[go: up one dir, main page]

JP2018186598A - 電圧調整装置 - Google Patents

電圧調整装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018186598A
JP2018186598A JP2017085486A JP2017085486A JP2018186598A JP 2018186598 A JP2018186598 A JP 2018186598A JP 2017085486 A JP2017085486 A JP 2017085486A JP 2017085486 A JP2017085486 A JP 2017085486A JP 2018186598 A JP2018186598 A JP 2018186598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
transformer
phase
phases
adjustment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017085486A
Other languages
English (en)
Inventor
紀明 白土
Noriaki Shirato
紀明 白土
健児 泉
Kenji Izumi
健児 泉
南洋 平野
Namihiro Hirano
南洋 平野
祐也 河内
Yuya Kawauchi
祐也 河内
慎一 三田
Shinichi Mita
慎一 三田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihen Corp filed Critical Daihen Corp
Priority to JP2017085486A priority Critical patent/JP2018186598A/ja
Publication of JP2018186598A publication Critical patent/JP2018186598A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Ac-Ac Conversion (AREA)

Abstract

【課題】三相の電圧の大小関係に関わらず、零相電圧(V0)の発生を抑制して三相の電圧を調整することが可能な電圧調整装置を提供する。【解決手段】電圧調整装置は、三相の交流電圧を電源から負荷に配電する配電線路に三相分の二次巻線が直列に接続されており、一次巻線がスター結線されている直列変圧器と、二次巻線に複数のタップを有し、前記配電線路における前記直列変圧器の接続位置よりも前記負荷側の位置に三相分の一次巻線が並列に接続されており、二次巻線がデルタ結線されている調整変圧器と、該調整変圧器の二次巻線及び前記直列変圧器の一次巻線の間に設けられており、前記直列変圧器に接続するタップを切り換えるための三相分の切換スイッチを有するタップ切換器とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、調整変圧器、タップ切換器及び直列変圧器を用いた配電用の電圧調整装置に関する。
いわゆる間接切換方式による電圧調整装置は、二次巻線が配電線路に直列に接続される直列変圧器と、二次巻線に複数のタップが設けられた調整変圧器と、調整変圧器のタップを切り換えるタップ切換器と、タップ切換器を制御する切換制御部とを備えている。調整変圧器は、一次巻線が配電線路に並列に接続されている。タップ切換器は、調整変圧器の二次巻線の各タップと直列変圧器の一次巻線との間に設けられている。切換制御部は、調整変圧器から直列変圧器に印加される調整電圧を調整して配電線路の電圧を目標範囲に保つようにタップ切換器を制御する。
タップ切換器は、直列変圧器の一次巻線に接続するタップを切り換えるタップ切換スイッチと、タップ切換を行う過程でタップ間に流れる矯絡電流を制限する限流抵抗器等の限流素子と、該限流素子のタップ間への接続及び切り離しを行う接離切換スイッチとを有する。タップ切換器は、更に、調整変圧器の二次巻線から直列変圧器の一次巻線に印加する電圧の極性を切り換える極性切換スイッチを有している。タップ切換器は、切換制御部に制御されてこれらの切換スイッチを所定のシーケンスでオンオフすることにより、調整変圧器から直列変圧器の一次巻線に印加する調整電圧の大きさ及び極性を切り換える。
特許文献1や特許文献2に示されているように、切換スイッチに双方向サイリスタ(双方向性を有しており交流をオンオフできるサイリスタ)を用いて、タップ切換器の無接点化を図った配電用の電圧調整装置が知られている。以下、このサイリスタ式の電圧調整器をTVR(Thyristor type Step Voltage Regulator )と言う。
従来のTVRは、調整変圧器の二次側をV結線とし、直列変圧器の一次側をY(スター)結線としたV−Y結線方式が主流である。非特許文献1には、調整変圧器をV結線として二相分のタップ切換器を一括制御する従来のTVRをベースに、三相不平衡に対して調整変圧器のV結線の二相電圧を監視し、二相のタップ切換器を個別に制御することにより配電線路の三相電圧不平衡を改善する三相電圧不平衡対応機能付TVRが開示されている。
このTVRは、非特許文献1に述べられているとおり「配電線路の三相電圧の最大電圧相と最小電圧相に、電圧不平衡対応TVRの電圧監視相(タップ切換を行える二相)を接続することで、高い電圧不平衡の改善効果が得られる」ものである。従って三相電圧の最大電圧相と最小電圧相が時間によって変化する系統(各相に接続する単相の負荷や太陽光発電が大きく変動するようなケース)では期待した効果が得られない。また最大電圧相と最小電圧相が不明な系統に適用する場合には事前に計測調査を行った上でTVRの電圧監視相の接続先を決定する必要がある。
