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JP2018131883A - 床構造 - Google Patents

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JP2018131883A
JP2018131883A JP2017028464A JP2017028464A JP2018131883A JP 2018131883 A JP2018131883 A JP 2018131883A JP 2017028464 A JP2017028464 A JP 2017028464A JP 2017028464 A JP2017028464 A JP 2017028464A JP 2018131883 A JP2018131883 A JP 2018131883A
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聡 北岡
Satoshi Kitaoka
聡 北岡
半谷 公司
Koji Hanya
公司 半谷
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Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
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Abstract

【課題】柱に固定されている梁の横座屈を抑制できる実用に供する床構造を提供すること。【解決手段】複数の鉄骨梁2と、これらの大梁26に接合された床スラブ4とを備え、複数の大梁26は、材軸方向の両端部が柱3に固定される少なくとも一対の大梁26と、一対の大梁26と直交する方向に延びて材軸方向の両端部が柱3に固定される、一対の大梁26,26とともに空間を区画する少なくとも一対の直交梁27,27と、材軸方向の両端部が一対の直交梁27,27に接続される一以上の小梁28とを有し、一対の大梁26,26は、平面視で長辺側に配置されるとともに、一対の直交梁27,27は、平面視で短辺側に配置され、これらの一対の大梁26,27及び一対の直交梁27,27によって、平面視で長辺側と短辺側とを有する略長方形状の長方形区画5が形成されて、小梁28は長方形区画5の内部に設けられることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の鉄骨梁を組み合わせて設けられる床構造に関する。
従来の高層建築の床構造は、鉄筋コンクリートからなる床スラブと柱に剛接合される大断面の鉄骨大梁に加え、隣り合う鉄骨大梁を接続する小梁及び鉄骨大梁の横座屈を防止する横補剛材により構成されている。このように、従来の高層建築の床構造は、多数の部材を必要とするため、重量が嵩むのみならず、現地(建築現場)においてこれら多数の部材を接合する必要があるため、高所作業が多数発生し、工期やコストが増加する原因ともなっている。
そこで、従来の床構造として、座屈補剛材を架け渡さなくてもスラブ付鉄骨梁の横座屈を拘束するスラブ付鉄骨梁が提案されている。該提案のスラブ付鉄骨梁では、柱の間に架け渡された鉄骨梁を有し、鉄骨梁にはスラブが接合されている。鉄骨梁はH形鋼(梁成W)とされ、両端面が柱の側壁に固定されている。スラブは厚さがTの鉄筋コンクリート製とされ、鉄骨梁の上面に形成されている。
スラブは、有効幅(Be)を柱幅で代表させて算出したねじり剛性(cG×cJ)が、鉄骨梁のねじり剛性(sG×sJ)の10倍以上で打設されている。また、鉄骨梁のフランジとスラブはスタッドで接合され、完全合成梁として必要とされるスタッド本数の1/2以上で接合されている。そして、鉄骨梁には、鉄骨梁の横座屈を防止する横座屈補剛材が架けられていない(特許文献1参照)。
特開2012−012788号公報
特許文献1に提案される床構造では、柱の間に架け渡されたH形鋼からなる鉄骨梁のフランジと、この鉄骨梁の上面に形成されているスラブとをスタッドにより接合することで、鉄骨梁が曲げモーメントを受けても鉄骨梁にスウェイ(横移動)及びねじれが生じることを防止して、鉄骨梁の横座屈を抑制している。しかしながら、該手法では、スラブによる中間荷重の影響が考慮されていないことから、鉛直荷重と垂直荷重が組み合わさって種々に作用する実建物の鉄骨梁の挙動を評価するには精度が低く、実用に供しないものであった。
本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであって、その目的とするところは、柱に固定されている梁の横座屈を抑制できる実用に供する床構造を提供することにある。
