JP2787849B2 - スクロール圧縮機のチップシール - Google Patents
スクロール圧縮機のチップシールInfo
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- JP2787849B2 JP2787849B2 JP482791A JP482791A JP2787849B2 JP 2787849 B2 JP2787849 B2 JP 2787849B2 JP 482791 A JP482791 A JP 482791A JP 482791 A JP482791 A JP 482791A JP 2787849 B2 JP2787849 B2 JP 2787849B2
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- Japan
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- scroll compressor
- seal
- tip
- scroll
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スクロール圧縮機の
圧縮室を形成する両スクロールの渦巻状突起の先端に形
成された溝の内部に嵌挿され、圧縮室の密封を図るチッ
プシールの改良に関するものである。
圧縮室を形成する両スクロールの渦巻状突起の先端に形
成された溝の内部に嵌挿され、圧縮室の密封を図るチッ
プシールの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、スクロール圧縮機は例えば特開
昭57-148002号公報に示されているように、台板にイン
ボリュート曲線等で形成される渦巻状突起を有する固定
スクロールと揺動スクロールとを互いに偏心させて組合
せ、揺動スクロールの台板の渦巻状突起とは反対側の面
に連結されたクランク軸の回転により、両スクロールを
相対的な円軌道運動をさせて、両スクロール間に形成さ
れる三日月形圧縮室を中心側に移動させ圧縮室の容積を
漸次減少させることにより流体の圧縮を行うものであ
る。
昭57-148002号公報に示されているように、台板にイン
ボリュート曲線等で形成される渦巻状突起を有する固定
スクロールと揺動スクロールとを互いに偏心させて組合
せ、揺動スクロールの台板の渦巻状突起とは反対側の面
に連結されたクランク軸の回転により、両スクロールを
相対的な円軌道運動をさせて、両スクロール間に形成さ
れる三日月形圧縮室を中心側に移動させ圧縮室の容積を
漸次減少させることにより流体の圧縮を行うものであ
る。
【0003】ここで、両スクロール間に形成される圧縮
室の密封手段として、図5に示すように、固定スクロー
ル1の渦巻状突起1aと揺動スクロール2の渦巻状突起2a
の先端に溝3をそれぞれ設け、この溝3にチップシール
4を嵌挿することによって、渦巻状突起1aと揺動スクロ
ール2の台板2bとの間、および渦巻状突起2aと固定スク
ロール1の台板1bとの間をシールし、各渦巻状突起1a,
2aと各台板1b, 2bとにより形成される圧縮室5を密封す
るようにしたものがある。又、このチップシール4は、
図6に示すように複数個の材料片体4aの組合せにより形
成されている。
室の密封手段として、図5に示すように、固定スクロー
ル1の渦巻状突起1aと揺動スクロール2の渦巻状突起2a
の先端に溝3をそれぞれ設け、この溝3にチップシール
4を嵌挿することによって、渦巻状突起1aと揺動スクロ
ール2の台板2bとの間、および渦巻状突起2aと固定スク
ロール1の台板1bとの間をシールし、各渦巻状突起1a,
2aと各台板1b, 2bとにより形成される圧縮室5を密封す
るようにしたものがある。又、このチップシール4は、
図6に示すように複数個の材料片体4aの組合せにより形
成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のスクロール圧縮
機のチップシールは以上のように構成されているので、
複数個の材料片体4aを溝3に嵌挿しなければならず、組
立性およびコストの面で問題点があった。この問題点を
解決する手段として単一の材料片体によってチップシー
ルを形成することが考えられるが、射出成形によって単
一材料片体のチップシールを製作する場合、チップシー
ルの全長が長いので射出成形用の材料注入ゲートの位置
を設定する場所によっては、全長に亙って均一な材料特
性を得ることが困難で、部分的な強度の低下や硬度の低
下により折損および異常摩耗等が発生し、安定した密封
性が得られないという問題点があった。
機のチップシールは以上のように構成されているので、
複数個の材料片体4aを溝3に嵌挿しなければならず、組
立性およびコストの面で問題点があった。この問題点を
解決する手段として単一の材料片体によってチップシー
ルを形成することが考えられるが、射出成形によって単
一材料片体のチップシールを製作する場合、チップシー
ルの全長が長いので射出成形用の材料注入ゲートの位置
を設定する場所によっては、全長に亙って均一な材料特
性を得ることが困難で、部分的な強度の低下や硬度の低
下により折損および異常摩耗等が発生し、安定した密封
性が得られないという問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、全長に亙って均一な材料特性を
有し安定した密封性が得られるスクロール圧縮機のチッ
