以下、本発明の組成物について、その好ましい実施形態に基づいて説明する。以下、本発明の組成物という場合、「経口用組成物」、「経口剤」、「飲食用組成物」、「飲食用剤」、「飲食品」のいずれにも当てはまり、安全に本発明の効果を得ることができる「筋芽細胞数増加用組成物」、「AMPK活性用組成物」、「筋肉増強用組成物」、「筋肉エネルギー産生促進用組成物」、「痩身促進用組成物」、「抗肥満用組成物」、「シェイプアップ用組成物」、「美容用組成物」、「ダイエット用組成物」、「筋肉低減防止用組成物」、「ロコモ症候群の予防及び/又は改善用組成物」のいずれにも当てはまる。尚、本発明の技術的範囲は本項目の事項によってのみに限定されるものではなく、本発明はその目的を達成する限りにおいて種々の態様をとり得る。
本発明の一態様である組成物は、筋芽細胞数増加作用や代謝改善に有用な成分として、バナバ加工物とマカ加工物とパロアッスル加工物とを含有することが好ましい。
本発明の組成物の原料として使用されるバナバ(Lagerstroemia Speciosa、 Linn. またはPers.)は、フトモモ目ミソハギ科に属する植物で、通称「オオバナサルスベリ」とも称され、フィリピンを始め、インド、マレーシア、中国南部などの東南アジア、オーストラリアなどに広く生育している植物である。本発明においては、バナバの花、葉、樹皮、根又は種子を用いることができるが、筋肉増強、ダイエット又は美容の観点から、葉を使用することが好ましい。バナバ葉は茎を含むものであっても良い。バナバ葉は腐食しやすいため、収穫した後に直ちに乾燥させて、乾燥物とするのが好ましい。生葉の乾燥は自然乾燥または風乾のいずれであってもよいが、好ましくは風乾により、強制的に乾燥させることが好ましい。乾燥は、水分含量が20質量%以下、好ましくは10質量%以下となるように行うことで、微生物の腐食を防止し、バナバの葉中の成分を安定に保持させることができる。
本発明に用いられるバナバ加工物としては、乾燥チップ、粉砕物、搾汁物、抽出物又はこれらの乾燥粉末等が挙げられる。本発明において用いられるバナバ加工物は、後述する本発明の好ましい利用形態である粉末状、顆粒状、タブレット状、カプセル状の組成物に用いる際の製剤性を考慮すると、適用が容易であることから、粉砕物、搾汁物又は抽出物であることが好ましく、抽出物であることがより好ましい。バナバ加工物は、当業者により通常知られている方法によって製造したものでもよいし、市場に流通しているものであってもよい。
バナバの粉砕物を得る方法は特に限定されないが、例えば、洗浄後に天日又は乾燥機を用いて乾燥後、そのままで、又は適当な形状や大きさに裁断して得た処理物を、粉砕装置を用いて粉砕することで得ることができる。粉砕装置としては通常使用されるものが広く使用できるが、例えば、原料ホッパー、粉砕機、分級機、製品ホルダーなどから構成される粉砕機を用いることができる。
バナバの搾汁物を得る方法は特に限定されないが、例えば、バナバ又はその細片化物を圧搾する方法、バナバの細片化物を遠心やろ過する方法などを挙げることができる。具体的な搾汁物の製造方法の例としては、ミキサー、ジューサーなどの機械的破砕手段によって搾汁し、必要に応じて、篩別、濾過などの手段によって粗固形分を除去することにより搾汁液を得る方法が挙げられる。搾汁物は、必要に応じて濃縮してもよいし、凍結乾燥や熱風乾燥、噴霧乾燥などの処理を行い、乾燥粉末とすることもできる。
バナバの抽出物を得る方法は特に限定されないが、例えば、バナバの葉が含有する成分を、常法に従って溶媒で抽出して得られる抽出液、その希釈液や濃縮液、又はそれらの乾燥物やその粉末などが挙げられる。
抽出に使用される溶媒としては、例えば、水;エタノール、メタノール、イソプロパノール、ブタノールなどの低級アルコール;酢酸エチル、酢酸メチルなどの低級エステル;アセトン;これらと水との混合溶媒などが挙げられる。本発明においては有機溶媒と水との混合溶媒を使用することができ、混合溶媒としては、例えば、エタノール、メタノール、イソプロパノール、ブタノール、酢酸エチル、酢酸メチル、アセトンと、水との混合溶媒を用いることができ、好ましくはアセトン/水(2/8〜8/2、体積比)混合物、エタノール/水(2/8〜8/2、体積比)混合物などが挙げられる。抽出溶媒の温度は、使用する溶媒に応じて室温〜沸点以下で適宜設定することができる。