第1発明に係る床構造は、複数の鉄骨梁を組み合わせて設けられる床構造であって、上フランジと下フランジとがウェブで連結された形鋼が用いられる複数の鉄骨梁と、これらの鉄骨梁の前記上フランジ上にシヤコネクタによって接合された床スラブとを備え、前記複数の鉄骨梁は、材軸方向の両端部が柱に固定される少なくとも一対の第1の梁と、前記一対の第1の梁と直交する方向に延びて材軸方向の両端部が前記柱に固定される、前記一対の第1の梁とともに空間を区画する少なくとも一対の第2の梁と、材軸方向の両端部が前記一対の第2の梁に接続される一以上の小梁とを有し、前記一対の第1の梁は、平面視で長辺側に配置されるとともに、前記一対の第2の梁は、平面視で短辺側に配置され、これらの一対の第1の梁及び一対の第2の梁によって、平面視で前記長辺側と前記短辺側とを有する略長方形状の長方形区画が形成されて、前記小梁は、平面視で前記一対の第1の梁と略平行に配置され、前記一対の第1の梁と前記一対の第2の梁とで取り囲まれた前記長方形区画の内部に設けられることを特徴とする。
第2発明に係る床構造は、第1発明において、前記長方形区画とは別に、前記一対の第1の梁の材軸方向の長さと、前記一対の第2の梁の材軸方向の長さとが相互に等しい、平面視正方形状の正方形区画が形成されていることを特徴とする。
第3発明に係る床構造は、第1発明又は第2発明において、前記長方形区画が複数形成されていることを特徴とする。
第4発明に係る床構造は、第1発明〜第3発明の何れかにおいて、前記第1の梁には横補剛材、孫梁及び小梁が設けられないことを特徴とする。
第5発明に係る床構造は、第1発明〜第4発明の何れかにおいて、前記第1の梁と前記第2の梁とのうちの少なくとも前記第1の梁は、材軸方向の両端部が柱に固定されるとともに、材軸方向の中間部において、前記上フランジの幅方向の横移動が前記床スラブにより拘束されて、前記上フランジに上方から中間荷重が作用し、且つ前記梁の材軸方向の両端部に端荷重が作用する条件下で、前記梁の横座屈耐力Mcrを、下記(12)式〜(16)式から算出し、前記梁の断面の寸法形状が決定されるものであることを特徴とする。
ここで、β、γは、前提となる荷重条件V、wによって下記(1)式、(2)式から決まる係数である。なお、Vは、梁の材軸方向の端部に作用するせん断力、wは、梁の材軸方向の中間部に作用する中間荷重である。また、Lは、梁の材軸方向の長さ、Eは、ヤング係数、Iは、下フランジの弱軸まわりの断面二次モーメント、Gは、せん断弾性係数、Jは、サン・ブナンのねじり定数、dbは、上フランジと下フランジとの板厚中心間距離、zは梁の材軸方向の基準となる一端部から梁の材軸方向の任意の点までの長さである。φは、横座屈によって梁に生じるねじり角である。φ’はφの一階微分、φ’’はφの二階微分を表す。tは積分のための助変数である。
第1発明〜第5発明によれば、上フランジと下フランジとがウェブで連結された形鋼が用いられる複数の鉄骨梁と、これらの鉄骨梁の上フランジ上にシヤコネクタによって接合された床スラブとを備えている。これにより、梁と床スラブとが一体として挙動し、床構造全体として鉄骨梁の横座屈すなわち横座屈耐力に対する強度が向上するため、第1の梁が長辺側、第2の梁が短辺側に配置された長方形区画を安定的且つ確実に確保可能な床構造とすることができる。
また、第2発明によれば、長方形区画と別に正方形区画を形成することができ、さらに第3の発明によれば長方形区画を複数設けることができるため、床構造全体として鉄骨梁の横座屈耐力を確保しながらも、設計の自由度を高めることができる。
第4発明によれば、第1の梁には横補剛材や孫梁、小梁を設けないため、作業手数を抑えることができ、床構造の施工性がきわめて向上する上、床構造全体としての重量増加を抑えることができる。
第5発明によれば、所定の条件下にある第1の梁や第2の梁の横座屈耐力を高い精度で算出し、その算出した横座屈耐力に基づいた設計寸法としているため、横補剛材、孫梁及び小梁を設けなくとも梁の横座屈を安定的に抑制できる床構造を得ることができる。
本発明を適用した床構造を示す一部斜視図である。 本発明を適用した(床スラブを除く)床構造を示す平面図である。 (a)は、本発明を適用した床構造に用いられる第1の梁としての大梁のフリーボディを示す正面図であり、(b)は、その側面図である。 (a)は、本発明を適用した床構造における第1の梁としての大梁の両端部が固定されて横移動が拘束された状態を示す正面図であり、(b)は、その側面図である。 (a)は、横移動が拘束された第1の梁としての大梁のFEMによる線形座屈解析結果例を示す斜視図であり、(b)は、横移動が拘束されない鉄骨梁のFEMによる線形座屈解析結果例を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した床構造の第1の梁としての大梁の仮想変位の一例を示す側面図であり、(b)は、その底面図であり、(c)は、図6(a)のA−A’線断面図である。 (a)は、本発明を適用した床構造において、第1の梁としての大梁で両端部が等曲げとなる場合の材軸方向の曲げモーメント分布を示す概略側面図であり、(b)〜(d)は、両端部が等曲げとならない場合の逆対称モーメント等を示す概略側面図である。 (a)は、本発明を適用した床構造において、第1の梁としての大梁に掛る曲げモーメントの分析方法で所定の級数によって近似されるφを用いた計算結果を示すグラフであり、(b)は、フーリエ余弦級数の第4項近似によって近似されるφを用いた計算結果を示すグラフである。
