JP2018196930A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノズル開口の高密度化を実現し、圧力発生室及びノズル連通路を区画する隔壁同士の接着強度が向上した液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供する。【解決手段】複数の圧力発生室12が並設された流路形成基板10と、流路形成基板10に接合され、液体を吐出するノズル開口21と圧力発生室12とに連通した複数のノズル連通路16を有する連通板15とを備え、ノズル連通路16のそれぞれは、圧力発生室12が並設された第1の方向Xの幅であって、流路形成基板10と連通板15とが積層された第3の方向Zにおいて異なる深さに位置する第1の幅W1及び第2の幅W2を有し、第2の幅W2は、第1の幅W1よりも圧力発生室12側に位置し、第1の幅W1よりも狭い。【選択図】図4
Description
本発明は、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関し、特に液体としてインクを噴射するインクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
液体を噴射する液体噴射ヘッドの代表例であるインクジェット式記録ヘッドとしては、複数の圧力発生室が形成された流路形成基板と、ノズル開口が設けられたノズルプレートと、圧力発生室に圧力を付与する圧電素子などの圧力発生手段とを備え、圧力発生手段により圧力発生室内のインクに圧力変化を生じさせてノズル開口からインク滴を吐出させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された流路形成基板は、圧力発生室をノズル開口に連通させるノズル連通路と、圧力発生室とが一体的に形成されている。このような構成の流路形成基板は、製造上の制約などの要因により、ノズル連通路及び圧力発生室の間隔を狭くして高密度化を実現することが難しい。
高密度化を実現するために、圧力発生室とノズル連通路とを別部材に形成する構成がある。具体的には、流路形成基板には圧力発生室を形成し、流路形成基板に接合される連通板には厚さ方向に貫通したノズル連通路を形成する。そして、これらの流路形成基板とノズル連通路とを接着剤で接着することで、圧力発生室とノズル連通路とを連通させる。このような構成では、上述した製造上の制約がなく、複数のノズル連通路同士の間隔、及び複数の圧力発生室同士の間隔を狭くできるので、高密度化を実現することができる。
上述した構成において、連通板における隣り合うノズル連通路を区画する隔壁を第2の隔壁とし、流路形成基板における圧力発生室を区画する隔壁を第1の隔壁とする。第1の隔壁の下面(連通板側の底面)を、第2の隔壁の上面(流路形成板側の上面)に接着させることで、圧力発生室とノズル連通路とが連通し、他の圧力発生室やノズル連通路とは区画される。
しかしながら、高密度化を実現することで、第1の隔壁及び第2の隔壁の幅は狭くなるため、第1の隔壁が第2の隔壁に対してずれて接着される可能性がある。例えば、第1の隔壁の一部がノズル連通路内にはみ出すようにして、第2の隔壁に接着されてしまう。このように不完全に第1の隔壁と第2の隔壁とが接着されると、接着強度が低下するため、隣り合う圧力発生室及びノズル連通路の間でインクが流通してしまう虞がある。また、第1の隔壁の下面に転写した接着剤がノズル連通路内に露出することになるため、その接着剤が脱離し、ノズル開口が目詰まりする原因となりうる。
なお、このような事情はインクジェット式記録ヘッドに限定されず、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、ノズル開口の高密度化を実現し、圧力発生室及びノズル連通路を区画する隔壁同士の接着強度が向上した液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、複数の圧力発生室が並設された流路形成基板と、前記流路形成基板に接合され、液体を吐出するノズル開口と前記圧力発生室とに連通した複数のノズル連通路を有する連通板とを備え、前記ノズル連通路のそれぞれは、前記圧力発生室が並設された並設方向の幅であって、前記流路形成基板と前記連通板とが積層された積層方向において異なる深さに位置する第1の幅及び第2の幅を有し、前記第2の幅は、前記第1の幅よりも前記圧力発生室側に位置し、前記第1の幅よりも狭いことを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、圧力発生室を有する流路形成基板と、ノズル連通路を有する連通板とを個別に形成することで高密度化を実現するとともに、圧力発生室を区画する隔壁とノズル連通路を区画する隔壁との接着強度を向上させることができる。そして、隣り合うノズル連通路間の液体の漏れや、ノズル開口の目詰まりの発生を抑制して、信頼性が向上した液体噴射ヘッドが提供される。
また、前記第2の幅は、前記ノズル連通路のうち前記圧力発生室側の開口の幅であることが好ましい。これによれば、より確実に圧力発生室を区画する隔壁とノズル連通路を区画する隔壁との接着強度を向上させることができる。
また、前記連通板の前記流路形成基板とは反対側に接合され、前記ノズル開口を有するノズルプレートを備え、前記第1の幅は、前記ノズル連通路のうち前記ノズル開口側の開口の幅であることが好ましい。これによれば、ノズル連通路において液体がノズル開口の近傍で増粘し、目詰まりすることを抑制することができる。
