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JP2023114360A - エポキシ化合物の製造方法 - Google Patents

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JP2023114360A
JP2023114360A JP2022016684A JP2022016684A JP2023114360A JP 2023114360 A JP2023114360 A JP 2023114360A JP 2022016684 A JP2022016684 A JP 2022016684A JP 2022016684 A JP2022016684 A JP 2022016684A JP 2023114360 A JP2023114360 A JP 2023114360A
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Japan
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reaction
compound
epoxy
producing
oxone
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JP2022016684A
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明美 細川
Akemi Hosokawa
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】有用なジオキシラン酸化を、安全且つ効率的に行う方法を提案すること。【解決手段】炭素-炭素二重結合を有する化合物を共酸化剤および炭素数6~7のカルボニル化合物の存在下、エポキシ化するエポキシ化合物の製造方法であって、特定の構造を有するエポキシ化合物を製造する方法である。【選択図】なし

Description

本発明は、エポキシ化合物の製造方法に関する。
エポキシ化合物は、エポキシ樹脂の原料となるエポキシモノマーや、各種化学製品の原料として幅広く利用されている。
従来、エポキシ化合物の製造方法として、炭素-炭素二重結合を酸化する方法が広く用いられている。用いられる酸化法としては、過酢酸に代表される有機過酸を作用させる方法(非特許文献1)、金属触媒存在下、過酸化水素を作用させる方法(非特許文献2、特許文献1~2)、塩基性条件下ニトリル化合物と過酸化水素を作用させる方法(非特許文献3)が工業的なエポキシ化合物の製造に用いられている。これらのうち、前者の2つは、反応系中が酸性となり、生成したエポキシ基が分解して、ジオールやアルデヒドになり、収率が低下するという問題がある。後者は、塩基で分解される官能基を有する化合物には適用できない、および釜効率が悪く製造には適さないという問題がある。
上記問題を解決する方法として、酸化剤として中性条件下で反応を行う事ができるジオキシラン類(以降、「ジオキシラン」と称する。)を用いる酸化方法が知られている(非特許文献4)(以降、「ジオキシラン酸化」と称する。)。ジオキシランは一般的にはアセトンやトリフルオロアセトン等のカルボニル化合物に共酸化剤としてOxoneなどの過硫酸塩を含む無機塩を作用させて、共酸化剤より生成する酸を中和しながら調製する。更に、調製されたジオキシランは、蒸留により精製して用いる方法が一般的である。しかしながら、この方法では、ジオキシランを調製、精製する工程が煩雑であり、また、ジオキシランが不安定で取り扱いに危険性を伴う、などの課題がある。
ジオキシランの危険性を回避する方法としてジオキシランを単離せずに、炭素-炭素二重結合を有する化合物存在下、ジオキシランを調製しながら同時にエポキシ化反応を行う系内調製法が知られている(非特許文献5)。系内調製法には、カルボニル化合物としてアセトンやトリフルオロアセトンを用いる他に、低揮発性のシクロヘキサノンを用いる例も報告されている(非特許文献6)。しかしながらジオキシランを過剰量必要とするなどのコストの問題から(非特許文献7)、工業的な利用例は極めて少ない。
Organic Reaction Vol.7、p378(1953) Journal of Orgainc Chemistry 53(7),1553-7(1988) Organic Synthesis,Vol.60、p63-66(1981) Organic Synthesis,Collective Vol.9、p288 Journal of Organic Chemistry 50(16)、2847-53(1985) Bull.Natl.Inst.Health.Sci.、166、63-68(1998) Org.Process Res.Dev.17,313-316(2013)
特開2011-213716号公報 特許6511760号公報 特許6641681号公報
本願発明は、有用なジオキシラン酸化を、安全且つ効率的に行う方法を提案することを課題とする。
