JP2018188364A - 複素芳香環誘導体 - Google Patents
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Abstract
【課題】オレキシン(OX)受容体拮抗作用に基づいた、睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、頭痛、片頭痛、疼痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防に有用な新規化合物又はその医薬上許容される塩の提供。【解決手段】式(I)で示される化合物又はその医薬上許容される塩。[R1はH、ハロゲン、C1−6アルキル基等;R2は卜リアゾリル基、ピリジル基又はピリミジニル基;R3及びR4は各々独立にH、ハロゲン、C1−6アルキル基等;X1及びX2は各々独立にN又はCH;Yはピラゾール、トリアゾール、テトラゾール又はオキサジアゾール]【選択図】なし
Description
本発明は、オレキシン(OX)受容体拮抗作用を有する化合物及びその医薬上許容される塩、並びにそれらを有効成分として含有する睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、頭痛、片頭痛、疼痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬に関する。
オレキシンは、視床下部外側野に特異的に発現するプレプロオレキシンからスプライシングされる神経ペプチドである。これまでに、33個のアミノ酸からなるOX−Aおよび28個のアミノ酸からなるOX−Bが同定されており、これらはいずれも睡眠・覚醒パターンの調節や摂食の調節に深く関与している。
OX−AおよびOX−Bは、いずれもOX受容体に作用する。OX受容体は、これまでにOX1およびOX2受容体の2つのサブタイプがクローニングされており、いずれも主として脳内に発現する7回膜貫通Gタンパク質共役型受容体であることが知られている。OX1受容体は、Gタンパク質サブクラスのうちGqと特異的に共役しており、一方でOX2受容体はGqおよびGi/oに共役している(非特許文献1及び非特許文献2参照)。
OX受容体のサブタイプによって組織分布は異なっており、OX1受容体はノルアドレナリン作動性神経の起始核である青斑核、OX2受容体はヒスタミン神経の起始核である結節乳頭核に高密度に発現している(非特許文献3、非特許文献4及び非特許文献5参照)。セロトニン神経の起始核である縫線核や、ドパミン神経の起始核である腹側被蓋野にはOX1受容体とOX2受容体両方の発現がみられる(非特許文献3参照)。オレキシン神経は脳幹と視床下部のモノアミン神経系に投射し、それらの神経に対して興奮性の影響を与えており、さらにREM睡眠の制御に関わる脳幹のアセチルコリン神経にもOX2受容体の発現がみられ、これらの神経核の活性にも影響を及ぼしている(非特許文献3及び非特許文献4参照)。
OX受容体のサブタイプによって組織分布は異なっており、OX1受容体はノルアドレナリン作動性神経の起始核である青斑核、OX2受容体はヒスタミン神経の起始核である結節乳頭核に高密度に発現している(非特許文献3、非特許文献4及び非特許文献5参照)。セロトニン神経の起始核である縫線核や、ドパミン神経の起始核である腹側被蓋野にはOX1受容体とOX2受容体両方の発現がみられる(非特許文献3参照)。オレキシン神経は脳幹と視床下部のモノアミン神経系に投射し、それらの神経に対して興奮性の影響を与えており、さらにREM睡眠の制御に関わる脳幹のアセチルコリン神経にもOX2受容体の発現がみられ、これらの神経核の活性にも影響を及ぼしている(非特許文献3及び非特許文献4参照)。
近年、OX1およびOX2受容体と睡眠・覚醒調節との関連が注目されており、OX受容体拮抗作用を有する化合物の有用性が研究されている。OX−Aをラットの脳室内に投与すると、自発運動量の亢進(非特許文献6及び非特許文献7参照)、常同行動の亢進(非特許文献7参照)、覚醒時間の延長(非特許文献6参照)などが認められる。OX−Aの投与によるREM睡眠時間の短縮作用は、OX受容体拮抗物質の前処置により完全に拮抗される(非特許文献8参照)。さらに、経口投与が可能なOX1およびOX2受容体を同程度に拮抗する物質の投与により、運動量の減少、入眠潜時の短縮、non−REM睡眠量およびREM睡眠の増加が報告されている(非特許文献9および非特許文献10参照)。
OX受容体拮抗作用化合物として、特許文献1、2には種々のヘテロ芳香環を有する化合物が開示されているが、本願記載の複素芳香環を有する化合物についての開示はない。また、OX受容体拮抗作用化合物としては、例えば総説として非特許文献11に記載の種々の構造を有する化合物が知られているが、本願記載の複素芳香環を有する化合物についての開示はない。
OX受容体拮抗作用化合物として、特許文献1、2には種々のヘテロ芳香環を有する化合物が開示されているが、本願記載の複素芳香環を有する化合物についての開示はない。また、OX受容体拮抗作用化合物としては、例えば総説として非特許文献11に記載の種々の構造を有する化合物が知られているが、本願記載の複素芳香環を有する化合物についての開示はない。
Zhu Y et al., J. Pharmacol. Sci., 92, 259-266, 2003.
Zeitzer JM et al., Trends Pharmacol. Sci., 27, 368-374, 2006.
Marcus JN et al., J. Comp. Neurol., 435, 6-25, 2001.
Trivedi JP et al., FEBS Lett., 438, 71-75, 1998.
Yamanaka A et al., Biochem. Biophys. Res. Commun., 290, 1237-1245, 2002.
Hagan JJ et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 96, 10911-10916, 1999.
Nakamura T et al., Brain Res., 873, 181-187, 2000.
Smith MI et al., Neurosci. Lett., 341, 256-258, 2003.
Brisbare-Roch C et al., Nat. Med., 13, 150-155, 2007.
Cox CD et al., J. Med. Chem., 53, 5320-5332, 2010.
John G et al., ChemMedChem., 5, 1197-1214, 2010.
