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JP3014140B2 - ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物、及びこれを用いた接着方法、並びに積層物 - Google Patents

ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物、及びこれを用いた接着方法、並びに積層物

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JP3014140B2
JP3014140B2 JP2336347A JP33634790A JP3014140B2 JP 3014140 B2 JP3014140 B2 JP 3014140B2 JP 2336347 A JP2336347 A JP 2336347A JP 33634790 A JP33634790 A JP 33634790A JP 3014140 B2 JP3014140 B2 JP 3014140B2
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物、
これを用いたポリアリーレンサルファイド樹脂とポリフ
ッ化ビニリデン樹脂との接着方法、及びポリアリーレン
サルファイド樹脂とポリフッ化ビニリデン樹脂との積層
物に関し、特にポリアリーレンサルファイド樹脂とポリ
フッ化ビニリデン樹脂とを良好に接着しうる組成物、こ
れを用いたポリアリーレンサルファイド樹脂とポリフッ
化ビニリデン樹脂との接着方法、及びポリアリーレンサ
ルファイド樹脂とポリフッ化ビニリデン樹脂とが良好に
接着してなる積層物に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
ポリフェニレンサルファイド樹脂等のポリアリーレン
サルファイド樹脂は、高融点を持ち、耐熱性、耐薬品
性、高弾性率を有する樹脂であるが、耐衝撃性が劣り、
また紫外線に対して劣化しやすいという問題がある。
このようなポリアリーレンサルファイド樹脂の改良を
目的として、特公平2−382号は(a)ポリアリーレン
サルファイド樹脂100重量部に対して、(b)α−オレ
フィン70〜99重量%と、α・β−不飽和樹脂酸のグリシ
ジルエステル1〜30重量%からなるオレフィン系共置重
合体0.5〜50重量部とを含有することを特徴とするポリ
アリーレンサルファイド樹脂組成物を開示している。
しかしながら上記樹脂組成物においては、組成物自身
の諸物性が必ずしも十分ではないという問題がある。
一方、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素系樹脂は、耐
薬品性、柔軟性、耐候性、摺動特性、電気特性、耐汚染
性等には優れているが、他の樹脂成分との接着性には劣
るという問題がある。
このようなポリアリーレンサルファイド樹脂と、ポリ
フッ化ビニリデンとを接合してより高機能を有する材料
を得ることを目的として、本発明者らは、ポリアリーレ
ンサルファイドとポリフッ化ビニリデンと、金属、セラ
ミック等の超微粒子とを含有するポリフェニレンサルフ
ァイド樹脂組成物及びそれを用いたポリアリーレンサル
ファイド樹脂と、ポリフッ化ビニリデンとの接着方法を
提案した(特開平2−120364号)。
上記組成物の使用により、ポリアリーレンサルファイ
ド樹脂と、ポリフッ化ビニリデンとの接着はある程度達
成されたが、接着剤として使用する組成物自身の強度が
必ずしも十分でないため、ポリアリーレンサルファイド
樹脂と、ポリフッ化ビニリデンとの接着界面における接
着力が高くても、接着剤層自身が破壊してしまうため、
結果として接着強度が必ずしも十分ではなくなるという
問題がある。
したがって本発明の目的は、ポリアリーレンサルファ
イド樹脂とポリフッ化ビニリデンとの接着性に優れると
ともに、接着剤組成物自身の引張強度、引張伸び、衝撃
強度等の機械適強度が向上しているとともに靱性が改良
され、もって接着強度の高い樹脂組成物を提供すること
である。
また本発明のもう一つの目的は、上記樹脂を用いてポ
リアリーレンサルファイド樹脂と、ポリフッ化ビニリデ