抽出方法は、例えば、バナバに対して2〜20倍質量、好ましくは5〜15倍質量、より好ましくは8〜10倍質量の溶媒を加え、好ましくは50℃以上、より好ましくは約50〜85℃の範囲で、数分〜数十時間、好ましくは30分〜2時間程度、静置、振盪、攪拌、還流などの任意の条件下にて抽出を行う方法などが挙げられる。高温で抽出する場合は、有機溶媒(例えば、エタノール)が蒸発して抽出効率が落ちる可能性があるため、加熱還流による抽出を行うことが好ましい。抽出作業後、ろ過、遠心分離などの固液分離操作を行い、不溶な固形物を除去することが好ましい。これに、必要に応じて希釈、濃縮などの操作を行うことにより、抽出物を得ることができる。さらに、不溶物についても同じ操作を繰り返して抽出し、その抽出物を先の抽出物と合わせて用いてもよい。これらの抽出物は、当業者が通常用いる精製方法により、さらに精製して使用してもよい。
抽出物から乾燥物を得る方法は特に限定されず、例えば、抽出物やその濃縮物を、噴霧乾燥、凍結乾燥、減圧乾燥、流動乾燥などの当業者が通常用いる乾燥処理に供する方法などが挙げられる。さらに、このようにして得られた乾燥物を、当業者に知られる方法を用いて粉末化して使用することが可能である。例えば、特開2005−263650号公報に記載される方法にしたがって、バナバ抽出物を得ることができる。この方法によれば、バナバの葉を、(a)エタノール水溶液による抽出工程、(b)活性炭による処理工程、(c)濃縮して沈殿物を回収する工程を行うことで、コロソリン酸を高含有するバナバ抽出物を得ることができる。
バナバ加工物の含有量は、筋芽細胞数増加作用及び/又はAMPK活性化作用が認められる量であれば特に限定されないが、例えば、加工物全量に対するコロソリン酸量の割合(コロソリン酸含量)は0.01〜50%(W/W)であり、好ましくは0.1〜40%(W/W)、より好ましくは0.5〜30%(W/W)、さらに好ましくは1〜20%(W/W)である。
本発明に用いるマカ加工物の原料は、アブラナ科レピディウム属植物であり、全草、花、果実、葉、地下茎を含む茎、球根等、いずれの部位を用いてもよいが、筋肉増強、ダイエット又は美容の観点から、球根部を用いることが好ましい。例えば、マカが含有する成分としては、ミネラル、アミノ酸の他に含窒素化合物が含まれており、含窒素化合物としてはアルカロイドなどが挙げられる。
本発明に用いられるマカ加工物としては、乾燥チップ、スライス、擦りおろし、粉砕物、搾汁物、抽出物又はこれらの乾燥粉末等が挙げられる。本発明において用いられるマカ加工物は、後述する本発明の好ましい利用形態である粉末状、顆粒状、タブレット状、カプセル状の組成物に用いる際の製剤性を考慮すると、適用が容易であることから、粉砕物、搾汁物又は抽出物であることが好ましく、抽出物であることがより好ましい。マカ加工物は、当業者により通常知られている方法によって製造したものでもよいし、市場に流通しているものであってもよい。
マカの粉砕物は、例えば、洗浄後に天日又は乾燥機を用いて乾燥後、そのままで、又は適当な形状や大きさに裁断して得た処理物を、粉砕装置を用いて粉砕することで得ることができる。粉砕装置としては通常使用されるものが広く使用できるが、例えば、原料ホッパー、粉砕機、分級機、製品ホルダーなどから構成される粉砕機を用いることができる。
マカの搾汁物は、例えば、バナバの搾汁物と同様に製造することができ、得られた搾汁物は、必要に応じて濃縮してもよいし、凍結乾燥や熱風乾燥、噴霧乾燥などの処理を行い、乾燥粉末とすることもできる。
マカの抽出物は、マカの成分が抽出された物であれば特に限定されないが、例えば、バナバが含有する成分を、常法に従って溶媒で抽出して得られる抽出液、その希釈液や濃縮液、又はそれらの乾燥物やその粉末などが挙げられる。
