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JP2668511B2 - 電子部材用樹脂組成物 - Google Patents

電子部材用樹脂組成物

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Publication number
JP2668511B2
JP2668511B2 JP6227311A JP22731194A JP2668511B2 JP 2668511 B2 JP2668511 B2 JP 2668511B2 JP 6227311 A JP6227311 A JP 6227311A JP 22731194 A JP22731194 A JP 22731194A JP 2668511 B2 JP2668511 B2 JP 2668511B2
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JP
Japan
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resin
styrene
resin composition
aromatic vinyl
whiskers
Prior art date
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Application number
JP6227311A
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Inventor
宏之 門出
多希雄 田坂
郁恵 渡▲邉▼
孝夫 木村
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Otsuka Chemical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Otsuka Chemical Co Ltd filed Critical Otsuka Chemical Co Ltd
Priority to JP6227311A priority Critical patent/JP2668511B2/ja
Publication of JPH07118529A publication Critical patent/JPH07118529A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2668511B2 publication Critical patent/JP2668511B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
    • H05K1/0373Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement containing additives, e.g. fillers

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Inorganic Insulating Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部材用樹脂組成物
に関し、詳しくは、低比誘電率、低誘電正接、高耐熱
性、高機械的強度及び良好な熱伝導性を兼備し、電子機
器の回路基板材料として好適な電子部材用樹脂組成物に
関する。なお、本明細書における比誘電率及び誘電正接
の数値は、特に断りのない限り、1MHz、25℃の条
件下で測定した値とする。
【0002】
【従来の技術とその課題】電子機器の回路基板材料に
は、比誘電率や誘電正接等の誘電特性が低く、耐熱性や
機械的強度等の物理的特性に優れることが要求される。
比誘電率(ε)とは、誘電体内の分極の程度を示すパラ
メーターであり、比誘電率が高い程電気信号の伝播遅延
が大きくなる(Td=3.3√ε、Td;電気信号伝播
遅延時間)。従って、信号の伝播速度を高め、高速演算
を可能にするためには、比誘電率は低い方が好ましい。
誘電正接(tanδ)とは、誘電体内に伝播する信号が
熱に変換されて失われる量を示すパラメーターであり、