本発明者は、鋭意検討の結果、炭素-炭素二重結合を有する化合物存在下、共酸化剤および適切な炭素数を有するカルボニル化合物を反応させることにより、生成したジオキシランを速やかに反応させ、安全且つ効率的に高収率でエポキシ化合物を製造できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の要旨は、下記に存する。
[1]炭素-炭素二重結合を有する化合物を共酸化剤および炭素数6~7のカルボニル化合物の存在下、エポキシ化するエポキシ化合物の製造方法であって、原料が下記(1b)~(5b)であり、以下の反応(I)~(V)により、以下の(1a)~(5a)で示されるエポキシ化合物を製造する方法。

(反応(I)において、Aは、直接結合又は、ヘテロ元素で置換されていてもよく、かつ置換基を有していてもよい2価の連結基を表わす。R、Rはそれぞれ独立に、アルキル基、フェニル基、アルコキシカルボニル基、アリル基、アリルオキシ基を表す。n、nは0~4の整数を表す。n、nが2以上の場合は、R、Rは互いに同一でも異なっていてもよい。)

(反応(II)において、Aは、直接結合又は、ヘテロ元素で置換されていてもよく、かつ置換基を有していてもよい2価の連結基を表わす。破線の結合はあってもなくてもよいことを意味する。)

(反応(III)において、破線の結合はあってもなくてもよいことを意味する。)
[2]前記カルボニル化合物がシクロヘキサノンである、上記[1]に記載のエポキシ化合物の製造方法。
[3]前記共酸化剤が過硫酸塩を含む化合物である、上記[1]又は[2]に記載のエポキシ化合物の製造方法。
[4]前記反応(I)~(V)におけるpHが7以上13以下である上記[1]~[3]のいずれかに記載のエポキシ化合物の製造方法。
[5]前記反応(I)~(V)において、生成する水を系外に排出する、上記[1]~[4]のいずれかに記載のエポキシ化合物の製造方法。
[6]上記[1]~[5]のいずれかに記載の製造方法でエポキシ化合物(1a)、(2a)および(5a)を製造する工程と、製造されたエポキシ化合物(1a)、(2a)および(5a)を重合してエポキシ樹脂を製造する工程を含む、エポキシ樹脂の製造方法。
本願発明によれば、有用なジオキシラン酸化を、安全且つ効率的に行う方法を提案することができる。
以下、本発明の実施の形態について更に詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例であり、本発明はこれらの内容に限定されるものではなく、その要旨の範囲で種々変形して実施することができる。
[エポキシ化合物を製造する方法]
本発明は、炭素-炭素二重結合を有する化合物を共酸化剤および炭素数6~7のカルボニル化合物の存在下、エポキシ化するエポキシ化合物の製造方法であって、特定のエポキシ化合物を製造する方法である。
(カルボニル化合物)
本発明で用いられるカルボニル化合物(以下「ケトン」と称することがある。)の炭素数は6~7である。ケトンとしては、直鎖状、分岐状、環状構造のいずれであってもよく、ハロゲンで置換されていてもよい。反応性の観点から炭素数6が好ましい。特にシクロヘキサノンは水に対しても、カルボニル化合物に対しても相溶性があるため、反応性が良好であり、更には経済性の観点からも特に好ましい。
反応に用いる量としては、炭素-炭素二重結合のモル数に対し過剰量を用いる事が好ましく、通常2~10倍モルを用いる。溶媒も兼ねて更に過剰量を用いてもよい。
(共酸化剤)
本発明で用いられる共酸化剤としては、過硫酸塩を含む化合物であることが好ましく、一過硫酸塩化合物、またはその安定型複合塩2KHSO・KHSO・KSO(Oxone、Du Pont社登録商標)を用いることができ、安全性の高いOxoneが好ましい。Oxoneはそのまま粉体で添加することもできるが、水溶液にして添加してもよい。
反応の進行に伴い酸が生じるため、共酸化剤は中和熱の除熱速度やpHコントロールのしやすさに応じて分割添加、または連続で少量ずつ添加するのが好ましい。
(pH)
本発明の製造方法における反応時の水相のpHは、反応に供するオレフィン化合物やケトンの構造や性質等により適宜調整が可能である。なお、ここでオレフィン化合物とは、炭素-炭素二重結合を有する化合物をいい、以下「オレフィン化合物」と記載する場合がある。一般的にジオキシランを用いた酸化反応では、pH7-pH8.5程度の中性条件が好ましいとされているが(非特許文献4)、ケトンの種類によっては、好ましいpHの範囲は必ずしも上記範囲とはならない。例えばケトンとしてシクロヘキサノンを用いた場合には、生成するシクロヘキサンジオキシランがγ―ラクトンに異性化するのを抑制するため、pH7~13の中性から塩基性で反応を行うのが好ましい。更にはpH10~11で反応を行うのが、ジオキシランが効率的に酸化反応に供されるため好ましい。オレフィン化合物の安定性と反応の効率を考慮してpHコントロールを行うのが好ましい。
また、反応の進行に伴い、酸が発生するため、反応の進行具合に応じて適宜、塩基を添加して、pHを最適な範囲に保つことが必要となる。
