JP2023016842A - タンパク質ライゲーションの方法及びその使用 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、可逆性分子間共有結合などの可逆性共有結合を含む共有結合による、タンパク質ライゲーション技術、精製又は組換えペプチド、ペプチドの作製方法、並びにその使用に関する。特にこの発明は、分子間エステル結合、特に組換えキメラペプチド及びタンパク質中に存在するアミノ酸側鎖のヒドロキシル基とアミド基の間の可逆性エステル結合、並びにタンパク質工学におけるそのようなペプチド及びタンパク質の使用に関する。
タンパク質ライゲーション技術は、分子生物学の分野において重要なツールであり、且つ検出、精製及びタンパク質工学の技術などの、数多くの生命科学分野において広範な用途を有する。
一態様において、本発明は、免疫グロブリン様ドメインを含む1以上のアミノ酸配列を含む組換えポリペプチドに関し、ここでこのIg様ドメインは、Ig様ドメインの最後のβ-鎖を含む、切断型タンパク質及びペプチドに分割される。
a)ペプチドタグは、β-クラスプ含有タンパク質中のβ-クラスプ配置内に自発的に形成されるエステル結合に関与することが可能である1個の反応性残基を含み、且つここでこのペプチドタグは、該β-クラスプ含有タンパク質の少なくとも5個の隣接アミノ酸、例えば、8、10、12、14、又は16個のアミノ酸を含み、且つ任意にβ-クラスプ含有タンパク質の全アミノ酸配列は含まず;
b)該結合パートナーは:
i. β-クラスプ含有タンパク質の個別の断片を含み、ここで該断片は、該β-クラスプ含有タンパク質の少なくとも約10個の、例えば、20、30、40、50個の隣接アミノ酸を含むか、又は該断片と少なくとも75%、例えば、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%もしくは少なくとも95%の同一性を有する配列を含み;並びに
ii. β-クラスプ含有タンパク質中に自発的に形成されるエステル結合に関与することが可能である他の反応性残基を含み:並びに
c)該ペプチドタグ及び結合パートナーは、自発的に形成されるエステル結合を形成することにより互いに結合することが可能である。
a)ペプチドタグは、βシートを形成することが可能である少なくとも約10個、例えば、少なくとも12、少なくとも14、少なくとも16、少なくとも18、少なくとも20、少なくとも22、又は少なくとも24個のアミノ酸を含み、ここでこれらのアミノ酸の一つは、β-クラスプ含有タンパク質のβ-クラスプ中にエステル結合を自発的に形成することが可能である反応性残基であり、ここでこの反応性残基は、トレオニン、セリン、グルタミン、及びグルタメート/グルタミン酸を含む群から選択され、且つ任意にここでこのペプチドタグは、β-クラスプ含有タンパク質の全アミノ酸配列は含まず;
b)該結合パートナーは:
i. β-クラスプ含有タンパク質の個別の断片を含み、ここで該断片は、β-クラスプ含有タンパク質のβ-クラスプドメインの少なくとも約10個、例えば、少なくとも約20、少なくとも約40、少なくとも約60、少なくとも約80、少なくとも約100、もしくは少なくとも約120個の隣接アミノ酸を含むか、又は該断片と少なくとも75%、例えば、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%又は少なくとも95%の同一性を有する配列を含み;並びに
ii. β-クラスプ含有タンパク質の自発的エステル結合に関与した反応性残基を含み、ここでこのペプチドタグ中の反応性残基がトレオニン又はセリンである場合、結合パートナー中の反応性残基は、グルタミン又はグルタメート/グルタミン酸であり、及びここでペプチドタグ中の反応性残基がグルタミン又はグルタメート/グルタミン酸である場合、結合パートナー中の反応性残基は、トレオニン又はセリンであり;並びに
c)該ペプチドタグ及び結合パートナーは、エステル結合を自発的に形成することにより、互いに結合することが可能である。
a)約7又はそれを下回るpH、
b)1以上の分子密集剤の存在、
c)1以上の二価の陽イオンの存在、
d)グリセロールの存在、
e)両性イオン性緩衝分子の存在、
f)エチル又はプロピル連結したスルホン酸官能基を含む、アルキル連結したスルホン酸官能基を含む緩衝分子の存在、
g)複素環を含む緩衝分子の存在、
h)複素環式アルキル環を含む緩衝分子の存在、
i)飽和された複素環式アルキル環を含む緩衝分子の存在、
j)飽和された複素環式6員環を含む緩衝分子の存在、
k)先のe)からj)の各々において規定された緩衝分子の存在、
l)先のa)からk)の任意の組合せ。
a)2個以上のペプチドタグ、又は
b)2個以上の結合パートナー、又は
c)少なくとも1個のペプチドタグ、及び少なくとも1個の結合パートナー:を含む、キメラタンパク質に関する。
a)ペプチドタグ又はキメラタンパク質を提供する工程であって、ここでこのキメラタンパク質が、少なくとも1つのペプチドタグを含む工程;
b)結合パートナー又はキメラタンパク質を提供する工程であって、ここでこのキメラタンパク質が、少なくとも1つの結合パートナーを含む工程;
c)工程a)のペプチドタグ又はキメラタンパク質と、工程b)の結合パートナー又はキメラタンパク質を、分子間エステル結合を自発形成するのに適した条件下で接触させる工程;
d)任意に工程a)からc)を1回以上、例えば2回以上、4回以上、6回以上反復する工程:を含み、これにより共有的に連結した多量体タンパク質複合体を形成することを含む、方法に関する。
a)本明細書記載のペプチドタグ、又は本明細書記載の少なくとも1つのペプチドタグを含むキメラタンパク質を提供する工程;
b)本明細書記載の結合パートナー、又は本明細書記載の少なくとも1つの結合パートナーを含むキメラタンパク質を提供する工程;
c)工程a)のペプチドタグ又はキメラタンパク質と、工程b)の結合パートナー又はキメラタンパク質を、分子間エステル結合を自発形成するのに適した条件下で接触させる工程:を含み、これにより共有的に連結した多量体タンパク質複合体を形成する。
e)ペプチドタグ又はキメラタンパク質を提供する工程であって、ここでこのキメラタンパク質が、少なくとも1つのペプチドタグを含む工程;及び/又は
f)結合パートナー又はキメラタンパク質を提供する工程であって、ここでこのキメラタンパク質が、少なくとも1つの結合パートナーを含む工程;
g)工程e)のペプチドタグ又はキメラタンパク質、及び/もしくは工程f)のペプチドタグ又はキメラタンパク質を、多量体タンパク質複合体と、分子間エステル結合を自発形成するのに適した条件下で接触させる工程;
h)任意に工程e)からg)を1回以上、例えば2回以上、4回以上、6回以上反復する工程;並びに/又は
i)任意に7以上のpHで多量体タンパク質複合体を維持する工程;又は
j)工程h)及び工程i)のいずれかの組合せ:を更に含む。
a)約7又はそれを下回るpH、
b)1以上の分子密集剤の存在、
c)1以上の二価の陽イオンの存在、
d)グリセロールの存在、
e)両性イオン性緩衝分子の存在、
f)エチル又はプロピル連結したスルホン酸官能基を含む、アルキル連結したスルホン酸官能基を含む緩衝分子の存在、
g)複素環を含む緩衝分子の存在、
h)複素環式アルキル環を含む緩衝分子の存在、
i)飽和された複素環式アルキル環を含む緩衝分子の存在、
j)飽和された複素環式6員環を含む緩衝分子の存在、
k)先のe)からj)の各々において規定された緩衝分子の存在、
l)先のa)からk)の任意の2以上の組合せ。
a)共有的に連結した多量体タンパク質複合体を提供する工程であって、このタンパク質複合体が:
i. 少なくとも1つの本明細書記載のペプチドタグ、又は本明細書記載のペプチドタグを少なくとも1つ含むキメラタンパク質;及び
ii. 少なくとも1つの本明細書記載の結合パートナー、又は本明細書記載の結合パートナーを少なくとも1つ含むキメラタンパク質:を含み、
ここでこのペプチドタグ、結合パートナー、又は1以上のキメラタンパク質中に存在する反応性残基の1又は複数は、セリン、グルタミン、又はグルタメート/グルタミン酸である工程;
b)このタンパク質複合体を、セリンとグルタミン又はグルタメート/グルタミン酸の間の共有結合を加水分解するのに十分な期間、pH約7以上で維持するか、又はセリン残基とグルタミン又はグルタメート/グルタミン酸残基の間に形成された共有結合の加水分解に適した条件下で、多量体タンパク質複合体を維持し、
これにより多量体タンパク質複合体の1又は複数の可逆性の共有結合を加水分解する工程:を含む、方法に関する。
a)約7又はそれを上回るpH、例えば、約8~約9のpH、
b)1以上の分子密集剤の存在又は非存在、
c)1以上の二価の陽イオンの存在又は非存在、
d)グリセロールの存在又は非存在、
e)両性イオン性緩衝分子の存在又は非存在、
f)エチル又はプロピル連結したスルホン酸官能基を含む、アルキル連結したスルホン酸官能基を含む緩衝分子の存在又は非存在、
g)複素環を含む緩衝分子の存在又は非存在、
h)複素環式アルキル環を含む緩衝分子の存在又は非存在、
i)飽和された複素環式アルキル環を含む緩衝分子の存在又は非存在、
j)飽和された複素環式6員環を含む緩衝分子の存在又は非存在、
k)先のe)からj)の各々において規定された緩衝分子の存在又は非存在、
l)先のa)からk)の任意の2以上の組合せ。
a)ペプチドタグは、β-クラスプ含有タンパク質中のβ-クラスプ内で、自発的に形成されるエステル結合に関与することが可能である一つの反応性残基を含み、且つここでこのペプチドタグは、グルタミン又はグルタメート/グルタミン酸反応性残基を含み、ここでグルタミン又はグルタメート/グルタミン酸反応性残基は、アミノ酸配列HXDXXDXX[Q/E]中に存在し、且つ任意にβ-クラスプ含有タンパク質の全アミノ酸配列は含まず;
