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JP2018187976A - 電動車両 - Google Patents

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直龍 熊谷
Naotatsu Kumagai
直龍 熊谷
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Mercedes Benz Group AG
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Daimler AG
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Abstract

【課題】車両重量低減に寄与しつつ、側突時の安全性及び整備性を向上可能な電動車両を提供する。【解決手段】電動機から出力される動力で走行可能な電動車両であって、電動機に電力を供給する電力供給部7を保持する保持部8を、一対のサイドレール5間であってキャブブリッジ11と強化クロスメンバ6aとの間に設けることで、車両重量低減に寄与しつつ、側突時の安全性及び整備性を向上可能な電動車両を提供できる。【選択図】図2

Description

本発明は、走行用動力源として電力で駆動可能な電動機を備える電動車両に関する。
環境負荷軽減の観点から、エンジン及び電動機を走行用動力源とするハイブリッド自動車(HEV)や、電動機のみを走行用動力源とする電気自動車(EV)のような電動車両が普及している。電動車両の普及は乗用車が中心であったが、近年、トラック等の商用車においても開発が進んでいる。
トラック等の商用車では、車体にフレーム構造が採用される。この種のフレーム構造は、例えば、車両前後方向に延在する一対のサイドフレームと、一対のサイドフレーム間を連結する複数のクロスメンバとを備えるラダーフレーム構造が典型的である。特許文献1では、このようなフレーム構造を有する電動車両において、電動機に電力を供給するための電力供給装置(バッテリを含む)を、一対のサイドフレームの外側に配置したレイアウトが開示されている。
特開2004−142593号公報
トラック等の商用車両では、上記特許文献1のように一対のサイドフレームの外側に電力供給装置を配置した場合、車両の右左折時や側突時にバッテリモジュールが破損することを防止するために、バッテリ保持ユニットの強度を強化したり、バッテリ保持ユニットに、別途バッテリ保護用のバッテリ保護装置が設けられたりする。このようなバッテリ保持ユニットやバッテリ保護装置は、車両重量が増加する要因となり、車両の走行性能や燃費性能を低下させる虞がある。
このような虞を解消するためにバッテリモジュールを一対のサイドレールの内側に配置することが考えられる。しかしながら、このようなレイアウトでは整備時にバッテリモジュールへのアクセスが困難となるため、整備性が悪化する虞がある。
本発明の少なくとも一実施形態は上述の事情に鑑みなされたものであり、車両重量低減に寄与しつつ、側突時の安全性及び整備性を向上可能な電動車両を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る電動車両は上記課題を解決するために、電動機から出力される動力で走行可能な電動車両であって、前記電動機に電力を供給可能な電力供給部と、前後方向に沿って延在する一対のサイドレールと、前記一対のサイドレール上に配置されたキャブと、前記一対のサイドレールを互いに連結する複数のクロスメンバと、前記キャブの後方において、前記一対のサイドレールにアーチ状に掛け渡されるキャブブリッジと、前記一対のサイドレール間であって、前記キャブブリッジと前記複数のクロスメンバのうち最も剛性が高いクロスメンバとの間において、前記電力供給部を保持する保持部と、を含む。
