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JP2911263B2 - 2−メチルナフタレンの製造方法 - Google Patents

2−メチルナフタレンの製造方法

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JP2911263B2
JP2911263B2 JP3230316A JP23031691A JP2911263B2 JP 2911263 B2 JP2911263 B2 JP 2911263B2 JP 3230316 A JP3230316 A JP 3230316A JP 23031691 A JP23031691 A JP 23031691A JP 2911263 B2 JP2911263 B2 JP 2911263B2
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JP
Japan
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catalyst
type zeolite
reaction
lattice constant
methylnaphthalene
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JP3230316A
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澤 達 也 信
木 利 英 鈴
浦 明 徳 松
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1−メチルナフタレン
(以下、1−MNと略す)の異性化によって2−メチル
ナフタレン(以下、2−MNと略す)を製造する方法に
関するものである。2−MNは、染料、医薬品等の合成
中間体として有用であり、また、最近では、高機能性樹
脂原料である2,6−ナフタレンジカルボン酸の合成中
間体としても注目されている化合物である。
【0002】
【従来の技術】2−MNは、石炭の乾留によって生成す
るタール分を蒸留することによって得られるメチルナフ
タレン留分中に含まれているため、従来は、該メチルナ
フタレン留分から塩基性物質を抽出した後、晶析または
蒸留によって回収していた。かかる晶析、蒸留原料であ
る塩基性物質除去後のメチルナフタレン留分には、2−
MNと共に1−MNが多量に含まれており、従って、当
然、2−MNの晶析または蒸留後の残液中にも、1−M
Nが多量に存在する。この1−MNは、染料等としての
用途はあるものの、2−MNに比べ、工業的需要は少な
い。このため、2−MNの晶析または蒸留後の残液中あ
るいは晶析または蒸留原料中に含まれる1−MNを2−
MNに異性化することによって2−MNを得る技術が望
まれ、従来、いくつかの方法が提案されている。
【0003】アルキル芳香族化合物の異性化反応は、酸
触媒で促進されることが知られているため、AlCl
3 、HF−BF3 等の均一系酸触媒や、シリカ・アルミ
ナ、ゼオライト、変性ゼオライト等の不均一系酸触媒を
用いる方法が考えうる。均一系酸触媒を用いる例とし
て、BF3-H3PO4 を用いて2−MN選択率を改善した例
が、特公平01−13454号に開示されている。一
方、不均一系酸触媒を用いる例として、部分的にイオン
交換されたY型ゼオライトを用いて2−MN選択率を改
善した例が、文献(V. Solinas等、Applied Catalysis,
9,1984,pp. 109−117)に記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来公知の1−MNの
異性化方法は、前記の通りである。しかしながら、均一
系触媒として、例えば前記BF3-H3PO4 触媒を用いた場
合、この触媒の取扱いには、薬傷や中毒の危険性があ
り、また、この触媒中のH3PO4は再利用できるものの、
高価なBF3 は生成物中に溶解したまま水で分解されて
しまう。この様に、均一系触媒では、触媒自体の取扱い
に危険性があるばかりでなく、触媒の回収にも難点があ
った。
【0005】一方、前記の如く、不均一系触媒として、
例えば、シリカ・アルミナ、ゼオライト、変性ゼオライ
トなどを用いて異性化反応を行なう方法が考えられる。
しかるに、例えば前記Solinas らの文献には、部分的に
イオン交換されたY型ゼオライトを用いた場合の活性の
経時変化が記載されているが、それによると、触媒劣化
が速く、この方法は、工業的生産に採用しうるものでは
ないと考えられる。このように、固体で酸性を有する不
均一系触媒を用いて1−MNの異性化を行なう場合に
は、反応中において、炭素質析出による触媒の劣化が顕
著であり、触媒活性の低下が速く生じるという問題があ
った。