b)該結合パートナーは、
i. β-クラスプ含有タンパク質の個別の断片を含み、ここで該断片は、該β-クラスプ含有タンパク質の少なくとも約10個、例えば、20、30、40、50個の隣接アミノ酸を含むか、又は該断片と少なくとも75%、例えば、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%もしくは少なくとも95%の同一性を有する配列を含み、並びに、
ii. 該β-クラスプ含有タンパク質中で自発的に形成されるエステル結合に関与することが可能である他の反応性残基を含み、並びに
該ペプチドタグ及び結合パートナーは、自発的に形成されるエステル結合を形成することにより互いに結合することが可能である。
c)ペプチドタグは、β-クラスプ含有タンパク質中のβ-クラスプ内で、自発的に形成されるエステル結合に関与することが可能である一つの反応性残基を含み、且つここでこのペプチドタグは、グルタミン又はグルタメート/グルタミン酸反応性残基を含み、ここでグルタミン又はグルタメート/グルタミン酸反応性残基は、アミノ酸配列[H/E]XDXX[D/S]XX[Q/E](配列番号55)中に存在し、且つ任意にβ-クラスプ含有タンパク質の全アミノ酸配列は含まず;
d)該結合パートナーは、
iii. β-クラスプ含有タンパク質の個別の断片を含み、ここで該断片は、該β-クラスプ含有タンパク質の少なくとも約10個、例えば、20、30、40、50個の隣接アミノ酸を含むか、又は該断片と少なくとも75%、例えば、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%もしくは少なくとも95%の同一性を有する配列を含み、並びに、
iv. 該β-クラスプ含有タンパク質中で自発的に形成されるエステル結合に関与することが可能である他の反応性残基を含み、並びに
該ペプチドタグ及び結合パートナーは、自発的に形成されるエステル結合を形成することにより互いに結合することが可能である。
a)一方の結合パートナーは、トレオニン、及びセリンからなる群から選択される反応性残基を含み、且つ
b)他方の結合パートナーは、グルタミン及びグルタメート/グルタミン酸からなる群から選択される反応性残基を含み、
並びに接触される場合、第一及び第二の結合パートナーは、自発的分子間エステル結合形成を促進する1以上のアクセサリーアミノ酸残基を追加的に含む、セリンプロテアーゼ活性部位様配置を含む、β-クラスプ、例えばIg様フォールドを形成する。
a)一方の結合パートナーは、トレオニン、及びセリンからなる群から選択される反応性残基を含み、且つ
b)他方の結合パートナーは、グルタミン及びグルタメート/グルタミン酸からなる群から選択される反応性残基を含み、
並びに接触される場合、第一及び第二の結合パートナーは、自発的分子間エステル結合形成を促進する1以上のアミノ酸残基を追加的に含む、セリンプロテアーゼ活性部位様配置を含む、β-クラスプ、例えばIg様フォールドを形成する。
a)Cβ(CB)Thr/Ser:0、0、0;
b)Cδ(CD)Gln/Glu:0.02±0.08、1.91±0.08、-1.61±0.08:を有する。
a)Cβ(CB)Thr/Ser:0、0、0;
b)Cδ(CD)Gln/Glu:0.02±0.08、1.91±0.08、-1.61±0.08:を有する。
a)Cβ(CB)Thr/Ser:0、0、0;
b)Cδ(CD)Gln/Glu:0.02、1.91、-1.61:
を有し、且つここでその活性部位に存在する1以上のアクセサリーアミノ酸残基は、存在する場合、反応性Thr/Ser Cβ位置に対する以下のCγ(CG)位置:
c)His:1.35、3.67、3.34
d)Asp:-3.45、-0.89、-2.19:
を有し、且つここで原子間の距離の標準偏差は:
e)Cβ(CB)ThrからCδ(CD)Glnまでについて0.08、
f)Cβ(CB)ThrからCγ(CG)Hisまでについて0.25
g)Cβ(CB)ThrからCγ(CG)Aspまでについて00.04:である。
a)一方の結合パートナーは、トレオニン及びセリンからなる群から選択される反応性残基を含み、並びに
b)他方の結合パートナーは、グルタミン及びグルタメート/グルタミン酸からなる群から選択される反応性残基を含み、
並びに接触される場合、第一及び第二の結合パートナーは、セリンプロテアーゼ活性部位様構造を形成する。
a)一方の結合パートナーは、トレオニン及びセリンからなる群から選択される反応性残基を含み、並びに
b)他方の結合パートナーは、グルタミン及びグルタメート/グルタミン酸からなる群から選択される反応性残基を含み、
並びに接触される場合、第一及び第二の結合パートナーは、セリンプロテアーゼ活性部位様構造を形成する。
a)Cβ(CB)Thr/Ser:0、0、0;
b)Cδ(CD)Gln/Glu:0.02、1.91、-1.61:を有する活性部位中に存在する反応性アミノ酸残基を含み、
且つここでセリンプロテアーゼ活性部位様構造は、反応性Thr/Ser Cβ(CB)位置に対する以下のCγ(CG)位置:
c)His:1.35、3.67、3.34
d)Asp:-3.45、-0.89、-2.19:を有するその活性部位に存在するアクセサリーアミノ酸残基を含み、
且つここで、原子間距離に関する標準偏差は:
e)Cβ(CB)ThrからCδ(CD)Glnまでについて0.08、
f)Cβ(CB)ThrからCγ(CG)Hisまでについて0.25
g)Cβ(CB)ThrからCγ(CG)Aspまでについて00.04:である。
a)グルタミン/グルタメート/グルタミン酸反応性アミノ酸残基のCδ(CD)までの最小距離は、約2.2オングストロームであり、及び
b)自発的分子間エステル結合形成を促進するヒスチジンアミノ酸残基のCγ(CG)までの最小距離は、約4.5オングストロームであり、及び
c)自発的分子間エステル結合形成を促進するアスパラギン酸アミノ酸残基のCγ(CG)までの最小距離は、約3.5オングストロームであり、
並びにここでトレオニン又はセリン反応性アミノ酸残基のCβ(CB)の:
a)グルタミン/グルタメート/グルタミン酸反応性アミノ酸残基のCδ(CD)までの最大距離は、約3オングストロームであり、及び
b)自発的分子間エステル結合形成を促進するヒスチジンアミノ酸残基のCγ(CG)までの最大距離は、約6オングストロームであり、及び
c)自発的分子間エステル結合形成を促進するアスパラギン酸アミノ酸残基のCγ(CG)までの最大距離は、約4.5オングストロームである。
a)グルタミン/グルタメート/グルタミン酸反応性アミノ酸残基のCδ(CD)までの最小距離は、2.49オングストロームであり、及び
b)自発的分子間エステル結合形成を促進するヒスチジンアミノ酸残基のCγ(CG)までの最小距離は、4.86オングストロームであり、及び
c)自発的分子間エステル結合形成を促進するアスパラギン酸アミノ酸残基のCγ(CG)までの最小距離は、4.07オングストロームであり、
ここでトレオニン又はセリン反応性アミノ酸残基のCβ(CB)の:
a)グルタミン/グルタメート/グルタミン酸反応性アミノ酸残基のCδ(CD)までの最大距離は、2.65オングストロームであり、及び
b)自発的分子間エステル結合形成を促進するヒスチジンアミノ酸残基のCγ(CG)までの最大距離は、5.60オングストロームであり、及び
c)自発的分子間エステル結合形成を促進するアスパラギン酸アミノ酸残基のCγ(CG)までの最大距離は、4.18オングストロームである。
a)Cpe0147のIg様ドメインのポリペプチド配列に対し、少なくとも約80%のアミノ酸配列同一性を有する切断型タンパク質(アミノ酸439から563)[配列番号2]、及び/又は
b)Cpe0147のIg様ドメインのポリペプチド配列に対し、少なくとも約80%のアミノ酸配列同一性を有するペプチド(アミノ酸565から587)[配列番号3]:
を含む。
a)モビルンカス・ムリエリスLPXTG-モチーフ細胞壁アンカードメインタンパク質のIg様ドメインのアミノ酸配列に対し少なくとも約80%のアミノ酸配列同一性を有するタンパク質;
b)配列番号21-30として本明細書に提示されるアミノ酸配列のいずれか一つに存在するIg様ドメインのアミノ酸配列に対し少なくとも約80%のアミノ酸配列同一性を有するタンパク質;及び/又は
c)配列番号31-58として本明細書に提示されるアミノ酸配列のいずれか一つに存在するIg様ドメインのアミノ酸配列に対し少なくとも約80%のアミノ酸配列同一性を有するタンパク質:
を含む。
a)モビルンカス・ムリエリスLPXTG-モチーフ細胞壁アンカードメインタンパク質のIg様ドメインのアミノ酸配列に対し少なくとも約90%、少なくとも95%、少なくとも98%、又は少なくとも99%のアミノ酸配列同一性を有するタンパク質;
b)配列番号21-30として本明細書に提示されるアミノ酸配列のいずれか一つに存在するIg様ドメインのアミノ酸配列に対し少なくとも約90%、少なくとも95%、少なくとも98%、又は少なくとも99%のアミノ酸配列同一性を有するタンパク質:
c)配列番号31-58として本明細書に提示されるアミノ酸配列のいずれか一つに存在するIg様ドメインのアミノ酸配列に対し少なくとも約90%、少なくとも95%、少なくとも98%、又は少なくとも99%のアミノ酸配列同一性を有するタンパク質:
を含む。
本発明は、ここで単なる例として及び図面を参照し、説明されるであろう:
本発明は、アミノ酸側鎖間に自発的に形成されるエステル結合架橋の形成、特に異なるタンパク質のアミノ酸側鎖間に自発的に形成される可逆的エステル結合架橋の形成、それにより2つ以上のタンパク質又はタンパク質-含有結合パートナーの連結が可能になる方法を提供する。従って本発明は、エステル結合の独自の特徴を探索することによる、タンパク質ライゲーション技術、特に可逆的であるライゲーションの必要性に対処する。この技術は、程度の微細な制御により操作されるべき複雑なタンパク質集成が可能である。
