JP2020140240A - 読み放題サービスシステムおよびBtoBプラットフォーム - Google Patents
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Abstract
【課題】BtoB型の読み放題サービスシステムにおいて,BtoB型の読み放題サービスを採用する企業が,自社商品の売上げに繋がるベネフィットを得られるようにする。【解決手段】読み放題サービスシステム1は,BtoB型の読み放題サービスに適したシステムで,ポータルサーバ3およびストレージサーバ4を含むBtoBプラットフォーム2,ユーザ認証サーバ5とから少なくとも構成される。ポータルサーバ3は,電子書籍IDごとに,電子書籍IDに対応する電子書籍の記載範囲とこの記載範囲に記載されている内容を示す単語を記憶し,閲覧ログで示される電子書籍とこの閲覧範囲に対応する記載範囲の単語を含ませたタグクラウドをログ集計結果としてユーザ名ごとに出力するログ集計部35を備える。【選択図】図1
Description
本発明は,所定数の電子書籍が読み放題になる読み取りサービスに係る発明で,特に,BtoB(Business to Business)向けの読み取りサービスに係る発明である。
消費者が企業から購入または支払い契約する商品には様々な種類がある。商品には,洋服などの物,介護などのサービスおよび金融商品が含まれる。金融商品には,資産運用を目的とした投資信託や外貨預金などの投資商品などに加え,経済リスクに備えることを目的とした生命保険や損害保険などの保険商品も含まれる。
商品を購入した消費者の満足度を向上するには,商品を購入したことで消費者が得られるベネフィットを向上させることが必要である。特に,保険商品の場合,その性質上,経済リスクが発生しない限り金銭的な損が顧客に発生するため,保険商品の販売契約数を増やすには,金銭以外のベネフィットを向上させることが重要になる。なお,金銭以外のベネフィットを向上させることは,保険商品以外のすべて商品において重要なことである。
商品(例えば,保険商品)を購入した消費者などに提供する金銭以外のベネフィットとして,電子書籍の読み放題サービスが考えられる。読み放題サービスの対象になる電子書籍を商品(例えば,保険商品)に係る電子書籍に限定すれば,消費者は,消費者が購入した商品に関連する知識を深め,自分自身のQOL(Quality of life)を高めることができる。
電子書籍の取次サービスを行うことを商売としている企業である電子書籍取次業者でない限り,商品を販売する一般企業は,電子書籍の取次サービスを行わないので,商品を購入した消費者などに提供する電子書籍の読み放題サービスの実現には,電子書籍取次業者が,消費者ではなく,一般企業に対して電子書籍の読み放題サービスを提供することが必要になる。
消費者を対象としたBtoC(Business to Consumer)型の読み放題サービスはすでに様々なサービスがすでに存在する。BtoC型の読み放題サービスの場合,消費者は,定額料金(例えば,一定の月額)を支払うことで,一定期間の間(例えば,1カ月間),読み放題サービスに登録された電子書籍(漫画や雑誌など)が読み放題になる。
BtoC型の読み放題サービスに係る発明としては,例えば,特許文献1に係る発明が既に開示されている。特許文献1に係る発明は,読み放題サービス(定額利用料)の電子コンテンツ提供サービスにおいて電子コンテンツの著作権者に対する収益配分量を決定するための発明であるが,特許文献1の図5には,電子コンテンツ提供サービスの構成が図示され,また,特許文献1の図10には,電子コンテンツ提供サービスの動作が図示されている。
BtoC型の読み放題サービスの場合,読み放題サービスの利用者が払う定額利用料の合計などが収益になり,読み放題サービスに電子書籍を提供している著作権者には,所定のアルゴリズムに従い読み放題サービスの収益から算出された額がロイヤリティとして配分される。
読み放題サービスの収益から著作権者に支払うロイヤリティを算出するアルゴリズムは様々ある。電子書籍が閲覧されたページ数に応じて著作権者に支払うロイヤリティを算出するのが一般的であるが,特許文献1では,ユーザ専用の書庫(固定容量の記憶領域)に電子書籍が格納されていた時間および電子書籍のデータ量に応じてロイヤリティを決定している。また,特許文献2では,課金対象者の数を著作権者に支払うロイヤリティの算出に利用している。
BtoC型の読み放題サービスの場合,電子書籍の閲覧に係る費用は消費者が支払うことになる。これに対し,BtoB型の読み放題サービスの場合,電子書籍の閲覧に係る費用は,電子書籍取次業者から読み放題サービスを供与される企業(例えば,保険会社)の負担になるため,BtoB型の読み放題サービスには,著作権者に対する支払いを算出する仕組みに加えて,BtoB型の読み放題サービスを採用する保険会社などの企業が,自社商品(例えば,各種の生命保険)の売上げに繋がるベネフィットを得られる仕組みも必要になる。
そこで,本発明は,前述した内容を鑑みてなされたもので,本発明が目的とすることは,BtoB型の読み放題サービスシステムにおいて,BtoB型の読み放題サービスを採用する保険会社などの企業が,自社商品の売上げに繋がるベネフィットを得られるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決できる本発明は,読み放題サービスを利用するユーザをユーザ認証する少なくとも一つのユーザ認証サーバと,前記ユーザが操作するユーザデバイスと,ポータルサーバとストレージサーバを含むBtoBプラットフォームとから少なくとも構成される読み放題サービスシステムである。本発明に係る前記ユーザ認証サーバは,前記ユーザをユーザ認証する処理と,ユーザ認証に成功すると,前記ポータルサーバにアクセスするための画面を前記ユーザデバイスに送信する処理を行う。本発明に係る前記ストレージサーバは,電子書籍IDにより識別される複数の電子書籍を格納したストレージと,読み放題サービスの識別に用いるサービスIDに関連付けて,読み放題サービスの対象になる電子書籍の電子書籍IDを少なくとも登録したライブラリを備える。本発明に係る前記ポータルサーバは,前記ユーザ認証サーバに対応するサービスIDを管理し,前記ユーザ認証サーバをリファラとするアクセスが前記ユーザデバイスからあると,リファラ情報で示される前記ユーザ認証サーバに対応するサービスIDをログインサービスIDとして保持した後,前記ログインサービスIDに対応する前記ライブラリに電子書籍IDが登録されている電子書籍の閲覧に係る機能を提供するポータル画面をユーザデバイスへ送信する処理を行うポータル部と,前記ユーザデバイスから閲覧リクエストを受けた電子書籍を前記ユーザデバイスへストリーミング形式で配信する処理と,ストリーミング形式で配信した電子書籍の電子書籍IDとこの電子書籍の閲覧範囲をユーザ名に関連付けた閲覧ログを記憶する処理を行う電子書籍配信部と,電子書籍IDごとに,電子書籍IDに対応する電子書籍の記載範囲とこの記載範囲に記載されている内容を示す単語を記憶し,前記閲覧ログで示される電子書籍とこの閲覧範囲に対応する記載範囲の単語を含ませたタグクラウドをログ集計結果としてユーザ名ごとに出力するログ集計部を備える。
