ。酵素調製物はSigmaから入
手した乾燥酵素粉末5mgと50μM酢酸ナトリウム(pH5.
1)4mlから調製した。混合物を37℃まで加熱し、16時間
撹拌した。この反応でポリマーRNAをモノマー5′モノ
ヌクレオチドに変換した。
同一反応バイアルに30%水酸化アンモニウム50μl、
0.5M酢酸アンモニウム(pH8.75)1ml,1.0M塩化マグネシ
ウム50μl、細菌アルカリホスファターゼ(BAP)(Sig
ma Chemical、懸濁液)50μl及びヌクレオチドピロホ
スファターゼ酵素調製物(Sigma Chemical)50μlを
加えた。ピロホスファターゼ酵素調製物は0.5M酢酸アン
モニウム緩衝液4mlに乾燥粉末5mgを溶かして調製した。
混合物を37℃で3時間インキュベートした。この反応で
ヌクレオシド含有付加物とヌクレオチドをリボヌクレオ
シドに変換した。
0.5Mリン酸ナトリウム(pH10.5)25mlを使用して反応
混合物を50ml容メスフラスコに移した。最終容量50mlま
で水を加えた。サンプル混合物を震盪し、場合により濾
過して不溶性タンパク質を除去した。
硼酸で誘導体化した乾燥Affi−Gel−601(Bio−Rad
製)5gを100mMリン酸緩衝液(pH6.5)50mlで水和した。
10ml容開放カラムに水和Affi−Gel−601を加え、約1ml
の充填容量とした。ゲルが膨潤しなくなるまで0.25Mリ
ン酸ナトリウム緩衝液(pH10.5)の5mlアリコートで洗
浄することによりゲルを塩基性形態に変換した。こうし
てゲルは容量約2mlとなった。ゲルを緩衝液に再懸濁
し、適切な流れを維持した。
調製したゲルに酵素で予め処理したサンプル10mlを加
え、溶離剤を廃棄した。この時点でヌクレオシドはシス
−ジオール基を介して硼酸ゲルと共有結合している。ゲ
ルを0.25Mリン酸ナトリウム(pH10.5)20mlで洗浄し、
溶離剤を廃棄した。カラムに1.0Mリン酸2mlを加え、次
いで0.1Mリン酸5mlを加えることによりヌクレオシドを
溶離し、10ml容メスフラスコで集めた。この時点でヌク
レオシドはサンプルから分離されており、そのまま特性
決定に用いられる。
メスフラスコに水を加えて最終容量10mlとした。次に
サンプルをHPLCに加え、外部標準を使用してヌクレオシ
ドを分離及び定量した。アセトニトリル勾配を使用して
低pH逆相イオン対合クロマトグラフィーによりヌクレオ
シドを分離した。ヌクレオシドは260nm及び280nmで紫外
線吸収により検出された。ヌクレオシドを外部標準に基
づいて定量し、ヌクレオシド値に一リン酸ヌクレオチド
とヌクレオシドの分子量比を乗じることにより、結果を
対応する一リン酸ヌクレオチド値に変換した。結果をモ
ノヌクレオチドのmg/として表した。
鉄含有Similac(登録商標)中のヌクレオチド ウリジン3〜5、グアノシン微量、アデノシン微量 イノシン(微量、<0.5ppm)、シチジン 1〜3。
核酸分解に関して活性であることが判明したサンプル
もあることに留意すべきである。AMPからIMPへの酵素的
変換が特に重要である。熱不活化はサンプルを不活性に
するのに有効であることが判明した。熱不活化手順はサ
ンプルを100℃を越える温度まで少なくとも15分間加熱
する。サンプルを冷却後、緩衝液、酵素及び亜鉛を加
え、最初の加水分解を実施する。
この分析方法を原料で使用して基線ヌクレオチド濃度
を測定し、最終臨床製品で使用して本発明で使用する4
種のヌクレオチドの存在及び濃度を確認した。
実施例II 経小腸調合物の調製 商業規模で表IIに示す組成を有する対照及び本発明の
実験調合物を調製した。2種の調合物はヌクレオチド成
分以外はできるだけ近似させた。
本実施例では本発明による調合物の7711Kgバッチを調
製した(NUC)。対照調合物(CON)はヌクレオチドを添
加しない点を除いて同様に調製した。成分名及び量を表
IIIに示す。
第1段階は油ブレンドの調製である。適当な寸法のブ
レンド槽に大豆油、ヤシ油及び高オレインサフラワー油
を撹拌及び加熱下に加えた。混合物を73.8〜79.4℃まで
加熱した。レシチンとモノ及びジグリセリン(Myverol
18−06)を撹拌下にブレンド槽に加えた。油溶性ビタ
