JP2025531267A - アブスコパル効果を有する、がんの予防または治療用組成物およびこれを用いたがんの予防または治療方法 - Google Patents
アブスコパル効果を有する、がんの予防または治療用組成物およびこれを用いたがんの予防または治療方法Info
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Abstract
本発明は、少なくとも1つの免疫刺激を誘発するためのものであり、原発性がん(primary cancer)および人体内散在した細胞のがんおよびその転移がん(metastases)を治療するためであり、特に患者特有の免疫系が前記がん細胞を認識し、死滅させ、がん疾患の再発を防止するように、記憶(memory)を構築することを誘発し、促進するための方法およびその組成物に関する。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
本発明は、アブスコパル効果を有する、がんの予防または治療用組成物およびこれを用いたがんの治療方法に関し、具体的には、がんおよび腫瘍の治療のためのアブスコパル効果を増大させる方法およびアブスコパル効果を誘導するための組成物に関する。
本出願は、2022年09月16日に出願された韓国特許出願第10-2022-0117466号および2023年09月07日に出願された韓国特許出願第10-2023-0119122号に基づいた優先権を主張し、当該出願の明細書および図面に開示されたすべての内容は本出願に援用される。
背景技術
一般的に、放射線治療は、免疫機能を悪化させると知られている。しかしながら、放射線治療においてT細胞(T cell)の役割についてより多くの事実を知ることになり、放射線治療と関連した免疫作用についても免疫修飾(immunomodulation)など新しい面が知られることになった。細胞レベルで放射線照射後に現れる代表的効果は、ナチュラルキラー細胞(NK cell)の活動量増加、T細胞(特に、CD8 T cell)の浸透増加、樹状細胞(dendritic cell)の抗原標識(antigen presentation)増加、免疫刺激性サイトカイン(immunostimulatory cytokine)の生産増加などがある。
アブスコパル効果(Abscopal effect)は、特に免疫修飾効果とよく知られたものであり、放射線が局所照射された部位の腫瘍組織以外に放射線が照射されない部位の転移腫瘍までがん成長が抑制される抗がん治療効果を指す。すなわち、これは、放射線治療が腫瘍細胞を感作させてがん治療にさらに反応を良くする場合である。
アブスコパル効果によれば、放射線処置が身体内免疫システムに影響を与え、身体内に特定の部位だけでなく、全身に分布するがん細胞を攻撃する。免疫による効果は、放射線で被爆された部位だけでなく、身体内の遠く離れた他の部位にあるがん細胞も除去することを可能にする。放射線治療は、樹状細胞から特定の標識を細胞外に送り、HMGB1やATPを用いて危険信号を送り、CD8+ T細胞を増進させて抗がん反応を誘発する。したがって、放射線治療時に放射線が照射された部位だけでなく、放射線が照射されない他の部位にあるがんも除去される。最近、高用量一回放射線治療(ablative radiotherapy、20Gy single fraction)がCD8+細胞傷害性T細胞の活動を増加させて、治療部位がんだけでなく、治療しない遠隔転移部位がんまでも制御する効果があることを明らかにした。最近では、初期リンパ腫(low grade lymphoma)においてTLR9を抑制するワクチン(Flt3L)を投与し、特定部位がんを放射線治療する場合、治療しない遠隔部位がんも減少反応を示したという研究結果があった。また、転移した肺がん患者において顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(granulocyte macrophage-colony stimulating factor、GM-CSF)を放射線治療とともに投与する場合、放射線治療をしない部位のがんでも減少反応を示した場合もある。
なお、がん細胞に抗原標識(antigen presentation)されているMHCは、CD8+ 細胞傷害性Tリンパ球(lymphocyte)からインターフェロンガンマを分泌し、これは、腫瘍細胞でPD-1リガンドを作ることを促進する。このPD-1リガンドは、T細胞のPD-1と結合し、T細胞の活動を悪化させる。したがって、これを抑制できる抗体(例えば、抗PD-1抗体または二重特異的T細胞リクルート抗体;CD133×CD3 Ab)は、がん治療において使用され得る。
免疫チェックポイント阻害剤(Immune checkpoint inhibitor)は、がん治療に効果があることが様々な研究報告を通じて知られている。臨床的には、細胞傷害性Tリンパ球抗原4(CTLA-4)の免疫チェックポイント阻害剤として作用するイピリムマブやプログラム死-1(PD-1)に作用するニボルマブなどは、進行された黒色腫(melanoma)患者において生存率を増加させる効果があることが明らかになっている。さらに他の抗PD-1抗体と知られたペムブロリズマブは、胃がん、鼻咽頭がん、肺がんなどでも効果を示している。しかしながら、免疫治療の効果は、単独療法では10~30%程度に制限されている。
要するに、アブスコパル効果を増進するための方法を発掘するための様々な研究が行われている。しかしながら、アブスコパル効果を効果的に最大化できる方法はまだ提示されていない。
発明の詳細な説明
技術的課題
技術的課題
本発明は、前述のような問題点を解決するために案出されたものであって、がん患者から分離した腫瘍組織またはがん細胞に放射線照射、免疫抗がん剤の処理によりがん細胞の活性抑制または死滅を誘導した後、これをさらに前記がん患者に再投与する場合、がんに対する体内の免疫機能を活性化させ、抗がん療法の効果をさらに増進させて、がんの成長、再発、および転移などを抑制することができることを確認して完成されたものである。特に、上記のように活性抑制または死滅が誘導されたがん細胞は、がん患者に投与時にアブスコパル効果を発揮できることが確認された。
また、上記のように活性抑制または死滅が誘導されたがん細胞を放射線(Radiation)療法および/または免疫抗がん剤と併用する場合、抗がん効果がさらに最大化され、抗がん免疫が増進されるだけでなく、強力なアブスコパル効果が達成されることが確認された。
したがって、本発明は、がん患者から分離した腫瘍組織またはがん細胞として下記(a)および(b)から成る群から選択された1つ以上の処置が加えられた腫瘍組織またはがん細胞を有効成分として含む、がんの予防または治療用医薬組成物を提供することを目的とする:
(a)放射線照射;および
(b)免疫抗がん剤。
また、本発明は、前記組成物を含むがんの予防または治療用キットを提供する。
また、本発明は、前記組成物の製造方法を提供する。
より具体的には、本発明が達成しようとする目的は、がんまたは腫瘍を病んでいる患者の原発がんおよびその転移がんの侵襲または非侵襲的治療にあり、放射線治療、抗がん剤を使用する治療、または免疫刺激剤による抗がん効果を増進させたり、治療後にがんの再発を防止するためのアブスコパル効果を発揮できるがんの予防または治療用組成物およびこれを用いたがんの予防または治療方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、免疫系ががん細胞をより効果的に認識させて、がん細胞による免疫回避を防止できる、腫瘍ワクチンに活用され得るがんの予防または治療用組成物およびこれを用いたがんの予防または治療方法を提供することにある。特に、本発明による組成物は、がん治療後に再発可能性がある患者においてがんの再発を予防するためにアブスコパル効果を発揮することができるので、腫瘍ワクチンとしての有用性が非常に高い。
本発明のさらに他の目的は、アブスコパル効果を通じてがん細胞に対する、特に微細転移がんの拡散細胞に対する記憶および全身免疫反応を提供することができ、ワクチン療法として使用され得、一般的ながんおよび腫瘍治療後の再発を防止するのに有用な組成物およびこれを用いたがんの予防または治療方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、対象体のがんおよび腫瘍の治療のためのアブスコパル効果を増大するが、対象体には放射線照射、抗がん剤による対象体の副作用および負担(load)、免疫剤による対象体の副作用および負担など対象体の免疫力損傷、局部的または全身的損傷および負荷、望ましくないがんおよび腫瘍の突然変異や耐性増加などを抑制できる組成物およびこれを用いたがんの予防または治療方法を提供することにある。
さらに、本発明のさらに他の目的は、がんが発生しない個体に本発明による組成物を投与することによって、免疫機能ががんを学習および記憶するようにし、がんに対する免疫力を強化させることによって、がんの発生可能性を低減または遅延させることにある。したがって、本発明による組成物は、遺伝的、環境的にがんが発生する可能性が大きい個体においてがんの予防効果を達成することができる。
本発明のさらに他の目的は、本発明による組成物をその他抗がん療法と併用することによって、さらに強力な抗がん効果を達成することにある。例えば、本発明による組成物を放射線療法および/または免疫抗がん剤と併用する場合、一次腫瘍(あるいは原発性腫瘍)の成長をより効果的に抑制できるだけでなく、アブスコパル効果を通じて二次腫瘍の成長も抑制することができ、したがって、がんの転移をより効果的に抑制することができる。さらに、前記併用療法を通じて抗がん免疫機能を増強させて、相乗的な抗がん効果を達成することができる。
このために、本発明は、対象体のがんおよび腫瘍組織を対象体の身体外部に適当量摘出し、摘出した組織に対して放射線照射、免疫治療剤など1つ以上の物理的、化学的および医学的な方法で摘出組織またはがん細胞の弱毒化または死滅化を誘導した後、対象体に再投与して、対象体の身体においてアブスコパル効果を誘導する方法を提供する。
課題解決手段
本発明は、がん患者から分離した腫瘍組織またはがん細胞として下記(a)および(b)から成る群から選択された1つ以上の処置が加えられた腫瘍組織またはがん細胞を有効成分として含む、がんの予防または治療用医薬組成物を提供する:
(a)放射線照射;および
(b)免疫抗がん剤。
ここで、前記がんは、原発性がん(一次腫瘍(primary tumor))、二次腫瘍(secondary tumor)、転移性がん、および再発性がんを全部含む。
また、本発明は、前記組成物を含む、がんの予防または治療用キットを提供する。
また、本発明は、前記組成物のがんの予防または治療用途を提供する。
また、本発明は、前記組成物をこれを必要とする個体に投与する段階を含む、がんの予防または治療方法を提供する。好ましくは、前記個体は、前記腫瘍組織または前記がん細胞が分離した個体または前記個体の同種異系個体である。本発明の一具現例において、前記がんの予防または治療方法は、前記個体に対して抗がん療法を行う段階をさらに含んでもよい。前記抗がん療法は、2種以上の抗がん療法であり得る(すなわち、互いに異なる種類の抗がん療法)。また、前記抗がん療法は、前記組成物の投与と同時にまたは順次に行われ得る。この際、実行順序には制限がない。
また、本発明は、がん治療用薬剤の製造のための前記組成物の用途を提供する。
さらに、本発明は、前記組成物の抗がん療法との併用用途を提供する。
さらに、本発明は、抗がん療法との併用製剤を製造するための前記組成物の用途を提供する。
さらに、本発明は、(i)前記組成物をこれを必要とする個体に投与する段階;および(ii)前記個体に第2の抗がん療法を加える段階を含む、がんの予防または治療方法を提供する。前記第2の抗がん療法は、2種以上の抗がん療法であり得る(すなわち、互いに異なる種類の抗がん療法)。前記段階(i)および(ii)は、同時にまたは順次に行われ得、この際、実行順序には制限がない。また、2種以上の抗がん療法を行う場合、各抗がん療法の実行順序には制限がなく、前記組成物の投与とそれぞれ同時に行われ得、順次に行われ得る。
本発明の一具現例において、前記腫瘍組織または前記がん細胞は、前記処置によって下記から成る群から選択された1つ以上の特徴を満たすことができるが、これに限定されない:
i)がん細胞の活性が弱まる;
ii)がん細胞の活性が停止する;および
iii)がん細胞が死滅する。
本発明の他の具現例において、前記組成物は、前記がん患者の自己(autologous)腫瘍組織またはがん細胞を含むものであり、前記がん患者に投与されるか、または前記がん患者と同種異系(allogeneic)のがん患者に投与され得るが、これに限定されない。
本発明のさらに他の具現例において、前記組成物は、がんが発病しない個体にがんの予防目的で投与されるものであってもよいが、これに限定されない。前記個体は、遺伝的または環境的にがんの発病可能性が大きい個体であり得る。
本発明のさらに他の具現例において、前記処置が(a)放射線照射である場合、前記放射線は、下記から成る群から選択された1つ以上の特徴を満たすことができるが、これに限定されない:
i)前記放射線は、γ線、x線、紫外線、レーザー線、および赤外線から成る群から選択された1つ以上である;および
ii)前記放射線の照射線量は、1~500Gyである。
本発明のさらに他の具現例において、前記免疫抗がん剤は、免疫チェックポイント阻害剤、共刺激分子作動剤、サイトカイン治療剤、CAR-T細胞治療剤、および自己由来CD8+ T免疫細胞治療剤から成る群から選択された1つ以上であってもよいが、これに限定されない。
本発明のさらに他の具現例において、前記免疫チェックポイント阻害剤は、PD-L1阻害剤、PD-1阻害剤、CTLA-4阻害剤、LAG3阻害剤、TIM3阻害剤、4-1BB阻害剤、LAG-3阻害剤、B7-H4阻害剤、HVEM阻害剤、TIM4阻害剤、GAL9阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、TIGIT阻害剤、およびBTLA阻害剤から成る群から選択された1つ以上であってもよいが、これに限定されない。
本発明のさらに他の具現例において、前記組成物は、がん患者に投与時に下記から成る群から選択された1つ以上の特徴を満たすことができるが、これに限定されない:
i)アブスコパル効果を発揮する;
ii)がんの転移を抑制する;
iii)腫瘍負荷(tumor load)を減少させる;および
iv)がん細胞の増殖を阻害する。
本発明のさらに他の具現例において、前記組成物は、単一投与または多回投与のためのものであってもよいが、これに限定されない。
本発明のさらに他の具現例において、前記組成物は、2以上の腫瘍組織またはがん細胞を含むものであり、前記2以上の腫瘍組織またはがん細胞は、それぞれ同じ処置が加えられるか、または互いに異なる処置が加えられたものであってもよいが、これに限定されない。
本発明のさらに他の具現例において、前記組成物は、前記2以上の腫瘍組織またはがん細胞が混合された混合剤の形態であってもよいが、これに限定されない。
本発明のさらに他の具現例において、前記組成物は、前記2以上の腫瘍組織またはがん細胞がそれぞれ製剤化され、同時に、別途に、または順次に投与される形態であってもよいが、これに限定されない。
本発明のさらに他の具現例において、前記組成物は、抗がん療法と併用されるものであってもよいが、これに限定されない。
本発明のさらに他の具現例において、前記抗がん療法は、放射線療法、化学抗がん剤療法、標的抗がん剤療法、および免疫抗がん剤療法から成る群から選択された1つ以上であってもよいが、これに限定されない。
本発明のさらに他の具現例において、前記組成物は、放射線療法および免疫抗がん剤療法と併用されることを特徴とするが、これに限定されない。
本発明のさらに他の具現例において、前記組成物は、前記抗がん療法と同時に、別途に、または順次に投与されるものであってもよいが、これに限定されない。
本発明のさらに他の具現例において、前記標的抗がん剤は、チロシンキナーゼ阻害剤、PARP阻害剤、血管新生阻害剤、およびCDK4/6阻害剤から成る群から選択された1つ以上であってもよいが、これに限定されない。
本発明のさらに他の具現例において、前記免疫抗がん剤は、免疫チェックポイント阻害剤、共刺激分子作動剤、サイトカイン治療剤、CAR-T細胞治療剤、および自己由来CD8+ T免疫細胞治療剤から成る群から選択された1つ以上であってもよいが、これに限定されない。
本発明のさらに他の具現例において、前記免疫チェックポイント阻害剤は、PD-L1阻害剤、PD-1阻害剤、CTLA-4阻害剤、LAG3阻害剤、TIM3阻害剤、4-1BB阻害剤、LAG-3阻害剤、B7-H4阻害剤、HVEM阻害剤、TIM4阻害剤、GAL9阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、TIGIT阻害剤、およびBTLA阻害剤から成る群から選択された1つ以上であってもよいが、これに限定されない。