また、前記流路形成基板は、前記圧力発生室を区画する第1の隔壁を有し、前記連通板は、前記ノズル連通路を区画する第2の隔壁を有し、前記並設方向において、前記第2の隔壁の幅は、前記第1の隔壁の幅よりも広いことが好ましい。これによれば、圧力発生室を区画する隔壁とノズル連通路を区画する隔壁との接着強度を向上させることができる。
また、前記ノズル連通路は、前記ノズル開口側から前記圧力発生室側に向かい幅が狭くなるテーパー状に形成されていることが好ましい。これによれば、液体中の気泡がノズル連通路に滞留することを抑制し、気泡による液体の噴射不良を抑制することができる。
また、前記ノズル連通路は、前記ノズル開口側から前記圧力発生室側に向かい幅が狭くなる段差を一つ以上有することが好ましい。これによれば、連通板は、目標とする第1の幅及び第2の幅を有するノズル連通路を形成しやすいものとなり、より柔軟に高密度化を実現することができる。
本発明の他の態様は、複数の圧力発生室が並設された流路形成基板と、前記流路形成基板に接合され、液体を吐出するノズル開口と前記圧力発生室とに連通した複数のノズル連通路を有する連通板とを備え、前記連通板は、前記ノズル連通路を区画する隔壁を有し、前記隔壁は、前記圧力発生室が並設された並設方向の幅であって、前記流路形成基板と前記連通板とが積層された積層方向において異なる深さに位置する第3の幅及び第4の幅を有し、前記第4の幅は、前記第3の幅よりも前記圧力発生室側に位置し、前記第3の幅よりも広いことを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、圧力発生室を有する流路形成基板と、ノズル連通路を有する連通板とを個別に形成することで高密度化を実現するとともに、圧力発生室を区画する隔壁とノズル連通路を区画する隔壁との接着強度を向上させることができる。そして、隣り合うノズル連通路間の液体の漏れや、ノズル開口の目詰まりの発生を抑制して、信頼性が向上した液体噴射ヘッドが提供される。
本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、圧力発生室を有する流路形成基板と、ノズル連通路を有する連通板とを個別に形成することで高密度化を実現するとともに、圧力発生室を区画する隔壁とノズル連通路を区画する隔壁との接着強度を向上させることができる。そして、隣り合うノズル連通路間の液体の漏れや、ノズル開口の目詰まりの発生を抑制して、信頼性が向上した液体噴射装置が提供される。
〈実施形態1〉
本発明の一実施形態について詳細に説明する。本実施形態では、液体噴射ヘッドの一例としてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドともいう)について説明する。
本発明の一実施形態について詳細に説明する。本実施形態では、液体噴射ヘッドの一例としてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドともいう)について説明する。
図1は本実施形態に係る記録ヘッドの分解斜視図であり、図2は記録ヘッドの流路形成基板の平面図であり、図3は図2のA−A′線断面図であり、図4は図2のB−B′線断面図である。
記録ヘッド1を構成する流路形成基板10には、複数の圧力発生室12が並設されている。具体的には、流路形成基板10を一方面側から異方性エッチングすることにより、複数の第1の隔壁11によって区画された圧力発生室12が並設されている。圧力発生室12が並設される方向は、インクを吐出する複数のノズル開口21が並設される方向に沿っている。以降、この方向を圧力発生室12の並設方向、又は第1の方向Xと称する。また、流路形成基板10には、圧力発生室12が第1の方向Xに並設された列が複数列、本実施形態では、2列設けられている。この圧力発生室12の列が複数列設された列設方向を、以降、第2の方向Yと称する。さらに、第1の方向X及び第2の方向Yの両方に直交する方向を第3の方向Zと称する。第3の方向Zにおいて、流路形成基板10側をZ1側、ノズルプレート20側をZ2側と称する。なお、第1の方向X、第2の方向Y及び第3の方向Zは、互いにそれぞれ直交する方向としたが、特にこれに限定されず、直交以外の角度で交差する方向であってもよい。
流路形成基板10のZ2側の面側には、連通板15と、ノズルプレート20とが順次積層されている。
連通板15は、流路形成基板10に接合され、ノズル連通路16を有する。ノズル連通路16は、連通板15を第3の方向に貫通し、圧力発生室12とノズル開口21とに連通したインクの流路である。ノズル連通路16は、第2の隔壁150により区画され、第1の方向Xに沿って複数並設されている。ノズル連通路16の詳細については後述する。
連通板15は、流路形成基板10よりも大きな面積を有し、ノズルプレート20は流路形成基板10よりも小さい面積を有する。このように連通板15を設けることによってノズルプレート20のノズル開口21と圧力発生室12とを離せるため、圧力発生室12の中にあるインクは、ノズル開口21付近のインクで生じるインク中の水分の蒸発による増粘の影響を受け難くなる。また、ノズルプレート20はノズル連通路16の開口を覆うだけでよいので、ノズルプレート20の面積を比較的小さくすることができ、コストの削減を図ることができる。なお、本実施形態では、ノズルプレート20のノズル開口21が開口されて、インク滴が吐出される面を液体噴射面20aと称する。
連通板15には、マニホールド100の一部を構成する第1マニホールド部17と、第2マニホールド部18とが設けられている。第1マニホールド部17は、連通板15を第3の方向Zに貫通して設けられている。また、第2マニホールド部18は、連通板15を第3の方向Zに貫通することなく、連通板15のノズルプレート20側に開口して設けられた凹部となっている。