抽出に使用される溶媒としては、例えば、水;エタノール、メタノール、イソプロパノール、ブタノールなどの低級アルコール;酢酸エチル、酢酸メチルなどの低級エステル;アセトン;これらと水との混合溶媒などが挙げられる。本発明においては有機溶媒と水との混合溶媒を使用することができ、混合溶媒としては、例えば、エタノール、メタノール、イソプロパノール、ブタノール、酢酸エチル、酢酸メチル、アセトンと、水との混合溶媒を用いることができ、好ましくはアセトン/水(2/8〜8/2、体積比)混合物、エタノール/水(2/8〜8/2、体積比)混合物などが挙げられる。抽出溶媒の温度は、使用する溶媒に応じて室温〜沸点以下で適宜設定することができる。抽出作業後、ろ過、遠心分離などの固液分離操作を行い、不溶な固形物を除去することが好ましい。これに、必要に応じて希釈、濃縮などの操作を行うことにより、抽出物を得ることができる。さらに、不溶物についても同じ操作を繰り返して抽出し、その抽出物を先の抽出物と合わせて用いてもよい。これらの抽出物は、当業者が通常用いる精製方法により、さらに精製して使用してもよい。
抽出物から乾燥物を得る方法は特に限定されず、例えば、抽出物やその濃縮物を、噴霧乾燥、凍結乾燥、減圧乾燥、流動乾燥などの当業者が通常用いる乾燥処理に供する方法などが挙げられる。さらに、このようにして得られた乾燥物を、当業者に知られる方法を用いて粉末化して使用することが可能である。
本発明に用いるパロアッスル加工物は、南米のパラグアイ共和国原産のキク科の多年生植物であるCyclolepis genistoides Don.(一般名称:パロアッスル/Palo azul)を原料とする。植物体の部位としては、茎、葉、枝などの地上部、根茎などの地下部等いずれの部位を利用してもよいが、筋肉増強、ダイエット又は美容の観点から、茎、葉、枝などの地上部を用いることが好ましい。パロアッスル加工物は、当業者により通常知られている方法によって製造したものでもよいし、市場に流通しているものであってもよい。
本発明に用いられるパロアッスル加工物としては、乾燥チップ、粉砕物、搾汁物、抽出物又はこれらの乾燥粉末等が挙げられる。本発明において用いられるバナバ加工物は、後述する本発明の好ましい利用形態である粉末状、顆粒状、タブレット状、カプセル状の組成物に用いる際の製剤性を考慮すると、適用が容易であることから、粉砕物、搾汁物又は抽出物であることが好ましく、抽出物であることがより好ましい。
パロアッスルの粉砕物は、例えば、洗浄後に天日又は乾燥機を用いて乾燥後、そのままで、又は適当な形状や大きさに裁断して得た処理物を、粉砕装置を用いて粉砕することで得ることができる。粉砕装置としては通常使用されるものが広く使用できるが、例えば、原料ホッパー、粉砕機、分級機、製品ホルダーなどから構成される粉砕機を用いることができる。
パロアッスルの搾汁物は、例えば、バナバの搾汁物と同様に製造することができ、得られた搾汁物は、必要に応じて濃縮してもよいし、凍結乾燥や熱風乾燥、噴霧乾燥などの処理を行い、乾燥粉末とすることもできる。
パロアッスルの抽出物は、パロアッスルの成分が抽出された物であれば特に限定されないが、例えば、パロアッスルの地上部が含有する成分を、常法に従って溶媒で抽出して得られる抽出液、その希釈液や濃縮液、又はそれらの乾燥物やその粉末などが挙げられる。
抽出に使用される溶媒としては、例えば、水;エタノール、メタノール、イソプロパノール、ブタノールなどの低級アルコール;酢酸エチル、酢酸メチルなどの低級エステル;アセトン;これらと水との混合溶媒などが挙げられる。本発明においては有機溶媒と水との混合溶媒を使用することができ、混合溶媒としては、例えば、エタノール、メタノール、イソプロパノール、ブタノール、酢酸エチル、酢酸メチル、アセトンと、水との混合溶媒を用いることができ、好ましくはアセトン/水(2/8〜8/2、体積比)混合物、エタノール/水(2/8〜8/2、体積比)混合物などが挙げられる。抽出溶媒の温度は、使用する溶媒に応じて室温〜沸点以下で適宜設定することができる。抽出作業後、ろ過、遠心分離などの固液分離操作を行い、不溶な固形物を除去することが好ましい。これに、必要に応じて希釈、濃縮などの操作を行うことにより、抽出物を得ることができる。さらに、不溶物についても同じ操作を繰り返して抽出し、その抽出物を先の抽出物と合わせて用いてもよい。これらの抽出物は、当業者が通常用いる精製方法により、さらに精製して使用してもよい。