誘電正接が低い程信号の損失が少なくなり、信号伝達率
が向上する。
【0003】従来、回路基板材料としては、ガラスクロ
スにエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸、硬化させて
なる通称“ガラエポ基板”が一般に用いられてきたが、
その比誘電率は4.5〜5.5と高く、誘電正接も0.
020〜0.035と大きいため、特にMHz帯以上の
高周波域における信号の伝達速度及び伝達率は満足でき
るものではない。
【0004】最近、合成樹脂特に熱可塑性樹脂は、その
易成形性により電子部材の材料として広く使用されてい
る。
【0005】耐熱性や機械的強度等の改良を目的とし
て、電子部材用の合成樹脂に各種のウィスカーや繊維状
物等の強化繊維を添加することは、一般に行われてい
る。例えば、特開平3−35585号公報によれば、こ
のような強化繊維として、ガラス繊維やチタン酸カリウ
ムウィスカー等が提案されている。
【0006】しかし、ガラス繊維を合成樹脂に添加する
と、比誘電率の上昇は比較的小さく抑えられるものの、
誘電正接が著しく増大する。また、ガラス繊維は、繊維
径5〜15μmと太く、繊維長100μm以上と長いた
め、成形品の表面平滑性が損なわれ、該成形品の表面に
微細回路をメッキするのが困難になることがあり、更に
ワイヤーボンダーで回路を接続する際に、ワイヤーボン
ダーの先端部を傷めることがある。
【0007】チタン酸カリウムウィスカーは、繊維径
0.05〜2μm、繊維長2〜50μmとミクロな繊維
であり、耐熱性や機械的強度の向上、熱膨張係数の低下
等には有効であるが、比誘電率及び誘電正接を著しく上
昇させ、信号伝達速度の遅延、伝達率の低下をもたら
す。しかも、該ウィスカーに含まれるカリウム等のアル
カリ成分は、電子機器の電極や配線を腐食させたり、断
線や電流の漏れ等を引き起こしたりする。
【0008】更に、ホウ酸アルミニウムウィスカーやホ
ウ酸マグネシウムウィスカーも、強化繊維としては公知
である(特開平2−166134号公報、同3−203
961号公報等)。しかし、これらのウィスカーを合成
樹脂に混合した場合に、樹脂の誘電正接や熱伝導率が改
善されるとの報告はない。
【0009】一方、ポリエーテルイミド、ポリフェニレ
ンエーテル、及び相溶化剤としての芳香族ビニル系樹脂
又は無水マレイン酸系樹脂からなり、良好な耐熱性、機
械的強度、電気絶縁性、成形性を有し、電子部材の材料
として好適な熱可塑性樹脂組成物が提案されている(特
開平5−32880号公報、特願平5−185616号
明細書、同5−185617号明細書等)。ただし、こ
れらの組成物は、比誘電率は3前後と良好であるが、誘
電正接は約0.003であり、特にMHz帯以上の高周
波用の回路基板材料とするには、誘電正接を更に低下さ
せる必要がある。
【0010】本発明は、以上のような問題がなく、低比
誘電率、低誘電正接、高耐熱性、高機械的強度及び良好
な熱伝導性を兼備し、電子機器の回路基板材料として好
適な電子部材用樹脂組成物を提供することを目的とす
る。
【0011】本発明者らは、上記目的を達成するため
に、鋭意検討した結果、特定のポリエーテルイミド、
定のポリフェニレンエーテル、及び芳香族ビニル系樹脂
からなる樹脂組成物に、特定の組成を有するウィスカー
を特定量配合することにより、高周波域での使用に支障
をきたす程の比誘電率の上昇を伴うことなく、誘電正接
を高周波域での使用に適した範囲(0.001前後また
はそれ以下)まで低下させることができ、その傾向は高
周波域になる程一層顕著化し、併せて熱伝導率、耐熱性
及び機械的強度をも向上させることができること、従っ
て電子部材用材料、特にMHz帯以上の高周波用の回路
基板材料として極めて望ましい組成物が得られることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は、(A)特定のポリエ
ーテルイミド、(B)特定のポリフェニレンエーテル、
及び(C)芳香族ビニル系樹脂からなるマトリックス樹
脂に、一般式aA・bB(ここで、1≦a
≦9、1≦b≦9であり、Aは2価又は3価の元素、x
=y=1又はx=2、y=3)で示される組成からなる
ウィスカーを、前記マトリックス樹脂及びウィスカーの
