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JP2018123091A - エストロゲン様作用剤 - Google Patents

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Ikuyo Sakaguchi
育代 坂口
有梨江 河田
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Abstract

【課題】新規なエストロゲン様作用剤を提供する。【解決手段】カリンの果実から水、エタノール、多価アルコールまたはそれらの2種以上の混合物を用いて抽出されたカリン抽出物を有効成分として含む、エストロゲン様作用剤。カリンの果肉から水、エタノール、多価アルコールまたはそれらの2種以上の混合物を用いて抽出されたカリン抽出物を有効成分として含む、エストロゲン様作用剤。ガロカテキンおよび没食子酸の少なくともいずれかを有効成分として含む、エストロゲン様作用剤。【選択図】なし

Description

本発明は、カリン抽出物を有効成分として含むエストロゲン様作用剤に関する。
カリン(Pseudocydonia sinensis)はバラ科の植物であり、近年、日本において、カリンに関する様々な研究がなされ、健康食品および化粧品の分野において薬理効果を示す製品が開発されている。
カリン抽出物に関して、たとえば特開平3−127714号公報(特許文献1)には肌荒れ防止または改善効果があること、特開平3−188008号公報(特許文献2)には皮膚賦活効果やニキビ改善効果があること、特開平8−119843号公報(特許文献3)にはメラニン産生抑制作用があること、特開2000−136146号公報(特許文献4)にはセリンプロテアーゼ活性阻害作用があること、特開2003−335648号公報(特許文献5)にはシステインプロテアーゼ活性阻害作用があること、特開平4−124140号公報(特許文献6)にはアンジオテンシン変換酵素の阻害作用があること、特表2012−532098号公報(特許文献7)には脂肪細胞分化誘導作用があること、特表2009−0523785号公報(特許文献8)にはタイプIプロコラーゲンの生合成促進効果があることがそれぞれ記載されている。
このようにカリンの抽出物は、様々な酵素活性阻害作用や肌荒れ防止・改善作用、皮膚賦活効果、ニキビ改善効果およびメラニン産生抑制作用を有することが知られている。
また、黄雪丹ら、「カリン(Pseudocydonia sinensis)MeOH抽出物のエストロゲン様作用」、日本生薬学会年会講演要旨集59,230,2012(非特許文献1)には、カリンのMeOH(メタノール)抽出物にエストロゲン様作用があることが報告されている。しかしながら、メタノール以外の抽出溶媒を用いたカリンの抽出物およびその成分がエストロゲン様作用を有することについてはこれまで知られていない。一般的に、生薬は用いる抽出溶媒によって抽出できる成分およびその含有量などが異なることが知られている。
ここで、エストロゲンは、卵胞ホルモンまたは女性ホルモンとも呼ばれ、発情ホルモンに特有な生物学的作用をもつ天然物質あるいは合成物質の総称を表す用語として用いられている。一般には、エストロン、エストラジオール、エストリオールが知られており、特にエストラジオールは哺乳類に普通にみられる卵胞ホルモンのうち最も有効なものであり、卵巣、胎盤、睾丸、副腎皮質などで生成される。また、エストロゲンは、ステロイドホルモンの一種であり、その受容体を介して生理作用を示し、その受容体は生殖器や乳腺のみならず全身の細胞に存在し、その働きは多岐に渡っている。
近年、特開2012−158574号公報(特許文献9)および特開2007−191452号公報(特許文献10)に開示されているように、ホルモンであるエストロゲンよりも安全なエストロゲン様作用を有する植物の抽出物を用いて女性ホルモンバランスを調整することにより、それぞれ、骨粗鬆症、婦人科疾患などの予防・治療、皮膚の老化防止を試みる提案がなされている。一般的には、大豆のイソフラボンが女性ホルモン様物質として知られており、イソフラボンを単独で高含有する健康食品および化粧品の開発が行われている。
しかし、優れた物質として特定成分のみを大量摂取することは化学合成医薬品と同様の副作用が生じる可能性があり得る。また、これ以外に植物由来のエストロゲン様物質は幾つか存在し、女性ホルモンバランスを調整することにより、それぞれ骨粗鬆症、婦人科疾患などの予防・治療、皮膚の老化防止を試みる提案がなされている。しかしながら、安定して十分な効果を得られるかが懸念されている。
