JP2960771B2 - 圧壊強度の優れたドアーガードバー - Google Patents
圧壊強度の優れたドアーガードバーInfo
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- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動車のドアー補強パイプ(ドアーガードバ
ー)用部材に係り、より詳しくは、鋼板を溶接したパイ
プ品において優れた圧壊強度を示す自動車のドアーガー
ドバーに関するものである。
ー)用部材に係り、より詳しくは、鋼板を溶接したパイ
プ品において優れた圧壊強度を示す自動車のドアーガー
ドバーに関するものである。
(従来の技術及び解決しようとする課題) 自動車車体の燃費向上及び衝撃時の安全時の安全性向
上のために自動車補強材の高強度化、軽量化が推進され
ている。
上のために自動車補強材の高強度化、軽量化が推進され
ている。
特に、ドア補強用部材には、従来より、100kgf/mm2級
のプレス品が主として使用されているが、最近、CAMP−
ISIJ Vol.2(1989)−2023に記載されているような、よ
り強度の高いパイプ材が、軽量化の点で有利なため、使
用されるようになった。
のプレス品が主として使用されているが、最近、CAMP−
ISIJ Vol.2(1989)−2023に記載されているような、よ
り強度の高いパイプ材が、軽量化の点で有利なため、使
用されるようになった。
このようなパイプ品でプレス品と同様の吸収エネルギ
ーを得るためには、従来の60kgf/mm2程度の薄鋼板を電
縫溶接してから、引き続き高周波加熱などを施して、オ
ーステナイト温度域から急冷して製造されている。
ーを得るためには、従来の60kgf/mm2程度の薄鋼板を電
縫溶接してから、引き続き高周波加熱などを施して、オ
ーステナイト温度域から急冷して製造されている。
しかし、このように急冷した材料が用いられているも
のの、この材料の降伏点は低く、このため圧壊荷重や吸
収エネルギーは低い。
のの、この材料の降伏点は低く、このため圧壊荷重や吸
収エネルギーは低い。
通常、このようなパイプ状に成形された鋼材の圧壊特
性は、同じ強度の場合には、降伏応力と強度の比である
降伏比によって決まるもので、降伏比の低い材料ほど、
圧壊荷重や吸収エネルギーが低い。したがって、圧壊特
性を高めるためには、降伏比を高めることが必要であ
る。
性は、同じ強度の場合には、降伏応力と強度の比である
降伏比によって決まるもので、降伏比の低い材料ほど、
圧壊荷重や吸収エネルギーが低い。したがって、圧壊特
性を高めるためには、降伏比を高めることが必要であ
る。
本発明は、上記従来技術の欠点を解消して、圧壊強度
を高めることができたドアーガードバーを提供すること
を目的とする。
を高めることができたドアーガードバーを提供すること
を目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記課題を解決するために、薄鋼板を
電縫溶接したパイプの圧壊特性の改善策について鋭意研
究を重ねた結果、ここに本発明をなしたものである。
電縫溶接したパイプの圧壊特性の改善策について鋭意研
究を重ねた結果、ここに本発明をなしたものである。
すなわち、本発明は、以下の(a)群のすべての元素
を含み、更に(b)群及び(c)群のうちの少なくとも
1種以上の元素を含み、 (a)C:0.1〜0.3%、Si:0.1〜0.5%、Mn:1.35〜3.0
%、P≦0.1%、sol.A:0.01〜0.1%、 (b)Ti≦0.04%、Nb:0.04%、 V≦0.1%、 (c)Mo≦0.5%、Ni≦:0.5%、 Cr≦0.5%、Cu≦0.5%、 W≦0.5%、B≦50ppm 残部が鉄及び不可避不純物よりなる組成を有する高張