これに対し、調整変圧器の二次側をY結線、直列変圧器の一次側をY結線としたY−Y結線方式が実現されている(例えば特許文献3参照)。このような調整変圧器の二次側がY結線のTVRは、三相分のタップ切換器を備えていることから、このタップ切換器を各相について制御すれば三相すべてを個別にタップ切換して三相任意に電圧調整することができ、上記の現行のV−Y結線方式の不平衡対応の課題を解消できるとされている。
特開平8−335119号公報 特開平8−335121号公報 特開2016−42279号公報
奥村 貴博、杉山 剛、伊藤 勝志、苻川 謙治、梶田 寛、高木 俊明、「三相電圧不平衡対応機能付サイリスタ式自動電圧調整器の開発」、平成28年電気学会、電力・エネルギー部門大会、論文No.173(2016)
しかしながら、Y−Y結線方式で相毎に異なるタップ切換を行った場合、直列変圧器に印加される調整電圧に零相電圧(以下、V0と言う)が発生し、系統に重畳される電圧にもV0が生じることから、変電所の地絡継電器が誤動作する等、V0発生による別の大きな問題が生じる。上述のとおり、三相の電圧がいかなる大小関係にあってもV0を発生させずに三相の電圧を調整することが可能な三相不平衡対応の電圧調整装置は、未だに実現されていない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、三相の電圧の大小関係に関わらず、V0の発生を抑制して三相の電圧を調整することが可能な電圧調整装置を提供することにある。
本発明に係る電圧調整装置は、三相の交流電圧を電源から負荷に配電する配電線路に三相分の二次巻線が直列に接続されており、一次巻線がスター結線されている直列変圧器と、二次巻線に複数のタップを有し、前記配電線路における前記直列変圧器の接続位置よりも前記負荷側の位置に三相分の一次巻線が並列に接続されており、二次巻線がデルタ結線されている調整変圧器と、該調整変圧器の二次巻線及び前記直列変圧器の一次巻線の間に設けられており、前記直列変圧器に接続するタップを切り換えるための三相分の切換スイッチを有するタップ切換器とを備える。
本発明にあっては、三相分の二次巻線が三相の配電線路に直列接続される直列変圧器の一次巻線がスター(Y)結線されており、三相分の一次巻線が配電線路に並列接続される調整変圧器の二次巻線がデルタ(Δ)結線されている。そして、直列変圧器の一次巻線に対して、調整変圧器の二次巻線のタップから、タップ切換器の切換スイッチを介して調整電圧が印加される。従って、調整変圧器のタップを選択して切り換えることにより、配電線路の三相の電圧が調整される。
本発明に係る電圧調整装置は、前記調整変圧器は、一次巻線がデルタ結線されている。
本発明にあっては、調整変圧器の一次巻線及び二次巻線がΔ−Δ結線されているため、Y−Δ結線されている場合のように、一次側と二次側とで線間電圧に30度の位相差が生じることがなく、配電線路の線間電圧及び調整変圧器の変圧比から調整電圧が容易に決定される。
本発明に係る電圧調整装置は、前記切換スイッチは、前記調整変圧器の二次巻線の電圧の極性を切り換えて前記直列変圧器の一次巻線に印加するための極性切換スイッチを含む。
本発明にあっては、直列変圧器の一次巻線に印加される調整電圧の極性が極性切換スイッチによって任意に切り換え可能であるため、配電線路の三相の電圧の不平衡を調整する際の自由度が高い。
本発明に係る電圧調整装置は、前記切換スイッチは、サイリスタを含んで構成されている。
本発明にあっては、切換スイッチにサイリスタが用いられているため、タップの切り換えが高速に行える上にタップの寿命を考慮する必要がない。
本発明に係る電圧調整装置は、前記直列変圧器よりも前記負荷側における前記配電線路の三相の電圧を検出する電圧検出部と、該電圧検出部が検出した三相の電圧の目標電圧に対する偏差を算出し、算出した偏差に基づいて前記切換スイッチにより前記タップを切り換える切換制御部とを更に備える。
本発明にあっては、調整変圧器の二次巻線のタップから直列変圧器の一次巻線に印加される調整電圧によって調整された三相の配電線路の電圧が検出されて目標電圧と比較され、比較結果である偏差に基づいて切換スイッチが制御されてタップが切り換えられる。これにより、配電線路の三相の電圧の偏差がゼロに近づくようにフィードバック制御される。
本発明に係る電圧調整装置は、三相の電圧の目標電圧に対する偏差と前記調整変圧器の三相分の変圧比に係る量を関連付けて記憶する記憶部を更に備え、前記切換制御部は、前記偏差を算出した場合、前記記憶部を参照して三相分のタップの切換先を選択し、前記タップを選択した切換先に切り換える。
本発明にあっては、配電線路の三相の電圧の目標電圧に対する偏差を算出し、算出した偏差に応じて記憶部から読み出した変圧比に係る量に基づいてタップの切換先を選択し、選択した切換先に応じた切換スイッチを制御する。これにより、切換制御部の実行時に上述の調整電圧をベクトル演算で求める必要がなくなる。