pHを好ましい範囲に調整する方法としては、手動で塩基を添加しながら調整する方法とpHコントローラーを用いる方法があるが、操作が簡便であることから、pHコントローラーを用い、これに接続した送液ポンプでOxoneの水溶液および塩基の水溶液を添加する方法が簡便で好ましい。
本発明の製造方法においては必要に応じて緩衝液を使用することもできる。緩衝液の種類としては、反応を阻害しないものであれば、目的のpHに合わせた緩衝液を適宜用いることができる。
(塩基)
本発明で用いられる塩基としては、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウムなどの無機塩基が挙げられ、このうち水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムが好ましく、更に水酸化カリウム、水酸化ナトリウムが好ましい。塩基は固体で添加することもできるが、水溶液にして添加する事もできる。
(有機溶媒)
本発明では、必要に応じ有機溶媒を用いることができ、オレフィン化合物が固体である場合などに、有機溶媒を含む反応液は操作性が向上する点で好ましい。
本発明のエポキシ化反応において有機溶媒を使用した際、オレフィン化合物は、有機溶媒中に溶解していても、懸濁状態でもよいが、通常、反応性の観点から、反応温度条件下で有機溶媒に溶解していることが好ましい。
本発明において用いられる有機溶媒は、使用するオレフィン化合物に応じ、反応を阻害しなければ特に限定はされないが、具体的にはベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ドデカン等の脂肪族炭化水素類;クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒;テトラヒドロフラン、t-ブチルメチルエーテル、ジブチルエーテル、メトキシシクロペンタン等のエーテル類;t-ブチルアルコール等のアルコール類;アセトニトリル、ブチロニトリル等のニトリル類;酢酸エチル、酢酸ブチル、蟻酸メチルなどのエステル化合物;N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド等のアミド類;N,N’-ジメチルイミダゾリジノン等のウレア類;及びこれら溶媒の混合物が挙げられ、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類、及びこれらの混合物が好ましい。
本発明における有機溶媒の使用量は、オレフィン化合物の溶解度や各種物性により適宜調整して使用することができ、特に限定されるものではないが、生産性と安全性の観点から使用するオレフィン化合物の通常0.1倍量以上、10倍量以下であり、好ましくは5倍量以下、より好ましくは3倍量以下である。
(攪拌)
本発明では、系内で生成したジオキシランが、速やかにオレフィンと反応するように、十分に攪拌を行うのが好ましい。攪拌子や攪拌羽の回転数については、その形状にもよるため、回転数を一概に定義する事はできないが、反応液が2相分離せず、良好な混合状態であるように攪拌することが好ましい。
(水相の排出方法)
Oxoneや塩基を水溶液で添加した場合、反応中に水相の体積が増えるため、水相を排出しながら反応を行うのが好ましい。水相を排出する方法としては、Oxoneおよび塩基の添加と攪拌を停止し、分離した水相を排出する方法と、添加と攪拌を継続しながら反応系の一部をセトラー等を用いて静置状態とし、分離した水相を排出する方法がある。後者としては、反応容器にセトラーとなる容器を接続する方法と、反応液中に管などを挿入し、反応液の一部を静置状態にする方法などが挙げられる。
(炭素-炭素二重結合を有する化合物)
本発明において原料として使用する炭素-炭素二重結合を有する化合物(オレフィン化合物)としては、下記一般式(1b)~(3b)、4級炭素の立体が任意のβ-ピネン(4b)およびイソシアヌル酸トリアリル(5b)である。
一般式(1b)中、Aは、直接結合又は置換基を有していてもよい2価の連結基を表わす。2価の連結基としては、ヘテロ元素で置換されていてもよく、かつ置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基や芳香族炭化水素基、-O-、-S-、-SO-、-SO-等が挙げられる。
、Rはそれぞれ独立に、アルキル基、フェニル基、アルコキシカルボニル基、アリル基、アリルオキシ基を表す。n、nはそれぞれ0~4の整数を表す。n、nが2以上の場合は、R、Rは互いに同一でも異なっていてもよい。
具体的には3,3’,5,5’-テトラメチル-4,4’-ビス(2-プロペン-1-イルオキシ)-1,1’-ビフェニル(別名称;3,3’,5,5’-テトラメチル-4,4’-ビフェノールジアリルエーテル)、2,2-ビス(4-グリシジルオキシフェニル)プロパン(別名称;ビスフェノールAアリルエーテル)等が挙げられる。
一般式(2b)中、Aは、直接結合又は置換基を有していてもよい2価の連結基を表わす。2価の連結基としては、ヘテロ元素で置換されていてもよく、かつ置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基や芳香族炭化水素基が挙げられる。中でも1~4個の酸素原子で置換された、炭素数が1~20の炭素鎖が好ましい。
