JP3053651B2 - 金属表面の酸洗浄法、その酸洗浄液、および洗浄廃液の再生方法 - Google Patents
金属表面の酸洗浄法、その酸洗浄液、および洗浄廃液の再生方法Info
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Description
スケールという)除去する方法に関する。さらに詳細に
は、本発明は特に,Niおよび/またはCrを含有するステ
ンレススチールおよび他の合金スチールからNOxガスを
形成することなく、スケールを除去する方法、および該
方法に使用する酸洗浄液および該方法から発生する酸洗
浄液の再生方法に関する。
食性、耐酸化性、および高温強度等の特性が優れている
ことから、広い工業的用途で使用されている。このよう
なステンレススチールは、合金組成によりCr−ステンレ
ススチール(Cr 11−27重量%)とNi−ステンレススチ
ール(Cr 15−28重量%,Ni 4−2重量%)に分類さ
れる。さらに、Cr−ステンレススチールは,金属組織に
依ってフェライトステンレススチールとマルテンサイト
ステンレススチールに分類され、そしてNi−ステンレス
スチールはオーステナイトステンレススチールおよびフ
ェライト相とオーステナイト相の両者を有する2相ステ
ンレススチールに分類される。
ルおよび他の合金スチールはその製造の時熱間圧延又は
冷間圧延中あるいはその後に高温酸化のために熱処理さ
れる、あるいは最終製品の溶接操作中においてさえ熱処
理される。
いは炭化物のスケールがステンレススチールあるいは合
金スチールの表面に形成される。
の外にMo,Ti,Mn,Zr,Nb,N等の元素を添加成分として含有
しているため、熱処理中に形成されたスケールは、主と
してにFeO,Fe3O4,Fe2O3,NiO,Ni3O4,Ni2O3,CrO3およびCr
2O3等からなっている。
され難いため、通常の酸洗浄法で除去するのは難しい。
レススチールあるいは他の合金スチールを、典型的に
は、酸洗処理の前に、化学的,物理的,或いは電気的方
法により塩浴、ショットブラスト(Shot−blast)ある
いは中性塩電解を使用して前処理する。このような前処
理により、表面のスケールをある程度除去し、ついで通
常の酸洗浄液に浸漬して完金に除去する。
塩浴、ショットブラスト、あるいは中性塩電解には次の
ような問題がある。
あるいはガラスの球状粒子を高圧で噴射することによ
り、表面に形成されたスケールを物理的に除去し、次の
酸洗浄工程の効果を増加させる。
料の表面粗さを低下させ、そして粉塵を発生する。
を、水酸化ナトリウム,硝酸ナトリウム,塩化ナトリウ
ムを含有する塩浴に480−520℃で浸漬してスケールの組
織を軟化させ、酸洗浄の効果を改善する。
境問題を惹起し、かつエネルギー消費量の増大をもたら
す。
性塩を含有させた溶液に電力をかけることにより、気泡
を発生させ、これによりスケールの組織を軟化させて酸
洗浄効率を改良する。
加するという不利益がある。
体が工程の増加をもたらす。
材料は酸洗浄処理が実施されて、完全に露出した表面が
得られる。
使用される。場合により、塩酸および硫酸を含む他の種
類の化合物も酸洗浄液に添加することができる。
用途により変化される。
理するときに,素材表面で形成された金属イオンは混酸
と次のような反応を生ずるものと信じられる。
と,有毒かつ腐食性の塩化ハロゲン酸が大気中に放出さ
れ、壊境汚染を生ずることとなる。
に代表される有毒性のNOxガスを形成し、酸洗浄工程で
形成されたNOxガスは大気中に放出される。一方、未反
応の硝酸および揮発性のフッ化水素酸は同時に大気中に
揮散して環境問題を惹起する。(HF:比重0.987,沸点19.
