JP2018192139A - 薬液収容プラスチック容器 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、ラジカル捕捉製剤を始めとする一部の薬品は、ポリエチレン(以下、「PE」と表記する場合がある)やポリプロピレン(以下、「PP」と表記する場合がある)などの通常のポリオレフィン系樹脂(以下、「PO樹脂」と表記する場合がある)や、塩化ビニルなどの医薬容器の材質として一般的に使用される樹脂を成形したフィルムに、吸着あるいは透過することが知られており、薬液の有効成分がプラスチック容器に吸着されたり、プラスチック容器を構成する樹脂フィルムに含まれる添加剤や低分子成分と、薬液との相互作用が起こるなど、ソフトバッグ製剤を開発する上での課題となっていた。
例えば、特開2002−301796号公報(特許文献1)には、5層からなる多層フィルムであって、第1層および第5層が密度0.930〜0.950g/cm3の直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体からなり、第2層および第4層が、(1)メタロセン触媒を用いて製造された密度0.860〜0.920g/cm3の直鎖状超低密度エチレン・α−オレフィン共重合体単独、または、(2)メタロセン触媒を用いて製造された密度0.860〜0.920g/cm3の直鎖状超低密度エチレン・α−オレフィン共重合体と、密度0.955〜0.970g/cm3の高密度ポリエチレンとを、当該高密度ポリエチレンの含有割合が全体の10重量%以下となるように混合してなる樹脂からなり、かつ、第3層が環状オレフィン共重合体からなる多層フィルム及びそれを用いた容器が開示されている。
しかし、特許文献1に記載の多層フィルムを用いた容器は、第2層および第4層において、耐衝撃性と遮蔽性の低い、直鎖状超低密度ポリエチレン類を用いていることから、柔軟性、耐衝撃性および遮蔽性のいずれも満足するソフトバッグを得ることは難しい。また、第2層および第4層に、高密度ポリエチレンを含有させる場合においては、薬液収容部の柔軟性が十分でなく、薬液の投与開始時と終了時との点滴速度に大きな差を生じるおそれがあるとともに、高密度ポリエチレン成分を含有することにより、多層フィルム及び容器の透明性が低下し、製造後や使用前の目視検査確認において、製剤の化学的変化に起因する不溶性異物の発見が困難となる課題を有している。
本発明に用いる、ピラゾロン誘導体は、下記式(I)
また、式(I)で表される化合物のほか、その薬学的に許容され得る塩を用いることもできる。薬学的に許容され得るとしては、塩酸、硫酸、臭化水素塩、リン酸等の鉱酸との塩;メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、酢酸、シュウ酸、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸等の有機酸との塩;ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属との塩;マグネシウム等のアルカリ土類金属との塩;アンモニア、エタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等のアミンとの塩が挙げられる。この他、薬学的に許容され得るものであれば、その塩の種類は特に限定されない。
さらに、式(I)で示されるピラゾロン誘導体またはその薬学的に許容され得る塩のほか、それらの水和物若しくは溶媒和物を薬液の有効成分とすることもできる。
上記積層容器材料の厚さは、特に限定されないが、70〜400μmが好ましい。また、周縁のシール幅は、特に限定されないが、2〜20mmであり、好ましくは、3〜7mmである。
積層容器材料において、バリア(遮蔽)性を担う、非晶性ポリマーを主成分とする層(以下、「非晶性ポリマーを主成分とする層」を「バリア層」と表記する場合がある)の厚みは、5〜100μm、より好ましくは10〜50μmである。該層の厚みが5μm未満では、バリア性が低下するとともに、容器に外部からストレスが加わった際にクラックが生じる恐れがあり、この箇所を薬剤成分が透過して容器外部へ拡散するため、医薬品の保存安定性が不十分となる可能性がある。また、該層の厚みが100μmを超える場合、容器としての柔軟性が低下するため、薬液の投与開始時と終了時の点滴速度に大きな差を生じる恐れがある。また、コスト的にも好ましくない。
また、非晶性ポリマーを主成分とする層と、それに隣接する樹脂層を共押出成形で積層する場合は、三井化学株式会社製の「アドマー」、三菱化学株式会社製の「モディック」などに代表される接着性樹脂を用いることもできるが、非晶性ポリマーを主成分とする層に隣接して、直鎖状低密度ポリエチレンからなる層を配置することで、十分な強度を得ることができる。
α−オレフィンは炭素数が12個以下のものであり、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、及びオクテン−1等を挙げることができる。上記直鎖状低密度ポリエチレンとしては、メタロセン触媒によって製造されるものが好ましい。メタロセン触媒で重合された直鎖状低密度ポリエチレンは構造の不均一性が小さいため透明性などに優れている。また、分子量分布が均一なため、上記直鎖状低密度ポリエチレンを加熱したとき、上記ポリエチレンはブリード物が少なく白濁のおそれが少ない。
上記直鎖状低密度ポリエチレンは、融解ピーク温度が110℃以上、さらには、120℃以上であることが望ましく、上記温度特性を有する直鎖状低密度ポリエチレンは、プラスチック容器の滅菌処理に必要とされる耐熱性を付与することができる。
本発明のプラスチック容器に用いるバリア層の主成分である非晶性ポリマーは、2種類以上のノルボルネン化合物等の環状オレフィンモノマーからなる共重合体や、環状オレフィンモノマーとαーオレフィン等の環状オレフィンモノマー以外のオレフィンモノマーとを共重合した付加重合体、ノルボルネン化合物等の環状オレフィンモノマーを用い、開環メタセシス重合の後、残った二重結合を水素化した重合体を含むが、1種類のノルボルネン化合物等の環状オレフィンモノマーの単独付加重合体(例えば、国際公開第2007/135887号の段落0015参照)は含まない。