抽出物から乾燥物を得る方法は特に限定されず、例えば、抽出物やその濃縮物を、噴霧乾燥、凍結乾燥、減圧乾燥、流動乾燥などの当業者が通常用いる乾燥処理に供する方法などが挙げられる。さらに、このようにして得られた乾燥物を、当業者に知られる方法を用いて粉末化して使用することが可能である。
本発明の一態様の組成物は、バナバ加工物とマカ加工物とパロアッスル加工物とを含有することによって、筋芽細胞数増加作用を有し、及び/又はAMPK活性化作用を有し、該作用を通じて筋肉増強効果、ダイエット効果及び美容効果を奏する。
本明細書における「筋肉増強効果」とは、例えば、筋芽細胞数の増加、及び/又は、AMPK活性化を介した、筋肉量の増大による筋肉増強作用、代謝の改善などによる筋肉エネルギー産生促進用といった効果をいう。本明細書における「ダイエット効果」とは、例えば、筋芽細胞数の増加、及び/又は、AMPK活性化を介した、代謝の改善などによる痩身や体重増加防止といった効果をいう。本明細書における「美容効果」とは、例えば、筋芽細胞数増加作用及び/又は、AMPK活性化を介した、肌の引き締まり皺やたるみなどの表情筋を含む皮膚組織の改善、緩和、回復、治療又は予防することをいう。
本発明の一態様の組成物の製造方法は特に限定されず、例えば、室温や加温下で、各成分を含有せしめることにより、粉末状、顆粒状、固形状又はカプセル状の組成物とすることができる。または、この組成物を、水などの溶媒に溶解させて液状組成物とすることができる。さらに、各成分の液状物に、他の固形状成分を加えて混合することにより液状組成物とすることができる。なお、得られた液状組成物は、乾燥処理を経て、粉末化しても良い。この場合の乾燥処理の方法としては、噴霧乾燥、凍結乾燥などが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の具体的一態様の組成物において、バナバ加工物、マカ加工物及びパロアッスル加工物の含有量は、特に限定されず、例えば、これらの質量比([バナバ加工物]:[マカ加工物]:[パロアッスル加工物])は1:0.001〜50:0.001〜50であり、好ましくは1:0.01〜30:0.01〜30であり、より好ましくは1:0.1〜10:0.1〜10である。
本発明の組成物の具体的な態様として、パロアッスル加工物を1〜98wt%、バナバ加工物を1〜98wt%、マカ加工物を1〜98wt%の割合で含有する組成物が挙げられる。
本発明の一態様の組成物は、筋肉増強効果、ダイエット効果や美容効果を期待した種々の形態で利用され得る。例えば、特別な処理を加えることなく種々の目的に利用してもよい。本発明の一態様の組成物を経口用として用いる場合、剤形は特に限定されないが、例えば、筋肉増強用、ダイエット用や美容用の医薬品組成物、医薬部外品組成物及び飲食品組成物などの形態をとり得る。
飲食品組成物の具体的な一態様は、例えば、生体に対して一定の機能性を有する飲食品である機能性飲食品である。機能性飲食品は、例えば、特定保健用飲食品、機能性表示飲食品、栄養機能飲食品、保健機能飲食品、特別用途飲食品、栄養補助飲食品、健康補助飲食品、サプリメント、美容飲食品などのいわゆる健康飲食品に加えて、乳児用飲食品、妊産婦用飲食品、高齢者用飲食品などの特定者用飲食品を包含する。さらに機能性飲食品は、コーデックス(FAO/WHO合同食品規格委員会)の食品規格に基づく健康強調表示(Health claim)が適用される健康飲食品を包含する。