ミンプレミックスを撹拌下に加えた。プレミックス容器
を油ブレンドで濯いでブレンド槽に戻し、ビタミンプレ
ミックスを残らず移した。βカロチンを油ブレンドに加
え、成分が十分に分散するまで混合物を撹拌した。βカ
ロチン容器を油ブレンドで濯いで内容物をブレンド槽に
戻し、βカロチン溶液を残らず移した。最後に、カラゲ
ナンを油ブレンドに加え、混合物を撹拌し、使用時まで
54.4〜60℃に保温した。
次に炭水化物、無機質及びCSM(濃縮スキムミルク)
タンパク質スラリーを調製した。68.3〜73.8℃まで加熱
した水にラクトースを加え、ラクトースが十分に溶ける
まで混合物を撹拌した。次にクエン酸カリウムを加え、
次いで塩化カリウム、塩化ナトリウム及び塩化マグネシ
ウムを加えた。次いで濃縮スキムミルク(CSM)を加え
た。リン酸三カルシウムを加え、混合物を撹拌し、使用
時まで54.5〜60℃に保温した。
次に水中タンパク質(PIW)スラリーを調製した。乳
漿タンパク質濃厚物をゆるやかな撹拌下に54.5〜60℃の
水に加えた。PIWスラリーを必要時までゆるやかな撹拌
下に維持した。本発明は、適量のタンパク質を油成分の
全部又は一部と混合した油中タンパク質(PIF)スラリ
ーの使用も意図する。
次に、調製した油ブレンドにPIWスラリーを加えた。
次に必要量の炭水化物、無機質及びCSMスラリーを油ブ
レンドに加えた。次に混合物のpHを測定し、規定を下回
る場合にはKOHを使用してpH6.75〜6.85に調整した。次
に混合物を撹拌下に少なくとも15分間54.4〜60℃に維持
した。
次に混合物を68.3〜73.8℃まで加熱し、減圧脱気し
た。次に混合物を6.21〜7.58MPaの単段ホモジナイザー
に通して乳化した。
乳化後、混合物を120〜122℃まで10秒間、次いで149
〜150℃まで5秒間加熱した。次に混合物をフラッシュ
冷却器に通して温度を120〜122℃まで低下させ、次いで
プレート冷却器に通して温度を71.1〜79.4℃まで低下さ
せた。次に混合物を26.89〜28.27MPa及び2.76〜4.14MPa
の2段ホモジナイザーに通した。混合物を73.9〜83.2℃
に16秒間維持した後、1.1〜6.7℃まで冷却した。細菌及
び分析試験用サンプルはこの時点で取り出す。混合物を
撹拌下に維持した。
混合物のカルシウム濃度が規定外の場合には、炭酸カ
ルシウム溶液を調製し、混合物のカルシウム濃度の調整
に用いてもよい。
ビタミンストック溶液を調製した。37.8〜65.6℃まで
加熱した水にクエン酸カリウムと硫酸第一鉄を加えた。
次にビタミンプレミックスを加え、混合物を撹拌した。
塩化コリンを加えた後、このビタミン混合物の必要量を
バッチに加えた。
次にヌクレオチド溶液を調製した。AMP、GMP、CMP、U
MPのヌクレオチドをこの順序でゆるやかな撹拌下に水に
加えた。約10分間撹拌を続けてヌクレオチドを溶解させ
た。次にヌクレオチド溶液をバッチに加えた。これは本
発明の重要な態様の1つである。均質化及び熱処理後に
ヌクレオチドを加えることが極めて重要である。多数の
実験の結果、他のどの時点で加えてもヌクレオチドは分
解し、本発明の特定濃度及び比と相違することが判明し
た。AMPは原料、特にタンパク質成分中のアデノシンデ
アミナーゼの存在によりIMPに変換されると考えられ
る。
最後に、アスコルビン酸溶液を調製し、少なくとも10
分間撹拌下にバッチにゆっくりと加えた。最後に規定の
固形分濃度及びカロリー密度に合致するように水で希釈
した。その後、バッチを32オンス金属缶に充填し、慣用
技術を用いて滅菌した。
実施例III 経小腸調合物の臨床試験 臨床試験の目的は、本発明によるヌクレオチド強化調
合物が幼児用ワクチンに対する抗体応答により測定した
場合に乳児の新生児免疫系の発現に及ぼす効果を測定す
ることであった。
本試験は管理下に複数地で無作為抽出した乳児の12カ
月間盲検とした。被験乳児に母乳(HM)又は、1)対照
調合物(CON)もしくは2)ヌクレオチドを補充したCON
調合物(NUC)の2種の臨床標示調合物の一方を摂取さ
せた。各調合物の分析組成は表IIに示す通りである。合
計311名の乳児を試験した(CON107名、NUC101名、HM103