前記タグクラウドを前記企業に提出することで,前記企業側は,前記企業の商品を購入したユーザごとに,ユーザがどのようなニーズをもっているのか把握することができる。
更に,本発明において,前記ポータル画面は,前記ログインサービスIDに対応する前記ライブラリに電子書籍IDが登録されている電子書籍の中から,前記ユーザが入力した検索語を含む電子書籍をから検索実行する機能を前記ユーザに提供するように構成されており,前記ポータル部は,前記ポータル画面を利用した電子書籍の検索が行われると,電子書籍の検索における電子書籍の出現頻度を電子書籍ごとに管理するカウンタをインクリメントする処理を行い,前記ログ集計部は,前記サービスIDごとかつ前記サービスIDに対応した前記ライブラリに格納されている電子書籍IDごとの出現頻度をログ集計結果として出力する処理を行うことが望ましい。
電子書籍の出現頻度を前記企業に提出することで,前記企業は,出現頻度の高い電子書籍の内容から,前記企業の商品を購入したユーザがもっているニーズの傾向を把握することができる。
なお,前記カウンタとして,検索された回数を電子書籍ごとに管理する検索ヒットカウンタを前記ポータル部に備えさせたことが望ましい。また,前記カウンタとして,検索結果がユーザデバイスに表示された回数を電子書籍ごとに管理する検索結果表示カウンタを前記ポータル部に備えさせたことが望ましい。
前記タグクラウドを前記企業に提出することで,前記企業側は,前記企業の商品を購入したユーザごとに,ユーザがどのようなニーズをもっているのか把握することができる。
更に,本発明において,前記ポータル画面は,前記ログインサービスIDに対応する前記ライブラリに電子書籍IDが登録されている電子書籍の中から,前記ユーザが入力した検索語を含む電子書籍をから検索実行する機能を前記ユーザに提供するように構成されており,前記ポータル部は,前記ポータル画面を利用した電子書籍の検索が行われると,電子書籍の検索における電子書籍の出現頻度を電子書籍ごとに管理するカウンタをインクリメントする処理を行い,前記ログ集計部は,前記サービスIDごとかつ前記サービスIDに対応した前記ライブラリに格納されている電子書籍IDごとの出現頻度をログ集計結果として出力する処理を行うことが望ましい。
電子書籍の出現頻度を前記企業に提出することで,前記企業は,出現頻度の高い電子書籍の内容から,前記企業の商品を購入したユーザがもっているニーズの傾向を把握することができる。
なお,前記カウンタとして,検索された回数を電子書籍ごとに管理する検索ヒットカウンタを前記ポータル部に備えさせたことが望ましい。また,前記カウンタとして,検索結果がユーザデバイスに表示された回数を電子書籍ごとに管理する検索結果表示カウンタを前記ポータル部に備えさせたことが望ましい。
なお,本発明では,本発明に係る読み放題サービスシステムを構成するBtoBプラットフォームについても特許権を請求する。
このように,本発明に係る読み放題サービスシステムは,BtoB型の読み放題サービスを利用して,顧客に読み放題サービスを提供する企業が,読み放題サービスを利用した顧客が電子書籍を閲覧した箇所の内容を示すタグクラウドをユーザ名ごとに出力できるように構成されている。
ここから,本発明に係る実施形態について記載する。本実施形態は,本発明の理解を容易にするためのものであり,本発明は,本実施形態に限定されるものではない。また,特に断りのない限り,図面は,本発明の理解を容易にするために描かれた模式的な図である。
図1では,本実施形態に係る読み放題サービスシステム1のオーバービューを図示している。実施形態に係る読み放題サービスシステム1は,BtoB型の読み放題サービスに適したシステムで,ポータルサーバ3およびストレージサーバ4を含むBtoBプラットフォーム2と,ユーザ認証サーバ5と,ユーザデバイス6から少なくとも構成され,更に,図1では,電子書籍に含まれるテキストを総なめにして検索語を探し出す電子書籍の全文検索機能を有する検索エンジン7がストレージサーバ4と接続している。
図1で図示したユーザデバイス6は,電子書籍の閲覧に利用される端末装置である。ユーザデバイス6としては,スマートフォンやタブレットコンピュータが好適な形態であるが,ウェブブラウザ60が実装されていればユーザデバイス6の具体的な形態は任意である。なお,ユーザデバイス6には電子書籍ビューア61が実装されている。電子書籍ビューア61は,ウェブブラウザ60に組み込むアドオンでもよいが,ウェブブラウザ60とは別のアプリケーションでもよい。
図1で図示したユーザ認証サーバ5は,BtoBプラットフォーム2を利用するユーザ8を認証する機能を備えたサーバである。ユーザ認証サーバ5は,ユーザ認証サーバ5に対応する企業の企業IDを記憶し,更に,ユーザ認証で用いる情報を少なくとも記憶する。ユーザ認証サーバ5として,企業が運営しているウェブサイトを利用することが好適な形態で,企業が運営しているウェブサイトを利用する場合,ウェブサイトを利用して企業がユーザ8に提供するサービスの一つに読み放題サービスが設定される。なお,ここで言う企業とは,BtoBプラットフォーム2を運営している電子書籍取次業者と読み放題サービスの利用契約を締結している企業を意味する。