また、連通板15には、圧力発生室12の第2の方向Yの一端部に連通する供給路19が、圧力発生室12の各々に対応して独立して設けられている。すなわち、供給路19は、第1の方向Xに並設されている。各供給路19は、第2マニホールド部18と圧力発生室12とを連通する。
連通板15のZ2側に接合されたノズルプレート20には、各圧力発生室12とノズル連通路16を介して連通するノズル開口21が形成されている。すなわち、ノズル開口21は、同じ種類の液体(インク)を噴射するものが第1の方向Xに並設され、この第1の方向Xに並設されたノズル開口21の列が第2の方向Yに2列形成されている。
流路形成基板10のZ1側の面側には、振動板50が形成されている。本実施形態では、振動板50として、流路形成基板10側に設けられた酸化シリコンからなる弾性膜51と、弾性膜51上に設けられた酸化ジルコニウムからなる絶縁体膜52と、を設けるようにした。なお、圧力発生室12等の液体流路は、流路形成基板10を一方面側(ノズルプレート20が接合された面側)から異方性エッチングすることにより形成されており、圧力発生室12の他方面は、弾性膜51によって画成されている。
流路形成基板10の振動板50上には、圧電アクチュエーター300が設けられている。圧電アクチュエーター300は、第1電極60と圧電体層70と第2電極80とが成膜及びリソグラフィー法によって積層されて構成されている。本実施形態では、圧電アクチュエーター300が圧力発生室12内のインクに圧力変化を生じさせる圧力発生手段となっている。圧電アクチュエーター300は、圧電素子ともいい、第1電極60、圧電体層70及び第2電極80を含む部分をいう。また、第1電極60と第2電極80との間に電圧を印加した際に、圧電体層70に圧電歪みが生じる部分を能動部310と称する。本実施形態では、圧力発生室12毎に能動部310が形成されている。つまり、流路形成基板10上には複数の能動部310が形成されていることになる。一般的には、能動部310の何れか一方の電極を複数の能動部310に共通する共通電極とし、他方の電極を能動部310毎に独立する個別電極として構成する。本実施形態では、第1電極60を個別電極とし、第2電極80を共通電極としているが、これを逆にしてもよい。なお、上述した例では、振動板50及び第1電極60が振動板として作用するが、勿論これに限定されるものではなく、例えば、振動板50を設けずに、第1電極60のみが振動板として作用するようにしてもよい。また、圧電アクチュエーター300自体が実質的に振動板を兼ねるようにしてもよい。
圧電アクチュエーター300を構成する第1電極60は、圧力発生室12毎に切り分けてあり、圧電アクチュエーター300の実質的な駆動部である能動部310毎に独立する個別電極を構成する。この第1電極60は、圧力発生室12の第1の方向Xにおいては、圧力発生室12の幅よりも狭い幅で形成されている。すなわち、圧力発生室12の第1の方向Xにおいて、第1電極60の端部は、圧力発生室12に対向する領域の内側に位置している(図4参照)。また、第2の方向Yにおいて、第1電極60の両端部は、それぞれ圧力発生室12の外側まで延設されている(図3参照)。
圧電体層70は、第2の方向Yが所定の幅となるように、第1の方向Xに亘って連続して設けられている。圧電体層70の第2の方向Yの幅は、圧力発生室12の第2の方向Yの長さよりも広い。このため、圧力発生室12の第2の方向Yでは、圧電体層70は圧力発生室12の外側まで設けられている。
圧力発生室12の第2の方向Yにおいて、圧電体層70の供給路19側の端部は、第1電極60の端部よりも外側に位置している。すなわち、第1電極60の端部は圧電体層70によって覆われている。また、圧電体層70のノズル開口21側の端部は、第1電極60の端部よりも内側(圧力発生室12側)に位置しており、第1電極60のノズル開口21側の端部は、圧電体層70に覆われていない。
圧電体層70は、第1電極60上に形成される分極構造を有する酸化物の圧電材料からなり、例えば、一般式ABO3で示されるペロブスカイト型酸化物からなることができ、鉛を含む鉛系圧電材料や鉛を含まない非鉛系圧電材料などを用いることができる。
このような圧電体層70には、各第1の隔壁11に対応する凹部71が形成されている。この凹部71の第1の方向Xの幅は、各第1の隔壁11の第1の方向の幅と略同一、もしくはそれよりも広くなっている。これにより、振動板50の圧力発生室12の第2の方向Yの端部に対向する部分(いわゆる振動板50の腕部)の剛性が抑えられるため、圧電アクチュエーター300を良好に変位させることができる。
第2電極80は、圧電体層70の第1電極60とは反対面側に設けられており、複数の能動部310に共通する共通電極を構成する。また、第2電極80は、凹部71の内面、すなわち、圧電体層70の凹部71の側面内に設けるようにしてもよく、設けないようにしてもよい。
圧電アクチュエーター300の第1電極60からは、個別配線91が引き出されている。また、第2電極80からは、共通配線92が引き出されている。さらに、個別配線91及び共通配線92の圧電アクチュエーター300に接続された端部とは反対側の端部には、フレキシブルケーブル120が接続されている。フレキシブルケーブル120は、可撓性を有する配線基板であり、駆動回路121が実装されている。