プシールを提供することを目的とするものである。
ためになされたもので、全長に亙って均一な材料特性を
有し安定した密封性が得られるスクロール圧縮機のチッ
プシールを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスクロー
ル圧縮機のチップシールは、チップシールの射出成形時
における材料注入ゲートの位置を、チップシール全長の
ほぼ中央近傍に設定したものである。
ル圧縮機のチップシールは、チップシールの射出成形時
における材料注入ゲートの位置を、チップシール全長の
ほぼ中央近傍に設定したものである。
【0007】
【作用】この発明におけるスクロール圧縮機のチップシ
ールは、材料注入ゲートの位置をチップシール全長のほ
ぼ中央に設定したことにより、材料注入ゲートの位置か
らチップシール両端までの距離がほぼ等しくなり、全長
に亙って均一な材料特性を得ることができる。
ールは、材料注入ゲートの位置をチップシール全長のほ
ぼ中央に設定したことにより、材料注入ゲートの位置か
らチップシール両端までの距離がほぼ等しくなり、全長
に亙って均一な材料特性を得ることができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1はこの発明の一実施例におけるスクロール圧縮
機のチップシールを示す図である。図において、6はチ
ップシールで全長のほぼ中央、例えば中央より前後それ
ぞれ全長の1/10の範囲の位置に材料注入ゲート7が設定
されている。ここで、家庭用冷蔵庫や家庭用ルームエア
コンにスクロール圧縮機を使用した場合のチップシール
の全長はほぼ200mm以下、又、工場、オフイス等の業務
用に使用される場合の全長はほぼ600mm 以下となるのが
一般的である。
る。図1はこの発明の一実施例におけるスクロール圧縮
機のチップシールを示す図である。図において、6はチ
ップシールで全長のほぼ中央、例えば中央より前後それ
ぞれ全長の1/10の範囲の位置に材料注入ゲート7が設定
されている。ここで、家庭用冷蔵庫や家庭用ルームエア
コンにスクロール圧縮機を使用した場合のチップシール
の全長はほぼ200mm以下、又、工場、オフイス等の業務
用に使用される場合の全長はほぼ600mm 以下となるのが
一般的である。
【0009】今、チップシール6を射出成形で形成した
場合における材料注入ゲート7からの距離とチップシー
ル6の強度(曲げ強さ)および硬度の変化の度合いを、
多数の試験片によって検査した結果、図2および図3に
示すような傾向にあることが判明した。すなわち、図か
らも明らかなように強度および硬度共に、材料注入ゲー
ト7からの距離が200mm を超えた点より低下が始まり、
300mm を超えるとその低下の度合いが急激となる。
場合における材料注入ゲート7からの距離とチップシー
ル6の強度(曲げ強さ)および硬度の変化の度合いを、
多数の試験片によって検査した結果、図2および図3に
示すような傾向にあることが判明した。すなわち、図か
らも明らかなように強度および硬度共に、材料注入ゲー
ト7からの距離が200mm を超えた点より低下が始まり、
300mm を超えるとその低下の度合いが急激となる。
【0010】次に、動作について説明する。図4はスク
ロール圧縮機が作動中のチップシール6の状態を示す図
で、チップシール6は図中矢印で示す流体圧により、溝
3の外向側壁3aと両渦巻突起1a, 2aに対向する台板1b,
2bとに押圧される。この時チップシール6には、溝3の
外向側壁3aに当接するまで押し拡げられるために発生す
る押圧力と、対向する台板1b, 2bと摺動するために発生
する摩擦力とがかかっている。
ロール圧縮機が作動中のチップシール6の状態を示す図
で、チップシール6は図中矢印で示す流体圧により、溝
3の外向側壁3aと両渦巻突起1a, 2aに対向する台板1b,
2bとに押圧される。この時チップシール6には、溝3の
外向側壁3aに当接するまで押し拡げられるために発生す
る押圧力と、対向する台板1b, 2bと摺動するために発生
する摩擦力とがかかっている。
【0011】又、チップシール6には、流体圧を受ける
部分と受けない部分とが渦巻長手方向で隣接して生じる
ため応力変動が加わることになる。この応力変動は圧縮
室5の中心側への移動に伴って、チップシール6の全長
に亙って連続的に且つ繰り返し作用することになる。故
に、チップシール6の全長のほぼ中央部近傍に材料注入
ゲート7を設けると、材料注入ゲート7から距離的に一
番離れたチップシール6の両端でも300mm 以内に
抑えることができるので、強度および硬度共に急激に低
下することはなく、チップシール6の全長に亙って均一
な材料特性を保つことができ、応力変動が連続的に且つ
繰り返し作用しても、又、台板1b, 2bとの摺動による摩
擦力が加わっても、折損や異常摩耗が発生せず安定した
シールを行うことができる。
部分と受けない部分とが渦巻長手方向で隣接して生じる
ため応力変動が加わることになる。この応力変動は圧縮
室5の中心側への移動に伴って、チップシール6の全長
に亙って連続的に且つ繰り返し作用することになる。故
に、チップシール6の全長のほぼ中央部近傍に材料注入
ゲート7を設けると、材料注入ゲート7から距離的に一
番離れたチップシール6の両端でも300mm 以内に
抑えることができるので、強度および硬度共に急激に低
下することはなく、チップシール6の全長に亙って均一