ン樹脂とを、接着層自身の引張強度、引張伸び、衝撃強
度等の機械適強度が高いとともに、接着強度を高く接着
する方法を提供することである。
本発明のさらにもう一つの目的は、上記接着方法によ
りポリアリーレンサルファイド樹脂の成形体と、ポリフ
ッ化ビニリデン樹脂の成形体とを接着層自身の引張強
度、引張伸び、衝撃強度等の機械適強度が高いととも
に、接着強度を高く接着してなる積層物を提供すること
である。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者らは、ポリ
アリーレンサルファイド樹脂と、ポリフッ化ビニリデン
とを特定の割合で混合してなる成分に対して、特定の割
合でα−オレフィンとα・β−不飽和脂肪酸のグリシジ
ルエステルとの共重合体を添加してなる組成物はポリア
リーレンサルファイド樹脂とポリフッ化ビニリデン樹脂
との組成物より機械的特性、特に引張強度、引張伸び、
衝撃強度等が向上しており、しかもこの組成物によりポ
リフッ化ビニリデン樹脂とポリアリーレンサルファイド
樹脂とを接着すれば、両者の接着強度が大きく接着層で
の破壊を生じないことを見出し、本発明に想到した。
すなわち、本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂
組成物は (a)ポリアリーレンサルファイドと、 (b)ポリフッ化ビニリデンと、 (c)α−オレフィンとα・β−不飽和脂肪酸のグリシ
ジルエステルとの共重合体とを 含有し、前記(b)の含有率が前記(a)+前記(b)
の合計を100容積%として5〜45容積%であり、前記
(c)の含有率が前記(a)+前記(b)+前記(c)
の合計を100容積%として5〜35容積%であることを特
徴とする。
また本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂とポリ
フッ化ビニリデンとの接着方法は、接着剤として(a)
ポリアリーレンサルファイドと、(b)ポリフッ化ビニ
リデンと、(c)α−オレフィンとα・β−不飽和脂肪
酸のグリシジルエステルとの共重合体とを含有し、前記
(b)の含有率が前記(a)+前記(b)の合計を100
容積%として5〜45容積%であり、前記(c)の含有率
が前記(a)+前記(b)+前記(c)の合計を100容
積%として5〜35容積%であるポリアリーレンサルファ
イド樹脂組成物を使用し、両者の接合部分及び前記接着
剤をポリアリーレンサルファイドの融点以上400℃以下
の温度で溶融し、前記接着剤により接合することを特徴
とする。
さらに本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂とポ
リフッ化ビニリデン樹脂との積層物は、上記方法により
ポリアリーレンサルファイド樹脂の成形体とポリフッ化
ビニリデン樹脂の成形体とを接着してなることを特徴と
する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いる(a)ポリアリーレンサルファイドと
は、一般式:Ar−S(ただしArは芳香族残基であ
り、Sは硫黄である。)により表される繰り返し単位を
有するものである。ここで上記一般式中の芳香族残基
(−Ar−)として、例えば、 (ただし式中、Xはフッ素、塩素、臭素及びCH3であ
り、mは1〜4の正の整数である。) 等が挙げられる。
上記のポリアリーレンサルファイド樹脂のうち代表的
なものとして、一般式: で表されるポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)が
挙げられる。また。上記ポリフェニレンサルファイド樹
脂に、他のモノマーを10モル%以下程度共重合体したも
のも用いることができる。また上記樹脂は鎖上分子間に
おいて未架橋のものであるが、加熱処理などの方法で部
分架橋したものを使用することもできる。
このような、ポリフェニレンサルファイド樹脂は、30
0℃における溶融粘度が20〜30,000ポアズであり、好ま
しくは100〜15,000ポアズである。またその融点は通常2
80〜290℃である。
このようなポリフェニレンサルファイド樹脂として
は、射出成形用、押出成形用等の各種グレードのものが
