JP2968171B2 - 液晶表示素子 - Google Patents
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- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/13—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
- G02F1/133—Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
- G02F1/1333—Constructional arrangements; Manufacturing methods
- G02F1/1337—Surface-induced orientation of the liquid crystal molecules, e.g. by alignment layers
- G02F1/133711—Surface-induced orientation of the liquid crystal molecules, e.g. by alignment layers by organic films, e.g. polymeric films
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
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- C09K2323/02—Alignment layer characterised by chemical composition
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対向する一対の基板間
に液晶層が挟持され、この液晶層側に配向膜が形成され
た液晶表示素子に関する。
に液晶層が挟持され、この液晶層側に配向膜が形成され
た液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一対の基板が対向して配置され、
その間にネマティック液晶などの液晶層が挟持される液
晶表示素子は、時計や電卓などの数値セグメント型表示
装置に広く用いられており、液晶表示装置の透光性基板
には薄型トランジスタなどの能動素子が、液晶に電圧を
印加する画素電極を選択駆動するスイッチング手段とし
て形成され、さらに、赤色、緑色および青色などのカラ
ーフィルター層がカラー表示手段として設けられてい
る。この液晶層側には、液晶を均一に配向させるための
配向膜が形成されている。
その間にネマティック液晶などの液晶層が挟持される液
晶表示素子は、時計や電卓などの数値セグメント型表示
装置に広く用いられており、液晶表示装置の透光性基板
には薄型トランジスタなどの能動素子が、液晶に電圧を
印加する画素電極を選択駆動するスイッチング手段とし
て形成され、さらに、赤色、緑色および青色などのカラ
ーフィルター層がカラー表示手段として設けられてい
る。この液晶層側には、液晶を均一に配向させるための
配向膜が形成されている。
【0003】また、液晶のツイスト角に応じて、(a)
ネマティック液晶分子を90゜ねじれ配向させたアクテ
ィブ駆動型ツイストネマティック(Twisted N
ematic,以下TNという)液晶表示方式と、
(b)ネマティック液晶分子のツイスト角を90゜以上
とすることによって透過率−液晶印加電圧特性の鋭い急
峻性を利用したスーパーツイストネマティック(Sup
er Twisted Nematic,以下STNと
いう)液晶表示方式とが知られている。
ネマティック液晶分子を90゜ねじれ配向させたアクテ
ィブ駆動型ツイストネマティック(Twisted N
ematic,以下TNという)液晶表示方式と、
(b)ネマティック液晶分子のツイスト角を90゜以上
とすることによって透過率−液晶印加電圧特性の鋭い急
峻性を利用したスーパーツイストネマティック(Sup
er Twisted Nematic,以下STNと
いう)液晶表示方式とが知られている。
【0004】このTN液晶表示素子において、液晶セル
内の液晶分子には屈折率異方性が存在し、また、上下電
極基板に対して液晶分子が傾斜して配向しているため、
視覚によって表示画面のコントラストが変化して、視角
依存性が大きくなる。特に、画面の法線方向から表示コ
ントラストが良くなる方向(通常は手前側)も視覚を傾
けていくと、ある角度以上で白黒表示が反転する現象
(以下反転現象という)が発生することはよく知られて
いる。
内の液晶分子には屈折率異方性が存在し、また、上下電
極基板に対して液晶分子が傾斜して配向しているため、
視覚によって表示画面のコントラストが変化して、視角
依存性が大きくなる。特に、画面の法線方向から表示コ
ントラストが良くなる方向(通常は手前側)も視覚を傾
けていくと、ある角度以上で白黒表示が反転する現象
(以下反転現象という)が発生することはよく知られて
いる。
【0005】そこで、このような現象を改善するため
に、画素分割法(特開昭57−186735)やラビン
グ角最適法(特開平4−221935)やノンラビング
法(特公平3−14162)などの方法が提案されてい
る。
に、画素分割法(特開昭57−186735)やラビン
グ角最適法(特開平4−221935)やノンラビング
法(特公平3−14162)などの方法が提案されてい
る。
【0006】本発明者らはラビングすることなしに全方
位広視野を実現することを目的として結晶性高分子を含
む球晶構造の配向膜に関して検討した。
位広視野を実現することを目的として結晶性高分子を含
む球晶構造の配向膜に関して検討した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記球晶構造の配向膜
においては、その球晶径と表示特性とが重要な関係にあ
り、同一の配向膜材料では球晶径が小さいほどコントラ
スト比やざらつきなどの表示特性が優れており、また、
同一材料では表面が粗いほど小球晶化が達成される。こ
のモードを絵素表面が平滑なTFT基板において実施す
る場合には、小球晶化が困難であり、コントラスト比や
ざらつきなどの表示特性に問題があった。本発明は、上
記従来の問題を解決するもので、平坦な表面においても
小球晶を得て表示品位を向上させることができる液晶表
示素子を提供することを目的とする。
においては、その球晶径と表示特性とが重要な関係にあ
り、同一の配向膜材料では球晶径が小さいほどコントラ
スト比やざらつきなどの表示特性が優れており、また、
同一材料では表面が粗いほど小球晶化が達成される。こ
のモードを絵素表面が平滑なTFT基板において実施す
る場合には、小球晶化が困難であり、コントラスト比や
ざらつきなどの表示特性に問題があった。本発明は、上