本発明によれば、三相の電圧の大小関係に関わらず、V0の発生を抑制して三相の電圧を調整することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る電圧調整装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1に係る電圧調整装置における調整変圧器及び直列変圧器間の接続を取り出して示す説明図である。 実施の形態1に係る電圧調整装置における調整変圧器及び直列変圧器間の三相の結線関係を視覚的に示す説明図である。 実施の形態1に係る電圧調整装置における調整変圧器の二次側及び直列変圧器の一次側に夫々誘起する電圧ベクトルを示すベクトル図である。 本発明の変形例1に係る電圧調整装置の構成例を示すブロック図である。 変形例1に係る電圧調整装置における調整変圧器及び直列変圧器間の接続を取り出して示す説明図である。 変形例1に係る電圧調整装置における調整変圧器及び直列変圧器間の三相の結線関係を視覚的に示す説明図である。 変形例1に係る電圧調整装置における調整変圧器の二次側及び直列変圧器の一次側に夫々誘起する電圧ベクトルを示すベクトル図である。 変形例1に係る電圧調整装置における配電線路の電圧ベクトルを示すベクトル図である。 変形例1に係る電圧調整装置における調整変圧器及び直列変圧器に夫々誘起する電圧の計測結果を示す図表である。 本発明の変形例2に係る電圧調整装置の構成例を示すブロック図である。 変形例2に係る電圧調整装置における調整変圧器及び直列変圧器間の接続を取り出して示す説明図である。 変形例2に係る電圧調整装置における調整変圧器及び直列変圧器間の三相の結線関係を視覚的に示す説明図である。 変形例2に係る電圧調整装置における調整変圧器の二次側及び直列変圧器の一次側に誘起する電圧ベクトルを示すベクトル図である。 変形例2に係る電圧調整装置における配電線路の電圧ベクトルを示すベクトル図である。 本発明の実施の形態2に係る電圧調整装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態2に係る電圧調整装置で配電線路の電圧を調整する切換制御部の処理手順を示すフローチャートである。 4つの解析ケースにおける電源側の線間電圧及び調整変圧器の変圧比を示す図表である。 4つの解析ケースにおける電源側及び負荷側夫々の線間電圧と不平衡率とを示す図表である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電圧調整装置の構成例を示すブロック図である。図中1u,1v,1wは、電源から負荷(何れも不図示)へU,V,W三相の交流電圧を紙面の右向きに配電する配電線路である。電圧調整装置は、配電線路1u,1v,1w夫々に二次巻線212,222,232が直列に接続される直列変圧器2と、配電線路1u,1v,1wに一次巻線311,321,331が並列に接続される調整変圧器3と、調整変圧器3の二次巻線312,322,332及び直列変圧器2の一次巻線211,221,231の間に設けられたタップ切換器4とを備える。
電圧調整装置は、また、一次巻線がデルタ(Δ)結線された三相の計測用変圧器5を介して配電線路1u,1v,1wの電圧を検出する電圧検出部62と、該電圧検出部62が検出した電圧を表示して使用者の操作を受け付けるための操作表示部63と、該操作表示部63によって受け付けた操作に基づいて、後述する切換スイッチS1,S2,・・S6,SS及び電磁接触器MCに、駆動部64を介して駆動信号を与える切換制御部61とを備える。切換スイッチS1,S2,・・S6は、何れも極性切換スイッチとして機能する。
電圧検出部62は、配電線路1u,1v,1wの線間電圧を検出するものであるが、一次巻線がスター(Y)結線された計測用変圧器を介して相電圧を検出してもよい。また、計測用変圧器5に代えて、調整変圧器3の一次巻線311,321,331夫々に対応する三次巻線を設けておき、この三次巻線を介して電圧検出部62が配電線路1u,1v,1wの電圧を検出してもよいし、電圧調整装置とは別に配電線路1u,1v,1wの電圧を検出してもよい。
直列変圧器2は、二次巻線212,222,232夫々に一次巻線211,221,231が対応している。一次巻線211,221,231はスター結線されている。一次巻線211,221,231夫々の一端同士が接続された中性点Nは接地されている。一次巻線211,221,231夫々の他端を端子u1,v1,w1とする。
調整変圧器3は、一次巻線311が配電線路1u,1v間に、一次巻線321が配電線路1v,1w間に、一次巻線331が配電線路1w,1u間に夫々接続されている。即ち、一次巻線311,321,331が配電線路1u,1v,1wに対してデルタ結線されているが、スター結線されていてもよい。一次巻線311,321,331夫々には二次巻線312,322,332が対応している。一次巻線311,321,331がデルタ結線されている場合、調整変圧器3は、配電線路1u,1v,1wにおけるU,V相間、V,W相間及びW,U相間の線間電圧を同位相で変圧する。
二次巻線312,322,332の夫々は、一端及び他端から引き出されたタップta及びtcと,タップta及びtcの間から引き出された中間のタップtbとを有する。二次巻線312,322,332夫々が有するタップta,tb,tcは、タップ切換器4を介して直列変圧器2の一次側の端子u1,v1,w1に接続される。
タップ切換器4は、調整変圧器3の二次巻線312,322,332夫々が有するタップta,tb,tcを切り換えるための6つの切換スイッチS1,S2,・・S6を三相分有する。二次巻線312,322,332夫々のタップtaは、保護用のヒューズFを介して切換スイッチS1,S4の一端に接続されている。二次巻線312,322,332夫々のタップtbは、保護用のヒューズFを介して切換スイッチS2,S5の一端に接続されている。二次巻線312,322,332夫々のタップtcは、切換スイッチS3,S6の一端に接続されている。切換スイッチS1,S2,S3は他端同士が接続されている。切換スイッチS4,S5,S6は他端同士が接続されている。