力鋼板を用い、これを電縫管に製管し、焼入れ後、200
〜500℃の焼き戻しによって引張強さ100kgf/mm2以上、
降伏比0.80以上としたものであることを特徴とする圧壊
強度の優れたドアーガードバーを要旨とするものであ
る。
を含み、更に(b)群及び(c)群のうちの少なくとも
1種以上の元素を含み、 (a)C:0.1〜0.3%、Si:0.1〜0.5%、Mn:1.35〜3.0
%、P≦0.1%、sol.A:0.01〜0.1%、 (b)Ti≦0.04%、Nb:0.04%、 V≦0.1%、 (c)Mo≦0.5%、Ni≦:0.5%、 Cr≦0.5%、Cu≦0.5%、 W≦0.5%、B≦50ppm 残部が鉄及び不可避不純物よりなる組成を有する高張
力鋼板を用い、これを電縫管に製管し、焼入れ後、200
〜500℃の焼き戻しによって引張強さ100kgf/mm2以上、
降伏比0.80以上としたものであることを特徴とする圧壊
強度の優れたドアーガードバーを要旨とするものであ
る。
以下に本発明を更に詳述する。
(作用) 本発明に係る自動車ドア補強パイプ用高張力鋼板は、
前述の成分組成並びに特性を有するが、この鋼板の製造
工程は特に制限されるものではない。すなわち、該成分
組成の鋼を熱間圧延、又は冷間圧延した後の鋼板、或い
は冷間圧延後に焼鈍した鋼板を電縫溶接によってパイプ
とし、この焼入れ後に200〜500℃の温度で焼き戻しを施
すことにより、降伏比を上げ、パイプの圧壊特性を向上
させることができる。
前述の成分組成並びに特性を有するが、この鋼板の製造
工程は特に制限されるものではない。すなわち、該成分
組成の鋼を熱間圧延、又は冷間圧延した後の鋼板、或い
は冷間圧延後に焼鈍した鋼板を電縫溶接によってパイプ
とし、この焼入れ後に200〜500℃の温度で焼き戻しを施
すことにより、降伏比を上げ、パイプの圧壊特性を向上
させることができる。
まず、本発明における化学成分の限定理由について述
べる。
べる。
C:0.1〜0.3% Cは鋼板の強度を高めるために極めて重要な元素であ
るが、C量が0.1%よりも少ないと、100kgf/mm2以上の
引張強度が得られない。また、0.3%を超えて過多に添
加すると溶接部が脆くなり、圧壊時に割れが生じ、所定
の吸収エネルギーが得られない。よつて、C量は0.1〜
0.3%の範囲とする。
るが、C量が0.1%よりも少ないと、100kgf/mm2以上の
引張強度が得られない。また、0.3%を超えて過多に添
加すると溶接部が脆くなり、圧壊時に割れが生じ、所定
の吸収エネルギーが得られない。よつて、C量は0.1〜
0.3%の範囲とする。
Si:0.2〜0.5% Siは鋼の降伏強度を高めるのに有効な元素であるが、
0.2%よりも少ないとその効果が得られない。また、0.5
%を超えて添加すると溶接部での欠陥が増し、圧壊時に
割れを生ずる。よって、Si量は0.2〜0.5%の範囲とす
る。
0.2%よりも少ないとその効果が得られない。また、0.5
%を超えて添加すると溶接部での欠陥が増し、圧壊時に
割れを生ずる。よって、Si量は0.2〜0.5%の範囲とす
る。
Mn:1.35〜3.0% Mnは強化能が高い低温変態生成物を得るために必要
で、その添加量が1.35%よりも少ないと、低温変態生成
物を得るための熱処理(焼入れ、焼戻し)での急冷開始
温度が高くなり、鋼板の形状不良が発生する。また、3.
0%を超えると偏析が大きくなり、パイプ溶接部のメタ
ルフローが悪くなり、圧壊時に割れが生じて所定の吸収
エネルギーが得られない。よって、Mn量は1.35〜3.0%
の範囲とする。
で、その添加量が1.35%よりも少ないと、低温変態生成
物を得るための熱処理(焼入れ、焼戻し)での急冷開始
温度が高くなり、鋼板の形状不良が発生する。また、3.