以下、本発明を適用した床構造を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した床構造は、住宅、学校、事務所、若しくは病院施設等の建築物、又は低層ビル、高層ビル若しくは超高層ビル等の建築物等における床構造であり、特に、高層ビル若しくは超高層ビルの床構造に好適である。
本発明を適用した床構造1は、図1に示すように、複数の鉄骨梁を組み合わせて設けられる床構造であり、複数の鉄骨梁2と、床スラブ4とを備える。
本発明を適用した床構造1の複数の鉄骨梁2は、図2(図2では、床スラブ4の記載を省略している)に示すように、材軸方向の両端部が柱に固定される少なくとも一対の第1の梁と、これらの一対の第1の梁と直交する方向に延びて材軸方向の両端部が柱3に固定される、一対の第1の梁とともに空間を区画する少なくとも一対の第2の梁と、材軸方向の両端部28aが一対の第2の梁に固定される小梁28を有している。
この実施形態においては、第1の梁は大梁26、第2の梁は直交梁27となっていて、各大梁26は材軸方向の両端部26a,26aが柱3に固定され、各直交梁27は材軸方向の両端部27a,27aが柱3に固定されている。また、小梁28は、平面視で一対の大梁26と平行又は略平行に配置されていて、その材軸方向の両端部28a,28aが一対の直交梁27,27に固定されている。
そして、この床構造1は、一対の大梁26,26及び一対の直交梁27,27によって形成された、平面視で長辺側と短辺側とを有する、平面視略長方形状の長方形区画5を備えている。この実施形態においては、長方形区画5は、長辺側に一対の大梁26,26が配置され、短辺側に一対の直交梁27,27が配置されていて、全体として、大梁26の材軸方向に沿う方向(図2における左右方向)に長い長方形状の区画に形成されている。このとき、小梁28は、一対の大梁26,26と一対の直交梁27,27とで取り囲まれた長方形区画5の内部に配設されていて、小梁28の端部28aは、その端部28aと対向する直交梁27の材軸方向の中間部分又は略中間部分に固定されている。
また、この実施形態の床構造1は、図2に示すように、長方形区画5が複数形成されている。この実施形態では、長方形区画5は、直交梁27の材軸方向に沿う方向(図2における上下方向)に並設されていて、各長方形区画5内に小梁28がそれぞれ配置された構造となっている。
さらに、この実施形態の床構造1は、長方形区画5とは別に、平面視略正方形状の正方形区画6を備えている。この正方形区画6は、相互に材軸方向の長さが等しい一対の大梁26,26及び一対の直交梁27,27で区画されることにより形成されている。さらに、正方形区画6の内部には、長方形区画5内に設けられた小梁28の材軸方向と同じ方向に延びる、長方形区画5内のものとは別の小梁28が設けられている。この正方形区画6内の小梁28は、大梁26の材軸方向に沿う方向に隣接する長方形区画5内に設けられた小梁28に対して、材軸方向に略一直線状となるように配置されている。
なお、この実施形態のように長方形区画5と正方形区画6との両方が形成される場合、これらの長方形区画5と正方形区画6と相互の位置関係については、必ずしも図2に示すものに限られない。例えば、図2では、長方形区画5の図面上右側に隣接する位置に、正方形区画6が形成されているが、長方形区画5の左側に隣接する位置に、長方形区画5又は正方形区画6が形成してもよく、任意の配置とすることができる。
さらに、床構造1においては、大梁26には横補剛材、孫梁及び小梁が接続されていない。また、一対の直交梁27,27には小梁28が接続されているものの、横補剛材及び孫梁が接続されていない。なお、孫梁とは、材軸方向の一端が小梁に接続され他端が大梁に接続されている、あるいは両端が小梁に接続されている、水平方向に延びる部材のことをいう。したがって、大梁26については、床スラブ4以外は、直交梁27の材軸方向には横座屈を抑止するために機能する他の特別な部材は設けられていない。
第1の梁である大梁26、及び第2の梁である直交梁27は、図1に示すように、幅方向に延びる上下一対のフランジが、高さ方向に延びるウェブにより相互に連結された断面略H形状のH形鋼によって形成されている。なお、小梁28については、所定の機械的強度等を備えていれば特に材質や形状は任意のものを用いることができるが、H形鋼が好適である。