本発明の一態様の組成物の摂取量は特に限定されず、摂取者に求められる筋肉増強やダイエットや美容の程度や摂取態様などに応じて適宜設定され得るが、例えば、摂取1回量として、摂取者の体重を基準として、バナバ加工物、マカ加工物及びパロアッスル加工物の総量について0.1〜10,000mg/kg、好ましくは0.5〜1,000mg/kgであり、特に好ましくは1〜100mg/kgである。
本発明の一態様の組成物の1日の摂取量は特に限定されず、例えば、バナバ加工物、マカ加工物及びパロアッスル加工物の総量について0.01〜10g、好ましくは0.05〜5gであり、特に好ましくは0.1〜1gである。
上述したとおり、本発明の一態様の組成物の利用形態は特に限定されないが、例えば、経口用組成物とすることができる。経口用組成物の形態は特に限定されず、任意の形態とすることができる。経口用組成物の形態としては、例えば、経口摂取に適した形態、具体的には液状、粉末状、粒状、顆粒状、錠状、棒状、板状、ブロック状、固形状、丸状、ペースト状、ハードカプセルやソフトカプセルのようなカプセル状、カプレット状、タブレット状、ゲル状などの各形態が挙げられるが、手軽に摂取できるため、粉末、顆粒、錠状、カプセル状、タブレット状の形態であることがより好ましい。
本発明の一態様の組成物は、容器に詰めて密封した容器詰組成物とすることができる。容器は特に限定されないが、例えば、アルミなどの金属、紙、PETやPTPなどのプラスチック、1層又は積層(ラミネート)のフィルム袋、レトルトパウチ、真空パック、アルミ容器、プラスチック容器、瓶、缶などの包装容器が挙げられる。本発明の一態様の組成物は、経時的な変質を避けるために、容器に詰めて密封した後に、加圧及び/又は加熱などにより殺菌処理したものであることが好ましい。
本発明の一態様の組成物の使用方法は特に限定されないが、例えば、本発明の一態様の組成物をそのまま、水などとともに、又は水などで希釈するなどして、飲食することにより経口摂取することができる。摂取者の好みなどに応じて、本発明の一態様の組成物と他の固体物や液状物とを混ぜて経口摂取してもよい。本発明の一態様の組成物を口腔崩壊剤形とした場合は、水なしで経口摂取することができる。
本発明の一態様の組成物は、バナバ加工物、マカ加工物及びパロアッスル加工物を少なくとも含有すればよいが、これらとその他の成分とを組み合わせたものとすることができる。その他の成分としては特に限定されないが、例えば、増粘剤、光沢剤、製造用剤などをその他の成分として用いることができる。これら以外にも、種々の賦形剤、結合剤、滑沢剤、安定剤、希釈剤、増量剤、乳化剤、着色料、香料、香油などをその他の成分として用いることができる。その他の成分の含有量は、本発明の一態様の組成物の形態などに応じて適宜選択することができる。
本発明の一態様の組成物は、その筋芽細胞数増加作用及びAMPK活性化作用を通じた筋肉増強効果、ダイエット効果、及び/又は美容効果により、これを使用することは、体重増加や肌の異常などによってもたらされる症状や疾患に罹患する者及びそのリスクがある者に対しての健康維持に有用である。また、直接的及び間接的に体重増加や肌異常に起因するその他の症状や疾患に罹患する者及びそのリスクがある者に対しての健康維持に有用である。さらには、本発明の一態様の組成物は、代謝の衰えや肌の老化を感じる健常者、とりわけ中高年者や運動不足者に有用である。さらには、本発明の一態様の組成物は、筋肉量増大や肌の代謝活性化による、表情筋の強化、コラーゲンの産生、肌のターンオーバー活性化による、筋肉増強、美容に特に関心のある若年層から中高年者までの健常者にとっても有用である。
具体的に、本発明の筋肉増強用組成物としては、医薬品(医薬部外品を含む)やいわゆる健康食品が挙げられ、いわゆる健康食品においては、「筋肉増強」、「シェイプアップ」、「筋肉疲労回復」、「筋肉疲労改善」、「寝たきり予防」、「寝たきり防止」、「ロコモケア」等を表示したものを例示することができる。本発明の経口組成物を摂取する対象としては、筋肉の増強を必要とする人であれば特に限定されないが、シェイプアップを目的とする人や、スポーツ選手や、足腰の弱った高齢者等を好ましく例示することができる。