名)。American Academy of Pediatricsにより推奨
されている免疫スケジュールに従って単一ロットのHib
TITER(登録商標)b型インフルエンザ菌複合ワクチ
ン(Lederle,Inc.の市販品であるジフテリアCRM197・破
傷風タンパク質複合体)及びLederile,Inc.の市販品で
ある吸着ジフテリア・破傷風トキソイド・百日咳ワクチ
ンを投与した。乳児は、38〜42週間の妊娠期間を満たし
て出生し、体重、身長及び頭囲が5%以上の乳児を生後
2〜10日に抽出した。全被験乳児は健康で全身疾患の徴
候を示さず、投薬や無機質又はビタミン剤を補給しない
ようにした。
調査した一次結果変数は6、7及び12カ月齢でのワク
チン応答であった。2、6、7及び12カ月齢での特異的
及び非特異的刺激に対する白血球百分率数、リンパ球サ
ブセット分析、NK活性及びリンパ芽球転換の変化も調査
した。二次結果変数は摂取量、人体計測及び寛容指数
(便特徴及び吐き出し頻度)であった。
調合物1リットル当たり10〜30IUのR,R,R,αトコフェ
ロール、調合物1リットル当たり375〜575μgのβカロ
チン及び調合物1リットル当たり14〜32mcgのセレンか
らなる新規抗酸化系を含有する本発明の調合物を与えた
乳児の抗酸化状態も調査した。
人体は、乳児期にも成人期と同様に酸化物であるフリ
ーラジカルによる侵害から防御するための多数の抗酸化
系を有する。本発明の抗酸化系は、現在入手可能な乳児
用調合物よりも乳児の抗酸化状態を促進することが臨床
的に立証された。こうした抗酸化状態の改善は、血漿中
ビタミンE濃度の増加、血漿中脂質ペルオキシド濃度の
低下及びフリーラジカル遮断能の増加によって立証され
た。
実験の概要 2、4及び6カ月齢でDPT及びHibワクチンを投与し
た。2、6、7及び12カ月齢で静脈穿刺により血液サン
プルを採取した。ワクチンを投与した場合には、接種前
に血液サンプルを得た。4〜6カ月齢までは試験調合物
のみを乳児に与え、その後は食品を加えて試験調合物を
補給するように乳児の両親の了解を得た。HM摂取群は2
カ月までは母乳のみを与え、2カ月後は必要に応じてHM
と鉄含有Similac(登録商標)(Abbott Laboratories
のRoss Produots Division)の混合物を与えた。
21日、2カ月、4カ月、6カ月、7カ月及び12カ月齢
で体重、身長及び頭囲を測定した。調合物摂取量、吐き
出し及び嘔吐頻度、並びに排便頻度、色及び硬さを3日
間記録し、免疫寛容を評価した。2カ月齢で血液サンプ
ル(2mL)を採取し、ヘパリンを入れた試験管に直接移
し、静かに反転した。4、6、7及び12カ月齢で血液5m
Lを採取した。ヘパリンを入れた試験管に2.5mLを移し、
抗凝血剤を加えない通常の試験管に2.5mLを移した。血
液を入れた試験管を断熱容器に注意深く充填し、分析実
験室に送った。
The Binding Site,Inc(5889 Oberlin Drive,Sui
te 101,San Diego,California 92121)から購入した
標準キットを使用して放射状免疫拡散アッセイを実施
し、血清又は血漿InG及びIgAを測定した。
破傷風及びジフテリアIgGの検出は次のように行っ
た。破傷風トキソイド抗原(Connaught)を0.05M炭酸緩
衝液(pH9.6)で2μg/mLまで希釈し、マイクロタイタ
ープレートのウェルに各ウェル200μLずつ加え、室温
で1時間インキュベートした。ジフテリアトキソイド抗
原(Connaught)を同様に15μg/mLまで希釈した。0.05
%鶏卵アルブミン及び0.1% Tween 20を含有するPBS
で被覆プレートを3回洗浄した。サンプルと陽性対照破
傷風・ジフテリアトキソイド免疫グロブリンをPBS/アル
ブミン/Tweenで希釈し、200μL/ウェルを3つのウェル
に加え、室温で1時間インキュベートした。PBS単独も
3つのウェルに加え、ブランクとした。プレートを再び
PBS/アルブミン/Tweenで3回洗浄した。アフィニティー
精製した西洋ワサビペルオキシダーゼに結合したヤギ抗
ヒトIgG(The Binding Site,Inc)をPBS/アルブミン/