流路形成基板10のZ1側の面側には、流路形成基板10と略同じ大きさを有する保護基板30が接合されている。保護基板30は、圧電アクチュエーター300を保護するための空間である保持部31を有する。保持部31は、第1の方向Xに並設された圧電アクチュエーター300の列ごとに、第2の方向Yに2つ並んで形成されている。また、保護基板30には、2つの保持部31の間に第3の方向Zに貫通する貫通孔32が設けられている。圧電アクチュエーター300の電極から引き出された個別配線91及び共通配線92の端部は、この貫通孔32内に露出するように延設され、個別配線91及び共通配線92とフレキシブルケーブル120とは、貫通孔32内で電気的に接続されている。なお、個別配線91及び共通配線92と、フレキシブルケーブル120との接続方法は、特に限定されず、例えば、ハンダ付けやろう付けなどのろう接や、共晶接合、溶接、導電性粒子を含む導電性接着剤(ACP、ACF)、非導電性接着剤(NCP、NCF)等が挙げられる。
また、保護基板30上には、ケース部材40が固定されている。ケース部材40は、複数の圧力発生室12に連通するマニホールド100を流路形成基板10と共に形成する部材である。ケース部材40は、平面視において上述した連通板15と略同一形状を有し、保護基板30に接合されると共に、上述した連通板15にも接合されている。具体的には、ケース部材40は、保護基板30側に流路形成基板10及び保護基板30が収容される深さの凹部41を有する。この凹部41は、保護基板30の流路形成基板10に接合された面よりも広い開口面積を有する。そして、凹部41に流路形成基板10等が収容された状態で凹部41のノズルプレート20側の開口面が連通板15によって封止されている。
流路形成基板10の外周部には、ケース部材40と流路形成基板10とによって第3マニホールド部42が形成されている。連通板15に設けられた第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18と、ケース部材40と流路形成基板10とによって形成された第3マニホールド部42と、によってマニホールド100が構成されている。マニホールド100は、第1の方向Xに亘って連続して設けられており、各圧力発生室12とマニホールド100とを連通する供給路19は、第1の方向Xに並設されている。
連通板15の第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18が開口するZ2側の面には、コンプライアンス基板45が設けられている。このコンプライアンス基板45が、第1マニホールド部17と第2マニホールド部18の液体噴射面20a側の開口を封止している。このようなコンプライアンス基板45は、本実施形態では、可撓性を有する薄膜からなる封止膜46と、金属等の硬質の材料からなる固定基板47と、を具備する。固定基板47のマニホールド100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部48となっているため、マニホールド100の一方面は可撓性を有する封止膜46のみで封止された可撓部であるコンプライアンス部49となっている。
なお、ケース部材40には、マニホールド100に連通して各マニホールド100にインクを供給するための導入路44が設けられている。また、ケース部材40には、保護基板30の貫通孔32に連通してフレキシブルケーブル120が挿通される接続口43が設けられている。
このような記録ヘッド1では、インクを噴射する際に、インクを導入路44から取り込み、マニホールド100からノズル開口21に至るまで流路内部をインクで満たす。その後、駆動回路121からの信号に従い、圧力発生室12に対応する各能動部310に電圧を印加することにより、能動部310と共に振動板50をたわみ変形させる。これにより、圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインク滴が噴射される。
ここで、図4を用いて、ノズル連通路16の構成について詳細に説明する。流路形成基板10と連通板15とは不図示の接着剤により接着され、また、連通板15とノズルプレート20とは不図示の接着剤により接着されている。これらの流路形成基板10、連通板15及びノズルプレート20が第3の方向Zに積層されることで、ノズル連通路16は圧力発生室12とノズル開口21とに連通している。このようなノズル連通路16は、第1の方向Xに沿って複数並設されており、本実施形態では全て同一形状となっている。もちろん、複数のノズル連通路16は同一形状である必要はない。
ノズル連通路16は、流路形成基板10と連通板15とが積層された積層方向(第3の方向Z)において、異なる深さに位置する第1の幅W1と第2の幅W2とを有する。第1の幅W1及び第2の幅W2とは、圧力発生室12が並設された並設方向(第1の方向X)の幅である。第2の幅W2は、第1の幅W1よりも圧力発生室12側に位置している。
本実施形態の第1の幅W1は、ノズル連通路16のうち、ノズル開口21側の開口16aの幅である。また、本実施形態の第2の幅W2は、ノズル連通路16のうち、圧力発生室12側の開口16bの幅である。
ノズル連通路16は、第2の幅W2が第1の幅W1よりも狭い形状に形成されている。換言すれば、ノズル連通路16は、第2の幅W2が第1の幅W1よりも狭い形状であればよく、具体的な形状に限定はない。
本実施形態では、ノズル連通路16は、ノズル開口21側から圧力発生室12側に向かい、第1の方向Xの幅が狭くなるようにテーパー状に形成されている。このノズル連通路16においては、第1の幅W1はノズル開口21側の開口の幅であり、第2の幅W2は圧力発生室12側の開口の幅であり、第2の幅W2は第1の幅W1より狭い。また、第1の幅W1はノズル開口21の開口幅よりも広く、第2の幅W2は圧力発生室12の幅よりも狭くなっている。
また、連通板15の第2の隔壁150は、流路形成基板10と連通板15とが積層された積層方向(第3の方向Z)において、異なる深さに位置する第3の幅W3と第4の幅W4とを有する。第3の幅W3及び第4の幅W4とは、圧力発生室12が並設された並設方向(第1の方向X)の幅である。第4の幅W4は、第3の幅W3よりも圧力発生室12側に位置している。