【0006】上述の如く、1−MNの異性化反応によっ
て2−MNを製造する方法において、取扱い及び回収が
容易な不均一系触媒であり、かつ、長い寿命を有する触
媒を用いる方法は知られておらず、そのような方法は待
ち望まれていた。本発明は、このような産業界の要請に
応えてなされたものであり、長寿命を有する不均一系触
媒を用いた、1−MNの異性化反応によって2−MNを
製造する方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、1−MNの異性化反応に際して用いる触
媒として、各種SiO2/Al2O3比のY型ゼオライトを検討
し、SiO2/Al2O3比の大きなY型ゼオライトほど、活性持
続性が優れていることを見出した。
【0008】そこで、SiO2/Al2O3としてどの程度のY型
ゼオライトが適切であるかをさらに検討し、また、この
異性化反応の至適温度についても検討した。
【0009】その結果、脱Alを行ない、格子定数を 2
4.37Å以下まで減少させたY型ゼオライトを、350〜
600℃の温度で行なう1−MN異性化反応に用いたと
ころ、著しい活性持続性があることを見い出し、本発明
を完成するに至った。
【0010】すなわち本発明は、1−メチルナフタレン
を異性化することによって2−メチルナフタレンを製造
するにあたり、触媒として、格子定数 24.37Å以下のY
型ゼオライトを用い、かつ、350〜600℃の温度範
囲にて反応を行なうことを特徴とする2−メチルナフタ
レンの製造方法である。
【0011】ここで、用いるY型ゼオライトの組成(SiO
2/ Al2O3比)の限定は、格子定数によっているが、これ
は、Y型ゼオライトは、一般に、格子を構成するAl含
有率が小さくなると格子定数が減少することが知られて
いて、格子定数を格子を構成するAl含有率の指標とす
ることができるためである。なお、Y型ゼオライト中の
格子を構成するAl含有率と格子定数との間の関係は、
例えば文献(H. FichtnerSchmittler等、Crystal Resear
ch and Technology,19,1984,1,K1−K3)
に示されている。
【0012】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
の製造方法において、異性化反応に用いられる化合物
は、1−メチルナフタレン(1−MN)である。
【0013】本発明において、原料として用いる1−M
Nは、純粋なものである必要はなく、例えば平衡濃度
[2−MN/(1−MN+2−MN)=65%]未満の
2−MNをも含んでいてもよい。また、この他に、ナフ
タレン等の不純物が混在していてもよい。
【0014】具体的には、1−MNを含有するコールタ
ール留分、石油留分等の1−MN含有油、さらに具体的
には、1−MNと2−MNを含む塩基性物質除去後のメ
チルナフタレン留分や、該メチルナフタレン留分から2
−MNを晶析または蒸留した後の残液等が例示され、こ
れらを原料として用いる。
【0015】なお、原料として用いる1−MN含有油
は、工業的には、1−MNの含有量が10重量%以上の
ものが好ましく、20重量%以上のものが特に好まし
い。
【0016】本発明で用いる触媒は、格子定数が 24.37
Å以下のY型ゼオライトである。前記したように、Y型
ゼオライトにおける格子定数は、その格子構成元素の組
成を示すものである。そして、前記文献(Crystal Rese
arch and Technology,19)によると、Y型ゼオライト
の脱Alを順次深く行なっていくと、Al含有率0%に
外挿される格子定数の値は24.2Åであり、従って、
格子定数24.2Å以下のY型ゼオライトは理論上存在
しない。よって、本発明で用いる格子定数が 24.37Å以
下のY型ゼオライトとは、徹底的に脱Alがなされ、そ
のSiO2/Al2O3比が非常に大きいものを指す。
【0017】このような格子定数が 24.37Å以下のY型
ゼオライトを得るために出発物質として用いられるY型
ゼオライトは、いかなるSiO2/Al2O3比を有しているもの
であってもよいが、既にSiO2/Al2O3比を高めてある市販
のUSY(超安定化Y型)ゼオライトを用いると、その
後の脱Alが円滑に行なわれるのでよい。
【0018】また、脱Alに供されるY型ゼオライト
は、全部あるいは一部のカチオンサイトが、プロトンま
たはアンモニウムイオンで交換されていなければならな
い。
【0019】出発物質であるY型ゼオライトを格子定数
24.37Å以下とするには、水蒸気処理および/または酸
処理によって脱Alすればよい。
【0020】水蒸気処理は、水蒸気中で行なっても、水
蒸気と他のガスの混合雰囲気中で行なってもよい。
【0021】水蒸気処理を行なう際の処理温度は400
〜1000℃、好ましくは500〜800℃である。処
理温度が低すぎると、脱Alに対する効果が小さく、格