Tweenで希釈し、マイクロタイタープレートに加え、再
び室温で1時間インキュベートした。テトラメチルベン
ジジン(TMB)基質(Kirkegaard and Perry Laborat
ories)100μL/ウェルを全ウェルに加え、室温で10分間
インキュベートした。各ウェル100μLの1Mリン酸を加
えて基質反応を停止した。450nmの波長を使用して各ウ
ェルの光学密度を測定した。破傷風・ジフテリアトキソ
イド免疫グロブリン標準に基づいてサンプル単位を計算
した。SedgurchとBolton; J Clin Microbiol.1983;
18:104−109参照。
Anthonyら;J Clin Microbiol 1982;16:350−354に
記載の手順の変法を使用してb型インフルエンザ菌莢膜
多糖(Hib)抗原に対する血清IgGを検出した。変法はGr
anoffら;J Infect Dis 1986;154;257−264に記載さ
れている。
Granoffら;J Infect Dis 1986;154:257−264に記
載の手順を使用して放射性抗原結合アッセイ(Hib Far
r)によりHib抗原に対する全血清抗体の濃度を測定し
た。Hib抗原を精製し、ヨウ素で標識した。米国生物製
剤局(Rockville,Maryland)から入手した参照血清プー
ルを使用してアッセイを標準化した。この参照プールを
用いて測定した検出可能な免疫グロブリンの最少量は0.
025μg/mL血清であった。
Histopaqueで精製した末梢血液リンパ球を使用して天
然キラー細胞(NK細胞)活性を測定した。Wierdaら,J
Immunol.Methods 1989;122:15−24に記載の手順を使用
してNK細胞の細胞毒性を測定した。
統計方法 免疫学的変数は2種の異なる方法で分析した。ワクチ
ン応答に直接関係する変数(Hib Farr、Hib IgG、破
傷風、ジフテリア、全IgG及びIgA)については、常用対
数をとり、分散分析(ANOVA)を実施することにより変
数を変換した。この手順はワクチン文献で一般に使用さ
れている。
性別毎に人体計測データを分析した。出生時、初回来
診時、2、4、6、7及び12カ月齢で体重、身長及び頭
囲の分散分析(ANOVA)を実施した。体重増加、身長増
加及び頭囲増加もANOVAにより分析した。摂取データを
並順し、ANOVAにより分析した(摂取回数、摂取容量、
吐き出し、嘔吐又ははその両者を伴う摂取回数の百分
率)。便変数を並順し、ANOVAにより分析した(排便回
数、平均硬さ等級及びガス又は異臭を伴う便の百分
率)。
結果 本臨床調査を行った311名の乳児の各々で相当量のデ
ータを収集した。この情報の開示は本明細書の範囲外で
あるが、本発明の従来未知の新規特徴を裏付ける情報と
して以下に要約する。
ワクチン抗体応答データを2種の方法により統計分析
した。表IVは変数の中央値を元の単位で示す。並順した
データの中央値についてANOVAを実施した。表Vは相乗
平均を示す。この分析のために、常用対数をとることに
より変数を変換し、ANOVAを対数の平均と比較した。元
の単位に再変換した対数の平均が相乗平均である。相乗
平均の使用はワクチン文献で一般的である。
7カ月齢でNUC群の乳児はCON又はHM群よりもHibワク
チンに対する抗体応答が高かった(P<0.05)(Hib F
arrアッセイによる相乗平均はそれぞれ4.05又は4.21に
対して7.24μG Ig/mL)。NUC群はHM群よりもジフテリ
アトキソイドワクチンに対する応答が高かった(ジフテ
リアトキソイド特異的IgGの相乗平均が1.29U/mLに対し
て1.77U/mL)。Hibワクチンに対する高い応答は表Vか
ら明らかなように12カ月間持続した。
NK活性はどの時点でも差がなく、白血球百分率数、リ
ンパ球サブセット及びリンパ芽球変換は全群で非常によ
る似ていた。一次変化は12カ月齢で現れ、NMを与えた乳
児は白血球、単球、リンパ球、CD3及びCD19細胞がCONよ
りも多かった(P<0.05)。NUC群は中間であり、統計
的には相違しなかった。NMを与えた乳児は調合物を与え
た(CON又はNUC)乳児よりもNK細胞(CD3−、CD16+、C