本発明のさらに他の具現例において、前記腫瘍組織は、粉砕され、溶液に希釈または溶解した状態であってもよいが、これに限定されない。
本発明のさらに他の具現例において、前記組成物は、2以上の腫瘍組織を含むものであり、前記2以上の腫瘍組織は、その粉砕粒子のサイズが互いに同じでも異なっていてもよいが、これに限定されない。
本発明のさらに他の具現例において、前記がんは、血液がんおよび固形がんから成る群から選択された1つ以上であってもよいが、これに限定されない。
本発明のさらに他の具現例において、前記がんは、乳がん、大腸がん、肺がん、頭頸部がん、小細胞肺がん、胃がん、肝がん、血液がん、骨がん、膵臓がん、皮膚がん、頭部がん、頸部がん、皮膚黒色腫、眼内黒色腫、子宮がん、卵巣がん、直腸がん、肛門がん、結腸がん、卵管がん、子宮内膜がん、子宮頸がん、膣がん、陰門がん、ホジキン病、食道がん、小腸がん、内分泌腺がん、甲状腺がん、副甲状腺がん、副腎がん、軟部組織肉腫、尿道がん、陰茎がん、前立腺がん、慢性または急性白血病、リンパ球リンパ腫、膀胱がん、腎臓がん、尿管がん、腎細胞がん、腎盂がん、CNS腫瘍、原発性CNSリンパ腫、脊髄腫瘍、脳幹神経膠腫、および脳下垂体腺腫から成る群から選択された1つ以上であってもよいが、これに限定されない。
また、本発明は、(S1)がん患者から腫瘍組織またはがん細胞を分離する段階と、
(S2)前記分離した腫瘍組織またはがん細胞に下記(a)および(b)から成る群から選択された1つ以上の処置を加える段階と、を含む、前記組成物の製造方法を提供する:
(a)放射線照射;および
(b)免疫抗がん剤。
本発明の一具現例において、前記方法は、前記(S1)段階後に、前記腫瘍組織を粉砕し、溶液に希釈または溶解させる段階をさらに含んでもよいが、これに限定されない。
本発明の他の具現例において、前記組成物は、前記がん患者の自己(autologous)腫瘍組織またはがん細胞を含むものであり、前記がん患者に投与されるか、または前記がん患者と同種異系(allogeneic)のがん患者に投与されるものであってもよいが、これに限定されない。
本発明のさらに他の具現例において、前記組成物は、がんが発病しない個体にがんの予防目的で投与されるものであってもよいが、これに限定されない。前記個体は、遺伝的または環境的にがんの発病可能性が大きい個体であり得る。
また、本発明は、がん患者から分離した腫瘍組織またはがん細胞として下記(a)および(b)から成る群から選択された1つ以上の処置が加えられた腫瘍組織またはがん細胞を有効成分として含む、抗がんワクチン組成物またはワクチンを提供する:
(a)放射線照射;および
(b)免疫抗がん剤。
本発明の一具現例において、前記ワクチン組成物またはワクチンは、がんの予防目的でがんが発病しない個体またはがんが完治した個体に投与されるものであってもよいが、これに限定されない。
また、本発明は、前記1つ以上の処置が加えられた腫瘍組織またはがん細胞をこれを必要とする個体に投与する段階を含む、がんの予防方法を提供する。
また、本発明は、がん予防のための、前記1つ以上の処置が加えられた腫瘍組織またはがん細胞の用途を提供する。
また、本発明は、がん予防用薬剤(例えば、がん予防用ワクチン)の製造のための、前記1つ以上の処置が加えられた腫瘍組織またはがん細胞の用途を提供する。
発明の効果
アブスコパル効果を誘導するために放射線を患者に照射する場合、放射線被爆による正常組織の損傷および壊死などが発生する問題がある。一部のがん組織に対する放射線被爆は、がんの突然変異を誘発し、放射線に抵抗性があるか、改変された他の形態のがん組織の発生を誘発できる危険性がある。本発明は、前述のような問題点を解決するために案出されたものであって、優れたアブスコパル効果を発揮して腫瘍に対する身体免疫機能を強化し、抗がん療法の抗がん効果をさらに増進させることによって、がんの成長、再発、転移などを抑制できる組成物に関する。本発明は、がん患者のがん組織またはがん細胞を摘出し、放射線照射または免疫抗がん剤の処理を通じてがん細胞の弱毒化または死滅化を誘導した後、これをさらにがん患者に投与することを特徴とするものであり、再投与されたがん細胞または腫瘍組織は、腫瘍に対する免疫体系の感受性を増進させることができ、したがって、アブスコパル効果を通じて抗がん療法による抗がん効果を最大化し、正常組織の損傷や壊死または突然変異の危険を最小化することができる。また、本発明は、がんおよび腫瘍の微小残存病変(minimal residual desease)を減少させたり、前記がんまたは腫瘍の寛解を増加させたり、寛解期間を増やしたり、がんまたは腫瘍の再発率を低減したり、転移を予防したり、転移率を低減したりまたはこれらの2つ以上の組み合わせを達成できる効果を発揮する。さらに、本発明による組成物をその他抗がん療法と併用する場合、より強力な腫瘍成長抑制効果およびアブスコパル効果を達成することができ、特に抗がん活性がある免疫細胞およびインターフェロンのレベルを増加させることによって、抗がん免疫機能を増強させることができるところ、相乗的な抗がん効果を得ることができる。
図面の簡単な説明
発明の実施のための最良の形態
本発明は、アブスコパル効果を通じて腫瘍に対する体内免疫機能を強化し、抗がん療法による抗がん効果を増進させることができる組成物などに関し、がん患者から分離した腫瘍組織またはがん細胞に特別な処置を加えて、がん細胞の活性抑制または死滅を誘導した後、これをさらに前記がん患者に再投与する場合、がんに対する体内の免疫機能が活性化し、抗がん療法による抗がん効果が顕著に増加し、がんの成長、再発、および転移などを抑制することができることを確認して完成されたものである。特に、上記のように活性抑制または死滅が誘導されたがん細胞は、がん患者に投与時にアブスコパル効果を発揮することができることが確認された。さらに、本発明による組成物をその他の抗がん療法と併用する場合、より強力な腫瘍成長抑制効果およびアブスコパル効果を達成し、特に抗がん活性がある免疫細胞およびインターフェロンのレベルを増加させることによって、抗がん免疫機能を増強させることが確認された。したがって、本発明の組成物とその他の抗がん療法の併用を通じて相乗的な抗がん効果を得ることができる。
したがって、本発明の主な目的は、がん患者から分離した腫瘍組織またはがん細胞として下記(a)および(b)から成る群から選択された1つ以上の処置(処理)が加えられた腫瘍組織またはがん細胞を有効成分として含む、がんの予防または治療用医薬組成物を提供することにある:
(a)放射線照射;および
(b)免疫抗がん剤。
本明細書において、前記1つ以上の処置が加えられた腫瘍組織またはがん細胞;またはこれを含む医薬組成物は、IVAM(In vitro Abscopal Method,IVAM)と称され得る。
また、前記組成物は、がんに対する体内の免疫機能を強化し、それ自体でがんの予防または治療効果を達成するだけでなく、公知の抗がん療法の抗がん効果をさらに増進させることができる。したがって、本発明の組成物は、がんの予防または治療用途の他にも、転移性がんまたは再発性がんの出現や進行を抑制するための用途にも活用され得る。例えば、本発明による組成物は、がんの予防用ワクチン組成物に使用され得、あるいは、がん予防用ワクチンを製造するための用途に活用され得る。
従来、アブスコパル効果を目的で放射線を患者に照射する場合、放射線被爆による正常組織の損傷および壊死などを回避できない問題があった。特に、一部のがん組織に対する放射線被爆は、がんの突然変異を誘発し、放射線に抵抗性があるか、改変された他の形態のがん組織の発生を誘発できる危険性がある。しかしながら、本発明の組成物は、がん患者からがん組織を摘出し、身体の外部で前記摘出したがん組織に物理的、化学的、および/または医学的処置、例えば、放射線照射を加えてがん細胞や腫瘍組織を弱毒化または死滅化させるので、正常組織の損傷や壊死、突然変異などの問題を防止できる利点がある。上記のように放射線照射を通じて弱毒化または死滅化した腫瘍組織またはがん細胞をがん患者にさらに投与すると、体内免疫システムが熱処理によって死滅したり、活性が減少したがん細胞を認識、攻撃、および/または飽食することになり、死滅したがん細胞を攻撃した経験を通じて体内の他のがん細胞に対する感受性が増加し、これらをさらに敏感に認識し、攻撃および死滅させることができる。すなわち、本発明による、放射線照射が加えられた腫瘍組織またはがん細胞を通じてアブスコパル効果を期待することができる。特に、本発明者らは、上記のように体外で放射線照射されたがん細胞を腫瘍動物モデルに再投与した後、放射線療法と併用する場合、放射線療法による抗がん効果がさらに増加するだけでなく、転移したがんも効果的に抑制することを確認した。
また、本発明は、がん患者から摘出したがん組織に免疫抗がん剤を処理し、体外でがん細胞や腫瘍組織の死滅または弱毒化を誘導した後、がん患者に再投与することを特徴とする。がん患者の免疫システムは、前記再投与された腫瘍組織またはがん細胞を容易に認識、攻撃、および/または飽食することになり、死滅したがん細胞を攻撃した経験を通じて体内の他のがん細胞に対する感受性が増加し、これらをさらに敏感に認識し、攻撃および死滅させることができる。すなわち、本発明による、免疫抗がん剤の処置が加えられた腫瘍組織またはがん細胞を通じてアブスコパル効果を期待することができる。
上記のように特別な処置が加えられた腫瘍組織またはがん細胞は、これらが由来したがん患者に再投与される場合、免疫系を刺激し、免疫刺激剤と同じ効果を誘発する。すなわち、従来、免疫系によって認識されなかった腫瘍組織またはがん細胞であっても、特別な処置を通じて弱毒化または死滅化した状態で体内にさらに投与される場合、免疫系がこれを攻撃し、以前には認識しなかったがん細胞および転移細胞を認識する学習効果を得ることができる。したがって、学習によるがん細胞認識能力が確保された対象体の免疫系は、全身で悪性の細胞を攻撃することができる。
すなわち、本発明のアブスコパルを誘導するワクチン化された組織細胞の投与は、免疫反応を触発させ、そして免疫系を活性化させるので、本発明のワクチン化された組織細胞の投与は、原発がんおよびその転移がんの治療および弱い免疫系を有するか、または抑制された免疫系を有する患者においてがん疾患の再発を防止するのに役立つ。
本発明による組成物を対象体に適用する順序およびこれによるアブスコパル効果と抗がん効果は、図1に図式化して示した。
本明細書において使用された用語「がん」とは、制御されない細胞成長と特徴づけられ、このような異常な細胞成長によって腫瘍と呼ばれる細胞塊が形成され、周囲の組織に浸透し、ひどい場合には、身体の他の器官に転移したりすることをいう。学問的には、新生物とも命名される。がんは、手術、放射線および化学療法で治療をしても、多くの場合に、根本的な治癒にならず、患者に苦痛を与え、究極的には、死に至る難治性慢性疾患であり、がんの発生要因としては、様々なものがあるが、内的要因と外的要因に区分する。正常細胞がどのような機序を経てがん細胞に形質転換されるかについては正確に糾明されていないが、相当数のがんが環境要因など外的因子によって影響を受けて発生することが知られている。内的要因としては、遺伝因子、免疫学的要因などがあり、外的要因としては、化学物質、放射線、ウイルスなどがある。がんの発生に関連する遺伝子には、腫瘍形成遺伝子(oncogenes)と腫瘍抑制遺伝子(tumor suppressor genes)があるが、これら間の均衡が上記で説明した内的あるいは外的要因によって崩れるとき、がんが発生する。本発明においてがんは、原発性がん、放射線療法が加えられたがん、放射線療法が加えられていないがん、転移がん、および再発がんを全部含む。また、本発明による組成物は、非免疫原性腫瘍またはがんの治療に特に適切であり得る。
また、本発明においてがんは、すべての種類の固形がんおよびすべての種類の血液がんが含まれ得る。非制限的な例示として、本発明のがんは、腺がん(adenocarcinoma)、脈絡膜メラノーマ(choroidal melanoma)、急性白血病(acute leukemia)、聴神経鞘腫(acoustic neurinoma)、膨大部がん(ampullary carcinoma)、肛門がん(anal carcinoma)、星状細胞腫(astrocytoma)、基底細胞がん(basal cell carcinoma)、膵臓がん(pancreatic cancer)、類腱腫(desmoid tumor)、膀胱がん(bladder cancer)、気管支がん(bronchial carcinoma)、非小細胞肺がん(NSCLC:non-small cell lung cancer)、乳がん(breast cancer)、バーキットリンパ腫(Burkitt’s lymphoma)、コーパスがん(corpus cancer)、原発不明がん(CUP:carcinoma of unknown primary)症候群、大腸がん(colorectal cancer)、小腸がん(small intestine cancer)、小腸腫瘍(small intestinal tumors)、卵巣がん(ovarian cancer)、子宮内膜がん(endometrial carcinoma)、上衣腫(ependymoma)、上皮性がん型(epithelial cancer types)、ユーイング腫瘍(Ewing’s tumors)、消化管腫瘍(gastrointestinal tumors)、胃がん(gastric cancer)、胆のうがん(gallbladder cancer)、 胆のうがん腫(gall bladder carcinomas)、子宮がん(uterine cancer)、子宮頸がん(cervical cancer)、膠芽細胞腫(glioblastomas)、婦人科腫瘍(gynecologic tumors)、耳鼻咽喉腫瘍(ear,nose and throat tumors)、血液学的腫瘍(hematologic neoplasias)、有毛細胞白血病(hairy cell leukemia)、尿道がん(urethral cancer)、皮膚がん(skin cancer)、皮膚睾丸がん(skin testis cancer)、脳腫瘍(brain tumors:神経膠腫(gliomas))、脳転移(brain metastases)、睾丸がん(testicle cancer)、脳下垂体腫瘍(hypophysis tumor)、カルチノイド(carcinoids)、カポジ肉腫(Kaposi’s sarcoma)、喉頭がん(laryngeal cancer)、生殖細胞腫(germ cell tumor)、骨がん(bone cancer)、結腸直腸がん(colorectal carcinoma)、頭頸部腫瘍(head and neck tumors:耳鼻咽喉領域の腫瘍)、結腸がん(colon carcinoma)、頭蓋咽頭腫(craniopharyngiomas)、口腔がん(oral cancer:口腔領域および唇上のがん)、中枢神経系のがん、肝がん(liver cancer)、肝転移(liver metastases)、白血病(leukemia)、眼瞼腫瘍(eyelid tumor)、肺がん(lung cancer)、リンパ節がん(lymph node cancer:ホジキン/非ホジキンの(Hodgkin’s/NonHodgkin’s))、リンパ腫(lymphomas)、胃がん(stomach cancer)、悪性黒色腫(malignant melanoma)、悪性新生物形成(malignant neoplasia)、消化管悪性腫瘍(malignant tumors gastrointestinal tract)、乳がん(breast carcinoma)、直腸がん(rectal cancer)、髄芽細胞腫(medulloblastomas)、黒色腫(melanoma)、髄膜腫(meningiomas)、ホジキン疾患(Hodgkin’s disease)、菌状息肉腫(mycosis fungoides)、鼻腔がん(nasal cancer)、神経鞘腫(neurinoma)、神経芽細胞腫(neuroblastoma)、腎臓がん(kidney cancer)、腎細胞がん(renal cell carcinomas)、非ホジキンリンパ腫(non-Hodgkin’s lymphomas)、乏突起膠腫(oligodendroglioma)、食道がん(esophageal carcinoma)、骨破壊性腫瘍(osteolytic carcinomas)と骨形成性がん(osteoplastic carcinomas)、骨肉腫(osteosarcomas)、卵巣がん(ovarial carcinoma)、膵臓がん(pancreatic carcinoma)、陰茎がん(penile cancer)、形質細胞腫(plasmocytoma)、頭頸部の扁平上皮がん(SCCHN:squamous cell carcinoma of the head and neck)、前立腺がん(prostate cancer)、咽頭がん(pharyngeal cancer)、直腸がん(rectal carcinoma)、網膜芽細胞腫(retinoblastoma)、膣がん(vaginal cancer)、甲状腺がん(thyroid carcinoma)、シュネーベルガー疾患(Schneeberger disease)、食道がん(esophageal cancer)、扁平上皮がん(spinalioma)、T細胞リンパ腫(T-cell lymphoma:菌状息肉腫)、胸腺腫(thymoma)、卵管がん(tube carcinoma)、眼腫瘍(eye tumors)、尿道がん(urethral cancer)、泌尿器系腫瘍(urologic tumors)、尿路上皮がん(urothelial carcinoma)、外陰がん(vulva cancer)、疣贅疾患(wart appearance)、軟部組織腫瘍(soft tissue tumors)、軟部組織肉腫(soft tissue sarcoma)、ウィルムス腫瘍(Wilm’s tumor)、子宮頸がん(cervical carcinoma)、および舌がん(tongue cancer)から成る群から選択される。例えば、星状細胞腫(astrocytomas)、膠芽細胞腫、および腎細胞がんから成る群から選択されることができる。