具体的に、本発明のダイエット用組成物としては、医薬品(医薬部外品を含む)やいわゆる健康食品が挙げられ、いわゆる健康食品においては、「体脂肪の気になる方へ」、「肥満気味な方へ」、「体重(BMI)が気になる方へ」、「体重やお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)を減らす」、「ウエスト周囲系を減らす」等を表示したものを例示することができる。
具体的に、本発明の美容用組成物としては、医薬品(医薬部外品を含む)やいわゆる健康食品が挙げられ、いわゆる健康食品においては、「肌の調子を整える」、「肌のハリ、ツヤを保つ」、「肌を引き締める」、「肌の皺やたるみを改善する」等を表示したものを例示することができる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の課題を解決し得る限り、本発明は種々の態様をとることができる。
以下のとおりに、バナバ加工物とマカ加工物とパロアッスル加工物との組み合わせによる、筋芽細胞数の増加作用及びAMPK活性化作用を評価した。
[例1.筋芽細胞数増加作用]
(1)被験物質
バナバ加工物としては、市販されている粉末状のバナバ葉含水エタノール抽出物を用いた。また、マカ加工物としては、市販されている粉末状のマカ根の含水エタノール抽出物を用いた。パロアッスル加工物としては、市販されている粉末状のパロアッスル地上部の含水エタノール熱水抽出物を用いた。
(2)被験試料
DMSOに各被験物質を60mg/mLの濃度となるように溶解した溶解液を作成し、該溶解液を2%(w/v)のBSA−KRPHバッファーにて溶解することにより、各被験物質の終濃度が表1に示す値(μg/mL)になるように被験試料を調製した。また、被験物質を含有せずに2%(w/v)BSA−KRPHバッファーのみの溶液をコントロールとした。
(3)細胞培養
37℃、5%CO2インキュベーター内で、10vol%FBS−DMEM培地を入れた75cm2フラスコを用いて、マウス骨格筋由来筋芽細胞株C2C12を培養した。
培養後、トリプシン処理により浮遊させた細胞を75cm2フラスコから回収し、細胞数を計測した。計測した結果に基づいて、C2C12細胞を、コラーゲンコートした96ウェルプレートの各ウェルに10,000cells/ウェルの細胞密度にて播種した。細胞を播種した96ウェルプレートを、37℃、5%CO2インキュベーター内で3日間前培養した。
培養後、ウェル内の培地を除去した後、各ウェルに表1の通りに濃度を調製したコントロール、実施例1及び比較例1〜3の被験試料を100μLずつ添加し、37℃、5%CO2インキュベーター内で24時間培養した。
(4)細胞数測定
培養後、培地を除去した後、各ウェルをPBS 200μL/ウェルで1回洗浄した。次いで、無血清DMEMで30倍に希釈したCell Counting Kit−8溶液 150μL/ウェルを添加した。
添加後のプレートを37℃、5%CO2インキュベーター内に静置して適度に発色させた後、各ウェルの450nmにおける吸光度を測定した。また、細胞による吸光度の減衰を補正するため、650nmにおける吸光度についても測定し、補正を行った。得られたデータを元に、コントロールに対する細胞数の割合(% of control)を下記式に基づいて算出し、コントロールに対する変化率を算出した。
% of control=(Data sample−Data blank)/(Data control−Data blank)×100
変化率(%)=Data sample(% of control)−Data control(% of control)
Data sample:実施例1及び比較例1〜3の吸光度(450nm‐650nm)
Data control:controlの吸光度(450nm‐650nm)
