JP2023503105A - Igfbp3抗体及びその治療的使用 - Google Patents
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Abstract
Description
インスリン様成長因子結合タンパク質は、インスリン様成長因子(IGF)のバイオアベイラビリティを調節する7つの結合タンパク質のファミリーである。それらの中でも、IGFBP3は最も豊富であり、ほとんど全ての組織に存在し、IGFに対してより高い親和性を有し;実際に、IGFのおよそ80~90%は、酸不安定性サブユニット(ALS)との三元複合体におけるIGFBP3に結合する(1)。
1型(T1D)及び2型糖尿病(T2D)は両方とも、結果としてインスリンの分泌の低減、血糖値の制御不全、及び多糖症を引き起こすβ細胞の喪失によって特徴付けられる(5、6)。異なる発症メカニズムにもかかわらず、T1Dにおける自己免疫反応又はT2Dにおけるインスリン耐性/炎症は、両方とも、β細胞集団の漸減を生じる。実際に、発生する自己免疫活性化は、T1Dにおけるβ細胞喪失を完全に説明するのに十分なようには思われないということが明らかになりつつある(5)。その上、免疫療法ではT1Dを治療することができない(7)ことは、(i)自己免疫は、T1D病因に関与する唯一の要因ではないかもしれないこと、及び、(ii)T1Dに対する効果的な処置を確立するためには、β細胞喪失等の疾患の異なるメカニズムを標的にする代替戦略が必要であることを浮き彫りにした。点在するβ細胞が長期のT1Dを有する個体において検出されるという観察(8)は、β細胞の代謝回転を維持するために新たなβ細胞が生じなければならないか(5、9)、又は破壊されたβ細胞は、「異なり」得るか、又は死ぬ傾向にあり得るか(10)のどちらかであることを裏付けている。このことは、表面β細胞受容体の上方/下方制御された発現が、それらを免疫システムに認識させるために、重要な役割を有し得ること、より重要なことに、他の非免疫学的決定因子が、β細胞の運命及び機能を調節し得ることを示唆し得る。したがって、T1Dにおける非免疫学的β細胞破壊及びT2Dにおけるβ細胞の進行性喪失を防ぐことは、β細胞の発生と破壊の間のバランスを、適切なβ細胞集団の回復へと傾け得、結果として、疾患の最初の段階を停止又は遅延させることができる新規の治療アプローチのための道を整え得る。IGFBP3受容体であるTMEM219は、β細胞系及びヒト/マウス膵島において発現されること、及びそのライゲーションは、β細胞に対して毒性であることが分かっている。興味深いことに、ヒトIGFBP3に対するマウス遺伝子移植は、多糖症を発症し、膵島質量の減少を示し、インスリン-グルコース刺激に対する反応の低減を示すが(11)、その一方で、IGFBP3のためにノックダウンされたものは、糖代謝制御に関するいかなる変更も示さなかった(12)ことも観察されている。
腸幹細胞(ISC)は、小腸及び大腸の陰窩の底部に存在し、陰窩再生及び代謝回転を制御する。特に、ISCは、陰窩に沿って分化することにより、杯細胞、腸細胞、腸内分泌細胞を生じることができる(4)。
a-IGFBP3で処置された健康な対象のミニ腸成長の増加
b-IBD患者のミニ腸成長の増加;
c-糖尿病性腸疾患血清で処置された健康な対象のミニ腸成長の増加;
d-IGFBP3で処置された健康な対象のミニ腸におけるEphB2及び/又はLGR5の発現の増加;
e-IGFBP3で処置された健康な対象のミニ腸におけるカスパーゼ8発現の減少;
f-IGFBP3で処置されたβ細胞におけるβ細胞喪失の減少;
g-IGFBP3で処置されたβ細胞におけるインスリンの発現の増加;及び
h-IGFBP3で処置されたβ細胞におけるβ細胞のアポトーシスの減少;
i-IGFBP3で処置されたβ細胞におけるカスパーゼ8発現の減少;
j-糖尿病の動物モデルにおける膵島炎スコアの減少;
k-糖尿病の動物モデルにおける糖尿病の発症の減少
から選択される少なくとも1つの活性を有する、単離された抗体又はその抗原結合性断片も提供する。
a.以下を含む重鎖可変ドメイン(VH):
i.配列番号1、4、7、若しくは9からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR1配列;
ii.配列番号2、5、8、若しくは10からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR2配列;及び
iii.配列番号3、6、若しくは11からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR3配列;並びに/又は
b.以下を含む軽鎖可変ドメイン(VL):
i.配列番号12、15、17、20、23、25、若しくは27からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR1配列;
ii.配列番号13、18、若しくは21からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR2配列;及び