なお、上記式中、破線の結合はあってもなくてもよいことを意味し、具体的には、下記(2b’)は、(2b’-1)又は(2b’-2)を意味する。
なお、(3b)においても、破線の結合はあってもなくてもよいことを意味し、具体的には、上記(3b’)は、(2b’-1)又は(2b’-2)と同様の部分構造を意味する。
なお、式(4b)において、4級炭素の立体構造は任意である。
(オレフィン化合物の前処理)
本発明におけるオレフィン化合物は、本発明のエポキシ化反応に用いる際に、必要に応じ、前処理を行なってもよい。前処理を行なうことで、金属不純物の量を軽減することができる。本発明の効果を顕著に得る上では、下記の前処理を行なってから用いることが好ましい。
すなわち、前処理の方法としては、オレフィン化合物のろ過、オレフィン化合物を酸性水溶液又はキレート化剤で洗浄する、などの方法を用いることができる。
酸洗浄に用いる酸の種類は、特に限定はされず、例えば塩酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸;酢酸、クエン酸などの有機酸が挙げられる。
酸性水溶液のpHは用いるオレフィン化合物の安定性により異なるが、通常pH1以上、好ましくは3以上、通常5以下、好ましくは4以下で行うことが好ましい。pHの調整の目的で、各種の塩を加えてもよく、例えば硫酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、クエン酸ナトリウム等を添加してもよい。
より具体的には、酢酸と硫酸ナトリウムの混合水溶液が好ましい。例えば4%の酢酸と1%硫酸ナトリウムを含むpHが4程度の水溶液がより好ましい。上記の洗浄処理を行なうことで金属が水に可溶化し、水相と共に除去される。
キレート化剤による洗浄に用いる、キレート化剤を含む水溶液としては、金属とのキレート能力を有する化合物を含む水溶液であれば、特に限定されないが、好ましくは、いわゆる金属マスク剤を含む水溶液が好ましい。例えば、エチレンジアミン四酢酸や、ピロリン酸等が挙げられる。エチレンジアミン四酢酸及びピロリン酸のうち少なくとも一方を含む水で洗浄する方法が好ましい。これらの処理を行なうことで金属が水に可溶化し、水相と共に除去される。
(反応温度、反応時間)
本発明の製造方法における反応温度は、反応が阻害されない限り、特に限定されないが、通常-20℃以上、60℃以下、好ましくは-20℃以上、40℃以下、より好ましくは-10℃以上、20℃以下である。前記温度範囲で反応させることにより、反応速度の低下がなく反応を進行させることができ、またより安全に反応を進行させることができる。
本発明の製造方法における反応時間は反応温度、溶媒量、原料の種類等によって適宜選択でき、特に限定されるものではないが、共酸化剤の滴下後、速やかに反応が進行し、発熱するため、反応温度が上記の範囲に入るように、冷却条件下、逐次または分割添加するのが好ましい。
本発明の製造方法における反応は、安全上の観点から、常圧、窒素気流下で行うことが好ましい。
(キレート化剤)
本発明においてエポキシ化合物の製造は、キレート化剤の共存下で行なってもよい。本発明におけるキレート化剤とは、金属イオンと結合してキレート化合物を形成する多座配位子をもつ化合物をいう。キレート化剤を共存させることにより、金属不純物との間でキレート化合物を形成すると考えられ、共酸化剤やジオキシランの分解を生じることなく、安全にエポキシ化反応を行なうことができる。キレート化剤としては、特に限定はされないが、例えば、エチレンジアミン四酢酸や、ピロリン酸等、特許文献3に挙げられている化合物および濃度で使用する事ができる。
前記金属不純物の由来は特に限定はされないが、例えばオレフィン化合物の製造過程で反応剤や金属触媒等として使用した金属化合物に由来するもの;オレフィン化合物の製造過程やエポキシ化反応で使用した反応容器や配管等の製造設備に由来するもの;及びオレフィン化合物の製造原料、前記有機溶媒、または各種反応助剤等の購入時の容器、包材等に由来するもの;等が挙げられる。例えば鉄、コバルト、クロム、ニッケル、パラジウム、ルテニウムは、含まれる可能性が高いものであることから、その存在濃度を考慮すべきものである。
またエポキシ化反応時の反応液中の前記キレート化剤の含有量は、特に限定されないが、反応液中の含有量で、通常1ppm(μg/g)以上であり、好ましくは50ppm以上である。また、通常10000ppm以下であり、好ましくは5000ppm以下であり、さらに好ましくは2000ppm以下である。
(後処理)
本発明において、エポキシ化反応終了後に、必要に応じ還元剤を加えて過剰な共酸化剤や残存するジオキシランのクエンチ処理を行う。上記クエンチ処理に用いる還元剤としては特に限定されないが、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ヒドラジン、シュウ酸などが挙げられる。