4℃,融点一92.3℃;HNO3:比重1.502,沸点86℃,融点−4
2℃) 故に、従来の酸洗浄法および酸洗浄液で本質的に存在
する不利益、および好ましくは、いかなる前処理工程を
も不要とする酸洗浄法および酸洗浄液が要求されてい
る。
スチール表面の酸洗浄洗方法を開示している。これは、
リン酸塩(Phosphating)およびワニス処理の前に作業
量を減少させるのみならずスケールおよぴ錆びを除去す
る方法である。
けるために、有機溶剤に基づく非水性酸洗浄システムの
使用、特に基本成分として低沸点のハロゲン化炭化水素
に基づく均一な有機酸洗浄液の使用を教示している。
金属特に鉄系金属を酸洗浄する方法および組成を開示し
ている。'316は、ハロゲン化酸フュームの過剰な放出を
減少しあるいは完全に除去するためにウレアを含むハロ
ゲン化水素酸洗浄液の使用を教示している。
本質的に生ずる、毒性ガスの放出、費用の増加、酸洗浄
工程の低効率および前処理の必要という問題を基本的に
除去する酸洗浄法および洗浄液を開示も教示もしていな
い。
本的に解決し、好ましくは酸洗浄工程の費用を低減でき
る酸洗浄排液の再生とリサイクルをする改良された工程
の提供する、改良された酸洗浄法および洗浄液に対する
ニーズが存在する。
金属合金の一般的に改良された酸洗浄法、すなわち先行
技術の有する問題を解決できる酸洗浄法の提供にある。
ルを人体に有害であり、酸洗浄工程の効率それ自体を損
なわない毒性ガスを形成することなく除去できる方法を
提供するにある。
を実施することのない金属の酸洗浄法を提供するにあ
る。
し、工程の効率を増加できる金属の酸洗浄法を提供する
にある。
ルを除去でき、かつ人体に有害な毒性ガスを生成するこ
とのない酸洗浄液を提供するにある。
ールを酸洗浄工程の前に前処理を実施することなく効率
的に除去できる酸洗浄液を提供するにある。
洗浄排液を効率的に再生できる方法を提供するにある。
らに参照することにより、本発明の目的および利益は当
業者にとってより一層明瞭になるであろう。
に形成されたスケールを除去する方法を開示することで
あり、該方法は、必須成分として硝酸塩、フッ化物およ
び反応促進剤としての硫酸、硫酸塩、リン酸またはリン
酸塩を含み、任意成分として過酸化物、アミンおよびア
ミド、硝酸、スルホン酸およびスルホン酸塩からなる群
から選ばれた少なくとも一種を含む酸洗浄液を金属表面
と接触させる方法を開示する。
フッ化水素酸および硝酸のような混酸ではなく、硝酸塩
およびフッ化物を含む酸洗浄塩と接触させるものである
から、酸化窒素に代表されるNOxガスおよびフッ化水素
酸フュームを含む有毒ガスを発生しないのみならず、酸
洗浄の効率を改良する。
さえしながら先行技術で通常実施される前処理を省略
し、これにより工程を短縮することができる。
浄法に有用な酸洗浄組成物を開示する。この酸洗浄液
は、必須成分として有効酸洗浄量の硝酸塩、フッ化物お
よび反応促進剤としての硫酸、硫酸塩、リン酸またはリ
ン酸塩の混合物からなり、そして任意成分としての過酸
化物、アミンおよびアミド、硝酸、スルホン酸およびス
ルホン酸塩からなる群から選ばれた少なくとも一種から
なる。
浄廃液を効率的に再生する方法が開示される。この方法
は、硝酸塩およびフッ化物を含む酸洗浄液を金属表面に
接触させて金属表面に形成されたスケールを除去し;酸
洗浄廃液を過して酸洗浄中に溶解した金属イオンを含
む液相と主として酸化スチールとスラッジとからなる固
相に分離し、ついで固相を回収し;液を冷却して溶解
した金属イオンを金属塩として沈澱させ、ついで金属塩
を回収し;得られた再生酸洗浄液を次の工程での使用に
リサイクルすることからなる。