iii.配列番号14、16、19、22、24、若しくは26からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR3配列
を含む、単離された抗体又はその抗原結合性断片を提供する。
a-IGFBP3で処置された健康な対象のミニ腸成長の増加
b-IBD患者のミニ腸成長の増加;
c-糖尿病性腸疾患血清で処置された健康な対象のミニ腸成長の増加;
d-IGFBP3で処置された健康な対象のミニ腸におけるEphB2及び/又はLGR5の発現の増加;
e-IGFBP3で処置された健康な対象のミニ腸におけるカスパーゼ8発現の減少;
f-IGFBP3で処置されたβ細胞におけるβ細胞喪失の減少;
g-IGFBP3で処置されたβ細胞におけるインスリンの発現の増加;;
及び
h-IGFBP3で処置されたβ細胞におけるβ細胞のアポトーシスの減少;
i-IGFBP3で処置されたβ細胞におけるカスパーゼ8発現の減少
から選択される少なくとも1つの活性を有する。
a.配列番号28から配列番号36からなる群から選択されるアミノ酸配列の重鎖可変ドメイン配列;
b.配列番号37から配列番号45からなる群から選択されるアミノ酸配列の軽鎖可変ドメイン配列;又は
c.(a)の軽鎖可変ドメイン及び(b)の重鎖可変ドメイン
を含む。
- 配列番号9及び配列番号10及び配列番号11及び配列番号27及び配列番号18及び配列番号26又はM1のKabat、IMGT、Chothia、AbM、若しくはContact CDR、或いは
- 配列番号4及び配列番号5及び配列番号6及び配列番号12及び配列番号13及び配列番号14又はE08のKabat、IMGT、Chothia、AbM、若しくはContact CDR、或いは
- 配列番号4及び配列番号5及び配列番号6及び配列番号23及び配列番号18及び配列番号24又はE20のKabat、IMGT、Chothia、AbM、若しくはContact CDR
を含む。
a.以下を含む重鎖可変ドメイン(VH):
i.abysisツール解析(www.abysis.org)を使用して定義される配列からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR1配列;
ii.abysisツール解析(www.abysis.org)を使用して定義される配列からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR2配列;及び
iii.abysisツール解析(www.abysis.org)を使用して定義される配列からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR3配列;並びに/又は
b.以下を含む軽鎖可変ドメイン(VL):
i.abysisツール解析(www.abysis.org)を使用して定義される配列からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR1配列;
ii.abysisツール解析(www.abysis.org)を使用して定義される配列からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR2配列;及び
iii.abysisツール解析(www.abysis.org)を使用して定義される配列からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR3配列
を含む。
(a)IGFBP3上のエピトープ、例えば、Table 2~7(表3~10)において定義される配列を含むモノクローナル抗体E01、E02、E08、E14、E19、E20、E23、E24、若しくはM1によって認識されるエピトープと同じ若しくは類似のエピトープに特異的に結合する;
又は
(b)Table 2~7(表3~10)において定義される配列を含むモノクローナル抗体E01、E02、E08、E14、E19、E20、E23、E24、若しくはM1との結合に対して交差競合する;又は
(c)Table 2~7(表3~10)において定義される配列を含むE01、E02、E08、E14、E19、E20、E23、E24、若しくはM1のいずれかと同じ若しくは類似の結合親和性若しくは特異性若しくはその両方を示す;又は
(d)本明細書に記載される抗体分子、例えば、Table 2~7(表3~10)において定義される配列を含む、例えば、E01、E02、E08、E14、E19、E20、E23、E24、若しくはM1のいずれかから選択される抗体分子の1つ若しくは複数の生物学的特性を有する;又は
(e)本明細書に記載される抗体分子、例えば、Table 2~7(表3~10)において定義される配列を含む、例えば、E01、E02、E08、E14、E19、E20、E23、E24、若しくはM1のいずれかから選択される抗体分子の1つ若しくは複数の薬物動態特性を有する、
単離された抗体又はその抗原結合性断片も提供する。
(i)高い親和性で、例えば、少なくとも約4x106M-1、好ましくは107M-1、典型的には約108M-1、より典型的には約109M-1から1010M-1、又はそれ以上の親和性定数で、IGFBP3、例えば、ヒトIGFBP3に結合する;