子定数が小さくならず、一方、処理温度が高すぎると、
ゼオライト結晶が崩壊して結晶化度および触媒活性の低
下を招く。さらに、この処理を高温水蒸気中で行なうに
は、容器として、耐熱性、耐食性の高いものが必要とな
るので、経済的に不利である。
【0022】酸処理は、通常は水蒸気処理によって結晶
格子外に出たAlを除去する目的で水蒸気処理の後に行
なわれるが、酸処理を単独で行なっても、また、水蒸気
処理によって脱Alが十分に行なわれた場合は、行なわ
なくてもよい。
【0023】酸処理は、鉱酸等を用いて行なうことがで
きるが、例えば塩酸によって脱Al処理を行なう場合
は、0.1〜5Nの塩酸水溶液中にY型ゼオライトを懸
濁させ、撹拌すればよい。この際の塩酸濃度が低すぎる
と、脱Alが十分に行なわれず、一方、高すぎると、Y
型ゼオライトの結晶化度が低下して触媒活性が低下す
る。さらに、この処理を強い塩酸中で行なうには、容器
として、耐食性の高いものが必要となるので、経済的に
不利である。
【0024】このように、Y型ゼオライトを水蒸気処理
および/または酸処理に供し、格子から脱Alすること
により、長寿命の触媒が得られる。その理由は明らかで
はないが、脱Alの過程において、Y型ゼオライトの結
晶形が崩され、炭素質が析出しても活性低下が生じにく
い形態となる、あるいは、脱Alによって触媒の酸性質
が変化し、そのために、触媒として使用する際に、炭素
質の析出が抑制されるなどが考えられる。
【0025】また、このような脱Al処理により、格子
定数が 24.37Å以下のY型ゼオライトを得るのである
が、格子定数が 24.37Åを超えるY型ゼオライトは、1
−MN異性化反応における触媒活性の持続性が低い。そ
して、脱AlされたY型ゼオライトは、SiO2/Al2O3比が
大きいほど、すなわち格子定数が小さいほど、1−MN
の異性化反応において高い活性持続性を示す。
【0026】水蒸気処理および/または酸処理による脱
Alが過度になると、結晶の崩壊や活性点の減少等が生
じ、活性持続性は高くなるが活性水準が低くなるという
問題が生じる。しかし、本発明では、そのようなY型ゼ
オライトも触媒として用いることができる。そのような
場合には、異性化反応を行なう際に、単位触媒重量あた
りの原料1−MN流量を減少する等の対応をとればよい
のである。それにより、高転化率でしかも持続性の高い
反応成績が得られる。
【0027】1−MN異性化反応に用いる触媒として、
格子定数が 24.37Å以下、好ましくは 24.27〜 24.35
Å、さらに好ましくは 24.28〜 24.34Åの範囲内のY型
ゼオライトを用いると、高い活性と活性持続性の両立を
図ることができる。
【0028】なお、本発明で用いるY型ゼオライトは、
格子定数が 24.37Å以下のものであるが、本発明の趣旨
を損わない範囲であれば、格子定数が 24.37Å超のY型
ゼオライトが混入していてもよい。
【0029】また、他の目的、例えば流動接触分解(F
CC)等のために製造されたY型ゼオライトを含有する
触媒であって、FCC反応塔や再生塔の中で熱履歴等を
受け、格子定数が 24.37Å以下となったものも、1−M
N異性化反応に用いると、良好な活性持続性を与える。
【0030】本発明では、前記のようにして得られる格
子定数が 24.37Å以下のY型ゼオライトを触媒として用
い、1−MNを異性化して2−MNを製造するのである
が、その際の反応温度は、350〜600℃、好ましく
は400〜500℃、さらに好ましくは420〜480
℃である。
【0031】高度に脱Alを行なったY型ゼオライト上
には、1−MN異性化反応に対して低温活性であるが劣
化の速い活性サイトと、高温でないと活性を発現しない
が活性持続性の高い活性サイトの2種類があることが、
本発明者らの検討により、明らかにされた。
【0032】そして、反応温度350℃未満で該触媒を
用いて1−MN異性化反応を行なうと、反応初期に低温
活性サイトが短期劣化を起こすために、高温活性サイト
に由来する活性のみが残ることとなるが、温度が低いた
めに、反応速度が低く、十分な転化率が得られない。反
応温度が適度に高いと、触媒活性(低温活性サイト由来
の活性)の初期劣化後も高温活性サイトによる十分に高
い転化率が得られるが、高すぎる(600℃超である)
と、炭素質形成速度が高くなり、触媒の劣化が速くな
る。また、反応温度が高すぎると、副反応が多く生じ、
ナフタレン、ジメチルナフタレン等の副生物が多く生成
するという問題も生じ、好ましくない。
【0033】本発明の製造方法において、1−MNの異
性化反応は、流通式で行なっても回分式で行なってもよ
いが、工業的生産には流通式の方が適しており、経済的
にも有利である。
【0034】また、同反応は、気相で行なっても液相で
行なってもよい。
【0035】液相で行なう場合、触媒表面に析出する炭
素質の前駆体を液中に溶解させて除去することができる
