JP2018130343A - 組成傾斜複合体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前記課題は、本発明の(1)リン酸カルシウム及びコラーゲンが溶解され、水素イオン、水酸化物イオン、カルシウムイオン及びリン酸イオンを含み、カルシウム/リンのモル比が0.5を超え且つ2.0未満であり、そして水酸化物イオンよりイオン化傾向が低い陰イオンを実質的に含まない電解質溶液において、水を電気分解することにより、リン酸カルシウム結晶及びコラーゲン線維の複合体ゲルを析出させる工程を含む、組成傾斜複合体の製造方法によって解決することができる。
【選択図】なし
Description
本発明の目的は、形態が制御されたリン酸カルシウム結晶及びコラーゲン線維の組成傾斜複合体を提供することである。
本発明者は、形態の制御された複合体の製造できない原因が、電極から発生する泡であることを見いだした。すなわち、泡の発生が複合体の形成を妨害し、形態が制御された複合体を得ることができないことがわかった。そして、水酸化物イオンよりイオン化傾向が低い陰イオンを実質的に含まない電解質溶液を用いることにより、泡の発生が抑えられ、形態の制御された組成傾斜複合体が得られることを見いだした。
本発明は、こうした知見に基づくものである。
従って、本発明は、
[1](1)リン酸カルシウム及びコラーゲンが溶解され、水素イオン、水酸化物イオン、カルシウムイオン及びリン酸イオンを含み、そして水酸化物イオンよりイオン化傾向が低い陰イオンを実質的に含まない電解質溶液において、水を電気分解することにより、リン酸カルシウム結晶及びコラーゲン線維の複合体ゲルを析出させる工程を含む、組成傾斜複合体の製造方法、
[2](2)前記析出工程において得られた複合体ゲルを乾燥する工程、を更に含む、[1]に記載の組成傾斜複合体の製造方法、
[3]前記リン酸カルシウムが水酸アパタイト、非晶質リン酸カルシウム、リン酸二水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム水和物、リン酸一水素カルシウム、リン酸一水素カルシウム水和物、リン酸八カルシウム、及びリン酸三カルシウムからなる群から選択される少なくとも1種のリン酸カルシウムである、[1]又は[2]に記載の組成傾斜複合体の製造方法、
[4]前記電解質溶液のpHが3.8以上である、[1]〜[3]のいずれかに記載の組成傾斜複合体の製造方法、
[5]リン酸カルシウム結晶とコラーゲン線維とを、95:5〜2:98の重量比で含み、リン酸カルシウムとコラーゲンの重量比が連続的に変化する複合体であって、水酸化物イオンよりイオン化傾向が低い陰イオンを実質的に含まないことを特徴とする組成傾斜複合体、
[6]前記複合体の少なくとも1つの方向の長さの10%〜90%の位置における、コラーゲン線維に対するリン酸カルシウム結晶の重量の連続的な傾斜率が、18%以上である[5]に記載の組成傾斜複合体、
[7]複合体ゲル、多孔質複合体、又は膜状複合体である、[5]又は[6]に記載の組成傾斜複合体、及び
[8]前記リン酸カルシウムが水酸アパタイト、非晶質リン酸カルシウム、リン酸二水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム水和物、リン酸一水素カルシウム、リン酸一水素カルシウム水和物、リン酸八カルシウム、及びリン酸三カルシウムからなる群から選択される少なくとも1種のリン酸カルシウムである、[5]〜[7]のいずれかに記載の組成傾斜複合体、
に関する。
本発明の組成傾斜複合体の製造方法は、(1)リン酸カルシウム及びコラーゲンが溶解され、水素イオン、水酸化物イオン、カルシウムイオン及びリン酸イオンを含み、そして水酸化物イオンよりイオン化傾向が低い陰イオンを実質的に含まない電解質溶液において、水を電気分解することにより、リン酸カルシウム結晶及びコラーゲン線維の複合体ゲルを析出させる工程を含む。前記製造方法は、好ましくは(2)前記析出工程において得られた複合体ゲルを乾燥する工程、を更に含む。