合計重量を基準にして5〜60%の割合で配合してなる
ことを特徴とする電子部材用樹脂組成物を要旨とする。
【0013】本発明におけるマトリックス樹脂は、
(A)成分である特定のポリエーテルイミド、(B)成
である特定のポリフェニレンエーテル、及び(C)成
分の芳香族ビニル系樹脂からなるものである。
【0014】(A)成分のポリエーテルイミドは、化3
の一般式Aで表されるもの使用る。
【0015】
【化3】 を表し、nは10〜1000の整数を表す。
【0016】一般式Aのポリエーテルイミドの中でも、
その性能、製造、コスト等の面で好ましい具体例とし
て、化4の構造式で示されるものが挙げられる。
【0017】
【化4】 式中nは、10〜1000の整数を表す。
【0018】ポリエーテルイミドは、1種を単独で又は
2種以上を混合して使用することができる。(A)成分
のポリエーテルイミドの配合量は、特に制限されず、広
い範囲から適宜選択できるが、一般に、ポリエーテルイ
ミドの量が少なすぎると、機械的強度、耐熱性等の向上
が不充分となり、逆に多すぎると、比誘電率、誘電正接
が大きくなる傾向を示すので、これらのバランスを考慮
すると、通常は、1〜99重量部程度、好ましくは10
〜90重量部、更に好ましくは20〜80重量部程度と
すればよい。
【0019】(B)成分のポリフエニレンエーテルは
5の一般式Bで表されるもの使用る。
【0020】
【化5】 式中、X〜Xは水素又はメチル基を表し、nは10
〜1000の整数を表す。
【0021】一般式Bのポリフェニレンエーテルの中で
も、その性能、製造、コスト等の面で好ましい具体例と
して、化6の構造式で示されるものが挙げられる。ま
た、成形加工性、熱安定性の向上を目的として、スチレ
ン系の樹脂により変性した変性ポリフェニレンエーテル
も使用することができる。
【0022】
【化6】 式中nは、10〜1000の整数を表す。
【0023】ポリフェニレンエーテルは、1種を単独で
又は2種以上を混合して使用することができる。(B)
成分のポリフェニレンエーテルの配合量も、特に制限さ
れず、広い範囲から適宜選択できるが、一般に、ポリフ
ェニレンエーテルの量が多すぎると、機械的強度、耐熱
性等の向上が不充分となり、逆に少なすぎると、比誘電
率、誘電正接が増大するので、これらのバランスを考慮
すると、通常は、99〜1重量部程度、好ましくは90
〜10重量部、更に好ましくは80〜20重量部程度と
すればよい。
【0024】(C)成分の芳香族ビニル系樹脂は、
(A)成分,(B)成分を相溶化するものであれば、特
に制限されないが、中でも、相溶化性能、生産性、コス
ト等を考慮すると、エポキシ化合物やマレイン酸等によ
って変性された芳香族ビニル系樹脂が好ましく使用でき
る。具体的には、例えば、スチレン−グリシジルメタク
リレートランダム共重合体、エポキシ変性スチレン−ス
チレングラフト共重合体、エポキシ変性スチレン−メチ
ルメタクリレートグラフト共重合体等のエポキシ変性ス
チレン系共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合
体、スチレン−フェニルマレイミド共重合体等の無水マ
レイン酸系化合物−スチレン共重合体等が挙げられる。
【0025】相溶化性能等を考慮すると、エポキシ変性
スチレン−スチレングラフト共重合体、エポキシ変性ス
チレン−メチルメタクリレートグラフト共重合体、スチ
レン−無水マレイン酸共重合体等が特に好ましい。
【0026】芳香族ビニル系樹脂は、1種を単独で又は
2種以上を混合して使用することができる。(C)成分
の芳香族ビニル系樹脂の配合量も、特に制限されず、広
い範囲から適宜選択できるが、得られるマトリックス樹
脂の耐熱性と機械的強度のバランスを考慮すると、
(A)成分,(B)成分の合計量の0.1〜30重量%
程度、好ましくは0.5〜20重量%程度とすればよ
い。
【0027】(C)成分の配合量が少なすぎると、ポリ
エーテルイミドとポリフェニレンエーテルの相溶性が低
下して、均一なポリマーアロイが製造できない虞れがあ
るばかりか、機械的物性が安定しない傾向がある。逆に
多すぎると、耐熱性、機械的強度等がいずれも低下する
傾向が見られる。
【0028】なお、(C)成分として、エポキシ変性ス