製造れているが、本発明においては特に制限されない。
上記ポリフェニレンサルファイドの市販品としては、
例えばトープレン(株)製「トープレンPPS」(商品
名)、旭硝子(株)製「ポリフェニレンサルファイ
ド」、信越化学工業(株)製「信越PPS」(商品名)、
保土谷化学(株)製「サスティール」(商品名)等が挙
げられる。
本発明において、(b)ポリフッ化ビニリデン(PVD
F)は、フッ化ビニリデン(CH2=CF2)を重合して得ら
れるポリマーであり、一般式: CH2CF2 で表されるものである。
上記分子構造を有するポリフッ化ビニリデンは、通常
2×103〜2×106(210〜270℃)の溶融粘度を有し、そ
の融点は160〜180℃である。このようなポリフッ化ビニ
リデンとしては、射出成形用、押出成形用等の各種グレ
ードのものが製造されているが、本発明においては特に
制限されない。
上記ポリフッ化ビニリデンの市販品としては、呉羽化
学工業(株)製「KFポリマー」(商品名)、ダイキン工
業(株)製「ネオフロンPVDF」(商品名)、ソルベー社
(ベルギー)製「SOLEF」(商品名)等を挙げることが
できる。
また本発明においては上記ポリフッ化ビニリデンに50
%程度フッ化ビニリデン共重合体を配合したものも使用
することができる。上記フッ化ビニリデン共重合体とは
フッ化ビニリデンと四フッ化エチレン、六フッ化プロピ
レン等のパーフロロモノマー類を主要モノマーとする共
重合体である。共重合体はブロック又はランダムの共重
合体に限らず、グラフト共重合体でもよく、放射線照射
またはパーオキサイド触媒により製造することができ
る。
本発明において(C)成分はα−オレフィンとα・β
−不飽和脂肪酸のグリシジルエステルとからなる共重合
体である。
上記α−オレフィンとしては、エチレン、プロピレ
ン、ブテン−1、ペンテン−1などが挙げられるが、エ
チレンが好ましく用いられる。またα・β−不飽和脂肪
酸のグリシジルエステルとは、下記一般式: (式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を示す。)で
示される化合物であり、具体的にはアクリル酸グリシジ
ル、メタクリル酸グリシジル、エタクリル酸グリシジル
などが挙げられるが、特にメタクリル酸グリシジルが好
ましい。
上述したようなα−オレフィンとα・β−不飽和脂肪
酸のグリシジルエステルとの共重合体におけるα・β−
不飽和脂肪酸のグリシジルエステルα・β−不飽和脂肪
酸のグリシジルエステルの共重合量は3〜20重量%程度
が好ましい。
上述したような(c)α−オレフィンとα・β−不飽
和脂肪酸のグリシジルエステルとの共重合体には40重量
%以下程度でかつ本発明の目的を阻害しない範囲で、さ
らに共重合可能なモノマー、例えばビニルエーテル、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリル酸メチル、メ
タクリル酸メチル、アクリロニトリル、スチレンなどを
共重合してもよい。
上述したような(a)ポリアリーレンサルファイド
と、(b)ポリフッ化ビニリデンと、(c)α−オレフ
ィンとα・β−不飽和脂肪酸のグリシジルエステルとの
共重合体との配合比は、まず、(a)成分と(b)成分
との合計を100容積%として(b)が5〜45容積%、好
ましくは10〜30容積%である。(b)が5容積%未満で
はポリフッ化ビニリデンとの接着性が十分でなく、一方
耐衝撃性当の機械的強度も十分でない。また45容積%を
超えると得られる組成物の強度が低下する。
また(c)成分の配合量は全樹脂成分((a)+
(b)+(c))を100容積%として5〜35容積%、好
ましくは10〜30容積%である。(c)成分が10容積%未
満では、得られる組成物の強度が十分でなく、また35容
積%を超えるとポリアリーレンサルファイド及びポリフ
ッ化ビニリデンが少なくなりすぎこれらの樹脂の特性が
十分に発揮されなくなる。
なお、本発明においては各種構成成分の配合比率を容
積%で示しているが、容積%は、各成分の真比重を基準
として求めた値である。
本発明の組成物は上記各成分以外に、必要に応じてシ
リコンオイルや二硫化モリブデン、離型剤、滑剤、熱安
定剤、発泡剤、無機充填剤等を添加することができる。