本発明の目的は、OX受容体拮抗作用を有する新規化合物を見出し、睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、頭痛、片頭痛、疼痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の疾患の治療又は予防薬を提供することにある。さらに詳しくは、優れたOX受容体拮抗作用と共に優れた薬物動態及び安全性を示す新規化合物を提供することにある。
本発明者らはオレキシン受容体に対し拮抗作用を有する新規な骨格の化合物につき鋭意検討した結果、下記に示す式で表されるある種の複素芳香環誘導体に優れたOX受容体拮抗作用があることを見出し、本発明を完成した。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の態様(以下、「本発明化合物」という)は以下に示すものである。
(1)式(I)
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の態様(以下、「本発明化合物」という)は以下に示すものである。
(1)式(I)
(式中、
R1は、水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、ヒドロキシ基、C1-6アルカノイルオキシ基及び式RN1RN2Nからなる群より選ばれる1個の置換基で置換されても良い)、カルバモイル基、カルボキシ基、シアノ基、C1-6アルコキシカルボニル基又はC1-6アルキルアミノカルボニル基を示し、
R2は、卜リアゾリル基、ピリジル基、又はピリミジニル基を示し、
R3及びR4は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、ヒドロキシ基、C1-6アルカノイルオキシ基及びC1-6アルコキシ基からなる群より選ばれる1個の置換基で置換されても良い)、C1-6アルコキシ基、ヒドロキシ基、C1-6アルカノイルオキシ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、カルボキシ基、C1-6アルキルチオ基、C1-6アルキルスルフィニル基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルカノイル基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基又はC1-6アルカノイルアミノ基を示し、
RN1及びRN2は、同一又は異なって水素原子、C1-6アルキル基又はC1-6アシル基を示し、
X1及びX2は、同一又は異なって窒素原子又は式CHを示し、
Yは、下記式群(II)のいずれかを示す)
R1は、水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、ヒドロキシ基、C1-6アルカノイルオキシ基及び式RN1RN2Nからなる群より選ばれる1個の置換基で置換されても良い)、カルバモイル基、カルボキシ基、シアノ基、C1-6アルコキシカルボニル基又はC1-6アルキルアミノカルボニル基を示し、
R2は、卜リアゾリル基、ピリジル基、又はピリミジニル基を示し、
R3及びR4は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、ヒドロキシ基、C1-6アルカノイルオキシ基及びC1-6アルコキシ基からなる群より選ばれる1個の置換基で置換されても良い)、C1-6アルコキシ基、ヒドロキシ基、C1-6アルカノイルオキシ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、カルボキシ基、C1-6アルキルチオ基、C1-6アルキルスルフィニル基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルカノイル基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基又はC1-6アルカノイルアミノ基を示し、
RN1及びRN2は、同一又は異なって水素原子、C1-6アルキル基又はC1-6アシル基を示し、
X1及びX2は、同一又は異なって窒素原子又は式CHを示し、
Yは、下記式群(II)のいずれかを示す)
(3)式(I)において、
R1が、ハロゲン原子又はC1-6アルキル基であり、
R2が、卜リアゾリル基であり、
R3が、ハロゲン原子であり、
R4が、水素原子であり、
X2が、窒素原子である(2)に記載の化合物又はその医薬上許容される塩。
(4)上記(1)に記載される下記化合物群及びその医薬上許容される塩から選ばれるいずれか1種又は2種以上の混合物。
[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−フルオロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
メチル 3−{[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]カルボニル}−4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾアート、
[(2S)−2−{[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−フルオロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[5−クロロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル][(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル]メタノン、
[(2S)−2−{[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[5−クロロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル][(2S)−2−{[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]メタノン、
[(2S)−2−({4−[6−(メトキシメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(6−メトキシピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(6−アミノピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−({4−[6−(メチルスルファニル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
1−{6−[1−({(2S)−1−[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]ピペリジン−2−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}エタノン、
メチル 2−[1−({(2S)−1−[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]ピペリジン−2−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボキシラート、
[(2S)−2−({4−[6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−({4−[4−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−({4−[3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−({4−[4−(ヒドロキシメチル)−6−メトキシピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−({4−[4−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(6−メトキシピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(4−メトキシピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル]メタノン、
[5−クロロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル][(2S)−2−({4−[4−(ヒドロキシメチル)−6−メトキシピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル]メタノン、
3−{[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]カルボニル}−4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
3−{[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]カルボニル}−N−メチル−4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
3−{[(2S)−2−{[4−(6−メトキシピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]カルボニル}−4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
[(2S)−2−{[4−(6−ヒドロキシピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
6−[1−({(2S)−1−[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]ピペリジン−2−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル アセタート、
[(2S)−2−({4−[6−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[5−クロロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル][(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]メタノン、
3−{[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]カルボニル}−4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンジル アセタート、
[(2S)−2−{[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[5−クロロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル][(2S)−2−{[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]メタノン、
[(2S)−2−({4−[6−(ヒドロキシメチル)−4−メチルピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−(ヒドロキシメチル)−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−(ヒドロキシメチル)−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン。
(5)上記(1)〜(4)いずれか一つに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
(4)上記(1)〜(4)いずれか一つに記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有する睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、頭痛、片頭痛、疼痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、又は高血圧等の疾患の治療又は予防薬。
本発明の複素芳香環誘導体はOX受容体に対して親和性を示すと共に生理的リガンドによる受容体への刺激に対して拮抗作用を示すことが明らかになった。
本明細書において用いる用語は、以下の意味である。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子である。