チレン−スチレングラフト共重合体、エポキシ変性スチ
レン−メチルメタクリレートグラフト共重合体等を用い
る場合には、これらの相溶化性能が著しく大きいため、
配合量は、0.1〜1重量部程度でも充分な効果を発揮
するが、通常は0.1〜30重量部、好ましくは0.1
〜10重量部程度とすればよい。
【0029】また、(C)成分として、スチレン−無水
マレイン酸共重合体、スチレン−フェニルマレイミド共
重合体等の無水マレイン酸系化合物−スチレン共重合体
や、スチレン−グリシジルメタクリレート共重合体等を
用いる場合には、配合量は、1.0〜30重量部程度、
20重量部程度までとすればよい。
【0030】本発明で使用される一般式aA・b
で示されるウィスカーとしては、1≦a≦9、
1≦b≦9の整数又は小数、AはAl、Mg、Niより
なる群から選ばれる2価又は3価の元素、x=y=1又
はx=2、y=3のものが挙げられ、具体的には
A」がAlであるホウ酸アルミニウムウィスカー、
「A」がMgであるホウ酸マグネシウムウィスカー、
「A」がNiであるホウ酸ニッケルウィスカーが挙げら
れる。
【0031】ホウ酸アルミニウムウィスカーは、白色針
状結晶であり、例えば、“Bull.Soc.fr.M
ineral.Cristalogr.(1977),
100,28〜32”、“Zeitschrift f
ur anorganische und allge
meine Chemie,Band 284,195
6,p272〜277”、“Glastechn.Be
r.”第28巻,第2号(1955),第47〜51
頁、特開昭63−319299号公報、同63−319
298号公報等多数の文献に記載されている。
【0032】ホウ酸アルミニウムウィスカーは、例え
ば、アルミニウム水酸化物及びアルミニウム無機塩の中
から選ばれる少なくとも1種のアルミニウム供給成分
と、ホウ素の酸化物、酸素酸及びアルカリ金属塩の中か
ら選ばれる少なくとも1種のホウ素供給成分とを、アル
カリ金属の硫酸塩、塩化物及び炭酸塩の中から選ばれる
少なくとも1種の溶融剤の存在下、600〜1200℃
の範囲の焼成温度に加熱して、反応、育成させることに
より、容易に製造される。
【0033】誘電正接の低下効果等を考慮すると、好ま
しいホウ酸アルミニウムウィスカーの具体例としては、
式9Al・2B又は式2Al・B
で示されるもの等が挙げられる。
【0034】式9Al・2Bで示されるホ
ウ酸アルミニウムウィスカーは、真比重2.93〜2.
95、融点1420〜1460℃であり、焼成温度90
0〜1200℃にて製造されたものが特に好ましい。ま
た、式2Al・Bで示されるホウ酸アルミ
ニウムウィスカーは、真比重2.92〜2.94、融点
1030〜1070℃であり、焼成温度600〜100
0℃にて製造されたものが特に好ましい。
【0035】現在市販されているホウ酸アルミニウムウ
ィスカーとしては、例えば、式9Al・2B
で示されるもの(四国化成工業(株)製商品名“アル
ボレックスG”)があり、このものの平均繊維径は0.
5〜1μm、平均繊維長は10〜30μmである。
【0036】ホウ酸マグネシウムウィスカーも、白色針
状結晶であり、例えば、マグネシウムの酸化物、水酸化
物及び無機酸塩の中から選ばれる少なくとも1種のマグ
ネシウム供給成分と、ホウ素の酸化物、酸素酸及びその
アルカリ金属塩の中から選ばれる少なくとも1種のホウ
素供給成分とを、ハロゲン化ナトリウム及びハロゲン化
カリウムの中から選ばれる少なくとも1種の溶融剤の存
在下に、600〜1000℃の焼成温度に加熱して、反
応、育成させることにより、容易に製造される。
【0037】好ましいホウ酸マグネシウムウィスカーの
具体例としては、式2MgO・Bで示されるもの
が挙げられる。この式で示されるものの中でも、真比重
2.90〜2.92、融点1320〜1360℃のもの
が特に好ましい。
【0038】ウィスカーは、1種を単独で又は2種以上
を混合して使用することができる。
【0039】ウィスカーの繊維径及び繊維長は、特に制
限されず、本発明の樹脂組成物の用途、物理的特性と誘
電特性のバランス、ウィスカー自体の製造のし易さ等に
応じて、広い範囲から適宜選択できるが、通常、繊維径
は、0.05〜5μm程度、好ましくは0.1〜2μm