(ii)その受容体TMEMへのIGFBP3の結合を阻害又は低減する;
(iii)IGFBP3上のエピトープ、例えば、商業的抗体LSBIO LS-C45037又はクローン83.8F9によって認識されるエピトープとは異なるエピトープに特異的に結合する;
(iv)IGFBP3上のエピトープ、例えば、Table 2~7(表3~10)において定義されるモノクローナル抗体E01、E02、E08、E14、E19、E20、E23、E24、又はM1によって認識されるエピトープと同じ又は類似のエピトープに特異的に結合する;
(v)Table 2~7(表3~10)において定義されるモノクローナル抗体E01、E02、E08、E14、E19、E20、E23、E24、又はM1との結合に対して交差競合する;
(vi)Table 2~7(表3~10)において定義されるE01、E02、E08、E14、E19、E20、E23、E24、又はM1のいずれかと同じ又は類似の結合親和性又は特異性又はその両方を示す;
(vii)Table 2~7(表3~10)に記載される抗体分子(例えば、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域)と同じ又は類似の結合親和性又は特異性又はその両方を示す;
(viii)Table 2~7(表3~10)に示されるアミノ酸配列を有する抗体分子(例えば、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域)と同じ又は類似の結合親和性又は特異性又はその両方を示す;
(ix)Table 6~7(表9~10)(表9~10)に示されるヌクレオチド配列によってコードされる抗体分子(例えば、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域)と同じ又は類似の結合親和性又は特異性又はその両方を示す;
(x)同じエピトープ又は第2の抗体分子とオーバーラップするエピトープをIGFBP3に結合させる(この場合、第2の抗体分子は、本明細書に記載される抗体分子、例えば、Table 2~7(表3~10)において定義されるE01、E02、E08、E14、E19、E20、E23、E24、又はM1から選択される抗体分子である);
(xi)本明細書に記載される抗体分子、例えば、Table 2~7(表3~10)において定義される、例えば、E01、E02、E08、E14、E19、E20、E23、E24、又はM1のいずれかから選択される抗体分子の1つ又は複数の生物学的特性を有する;
(xii)本明細書に記載される抗体分子、例えば、Table 2~7(表3~10)において定義される、例えば、E01、E02、E08、E14、E19、E20、E23、E24、又はM1のいずれかから選択される抗体分子の1つ又は複数の薬物動態特性を有する;
(xiii)IGFBP3の1つ又は複数の活性を阻害し、例えば、結果として、未処理試料と比較した場合の、IBD患者由来の組織試料からのミニ腸の発達の少なくとも20%の増加、及び/又は、未処理試料と比較した場合の、IGFBP3の存在下でのミニ腸成長の発達の少なくとも20%の増加、又は未処理試料と比較した場合の、糖尿病性腸疾患血清の存在下でのミニ腸成長の発達の少なくとも20%の増加、うちの1つ又は複数を生じる;
(xiv)IGFBP3処理試料と比較して少なくとも50%のEphB2及びLGR5の増加;又はIGFBP3処理試料と比較して少なくとも50%のカスパーゼ8発現レベルの減少を誘導する;又は
(xv)IGFBP3の1つ又は複数の活性を阻害し、例えば、結果として、β細胞喪失の低減又はインスリンの増加のうちの1つ又は複数を生じる;β細胞喪失の低減又はインスリンの増加は、IGFBP3処理試料と比較して少なくとも10%である;
(xvi)IGFBP3の1つ又は複数の活性を阻害、低減、又は中和し、結果として、IGFBP3誘導アポトーシスの遮断又は低減を生じる;
(xvii)ヒトIGFBP3に結合し、カニクイザルIGFBP3と交差反応する
のうちの1つ又は複数を有する抗体分子(例えば、単離された抗体分子又は組換え抗体分子)を特徴とする。
(i)配列番号1、4、7、又は9のいずれか1つから選択されるVHCDR1アミノ酸配列と;配列番号2、5、8、又は10のいずれか1つから選択されるVHCDR2アミノ酸配列と;配列番号3、6、又は11のいずれか1つから選択されるVHCDR3アミノ酸配列とを含む重鎖可変領域(VH);及び/又は
(ii)配列番号12、15、17、20、23、25、又は27のいずれか1つから選択されるVLCDR1アミノ酸配列と、配列番号13、18、又は21のいずれか1つから選択されるVLCDR2アミノ酸配列と、配列番号14、16、19、22、24、又は26のいずれか1つから選択されるVLCDR3アミノ酸配列とを含む軽鎖可変領域(VL)
を含む。