本実施形態に係るユーザ認証サーバ5は,ユーザ認証サーバ5にアクセスしたユーザ8のユーザ認証に成功すると,ポータルサーバ3へアクセスするための画面を送信する処理を行うように構成されている。ポータルサーバ3へアクセスするための画面には,ポータルサーバ3のURLがリンク形式で貼られたアイテム(例えば,アイコン)が含まれる。ポータルサーバ3へアクセスするための画面はユーザデバイス6のウェブブラウザ60によって表示され,ユーザ8が,ユーザデバイス6を操作してこのアイテムを選択すると,ユーザデバイス6のウェブブラウザ60は,アイテムに貼られているURLを利用してポータルサーバ3へアクセスする。なお,ポータルサーバ3へアクセスする際,ユーザ認証サーバ5のURLがリファラ情報として,ユーザ認証サーバ5からポータルサーバ3へ送信される。
ポータルサーバ3へアクセスする際,ユーザ認証サーバ5がポータルサーバ3へ送信する情報には,リファラ情報以外の様々な情報を含ませることができる。例えば,ユーザ認証サーバ5がユーザ認証したユーザ8のユーザ名(ユーザ8のメールアドレスをユーザ名に用いるのが好適である)やユーザ認証サーバ5の署名などをこの情報に含ませることができる。
実施形態に係る読み放題サービスはBtoB型のサービスになるため,BtoBプラットフォーム2のストレージサーバ4には,企業ごとに個別なライブラリ40が設けられる。ストレージサーバ4に設けられるライブラリ40には,ライブラリ40に対応する企業が販売している商品に関連する様々な電子書籍の電子書籍IDが格納され,企業がユーザ8に提供する読み放題サービスのサービスがライブラリ40に付加されている。
ポータルサーバ3は,BtoBプラットフォーム2の窓口となるサーバである。ポータルサーバ3は,ユーザ認証サーバ5のURLに関連付けてサービスIDを記憶し,ユーザ認証サーバ5をリファラとするアクセスがあると,ユーザデバイス6から送信されたリファラ情報(ユーザ認証サーバ5のURLになる)に対応するサービスIDを,ユーザデバイス6とのセッションで用いるログインサービスIDとして保持する。ログインサービスIDに対応するライブラリ40が,ユーザデバイス6とのセッションで用いるライブラリ40になり,ポータルサーバ3は,ログインサービスIDに対応するライブラリ40に電子書籍IDが登録されている電子書籍の閲覧に係る機能をユーザ8に提供する。
図2では,本実施形態に係る読み放題サービスシステム1のブロック図を図示している。図2で図示したストレージサーバ4は,サーバまたはクラウドサービスを利用して構築することが可能である。ストレージサーバ4は,BtoBプラットフォーム2に登録された様々な電子書籍の本体やメタ情報を電子書籍IDに関連付けて格納したストレージ41と,企業に提供する読み放題サービスごとに,読み放題サービスの識別に用いるサービスIDを付加し,サービスIDに対応する読み放題サービスの対象になる電子書籍の電子書籍IDを少なくとも登録したライブラリ40を備えている。ストレージ41に格納する電子書籍の形式は様々あるが,電子書籍の形式としては,米国の標準化団体IDPF(International Digital Publishing Forum)が推進するEPUBが有名である。
ストレージ41は一つまたは複数のストレージデバイスにより構築され,本実施形態には,ライブラリ40は,仮想化技術が用いられた仮想ボリュームにより構築されている。仮想化技術の重複排除機能を利用することで,同じ電子書籍を複数のライブラリ40に登録しても,電子書籍の本体は一つで済むため,電子書籍の記憶に必要な記憶容量を抑えることができる。ストレージ41における電子書籍の本体へは,電子書籍IDを利用して仮想ボリュームが用いられたライブラリ40からのアクセスが可能である。
更に,ストレージサーバ4は,ライブラリ40に格納された電子書籍を検索する処理を実行する検索エンジン7と接続している。本実施形態では,ストレージサーバ4とは別に検索エンジン7を備えているが,ストレージサーバ4が検索エンジン7を備える形態も考えられる。
ストレージサーバ4が備える検索エンジン7は,コンピュータプログラムにより実現される機能である。検索エンジン7は,ポータルサーバ3から指定されたライブラリ40を検索範囲として,ライブラリ40に電子書籍IDが格納されている電子書籍の中から,ポータルサーバ3から引き渡された検索語に関連する電子書籍を検索した後,電子書籍の検索結果をポータルサーバ3に引き渡す処理を行う。
電子書籍の検索に書誌情報や索引情報を用いる手法もあるが,本実施形態に係る検索エンジン7は,電子書籍に含まれるテキストを総なめにして検索語を探し出す電子書籍の全文検索を電子書籍の検索を用いる。電子書籍の検索に全文検索を用いることで,検索語を含む電子書籍を漏れなく検索できるし,また,検索語が含まれる電子書籍のページを表示させることもできるので,ユーザ8が所望する電子書籍のファインダビリティ(findability)は向上する。
BtoBプラットフォーム2に含まれるポータルサーバ3は,サーバまたはクラウドサービスを利用して構築することが可能である。図2で図示したように,ポータルサーバ3は,コンピュータプログラムにより実現される機能として,BtoBプラットフォーム2の窓口となるポータル部30と,ユーザデバイス6に電子書籍を配信ときに起動する電子書籍配信部31を備えている。また,ポータルサーバ3は,コンピュータプログラムにより実現される機能として,検索エンジン7から送信された検索結果を最適化する処理を行う検索結果最適化部32と,電子書籍をストレージサーバ4に登録する処理を行う電子書籍登録部33を備えている。
更に,ポータルサーバ3は,電子書籍の閲覧に係るログを管理する機能として,各種ログを記憶させるログDB34(DataBase)とログ集計部35を備える。ログ集計部35はコンピュータプログラムにより実現される機能で,ストレージデバイスにログDB34を設けることもできるが,本実施形態では,大容量のストレージデバイスを利用してポータルサーバ3にログDB34を設けている。
ポータルサーバ3のログ集計部35は,電子書籍IDごとに,電子書籍IDに対応する電子書籍の記載範囲と記載範囲に記載されている内容を示す単語を記憶し,閲覧ログで示される電子書籍とこの閲覧範囲に対応する記載範囲の単語を含ませたタグクラウドをユーザ名ごとに生成する処理を行う。フィックス型の電子書籍の場合,記載範囲や閲覧範囲の記述にページ数を用いることができるが,リフロー型の電子書籍ではページ数は決まっていないので,リフロー型の電子書籍の場合,総ページ数に対する割合(100分率)を記載範囲や閲覧範囲の記述に用いる。