a)増大したペプチド安定性、
b)高度に制御可能なタンパク質集成プロセス、
c)ペプチド及びタンパク質製造の容易さ及び効率性、
d)多量体タンパク質複合体中の非-隣接又は非-相補的結合対間の最小の架橋-反応性、
e)可逆的に自己触媒するペプチド架橋。
用語「及び/又は」は、「及び」又は「又は」を意味することができる。
接着マトリクス分子を認識する微生物表面成分(MSCRAMM)は、非常に長く、薄い細菌の表面分子のクラスであり、且つプロテアーゼが豊富な環境において大きい機械的剪断ストレスに供される。MSCRAMMは典型的には、多くのドメインへフォールディングされた単独のポリペプチドである。特に、本発明は、グラム陽性菌由来のMSCRAMMアドヘシンタンパク質を活用する。本発明の例証的実施態様において、クロストリジウム・パーフリンゲンス由来のアドヘシンが使用される。実施例において本明細書において例示されたタンパク質及び細菌種を含む、C.パーフリンゲンス以外の細菌に由来し、且つ本明細書に記載のように利用されるアドヘシン又は関連タンパク質の他の例が、意図されている。アドヘシンは、表面への細菌の付着を媒介する点で重要である。クロストリジウム・パーフリンゲンスのアドヘシン(Cpe0147)のバイオインフォマティクス分析は、その構造が11の反復ドメインを含み且つC-末端の細胞壁-アンカリングモチーフ(5’-LPKTG)を末端としているシャフトにより、細胞壁に付着されたN-末端アドヘシンドメインを含むことを予測している。これらの反復ドメインは、各々が全てのβ-鎖IgG様フォールドを含むと予想される(Kwon, H.;Squire, C. J.;Young, P. G.;Baker, E. N.、Autocatalytically generated Thr-Gln ester bond cross-links stabilize the repetitive Ig-domain shaft of a bacgterial cell surface adhesin、P Natl Acad Sci USA 2014, 111 (4), 1367)。各ドメイン内で、最初のβ-鎖上のトレオニン残基の側鎖は、エステル結合により、最後のβ-鎖上のグルタミン残基の側鎖へ共有的に結合している。
いずれかの機序理論に結びつけられることを欲するものではないが、エステル結合架橋は、Gln-580(又はGlu-580)へのThr-450の求核攻撃、His-572によるプロトン抽出(proton abstraction)、及びAsp-480/Glu-547対による結合分極により、アミノ酸側鎖上のヒドロキシル基とアミド基の間、又はヒドロキシル基とカルボン酸/カルボキシラート基の間に、自発的に形成されると考えられる。再度いずれかの理論に結びつけられることを欲するものではないが、本明細書に記載したようにそのような自発的共有結合形成を受けることが可能である他のIg様ドメインの反応性アミノ酸残基を含む活性部位に、同等の反応が予測される。
Cpe0147に加え、本発明者らは、自発的エステル結合形成が可能である反応性アミノ酸残基及びアクセサリーアミノ酸残基を含む、モビルンカス・ムリエリス由来の複数のアドヘシンタンパク質ドメイン[配列番号21-29、31]を含む、他のペプチド/構造を確定した。グルタミン反応性アミノ酸残基及びヒスチジンアクセサリー残基を含む、HxDxxDxxQペプチド配列モチーフを確定した。HxDxxDxxQペプチド配列モチーフは、例えば、ペプチド結合対、本明細書記載のキメラタンパク質の一部、又は本明細書記載の多量体タンパク質複合体のためのもしくはこれのタンパク質成分の一部の1つのペプチドを形成してよい。自発的エステル結合形成が可能であるHxDxxDxxQペプチドモチーフを含むペプチド/構造の代表的リストは、図19及び本明細書の別所に示している。更なるコンセンサスペプチド配列モチーフは、すなわち、[H/E]xDxx[D/S]xx[Q/E](配列番号55)、HxDxx[D/S]xx[Q/E](配列番号56)、HXDXXSXX[Q/E](配列番号57)、及び[H/E]XDXXXXX[Q/E](配列番号58)が、同定されている。再度、[H/E]xDxx[D/S]xx[Q/E]ペプチド配列モチーフ、及び/又はHXDXX[D/S]XX[Q/E]ペプチド配列モチーフ、及び/又はHXDXXSXX[Q/E](配列番号57)ペプチド配列モチーフ、及び/又は[H/E]XDXXXXX[Q/E](配列番号58)ペプチド配列モチーフは、例えば、ペプチド結合対、本明細書記載のキメラタンパク質の一部は本明細書記載の多量体タンパク質複合体のためのもしくはこれのタンパク質成分の一部の1つのペプチドを形成してよい。
本発明は、分子生物学、免疫学、合成生物学、ナノ技術の分野、及び他の関連分野において有用であることは理解されるであろう。例えば、本発明は、関心対象のペプチド及び/又はタンパク質の精製、検出及び同定、酵素のレジリエンス及び有効性を増強するためのタンパク質スカフォールディングにおいて有用である。
方法論
細菌株、プラスミド及びオリゴヌクレオチド
大腸菌株DH5αを、全てのDNA操作に使用し、且つBL21(λDE3)(Stratagene)株を、タンパク質発現のために使用した。培養は、アンピシリン(100μg/ml)を補充した、2xYT培地中で、37℃で成長させた。使用したオリゴヌクレオチドプライマーは、表1に列記している。
Cpe0147アミノ酸配列439-563(完全配列についてはUniprotエントリーB1R775参照)をコードしているDNAを、Kwonらの論文(2014)において先に報告されたC2構築体から、プライマーPYC2NtermFwd[配列番号5]及びPYC2NtermRev[配列番号6]を用いて、PCR増幅した。増幅したPCR断片を、EcoRI及びKasI制限エンドヌクレアーゼにより消化し、発現ベクターpMBP-ProExHta(Invitrogen)へクローニングした。pMBP-ProExHtaは、先にTing, Y. T.;Batot, G.;Baker, E. N.;Young, P. G.の論文Acta crystallographica. Section F, Structural biology communications 2015, 71, 61において報告されており、これは、マルトース結合タンパク質(MBP)遺伝子を、pProExHtaのHis6-タグとrTEV(組換えタバコEtchウイルスプロテアーゼ)切断部位の間に挿入することにより作製した。生じたベクターpMBP-Cpe0147439-563は、N-末端His6-タグ付きMBP融合タンパク質、それに続くrTEV切断部位及びCpe0147439-563切断型タンパク質ドメインを作製した。
pMBP3L-Cpe0147439-563のT450S変種を、鋳型としてのpMBP3L-Cpe0147439-563による、リン酸化プライマーPYC2T13SFwd[配列番号10]及びPYC2T13SRev[配列番号11]を使用する、インバースPCR部位特異的変異誘発により作製した。簡単にいうと、高-忠実度DNAポリメラーゼ(iProof、Bio-Rad)を、pMBP3L-Cpe0147439-563プラスミドのPCR増幅に使用し、センスプライマーの5’端に所望の変異を持つ線状化されたPCR産物を作製した。次にT450S変異を持たないメチル化された親鋳型を、DpnI消化により、非-メチル化線状PCR産物から取り除いた。最後に、このPCR産物を、分子間ライゲーションにより、再環状化した。生じたプラスミドpMBP3L-Cpe0147-T450S439-563を、大腸菌DH5α細胞へ形質転換し、増幅し、抽出し、且つ配列検証のために精製した。完全に無傷のドメインCpe0147-T450S439-587も、操作した。
組換え発現構築体を収容する大腸菌BL21(λDE3)細胞を、アンピシリン(100μg/ml)を補充した2xYT培地において、オービタル振盪機(180rpmで)上で、37℃で、光学密度OD600=0.5~0.6まで成長させた。タンパク質発現を、イソプロピルβ-D-1-チオガラクトピラノシド(IPTG)最終濃度0.3mMの添加により誘導し、培養物を、更に18℃で16時間インキュベーションさせた。細胞を、4℃で、4000gで20分間ペレット化し、瞬間凍結させ、-20℃で貯蔵した。
Cpe0147565-587を含む合成ペプチドを、好適に官能基化されたアミノメチルポリスチレン樹脂を使用する0.1mmolスケールのTribute(Tucson、Az)自動合成装置上で、Fmoc/tBu固相法を用いて調製した。簡単に述べると、N-Fmoc基を、DMF(v/v)中の20%ピペリジンにより2×5分間除去し、生じるFmocアミノ酸(0.5mmol)を、DMF中で、HATU(0.45mmol)及びDIPEA(1mmol)と20分間カップリングさせた。このペプチドを、95%TFA、2.5%TIPS及び2.5%水(v/v/v)により、3時間かけて樹脂から放出させ、エーテルにより沈殿させ、且つ遠心分離により除去した。粗ペプチドを、その分析プロファイル及びLC-MSにより確認した質量を基に、好適な勾配を使用する逆相HPLCにより精製した。