また、大梁26や直行梁27、小梁28の上方側における材軸方向の中間部には床スラブ4が配設されている。大梁26や直行梁27の場合(小梁28がH形鋼である場合は小梁28も)、上フランジの上面側に床スラブ4が設けられる。床スラブ4は、コンクリートを主構造としたコンクリートスラブが用いられるほか、コンクリート及び鋼製等のデッキプレートを主構造としたデッキ合成スラブが用いられる。
このとき、大梁26については、図1及び図4に示すように、材軸方向Zの中間部26bにおける上フランジ21の上面には、1又は複数の頭付きスタッド等のシヤコネクタ25が所定の間隔で設けられていて、大梁26と床スラブ4との接合に供されている。シヤコネクタ25は、大梁26の上フランジ21の上面から上方に突出させて設けられて、大梁26の上フランジ21の上方で床スラブ4のコンクリート等に埋設等される。このように、シヤコネクタ25が床スラブ4に埋設等されることで、大梁26の材軸方向Zの中間部26bにおいて、図4(a)に示すように、上フランジ21の幅方向Xの横移動が拘束されるものとなる。なお、直行梁27についても、材軸方向の中間部における上フランジ21の上面に、1又は複数の頭付きスタッド等のシヤコネクタ25が所定の間隔で設けられていて、床スラブ4のコンクリート等に埋設等されている。
ここで、この実施形態で用いられる第1の梁と第2の梁とについて、第1の梁である大梁26を例に具体的に説明する。即ち、図3(a)に示すように、大梁26は、幅方向Xに延びる上フランジ21と下フランジ22とが上下一対に設けられて、上下一対の上フランジ21と下フランジ22とが高さ方向Yに延びるウェブ23で連結されている。大梁26は、上フランジ21及び下フランジ22の幅方向Xの略中央にウェブ23の上下端部が接続され、全体として断面略H形状に形成されている。
大梁26は、図3(b)に示すように、大梁26全体が材軸方向Zに延びて所定の長さLとなる。そして、大梁26は、上フランジ21の板厚の中心から下フランジ22の板厚の中心までの高さ方向Yの距離が、上フランジ21と下フランジ22との板厚中心間距離dbとなる。
なお、板厚中心間距離dbは、上フランジ21の上面から下フランジ22の上面までの高さ方向Yの距離、又は上フランジ21の下面から下フランジ22の下面までの高さ方向Yの距離と、略同一のものとして取り扱うこともできる。さらに、板厚中心間距離dbは、上フランジ21の下面から下フランジ22の上面までの高さ方向Yの距離、又は大梁26の高さ方向Yの梁成と、略同一のものとして取り扱うこともできる。
ここで、大梁26は、図3(a)に示すように、上フランジ21及び下フランジ22が幅方向Xに延びて形成されて、ウェブ23が高さ方向Yに延びて形成されることで、幅方向Xが強軸まわりとなって、高さ方向Yが弱軸まわりとなる。そして、大梁26は、材軸方向Z及び高さ方向Yの構面に対して下フランジ22が幅方向Xにはらみだすことで、横座屈が発生するものとなる。
大梁26は、この実施形態においては、図4に示すように、材軸方向Zの両端部26a,26aが柱3等に剛接合で固定される。なお、大梁26の両端部26a,26aは、例えば、角形鋼管が柱3として用いられる場合に、角形鋼管の側面に設けられたダイアフラム30に溶接接合されることで、柱3に剛接合で固定支持されるものとなる。また、大梁26の両端部26a,26aは、鉄筋コンクリート柱又は無筋コンクリート柱が柱3として用いられる場合には、柱3の内部で互いに略直交する鉄骨梁に溶接接合されてもよい。さらに、大梁26の両端部26a,26aは、鉄骨鉄筋コンクリート柱が柱3として用いられる場合に、柱3の内部で高さ方向Yに延びる鉄骨柱に溶接接合されてもよい。
なお、大梁26は、材軸方向Zの両端部26a,26aが柱3等に半剛接合又はピン接合で固定されてもよい。半剛接合とは、柱3に対する大梁26の回転移動をある程度拘束した接合形式をいい、柱3と大梁26との間で伝達できる曲げ応力が、完全な剛接合と比較して小さいものをいう。また、ピン接合とは、柱3に対する大梁26の回転移動を拘束しない接合形式をいい、柱3と大梁26との間で伝達できる曲げ応力が皆無又は極小であるものをいう。そして、半剛接合、ピン接合及び剛接合の定義は、欧州設計基準(Eurocode3 Part1−8)に準拠するものとする。ただし、大梁26の材軸方向の両端部26a,26aにおいて大梁26のねじれ及び上フランジ21及び下フランジ22のそりは拘束されていなければならない。