本発明は、がん患者の分離した腫瘍組織またはがん細胞に放射線照射および/または免疫学的処置を加えてワクチン化を誘導するものと見ることができる。したがって、本発明の一具現例において、前記処置が加えられた腫瘍組織またはがん細胞を含むがん予防用ワクチン組成物を製造することができ、前記ワクチン組成物は、がん患者の免疫体系が自分の身体組織と判断し、除去対象と認識しなかったがん細胞を除去対象と認識できるように機能を強化することができる(すなわち、がんに対する感受性増加)。また、前記ワクチン組成物は、転移がんが発生した場合、免疫系が前記転移がんも認識するようにし、患者の成功したがん治療後にも再発する新生がん細胞を認識できるように、がんに対する記憶を生成することを可能にする。本発明の組成物は、前記効果を総合的に発揮して、結果的に対象体の体内で個人化された腫瘍およびがんに対するワクチン化を引き起こす。言い換えれば、本発明の組成物は、免疫刺激剤のように作用して、対象体の免疫系ががん細胞を認識し、除去し、転移がんを根絶させ、成功裏したがん治療後に再発する新生のがん細胞を認識し、除去する機能を強化する。
本発明の一具現例において、前記腫瘍組織またはがん細胞は、がんの予防または治療が必要な個体から分離した腫瘍組織またはがん細胞であり得る。すなわち、前記腫瘍組織またはがん細胞は、がんの予防または治療が必要な個体の自己(autologous)腫瘍組織またはがん細胞であり得る。本発明の他の具現例において、前記腫瘍組織またはがん細胞は、がんの予防または治療が必要な個体とは異なる個体から分離した腫瘍組織またはがん細胞であり得る。すなわち、前記腫瘍組織またはがん細胞は、がんの予防または治療が必要な個体の同種異系(allogeneic)腫瘍組織またはがん細胞であり得る。したがって、本発明による医薬組成物は、有効成分として含まれた腫瘍組織またはがん細胞が分離したがん患者に投与されるものであってもよく(すなわち、死滅または弱毒化した自己腫瘍組織またはがん細胞を再投与する)、あるいは、前記腫瘍組織またはがん細胞が分離したがん患者とは異なる個体(すなわち、同種異系個体)に投与されるものであってもよい(すなわち、死滅または弱毒化した同種異系腫瘍組織またはがん細胞を投与する)。
特に、本発明による組成物は、がんを予防するための目的でがんが発生しない個体(すなわち、正常個体)に投与され得る。例えば、本発明による組成物は、がん患者から分離し、本発明による処置によって弱毒化または死滅した腫瘍組織またはがん細胞を有効成分として含むものであり、前記がん患者と同種異系の個体に投与されることを特徴とし、この際、前記個体は、がんが発生しない状態の個体であり得る。したがって、遺伝的、環境的理由でがんが発病する可能性がある個体であっても、本発明による処置によって弱毒化または死滅した同種異系の腫瘍組織またはがん組織を投与されて、免疫系ががんを経験および学習することによって、がんに対する免疫機能を強化することができ、したがって、がんの発生を予防したり遅延させることができる。
本発明のワクチン化された腫瘍組織またはがん細胞は、アブスコパル効果などを通じて全身で作用することができる。すなわち、本発明は、局所的ながん組織採取だけで全身的治療を可能にする。本発明による組成物は、全身で作用することができるので、既存の抗がん剤または放射線療法によっても発見されなかった腫瘍抗原を発見することができ、身体に負担を与える人為的な非侵襲、侵襲的な措置なくがんを治療する。そして、虚弱な患者にも別途の身体的負担なく、このような免疫誘発機能を誘導することができる。
本明細書において使用された用語「アブスコパル効果(Abscopal efffect)」は、放射線が直接照射された局所的部位の他に、放射線が照射されていない部位の転移腫瘍まで抑制される全身的抗がん効果を指す。したがって、アブスコパル効果は、局部腫瘍治療範囲を外れた身体内の他の部位に分布した腫瘍の縮小を誘発する。ただし、アブスコパル効果は、単に放射線照射の場合に限って誘発されるとは言えず、免疫剤による処置などによっても誘発され得る。
本発明においてアブスコパル効果を誘導する物質、すなわち、腫瘍抗原などがん細胞特異的抗体誘導物質は、広い意味でワクチンの一部と見なされる。したがって、アブスコパル効果誘導物質は、「アブスコパル効果誘導ワクチン」で表現され得る。
特に、本発明は、映像化方法(imaging methods)の状態では検出できない散在された細胞状態にある原発がんおよびその転移がんの治療に有用な免疫刺激剤として重要な役割をし、がん疾患の再発の防止に役立つ。このような免疫刺激方法は、免疫系を活性化する全身的なワクチン効果を引き起こし、これは、先行技術方法の状態では検出できない転移がんおよび原発がんの治療に特に役立ち、成功裏に治療されたがんの再発を防止するのに特に役立つ。
本発明によって下記の原発がん形態の治療を達成することができ、そして、下記のがん形態の転移がんを治療することができ、また、下記のがん形態の再発を防止することができる:
腺がん、脈絡膜メラノーマ、急性白血病、聴神経鞘腫、膨大部がん、肛門がん、星状細胞腫、基底細胞がん、膵臓がん、類腱腫、膀胱がん、気管支がん、非小細胞肺がん(NSCLC)、乳がん、バーキットリンパ腫、コーパスがん、原発不明がん症候群、大腸がん、小腸がん、小腸腫瘍、卵巣がん、子宮内膜がん、上衣腫、上皮性がん型、ユーイング腫瘍、消化管腫瘍、胃がん、胆のうがん、胆のうがん腫、子宮がん、子宮頸がん、頸がん、膠芽細胞腫、婦人科腫瘍、耳鼻咽喉腫瘍、血液学的腫瘍、有毛細胞白血病、尿道がん、皮膚がん、皮膚睾丸がん、脳腫瘍(神経膠腫)、脳転移、睾丸がん、脳下垂体腫瘍、カルチノイド、カポジ肉腫、喉頭がん、生殖細胞腫、骨がん、結腸直腸がん、頭頸部腫瘍(耳鼻咽喉領域の腫瘍)、結腸がん、頭蓋咽頭腫、口腔がん(口腔領域および唇上のがん)、中枢神経系のがん、肝がん、肝転移、白血病、眼瞼腫瘍、肺がん、リンパ節がん(ホジキン/非ホジキンの)、リンパ腫、胃がん、悪性黒色腫、悪性新生物形成、消化管悪性腫瘍、乳がん、直腸がん、髄芽細胞腫、黒色腫、髄膜腫、ホジキン疾患、菌状息肉腫、鼻腔がん、神経鞘腫、神経芽細胞腫、腎臓がん、腎細胞がん、非ホジキンリンパ腫、乏突起膠腫、食道がん、骨破壊性腫瘍と骨形成性がん、骨肉腫、卵巣がん、膵臓がん、陰茎がん、形質細胞腫、頭頸部の扁平上皮がん(SCCHN)、前立腺がん、咽頭がん、直腸がん、網膜芽細胞腫、膣がん、甲状腺がん、シュネーベルガー疾患、食道がん、扁平上皮がん、T細胞リンパ腫(菌状息肉腫)、胸腺腫、卵管がん、眼腫瘍、尿道がん、泌尿器系腫瘍、尿路上皮がん、外陰がん、疣贅疾患、軟部組織腫瘍、軟部組織肉腫、ウィルムス腫瘍、子宮頸がん、および舌がん。例えば、星状細胞腫(astrocytomas)、膠芽細胞腫、膵臓がん、気管支がん、乳がん、大腸がん、卵巣がん、胃がん、喉頭がん、悪性黒色腫、食道がん、子宮頸がん、肝がん、膀胱がん、および腎細胞がんの治療に特に適切であり得る。
言い換えれば、本発明による組成物は、患者の免疫系が前記言及されたがん形態のがん細胞が対象体の正常細胞と異なることを認知し、これを死滅させることを可能にする。
さらに、本発明による組成物は、がん患者から分離した腫瘍組織またはがん細胞に対して体外で放射線照射、抗がん剤処置などが行われるものであり、前記処置ががん患者に直接加えられるものではないので、前記処置による深刻な副作用が発生するおそれがない。例えば、患者から摘出した組織またはがん細胞は、完全死滅したり、成長増殖したりできない弱毒化状態で患者の体内に注入されるので、さらに他の突然変異がん細胞として存在できない。したがって、本発明の適用は、今まで開発された標準治療(外科的手術、放射線照射、抗がん治療)のうち1つまたはそれ以上を伴う標準治療および免疫学的治療療法などのような通常のがん治療法と組み合わせられるのに適切である。
本発明において、前記処置は、放射線照射であり得る。本発明において、放射線は、α線、β線、γ線、x線、UV、赤外線、近赤外線、重粒子線、および重陽子線などから選択され得るが、これに限定されるものではない。
がん患者から摘出した腫瘍組織またはがん細胞に放射線を照射する場合、次のような機序を期待することができる:一般的ながん細胞は、免疫系によって認識され得る因子を最大限隠しているが、放射線照射時に多様なMHC抗原が高いレベルで発現する。放射線照射によって死滅したがん細胞は、HMGB-1またはATPのような因子を多量で生成するが、このような因子は、先天性免疫系(innate innunity)を活性化する。例えば、放射線が照射されたがん細胞は、表面でのICAM-1の発現量が増加するので、免疫細胞がこれらをさらに容易に認識し攻撃することができる。このように放射線により死んだり死んでいくがん細胞は、免疫細胞が自分をさらによく識別し(Calreticulin)、殺せるように確実な標識(Fas受容体)を提示するだけでなく、免疫細胞を武装させる戦闘シグナル、すなわち活性シグナル(NKG2D)をさらに多く送る。また、放射線が照射されたがん細胞は、免疫細胞を誘導する(recruit)ケモカインをより多く生成する。したがって、本発明による、放射線が照射された腫瘍組織またはがん細胞を含む組成物をがん患者に投与する場合、免疫細胞が投与された腫瘍組織またはがん細胞の周辺に集まることができ、したがって、免疫細胞によるがん細胞の認識可能性がさらに高まる。したがって、本発明によって誘発されたワクチン効果は、対象体の身体内免疫系の活性化に寄与する。さらに、前述したように、本発明は、体外で放射線照射が行われるので、従来とは異なって、放射線による対象体の体内(in-vivo)がん組織の突然変異可能性を遮断することができる。
本発明において、前記放射線の照射線量は、1~500Gy、1~400Gy、1~300Gy、1~200Gy、1~100Gy、1~80Gy、1~50Gy、1~30Gy、1~10Gy、5~10Gy、10~200Gy、10~100Gy、10~80Gy、20~60Gy、30~60Gy、または40~60Gyであってもよいが、これに限定されない。
前記放射線は、単回または複数回投与され得る。例えば、単一量の放射線を照射せず、複数の線量当量を照射することができる。
本発明において、前記処置は、免疫抗がん剤であり得る。
本明細書において使用された用語「抗がん剤」とは、悪性腫瘍の治療のために使用される物質を総称する意味で使用された。大部分の抗がん剤は、がん細胞の各種代謝経路に介入して、主に核酸の合成を抑制したり、抗がん活性を示す薬剤である。現在がん治療に使用されている抗がん剤は、生化学的な作用機序によってアルキル化剤(alkylating agents)、代謝拮抗剤(antimetabolites)、抗生物質(antibiotics)、有糸分裂抑制剤(vinca alkaloid)、ホルモン剤およびその他の6個のカテゴリーに分類しているが、本発明による抗がん剤は、前記範疇に含まれなくてもよい。
免疫抗がん剤を用いた「免疫抗がん療法(cancer immunotherapy)」とは、人体の免疫体系を活性化させてがん細胞と戦うようにするがん治療法であり、免疫抗がん剤は、免疫体系の特異性(specificity)、記憶能力(memory)、適応力(adaptiveness)を増強させることによって抗がん効果を示す。すなわち人体の免疫システムを用いて正確にがん細胞のみを攻撃して、副作用が少なく、免疫システムの記憶能力と適応力を用いるので、免疫抗がん剤に反応性を示す患者は、持続的な抗がん効果を奏することができる。好ましくは、前記免疫抗がん剤は、免疫チェックポイント阻害剤、共刺激分子作動剤、サイトカイン治療剤、CAR-T細胞治療剤、および自己由来CD8+ T免疫細胞治療剤から成る群から選択された1つ以上であってもよいが、これに限定されない。免疫チェックポイント阻害剤(immune checkpoint inhibitors)は、がん細胞の免疫回避機序に関与する免疫チェックポイント(immune checkpoint)を抑制する製剤を意味する。一部のがん細胞は、免疫細胞の免疫チェックポイントを活用しながら免疫を回避するが、免疫チェックポイント阻害剤は、がん細胞およびT細胞の結合部位に結合して免疫回避シグナルを遮断することによって、免疫学的シナプスが形成されないようにし、これにより、免疫回避の妨害を受けないT細胞ががん細胞を破壊する機序を有している。前記免疫チェックポイント阻害剤は、PD-L1阻害剤、PD-1阻害剤、CTLA-4阻害剤、LAG3阻害剤、TIM3阻害剤、4-1BB阻害剤、LAG-3阻害剤、B7-H4阻害剤、HVEM阻害剤、TIM4阻害剤、GAL9阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、TIGIT阻害剤、およびBTLA阻害剤から成る群から選択された1つ以上であってもよいが、これに限定されない。前記阻害剤は、具体的な種類に限定されず、ターゲット(免疫チェックポイントタンパク質)の機能または発現を抑制できるものであれば、制限なく含まれるが、具体的な例示としては、抗体またはその断片(Fab、Fab’、F(ab’)2、scFv、(scFv)2、Fv、dsFv、diabody、nanobody、Fd、およびFd’など)、化合物、その他ペプチドなどがある。商用化された免疫チェックポイント阻害剤の例示としては、ペムブロリズマブ(Keytruda)、イピリムマブ(Yervoy)、ニボルマブ(Opdivo)、アテゾリズマブ(Tecentriq)、セミプリマブ(Libtayo)、アテゾリズマブ(Tecentriq)、アベルマブ(Bavencio)、デュルバルマブ(Imfinzi)、トレメリムマブ(Imjuno)、レラトリマブ、ニボルマブなどがあるが、これに限定されるものではない。
免疫療法として免疫抗がん剤の他に免疫細胞療法が含まれ得る。免疫細胞の遺伝子改変は、がんに対する免疫細胞療法として良く知られている。これらの免疫細胞療法は、自己(autologous)または同種異系(allogeneic)免疫細胞を操作して、必要な対象体に投与することを基礎とする。免疫細胞基盤の療法は、自然殺傷細胞療法、樹状細胞療法およびナイーブ(naive)T細胞、ヘルパーT細胞と知られたエフェクターT細胞、細胞毒性T細胞および調節性T細胞(Treg)などの細胞免疫療法を含む。
遺伝子改変免疫細胞は、T細胞であり得る。他の具現例において、T細胞は、ナイーブT細胞である。他の具現例において、T細胞は、ナイーブCD4+ T細胞である。他の具現例において、T細胞は、ナイーブT細胞である。他の具現例において、T細胞は、ナイーブCD8+ T細胞である。他の具現例において、遺伝子改変免疫細胞は、自然殺傷(NK)細胞である。他の具現例において、遺伝子改変免疫細胞は、樹状細胞である。さらに他の具現例において、遺伝子改変T細胞は、細胞毒性Tリンパ球(CTL細胞)である。他の具現例において、遺伝子改変T細胞は、調節性T細胞(Treg)である。他の具現例において、遺伝子改変T細胞は、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞である。他の具現例において、遺伝子改変T細胞は、遺伝子改変T細胞受容体(TCR)細胞である。