Data blank:細胞がないときのブランク(450nm‐650nm)
(5)評価
コントロールを0として、実施例1及び比較例1〜3の細胞数の割合の算出結果をまとめたものを以下の図1に示す。なお、コントロールより値の低いものは0と表記した。
図1に示されているとおりに、比較例1〜3と実施例1との比較から、各成分単独では、筋芽細胞数が増加しなかったのに対して、バナバ加工物と、マカ加工物と、パロアッスル加工物とを組み合わせたものは、筋芽細胞数が増加した。
以上の結果から、バナバ加工物と、マカ加工物と、パロアッスル加工物とを含有するものは、優れた筋芽細胞増加作用を示すことがわかった。
[例2.筋芽細胞のAMPK活性化作用]
(1)被験物質
バナバ加工物、マカ加工物、パロアッスル加工物及びコントロールは、いずれも上記例1の筋芽細胞数増加作用で用いたものと同じものを用いた。
(2)被験試料
DMSOに各被験物質を60mg/mLの濃度となるように溶解した溶解液を作成し、該溶解液を2(w/v)%のBSA−DMEMにて溶解することにより、各被験物質の終濃度が表2に示す値(μg/mL)になるように被験試料を調製した。また、被験物質を含有せずに2%(w/v)BSA−DMEMの溶液をコントロールとした。
(3)筋芽細胞の細胞培養
37℃、5%CO2インキュベーター内で、10vol%FBS−DMEM培地を入れた75cm2フラスコを用いて、マウス骨格筋由来筋芽細胞株C2C12を培養した。培養後、トリプシン処理により浮遊させた細胞を75cm2フラスコから回収し、細胞数を計測した。次いで、コラーゲンコートした24ウェルプレートの各ウェルに、50,000cells/ウェルの細胞密度にて播種した。細胞を播種した24ウェルプレートを、37℃、5%CO2インキュベーター内で3日間前培養した。培養後、ウェル内の培地を取り除いた後、筋管細胞へ分化誘導させるため、分化培地(2vol%HS−DMEM)を加えて、2〜3日おきに培地交換しながら、37℃、5%CO2インキュベーター内で7日間培養した。
培養後、ウェルを2%(w/v)BSA−DMEM培地で1回洗浄した後、各ウェルにコントロール、実施例2及び比較例4〜6の各被験試料を500μLを添加した。
(4)AMPK活性測定
上記(3)の各細胞を1時間培養後、培養上清を除去した後、各ウェルを氷冷PBSで2回洗浄した。次いで、1%プロテアーゼインヒビター、20mMフッ化ナトリウムを加えたRIPAバッファーを200μl/ウェル加えて細胞溶解させた。この細胞溶解液を、1.5mLチューブに回収し、13,000rpm、3分間遠心して上清を回収し、サンプルを得た。BCAプロテインアッセイキットを用いて、得られたサンプルのタンパク質濃度を測定した。サンプル、RIPAバッファー、4x Laemmli Sample Bufferを混合して95℃で5分間加熱し、室温まで放冷した後、電気泳動した。電気泳動に用いたタンパク質は4μg/ウェルとなるよう調整した。電気泳動後のゲルからPVDF膜へタンパク質を転写した。
5%BSA−TBSTバッファーにて 室温、1時間振盪してブロッキングした。一次抗体(抗トータルAMPKウサギモノクローナル抗体および抗リン酸化AMPKウサギモノクローナル抗体)を含む5%BSA−TBSTに浸して4℃、一晩振盪後、TBSTで5分×3回洗浄後、二次抗体(HRP結合抗ウサギIgGヤギポリクローナル抗体)で室温、1時間振盪した。TBSTで洗浄後、ケミルミネッセンス測定を行った。発色した面積をイメージングソフトで数値化し、トータルAMPK(tAMPK)中のリン酸化AMPK(pAMPK)を算出し、コントロールに対する比率で算出した。図2は、上記の筋芽細胞を用いた結果を示す。
図2から、筋芽細胞において、各成分単独群に比較して、各成分をすべて組み合わせた群では、AMPK活性の上昇が認められ、本発明の組成物がAMPKを活性化させることが示された。
[例3.脂肪細胞のAMPK活性化作用]
(1)被験物質及び被験試料