二次巻線312のタップta,tb,tc夫々が一端に接続される切換スイッチS1,S2,S3の他端同士は、直列変圧器の一次側の端子u1に接続されている。二次巻線312のタップta,tb,tc夫々が一端に接続される切換スイッチS4,S5,S6の他端同士は、直列変圧器の一次側の端子v1に接続されている。二次巻線322のタップta,tb,tc夫々が一端に接続される切換スイッチS1,S2,S3の他端同士は、直列変圧器の一次側の端子v1に接続されている。二次巻線322のタップta,tb,tc夫々が一端に接続される切換スイッチS4,S5,S6の他端同士は、直列変圧器の一次側の端子w1に接続されている。二次巻線332のタップta,tb,tc夫々が一端に接続される切換スイッチS1,S2,S3の他端同士は、直列変圧器の一次側の端子w1に接続されている。二次巻線332のタップta,tb,tc夫々が一端に接続される切換スイッチS4,S5,S6の他端同士は、直列変圧器の一次側の端子u1に接続されている。
切換スイッチS1,S2,S3の他端同士と、切換スイッチS4,S5,S6の他端同士との間には、限流抵抗器R及び切換スイッチSSの直列回路と、電磁接触器MCとが並列に接続されている。切換スイッチSSは、切換スイッチS1,S2,・・S6によってタップta,tb,tcを切り換える過程で、限流抵抗器Rを介してタップ間を矯絡させておくために、タップ間への限流抵抗器Rの接続及び切り離しを行うためのものである。電磁接触器MCは、切換スイッチS1,S2,・・S6及びSSによってタップta,tb,tcを切り換える運用が停止されている間に、直列変圧器2の一次側の端子u1,v1間、端子v1,w1間及び端子w1,u1間を矯絡して、開放状態にしないようにするためのものである。
タップtbに対するタップtaの電圧は、タップtcに対するタップtbの電圧の2倍となるようにしてあるが、これに限定されるものではない。このように構成された調整変圧器3のタップta,tb,tcを選択することにより、タップtcに対するタップtbの電圧に対して2倍(タップtbに対するタップta)、3倍(タップtcに対するタップta)、−1倍(タップtbに対するタップtc)、−2倍(タップtaに対するタップtb)及び−3倍(タップtaに対するタップtc)の電圧を取り出すことができる。即ち、調整変圧器3の相対的な変圧比を1、−1、2、−2、3及び−3から選択することができる。
本実施の形態1では、図1に黒で塗りつぶした切換スイッチS2,S6のみをオンにしてタップtb,tcを選択することにより、二次巻線312,322,332夫々から取り出される調整電圧の比を1:1:1とする。以下では、説明のために、二次巻線312のタップtb,tc夫々に対応する端子をU1,U2とし、二次巻線322のタップtb,tc夫々に対応する端子をV1,V2とし、二次巻線332のタップtb,tc夫々に対応する端子をW1,W2とする。
次に、端子U1,U2,V1,V2,W1,W2と、端子u1,v1,w1との接続関係及び電圧の関係について説明する。図2は、実施の形態1に係る電圧調整装置における調整変圧器3及び直列変圧器2間の接続を取り出して示す説明図であり、図3は、実施の形態1に係る電圧調整装置における調整変圧器3及び直列変圧器2間の三相の結線関係を視覚的に示す説明図である。図4は、実施の形態1に係る電圧調整装置における調整変圧器3の二次側及び直列変圧器2の一次側に夫々誘起する電圧ベクトルを示すベクトル図である。本明細書では、ベクトルを表す文字列に対するドットの表記を省略する。
図1を参照して、図2及び3における接続関係を説明すると、端子U1,W2夫々は、切換スイッチS2,S6を介して端子u1に接続されている。端子V1,U2夫々は、切換スイッチS2,S6を介して端子v1に接続されている。端子W1,V2夫々は、切換スイッチS2,S6を介して端子w1に接続されている。図4は、紙面右側に示す調整変圧器3に誘起する電圧が、紙面左側に示す直列変圧器2に印加されることにより、電圧Eu,Ev,Ewが誘起することを示すものである。
配電線路1u,1v間の線間電圧V1uv(図4の紙面右向きの一点鎖線を参照)を変圧することによって、端子U2に対して端子U1にV1uvと同位相で誘起する電圧をVuvとする。同様に、端子V2に対して端子V1に誘起する電圧をVvwとし、端子W2に対して端子W1に誘起する電圧をVwuとする。電圧VuvがU,V相間の調整電圧として端子u1,v1間に印加され、電圧VvwがV,W相間の調整電圧として端子v1,w1間に印加され、電圧VwuがW,U相間の調整電圧として端子w1,u1間に印加される。これにより、端子u1,v1,w1夫々と中性点Nとの間に電圧Eu,Ev,Ewが誘起する。
なお、調整変圧器3の一次巻線311,321,331が配電線路1u,1v,1wに対してスター結線されている場合は、線間電圧V1uvの電圧ベクトルが図4に一点鎖線で示すものより30度だけ位相が進み、電圧Vuvの大きさも変化する。具体的には、後述するベクトル演算に際し、線間電圧V1uvの電圧ベクトルに対する電圧Vuvの電圧ベクトルの位相が30度だけ遅れ、且つ、電圧Vuvの大きさが1/(√3)になることに留意する。
端子U2と端子V1が接続され、端子V2と端子W1が接続され、端子W2と端子U1が接続されることにより、調整変圧器3の二次側にデルタ結線の閉回路が形成される(図3参照)。図4に示されるように、電圧Vuv,Vvw,Vwu夫々の電圧ベクトルは、大きさが等しく位相が互いに2π/3だけずれているから、これらの電圧のベクトル和がゼロになる(図4参照)。よって、調整変圧器3の端子U1,W2,W1,V2,V1,U2を通る閉回路には、上記電圧Vuv,Vvw,Vwu夫々のベクトル和による短絡ループ電流が流れない(図3参照)。