このような本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂
組成物は、上述した各種成分及び必要に応じて添加され
る添加剤等を285℃〜310℃、好ましくは290〜300℃で溶
融混練することにより製造することができる。
次に本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂組成物
を用いてポリアリーレンサルファイド樹脂の成形体とポ
リフッ化ビニリデン樹脂の成形体を接着する方法につい
て説明する。
まず上記ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物を30
0℃〜330℃、好ましくは310〜320℃で加熱し、溶融す
る。この溶融物を両方の成形体の接合面に塗布し、これ
を接合し冷却すればよい。例えばポリアリーレンサルフ
ァイド樹脂組成物をシート状に成形し、これを300℃〜3
30℃、好ましくは310〜320℃の加熱金属板上に敷設し、
この上からポリフッ化ビニリデン(またはポリアリーレ
ンサルファイド樹脂)の成形体を配置したものと、ポリ
フッ化ビニリデン樹脂(又はポリアリーレンサルファイ
ド樹脂)の成形体とを両者を310〜320℃で加熱しながら
接合面(組成物の加熱溶融シート面)で接合し、融着さ
せればよい。この際、金属板上にはポリテトラフルオロ
エチレン等のフッ素樹脂のシート等を敷設しておくのが
好ましい。
このようにして得られる積層構造物はポリアリーレン
サルファイド樹脂層とポリフッ化ビニリデン樹脂層とが
強固に接着しているとともに、接着層となる本発明のポ
リアリーレンサルファイド樹脂組成物の層自身の機械的
強度も大きいものであるので、耐熱性、耐薬品性、高弾
性率を有するとともに、柔軟性、耐候性、摺動特性、電
気特性、耐汚染性、耐衝撃性に優れた材料となってい
る。
〔作 用〕
本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂組成物は、
ポリアリーレンサルファイド樹脂とポリフッ化ビニリデ
ンとを特定の割合で混合してなる成分に対して、特定の
割合でα−オレフィンとα・β−不飽和脂肪酸のグリシ
ジルエステルとの共重合体を添加してなる。
この組成物により、ポリフッ化ビニリデン樹脂とポリ
アリーレンサルファイド樹脂とを接着すれば、両者の接
着強度が大きく接着層での破壊を生じない。
このような効果が得られる理由については必ずしも明
らかではないが、本発明のポリアリーレンサルファイド
樹脂組成物はそれ自身機械的強度及び耐衝撃性に優れて
いるとともに、ポリアリーレンサルファイド樹脂とポリ
フッ化ビニリデンの両方に対する接着性が良好であるの
で、引張りや衝撃を受けても、接着層自身が破壊するこ
とがなく界面で剥離し、しかもその接着強度が大きいた
めであると考えられる。
〔実施例〕
本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明する。
なお、各実施例及び比較例において用いた原料樹脂は
以下の通りである。
[1]ポリアリーレンサルファイド ・ポリフェニレンサルファイド樹脂 PPS:〔(株)トープレン製「トープレンT−4」融点28
0℃〕 [2]ポリフッ化ビニリデン PVDF:〔ソルベー社製「SOLEF」、融点177℃〕 [3]α−オレフィンとα・β−不飽和脂肪酸のグリシ
ジルエステルとの共重合体 ・エチレン−メタクリル酸グリシジル共重合体 E−GMA:〔住友化学工業(株)製「ボンドファーストBF
−E」〕 実施例1〜6及び比較例1〜7 第1表に示す割合でポリフェニレンサルファイドポリ
マー(PPS)と、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)と、エ
チレン−メタクリル酸グリシジル共重合体(E−GMA)
とを、ワイゼンベルグ型樹脂混合装置(回転板と固定板
の間隙2mm、円盤直径12cm、内容積10cc)を使用して320
℃にて混合・押し出しし、さらに混合を十分に行うため
押出物の再押し出しを行いポリアリーレンサルファイド
樹脂組成物を得た。なお、原料樹脂の容積比はエチレン
−メタクリル酸グリシジル共重合体の真比重を基準(1.