上記例2の筋芽細胞の被験物質と同じものを用いて、被験試料を同じように調製した各被験試料の濃度(μg/mL)を、以下の表3に示す。
(2)脂肪細胞の細胞培養
37℃、5%CO2インキュベーター内で、10vol%FBS−DMEM培地を入れた75cm2フラスコを用いて、マウス由来の繊維芽細胞3T3−L1を培養した。トリプシン処理により浮遊させた細胞を75cm2フラスコから回収し、細胞数を計測した後、コラーゲンコートした24ウェルプレートの各ウェル60,000cells/ウェルの細胞密度にて播種した。細胞を播種した24ウェルプレートを、37℃、5%CO2インキュベーター内で3日間前培養した。
培養後、ウェル内の培地を取り除いた後、分化誘導させるため、分化誘導培地で3日間、分化維持培地で4日間培養した。1〜3日おきに培地交換しながら、37℃、5%CO2インキュベーター内で計7日間培養し脂肪細胞への分化を誘導した。ウェルを2%(w/v)BSA−DMEM培地で1回洗浄した後、各ウェルにコントロール、実施例3及び比較例7〜9の各被験試料500μLを添加した。なお、分化誘導培地は、10%(V/V)FBS含有DMEMに、3−イソブチル−1−メチルキサンチン(3−isobutyl−1−methylxanthine)が0.5mM、デキサメタゾン(Dexamethasone)が0.5μM、インスリン(Insulin)が10μg/mLとなるように調製したものを用いた。また、分化維持培地は、10%(V/V)FBS含有DMEMにインスリン(Insulin)が10μg/mLとなるように調製したものを用いた。
(3)AMPK活性測定
上記例2の筋芽細胞のAMPK活性測定と同様な方法で脂肪細胞について測定した結果を図3に示す。
図3から、脂肪細胞において、各成分単独群に比較して、各成分をすべて組み合わせた群では、AMPK活性の上昇が認められ、本発明の組成物がAMPKを活性化させることが示された。
以上の結果から、バナバ加工物、マカ加工物及びパロアッスル加工物の単独群に比較して、全てを組み合わせた群は、筋芽細胞数の増加並びに筋芽細胞及び脂肪細胞のAMPK活性の増大が顕著にみられたことから、筋肉量が増大又は維持され、筋肉によるエネルギー産生促進による代謝改善効果、体の引き締め(痩身)効果、筋力減少による基礎代謝の低下を防ぐことによる肥満防止効果などのダイエット効果が期待できる。また、筋肉の増大又は維持による肌の引き締め(皺やたるみの予防や改善)といった美容効果が期待できる。
以下に、本発明の具体的態様として配合例1〜5を例示するが、本発明の組成物は以下の配合例1〜5のみによって限定されるものではない。
下記処方例に記載の配合比に従って原料を調製し、本発明の効果を奏する顆粒を製造した。尚、バナバ加工物としてバナバ葉の含水エタノール抽出物、マカ加工物としてマカ球根部の含水エタノール抽出物、パロアッスル加工物としてパロアッスル地上部の含水エタノール抽出物を用いた。
下記処方例に記載の配合比に従って原料を調製し、本発明の効果を奏する錠剤を製造した。尚、バナバ加工物としてバナバ葉の含水エタノール抽出物、マカ加工物としてマカ球根部の乾燥粉末、パロアッスル加工物としてパロアッスル地上部の乾燥粉末を用いた。
下記処方例に記載の配合比に従って原料を調製し、本発明の効果を奏するソフトカプセルを製造した。尚、バナバ加工物としてバナバ葉の搾汁物、マカ加工物としてマカ球根部の搾汁物、パロアッスル加工物としてパロアッスル地上部の搾汁物を用いた。
下記処方例に記載の配合比に従って原料を調製し、本発明の効果を奏するハードカプセルを製造した。尚、バナバ加工物としてバナバ葉の乾燥粉末、マカ加工物としてマカ球根部の乾燥粉末、パロアッスル加工物としてパロアッスル地上部の乾燥粉末を用いた。
下記処方例に記載の配合比に従って原料を調製し、本発明の効果を奏する粉末飲料を製造した。尚、バナバ加工物としてバナバ葉の水抽出物、マカ加工物としてマカ球根部の水抽出物、パロアッスル加工物としてパロアッスル地上部の熱水抽出物を用いた。