図4では、電圧Vuv,Vvw,Vwu夫々の電圧ベクトルを、調整変圧器3について矢印付きの実線で示してあり、これらを直列変圧器2の端子間に印加するために平行移動したものを矢印付きの波線で示してある。図から把握されるように、直列変圧器2の端子u1,v1,w1夫々と中性点Nとの間に誘起する電圧Eu,Ev,Ewは、大きさが等しく、且つ位相が互いに2π/3だけずれている。このため、電圧Eu,Ev,Ew夫々のベクトル和がゼロになり、V0は発生しない。これらの電圧Eu,Ev,Ewを直列変圧器で変圧した電圧が、配電線路1u,1v,1wの相電圧に重畳されるため、負荷側の配電線路1u,1v,1wの電圧が均等に昇圧される。
なお、タップ切換器4は、切換スイッチS1,S2,・・S6及びSSにサイリスタを用いずに、他の半導体素子、電磁接触器等のスイッチを用いて構成してもよい。また、スイッチを用いたタップ切換器4に代えて、手動式のタップ切換器又はタップ切換台を用いてもよい。この場合であっても、使用者は、操作表示部63に表示された配電線路1u,1v,1wの電圧、又は別途検出した配電線路1u,1v,1wの電圧に基づいて切換先のタップta,tb,tcを選択し、選択した切換先のタップに手動で切り換えればよい。
(変形例1)
実施の形態1が、二次巻線312,322,332夫々から取り出される調整電圧の比を1:1:1とする形態であるのに対し、変形例1は、二次巻線312,322,332夫々から取り出される調整電圧の比を−1:−1:0とする形態である。図5は、本発明の変形例1に係る電圧調整装置の構成例を示すブロック図である。変形例1における電圧調整装置の構成は、実施の形態1における図1に示す電圧調整装置の構成と同一であり、タップta,tb,tcを切り換えるためにオンにする切換スイッチが異なるのみであるため、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
本変形例1では、二次巻線312,322夫々について、図5に黒で塗りつぶした切換スイッチS3,S5をオンにしてタップtc,tbを選択することにより、二次巻線312,322夫々から取り出される調整電圧の比を−1:−1とする。また、二次巻線332について、図5に黒で塗りつぶした切換スイッチS2,S5をオンにしてタップtbのみを選択することにより、二次巻線332から取り出される調整電圧の大きさを0とする。この場合、切換スイッチS2,S5の両方をオンにするのは、直列変圧器2の端子w1,u1間を開放状態にせずにゼロの電圧を印加するためである。なお、二次巻線332について、切換スイッチS1,S4のみをオンにしてタップtaのみを選択したり、切換スイッチS3,S6のみをオンにしてタップtcのみを選択したりしてもよい。
次に、端子U1,U2,V1,V2,W1,W2と、端子u1,v1,w1との接続関係及び電圧の関係について説明する。図6は、変形例1に係る電圧調整装置における調整変圧器3及び直列変圧器2間の接続を取り出して示す説明図であり、図7は、変形例1に係る電圧調整装置における調整変圧器3及び直列変圧器2間の三相の結線関係を視覚的に示す説明図である。図8は、変形例1に係る電圧調整装置における調整変圧器3の二次側及び直列変圧器2の一次側に夫々誘起する電圧ベクトルを示すベクトル図である。
図5を参照して、図6及び7における接続関係を説明すると、端子U2は、切換スイッチS3を介して端子u1に接続されている。端子U1,V2夫々は、切換スイッチS5,S3を介して端子v1に接続されている。端子V1,W1夫々は、切換スイッチS5,S2を介して端子w1に接続されている。端子W1は、また、切換スイッチS5を介して端子u1に接続されている。図8は、紙面右側に示す調整変圧器3に誘起する電圧が、紙面左側に示す直列変圧器2に印加されることにより、電圧Eu,Ev,Ewが誘起することを示すものである。各電圧ベクトルの相対的な大きさは、枠で囲まれた数値によって示されている。
配電線路1u,1v間の線間電圧V1uv(図8の紙面右向きの一点鎖線を参照)を変圧することによって、端子U1に対して端子U2にV1uvと逆位相で誘起する電圧をVuvとする。この電圧Vuvの電圧ベクトルの大きさを1とする。電圧Vuvの電圧ベクトルは、図4に示す電圧Vuvの電圧ベクトルと比較して大きさが同じで向きが逆である。同様に、端子V1に対して端子V2に誘起する電圧Vvwは、図4に示す電圧Vvwの電圧ベクトルと比較して大きさが同じで向きが逆である。この電圧Vvwの電圧ベクトルの大きさも1である。電圧Vuv及びVvw夫々の電圧ベクトルは、位相が互いに2π/3だけずれている。
本変形例1では、端子U1と端子V2が接続され、端子V1と端子U2が接続されることにより、調整変圧器3の二次側にデルタ結線の閉回路が形成される(図7参照)。図8に示されるように、電圧Vuv,Vvwの電圧ベクトルだけではベクトル和がゼロにならず、図6及び7に示すループ電流Irが流れることによって、電圧Vuv,Vvwのベクトル和と正反対の電圧ベクトルで示される大きさが1の電圧Vrpが誘起する。
この場合、端子U1,U2間の励磁インピーダンスと、端子V1,V2間の励磁インピーダンスとが等しいから、電圧Vrpは端子U1,U2間と、端子V1,V2間とで、1/2Vrpずつ分担される。その結果、端子U1,U2間及び端子V1,V2間の夫々に、大きさが√3/2で互いに逆位相の電圧V’uv及びV’vwが現れる。これらの電圧V’uv及びV’vwが、調整電圧として端子v1と端子u1,w1との間に印加される。図7に破線で示されるように、端子v1と端子u1,w1との間に印加される電圧は、一次巻線221と、並列接続された一次巻線211,231との直列回路で2:1に分圧される。