Cpe0147439-563-Cpe0147565-587産物のタンパク質質量は、ポジティブモードでのESIを用いるHewlett Packardシリーズ1100 MSD質量分析計を備える、Agilent 1120コンパクトLCシステムを用い、LC-MSにより確認した。LC-MSは、Zorbax SB-300 C3(5μm;3.0×150mm)カラム(Agilent)、及び流量0.3ml/分で、21分間にわたり5%から65%のBの直線勾配(~3%のB/分)を用いて行った。使用した溶媒システムは、A(H2O中0.1%ギ酸)及びB(アセトニトリル中0.1%ギ酸)であった。データ(date)は、400-2000のm/z範囲内で獲得し、且つm/z値は、デコンボルーションし、モノアイソトピック質量を得た。全ての他の質量分析実験は、オークランド大学の質量分析センター(オークランド、ニュージーランド)において、LC-MS/MS、Q-Star XL四重極飛行時間型システムを用い、行った。
Cpe0147439-563の最初のタンパク質精製を、トリス・HCl(pH8.0)緩衝システムにおいて行った。pH及び緩衝システムに対する作用を調べる最初の実験は、希釈したタンパク質から残留トリス・HCl(~2-5mM)及びNaCl(5mM)を含んだ。引き続きの実験のために、タンパク質を、HEPES緩衝システムにより精製した。エステル結合形成を決定する反応は、10μMのタンパク質濃度により実行した。-80℃で貯蔵した濃縮したタンパク質を解凍し、~20倍希釈し、反応緩衝液中10μMとし、一方他の成分の濃度は変動させた。全ての反応物は、特に言及しない限りは、20℃でインキュベーションした。時間経過実験に関して、試料は、反応チューブ中により大きい容積から収集し、SDS負荷緩衝液の添加及び99℃で~3分間の加熱により停止した。
NMR実験は、BBFOプローブを装備した、Bruker 500MHz装置を使用して実施した。通常の5mm NMRチューブ(Norell)を使用した。試料は典型的には、90%H2O及び10%D2Oを含んだ。特に言及しない限りは、全ての実験は、300Kで行った。標準1Hプロトンパルス配列を使用し、ウォーターサプレッションを、2ms Squa100.1000パルスでの、励起スカルプティング法により達成した。シングル-パルスニューテーション法を用いるパルスチップ-アングル検量(Bruker pulsecal routine)(Wu, P. S. C.;Otting, G. J. Magn. Reson. 2005, 176, 115)を、各試料について行った。
X線小角散乱法のための試料は、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)により、10mM HEPES pH7.0、100mM NaClへ緩衝液交換した。データは、Australian Synchrotron SAXS/WAXSビームラインで、0.006<q<0.6Å-1(q=4πsin(θ)/ λ)の運動量移行範囲を対象とする、カメラ長1.6mの、波長1.03Åで、収集した。データは、SEC-SAXSにより収集し、且つscatterBrain4及びPRIMUS5を用い処理した。SAXSデータは更に、GASBOR及びDAMMIFにおいて作製されたアブイニシオモデリングを含むASTASパッケージのプログラムを用い、並びにDAMAVERで作製されたコンセンサスモデルにより分析した(Petoukhov, M. V.;Franke, D.;Shkumatov, A. V.;Tria, G.;Kikhney, A. G.;Gajda, M.;Gorba, C.;Mertens, H. D.;Konarev, P.V.;及び、Svergun, D.I.、J Appl Crystallogr. 2012, 45, 342)。
モビルンカス・ムリエリス株BV 64-5[ATCC(登録商標)35240(商標)]の3-ドメインエステル結合構築体のクローニングを、ゲノムDNAからのPCR増幅及び制限クローニングにより達成した。4つの重複する3-ドメインエステル結合構築体を、表3に列挙した遺伝子特異的プライマー対を用い、M.ムリエリスゲノムDNA(ATCC(登録商標)35240(商標))から、PCR増幅した。簡単に述べると、GC-リッチ緩衝液により高-忠実度DNAポリメラーゼ(iProof、Bio-Rad)を、0.5ngゲノムDNAからの3-ドメイン構築体のPCR増幅に使用した。増幅したPCR断片を、KasI及びXhoI制限エンドヌクレアーゼにより消化し、発現ベクターpProExHta(Invitrogen)へクローニングし、以下の構築体を作製した:Mol3-5、Mol5-7、Mol7-9、及びMol9-11。生じたプラスミドを、配列検証し、タンパク質発現のために、大腸菌BL21(DE3)細胞へ形質転換した。
この実施例は、Cpe0147439-563切断型タンパク質ドメインとCpe0147565-587ペプチドの間のエステル結合の自発的形成を明らかにする。
Cpe0147残基439-587を包含しているIg様ドメインを、2つのパーツに分けた;配列439-563を含む切断型タンパク質、及びそのドメインの最終β-鎖を含む残基565-587(DTKQVVKHEDKNDKAQTLVVEKP [配列番号3])ペプチド。切断型タンパク質は、マルトース結合タンパク質(MBP)構築体として、大腸菌において組換えにより作製し、引き続きMBPタグを除き、他方で相補的C-末端ペプチドを化学的に合成した。
一緒に混合した場合、これらのN-末端切断物及びペプチドは、共有的エステル結合連結を自発的に形成し、これはSDS-PAGE分析において明確である(図2A及び図5)。この複合体の質量は、質量分析により、17129.2±1.4Da(計算値17131.6Da)と確認した。このシステムにおけるエステル結合形成の速度は、インキュベーション条件を最初のトリス・HCl(pH8.0)システムから変更することにより最適化し、分子密集剤、二価陽イオン及び特異的pH緩衝分子を含むことにより達成される結合形成速度は、有意に増加した(図2A)。最適化された反応緩衝液は、50mM HEPES(pH7.0)、10mM NaCl、100μM CaCl2及び20%グリセロールを含有している。この反応緩衝液を10μMタンパク質と共に用い、タンパク質:ペプチド比1:2で、エステル結合形成反応は、5分間と短い間にほぼ完了した(図2B)。結合形成の速度は、4℃~28℃の温度範囲にわたり類似しており、氷上又は冷蔵庫内でインキュベーションされる実験が可能である。
この実施例は、2つのタンパク質間の共有の架橋を明らかにしている。
N-末端のMBP-タグ付きCpe0147切断型タンパク質は、Cpe0147アドヘシンタンパク質の残基565-587に由来する、N-末端ペプチドタグにより操作された増強された緑色蛍光タンパク質(eGFP)と対形成した。
先に最適化した緩衝液システム中での、Cpe0147439-563切断型タンパク質ドメインのeGFPに融合したCpe0147565-587ペプチド配列とのインキュベーションは、質量84,580Daの二量体の不可逆的に架橋した集成体を作製した。MBP-Cpe0147-eGFPライゲーション産物は、X線小角散乱(SAXS)により可視化した。構築されたアブイニシオエンベロープ(図3A)及びSAXSデータから誘導した粒子分布関数は、最大寸法~176Åの分子を説明しており、これはライゲーションされた集成体の個別の成分の既知のサイズと非常に良くフィットしている。図3B及び図3Cに図示した時間経過は、~1時間の時点でのエステル結合形成が50%に及び6時間で~90%変換に近づいたことを示している。
この実施例は、Cpe0147439-563切断型タンパク質ドメインのインビボにおける自己-重合を明らかにしている。
Cpe0147のIg様ドメインは、自己-重合性構築体として操作され、全長に沿ってMBP-カーゴタンパク質を展示している中心のCpe0147-由来の柄を含むナノ鎖を形成した(図3D、右側)。そのC-末端β-鎖を欠いているCpe0147の切断型第二ドメインは、完全長Cpe0147タンパク質において先行するIg様ドメインの最終β-鎖(残基416-438、DTKQVVKHEDKNDKAQTLIVEKP[配列番号4])を含むように、伸びたそのN-末端を有した。His6-タグ付きMBPカーゴタンパク質は、このN-末端伸長に融合され、このタンパク質は、発現され、且つ固定化金属イオンアフィニティクロマトグラフィー樹脂を用い、粗細菌溶菌液から単離される。
SDS-PAGE分析は、~56kDa(モノマー)から>500kDa分子質量までの範囲の種の混合物による、重合の指標である診断的ラダーパターンを示している(図3D)。この結果は、インビトロにおいて開発されたエステル結合技術は、架橋形成並びに細菌の内部でのタンパク質分解及び加水分解の両方に対する安定性による、インビボにおける実験に振り替え可能であることを示している。
この実施例は、可逆的エステル結合を明らかにしている。
架橋しているThr-Gln対を、Ser-Gln対と置き換えた(T450S変種)。先に最適化した緩衝液システム下での、Cpe0147のIg様ドメイン2のT450S変種を使用する、Ser-Gln架橋の形成は、トリプシン消化及び質量分析により最初に確認した(図9)。この同じシステムにおいて、加水分解反応性は、SDS-PAGE及び1H-NMRにより評価し(図10から図12)、最適化し、その後本発明の3種のタンパク質のMBPカーゴシステムのT450S変種に適用した(図4)。
低pH条件下並びにCaCl2及びグリセロールの存在下で、この構築体は、安定しており、且つ加水分解しないエステル結合を形成する(図4A及び図4B)。しかし、pH8~9までのpH上昇並びにCaCl2及びグリセロールの除去は、エステル結合の加水分解を促進し、野生型Glnの代わりにGluアミノ酸を残した(図4A及び図4B)。
この実施例は、Cpe0147-ドメイン2の活性部位における必須残基のペプチド配列、相対原子配置、及び原子間距離を明らかにしている。