記従来の問題を解決するもので、平坦な表面においても
小球晶を得て表示品位を向上させることができる液晶表
示素子を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示素子
は、対向する一対の基板間に液晶層が挟持され、少なく
とも一方の基板の液晶層側に配向膜が形成された液晶表
示素子において、分子中に分岐を有する結晶性高分子を
少なくとも一方の配向膜に含むものであり、そのことに
より上記目的が達成される。また、好ましくは、本発明
の液晶表示素子における少なくとも一方の配向膜には、
直鎖状結晶性高分子と分子中に分岐を有する結晶性高分
子とが混合されて設けられている。さらに、本発明の液
晶表示素子において、好ましくは、少なくとも一方の配
向膜は、結晶性コポリマーを含有しており、この配向膜
における直鎖状結晶性高分子と分子中に分岐を有する結
晶性高分子とが、結晶性コポリマーで構成されていても
よい。さらに、本発明の液晶表示素子において、好まし
くは、少なくとも一方の配向膜における直鎖状結晶性高
分子と分子中に分岐を有する結晶性高分子とが、結合単
位が同種のポリマーで構成されている。さらに、本発明
の液晶表示素子における少なくとも一方の配向膜が2次
元成長の偏平な球晶構造を有している。
は、対向する一対の基板間に液晶層が挟持され、少なく
とも一方の基板の液晶層側に配向膜が形成された液晶表
示素子において、分子中に分岐を有する結晶性高分子を
少なくとも一方の配向膜に含むものであり、そのことに
より上記目的が達成される。また、好ましくは、本発明
の液晶表示素子における少なくとも一方の配向膜には、
直鎖状結晶性高分子と分子中に分岐を有する結晶性高分
子とが混合されて設けられている。さらに、本発明の液
晶表示素子において、好ましくは、少なくとも一方の配
向膜は、結晶性コポリマーを含有しており、この配向膜
における直鎖状結晶性高分子と分子中に分岐を有する結
晶性高分子とが、結晶性コポリマーで構成されていても
よい。さらに、本発明の液晶表示素子において、好まし
くは、少なくとも一方の配向膜における直鎖状結晶性高
分子と分子中に分岐を有する結晶性高分子とが、結合単
位が同種のポリマーで構成されている。さらに、本発明
の液晶表示素子における少なくとも一方の配向膜が2次
元成長の偏平な球晶構造を有している。
【0009】また、本発明の液晶表示素子は、対向する
一対の基板間に液晶層が挟持され、少なくとも一方の基
板の液晶層側に配向膜が形成された液晶表示素子におい
て、少なくとも一方の配向膜が少なくとも2層の結晶性
高分子膜からなるものであり、そのことにより上記目的
が達成される。また、好ましくは、本発明の液晶表示素
子における少なくとも一方の配向膜は、少なくとも2層
の結晶性高分子膜のうち基板に近い側の結晶性高分子膜
における球晶径d1と、液晶層に近い側の結晶性高分子
膜における球晶径d2との関係がd1>d2である構成と
する。さらに、本発明の液晶表示素子における少なくと
も一方の配向膜が2次元成長の偏平な球晶構造を有して
いる。
一対の基板間に液晶層が挟持され、少なくとも一方の基
板の液晶層側に配向膜が形成された液晶表示素子におい
て、少なくとも一方の配向膜が少なくとも2層の結晶性
高分子膜からなるものであり、そのことにより上記目的
が達成される。また、好ましくは、本発明の液晶表示素
子における少なくとも一方の配向膜は、少なくとも2層
の結晶性高分子膜のうち基板に近い側の結晶性高分子膜
における球晶径d1と、液晶層に近い側の結晶性高分子
膜における球晶径d2との関係がd1>d2である構成と
する。さらに、本発明の液晶表示素子における少なくと
も一方の配向膜が2次元成長の偏平な球晶構造を有して
いる。
【0010】
【作用】上記構成により、配向膜は結晶性高分子を含む
ので球晶構造となるが、その結晶性高分子は分子中に分
岐を有するので、分子運動が抑制されて結晶核として作
用して、通常より結晶核が多く発生し、球晶成長時に隣
接した球晶が互いに成長を阻害されて球晶径は小さくな
る。したがって、表面が平滑な場合においても最適な小
球晶化が実現されて、ざらつきのないコントラスト比が
改善された表示品位の高い液晶表示素子が得られる。ま
た、直鎖状結晶性高分子と分岐を有する結晶性高分子と
を混合して用いれば、溶解性がよく配向膜の成形性がよ
いので、球晶径のサイズがより均一になりざらつきがさ
らに改善される。さらに、混合する結晶性高分子が異な
る骨格ポリマーである場合には、ブレンドした後互いに
相分離してしまうことがあるので、これを防止するため
それぞれのポリマーは同種の骨格ポリマーを有している
ことが好ましい。また、異なる骨格ポリマーを有する場
合は、それぞれの繰り返し単位を交互に有する結晶性コ
ポリマーを添加することで、相溶性を上げることが可能
となる。さらに、配向膜は2次元成長の偏平な球晶構造
を有することになり、球晶毎に液晶は放射状に配向して
視角特性は改善されることになる。
ので球晶構造となるが、その結晶性高分子は分子中に分
岐を有するので、分子運動が抑制されて結晶核として作
用して、通常より結晶核が多く発生し、球晶成長時に隣
接した球晶が互いに成長を阻害されて球晶径は小さくな
る。したがって、表面が平滑な場合においても最適な小
球晶化が実現されて、ざらつきのないコントラスト比が
改善された表示品位の高い液晶表示素子が得られる。ま
た、直鎖状結晶性高分子と分岐を有する結晶性高分子と
を混合して用いれば、溶解性がよく配向膜の成形性がよ
いので、球晶径のサイズがより均一になりざらつきがさ
らに改善される。さらに、混合する結晶性高分子が異な
る骨格ポリマーである場合には、ブレンドした後互いに
相分離してしまうことがあるので、これを防止するため
それぞれのポリマーは同種の骨格ポリマーを有している
ことが好ましい。また、異なる骨格ポリマーを有する場
合は、それぞれの繰り返し単位を交互に有する結晶性コ
ポリマーを添加することで、相溶性を上げることが可能
となる。さらに、配向膜は2次元成長の偏平な球晶構造
を有することになり、球晶毎に液晶は放射状に配向して
視角特性は改善されることになる。
【0011】また、配向膜が少なくとも2層の結晶性高
分子膜からなり、重ねて塗るほど結晶核が多く発生して
球晶径は小さくなるので、表面が平滑な場合においても
最適な小球晶化が実現されて、ざらつきのないコントラ
スト比が改善された表示品位の高い液晶表示素子が得ら
れる。さらに、配向膜は2次元成長の偏平な球晶構造を
有することになり、球晶毎に液晶は放射状に配向して視
角特性は改善されることになる。
分子膜からなり、重ねて塗るほど結晶核が多く発生して
球晶径は小さくなるので、表面が平滑な場合においても
最適な小球晶化が実現されて、ざらつきのないコントラ