D56+)の数が多かった(P<0.05)。NUC群は全試験を
通してNMを与えた乳児よりもCD4細胞の百分率が高かっ
た(P<0.05)。
乳児の成長は全3群で同様であった。2つの調合物群
の免疫寛容と摂取量は同様であった。
全乳児の成長及び免疫寛容に差がなかったことから、
どちらの調合物も許容可能であることが判明した。ま
た、調合物又はNMを与えた乳児の免疫系成分の測定値も
同様であったことから、どの摂取物も正常範囲内で免疫
系の発現を促進することが判明したが、b型インフルエ
ンザ菌及びジフテリアトキソイドに対するワクチン応答
により測定した免疫強化は、乳児用調合物(NUC)を摂
取した乳児が最も顕著であった。
CONに比較してNUCを与えた乳児のワクチン応答は一貫
して高いので、ヌクレオチドは乳児の免疫学的発現に重
要な役割を果たすと考えられる。
結果の詳細な考察 免疫学的パラメーター ワクチン応答データをアッセイからの報告値として表
IV、相乗平均として表Vに示す。Hibワクチンに対する
抗体応答はHib Farr(μg Ig/mL)として測定した。
NUCを与えた乳児のHib Farr抗体濃度は6カ月ではNMを
与えた乳児よりも有意に高く(0.30に対して0.43、P<
0.05)、7カ月ではCON又はHMを与えた乳児よりも有意
に高く(それぞれ3.62及び5.40に対して7.7、P<0.0
5)、12カ月でもCON又はHMを与えた乳児よりも有意に高
かった(それぞれ0.68及び0.82に対して1.35、P<0.0
5)。Hib応答もHib特異的IgGとして測定した処、結果は
6カ月及び7カ月でHit Farr値と一致していた。この
パラメーターは12カ月では測定しなかった。
ジフテリアワクチンに対する応答はジフテリアトキソ
イド特異的IgGとして測定した。6又は12カ月では群の
間に差はなかったが、7カ月ではNUCを与えた乳児の応
答(1.77U/mL)はNMを与えた乳児(1.29U/mL)よりも有
意に高かった(P<0.05)。表Vを参照されたい。破傷
風特異的IgGについてはどの時点でも差がなかった。
免疫から1カ月後に抗体のHib Farr濃度が1μg I
g/mLを上回ると、乳児に防御が与えられると一般に認め
られている。この防御レベルをもつ乳児の百分率をデー
タ群から決定し、表VIに示す。NUC調合物を与えた乳児
は他の2群の乳児よりも常に10%以上高い防御率を示し
た。
天然キラー(NK)細胞活性は全3群で同様であった。
NK細胞数はNM群のほうが2、6及び12カ月でNUC、2、
7及び12カ月でCONよりも有意に高かった(P<0.0
5)。CD4細胞百分率は調合物を与えた乳児のほうが高
く、2カ月(NUC,CON>HM;P<0.05)。7カ月(CON,NUC
>HM;P<0.01)及び12カ月(NUC>HM;P<0.05)であっ
た。NK活性データを表VIIに示す。
ヌクレオチドの比及び濃度の変化が種々の生理学的パ
ラメーターに影響するという本試験及び証明は、ヌクレ
オチド強化SMA(登録商標)(調合物1リットル当たりC
MP21mg、AMP6.0mg、UMP6.0mg、AMP6.0mg及びIMP3.0を含
有すると考えられるWyeth,Inc.の乳児栄養製品)を与え
た乳児が非強化SMAを与えた乳児よりも有意に高いNK活
性をもつというCarverらの報告(Pediatrics 1991;88:
359)に多少なりとも触発されたものである。本発明に
よる調合物を使用した本試験によると、ヌクレオチドは
2カ月でNK活性に影響せず、実際にどの時点でどの群に
も差がない。Carver試験(2カ月で自由度42)は本試験
(2カ月で自由度255)に比較して乳児の数が少ないの
で、Carverのデータはサンプル寸法が小さいために異常
であるか、又はヌクレオチドを加えてもNK細胞が増加し
ないか、又は体液応答を生じた本発明とは対照的にCarv
erが使用したヌクレオチド種及び濃度では細胞応答しか
生じなかったと思われる。
人体計測は、成長が全被験乳児で同等であることを示
す。出生時の値を照合する前であっても男子の体重、身
長又は頭囲に差がなかったという事実から、成長は全群
で許容可能であったと確証される。
NMを与えた乳児は調合物を与えた乳児よりも1日当た