浄後効率的に酸洗浄廃液を回収する方法を提供する。こ
の方法は、金属表面を硝酸塩およびフッ化物を含む液と
接触させて金属表面に形成されたスケールを除去し;酸
洗浄廃液を過して、酸洗浄中に溶解した金属イオンを
含む液相と主として酸化スチールとスラッジとからなる
固相とに分離し、ついで固相を回収し;液をイオン交
換樹脂中に通して金属イオンを吸着させ;得られた再生
酸洗浄液をリサイクルして次の工程で使用することから
なる。
中に溶解した金属を含む酸洗浄廃液は金属イオン濃度を
所定水準以下に維持しながら効率的に再生され、かつ酸
化鉄および金属塩を副生物として得ることができる。
決し、かつフッ化水素酸と硝酸を含む従来の酸洗浄液を
代替できる改良された酸洗浄液を見いだすために種々の
方法で実験した。
合物よりも本質的に腐食性のない硝酸塩とフッ化物を酸
洗浄液として使用したときに、硝酸とフッ化水素酸の混
合物よりも優れた活性を示すことを見いだした。加うる
に、硝酸塩とフッ化物の水性溶液を酸洗浄液として使用
すると、酸洗浄液による素材の腐食が劇的に減少するこ
とを見いだした。
発明を完成した。
液の再生法は、例えば、製造中、仕上げ前あるいは最終
用途前のいつでもスケールおよび錆びの除去が必要なと
きには、熱処理によりステンレススチールおよびCrおよ
び/またはNiを含む鉄系合金の表面に形成されたスケー
ルおよび/または錆びの除去に適用される 本発明の第1の特徴による酸洗浄法は、金属表面を酸
洗浄液と接触させる方法を開示するものであり、該洗浄
液は、必須成分として硝酸塩、フッ化物および反応促進
剤としての硫酸、硫酸塩、リン酸またはリン酸塩を含
み、任意成分として過酸化物、アミンおよびアミド、硝
酸、スルホン酸およびスルホン酸塩からなる群から選ば
れた少なくとも一種を含んでいる。
ッ化物は、処理される素材に順次適用されてもよいが、
好ましくは結合した形態で適用される。
くは、必須成分と結合した形態で使用する。これは本発
明の第2の特徴を構成する。
を使用するかわりに、酸洗浄液の必須成分として水性硝
酸塩およびフッ化物を使用することにより、NO、NO2を
含む毒性NOxは生成せず、さらにステンレススチールお
よびNiおよびCrを含む他の鉄系金属合金の表面に熱処理
により形成されたスケールを、ショットブラスト、塩浴
あるいは中性塩電解を使用する前処理を酸洗浄前に実施
することなく効率的に除去することができる。
硝酸とフッ化水素酸よりも優れた活性を示す理由は、理
論的には明瞭でない。
も腐食性であり、処理されるべき素材に硝酸とフッ化水
素酸との混合物を接触させると、素材上に形成されたス
ケールを除去するのみならず金属素材中に直接浸透し腐
食する。これは酸洗浄効果を減少しかつ金属素材の露出
表面に損傷を与える。
ルの溶解除去に使用されるのではなく、混合物の一部は
素材それ自体を腐食するために使用される。
使用すると、これらの成分は密な粒子組織を有するCr成
分よりもむしろNiあるいはFeの溶解に使用される。
に浸透し、素材の表面には未溶解のCr成分が残存する。
織を有する素材表面からの浸透あるいは腐食を生ずるこ
とはない。
スケール層の界面に沿って流れ、結果として素材とスケ
ール層の物理的分離をもたらす。
ッ化物を含む酸洗浄液の優れた酸洗浄効果は、酸洗浄液
により溶解または腐食したNiやFeを含む比較的粗な成分
との化学反応のみならず、化学反応後の素材からの主と
してCrからなるスケールの物理的分離によると推定され
る。
分のみならず素材をも化学反応により無差別に溶解また
は腐食する硝酸とフッ化水素酸との混酸を含む従来の酸
洗浄液では見いだすことができない。
活性は、初期の活性は非常に高いが、酸洗浄中のFe、Cr