第2の隔壁150は、第4の幅W4が第3の幅W3よりも広い形状に形成されている。換言すれば、第2の隔壁150は、第4の幅W4が第3の幅W3よりも広い形状であればよく、具体的な形状に限定はない。
本実施形態では、第2の隔壁150は、ノズル開口21側から圧力発生室12側に向かい、第1の方向Xの幅が広くなるようにテーパー状に形成されている。この第2の隔壁150においては、第3の幅W3はノズル開口21側の開口の幅であり、第4の幅W4は圧力発生室12側の開口の幅であり、第4の幅W4は第3の幅W3より広い。
また、連通板15における第2の隔壁150の第4の幅W4は、流路形成基板10における第1の隔壁11の幅よりも広くなっている。これらの第1の隔壁11と第2の隔壁150とは、接着剤により接着されている。具体的には次のようにして接着されている。まず、第1の隔壁11の下面に接着剤を転写する。そして、圧力発生室12にノズル連通路16が連通するように位置合わせして、流路形成基板10と連通板15とを接着剤を介して接着する。したがって、第1の隔壁11の下面に転写された接着剤は、第1の隔壁11と第2の隔壁150との間にのみ設けられ、圧力発生室12内に露出していない。
以上に説明した構成の記録ヘッド1は、ノズル連通路16の第1の方向Xにおける第2の幅W2が第1の幅W1よりも狭く形成されている。また、換言すれば、連通板15の第2の隔壁150において、第4の幅W4は第3の幅W3よりも広くなっている。このようにノズル連通路16の圧力発生室12側における開口16bの第2の幅W2を狭くした分、あるいは、第2の隔壁150の第4の幅W4を第3の幅W3よりも広くした分、連通板15において、第1の隔壁11が接着される部分である第2の隔壁150の上面(流路形成基板10側の面)の面積をより広く確保することができる。
第2の隔壁150の上面の面積を広く確保することにより、第1の隔壁11の全体が連通板15(第2の隔壁150)により確実に接着される。すなわち、第1の隔壁11と第2の隔壁150との接着強度を向上することができる。
このように第1の隔壁11と第2の隔壁150との接着強度が向上するため、隣り合うノズル連通路16同士の間でインクが流通してしまうことが抑制される。また、第1の隔壁11と第2の隔壁150とを接着する接着剤は、それらの間のみに設けられており、圧力発生室12又はノズル連通路16内に露出していない。このため、その接着剤が脱離してノズル連通路16を通りノズル開口21が目詰まりするリスクを低減することができる。
また、圧力発生室12及びノズル連通路16は、流路形成基板10及び連通板15の別部材にそれぞれ形成されている。これにより、流路形成基板10に圧力発生室12を形成する際には、ノズル連通路16の製造上の制約を受けず、連通板15にノズル連通路16を形成する際には、圧力発生室12の製造上の制約を受けない。これにより、複数のノズル連通路16同士の間隔、及び圧力発生室12同士の間隔を可及的に狭くして高密度化を実現することができる。
上述したように、本実施形態の記録ヘッド1は、圧力発生室12を有する流路形成基板10と、ノズル連通路16を有する連通板15とを個別に形成することで高密度化を実現するとともに、第1の隔壁11と第2の隔壁150との接着強度を向上させることができる。そして、記録ヘッド1は、隣り合うノズル連通路16間のインクの漏れや、ノズル開口21の目詰まりの発生を抑制して、信頼性が向上したものとなる。
本実施形態の記録ヘッド1では、第2の幅W2は、ノズル連通路16のうち圧力発生室12側の開口16bの幅とした。すなわち、ノズル連通路16の第1の方向Xの幅が最も狭い箇所は開口16bの第2の幅W2となる。これにより、第1の隔壁11とノズル連通路16との間隔を最も広く確保することができ、より確実に第1の隔壁11と第2の隔壁150との接着強度を向上することができる。
本実施形態の記録ヘッド1では、第1の幅W1は、ノズル連通路16のうちノズル開口21側の開口16aの幅とした。すなわち、ノズル連通路16の第1の方向Xの幅が最も広い箇所は開口16aの第1の幅W1となる。これにより、ノズル連通路16は、ノズル開口21側の幅が広く、大きな容積となるため、インクがノズル開口21の近傍で増粘し、目詰まりすることを抑制することができる。
本実施形態の記録ヘッド1では、第1の方向Xにおいて、連通板15の第2の隔壁150の幅(第4の幅W4)は、流路形成基板10の第1の隔壁11の幅よりも広い。これにより、第2の隔壁150の上面に第1の隔壁11をより確実に接着し、接着強度を向上することができる。
本実施形態の記録ヘッド1では、ノズル連通路16は、ノズル開口21側から圧力発生室12側に向かい幅が狭くなるテーパー状に形成されている。このようにノズル連通路16の内面がテーパー状に形成されているので、インク中の気泡がノズル連通路16に滞留することを抑制し、気泡によるインクの噴射不良を抑制することができる。
なお、テーパー状に形成されたノズル連通路16としては、平坦な内面で形成されたノズル連通路16のみならず、実質的に平坦と見なせる内面で形成されたノズル連通路16を含む。例えば、シリコン単結晶基板をエッチングしてノズル連通路16を形成した場合では、ノズル連通路16の内面にはエッチングにより結晶面が現れ、厳密には平坦ではない。しかし、ノズル連通路16全体としては、ノズル開口21から圧力発生室12へ向けて第1の方向Xの幅が徐々に狭くなるテーパー状と見なせる。
〈実施形態2〉