「C1-6アルキル基」とは、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜6個のアルキル基を意味し、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、ネオヘキシル基等を挙げることができる。
「C1-6アルカノイル基」とは、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜6個のアルカノイル基を意味し、例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル等を挙げることができる。
「C1-6アルコキシ基」とは、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜6個のアルコキシ基を意味し、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、tert−ペンチルオキシ、1−エチルプロポキシ、n−ヘキシルオキシ基等を挙げることができる。
「C1-6アルコキシカルボニル基」とは、前記「C1-6アルコキシ基」とカルボニル基が結合した基を意味し、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル基等を挙げることができる。
「C1-6アルキルアミノ基」とは、1個あるいは同一又は異なった2個の前記「C1-6アルキル基」とアミノ基が結合した基を意味し、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ブチルアミノ、ペンチルアミノ、ヘキシルアミノ、イソプロピルアミノ、イソブチルアミノ、tert−ブチルアミノ、イソペンチルアミノ、1−エチルプロピルアミノ、イソヘキシルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、エチルメチルアミノ、メチルプロピルアミノ、エチルプロピルアミノ基等が挙げられる。
「C1-6アルキルアミノカルボニル基」とは、前記「C1-6アルキルアミノ基」とカルボニル基が結合した基を意味し、例えば、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、プロピルアミノカルボニル、ブチルアミノカルボニル、ペンチルアミノカルボニル、ヘキシルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、イソブチルアミノカルボニル、tert−ブチルアミノカルボニル、イソペンチルアミノカルボニル、1−エチルプロピルアミノカルボニル、イソヘキシルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、ジプロピルアミノカルボニル、エチルメチルアミノカルボニル、メチルプロピルアミノカルボニル、エチルプロピルアミノカルボニル基等を挙げることができる。
「C1-6アルキルチオ基」とは、前記「C1-6アルキル基」とチオが結合した基を意味し、例えばメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチルチオ、tert−ペンチルチオ、1−エチルプロピルチオ、ヘキシルチオ、イソヘキシルチオ、ネオヘキシルチオ基等を挙げることができる。
「C1-6アルキルスルフィニル基」とは、前記「C1-6アルキル基」とスルフィニルが結合した基を意味し、例えばメチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、ブチルスルフィニル、イソブチルスルフィニル、sec−ブチルスルフィニル、tert−ブチルスルフィニル、ペンチルスルフィニル、イソペンチルスルフィニル、ネオペンチルスルフィニル、tert−ペンチルスルフィニル、1−エチルプロピルスルフィニル、ヘキシルスルフィニル、イソヘキシルスルフィニル、ネオヘキシルスルフィニル基等を挙げることができる。
「C1-6アルキルスルホニル基」とは、前記「C1-6アルキル基」とスルホニルが結合した基を意味し、例えばメチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニル、ペンチルスルホニル、イソペンチルスルホニル、ネオペンチルスルホニル、tert−ペンチルスルホニル、1−エチルプロピルスルホニル、ヘキシルスルホニル、イソヘキシルスルホニル、ネオヘキシルスルホニル基等を挙げることができる。
「C1-6アルカノイルオキシ基」とは、前記「C1-6アルカノイル基」と酸素原子が結合した基を意味し、例えばホルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ、バレリルオキシ、イソバレリルオキシ、ピバロイルオキシ等を挙げることができる。
「C1-6アルカノイルアミノ基」とは、前記「C1-6アルカノイル基」とアミノ基が結合した基を意味し、例えばホルムアミド、アセトアミド、プロピオニルアミド、ブチリルアミド、イソブチリルアミド、バレリルアミド、イソバレリルアミド、ピバロイルアミド等を挙げることができる。
本明細書中における「睡眠障害」とは、入眠時、睡眠持続相又は覚醒時の障害であり、例えば、不眠症等を挙げることができる。また、不眠症の分類としては、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害等を挙げることができる。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子である。
「C1-6アルキル基」とは、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜6個のアルキル基を意味し、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、ネオヘキシル基等を挙げることができる。
「C1-6アルカノイル基」とは、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜6個のアルカノイル基を意味し、例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル等を挙げることができる。
「C1-6アルコキシ基」とは、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜6個のアルコキシ基を意味し、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、tert−ペンチルオキシ、1−エチルプロポキシ、n−ヘキシルオキシ基等を挙げることができる。
「C1-6アルコキシカルボニル基」とは、前記「C1-6アルコキシ基」とカルボニル基が結合した基を意味し、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル基等を挙げることができる。
「C1-6アルキルアミノ基」とは、1個あるいは同一又は異なった2個の前記「C1-6アルキル基」とアミノ基が結合した基を意味し、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ブチルアミノ、ペンチルアミノ、ヘキシルアミノ、イソプロピルアミノ、イソブチルアミノ、tert−ブチルアミノ、イソペンチルアミノ、1−エチルプロピルアミノ、イソヘキシルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、エチルメチルアミノ、メチルプロピルアミノ、エチルプロピルアミノ基等が挙げられる。
「C1-6アルキルアミノカルボニル基」とは、前記「C1-6アルキルアミノ基」とカルボニル基が結合した基を意味し、例えば、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、プロピルアミノカルボニル、ブチルアミノカルボニル、ペンチルアミノカルボニル、ヘキシルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、イソブチルアミノカルボニル、tert−ブチルアミノカルボニル、イソペンチルアミノカルボニル、1−エチルプロピルアミノカルボニル、イソヘキシルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、ジプロピルアミノカルボニル、エチルメチルアミノカルボニル、メチルプロピルアミノカルボニル、エチルプロピルアミノカルボニル基等を挙げることができる。
「C1-6アルキルチオ基」とは、前記「C1-6アルキル基」とチオが結合した基を意味し、例えばメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチルチオ、tert−ペンチルチオ、1−エチルプロピルチオ、ヘキシルチオ、イソヘキシルチオ、ネオヘキシルチオ基等を挙げることができる。
「C1-6アルキルスルフィニル基」とは、前記「C1-6アルキル基」とスルフィニルが結合した基を意味し、例えばメチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、ブチルスルフィニル、イソブチルスルフィニル、sec−ブチルスルフィニル、tert−ブチルスルフィニル、ペンチルスルフィニル、イソペンチルスルフィニル、ネオペンチルスルフィニル、tert−ペンチルスルフィニル、1−エチルプロピルスルフィニル、ヘキシルスルフィニル、イソヘキシルスルフィニル、ネオヘキシルスルフィニル基等を挙げることができる。
「C1-6アルキルスルホニル基」とは、前記「C1-6アルキル基」とスルホニルが結合した基を意味し、例えばメチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニル、ペンチルスルホニル、イソペンチルスルホニル、ネオペンチルスルホニル、tert−ペンチルスルホニル、1−エチルプロピルスルホニル、ヘキシルスルホニル、イソヘキシルスルホニル、ネオヘキシルスルホニル基等を挙げることができる。
「C1-6アルカノイルオキシ基」とは、前記「C1-6アルカノイル基」と酸素原子が結合した基を意味し、例えばホルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ、バレリルオキシ、イソバレリルオキシ、ピバロイルオキシ等を挙げることができる。
「C1-6アルカノイルアミノ基」とは、前記「C1-6アルカノイル基」とアミノ基が結合した基を意味し、例えばホルムアミド、アセトアミド、プロピオニルアミド、ブチリルアミド、イソブチリルアミド、バレリルアミド、イソバレリルアミド、ピバロイルアミド等を挙げることができる。
本明細書中における「睡眠障害」とは、入眠時、睡眠持続相又は覚醒時の障害であり、例えば、不眠症等を挙げることができる。また、不眠症の分類としては、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害等を挙げることができる。
本明細書中における「医薬上許容される塩」とは、硫酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸等の無機酸との塩、ギ酸、トリフルオロ酢酸、酢酸、シュウ酸、乳酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、クエン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、エタンスルホン酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、ガラクタル酸、ナフタレン−2−スルホン酸等の有機酸との塩、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、亜鉛イオン、アルミニウムイオン等の1種又は複数の金属イオンとの塩、アンモニア、アルギニン、リシン、ピペラジン、コリン、ジエチルアミン、4−フェニルシクロヘキシルアミン、2−アミノエタノール、ベンザチン等のアミンとの塩が含まれる。
本発明化合物において、好ましい態様を以下にあげる。
R1は、C1-6アルキル基、又はハロゲン原子である化合物が好ましく、メチル基、フッ素原子、又は塩素原子である化合物がより好ましい。
R2は、トリアゾリル基、又はピリミジニル基である化合物が好ましく、トリアゾリル基である化合物がより好ましい。
R3は、C1-6アルキル基、又はハロゲン原子である化合物が好ましく、メチル基、フッ素原子、又は塩素原子である化合物がより好ましい。
R4は、水素原子である化合物が好ましい。
Yは、下記式群(IV)のいずれかで表される構造の化合物が好ましく、
R1は、C1-6アルキル基、又はハロゲン原子である化合物が好ましく、メチル基、フッ素原子、又は塩素原子である化合物がより好ましい。
R2は、トリアゾリル基、又はピリミジニル基である化合物が好ましく、トリアゾリル基である化合物がより好ましい。