(i)配列番号1、配列番号4、配列番号7、又は配列番号9から選択されるVHCDR1アミノ酸配列と;配列番号2、配列番号5、配列番号8、又は配列番号10のVHCDR2アミノ酸配列と;配列番号3、配列番号6、又は配列番号11のVHCDR3アミノ酸配列とを含む重鎖可変領域(VH);及び
(ii)配列番号12、配列番号15、配列番号17、配列番号20、配列番号23、配列番号25、又は配列番号27のVLCDR1アミノ酸配列と、配列番号13、配列番号18、又は配列番号21のVLCDR2アミノ酸配列と、配列番号14、配列番号16、配列番号19、配列番号22、配列番号24、又は配列番号26のVLCDR3アミノ酸配列とを含む軽鎖可変領域(VL)
を含む。
本発明の抗体は、様々な障害又は状態、例えば、糖尿病、並びに腸疾患、吸収不良症候群、炎症性腸疾患、悪液質、クローン病、潰瘍性大腸炎、セリアック病、糖尿病性腸疾患等の処置方法において使用される。
患者及び研究設計
健康な対照対象は、炎症性腸疾患(IBD)の診断を欠く個人であり(CTRL)、憩室炎、直腸癌、過敏性腸症候群のために結腸鏡検査又は腸手術を受ける患者から登録した。
C57BL/6J(B6)マウスをCharles River Italian Laboratories社(Calco、イタリア)から入手し、動物飼育に関するイタリアの法律N°116/1992及び欧州共同体Council Directive EEC/609/86に従って飼育し使用した。
組換えヒトIGFBP3をLife Technologies社から入手した(IGFBP3、Life Technologies社、10430H07H5)。TMEM219受容体の細胞外ドメインであるEcto-TMEM219を、陽性対照として使用した。Ecto-TMEM219は、関連疾患モデルにおいて、インビトロ及びインビボにてIGFBP3媒介損傷を首尾よく防ぐことが分かっている。WO2016/193496及びWO2016/193497を参照されたい。Genescript社のカスタマイズされたタンパク質サービスを通じてEcto-TMEMを入手した。大腸菌において産生される当該タンパク質は、以下のアミノ酸配列を有する。
ヒト
健康な対象(健康な対照)の腸試料の粘膜及び粘膜下組織から陰窩を採取するか、又は疾患合併症(狭窄、瘻管)手術を受ける確立されたクローン病の患者から入手した。粘膜を、抗生物質ノルモシン(Normocin)[Invivogen社、サンディエゴ、カリフォルニア州 92121、米国;カタログコードant-nr]、ゲンタマイシン[Invivogen社、カールスバッド、カリフォルニア州、米国 カタログコードant-gn]、及びファンギゾン[Invitrogen社 15290018]の混合物と共に、室温において15分間、インキュベートし、次いで、組織を小片へと刻み、2~3倍のPBS中における10mMのジチオスレイトール(DTT)(Sigma社)と共に、数分間インキュベートした。次いで、試料をPBS中における8mMのEDTAに移し、37℃において30分間インキュベートした。この工程の後、試料を激しく振盪することにより、結腸陰窩が負荷された上澄みを得た。ウシ胎児血清(FBS、Sigma社 12103C-500ML)を、5%の最終濃度まで加え、2分間の遠心分離40×gによって単一の細胞を除去した。陰窩を50μlのマトリゲル(BD Biosciences社 354234)と混合し、予め温めておいた培養皿に播種した。凝固後、陰窩に、完全な陰窩培養培地:グルタマックス10mM(Life Technologies社 35050038)、HEPES(Life Technologies社 15630080)、N-2[1倍](Life Technologies社 17502048)、レチノイン酸を伴わないB-27[1倍](Life Technologies社 12587010)、10mMのニコチンアミド(Sigma社 N0636)、1mMのN-アセチル-L-システイン(Sigma社 A965)、50ng/mlのヒトEGF(Life Technologies社 PHG0311)、1μg/mlのRSPO1 (Sino Biological社 11083-H08H)、100ng/mのヒトノギン(Noggin)(Peprotech社 12010C)、1μg/mlのガストリン(Sigma-Aldrich社 SCP0152)、500nMのLY2157299 (Axon MedChem社 1491)、10μmのSB202190(Sigma社 S7067)、及び0.01μMのPGE2(Sigma社 P6532)を補ったWnt3a-馴化培地及びAdvanced DMEM/F12(Life Technologies社 1263010)50: 50をかぶせた。培地を3日間毎に取り替えた。精製した陰窩、組換えタンパク質及び介入研究のセクションに記載されるような組換えタンパク質/抗体の有無において8日間培養した。8日後、陰窩を収集し、モルホロジー、ミニ腸成長、腸シグネチャーマーカー(EphB2、LGR5、h-TERT)の発現、及びカスパーゼ8(Life Technologies社)を、RT-PCRを使用して調べた。少なくとも1つの陰窩ドメインを伴った発達したミニ腸の割合を、既に説明したように評価した(4、18)。