上記(1)の構成によれば、電力供給部は、一対のサイドレール間のうちキャブブリッジと強化クロスメンバとの間に保持される。キャブブリッジ及び強化クロスメンバは高剛性部材であるため、側突時に電力供給部を良好に保護できる。これに伴い、バッテリを保持する保持部材に要求される強度を低く設定することができ補強部材を簡略化又は排除する等の軽量化を図ることができるため、車両重量の低減にも効果的である。
また電力供給部が保持される位置(すなわち、一対のサイドレール間のうちキャブブリッジと強化クロスメンバによって囲まれる領域)は、従来、走行用動力源として内燃機関を備える車両において、内燃機関の出力側に設けられる変速機が配置される典型的な位置である。そのため、整備時のアクセスも良好であり、また従来の車両設計からの変更が少なく済む点でも有利である。
(2)幾つかの実施形態では上記(1)の構成において、前記強化クロスメンバは、前記複数のクロスメンバのうち前記キャブブリッジより後方、且つ、前記キャブブリッジに最も近い位置に配置されたクロスメンバである。
上記(2)の構成によれば、強化クロスメンバがキャブブリッジの後方且つキャブブリッジに最も近い位置に配置されるため、電力供給部は電動車両の車輪に近い位置で保持される。そのため、車両のランプアングルを大きく確保でき、路面上の段差等の凹凸を電動車両が通過する際に、車両底部が路面と干渉することを抑制できる。
(3)幾つかの実施形態では上記(1)又は(2)の構成において、前記電力供給部の前方端部が前記キャブブリッジより前方に位置する。
上記(3)の構成によれば、キャブブリッジと強化クロスメンバとの間に位置する保持部によって保持される電力供給部の前方端部は、キャブブリッジより前方に位置する。そのため、キャブブリッジ近傍において一対のサイドフレーム上に配置されるキャブをチルトさせることで、電力供給部に容易にアクセスすることが可能となり、良好な整備性が得られる。
(4)幾つかの実施形態では上記(3)の構成において、前記前方端部には前記電力供給部の充放電端子が設けられている。
上記(4)の構成によれば、キャブブリッジより前方に位置する電力供給部の前方端部には、電力供給部と充放電時に協働する周辺装置に対して電力供給部を電気的に接続するための充放電端子が設けられる。このように、キャブをチルトさせた際にアクセスが容易な前方端部に充放電端子を配置することで、充放電端子への電気的配線の脱着作業が容易にできる。
(5)幾つかの実施形態では上記(3)又は(4)の構成において、前記前方端部には前記電力供給部の冷却水導入出口が設けられている。
上記(5)の構成によれば、キャブブリッジより前方に位置する電力供給部の前方端部には、電力供給部を冷却するために、電力供給部の内部に設けられた冷却水回路に対して冷却水を導入出されるための冷却水導入出口が設けられる。このように、キャブをチルトさせた際にアクセスが容易な前方端部に冷却水導入出口を配置することで、冷却水導入出口への配管の脱着作業が容易にできる。
(6)幾つかの実施形態では上記(1)から(5)のいずれか一構成において、前記保持部は、前記電力供給部を保持する保持ブラケットと、前記保持ブラケットを前記一対のサイドレールに連結部を介して連結する連結ブラケットと、を含み、前記連結部は、車高方向にて前記一対のサイドレールより下方に配設される。
上記(6)の構成によれば、電力供給部を保持ブラケットに保持した状態で電動車両の下側から保持ブラケットごと着脱する際、連結部が車高方向にてサイドレールよりも下方に配設されることから、連結部へのアクセスが容易となる。また、このような構成により、各サイドレール下方の比較的広いスペースで整備作業を行うことができる。
(7)幾つかの実施形態では上記(1)から(6)のいずれか一構成において、前記電力供給部は車高方向に沿って搭載された複数のバッテリモジュールを含む。
上記(7)の構成によれば、一対のサイドレール間の限られたスペースを利用して、より多くのバッテリを含む電力供給部を搭載可能となり、電動車両の航続距離を効果的に延長できる。
本発明の少なくとも1実施形態によれば、車両重量低減に寄与しつつ、側突時の安全性及び整備性を向上可能な電動車両を提供できる。