スト比が改善された表示品位の高い液晶表示素子が得ら
れる。さらに、配向膜は2次元成長の偏平な球晶構造を
有することになり、球晶毎に液晶は放射状に配向して視
角特性は改善されることになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例における液晶表
示素子を用いた液晶表示装置の構成を示す断面図であ
る。図1において、液晶表示装置1は、本実施例に係る
液晶表示素子2と、その両側に設けられた一対の偏光板
3,4とを備えている。この液晶表示素子2は、液晶層
5を挟んで両側に対向するように基板部が設けられてい
る。この上側の基板部は、ベースとなるガラス基板6の
液晶層5側の表面にITO(インジウム・スズ酸化物)
をスパッタリングにて透明電極である絵素電極7を形成
し、さらに、絵素電極7上に配向膜8が形成されてい
る。また、下側の基板部は、ベースとなるガラス基板9
の液晶層5側の表面にITO(インジウム・スズ酸化
物)をスパッタリングにて透明電極である絵素電極10
を形成し、さらに、絵素電極10上に配向膜11が形成
されている。両基板部の間にはシール樹脂12が設けら
れ、シール樹脂12により液晶層5をシールしている。
両絵素電極7,10には駆動回路13が接続されてお
り、駆動回路13から両絵素電極7,10に薄膜(TF
T)トランジスタ(図示せず)を介して表示電圧が印加
されて画像表示される。
示素子を用いた液晶表示装置の構成を示す断面図であ
る。図1において、液晶表示装置1は、本実施例に係る
液晶表示素子2と、その両側に設けられた一対の偏光板
3,4とを備えている。この液晶表示素子2は、液晶層
5を挟んで両側に対向するように基板部が設けられてい
る。この上側の基板部は、ベースとなるガラス基板6の
液晶層5側の表面にITO(インジウム・スズ酸化物)
をスパッタリングにて透明電極である絵素電極7を形成
し、さらに、絵素電極7上に配向膜8が形成されてい
る。また、下側の基板部は、ベースとなるガラス基板9
の液晶層5側の表面にITO(インジウム・スズ酸化
物)をスパッタリングにて透明電極である絵素電極10
を形成し、さらに、絵素電極10上に配向膜11が形成
されている。両基板部の間にはシール樹脂12が設けら
れ、シール樹脂12により液晶層5をシールしている。
両絵素電極7,10には駆動回路13が接続されてお
り、駆動回路13から両絵素電極7,10に薄膜(TF
T)トランジスタ(図示せず)を介して表示電圧が印加
されて画像表示される。
【0014】これらの配向膜8,11には、直鎖状結晶
性高分子と分子中に分岐を有する結晶性高分子とが混合
されて設けられている。また、絵素電極7,10は、共
に所定幅のものを所定間隔開け、かつ、ガラス基板6,
9の法線方向から見て相互に直交する状態に形成され、
両絵素電極7,10が重畳する部分が表示に寄与する絵
素となり、この絵素がマトリクス状に配設されている。
さらに、液晶層5は、屈折率異方性Δnが0.081で
カイラルドーパントを0.34wt%加えた液晶材料が
用いられ、液晶層5の厚さを約5.5μmに設定してい
る。
性高分子と分子中に分岐を有する結晶性高分子とが混合
されて設けられている。また、絵素電極7,10は、共
に所定幅のものを所定間隔開け、かつ、ガラス基板6,
9の法線方向から見て相互に直交する状態に形成され、
両絵素電極7,10が重畳する部分が表示に寄与する絵
素となり、この絵素がマトリクス状に配設されている。
さらに、液晶層5は、屈折率異方性Δnが0.081で
カイラルドーパントを0.34wt%加えた液晶材料が
用いられ、液晶層5の厚さを約5.5μmに設定してい
る。
【0015】上記構成により、以下、その作用を説明す
る。
る。
【0016】まず、結晶性高分子を配向膜8,11に用
いることにより膜上に形成された球晶(結晶が放射状に
成長した結晶構造)上に液晶分子を放射状に配向させて
視野角依存性のない液晶表示素子2を作成することがで
きる。また、形成された球晶においてはその径により表
示画像のコントラストが大きく変化する傾向がある。ま
た、球晶の大きさの不均一に基づいて観察されたざらつ
きも球晶の大きさのばらつきが目視できないほどに球晶
径を制御することで均一に見えるためざらつきはなくな
る。このように優れた表示性能を得るためには球晶径を
小さくする必要がある。この球晶径を小さく制御する手
法について、以下に具体的に述べる。
いることにより膜上に形成された球晶(結晶が放射状に
成長した結晶構造)上に液晶分子を放射状に配向させて
視野角依存性のない液晶表示素子2を作成することがで
きる。また、形成された球晶においてはその径により表
示画像のコントラストが大きく変化する傾向がある。ま
た、球晶の大きさの不均一に基づいて観察されたざらつ
きも球晶の大きさのばらつきが目視できないほどに球晶
径を制御することで均一に見えるためざらつきはなくな
る。このように優れた表示性能を得るためには球晶径を
小さくする必要がある。この球晶径を小さく制御する手
法について、以下に具体的に述べる。
【0017】本発明者らは配向膜材料から平坦な表面に
おいても小球晶が得られる方法を検討した。本発明者ら
は図2に示す球晶径とコントラスト比との関係を見い出
し、本発明においてはコントラスト比に対する球晶径の
有効な範囲として、球晶径が0.1〜10μmの範囲を
見い出した。特に、好ましくは、球晶径が0.3〜3μ
mの範囲である。
おいても小球晶が得られる方法を検討した。本発明者ら
は図2に示す球晶径とコントラスト比との関係を見い出
し、本発明においてはコントラスト比に対する球晶径の
有効な範囲として、球晶径が0.1〜10μmの範囲を
見い出した。特に、好ましくは、球晶径が0.3〜3μ
mの範囲である。
【0018】本実施例では、分岐を有する結晶性高分子
を液晶配向膜8,11に用いており、これにより球晶径
を小さく制御することができる。
を液晶配向膜8,11に用いており、これにより球晶径
を小さく制御することができる。
【0019】つまり、結晶核発生段階において、高分子
濃厚溶液中でゆらぎの小さい部分、即ち動きにくい流動
の小さい部分が核になる。溶液中で分子運動を抑制する
ことで核を発生しやすくすることができる。そこで、高
分子鎖中に架橋点を導入することで分子運動を積極的に
抑制して、結晶核として作用させることで、通常より結
晶核を多く発生させることができるため、球晶成長時に
隣接した球晶が互いに成長を阻害されるため球晶は小さ
くなる。
濃厚溶液中でゆらぎの小さい部分、即ち動きにくい流動
の小さい部分が核になる。溶液中で分子運動を抑制する
ことで核を発生しやすくすることができる。そこで、高
分子鎖中に架橋点を導入することで分子運動を積極的に
抑制して、結晶核として作用させることで、通常より結
晶核を多く発生させることができるため、球晶成長時に