これらの樹脂を含有することにより、プラスチック容器の低温での耐衝撃性や高圧蒸気滅菌処理直後の透明性維持、柔軟性の向上など、輸液バック形状等の容器として所望される性能の向上を図ることが可能である。
口部の溶着方法は、プラスチック容器が袋状容器である場合は、積層容器材料のシーラント層となる最内層同士を重ね合わせて、その間に口部を挿入してヒートシールで溶着することができる。
また、プラスチック容器がブロー成形の場合には、成形時に口部を金型内に挿入するインサート成形により、プラスチック容器の成形時に溶着することができる。あるいは、開口部を有するプラスチック容器を成形し、あとから開口部に口部を挿入してヒートシールで溶着することもできる。
シート(積層容器材料)製膜
Tダイ式多層製膜機を用いて、表層/中間層/最内層(バリア層)の厚み比率が、それぞれ、110/100/40(μm)となるよう共押出工法により積層容器材料(以下、「シート」とも表記する場合がある)を製膜した。
表層および中間層には、宇部丸善ポリエチレン株式会社製の密度:0.924g/cm3、融解ピーク温度が124℃の物性を有するメタロセン系ポリエチレン「ユメリット」を用いた。バリア層の非晶性ポリマーには、ポリプラスチックス株式会社から販売されている、エチレンとノルボルネンとの共重合ポリマー「TOPAS」を用いた。当該非晶性ポリマーとしては、ガラス転移温度は、33℃、65℃、78℃、110℃、138℃の各グレードをそれぞれ単独で用いた。
上記のシート製膜手順により、最内層のガラス転移温度が異なる5種類のシートを作成した。製膜したシートを用い、最内層同士を重ね合わせて、外周をヒートシールして、外寸172mm×115mmとなる輸液バッグ形状の容器(以下、「パウチ」と表記する場合がある)を作成した。外周シール幅が5mmとなるようトリミングし、パウチ内部に105mLの水を充填して密封シールした。
それぞれ作成した容器を高圧蒸気滅菌器により、下記表1に示す3条件で滅菌処理を行った。加熱処理後は冷却水により速やかに温度を下げた後、フィルム表面および側面を目視で観察し、その状態を確認した。
上記のシート製膜で得られた5種類のシートを用い、滅菌後の外観評価を行ったものと同サイズの輸液バッグ形状の容器を形成した。容器内には、下記表3に示す組成(エダラボンモデル製剤の組成)で、pH3.85に調製したエダラボン含有水溶液を製剤とし、容器内に105mLを充填して密封した。
製剤を収容した容器は、高圧蒸気滅菌器により105℃、30分間の滅菌処理を行い、冷却完了後に容器外側を乾燥させ、バック製剤とした。当該滅菌操作を完了したバッグ製剤を、二軸延伸ポリエステル/アルミニウム箔/直鎖状低密度ポリエチレンの3層構成からなるドライラミネート外装袋内に、脱酸素剤(三菱ガス化学株式会社製「エージレス」)とともに収納し、開口部をヒートシールして検体の作製を完了した。
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:243nm)
カラム:内径4.6mm、長さ150mmのステンレス管に粒径5μmのオクタデシルシリル化シリカゲルを充填した液体クロマトグラフィー用カラム。
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:メタノール:水:酢酸=49.8:49.8:0.4
流速:1.0mL/min.
注入量:20μL
試験検体バッグからエダラボン約0.9mgに対応する容量を採取し、移動相を加えて10mLとして試料溶液とした。この液1mLを正確に量り、移動相を加えて正確に100mLとし、標準溶液とした。試料溶液および標準溶液20μLにつき、上述の試験条件にて、液体クロマトグラフィーにより試験を行った。それぞれのピーク面積を自動積分法により測定し、以下の式によりそれぞれの試験条件についてエダラボン成分の残存率を求めた。
エダラボン残存率(%)=(保存試験完了後のエダラボンのピーク面積)/標準溶液のエダラボンのピーク面積)×100(%)
Tダイ式多層製膜機を用いて、表層/中間層(バリア層)/最内層の厚み比率が、それぞれ、160/20/70(μm)となるよう共押出工法により積層容器材料(以下、「シート」とも表記する場合がある)を製膜したほかは、実施例1と同様の方法により、試料作成・評価を行った。
非晶性ポリマーのガラス転移温度は、バリア層が配置される位置に関わらず、医薬品検体の保管環境と大きく関わっていることが明らかとなった。
Claims (6)
- ピラゾロン誘導体またはその薬学的に許容され得る塩を含有する水溶液を収容してなるプラスチック容器であって、該プラスチック容器の水溶液収容部は、直鎖状低密度ポリエチレンからなる層と、少なくとも2種類の異なる構造をもつオレフィンモノマー成分から構成されてなる非晶性ポリマーを主成分とする層とを重ね合わせた多層構造を有し、前記非晶性ポリマーを構成するオレフィンモノマー成分のうち、少なくとも1種類は環状炭化水素骨格を有するモノマーであることを特徴とするプラスチック容器。
- 非晶性ポリマーのガラス転移温度が、80℃以上である請求項1に記載のプラスチック容器。
- 非晶性ポリマーが、滅菌温度と同等以上のガラス転移温度を有する請求項1または2に記載のプラスチック容器。
- 非晶性ポリマーが、環状炭化水素骨格を有するモノマーとエチレンモノマーとの共重合体である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプラスチック容器。
- 収容物である水溶液を排出するための口部を備えたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプラスチック容器。
- 輸液バッグまたはブロー成形容器の形態である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のプラスチック容器。
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