R3は、C1-6アルキル基、又はハロゲン原子である化合物が好ましく、メチル基、フッ素原子、又は塩素原子である化合物がより好ましい。
R4は、水素原子である化合物が好ましい。
Yは、下記式群(IV)のいずれかで表される構造の化合物が好ましく、
なお、本発明化合物が水和物又は溶媒和物を形成する場合、それらも本発明の範囲内に含まれる。同様に、本発明化合物の水和物又は溶媒和物の医薬上許容される塩も本発明の範囲内に含まれる。
本発明の化合物は、エナンチオマー、ジアステレオマー、平衡化合物、これらの任意の割合の混合物、ラセミ体等を全て含む。
本発明に係る化合物には、一つ以上の水素原子、炭素原子、窒素原子、酸素原子、ハロゲン原子が放射性同位元素や安定同位元素と置換された化合物も含まれる。これらの標識化合物は、代謝や薬物動態研究、受容体のリガンド等として生物学的分析等に有用である。
本発明に係る化合物は、経口又は非経口的に投与することができる。その投与剤型は錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、粉剤、トローチ剤、軟膏剤、クリーム剤、皮膚貼付剤、乳剤、懸濁剤、坐剤、注射剤等であり、いずれも慣用の製剤技術(例えば、第15改正日本薬局方に規定する方法等)によって製造することができる。これらの投与剤型は、患者の症状、年齢、体重、及び治療の目的に応じて適宜選択することができる。
これらの製剤は、本発明の化合物を含有する組成物に薬理学的に許容されるキャリヤー、すなわち、賦形剤(例えば、結晶セルロース、デンプン、乳糖、マンニトール)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク)、崩壊剤(例えば、カルボキシメチルセルロースカルシウム)、その他薬理学的に許容される各種添加剤を配合し、製造することができる。
本発明の化合物は、成人患者に対して1回の投与量として0.001〜500mgを1日1回又は数回に分けて経口又は非経口で投与することが可能である。なお、この投与量は治療対象となる疾病の種類、患者の年齢、体重、症状等により適宜増減することができる。
本発明に係る化合物には、一つ以上の水素原子、炭素原子、窒素原子、酸素原子、ハロゲン原子が放射性同位元素や安定同位元素と置換された化合物も含まれる。これらの標識化合物は、代謝や薬物動態研究、受容体のリガンド等として生物学的分析等に有用である。
本発明に係る化合物は、経口又は非経口的に投与することができる。その投与剤型は錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、粉剤、トローチ剤、軟膏剤、クリーム剤、皮膚貼付剤、乳剤、懸濁剤、坐剤、注射剤等であり、いずれも慣用の製剤技術(例えば、第15改正日本薬局方に規定する方法等)によって製造することができる。これらの投与剤型は、患者の症状、年齢、体重、及び治療の目的に応じて適宜選択することができる。
これらの製剤は、本発明の化合物を含有する組成物に薬理学的に許容されるキャリヤー、すなわち、賦形剤(例えば、結晶セルロース、デンプン、乳糖、マンニトール)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク)、崩壊剤(例えば、カルボキシメチルセルロースカルシウム)、その他薬理学的に許容される各種添加剤を配合し、製造することができる。
本発明の化合物は、成人患者に対して1回の投与量として0.001〜500mgを1日1回又は数回に分けて経口又は非経口で投与することが可能である。なお、この投与量は治療対象となる疾病の種類、患者の年齢、体重、症状等により適宜増減することができる。
本発明の化合物(I)の代表的な製造法を以下のスキームA〜Lに示す。以下の方法は、本発明化合物の製造法の例示であり、これに限定されるものではない。なお、以下の製造法の例示において、化合物は反応に支障にならない塩を形成していてもよい。
式(I−a)で表される本発明化合物は、スキームAの工程で製造することができる。
スキームA
スキームA
工程A−1:式(3)で表される化合物は、式(1)で表される化合物と、式(2)で表される化合物を反応させることにより得ることができる。工程A−1のアミド化反応には、式(2)で表される化合物のLがヒドロキシ基である場合、脱水縮合剤を用いた方法等が挙げられる。脱水縮合剤には、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩、T3P(プロパンホスホニックアシッドアンハイドライド)、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジフェニルホスホニルアジド、カルボニルジイミダゾール等が挙げられ、必要に応じて1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、ヒドロキシスクシンイミド等の活性化剤を用いることができる。反応溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホルム、トルエン、酢酸エチル等や、それらの混合溶媒が挙げられる。この際、塩基を用いて行うことができ、塩基の例としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の有機アミン類、炭酸カリウム等の無機塩基等が挙げられる。反応は−80℃から反応溶媒の沸点付近で行うことができる。更に、式(2)で表される化合物のLがハロゲン原子である場合、工程A−1における反応は、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、エタノール、水、クロロホルム等の溶媒中、又はそれらの混合溶媒中、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等の無機塩基、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の金属低級アルコキシド若しくはトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基存在下、−80℃付近〜溶媒の沸点付近の温度条件下にて進行する。
工程A−2:化合物(5) は、化合物(3) と化合物(4) の光延反応により得ることができる。工程A−2における反応は、有機リン化合物とアゾ化合物存在下、またはリンイリド試薬存在下、溶媒中で実施することができる。本反応で用いられる有機リン化合物としてはトリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等が挙げられ、アゾ化合物としてはアゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピル、アゾジカルボン酸ジtertブチル等が挙げられる。リンイリド試薬としてはシアノメチルトリブチルホスホラン等が挙げられる。本反応で用いられる溶媒としてはテトラヒドロフランや1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン系溶媒、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒が挙げられ、0℃〜溶媒の沸点付近の温度条件下にて進行する。工程A−2における光延反応に関する包括的概観は、例えばChemical Reviews,2009,109,2551−2651に見出し得る。
工程A−3:本発明化合物(I−a)は、式(5)で表されるボロン酸誘導体と、(6)で表される化合物のSuzukiカップリング反応により得ることができる。工程A−3における反応は、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒、水、又はそれらの混合溶媒中、パラジウム触媒存在下、有機ホウ素化合物と反応させて得ることができる。Suzukiカップリング反応に関する包括的概観は、例えばChemical Reviews,1995, 95, 2457−2483などに見出し得る。
式(5)で表される本発明化合物の中間体は、スキームBに示す方法でも製造することができる。
スキームB
スキームB
工程B−1:式(7)で表される化合物は、式(3)で表される化合物のヒドロキシ基を、一般的な脱離基に変換することにより得ることができる。工程B−1における反応としては例えばクロル化、ブロム化、ヨード化、メタンスルホニルオキシ化、p−トルエンスルホニルオキシ化等が挙げられる。クロル化反応の例としては、塩化メタンスルホニル等を用いて脱離基とした後、塩素原子で置換する方法が挙げられる。更に四塩化炭素とトリフェニルホスフィンを用いる方法、塩化チオニルやオキシ塩化リンを用いる方法等が挙げられる。この際、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の塩化物を添加しても良い。ブロム化反応の例としては、四臭化炭素とトリフェニルホスフィンを用いる方法が挙げられる。ヨード化反応の例としては、ヨウ素、トリフェニルホスフィン及びイミダゾールを用いる方法が挙げられる。メタンスルホニル化、p−トルエンスルホニル化は、それぞれ塩化メタンスルホニル、塩化p−トルエンスルホニル等を用いて行うことができる。これらの反応の際、適当な塩基を添加しても良い。添加する塩基の例としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基類、又は例えば炭酸カリウム等の無機塩基が挙げられる。反応溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、水、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロエタン、1,2−ジクロロエタン等の溶媒、又はそれらの混合溶媒中、反応は−80℃付近〜溶媒の沸点付近の温度条件下にて行うことができる。
工程B−2:式(5)で表される化合物は、式(7)で表される化合物と、式(4)で表される化合物を、反応させることにより得ることができる。工程B−2における反応は、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、エタノール、水、クロロホルム等の溶媒中、又はそれらの混合溶媒中、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等の無機塩基、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の低級アルコキシド若しくはトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基存在下、−80℃付近〜溶媒の沸点付近の温度条件下にて進行する。
式(I−b)で表される本発明化合物は、スキームCの工程で製造することができる。
スキームC
スキームC
工程C−1:本発明化合物(I−b)は、化合物(7)で表される化合物と式(8)で表される化合物を、反応させることにより得ることができる。工程C−1における反応は工程B−2と同様の反応条件に従って行うことができる。
式(I−c)で表される本発明化合物は、スキームDの工程で製造することができる。
スキームD
スキームD
工程D−1:化合物(10)は、式(1)で表される化合物と式(9)で表される化合物を、反応させることにより得ることができる。工程D−1における反応は工程A−1と同様の反応条件に従って行うことができる。
工程D−2:化合物(11)は、式(10)で表される化合物のヒドロキシ基を、一般的な脱離基に変換することにより得ることができる。工程D−2における反応は工程B−1と同様の反応条件に従って行うことができる。
工程D−3:化合物(12)は、式(11)と式(8)で表される化合物を反応させることにより得ることができる。工程D−3における反応は工程B−2と同様の反応条件に従って行うことができる。
工程D−4:本発明化合物(I−c)は、式(12)で表される化合物のStilleカップリング反応により得ることができる。工程D−4における反応はN,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、又はそれらの混合溶媒中、パラジウム触媒存在下、有機スズ化合物と反応させて得ることができる。Stilleカップリング反応に関する包括的概観は、例えばAngew. Chem. Int. Ed. 2004, 43, 4704などに見出し得る。
式(I−d)で表される本発明化合物は、スキームEの工程で製造することができる。
スキームE
スキームE
工程E−1: 化合物(15)は式(7)で表される化合物の脱離基をアジ化物イオンで置換することにより得ることができる。工程E−1における反応には、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒や、水、テトラヒドロフラン等、もしくはこれらの混合溶媒の溶媒中、アジ化ナトリウムを用いて行うことができる。反応温度は0℃付近〜反応溶媒の沸点付近で実施できるが、50℃〜80℃が好ましい。