りの排便頻度及び摂取回数が最初の2カ月間高いことは
常識である。NUC群のみが2カ月で多少異なったが、HM
を与えた乳児の便のほうが柔らかいことも常識である。
全般に、乳児の半数がまだ母乳のみであった4カ月間
は、全群の免疫寛容測定値は非常によく似ていた。これ
らのデータは表IXに示す通り、2種の調合物が十分に免
疫寛容性であったことを立証するものである。
本発明による調合物を与えた全乳児の白血球百分率数
及びリンパ球サブセット数は出生から1年間の間十分に
正常範囲内であった。
本試験におけるワクチン応答を免疫系一般の応答に関
する免疫学的プローブ又は指標として利用しようとし
た。体液側からみると、強力な抗原であるという理由か
ら破傷風トキソイドを選択し、もっと弱い抗原を含むワ
クチンとしてジフテリアトキソイドを選択し、ワクチン
のHib多糖成分に対するT細胞依存性免疫応答に有効に
達するために担体タンパク質と結合することが必要な非
常に弱い抗原としてHibワクチンを選択した。栄養補給
によって測定可能な応答に変化が生じるならば、このよ
うな変化は弱い抗原でも生じると考えられた。破傷風ト
キソイドのような強力な抗原に対しては全ての乳児が十
分に応答すると予想されるが、弱い抗原に対しては弱い
応答が予想される。特に乳児が初回及び第2回目の免疫
後にかなり弱く応答することは文献に示されているの
で、Lederle Hib TITER(登録商標)を選択した。更
に、このワクチンで複合体として使用されているタンパ
ク質であるCRM197タンパク質(非毒性突然変異体ジフテ
リア毒素)はジフテリアトキソイドと抗原的に非常によ
く似ている。ジフテリアトキソイドのワクチン接種も中
弱抗原に対する応答を示し、CRM197タンパク質担体との
インフルエンザ菌複合ワクチンに対する免疫応答と相関
する。
6カ月ワクチン接種の直前に採取した血液から6カ月
のワクチン応答が検出され、4カ月齢の第2回目の免疫
から2カ月後の応答を示す。この時点で既にHib応答は
抗Hib IgG及びHib Farr抗体の両者でHMよりもNUCのほ
うが有意に高かった。第3回目の免疫から1カ月後に相
当する7カ月では、Hib Farr値はNUCがCON及びHMより
も有意に高い。Hib IgGは7カ月のほうが高く、対応し
た差はないが、NUC群はCON及びHMの2倍である(それぞ
れ0.63及び0.60に対して1.25)。12カ月でもまだNUCのH
ib Farr値は有意に高かった。この弱い抗原では、6カ
月で最初に差が認められた。最大応答が予想された7カ
月で差は更に大きくなり、最大応答が12カ月間持続し
た。
中弱抗原ジフテリアワクチンに応答して、6カ月では
差がなかったが、7カ月でNUC群はHMよりも有意に高か
った。12カ月になるとこの差はもはや存在しなかった。
中弱抗原では、存在する差の方向は弱抗原(Hib)の場
合と同一であったが、最大応答点のみが異なった。
強力抗原である破傷風では全時点で摂取群間に差がな
かった。
これらのデータは、本発明が特定ヌクレオチド等価物
を特定濃度及び比で使用することにより免疫系を強化で
きることを強固に裏付けるものである。本実施例及び本
発明による経小腸調合物の商業的製造において、ヌクレ
オチド等価物のバッククラウンドレベルを測定し、本発
明の濃度及び比に達するまで調合物にCMP、AMP、UMP及
びGMP等の適当な製品を補充する。ヌクレオチド等価物
とは、リボヌクレオチド、リボヌクレオシド、RNA、及
び例えば活性糖類等のリボヌクレオチド付加物を意味す
ることに留意されたい。これらの全成分を合計すると、
潜在的に利用可能な合計リボヌクレオチド等価物が決定
される。
2組の付加的データは、本発明による調合物が予想外
の成果をもたらすことを強固に裏付けている。表VIIに
示すような抗Hib免疫グロブリンの防御レベルに達した
被験者数はNUC群では常に10%を上回る。3者比較では
統計的差が現れない。しかし、7カ月におけるNUC及びC
ON調合物群の2者比較は有意である(P<0.05)。
罹患率データを集めるために選択する臨床地点の2つ
から付加的データが得られる。試験の一部として2つの
臨床試験地点で下痢の発生率を測定した。NUC調合物を