上述した特許文献に記載の抽出物においては、安定して十分な効果を得られるものがないのが現状であり、これまでもエストロゲン様作用を有する数多くの植物の抽出物などが報告されてきたが、メタノール以外の抽出溶媒を用いたカリン抽出物およびその成分についてはエストロゲン様作用に関する報告例はない。
特開平3−127714号公報 特開平3−188008号公報 特開平8−119843号公報 特開2000−136146号公報 特開2003−335648号公報 特開平4−124140号公報 特表2012−532098号公報 特表2009−0523785号公報 特開2012−158574号公報 特開2007−191452号公報
黄雪丹ら、「カリン(Pseudocydonia sinensis)MeOH抽出物のエストロゲン様作用」、日本生薬学会年会講演要旨集59,230,2012 大久保智子ら、「ヒト乳がん由来MCF−7細胞を用いた食品添加物等の内分泌かく乱作用の検索とBHA、OPPを中心とした機構の解析」、薬学雑誌、123(6)443−452(2003) Ke Wang et al.,「Investigation of Gallic Acid Induced Anticancer Effect in Human Breast Carcinoma MCF−7 Cells」,J Biochem Molecular Toxicology,Volume 28,2014,p387−393 Yukihiro Kushima et al.,「Inhibitory Effect of (−)−Epigallocatechin and (−)−Epigallocatechin Gallate against Heregulin β1−Induced Migration/Invasaion of the MCF−7 Breast Carcinoma Cell Line」,Biol.Pharm.Bull.32(5)899−904(2009)
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、新規なエストロゲン様作用剤を提供することである。
本発明のエストロゲン様作用剤は、カリンの果実から水、エタノール、多価アルコールまたはそれらの2種以上の混合物を用いて抽出されたカリン抽出物を有効成分として含むことを特徴とする(以下、前記カリン抽出物を含むエストロゲン様作用剤を「第1のエストロゲン様作用剤」と呼称する。)。
また本発明のエストロゲン様作用剤は、カリンの果肉から水、エタノール、多価アルコールまたはそれらの2種以上の混合物を用いて抽出されたカリン抽出物を有効成分として含むことを特徴とする。この場合、本発明のエストロゲン様作用剤は、カリンの果肉から水を用いて抽出されたカリン抽出物を0.0001〜0.1%(w/w)の固形分濃度で含むことが好ましい。
本発明はまた、ガロカテキンおよび没食子酸の少なくともいずれかを有効成分として含む、エストロゲン様作用剤についても提供する(以下、ガロカテキンおよび没食子酸の少なくともいずれかを含むエストロゲン様作用剤を「第2のエストロゲン様作用剤」と呼称する。)。この場合、本発明のエストロゲン様作用剤は、ガロカテキンを0.00005〜0.005%(w/w)の濃度で含むことが好ましく、没食子酸を0.00001〜0.001%(w/w)の濃度で含むことが好ましい。
本発明によれば、低濃度でエストロゲン様作用を示す、エストロゲン様作用剤、化粧品および皮膚外用剤を提供することができる。
(第1のエストロゲン様作用剤)
本発明の第1のエストロゲン様作用剤は、バラ科の植物であるカリン(Pseudocydonia sinensis)の果実から水、エタノール、多価アルコールまたはそれらの2種以上の混合物を用いて抽出されたカリン抽出物を有効成分として含む。ここで、「果実」は、果肉に種子を含んだ状態を指すが、より高いエストロゲン様作用を示すことから、本発明の第1のエストロゲン様作用剤においては、カリンの果肉(種子を含まない)から水、エタノール、多価アルコールまたはそれらの2種以上の混合物を用いて抽出されたカリン抽出物を有効成分として含むことが好ましい。
抽出は、採取したカリンの果実または果肉をそのままあるいは乾燥後、必要に応じて切断、粉砕した後に行う。抽出方法も特に制限されるものではなく、常法に従い、室温または加温下にて抽出すればよく、加圧下にて抽出してもよい。
本発明において、抽出溶媒としては、水、エタノール、多価アルコールまたはそれらの2種以上の混合物が用いられる。多価アルコールは、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ペンタンジオール、プロパンジオール、オクタンジオール、グリセリン、ポリグリセリンなどが挙げられる。多価アルコールは含水多価アルコールであってもよい。なお、混合物は、2種以上の多価アルコールの混合物であっても勿論よい。