ポータル部30は,ユーザ認証サーバ5に対応する読み放題サービスのサービスIDを管理し,ユーザ認証サーバ5のリファラ情報を通知するアクセスがユーザデバイス6からあると,リファラ情報で示されるユーザ認証サーバに対応するサービスIDをログインサービスIDとして保持し,ログインサービスIDに対応するライブラリ40に電子書籍IDが登録されている電子書籍の閲覧に係る機能を提供するポータル画面をユーザデバイス6へ送信する処理を行う。
電子書籍配信部31は,ユーザ8が閲覧を希望した電子書籍をユーザデバイス6に配信する処理を行う機能である。電子書籍の配信形式には,ユーザ8が選択した電子書籍をユーザデバイス6にダウンロードさせるダウンロード形式と,ユーザ8が選択した電子書籍をユーザデバイス6にダウンロードさせることなく,ユーザデバイス6に実装されたウェブブラウザ60を利用して電子書籍をオンラインで閲覧させるストリーミング形式の2つの形式がある。電子書籍の読み放題サービスはサブスクリプション型サービスの一つの形態になり,読み放題サービスの対象となる電子書籍はユーザ8のものにならないため,本実施形態に係る電子書籍配信部31はストリーミング形式で電子書籍をユーザデバイス6に配信する。
読み放題サービスシステム1のポータルサーバ3が備える電子書籍登録部33は,電子書籍をストレージサーバ4に登録する処理を行う機能である。電子書籍をストレージサーバ4に登録する操作を行う者は電子書籍取次業者になる。ストレージサーバ4に登録する電子書籍には,様々なメタ情報を付与することができる。本実施形態では,電子書籍の表紙を利用したアイコン,電子書籍の書誌情報などを電子書籍のメタ情報に含ませている。なお,書誌情報には,電子書籍のタイトル,電子書籍の著者,電子書籍の出版社,電子書籍の版数,電子書籍の発行年月日および電子書籍の要約などが含まれる。
電子書籍取次業者がストレージサーバ4に電子書籍を登録する際,この電子書籍の電子書籍ID,この電子書籍およびこの電子書籍を登録するライブラリ40のサービスIDが電子書籍登録部33に指定される。なお,同じ電子書籍を一つまたは複数のサービスIDを指定することができる。電子書籍登録部33が,読み放題サービスシステム1の運営者が送信した電子書籍を指定されたライブラリ40に登録する処理を行うと,指定された電子書籍(本体やメタ情報)が,指定された電子書籍IDに関連付けられた状態でストレージサーバ4のストレージ41に格納され,指定されたライブラリ40には,指定された電子書籍IDが登録される。なお,電子書籍の検索に全文検索を用いる場合,電子書籍登録部33は電子書籍を検索エンジン7に引き渡し,検索エンジン7は,全文検索に必要なインデックス情報(電子書籍に含まれる単語になる)を記憶する。
検索結果最適化部32は,後述する立ち位置ごとに,立ち位置に対する関連度を電子書籍IDに関連付けて記憶し,検索エンジン7から検索結果が送信されると,ユーザ8が選択した立ち位置に対応する関連度を利用して,検索結果を並び替える処理を行う機能である。検索結果最適化部32は,立ち位置に対応する関連度が高い電子書籍ほど上位に表示されるように,検索エンジン7から送信された検索結果を並び替える。
まず,電子書籍の閲覧に係る読み放題サービスシステム1の動作について説明する。図3では,電子書籍の閲覧に係る読み放題サービスシステム1の動作を図示している。読み放題サービスの利用契約を締結した企業の商品を購入したユーザ8が,ユーザデバイス6を操作して,ユーザ8が購入した商品を販売している企業に対応するユーザ認証サーバ5へログイン要求すると(S1),ユーザ認証サーバ5は,ユーザ名とパスワードを入力するように構成されたログイン画面をユーザデバイス6へ送信する(S2)。
ユーザデバイス6は,ログイン画面に入力されたユーザ名とパスワードをユーザ認証サーバ5へ送信し(S3),ユーザ認証サーバ5は,ユーザ名とパスワードがユーザデバイス6から送信されると,これらを照合することで,ユーザ認証サーバ5にアクセスしたユーザ8をユーザ認証する(S4)。ユーザ認証に成功すると,ユーザ認証サーバ5は,ポータルサーバ3にアクセスするための画面をユーザデバイス6に送信し,ユーザ8は,この画面を利用してポータルサーバ3へアクセスする(S5)。なお,ユーザ認証に失敗すると,これ以降の手順は実行されない。
企業が運営しているウェブサイトをユーザ認証サーバ5に用いる場合,ユーザ8は,企業が運営しているウェブサイトのログイン画面にユーザ名とパスワードを入力する。また,ユーザ認証に成功すると,ポータルサーバ3にアクセスするための画面として,ユーザ8に提供できるサービスの一覧を示したサービスメニューを表示するメニュー画面がこのウェブサイトからユーザデバイス6へ送信される。なお,読み放題サービスに係るメニューには,ポータルサーバ3のポータル部30へアクセスするためのURLがリンク形式で記述されている。
ポータルサーバ3にアクセスするための画面をユーザ8が操作すると,ユーザデバイス6は,ポータルサーバ3のポータル部30へアクセスし,この際に,ユーザ認証サーバ5のURLを含むユーザ認証サーバ5のリファラ情報がユーザデバイス6からポータルサーバ3へ通知される(S6)。ポータルサーバ3のポータル部30は,ユーザ認証サーバ5のリファラ情報を通知するアクセスがユーザデバイス6からあると,ユーザデバイス6から通知されたユーザ認証サーバ5のリファラ情報を検証する(S7)。リファラ情報の検証には,ユーザ認証サーバ5のURLが利用される。ポータル部30には,BtoBプラットフォーム2の利用が許可されたユーザ認証サーバ5のURLが予め登録されており,ユーザデバイス6から通知されたリファラ情報に含まれるユーザ認証サーバ5のURLが予め登録されており,ユーザデバイス6から通知されたリファラ情報に含まれるユーザ認証サーバ5のURLがポータル部30に予め登録されているか否かにより,ユーザ認証サーバ5のリファラ情報を検証する。
ポータルサーバ3のポータル部30は,ユーザ認証サーバ5の正当性の検証に成功すると,リファラ情報で示されるユーザ認証サーバに対応するサービスIDをログインサービスIDとして保持した後(S8),電子書籍の閲覧に係る機能を提供するポータル画面をユーザデバイス6へ送信する(S9)。
図4は,ポータル画面300を図示している。なお,図4で図示したポータル画面300は一例にしか過ぎない。図4で図示したポータル画面300は,ユーザ8が,検索語を設定し,検索語に関連する電子書籍の検索実行をできるように構成されている。なお,図4で図示したポータル画面300は,電子書籍の検索結果を表示する検索結果表示エリア300eを含む構成になっている。