00)とし、ポリフェニレンサルファイド=1.34、ポリフ
ッ化ビニリデン=1.78として算出したものである。また
樹脂総量は5cc程度として混合を行った。
このようにして得られたポリアリーレンサルファイド
樹脂組成物をヒートプレスにより厚さ0.4mm及び0.3mmの
シート状に成形した。
0.4mmのシートから有効長20mm、幅10mmのダンベルに
より試験片を切出し、この試験片を用いて、引張強度及
び引張伸びを測定した。結果を第1表に示す。
また厚さ0.3mmのシートを用いて接着力評価試験を行
った。
接着力評価試験は、以下の方法により行った。
まず、あらかじめポリフェニレンサルファイドポリマ
ーと、ポリフッ化ビニリデントの成形物をそれぞれ作成
しておき、それらからその先端の径が6mmで長さが6〜9
cmの棒状物を取り出し、先端部分を接着用部分、他の部
分で先端に近い部分を各種物性試験の際の把持部分とし
た。
次に0.3mmのシートから直径5mmのシートを切出し表面
の平滑な加熱金属板上に薄いポリテトラフルオロエチレ
ン(PTFE)シートを配置し、その上に上述した厚さ0.3m
mのシート(直径5mmのもの)を置き、溶融状態でポリフ
ッ化ビニリデン棒の先端に融着する。この時の金属板の
表面温度は300〜330℃であった。先端と接着剤の融着を
確認後、フェニレンサルファイドポリマーの棒と、接着
用樹脂を融着したポリフッ化ビニリデンの棒の先端を、
それぞれエアバーナーを用いて接合部分を加熱し、その
先端が共に溶融しているのを確認してから接触させ軽く
押して融着させた。
このようにして接着したポリフッ化ビニリデン樹脂
と、ポリフェニレンサルファイドポリマーとの接着強度
の測定及び剥離状態の観察を行った。結果を第1表にあ
わせて示す。
なお、この接着物はほぼ同一直線上にあるの好ましい
が、先端の溶解部分の長さが長かったり、押し合う力が
強すぎたりすると融解部分で流れを生じ試験用のテスト
ピースを作成できなくなるので接着には注意が必要であ
る。
(1)引張強度:JIS K7113により測定。
(2)引張伸び:JIS K7113により測定。
(3)衝撃強度:JIS K7110により、厚さ3.75mm及び5.3m
mの試験片に相当するデータとして測定。
(4)接着強度:テンシロンUTM3型を使用し、引張速度
4mm/分として、引張強さを測定し、この強さを破断面面
積(接着面積)で除することにより測定。なお、接着剤
作製の際に樹脂の流れに異方性が生じ、接着の際に円型
の接着材が楕円形に変形する場合等があるので、破断面
面積は近似的に円または楕円として計算した。
上記(1)乃至(3)の試験はそれぞれ3回行い、上
位2回の測定値の平均を求めそれを測定結果とした。
第1表から明らかなように本発明のポリアリーレンサ
ルファイド樹脂組成物は、ポリフェニレンサルファイド
ポリマーとポリフッ化ビニリデンとの接着強度が40kgf/
cm2以上であり、組成物自身の物性も良好なものであっ
た。なお、接着強度については第1表から本発明の範囲
(ポリフッ化ビニリデン5〜45容積%、エチレン−グリ
シジルメタクリレート共重合体5〜35容積%)では約30
kgf/cm2以上あると推測される。
これに対し、ポリフェニレンサルファイドポリマー単
独の場合である比較例1の組成物はポリフッ化ビニリデ
ンとは接着せず、α−オレフィンとα・β−不飽和脂肪
酸のグリシジルエステルとの共重合体を含有していない
比較例2〜6の組成物は、ポリフッ化ビニリデン及びポ
リフェニレンサルファイドポリマーとの接着強度が十分
でなく、特にポリフッ化ビニリデンを50容積%以上含有
するものは界面剥離を生じた。さらに、ポリフッ化ビニ
リデンの割合が多い比較例7の組成物はポリフッ化ビニ
リデン及びポリフェニレンサルファイドポリマーとの接
着強度が十分でなかった。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明のポリアリーレンサルフ
ァイド樹脂組成物は、ポリアリーレンサルファイド樹脂
とポルフッ化ビニリデンとを特定の割合で混合してなる
成分に対して、特定の割合でα−オレフィンとα・β−
不飽和脂肪酸のグリシジルエステルとの共重合体を添加
してなる。
この組成物により、ポリフッ化ビニリデン樹脂とポリ