本発明の析出工程(1)では、カルシウムイオン、リン酸イオン、及びコラーゲンを含む電解質溶液中で、水の電気分解を行うことにより、陰極側からリン酸カルシウム結晶及びコラーゲン線維の複合体ゲルを作製することができる。
図1に示すようにカルシウムイオン、リン酸イオン、及びコラーゲンを含む電解質溶液中で水の電気分解を行なった場合、陰極側が塩基性(アルカリ性)となり、陽極側が酸性となる。すなわち、陰極側から陽極側にかけて、アルカリ性から酸性へのpHの勾配が形成される。陰極のアルカリ性側にカルシウムイオンが、陽極の酸性側にリン酸イオンがそれぞれ移動し、陰極のアルカリ性側でリン酸カルシウムが多量に析出する。陰極から離れるにしたがって、リン酸イオンの量は増加するが、カルシウムイオンの量が減少するため、リン酸カルシウムの析出量が減少する。一方、陰極から離れるにしたがって、相対的に繊維化したコラーゲンの量が増加するため、陰極側ではリン酸カルシウムの濃度が高く、そして陰極から離れるにしたがって、コラーゲンの濃度が高い組成傾斜複合体が形成される。
本発明の製造方法において、カルシウムイオン(Ca2+)はリン酸カルシウムを電解質溶液に溶解することによって供給することができるが、リン酸カルシウム以外の物質(例えば水酸化カルシウム又は炭酸カルシウム)から供給されるカルシウムイオンが含まれてもよい。
カルシウムイオンの濃度は、リン酸カルシウムが析出する限りにおいて、特に限定されるものではないが、好ましくは0.001〜0.05mol/Lであり、より好ましくは0.005〜0.03mol/Lであり、最も好ましくは0.01〜0.02mol/Lである。
本発明の製造方法において、リン酸イオンはリン酸カルシウムを電解質溶液に溶解することによって供給することができるが、リン酸カルシウム以外の物質から供給されるリン酸イオンが含まれてもよい。リン酸カルシウム以外の物質から供給されるリン酸イオンとしては、例えばリン酸水溶液から供給されるリン酸イオンを用いてもよい。
リン酸イオン濃度は、リン酸カルシウムが析出する限りにおいて、特に限定されるものではないが、好ましくは0.002〜0.1mol/Lであり、より好ましくは0.01〜0.06mol/Lであり、最も好ましくは0.02〜0.04mol/Lである。
本明細書において、リン酸イオンとは、PO4 3−、HPO4 2−、及びH2PO4 −、を意味する。
前記電解質溶液に含まれるカルシウム/リンのモル比は、本発明の効果が得られる限りにおいて、特に限定されるものではないが、好ましくは下限が0.5を超えることが好ましい。カルシウム/リンのモル比の上限は、好ましくは2.0未満であり、より好ましくは1.8未満であり、更に好ましくは1.5以下であり、最も好ましくは1.0以下である。カルシウム/リンのモル比が、前記範囲であることにより、優れた強度をもつ組成傾斜した複合体を作製することができる。
図1に示すように、陰極においては水酸化物イオン(OH−)と水素(H2)が発生し、電解質溶液は塩基性(アルカリ性)となる。また陽極においては水素イオン(H+)と酸素(O2)が発生し、電解質溶液は酸性になる。
電解質溶液における水酸化物イオン濃度は、特に限定されるものではないが、好ましくは1×10−1〜1×10−7mol/Lであり、より好ましくは1×10−2〜1×10−6mol/Lであり、最も好ましくは1×10−3〜1×10−5mol/Lである。また、水素イオン濃度は、特に限定されるものではない。
本発明に用いる電解質溶液の電気分解前のpHは、本発明の効果が得られる限りにおいて、特に限定されるものではないが、pHの下限は、好ましくはpH3.8であり、より好ましくはpH4.0である。電解質溶液が酸性溶液でない場合、反応が進行しない。従って、上限は限定されるものでないが、pH7.5以下である。
本発明で用いる電解質溶液は、水酸化物イオンよりイオン化傾向が低い陰イオン(低イオン化傾向陰イオン)を実質的に含まない。低イオン化傾向陰イオンとしては、塩化物イオン(Cl−)、臭化物イオン(Br−)、又はヨウ化物イオン(I−)を挙げることができる。