図8では、電圧V’uv,V’vw夫々の電圧ベクトルを、調整変圧器3について矢印付きの実線で示してあり、これらを直列変圧器2の端子間に印加するために並行移動したものを矢印付きの波線で示してある。直列変圧器2の端子v1と端子u1,w1との間に破線で示される大きさが√3/2の電圧が印加された場合、上述の分圧電圧の関係より、端子v1及び中性点N間に誘起する電圧Evの大きさと、端子u1,w1及び中性点N間に誘起する電圧Eu,Ew夫々の大きさとの比が2:1となる。よって、電圧Evの大きさは√3/3となり、電圧Eu,Ew夫々の大きさは√3/6となる。
電圧Evの大きさは、電圧Eu,Ew夫々の大きさの2倍であり、電圧Evと、電圧Eu,Ewとは互いに逆位相である。このため、電圧Eu,Ev,Ew夫々のベクトル和がゼロになり、V0は発生しない。これらの電圧Eu,Ev,Ewを直列変圧器で変圧した電圧が、配電線路1u,1v,1wの相電圧に重畳される。
次に、配電線路1u,1v,1wの相電圧に重畳される電圧について説明する。図9は、配電線路1u,1v,1wの電圧ベクトルを示すベクトル図である。調整変圧器3及び直列変圧器2の一次側及び二次側の間に位相変位がない場合のベクトル図を紙面左側に示し、位相変位がある場合のベクトル図を紙面右側に示す。直列変圧器2よりも電源側における配電線路1u,1v,1wの相電圧は、中性点Nを起点とし点U,V,W夫々を終点とする電圧ベクトルで表される。線間電圧の電圧ベクトルは、点U,V間、点V,W間、及び点W,U間を結ぶ線分に対応している。
図8にEu,Ev,Ewで示される電圧によって直列変圧器2の二次側に誘起する電圧は、図9の点U,V,W夫々を起点とし点U’,V’,W’を終点とする太い実線の電圧ベクトルで表される。これらの電圧ベクトルの大きさの比は1:2:1である。これらの電圧が配電線路1u,1v,1wの相電圧に重畳された場合、直列変圧器2よりも負荷側における配電線路1u,1v,1wの相電圧は、中性点Nを起点とし点U’,V’,W’夫々を終点とする太い実線の電圧ベクトルで表される。線間電圧の電圧ベクトルは、点U’,V’間、点V’,W’間、及び点W’,U’間を結ぶ破線の線分に対応している。
調整変圧器3及び直列変圧器2の一次側及び二次側の間に位相変位がない図9の紙面左側の場合、点U,W夫々を起点とし点U’,W’を終点とする電圧ベクトルと、点Vを起点とし点V’を終点とする電圧ベクトルとは、互いに向きが逆になっている。この場合、直列変圧器2による電圧の重畳の前後で、U,V相間及びV,W相間の線間電圧の大きさが小さくなる(降圧されている)のに対し、W,U相間の線間電圧の大きさは変わらない。このことは、調整変圧器3の二次巻線312,322,332夫々から取り出される調整電圧の比を−1:−1:0としたことに対応しており、意図した通りU,V相間及びV,W相間の線間電圧が降圧できていることを示している。
一方、調整変圧器3及び直列変圧器2の一次側及び二次側の間に位相変位がある図9の紙面右側の場合、点U,V,W夫々を起点とし点U’,V’,W’を終点とする電圧ベクトルは、位相変位がない場合と比較して、例えば右回りに回転している。このため、直列変圧器2による電圧の重畳の結果、U,V相間の線間電圧の方が、V,W相間の線間電圧よりも、やや小さくなる(より小さく降圧される)。一般的には、このように調整変圧器3及び直列変圧器2の一次側及び二次側の間に位相変位があるため、直列変圧器2よりも電源側の配電線路1u,1v,1wの各相電圧と、直列変圧器2によって重畳される電圧とに位相差が生じるが、重畳後の相電圧及び線間電圧は、ベクトル演算によって求めることができる。
以下では、図8に枠で囲まれた数値のとおりの電圧が誘起されることを確認した結果について説明する。図10は、変形例1に係る電圧調整装置における調整変圧器3及び直列変圧器2に夫々誘起する電圧の計測結果を示す図表である。ここでは、直列変圧器2の二次側の電圧を重畳する前の調整変圧器3の一次側におけるU,V相間、V,W相間及びW,U相間夫々の線間電圧を29.95Vとした場合に、調整変圧器3の二次側と直列変圧器2の一次側及び二次側とに誘起する電圧、及び直列変圧器2の二次側の電圧を重畳した後の調整変圧器3の一次側の電圧を計測した。
調整変圧器3の一次側の電圧によって二次側の端子U1,U2間、V1,V2間及びW1,W1間夫々に誘起する電圧Vuv、Vvw及びVwuのスカラー値を電圧Vとする。電圧Vの理論値は0.365Vであり、そのスカラー比を100%と定義する。図8に示すように、ループ電流Irによって端子U1,U1間及びV1,V2間に誘起する電圧の大きさは、電圧Vの大きさの1/2(即ち50%)であるから、この誘起電圧の理論値は0.183Vである。端子W1,W2間には、ループ電流Irによる電圧は誘起しない。
図8に電圧V’uv及びV’vwで示される調整電圧、即ち端子U1,U2間及び端子V1,V2間に夫々誘起する合成電圧の大きさは、電圧Vの大きさの√3/2(即ち86.6%)であるから、この合成電圧の理論値は0.316Vである。これに対し、端子U1,U2間及び端子V1,V2間に夫々誘起する電圧の計測値は、0.308V及び0.312Vであった。なお、端子W1,W2間の電圧の計測値は、理論値と同じ0.365Vであった。
図8に示すように、調整電圧によって直列変圧器2の一次側の端子u1,v1,w1夫々と中性点Nとの間に誘起する電圧Eu,Ev,Ewの大きさは、電圧Vの大きさの夫々√3/6,√3/3,√3/6(即ち28.9%,57.7%,28.9%)であるから、電圧Eu,Ev,Ew夫々の理論値は0.105V,0.211V,0.105Vである。これに対し、電圧Eu,Ev,Ew夫々の計測値は、0.101V,0.210V,0.101Vであった。