およびNiイオンの流出により酸洗浄液中の金属イオン濃
度が増加するにつれて劇的に減少することに注目すべき
である。
連続して酸洗浄液中に供給して活性を維持せねばならな
い。
術においては、スケールの除去は上記したように化学反
応のみに依存している。
のスケールを効率的に除去することができず、ショット
ブラスト、塩浴、あるいは中性塩電解を使用する付加的
な前処理を必要とする。
化学反応に引き続く物理的分離によりスケールを効率的
に除去し、かつ付加的な前処理を必要としない。
底部に囲相で沈下するので容易に回収することができ
る。
ッ化物を使用する酸洗浄液は、環境的に有害な、毒性の
ある窒素酸化物(NOx)あるいはフッ化水素酸のフュー
ムを生成することがない。
反応を次に示す。
−4) Ni+2XNO3=Ni(NO3)2+2X (2−5) NiO+2XNO3=Ni(NO3)2+X2O (2−6) Cr+4YF=CrF3+YF+3Y (2−7) Cr2O3+6YF=2CrF3+3Y2O (2−8) 2CrO3+6YF+2Fe=2CrF3+Fe2O3+3Y2O (2−9) 上記に示すように、硝酸塩とフッ化物は有害でない金
属化合物を作るように反応する。
ウム、亜硝酸ナトリウム、硝酸バリウム、硝酸カリウ
ム、硝酸カルシウム、亜硝酸カリウムおよび硝酸アンモ
ニウムが挙げられる。
ウムフルオロシリケート,ナトリウムフルオロシリケー
ト,マグネシウムフルオロシリケート,酸性フッ化カリ
ウム,酸性フッ化アンモニウム,酸性フッ化ナトリウ
ム,フルオロボリック酸,アンモニウムフルオロボレー
ト,フッ化カリウム,フッ化ナトリウム,フッ化バリウ
ムおよびカリウムフルオロシリケートが挙げられる。
剤を添加し、場合により補助剤を酸洗浄液中に添加して
もよい。
酸、硫酸塩、リン酸、リン酸塩、過酸化物、アミン、ア
ミド、硝酸、スルホン酸およびスルホン酸塩が挙げられ
る。
こともできる。
属酸化物の溶解剤として機能し、また酸洗浄中に流出し
た金属イオンを補足する能力が高いために、酸洗浄中に
おける酸洗浄液中の金属イオンの増加速度を減少させ
る。
ン,硫酸ナトリウム,硫酸カリウム,硫酸アンモニウ
ム,過硫酸アンモニウム及び亜硫酸アンモニウムが挙げ
られる。
保護するインヒビターとして機能し、特にフェライトあ
るいはマルテンサイトステンレススチールに対する酸洗
浄液中の硫酸のような無機酸による腐食から保護する。
ンモニウム,ピロリン酸ナトリウム,酸性ピロリン酸ナ
トリウム,リン酸カルシウム及びリン酸カリウムが挙げ
られる。
含む。
材表面に近付くのを防止し、あるいはFe2+イオンが金属
表面から酸洗浄液中に拡散するのを防止する。
アミン,ジエチルアミン,ジメチルアミン,ジエチルエ
タノールアミン,ジエチルチオウレア、ジメチルチオウ
レア、ジエチレンジアミン,シクロヘキシルアミン,硫
酸アミノグアニジンおよびエタノールアミンが挙げられ
る。
ススチールの不動態の致果を得ることができる。
ッ化物および反応促進剤としての硫酸、硫酸塩、リン酸
またはリン酸塩を含む必須成分と、過酸化物、アミンお
よびアミド、硝酸、スルホン酸およびスルホン酸塩から
なる群から選ばれた少なくとも一種の任意成分とからな
る。
化水素酸イオンのモル当量に基づいて1:9−9:1の範囲
に、好ましくは3:7−7:3の範囲にあることができる。こ
の比率は、スチール中のNiおよびCrの含有量、スチール
のタイプおよび形状に基づいて適宜調整される。
化物の量は増加され、逆にFeまたはNi酸化物の量が多い
ときには、硝酸塩の量は増加される。
浄液の容積基準で1−30%、好ましくは10−15%であ
り、任意成分の機能を考慮して調整される。
生する方法を提供される。該方法は、金属表面を硝酸塩