電解質溶液に低イオン化傾向陰イオンを含まれる場合、電解質溶液中で水酸化物イオンより先に低イオン化傾向陰イオンが酸化される。すなわち、陰極において水酸化物イオンの反応が進まず、低イオン化傾向陰イオンの反応が起こり、例えば塩素の泡が発生する。このような泡が発生することにより、形態の制御された組成傾斜複合体を得ることができなくなる。
本明細書において「水酸化物イオンよりイオン化傾向が低い陰イオンを実質的に含まない」とは、低イオン化傾向陰イオンの過剰な反応が発生せず、形態の制御された組成傾斜複合体を得ることができることを意味する。具体的には、電解質溶液中の低イオン化傾向陰イオンの濃度は、好ましくは1×10−3mol/L以下であり、より好ましくは1×10−5mol/L以下であり、最も好ましくは1×10−6mol/L以下である。
本発明で用いるコラーゲンは、組成傾斜複合体を得ることができる限りにおいて限定されるものではないが、例えばI型コラーゲン、II型コラーゲン、III型コラーゲン、IV型コラーゲン、V型コラーゲン、VI型コラーゲン、VII型コラーゲン、VIII型コラーゲン、IX型コラーゲン、X型コラーゲン、XI型コラーゲン、XII型コラーゲン、XIII型コラーゲン、XIV型コラーゲン、XV型コラーゲン、XVI型コラーゲン、XVII型コラーゲン、XVIII型コラーゲン、XIX型コラーゲン、XX型コラーゲン、XXI型コラーゲン、XXII型コラーゲン、XXIII型コラーゲン、XXIV型コラーゲン、XXV型コラーゲン、XXVI型コラーゲン、XXVII型コラーゲン、XXVIII型コラーゲン又はこれらの2つ以上の組み合わせを挙げることができる。
前記のコラーゲンのうち、例えばI型コラーゲン、II型コラーゲン、III型コラーゲン、及びV型コラーゲンは線維型コラーゲンであり、本発明で用いるコラーゲンとしては、線維型コラーゲンが好ましいが、線維型コラーゲンと非線維型コラーゲンとを組み合わせて用いてもよい。
魚類由来コラーゲンを取得する魚の部位も、限定されるものではない。例えば、鱗、皮、骨、軟骨、ひれ、筋肉及び臓器(例えば、浮き袋)等を挙げることができるが、鱗が好ましい。鱗は、魚臭の原因となる脂質が少ないからである。また、魚類の鱗由来のコラーゲンは、細胞との接着性に優れているからである。特に、魚鱗由来のコラーゲンは、分子間の相互作用が強いと考えられ、強度の高い成形体を得ることができる。
また、II型の魚類由来コラーゲンとして、チョウザメ由来コラーゲンを挙げることができる。チョウザメは、チョウザメ亜目(Acipenseroidei)に属し、2科6属27種に分類されている。2つの科はチョウザメ科(2亜科、4属、25種)とヘラチョウザメ科(2属、2種)とに分類される。
リン酸カルシウム結晶に用いることのできるリン酸カルシウムとしては、Ca(H2PO4)2、Ca(H2PO4)2・H2O、CaHPO4、CaHPO4・2H2O、Ca3(PO4)2、Ca3(PO4)2・2H2O、Ca8H2(PO4)6・5H2O、Ca3(PO4)2、Ca10(PO4)6(OH)2、Ca4O(PO4)2、CaP4O11、Ca(PO3)2、Ca2P2O7、等の1群の化合物を挙げることができるが、特には、水酸アパタイト、非晶質リン酸カルシウム、リン酸二水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム水和物、リン酸一水素カルシウム、リン酸一水素カルシウム水和物、リン酸一水素カルシウム水和物、リン酸八カルシウム、又はリン酸三カルシウムが好ましく、水酸アパタイトが最も好ましい。水酸アパタイトは、生体骨の成分の60〜80%を占めるリン酸カルシウムの1種であり、Ca10(PO4)6(OH)2の組成式で示される化合物を基本成分とする。水酸アパタイトのCa成分の一部分は、Sr、Ba、Mg、Fe、Al、Y、La、Na、K、H等から選ばれる1種以上で置換されてもよく、また(PO4)成分の一部分が、VO4、BO3、SO4、CO3、SiO4等から選ばれる1種以上で置換されてもよく、更に、(OH)成分の一部分が、F、Cl、O、CO3等から選ばれる1種以上で置換されてもよい。また、これらの各成分の一部が欠損していてもよい。