本発明の少なくとも一実施形態に係る電動車両を側方から示す概略図である。 図1の電力供給部をシャーシフレームとともに上方から透過的に示す概略図である。 図2のA−A断面図である。 図1の路面近傍を拡大して示す拡大図である。 図2の変形例である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は本発明の少なくとも一実施形態に係る電動車両1を側方から示す概略図である。電動車両1は、シャーシフレーム2上に、バンボディ(荷箱)3及びキャブ4が架装されて構成されるトラック車両である。シャーシフレーム2はラダーフレーム構造を有しており、後述するように前後方向に沿って延在する一対のサイドレール5と、一対のサイドレール5間を互いに連結する複数のクロスメンバ6(図2を参照)とを含む。
電動車両1は走行用駆動源として電動機(不図示)を備え、電動機に駆動用の電力を供給するための電力供給部7が搭載されている。電力供給部7は、電気的エネルギーが蓄えられた高電圧バッテリを含む。高電圧バッテリは、例えばリチウムイオンバッテリであり、図示しない複数のバッテリセルを互いに接続したバッテリモジュールとして形成される。電力供給部7は、保持部8によってシャーシフレーム2に保持されている。
電力供給部7は、不図示の電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)からの制御信号に基づいて制御されることにより、電動機に電気的エネルギーを供給する。電動機の回転軸は、所定の動力伝達機構(不図示)を介して駆動輪に接続されており、電動機から出力される動力によって電動車両1の走行が実現される(本実施形態では電動車両1は前輪9及び後輪10を備え、後輪10が駆動される後輪駆動式である)。
図2は図1の電力供給部7をシャーシフレーム2とともに上方から透過的に示す概略図であり、図3は図2のA−A断面図である。
シャーシフレーム2を構成する一対のサイドレール5は、車幅方向の外側に凸となるU字状断面を有し、それぞれ前後方向に沿って延在する。一対のサイドレール5間には、前後方向に沿って、複数のクロスメンバ6が所定間隔で配置されている。各クロスメンバ6は、両端が一対のサイドレール5の内側面5a(図3を参照)に連結されており、ラダーフレーム構造を形成している。
このようなフレーム構造は、電動車両1の仕様に応じて設計される。複数のクロスメンバ6はフレーム構造の設計内容に応じて、互いに異なる剛性を有するクロスメンバを含んでおり、図2では前方から2番目のクロスメンバ(以下、「強化クロスメンバ」と称する)6aが最も大きな剛性を有している。
尚、以下の説明では複数のクロスメンバ6のうち2番目のクロスメンバが最も大きな剛性を有する場合について例示するが、他のクロスメンバが最も大きな剛性を有するクロスメンバである場合についても、同様の技術的思想を適用可能である。また図2では、最も剛性が大きなクロスメンバ6aは他のクロスメンバ6に比べて幅広の構成を有することで区別的に示されているが、クロスメンバ6間の剛性の違いは、形状的な違いであってもよいし、材料的な違いであってもよい。
電動車両1はキャブオーバ型トラックであり、シャーシフレーム2上に、キャブ4の後端部分を支持するためのキャブブリッジ11が設けられている。キャブブリッジ11は、一対のサイドレール5に対してそれぞれの下端部分を固着されて上方向に延在する左右のサイドブリッジ部材と、車幅方向に延在して配置され、その両端を左右のサイドブリッジ部材の上端部分に固着されたセンターブリッジ部材とを含み、全体として、正面形状がアーチ状に掛け渡される(言い換えれば、キャブブリッジ11は正面形状が逆U字状又は門型をなす)。
電力供給部7を保持する保持部8は、シャーシフレーム2のうち、一対のサイドレール5間であって、キャブブリッジ11と強化クロスメンバ6aとの間として規定される設置領域12に配置される。具体的には、設置領域12とは、キャブブリッジ11より車両後方であって、かつ、強化クロスメンバ6aの車両後方側端部よりも車両前方における領域である。キャブブリッジ11と強化クロスメンバ6aはともに高剛性な部材から構成される。そのため、設置領域12に保持部8を設けることにより、電動車両1の側突時にも、保持部8で保持される電力供給部7を好適に保護できる。