免疫療法は、サイトカインを含む。サイトカインは、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、IL-2のようなインターロイキンおよび/またはIFN-アルファのようなインターフェロンである。腫瘍標的された免疫反応を高めるための追加接近法には、追加免疫チェックポイント阻害が含まれる。免疫チェックポイント阻害は、抗CTLA4、抗PD-1、抗PD-L1、抗PD-L2、抗TIM-3、抗LAG-3、抗A2aRまたは抗KIR抗体を含む。免疫療法は、抗OX40抗体、抗GITR抗体、抗CD137抗体、抗CD40抗体および抗CD27抗体のような共刺激受容体作用剤を含む。免疫療法は、T調節細胞(T調節)、骨髄由来抑制細胞(MDSC)およびがん関連線維芽細胞(CAF)の抑制を含む。免疫療法は、ナチュラルキラー(NK)細胞、マクロファージおよび樹状細胞のような先天性免疫細胞の刺激を含む。追加免疫刺激治療剤には、IDO阻害剤、TGF-ベータ阻害剤、IL-10阻害剤、インターフェロン遺伝子刺激剤(STING)作用剤、トール様受容体(TLR)作用剤(例えば、TLR7、TLR8またはTLR9)、腫瘍ワクチン(例えば、全体腫瘍細胞ワクチン、ペプチドおよび組換え腫瘍関連抗原ワクチン)、および養子細胞療法(ACT)(例えば、T細胞、ナチュラルキラー細胞、TILおよびLAK細胞)、および遺伝子操作された受容体(例えば、キメラ抗原受容体(CAR)およびT細胞受容体(TCR)とのACTが含まれる。これらの製剤の組み合わせ、例えば、免疫チェックポイント阻害剤の組み合わせ、チェックポイント阻害+T細胞共刺激受容体の作用、およびチェックポイント阻害+TIL ACTが使用され得る。追加抗がん治療は、免疫チェックポイント阻害剤(例えば、アベルマブ)、4-1BB(CD-137)作用剤(例えば、ウトミルマブ)およびOX40(TNFRS4)作用剤の組み合わせを含む。
本発明による組成物は、特定の処理が加えられた1種の腫瘍細胞またはがん細胞のみを有効成分として含むこともできるが、2以上の腫瘍組織またはがん細胞を含むこともできる。この際、前記2以上の腫瘍組織またはがん細胞は、それぞれ同じ種類の処置が加えられたものであってもよいが、互いに異なる種類の処置が加えられたものであってもよい。
本発明による組成物が2以上の腫瘍組織またはがん細胞を含む場合、前記組成物は、前記2以上の腫瘍組織またはがん細胞が混合された混合剤の形態であり得る。すなわち、この際、前記2以上の腫瘍組織またはがん細胞は、同時に投与され得る。
前記組成物は、前記2以上の腫瘍組織またはがん細胞がそれぞれ製剤化され、同時に(simultaneously)または順次に(sequentially)投与される形態であり得る。この場合、前記組成物は、前記腫瘍組織またはがん細胞の同時または順次投与のための併用投与用医薬組成物であり得る。この際、順次投与の場合、投与順序に制限されるものではなく、患者の状態などによって投与療法は、適切に調節され得る。
また、本発明による組成物は、その他抗がん療法と併用され得る。本発明による組成物は、アブスコパル効果を通じて抗がん療法に対する個体の感受性を増加させ、免疫反応に関与する免疫細胞および免疫調節因子の活性およびレベルを調節することによって、抗がん剤の抗がん効果を最大化させることができる。したがって、本発明の組成物は、併用される抗がん療法の抗がん効果を増進させ、副作用を減少させることができる。また、本発明による組成物を放射線療法および免疫抗がん剤と併用する場合、腫瘍成長がより効果的に抑制されるだけでなく、放射線療法によるアブスコパル効果がさらに増加し、がん転移が減少することが確認された。また、併用療法による優れた抗がん効果は、腫瘍および脾臓内で抗がん活性の免疫細胞が増加し、血清内抗がんインターフェロンレベルが増加した結果であることが確認された。これに加えて、本発明による組成物は、抗がん療法と併用時に50日の長期間にもかかわらず、毒性などの副作用が発生せず、生存率を維持させることを確認した。
本発明の一実施例によれば、本発明による組成物は、1日1回3~4日間隔で合計1~3回、1~2回、または2~3回投与する場合、毒性を示さず、生存率が維持されることを確認した。これより、本発明による組成物は、1~3回投与され得るが、これに制限されない。
本明細書において使用された用語「併用」は、治療療法の個別成分を同時に、順次に、または個別的に投与(処理)する方式で行うことができる。2以上の抗がん療法を同時に、または順次に行ったり、あるいは一定のまたは定められない間隔で交互に行うなどの方法で併用治療効果を得るものであり、併用治療法は、これに限定されないが、例えば、反応程度、反応速度、疾患進行までの期間または生存期間を通じて測定された効能が併用治療法の成分のうち1つまたは残りを通常の用量で投薬して得ることができる効能よりも治療学的に優れかつ相昇効果を提供できるものと定義され得る。
本発明による組成物は、放射線療法、化学抗がん剤療法、標的抗がん剤療法、および免疫抗がん剤療法から成る群から選択された1つ以上と併用され得るが、これに制限されない。
本発明において「標的抗がん剤」は、がん細胞やがん組織で特異的に変化するタンパク質や遺伝子を標的とし、がんの成長および発生に関与する分子活動を妨害することによって抗がん効果を示す製剤を意味する。前記標的抗がん剤は、チロシンキナーゼ阻害剤(tyrosine kinase inhibitor,TKI)、PARP阻害剤(poly-ADP ribose polymerase inhibitors)、血管新生阻害剤(angiogenesis inhibitor)、CDK4/6阻害剤(cyclin-dependent kinases 4/6 inhibitor)、ホルモン治療剤(hormonal therapy drugs)、および抗体薬物接合体(antibody-drug conjugates)から成る群から選択される1種以上であってもよいが、これに制限されるものではない。
本明細書において使用された用語「化学抗がん剤」は、「細胞毒性抗がん剤」または「化学薬物抗がん剤」などの用語とも呼ばれる1世代抗がん剤を意味する。
本発明による組成物は、放射線療法および免疫抗がん剤療法と併用されることを特徴とする。免疫抗がん剤および免疫抗がん療法に関する具体的な説明は、前述したので省略する。
本発明による組成物は、前記抗がん療法と同時に、別途に、または順次に投与され得る。また、各抗がん療法は、繰り返し行われ得る。
例えば、本発明による組成物は、前記抗がん療法実行1日~3日、1日~5日、1日~7日、1日~10日、1日~20日、1日~30日、5日~15日、5日~20日前、10分~2時間、10分~1時間、10分~50分、または10分~30分前に投与され得、前記抗がん療法と同時に投与され得、前記抗がん療法実行後5分~10分、30分~1時間、6時間~12時間、12時間~24時間、1日~3日、1日~5日、1日~7日、1日~10日、1日~20日、1日~30日、5日~15日、または5日~20日後に投与されることもできる。また、本発明による組成物は、前記抗がん療法実行前後に投与され得る。
前記抗がん療法には、制限がなく、当業界に知られたすべての抗がん療法が含まれ得る。非制限的な例示として、外科的療法、化学療法(例えば、タンパク質キナーゼ阻害剤またはEGFR-標的化治療剤の投与)、塞栓術療法、化学塞栓療法、放射線療法、冷凍療法、高熱治療、光線療法、放射線切除療法、ホルモン療法、免疫療法、小分子療法、受容体キナーゼ阻害剤療法、抗血管形成療法、サイトカイン療法または生物学的療法、例えば、単クローン抗体、siRNA、miRNA、アンチセンスオリゴヌクレオチド、リボザイムまたは遺伝子療法などがある。
抗がん剤による処置には、アクチノマイシンD(actinomycin D)、アミノグルテチミド(aminoglutethimide)、アムサクリン(amsacrin)、アナストロゾール(anastrozol)、プリンおよびピリミジン塩基の拮抗剤、アントラサイクリン(anthracycline)、アロマターゼ阻害剤(aromatase inhibitors)、アスパラギナーゼ(asparaginase)、抗エストロゲン(antiestrogenes)、ベキサロテン(bexaroten)、ブレオマイシン(bleomycin)、ブセレリン(buserelin)、ブスルファン(busulfan)、カンプトテシン誘導体(camptothecin derivates)、カペシタビン(capecitabin)、カルボプラチン(carboplatin)、カルムスチン(carmustine)、クロラムブシル(chlorambucil)、クラドリビン(cladribine)、シクロホスファミド(cyclophosphamide)、シタラビン(cytarabin)、シトシンアラビノシド(cytosine arabinoside)、アルキル化静菌剤(alkylating cytostatics)、ダカルバジン(dacarbazine)、ダクチノマイシン(dactinomycin)、ダウノルビシン(daunorubicin)、ドセタキセル(docetaxel)、ドキソルビシン(doxorubicin:アドリアマイシン(adriamycin))、ドキソルビシンリポ(doxorubicin lipo:リポドックス)、エピルビシン(epirubicin)、エストラムスチン(estramustine)、エトポシド(etoposid)、エキセメスタン(exemestan)、フルダラビン(fludarabin)、フルオロウラシル(fluorouracil)、葉酸拮抗剤(folic acid antagonists)、フォルメスタン(formestan)、ゲムシタビン(gemcitabin)、グルココルチコイド(glucocorticoides)、ゴセレリン(goserelin)、ホルモン拮抗剤(hormone antagonists)、ハイカムチン(hycamtin)、ヒドロキシウレア(hydroxy urea)、イダルビシン(idarubicin)、イホスファミド(ifosfamid)、イマチニブ(imatinib)、イリノテカン(irinotecan)、レトロゾール(letrozole)、リュープロレリン(leuprorelin)、ロムスチン(lomustin)、メルファラン(melphalan)、メルカプトプリン(mercaptopurine)、メトトレキサート(methotrexate)、ミルテフォシン(miltefosine)、マイトマイシン(mitomycin)、有糸分裂抑制剤(mitosis inhibitors)、ミトキサントロン(mitoxantron)、ニムスチン(nimustine)、オキサリプラチン(oxaliplatin)、パクリタキセル(paclitaxel)、ペントスタチン(pentostatin)、プロカルバジン(procarbazine)、タモキシフェン(tamoxifen)、テモゾロマイド(temozolomide)、テニポシド(teniposid)、テストラクトン(testolacton)、チオテパ(thiotepa)、チオグアニン(thioguanine)、トポイソメラーゼ阻害剤(topoisomerase inhibitors)、トポテカン(topotecan)、トレオスルファン(treosulfan)、トレチノイン(tretinoin)、トリプトレリン(triptorelin)、トロホスファミド(trofosfamide)、ビンブラスチン(vinblastine)、ビンクリスチン(vincristine)、ビンデシン(vindesine)、ビノレルビン(vinorelbine)、または細胞毒性活性を有する抗生剤などがある。
免疫剤による処置には、一般的に、がん細胞を標的して破壊するための免疫エフェクター細胞および分子の使用に依存する。免疫エフェクターは、例えば、腫瘍細胞の表面上に存在する一部のマーカーに特異的な抗体であり得る。抗体は、単独で療法のエフェクターとして機能することができるか、細胞死滅に実際影響を及ぼす他の細胞を募集することができる。また、抗体は、薬物または毒素(化学治療剤、放射性核種、リシンA鎖、コレラ毒素、百日咳毒素など)に接合され、単に標的化剤として機能することができる。選択的に、エフェクターは、細胞標的と直接または間接的に相互作用する表面分子を伝達するリンパ球であり得る。多様なエフェクター細胞には、細胞毒性T細胞およびNK細胞だけでなく、キメラ抗原受容体を発現するように改変されたこのような細胞類型の遺伝子操作された変異体が含まれる。
骨髄由来先天免疫系細胞の数を増加させるためのGM-CSF、先天および適応免疫を抑制するT調節細胞を除去するための低用量シクロホスファミドまたはPI3K阻害剤および骨髄由来阻害剤細胞を除去するための5FU、PI3K阻害剤またはヒストン脱アセチル化酵素阻害剤をはじめとする他の補充免疫療法が前記療法に追加され、その効能をさらに向上させることができる。
また、免疫療法は、インターロイキン、例えば、IL-2、またはインターフェロン、例えば、INFαの投与を含んでもよい。
p53、ADP、および/またはMDA-7遺伝子療法およびCD122/CD132作用剤と組み合わせることができる免疫療法の例は、免疫補助剤(例えば、ウシ結核菌、熱帯熱源虫、ジニトロクロロベンゼンおよび芳香族化合物)、サイトカイン療法、遺伝子療法および単クローン抗体である。したがって、本出願に記載されたp53、ADP、および/またはMDA-7遺伝子療法と一緒に1つ以上の抗がん療法が使用され得ることが考慮される。
p53、ADPおよび/またはMDA-7遺伝子療法およびCD122/CD132作用剤と組み合わせることができるさらに他の免疫療法には、免疫チェックポイント阻害剤、共刺激受容体作用剤、先天免疫細胞刺激剤または先天免疫活性化剤が含まれる。特定の態様において、免疫チェックポイント阻害剤は、CTLA-4、PD-1、PD-L1、PD-L2、LAG-3、BTLA、B7H3、B7H4、TIM3、KIR、またはA2aRの阻害剤である。特定の態様において、少なくとも1つの免疫チェックポイント阻害剤は、抗殺害細胞免疫グロブリン様受容体(KIR)抗体である。
一部の態様において、少なくとも1つの免疫チェックポイント阻害剤は、ヒト細胞予定死1(PD-1)軸結合拮抗剤である。特定の態様において、PD-1軸結合拮抗剤は、PD-1結合拮抗剤、PDL1結合拮抗剤およびPDL2結合拮抗剤から成る群から選択される。一部の態様において、PD-1軸結合拮抗剤は、PD-1結合拮抗剤である。特定の態様において、PD-1結合拮抗剤は、PD-1のPDL1および/またはPDL2に対する結合を抑制する。特に、PD-1結合拮抗剤は、単クローン抗体またはその抗原結合断片である。
共刺激受容体作用剤は、抗OX40抗体、抗GITR抗体、抗CD137抗体、抗CD40または抗CD27抗体であり得る。先天免疫細胞の刺激剤は、KIR単クローン抗体、細胞毒性抑制受容体の阻害剤、およびトール様受容体を含むが、これに制限されない。ナチュラルキラー(NK)細胞、マクロファージおよび樹状細胞のような先天免疫細胞の活性化剤は、IDO阻害剤、TGF阻害剤、IL-10阻害剤を含む。先天免疫の例示的な活性化剤は、インドキシモドである。
免疫療法は、T調節細胞、骨髄由来抑制細胞(MDSC)およびがん関連線維芽細胞(CAF)の抑制を含んでもよい。一部の具体例において、免疫療法は、腫瘍ワクチン(例えば、全体腫瘍細胞ワクチン、樹状細胞ワクチン、DNAおよび/またはRNA発現ワクチン、ペプチドおよび組換え腫瘍関連抗原ワクチン)または養子細胞療法(ACT)(例えば、T細胞、ナチュラルキラー細胞、TILおよびLAK細胞)である。T細胞および/またはナチュラルキラー細胞は、特定の腫瘍抗原に対するキメラ抗原受容体(CAR)またはT細胞受容体(TCR)で操作され得る。本発明において使用されたキメラ抗原受容体(またはCAR)は、T細胞またはナチュラルキラー細胞で発現されるとき、CARの特異性をT細胞またはナチュラルキラー細胞に付与する関心抗原に特異的な任意の操作された受容体を指すことができる。キメラ抗原受容体を発現するT細胞またはナチュラルキラー細胞が標準分子技術を使って生成されると、養子細胞伝達のような技術と同様に、これを患者に導入することができる。
免疫療法は、1つ以上のがん抗原、特にタンパク質またはその免疫原性断片、前記がん抗原をエンコーディングするDNAまたはRNA、特にタンパク質またはその免疫原性断片、がん細胞溶解物および/または腫瘍細胞から得たタンパク質製剤を含むがんワクチンであり得る。本願において使用されたがん抗原は、がん細胞に存在する抗原性物質である。原則的に、正常細胞に比べてがん細胞で上向き調節されるか、突然変異によって構造が異常な、がん細胞で生産されるタンパク質は、がん抗原として作用することができる。原則的に、がん抗原は、突然変異されるか、過発現した腫瘍遺伝子および腫瘍抑制因子遺伝子の生成物、他の突然変異された遺伝子の生成物、 過発現するか、異常に発現した細胞タンパク質、発ガン性ウイルスによって生成されたがん抗原、腫瘍胎児抗原、改変された細胞表面糖脂質および糖タンパク質または細胞類型特異的分化抗原であり得る。がん抗原の例には、rasおよびp53遺伝子の異常または過発現した生成物が含まれる。他の例には、組織分化抗原、突然変異タンパク質抗原、発がん性ウイルス抗原、がん・精巣抗原および血管または基質特異的抗原が含まれる。組織分化抗原は、特定類型の組織に特異的な抗原である。突然変異タンパク質抗原は、正常細胞にこのようなタンパク質が含まれてはならないので、がん細胞に格別に特異的である可能性がある。正常細胞は、MHC分子で正常タンパク質抗原を表示するが、がん細胞は、突然変異形態を表示する。一部のウイルスタンパク質は、がん形成と関連があり、一部のウイルス抗原もがん抗原である。