程度、繊維長は、2〜100μm程度、好ましくは10
〜50μm程度とすればよい。
【0040】ウィスカーは、そのまま又は適当な大きさ
の顆粒にしてマトリックス樹脂に添加してもよい。ウィ
スカーの顆粒化には、水又は適当なバインダーを用いて
もよい。
【0041】ウィスカーの配合量は、通常、マトリック
ス樹脂とウィスカーの合計量に対し、5〜60重量%程
度、好ましくは10〜50重量%程度とすればよい。こ
の範囲から、本発明の樹脂組成物の用途、物理的特性と
誘電特性のバランス等を考慮して決定すればよい。ウィ
スカーの量が5重量%未満では、誘電正接の低下効果
や、機械的強度、耐熱性及び熱伝導性の改良効果が充分
でなく、60重量%を超えると、マトリックス樹脂への
混練溶融が困難になったり、混練、分散操作の際に粘度
上昇を招き、成形が著しく困難になる。
【0042】本発明においては、必須成分の他に、公知
の樹脂添加剤を配合することができる。具体的には、例
えば、(1)ポリマーとウィスカーの界面の親和性や接
合性を向上させ、機械的強度を改良するためのシラン系
カップリング剤、チタネート系カップリング剤、ジルコ
アルミネート系カップリング剤、(2)メッキ性を改良
するためのタルク等の微粒子性充填剤、(3)熱安定性
を改良するための酸化防止剤、(4)耐光性を改良する
ための紫外線吸収剤、(5)難燃性を改良するための難
燃剤及び難燃助剤、(6)潤滑性を付与するための滑
剤、摺動性改良剤(固体潤滑剤、液体潤滑剤)、(7)
耐衝撃性を改良するための耐衝撃性付与剤、(8)着色
するための染料、顔料等の着色剤等が挙げられる。
【0043】また、本発明の目的を損なわない範囲で、
ガラス繊維、ミルドガラスファイバー、チタン酸カリウ
ムウィスカー、窒化ケイ素ウィスカー、酸化亜鉛ウィス
カー、塩基性硫酸マグネシウムウィスカー、酸化マグネ
シウムウィスカー等の強化繊維をも、適宜、目的に応じ
て、併用することができる。
【0044】本発明の樹脂組成物は、公知の方法に従
い、各成分を混合することにより製造できる。例えば、
加熱機能と混合機能を備えた混合ミキサーや、一軸ある
いは二軸のスクリュー押出機等の製造装置を使用するこ
とができる。中でも、二軸スクリュー押出機を用い、メ
インホッパーより樹脂成分を所定の配合で混合して供給
し、溶融混練中のものに、ウィスカー成分を投入し、更
に混練する方法が最も望ましい。
【0045】本発明の樹脂組成物を用いて、例えば回路
基板を製造するに当たっては、公知の方法が広く採用で
きる。例えば、本発明の樹脂組成物を成形して所望の形
状の成形物を得、これに、必要に応じて、エッチングを
施したり、又は銅等の金属箔を貼着した後、回路を印刷
すればよい。
【0046】なお、以上詳述した本発明の電子部材用樹
脂組成物は、次のような好ましい実施態様を有する。 〔1〕(C)成分が、エポキシ変性スチレン系共重合体
及びマレイン酸変性スチレン共重合体よりなる群から選
ばれる少なくとも1つの芳香族ビニル系樹脂である。 〔2〕(C)の芳香族ビニル系樹脂が、(A)のポリエ
ーテルイミドと(B)のポリフェニレンエーテルとの合
計100重量部に対して0.1〜30重量部の、エポキ
シ変性スチレン−スチレングラフト共重合体及びエポキ
シ変性スチレン−メチルメタクリレートグラフト共重合
体よりなる群から選ばれる少なくとも1つである。 〔3〕(C)の芳香族ビニル系樹脂が、(A)のポリエ
ーテルイミドと(B)のポリフェニレンエーテルとの合
計100重量部に対して1〜30重量部の、無水マレイ
ン酸系化合物−スチレン共重合体から選ばれる少なくと
も1つである。
【0047】
【実施例】
参考例1 9Al・2Bの組成を持ち、繊維径0.5
〜1.0μm,繊維長10〜30μmのホウ酸アルミニ
ウムウィスカー(以下、「ホウ酸アルミニウムウィスカ
ーA」と言う)(四国化成工業(株)製商品名“アルボ
レックスG”)と炭素微粉末とを5:2(重量比)の割
合で均一に混合し、これをアルミナ製坩堝に入れ、真空
電気炉中にて1200℃で2時間加熱処理した。炭素成
分を除去するために、更にシリコンユニット電気炉中に
て大気雰囲気下900℃で3時間処理した。得られた粉
末を分級処理し、9Al・1.5Bの組成
を持ち、平均繊維径0.8μm,平均繊維長13μmの