上記のリン酸カルシウム結晶として、水酸アパタイトと非晶質リン酸カルシウム、水酸アパタイトとリン酸三カルシウムや、水酸アパタイトとリン酸一水素カルシウムや、水酸アパタイトとリン酸八カルシウムなどの1種以上のリン酸カルシウム結晶を含有していてもよい。
本発明においては、リン酸カルシウム及びコラーゲンを電解質溶液に溶解する。コラーゲン及びリン酸カルシウムは、酸性溶液に溶解するため、酸性の電解質溶液が好ましい。本発明に用いる電解質溶液は、水素イオン、水酸化物イオン、カルシウムイオン及びリン酸イオンを含むものであるが、ベースとなる酸性溶液としては、リン酸溶液、硝酸溶液、硫酸溶液、炭酸溶液、クエン酸溶液、乳酸溶液、又は酢酸溶液を挙げることができる。
リン酸カルシウム及びコラーゲンの溶解量の重量比は、特に限定されるものではないが、好ましくは1:1〜1:100であり、より好ましくは1:3〜1:20であり、最も好ましくは1:10〜1:20である。前記の範囲内であることにより、優れた強度と組成傾斜をもつ複合体を得ることができる。
本発明の製造方法においては、水を電気分解することによって、陰極からリン酸カルシウム結晶及びコラーゲン線維の複合体ゲルを析出させる。図1に示すように、陰極では水に電子が与えられて還元反応が起こり、陽極では水から電子が奪われて酸化反応が起こる。そして、陰極では水酸化物イオンにより塩基性(アルカリ性)となり、陽極では水素イオンにより酸性となる。すなわち、陰極から陽極にかけて、塩基性から酸性へのpHの勾配が形成される。陰極の電解質溶液が塩基性の領域ではリン酸カルシウムの含有量が多い複合体が形成され、陽極に近い酸性の領域ではコラーゲンの含有量が多い複合体が形成されるため、リン酸カルシウム結晶及びコラーゲン線維の組成が傾斜した複合体を得ることができる。
電気分解の条件は、特に限定されず、適宜決定することができるが、定電流での電気分解が好ましい。定電圧で行うと、ゲルの形成に従い抵抗値が上昇して電流値が減少する。この電流値の低下により水酸化物イオンの発生量が減少し、反応効率が著しく悪くなる。
電気分解における電流密度は、組成の傾斜した複合体を得ることができる限りにおいて、限定されるものではないが、例えば、30A/m2以下であり、好ましくは25A/m2以下であり、より好ましくは20A/m2以下であり、更に好ましくは10A/m2以下である。電流密度が低いことにより、容易に複合体の形態を制御することができる。すなわち、電流密度が高すぎると、複合体ゲルの形態が歪むことがある。更に、実施例に示すように電流密度が低い方が、リン酸カルシウム結晶とコラーゲン線維との組成の傾斜率が高い複合体ゲルを得ることができる。従って、電流密度の下限は、特に限定されるものではないが、複合体の析出時間を考慮すると、電流密度は好ましくは1A/m2以上である。
なお、電流密度は、単位面積に垂直な方向に単位時間に流れる電気量(電荷)のことであり、電気量についての流束である。電気導体に電界Eが与えられたときの電流密度Jは、
J=σE
であり、ここで比例定数σは電気伝導率又は導電率であり、単位はS/mである。電気伝導率の逆数ρ=1/σ(Ω・m)は、抵抗率又は固有抵抗である。
本発明の組成傾斜複合体の製造方法は、好ましくは(2)前記析出工程において得られた複合体ゲルを乾燥する工程、を更に含む。
乾燥工程(2)は、複合体ゲルを乾燥し、膜状複合体、又は多孔質複合体を得る工程である。乾燥方法は、特に限定されるものではなく、例えば、自然乾燥、通風乾燥、真空乾燥、減圧乾燥、凍結乾燥等が挙げられる。