Cpe0147-ドメイン2(残基439-587)のペプチド配列は、Uniprot(エントリーB1R775)から入手した。
この実施例は、T450S-Cpe0147-ドメイン2の活性部位におけるペプチド配列及び必須残基を明らかにしている。
Cpe0147-ドメイン2(残基439-587)のペプチド配列は、Uniprot(エントリーB1R775)から入手し、且つアミノ酸位置450のトレオニンは、セリンアミノ酸と置き換えた。
表9は、T450S-Cpe0147-ドメイン2のペプチド配列を示す。必須の反応性アミノ酸及びアクセサリーアミノ酸は、太字で記す。HxDxxDxxQ配列モチーフには、下線をつけている。
この実施例は、Mol3の活性部位における必須残基のペプチド配列、相対原子配置、及び原子間距離を明らかにしている。
Mol3のペプチド配列は、Uniprot(エントリーE0QN07)から入手した。
この実施例は、Mol4の活性部位における必須残基のペプチド配列、相対原子配置、及び原子間距離を明らかにしている。
Mol4のペプチド配列は、Uniprot(エントリーE0QN07)から入手した。
この実施例は、Mol5の活性部位における必須残基のペプチド配列、相対原子配置、及び原子間距離を明らかにしている。
Mol5のペプチド配列は、Uniprot(エントリーE0QN07)から入手した。
この実施例は、Mol6の活性部位における必須残基のペプチド配列、相対原子配置、及び原子間距離を明らかにしている。
Mol6のペプチド配列は、Uniprot(エントリーE0QN07)から入手した。
この実施例は、Mol7の活性部位における必須残基のペプチド配列、相対原子配置、及び原子間距離を明らかにしている。
Mol7のペプチド配列は、Uniprot(エントリーE0QN07)から入手した。
この実施例は、Mol8の活性部位における必須残基のペプチド配列、相対原子配置、及び原子間距離を明らかにしている。
Mol8のペプチド配列は、Uniprot(エントリーE0QN07)から入手した。
この実施例は、T6105S-Mol8の活性部位における必須残基のペプチド配列、相対原子配置、及び原子間距離を明らかにしている。
Mol8のペプチド配列は、Uniprot(エントリーE0QN07)から入手し、且つアミノ酸位置6105のトレオニンを、セリンアミノ酸と置き換えた。
表28は、T6105S-Mol8のペプチド配列を示す。必須の反応性アミノ酸及びアクセサリーアミノ酸は、太字で記す。HxDxxDxxQペプチド配列モチーフには、下線をつけている。
この実施例は、Mol10の活性部位における必須残基のペプチド配列、相対原子配置、及び原子間距離を明らかにしている。
Mol10のペプチド配列は、Uniprot(エントリーE0QN07)から入手した。
この実施例は、Mol11の活性部位における必須残基のペプチド配列、相対原子配置、及び原子間距離を明らかにしている。
Mol11のペプチド配列は、Uniprot(エントリーE0QN07)から入手した。
この実施例は、Mol9の活性部位における必須残基のペプチド配列、相対原子配置、及び原子間距離を明らかにしている。
Mol9のペプチド配列は、Uniprot(エントリーE0QN07)から入手した。
この実施例は、柄又は幹様多量体構造を形成するため、特定の順番で一緒にライゲーションする操作されたモビルンカス・ムリエリス(Mol)ドメイン間のエステル結合の自発的形成を通じた「幹」構造を有する共有的に連結した多量体タンパク質複合体の調製を明らかにしている。
Mol7、Mol8、Mol9、Mol10及びMol11のIg様ドメインを修飾し、これにより各個別の構築体のドメイン境界をシフトさせ、その結果Mol7からMol10までの構築体は、それら自身の最終ベータ-鎖を欠き、且つ各Mol構築体は、先行するMolドメインの最終ベータ-鎖を含むようにN-末端で延長され、これは本明細書において鎖相補配列とも称される。His6-タグ及びrTEV切断モチーフは、各N-末端伸長に融合され、各タンパク質は発現され、且つ粗溶菌液から、固定された金属イオンアフィニティクロマトグラフィー(IMAC)樹脂を用いて単離し、次にHis6-タグを、rTEVプロテアーゼにより除去した。
SDS-PAGE分析は、エステル結合のみ、隣接対間に形成される(図22)-すなわち、共有的に結合されたタンパク質構築体は、未変性のタンパク質中に存在するIg様ドメイン配列を反復発生することを示している。非隣接対の間には、エステル結合形成は存在しない。4種全ての構築体が混合される場合、4種の構築体の合計と一致する共有複合体が形成される。
この実施例は、所望の規定された構造を有する多量体タンパク質複合体は、個別の成分構築体間の適切な相補性の選択を介して調製され得ることを明らかにしている。ここで、Mol Ig様タンパク質のβ-クラスプドメイン由来の相補的アミノ酸配列の選択は、方向を持ったライゲーション及び多量体タンパク質複合体の形成を可能にし、幹様スカフォールドを提供する。更に所望の規定された構造は、個別の成分全てが単独の反応に存在する場合であっても、達成することができる。
この実施例は、互いに所望の関係で配置された機能活性(「価数」)を伴う「ツリー様」構造を有する、多価の多量体タンパク質複合体の形成を明らかにしている。
実施例17由来のMol7、Mol8、Mol9、Mol10及びMol11のIg様ドメインは、先に実施例1に説明したように、Cpe2ドメインと一緒にされるよう操作した。ここで、Cpe2ドメインは、ヘリカルリンカー(HL)へ、及びこのヘリカルリンカーは各ドメインのN-末端鎖相補性ペプチドのN-末端(Cpe2-HL-Mol)に融合させた。これは、Mol幹ドメイン及びCpe2枝ドメインが、α-ヘリカルリンカーにより分離されている構築体を形成する(図24)。
SDS-PAGE分析(図26)は、各C2pept-Tタンパク質カーゴが、相補性Cpe2-HL-Mol構築体と混合される場合、Cpe2ドメインとC2pept-Tタンパク質の間にエステル結合が形成されたことを示している。特に、図26のレーンC、F、I及びLを参照し、そこでは各高MWの共有的に結合したCpe2-HL-Mol-C2pept-Tタンパク質を、図26の「架橋したT-抗原-枝-幹」として規定された位置に、容易に認めることができる。
この実施例は、規定された所望の構造を有し且つ予め決められた位置に異なるカーゴタンパク質を保持する多量体タンパク質複合体は、個別の成分構築体間の適切な相補性を介して調製され得ることを明らかにしている。ここで、Mol Ig様タンパク質のβ-クラスプドメイン由来の相補的アミノ酸配列の選択は、方向を持ったライゲーション及び幹様スカフォールドを提供する多量体タンパク質複合体の形成を可能にし、ここで各異なる「幹」成分は、特異的Cpe2-C2pept結合パートナー間の更なる共有的連結を介して、特異的機能性タンパク質カーゴを保持する。
この実施例は、互いに望ましい関係で配置された機能活性を伴う「ツリー様」構造を有する多量体タンパク質複合体の形成を明らかにしている。
Cpe様ドメインは、下記の給源からクローニングした:
Geberg1-ゲメラ・ベルゲリアエATCC 700627、寄託番号AWVP01000087
Gberg2-ゲメラ・ベルゲリアエATCC 700627、寄託番号ERK56535
Corio-コリオバクテリアセアエ菌68-1-3、寄託番号NZ_CP009302。
個別の反応物のSDS-PAGE分析(図31)は、各Cpe様pept-GFPカーゴタンパク質がその相補的Cpe様-HL-Mol構築体と混合される場合に、エステル結合が、Cpe様ドメインとpept-GFPタンパク質の間に形成されることを示した。「架橋したGFP-枝-幹二量体」と表示された位置の、図31のレーンG、H、I及びJにおける高MW種を参照のこと。
この実施例は、望ましい規定された構造を有し、且つ予め決定された位置に複数のカーゴタンパク質を保持する、多価の多量体タンパク質複合体は、個別の成分構築体間の適切な相補性により調製することができることを明らかにしている。ここで異なる細菌種由来のIg様タンパク質のβ-クラスプドメインからの相補的アミノ酸配列の選択は、幹様スカフォールドを提供する多量体タンパク質複合体の方向を持ったライゲーション及び形成を可能にし、ここで各異なる「幹」成分は、特異的Cpe様-Cpe様pept結合パートナー間の更なる共有的連結を介して、機能性タンパク質カーゴを保持する。
この実施例は、互いに所望の関係に配置された機能活性を持つ「ツリー様」構造を有する多価の多量体タンパク質複合体の形成を介した、複数のタンパク質カーゴの機能活性及びこれらのタンパク質官能基の共配置を明らかにしている。
実施例18に説明したように調製した多価のT抗原-含有多量体タンパク質複合体の免疫原性は、ウェスタンブロット及びELISAにより分析した。
ウェスタンブロット分析(データは示さず)は、本多価の多量体タンパク質複合体は、T抗血清との免疫原性を発揮することを確立し、これはT抗原は、本多価の多量体タンパク質複合体と共配置されていることを確認した。
これらの結果は、タンパク質カーゴの機能は、本明細書に説明されたような多価の多量体タンパク質複合体に存在する場合に、維持されることを明確に明らかにしている。先に報告されたウェスタンブロット分析は、本タンパク質複合体中に成分T抗原を含む線状エピトープの存在を確立している。更に、非変性条件下で実行されるELISAは、本多価の多量体の複合体中に存在する抗原は、それらの未変性のコンホメーション及び免疫原性機能を維持することを確立している。
本発明は、多量体複合体の、特に共有的に連結した多量体タンパク質複合体の制御された集成及び分解を可能にする、ペプチド及びタンパク質のライゲーション技術を提供する。従って、本発明は、バイオ医学、医薬、診断、遺伝子操作、農業、及び園芸栽培の部門を含む、広範な産業における適用を有する。