また、大梁26には、図4(b)に示すように、材軸方向Zの中間部26bにおいて、床スラブ4の自重及び積載荷重等による中間荷重が作用する。このとき、大梁26の材軸方向Zの中間部2bにおいて、上フランジ21に上方から中間荷重が等分布荷重として作用し、また地震等によって各柱3が傾斜した場合には、大梁26の材軸方向の両端部26a,26aに柱3からの端荷重が作用することとなる。さらに、大梁26の材軸方向Zの両端部26a,26aの各々において、曲げモーメント及びせん断力が作用するものとなる。
ここで、図5(a)に示すように、床スラブ4により上フランジ21の幅方向Xの横移動が拘束されて、大梁26が早期に全塑性モーメントに達しないものとなるため、この横移動の拘束を利用した大梁26の横座屈抑制効果を有するものである。これに対して、大梁26の幅方向Xの横移動が拘束されない場合は、図5(b)に示すように、大梁26が横座屈を起こして早期に耐力劣化するものとなる。
したがって、図6に示すように、床構造1を構成する大梁26を対象として、大梁26の材軸方向Zの両端部26a,26aが固定されるとともに、大梁26の材軸方向Zの中間部26bにおいて、上フランジ21の幅方向Xの横移動が拘束されて、上フランジ21に上方から中間荷重が作用し、且つ大梁26の材軸方向の両端部2a,2aにおいて、柱3からの端荷重が作用することとなる。このような条件下において、大梁26は、以下に述べるように、高い精度で算出された横座屈耐力Mcrに基づいて梁の断面の寸法形状が決定されたH形鋼が用いられている。
この実施形態で用いられる大梁26の横座屈耐力Mcrの算出方法について具体的に説明する。図6では、大梁26の左側の端部2aで固定された局所座標系X−Y−Zを用いて、大梁26の回転は右ねじの進む方向を正とする。また、図6では、実線は大梁26のフリーボディを表し、破線は横座屈によって大梁26のフリーボディに生じる仮想変位の一例を表す。
<幾何学的境界条件>
大梁26の上フランジ21は、その中心線0−0’上でX方向の変位(横移動)が拘束されているものとする。大梁26の端部2aの幾何学的境界条件は、横座屈変形を近似する級数の端末条件によって規定される。なお、大梁26は、横座屈によって0−0’を既定の回転軸とする曲げねじりが生じるとともに、二次の微小変形としてたわみが生じる。この解析では、上フランジ21、下フランジ22及びウェブ23を平板として扱って、横座屈に対する大梁26の強さは、上フランジ21及び下フランジ22の面内の曲げ剛性と、上フランジ21、下フランジ22及びウェブ23のねじり剛性に支配されるものとする。
<力学的境界条件>
大梁26の中間部2bで0−0'上に中間荷重として鉛直等分布荷重wが作用するものとする。また、大梁26の右側の端部2aに曲げモーメントMcr及びせん断力Vが作用し、大梁26の左側の端部26aにこれらとつり合う曲げモーメントM1及びせん断力V1が作用するものとする。このとき、McrとV及びwとの関係は、力のつり合い条件より、それぞれ、下記(1)式、(2)式で表すことができる。
ここに、Lは大梁26の材軸方向Zの長さであり、zは大梁26の材軸方向の基準となる一端部(図6に示すものの場合、紙面に向かって左側の端部26a)から大梁26の材軸方向の任意の点までの長さである。β及びγは材端荷重及び中間荷重の荷重条件によって決まる係数で、解析解からV、w、を消去して、横座屈耐力Mcrとして表すためのものである。
なお、大梁26の曲げモーメント分布とβ及びγとの関係を、図7において例示する。ここでは、図7(a)に示すように、大梁26の左右の部材端で等曲げとなる場合(対称座屈)に、βを0とし、図7(b)〜(d)に示すように、大梁26の左右の部材端で等曲げとならない場合(非対称座屈)に、β(の値)を0を超えて3以下の範囲にある実数(ただし、図7(b)〜(d)はβ(の値)が1,2,3の場合をそれぞれ例示している)として、β、γを、上記(3a)式、(3b)式により決定される。
<一般化変位>
横座屈を線形座屈問題として扱うために、横座屈による大梁26の各部の変形を材軸方向の座標値(つまり、大梁26の左側の端部から大梁26の材軸方向の任意の点までの長さ)Zの連続関数として表しておく。このとき、横座屈によって大梁26に生じる横断面のねじり角φは、図6に示すように、材軸方向Zになだらかに連続するはずである。
本発明では、横座屈による大梁26の各部の変形を級数近似することで横座屈耐力の解析解を導出する。横座屈は大梁26の横断面のゆがみを伴わないため、解析解の導出に必要なその他の変形、すなわち図6に示す大梁26のたわみv(下記(3)式の左辺)、大梁26の右端の回転角Φ、及び大梁26の右端のたわみΔは、それぞれ、下記(3)式〜(5)式で表すことができる。このように、横座屈による大梁26の各部の変形は、φによって一意に表すことができる。
ここに、dbは上フランジ21と下フランジ22との板厚中心間距離、zは大梁26の材軸方向の基準となる一端部から大梁26の材軸方向の任意の点までの長さである。φ’ はφの一階微分を表す。tは積分のための助変数である。