0%を超えると偏析が大きくなり、パイプ溶接部のメタ
ルフローが悪くなり、圧壊時に割れが生じて所定の吸収
エネルギーが得られない。よって、Mn量は1.35〜3.0%
の範囲とする。
P:0.1%以下 Pは、Siと同様、鋼の降伏強度を高めるのに有効な元
素であるが、0.1%を超えて添加すると溶接部が脆化し
て圧壊時に割れを生じるので、P量は0.1%以下とす
る。
素であるが、0.1%を超えて添加すると溶接部が脆化し
て圧壊時に割れを生じるので、P量は0.1%以下とす
る。
sol.A:0.01〜0.1% Aは、溶鋼の脱酸のために添加するが、0.01%未満
ではその効果は認められず、これ以上の添加が必要であ
り、しかし0.1%を超えて添加すると製品の表面疵が増
加して製品価値を減少させるので、Aはsol.A量で
0.01〜0.1%の範囲とする。
ではその効果は認められず、これ以上の添加が必要であ
り、しかし0.1%を超えて添加すると製品の表面疵が増
加して製品価値を減少させるので、Aはsol.A量で
0.01〜0.1%の範囲とする。
以上の(a)群の元素を含むほか、以下の元素のうち
の少なくとも1種以上を適量にて添加する必要がある。
の少なくとも1種以上を適量にて添加する必要がある。
Ti≦0.04%、Nb:0.04%、V≦0.1% Ti、Nb及びVは、炭、窒化物を形成し、鋼を強化して
降伏比を高める元素であるが、Ti、Nbの場合、それぞれ
0.04%を超えると、またVの場合、0.1%を超えると、
そのような効果が飽和する。よって、Ti量は0.04%以
下、Nb量は0.04%以下、V量は0.1%以下とする。
降伏比を高める元素であるが、Ti、Nbの場合、それぞれ
0.04%を超えると、またVの場合、0.1%を超えると、
そのような効果が飽和する。よって、Ti量は0.04%以
下、Nb量は0.04%以下、V量は0.1%以下とする。
Mo:0.5% Moは鋼の焼入れ性を向上させると共に、溶接後はホワ
イトバンド層に多く存在し、この層の強度を高める効果
がある。しかし、0.5%を超えて添加しても、その効果
は飽和するため、経済性の点からMo量は0.5%以下とす
る。
イトバンド層に多く存在し、この層の強度を高める効果
がある。しかし、0.5%を超えて添加しても、その効果
は飽和するため、経済性の点からMo量は0.5%以下とす
る。
Ni:0.5%以下 Niは鋼の焼入れ性を向上させ、溶接部のホワイトバン
ドのAc3点を低下させ、この部分の強度低下を防止する
効果がある。しかし、0.5%を超えて添加しても、その
効果は飽和するため、経済性の点からNi量は0.5%以下
とする。
ドのAc3点を低下させ、この部分の強度低下を防止する
効果がある。しかし、0.5%を超えて添加しても、その
効果は飽和するため、経済性の点からNi量は0.5%以下
とする。
Cr:0.5%以下 Crは溶接部の焼入れ性を高め、この部分の強度低下を
防止する効果があるが、0.5%を超えてと造管時の溶接
部にペネトレーターが発生し易くなるので、Cr量は0.5
%以下とする。
防止する効果があるが、0.5%を超えてと造管時の溶接
部にペネトレーターが発生し易くなるので、Cr量は0.5
%以下とする。
Cu:0.5%以下 Cuは焼き戻し処理中に鋼中にε−Cuとして析出し、そ
の強度を向上させる効果がある。また、溶接部のホワイ
トバンドのAc3点を下げると共にこの部分に残存して溶
接部の強度低下を防ぎ、圧壊時におけるこの部分からの
破壊を防止する。しかし、0.5%を超えて添加しても、
その効果は飽和するため、経済性の点からCu量は0.5%
以下とする。
の強度を向上させる効果がある。また、溶接部のホワイ
トバンドのAc3点を下げると共にこの部分に残存して溶
接部の強度低下を防ぎ、圧壊時におけるこの部分からの
破壊を防止する。しかし、0.5%を超えて添加しても、
その効果は飽和するため、経済性の点からCu量は0.5%
以下とする。
W≦0.5%以下 Wは炭、窒化物を形成して降伏強度を上げると共に、
溶接後はホワイトバンドの強度低下を防止する効果があ
る。しかし、0.5%を超えて添加しても、その効果は飽
和するため、経済性の点からW量は0.5%以下とする。
溶接後はホワイトバンドの強度低下を防止する効果があ
る。しかし、0.5%を超えて添加しても、その効果は飽
和するため、経済性の点からW量は0.5%以下とする。
B:50ppm以下 Bは焼入れ性を増す元素であり、このため、溶接部の
強度低下を防止する効果があるが、50ppmを超えるとそ
の効果が飽和するので、B量は50ppm以下とする。
強度低下を防止する効果があるが、50ppmを超えるとそ