隣接した球晶が互いに成長を阻害されるため球晶は小さ
くなる。
【0020】高分子鎖中に架橋点を有する分岐高分子の
分子中の分岐数については、図3に示すように、分岐高
分子の繰り返し単位における分岐数をnとするとn=3
〜6が好ましい。分岐数が6以上ではゲル化が発生しや
すく、適当な溶媒がなくなる。したがって、より好まし
くはn=3,4である。また、図3に示すように、分岐
場所の数は繰り返し単位のモル分率として、0.01〜
50%であることが好ましい。1分子中に50%以上の
分岐場所(分岐を有する繰り返し単位)があると、上記
理由と同様に、ゲル化が進む。また、0.01%以下で
は、小球晶径化の効果が小さくなる。
分子中の分岐数については、図3に示すように、分岐高
分子の繰り返し単位における分岐数をnとするとn=3
〜6が好ましい。分岐数が6以上ではゲル化が発生しや
すく、適当な溶媒がなくなる。したがって、より好まし
くはn=3,4である。また、図3に示すように、分岐
場所の数は繰り返し単位のモル分率として、0.01〜
50%であることが好ましい。1分子中に50%以上の
分岐場所(分岐を有する繰り返し単位)があると、上記
理由と同様に、ゲル化が進む。また、0.01%以下で
は、小球晶径化の効果が小さくなる。
【0021】次に、分岐を有する結晶性高分子としての
配向膜材料について説明する。配向膜に用いるポリマー
としては、耐熱性、耐薬品性、透明性の高い結晶性高分
子(ポリアミド、ポリエステルなど)が好ましい。ま
た、直鎖状結晶性高分子と分岐を有する結晶性高分子を
ブレンドする際、異なる骨格ポリマーである場合には、
ブレンドした後、互いに相分離してしまうことがあるた
め、架橋構造を有するポリマーと直鎖構造を有するポリ
マーが均一に混合されるためにはそれぞれのポリマーは
同種の骨格ポリマーを有していることが好ましい。ま
た、異なる骨格ポリマーを有する場合は、それぞれの繰
り返し単位を交互に有する結晶性コポリマーとしてのA
Bブロックコポリマーを添加することで、相溶性を上げ
ることができる。
配向膜材料について説明する。配向膜に用いるポリマー
としては、耐熱性、耐薬品性、透明性の高い結晶性高分
子(ポリアミド、ポリエステルなど)が好ましい。ま
た、直鎖状結晶性高分子と分岐を有する結晶性高分子を
ブレンドする際、異なる骨格ポリマーである場合には、
ブレンドした後、互いに相分離してしまうことがあるた
め、架橋構造を有するポリマーと直鎖構造を有するポリ
マーが均一に混合されるためにはそれぞれのポリマーは
同種の骨格ポリマーを有していることが好ましい。ま
た、異なる骨格ポリマーを有する場合は、それぞれの繰
り返し単位を交互に有する結晶性コポリマーとしてのA
Bブロックコポリマーを添加することで、相溶性を上げ
ることができる。
【0022】ここで、同種のポリマーについて説明する
と、繰り返し単位内に同種の結合、例えば、−O−(エ
ーテル結合)、−CONH−(アミド結合)、−COO
−(エステル結合)、−NHCONH−(尿素結合)を
有するポリマーはそれぞれ同種のポリマーとして定義す
る。具体的には、例えば次の化1に示す。
と、繰り返し単位内に同種の結合、例えば、−O−(エ
ーテル結合)、−CONH−(アミド結合)、−COO
−(エステル結合)、−NHCONH−(尿素結合)を
有するポリマーはそれぞれ同種のポリマーとして定義す
る。具体的には、例えば次の化1に示す。
【0023】
【化1】
【0024】なお、結合基間の構造(脂肪族鎖または芳
香族環)が同じだとしても異なる結合基を有する場合は
異種のポリマーとして定義する。具体的には、例えば次
の化2に示す。
香族環)が同じだとしても異なる結合基を有する場合は
異種のポリマーとして定義する。具体的には、例えば次
の化2に示す。
【0025】
【化2】
【0026】さらに、分岐を有する高分子の添加率につ
いて説明する。本実施例においては、特に限定しない
が、直鎖状高分子に添加すべき分岐を有する結晶性高分
子の重量百分率は3〜10%程度が好ましい。この結晶
性高分子の重量百分率が3%以下であると球晶径の制御
に効果がほとんどなく、また、結晶性高分子の重量百分
率10%以上であると架橋点が多くなるので、溶媒に溶
けにくくなるためである。ただし、上記3〜10%の範
囲は分岐数nが3〜6の場合であって、分岐部が少ない
高分子については架橋点の影響が小さいため重量分率1
0%以上であっても使うことができる。
いて説明する。本実施例においては、特に限定しない
が、直鎖状高分子に添加すべき分岐を有する結晶性高分
子の重量百分率は3〜10%程度が好ましい。この結晶
性高分子の重量百分率が3%以下であると球晶径の制御
に効果がほとんどなく、また、結晶性高分子の重量百分
率10%以上であると架橋点が多くなるので、溶媒に溶
けにくくなるためである。ただし、上記3〜10%の範
囲は分岐数nが3〜6の場合であって、分岐部が少ない
高分子については架橋点の影響が小さいため重量分率1
0%以上であっても使うことができる。
【0027】本実施例の配向膜8,11の具体的な材料
合成方法について説明する。
合成方法について説明する。
【0028】[具体例1]まず、ヘキサメチレンジアミ
ン1.16g(0.0095mol)、2,4,5,6
−テトラアミノピリミジン0.119g(0.0005
mol)、水酸化ナトリウム0.8g(0.02mo
l)およびラウリル硫酸ナトリウム0.3gを蒸留水3
0ml溶解させ、アジピン酸クロリドの0.01mol
エチルメチルケトン溶液30mlとをスターラーにて6
0分間回転させて粉末状の架橋点を有するポリアミドと
してのナイロンを得た。このナイロンは分子中に分岐を
有する結晶性高分子であり、これをm−クレゾールに溶
かして、1重量%溶液を作成した。
ン1.16g(0.0095mol)、2,4,5,6
−テトラアミノピリミジン0.119g(0.0005
mol)、水酸化ナトリウム0.8g(0.02mo
l)およびラウリル硫酸ナトリウム0.3gを蒸留水3
0ml溶解させ、アジピン酸クロリドの0.01mol
エチルメチルケトン溶液30mlとをスターラーにて6
0分間回転させて粉末状の架橋点を有するポリアミドと
してのナイロンを得た。このナイロンは分子中に分岐を
有する結晶性高分子であり、これをm−クレゾールに溶
かして、1重量%溶液を作成した。
【0029】この1重量%溶液を基板上に塗布して、1
40℃で2時間保持した後、冷却して配向膜を作成し
た。この配向膜を偏光顕微鏡で観察したところ、球晶径
は0.5μmであった。このように形成された本実施例
の液晶表示素子2を用いた液晶表示装置1は、2次元成
長の偏平な球晶構造となった配向膜8,11の表面部分
と接触している液晶層5の部分では、図4に示すような
状態になっていることが偏光顕微鏡により確認された。