およびフッ化物を含む酸洗浄液に接触させて金属表面に
形成されたスケールを除去する;酸洗浄廃液を過して
酸洗浄中に溶解した金属イオンを含む液相と主として酸
化スチールおよびスラッジからなる固相とに分離する;
液を冷却して溶解金属イオンを金属塩として沈澱さ
せ、ついで金属塩を回収する、あるいは液をイオン交
換樹脂塔に通して金属イオンを吸着させる;そして得ら
れた再生酸洗浄液を次の工程にリサイクルする方法であ
る。
る金属は本発明の酸洗浄液と接触させられ、ついで得ら
れた酸化スチールおよびスラッジを含む固相は過によ
り除去される。
属イオンを回収し、あるいは液をイオン交換樹脂塔に
通して金属イオンを吸着させる。上記工程を通して、酸
化スチール、スラッジおよび金属イオンのような酸洗浄
過程で形成された不純物の全ては、除去あるいは回収さ
れ、そして酸洗浄廃液は再生される。
される。
液中に含まれる不純物は順次固相で除去されるため、大
きなスケールの汚染除去という必要性がなくなる。
液は濃度は突然減少することもなく、このことは酸洗浄
液の寿命延長に寄与する。
ダイアグラムのフローシートである。
液4を含む酸洗浄浴槽1に浸漬してステンレススチール
表面のスケールを除去する。
分離されたスケールのみならず、酸化鉄、NiおよびCrの
ような金属イオンおよびスラッジを含有する。
過により回収され、残りの液は分離槽3に移され
る。
して溶解度の差により除去する。
浴槽1に戻す。
洗浄浴槽1に供給する。
かわりに液中に含まれる金属イオンの吸着に使用する
こともできる。
し、この実施例は本発明の範囲を限定するものではな
く、説明のために使用されるものである。
よび本発明の酸洗浄液で実施したときの酸化窒素の量を
測定するものである。
下記するように1.2リットルのエーレンマイヤーフラス
コに入れ、ついで各洗浄液の温度を50℃に維持した。エ
ーレンマイヤーフラスコの口にガス分析器具(モデルN
o.1MR−3000P,ドイツ製)を取付け、試料を浸漬した。
発生ガスの種類および量は1分間ごとに7分間測定し、
結果を表1a−1dに示した。
液でインライン(in line)熱処理した結果、試料を比
較酸洗浄液でオフライン(off line)熱処理した結果、
試料を本発明の酸洗浄液でインライン熱処理した結果、
試料を本発明の酸洗浄液でオフライン熱処理した結果を
示す。
さ39mm。
さ39mm。
g/、硫酸塩41g/、硫酸208g/、残り水。
すると、NOおよびNO2は発生せず、一方比較用酸洗浄液
を使用すると、22−85ppmのNOおよび6−17ppmのNO2ガ
スが発生した。
発明の酸塩で酸洗浄した。比較用混酸を使用したスチー
ルの酸洗浄は前処理を行った後に実施した。
に示す。比較用酸洗浄液および本発明の酸洗浄液は実施
例1で使用したものと同じものを用いた。
た。
5mm 酸洗浄1) 比較用酸洗浄液:HNO316%,HF4%,残りは
水 2) 本発明の酸洗浄液 補助成分として50g/のアミン及びアミド類と硝酸と
からなる処方B 150mlのポリエチレンピーカーに上記の酸洗浄液を各
各100ml添加し、温度を50℃に維持し、ついで酸洗浄液
に試料を浸漬した。酸洗浄後、試料を酸洗浄液から取り
出し、酸洗浄廃液中の金属イオン濃度を測定した。試験
結果を表3aおよび3bに示す。
使用したときに、金属イオン濃度および酸洗浄時間は比
較用酸洗浄液においては、著しく増加した。逆に本発明
の酸洗浄液においては、酸洗浄液を繰り返し使用して
も、金属イオン濃度の急速な増加は認められなかった。
それゆえ、酸洗浄液を繰り返し使用しても、酸洗浄時間
は急速には増加せず、酸洗浄液は効率的に繰り返し使用
される。
較用酸洗浄液の初期には、酸洗浄はある程度まで急速に