本発明の第1のエストロゲン様作用剤において、カリン抽出物の固形分濃度は特に制限されないが、より顕著にエストロゲン様作用を奏することから、カリンの果肉から水を用いて抽出されたカリン抽出物である場合には、固形分濃度は0.0001〜0.1%(w/w)の範囲内であることが好ましい。
本発明の第1のエストロゲン様作用剤において、カリン抽出物は、抽出後に、カリン抽出物および抽出溶媒を含む液を芳香族系合成吸着樹脂で処理したものであってもよい。芳香族系合成吸着樹脂としては、たとえば、スチレン−ベンゼン系の樹脂が挙げられ、ダイヤイオン(登録商標)HP−20(三菱化学株式会社製)、ダイヤイオン(登録商標)HP−21(三菱化学株式会社製)などの市販品を好適に用いることができる。
上記芳香族系合成吸着樹脂を用いてカリン抽出物および抽出溶媒を含む液を処理する方法は、特に制限されないが、たとえば、カリン抽出物および抽出溶媒を含む液を芳香族系合成吸着樹脂に接触させて、カリン抽出物を芳香族系合成吸着樹脂に吸着させ、芳香族系合成吸着樹脂に吸着させたカリン抽出物を溶出させる方法などが挙げられる。具体的に、カリン抽出物および抽出溶媒を含む液中のカリン抽出物を芳香族系合成吸着樹脂に吸着させるには、芳香族系合成吸着樹脂を充填したカラムに1〜99%、好ましくは10〜90%、より好ましくは10〜40%のメタノール水溶液を十分に通液した後、カリン抽出物および抽出溶媒を含む液を通液させればよい。また、樹脂に吸着させたカリン抽出物を溶出させるには、吸着したときに用いたメタノール濃度よりもメタノール濃度が高い2〜100%、好ましくは50〜100%メタノール水溶液をカラムに通液させればよい。
本発明におけるカリン抽出物は、低濃度でエストロゲン様作用を示すと考えられる。本発明におけるカリン抽出物は、そのまま用いることもできるが、通例、各種の担体などとともに組成物として用いられ、化粧品、皮膚外用剤(医薬品、医薬部外品)として提供できる。本発明はこのように、本発明の第1のエストロゲン様作用剤を含む化粧品、皮膚外用剤についても提供する。本発明の化粧品、皮膚外用剤において、その剤形も制限されるものではなく、皮膚に適用可能な剤形であればよく、液剤、軟膏剤、硬膏剤、乳液、ローション剤、パック剤などが例示される。その配合量は、通常、製剤中0.00001%(w/w)以上、好ましくは0.0001〜10%(w/w)である。また、本発明の第1のエストロゲン様作用剤は、他の効果をもつ原料、たとえば保湿剤、美白剤、紫外線防御剤などと併用することが可能である。
(第2のエストロゲン様作用剤)
上述の第1のエストロゲン様作用剤において有効成分として含まれるカリン抽出物には、その成分としてガロカテキン、没食子酸が含まれると考えられる。しかしながら、たとえば大久保智子ら、「ヒト乳がん由来MCF−7細胞を用いた食品添加物等の内分泌かく乱作用の検索とBHA、OPPを中心とした機構の解析」、薬学雑誌、123(6)443−452(2003)(非特許文献2)の第447頁のTable 2には、エストロゲン様作用を示さない化学物質(Nonestrogenic Chemicals)として、カテキン(Catechin)、没食子酸(Gallic acid)が挙げられている。また、Ke Wang et al.,「Investigation of Gallic Acid Induced Anticancer Effect in Human Breast Carcinoma MCF−7 Cells」,J Biochem Molecular Toxicology,Volume 28,2014,p387−393(非特許文献3)のFIGURE 1には、没食子酸(Gallic acid:GA)がヒト由来乳癌細胞由来MCF−7細胞の増殖を顕著に阻害したことが記載されている。さらにYukihiro Kushima et al.,「Inhibitory Effect of (−)−Epigallocatechin and (−)−Epigallocatechin Gallate against Heregulin β1−Induced Migration/Invasaion of the MCF−7 Breast Carcinoma Cell Line」,Biol.Pharm.Bull.32(5)899−904(2009)(非特許文献4)のFig.1には、エピガロカテキン(epigallocatechin:EGC)がヒト由来乳癌細胞由来MCF−7細胞の細胞生存率を低下させたことが記載されている。