(精製)
上記の方法で得られたエポキシ化合物は、必要に応じて更に精製してもよい。具体的な精製方法は、特に限定されるものではなく、公知の方法を適宜使用することができる。エポキシ化合物が固体の場合は晶析、懸洗、分液、吸着、昇華等が挙げられ、エポキシ化合物が液体の場合は分液、洗浄、吸着、蒸留等が挙げられる。
本発明の反応は、具体的には、以下の反応式で示され、原料の詳細、反応条件等は上述の通りである。
(エポキシ樹脂)
本発明の製造方法によって得られたエポキシ化合物(1a)(2a)および(5a)は、重合することによりエポキシ樹脂を製造することができる。重合反応は、公知の方法を適用することができ、具体的には特開2007-246819号公報等に記載の方法等により行なうことができる。
すなわち、本発明の製造方法によって得られたエポキシ化合物(1a)、(2a)および(5a)を製造する工程と、製造されたエポキシ化合物(1a)、(2a)および(5a)を重合してエポキシ樹脂を製造する工程を含む、エポキシ樹脂の製造方法も本発明の範囲である。
本発明の方法で得られた高純度エポキシ樹脂は、電子材料、光学材料、接着剤、建築分野等で用いることができる。半導体封止材、プリント配線基板、ビルドアップ配線板、ソルダーレジスト等の電子部品材料として用いた場合、不純物が原因で起きる配線の腐食や短絡の回避が可能となる。また、照明の封止剤等の光学材料として用いた場合、着色や劣化の低減や回避が可能となる。
(適用範囲)
本発明は、前記のエポキシ化反応に限らず、種々の酸化反応においても適用可能である。
例えば2級水酸基を酸化して、ケトンを合成する方法にも適用が可能である。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例により何等限定されるものではない。
(分析方法)
H-NMR分析条件>
装置:日本電子社製「ECZ400S」,400MHz
溶媒:0.05体積%テトラメチルシラン含有重クロロホルム
積算回数:32回
<LC(液体クロマトグラフィ)分析条件>
LC装置:島津製作所社製「SPD-10Avp」
温度:35℃
カラム:GLサイエンス社製「Inertsil ODS-3V、4.6X」150mm
検出器:UV、280nm
溶離液:THF(テトラヒドロフラン)/水=60/40(体積%)
流量:1.0ml/分
<GC(ガスクロマトグラフィ)分析条件>
装置:島津製作所製「GC-2014」
カラム:Restek社製「Rtx-1」(30m×0.25mmφI.D.、粒子径0.25μm)
検出器:水素炎イオン検出器(FID)
キャリヤーガス:ヘリウム
カラム流量:0.92ml/分
カラム温度条件1:100℃、3min、15℃/分で250℃まで昇温
カラム温度条件2:250℃一定
INJ(インジェクション)温度:200℃
DET(検出器)温度:250℃
<塩素含有量の検出条件>
塩素含有量(質量ppm)は、無機および有機を合わせた全塩素量を以下の方法で測定した。
試料を燃焼し、吸収液に吸収させた後、イオンクロマトグラフにて測定を行った。燃焼装置は三菱ケミカル社製「AQF-100」を用い、イオンクロマトグラフ装置はDIONEX社製「DX-500」を用いた。イオンクロマトグラフは、カラムにDIONEX社製「Ion Pac AS12A」を用い、電気伝導度で検出を行った。
<反応装置>
反応にはガラス製の試験管、150ml、300mlまたは500mlセパラブルフラスコ(胴部分)を用いた。原料となるオレフィン化合物とカルボニル化合物および水または緩衝液を仕込んだ反応容器に、氷水冷却下、pHコントローラー(東京硝子機械製「Fine FD-02」)に接続したチューブポンプ(東京理化器械製「EYELA MP-2000」)2台を用い、所定のpH範囲内になるように、Oxone(東京化成製、ペルオキシ一硫酸カリウムを45%含有する)20%水溶液(w/v)と、水酸化カリウム(富士フィルム和光純薬製)1規定、20%または50%(w/v)水溶液を添加した。
「LC面積」とは、液体クロマトグラフ(LC)分析で得られた分析対象化合物のピーク面積をいい、「LC面積%」とは、組成物全量のピーク面積に対する対象化合物のピーク面積の割合をいう。「GC面積」も同様であり、ガスクロマトグラフ(GC)分析で得られた分析対象化合物のピーク面積をいい、「GC面積%」とは、組成物全量のピーク面積に対する対象化合物のピーク面積の割合をいう。実施例における「収率」は、得られた化合物の質量に、純度として「LC面積%」または「GC面積%」を乗じたものを収量とみなして算出した。
また、「オレフィンの転化率」とは、反応系内に存在する炭素―炭素二重結合が、エポキシに転化した割合を表す。エポキシ化された後に、ジオールやアルデヒドに分解した化合物も含める。「選択率」とは、エポキシに転化した化合物のうち、ジオールやアルデヒドなどに分解した化合物を除いた割合を表す。「オレフィンの転化率」と「選択率」を乗じた値が「収率」に相当する。
「転化率/Oxone」は、オレフィンの転化率を添加したOxoneの当量で割った値で、系内の炭素-炭素二重結合と等モルのOxoneを仕込んだ場合の二重結合のエポキシへの転化率に相当し、反応性の目安となる。