実施されるが、全酸洗浄量および酸洗浄時間を考慮する
と、本発明の酸洗浄組成物はより一層効率的である。
酸塩の最適比率を決定することにある。
R)50×50mm、1.2tのSUS−304シートを、硝酸塩とフッ
化物とを異なる比率で工業用水中に含有させた50℃の酸
洗浄塩中に浸漬した。酸洗浄時間を測定し、その結果を
下記表4に示す。
であるときは、酸洗浄は7分以内で急速に実施され
た。しかしながら酸洗浄速度は、直接には添加(additi
onal)成分の量に比例しなかった。
慮すると、硝酸塩とフッ化物の最適量は50−70g/であ
った。
酸洗浄液を処方Aということにする。硝酸とフッ化水素
酸とを含有する比較用酸洗浄液においては、約40秒から
2分間にスケール除去に消費されるが、処方Aを使用す
ると約10−13分間が消費された。
量比5:1の硫酸と硫酸塩の混合物を加えた酸洗浄液を使
用して、実施例4の試料について酸洗浄を行った。
1の混合物である酸洗浄液を使用したときには、酸洗浄
時間は大いに減少するが試料の表面は激しい腐食により
粗くなった。
/からなる酸洗浄を用いた酸洗浄では、試料の表面は
損傷を受けず、酸洗浄時間は30−32秒で十分であった。
/を処方Aに添加した酸洗浄組成物を処方Bという。
い、ただし処方Bに表6に示す追加成分を表6に示す量
で添加した酸洗浄組成物を酸洗浄液として使用した。
したときには、酸洗浄速度は過酸化物の増加につれて増
加したが、試料の表面は激しく腐食され、かつ過酸化物
は容易に分解するため酸洗浄液の濃度を維持することは
困難であった。
アミンの量の増加につれて減少したが、酸洗浄液中の金
属イオン濃度の増加速度は減少した。
目すべき変化はなかったが、酸洗浄液中の金属イオン濃
度の増加速度は処方Bに比してある程度減少した。
は、酸洗浄液の効率は処方Bのそれとほぼ同じであっ
た;過酸化物と硝酸の1:1重量比混合物を添加したとき
は、酸洗浄速度は増加したが試料は著しく腐食した。
速度は処方Bのそれと同じであったが酸洗浄組成物中の
金属イオン濃度の増加速度は減少した;過酸化物、アミ
ンおよび硝酸の1:1:1混合物を添加したときには、スケ
ールの除去効率は処方Bのそれとほぼ同じであった。追
加成分の特性、経済的効率および酸洗浄時間を考慮する
と、アミンと硝酸の1:1重量比混合物の使用が好まし
い。
し、スチールの種類、酸洗浄液を変えた。
重量比で工業用水に溶解した酸洗浄液(処方Cという)
を使用した 処方Cの量による酸洗浄結果を下記表7に示す。
ると結果は満足すべきものであり、処方Cの適切な量は
140−200g/であった。
液では、酸洗浄時間は36−38秒から31−33秒に改善され
た。
し、スチールの種類および酸洗浄液を変えた。実施例7
のSUS−430を試料として使用し、酸洗浄液としては、15
0g/のリン酸を140−200g/の処方に加えた酸洗浄液
(処方Dという)を使用した。酸洗浄結果は下記の表8
に示す。
それとほぼ同じであった。
すると、50−100g/のアミンと硝酸の重量比1:1混合物
を添加した酸洗浄液の使用が好ましい。
に硫酸はリン酸よりもより活性である。硫酸を使用する
と、酸洗浄速度は早いが、スチールの表面は激しく腐食
される。一方、リン酸を使用すると、酸洗浄はある程度
遅れるがスチール表面が激しく腐食されることはない。
それゆえ、200g/の硫酸とリン酸の1:1重量比混合物を
処方Cに加えた処方Eを準備した。表9に示す追加成分
を表9に示す量で処方Eに添加した酸洗浄液を使用した
他は、実施例4と同じ試料、同じ酸洗浄方法で酸洗浄を
実施した。結果を下記表9に示す。
が約10−12秒遅くなり、かつ表面粗さが少し改善された