工程E−2: 本発明化合物(I−d)は化合物(15)と化合物(16)の1,3−双極子付加環化反応により得ることができる。工程E−2における反応は、還元剤存在下、銅触媒で処理する方法により実施できる。本反応で用いられる還元剤としては(L)−アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム等が挙げられる。本反応で用いられる銅触媒としては硫酸銅、ヨウ化銅、臭化銅、塩化銅等が挙げられる。銅触媒としてハロゲン化銅を用いた場合は塩基が必要となり、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等を用いることができる。本反応で用いられる溶媒としてはメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒、水又はそれらの混合溶媒が挙げられる。本反応は通常0℃〜150℃、好ましくは25℃〜100℃で行うことができる。
式(I−e)で表される本発明化合物は、スキームFの工程で製造することができる。
スキームF
スキームF
工程F−1:化合物(17)は、式(11)で表される化合物の脱離基をアジ化物イオンで置換することにより得ることができる。工程F−1における反応は工程E−1と同様の反応条件に従って行うことができる。
工程F−2:化合物(18)は、式(16)と式(17)で表される化合物の1,3−双極子付加環化反応により得ることができる。工程F−2における反応は工程E−2と同様の反応条件に従って行うことができる。
工程F−3:本発明化合物(I−e)は、式(18)で表される化合物から得ることができる。工程F−3における反応は工程D−4と同様の反応条件に従って行うことができる。
式(I−f)で表される本発明化合物は、スキームGの工程で製造することができる。
スキームG
スキームG
工程G−1:化合物(19)は、式(7)で表される化合物の脱離基をシアン化物イオンで置換することにより得ることができる。工程G−1における反応は、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒やメタノール等のアルコール、水、テトラヒドロフラン、もしくはこれらの混合溶媒中でシアン化ナトリウムやシアン化カリウムを用いることで実施できる。反応温度は室温付近〜反応溶媒の沸点付近、好ましくは50℃〜100℃で実施する。
工程G−2:本発明化合物(I−f)は、式(19)で表される化合物のアミドオキシム化反応、オキサジアゾール環化反応により得る事ができる。工程G−2における反応は最初にニトリル体をメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、ヒドロキシアミン又はその塩酸塩で処理する事でアミドオキシム化した後、テトラヒドロフランや1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン系溶媒、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒、酢酸エチル、アセトニトリル、又はそれらの混合溶媒中、カルボン酸及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩、ジシクロヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾール等脱水縮合剤と反応させる条件で実施できる。
式(I−g)及び式(I−h)で表される本発明化合物は、スキームHの工程で製造することができる。
スキームH
スキームH
工程H−1:化合物(23)は、式(1)で表される化合物と式(22)で表される化合物を、反応させることにより得ることができる。工程H−1における反応は工程A−1と同様の反応条件に従って行うことができる。
工程H−2:化合物(24)は、式(23)で表される化合物のヒドロキシ基を、一般的な脱離基に変換することにより得ることができる。工程H−2における反応は工程B−1と同様の反応条件に従って行うことができる。
工程H−3:本発明化合物(I−g)は、式(24)と式(25)で表される化合物を反応させることにより得ることができる。工程H−3における反応は工程B−2と同様の反応条件に従って行うことができる。
工程H−4:本発明化合物(I−h)は、化合物(I−g)の脱アセチル化反応により得ることができる。反応はJ. F. W. McOmie 著、Protective Groups in Organic Chemistry.、およびT. W. Greene 及びP.G.M.Wuts著、Protective Groups in Organic Synthesis.等に記載されている反応条件により実施できる。本反応は例えば塩基性条件下溶媒中で実施でき、例えば塩基としては水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム等の無機塩基が挙げられ、溶媒としてはメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、テトラヒドロフランや1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン系溶媒、ジメチルスルホキシド、水、又はそれらの混合溶媒が挙げられる。本反応は通常0℃〜溶媒の沸点付近の温度条件下、好ましくは20℃〜80℃で行うことができる。
式(I−i)及び式(I−j)で表される本発明化合物は、スキームIの工程で製造することができる。
スキームI
スキームI
工程I−1:化合物(27)は、式(26)で表される化合物より得る事ができる。式(26)で表される化合物のLがヒドロキシ基である場合、酸性条件下アルコール溶媒を用いた反応、脱水縮合剤を用いた方法等が挙げられる。酸としては例えば、塩酸、硫酸、トシル酸などが挙げられ、反応溶媒はメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒などが挙げられる。脱水縮合剤には、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩、T3P(プロパンホスホニックアシッドアンハイドライド)等が挙げられ、必要に応じて1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、ヒドロキシスクシンイミド等の活性化剤を用いることができる。反応溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホルム、トルエン、酢酸エチル等、それらの混合溶媒が挙げられる。式(26)で表される化合物のLがハロゲン原子である場合、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、エタノール、水、クロロホルム等の溶媒中、又はそれらの混合溶媒中、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等の無機塩基、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の金属低級アルコキシド若しくはトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基存在下、−80℃付近〜溶媒の沸点付近の温度条件下にて進行する。
工程I−2:化合物(28)は、式(27)で表される化合物から得ることができる。不活性溶媒中、塩基存在下又は非存在下、パラジウム触媒存在下、必要に応じてパラジウム触媒の配位子を用いて、化合物(27)と一酸化炭素及びメタノールを反応させることにより製造することができる{コンプリヘンシブ オーガニック トランスフォーメーションズ セカンド エディション (Comprehensive Organic Transformations Second Edition) 1999年、ジョン ウィリー アンド サンズ(John Wiley & Sons, INC.)参照}。パラジウム触媒は例えば、酢酸パラジウム(II)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)、ジクロロビスアセトニトリルパラジウム(II)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)等が挙げられる。配位子は例えば、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、2,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1−ビナフチル(BINAP)、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)ビフェニル、1,1‘−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(dppf)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(dppp)等が挙げられる。
工程I−3:化合物(29)は、式(28)で表される化合物の加水分解反応により得る事ができる。工程I−3における反応は、一般的なエステルの加水分解反応により実施することができ、例えば、強酸存在下溶媒中又は無溶媒で反応させる方法、塩基存在下溶媒中で反応させる方法等、J. F. W. McOmie 著、Protective Groups in Organic Chemistry.、およびT. W. Greene 及びP.G.M.Wuts著、Protective Groups in Organic Synthesis.等に記載されている反応条件により実施できる。本反応で用いられる溶媒としてはメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、テトラヒドロフランや1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒又はそれらの混合溶媒が挙げられる。本反応における反応温度は、通常0℃〜120℃、好ましくは、15℃〜80℃である。
工程I−4:化合物(30)は、式(1)で表される化合物と式(29)で表される化合物を、反応させることにより得ることができる。工程I−4における反応は工程A−1と同様の反応条件に従って行うことができる。
工程I−5:化合物(31)は、式(30)で表される化合物のヒドロキシ基を、一般的な脱離基に変換することにより得ることができる。工程I−5における反応は工程B−1と同様の反応条件に従って行うことができる。
工程I−6:本発明化合物(I−i)は、式(31)と式(25)で表される化合物を反応させることにより得ることができる。工程I−6における反応は工程B−2と同様の反応条件に従って行うことができる。
工程I−7:本発明化合物(I−j)は、式(I−i)で表される化合物を加水分解することにより得ることができる。工程I−7における反応は工程I−3と同様の反応条件に従って行うことができる。
式(I−k)及び式(I−l)で表される本発明化合物は、スキームJの工程で製造することができる。
スキームJ
スキームJ
工程J−1:本発明化合物(I−k)は、式(I−j)で表される化合物のアミド化反応により得ることができる。工程J−1における反応は工程A−1と同様の反応条件に従って行うことができる。
工程J−2:本発明化合物(I−l)は式(32)と式(I−k)で表される化合物の求核置換反応により得ることができる。塩基存在下、溶媒中で実施することができる。本反応で用いられる塩基としては、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等の無機塩基、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の低級アルコキシドが挙げられ、本反応で用いられる溶媒としてはメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、テトラヒドロフランや1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン系溶媒、ジメチルスルホキシド、水、又はそれらの混合溶媒が挙げられる。本反応は通常−80℃付近〜溶媒の沸点付近、好ましくは0℃〜60℃で行うことができる。
式(I−m)及び式(I−n)で表される本発明化合物は、スキームKの工程で製造することができる。
スキームK
スキームK
工程K−1:本発明化合物(I−m)は、式(5’)で表されるボロン酸誘導体と、(33)で表される化合物を、鈴木−宮浦カップリング反応の条件下、反応させて得ることができる。工程K−1における反応は工程A−3と同様の反応条件に従って行うことができる。