実施形態1のノズル連通路16は、テーパー状に形成されていたが、これに限定されない。図5は本実施形態に係る記録ヘッドの要部を拡大した断面図である。図5の断面は図2のB−B′線断面と同様の断面である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
実施形態1のノズル連通路16は、テーパー状に形成されていたが、これに限定されない。図5は本実施形態に係る記録ヘッドの要部を拡大した断面図である。図5の断面は図2のB−B′線断面と同様の断面である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
同図に示すように、本実施形態のノズル連通路16Aは、ノズル開口21側から圧力発生室12側に向かい、第1の方向Xの幅が狭くなる段差を一つ有する。具体的には、ノズル連通路16Aは、ノズル開口21側の第1連通部161Aと、圧力発生室12側の第2連通部162Aとを備えている。第1連通部161Aと第2連通部162Aとは互いに連通して一本のノズル連通路16Aを形成している。
第1連通部161Aの第1の方向Xの幅である第1の幅W1は一定であり、第2連通部162Aの第1の方向Xの幅である第2の幅W2も一定である。そして、第2の幅W2は第1の幅W1よりも狭く形成されている。このように第1の方向Xの幅が異なる第1連通部161Aと第2連通部162Aとが連通することで一つの段差165が形成されている。
このような構成のノズル連通路16Aを備える記録ヘッドにおいても、第2の幅W2が第1の幅W1よりも圧力発生室12側に位置し、第1の幅W1よりも狭いので、実施形態1のノズル連通路16を有する記録ヘッド1と同様の作用効果を奏する。なお、本実施形態では、ノズル連通路16Aは、段差165を一つ有していたが、二つ以上であってもよい。すなわち、ノズル連通路16Aは、第1の方向Xの幅がノズル開口21から圧力発生室12に向けて複数段に亘って狭まるような形状であってもよい。
〈実施形態3〉
実施形態2のノズル連通路16Aは、一定幅の第1連通部161A及び第2連通部162Aが連通した構成であったが、これに限定されない。図6は本実施形態に係る記録ヘッドの要部を拡大した断面図である。図6の断面は図2のB−B′線断面と同様の断面である。なお、実施形態2と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
実施形態2のノズル連通路16Aは、一定幅の第1連通部161A及び第2連通部162Aが連通した構成であったが、これに限定されない。図6は本実施形態に係る記録ヘッドの要部を拡大した断面図である。図6の断面は図2のB−B′線断面と同様の断面である。なお、実施形態2と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
同図に示すように、本実施形態のノズル連通路16Aは、ノズル開口21側から圧力発生室12側に向かい、第1の方向Xの幅が狭くなる段差を一つ有する。具体的には、ノズル連通路16Bは、ノズル開口21側の第1連通部161Bと、圧力発生室12側の第2連通部162Bとを備えている。第1連通部161Bと第2連通部162Bとは互いに連通して一本のノズル連通路16Bを形成している。
第1連通部161Bは、ノズル開口21側から第2連通部162B側へ向けて、第1の方向Xの幅が狭くなるテーパー状に形成されている。同様に、第2連通部162Bは、第1連通部161B側から圧力発生室12側へ向けて、第1の方向Xの幅が狭くなるテーパー状に形成されている。そして、第1連通部161Bと第2連通部162Bとの境界には段差165が形成されている。また、本実施形態の第1の幅W1は、第1連通部161Bのうち、ノズル開口21側の開口16aの幅である。また、本実施形態の第2の幅W2は、第2連通部162Bのうち、圧力発生室12側の開口16bの幅である。
このような構成のノズル連通路16Bを備える記録ヘッドにおいても、第2の幅W2が第1の幅W1よりも圧力発生室12側に位置し、第1の幅W1よりも狭いので、実施形態1のノズル連通路16を有する記録ヘッド1と同様の作用効果を奏する。
また、第1連通部161Bや第2連通部162Bの内面はテーパー状であるが、その傾斜は、第1連通部161B及び第2連通部162Bの深さや材料によって特定の角度になる。このため、実施形態1のノズル連通路16のように段差165が設けられていない場合では、第2の幅W2は、連通板15の厚さや第1の幅W1に依存して定める必要がある。一方、本実施形態では、第1の方向Xにおける段差165の幅を調整することで、第1の幅W1や第2の幅W2を任意に形成することができる。このため、本実施形態の連通板15は、目標とする第1の幅W1及び第2の幅W2を有するノズル連通路16Bを形成しやすいものとなり、より柔軟に高密度化を実現することができる。
また、第1連通部161Bと第2連通部162Bはテーパー状に形成されているので、実施形態1のノズル連通路16と同様に、インク中の気泡が溜まりにくいという作用効果を奏する。なお、本実施形態では、ノズル連通路16Bは、段差165を一つ有していたが、二つ以上であってもよい。さらに、本実施形態のノズル連通路16Bでは、テーパー状の第1連通部161B及び第2連通部162Bが連通していたが、例えば、一定幅の第1連通部と、テーパー状の第2連通部とが連通するなど、一定幅の連通部とテーパー状の連通部とを連通させて一本のノズル連通路としてもよい。いずれにしても、ノズル連通路は、第2の幅が第1の幅よりも狭く形成されていれば、実施形態1で説明した記録ヘッド1と同様の作用効果を奏する。
〈製造方法〉
図7及び図8を用いて、実施形態1に説明した連通板15の製造方法について説明する。図7及び図8は連通板の製造方法を示す断面図である。なお、これらの図では、図4の連通板の上面と下面とが入れ替わって示されている。