電子書籍の検索結果の表示順位は,検索エンジン7から得られるスコア値に基づき決定されるのが一般的であるが,BtoB型の読み放題サービスの場合,知りたい立場に基づく立ち位置をユーザ8から取得し,ユーザ8の立ち位置に対する関連度に基づき電子書籍の検索結果の表示順位を決めると,ユーザ8の立ち位置に対する関連度が高い電子書籍を最初に表示できるので,読み放題サービスの利便性を高められる。
知りたい立場に基づく立ち位置は,企業が販売している商品に応じて決定される。例えば,企業が販売している商品が生命保険の場合,ユーザ8の知りたい立場としては,健康,グレーゾーン,り患直後および闘病中などがある。また,ユーザ8の知りたい立場が健康の場合,疾病予防の知識をユーザ8の知りたい立場に基づく立ち位置に利用でき,ユーザ8の知りたい立場がり患直後の場合,治療方法やセカンドオピニオンをユーザ8の知りたい立場に基づく立ち位置に利用できる。図4で図示したポータル画面300では,興味項目を選択可能にするボタンオブジェクト300aを合計で10個表示できる。
ユーザ8の知りたい立場に基づく立ち位置に加えて,図4で図示したポータル画面300は,任意の単語を検索語として入力できるフォーム300bと,検索対象(書誌または全文)を選択できる選択フォーム300cと,検索実行するためのボタンオブジェクト300dを含んでいる。ユーザ8が,ポータル画面300に表示したボタンオブジェクト300aを利用して立ち位置を選択し,検索実行のボタンオブジェクト300dを操作すると,ユーザ8が入力した検索語を用いた全文検索が実行される。
ユーザ8が,図4で図示したポータル画面300を利用して,立ち位置の選択と検索語の入力を行ってから検索実行に係る操作を行うと,ユーザデバイス6は,ユーザ8が入力した検索語と,ユーザが選択した立ち位置を取得し(S10),ユーザデバイス6からポータルサーバ3のポータル部30へ検索リクエストが送信される(S11)。なお,この検索リクエストは,ユーザ8が設定した検索語を含んでいる。
ポータルサーバ3のポータル部30は,ユーザデバイス6から検索リクエストを受信すると,電子書籍を検索するライブラリ40を指定する情報になるログインサービスIDを付加した検索リクエストをストレージサーバ4の検索エンジン7に送信する(S12)。
ストレージサーバ4の検索エンジン7は,インデックス情報を利用して,検索リクエストで指定されたログインサービスIDに対応するライブラリ40に電子書籍IDが格納されている電子書籍の中から,検索リクエストの検索語を含む電子書籍を全文検索し(S13),この検索語を含む電子書籍の検索結果すべてを含ませた検索結果リストをポータルサーバ3の検索結果最適化部32に送信する(S14)。検索結果に含ませる電子書籍の情報は任意でよいが,ここでは,電子書籍の電子書籍IDと電子書籍のメタ情報にしている。
ポータルサーバ3の検索結果最適化部32は,検索エンジン7から電子書籍の検索結果リストが引き渡されると,ユーザが選択した立ち位置に対応する関連度が高い電子書籍の検索結果ほど表示順位が上位になるように検索結果リストに含まれる検索結果を並び替える処理を行う(S15)。立ち位置に対応する関連度を利用して検索結果を並び替えるのは,全文検索を行うと,全文検索で検索される電子書籍の数が膨大になり,ユーザ8が所望する電子書籍に辿り着けないケースが発生するからである。
検索結果最適化部32は,ユーザ8が選択した立ち位置に対応する関連度が高い電子書籍の検索結果ほど上位に表示されるように検索結果リストに含まれる検索結果を並び替える際,立ち位置に対応する関連度を少なくとも利用して表示順位を電子書籍ごとに算出し,表示順位が高いほど上位になるように検索結果リストの検索結果を並び替える。
検索結果最適化部32は,立ち位置に対応する関連度を利用して検索結果リストに含まれる検索結果を並び替えると,並び替え後の検索結果リストをポータル部30に引き渡し,ポータル部30とユーザデバイス6の間で,電子書籍のタイトルなどを表示する検索結果表示処理(S16)が実行される。
検索結果表示処理(S16)において,ポータルサーバ3のポータル部30は,並び替え後の検索結果リストに含まれる検索結果を表示する検索結果画面を作成してユーザデバイス6へ送信する(S160)。ポータルサーバ3のポータル部30には検索結果画面に一度に表示できる検索結果の表示件数が定められており,検索結果の件数が表示件数を超える場合,ポータルサーバ3のポータル部30は,検索結果リストに含まれる検索結果を複数の検索結果画面に分けて表示する。
図5では,検索結果を表示するポータル画面301を図示している。図4で図示したポータル画面300とは別に検索結果画面を生成することもできるが,図5では,図4で図示したポータル画面300の検索結果表示エリア300eに検索結果リストを表示している。図5で図示したポータル画面301で表示している電子書籍の検索結果には,最初の検索結果画面に含まれる電子書籍の検索結果,すなわち,表示順位がトップから順に表示件数分の電子書籍の検索結果が表示されている。図5の検索結果画面で表示している一つの検索結果301aには,電子書籍の電子書籍IDを関連付けたタイトル301bや,電子書籍の電子書籍IDを関連付けたアイコン301cなどが含まれ,検索結果画面を移動させるためのオブジェクト301gが表示されている。図5で図示したポータル画面301で表示している検索結果301aには,これらに加えて,電子書籍の著者301d,電子書籍の出版社301eおよび電子書籍において検索語が含まれる箇所の文301fが電子書籍ごとに表示されており,アイコン301c(またはタイトル301b)を選択することで,電子書籍の詳細が表示されるようになっている。
なお,図5では,図4で図示したポータル画面300の検索結果表示エリア300eに検索結果リストを表示しているので,図5で図示したポータル画面301においても立ち位置の選択が可能になっている。図5で図示したポータル画面301において別の立ち位置が新たに選択されると,ユーザデバイス6は,この時点の検索語と,ユーザ8が新たに選択した立ち位置を含む検索リクエストをポータルサーバ3へ送信し(S161a),手順は図3のS12に戻り,ユーザ8が新たに選択した立ち位置に基づく表示順位で電子書籍の検索結果が表示される。