C57BL/6Jマウスから陰窩を得た。簡潔に説明すると、結腸をハサミで2~4mm片に切断し、断片を30mlの氷冷PBSで洗浄し、次いで、37℃において20mMのEDTA-PBSと共にインキュベートした。最後に、断片をトリプシン/DNAse溶液で処理して、陰窩を得た。この工程の後、試料を激しく振盪することにより、結腸陰窩が負荷された上澄みを得た。陰窩をマトリゲルと混合し、予め温めておいた培養皿に播種した。マトリゲルの凝固(37℃において10~15分)の後、陰窩に、培養培地(ADF、10mMのHEPES、N-2、レチノイン酸を伴わないB27、10μMのY-27632、1μMのJAG1ペプチド(Anaspec社、フレモント、カリフォルニア州、米国)、1μg/mlのR-スポンジン1、50ng/mlのEGF(Invitrogen社)、及び100ng/mlのノギン(Peprotech, ロッキー・ヒル、ニュージャージー州、米国))をかぶせ、8日目まで、培地を一日おきに変えた。8日後、発達したミニ腸の割合を評価した。
精製した腸陰窩由来のRNAを、TRIzol試薬(Invitrogen社)を使用して抽出し、製造元の取扱説明書に従ってTaqManアッセイ(Life Technologies社、グランドアイランド、ニューヨーク州)を使用してqRT-PCR分析を実施した。ΔΔCt法又はΔCt法を使用して、正規化された発現値を特定した。定量的逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(qRT-PCR)データを、ACTBの発現に対して正規化した。統計解析は、関心対象の集団と全ての他の集団との間の多重比較のために、一元配置分散分析とその後のBonferroni事後検定によって、各患者に対する全ての細胞集団での遺伝子発現を比較した。解析は、技術的及び生物学的に3連で実施した。
以下の試薬を使用して、新たに生成した抗IGFBP3抗体をスクリーニングした:組換えヒトIGFBP3(0,223mg/ml R&D System社 8874-B3-025)、Ecto-TMEM219(0.5mg/ml GenScript社)、新たに生成された抗IGFBP3 mAb(Trianni社)、抗ヒトIgG HRP(Life Technologies社 A24470)、ウシ血清アルブミン(BSA)、Tween20(TW)、ELISA比色分析TMB試薬(HRP基質、Item H Sigma社、RABTMB3)、ELISA STOP溶液(Item I、Sigma社、RABSTOP3)。発明者らは、ブロッキング試薬溶液(PBS中における3%のBSA)及び希釈溶液(0.5%のBSA、PBS中における0.05%のTw)も用いた。
ヒトβ細胞系であるBetalox-5細胞(36)を、DMEM(グルコース 1g/L)、BSAフラクションV(0.02%重量/体積)、非必須アミノ酸(1倍)ペニシリン(100単位/mL)、及びストレプトマイシン(100μg/mL)を含む培養フラスコにおいて増殖させた。当該細胞を、5%のCO2の加湿されたインキュベーターにおいて37℃で培養した。当該細胞を2週間に1回継代させた。β細胞を、IGFBP3の有無、ecto-TMEM219の有無、新たに生成したモノクローナル抗体の有無(組換えタンパク質及び介入研究を参照されたい)において培養し、細胞を、免疫蛍光研究、RNA抽出、アポトーシス検出、及びタンパク質分析のために収集した。インスリンの評価のために上清を収集した。インスリンのレベルは、マイクロ粒子エンザイムイムノアッセイ(Mercodia Iso-Insulin ELISA、10-1113-01)によって評価した。
データは、平均値及び標準誤差(SEM)として提示され、正規分布に対してコルモゴロフ・スミルノフ検定を用いて、並びに等分散性に対してレビーン検定を用いて検定した。違いの統計的有意性を、両側t検定を用いて検定した。2つの群の間の有意性を、両側独立スチューデントt検定によって特定した。多重比較のために、Bonferroni補正による分散分析を用いた。グラフ及びデータは、GraphPad Prismバージョン6.0(GraphPad Software社、ラ・ホーヤ、カリフォルニア州)を使用して生成した。全ての統計検定は、5%有意水準において実施した。
動物
雌の非肥満体糖尿病(NOD)マウス(10週齢)を、Charles River Laboratories社(カルコ、バレーゼ、イタリア)から入手した(ストック#613)。全てのマウスは、動物飼育に関するイタリアの法律N°116/1992及び欧州共同体Council Directive EEC/609/86に従って飼育し使用した。
顕性糖尿病(最も進行した段階であり、高い絶食血糖濃度及び古典的な症状によって特徴付けられる)を、3回の連続した測定に対して250mg/dLを超える血糖値として定義した。糖血症を1週間に2回モニターした。
1)未処置
2)10日間のEcto-TMEM219 0.1mg/日(i.p)
3)10日間の抗IGFBP3 M1 0.5mg/日(i.p)