図7及び図8を用いて、実施形態1に説明した連通板15の製造方法について説明する。図7及び図8は連通板の製造方法を示す断面図である。なお、これらの図では、図4の連通板の上面と下面とが入れ替わって示されている。
図7に示すように、連通板15となるシリコン単結晶基板である基材200に対し、ノズル連通路16となる部分に貫通孔201を形成する。貫通孔201は、レーザー加工、ドライエッチング、サンドブラスト加工等によって形成することができる。
次に、基材200の両面に第1マスク210、第2マスク220を形成する。そして、第1マスク210には第1開口部211を形成し、第2マスク220には第2開口部221を形成する。第1開口部211は、第2開口部221よりも広く形成しておく。
次に、ノズル連通路16を形成する。本実施形態では、図8に示すように、基材200をKOH等のアルカリ溶液を用いた異方性エッチングを行う。異方性エッチングにより、第1開口部211及び第2開口部221の開口幅が広がるように第1マスク210及び第2マスク220がエッチングされる。そして、第1マスク210及び第2マスク220のエッチングとともに、貫通孔201は、第1マスク210側が第2マスク220側よりも、より広く第1の方向Xの幅が広がるようにエッチングされる。
このような異方性エッチングにより、貫通孔201は、第2マスク220側の開口16bが第1マスク210側の開口16aよりも狭く開口したテーパー状のノズル連通路16となる。なお、連通板15となる基材200は、表面の結晶面方位が(110)面のシリコン単結晶基板からなるが、このような結晶面方位に限定されない。
次に、特に図示しないが、第1マスク210及び第2マスク220を除去することで、複数のノズル連通路16を備える連通板15を形成することができる。なお、供給路19、第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18(図3参照)は、ノズル連通路16を形成する工程で同時に形成するようにしてもよく、他の工程で形成するようにしてもよい。
次に、図9及び図10を用いて、実施形態3に説明した連通板15の製造方法について説明する。図9及び図10は連通板の製造方法を示す断面図である。なお、これらの図では、図6の連通板の上面と下面とが入れ替わって示されている。
図9に示すように、基材200にテーパー状のノズル連通路16を形成する。このノズル連通路16は、図7及び図8を用いて説明した製造方法と同様にして形成することができる。次に、HF等によるエッチングを行い、第1マスクおよび第2マスクの厚みの一部を除去する際に、第1マスク210の第1開口部211の開口縁部の一部を除去できる。この第1開口部211の開口縁部を除去する程度を調整することで、図6に示した、第1の方向Xにおける段差165の幅を調整することができる。
次に図10に示すように、基材200をKOH等のアルカリ溶液を用いた異方性エッチングを行う。異方性エッチングにより、第1開口部211及び第2開口部221の開口幅が広がるように第1マスク210及び第2マスク220がエッチングされる。また、ノズル連通路16もエッチングされ、テーパー状の第1連通部161B及び第2連通部162Bとが連通し、かつそれらの境界に段差165を含むノズル連通路16Bが形成される。
さらに、特に図示しないが、実施形態2に説明した連通板15は次のようにして製造することができる。すなわち、基材の表面にマスクを設け、当該マスクに開口部を設け、ドラエッチングによって基材を貫通しない程度の凹部を形成する、いわゆるハーフエッチングを行う。ドライエッチングにより形成された凹部の第1の方向Xにおける幅を第2の幅W2としておく(図5参照)。そして、当該マスクの開口部の一部を除去して開口径を広げる。この開口部の第1の方向Xにおける幅を第1の幅W1としておく(図5参照)。そして、当該凹部が貫通するまでドライエッチングを行う。これにより、図5に示したように、第1連通部161A及び第2連通部162Aを備えるノズル連通路16Aを形成することができる。
〈他の実施形態〉
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
また、上述した各実施形態では、圧力発生室12に圧力変化を生じさせる圧力発生手段として、薄膜型の圧電アクチュエーター300を用いて説明したが、特にこれに限定されず、例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型の圧電アクチュエーターや、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電アクチュエーターなどを使用することができる。また、圧力発生手段として、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口から液滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口から液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
このような記録ヘッド1は、インクジェット式記録装置Iに搭載される。図11は、本実施形態のインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。
図11に示すインクジェット式記録装置Iにおいて、記録ヘッド1は、液体供給手段を構成するカートリッジ2が着脱可能に設けられ、この記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。
そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4には搬送手段としての搬送ローラー8が設けられており、紙等の記録媒体である記録シートSが搬送ローラー8により搬送されるようになっている。なお、記録シートSを搬送する搬送手段は、搬送ローラーに限られずベルトやドラム等であってもよい。
また、上述した例では、インクジェット式記録装置Iは、インク供給手段であるカートリッジ2がキャリッジ3に搭載された構成であるが、特にこれに限定されず、例えば、インクタンク等の液体供給手段を装置本体4に固定して、液体供給手段と記録ヘッド1とをチューブ等の供給管を介して接続してもよい。また、液体供給手段がインクジェット式記録装置に搭載されていなくてもよい。
さらに、上述したインクジェット式記録装置Iでは、記録ヘッド1がキャリッジ3に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、記録ヘッド1が固定されて、紙等の記録シートSを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。
また、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種のインクジェット式記録ヘッド等の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも適用することができる。また、液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録装置Iを挙げて説明したが、上述した他の液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置にも用いることが可能である。
I…インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、1…記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、11…第1の隔壁、12…圧力発生室、15…連通板、16、16A、16B…ノズル連通路、20…ノズルプレート、21…ノズル開口、100…マニホールド、150…第2の隔壁、300…圧電アクチュエーター
Claims (8)
- 複数の圧力発生室が並設された流路形成基板と、
前記流路形成基板に接合され、液体を吐出するノズル開口と前記圧力発生室とに連通した複数のノズル連通路を有する連通板とを備え、
前記ノズル連通路のそれぞれは、前記圧力発生室が並設された並設方向の幅であって、前記流路形成基板と前記連通板とが積層された積層方向において異なる深さに位置する第1の幅及び第2の幅を有し、
前記第2の幅は、前記第1の幅よりも前記圧力発生室側に位置し、前記第1の幅よりも狭い
ことを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 請求項1に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
前記第2の幅は、前記ノズル連通路のうち前記圧力発生室側の開口の幅である
ことを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 請求項1又は請求項2に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
前記連通板の前記流路形成基板とは反対側に接合され、前記ノズル開口を有するノズルプレートを備え、
前記第1の幅は、前記ノズル連通路のうち前記ノズル開口側の開口の幅である
ことを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 請求項1から請求項3の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
前記流路形成基板は、前記圧力発生室を区画する第1の隔壁を有し、
前記連通板は、前記ノズル連通路を区画する第2の隔壁を有し、
前記並設方向において、前記第2の隔壁の幅は、前記第1の隔壁の幅よりも広い
ことを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
前記ノズル連通路は、前記ノズル開口側から前記圧力発生室側に向かい幅が狭くなるテーパー状に形成されている
ことを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
前記ノズル連通路は、前記ノズル開口側から前記圧力発生室側に向かい幅が狭くなる段差を一つ以上有する
ことを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 複数の圧力発生室が並設された流路形成基板と、
前記流路形成基板に接合され、液体を吐出するノズル開口と前記圧力発生室とに連通した複数のノズル連通路を有する連通板とを備え、
前記連通板は、前記ノズル連通路を区画する隔壁を有し、
前記隔壁は、前記圧力発生室が並設された並設方向の幅であって、前記流路形成基板と前記連通板とが積層された積層方向において異なる深さに位置する第3の幅及び第4の幅を有し、
前記第4の幅は、前記第3の幅よりも前記圧力発生室側に位置し、前記第3の幅よりも広い
ことを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 請求項1から請求項7の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドを備えることを特徴とする液体噴射装置。
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