ので、触媒寿命が長くなるが、その一方で、1−MNの
沸点(245℃)以上で反応を行なわせるためには、液
相状態を保つために加圧せねばならず、設備に耐圧性が
必要となり、動力費も大きくなる。
【0036】気相で反応を行なう場合には、常圧または
常圧に近い加圧下で反応を行なうことができるため、設
備の耐圧性が不要となり、動力費が軽減されるという長
所と、炭素質析出による劣化が速い、場合によっては希
釈ガス費用がかかるという短所がある。そして、気相で
の反応に際し、窒素、水蒸気、水素等を希釈ガスとして
用いても、或は何も用いなくてもよいが、活性持続性を
より高くするためには、水素を希釈ガスとして用いるの
が好ましい。
【0037】また、本発明の製造方法において、WHS
V(1時間に単位重量の触媒上を通過する1−MNの重
量)は、0.1〜10h-1の範囲内が好ましい。WHS
Vが大きすぎると、十分に大きな転化率が得られず、一
方、WHSVが小さすぎると、充填触媒量および反応器
容積が大きくなり、不経済となる。
【0038】以上説明したような方法で、1−MNを異
性化して2−MNを得ることができるが、用いた触媒は
再生可能である。具体的には、反応系からの炭素質析出
により劣化した触媒を、空気中あるいは酸素中などで、
約300〜800℃程度で焼成すると、触媒を再生する
ことができる。
【0039】また、Fe、Co、Pd、Pt等のVIII族
金属イオンなどをイオン交換等の方法で担持させること
により、触媒の活性低下を遅らせることができる。
【0040】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例によって
説明する。なお、実施例におけるゼオライト格子定数の
測定は、XRD(X線回折)により下記の条件で行な
い、(533)面のピーク位置から計算した。 ターゲット/フィルター:Co/Fe 電圧/電流:50kV/30mA 照射側スリット:1.0DEG 散乱防止線スリット:1.0DEG 受光側スリット:0.3mm 測定分解度:0.02DEG プリセット時間:0.4秒 検出器:シンチレーション・カウンター 機種:理学電機工業(株)RAD−IIA型
【0041】(実施例1)SiO2/Al2O3(モル比)=4.
9のカチオンサイトがプロトンで交換されたY型ゼオラ
イト(格子定数=24.63Å)5gをステンレス製反応管
につめ、600℃で100%水蒸気雰囲気下で6時間処
理した。この間に送った水は200mlであった。ま
た、上記処理が行なわれたY型ゼオライトは、格子定数
が 24.28Åであった。この処理後のY型ゼオライト0.
5gをステンレス製反応管につめ、450℃で、水素を
毎分20N.T.P.ml、1−MN(東京化成工業
(株)製、試薬特級)を毎時0.75g供給して、常圧
下で異性化反応を行なった。1−MN転化率を経時的に
測定し、その結果を、第1図中にAとして示した。な
お、本実験における転化1−MNの2−MNへの選択率
は約90%とほぼ一定で推移した。
【0042】(比較例1)実施例1と同一のY型ゼオラ
イト(格子定数= 24.63Å)を、水蒸気処理を行なわず
に用いた以外は、実施例1と同様の方法で1−MNの異
性化反応を行ない、1−MN転化率を経時的に測定し、
その結果を第1図中にBとして示した。なお、本実験に
おける転化1−MNの2−MNへの選択率は約90%と
ほぼ一定で推移した。
【0043】(実施例2)出発ゼオライトとして、触媒
化成工業(株)製Y型ゼオライトZCP−50のカチオ
ンサイトをプロトンでイオン交換したもの(格子定数=
24.65Å)を用いた以外は、実施例1と同一条件で水蒸
気処理を行なった。水蒸気処理後のY型ゼオライト格子
定数は 24.30Åであった。この処理後のY型ゼオライト
を用い、実施例1と同一条件で異性化反応を行ない、1
−MN転化率および2−MN収率を経時的に測定し、そ
の結果を表1に示した。
【0044】(比較例2)実施例2と同一のY型ゼオラ
イト(イオン交換後のもの)を、水蒸気処理を行なわず
に用いた以外は、実施例2と同様の方法で1−MNの異
性化反応を行ない、1−MN転化率および2−MN収率
を経時的に測定し、その結果を表1に示した。
【0045】(実施例3)出発ゼオライトとして、水蒸
気処理(1回目)によって格子定数を 24.38Åとした、
カチオンサイトがプロトンで交換されたY型ゼオライト
を用い、それについて、実施例1と同一条件でさらに水
蒸気処理(2回目)を行なった。2回目の水蒸気処理後
のY型ゼオライトの格子定数は 24.29Åであった。この
処理後のY型ゼオライトを用い、実施例1と同一条件で
異性化反応を行ない、1−MN転化率および2−MN収
率を経時的に測定し、その結果を表1に示した。
【0046】(比較例3)実施例3において出発ゼオラ
イトとして用いた、1回目の水蒸気処理がなされたY型