ポータルサーバ3から送信された検索結果画面を表示した後,ユーザ8がオブジェクトiを選択する操作を行うと,ユーザデバイス6は,画面移動リクエストをポータルサーバ3のポータル部30へ送信する(S161)。画面移動リクエストには,ポータルサーバ3にリクエストする検索結果画面の番号が含まれる。ポータルサーバ3のポータル部30は,画面移動リクエストを受信すると,画面移動リクエストの番号に対応する検索結果画面をユーザデバイス6へ送信する(S162)。
ポータルサーバ3から送信された検索結果画面を表示した後,ユーザ8が一つのアイコン301c(またはタイトル301b)を選択する操作を行うと,ユーザデバイス6は,電子書籍ビューア61を起動させた後,選択されたアイコン301c(またはタイトル301b)に関連付けられている電子書籍IDを含む閲覧リクエストをポータルサーバ3へ送信する(S17)。
閲覧リクエストが送信されると,ポータルサーバ3のポータル部30は,閲覧リクエストに含まれる電子書籍IDを電子書籍配信部31に引き渡し,電子書籍配信部31は,ログインサービスIDに対応するライブラリ40にアクセスして,閲覧リクエストに含まれる電子書籍IDに対応する電子書籍の本体の送信を要求し(S18),ストレージサーバ4は,電子書籍IDに対応する電子書籍の本体をストレージ41から読み出してポータルサーバ3へ送信する(S19)。
電子書籍の本体をポータルサーバ3のポータル部30が取得すると,ポータルサーバ3とユーザデバイス6の間で閲覧処理(S20)が実行される。閲覧処理(S20)において,ポータル部30は電子書籍配信部31を起動させ,電子書籍配信部31は電子書籍の本体をストリーミング形式でユーザデバイス6に配信し(S200),ユーザデバイス6の電子書籍ビューア61に電子書籍を表示させる(S201)。ユーザデバイス6に配信する電子書籍の表示開始位置は電子書籍の最初(表紙)でもよいが,ユーザ8が入力した検索語を含む電子書籍の箇所(例えば,段落)を電子書籍の表示開始位置にしてもよい。電子書籍配信部31は電子書籍の本体をストリーミング形式でユーザデバイス6に配信した後,ユーザ8が電子書籍のページを移動させる操作を行い,ユーザデバイス6からページ移動リクエストがあると(S202),ページ移動リクエストで示される位置に対応する電子書籍の内容をユーザデバイス6に配信する。
図6では,ユーザデバイス6に表示される電子書籍の閲覧画面302を図示している。電子書籍の閲覧画面302には,電子書籍のコンテンツ302aに加え,電子書籍の表示内容を操作するコントロールパネル302bと詳細表示ボタン302cが表示されている。
図6で図示した詳細表示ボタン302cが選択されると,電子書籍ビューア61が起動しているユーザデバイス5は,電子書籍の閲覧画面302で表示している電子書籍の電子書籍IDを含む詳細表示リクエストをポータルサーバ3のポータル部30へ送信し(S203),ポータルサーバ3のポータル部30は,詳細表示リクエストの電子書籍IDで識別される電子書籍の詳細情報を表示する詳細表示画面をユーザデバイス6へ送信する(S204)。
図7では,電子書籍の詳細表示画面303を図示している。図7では,図6で図示した閲覧画面302の上に電子書籍の詳細表示画面303を表示している。詳細表示画面303に表示した詳細情報303aは,電子書籍IDが関連付けられたタイトル303b,電子書籍IDが関連付けられたアイコン303c,電子書籍の著者303d,電子書籍の出版社303e,電子書籍の版数303f,電子書籍の発行日303gおよび電子書籍の要約303hが含まれる。また,詳細表示画面303は,電子書籍の詳細情報303aに加え,詳細情報303aに対応する電子書籍を販売している電子書店へ画面を移行させる書籍購入ボタン303iを含んでいる。なお,本実施形態では,詳細表示画面303を閉じる操作は,電子書籍の閲覧画面302の詳細表示ボタン302cを選択する操作にしている。
これまで説明したように,本実施形態に係る読み放題サービスシステム1では,BtoBプラットフォーム2にアクセスしたユーザ8がオンラインで利用できるライブラリ40は,ユーザ8がアクセスしたユーザ認証サーバ5の企業に対応するライブラリ40に限定される。例えば,生保Aに対応するユーザ認証サーバ5によりユーザ認証に成功したユーザ8(左側のユーザ8)に対しては,ユーザ8が契約を締結した生保Aに対応するライブラリ40に電子書籍IDが格納された電子書籍が読み放題になる。また,生保Bに対応するユーザ認証サーバ5によりユーザ認証に成功したユーザ8(右側のユーザ8)に対しては,ユーザ8が契約を締結した生保Bに対応するライブラリ40に電子書籍IDが格納された電子書籍が読み放題になる。
なお,これまでの説明では,電子書籍の全文検索について記載しているが,全文検索以外の手法でも,本実施形態に係る読み放題サービスシステム1を構成できる。また,検索結果を並び替えする処理を省くように,本実施形態に係る読み放題サービスシステム1を構成することもできる。更に,ストレージサーバ4とは別に検索エンジン7を配置するように,本実施形態に係る読み放題サービスシステム1を構成することもできる。
ここから,電子書籍の閲覧に係るログを管理する機能について説明する。図8は,ポータルサーバ3が備えるログDB34の内容を図示している。図8(a)では,ログDB34に格納されるファイルを図示している。図8(a)で図示したように,ログDB34には,検索ログを登録する検索ログファイル340,電子書籍が検索された回数である検索ヒット回数のカウントに用いる検索ヒット回数テーブル341,検索表示回数のカウントに用いる検索表示回数テーブル342および閲覧ログの登録に用いる閲覧ログファイル343が設けられる。
図8(b)では,検索ログファイル340に登録される検索ログの構造を図示している。検索ログファイル340は,ポータルサーバ3のポータル部30が,ユーザ8が検索を実行するごとに検索ログを追加するログファイルである。検索ログファイル340に追加する検索ログは,検索を実行したユーザ8のユーザ名と,このユーザ8が検索に用いた検索語を含む。なお,検索ログには検索日時などを含ませることができる。