Claims (86)
- ペプチドタグ及び結合パートナー対であって、ここで
a)ペプチドタグが、β-クラスプ含有タンパク質中のβ-クラスプ配置内に自発的に形成されるエステル結合に関与することが可能である1個の反応性残基を含み、且つここでこのペプチドタグが、該β-クラスプ含有タンパク質の少なくとも5個の隣接アミノ酸、例えば、8、10、12、14、又は16個のアミノ酸を含み、且つ任意にβ-クラスプ含有タンパク質の全アミノ酸配列を含まず;
b)該結合パートナーが:
i. β-クラスプ含有タンパク質の個別の断片を含み、ここで該断片は、該β-クラスプ含有タンパク質の少なくとも約10個の、例えば、20、30、40、50個の隣接アミノ酸を含むか、又は該断片と少なくとも75%、例えば、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%もしくは少なくとも95%の同一性を有する配列を含み;
ii. β-クラスプ含有タンパク質中に自発的に形成されるエステル結合に関与することが可能である他の反応性残基を含み:並びに
該ペプチドタグ及び結合パートナーは、自発的に形成されるエステル結合を形成することにより互いに結合することが可能である、ペプチドタグ及び結合パートナー対。 - a)ペプチドタグが、βシートを形成することが可能である少なくとも10個のアミノ酸を含み、ここでこれらのアミノ酸の1つが、Ig様フォールド含有タンパク質のIg様フォールド中の分子間エステル結合を自発的に形成することが可能である反応性残基であり、ここでこの反応性残基は、トレオニン、セリン、グルタミン、及びグルタメート/グルタミン酸を含む群から選択され、且つ任意にここでこのペプチドタグは、Ig様フォールド含有タンパク質の全アミノ酸配列を含まず;
b)該結合パートナーが:
i. Ig様フォールド含有タンパク質の個別の断片を含み、ここで該断片が、[Ig様フォールド含有タンパク質由来の]Ig様フォールドドメインの少なくとも約10個の隣接アミノ酸を含むか、又は該断片との少なくとも75%同一性を有する配列を含み、並びに
ii. Ig様フォールド含有タンパク質中の自発的分子間エステル結合に関与した反応性残基を含み、ここでこのペプチドタグ中の反応性残基がトレオニン又はセリンである場合、結合パートナー中の反応性残基が、グルタミンもしくはグルタメート/グルタミン酸であり、並びにペプチドタグ中の反応性残基がグルタミンもしくはグルタメート/グルタミン酸である場合、結合パートナー中の反応性残基が、トレオニン又はセリンであり;並びに
c)該ペプチドタグ及び結合パートナーは、エステル結合を自発的に形成することにより互いに結合することが可能である、請求項1記載のペプチドタグ及び結合パートナー対。 - β-クラスプ含有タンパク質中のβ-クラスプ配置内の自発的に形成されるエステル結合に関与することが可能である1以上の反応性残基が、Ig様フォールド含有タンパク質由来のβ-クラスプ中に2つのβシートを含むIg様フォールド中に存在する、請求項1又は2記載のペプチドタグ及び結合パートナー。
- ペプチドタグが反応性セリン残基を含む場合、結合パートナーが、反応性グルタミンもしくはグルタメート/グルタミン酸残基を含むか、又はペプチドタグが反応性グルタミンもしくはグルタメート/グルタミン酸残基を含む場合、結合パートナーが、反応性セリン残基を含む、請求項1~3のいずれか一項記載のペプチドタグ及び結合パートナー。
- 2つの反応性残基間に形成されたエステル結合が、可逆的に加水分解可能である、請求項1~4のいずれか一項記載のペプチドタグ及び結合パートナー。
- 2つの反応性残基間に形成されたエステル結合が、pHが7よりも大きい場合に可逆的に加水分解される、請求項4記載のペプチドタグ及び結合パートナー。
- 前記Ig様フォールド含有タンパク質が、1以上のエステル結合を自発的に形成することが可能である、クロストリジウム・パーフリンゲンス由来のアドヘシンタンパク質Cpe0147、又はそれと少なくとも75%同一性のあるタンパク質である、請求項1~6のいずれか一項記載のペプチドタグ及び結合パートナー対。
- 前記ペプチドタグが、配列番号1に示された配列のアミノ酸565-587の10個以上の隣接アミノ酸又はそれと少なくとも75%の同一性のある配列を含む、請求項7記載のペプチドタグ及び結合パートナー対。
- 前記結合パートナーが、配列番号1に示された配列のアミノ酸439-563の10個以上の隣接アミノ酸又はそれと少なくとも75%の同一性のある配列を含む、請求項1~8のいずれか一項記載のペプチドタグ及び結合パートナー対。
- 前記ペプチドタグが、長さ50個未満のアミノ酸である、請求項1~9のいずれか一項記載のペプチドタグ及び結合パートナー。
- Ig様フォールドドメイン含有タンパク質由来のIg様フォールドドメインの少なくとも約10個の隣接アミノ酸を含むペプチドタグであって、ここでこの少なくとも約10個の隣接アミノ酸が、βシートを形成することが可能であり、且つここでこれらのアミノ酸の1個が、トレオニン、セリン、グルタミン、及びグルタメート/グルタミン酸を含む群から選択されるIg様フォールド含有タンパク質のIg様フォールド中に分子間エステル結合を自発的に形成することが可能である反応性残基であり、且つここでペプチドタグが、Ig様フォールド含有タンパク質の全アミノ酸配列を含まない、ペプチドタグ。
- 配列番号1に示す配列のアミノ酸565-587の10個以上の隣接アミノ酸又はそれと少なくとも75%同一性のある配列を含む、請求項11記載のペプチドタグ。
- Ig様フォールド含有タンパク質の断片を含む結合パートナーであって、ここで該断片が、[Ig様フォールド含有タンパク質由来の]Ig様フォールドドメインの少なくとも約10個の隣接アミノ酸を含むか、又は該断片と少なくとも75%同一性を有する配列を含み、且つここで断片が、Ig様フォールド含有タンパク質のIg様フォールド中に分子間エステル結合の自発的形成が可能である反応性残基を含み、この反応性アミノ酸残基が、トレオニン、セリン、グルタミン、及びグルタメート/グルタミン酸を含む群から選択される、結合パートナー。
- 結合パートナーが、配列番号1の断片である、請求項13記載の結合パートナー。
- 配列番号1に示す配列のアミノ酸439-563の10個以上の隣接アミノ酸、又はそれと少なくとも75%の同一性のある配列(配列番号1の配列を除く)を含む、請求項13又は14記載の結合パートナー。
- 前記ペプチドタグ及び/又は該結合パートナーが、核酸分子、タンパク質、ペプチド、小型分子有機化合物(発蛍光団を含む)、金属-リガンド錯体、多糖、ナノ粒子、ナノチューブ、ポリマー又はそれらの組合せにコンジュゲートされる、請求項1~10のいずれか一項記載のペプチドタグ及び結合パートナー対、請求項11又は12記載のペプチドタグ、又は請求項13~15のいずれか一項記載の結合パートナー。
- 前述の請求項のいずれか一項記載のペプチドタグ、及び1以上の異種アミノ酸配列を含む、キメラタンパク質。
- ペプチドタグ中の反応性残基が、セリンである、請求項17記載のキメラタンパク質。
- ペプチドタグ中の反応性残基が、トレオニンである、請求項17記載のキメラタンパク質。
- 請求項13~16のいずれか一項記載の結合パートナー及び1以上の異種アミノ酸配列を含む、キメラタンパク質。
- 結合パートナー中の反応性残基が、セリンである、請求項20記載のキメラタンパク質。
- 結合パートナー中の反応性残基が、トレオニンである、請求項20記載のキメラタンパク質。
- a)前述の請求項のいずれか一項記載の2個以上のペプチドタグ、又は
b)前述の請求項のいずれか一項記載の2個以上の結合パートナー、又は
c)前述の請求項のいずれか一項記載の少なくとも1個のペプチドタグ、及び前述の請求項のいずれか一項記載の少なくとも1個の結合パートナー:を含む、キメラタンパク質。 - キメラタンパク質が、1以上の異種アミノ酸配列を含む、請求項23記載のキメラタンパク質。
- キメラタンパク質中に存在するペプチドタグ又は結合パートナーの1つのみが、反応性残基としてセリンを含む、請求項23又は24記載のキメラタンパク質。
- キメラタンパク質中に存在するペプチドタグ又は結合パートナーの各々が、反応性残基としてセリンを含む、請求項23又は24記載のキメラタンパク質。
- キメラタンパク質中に存在するペプチドタグ又は結合パートナーの1つのみが、反応性残基としてトレオニンを含む、請求項23又は24記載のキメラタンパク質。
- キメラタンパク質中に存在するペプチドタグ又は結合パートナーの各々が、反応性残基としてトレオニンを含む、請求項23又は24記載のキメラタンパク質。
- キメラタンパク質中に存在するペプチドタグ又は結合パートナーの1つのみが、反応性残基としてトレオニン、グルタミン、又はグルタメート/グルタミン酸を含む、請求項23又は24記載のキメラタンパク質。
- キメラタンパク質中に存在するペプチドタグ又は結合パートナーの各々が、反応性残基としてトレオニン、グルタミン、又はグルタメート/グルタミン酸を含む、請求項23又は24記載のキメラタンパク質。
- キメラタンパク質が、分岐している、請求項17~30のいずれか一項記載のキメラタンパク質。
- 分岐したタンパク質の各枝が、少なくとも1つのペプチドタグ又は結合パートナーを含む、請求項31記載のキメラタンパク質。
- 共有的に連結した多量体タンパク質複合体を形成する方法であって、この方法が:
a)請求項10、11、もしくは15のいずれか一項記載のペプチドタグ、又は前述の請求項のいずれか一項記載のキメラタンパク質を提供する工程であって、ここでこのキメラタンパク質が、少なくとも1つのペプチドタグを含む工程;