膵島炎スコアリングを、前に説明したように、5μm厚のホルマリン固定されパラフィン包埋されたヘマトキシリン及びエオシン(H&E)染色した膵臓切片に対して実施した(Vergani Aら Diabetes 2010; Ben Nasr Mら Sci Transl Med 2017)。膵島炎スコアリングは、ヘマトキシリン及びエオシン(H&E)及びインスリン染色膵臓切片において実施した。0から4のスコアを、経験豊富な病理学者によって膵島浸潤に基づいて割り当てた。膵島炎スコアは、以下のように等級付けした:グレード0、正常な膵島; グレード1、周囲での穏やかな単核浸潤(25%);グレード2、膵島の25~50%が浸透;グレード3、(膵島の50%が浸透);グレード4、膵島が完全に浸透し、残存実質は残っていない。グループあたり少なくとも30の膵島を分析し、異なるマウスから得られた切片からプールした。
データは、特に報告されない限り、平均及び標準誤差(SEM)として提示される。異なる群の間での糖尿病発症は、ログランク(マンテル・コックス)検定によって解析した。GraphPad Prismバージョン7.0(GraphPad Software社、ラ・ホーヤ、カリフォルニア州)を使用して、統計解析を行った。全ての統計検定は、5%有意水準において実施した。
モノクローナル抗体開発
関連するヒト免疫グロブリン配列が遺伝子工学によって動物のゲノム中に導入されている遺伝子導入マウスTrianni Mouse(商標)(Trianni社)の利用によって、モノクローナル抗IGFBP3抗体を発見した。そのような技術の使用によって、ヒト重鎖及び軽鎖可変ドメインの完全なレパートリーを含み、マウスの定常ドメインを保持するキメラモノクローナル抗体を生産した。
完全ヒトIgG4 mAbを生産するために、対応するM1 cDNAを、従来の(非PCRベースの)クローニング技術を使用して、evitria社のベクターシステムへとクローニングした。当該evitria社のベクタープラスミドは、合成された遺伝子であった。アニオン交換クロマトグラフィに基づく低エンドトキシン条件下において、プラスミドDNAを調製した。配列の正しさを、Sanger配列決定法によって検証した(cDNAのサイズに応じてプラスミドあたり最大2回の配列決定反応による)。
Octet BLIベースの分析
抗体は、標的に対して高い親和性を有する。生体分子間相互作用解析に基づくバイオレイヤー干渉法(BLI)プラットフォームであるOctet機器(Octet BMIA)を使用して、結合親和性測定を実施した。当該アッセイを確立するために、標的モノクローナル抗体(PBS中における30μg/ml)を、抗マウスIgG Fc捕捉(AMC)バイオセンサー又は抗ヒトIgG Fc捕捉(AMC)バイオセンサーによって、Fcにより固定化し、150nMでの抗原ヒトIGFBP3(R&D社、カタログn°675 B3)との相互作用を測定した。
ハイブリドーマによって産生された抗IGFBP3 mAbはIGFBP3-TMEM219結合を阻害する
ハイブリドーマを使用して生成された新規の抗IGFBP3モノクローナル抗体を、IGFBP3との相互作用に対してecto-TMEM219と競合するその能力に対して、競合的ELISA結合アッセイを使用してスクリーニングした。IGFBP3、ecto-TMEM219、及び利用可能な抗体は、全て1:1比において使用した。抗IGFBP3 mAbは、IGFBP3-Ecto-TMEM219を阻害することができた(図1)。このことは、本発明の抗IGFBP3 mAbが、天然のTMEM219受容体へのIGFBP3の結合を阻害し得ること、及びecto-TMEM219タンパク質の中和活性を模倣し得ることを実証している。
新たに生成されたモノクローナル抗体は、ミニ腸アッセイにおいても試験した。簡潔に説明すると、健康な対照(n=3)から得られた陰窩からミニ腸を生成し、IGFBP3の存在下において8日間培養し、1:1の比率(mAb/ecto-TMEM219:IGFBP3)においてecto-TMEM219又は新たに生成した抗IGFBP3 mAbのどちらかを用いて処理した。
IGFBP3曝露におけるミニ腸の発達を促進することにおいて有効であることが示された、新たに生成された抗IGFBP3 mAbは、ISCマーカーであるEphB2及びLGR5の発現を回復することもできた(図3)。ISCに対するIGFBP3有害効果は、カスパーゼ8が媒介する。抗IGFBP3 mAbは、IGFBP3処置によって誘導されるカスパーゼ8上方制御を阻害することができ、更に、それが、IGFBP3/TMEM219カスパーゼ8媒介性アポトーシス傷害を遮断することによって、ISCプールに対する予防効果を発揮することを示唆していた(図4)。
新たに発見されたモノクローナル抗IGFBP3抗体が、TMEM219を発現する腸幹細胞に対するIGFBP3の有害効果を防ぐことを確認するために、発明者らは更に、IBD患者から得られたミニ腸においてインビトロにてそれらを試験した。
陰窩単離及びマウスのミニ腸発達