工程K−2:本発明化合物(I−n)は、式(I−m)で表される化合物に対して有機金属試薬(34)を反応させることにより得ることができる。反応はN,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶媒、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、又はそれらの混合溶媒中、有機金属試薬と反応させて得ることができる。ここで化合物(34)は有機金属試薬を示し、Grignard反応剤や有機リチウム反応剤などを挙げることができる。本反応は通常−80℃付近〜溶媒の沸点付近で行うことができる。
式(I−o)、式(I−p)及び式(I−q)で表される本発明化合物は、スキームLの工程で製造することができる。
スキームL
スキームL
工程L−1:本発明化合物(I−o)は、式(5)で表されるボロン酸誘導体と、(35)で表される化合物を、鈴木−宮浦カップリング反応の条件下、反応させて得ることができる。工程L−1における反応は工程A−3と同様の反応条件に従って行うことができる。
工程L−2:本発明化合物(I−p)と(I−q)は、式(I−o)で表される化合物の酸化により得ることができる。本反応で用いられる酸化剤としては、メタクロロ過安息香酸、ペルオキシ一硫酸カリウムなどの過酸が挙げられる。本反応で用いられる溶媒としてはエタノール、メタノール等のアルコール溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン系溶媒と水の混合溶媒が挙げられる。本反応は通常0℃〜60℃、好ましくは20℃〜25℃で行うことができる。
以下、参考例、実施例及び試験例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、これらは本発明を限定するものではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。
以下の参考例及び実施例においてカラムクロマトグラフィーを使用して精製した際の「KP−Sil」にはBiotage社SNAPCartridge KP−Sil、「HP−Sil」にはBiotage社SNAPCartridge HP−Sil、「SNAP Ultra」にはBiotage社SNAPCartridge SNAP Ultra、「KP−NH」にはBiotage社SNAPCartridge KP−NH、「Grace OH」にはGrace社Reveleris Silica Flash Cartridge、「Grace NH」にはGrace社Reveleris Amino Flash Cartridgeを使用した。
以下の参考例及び実施例の後処理操作の際の「ISOLUTE Phase Separator」にはBiotage社ISOLUTE Phase Separatorを使用した。
以下の参考例および実施例において、分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による精製は以下の条件により行った。ただし、塩基性官能基を有する化合物の場合、本操作でトリフルオロ酢酸を用いたときには、フリー体を得るための中和操作等を行う場合がある。
機械:Gilson社 preparative HPLC system
カラム:資生堂 Capcelpak C18 MGII 5μm 20×150mm
溶媒:A液;0.1%トリフルオロ酢酸含有水、B液;0.1%トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル
グラジエント:0分(A液/B液=90/10)、22分(A液/B液=20/80)、25分(A液/B液=10/90)
流速:20mL/min、検出法:UV 254nm
以下の参考例および実施例において、高速液体クロマトグラフィーマススペクトル(LCMS)は以下の条件により測定した。
測定機械:Agilent社 Agilent1290及びAgilent6130
カラム:Waters社 Acquity CSH C18 1.7μm 2.1x50mm
溶媒:A液;0.1%ギ酸含有水、B液;0.1%ギ酸含有アセトニトリル
グラジエント:0分(A液/B液=80/20)、1.2〜1.4分(A液/B液=1/99)
流速:0.8mL/min、検出法:UV 254nm
イオン化法:電子衝撃イオン化法(ESI:Electron Spray Ionization)
機械:Gilson社 preparative HPLC system
カラム:資生堂 Capcelpak C18 MGII 5μm 20×150mm
溶媒:A液;0.1%トリフルオロ酢酸含有水、B液;0.1%トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル
グラジエント:0分(A液/B液=90/10)、22分(A液/B液=20/80)、25分(A液/B液=10/90)
流速:20mL/min、検出法:UV 254nm
以下の参考例および実施例において、高速液体クロマトグラフィーマススペクトル(LCMS)は以下の条件により測定した。
測定機械:Agilent社 Agilent1290及びAgilent6130
カラム:Waters社 Acquity CSH C18 1.7μm 2.1x50mm
溶媒:A液;0.1%ギ酸含有水、B液;0.1%ギ酸含有アセトニトリル
グラジエント:0分(A液/B液=80/20)、1.2〜1.4分(A液/B液=1/99)
流速:0.8mL/min、検出法:UV 254nm
イオン化法:電子衝撃イオン化法(ESI:Electron Spray Ionization)
以下の参考例および実施例において、マススペクトル(MS)は以下の条件により測定した。
MS測定機器:島津社LCMS−2010EVあるいはmicromass社 Platform LC
MS測定機器:島津社LCMS−2010EVあるいはmicromass社 Platform LC
以下の参考例および実施例において、化合物名はACD/Name (ACD/Labs 12.01, Advanced Chemistry Development Inc.)により命名した。
参考例及び実施例中、以下の用語及び試薬は下記のように表記した。
MeOH(メタノール)、THF(テトラヒドロフラン)、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)、DMSO(ジメチルスルホキシド)、MeCN(アセトニトリル)、EtOAc(酢酸エチル)、CHCl3(クロロホルム)、HATU[O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスファート]、Pd(PPh3)4[テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)]、brine(飽和塩化ナトリウム水溶液)、DIPEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)、TEA(トリエチルアミン)、MgSO4(無水硫酸マグネシウム)、NaHCO3(炭酸水素ナトリウム)、Na2SO3(亜硫酸ナトリウム)、Na2SO4(硫酸ナトリウム)、TFAA(トリフルオロ酢酸無水物)、UHP(尿素−過酸化水素)、DBU(ジアザビシクロウンデセン)、Cs2CO3(炭酸セシウム)。
MeOH(メタノール)、THF(テトラヒドロフラン)、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)、DMSO(ジメチルスルホキシド)、MeCN(アセトニトリル)、EtOAc(酢酸エチル)、CHCl3(クロロホルム)、HATU[O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスファート]、Pd(PPh3)4[テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)]、brine(飽和塩化ナトリウム水溶液)、DIPEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)、TEA(トリエチルアミン)、MgSO4(無水硫酸マグネシウム)、NaHCO3(炭酸水素ナトリウム)、Na2SO3(亜硫酸ナトリウム)、Na2SO4(硫酸ナトリウム)、TFAA(トリフルオロ酢酸無水物)、UHP(尿素−過酸化水素)、DBU(ジアザビシクロウンデセン)、Cs2CO3(炭酸セシウム)。
参考例1 (5−フルオロ−2−ヨードフェニル)[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]メタノン
MS (ESI pos.) m/z : 364 [M+H]+
参考例2〜3を参考例1と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、MSデータを表1に示す。
参考例4 [(2S)−2−(クロロメチル)ピペリジン−1−イル](5−フルオロ−2−ヨードフェニル)メタノン
MS (ESI pos.) m/z : 382 [M+H]+
参考例5〜6を参考例4と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、MSデータを表2に示す。
参考例7 [5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル][(2S)−2−{[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]メタノン
MS (ESI pos.) m/z : 477 [M+H]+
参考例8〜10を参考例7と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、MSデータを表3に示す。
参考例11 (5−フルオロ−2−ヨードフェニル)[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]メタノン
MS (ESI pos.) m/z : 509 [M+H]+
参考例12 [(2S)−2−(アジドメチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン
MS (ESI pos.) m/z : 326 [M+H]+
参考例13〜18を参考例12と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、MSデータを表4に示す。
参考例19 [(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル](3−ヨード−6−メチルピリジン−2−イル)メタノン
MS (ESI pos.) m/z : 507 [M+H]+
参考例20 (6−{[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]カルボニル}−5−ヨードピリジン−2−イル)メチル アセタート
参考例21 3−ヨード−6−メチルピリジン−2−カルボン酸塩酸塩(1:1)
MS (ESI pos.) m/z : 264 [M+H]+
参考例22 メチル 3−ヨード−6−メチルピリジン−2−カルボキシラート 1−オキシド
MS (ESI pos.) m/z : 294[M+H]+
参考例23 メチル 6−[(アセチルオキシ)メチル]−3−ヨードピリジン−2−カルボキシラート
MS (ESI pos.) m/z : 336[M+H]+
参考例24 6−[(アセチルオキシ)メチル]−3−ヨードピリジン−2−カルボン酸
MS (ESI pos.) m/z : 319[M−H]−
参考例25 {(2S)−1−[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]ピペリジン−2−イル}アセトニトリル
MS (ESI pos.) m/z : 310 [M+H]+
参考例26〜27を参考例25と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、MSデータを表5に示す。
参考例28 N’−ヒドロキシ−2−{(2S)−1−[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]ピペリジン−2−イル}エタンイミドアミド
MS (ESI pos.) m/z : 343 [M+H]+
参考例29〜30を参考例28と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、MSデータを表6に示す。
実施例1 [(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン
LCMS retention time 0.90 min.