点をのぞいては、実施例6の結果とほぼ同じであった。
43秒であった。追加成分の特性、経済的効率および酸洗
浄時間を考慮すると、50−100g/のアミンと硝酸の1:1
重量比混合物の酸洗浄液としての使用が好ましい。
た酸洗浄液を使用した他は、実施例4と同じ試料で同じ
酸洗浄方法で酸洗浄を実施した。結果を下記表10に示
す。
はリン酸を使用する事なく行ったときには、酸洗浄時間
は約5−13分遅くなる。それゆえ、本実施例の酸洗浄液
を酸洗浄に使用するときには、塩浴および中性塩電解の
ような前処理後に酸洗浄を実施するのが好ましい。
ることにより、ステンレススチールのような鉄系合金に
形成されたスケールを効率的に除去でき、かつ有害ガス
を発生しない。
らず、先行方法よりも優れており、かつ酸洗浄方法は単
純化され、付加的に塩および酸化鉄を副生物として得る
ことができる。
Claims (15)
- 【請求項1】鉄およびニッケルと反応して有害でない金
属化合物を形成する濃度が約10g/から150g/までの
硝酸塩(類)と、クロムと反応して有害でない金属化合
物を形成する濃度が約10g/から150g/までのフッ化
物(類)と、濃度が約6g/から100g/までの反応促進
剤との混合物であるクロムおよび/またはニッケルを含
有する鉄系金属合金に形成されたスケールを除去するた
めに使用される水溶液系酸洗浄液。 - 【請求項2】硝酸塩(類)が、硝酸ナトリウム、亜硝酸
ナトリウム、硝酸バリウム、硝酸カリウム、硝酸カルシ
ウム、亜硝酸カリウムおよび硝酸アンモニウムからなる
群から選ばれた少なくとも一種であり、フッ化物(類)
が、アンモニウムフルオロシリケート、ナトリウムフル
オロシリケート、マグネシウムフルオロシリケート、酸
性フッ化カリウム、酸性フッ化アンモニウム、酸性フッ
化ナトリウム、フルオロホウ酸、アンモニウムフルオロ
ホウ酸塩、カリウムフルオロホウ酸塩、フッ化ナトリウ
ム、フッ化バリウムおよびカリウムフルオロシリケート
からなる群から選ばれた少なくとも一種である請求の範
囲第1項記載の酸洗浄液。 - 【請求項3】反応促進剤が、硫酸、硫酸塩(類)、リン
酸、リン酸塩(類)からなる群から選ばれた少なくとも
一種である請求の範囲第1項記載の酸洗浄液。 - 【請求項4】硫酸塩(類)が、硫酸マグネシウム、硫酸
マンガン、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸アンモ
ニウム、過硫酸アンモニウムおよび亜硫酸アンモニウム
からなる群から選ばれた少なくとも一種である請求の範
囲第3項記載の酸洗浄液。 - 【請求項5】金属表面に有効量の請求の範囲第1項記載
の酸洗浄液を接触させることからなるクロムおよび/ま
たはニッケルを含有する鉄系金属合金の酸洗浄方法。 - 【請求項6】鉄およびニッケルと反応して有害でない金
属化合物を形成する濃度が約10g/から150g/までの
硝酸塩(類)と、クロムと反応して有害でない金属化合
物を形成する濃度が約10g/から150g/までのフッ化
物(類)と、硫酸と硫酸塩の重量比率が5:1である混合
物であり、その濃度が約50g/から500g/までの反応
促進剤とを混合したことからなるクロムおよび/または
ニッケルを含有する鉄系金属合金に形成されたスケール
を除去するために使用される水溶液系酸洗浄液。 - 【請求項7】鉄およびニッケルと反応して有害でない金
属化合物を形成する濃度が約10g/から150g/までの
硝酸塩(類)と、クロムと反応して有害でない金属化合
物を形成する濃度が約10g/から150g/までのフッ化
物(類)と、濃度が約6g/から100g/までの反応促進
剤と、鉄イオンの金属表面から酸洗浄液中への拡散を防