の効果が飽和するので、B量は50ppm以下とする。
各元素の限定理由は以下のとおりであるが、上述の
(a)群の元素は、焼入れや焼き戻しを行うことによ
り、マルテンサイト、ベイナイトなどの低温変態生成物
を形成し、更にフェライトを含む複合組織を形成して10
0kgf/mm2以上の高強度を得るためのものであり、(b)
群の元素はそれに更に析出効果を加える元素である。ま
た(c)群の元素には溶接部の硬度低下を防ぐ効果があ
る。
(a)群の元素は、焼入れや焼き戻しを行うことによ
り、マルテンサイト、ベイナイトなどの低温変態生成物
を形成し、更にフェライトを含む複合組織を形成して10
0kgf/mm2以上の高強度を得るためのものであり、(b)
群の元素はそれに更に析出効果を加える元素である。ま
た(c)群の元素には溶接部の硬度低下を防ぐ効果があ
る。
すなわち、これらの元素を添加しない場合には溶接部
にホワイトバンド(第1図参照)とよばれる炭素量の少
ない領域が生じ、第2図に示すとおり、溶接部の強度を
著しく低下させるが、これらの元素の添加により、この
ような強度低下を防ぐことができる。溶接部が弱い場合
には、圧壊時に熱影響部での変形が大きくなり、圧壊時
に座屈が生じて所定の吸収エネルギーが得られない。
にホワイトバンド(第1図参照)とよばれる炭素量の少
ない領域が生じ、第2図に示すとおり、溶接部の強度を
著しく低下させるが、これらの元素の添加により、この
ような強度低下を防ぐことができる。溶接部が弱い場合
には、圧壊時に熱影響部での変形が大きくなり、圧壊時
に座屈が生じて所定の吸収エネルギーが得られない。
パイプの圧壊強度や吸収エネルギーは降伏強度、板厚
及びパイプ径によって決まる。したがって、軽量化を図
るためには降伏強度をできるだけ高くするとよい(第4
図参照)。しかし、降伏比が低い場合、降伏強度の高い
材料を作るには、引張強度も非常に高くなる。したがっ
て、強化元素の添加量も多くなり、更には強度が高いた
めパイプ切断工具の損傷を高める。このため、降伏比は
0.80以上が必要である。この降伏比を向上させる方法と
しては、予め母材の組織をマルテンサイト、ベイナイト
などにしておき、これを焼き戻す方法により、必要な降
伏強度と伸びが得られ、十分な圧壊荷重と吸収エネルギ
ーが得られる。つまり、第5図に示すように、およそ20
0〜450℃の焼き戻しを施すことで達成される。
及びパイプ径によって決まる。したがって、軽量化を図
るためには降伏強度をできるだけ高くするとよい(第4
図参照)。しかし、降伏比が低い場合、降伏強度の高い
材料を作るには、引張強度も非常に高くなる。したがっ
て、強化元素の添加量も多くなり、更には強度が高いた
めパイプ切断工具の損傷を高める。このため、降伏比は
0.80以上が必要である。この降伏比を向上させる方法と
しては、予め母材の組織をマルテンサイト、ベイナイト
などにしておき、これを焼き戻す方法により、必要な降
伏強度と伸びが得られ、十分な圧壊荷重と吸収エネルギ
ーが得られる。つまり、第5図に示すように、およそ20
0〜450℃の焼き戻しを施すことで達成される。
なお、電縫溶接、焼き入れ条件、パイプ材の寸法等は
特に制限されない。
特に制限されない。
次に本発明の実施例を示す。
(実施例) 第1表に示す化学成分を有する鋼を真空溶製し、通常
の方法で熱延、冷延、焼鈍を行って板厚1.8mmの鋼板を
得た。
の方法で熱延、冷延、焼鈍を行って板厚1.8mmの鋼板を
得た。
また、この鋼板を電縫溶接により直径31.8mmのパイプ
に製管した。
に製管した。
製管前の鋼板について焼入れし、第2表に示す温度の
焼戻しを施して機械的性質を調査した。また、製管した
パイプについて焼入れし、第2表に示す温度の焼戻しを
施して圧壊強度、吸収エネルギーを調査した。
焼戻しを施して機械的性質を調査した。また、製管した
パイプについて焼入れし、第2表に示す温度の焼戻しを
施して圧壊強度、吸収エネルギーを調査した。
これらの調査結果を第2表に示す。
なお、圧壊試験は、パイプについて、第3図に示すよ
うに、スパン750mmで曲率150mmRの圧子を用いて試験を
行った。
うに、スパン750mmで曲率150mmRの圧子を用いて試験を
行った。
第2表より明らかなように、本発明例は、いずれも10
0kgf/mm2以上の高強度、降伏比0.80以上の高降伏比を示
し、しかも、第6図及び第7図に示すように圧壊強度が
高く、十分な吸収エネルギーが得られている。
0kgf/mm2以上の高強度、降伏比0.80以上の高降伏比を示
し、しかも、第6図及び第7図に示すように圧壊強度が