アリーレンサルファイド樹脂とを接着すれば、両者の接
着強度が大きく接着層での破壊を生じない。
このような本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂
組成物により、耐薬品性、耐候性、摺動特性、電気特性
に優れた性質をもつポリフッ化ビニリデン類を、耐熱性
に優れているが、耐候性等に弱点を持つポリアリーレン
サルファイド樹脂に積層することが可能となり、この積
層物は、屋外での使用にも適するものとなっている。
さらにこの本発明の積層物は、各種工業材料、特に構
造物用材料、電子材料等に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09J 133/14 C09J 133/14 181/02 181/02 (56)参考文献 特開 平2−120364(JP,A) 特開 平4−372658(JP,A) 特開 平4−372659(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 81/00 - 81/10 C09J 181/00 - 181/10 B32B 27/08,27/28,27/30 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ポリアリーレンサルファイドと、 (b)ポリフッ化ビニリデンと、 (c)α−オレフィンとα・β−不飽和脂肪酸のグリシ
    ジルエステルとの共重合体とを 含有し、前記(b)の含有率が前記(a)+前記(b)
    の合計を100容積%として5〜45容積%であり、前記
    (c)の含有率が前記(a)+前記(b)+前記(c)
    の合計を100容積%として5〜35容積%であることを特
    徴とするポリアリーレンサルファイド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】請求項2に記載のポリアリーレンサルファ
    イド樹脂組成物において、前記ポリアリーレンサルファ
    イドがポリフェニレンサルファイドであることを特徴と
    するポリアリーレンサルファイド樹脂組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載のポリアリーレンサ
    ルファイド樹脂組成物において、前記α・β−不飽和脂
    肪酸のグリシジルエステルがアクリル酸グリシジル、メ
    タクリル酸グリシジル、エタクリル酸グリシジルから選
    ばれた1種又は2種以上であることを特徴とするポリア
    リーレンサルファイド樹脂組成物。
  4. 【請求項4】ポリアリーレンサルファイド樹脂の成形体
    と、ポリフッ化ビニリデン樹脂の成形体との接着方法に
    おいて、接着材として(a)ポリアリーレンサルファイ
    ドと、(b)ポリフッ化ビニリデンと、(c)α−オレ
    フィンとα・β−不飽和脂肪酸のグリシジルエステルと
    の共重合体とを含有し、前記(b)の含有率が前記
    (a)+前記(b)の合計を100容積%として5〜45容
    積%であり、前記(c)の含有率が前記(a)+前記
    (b)+前記(c)の合計を100容積%として5〜35容
    積%であるポリアリーレンサルファイド樹脂組成物を使
    用し、両者の接合部分及び前記接着剤をポリアリーレン
    サルファイドの融点以上400℃以下の温度で溶融し、前
    記接着剤により接合することを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の方法によりポリアリーレ
    ンサルファイド樹脂の成形体とポリフッ化ビニリデン樹
    脂の成形体とを接着してなることを特徴とする積層物
JP2336347A 1990-11-30 1990-11-30 ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物、及びこれを用いた接着方法、並びに積層物 Expired - Fee Related JP3014140B2 (ja)

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