なお、乾燥工程の前に、脱塩することが好ましい。脱塩は、前記組成傾斜複合体ゲルを、水混和性有機溶媒濃度を段階的に高めた水混和性有機溶媒と水との混合液に順次浸漬すことによって行うことができる。前記析出工程(1)で得られた組成傾斜複合体ゲルを、水混和性有機溶媒濃度を段階的に高めた水混和性有機溶媒と水との混合液に順次浸漬することにより脱塩する(以下、段階脱塩法と称する)。なお、この脱塩方法では水分も除去することができる。段階脱塩法は、組織切片作成に一般に用いられている手法であり、一例を挙げると、1段回目は水混和性有機溶媒/水が容量比で50/50の混合液(以下、50/50のように表記する)に組成傾斜複合体ゲルを浸漬し、2段回目は70/30、3段階目は90/10、4段階目は100/0に順次浸漬する方法である。なお、水混和性有機溶媒/水の混合液の種類と浸漬時間は適宜設定し、効率的に脱塩することが望ましい。本脱塩においては、組成傾斜複合体ゲル中の水分が水混和性有機溶媒と完全に置換されることが望ましい。
凍結乾燥は、水分を含んだ複合体ゲルを凍結し、真空下(0.1〜3mmHg)で氷を昇華させることによって、乾燥する方法である。凍結乾燥を行うことにより、前記複合体ゲルは、多孔体化し、多孔質複合体となる。凍結乾燥を行うことにより、リン酸カルシウム結晶、コラーゲン線維、及びコラーゲン細線維などを破壊することなく、多孔体化することが可能である。
本発明の組成傾斜複合体は、リン酸カルシウム結晶とコラーゲン線維とを、95:5〜2:98の重量比で含み、リン酸カルシウムとコラーゲンの重量比が連続的に変化する複合体であって、水酸化物イオンよりイオン化傾向が低い陰イオンを実質的に含まないことを特徴とする。
本明細書においては、直方体を用いて説明したが、直方体以外の形態の複合体においても、少なくとも1つの方向の長さの10%〜90%の位置における、コラーゲン線維に対するリン酸カルシウム結晶の重量の連続的な傾斜率が18%以上であることが好ましい。
本実施例では、リン酸水溶液にコラーゲン及び水酸アパタイトを溶解して、組成傾斜複合体を作製した。組成傾斜複合体の作製工程の概略を図4に示す。
(電解質溶液の調整)
0.0127mol/Lのリン酸水溶液に、湿式法により合成した水酸アパタイトを0.10重量%になるように溶解し、pH4.1のカルシウムイオン及びリン酸イオンを含む水溶液を調整した。次いで、ティラピアのうろこから抽出したコラーゲン凍結乾燥物を、前記水溶液に加えて、混合撹拌し、コラーゲンが1.0重量%を含む電解質溶液を作製した。
長さ30mm×高さ10mm×厚さ0.25mmの大きさの白金を電極として用い、電極間距離を3cmとした横型(直方体型)の電気化学反応容器を作製した。作製する複合体ゲルの高さを同じにするために、前記コラーゲン及び水酸アパタイトを含む5.0mLの電解質溶液を反応容器に注入した。白金電極を電源装置と接続し、室温で、電流値が1.0、2.0、4.0mAになるようにそれぞれ印加した。なお、電流密度は、それぞれ6、12、24A/m2である。作製した試料の表面を洗浄するため、超純水に浸漬させて1分間振とうさせた。電気密度6A/m2で作製した複合体ゲルの外観を図5に示す。
本実施例では、多孔質複合体を作製した。
実施例1で得られた複合体ゲルを−20℃にした冷凍庫内で凍結し、凍結乾燥し、氷を昇華させて多孔体を作製した。凍結乾燥した多孔体の外観を図8に示す。
実施例2で作製した多孔質複合体を細かく切断して、メノウ乳鉢で擂り潰した臭化カリウム粉末に、1:100の割合で混合した。フーリエ変換型赤外線吸収分光計による拡散反射法を用い無機物を同定した。バックグラウンドには臭化カリウム粉末を用いた。測定範囲を4000から400cm−1、分解能を4.0cm−1、積算回数を256回として反射スペクトルを測定した。また、比較試料として、湿式法により合成した水酸アパタイトとティラピアのコラーゲンを用いた。測定結果を図9に示す。コラーゲンのアミドI、アミドII、及びアミドIIIに帰属されるピークが検出され、同時にアパタイトのリン酸基に帰属されるピークがそれぞれ検出された。また、アパタイトの格子内に置換した炭酸基のピークも1450cm−1付近に検出された。従って、得られた多孔体は、コラーゲンとアパタイトから構成される複合体であることが分かった。