<ポテンシャルエネルギー>
大梁26が横座屈を生じるとき、この系の全ポテンシャルエネルギーΠは、下記(6)式で与えられる。
ここに、ΔUは大梁26のひずみエネルギー、ΔTは外力のポテンシャルエネルギーである。
次に、ΔUは、曲げねじりによるひずみエネルギーと純ねじりによるひずみエネルギーとの和として、下記(7)式で与えられる。
ここに、Eはヤング係数、Iは下フランジ22の弱軸まわりの断面二次モーメント、Gはせん断弾性係数、Jはサン・ブナンのねじり定数である。φ’’はφの二階微分を表す。
次に、ΔTは、Mcr、V、及びwのポテンシャルエネルギーの和として、下記(8)式で与えられる。
<横座屈変形の近似>
材軸方向Zの両端部2a,2aが固定支持された大梁26に許容される任意のφは有限級数によって任意の精度で近似することができる。
すなわち、下記(9)式で与えられるフーリエ級数展開は、大方の連続関数に適用することができ、その級数計算も簡単であることから、エネルギー法による既往の座屈研究は、何れもフーリエ級数によって座屈変形を近似している。
これに対して、本発明では、大梁26の両端部2a,2aが剛接合で固定される場合に、材軸方向Zの両端部26a,26aが固定支持された大梁26の横座屈変形として、特に、下記(10a)式又は(10b)式で与えられる級数でφを近似できることを見出している。
ここで、anは第n項目の未定係数である。
<横座屈耐力の導出>
最小ポテンシャルエネルギーの原理より、下記(11)式に上記(7)式、(8)式を代入し、さらに上記(1)式〜(5)式を代入することで、横座屈耐力の基本式として、下記(12)式を得る。
ここに、A、B、C及びD は、下記(13)式〜(16)式に示すφの汎関数である。
ここで、β、γは、前提となる荷重条件V、wによって上記(1)式、(2)式から決まる係数である。なお、Vは、大梁26の材軸方向Zの端部2aに作用するせん断力、wは、大梁26の材軸方向Zの中間部2bに作用する中間荷重である。また、Lは、大梁26の材軸方向Zの長さ、Eは、ヤング係数、Iは、下フランジ22の弱軸まわりの断面二次モーメント、Gは、せん断弾性係数、Jは、サン・ブナンのねじり定数、dbは、上フランジ21と下フランジ22との板厚中心間距離、zは大梁26の材軸方向の基準となる一端部から大梁26の材軸方向の任意の点までの長さである。φは、横座屈によって大梁26に生じるねじり角である。φ’はφの一階微分、φ’’はφの二階微分を表す。tは積分のための助変数である。
ところで、上記(12)式は曲げねじりに対する耐力と純ねじりに対する耐力との線形和であり、一般にB≠Aである。なお、特開2016−23446号公報に開示される設計方法は、上フランジ21の横移動が拘束された大梁26に逆対称の曲げモーメントが作用する場合について、この 2つの耐力にそれぞれ異なる修正係数を与えることで横座屈耐力の高精度の近似解を得ることができる。
<最小条件>
上記(9)式や(10a)式及び(10b)式の級数によってφを近似する場合について、横座屈耐力の解析解を求める。未定係数列(an)に関して上記(12)式を最小にするための必要条件は、下記(17)式から求められ、これらの微分を行うことで下記(18)式を得る。
上記(18)式中のfnmは下記(19)式を表す。
ここで、上記(19)式中のLnm、Mnm、Nnm、Onmは下記(20)式〜(23)式を表す。
ここに、φnはφを近似する級数の第n番目の基底関数を表す。例えば上記(10a)式に対して、下記(24)式となる。
ここに、φn’及びφn’’は、それぞれ、φnの一階微分及び二階微分を表す。
<解析解>
上記(17)式が未定係数a1、a2、… 、anの少なくとも1つに対して0以外の値を与えるとき、座屈の可能性が生じる。このため、上記(17)式の係数行列の行列式は0でなければならない。すなわち下記(25)式のN次方程式を解くことで、横座屈耐力の解析解を得ることができる。
また、上記(9)式や(10a)式又は(10b)式の級数の第3項部分和によってφを近似する場合の横座屈耐力の解析解は、下記(26)式〜(33)式で与えられる。
このとき、上記(26)式の実解の中の最小の正値が、大梁26の1次の横座屈耐力となる。このように、大梁26については、大梁26の材軸方向Zの両端部26a,26aが固定されるとともに、大梁26の材軸方向Zの中間部26bにおいて、上フランジ21の幅方向Xの横移動が拘束されて、上フランジ21に上方から中間荷重が作用し、且つ梁の材軸方向の両端部において、柱から端荷重が作用する条件下で、下記(12)式〜(16)式から算出される大梁26の横座屈耐力Mcrに基づいて寸法形状を決定する。
これにより、大梁26に横座屈の発生が安定的且つ確実に抑止され、きわめて安定した床構造1とすることができる。