このように電力供給部7を設置領域12で保持することにより、側突を考慮したバッテリ保護装置を別途設ける必要がない。また、バッテリを保持する保持部材に要求される要求強度を低く設定することができることから、補強部材を簡略化又は排除する等の軽量化を図ることができ、結果として電動車両1の重量を低減できる。
また電力供給部7が保持される設置領域12は、走行用動力源としてエンジンを備える従来車両において、エンジンの動力伝達機構の一つである変速機が配置される領域に対応している。従来車両では、このような動力伝達機構のレイアウトに対応するようにフレーム設計がなされている。本実施形態では、従来車両で変速機が配置された設置領域12に保持部を設けることで、従来車両のフレーム構造から設計変更が少なく済み、開発コストを抑えることができる。
また従来車両のフレーム構造では整備時の変速機へのアクセスが考慮されているため、このように従来車両で変速機が配置された設置領域12に保持部を設けることで、整備時に保持部8へのアクセスが容易となり、例えば、電力供給部7の交換等の積み下ろしなどの整備性を確保できる。
また従来車両では車体重心が変速機の近傍に位置していたが、本実施形態の電動車両1でも重量物である高電圧バッテリを含む電力供給部7が設置領域12で保持される。そのため、車体全体の重量バランスの観点からも従来車両からの変更を抑えることができ、開発コストの削減に効果的である。
図3に示されるように、保持部8は、電力供給部7を保持する保持ブラケット13と、保持ブラケット13を各サイドレール5に連結部14を介して連結する連結ブラケット15とを備える。
保持ブラケット13は、全体として、電力供給部7の脱落を阻止しながら、電力供給部7を支持可能であり、電動車両1の走行中の振動による衝撃に耐え得る剛性及び強度を有している。詳しくは、保持ブラケット13は、上側サイドブラケット16、下側サイドブラケット17、連結フレーム18、及び下側カバー19等の金属部材から構成され、これらを溶接又はボルト締結により結合して形成されている。
電力供給部7は、車高方向に沿って搭載された複数のバッテリモジュールである上側バッテリ7A及び下側バッテリ7Bを含む。上側バッテリ7A及び下側バッテリ7Bは、不図示の電気的配線によって互いに接続されており、外部の充放電対象と電気的に接続可能に構成されている。
上側サイドブラケット16は、例えば、前後方向に延在する2枚のサイドパネル16aから構成され、電力供給部7に含まれる上側バッテリ7Aの車幅方向に対向する両側面7A1を各サイドパネル16aで挟み込むことで上側バッテリ7Aを支持している。詳しくは、上側サイドブラケット16は、上側バッテリ7Aを車高方向にて連結部14よりも上側で支持している。
下側サイドブラケット17は、前後方向に延在する2枚のサイドパネル17aから構成され、電力供給部7に含まれる下側バッテリ7Bの車幅方向に対向する両側面7B1を各サイドパネル17aで挟み込むことで下側バッテリ7Bを支持している。詳しくは、下側サイドブラケット17は、下側バッテリ7Bを車高方向にて連結部14よりも下側で支持している。
連結フレーム18は、車幅方向に延びる2本の水平フレーム18aから構成され(図3では、一方の水平フレーム18aのみが示されている)、各水平フレーム18aの上面には、上述した各サイドパネル16aが車高方向に立設され、各水平フレーム18aの下面には、上述した各サイドパネル17aが車高方向に立設されている。各水平フレーム18aの車幅方向の両端には、上述した連結部14に係合される係合部20がそれぞれ形成されている。
連結部14に対する係合部20の係合及び係合解除は、連結ブラケット15に対する保持ブラケット13の連結及び連結解除を容易に可能とする種々の構造が想定される。また、下側カバー19は、下側バッテリ7Bの下面を覆う保護プレートである。一方、連結ブラケット15は、上述した連結部14がそれぞれ形成される2つの内側フレーム15aと、各内側フレーム15aの車幅方向の外端に結合される2つの外側フレーム15bとから構成されている。各外側フレーム15bの外端はサイドレール5の内側面5aに結合されている。