(実施例1)
(-)-β-ピネン(化合物4b)(東京化成製)5g(36.7mmol)とシクロヘキサノン25ml、pH8.0緩衝液25mlを150mlのセパラブルフラスコに仕込み、攪拌子で氷水冷却下、pHコントローラーを8.0~8.5に設定し、Oxone17.4g(51.4mol、1.4当量)を溶解した水溶液と50%水酸化カリウムを添加した。途中、増加分の水相を排出しながら添加した。反応終了時転化率は66%であった。更にOxone8.7g(25.7mol)を溶解した水溶液と50%水酸化カリウムを添加し、(-)-β-ピネンの消失と、(-)-β-ピネンエポキサイドの生成をGCで確認した。他にシクロヘキサンジオキシランが転移したγ―ラクトンの生成を確認した。転化率/Oxoneは47%であった。
(比較例1)
実施例1と同様の方法でシクロヘキサノンの代わりにアセトンを仕込んで反応を行った。転化率/Oxoneは21%であった。
(比較例2)
実施例1と同様の方法でシクロヘキサノンの代わりにメチルエチルケトンを仕込んで反応を行った。転化率/Oxoneは29%であった。
実施例1、比較例1及び比較例2の結果を表1にまとめる。
(実施例2)
(-)-β-ピネン(東京化成製)5g(36.7mmol)とシクロヘキサノン25ml、pH8.0緩衝液25mlを300ml筒形セパラブルフラスコに仕込み、攪拌羽の回転数500で攪拌しながら、氷水冷却下、pHコントローラーを8.0~8.5に設定し、Oxone12.4g(1当量/基質)を溶解した水溶液と50%水酸化カリウムを添加した。転化率32%、転化率/Oxoneは32%であった。
(実施例3)
実施例2と同様の方法で、pHコントローラーを9.0~9.5に設定して反応を行った。転化率/Oxoneは43%であった。
(実施例4)
実施例2と同様の方法で、pHコントローラーを10.0~10.5に設定して反応を行った。転化率/Oxoneは56%であった。
(実施例5)
実施例2と同様の方法で、pHコントローラーを11.0~11.5に設定して反応を行った。転化率/Oxoneは51%であった。
実施例2~5の結果を表2にまとめる。
なお、表2中のpHは設定の上限値を示す。
(比較例3)
実施例4と同様の方法でシクロヘキサノンの代わりにシクロペンタノンを仕込んで反応を行った。転化率/Oxoneは5%であった。
(実施例6)
実施例4と同様の方法でシクロヘキサノンの代わりに3-ヘプタノンを仕込んで反応を行った。転化率/Oxoneは12%であった。
(実施例7)
実施例4と同様の方法でシクロヘキサノンの代わりに4-メチルシクロヘキサノンを仕込んで反応を行った。転化率/Oxoneは35%であった。
実施例4、比較例3、実施例6及び7の結果を表3にまとめる。
(実施例8)
(-)-β-ピネン(東京化成製品)50g(36.7mmol)とシクロヘキサノン57ml、水250ml、酢酸エチル200mlを1Lセパラブルフラスコに仕込み、攪拌羽の回転数500で攪拌しながら、氷水冷却下、pHコントローラーを7.0~8.0に設定し、Oxone87.0g(0.7当量)を溶解した水溶液と50%水酸化カリウムを添加した。その際、増量する水相を送液ポンプを用いて排水しながら添加を行った。転化率/Oxoneは32%であった。同様の方法で、Oxone87.0g(0.7当量)を2回添加し、シクロヘキサノンを11.3ml追加後、更に1回添加し、(-)-β-ピネンの消失を確認した。ヨウ化カリウム澱粉紙で過酸化物が残存していないことを確認後、酢酸エチルを留去し、トルエン100mlと1N水酸化カリウム水溶液50mlを添加し、30分間攪拌した。水相を排出後、水100mlで2回洗浄し、濃縮、メチルエチルケトン50mlを加えて、これを減圧留去する操作を2回繰り返し、(-)-β-ピネンエポキサイド38gとメチルエチルケトンの混合液を得た。
(実施例9)
特許文献1に記載の方法により得られた3,3’,5,5’-テトラメチルビフェノール ジアリルエーテル1.2g(化合物1b-1、塩素含有量2質量ppm)とシクロヘキサノン3.8ml、pH7.2緩衝液7.0mlの混合液に、氷水冷却下、pHコントローラーを7.0~7.7に設定し、Oxone2.29gを溶解した水溶液と1規定水酸化カリウムを添加した。途中、シクロヘキサノン1.9mlを2回、トルエン2mlを3回追加し、増量分の水相を排出しながら、同量のOxone水溶液と水酸化ナトリウム水溶液の追加を5回繰り返した。反応後、水相を排出し、有機相を5%チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和重曹水、水で順次洗浄した。得られた化合物を上記LC条件にて分析したところ、LC面積%で3,3’,5,5’-テトラメチル-4,4’-ビフェノールジグリシジルエーテル92.1%、と反応中間体の4,4’-ジヒドロキシー3,3’,5,5’-テトラメチルビフェニル モノアリルエーテル モノグリシジルエーテル5.4%、未反応の化合物1b-1は0.4%であった。エポキシ環が開裂した化合物と推定される、LC保持時間が3,3’,5,5’-テトラメチル-4,4’-ビフェノールジグリシジルエーテルより短い極性化合物の生成は1%以下であった。オレフィンのエポキシへの転化率95%であった。