ホウ酸アルミニウムウィスカー(以下、「ホウ酸アルミ
ニウムウィスカーB」と言う)を得た。
【0048】実施例1〜3及び比較例1〜5 (A)成分として“ウルテム♯1010−1000”
(日本ジーイープラスチックス(株)販売の商品名)
を、(B)成分としてガラス転移温度206.5℃、固
有粘度ηrel0.55(クロロホルム中、23℃で測
定)のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)
エーテル又は変性ポリフェニレンエーテル(旭化成
(株)製商品名“ザイロンPXL9102”)を、
(C)成分としてエポキシ変性スチレン−スチレングラ
フト共重合体(東亜合成化学工業(株)製商品名“RE
SEDA GP−500”)、エポキシ変性スチレン−
メチルメタクリレート共重合体(東亜合成化学工業
(株)製商品名“RESEDA GP−300”)又は
無水マレイン酸系化合物−スチレン共重合体(アーコケ
ミカルジャパン(株)製商品名“ダイラークD33
2”)を、ウィスカーとして、ホウ酸アルミニウムウィ
スカーA(アルボレックスG)、ホウ酸アルミニウムウ
ィスカーB(参考例1で得たもの)又は2MgO・B
の組成を持ち、繊維径0.5〜2.0μm,繊維長
20〜40μmのホウ酸マグネシウムウィスカー(大塚
化学(株)製商品名“スワナイト”)、及び比較のため
のKO・6TiOの組成を持ち、平均繊維径0.4
μm,平均繊維長15μmのチタン酸カリウムウィスカ
ー(大塚化学(株)製商品名“ティスモN”)を、それ
ぞれ使用した。
【0049】二軸押出機(池貝鉄工(株)製商品名“P
CM45”)を用い、上記(A)〜(C)成分をメイン
ホッパーから投入し、ウィスカーをサイドホッパーから
途中投入する方式を採用し、シリンダー温度を340℃
にして、表1〜表3に示す各配合にて溶融混練した後、
ペレットを作成した。ペレットを乾燥後、“ミニマット
26/15B”(住友重機械工業(株)製商品名)に
て、シリンダー温度340℃、金型温度80℃、射出圧
力1400kgf/cmにて射出成形した。
【0050】この成形体につき、比誘電率及び誘電正接
はJISK−6911、熱伝導率はJISA−1413
(平板直接法)、曲げ強度及び曲げ弾性率はJISK−
7203、アイゾット衝撃強さ(後ノッチ付き)はJI
SK−7110、荷重たわみ温度はASTM D648
(荷重18.5kgf)により、それぞれ測定した。測
定結果をまとめて表1〜表6に示す。なお、表示した数
値は、全て重量部を表す。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】
【表6】
【0057】表1〜表6から次のことが明らかである。
実施例1〜4と比較例1から、ホウ酸アルミニウムウィ
スカーを5〜60%の割合で配合することにより、ポリ
エーテルイミドとポリフェニレンエーテルのポリマーア
ロイの特長である低比誘電率を維持したまま、誘電正接
を小さくする効果が大きく、併せて機械的物性及び耐熱
性(熱変形温度)が向上することが分かる。また、熱伝
導率を大きくし、放熱性を上げる効果も大きいことが分
かる。
【0058】実施例1〜4と比較例2〜3から、ポリマ
ーアロイ化することにより、それぞれの優れた特性(ポ
リフェニレンエーテルの靱性及び誘電特性に優れる点
と、ポリエーテルイミドの曲げ特性に優れる点と)を兼
備し、電気、電子機器の回路基板材料として、極めて望
ましい樹脂組成物であることが分かる。
【0059】実施例1〜4と比較例4から、(C)成分
(相溶化剤)を使用しないと、殊に機械的物性に劣るの
に対し、(C)成分としてのエポキシ変性スチレン−ス
チレングラフト共重合体を1重量部未満添加したのみで
相溶性が改変され、物性が大幅に改良されることが分か
る。
【0060】比較例5から、類似形状のウィスカーで
も、チタン酸カリウムウィスカーでは、比誘電率及び誘
電正接が大きくなり、殊に誘電正接のアップ率が大で、
回路基板材料としては不適であること、及び熱伝導率も
若干小さく、放熱性に劣ることも明らかである。
【0061】なお、実施例2の樹脂組成物の12GHz
での誘電特性を空洞摂動法(村田製作所製商品名“DR
G−8820”)にて測定したところ、比誘電率は2.