ゼオライト(格子定数= 24.38Å)を、2回目の水蒸気
処理を行なわずに用いた以外は、実施例3と同様の方法
で1−MNの異性化反応を行ない、1−MN転化率およ
び2−MN収率を経時的に測定し、その結果を表1に示
した。
【0047】(実施例4)水蒸気処理がなされた格子定
数 24.34ÅのY型ゼオライトを触媒として用い、実施例
1と同一条件で異性化反応を行なった。1−MN転化率
および2−MN収率を経時的に測定し、その結果を表1
に示した。
【0048】(実施例5)反応温度を410℃とした以
外は、実施例3と同様の方法で1−MNの異性化反応を
行ない、1−MN転化率および2−MN収率を経時的に
測定し、その結果を表1に示した。
【0049】(実施例6)反応温度を490℃とした以
外は、実施例3と同様の方法で1−MNの異性化反応を
行ない、1−MN転化率および2−MN収率を経時的に
測定し、その結果を表1に示した。
【0050】(実施例7)実施例3で調製したY型ゼオ
ライト(格子定数= 24.29Å)を触媒として用い、下記
条件で1−MNの異性化反応を行なった。すなわち、触
媒2gをステンレス製反応管につめ、450℃で1−M
Nを毎時3g供給し、同伴ガスを用いずに、50kg/cm2
Gの加圧下で、液相にて、異性化反応を行なった。1−
MN転化率および2−MN収率を経時的に測定し、その
結果を表1に示した。
【0051】(比較例4)実施例1と同一のY型ゼオラ
イト(格子定数= 24.63Å)を、水蒸気処理を行なわず
に触媒として用いた以外は、実施例7と同様の方法で1
−MNの異性化反応を行ない、1−MN転化率および2
−MN収率を経時的に測定し、その結果を表1に示し
た。
【0052】
【表1】
【0053】表1より、下記事項が明らかである。すな
わち、Y型ゼオライトとしてその格子定数が 24.37Å以
下のものを用いると、 24.37Å超のものを用いた場合に
比べ、明らかに触媒活性が持続した(実施例2、4と比
較例2の比較、実施例3と比較例3の比較、実施例7と
比較例4の比較)。また、1−MNの異性化反応の際の
反応温度については、450℃近辺(実施例3)が最も
好ましく、それより高温(実施例6)でも低温(実施例
5)でも、触媒活性の低下等による反応性の低下が生じ
た。なお、実施例5と比較例3のデータとを比べると、
反応時間5時間と10時間では、比較例3の方がよい数
値となっているが、これは、反応温度の相異(反応温
度:比較例3>実施例5)に基づくものである。反応時
間20時間以上では、実施例5の方がよい数値となって
おり、本発明で用いるY型ゼオライトの方が、触媒活性
の持続性の点に優れることが明らかである。
【0054】
【発明の効果】本発明により、長寿命を有する不均一系
触媒を用いた、1−MNの異性化反応によって2−MN
を製造する方法が提供される。本発明では、劣化の少な
い固体触媒を用いて1−MNの異性化反応を行なうの
で、触媒の再生または交換にかかるコストおよび操作が
少なく、効率的に2−MN合成がなされる。従って、本
発明により、1−MNが有効に使用されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1(A)および比較例1(B)における
1−MN転化率の経時変化を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−120028(JP,A) 米国特許3887630(US,A) 石油学会誌,Vol.33,No.4 (1990.7)p.214−22 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 15/24 B01J 29/08 C07C 5/27

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1−メチルナフタレンを異性化することに
    よって2−メチルナフタレンを製造するにあたり、触媒
    として、格子定数 24.37Å以下のY型ゼオライトを、
    iを担持させずに用い、かつ、350〜600℃の温度
    範囲にて反応を行うことを特徴とする2−メチルナフタ
    レンの製造方法。
  2. 【請求項2】 1−メチルナフタレンを異性化することに
    よって2−メチルナフタレンを製造するにあたり、触媒
    として、400〜1000℃の温度範囲での水蒸気処理
    および/または酸処理によって格子定数を 24.37Å以下
    としたY型ゼオライトを、Niを担持させずに用い、か
    つ、350〜600℃の温度範囲にて反応を行うことを
    特徴とする2−メチルナフタレンの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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