MS (ESI pos.) m/z : 446 [M+H]+
実施例2〜13を実施例1と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、LCMSデータを表7−1〜7−2に示す。
実施例14 [(2S)−2−({4−[6−(メトキシメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン
LCMS retention time 0.89 min.
MS (ESI pos.) m/z : 472 [M+H]+
実施例15〜42を実施例14と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、LCMSデータを表8−1〜8−4に示す。
実施例43 3−{[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]カルボニル}−4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)安息香酸
LCMS retention time 0.86 min.
MS (ESI pos.) m/z : 476[M+H]+
実施例44 2−[1−({(2S)−1−[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]ピペリジン−2−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボン酸
実施例45 3−{[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]カルボニル}−4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
LCMS retention time 0.74 min.
MS (ESI pos.) m/z : 475 [M+H]+
実施例46〜53を実施例45と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、LCMSデータを表9に示す。
実施例54 3−{[(2S)−2−{[4−(6−メトキシピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]カルボニル}−4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド
LCMS retention time 0.83 min.
MS (ESI pos.) m/z : 487 [M+H]+
実施例55 [(2S)−2−{[4−(6−ヒドロキシピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン
LCMS retention time 0.79 min.
MS (ESI pos.) m/z : 444 [M+H]+
実施例56 [(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−フルオロ−2−(ピリミジン−2−イル)フェニル]メタノン
LCMS retention time 0.89 min.
MS (ESI pos.) m/z : 461 [M+H]+
実施例57〜58を実施例56と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、LCMSデータを表10に示す。
実施例59 {6−[1−({(2S)−1−[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]ピペリジン−2−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}メチル アセタート
LCMS retention time 0.98 min.
MS (ESI pos.) m/z : 500 [M+H]+
実施例60 6−[1−({(2S)−1−[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]ピペリジン−2−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル アセタート
実施例61 [(2S)−2−({4−[6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン
LCMS retention time 0.87 min.
MS (ESI pos.) m/z : 486 [M+H]+
実施例62 [(2S)−2−({4−[6−(メチルスルフィニル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン
実施例63 [(2S)−2−({4−[6−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン
実施例62:
LCMS retention time 0.79 min.
MS (ESI pos.) m/z : 490 [M+H]+
実施例63:
LCMS retention time 0.85 min.
MS (ESI pos.) m/z : 506 [M+H]+
LCMS retention time 0.79 min.
MS (ESI pos.) m/z : 490 [M+H]+
実施例63:
LCMS retention time 0.85 min.
MS (ESI pos.) m/z : 506 [M+H]+
実施例64〜68を参考例19と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、LCMSデータを表11に示す。
実施例69 [(2S)−2−{[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン
LCMS retention time 1.06 min.
MS (ESI pos.) m/z : 448 [M+H]+
実施例70〜71を実施例69と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、LCMSデータを表12に示す。
実施例72 [(2S)−2−({4−[6−(ヒドロキシメチル)−4−メチルピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン
LCMS retention time 0.58 min.
MS (ESI pos.) m/z : 472 [M+H]+
実施例73〜75を実施例72と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、LCMSデータを表13に示す。
実施例76 [5−(アミノメチル)−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル][(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]メタノン
LCMS retention time 0.35 min.
MS (ESI pos.) m/z : 461 [M+H]+
実施例77 [(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]{5−[(メチルアミノ)メチル]−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル}メタノン
実施例78 N−[3−{[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]カルボニル}−4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンジル]アセトアミド
LCMS retention time 0.70 min.