一方、直列変圧器2の二次側に誘起するu相,v相,w相夫々の相電圧の計測値は7.07V,14.44V,7.10Vであり、これらの電圧を重畳した後の調整変圧器3の一次側におけるU,V相間、V,W相間及びW,U相間夫々の電圧の計測値は、16.44V、12.01V及び28.27Vであった。
以上にように、電圧V’uv及びV’vwの計測値と、電圧Eu,Ev,Ewの計測値とは、理論値と極めてよく一致している。また、調整変圧器3の一次側におけるU,V相間及びV,W相間の電圧は意図したとおりに降圧されており、W,U相間の電圧は意図したとおりに昇圧されていることが確認できた。
(変形例2)
実施の形態1が、二次巻線312,322,332夫々から取り出される調整電圧の比を1:1:1とする形態であるのに対し、変形例2は、二次巻線312,322,332夫々から取り出される調整電圧の比を−1:1:1とする形態である。図11は、本発明の変形例2に係る電圧調整装置の構成例を示すブロック図である。変形例2における電圧調整装置の構成は、実施の形態1における図1に示す電圧調整装置の構成と同一であり、タップta,tb,tcを切り換えるためにオンにする切換スイッチが異なるのみであるため、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
本変形例2では、二次巻線322,332夫々について、図11に黒で塗りつぶした切換スイッチS2,S6をオンにしてタップtb,tcを選択することにより、二次巻線322,332夫々から取り出される調整電圧の比を1:1とする。また、二次巻線312について、図11に黒で塗りつぶした切換スイッチS3,S5をオンにしてタップtc,tbを選択することにより、二次巻線312,322夫々から取り出される調整電圧の比を−1:1とする。
次に、端子U1,U2,V1,V2,W1,W2と、端子u1,v1,w1との接続関係及び電圧の関係について説明する。図12は、変形例2に係る電圧調整装置における調整変圧器3及び直列変圧器2間の接続を取り出して示す説明図であり、図13は、変形例2に係る電圧調整装置における調整変圧器3及び直列変圧器2間の三相の結線関係を視覚的に示す説明図である。図14は、変形例2に係る電圧調整装置における調整変圧器3の二次側及び直列変圧器2の一次側に夫々誘起する電圧ベクトルを示すベクトル図である。
図11を参照して、図12及び13における接続関係を説明すると、端子U2,W2夫々は、切換スイッチS3,S6を介して端子u1に接続されている。端子U1,V1夫々は、切換スイッチS5,S2を介して端子v1に接続されている。端子V2,W1夫々は、切換スイッチS6,S2を介して端子w1に接続されている。図14は、紙面右側に示す調整変圧器3に誘起する電圧が、紙面左側に示す直列変圧器2に印加されることにより、電圧Eu,Ev,Ewが誘起することを示すものである。各電圧ベクトルの相対的な大きさは、枠で囲まれた数値によって示されている。
配電線路1u,1v間の線間電圧V1uv(図14の紙面右向きの一点鎖線を参照)を変圧することによって、端子U1に対して端子U2にV1uvと逆位相で誘起する電圧をVuvとする。この電圧Vuvの電圧ベクトルの大きさを1とする。電圧Vuvの電圧ベクトルは、図4に示す電圧Vuvの電圧ベクトルと比較して大きさが同じで向きが逆である。一方、端子V2に対して端子V1に誘起する電圧Vvw、及び端子W2に対して端子W1に誘起する電圧Vwuは、図4に示す電圧Vvw及びVwuの電圧ベクトルと比較して大きさ及び向きが同一である。電圧Vvw及びVwuの電圧ベクトルの大きさも1である。電圧V1uv,Vuv,Vvw夫々の電圧ベクトルは、位相が互いに2π/3だけずれている。
本変形例2では、端子U2と端子W2が接続され、端子W1と端子V2が接続され、端子V1と端子U1が接続されることにより、調整変圧器3の二次側にデルタ結線の閉回路が形成される(図13参照)。図14に示されるように、電圧Vuv,Vvw,Vwuの電圧ベクトルだけではベクトル和がゼロにならず、図12及び13に示すループ電流Irが流れることによって、電圧Vuv,Vvw,Vwuのベクトル和と正反対の電圧ベクトルで示される大きさが2の電圧Vrpが誘起する。
この場合、端子U1,U2間の励磁インピーダンスと、端子V1,V2間の励磁インピーダンスと、端子W1,W2間の励磁インピーダンスとが等しいから、電圧Vrpは端子U1,U2間と、端子V1,V2間と、端子W1,W2間とで、2/3Vrpずつ分担される。その結果、端子U1,U2間、端子V1,V2間及び端子W1,W2間の夫々に、大きさが1/3、√7/3及び√7/3の電圧V’uv、V’vw及びV’wuが現れる。これらの電圧V’uv、V’vw及びV’wu夫々が、調整電圧として端子u1,v1間、端子w1,v1間及び端子u1,w1間に印加される。各電圧の大きさは、作図又はベクトル演算によって求めることができる。
図14では、電圧V’uv,V’vw,V’wu夫々の電圧ベクトルを、調整変圧器3について矢印付きの実線で示してあり、これらを直列変圧器2の端子間に印加するために並行移動したものを矢印付きの波線で示してある。直列変圧器2の端子v1,u1間、端子w1,v1間及び端子u1,w1間夫々に、破線で示される大きさが1/3、√7/3及び√7/3の電圧が印加された場合、端子u1,v1,w1夫々と中性点Nとの間に誘起する電圧Eu,Ev,Ewの大きさの比は1:1:√3となる。各電圧の大きさは、作図又はベクトル演算によって求めることができる。
図14から明らかなように、電圧Eu及びEvのベクトル和は、電圧Ewの電圧ベクトルと大きさが同じで向きが逆である。このため、電圧Eu,Ev,Ew夫々のベクトル和がゼロになり、V0は発生しない。これらの電圧Eu,Ev,Ewを直列変圧器で変圧した電圧が、配電線路1u,1v,1wの相電圧に重畳される。