図8(c)では,検索ヒットテーブルのレコード構造を図示している。検索ヒット回数テーブル341は,電子書籍が検索された回数である検索ヒット回数を記憶するテーブルである。検索ヒット回数テーブル341には,サービスIDと電子書籍IDにより識別されるレコードが設けられ,このレコードは,ポータルサーバ3のポータル部30によって操作される検索ヒットカウンタを含んでいる。検索ヒット回数テーブル341に設けられたレコードは,サービスIDと電子書籍IDにより識別されるので,同じ電子書籍が二つのライブラリ40に登録されている場合,この電子書籍IDそれぞれに対応する二つのレコードが検索ヒット回数テーブル341に設けられる。
図8(d)では,検索表示回数テーブル342のレコード構造を図示している。検索表示回数テーブル342は,ユーザデバイス6に検索結果が表示された回数を記憶するテーブルである。検索表示回数テーブル342には,サービスIDと電子書籍IDにより識別されるレコードが設けられ,このレコードは,ポータルサーバ3のポータル部30によって操作される検索表示カウンタを含んでいる。検索表示回数テーブル342に設けられたレコードは,サービスIDと電子書籍IDにより識別されるので,同じ電子書籍が二つのライブラリ40に登録されている場合,この電子書籍IDそれぞれに対応する二つのレコードが検索表示回数テーブル342に設けられる。
図8(e)では,閲覧ログファイル343に登録される閲覧ログの構造を図示している。閲覧ログファイル343は,ポータルサーバ3の電子書籍配信部31が,ユーザデバイス6に電子書籍を表示するごとに閲覧ログを追加するログファイルである。閲覧ログファイル343に追加する閲覧ログは,電子書籍を閲覧したユーザ8のユーザ名,このユーザ8が閲覧した電子書籍の電子書籍ID,および,電子書籍の閲覧範囲を含む。電子書籍の閲覧範囲には,ユーザ8が電子書籍を閲覧したときの開始位置と終了位置を含み,開始位置および終了位置はページ数で記述してもよく,総ページ数に対する割合(100分率)で開始位置および終了位置を記述してもよい。
本実施形態にて,検索ログファイル340,検索ヒット回数テーブル341および検索表示回数テーブル342はポータル部30によって更新され,閲覧ログファイル343は,電子書籍配信部31によって更新される。
図9では,ログの収集に係る読み放題サービスシステムの動作を説明するフローを図示している。図3のS7において,ポータルサーバ3のポータル部30は,ユーザ認証サーバ5の正当性の検証に成功すると,図3のS8において,ログインサービスIDに加え,ユーザ認証に成功したユーザ8のユーザ名を取得する。なお,ユーザ認証に成功したユーザ8のユーザ名は,ユーザ認証サーバ5がユーザデバイス6へ送信したURLのパラメータに含ませることができる。
また,図3のS11において,ユーザデバイス6から検索リクエストが送信されると,ポータルサーバ3のポータル部30は,図3のS8で取得したユーザ名と検索リクエストから取得した検索語を含む検索ログを検索ログファイル340に登録する(S30)。
また,図3のS15が実行された後,並び替え後の検索結果リストが検索結果最適化部32から引き渡されると,ポータルサーバ3のポータル部30は,検索結果リストに検索結果が含まれる電子書籍の電子書籍IDごとに,ログインサービスIDとこの電子書籍IDで一意に決まる検索ヒット回数テーブル341のレコードの検索ヒットカウンタを一つインクリメントする(S31)。
また,図3のS160を実行する前に,ポータルサーバ3のポータル部30は,ユーザデバイス6に送信する検索結果画面に検索結果が含まれる電子書籍の電子書籍IDごとに,ログインサービスIDとこの電子書籍IDで一意に決まる検索表示回数テーブル342のレコードの検索表示カウンタを一つインクリメントする(S32)。更に,図3のS162を実行する前に,ポータルサーバ3のポータル部30は,ユーザデバイス6に送信する検索結果画面に検索結果が含まれる電子書籍の電子書籍IDごとに,ログインサービスIDとこの電子書籍IDで一意に決まる検索表示回数テーブル342のレコードの検索表示カウンタを一つインクリメントする(S33)。
また,図3のS20において,ユーザ8が電子書籍のページを移動させる操作を行うと,電子書籍配信部31は,図3のS8で取得したユーザ名,ユーザ8が閲覧した電子書籍の電子書籍ID,および,電子書籍の閲覧範囲を含む閲覧ログを閲覧ログファイル343に追加する(S34)。
最後に,ポータルサーバ3が備えるログ集計部35について説明する。ログ集計部35は,BtoBプラットフォーム2に電子書籍を提供した著作権者に対して支払うことになるロイヤリティの基になる著作権者向けのログ集計結果と,BtoBプラットフォーム2の利用が許可されている企業に対するベネットフィットとなる企業向けのログ集計結果を出力する機能を有する。
本実施形態において,ポータルサーバ3が備えるログ集計部35は,閲覧ログファイル343に登録されている閲覧ログごとに閲覧範囲から閲覧量を求め,閲覧ログファイル343に閲覧ログが登録されている電子書籍IDと,この電子書籍IDに係る閲覧量の合計値を対応付けた情報を著作権者向けのログ集計結果として出力する。
本実施形態において,ポータルサーバ3が備えるログ集計部35は,検索ヒットテーブルと検索結果表示テーブルを参照し,ライブラリ40に付加されたサービスIDごと,かつ,ライブラリ40に登録されている電子書籍IDごとに,検索ヒットカウンタの値と検索結果表示カウンタの値を対応付けたテーブルを企業向け集計結果の一つとして出力する。電子書籍IDごとに,検索ヒットカウンタの値と検索結果表示カウンタの値を対応付けたテーブルを用意しておくことで,サービスIDに対応する読み放題サービスをユーザ8に提供する企業は,企業の商品を購入したユーザ8が興味を抱いている内容を推測する足掛かりが得られる。
更に,ポータルサーバ3が備えるログ集計部35は,ユーザ名ごとに,ユーザ名に対応するユーザ8がもっているニーズを表すタグクラウド(キーワードクラウドとも称される。)を生成し,このタグクラウドを企業向けのログ集計結果を出力する。
タグクラウドを生成するために,電子書籍IDごとに,電子書籍IDに対応する電子書籍の記載範囲と記載範囲に記載されている内容を示す単語が,ポータルサーバ3のログ集計部35に予め登録される。そして,タグクラウドの生成が指示されると,ポータルサーバ3のログ集計部35は,閲覧ログファイル343に登録されている閲覧ログごとに,閲覧ログの電子書籍IDで示される電子書籍とこの閲覧範囲に対応する記載範囲を特定し,特定した記載範囲の単語をユーザ名に関連付けて一時的に記憶した後,ユーザ名ごとに単語を集めることでユーザ名ごとのタグクラウドを生成する。