実施例2で作製した多孔質複合体を、電極に平行に四分割して、それぞれの部位ごとに熱重量・示差熱分析(TG・DTA)を行った。昇温速度は、7℃/分として、600℃まで測定した。基準試料にはアルミナを用いて、大気中で測定した。試料量は、5.0mgとした。図10に、TG曲線の結果の一例を示す。200℃までは吸着水の脱離(15重量%)が観測され、600℃までにコラーゲンの分解と燃焼による減量(73重量%)が観測された。残りの12重量%はアパタイトである。コラーゲンとアパタイト成分の重量比は、6:1となり、電解質溶液中の混合比率10:1と比較して、無機物が多いことが分かった。これは、カルシウムイオンが陰極に泳動したためと考えられる。
実施例2で作製した多孔質複合体(電流密度:24A/m2)のそれぞれの電極側における多孔構造を走査型電子顕微鏡により観察した。試料を、白金で約40nmだけコーティングした。観察は、加速電圧20kVで、作動距離は10mmで行った。図12に形態観察の像を示す。陰極側では孔径が小さく、陽極側では孔径が大きかった。これは、コラーゲンの密度が陰極側で高いことを示唆していた。熱分析の結果とあわせると、陰極側ではコラーゲンやアパタイトの密度が高いことが予測される。
本実施例では、架橋した多孔質複合体を作製し、電子顕微鏡で観察した。
実施例1で得られた複合体ゲル(電流密度6A/m2及び24A/m2)を超純水で1分間浸振とう後、水溶性カルボジイミドを1.5重量%溶解させた50%エタノールに2時間だけ振とうさせてコラーゲンを架橋させた。続いて、70%エタノール、90%エタノールに1時間振とうさせ、さらに90%エタノールに30分間だけ、溶媒を置換して3回振とうさせた。最後にt−ブタノールに置換させて、0℃で凍結・凍結乾燥を行った。得られた多孔質複合体を陰極側と陽極側で、電極に対して垂直に切断し、各部位を2.5nmだけオスミニウムプラズマコートを行った。フィールドエミッション型走査型電子顕微鏡により観察を行った。図13に各部位での微細構造を示す。いずれの試料でもコラーゲン線維が観測された。また、小さな結晶がコラーゲン線維に絡まり存在していることが分かった。
本実施例では、一方向性連通多孔質複合体を作製した。
実施例1で得られた複合体ゲル(電流密度12A/m2及び6A/m2)の底面をペルチェ素子の上におき、−20℃で底面のみを凍結させたのち、凍結乾燥により氷を昇華させて一方向性連通多孔体を作製した。作製した多孔体を電極に平行に切断し、多孔構造を観察した。顕微鏡写真を図14に示す。孔が上下につながった一方向に整列した孔が観測された。
本実施例では、円柱型電気化学反応容器を用いて、複合体ゲルを作製した。
直径30mm×厚さ0.25mmの大きさの白金を電極として用い、電極間距離を20mmとした、縦型の直径25mm×高さ20mmの電気化学反応容器を作製した。実施例1で作製したコラーゲンを含む電解質溶液を10mL反応容器に注入した。電流密度を6、12、又は24A/m2として電気分解を行った。得られた複合体ゲルは、超純水中で10分間振とうさせて、洗浄した。
実施例5で作製した複合体ゲルの粘弾性、貯蔵弾性率、損失弾性率、tanδを算出した。図15に電流密度とtanδ及び貯蔵弾性率の変化を示す。電流密度を低くすると、tanδの値が小さくなり、すなわち弾性体になることが分かる。また、貯蔵弾性率は、電流密度を大きくすると高くなる傾向が割ることが分かった。
本実施例においては、円筒形容器を用いて円柱状の複合体ゲルを作製した。
実施例1で作製したコラーゲンを含む電解質溶液を円筒形の容器に加え、直径0.5mmで長さ2.5cmの白金線を液面に垂直に差し込み、周りにメッシュ状の白金を円筒形容器の内壁に沿うように張り付けて電気化学反応容器を作製した。その後、ワニ口クリップを用いて白金電極を電源と接続した。白金線を陰極に、白金メッシュを陽極にして、4mAの一定電流を40分間印加した。作製した複合ゲルの写真を図16に示す。
本実施例では、管状の複合体(膜状複合体)を作製した。
実施例6得られた複合体ゲルから電極を抜き、中心に棒を差し込み、エタノールシリーズにて溶媒を脱水・置換した後、さらに室温で乾燥させ、それをリン酸緩衝溶液に浸漬させると、図17に示すような、直径2mmの管状の複合体(膜状複合体)が作製できた。