な材料特性を保つことができ、応力変動が連続的に且つ
繰り返し作用しても、又、台板1b, 2bとの摺動による摩
擦力が加わっても、折損や異常摩耗が発生せず安定した
シールを行うことができる。
【0012】
【発明の効果】以上のように、この発明によればチップ
シールの射出成形時における材料注入ゲートの位置を、
チップシール全長のほぼ中央近傍に設定したので、全長
に亙って均一な材料特性を有し安定した密封性が得られ
るスクロール圧縮機のチップシールを提供することがで
きる。
シールの射出成形時における材料注入ゲートの位置を、
チップシール全長のほぼ中央近傍に設定したので、全長
に亙って均一な材料特性を有し安定した密封性が得られ
るスクロール圧縮機のチップシールを提供することがで
きる。
【図1】この発明の一実施例におけるスクロール圧縮機
のチップシールを示す図である。
のチップシールを示す図である。
【図2】チップシールを射出成形した場合における、材
料注入ゲートからの距離と曲げ強度の変化の度合を示す
特性図である。
料注入ゲートからの距離と曲げ強度の変化の度合を示す
特性図である。
【図3】チップシールを射出成形した場合における、材
料注入ゲートからの距離と硬度の変化の度合いを示す特
性図である。
料注入ゲートからの距離と硬度の変化の度合いを示す特
性図である。
【図4】スクロール圧縮機が作動中におけるチップシー
ルの状態を示す図である。
ルの状態を示す図である。
【図5】従来のスクロール圧縮機の一般的な構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図6】図5における従来のスクロール圧縮機のチップ
シールの一例を示す断面図であある。
シールの一例を示す断面図であある。
6 チップシール 7 材料注入ゲート
Claims (1)
- 【請求項1】 圧縮室を形成する固定スクロールおよび
揺動スクロールの各渦巻状突起の先端に且つ上記渦巻状
に沿って形成される溝の内部に嵌挿されるとともに射出
成形されたスクロール圧縮機のチップシールにおいて、
上記チップシールの射出成形時における材料注入ゲート
の位置を上記チップシールの全長のほぼ中央近傍に設定
したことを特徴とするスクロール圧縮機のチップシー
ル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP482791A JP2787849B2 (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | スクロール圧縮機のチップシール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP482791A JP2787849B2 (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | スクロール圧縮機のチップシール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04262087A JPH04262087A (ja) | 1992-09-17 |
| JP2787849B2 true JP2787849B2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=11594535
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP482791A Expired - Lifetime JP2787849B2 (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | スクロール圧縮機のチップシール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2787849B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08144970A (ja) * | 1994-11-16 | 1996-06-04 | Daido Metal Co Ltd | スクロール型コンプレッサー用チップシール及びその製造方法 |
| FR3012361B1 (fr) * | 2013-10-24 | 2016-07-01 | Produits Plastiques Performants Holding - 3P Holding | Procede de fabrication et moule pour la fabrication d'un joint de forme spiralee |
| WO2015059239A1 (en) * | 2013-10-24 | 2015-04-30 | Produits Plastiques Performants Holding - 3P Holding | A method of fabrication and a mold for fabricating a gasket of spiral shape |
-
1991
- 1991-01-21 JP JP482791A patent/JP2787849B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04262087A (ja) | 1992-09-17 |
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