この液晶層5はこの球晶にしたがって配向し、図4に示
すAはその消光部分を示している。
40℃で2時間保持した後、冷却して配向膜を作成し
た。この配向膜を偏光顕微鏡で観察したところ、球晶径
は0.5μmであった。このように形成された本実施例
の液晶表示素子2を用いた液晶表示装置1は、2次元成
長の偏平な球晶構造となった配向膜8,11の表面部分
と接触している液晶層5の部分では、図4に示すような
状態になっていることが偏光顕微鏡により確認された。
この液晶層5はこの球晶にしたがって配向し、図4に示
すAはその消光部分を示している。
【0030】この液晶表示装置の電圧印加時(V=5
V)と電圧無印加時(V=0V)での正面からの透過率
比をコントラスト比として定義して評価し、表1に示し
た。また、視角特性を評価したところ、図5に示すよう
に、コントラスト10以上の範囲が全方向に対して±5
0゜以上の広い視角特性を有していた。さらに、ざらつ
きのないことが目視にて確認され、表1に○印として示
した。表1からも明らかなように、本具体例の配向膜を
用いて実施例と同様に作成された液晶表示素子は、高コ
ントラスト、ざらつきの少ない優れた表示特性を示し
た。
V)と電圧無印加時(V=0V)での正面からの透過率
比をコントラスト比として定義して評価し、表1に示し
た。また、視角特性を評価したところ、図5に示すよう
に、コントラスト10以上の範囲が全方向に対して±5
0゜以上の広い視角特性を有していた。さらに、ざらつ
きのないことが目視にて確認され、表1に○印として示
した。表1からも明らかなように、本具体例の配向膜を
用いて実施例と同様に作成された液晶表示素子は、高コ
ントラスト、ざらつきの少ない優れた表示特性を示し
た。
【0031】
【表1】
【0032】[比較例1]架橋点を有しない直鎖状結晶
性高分子であるナイロン6,6をm−クレゾールに溶解
して、1重量%溶液を作成した。これを基板上に塗布し
て、140℃で2時間保持した後、冷却速度6℃/mi
nで室温まで冷却して配向膜を作成した。このとき、配
向膜に形成された球晶径は30μmであった。具体例1
と同様に液晶セルを作成し、具体例1と同様にコントラ
スト比およびざらつきについて評価した。その結果を表
1に示す。表1からも明かなようにコントラスト比が低
く、目視によってもざらつきが目立つのが確認された。
性高分子であるナイロン6,6をm−クレゾールに溶解
して、1重量%溶液を作成した。これを基板上に塗布し
て、140℃で2時間保持した後、冷却速度6℃/mi
nで室温まで冷却して配向膜を作成した。このとき、配
向膜に形成された球晶径は30μmであった。具体例1
と同様に液晶セルを作成し、具体例1と同様にコントラ
スト比およびざらつきについて評価した。その結果を表
1に示す。表1からも明かなようにコントラスト比が低
く、目視によってもざらつきが目立つのが確認された。
【0033】[具体例2]まず、2,4,6−トリアミ
ノピリミジン0.119g(0.01mol)、水酸化
ナトリウム1.2g(0.03mol)およびラウリル
硫酸ナトリウム0.3gを蒸留水30ml溶解させ、イ
ソフタル酸クロリドの0.015molアセトフェノン
溶液30mlとを混合し、アセトン500mlに投入
し、沈澱したポリマーを得、熱水で洗い乾燥させた。こ
れにより分子に架橋点(分岐)を有する結晶性高分子で
あるポリアミドが得られた。これを、分子に架橋点(分
岐)を有しない直鎖状結晶性高分子であるナイロン6,
6に5mol%混合し、m−クレゾールに溶解して、1
wt%溶液を作成した。この1wt%溶液における直鎖
状結晶性高分子と分子中に分岐を有する結晶性高分子と
は、結晶性コポリマーで構成されている。
ノピリミジン0.119g(0.01mol)、水酸化
ナトリウム1.2g(0.03mol)およびラウリル
硫酸ナトリウム0.3gを蒸留水30ml溶解させ、イ
ソフタル酸クロリドの0.015molアセトフェノン
溶液30mlとを混合し、アセトン500mlに投入
し、沈澱したポリマーを得、熱水で洗い乾燥させた。こ
れにより分子に架橋点(分岐)を有する結晶性高分子で
あるポリアミドが得られた。これを、分子に架橋点(分
岐)を有しない直鎖状結晶性高分子であるナイロン6,
6に5mol%混合し、m−クレゾールに溶解して、1
wt%溶液を作成した。この1wt%溶液における直鎖
状結晶性高分子と分子中に分岐を有する結晶性高分子と
は、結晶性コポリマーで構成されている。
【0034】これを基板にコーティングし、140℃で
2時間保持した後、冷却速度4℃/minで室温まで冷
却したところ、径が1μmの大きさの2次元成長した球
晶を有する配向膜を得ることができた。上記具体例1と
同様に、基板を2枚組み合わせて液晶セルを作成し光学
測定を行った。その結果を表1に示す。表1からも明ら
かなように、本具体例により作成された液晶表示素子
は、高コントラスト、ざらつきの少ない優れた表示特性
を示した。
2時間保持した後、冷却速度4℃/minで室温まで冷
却したところ、径が1μmの大きさの2次元成長した球
晶を有する配向膜を得ることができた。上記具体例1と
同様に、基板を2枚組み合わせて液晶セルを作成し光学
測定を行った。その結果を表1に示す。表1からも明ら
かなように、本具体例により作成された液晶表示素子
は、高コントラスト、ざらつきの少ない優れた表示特性
を示した。
【0035】[比較例2]架橋点を有しない直鎖状結晶
性高分子であるナイロン6,6のm−クレゾール1重量
%溶液のみを透明電極付基板上に塗布して、具体例2と
同様の冷却速度4℃/minで室温まで冷却して配向膜
を作成した。この場合、2次元成長した球晶径は最大4
0μmであった。具体例1と同様に液晶セルを作成し、
具体例1と同様にコントラスト比およびざらつきについ
て評価した。その結果を表1に示す。表1からも明かな
ようにコントラスト比が低く、球晶径の不均一によると
思われるざらつきが目視において確認された。
性高分子であるナイロン6,6のm−クレゾール1重量
%溶液のみを透明電極付基板上に塗布して、具体例2と
同様の冷却速度4℃/minで室温まで冷却して配向膜
を作成した。この場合、2次元成長した球晶径は最大4
0μmであった。具体例1と同様に液晶セルを作成し、
具体例1と同様にコントラスト比およびざらつきについ
て評価した。その結果を表1に示す。表1からも明かな
ようにコントラスト比が低く、球晶径の不均一によると
思われるざらつきが目視において確認された。
【0036】[具体例3]具体例2にて作成した架橋構
造を有するポリアミドと、架橋構造を有しない直鎖状結
晶性高分子であるナイロン6,6とを1:9の比率で混
合し、透明電極基板上に塗布、冷却速度7℃/minで
冷却させて配向膜を得た。この場合、2次元成長した球
晶径は1μmであった。具体例1と同様に液晶セルを作