このように従来、ガロカテキン、没食子酸は、エストロゲン様作用を示さないと考えられていた。しかしながら、後述する実施例で立証するように、本発明者らは、従来の知見に反し、ガロカテキン、没食子酸がエストロゲン様作用を示すことを見出した。すなわち、本発明の第2のエストロゲン様作用剤は、ガロカテキンおよび没食子酸の少なくともいずれかを有効成分として含むことを特徴とする。
本発明の第2のエストロゲン様作用剤において、ガロカテキンの濃度は特に制限されないが、より顕著にエストロゲン様作用を奏することから、0.00005〜0.005%(w/w)の範囲内であることが好ましい。
また本発明の第2のエストロゲン様作用剤において、没食子酸の濃度についても特に制限されるものではないが、より顕著にエストロゲン様作用を奏することから、0.00001〜0.001%(w/w)の範囲内であることが好ましい。
本発明の第2のエストロゲン様作用剤において、有効成分であるガロカテキンおよび没食子酸の少なくともいずれかは、上述した第1のエストロゲン様作用剤におけるカリン抽出物と同様にそのまま用いることもできるが、通例、各種の担体などとともに組成物として用いられ、化粧品、皮膚外用剤(医薬品、医薬部外品)として提供できる。本発明はこのように、本発明の第2のエストロゲン様作用剤を含む化粧品、皮膚外用剤についても提供する。この場合も、上述した本発明の第1のエストロゲン様作用剤を用いた化粧品、皮膚外用剤と同様に、その剤形も制限されるものではなく、皮膚に適用可能な剤形であればよく、他の効果をもつ原料、たとえば保湿剤、美白剤、紫外線防御剤などと併用してもよい。
以下に実施例を挙げて、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>
採取したカリンの果実から選別された品質良好なカリン果実を果肉と種子の部分に分けた後、日蔭で乾燥させた。次に、カリンの果肉に、質量比で30倍量の精製水(抽出溶媒)を加えた後、80〜90℃で50分間加熱した。常温まで冷却した、カリン抽出物および抽出溶媒を含む液を、濾過布を用いて濾過した後、水を完全に除去して粉末固体状態のカリン抽出物(カリン果肉からの水抽出物)を得た(収率:15〜45%)。1% FBS(チャコール・デキストラン処理)、1mM ピルビン酸ナトリウムおよび1mM 非必須アミノ酸を含有するDMEM(ダルベッコ・フォークト変法イーグル最小必須培地)、フェノールレッド除去)を用い、固形分濃度がそれぞれ0.0001%(w/w)、0.0005%(w/w)、0.001%(w/w)、0.005%(w/w)、0.01%(w/w)のサンプルを調製し、後述するエストロゲン様作用の測定に供した。
<実施例2>
採取したカリンの果実から選別された品質良好なカリン果実をそのまま日蔭で乾燥させた。次に、カリンの果実(種子を含む)に、質量比で30倍量の精製水(抽出溶媒)を加えた後、80〜90℃で50分間加熱した。常温まで冷却した、カリン抽出物および抽出溶媒を含む液を、濾過布を用いて濾過した後、水を完全に除去して粉末固体状態のカリン抽出物(カリン果実からの水抽出物)を得た(収率:15〜17%)。1% FBS(チャコール・デキストラン処理)、1mM ピルビン酸ナトリウムおよび1mM 非必須アミノ酸を含有するDMEMを用い、固形分濃度がそれぞれ0.0005%(w/w)、0.001%(w/w)、0.005%(w/w)、0.01%(w/w)、0.05%(w/w)のサンプルを調製し、後述するエストロゲン様作用の測定に供した。
<実施例3>
採取したカリンの果実から選別された品質良好なカリン果実をそのまま日蔭で乾燥させた。次に、カリンの果実(種子を含む)に、質量比で100倍量のエタノール(抽出溶媒)を加えた後、70〜80℃で30分間加熱した。常温まで冷却した、カリン抽出物および抽出溶媒を含む液を、濾過布を用いて濾過した後、残留分を回収し、上述の操作をもう一度繰り返して、濾過布を用いて濾過した後、濾液を混合し、エタノールを完全に除去して粉末固体状態のカリン抽出物(カリン果実からのエタノール抽出物)を得た(収率:20〜45%)。1% FBS(チャコール・デキストラン処理)、1mM ピルビン酸ナトリウムおよび1mM 非必須アミノ酸を含有するDMEMを用い、固形分濃度がそれぞれ0.0001%(w/w)、0.0005%(w/w)、0.001%(w/w)、0.005%(w/w)、0.01%(w/w)のサンプルを調製し、後述するエストロゲン様作用の測定に供した。
<実施例4>