(比較例4)
特許文献1の実験例2に記載の方法により得られた3,3’,5,5’-テトラメチルビフェノール ジアリルエーテル2.50g(7.8mmol)、タングステン酸ナトリウム二水和物(和光純薬社製)256mg(0.78mol)、8.5%(質量/体積)リン酸水溶液0.98ml(0.85mmol)、特許文献2の合成例2の記載の方法で得られたN-ブチル-N,N-ジ[2-(4-t-ブチルベンゾイルオキシ)エチル]-N-メチルアンモニウムモノメチル硫酸塩236mg(0.39mmol)、トルエン2.5ml及び水1.5mlの混合溶液を調製した。
窒素気流下、この混合溶液を65℃に加温し、42質量%過酸化水素水0.13ml(1.77mmol)を反応開始時、及び反応開始30分後に添加し、更に反応開始から1時間後、2時間後、3時間後、4時間後、6時間後に各0.25ml(3.6mmol)を加え、64~66℃にて計7時間反応した。生成物の組成比は、LC面積%で3,3’,5,5’-テトラメチル-4,4’-ビフェノールジグリシジルエーテル76.7%、と反応中間体の4,4’-ジヒドロキシー3,3’,5,5’-テトラメチルビフェニル モノアリルエーテル モノグリシジルエーテル10.6%で、エポキシが開環したと推定される極性化合物が10.4%生成していた。
(実施例10)
3,3’,5,5’-テトラメチルビフェノール ジアリルエーテル1.2gとシクロヘキサノン3.8ml、pH7.2緩衝液6.0ml、トルエン2.4mlの混合液に、氷水冷却下、pHコントローラーを7.0~7.7に設定し、Oxone2.29gを溶解した水溶液と1規定水酸化カリウムを添加した。転化率/Oxoneは20%であった。
(比較例5)
実施例10と同様の方法でシクロヘキサノンの代わりにメチルエチルケトンを用いて反応を行った。転化率/Oxoneは5%であった。
(実施例11)
実施例10と同様の方法でpHコントローラーを8.0~8.5に設定し、反応を行った。転化率/Oxoneは30%であった。
(比較例6)
実施例11と同様の方法でシクロヘキサノンの代わりに3,3,5-トリメチルシクロヘキサノンを用いて反応を行った。転化率/Oxoneは0.7%であった。
(比較例7)
実施例11と同様の方法でシクロヘキサノンの代わりにシクロドデカノンを用い、シクロドデカノンを溶解させるために、トルエンの代わりに酢酸エチルを用いて反応を行った。反応の進行は認められなかった。
実施例10、11、比較例5~7の結果を表4にまとめる。
(実施例12)
ビスフェノールA ジアリルエーテル5.0gとシクロヘキサノン25ml、水25mlの混合液に、氷水冷却下、pHコントローラーを10.0~10.5に設定し、Oxone21.9gを溶解した水溶液と50%水酸化カリウムを添加した。添加後、上記GC分析条件で分析を行ったところ、オレフィンの転化率は53%、転化率/Oxoneは21%であった。水相を排出し、同様にOxone21.9gを追添加し、ビスフェノールA ジグリシジルエーテル68%、と反応中間体のモノアリルエーテルモノグリシジルエーテル31%を得た。転化率84%、選択率は99%以上であった。
(実施例13)
特許2539648号記載に準ずる方法で合成した3,3’-ジアリルビフェニル-4,4’-ジグリシジルエーテル(別名称;3,3’-ジアリル-4,4’-グリシジルオキシ―1,1’-ビフェニル)1gとシクロヘキサノン1.4ml、pH8.0緩衝液5.0ml、酢酸エチル4mlの混合液に、氷水冷却下、pHコントローラーを8.0~8.5に設定し、Oxone1.79gを溶解した水溶液と20%水酸化カリウムを添加した。途中、シクロヘキサノン5.5mlを3回、酢酸エチル4mlを2回追加し、増量分の水相を排出しながら、同量のOxone水溶液と水酸化ナトリウム水溶液の追加を5回繰り返した。反応後、水相を排出し、有機相を5%チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和重曹水、水で順次洗浄した。得られた化合物を上記LC条件にて分析したところ、LC面積%(分析条件1)で3,3’-ジグリシジルビフェノール ジグリシジルエーテルが88.4%、3-アリル-3’-グリシジルビフェノール グリシジルエーテルが3.3%、極性化合物2.1%であった。
(比較例8)