成して、光学特性を測定し、具体例1と同様にコントラ
スト比およびざらつきについて評価した。その結果を表
1に示す。表1からも明かなようにコントラスト比が高
く、表示面の濃淡も均一であることを確認した。
造を有するポリアミドと、架橋構造を有しない直鎖状結
晶性高分子であるナイロン6,6とを1:9の比率で混
合し、透明電極基板上に塗布、冷却速度7℃/minで
冷却させて配向膜を得た。この場合、2次元成長した球
晶径は1μmであった。具体例1と同様に液晶セルを作
成して、光学特性を測定し、具体例1と同様にコントラ
スト比およびざらつきについて評価した。その結果を表
1に示す。表1からも明かなようにコントラスト比が高
く、表示面の濃淡も均一であることを確認した。
【0037】次に、配向膜材料と加工法の両面から平坦
な表面においても小球晶が得られる方法について説明す
る。
な表面においても小球晶が得られる方法について説明す
る。
【0038】図6は、本発明の他の実施例における液晶
表示素子を備えた液晶表示装置の構成を示す断面図であ
る。図6において、液晶表示装置21は、本実施例に係
る液晶表示素子22と、その両側に設けられた一対の偏
光板23,24とを備えている。この液晶表示素子22
は、液晶層25を挟んで両側に対向するように基板部が
設けられている。この上側の基板部は、ベースとなるガ
ラス基板26の液晶層25側の表面にITO(インジウ
ム・スズ酸化物)をスパッタリングにて透明電極である
絵素電極27を形成し、さらに、絵素電極27上に結晶
性高分子膜からなる配向膜28aが形成され、さらに、
その配向膜28a上に結晶性高分子膜からなる配向膜2
8bが形成されている。また、下側の基板部は、ベース
となるガラス基板29の液晶層25側の表面にITO
(インジウム・スズ酸化物)をスパッタリングにて透明
電極である絵素電極30を形成し、さらに、その絵素電
極30上に配向膜31aが形成され、さらに、その配向
膜31b上に結晶性高分子膜からなる配向膜31bが形
成されている。これら両基板部の間にはシール樹脂32
が設けられ、液晶層25をシールしている。両絵素電極
27,30には駆動回路33が接続されており、駆動回
路33から両絵素電極27,30に薄膜(TFT)トラ
ンジスタ(図示せず)を介して表示電圧が印加されて画
像表示される。これら絵素電極27,30は、共に所定
幅のものを所定間隔を開け、かつ、ガラス基板26,2
9の法線方向から見て相互に直交する状態に形成され、
両絵素電極27,30が重畳する部分が表示に寄与する
絵素となり、この絵素がマトリクス状に配設されてい
る。さらに、液晶層25は、屈折率異方性Δnが0.0
81でカイラルドーパントを0.34wt%加えた液晶
材料が用いられ、液晶層25の厚さを約5.5μmに設
定している。
表示素子を備えた液晶表示装置の構成を示す断面図であ
る。図6において、液晶表示装置21は、本実施例に係
る液晶表示素子22と、その両側に設けられた一対の偏
光板23,24とを備えている。この液晶表示素子22
は、液晶層25を挟んで両側に対向するように基板部が
設けられている。この上側の基板部は、ベースとなるガ
ラス基板26の液晶層25側の表面にITO(インジウ
ム・スズ酸化物)をスパッタリングにて透明電極である
絵素電極27を形成し、さらに、絵素電極27上に結晶
性高分子膜からなる配向膜28aが形成され、さらに、
その配向膜28a上に結晶性高分子膜からなる配向膜2
8bが形成されている。また、下側の基板部は、ベース
となるガラス基板29の液晶層25側の表面にITO
(インジウム・スズ酸化物)をスパッタリングにて透明
電極である絵素電極30を形成し、さらに、その絵素電
極30上に配向膜31aが形成され、さらに、その配向
膜31b上に結晶性高分子膜からなる配向膜31bが形
成されている。これら両基板部の間にはシール樹脂32
が設けられ、液晶層25をシールしている。両絵素電極
27,30には駆動回路33が接続されており、駆動回
路33から両絵素電極27,30に薄膜(TFT)トラ
ンジスタ(図示せず)を介して表示電圧が印加されて画
像表示される。これら絵素電極27,30は、共に所定
幅のものを所定間隔を開け、かつ、ガラス基板26,2
9の法線方向から見て相互に直交する状態に形成され、
両絵素電極27,30が重畳する部分が表示に寄与する
絵素となり、この絵素がマトリクス状に配設されてい
る。さらに、液晶層25は、屈折率異方性Δnが0.0
81でカイラルドーパントを0.34wt%加えた液晶
材料が用いられ、液晶層25の厚さを約5.5μmに設
定している。
【0039】上記構成により、以下、その作用を説明す
る。
る。
【0040】まず、結晶性高分子を配向膜28,31に
用いることにより膜上に形成された球晶(結晶が放射状
に成長した結晶構造)上に液晶分子を放射状に配向させ
て視野角依存性のない液晶表示素子22を作成すること
ができる。また、形成された球晶においてはその径によ
り表示画像のコントラストが大きく変化する傾向があ
る。また、球晶の大きさの不均一に基づいて観察された
ざらつきも球晶の大きさのばらつきが目視できないほど
に球晶径を制御することで均一に見えるためざらつきは
なくなる。このように優れた表示性能を得るためには球
晶径を小さくする必要がある。この球晶径を制御する手
法について具体的に述べる。
用いることにより膜上に形成された球晶(結晶が放射状
に成長した結晶構造)上に液晶分子を放射状に配向させ
て視野角依存性のない液晶表示素子22を作成すること
ができる。また、形成された球晶においてはその径によ
り表示画像のコントラストが大きく変化する傾向があ
る。また、球晶の大きさの不均一に基づいて観察された
ざらつきも球晶の大きさのばらつきが目視できないほど
に球晶径を制御することで均一に見えるためざらつきは
なくなる。このように優れた表示性能を得るためには球
晶径を小さくする必要がある。この球晶径を制御する手
法について具体的に述べる。
【0041】本発明者らは、配向膜材料と加工法の両面
から平坦な表面においても小球晶が得られる方法を検討
した。
から平坦な表面においても小球晶が得られる方法を検討
した。
【0042】本実施例では、結晶性高分子からなる多層
(この場合それぞれ2層)の配向膜28,31を用いて
おり、これにより球晶径を小さく制御することができ
る。以下に多層配向膜28,31の多層塗布による小球
晶制御方法について説明する。既に形成された多結晶上
に、さらに結晶性高分子液体を塗布した場合、すでにあ
る結晶を核として結晶が成長することが分かっている。
そこで、いったん球晶(多結晶)を形成した上に、結晶
性高分子を塗布して適当な冷却速度で球晶を成長させる
と、冷却過程で新たに形成された核とすでに存在する結
晶が核として作用するため結晶核の数を非常に多く発生