こうして、保持ブラケット13で保持された電力供給部7を連結ブラケット15を介してサイドレール5で支持する保持部8が構成されている。そして、連結ブラケット15の連結部14にて保持ブラケット13の連結及び連結解除を行うことにより、二段積みの各上側バッテリ7A及び下側バッテリ7Bを保持ブラケット13に保持した状態で電動車両1の下側から保持ブラケット13ごと着脱可能に構成されている。このように一対のサイドレール5間のスペースを利用して、複数のバッテリモジュールである上側バッテリ7A及び下側バッテリ7Bを含む電力供給部7を搭載可能となり、電動車両1の航続距離を効果的に延長できる。
ここで連結ブラケット15の各連結部14は車高方向にて各サイドレール5の下方に配設されている。これにより、連結部14が車高方向にて各サイドレール5よりも下方に配設されることから、連結部14へのアクセスが容易となる。また、電力供給部7を保持ブラケット13に保持した状態で電動車両1の下側から保持ブラケット13ごと着脱する際、即ち、連結部14に対する係合部20の係合及び係合解除の作業を行う際、各シャーシフレーム2の下方の比較的広いスペースで作業を行うことができる。
従って、バンボディ3及びキャブ4等の架装物が配置されたシャーシフレーム2の上側からアクセスして作業を行う場合や、各サイドレール5間の狭いスペースで作業を行う場合に比して、電力供給部7の交換等の整備性を大幅に向上することができる。
また、本実施形態に係る保持部8においては、電力供給部7を保持ブラケット13に保持した状態で電動車両1の下側から保持ブラケット13ごと着脱可能であることから、サイドレール5間のスペースを利用して、容量の大きな電力供給部を搭載でき、航続距離を延長することもできる。
ここで強化クロスメンバ6aは、複数のクロスメンバ6のうちキャブブリッジ11より後方、且つ、キャブブリッジ11に最も近い位置に配置されたクロスメンバである。そのため、設置領域12に配置された保持部8で保持される電力供給部7は、電動車両1の前輪9に近い位置にある。
ここで図4は図1の路面近傍を拡大して示す拡大図である。電動車両1では、設置領域12に配置される保持部8によって電力供給部7が保持される。ここで電力供給部7の底部(下側カバー19)上の点Pと前輪9の接地点Qとを通る線分PQと、電力供給部7の底部上の一点Pと後輪10の接地点Rとを通る線分PRとがなす角度として、ランプアングルθが規定される。
尚、点Pまたは点P´はホイルベース間搭載部品の最下点で適宜決定される。
本実施形態では上述したように、電力供給部7を保持する保持部8が電動車両1の前輪9に近い設置領域12に配置されている。そのため、図4において破線で示されるように保持部8が設置領域12より後方側に配置されている場合に比べて、ランプアングルθを大きく確保することができる(すなわちθ>θ’)。そのため、路面上の段差等の凹凸を電動車両1が通過する際に、電力供給部7が路面と干渉しにくくなり、良好な走行性能が得られる。
図5は図2の変形例である。図2の実施形態では、保持部8によって保持される電力供給部7の全体が設置領域12に収容されているが、この変形例では、保持部8によって保持される電力供給部7の前方端部21がキャブブリッジ11より前方に位置する点において異なる。
尚、以下の説明では上述の実施形態に対応する構成には共通の符号を付すこととし、重複する説明は適宜省略する。
シャーシフレーム2のうちキャブ4の下方に架装されている架装物は、整備時に、キャブ4を前方にチルトさせることでアクセス可能である。一対のサイドレール5間に配置された電力供給部7の前方端部21がキャブブリッジ11より前方に至るように配置されることで、キャブ4をチルトさせた際に前方端部21に対して、容易にアクセスすることができる。