与えた26名の乳児のうちで下痢が報告されたのは2名に
過ぎなかったが、CON調合物を投与した乳児は29名中10
名で下痢が報告された。2種の調合物を与えた乳児にお
ける下痢の発生率を比較するX2分析は有意である(P<
0.05)。要約すると、ワクチン接種に対する応答の改
善、抗体防御レベルをもつ被験者の高百分率、下痢発生
率の低下から明らかなように、本発明によるヌクレオチ
ド強化調合物を使用した乳児は対照調合物を使用した乳
児に比較して高い免疫学的発現に達する。
産業上の適用性 以上の実験の結果から明らかなように、本発明の経小
腸調合物は免疫系を強化し、下痢を治療するのに有効で
ある。医学界は乳児に有益な栄養調合物を常に捜し求め
ている。本発明は明らかにこの要求を満たすことができ
る。試験における調合物のヌクレオチド等価物濃度は所
期効果に達するためにほぼ最低限である。更に、調合物
は乳児調合物として栄養的に完璧である。調合物は慣用
装置を利用して容易に製造することができる。
本明細書に記載する乳児用調合物及び該調合物の製造
方法は本発明の好適態様を構成するが、本発明はこの厳
密な組成物又は方法に限定されず、変更可能であること
を理解されたい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 31/7076 A61K 31/7076 31/708 31/708 31/715 31/715 38/17 A61P 3/02 A61P 3/02 A61K 37/22 37/16 (72)発明者 リーチ,ジエイムズ・リー アメリカ合衆国、オハイオ・43202、ワ ーシントン、ウエスト・ブライトン・ロ ード・143 (72)発明者 モリター,ブルース・エドワード アメリカ合衆国、オハイオ・43081、ウ エスタービル、ウインドーフ・ドライ ブ・5180 (72)発明者 ベンスン,ジヨン・デユアランド アメリカ合衆国、オハイオ・43065、パ ウエル、ウエリントン・ブールバード・ 10583 (72)発明者 バクスター,ジエフリー・ハリス アメリカ合衆国、オハイオ・43021、ガ レナ、ビツグ・ウオルナツト・ロード・ 6615 (56)参考文献 特開 平1−63358(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/70 - 31/715 A23L 1/29 - 1/308

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1)調合物1リットル当たり10〜35gの濃
    度のタンパク質、 2)調合物1リットル当たり20〜45gの濃度の脂肪、 3)調合物1リットル当たり60〜110gの濃度の全食物繊
    維起源を含む炭水化物、及び 4)ヌクレオチド等価物を含む乳児用調合物であって、
    前記ヌクレオチド等価物がアデノシン、シチジン、グア
    ノシン及びウリジンの各々のヌクレオチド等価物であ
    り、前記シチジンヌクレオチド等価物の濃度が前記調合
    物1リットル当たり29〜39mgであり、前記ウリジンヌク
    レオチド等価物の濃度が前記調合物1リットル当たり15
    〜21mgであり、前記アデノシンヌクレオチド等価物の濃
    度が前記調合物1リットル当たり10〜16mgであり、前記
    グアノシンヌクレオチド等価物の濃度が前記調合物1リ
    ットル当たり14〜20mgである前記調合物。
  2. 【請求項2】タンパク質源が濃縮スキムミルク、無脂肪
    乳、酸乳漿及びチーズ乳漿から構成される群から選択さ
    れる請求項1に記載の乳児用調合物。
  3. 【請求項3】前記タンパク質が調合物1リットル当たり
    13〜20gの濃度であり、濃縮スキムミルク50〜70重量%
    及びチーズ乳漿30〜50重量%から構成される請求項1に
    記載の乳児用調合物。
  4. 【請求項4】前記脂肪が大豆油、ヤシ油、トウモロコシ
    油、サフラワー油、海産物油、卵黄油、ヒマワリ油、菌
    類油又はそのブレンドから構成される群から選択される
    請求項1に記載の乳児用調合物。
  5. 【請求項5】前記脂肪が調合物1リットル当たり24〜38