b)請求項12~15のいずれか一項記載の結合パートナー、又は前述の請求項のいずれか一項記載のキメラタンパク質を提供する工程であって、ここでこのキメラタンパク質が、少なくとも1つの結合パートナーを含む工程;
c)工程a)のペプチドタグ又はキメラタンパク質と、工程b)の結合パートナー又はキメラタンパク質を、分子間エステル結合を自発形成するのに適した条件下で接触させる工程;
d)任意に工程a)からc)を1回以上反復する工程:を含み、
これにより共有的に連結した多量体タンパク質複合体を形成することを含む、方法。 - ペプチドタグ、結合パートナー、又は1以上のキメラタンパク質中に存在する1以上の反応性残基が、セリン、グルタミン、又はグルタメート/グルタミン酸である場合、pH7以上で、多量体タンパク質複合体を維持する、請求項33記載の方法。
- 前記方法が:
a)前述の請求項のいずれか一項記載のペプチドタグ、又は前述の請求項のいずれか一項記載のキメラタンパク質を提供する工程であって、ここでこのキメラタンパク質が、少なくとも1つのペプチドタグを含む工程、及び/又は
b)前述の請求項のいずれか一項記載の結合パートナー、もしくは前述の請求項のいずれか一項記載のキメラタンパク質を提供する工程であって、ここでこのキメラタンパク質が、少なくとも1つの結合パートナーを含む工程、
c)工程a)のペプチドタグもしくはキメラタンパク質、及び/又は工程b)のペプチドタグもしくはキメラタンパク質を、多量体タンパク質複合体と、分子間エステル結合を自発的に形成するのに適した条件下で、接触させる工程、
d)任意に工程a)からc)を1回以上繰り返す工程、並びに/又は
e)任意に7以上のpHで多量体タンパク質複合体を維持する工程、又は
f)工程d)及びe)のいずれかの組合せ:を更に含む、請求項33又は34記載の方法。 - 共有的に連結した多量体タンパク質複合体中の1以上の可逆性の共有結合を加水分解する方法であって、この方法が:
a)共有的に連結した多量体タンパク質複合体を提供する工程であって、このタンパク質複合体が:
i. 少なくとも1つの本明細書記載のペプチドタグ、又は本明細書記載のペプチドタグを少なくとも1つ含むキメラタンパク質;
ii. 少なくとも1つの本明細書記載の結合パートナー、又は本明細書記載の結合パートナーを少なくとも1つ含むキメラタンパク質:を含み、
ここでペプチドタグ、結合パートナー、又は1以上のキメラタンパク質中に存在する1以上の反応性残基は、セリン、グルタミン、又はグルタメート/グルタミン酸である工程;
b)このタンパク質複合体を、セリンとグルタミン又はグルタメート/グルタミン酸の間の共有結合を加水分解するのに十分な期間、pH約7以上で維持するか、もしくはセリン残基とグルタミン又はグルタメート/グルタミン酸残基の間に形成された共有結合の加水分解に適した条件下で、多量体タンパク質複合体を維持する工程:を含み、
これにより多量体タンパク質複合体の1以上の可逆性の共有結合を加水分解することを含む、方法。 - ペプチドタグ、結合パートナー、又は1以上のキメラタンパク質中に存在する1以上の反応性残基がセリンである場合、他の反応性残基は、グルタミン、又はグルタメート/グルタミン酸である、請求項36記載の方法。
- セリンとグルタミン又はグルタメート/グルタミン酸の間の分子間エステル結合の加水分解に適した条件が:
a)約7又はそれを上回るpH、例えばpH約8~約9、
b)1以上の分子密集剤の存在又は非存在、
c)1以上の二価の陽イオンの存在又は非存在、
d)グリセロールの存在又は非存在、
e)両性イオン性緩衝分子の存在又は非存在、
f)エチル又はプロピル連結したスルホン酸官能基を含む、アルキル連結したスルホン酸官能基を含む緩衝分子の存在又は非存在、
g)複素環を含む緩衝分子の存在又は非存在、
h)複素環式アルキル環を含む緩衝分子の存在又は非存在、
i)飽和された複素環式アルキル環を含む緩衝分子の存在又は非存在、
j)飽和された複素環式6員環を含む緩衝分子の存在又は非存在、
k)先のe)からj)の各々に規定された緩衝分子の存在又は非存在、
l)先のa)からk)の任意の2以上の組合せ:の1以上を含む、請求項36又は37記載の方法。 - 共有的に連結した多量体タンパク質複合体の調製における、前述の請求項のいずれか一項記載のペプチドタグ及び結合パートナー対、又は前述の請求項のいずれか一項記載の1以上のキメラタンパク質の使用。
- 前記ペプチドタグが反応性セリン残基を含む場合、該結合パートナーは、反応性グルタミン又はグルタメート/グルタミン酸残基を含むか、或いは該ペプチドタグが反応性グルタミン又はグルタメート/グルタミン酸残基を含む場合、該結合パートナーは、反応性セリン残基を含む、請求項39記載の使用。
- 前記ペプチドタグが、長さ5~50個のアミノ酸である、請求項39又は40記載の使用。
- 前述の請求項のいずれか一項記載のペプチドタグ及び結合パートナー対、前述の請求項のいずれか一項記載のペプチドタグ、前述の請求項のいずれか一項記載の結合パートナー、又は前述の請求項のいずれか一項記載のキメラタンパク質をコードしている核酸分子。
- 請求項42記載の核酸分子を含むベクター。
- 請求項42記載の核酸分子又は請求項43記載のベクターを含む細胞。
- 生物触媒、生体物質合成、化学物質生成、1以上の標的分子(例えば複合体混合物からの)の濾過、単離又は分離、バイオレメディエーション、ナノ粒子合成、標的分子の検知、同定および/または局在化、光学活性分子を含む分子の展示、表面コーティング、治療用生体材料、生物学的スカフォールド、組織工学、物理的補強、並びに1以上の活性物質の送達:を含む群から選択される適用における、請求項39~41のいずれか一項記載の使用、又は前述の請求項のいずれか一項記載の核酸分子、ベクター、もしくは細胞の使用。
- 第一のペプチド結合パートナー及び第二のペプチド結合パートナーを含む、ペプチド結合対であって、ここで接触される場合、これらのペプチド結合パートナーは、分子間エステル結合を自発的に形成することが可能であり、ここで:
a)一方の結合パートナーは、トレオニン、及びセリンからなる群から選択される反応性残基を含み、且つ
b)他方の結合パートナーは、グルタミン及びグルタメート/グルタミン酸からなる群から選択される反応性残基を含み、
並びに接触される場合、第一及び第二の結合パートナーは、自発的分子間エステル結合形成を促進する1以上のアミノ酸残基を追加的に含む、セリンプロテアーゼ活性部位様配置を含むIg様フォールドを形成する、ペプチド結合対。 - 一方又は両方の結合パートナーが、自発的分子間エステル結合形成を促進する1以上のアミノ酸残基を含む、請求項46記載のペプチド結合対。
- 自発的分子間エステル結合形成を促進する1以上のアミノ酸残基が、ペプチド結合パートナー内のベータ-鎖中に存在する、請求項46記載のペプチド結合対。
- 自発的分子間エステル結合形成を促進する1以上のアミノ酸残基が、反応性残基と一緒にアミノ酸配列を形成するベータ-鎖中に存在する、請求項46記載のペプチド結合対。
- グルタミン又はグルタメート/グルタミン酸反応性アミノ酸残基を含む結合パートナーが、自発的分子間エステル結合形成を促進するヒスチジンアミノ酸残基を含む、請求項46記載のペプチド結合対。
- グルタミン又はグルタメート/グルタミン酸反応性アミノ酸残基を含む結合パートナーが、自発的分子間エステル結合形成を促進するヒスチジンアミノ酸残基を含み、ここで反応性残基及びヒスチジンの両方が、結合パートナーの同じベータ-鎖中に存在する、請求項50記載のペプチド結合対。
- グルタミン又はグルタメート/グルタミン酸反応性アミノ酸残基を含む結合パートナーが、自発的分子間エステル結合形成を促進するヒスチジンアミノ酸残基を含み、ここでヒスチジンが、グルタミン又はグルタメート/グルタミン酸反応性残基の一次アミノ酸配列中の10個のアミノ酸内にある、請求項46記載のペプチド結合対。
- 自発的分子間エステル結合形成を促進するヒスチジン、及びグルタミン又はグルタメート/グルタミン酸が、結合パートナーの一方のアミノ酸配列を形成するベータ-鎖内にあり、並びにペプチド結合パートナーの一次アミノ酸配列中の8個のアミノ酸内にある、請求項46記載のペプチド結合対。
- グルタミン又はグルタメート/グルタミン酸反応性残基を含む結合パートナー中に存在するグルタミン又はグルタメート/グルタミン酸反応性残基が、アミノ酸配列HXDXXDXX[Q/E](配列番号30)に存在するか、又はアミノ酸配列[H/E]XDXX[D/S]XX[Q/E](配列番号55)に存在するか、又はアミノ酸配列HXDXX[D/S]XX[Q/E](配列番号56)に存在するか、又はアミノ酸配列HXDXXSXX[Q/E](配列番号57)に存在するか、又はアミノ酸配列[H/E]XDXXXXX[Q/E](配列番号58)に存在する、請求項46記載のペプチド結合対。
- グルタミン又はグルタメート/グルタミン酸反応性アミノ酸残基を含む結合パートナーが、自発的分子間エステル結合形成を促進するヒスチジンアミノ酸残基を含み、ここでヒスチジンが、グルタミン又はグルタメート/グルタミン酸反応性残基の約6、約5.5、約5、約4.5、約4、約3.5、約3、約2.5又は約2オングストローム以内にある、請求項46記載のペプチド結合対。
- 結合パートナーが接触される場合、自発的分子間エステル結合形成を促進するヒスチジンが、トレオニン及びセリン反応性残基の約5、約4.5、約4、約3.5、約3、約2.5又は約2オングストローム以内にある、請求項46記載のペプチド結合対。
- 自発的分子間エステル結合形成を促進するヒスチジン残基が、トレオニン又はセリン反応性残基と同じ結合パートナー上に存在する、請求項46記載のペプチド結合対。
- 分子間エステル結合の自発的形成を促進するアミノ酸残基の一つが、水素結合の形成が可能であるように、トレオニン又はセリン反応性残基に十分に近いヒスチジン残基である、請求項46記載のペプチド結合対。