図5では、電力供給部7の前方端部21には、電力供給部7に含まれる高電圧バッテリ(上側バッテリ7A及び下側バッテリ7B)に、不図示の電気的配線を介して電気的に接続可能な充電端子22a及び放電端子22bが設けられている。充電端子22a及び放電端子22bは、電力供給源(回生発電を行う電動機や、電動車両1がプラグインハイブリッド車両である場合には外部充電コネクタ等)に接続される充電用配線や、電力需要先である電動機への放電用配線がそれぞれ接続可能に構成されている。そのため、整備時には作業者がキャブ4をチルトさせることで、外部から前方端部21に容易にアクセスでき、充電端子22a及び放電端子22bへの充電用配線や給電用配線の脱着作業をスムーズに行うことができる。
また電力供給部7の前方端部21には、電力供給部7の内部に設けられる冷却水回路に対して冷却水を導入出可能な冷却水導入口25a及び冷却水排出口25bが設けられている。冷却水導入口25a及び冷却水排出口25bは、不図示の冷却水配管を介して、典型的には、電力供給部7より前方に設置されたラジエータを含む冷却水回路(不図示)に接続可能に構成されている。そのため、整備時には作業者がキャブ4をチルトさせ、外部から前方端部21にアクセスでき、冷却水導入口25a及び冷却水排出口25bへの冷却水配管の脱着作業をスムーズに行うことができる。
以上説明したように本発明の少なくとも一実施形態によれば、電力供給部7を保持する保持部8を、一対のサイドレール5間であってキャブブリッジ11と強化クロスメンバ6aとの間に設けることで、車両重量低減に寄与しつつ、側突時の安全性及び整備性を向上可能な電動車両を提供できる。
本発明は、走行用動力源として電力で駆動可能な電動機を備える電動車両に利用可能である。
1 電動車両
2 シャーシフレーム
3 ボディ
4 キャブ
5 サイドレール
6 クロスメンバ
6a 強化クロスメンバ
7 電力供給部
8 保持部
9 前輪
10 後輪
11 キャブブリッジ
12 設置領域
13 保持ブラケット
14 連結部
15 連結ブラケット
16 上側サイドブラケット
17 下側サイドブラケット
18 連結フレーム
19 下側カバー
20 係合部
21 前方端部
22a 充電端子
22b 放電端子
25a 冷却水導入口
25b 冷却水排出口

Claims (7)

  1. 電動機から出力される動力で走行可能な電動車両であって、
    前記電動機に電力を供給可能な電力供給部と、
    前後方向に沿って延在する一対のサイドレールと、
    前記一対のサイドレール上に配置されたキャブと、
    前記一対のサイドレールを互いに連結する複数のクロスメンバと、
    前記キャブの後方において、前記一対のサイドレールにアーチ状に掛け渡されるキャブブリッジと、
    前記一対のサイドレール間であって、前記キャブブリッジと前記複数のクロスメンバのうち最も剛性が高い強化クロスメンバとの間において、前記電力供給部を保持する保持部と、
    を含む、電動車両。
  2. 前記強化クロスメンバは、前記複数のクロスメンバのうち前記キャブブリッジより後方、且つ、前記キャブブリッジに最も近い位置に配置されたクロスメンバである、請求項1に記載の電動車両。
  3. 前記電力供給部の前方端部が前記キャブブリッジより前方に位置する、請求項1又は2に記載の電動車両。
  4. 前記前方端部には前記電力供給部の充放電端子が設けられている、請求項3に記載の電動車両。
  5. 前記前方端部には前記電力供給部の冷却水導入出口が設けられている、請求項3又は4に記載の電動車両。
  6. 前記保持部は、前記電力供給部を保持する保持ブラケットと、前記保持ブラケットを前記一対のサイドレールに連結部を介して連結する連結ブラケットと、を含み、
    前記連結部は、車高方向にて前記一対のサイドレールより下方に配設される、請求項1から5のいずれか一項に記載の電動車両。
  7. 前記電力供給部は車高方向に沿って搭載された複数のバッテリモジュールを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の電動車両。
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