    gの濃度であり、高オレインサフラワー油、大豆油及び
    ヤシ油のブレンドから構成される請求項4に記載の乳児
    用調合物。
  6. 【請求項6】抗酸化系を更に含み、該抗酸化系が調合物
    1リットル当たり10〜30IUの濃度のR,R,R,αトコフェロ
    ール、調合物1リットル当たり375〜575μgの濃度のβ
    カロテン、及び調合物1リットル当たり14〜32μgの濃
    度のセレンから構成される請求項1に記載の乳児用調合
    物。
  7. 【請求項7】前記タンパク質が調合物1リットル当たり
    13〜16gの濃度であり、前記脂肪が大豆油、高オレイン
    サフラワー油及びヤシ油のブレンドであり、前記炭水化
    物が調合物1リットル当たり65〜85gの濃度であり、ラ
    クトースから構成される請求項1に記載の乳児用調合
    物。
  8. 【請求項8】アミノ窒素源、炭水化物、食用脂肪、無機
    質及びビタミンを含む乳児用調合物であって、 (a)調合物1リットル当たり15〜21mgの濃度のウリジ
    ン、ウリジンリン酸及びその混合物、 (b)調合物1リットル当たり14〜20mgの濃度のグアノ
    シン、グアノシンリン酸及びその混合物、 (c)調合物1リットル当たり10〜16mgの濃度のアデノ
    シン、アデノシンリン酸及びその混合物、並びに (d)調合物1リットル当たり29〜39mgの濃度のシチジ
    ン、シチジンリン酸及びその混合物、 の群の各々から選択される少なくとも1員を含む組成物
    を更に含むことを特徴とする前記調合物。
  9. 【請求項9】1)調合物1リットル当たり10〜35gの濃
    度のタンパク質、 2)調合物1リットル当たり20〜45gの濃度の脂肪、 3)調合物1リットル当たり60〜110gの濃度の全食物繊
    維起源を含む炭水化物、及び 4)ヌクレオチド等価物を含む乳児用調合物であって、
    前記ヌクレオチド等価物がRNA;アデノシン、シチジン、
    グアノシン及びウリジンの一、二及び三リン酸エステル
    から構成される群から選択され、前記ジチジンヌクレオ
    チド等価物と前記ウリジンヌクレオチド等価物の重量比
    が少なくとも1.5:1であり、前記シチジンヌクレオチド
    等価物と前記アデノシンヌクレオチド等価物の重量比が
    少なくとも2:1であり、前記シチジンヌクレオチド等価
    物と前記グアノシンヌクレオチド等価物の重量比が少な
    くとも1.75:1であり、前記シチジンヌクレオチド等価物
    の濃度が前記調合物1リットル当たり29〜39mgであり、
    前記ウリジンヌクレオチド等価物の濃度が前記調合物1
    リットル当たり15〜21mgであり、前記アデノシンヌクレ
    オチド等価物の濃度が前記調合物1リットル当たり10〜
    16mgであり、前記グアノシンヌクレオチド等価物の濃度
    が前記調合物1リットル当たり14〜20mgである前記調合
    物。
  10. 【請求項10】1)調合物1リットル当たり10〜35gの
    濃度のタンパク質、 2)調合物1リットル当たり20〜45gの濃度の脂肪、 3)調合物1リットル当たり60〜110gの濃度の全食物繊
    維起源を含む炭水化物、及び 4)ヌクレオチド等価物を含む乳児用調合物であって、
    前記ヌクレオチド等価物がアデノシン、シチジン、グア
    ノシン及びウリジンの各々のヌクレオチド等価物であ
    り、前記シチジンヌクレオチド等価物の濃度が前記調合
    物100Kcal当たり4.22〜5.68mgであり、前記ウリジンヌ
    クレオチド等価物の濃度が前記調合物100Kcal当たり2.1
    8〜3.06mgであり、前記アデノシンヌクレオチド等価物
    の濃度が前記調合物100Kcal当たり1.46〜2.33mgであ
    り、前記グアノシンヌクレオチド等価物の濃度が前記調
    合物100Kcal当たり2.04〜2.91mgである前記調合物。
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