免疫療法は、抗体、例えば、多クローン抗体製剤の一部であってもよく、または単クローン抗体であり得る。抗体は、ヒト化抗体、キメラ抗体、抗体断片、二重特異的断片または単鎖抗体であり得る。本願に開示された抗体は、抗体断片、例えば、Fab、Fab’およびF(ab’)2、Fd、単鎖Fv(scFv)、単鎖抗体、二硫化結合したFv(sdfv)およびVLまたはVHドメインを含む断片を含むが、これに制限されるものではない。一部の態様において、抗体またはその断片は、表皮成長因子受容体(EGFR1、Erb-B1)、HER2/neu(Erb-B2)、CD20、血管内皮成長因子(VEGF)、インスリン様成長因子受容体(IGF-1R)、TRAIL受容体、上皮細胞接着分子、癌胎児性抗原、前立腺特異的膜抗原、ムチン-1、CD30、CD33、またはCD40に特異的に結合する。
本発明に提供された組成物と組み合わせて使用できる単クローン抗体の例には、制限なく、トラスツズマブ(抗HER2/neu抗体);ペルツズマブ(抗HER2 mAb);セツキシマブ(表皮成長因子受容体EGFRに対するキメラ単クローン抗体);パニツムマブ(抗EGFR抗体);ニモツズマブ(抗EGFR抗体);ザルツムマブ(抗EGFR mAb);ネシツムマブ(抗EGFR mAb);MDX-210(ヒト化抗HER-2二重特異的抗体);MDX-210(ヒト化抗HER-2二重特異的抗体);MDX-447(ヒト化抗EGF受容体二重特異的抗体);リツキシマブ(キメララット科/ヒト抗CD20 mAb);オビヌツズマブ(抗CD20 mAb);オファツムマブ(抗CD20 mAb);トシツモマブ-I131(抗CD20 mAb);イブリツモマブチウキセタン(抗CD20 mAb);ベバシズマブ(抗VEGF mAb);ラムシルマブ(抗VEGFR2 mAb);ラニビズマブ(抗VEGF mAb);アフリベルセプト(IgG1 Fcに融合したVEGFR1およびVEGFR2の細胞外ドメイン);AMG386(IgG1 Fcに融合したアンジオポイエチン-1および-2結合ペプチド);ダラツムマブ(抗IGF-1R mAb);ゲムツズマブオゾガマイシン(抗CD33 mAb);アレムツズマブ(抗カムパス-1/CD52 mAb);ブレンツキシマブベドチン(抗CD30 mAb);カツマキソマブ(上皮細胞接着分子およびCD3を標的とする二重特異的mAb);ナムツモマブ(抗5T4 mAb);ジレンツキシマブ(抗炭酸脱水酵素ix);またはファルレツズマブ(抗葉酸受容体)が含まれる。他の例としては、Panorex(登録商標)(17-1A)(ラット科単クローン抗体またはキメララット科単クローン抗体);BEC2(抗イディオタイプmAb、GDエピトープ模倣)(BCGを含む);Oncolym(Lym-1単クローン抗体);SMART M195 Ab、ヒト化13’1 LYM-1(Oncolym)、Ovarex(B43.13、抗イディオタイプマウスmAb);腺がんでEGP40(17-1A)汎がん抗原に結合する3622W94 mAb;Zenapax(SMART抗Tac(IL-2受容体);SMART M195 Ab、ヒト化Ab、ヒト化);NovoMAb-G2(汎がん特異的Ab);TNT(ヒストン抗原に対するキメラmAb);TNT(ヒストン抗原に対するキメラmAb);Gliomab-H(単クローン-ヒト化Abs);GNI-250 Mab;EMD-72000(キメラ-EGF拮抗剤);LymphoCide(ヒト化IL.L.2抗体);およびMDX-260二重特異的、標的GD-2、ANA Ab、SMART IDIO Ab、SMART ABL 364 AbまたはImmuRAITCEAが含まれる。
抗体のさらに他の例には、ザヌリムマブ(抗CD4 mAb)、ケリキシマブ(抗CD4 mAb);イフィリムマブ(MDX-101;抗CTLA-4 mAb);トレミリムマブ(抗CTLA-4 mAb);(ダクリズマブ(抗CD25/IL-2R mAb);バシリキシマブ(抗CD25/IL-2R mAb);MDX-1106(抗PD1 mAb);GITRに対する抗体;GC1008(抗TGF-抗体);メテリムマブ/CAT-192(抗TGF-抗体);レルデリムマブ/CAT-152(抗TGF-抗体);ID11(抗TGF-抗体);デノスマブ(抗RANKL mAb);BMS-663513(ヒト化抗4-1BB mAb);SGN-40(ヒト化抗CD40 mAb);CP870、893(ヒト抗CD40 mAb);インフリキシマブ(キメラ抗TNF mAb;アダリムマブ(ヒト抗TNF mAb);セルトリズマブ(ヒト化Fab抗TNF);ゴリムマブ(抗TNF);エタネルセプト(IgG1 Fcに融合したTNFRの細胞外ドメイン);ベラタセプト(Fcに融合したCTLA-4の細胞外ドメイン);アバタセプト(Fcに融合したCTLA-4の細胞外ドメイン);ベリムマブ(抗Bリンパ球刺激剤);ムロモマブ-CD3(抗CD3 mAb);オテリキシズマブ(抗CD3 mAb);テプリズマブ(抗CD3 mAb);トシリズマブ(抗IL6R mAb);REGN88(抗IL6R mAb);ウステキヌマブ(抗IL-12/23 mAb);ブリアキヌマブ(抗IL-12/23 mAb);ナタリズマブ(抗αインテグリン);ベドリズマブ(抗α4β7インテグリンmAb);T1 h(抗CD6 mAb);エプラツズマブ(抗CD22 mAb);エファリズマブ(抗CD11a mAb);およびアタシセプト(Fcと融合したカルシウム調節リガンド相互作用剤および膜経由活性化剤の細胞外ドメイン)が含まれる。
本発明による組成物が腫瘍組織を含む場合、前記腫瘍組織は、粉砕され、溶液に希釈または溶解した状態であり得る。粉砕の方法には、物理的衝撃、破砕、湿式および乾式粉砕、崩解、凍結低温粉砕(cryo-milling)切削などがある。前記溶液は、水または水を主成分とする液体、緩衝液、登場額、食塩水などであってもよいが、特別な種類に制限されるものではない。
また、前記組成物が2以上の腫瘍組織を含む場合、前記2以上の腫瘍組織は、その粉砕粒子サイズが互いに同じでも異なっていてもよい。
また、本発明は、前記組成物を含むがんの予防または治療用キットを提供する。本発明によるキットは、前記組成物の他にも、がんの予防または治療に通常必要な他の構成成分、組成物、溶液、装置などを制限なく含んでもよく、特に本発明による組成物の適切な使用および保管などを指示する説明書などを含んでもよい。
本発明の組成物内の前記腫瘍組織または前記がん細胞の含有量は、疾患の症状、症状の進行程度、患者の状態などによって適切に調節可能であり、例えば、全体組成物の重量を基準として0.0001~99.9重量%、または0.001~50重量%であってもよいが、これに限定されるものではない。前記含有量の割合は、溶媒を除去した乾燥量を基準とする値である。
本発明による医薬組成物は、医薬組成物の製造に通常使用する適切な担体、賦形剤および希釈剤をさらに含んでもよい。前記賦形剤は、例えば、希釈剤、結合剤、崩解剤、滑沢剤、吸着剤、保湿剤、フィルム-コーティング物質、および制御放出添加剤から成る群から選択された1つ以上でありうる。
本発明による医薬組成物は、それぞれ通常の方法によって散剤、顆粒剤、徐放性顆粒剤、腸溶性顆粒剤、液剤、点眼剤、エリキシル剤、乳剤、懸濁液剤、酒精剤、トローチ剤、芳香水剤、リモナーデ剤、精製、徐放性錠剤、腸溶性錠剤、舌下錠、硬質カプセル剤、軟質カプセル剤、徐放性カプセル剤、腸溶性カプセル剤、丸剤、チンキ剤、軟エキス剤、乾燥エキス剤、流動エキス剤、注射剤、カプセル剤、灌流液、硬膏剤、ローション剤、パスタ剤、噴霧剤、吸入剤、パッチ剤、滅菌注射溶液、またはエアロゾルなどの外用剤などの形態に剤形化して使用することができ、前記外用剤は、クリーム、ジェル、パッチ、噴霧剤、軟膏剤、硬膏剤、ローション剤、リニメント剤、パスタ剤またはカタプラズマ剤などの剤形を有することができる。
本発明による医薬組成物に含まれ得る担体、賦形剤および希釈剤としては、ラクトース、デキストロース、スクロース、オリゴ糖、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、デンプン、アカシアガム、アルギネート、ゼラチン、カルシウムホスフェート、カルシウムシリケート、セルロース、メチルセルロース、微晶質セルロース、ポリビニルピロリドン、水、メチルヒドロキシベンゾアート、プロピルヒドロキシベンゾアート、タルク、マグネシウムステアレートおよび鉱物油が挙げられる。
製剤化する場合には、通常使用する充填剤、増量剤、結合剤、湿潤剤、崩解剤、界面活性剤などの希釈剤または賦形剤を使用して調製する。
本発明による錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、トローチ剤の添加剤としてコーンスターチ、ジャガイモデンプン、小麦デンプン、乳糖、白糖、ブドウ糖、果糖、D-マンニトール、沈降炭酸カルシウム、合成ケイ酸アルミニウム、リン酸一水素カルシウム、硫酸カルシウム、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、精製ラノリン、微結晶セルロース、デキストリン、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カオリン、ヨウ素、コロイド状シリカゲル、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)1928、HPMC2208、HPMC2906、HPMC2910、プロピレングリコール、カゼイン、乳酸カルシウム、プリモジェルなど賦形剤;ゼラチン、アラビアガム、エタノール、寒天粉、酢酸フタル酸セルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ブドウ糖、精製水、カゼインナトリウム、グリセリン、ステアリン酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、微結晶セルロース、デキストリン、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシメチルセルロース、精製セラック、デンプン糊、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどの結合剤が使用でき、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、コーンスターチ、寒天粉、メチルセルロース、ベントナイト、ヒドロキシプロピルスターチ、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クエン酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、無水ケイ酸、 L-ヒドロキシプロピルセルロース、デキストラン、イオン交換樹脂、酢酸ポリビニル、ホルムアルデヒド処理カゼインおよびゼラチン、アルギン酸、アミロース、グア―ガム(Guar gum)、重曹、ポリビニルピロリドン、リン酸カルシウム、ゲル化デンプン、アラビアガム、アミロベクチン、ペクチン、ポリリン酸ナトリウム、エチルセルロース、白糖、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、D-ソルビトール液、軽質無水ケイ酸など崩解剤;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、水素化植物油(Hydrogenated vegetable oil)、タルク、石松子、カオリン、ワセリン、ステアリン酸ナトリウム、カカオ脂、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸マグネシウム、ポリエチレングリコール(PEG)4000、PEG6000、流動パラフィン、水素添加大豆油(Lubri wax)、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ラウリル硫酸ナトリウム、酸化マグネシウム、マクロゴール(Macrogol)、合成ケイ酸アルミニウム、無水ケイ酸、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン油、パラフィン油、ポリエチレングリコール脂肪酸エーテル、デンプン、塩化ナトリウム、酢酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、DL-ロイシン、軽質無水ケイ酸などの滑沢剤;が使用できる。
本発明による液剤の添加剤としては、水、希塩酸、希硫酸、クエン酸ナトリウム、モノステアリン酸スクロース類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル類(ツインエステル)、ポリオキシエチレンモノアルキルエテール類、ラノリンエーテル類、ラノリンエステル類、酢酸、塩酸、アンモニア水、炭酸アンモニウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、プロラミン、ポリビニルピロリドン、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどが使用できる。
本発明によるシロップ剤には、白糖の溶液、他の糖類あるいは甘味剤などが使用でき、必要に応じて芳香剤、着色剤、保存剤、安定剤、懸濁化剤、乳化剤、粘稠剤などが使用できる。
本発明による乳剤には、精製水が使用でき、必要に応じて乳化剤、保存剤、安定剤、芳香剤などが使用できる。
本発明による懸濁剤には、アカシア、トラガカンタ、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、微結晶セルロース、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、HPMC1828、HPMC2906、HPMC2910などの懸濁化剤が使用でき、必要に応じて界面活性剤、保存剤、安定剤、着色剤、芳香剤が使用できる。
本発明による注射剤には、注射用蒸留水、0.9%塩化ナトリウム注射液、リンゲル注射液、デキストロース注射液、デキストロース+塩化ナトリウム注射液、ピイジー(PEG)、乳酸リンゲル注射液、エタノール、プロピレングリコール、非揮発性油-ゴマ油、綿実油、落花生油、ダイズ油、とうもろこし油、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、安息香酸ベンゼンのような溶剤;安息香酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、ヨウ素、ウレタン、モノエチルアセトアミド、ブタゾリジン、プロピレングリコール、ツイン類、ニコチン酸アミド、ヘキサミン、ジメチルアセトアミドのような溶解補助剤;弱酸およびその塩(酢酸と酢酸ナトリウム)、弱塩基およびその塩(アンモニアおよび酢酸アンモニウム)、有機化合物、タンパク質、アルブミン、ペプトン、ガム類のような緩衝剤;塩化ナトリウムのような等張剤;重亜硫酸ナトリウム(NaHSO3)二酸化炭素ガス、メタ重亜硫酸ナトリウム(Na2S2O5)、亜硫酸ナトリウム(Na2SO3)、窒素ガス(N2)、エチレンジアミンテトラ酢酸のような安定剤;ソジウムビサルファイト0.1%、ソジウムホルムアルデヒドスルホキシレート、チオウレア、エチレンジアミンテトラ酢酸ジナトリウム、アセトンソジウムビサルファイトのような硫酸化剤;ベンジルアルコール、クロロブタノール、塩酸プロカイン、ブドウ糖、グルコン酸カルシウムのような無痛化剤;CMCナトリウム、アルギン酸ナトリウム、ツイン80、モノステアリン酸アルミニウムのような懸濁化剤を含んでもよい。
本発明による坐剤には、カカオ脂、ラノリン、ウィテプソル、ポリエチレングリコール、グリセロゼラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸とオレイン酸の混合物、スバナル(Subanal)、綿実油、落花生油、ヤシ油、カカオバター+コレステロール、レシチン、ラネットワックス、モノステアリン酸グリセロール、ツインまたはスパン、イムハウゼン(Imhausen)、モノレン(モノステアリン酸プロピレングリコール)、グリセリン、アデプスソリダス(Adeps solidus)、ブチラムテゴ-G(Buytyrum Tego-G)、セベスファーマ16(Cebes Pharma 16)、ヘキサライドベース95、コトマー(Cotomar)、ヒドロコテSP、S-70-XXA、S-70-XX75(S-70-XX95)、ヒドロコテ(Hydrokote)25、ヒドロコテ711、イドロポスタル(Idropostal)、マッサエストラリウム(Massa estrarium、A、AS、B、C、D、E、I、T)、マッサ-MF、マスポール、マスポール-15、ネオスポスタル-N、パラマウント-B、スポシロ(OSI、OSIX、A、B、C、D、H、L)、坐剤基剤IVタイプ(AB、B、A、BC、BBG、E、BGF、C、D、299)、スポスタル(N、Es)、ウェコビー(W、R、S、M、Fs)、テゲスタートリグリセライド基剤(TG-95、MA、57)のような基剤が使用できる。