- ヒスチジン残基とトレオニン又はセリン反応性残基の間の距離が、約5オングストローム未満、約4オングストローム未満、約3.5オングストローム未満、約3.4オングストローム未満、約3.2オングストローム未満、又は約3オングストローム未満である、請求項58記載のペプチド結合対。
- 分子間エステル結合の自発的形成を促進するアミノ酸残基の一つが、トレオニン又はセリン反応性残基と水素結合を形成することが可能であるヒスチジン残基である、請求項46記載のペプチド結合対。
- ヒスチジン残基とトレオニン又はセリン反応性残基の間の距離が、約5オングストローム未満、約4オングストローム未満、約3.5オングストローム未満、約3.2オングストローム未満、又は約3オングストローム未満である、請求項50又は60記載のペプチド結合対。
- 分子間エステル結合の自発的形成を促進するアクセサリーアミノ酸残基の一つが、グルタミン及びグルタメート/グルタミン酸反応性残基と水素結合を形成することが可能であるアスパラギン酸残基である、請求項46記載のペプチド結合対。
- アスパラギン酸残基が、グルタミン又はグルタメート/グルタミン酸反応性残基と同じ結合パートナー上に存在する、請求項62記載のペプチド結合対。
- アスパラギン酸残基が、トレオニン又はセリン反応性残基と同じ結合パートナー上に存在する、請求項46記載のペプチド結合対。
- グルタメート/グルタミン酸又はグルタミン残基及びアスパラギン酸残基が、自発的に形成される分子間エステル結合の形成を促進する、請求項46記載のペプチド結合対。
- 分子間エステル結合の自発的形成を促進するグルタメート/グルタミン酸又はグルタミン残基が、アスパラギン酸の促進性残基と同じ結合パートナー上にある、請求項65記載のペプチド結合対。
- 活性部位に存在する反応性アミノ酸残基が、タンパク質データバンクの標準直交座標系における以下の相対原子位置:
a)Cβ(CB) Thr/Ser:0、0、0;
b)Cδ(CD) Gln/Glu:0.02、1.91、-1.61:
を有する、請求項46記載のペプチド結合対。 - 活性部位に存在する反応性アミノ酸残基が、タンパク質データバンクの標準直交座標系における以下の相対原子位置:
a)Cβ(CB) Thr/Ser:0、0、0;
b)Cδ(CD) Gln/Glu:0.02、1.91、-1.61:
を有し、且つここでその活性部位に存在するアクセサリーアミノ酸残基が、反応性Thr/Ser Cβ位置に対する以下のCγ(CG)位置:
c)His:1.35、3.67、3.34
d)Asp:-3.45、-0.89、-2.19:
を有する、請求項46記載のペプチド結合対。 - 第一のペプチド結合パートナー及び第二のペプチド結合パートナーを含むペプチド結合対であって、ここで接触する場合、これらのペプチド結合パートナーは、分子間エステル結合を自発的に形成することが可能であり、ここで
a)一方の結合パートナーは、トレオニン及びセリンからなる群から選択された反応性残基を含み、並びに
b)他方の結合パートナーは、グルタミン及びグルタメート/グルタミン酸からなる群から選択される反応性残基を含み、
並びに接触する場合、第一及び第二の結合パートナーは、セリンプロテアーゼ活性部位様構造を形成する、ペプチド結合対。 - セリンプロテアーゼ活性部位様構造が、タンパク質データバンクの標準直交座標系における以下の相対原子位置:
a)Cβ(CB) Thr/Ser:0、0、0;
b)Cδ(CD) Gln/Glu:0.02、1.91、-1.61:
を有する活性部位中に存在する反応性アミノ酸残基を含み、且つここでセリンプロテアーゼ活性部位様構造が、反応性Thr/Ser Cβ位置に対する以下のCγ(CG)位置:
c)His:1.35、3.67、3.34
d)Asp:-3.45、-0.89、-2.19:
を有するその活性部位に存在するアクセサリーアミノ酸残基を含む、請求項69記載のペプチド結合対。 - トレオニン又はセリン反応性アミノ酸残基のCβ(CB)の距離が、グルタミン/グルタメート/グルタミン酸反応性アミノ酸残基のCδ(CD)の約2.2オングストローム~約3オングストロームの間である、請求項69記載のペプチド結合対。
- トレオニン又はセリン反応性アミノ酸残基のCβ(CB)の距離が、グルタミン/グルタメート/グルタミン酸反応性アミノ酸残基のCδ(CD)の2.49~2.65オングストロームの間である、請求項69記載のペプチド結合対。
- トレオニン又はセリン反応性アミノ酸残基のCβ(CB)の距離が、自発的分子間エステル結合形成を促進するヒスチジンアミノ酸残基のCγ(CG)の約4.5~約6.0オングストロームの間である、請求項69記載のペプチド結合対。
- トレオニン又はセリン反応性アミノ酸残基のCβ(CB)の距離が、自発的分子間エステル結合形成を促進するヒスチジンアミノ酸残基のCγ(CG)の4.86~5.60オングストロームの間である、請求項69記載のペプチド結合対。
- トレオニン又はセリン反応性アミノ酸残基のCβ(CB)の距離が、自発的分子間エステル結合形成を促進するアスパラギン酸アミノ酸残基のCγ(CG)の約3.5~約4.5オングストロームの間である、請求項69記載のペプチド結合対。
- トレオニン又はセリン反応性アミノ酸残基のCβ(CB)の距離が、自発的分子間エステル結合形成を促進するアスパラギン酸アミノ酸残基のCγ(CG)の4.07~4.18オングストロームの間である、請求項69記載のペプチド結合対。
- トレオニン又はセリン反応性アミノ酸残基のCβ(CB)の:
a)グルタミン/グルタメート/グルタミン酸反応性アミノ酸残基のCδ(CD)までの最小距離が、約2.2オングストロームであり、及び
b)自発的分子間エステル結合形成を促進するヒスチジンアミノ酸残基のCγ(CG)までの最小距離が、約4.5オングストロームであり、及び
c)自発的分子間エステル結合形成を促進するアスパラギン酸アミノ酸残基のCγ(CG)までの最小距離が、約3.5オングストロームであり、
並びに、ここでトレオニン又はセリン反応性アミノ酸残基のCβ(CB)の:
a)グルタミン/グルタメート/グルタミン酸反応性アミノ酸残基のCδ(CD)までの最大距離が、約3オングストロームであり、及び
b)自発的分子間エステル結合形成を促進するヒスチジンアミノ酸残基のCγ(CG)までの最大距離が、約6オングストロームであり、及び
c)自発的分子間エステル結合形成を促進するアスパラギン酸アミノ酸残基のCγ(CG)までの最大距離が、約4.5オングストロームである、請求項69記載のペプチド結合対。 - トレオニン又はセリン反応性アミノ酸残基のCβ(CB)の:
a)グルタミン/グルタメート/グルタミン酸反応性アミノ酸残基のCδ(CD)までの最小距離が、2.49オングストロームであり、及び
b)自発的分子間エステル結合形成を促進するヒスチジンアミノ酸残基のCγ(CG)までの最小距離が、4.86オングストロームであり、及び
c)自発的分子間エステル結合形成を促進するアスパラギン酸アミノ酸残基のCγ(CG)までの最小距離が、4.07オングストロームであり、
並びに、ここでトレオニン又はセリン反応性アミノ酸残基のCβ(CB)の:
a)グルタミン/グルタメート/グルタミン酸反応性アミノ酸残基のCδ(CD)までの最大距離が、2.65オングストロームであり、及び
b)自発的分子間エステル結合形成を促進するヒスチジンアミノ酸残基のCγ(CG)までの最大距離が、5.60オングストロームであり、及び
c)自発的分子間エステル結合形成を促進するアスパラギン酸アミノ酸残基のCγ(CG)までの最大距離が、4.18オングストロームである、請求項69記載のペプチド結合対。 - 前述の請求項のいずれか一項記載のペプチドタグ、前述の請求項のいずれか一項記載の結合パートナー、前述の請求項のいずれか一項記載のキメラタンパク質、及び異種アミノ酸配列を含む群から選択される、1以上の成分を含む、多量体タンパク質複合体。
- 幹ドメイン、枝ドメイン、カーゴ、及びカーゴタンパク質を含む群から選択される、1以上の成分を含む、請求項79記載の多量体タンパク質複合体。
- 請求項17~32のいずれか一項記載のキメラタンパク質の2種以上を含む、請求項79又は80記載の多量体タンパク質複合体。
- キメラタンパク質の少なくとも1種が、酵素、抗原、構造タンパク質、抗体、サイトカイン、又は受容体を含む、異種アミノ酸配列を含む、請求項80記載の多量体タンパク質複合体。
- 多量体タンパク質複合体が、2種以上のキメラタンパク質を含み、且つここで少なくとも1種のキメラタンパク質が、酵素を含む異種アミノ酸配列を含み、並びに少なくとも1種のキメラタンパク質が、酵素を含む異なる異種アミノ酸配列を含む、請求項79~82のいずれか一項記載の多量体タンパク質複合体。
- 多量体タンパク質複合体中に存在する1以上のタンパク質成分が、配列番号1-4又は21-30のいずれか一つのアミノ酸配列の10個以上の隣接アミノ酸を含む、請求項79~83のいずれか一項記載の多量体タンパク質複合体。
- 多量体タンパク質複合体中に存在する1以上のタンパク質成分が、配列番号31-58のいずれか一つのアミノ酸配列の10個以上の隣接アミノ酸を含む、請求項79~84のいずれか一項記載の多量体タンパク質複合体。
- 多量体タンパク質複合体中に存在する1以上のタンパク質成分が、配列番号31-58のいずれか一つのアミノ酸配列の10個以上の隣接アミノ酸を含み、且つ本明細書の表37から表41の一つにおいて規定された該アミノ酸配列中に存在する2以上のドメイン由来の少なくとも1個のアミノ酸を含む、請求項79~85のいずれか一項記載の多量体タンパク質複合体。
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