止する濃度が約3g/から200g/までのアミン(類)ま
たはアミド(類)とを混合したことからなるクロムおよ
び/またはニッケルを含有する鉄系金属合金に形成され
たスケールを除去するために使用される水溶液系酸洗浄
液。 - 【請求項8】アミン(類)およびアミド(類)が、ヘキ
サメチレンジアミン,ジエチルアミン,ジメチルアミ
ン,ジエチルエタノールアミン,ジエチルチオウレア、
ジメチルチオウレア、ジエチレンジアミン,シクロヘキ
シルアミン,硫酸アミノグアニジンおよびエタノールア
ミンからなる群から選ばれた少なくとも一種である請求
の範囲第7項記載の酸洗浄液。 - 【請求項9】反応促進剤が、硫酸、硫酸塩(類)、リン
酸、リン酸塩(類)からなる群から選ばれた少なくとも
一種である請求の範囲第7項記載の酸洗浄液。 - 【請求項10】鉄およびニッケルと反応して有害でない
金属化合物を形成する濃度が約10g/から150g/まで
の硝酸塩(類)と、クロムと反応して有害でない金属化
合物を形成する濃度が約10g/から150g/までのフッ
化物(類)と、硫酸と硫酸塩の重量比5:1の混合物であ
り、濃度が約50g/から500g/までの反応促進剤と、
鉄イオンの金属表面から酸洗浄液中への拡散を防止する
濃度が約3g/から200g/までのアミン(類)またはア
ミド(類)とを混合したことからなるクロムおよび/ま
たはニッケルを含有する鉄系金属合金に形成されたスケ
ールを除去するために使用される水溶液系酸洗浄液。 - 【請求項11】アミン(類)またはアミド(類)が、ヘ
キサメチレンジアミン,ジエチルアミン,ジメチルアミ
ン,ジエチルエタノールアミン,ジエチルチオウレア、
ジメチルチオウレア、ジエチレンジアミン,シクロヘキ
シルアミン,硫酸アミノグアニジンおよびエタノールア
ミンからなる群から選ばれた少なくとも一種である請求
の範囲第10項記載の酸洗浄液。 - 【請求項12】金属表面を硝酸塩およびフッ化物を含む
酸洗浄液に接触させて金属表面に形成されたスケールを
除去し;得られた酸洗浄廃液を濾過して酸洗浄中に溶解
した金属イオンを含有する液相と主として酸化スチール
およびスラッジからなる固相に分離し、次いで固相を回
収し、濾液を冷却して溶解金属イオンを金属塩として沈
殿させ、ついで金属塩を回収し;そして 得られた再生酸洗浄液を次の酸洗浄工程での使用のため
にリサイクルすることからなる酸洗浄後の酸洗浄廃液を
効率的に再生する方法。 - 【請求項13】酸洗浄液が、さらに硫酸、硫酸塩
(類)、リン酸、リン酸塩(類)、過酸化物(類)、ア
ミン(類)およびアミド(類)、硝酸、スルホン酸およ
びスルホン酸塩(類)からなる群から選ばれた少なくと
も一種の任意成分を含むことからなる請求の範囲第12項
記載の方法。 - 【請求項14】金属表面を硝酸塩およびフッ化物を含む
酸洗浄液に接触させて金属表面に形成されたスケールを
除去し; 得られた酸洗浄廃液を濾過して酸洗浄中に溶解した金属
イオンを含有する液相と主として酸化スチールおよびス
ラッジからなる固相に分離し、次いで固相を回収し、 濾液をイオン交換樹脂に通して金属イオンを吸着させ;
そして 得られた再生酸洗浄液を次の酸洗浄工程での使用のため
にリサイクルすることからなる酸洗浄後の酸洗浄廃液を
効率的に再生する方法。 - 【請求項15】酸洗浄液が、さらに硫酸、硫酸塩
(類)、リン酸、リン酸塩(類)、過酸化物(類)、ア
ミン(類)およびアミド(類)、硝酸、スルホン酸およ
びスルホン酸塩(類)からなる群から選ばれた少なくと
も一種の任意成分を含むことからなる請求の範囲第14項
記載の方法。
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