経口投与のための固形製剤には、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤などが含まれ、このような固形製剤は、前記抽出物に少なくとも1つ以上の賦形剤、例えば、デンプン、カルシウムカーボネート(calcium carbonate)、スクロース(sucrose)またはラクトース(lactose)、ゼラチンなどを混ぜて調製される。また、単純な賦形剤以外に、マグネシウムステアレート、タルクのような潤滑剤も使用される。
経口投与のための液状製剤としては、懸濁剤、内用液剤、乳剤、シロップ剤などが該当するが、頻用される単純希釈剤である水、リキッドパラフィン以外に様々な賦形剤、例えば湿潤剤、甘味剤、芳香剤、保存剤などが含まれ得る。非経口投与のための製剤には、滅菌水溶液、非水性溶剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥製剤、坐剤が含まれる。非水性溶剤、懸濁剤としては、プロピレングリコール(propylene glycol)、ポリエチレングリコール、オリーブオイルのような植物油、エチルオレートのような注射可能なエステルなどが使用できる。
本発明による医薬組成物は、薬学的に有効な量で投与する。本発明において、「薬学的に有効な量」は、医学的治療に適用可能な合理的なベネフィット/リスクの割合で疾患を治療するのに十分な量を意味し、有効用量レベルは、患者疾患の種類、重症度、薬物の活性、薬物感受性、投与時間、投与経路および排出比率、治療期間、同時使用される薬物を含む要素およびその他医学分野によく知られた要素によって決定できる。
本発明による医薬組成物は、個別治療剤として投与したり他の治療剤と併用して投与でき、従来の治療剤とは順次にまたは同時に投与でき、単回または複数回投与できる。上記した要素を全部考慮して副作用なしに最小限の量で最大効果を得ることができる量を投与することが重要であり、これは、本発明の属する技術分野における通常の技術者によって容易に決定できる。
本発明の医薬組成物は、個体に多様な経路で投与できる。投与のすべての方式は、予想され得るが、例えば、経口服用、皮下注射、腹腔投与、静脈注射、筋肉注射、脊髄の周囲空間(硬膜内)注射、舌下投与、頬粘膜投与、直腸内挿入、膣内挿入、眼球投与、耳投与、鼻腔投与、吸入、口または鼻を通した噴霧、皮膚投与、経皮投与などにより投与できる。
本発明の医薬組成物は、治療する疾患、投与経路、患者の年齢、性別、体重および疾患の重症度などの様々な関連因子と共に、活性成分である薬物の種類によって決定される。具体的には、本発明による組成物の有効量は、患者の年齢、性別、体重によって変わることができ、一般的には、体重1kg当たり0.001~150mg、好ましくは、0.01~100mgを毎日または隔日、3~4日間隔で投与するか、1日に1~3回に分けて投与することができる。しかしながら、投与経路、疾患の重症度、性別、体重、年齢などによって増減できるので、前記投与量がいかなる方法でも本発明の範囲を限定するものではない。
本発明において「個体」とは、疾患の治療を必要とする対象を意味し、より具体的には、ヒトまたは非ヒトである霊長類、マウス(mouse)、ラット(rat)、イヌ、ネコ、ウマ、およびウシなどの哺乳類を意味する。
本発明において「投与」とは、任意の適切な方法で個体に所定の本発明の組成物を提供することを意味する。
本発明において「予防」とは、目的とする疾患の発症を抑制したり遅延させるすべての行為を意味し、「治療」とは、本発明による医薬組成物の投与により目的とする疾患とそれによる代謝異常症状が好転したり有益に変更されるすべての行為を意味し、「改善」とは、本発明による組成物の投与により目的とする疾患に関連したパラメーター、例えば症状の程度を減少させるすべての行為を意味する。
また、本発明は、(S1)がん患者から腫瘍組織またはがん細胞を分離する段階と、
(S2)前記分離した腫瘍組織またはがん細胞に下記(a)および(b)から成る群から選択された1つ以上の処置を加える段階と、を含む、本発明による組成物の製造方法を提供する:
(a)放射線照射;および
(b)免疫抗がん剤。
前記腫瘍組織またはがん細胞は、これを摘出するための施術を通じて確保することができ、または治療過程や診断過程で摘出した腫瘍組織やがん細胞を活用することもできる。例えば、身体内悪性腫瘍の有無を確認するための組織検査用試験片を顕微鏡確認後、またはその他組織検査確認後の試験片を廃棄せずに使用して、がん組織の摘出に伴う患者の苦痛を減らすことができる。
また、摘出した組織または組織検査後に再使用される組織の量が少ない場合、これを培養して量を必要な程度に増量することができる。培養が容易でない場合などは、少量の摘出組織を粉砕して水に希釈して増量した後、体外処置を行うことができる。
したがって、前記方法は、前記(S1)段階後に前記腫瘍組織を粉砕し、溶液に希釈または溶解させる段階をさらに含んでもよい。
摘出した組織は、体外アブスコパル誘導処置を施行する数量だけ分離してラベリングをした後、処置することができる。
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以下、本発明の理解を助けるために好ましい実施例を提示する。しかしながら、下記の実施例は、本発明をより容易に理解するために提供されるものに過ぎず、下記実施例によって本発明の内容が限定されるわけではない。
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[実施例]
実施例1.放射線照射を用いた、アブスコパル効果を有する組成物の製作
がんまたは腫瘍治療のためのアブスコパル効果を達成するための第1手段として、対象体から腫瘍組織を分離した後、摘出した組織に対して放射線照射を処理した後、再投与しようとした。具体的には、摘出組織試験片に放射線を照射する場合、単一量の放射線を照射することができる。この際の照射線量は、1Gy~500Gyの範囲内で照射することができ、1回照射または1回以上に分けて照射する。あるいは、単一量の放射線を照射せずに、様々な線量当量を照射して混合することができ、2以上の総線量を照射して混合することができる。この場合、摘出組織試験片を分類して放射線を照射した後、放射線処理を終えた組織を混合して、投与のための組成物を製作する。
例えば、2つ(A、B)の放射線照射線量混合体の場合、次の条件で製作することができる:
-組織A:1~50Gy/総照射線量
-組織B:50~500Gy/総照射線量
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3つ(A、B、C)の放射線照射線量混合体の場合、次の条件で製作することができる:
-組織A:1~30Gy/総照射線量
-組織B:30~100Gy/総照射線量
-組織C:100~1000Gy/総照射線量
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前記実施例は、2~3つの総照射線量混合体を提示したものであり、必要に応じてより多くの数の総照射線量混合体組成物で作成することができる。
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実施例2.免疫学的処置を用いた、アブスコパル効果を有する組成物の製作
本実施例では、対象体から腫瘍組織を分離した後、摘出した組織に免疫学的処置を行い、アブスコパル効果を発揮できる組成物を製作する。対象体から摘出した組織試験片に対して免疫学的処置を行う場合、1つの製剤で単一処置するか、または組織試験片を2つ以上に分離して、2つ以上の免疫剤で処置することができる。
分離した組織試験片に免疫学的処置時に、分離した組織試験片は、組織細胞が死滅または弱毒化して成長や増殖を不可能にし、好ましくは、免疫細胞が免疫学的に処置された組成物の組織細胞を容易に認識できるようにする。
免疫学的処置は、摘出したがんおよび腫瘍組織細胞をターゲッティングして破壊する免疫エフェクター細胞および分子の使用を包括する。
免疫エフェクターは、例えば、腫瘍細胞の表面上の一部のマーカーに特異的な抗体であり得る。抗体は、単独で療法のエフェクターとして利用することができるか、または実際に細胞死滅を達成するために他の細胞を動員することができる。また、抗体は、薬物または毒素(放射性核種、リシンA鎖、コレラ毒素、百日咳毒素など)と接合され、主にターゲッティング物質として利用することができる。他の例として、エフェクターは、ターゲット腫瘍細胞と直接または間接に相互作用する表面分子を保有するリンパ球であり得る。多様なエフェクター細胞としては、細胞毒性T細胞およびNK細胞などがある。また、免疫学的処置に細胞自殺性細胞の使用を包括する。
免疫学的製剤は、従来開発された製剤のうち1つまたは2つ以上を混合して処置することができる。
実施例として2つ(A、B)の摘出試験片に対して免疫学的治療剤を処理する場合、免疫学的治療剤の処理を通じて摘出組織試験片Aのがん組織の死滅化または弱毒化を誘導して組成物を作成する。摘出組織試験片Bに対する処置は、試験片Aに対する免疫学的処置に加えて、他の免疫学的処置を行うことによって、試験片B組織のがん細胞を死滅化または弱毒化を誘導して組成物を作成する。処置された試験片AとBの組成物は、それぞれ別途にまたは混合して対象体に投与する。
処置すべき免疫学的方法が3種以上の場合、2種の免疫学的処置方法と同じ分割方法で処置し、製作された組成物は、それぞれまたは混合して対象体に投与する。
本発明の他の具現例では、摘出したがん組織に対して放射線照射処理、および免疫学的処理などから成る群から選択された1つ以上の方法で処置された各組織の組成物をそれぞれまたは1つに統合して作成された組成物を対象体の体内に投与することができる。必要に応じて、1つ以上の方法で処置された組織で製造した組成物をそれぞれまたは便宜上2つ以上を混合して作成された組成物を患者の体内に投与する。
投与時期は、別途規定しない。免疫治療剤とともに投与する場合は、免疫治療剤の投与30分~2時間前に投与したり、免疫治療剤と同時に投与したり、または免疫治療剤の投与後30分~1週間後に投与することができる。
本発明において「がん」は、すべての種類の固形がんおよびすべての種類の血液がんを含む。
本発明を血液がんに適用するために抽出された血液を遠心分離、メッシュ、フィルターなどで分離した後、がん組織のみを分離して、固形がん組織と同じ方法で処理してアブスコパルワクチン化した。
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実施例3.放射線処理を用いて製造した、アブスコパル効果を有する組成物(IVAM)の抗がん効果の確認
本発明のIn vitro Abscopal Method(IVAM)は、放射線が照射された腫瘍細胞を投与することによって、個体の抗腫瘍免疫を活性化させ、アブスコパル効果(abscopal effect)を誘導すると期待される。これより、本発明者らは、低い免疫原性(immunogenicity)および免疫抑制性(immune-suppressive)の腫瘍微小環境を有する乳がん動物モデルを用いて本発明の効果を確認した。
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3-1.実験方法
具体的には、インビトロ実験は、次のように進めた:4T1マウストリプルネガティブ乳がん細胞を60mm培養皿に2×105細胞を、24ウェルプレートに1×104細胞をシーディングした後、翌日放射線照射(50Gy)を実施した。照射後、2、4および7日に細胞形態を顕微鏡を用いて観察し、MTTを施行して、細胞生存率を測定した。
インビボ実験は、韓国の盆唐ソウル大学病院IACUC動物実験計画書(BA-2112-333-009-01)により動物倫理規則を遵守して施行した。まず、腫瘍動物モデルを製作するために、6週齢の免疫担当BALB/cマウスの後肢および脇腹に4T1マウストリプルネガティブ乳がん細胞(6×105細胞、右後肢または1×105細胞、左脇腹)を注入した。本発明において前記4T1細胞は、ルシフェラーゼを発現する4T1-Luc細胞を注入することができ(以下、実施例同一)、ルシフェリンをマウスに注射すると、発現したルシフェラーゼ(酵素)がこれを使用して光を出す。この光をインビボ生物発光画像法で検出して、マウスにおいてがんのサイズおよび位置などをモニターすることができる。注入7日後、腫瘍が一定に成長したことを確認し、実験群を配分した。実験群は、合計4個の群に分類し、各グループ当たり5匹のマウスを配分した:control群;IVAM投与群;放射線治療群;およびIVAM+放射線併用治療群。具体的には、IVAM投与は、50Gy照射された4T1細胞を一週間培養した後、細胞の上清液(with dead cells)を収得し、これを200μlずつ静脈投与(I.V.injection)を通じて合計1回(Day 10)投与した。また、放射線処理時に6MeV電子ビームで8Gyずつ一週間に3回(Day 10、12および14)施行して、合計24Gyを照射した。
各実験群は、毎週月、水、金曜日に腫瘍のサイズおよび体重を測定し記録し、腫瘍を植えて4日目となる日と28日目の日にIVISイメージングを用いて腫瘍成長抑制効果および放射線によるアブスコパル効果を比較分析した。
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3-2.4T1マウストリプルネガティブ乳がん細胞株の高用量放射線感作効果
高用量放射線(50Gy)を照射したとき、4T1細胞の細胞生存力を測定するために、細胞毒性実験(MTT分析)を実施し、顕微鏡で細胞形態の変化を観察した。
その結果、図2aおよび図2bに示されたように、対照群と比較して放射線が照射されたがん細胞は、細胞膜が損傷したことが観察され、生存細胞の分画も、対照群に比べて有意に低いので、放射線による感作効果を確認することができた(p<0.0001)。
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3-3.IVAMおよび放射線の併用による相乗的な抗がん効果およびアブスコパル効果の確認
腫瘍を接種(inoculation)した後、28日間腫瘍の成長を観察した結果、IVAM単独投与群は、対照群と比較して腫瘍の成長が有意味に(p<0.05)遅れることを確認した。また、放射線およびIVAMを併用治療したときには、腫瘍の成長が対照群と比較してさらに顕著に(p<0.01)遅れる相乗効果を確認した(図3)。
また、放射線単独治療または放射線+IVAMの併用治療群は、放射線を照射しない左脇腹の腫瘍(secondary tumor)の成長が、対照群と比較してそれぞれ有意味に(p>0.05、p<0.01)抑制されることを確認した。IVAM単独投与群は、左脇腹の腫瘍が若干減少したが、統計的に有意味ではなかった(図4)。
また、ルシフェラーゼ系を使用したIVISイメージングを用いて腫瘍を植えた後、4日目となる日と28日目となる日を比較分析した。直接腫瘍のサイズを測定した結果、先立って確認した結果と同様に、IVAMおよび放射線を併用したとき、相乗的な抗がん効果が発揮されることを確認し、放射線が照射されていない二次腫瘍においてもIVAMおよび放射線の併用により腫瘍抑制効果がシナジー的に発揮されることが確認されたところ、アブスコパル効果が発揮された結果を確認した(図5aおよび図5b)。
前記結果は、本発明のIVAMを放射線と併用したとき、それぞれの単独療法に比べて抗がん効果が顕著に上昇し、アブスコパル効果を通じてさらに優れた抗がん効果を達成できることを示す。
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3-4.IVAMおよび放射線の併用の毒性有無の確認
28日間マウスの体重を測定したとき、対照群と比較してIVAMおよび放射線によって有意味な体重減少がないことを観察した(図6)。前記結果は、本発明のIVAMおよび放射線の併用が個体に毒性などの副作用を起こすことなく、優れた抗がん効果およびアブスコパル効果だけを発揮することができることを示唆する。
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実施例4.IVAM、放射線療法、および免疫抗がん剤の併用効果の確認
本実施例では、本発明によるIVAMとその他抗がん療法の併用効果を確認した。具体的には、IVAMとともに放射線療法および/または免疫抗がん剤(免疫チェックポイント阻害剤)を併用して抗がん効果を比較した。