ここで、β、γは、前提となる荷重条件V、wによって上記(1)式、(2)式から決まる係数である。なお、Vは、大梁26の材軸方向Zの端部26aに作用するせん断力、wは、大梁26の材軸方向Zの中間部2bに作用する中間荷重である。また、Lは、大梁26の材軸方向Zの長さ、Eは、ヤング係数、Iは、下フランジ22の弱軸まわりの断面二次モーメント、Gは、せん断弾性係数、Jは、サン・ブナンのねじり定数、dbは、上フランジ21と下フランジ22との板厚中心間距離、zは梁の材軸方向の基準となる一端部から梁の材軸方向の任意の点までの長さである。φは、横座屈によって大梁26に生じるねじり角である。φ’はφの一階微分、φ’’はφの二階微分を表す。tは積分のための助変数である。
ここまで、この実施形態で用いられる大梁26の横座屈耐力Mcrの算出方法について具体的に説明したが、大梁26だけでなく、第2の梁である直行梁27についても同様に適用することができる。したがって、前述した(12)式〜(16)式から算出される横座屈耐力Mcrに基づいてH形鋼の寸法形状を決定することが好ましい。ただし、少なくとも大梁26として(12)式〜(16)式から算出される横座屈耐力Mcrに基づいて寸法形状を決定したものを用いることができれば床構造全体として安定させることができるため、直行梁27については、大梁26が(12)式〜(16)式から算出される横座屈耐力Mcrに基づく寸法形状であれば、必ずしも(12)式〜(16)式から算出される横座屈耐力Mcrに基づいて寸法形状を決定する必要はない。なお、小梁28については、H形鋼を用いる場合は(12)式〜(16)式から算出される横座屈耐力Mcrに基づいて寸法形状を決定したものを用いてもよいが、必ずしも用いる必要はない。
以上のように、本発明を適用した床構造1は、複数の鉄骨梁を組み合わせて設けられる床構造である。床構造1は、上フランジ21と下フランジ22とがウェブ23で連結された形鋼が用いられる複数の大梁26と、複数の大梁26に載置されて、上フランジ21にシヤコネクタ25により接合される床スラブ4とを備える。このため、大梁26や直交梁27と床スラブとが一体として挙動し、横座屈に対する強度すなわち横座屈耐力が向上するため、これらの大梁26や直交梁27の横座屈を防止する横補剛材、小梁及び孫梁を設けなくとも横座屈を抑制できる十分な強度を有する床構造を得ることができる。この結果、第1の梁である大梁26が長辺側、第2の梁である直行梁27が短辺側に配置された長方形区画5を安定的且つ確実に確保することが可能な床構造とすることができる。
また、長方形区画5と別に正方形区画6を形成することができ、さらに長方形区画5を複数設けることができるため、床構造1全体として鉄骨梁の横座屈耐力を確保しながらも、設計の自由度を高めることができる。しかも、大梁26には横補剛材や孫梁、小梁を設けないため、作業手数を抑えることができ、床構造の施工性がきわめて向上する上、床構造全体としての重量増加を抑えることができ、特に高層ビルの床構造に用いる場合には、設計上や施工上においてきわめて有利である。
さらに、所定の条件下にある大梁26や直行梁27の横座屈耐力を(12)式〜(16)を用いて高い精度で算出し、その算出した横座屈耐力に基づいて大梁26や直行梁27の寸法形状を決定することができるため、大梁26や直行梁27の横座屈を安定的に抑制した床構造を得ることができる。
また、第1の梁である大梁26や第2の梁である直行梁27の横座屈耐力を(12)式〜(16)を用いて算出するに際しては、梁2の材軸方向Zで中間荷重が等曲げとなる場合(対称座屈)にβを0とし、梁2の材軸方向Zで中間荷重が等曲げとならない場合(非対称座屈)にβを0を超えて3以下の実数とすることで、中間荷重が等曲げとなる等曲げモーメントの場合及び中間荷重が等曲げとならない逆対称モーメント等の場合の何れの場合においても、上記(12)式〜(16)式を用いて対応し、実物の鉄骨梁に想定される様々な荷重条件を考慮しながら、床構造1が備える鉄骨梁の横座屈耐力を評価することが可能となる。
さらに、第1の梁である大梁26や第2の梁である直行梁27の横座屈耐力を(12)式〜(16)を用いて算出するに際して、φを近似する場合は、上記(10a)式又は(10b)式の級数によって近似することが望ましい。
本発明を適用した床構造1の設計方法は、第3項部分和によってφを近似する場合に、横座屈耐力を全塑性曲げモーメントで除した無次元化横座屈耐力(=Mcr/Mp)を縦軸とし、梁2の長さLを梁成で除した細長比λbを横軸とすると、横座屈耐力の解析解の一例が、図8に示すものとなる。このとき、図8(a)に示すように、上記(10a)式又は(10b)式の級数を用いるときは、横座屈耐力の解析解が略一致して、鉄骨梁の横座屈耐力を高い精度で評価できる。これに対して、図8(b)に示すように、上記(9)式のフーリエ余弦級数の第4項部分和を用いるときは、横座屈耐力の解析解が大きくばらつくものとなる。このとき、上記(9)式のフーリエ級数を用いて横座屈耐力を高い精度で評価するためには、例えば、第10項部分和によってφを近似する必要があるため、横座屈耐力の解析計算が複雑となる。