本発明の抗体が、ヒト組織に関してマウス組織において類似の組織交差反応性プロファイルを有することを確認するために、発明者らは、マウス陰窩でのインビトロミニ腸アッセイにおいて、本発明のモノクローナル抗IGFBP3抗体を更に試験した。陰窩は、対照マウス(n=3)(632C57BL/6J Charles River Laboratories社、リヨン、フランス)から得た。
ヒトβ細胞に対するIGFBP3有害効果は、カスパーゼ8が媒介する。興味深いことに、新たに発見された抗IGFBP3 mAbは、IGFBP3のみによって処置された試料と比較した場合、IGFBP3処置によって誘導されたカスパーゼ8上方制御を、少なくとも50%阻害することができた(図7)。
新たに生成したモノクローナル抗IGFBP3抗体はヒトにおけるミニ腸アッセイにおいてIGFBP3損傷をレスキューする
抗IGFBP3モノクローナル抗体を、ミニ腸アッセイにおいて試験した。簡潔に説明すると、健康な対照(n=3)から得られた陰窩からミニ腸を生成し、IGFBP3曝露の下で8日間培養し、1:1の比率(mAb:IGFBP3)において抗IGFBP3 mAbで処理した。本発明者らは、8つのmAbの中で、E08及びE20は、IGFBP3の存在下での大きな陰窩オルガノイドの自己再生能力をレスキューすることにおいてecto-TMEM219に匹敵し、したがって、局所幹細胞に対するIGFBP3媒介性損傷を防ぐ関連効果を支援することを観察した(図8)。
ミニ腸発達を促進することにおいて有効であることが示された抗IGFBP3 mAbは、ISCマーカーであるEphB2及びLGR5の発現を回復することもできる(図9)。この効果は、カスパーゼ8の発現がE08及びE20への曝露の際に下方制御されるため、カスパーゼ8媒介性であり、更に、これらの抗IGFBP3 mAbがIGFBP3/TMEM219カスパーゼ8媒介性アポトーシス傷害を遮断することによってISCプールに対する予防効果を発揮することを支援する(図10)。
陰窩単離及びマウスのミニ腸発達
本発明の抗体が、ヒト組織に関してマウス組織において類似の組織交差反応性プロファイルを有することを確認するために、本発明者らは更に、マウス陰窩でのインビトロミニ腸アッセイにおいて、本発明のモノクローナル抗IGFBP3抗体を試験した。陰窩は、対照マウス(n=3)(632C57BL/6J Charles River Laboratories社、リヨン、フランス)から得た。
抗IGFBP3 mAbが膵臓内においてTMEM219発現細胞に対するIGFBP3のアポトーシス促進効果を防ぐことを確認するために、発明者らは更に、ヒトβ細胞系Betalox-5においてインビトロにてそれらを試験した。プールされたT1D血清へのβ細胞の曝露は、CASP8発現を増加させ、抗IGFBP3 mAbであるE08は、この効果を相殺することができ、したがって、脾臓のβ細胞アポトーシスを防ぐ際の、新たに生成されたモノクローナル抗TMEM219抗体の有益効果を支援することができる(図12)。
T1Dマウスモデル
図14に示されるように、本発明者らは、新たに生成した抗IGFBP3 mAbの10日間の投与が、NODマウス、すなわち、自己免疫性1型糖尿病(T1D)を研究するために選別されたマウスモデルにおいて臨床糖尿病発症を防ぎ得るか否かを評価した。腹腔内投与された抗IGFBP3 mAbは、経時において血糖値を制御下に維持し、T1D NODマウスモデルにおいて糖尿病の発症を遅延させ、この場合、未処置の対照の50%と比較して、処置されたマウスの80%は、24週において糖尿病を発症しなかった。
本願において列記された全ての刊行物、特許、特許出願、及び他の文献は、それぞれ個々の刊行物、特許、特許出願、又は他の文が、全ての目的のために参照により組み入れられることが個別に示されているのと同程度に、全ての目的のために参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。
様々な特定の実施形態を例示し説明したが、上記の明細書は制限されない。本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な変更を為すことができることは理解されるであろう。本明細書を検討する際に、多くの変更例が当業者に明らかとなるであろう。
Claims (20)
b-IBD患者のミニ腸成長の増加;
c-糖尿病性腸疾患血清で処置された健康な対象のミニ腸成長の増加;
d-IGFBP3で処置された健康な対象のミニ腸におけるEphB2及び/又はLGR5の発現の増加;
e-IGFBP3で処置された健康な対象のミニ腸におけるカスパーゼ8発現の減少;
f-IGFBP3で処置されたβ細胞におけるβ細胞喪失の減少;
g-IGFBP3で処置されたβ細胞におけるインスリンの発現の増加;及び
h-IGFBP3で処置されたβ細胞におけるβ細胞のアポトーシスの減少;
i-IGFBP3で処置されたβ細胞におけるカスパーゼ8発現の減少;
j-糖尿病の動物モデルにおける膵島炎スコアの減少;
k-糖尿病の動物モデルにおける糖尿病の発症の減少
から選択される少なくとも1つの活性を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の単離された抗体又はその抗原結合性断片。