タグクラウドでは,出現頻度が高いほど単語のフォントサイズを大きくするのが一般的で,ユーザ名ごとにタグクラウドを対応付けた情報を用意しておけば,企業の営業などからユーザ8に係る情報の提供要求を受けたとき電子書籍取次業者はこのユーザ8に対応するタグクラウドを企業に提供できる。
1 読み放題サービスシステム
2 BtoBプラットフォーム
3 ポータルサーバ
30 ポータル部
31 電子書籍配信部
32 検索結果最適化部
33 電子書籍登録部
34 ログDB
340 検索ログファイル
341 検索ヒット回数テーブル
342 検索表示回数テーブル
343 閲覧ログファイル
35 ログ集計部
4 ストレージサーバ
40 ライブラリ
41 ストレージ
5 ユーザ認証サーバ
6 ユーザデバイス
60 ウェブブラウザ
61 電子書籍ビューア
7 検索エンジン
8 ユーザ
2 BtoBプラットフォーム
3 ポータルサーバ
30 ポータル部
31 電子書籍配信部
32 検索結果最適化部
33 電子書籍登録部
34 ログDB
340 検索ログファイル
341 検索ヒット回数テーブル
342 検索表示回数テーブル
343 閲覧ログファイル
35 ログ集計部
4 ストレージサーバ
40 ライブラリ
41 ストレージ
5 ユーザ認証サーバ
6 ユーザデバイス
60 ウェブブラウザ
61 電子書籍ビューア
7 検索エンジン
8 ユーザ
Claims (5)
- 読み放題サービスを利用するユーザをユーザ認証する少なくとも一つのユーザ認証サーバと,前記ユーザが操作するユーザデバイスと,ポータルサーバとストレージサーバを含むBtoBプラットフォームとから少なくとも構成され,
前記ユーザ認証サーバは,前記ユーザをユーザ認証する処理と,ユーザ認証に成功すると,前記ポータルサーバにアクセスするための画面を前記ユーザデバイスに送信する処理を行い,
前記ストレージサーバは,電子書籍IDにより識別される複数の電子書籍を格納したストレージと,読み放題サービスの識別に用いるサービスIDに関連付けて,読み放題サービスの対象になる電子書籍の電子書籍IDを少なくとも登録したライブラリを備え,
前記ポータルサーバは,前記ユーザ認証サーバに対応するサービスIDを管理し,前記ユーザ認証サーバをリファラとするアクセスが前記ユーザデバイスからあると,リファラ情報で示される前記ユーザ認証サーバに対応するサービスIDをログインサービスIDとして保持した後,前記ログインサービスIDに対応する前記ライブラリに電子書籍IDが登録されている電子書籍の閲覧に係る機能を提供するポータル画面をユーザデバイスへ送信する処理を行うポータル部と,前記ユーザデバイスから閲覧リクエストを受けた電子書籍を前記ユーザデバイスへストリーミング形式で配信する処理と,ストリーミング形式で配信した電子書籍の電子書籍IDとこの電子書籍の閲覧範囲をユーザ名に関連付けた閲覧ログを記憶する処理を行う電子書籍配信部と,電子書籍IDごとに,電子書籍IDに対応する電子書籍の記載範囲とこの記載範囲に記載されている内容を示す単語を記憶し,前記閲覧ログで示される電子書籍とこの閲覧範囲に対応する記載範囲の単語を含ませたタグクラウドをログ集計結果としてユーザ名ごとに出力するログ集計部を備える,
ことを特徴とする読み放題サービスシステム。 - 前記ポータル画面は,前記ログインサービスIDに対応する前記ライブラリに電子書籍IDが登録されている電子書籍の中から,前記ユーザが入力した検索語を含む電子書籍をから検索実行する機能を前記ユーザに提供するように構成されており,前記ポータル部は,前記ポータル画面を利用した電子書籍の検索が行われると,電子書籍の検索における電子書籍の出現頻度を電子書籍ごとに管理するカウンタをインクリメントする処理を行い,前記ログ集計部は,前記サービスIDごとかつ前記サービスIDに対応した前記ライブラリに格納されている電子書籍IDごとの出現頻度をログ集計結果として出力する処理を行う,
ことを特徴とする,請求項1に記載した読み放題サービスシステム。 - 前記カウンタとして,検索された回数を電子書籍IDごとに管理する検索ヒットカウンタを前記ポータル部に備えさせた,
ことを特徴とする,請求項2に記載した読み放題サービスシステム。 - 前記カウンタとして,検索結果がユーザデバイスに表示された回数を電子書籍IDごとに管理する検索結果表示カウンタを前記ポータル部に備えさた,
ことを特徴とする,請求項2または請求項3に記載した読み放題サービスシステム。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載した読み放題サービスシステムを構成するBtoBプラットフォーム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019033128A JP2020140240A (ja) | 2019-02-26 | 2019-02-26 | 読み放題サービスシステムおよびBtoBプラットフォーム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019033128A JP2020140240A (ja) | 2019-02-26 | 2019-02-26 | 読み放題サービスシステムおよびBtoBプラットフォーム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2020140240A true JP2020140240A (ja) | 2020-09-03 |
Family
ID=72265049
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2019033128A Pending JP2020140240A (ja) | 2019-02-26 | 2019-02-26 | 読み放題サービスシステムおよびBtoBプラットフォーム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2020140240A (ja) |
-
2019
- 2019-02-26 JP JP2019033128A patent/JP2020140240A/ja active Pending
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