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4-1.実験方法
本実施例による動物実験スケジュールは、図7に示した。すべての動物実験は、韓国の盆唐ソウル大学病院IACUC動物実験計画書(BA-2112-333-009-01)により動物倫理規則を遵守して施行した。
具体的には、実験は、次のように進めた:6週齢の免疫担当BALB/cマウスの後肢および脇腹に4T1マウストリプルネガティブ乳がん細胞(右後肢に6×105細胞または左脇腹に1×105細胞)を注入した。注入7日後、腫瘍が一定に成長したことを確認し、実験群を8個の群に分類してマウスを各群当たり5匹ずつ配分した:(1)Control群、(2)放射線(RT)治療群、(3)IVAM投与群、(4)IVAM投与群+放射線の併用治療群、(5)a-PD-L1投与群、(6)a-PD-L1+radiationの併用治療群、(7)IVAM投与群+a-PD-L1投与群、および(8)IVAM投与群+a-PD-L1投与群+放射線の3剤併用治療群(Triple combination)。ここで、各抗がん療法は、下記のように行った:
1)IVAM:(1)5、25、50、および100Gyずつ照射された4T1細胞を一週間培養した後、細胞の上清液(with dead cells 1×105 cells/injection)を1:1:1:1の割合で集めて、200μlずつ合計1回(Day 10)静脈投与(I.V.injection)した。
2)放射線治療(RT):Precision X-ray社のX-RAD320装備を用いて8Gyずつ一週間に3回(Day 11、12および13)施行して、合計24Gyを照射した。放射線は、マウスの右後肢にのみ照射した。
3)a-PD-L1(anti-Programmed Death-Ligand 1抗体):5mg/kgの濃度で100μlずつ合計2回(Day 11、18)腹腔投与した。
各グループ別のマウスは、毎週月、水、金曜日に腫瘍のサイズおよび体重を測定し記録した。腫瘍を植えて7日目となる日と28日目の日にIVISイメージングを用いて各療法による腫瘍成長抑制効果および放射線によるアブスコパル効果の有無を比較分析した。腫瘍を植えた後19日目の日にマウスから眼窩採血をした後、遠心分離機を通じて分離した血清を用いてマルチプレックスイムノアッセイを通じてインターフェロン-γ(IFN-γ)とインターフェロン-β(IFN-β)のレベルを測定した。腫瘍を植えた後31日目の日にすべてのマウスを安楽死させた。この際、マウスの後肢と脇腹でそれぞれ一次(primary;放射線を照射した右後肢の腫瘍)、二次(secondary;放射線を照射しない左脇腹の腫瘍)腫瘍組織および脾臓、腫瘍流入領域リンパ節(draining lymph node,dLN)、肺組織を抽出した。各腫瘍組織の一部および肺組織は、抽出後に即時4%パラホルムアルデヒドで固定させ、他の腫瘍および脾臓組織は、抽出後に単一細胞単離(single cell isolation)過程を通じて以後にフローサイトメトリー分析(flow cytometry analysis、FACS)に使用された。固定させた肺組織は、解剖顕微鏡を通じて組織で観察される転移性肺結節の数をカウントした。統計分析は、PRISM statistical analysis and graphing software(GraphPad 8)のone-way ANOVA(Tukey’s multiple comparison tests)およびunpaired two-tailed Student’s t-testsを使用した。
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4-2.IVAM、a-PD-L1、および放射線の併用治療による腫瘍成長抑制効果の観察
放射線が照射された右後肢(一次腫瘍)における腫瘍成長を観察した結果は、図8に示した。腫瘍成長は、マウスに腫瘍を接種(inoculation)した後、28日間観察された。まず、放射線を照射した右後肢(primary tumor)において3剤併用(IVAM+a-PD-L1+放射線)群の腫瘍成長が、対照群と比較して有意味に(p<0.0001)遅れることを確認することができた。また、RT単独群(p<0.001)、IVAM+RT群、IVAM+a-PD-L1群、a-PD-L1+RT群(3つの群すべてp<0.0001)全部、3剤併用群に比べて腫瘍のサイズが多少大きいが、対照群と比較して、腫瘍成長が有意に抑制されることを確認した。対照群と比較して、IVAM単独群では、若干の腫瘍成長遅延が観察されたが、有意味な差異は現れなかった。
IVAM単独群と比較したとき、RT単独群(p≦<0.01)、IVAM+RT群、IVAM+a-PD-L1群、a-PD-L1+RT群(3つの群すべてp<0.001)、そして3剤併用群(p<0.0001)の腫瘍成長が有意味に遅れることを確認することができた。
a-PD-L1単独群とIVAM+a-PD-L1群を比較したとき、有意差ではなかったが(p=0.6380)併用治療をした場合、腫瘍のサイズがさらに小さい傾向を示した。ただし、RT単独群とIVAM+RT群間には、腫瘍のサイズに差がなかった。
結果的に、IVAM、a-PD-L1、およびRTの単独、2剤併用、および3剤併用効果を比較した結果、前記3つの療法を全部併用した3剤併用群において抗がん治療効果が最も強力であることを確認することができた。
二次腫瘍の成長を観察した結果は、図9に示した。図示したように、放射線を照射しない左脇腹の腫瘍(secondary tumor)の成長を対照群と比較した結果、IVAM+a-PD-L1+RTの3剤併用群において腫瘍成長が有意に遅れる態様が現れたところ、アブスコパル効果が現れたことを確認した(p<0.05)。他の治療群間の腫瘍サイズでは、有意差が現れなかった。
また、ルシフェラーゼ系を使用したIVISイメージングを用いて腫瘍を植えた後4日目の腫瘍と28日目の腫瘍を比較分析した。その結果、先立って確認した腫瘍成長抑制効果の比較結果(図8および9)と類似した腫瘍成長抑制効果の様相が確認された(図10a~図10c)。すなわち、すべてのグループにおいて腫瘍成長が対照群に比べて抑制されたことが示され、特に、IVAM+a-PD-L1+RTの3剤併用の抗がん効果が最も強力であることが確認された。
以上の結果を総合すると、一次腫瘍の腫瘍成長の場合、対照群に比べてIVAM単独投与群において腫瘍サイズが減少した様相が観察され、a-PD-L1単独投与群に比べてIVAM+a-PD-L1併用投与群において腫瘍サイズがさらに減少する傾向が観察された。特に、IVAM+a-PD-L1+放射線の3剤併用群において腫瘍成長が最も強力に抑制されたことが確認された。また、放射線を直接受けなかった二次腫瘍の場合、3剤併用群においてアブスコパル効果が観察された。このような結果は、本発明によるIVAMと放射線療法および免疫抗がん剤の併用療法が相乗的な抗がん効果を達成するだけでなく、アブスコパル効果を通じてさらに強力な抗がん効果を発揮することを示す。また、動物モデルの免疫細胞群集の変化を測定した結果、3剤併用による一次腫瘍成長抑制効果は、腫瘍微小環境内のCD8+ T細胞およびCD8+ エフェクター記憶T細胞の増加とTregの減少による抗腫瘍免疫効果の増加に起因することが確認され、特に脾臓でも3剤併用によるKi67+CD8+ T細胞とKi67+ CD4+ T細胞の増加が確認された。さらに、3剤併用が適用されたマウスでは、抗腫瘍免疫効果に寄与するIFN-γの増加が観察されたところ、これは、3剤併用のアブスコパル効果の重要な端緒である。
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4-3.IVAM、a-PD-L1、および放射線の併用治療による毒性有無の確認
本発明によるIVAM療法、a-PD-L1、および放射線の併用による副作用の有無を確認するために、治療過程中に経時的なマウスの体重変化を確認した。31日間マウスの体重を測定した結果、対照群と比較したとき、IVAM、a-PD-L1、および/または放射線が処理されたグループ全部において有意味な体重減少がないことが確認された(図11)。前記結果は、本発明のIVAM、免疫抗がん剤、および放射線の併用が個体に毒性などの副作用を起こすことなく、優れた抗がん効果およびアブスコパル効果のみを発揮することができることを示唆する。
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4-4.IVAM、a-PD-L1、および放射線の併用治療の肺転移抑制効果の確認
本発明によるIVAM、免疫抗がん剤、および放射線の3剤併用による転移抑制効果を確認するために、マウスに腫瘍を接種(inoculation)し、31日目になったとき、安楽死されたマウスから肺組織を抽出し、組織表面に観察される転移性肺結節(metastatic lung nodule)を測定した。その結果、対照群では、非常に高い数の結節が観察されたところ、肺転移が起こったことを確認できる一方で、a-PD-L1単独群、a-PD-L1+RTの2剤併用群、IVAM+a-PD-L1の2剤併用群、および3剤併用群(全部p<0.0001)では有意味な転移減少が確認された。IVAM+RTの2剤併用群(p<0.001)とRT単独群(p<0.01)でも有意味に転移が減少したが、IVAM単独群とは有意差が現れなかった(図12aおよび図12b)。
IVAM単独群と比較したとき、3剤併用群(p<0.0001)において最も大きな差が観察され、a-PD-L1+RTの2剤併用群とIVAM+a-PD-L1の2剤併用群(2つの群すべてp<0.01)、a-PD-L1単独群(p<0.05)でも差が発見された。これを通じて、本発明のIVAM、RT、およびa-PD-L1の3つの療法のうち2つ以上だけを併用しても肺転移抑制効果が大きく増加し、特に前記療法を全部併用すると、相乗的な転移抑制効果が現れることを確認した。
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4-5.IVAM、a-PD-L1、および放射線の併用治療による一次腫瘍内免疫細胞の分布変化の確認
一次腫瘍(後足腫瘍)の腫瘍微小環境で免疫細胞3種(CD8+ T細胞、TregおよびCD8+ エフェクター記憶T細胞)のpopulation変化をフローサイトメトリーで分析した結果を図13a~図13cに示した。
まず、腫瘍細胞を攻撃するCD8+ T細胞の数は、対照群に比べてIVAM+a-PD-L1+Radiationの3剤併用群において有意味に増加し(p<0.0001)、RT単独群(p<0.05)、IVAM+RTの2剤併用群、a-PD-L1+RTの2剤併用群(2の群すべてp<0.01)、IVAM+a-PD-L1の2剤併用群(p<0.001)においてもCD8+ T cellが有意味に増加したことを確認した。
CD8+ T細胞の細胞毒性を抑制する免疫抑制性制御性T細胞(Treg)の場合、放射線によって増加するという先行研究結果が存在する。これと一致するように、対照群に比べてRT単独群においてTregの数が増加し、IVAM単独群に比べてIVAM+RT群においてTregの数が増加した。一方、3剤併用群では、RTを受けなかった単独群(IVAM+a-PD-L1群)に比べてTregの減少が観察された。
また、特定の抗原(antigen)に対する記憶を有する記憶T細胞が同一抗原を有する腫瘍細胞を攻撃することができるCD8+ エフェクター記憶T細胞の場合、対照群に比べてRT単独群とIVAM+a-PD-L1の2剤併用群(p<0.01)、IVAM+RTの2剤併用群、a-PD-L1+RTの2剤併用群、3剤併用群(p<0.001)において全部有意に増加したことを観察した。
前記結果は、IVAM+免疫抗がん剤+放射線の3剤併用は、抗がん活性があるCD8+ T細胞の数を増加させ、CD8+ T細胞の活性を抑制するTregの数を減少させて、結果的に、抗がん免疫効果を増強させることを示す。
総合すると、3剤併用群においてCD8+ T細胞とCD8+ エフェクター記憶T細胞の数が増加し、Tregの数が減少し、抗腫瘍免疫効果を増強させることが分かる。
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4-6.IVAM、a-PD-L1、および放射線の併用治療による脾臓内免疫細胞の分布変化の確認
脾臓には、T細胞などのリンパ球はもちろん、後でマクロファージ(macrophage)、樹状細胞(dendritic cell)に分化する単核球などの多様な免疫細胞が存在し、したがって、体内全般の免疫システムの調節に重要な役割をする。これより、本発明によるIVAM、免疫抗がん剤、および/または放射線の併用が脾臓の免疫細胞の分布に及ぼす影響を確認した。
結果は、図14aおよび図14bに示した。まず、CD8+およびCD4+ T細胞のpopulation変化を観察した結果、すべてのグループにおいて有意差が観察されなかった。ただし、細胞増殖マーカーであるKi67を発現するKi67+CD8+ T細胞とKi67+CD4+ T細胞の群集の場合、対照群に比べて3剤併用群において有意味に増加したことが分かった。前記結果は、本発明によるIVAM、免疫抗がん剤、および放射線の3剤併用に現れるアブスコパル効果が脾臓での免疫細胞の分布変化と関連があることを示唆する。
Tregの場合、図13a~図13aに示された様相と同様に、対照群対比RT単独群;IVAM単独群対比IVAM+RT併用群;a-PD-L1単独群対比a-PD-L1+RT群において全部Tregの数が増加したが、IVAM+a-PD-L1の2剤併用群対比3剤併用群の場合、3剤併用群においてTregが多少減少した様相が観察された。
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4-7.IVAM、a-PD-L1、および放射線の併用治療による血清内サイトカインの変化の確認
本発明によるIVAM、免疫抗がん剤、および/または放射線の併用が血清内サイトカインのレベルに及ぼす影響を確認した。このために、腫瘍の接種(inoculation)後、19日目にマウスから眼窩採血して血清を確保し、血清内でIFN-βおよびIFN-γの2つのインターフェロンのレベルを測定した。
その結果、図15に示されたように、IFN-γは、対照群対比3剤併用群(IVAM+a-PD-L1+放射線)において有意味な増加が観察され(p<0.05)、IFN-βは、RTを受けた群が全部対照群において増加傾向が観察された。
前記結果は、放射線療法がインターフェロンのレベルを増加させることを示唆するが、これは、先行研究を通じて知られたRTによる免疫増強およびインターフェロン増加効果と一致する結果である。特に、IFN-γの場合、RT治療とともにIVAMおよびa-PD-L1を併用した3剤併用グループにおいてさらに大きく増加することが分かる。さらに、3剤療法による体内での全般的なIFN-γ増加様相は、3剤療法による一次腫瘍の成長遅延効果およびアブスコパル効果を説明する根拠と見なされる。
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実施例5.IVAM、放射線療法、および免疫抗がん剤の併用治療による長期間生存実験結果の確認
本実施例では、本発明によるIVAMとその他抗がん療法の併用効果を長期間確認した。具体的には、IVAMとともに放射線療法および/または免疫抗がん剤(免疫チェックポイント阻害剤)を併用して抗がん効果を比較した。
空白
5-1.実験方法
本実施例による長期間生存率および毒性有無の確認実験のための動物実験スケジュールは、図16に示した。すべての動物実験は、韓国の盆唐ソウル大学病院IACUC動物実験計画書(BA-2112-333-009-01)により動物倫理規則を遵守して施行した。
具体的には、実験は、次のように進めた:6週齢の免疫担当BALB/cマウスの後肢および脇腹に4T1マウストリプルネガティブ乳がん細胞(右後肢に6×105または左脇腹に1×105細胞)を注入した。注入7日後、腫瘍が一定に成長したことを確認し、実験群を7個の群に分類してマウスを各群当たり5匹ずつ配分した:(1)Control群、(2)放射線(RT)治療群、(3)IVAM投与群、(4)IVAM投与群+放射線の併用治療群、(5)a-PD-L1投与群、(6)IVAM投与群+a-PD-L1投与群、(7)IVAM投与群+a-PD-L1投与群+放射線の3剤併用群(Triple combination)。ここで、各抗がん療法は、下記のように行った:
1)IVAM:(1)5、20、50、および100Gyずつ照射された4T1 cellを一週間培養した後、細胞の上清液(with dead cells 1×105 cells/injection)を1:1:1:1の割合で集めて200μlずつ合計1回(Day 10)静脈投与(I.V.