i.配列番号1、4、7、若しくは9からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR1配列;
ii.配列番号2、5、8、若しくは10からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR2配列;及び
iii.配列番号3、6、若しくは11からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR3配列;並びに/又は
b.以下を含む軽鎖可変ドメイン(VL):
i.配列番号12、15、17、20、23、25、若しくは27からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR1配列;
ii.配列番号13、18、若しくは21からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR2配列;及び
iii.配列番号14、16、19、22、24、若しくは26からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR3配列
を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の単離された抗体又はその抗原結合性断片。
- 配列番号4及び配列番号5及び配列番号6及び配列番号12及び配列番号13及び配列番号14又はE08のKabat、IMGT、Chothia、AbM、若しくはContact CDR、或いは
- 配列番号4及び配列番号5及び配列番号6及び配列番号23及び配列番号18及び配列番号24又はE20のKabat、IMGT、Chothia、AbM、若しくはContact CDR
を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の単離された抗体又はその抗原結合性断片。
i.abysisツール解析(www.abysis.org)を使用して定義される配列からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR1配列;
ii.abysisツール解析(www.abysis.org)を使用して定義される配列からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR2配列;及び
iii.abysisツール解析(www.abysis.org)を使用して定義される配列からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR3配列;並びに/又は
b.以下を含む軽鎖可変ドメイン(VL):
i.abysisツール解析(www.abysis.org)を使用して定義される配列からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR1配列;
ii.abysisツール解析(www.abysis.org)を使用して定義される配列からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR2配列;及び
iii.abysisツール解析(www.abysis.org)を使用して定義される配列からなる群から選択されるアミノ酸配列のCDR3配列
を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の単離された抗体又はその抗原結合性断片。
b.配列番号37から配列番号45からなる群から選択されるアミノ酸配列の軽鎖可変ドメイン配列;又は
c.(a)の軽鎖可変ドメイン及び(b)の重鎖可変ドメイン
を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の単離された抗体又はその抗原結合性断片。
(b)Table 2~7(表3~10)において定義される配列を含むモノクローナル抗体E01、E02、E08、E14、E19、E20、E23、E24、若しくはM1との結合に対して交差競合する;又は
(c)Table 2~7(表3~10)において定義される配列を含むE01、E02、E08、E14、E19、E20、E23、E24、若しくはM1のいずれかと同じ若しくは類似の結合親和性若しくは特異性若しくはその両方を示す;又は
(d)本明細書に記載される抗体分子、例えば、Table 2~7(表3~10)において定義される配列を含む、例えば、E01、E02、E08、E14、E19、E20、E23、E24、若しくはM1のいずれかから選択される抗体分子の1つ若しくは複数の生物学的特性を有する;又は
(e)本明細書に記載される抗体分子、例えば、Table 2~7(表3~10)において定義される配列を含む、例えば、E01、E02、E08、E14、E19、E20、E23、E24、若しくはM1のいずれかから選択される抗体分子の1つ若しくは複数の薬物動態特性を有する、
単離された抗体又はその抗原結合性断片。
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