MS (ESI pos.) m/z : 503 [M+H]+
実施例79〜80を実施例78と同様の方法により得た。得られた化合物の構造式、化合物名、LCMSデータを表14に示す。
試験例 (オレキシン拮抗活性の測定)
試験化合物のヒトオレキシン1型受容体(hOX1R)、オレキシン2型受容体(hOX2R)に対する拮抗活性は文献(Toshikatsu Okumura et al., Biochemical and Biophysical Research Communications 280, 976−981, 2001)に記載された方法を改変して行った。hOX1R、hOX2Rを強制発現させたChinese hamster ovary(CHO)細胞を96wellのBlack clear bottomプレート(Nunc)の各ウェルに20,000個となるように播種し、0.1mM MEM非必須アミノ酸、0.5mg/mL G418、10% 牛胎児血清を含むHam’s F−12培地(以上インビトロジェン)で、37℃、5% CO2の条件下で16時間培養した。培地を除去後、0.5μM Fluo−4AM エステル(同仁)を含むアッセイ用緩衝液(25mM HEPES(同仁)、Hanks’ balanced salt solution(インビトロジェン)、0.1% 牛血清アルブミン、2.5mM プロベネシド、200μg/mL Amaranth(以上Sigma−Aldrich)、pH7.4)を100μL添加し60分間、37℃、5% CO2にインキュベートした。Fluo−4AM エステルを含むアッセイ用緩衝液を除去したのち、試験化合物は10mMとなるようにジメチルスルホキシドで溶解してアッセイ用緩衝液で希釈後、150μLを添加し、30分間インキュベートした。
リガンドであるヒトオレキシン-Aの2アミノ酸を置換したペプチド(Pyr-Pro-Leu-Pro-Asp-Ala-Cys-Arg-Gln-Lys-Thr-Ala-Ser-Cys-Arg-Leu-Tyr-Glu-Leu-Leu-His-Gly-Ala-Gly-Asn-His-Ala-Ala-Gly-Ile-Leu-Thr-Leu-NH2;ペプチド研究所)はhOX1Rに対しては終濃度300pM、hOX2Rに対しては3nMとなるようにアッセイ用緩衝液で希釈し、このリガンド溶液50μLを添加して反応を開始した。反応はFunctional Drug Screening System(FDSS;浜松ホトニクス社製)を用いて各wellの蛍光値を1秒毎に3分間測定し、最大蛍光値を細胞内Ca2+濃度の指標として拮抗活性を求めた。試験化合物の拮抗活性は希釈緩衝液のみを添加したウェルの蛍光値を100%、リガンドおよび化合物を含まない緩衝液を添加したウェルの蛍光値を0%として算出し、種々の濃度の試験化合物を添加した際の蛍光値から、結合定数(Kb値)を求めた。
本発明化合物のKb値を表15に示す。
試験化合物のヒトオレキシン1型受容体(hOX1R)、オレキシン2型受容体(hOX2R)に対する拮抗活性は文献(Toshikatsu Okumura et al., Biochemical and Biophysical Research Communications 280, 976−981, 2001)に記載された方法を改変して行った。hOX1R、hOX2Rを強制発現させたChinese hamster ovary(CHO)細胞を96wellのBlack clear bottomプレート(Nunc)の各ウェルに20,000個となるように播種し、0.1mM MEM非必須アミノ酸、0.5mg/mL G418、10% 牛胎児血清を含むHam’s F−12培地(以上インビトロジェン)で、37℃、5% CO2の条件下で16時間培養した。培地を除去後、0.5μM Fluo−4AM エステル(同仁)を含むアッセイ用緩衝液(25mM HEPES(同仁)、Hanks’ balanced salt solution(インビトロジェン)、0.1% 牛血清アルブミン、2.5mM プロベネシド、200μg/mL Amaranth(以上Sigma−Aldrich)、pH7.4)を100μL添加し60分間、37℃、5% CO2にインキュベートした。Fluo−4AM エステルを含むアッセイ用緩衝液を除去したのち、試験化合物は10mMとなるようにジメチルスルホキシドで溶解してアッセイ用緩衝液で希釈後、150μLを添加し、30分間インキュベートした。
リガンドであるヒトオレキシン-Aの2アミノ酸を置換したペプチド(Pyr-Pro-Leu-Pro-Asp-Ala-Cys-Arg-Gln-Lys-Thr-Ala-Ser-Cys-Arg-Leu-Tyr-Glu-Leu-Leu-His-Gly-Ala-Gly-Asn-His-Ala-Ala-Gly-Ile-Leu-Thr-Leu-NH2;ペプチド研究所)はhOX1Rに対しては終濃度300pM、hOX2Rに対しては3nMとなるようにアッセイ用緩衝液で希釈し、このリガンド溶液50μLを添加して反応を開始した。反応はFunctional Drug Screening System(FDSS;浜松ホトニクス社製)を用いて各wellの蛍光値を1秒毎に3分間測定し、最大蛍光値を細胞内Ca2+濃度の指標として拮抗活性を求めた。試験化合物の拮抗活性は希釈緩衝液のみを添加したウェルの蛍光値を100%、リガンドおよび化合物を含まない緩衝液を添加したウェルの蛍光値を0%として算出し、種々の濃度の試験化合物を添加した際の蛍光値から、結合定数(Kb値)を求めた。
本発明化合物のKb値を表15に示す。
本発明化合物は、OX受容体拮抗作用を有することが示された。従って、本発明化合物又はその医薬上許容される塩は、OX受容体拮抗作用によって調節される病気、例えば、睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、頭痛、片頭痛、疼痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、高血圧等の治療又は予防薬として使用することが可能である。
Claims (6)
- 式(I)
(式中、
R1は、水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、ヒドロキシ基、C1-6アルカノイルオキシ基及び式RN1RN2Nからなる群より選ばれる1個の置換基で置換されても良い)、カルバモイル基、カルボキシ基、シアノ基、C1-6アルコキシカルボニル基又はC1-6アルキルアミノカルボニル基を示し、
R2は、卜リアゾリル基、ピリジル基、又はピリミジニル基を示し、
R3及びR4は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、ヒドロキシ基、C1-6アルカノイルオキシ基及びC1-6アルコキシ基からなる群より選ばれる1個の置換基で置換されても良い)、C1-6アルコキシ基、ヒドロキシ基、C1-6アルカノイルオキシ基、カルバモイル基、C1-6アルキルアミノカルボニル基、C1-6アルコキシカルボニル基、カルボキシ基、C1-6アルキルチオ基、C1-6アルキルスルフィニル基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルカノイル基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基又はC1-6アルカノイルアミノ基を示し、
RN1及びRN2は、同一又は異なって水素原子、C1-6アルキル基又はC1-6アシル基を示し、
X1及びX2は、同一又は異なって窒素原子又は式CHを示し、
Yは、下記式群(II)のいずれかを示す)
で表される化合物又はその医薬上許容される塩。 - 式(I)において、
R1が、ハロゲン原子又はC1-6アルキル基であり、
R2が、卜リアゾリル基であり、
R3が、ハロゲン原子であり、
R4が、水素原子であり、
X2が、窒素原子である請求項2に記載の化合物又はその医薬上許容される塩。 - 請求項1に記載される下記化合物群及びその医薬上許容される塩から選ばれるいずれか1種又は2種以上の混合物。
[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−フルオロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
メチル 3−{[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]カルボニル}−4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾアート、
[(2S)−2−{[3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−フルオロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[5−クロロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル][(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル]メタノン、
[(2S)−2−{[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[5−クロロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル][(2S)−2−{[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]メタノン、
[(2S)−2−({4−[6−(メトキシメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(6−メトキシピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(6−アミノピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−({4−[6−(メチルスルファニル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
1−{6−[1−({(2S)−1−[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]ピペリジン−2−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル}エタノン、
メチル 2−[1−({(2S)−1−[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]ピペリジン−2−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−3−カルボキシラート、
[(2S)−2−({4−[6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−({4−[4−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−({4−[3−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−({4−[4−(ヒドロキシメチル)−6−メトキシピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−({4−[4−(ヒドロキシメチル)−6−メチルピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(6−メトキシピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(4−メトキシピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][6−メチル−3−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル]メタノン、
[5−クロロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル][(2S)−2−({4−[4−(ヒドロキシメチル)−6−メトキシピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル]メタノン、
3−{[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]カルボニル}−4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
3−{[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]カルボニル}−N−メチル−4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
3−{[(2S)−2−{[4−(6−メトキシピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]カルボニル}−4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミド、
[(2S)−2−{[4−(6−ヒドロキシピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
6−[1−({(2S)−1−[5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾイル]ピペリジン−2−イル}メチル)−1H−ピラゾール−4−イル]ピリジン−2−イル アセタート、
[(2S)−2−({4−[6−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[5−クロロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル][(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]メタノン、
3−{[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]カルボニル}−4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンジル アセタート、
[(2S)−2−{[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[5−クロロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル][(2S)−2−{[5−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]メチル}ピペリジン−1−イル]メタノン、
[(2S)−2−({4−[6−(ヒドロキシメチル)−4−メチルピリジン−2−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)ピペリジン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−(ヒドロキシメチル)−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン、
[(2S)−2−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]メチル}ピペリジン−1−イル][5−(ヒドロキシメチル)−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン。 - 請求項1〜4いずれか1項に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
- 請求項1〜4いずれか1項に記載の化合物、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有する睡眠障害、うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、薬物依存症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、摂食障害、頭痛、片頭痛、疼痛、消化器疾患、てんかん、炎症、免疫関連疾患、内分泌関連疾患、又は高血圧の疾患の治療又は予防薬。
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