injection)した。
injection)した。
2)放射線治療(RT):Precision X-ray社のX-RAD320装備を用いて8Gyずつ2回(Day 11および12)施行して、合計16Gyを照射した。放射線は、マウスの右後肢にのみ照射した。
3)a-PD-L1:5mg/kgの濃度で100μlずつ合計4回(Day 11、14、17、および20)腹腔投与した。
各グループ別のマウスは、毎週月、水、金曜日に体重を測定し記録した。腫瘍を植えた後50日目の日にすべてのマウスを安楽死させ、50日間の各グループ別のマウス生存率を測定した。統計分析は、PRISM statistical analysis and graphing software(GraphPad 8)のone-way ANOVA(Tukey’s multiple comparison tests)およびunpaired two-tailed Student’s t-testsを使用した。
空白
5-2.IVAM、a-PD-L1、および放射線の併用治療による長期間生存率および毒性有無の確認
本発明によるIVAM療法、a-PD-L1、および放射線の併用による長期間生存率および副作用の有無を確認するために、治療過程中に経時的なマウスの生存率および体重変化を確認した。
50日間マウスの生存率を測定した結果、対照群の場合、40日後の生存率が0%に減少した一方で、IVAM、a-PD-L1、および放射線の併用治療時に50日が過ぎても生存率が100%に維持されることを確認し(p<0.001)、Radiation単独処理グループの場合にも、50日後の生存率が80%以上維持されることが分かった(p<0.05)(図17a)。
また、50日間マウスの体重変化を測定した結果、対照群と比較してIVAM、a-PD-L1、および/または放射線で処理されたグループは全部有意味な体重減少がないことが確認された(図17b)。
前記結果は、本発明のIVAM、免疫抗がん剤、および放射線の併用が長期間にも個体に毒性などの副作用を起こすことなく、優れた抗がん効果およびアブスコパル効果のみを発揮することができることを示唆する。
空白
実施例6.IVAM多回投与による抗がん効果および毒性有無の確認
本実施例では、IVAM多回投与による抗がん効果を腫瘍のサイズおよびIVISイメージングを通じて確認した。
空白
6-1.実験方法
本実施例によるIVAM多回投与による抗がん効果および毒性有無確認実験のための動物実験スケジュールは、図18に示した。韓国の盆唐ソウル大学病院IACUC動物実験計画書(BA-2112-333-009-01)により動物倫理規則を遵守して施行した。6週齢の免疫担当BALB/cマウスの後肢および脇腹に4T1マウストリプルネガティブ乳がん細胞(右後肢に6×105または左脇腹に1×105細胞)を注入した。注入7日後、腫瘍が一定に成長したことを確認し、実験群を配分した。実験群は、合計4つの群に分類し、各グループ当たり5匹のマウスを配分した:control群;IVAM 1回投与群(IVAM-1);IVAM 2回投与群(IVAM-2);およびIVAM 3回投与群(IVAM-3)。
具体的には、IVAM投与は、4T1細胞を60pi dishに2.5×105細胞/dishでシーディングした後、翌日5、20、50、および100Gyずつ放射線を照射し、一週間培養した後、細胞の上清液(with dead cells 1.5×105 cells/injection)を1:1:1:1の割合で集めて、200μlずつ合計3回(Day 10、13、および17)静脈投与(I.V.injection)した。
各グループ別のマウスは、毎週月、水、金曜日に体重を測定し記録した。腫瘍を植えて7日目となる日と21日目の日にIVISイメージングを用いて腫瘍成長抑制効果およびradiationによるアブスコパル効果を比較分析した。腫瘍を植えた後31日目の日にすべてのマウスを安楽死させ、統計分析は、PRISM statistical analysis and graphing software(GraphPad 8)のone-way ANOVA(Tukey’s multiple comparison tests)およびunpaired two-tailed Student’s t-testsを使用した。
空白
6-2.IVAM多回投与による腫瘍成長抑制効果および毒性有無の確認
腫瘍を接種(inoculation)した後、24日間腫瘍の成長を観察した結果、放射線が照射された右後肢の腫瘍(primary tumor)および放射線を照射しない左脇腹の腫瘍(secondary tumor)の成長が対照群と比較してIVAM投与群において遅れ、IVAM 1回および2回投与群に比べて3回投与群においてさらに遅れることを確認したが、統計的に有意味ではなかった(図19)。
また、ルシフェラーゼ系を使用したIVISイメージングを用いて腫瘍を植えた後7日目となる日と21日目となる日を比較分析した。直接腫瘍のサイズを測定した結果、先立って確認した結果と同様に、放射線が照射された右後肢の腫瘍(primary tumor)において対照群と比較してIVAM投与群において腫瘍抑制効果が現れ、IVAM 1回および2回投与群に比べて3回投与群においてさらに高い抑制効果が現れることを確認した(図20)。
これに加えて、24日間マウスの体重変化を測定した結果、対照群と比較してIVAMが1回、2回、および3回処理されたグループが全部有意味な体重減少がないことが確認された(図21)。
前記結果は、本発明のIVAMを3回投与しても、個体に毒性などの副作用を起こすことなく、抗がん効果およびアブスコパル効果を発揮することができることを示唆する。
空白
以上の実施例を通じて、本発明者らは、がん患者から分離した腫瘍組織またはがん細胞に放射線、および/または免疫学的処理を加えてがん細胞の活性を抑制または死滅させた後、がん患者に投与すると、体内免疫システムのがんに対する免疫機能を活性化し、原発性がんの進行または成長を効果的に抑制するだけでなく、体内の他の腫瘍に対しても腫瘍死滅機能を発揮することができることを確認した。特に、放射線照射されて活性が抑制または死滅した腫瘍細胞を再投与しながら放射線療法を併用する場合(IVAM)、原発性腫瘍に対する抗がん効果がさらに増進されるだけでなく、二次腫瘍の成長をも抑制するアブスコパル効果が発揮されることを確認した。さらに、IVAMと共に放射線療法および免疫チェックポイント阻害剤処理療法を行う3剤併用療法は、顕著な抗がん効果を発揮できると思われ、免疫細胞の活性化機能も達成されると予想される。したがって、本発明による組成物および治療方法は、比較的簡単な処置を通じて腫瘍に対する体内免疫機能を増進し、その他抗がん療法による抗がん効果をさらに向上させることができるので、多様ながんの治療に活用されると期待される。
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本発明の他の目的、特徴および利点は、下記詳細な説明から明確になる。しかしながら、詳細な説明は、単に説明のために提供されるものであり、本発明の思想および範囲内に属する多様な変化および変形は、下記詳細な説明から当該分野の熟練した技術者に明確であることを理解すべきである。
産業上の利用可能性
本発明による組成物は、腫瘍成長抑制効果、抗がん免疫機能増強効果、およびアブスコパル効果を達成し、がんの予防または治療に有用に用いることができると期待されるところ、産業上の利用可能性がある。
Claims (33)
- がん患者から分離した腫瘍組織またはがん細胞として下記(a)および(b)から成る群から選択された1つ以上の処置が加えられた腫瘍組織またはがん細胞を有効成分として含む、がんの予防または治療用医薬組成物:
(a)放射線照射;および
(b)免疫抗がん剤。 - 前記腫瘍組織または前記がん細胞は、前記処置によって下記から成る群から選択された1つ以上の特徴を満たすものであることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物:
i)がん細胞の活性が弱まる;
ii)がん細胞の活性が停止する;および
iii)がん細胞が死滅する。 - 前記組成物は、前記がん患者の自己(autologous)腫瘍組織またはがん細胞を含むものであり、前記がん患者に投与されたり、または前記がん患者と同種異系(allogeneic)のがん患者に投与されることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
- 前記組成物は、がんの予防目的でがんが発病しない個体に投与されることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
- 前記処置が(a)放射線照射である場合、前記放射線は、下記から成る群から選択された1つ以上の特徴を満たすものであることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物:
i)前記放射線は、γ線、x線、紫外線、レーザー線、および赤外線から成る群から選択された1つ以上である;および
ii)前記放射線の照射線量は、1~500Gyである。 - 前記免疫抗がん剤は、免疫チェックポイント阻害剤、共刺激分子作動剤、サイトカイン治療剤、CAR-T細胞治療剤、および自己由来CD8+ T免疫細胞治療剤から成る群から選択された1つ以上であることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
- 前記免疫チェックポイント阻害剤は、PD-L1阻害剤、PD-1阻害剤、CTLA-4阻害剤、LAG3阻害剤、TIM3阻害剤、4-1BB阻害剤、LAG-3阻害剤、B7-H4阻害剤、HVEM阻害剤、TIM4阻害剤、GAL9阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、TIGIT阻害剤、およびBTLA阻害剤から成る群から選択された1つ以上であることを特徴とする請求項6に記載の医薬組成物。
- 前記組成物は、がん患者に投与時に下記から成る群から選択された1つ以上の特徴を満たすものであることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物:
i)アブスコパル効果を発揮する;
ii)がんの転移を抑制する;
iii)腫瘍負荷(tumor load)を減少させる;および
iv)がん細胞の増殖を阻害する。 - 前記組成物は、単一投与または多回投与のためのものであることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
- 前記組成物は、2以上の腫瘍組織またはがん細胞を含むものであり、前記2以上の腫瘍組織またはがん細胞は、それぞれ同じ処置が加えられたか、または互いに異なる処置が加えられたことを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
- 前記組成物は、前記2以上の腫瘍組織またはがん細胞が混合された混合剤の形態であることを特徴とする請求項10に記載の医薬組成物。
- 前記組成物は、前記2以上の腫瘍組織またはがん細胞がそれぞれ製剤化され、同時に、別途に、または順次に投与される形態であることを特徴とする請求項10に記載の医薬組成物。
- 前記組成物は、抗がん療法と併用されることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
- 前記抗がん療法は、放射線療法、化学抗がん剤療法、標的抗がん剤療法、および免疫抗がん剤療法から成る群から選択された1つ以上であることを特徴とする請求項13に記載の医薬組成物。
- 前記組成物は、放射線療法および免疫抗がん剤療法と併用されることを特徴とする請求項13に記載の医薬組成物。
- 前記組成物は、前記抗がん療法と同時に、別途に、または順次に投与されることを特徴とする請求項13に記載の医薬組成物。
- 前記標的抗がん剤は、チロシンキナーゼ阻害剤、PARP阻害剤、血管新生阻害剤、およびCDK4/6阻害剤から成る群から選択された1つ以上であることを特徴とする請求項14に記載の医薬組成物。
- 前記免疫抗がん剤は、免疫チェックポイント阻害剤、共刺激分子作動剤、サイトカイン治療剤、CAR-T細胞治療剤、および自己由来CD8+ T免疫細胞治療剤から成る群から選択された1つ以上であることを特徴とする請求項14に記載の医薬組成物。
- 前記免疫チェックポイント阻害剤は、PD-L1阻害剤、PD-1阻害剤、CTLA-4阻害剤、LAG3阻害剤、TIM3阻害剤、4-1BB阻害剤、LAG-3阻害剤、B7-H4阻害剤、HVEM阻害剤、TIM4阻害剤、GAL9阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、TIGIT阻害剤、およびBTLA阻害剤から成る群から選択された1つ以上であることを特徴とする請求項18に記載の医薬組成物。
- 前記腫瘍組織は、粉砕され、溶液に希釈または溶解した状態であることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
- 前記組成物は、2以上の腫瘍組織を含むものであり、前記2以上の腫瘍組織は、その粉砕粒子サイズが互いに同じまたは異なっていることを特徴とする請求項20に記載の医薬組成物。
- 前記がんは、血液がんおよび固形がんから成る群から選択された1つ以上であることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
- 前記がんは、乳がん、大腸がん、肺がん、頭頸部がん、小細胞肺がん、胃がん、肝がん、血液がん、骨がん、膵臓がん、皮膚がん、頭部がん、頸部がん、皮膚黒色腫、眼内黒色腫、子宮がん、卵巣がん、直腸がん、肛門がん、結腸がん、卵管がん、子宮内膜がん、子宮頸がん、膣がん、陰門がん、ホジキン病、食道がん、小腸がん、内分泌腺がん、甲状腺がん、副甲状腺がん、副腎がん、軟部組織肉腫、尿道がん、陰茎がん、前立腺がん、慢性または急性白血病、リンパ球リンパ腫、膀胱がん、腎臓がん、尿管がん、腎細胞がん、腎盂がん、CNS腫瘍、原発性CNSリンパ腫、脊髄腫瘍、脳幹神経膠腫、および脳下垂体腺腫から成る群から選択された1つ以上であることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
- 請求項1に記載の医薬組成物を含む、がんの予防または治療用キット。
- (S1)がん患者から腫瘍組織またはがん細胞を分離する段階と、
(S2)前記分離した腫瘍組織またはがん細胞に下記(a)および(b)から成る群から選択された1つ以上の処置を加える段階と、を含む、請求項1に記載の組成物の製造方法:
(a)放射線照射;および
(b)免疫抗がん剤。 - 前記方法は、前記(S1)段階後に、前記腫瘍組織を粉砕し、溶液に希釈または溶解させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項25に記載の製造方法。
- 前記組成物は、前記がん患者の自己(autologous)腫瘍組織またはがん細胞を含むものであり、前記がん患者に投与されるか、または前記がん患者と同種異系(allogeneic)のがん患者に投与されることを特徴とする請求項25に記載の製造方法。
- 前記組成物は、がんの予防目的でがんが発病しない個体に投与されることを特徴とする請求項25に記載の製造方法。
- がん患者から分離した腫瘍組織またはがん細胞として下記(a)および(b)から成る群から選択された1つ以上の処置が加えられた腫瘍組織またはがん細胞を有効成分として含む、抗がんワクチン組成物:
(a)放射線照射;および
(b)免疫抗がん剤。 - 前記ワクチン組成物は、がんの予防目的でがんが発病しない個体またはがんが完治した個体に投与されることを特徴とする請求項29に記載のワクチン組成物。
- がん患者から分離した腫瘍組織またはがん細胞として下記(a)および(b)から成る群から選択された1つ以上の処置が加えられた腫瘍組織またはがん細胞を有効成分として含む組成物をこれを必要とする個体に投与する段階を含む、がんの予防または治療方法:
(a)放射線照射;および
(b)免疫抗がん剤。 - がん患者から分離した腫瘍組織またはがん細胞として下記(a)および(b)から成る群から選択された1つ以上の処置が加えられた腫瘍組織またはがん細胞を有効成分として含む組成物のがんの予防または治療用途:
(a)放射線照射;および
(b)免疫抗がん剤。 - がん患者から分離した腫瘍組織またはがん細胞として下記(a)および(b)から成る群から選択された1つ以上の処置が加えられた腫瘍組織またはがん細胞の、がん予防または治療用製剤の製造のための使用:
(a)放射線照射;および
(b)免疫抗がん剤。
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