このように、第1の梁である大梁26や第2の梁である直行梁27の横座屈耐力を(12)式〜(16)を用いて算出するに際して、上記(10a)式又は(10b)式の級数によってφを近似することで、横座屈耐力の解析計算が必要以上に複雑化することを回避しながら、床構造1が備える鉄骨梁の横座屈耐力を高い精度で評価することが可能となる。このため、小梁の数を減らして、横補剛材を設けなくともよい床構造を得ることができる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。
例えば、本発明を適用した床構造の梁は、上フランジと下フランジとが、幅方向Xの略中央でウェブに連結されたH形鋼が用いられる鉄骨梁のほか、幅方向Xの片端側でウェブに連結された溝形鋼が用いられる鉄骨梁を用いることもできる。
1 :床構造
2 :鉄骨梁(梁)
2a :端部
2b :中間部
20 :H形鋼
21 :上フランジ
22 :下フランジ
23 :ウェブ
25 :シヤコネクタ
26 :大梁(第1の梁)
26a :大梁の端部
27 :直交梁(第2の梁)
27a :直交梁の端部
28 :小梁
28a :小梁の端部
3 :柱
30 :ダイアフラム
4 :床スラブ
5 :長方形区画
6 :正方形区画
X :幅方向
Y :高さ方向
Z :材軸方向

Claims (5)

  1. 複数の鉄骨梁を組み合わせて設けられる床構造であって、
    上フランジと下フランジとがウェブで連結された形鋼が用いられる複数の鉄骨梁と、これらの鉄骨梁の前記上フランジ上にシヤコネクタによって接合された床スラブとを備え、
    前記複数の鉄骨梁は、材軸方向の両端部が柱に固定される少なくとも一対の第1の梁と、前記一対の第1の梁と直交する方向に延びて材軸方向の両端部が前記柱に固定される、前記一対の第1の梁とともに空間を区画する少なくとも一対の第2の梁と、材軸方向の両端部が前記一対の第2の梁に接続される一以上の小梁とを有し、
    前記一対の第1の梁は、平面視で長辺側に配置されるとともに、前記一対の第2の梁は、平面視で短辺側に配置され、これらの一対の第1の梁及び一対の第2の梁によって、平面視で前記長辺側と前記短辺側とを有する略長方形状の長方形区画が形成され、
    前記小梁は、平面視で前記一対の第1の梁と平行に配置され、前記一対の第1の梁と前記一対の第2の梁とで取り囲まれた前記長方形区画の内部に設けられること
    を特徴とする床構造。
  2. 前記長方形区画とは別に、前記一対の第1の梁の材軸方向の長さと、前記一対の第2の梁の材軸方向の長さとが相互に等しい、平面視正方形状の正方形区画が形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の床構造。
  3. 前記長方形区画が複数形成されていること
    を特徴とする請求項1又は2記載の床構造。
  4. 前記第1の梁には横補剛材、孫梁及び小梁が接続されないこと
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の床構造。
  5. 前記第1の梁と前記第2の梁とのうちの少なくとも前記第1の梁は、材軸方向の両端部が柱に固定されるとともに、材軸方向の中間部において、前記上フランジの幅方向の横移動が前記床スラブにより拘束されて、且つ前記上フランジに上方から中間荷重が作用し、且つ前記梁の材軸方向の両端部に端荷重が作用する条件下で、前記梁の横座屈耐力Mcrを、下記(12)式〜(16)式から算出し、前記梁の断面の寸法形状が決定されるものであること
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の床構造。
    ここで、β、γは、前提となる荷重条件V、wによって下記(1)式、(2)式から決まる係数である。なお、Vは、梁の材軸方向の端部に作用するせん断力、wは、梁の材軸方向の中間部に作用する中間荷重である。
    また、Lは、梁の材軸方向の長さ、Eは、ヤング係数、Iは、下フランジの弱軸まわりの断面二次モーメント、Gは、せん断弾性係数、Jは、サン・ブナンのねじり定数、dbは、上フランジと下フランジとの板厚中心間距離、zは梁の材軸方向の基準となる一端部から梁の材軸方向の任意の点までの長さである。φは、横座屈によって梁に生じるねじり角である。φ’はφの一階微分、φ’’はφの二階微分を表す。tは積分のための助変数である。
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