3,3’-ジアリルビフェニル-4,4’-ジグリシジルエーテル(別名称;3,3’-ジアリル-4,4’-グリシジルオキシ―1,1’-ビフェニル)0.50g(1.32mmol)、タングステン酸ナトリウム二水和物(和光純薬社製)52mg(0.16mol)、8.5%(重量/体積)リン酸水溶液0.15ml(0.13mmol)、特許文献2の合成例2に記載の方法で合成したN-ブチル-N,N-ジ[2-(4-t-ブチルベンゾイルオキシ)エチル]-N-メチルアンモニウムモノメチル硫酸塩48mg(0.079mmol)、トルエン2.0ml、及び水0.10mlの混合溶液を調製した。この混合溶液を、窒素気流下、65℃に加温し、42質量%過酸化水素水0.03ml(0.44mmol)を反応開始時、及び反応開始30分後に5分間で添加し、更に反応開始から45分後、1,5時間後、2時間後に各0.05ml(0.73mmol)を加え、63~66℃にて計3時間反応した。混合溶液は二相系であり、その有機相の組成比は、LC面積%(分析条件1)で3,3’-ジグリシジルビフェノール ジグリシジルエーテルが79.3%、3-アリル-3’-グリシジルビフェノール ジグリシジルエーテルが8.4%、エポキシが開環したと推定される極性化合物8.9%であった。
(実施例14)
イソシアヌル酸トリアリル1.0gとシクロヘキサノン10ml、pH8.0緩衝液5mlの混合液に、氷水冷却下、pHコントローラーを8.0~8.5に設定し、Oxone5.50g(4MR/基質)を添加した。上記GC分析条件で分析したところ、転化率/Oxoneは38%であった。
(比較例9)
実施例14と同様の方法で、シクロヘキサノンの代わりにメチルエチルケトン10mlを用いて反応を行った。転化率/Oxoneは3%であった。
(実施例15)
イソシアヌル酸トリアリル1.0gとシクロヘキサノン10ml、pH8.0緩衝液5mlの混合液に、氷水冷却下、pHコントローラーを8.0~8.5に設定し、Oxone13.7g(2MR/基質)添加した。転化率/Oxoneは30%であった。更に途中で水相を排出しながら、同様の操作を4回繰り返し、トリグリシジルイソシアヌレート24%、反応中間体であるジグリシジル体43%、モノグリシジル体27%を得た。
実施例14、15及び比較例9の結果を表5にまとめる。
(実施例16)
GC純度91%のビス(5-ノルボルネン―2-イルメチル)エーテル5.0gとシクロヘキサノン25ml、水25ml、エチレングリコールジメチルエーテル10mlの混合液に、氷水冷却下、pHコントローラーを10.0~10.5に設定し、Oxone7.3gを溶解した水溶液と50%水酸化カリウムを添加した。添加後、上記GC分析条件で分析を行ったところ、転化率/Oxoneは80%であった。同様にOxone7.3gを追添加し、ビス[(5、6-エポキシ―2―ノルボルニル)メチル]エーテル99.6%と反応中間体のモノエポキシ体0.4%を得た。オレフィンの転化率および選択率は99%以上であった。
(実施例17)
5-ビニル-2-ノルボルネン1gとシクロヘキサノン10ml、pH8.0緩衝液5mlの混合液に、氷水冷却下、pHコントローラーを7.0~8.0に設定し、Oxone5.6gを溶解した水溶液と50%水酸化カリウムを添加した。添加後、上記GC分析条件で分析を行ったところ、目的とする2、3-エポキシ-5-ビニルノルボルナンを86%、2、3-エポキシ-5-エポキシエチルノルボルナンを14%で得た。転化率/Oxoneは57%であった。
本発明のエポキシ化合物の製造方法により、安全、効率的に高収率でエポキシ化合物を製造することができる。

Claims (6)

  1. 炭素-炭素二重結合を有する化合物を、共酸化剤および炭素数6~7のカルボニル化合物の存在下、エポキシ化するエポキシ化合物の製造方法であって、
    原料が下記(1b)~(5b)であり、以下の反応(I)~(V)により、以下の(1a)~(5a)で示されるエポキシ化合物を製造する方法。

    (反応(I)において、Aは、直接結合又は、ヘテロ元素で置換されていてもよく、かつ置換基を有していてもよい2価の連結基を表わす。R、Rはそれぞれ独立に、アルキル基、フェニル基、アルコキシカルボニル基、アリル基、アリルオキシ基を表す。n、nは0~4の整数を表す。n、nが2以上の場合は、R、Rは互いに同一でも異なっていてもよい。)


    (反応(II)において、Aは、直接結合又は、ヘテロ元素で置換されていてもよく、置換基を有していてもよい2価の連結基を表わす。破線の結合はあってもなくてもよいことを意味する。)


    (反応(III)において、破線の結合はあってもなくてもよいことを意味する。)


  2. 前記カルボニル化合物がシクロヘキサノンである、請求項1に記載のエポキシ化合物の製造方法。
  3. 前記共酸化剤が過硫酸塩を含む化合物である、請求項1又は2に記載のエポキシ化合物の製造方法。
  4. 前記反応(I)~(V)におけるpHが7以上13以下である請求項1~3のいずれか1項に記載のエポキシ化合物の製造方法。
  5. 前記反応(I)~(V)において、生成する水を系外に排出する、請求項1~4のいずれか1項に記載のエポキシ化合物の製造方法。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の製造方法でエポキシ化合物(1a)、(2a)および(5a)を製造する工程と、製造されたエポキシ化合物(1a)、(2a)および(5a)を重合してエポキシ樹脂を製造する工程を含む、エポキシ樹脂の製造方法。
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