9、誘電正接は9×10−4と、GHz帯でも良好な誘
電特性を示し、高周波材料として実用性の高いことが確
認できた。
【0062】実施例10〜13より、ポリフェニレンエ
ーテルとして変性ポリフェニレンエーテルを使用した場
合、耐熱性(荷重たわみ温度)に若干の低下が見られる
が、誘電率や誘電正接等の特性に遜色はないことが分か
る。
【0063】ホウ酸マグネシウムウィスカーは、補強効
果はホウ酸アルミニウムウィスカーに若干劣るものの、
誘電特性は更に優れ、比誘電率を低く維持でき、誘電正
接を下げる効果はホウ酸アルミニウムウィスカーより更
に大きいことが分かる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ポリエーテルイミド、ポリフェニレンエーテル及び芳香
族ビニル系樹脂を含む組成物に、一般式aA・b
で示されるウィスカーを配合することにより、
比誘電率の上昇を実用上問題ない範囲に抑え、かつ誘電
正接を高周波域での使用に適した範囲(0.001前後
又はそれ以下)まで低下させることができ、併せて、熱
伝導性、耐熱性及び機械的強度をも向上させることがで
きるので、電子部材材料、特に高周波用の回路基板材料
として極めて望ましい電子部材用樹脂組成物を提供する
ことができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 3/00 H01B 3/00 A (72)発明者 渡▲邉▼ 郁恵 東京都港区芝浦1丁目1番1号 株式会 社コスモ総合研究所内 (72)発明者 木村 孝夫 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社 コスモ総合研究所 研究開発センター内 (56)参考文献 特開 平5−179140(JP,A) 特開 平4−153264(JP,A) 特開 平5−32880(JP,A) 特開 平6−220249(JP,A) 特表 平3−502107(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式Aで表されるポリエーテル
    イミド、(B)一般式Bで表されるポリフェニレンエー
    テル、及び(C)芳香族ビニル系樹脂からなるマトリッ
    クス樹脂に、一般式aA・bB(ここで、
    1≦a≦9、1≦b≦9であり、AはAl、Mg又はN
    i、x=y=1又はx=2、y=3)で示される組成か
    らなるウィスカーを、前記マトリックス樹脂及びウィス
    カーの合計重量を基準にして5〜60%の割合で配合し
    てなることを特徴とする電子部材用樹脂組成物。 【化1】 を表し、nは10〜1000の整数を表す。 【化2】 式中、X〜Xは水素又はメチル基を表し、nは10
    〜1000の整数を表す。
  2. 【請求項2】 (C)成分の芳香族ビニル系樹脂が、エ
    ポキシ化合物またはマレイン酸によって変性された芳香
    族ビニル系樹脂であることを特徴とする請求項1記載の
    電子部材用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (C)成分の芳香族ビニル系樹脂が、
    (A)のポリエーテルイミドと(B)のポリフェニレン
    エーテルとの合計量の0.1〜30重量%のエポキシ変
    性スチレン−スチレングラフト共重合体およびエポキシ
    変性スチレン−メチルメタクリレートグラフト共重合体
    から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請
    求項1又は2記載の電子部材用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (C)成分の芳香族ビニル系樹脂が、
    (A)のポリエーテルイミドと(B)のポリフェニレン
    エーテルとの合計量の1.0〜30重量%のマレイン酸
    系化合物−スチレン共重合体およびスチレン−グリシジ
    ルメタクリレート共重合体から選ばれる少なくとも1つ
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の電子部材
    用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 ウィスカーが、式9Al・2B
    で示されるホウ酸アルミニウム及び式2MgO・B
    で示されるホウ酸マグネシウムからなる群から選
    ばれる少なくとも1種であり、かつ繊維径が0.05〜
    5μm、繊維長が2〜100μmである請求項1〜4
    いずれかに記載の電子部材用樹脂組成物。
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