させることができる。これにより成長段階において互い
に成長(特に大きさ)を阻害されるため球晶は非常に小
さくなる。このため最初に形成された球晶の大きさd1
は2層目に形成された球晶の大きさd2についてd1>d
2の関係にある。この方法は重ねて塗るほど球晶径は小
さくなる。これらは同種あるいはぬれ性のよい異種ポリ
マーについても同様な結果が得られる。
(この場合それぞれ2層)の配向膜28,31を用いて
おり、これにより球晶径を小さく制御することができ
る。以下に多層配向膜28,31の多層塗布による小球
晶制御方法について説明する。既に形成された多結晶上
に、さらに結晶性高分子液体を塗布した場合、すでにあ
る結晶を核として結晶が成長することが分かっている。
そこで、いったん球晶(多結晶)を形成した上に、結晶
性高分子を塗布して適当な冷却速度で球晶を成長させる
と、冷却過程で新たに形成された核とすでに存在する結
晶が核として作用するため結晶核の数を非常に多く発生
させることができる。これにより成長段階において互い
に成長(特に大きさ)を阻害されるため球晶は非常に小
さくなる。このため最初に形成された球晶の大きさd1
は2層目に形成された球晶の大きさd2についてd1>d
2の関係にある。この方法は重ねて塗るほど球晶径は小
さくなる。これらは同種あるいはぬれ性のよい異種ポリ
マーについても同様な結果が得られる。
【0043】次に、結晶性高分子膜よりなる多層配向膜
の塗布条件について説明する。
の塗布条件について説明する。
【0044】重ねて配向膜材料を塗布するときに、溶媒
は配向膜材料が溶解しにくいものであるのが好ましい。
配向膜材料が溶媒に溶けやすいと、第1の配向膜表面に
第2の配向膜溶液を置いた場合、第1の配向膜が溶解し
てしまい、結晶核として作用しなくなる。また、第1の
配向膜と第2の配向膜の材料が異なる場合、第1の配向
膜材料が溶けにくい溶媒を用いるのが好ましい。
は配向膜材料が溶解しにくいものであるのが好ましい。
配向膜材料が溶媒に溶けやすいと、第1の配向膜表面に
第2の配向膜溶液を置いた場合、第1の配向膜が溶解し
てしまい、結晶核として作用しなくなる。また、第1の
配向膜と第2の配向膜の材料が異なる場合、第1の配向
膜材料が溶けにくい溶媒を用いるのが好ましい。
【0045】さらに、多層配向膜塗布後の冷却条件につ
いて説明する。
いて説明する。
【0046】本実施例では特に限定しないが、第1の配
向膜を作成する際の冷却速度S1が早いほど、1層目が
小球晶化される。さらに、第2の配向膜を作成する際の
冷却速度S2は1層目で核構造が形成されるため、S1>
S2であっても小球晶化される場合がある。好ましくは
より小球晶化される冷却速度の条件S1≦S2である。
向膜を作成する際の冷却速度S1が早いほど、1層目が
小球晶化される。さらに、第2の配向膜を作成する際の
冷却速度S2は1層目で核構造が形成されるため、S1>
S2であっても小球晶化される場合がある。好ましくは
より小球晶化される冷却速度の条件S1≦S2である。
【0047】以上のような手法を用いて配向膜中の結晶
核数を増加させることにより球晶径が小さい配向膜を得
ることができる。
核数を増加させることにより球晶径が小さい配向膜を得
ることができる。
【0048】[具体例4]結晶性高分子からなるナイロ
ン6,6のm−クレゾール1重量%溶液をスピンコート
にて塗布し、オーブンにて140℃で2時間保持した
後、冷却速度8℃/minで冷却して第1段階の配向膜
28a,31aをそれぞれ得た。形成された球晶組織を
偏光顕微鏡で観察したところ、図4に示すような液晶の
配向による模様(シュリーレン模様)が観察された。2
次元成長した球晶径はおよそ6μmであった。このよう
にして形成された第1段階の配向膜28a,31aの球
晶組織の上にそれぞれ同様に、結晶性高分子からなるナ
イロン6,6溶液をコーティングして、140℃で保
持、冷却速度8℃/minにて冷却した。このようにし
て形成された第2段階の配向膜28b,31bの球晶径
はおよそ0.5μmであった。これらの基板を組み合わ
せて上記実施例と同様に液晶セルを作成し、その光学特
性を測定し、上記具体例1〜3と同様にコントラスト比
およびざらつきについて評価した。その結果を表1に示
す。表1からも明かなようにコントラスト比も高く、ざ
らつきがほどんどないことが目視で確認された。
ン6,6のm−クレゾール1重量%溶液をスピンコート
にて塗布し、オーブンにて140℃で2時間保持した
後、冷却速度8℃/minで冷却して第1段階の配向膜
28a,31aをそれぞれ得た。形成された球晶組織を
偏光顕微鏡で観察したところ、図4に示すような液晶の
配向による模様(シュリーレン模様)が観察された。2
次元成長した球晶径はおよそ6μmであった。このよう
にして形成された第1段階の配向膜28a,31aの球
晶組織の上にそれぞれ同様に、結晶性高分子からなるナ
イロン6,6溶液をコーティングして、140℃で保
持、冷却速度8℃/minにて冷却した。このようにし
て形成された第2段階の配向膜28b,31bの球晶径
はおよそ0.5μmであった。これらの基板を組み合わ
せて上記実施例と同様に液晶セルを作成し、その光学特
性を測定し、上記具体例1〜3と同様にコントラスト比
およびざらつきについて評価した。その結果を表1に示
す。表1からも明かなようにコントラスト比も高く、ざ
らつきがほどんどないことが目視で確認された。
【0049】[比較例3]実施例4における第1段階の
みの配向膜(球晶径6μm)28a,31aを作成後、
この基板を組み合わせて、具体例4と同様に液晶セルを
作成した。その光学特性を測定し、その結果を表1に示
す。表1からも明かなようにコントラスト比は120と
比較的に高かったが、ざらつきを表示画面に観察するこ
とができた。
みの配向膜(球晶径6μm)28a,31aを作成後、
この基板を組み合わせて、具体例4と同様に液晶セルを
作成した。その光学特性を測定し、その結果を表1に示
す。表1からも明かなようにコントラスト比は120と
比較的に高かったが、ざらつきを表示画面に観察するこ
とができた。
【0050】なお、上記各実施例では、液晶層5にカイ
ラルドーパントを添加したものを使用したが、カイラル
ドーパントを使用しないものであっても、同様な効果が
得らる。また、上記各実施例では、分岐を有する結晶性
高分子を配向膜に用いた場合と、結晶性高分子を多層に
塗り重ねる場合とを別々に示したが、分岐を有する結晶
性高分子を配向膜に用い、かつ結晶性高分子を多層に塗
り重ねてもよく、この場合には小球晶化の効果は一層顕
著となる。さらに、上記各実施例では、対向する基板の
両配向膜について本発明を適応させたが、少なくとも一
方の配向膜に本発明を適応させてもよく、特に、絵素表
面が平滑なTFT基板において本発明を適応させれば、
従来、小球晶化が困難であったが、それを解消させるこ