高く、十分な吸収エネルギーが得られている。
第2図は鋼種No.2の熱処理材(焼戻し温度400℃)と
鋼種No.8の熱処理材(焼戻し温度400℃)における電縫
溶接部の硬さ分布を示したものであり、本発明材は溶接
部の強度が高いのに対し、比較材は強度が低い。
鋼種No.8の熱処理材(焼戻し温度400℃)における電縫
溶接部の硬さ分布を示したものであり、本発明材は溶接
部の強度が高いのに対し、比較材は強度が低い。
(発明の効果) 以上詳述したように、特定の組成を有する高張力鋼板
を用い、これを電縫溶接後に焼入れし、所定の温度で焼
戻しすることにより、マルテンサイト、ベイナイトなど
の低温変態生成物の単相又は複合相及び、それらに加え
てフェライトを含む複合組織からなる100kgf/mm2以上の
高強度で、高降伏比であり、優れた衝撃吸収エネルギー
を有し、圧壊強度に優れたドアーガードバーが得られ
た。
を用い、これを電縫溶接後に焼入れし、所定の温度で焼
戻しすることにより、マルテンサイト、ベイナイトなど
の低温変態生成物の単相又は複合相及び、それらに加え
てフェライトを含む複合組織からなる100kgf/mm2以上の
高強度で、高降伏比であり、優れた衝撃吸収エネルギー
を有し、圧壊強度に優れたドアーガードバーが得られ
た。
第1図は電縫溶接部の金属組織(マクロ組織)を示す写
真、 第2図は電縫溶接部の硬さ分布を示す図、 第3図は圧壊試験の要領を示す説明図、 第4図(a)、(b)はパイプの吸収エネルギー曲線を
示す図、 第5図は鋼の焼き戻し特性曲線を示す図、 第6図はパイプの吸収エネルギーと降伏比の関係を示す
図、 第7図はパイプの圧壊荷重と降伏比の関係を示す図であ
る。
真、 第2図は電縫溶接部の硬さ分布を示す図、 第3図は圧壊試験の要領を示す説明図、 第4図(a)、(b)はパイプの吸収エネルギー曲線を
示す図、 第5図は鋼の焼き戻し特性曲線を示す図、 第6図はパイプの吸収エネルギーと降伏比の関係を示す
図、 第7図はパイプの圧壊荷重と降伏比の関係を示す図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22C 38/00 - 38/60
Claims (1)
- 【請求項1】重量%で(以下、同じ)、以下の(a)群
の全ての元素を含み、更に(b)群及び(c)群のうち
の少なくとも1種以上の元素を含み、 (a)C:0.1〜0.3%、Si:0.1〜0.5%、Mn:1.35〜3.0
%、P≦0.1%、sol.Al:0.01〜0.1%、 (b)Ti≦0.04%、Nb:0.04%、V≦0.1%、 (c)Mo≦0.5%、Ni≦:0.5%、Cr≦0.5%、Cu≦0.5
%、W≦0.5%、B≦50ppm 残部が鉄及び不可避不純物よりなる組成を有する高張力
鋼板を用い、これを電縫管に製管し、焼入れ後、200〜5
00℃の焼き戻しによって引張強さ100kgf/mm2以上、降伏
比0.80以上としたものであることを特徴とする圧壊強度
の優れたドアーガードバー。
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|---|---|---|---|
| JP30996990A JP2960771B2 (ja) | 1990-11-15 | 1990-11-15 | 圧壊強度の優れたドアーガードバー |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP30996990A JP2960771B2 (ja) | 1990-11-15 | 1990-11-15 | 圧壊強度の優れたドアーガードバー |
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| JP2960771B2 true JP2960771B2 (ja) | 1999-10-12 |
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| JP30996990A Expired - Fee Related JP2960771B2 (ja) | 1990-11-15 | 1990-11-15 | 圧壊強度の優れたドアーガードバー |
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| JP (1) | JP2960771B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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