白金線を陽極とし、白金メッシュを陰極とし、電流値を7mAにした以外は、実施例6の操作を繰り返して、複合体ゲルを作製した。作製した複合体ゲルの外観を図18に示す。直径約2cmの複合ゲルが得られた。このように電気化学反応を利用することで、任意の形状にコラーゲンを含む複合ゲルが簡便に作製できることが分かった。
本実施例では、渦巻き状の複合体ゲルを作製した。
実施例1で作製したコラーゲンを含む電解質溶液を円筒形の容器に加え、渦巻き状に白金線を整形して電極とし、この対抗電極として白金箔を用いた。白金線を陰極に、白金箔を陽極にして、6mAの一定電流を30分間印加した。図19に、電極の位置関係と析出させた複合ゲルの外観を示す。このように、電極の形状に応じて形態を制御できることが分かった。
本比較例では、塩酸溶液に水酸アパタイト及びコラーゲンを溶解して複合体の作製を行った。
(電解質溶液の調整)
湿式法により合成した水酸アパタイトを0.1重量%になるように、塩酸水溶液に溶解させ、pH3.0の水溶液を調整した。次いで、ティラピアのうろこから抽出したコラーゲン凍結乾燥物を、調整した水溶液に加えてよく混合撹拌して、コラーゲンが1.0重量%を含む電解質溶液を作製した。
実施例1で用いた電気化学反応容器を用い、塩酸を含む電解質溶液を10mL反応容器に注入した。印加した電流密度は、22A/m2であった。得られた複合体の写真を図20に示す。電気分解で泡が発生し、形態を制御することができなかった。
また、得られた複合体を用いて粘弾性試験を実施した。この結果、貯蔵弾性率は3.5KPaであり、塩酸を用いることで貯蔵粘弾性率が優位に低いことが分かった。これは、電流値を印加する際に、泡が発生し、コラーゲンやアパタイトの析出状況が変化するためと考えられる。
Claims (8)
- (1)リン酸カルシウム及びコラーゲンが溶解され、水素イオン、水酸化物イオン、カルシウムイオン及びリン酸イオンを含み、そして水酸化物イオンよりイオン化傾向が低い陰イオンを実質的に含まない電解質溶液において、水を電気分解することにより、リン酸カルシウム結晶及びコラーゲン線維の複合体ゲルを析出させる工程を含む、組成傾斜複合体の製造方法。
- (2)前記析出工程において得られた複合体ゲルを乾燥する工程、を更に含む、請求項1に記載の組成傾斜複合体の製造方法。
- 前記リン酸カルシウムが水酸アパタイト、非晶質リン酸カルシウム、リン酸二水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム水和物、リン酸一水素カルシウム、リン酸一水素カルシウム水和物、リン酸八カルシウム、及びリン酸三カルシウムからなる群から選択される少なくとも1種のリン酸カルシウムである、請求項1又は2に記載の組成傾斜複合体の製造方法。
- 前記電解質溶液のpHが3.8以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成傾斜複合体の製造方法。
- リン酸カルシウム結晶とコラーゲン線維とを、95:5〜2:98の重量比で含み、リン酸カルシウムとコラーゲンの重量比が連続的に変化する複合体であって、水酸化物イオンよりイオン化傾向が低い陰イオンを実質的に含まないことを特徴とする組成傾斜複合体。
- 前記複合体の少なくとも1つの方向の長さの10%〜90%の位置における、コラーゲン線維に対するリン酸カルシウム結晶の重量の連続的な傾斜率が、18%以上である請求項5に記載の組成傾斜複合体。
- 複合体ゲル、多孔質複合体、又は膜状複合体である、請求項5又は6に記載の組成傾斜複合体。
- 前記リン酸カルシウムが水酸アパタイト、非晶質リン酸カルシウム、リン酸二水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム水和物、リン酸一水素カルシウム、リン酸一水素カルシウム水和物、リン酸八カルシウム、及びリン酸三カルシウムからなる群から選択される少なくとも1種のリン酸カルシウムである、請求項5〜7のいずれか一項に記載の組成傾斜複合体。
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