実施例1で得られたカリン抽出物(カリン果肉からの水抽出物)をダイヤイオン(登録商標)HP−20(三菱化学株式会社製)と30%メタノール水溶液を用いて吸着および脱着を行い、ポリフェノール類を含む溶出液を得た(ポリフェノール画分)。溶出液から溶媒を除去した後、真空乾燥して粉末固体状態の抽出物を収得した(収率:4〜9%)。1% FBS(チャコール・デキストラン処理)、1mM ピルビン酸ナトリウムおよび1mM 非必須アミノ酸を含有するDMEMを用い、固形分濃度がそれぞれ0.0014%(w/w)、0.0071%(w/w)、0.014%(w/w)、0.071%(w/w)のサンプルを調製し、後述するエストロゲン様作用の測定に供した。
<実施例5>
実施例1で得られたカリン抽出物(カリン果肉からの水抽出物)をダイヤイオン(登録商標)HP−20(三菱化学株式会社製)と50%メタノール水溶液を用いて吸着および脱着を行い、ポリフェノール類を含む溶出液を得た(ポリフェノール画分)。溶出液から溶媒を除去した後、真空乾燥して粉末固体状態の抽出物を収得した(収率:5〜10%)。1% FBS(チャコール・デキストラン処理)、1mM ピルビン酸ナトリウムおよび1mM 非必須アミノ酸を含有するDMEMを用い、固形分濃度がそれぞれ0.0011%(w/w)、0.0056%(w/w)、0.011%(w/w)のサンプルを調製し、後述するエストロゲン様作用の測定に供した。
<実施例6>
ガロカテキン((−)−Gallocatechin、和光純薬工業(株)製)を、1% FBS(チャコール・デキストラン処理)、1mM ピルビン酸ナトリウムおよび1mM 非必須アミノ酸を含有するDMEMを用い、濃度がそれぞれ0.0005%(w/w)、0.001%(w/w)、0.005%(w/w)のサンプルを調製し、後述するエストロゲン様作用の測定に供した。
<実施例7>
没食子酸一水和物(没食子酸一水和物、和光純薬工業(株)製)を、1% FBS(チャコール・デキストラン処理)、1mM ピルビン酸ナトリウムおよび1mM 非必須アミノ酸を含有するDMEMを用い、濃度がそれぞれ0.0001%(w/w)、0.0005%(w/w)、0.001%(w/w)のサンプルを調製し、後述するエストロゲン様作用の測定に供した。
<参考例>
17β−エストラジオール(β−Estradiol、sigma−aldrich社製)を、1% FBS(チャコール・デキストラン処理)、1mM ピルビン酸ナトリウムおよび1mM 非必須アミノ酸を含有するDMEMを用い、濃度が0.00027%(w/w)のサンプルを調製し、後述するエストロゲン様作用の測定に供した。
(試験例)
〔エストロゲン様作用の測定〕
エストロゲン様作用は、ヒト由来乳癌細胞由来MCF−7細胞(JCRB0134、ヒューマンサイエンス研究資源バンクより入手)を1% FBS(チャコール・デキストラン処理)、1mM ピルビン酸ナトリウムおよび1mM 非必須アミノ酸を含有するDMEMを用いて、1×10個/mlの細胞密度で浮遊させた細胞懸濁培地100μlを96穴培養プレートに播種した。24時間培養後、実施例1〜7、参考例で調製した各サンプル100μlを96穴培養プレートに添加した。6日間培養後、MTT還元法にて得られた着色溶液を分光光度計で吸光度を測定し、生細胞数の測定を行った。エストロゲン様作用は、以下のように算出した。
エストロゲン様作用(%)=A/B×100
(A:サンプル添加の場合の吸光度、B:サンプル無添加の場合の吸光度)
(結果)
結果を表1に示す。
Figure 2018123091
表1に示すようにカリン果肉・果実からの水抽出物、エタノール抽出物およびその成分である没食子酸、ガロカテキンは濃度依存的に高いエストロゲン様作用活性を有することが明らかとなった。

Claims (6)

  1. カリンの果実から水、エタノール、多価アルコールまたはそれらの2種以上の混合物を用いて抽出されたカリン抽出物を有効成分として含む、エストロゲン様作用剤。
  2. カリンの果肉から水、エタノール、多価アルコールまたはそれらの2種以上の混合物を用いて抽出されたカリン抽出物を有効成分として含む、エストロゲン様作用剤。
  3. カリンの果肉から水を用いて抽出されたカリン抽出物を0.0001〜0.1%(w/w)の固形分濃度で含む、請求項2に記載のエストロゲン様作用剤。
  4. ガロカテキンおよび没食子酸の少なくともいずれかを有効成分として含む、エストロゲン様作用剤。
  5. ガロカテキンを0.00005〜0.005%(w/w)の濃度で含む、請求項4に記載のエストロゲン様作用剤。
  6. 没食子酸を0.00001〜0.001%(w/w)の濃度で含む、請求項4に記載のエストロゲン様作用剤。
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