とができる。
ラルドーパントを添加したものを使用したが、カイラル
ドーパントを使用しないものであっても、同様な効果が
得らる。また、上記各実施例では、分岐を有する結晶性
高分子を配向膜に用いた場合と、結晶性高分子を多層に
塗り重ねる場合とを別々に示したが、分岐を有する結晶
性高分子を配向膜に用い、かつ結晶性高分子を多層に塗
り重ねてもよく、この場合には小球晶化の効果は一層顕
著となる。さらに、上記各実施例では、対向する基板の
両配向膜について本発明を適応させたが、少なくとも一
方の配向膜に本発明を適応させてもよく、特に、絵素表
面が平滑なTFT基板において本発明を適応させれば、
従来、小球晶化が困難であったが、それを解消させるこ
とができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、分岐を有
する結晶性高分子を配向膜に用い、また、結晶性高分子
を多層に塗り重ねることにより、結晶核を多く発生させ
て表面が平滑な場合においても最適な小球晶化を実現さ
せることができるため、ざらつきのないコントラストが
改善された表示品位の高い液晶表示素子を得ることがで
きる。
する結晶性高分子を配向膜に用い、また、結晶性高分子
を多層に塗り重ねることにより、結晶核を多く発生させ
て表面が平滑な場合においても最適な小球晶化を実現さ
せることができるため、ざらつきのないコントラストが
改善された表示品位の高い液晶表示素子を得ることがで
きる。
【図1】本発明の一実施例の液晶表示素子を用いた液晶
表示装置の構成を示す断面図である。
表示装置の構成を示す断面図である。
【図2】液晶表示素子のコントラスト比と球晶径との関
係を示すグラフである。
係を示すグラフである。
【図3】高分子の分岐のモデル図である。
【図4】本発明の液晶表示素子の配向膜上における液晶
の配向状態を表す図である。
の配向状態を表す図である。
【図5】図1の液晶表示素子に関する等コントラスト曲
線を示すレーダーチャートである。
線を示すレーダーチャートである。
【図6】本発明の他の実施例の液晶表示素子を用いた液
晶表示装置の構成を示す断面図である。
晶表示装置の構成を示す断面図である。
2,22 液晶表示素子 5,25 液晶層 8,11,28,28a,28b,31,31a,31
b 配向膜
b 配向膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−10323(JP,A) 特開 平2−61615(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/1337 520 C09K 19/02 C09K 19/38
Claims (6)
- 【請求項1】 対向する一対の基板間に液晶層が挟持さ
れ、少なくとも一方の基板の液晶層側に配向膜が形成さ
れた液晶表示素子において、 分子中に分岐を有する結晶性高分子を少なくとも一方の
配向膜に含む液晶表示素子。 - 【請求項2】 前記少なくとも一方の配向膜には、直鎖
状結晶性高分子と前記分子中に分岐を有する結晶性高分
子とが混合されて設けられている請求項1記載の液晶表
示素子。 - 【請求項3】 前記少なくとも一方の配向膜は、結晶性
コポリマーを含有している請求項2記載の液晶表示素
子。 - 【請求項4】 前記少なくとも一方の配向膜における直
鎖状結晶性高分子と分子中に分岐を有する結晶性高分子
とが、結合単位が同種のポリマーで構成されている請求
項2記載の液晶表示素子。 - 【請求項5】 対向する一対の基板間に液晶層が挟持さ
れ、少なくとも一方の基板の液晶層側に配向膜が形成さ
れた液晶表示素子において、 少なくとも一方の配向膜が少なくとも2層の結晶性高分
子膜からなる液晶表示素子。 - 【請求項6】 前記少なくとも一方の配向膜は、前記少
なくとも2層の結晶性高分子膜のうち前記基板に近い側
の結晶性高分子膜における球晶径d1と、前記液晶層に
近い側の結晶性高分子膜における球晶径d2との関係が
d1>d2である構成とした請求項5記載の液晶表示素
子。
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|---|---|---|---|
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| TW084105348A TW418335B (en) | 1994-06-09 | 1995-05-26 | Liquid crystal display device |
| US08/459,723 US5618592A (en) | 1994-06-09 | 1995-06-02 | Liquid crystal display device |
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|---|---|---|---|
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| CA2099437A1 (en) * | 1992-07-17 | 1994-01-18 | Marc D. Radcliffe | Liquid crystal display device |
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- 1994-06-09 JP JP6127618A patent/JP2968171B2/ja not_active Expired - Fee Related
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- 1995-05-26 TW TW084105348A patent/TW418335B/zh not_active IP Right Cessation
- 1995-06-02 US US08/459,723 patent/US5618592A/en not_active Expired - Fee Related
- 1995-06-07 KR KR1019950015320A patent/KR0162276B1/ko not_active Expired - Fee Related
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| US5618592A (en) | 1997-04-08 |
| KR0162276B1 (ko) | 1998-12-15 |
| KR960001834A (ko) | 1996-01-25 |
| TW418335B (en) | 2001-01-11 |
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