次に、配電線路1u,1v,1wの相電圧に重畳される電圧について説明する。図15は、変形例2に係る電圧調整装置における配電線路1u,1v,1wの電圧ベクトルを示すベクトル図である。調整変圧器3及び直列変圧器2の一次側及び二次側の間に位相変位がない場合のベクトル図を紙面左側に示し、位相変位がある場合のベクトル図を紙面右側に示す。直列変圧器2よりも電源側における配電線路1u,1v,1wの相電圧は、中性点Nを起点とし点U,V,W夫々を終点とする電圧ベクトルで表される。線間電圧の電圧ベクトルは、点U,V間、点V,W間、及び点W,U間を結ぶ線分に対応している。
図14にEu,Ev,Ewで示される電圧によって直列変圧器2の二次側に誘起する電圧は、図15の点U,V,W夫々を起点とし点U’,V’,W’を終点とする太い実線の電圧ベクトルで表される。これらの電圧ベクトルの大きさの比は1:1:√3である。これらの電圧が配電線路1u,1v,1wの相電圧に重畳された場合、直列変圧器2よりも負荷側における配電線路1u,1v,1wの相電圧は、中性点Nを起点とし点U’,V’,W’夫々を終点とする太い実線の電圧ベクトルで表される。線間電圧の電圧ベクトルは、点U’,V’間、点V’,W’間、及び点W’,U’間を結ぶ破線の線分に対応している。
調整変圧器3及び直列変圧器2の一次側及び二次側の間に位相変位がない図15の紙面左側の場合、直列変圧器2による電圧の重畳の前後で、U,V相間の線間電圧の大きさが小さくなる(降圧されている)のに対し、V,W相間及びW,U相間の線間電圧の大きさは大きくなる(昇圧される)。このことは、調整変圧器3の二次巻線312,322,332夫々から取り出される調整電圧の比を−1:1:1としたことに対応しており、意図した通りU,V相間の線間電圧が降圧され、V,W相間及びW,U相間の線間電圧が昇圧されることを示している。
一方、調整変圧器3及び直列変圧器2の一次側及び二次側の間に位相変位がある図15の紙面右側の場合、点U,V,W夫々を起点とし点U’,V’,W’を終点とする電圧ベクトルは、位相変位がない場合と比較して、例えば右回りに回転している。このため、直列変圧器2による電圧の重畳の結果、V,W相間の線間電圧の方が、W,U相間の線間電圧よりも、やや大きくなる(より大きく昇圧される)。一般的には、このように調整変圧器3及び直列変圧器2の一次側及び二次側の間に位相変位があるため、直列変圧器2よりも電源側の配電線路1u,1v,1wの各相電圧と、直列変圧器2によって重畳される電圧とに位相差が生じるが、重畳後の相電圧又は線間電圧は、ベクトル演算によって求めることができる。
なお、実施の形態1及び変形例1,2にあっては、調整変圧器3によるU,V相間、V,W相間及びW,U相間夫々の相対的な変圧比が1、−1又は0の場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えばタップta,tbから調整電圧を取り出して相対的な変圧比を2又は−2にしたり、タップta,tcから調整電圧を取り出して相対的な変圧比を3又は−3にしたりする場合であっても、図4,8,14に例示したベクトル図と同様にベクトル図を描いて説明することができる。
以上のように実施の形態1及び変形例1,2によれば、二次巻線212,222,232夫々が配電線路1u,1v,1wに直列接続される直列変圧器2の一次巻線211,221,231がスター(Y)結線されており、一次巻線311,321,331が配電線路1u,1v,1wに並列接続される調整変圧器3の二次巻線312,322,332がデルタ(Δ)結線されている。そして、直列変圧器の一次巻線211,221,231に対して、調整変圧器3の二次巻線312,322,332夫々のタップta,tb,tcから、タップ切換器4の切換スイッチS1,S2,・・S6を介して調整電圧が印加される。従って、調整変圧器3のタップta,tb,tcを選択して切り換えることにより、配電線路1u,1v,1wの三相の電圧を調整することが可能となる。電圧調整装置を、変電所における負荷時タップ切換変圧器(LRT:Load Ratio control Transformer )や、送電線路における自動電圧調整器(SVR:Step Voltage Regulator )に適用することも可能である。
また、実施の形態1及び変形例1,2によれば、調整変圧器3の一次巻線311,321,331及び二次巻線312,322,332がΔ−Δ結線されているため、Y−Δ結線されている場合のように、一次側と二次側とで線間電圧に30度の位相差が生じることがなく、配電線路1u,1v,1wの線間電圧及び調整変圧器3の変圧比から調整電圧を容易に決定することができる。
また、実施の形態1及び変形例1,2によれば、直列変圧器2の一次巻線211,221,231に印加される調整電圧の極性が切換スイッチS1,S2,・・S6を選択することによって任意に切り換え可能であるため、配電線路1u,1v,1wの三相の電圧の不平衡を調整する際の自由度を高くすることができる。
また、実施の形態1及び変形例1,2によれば、切換スイッチS1,S2,・・S6にサイリスタが用いられているため、タップta,tb,tcの切り換えが高速に行える上にタップta,tb,tcの寿命を考慮する必要がない。
(実施の形態2)
実施の形態1は、操作表示部63によって受け付けた操作に基づいて切換制御部61がタップta,tb,tcを切り換えるか、又は使用者が手動式のタップ切換器若しくはタップ切換台を操作する形態であるのに対し、実施の形態2は、電圧検出部62が検出した電圧に基づいて、切換制御部61が自動的にタップta,tb,tcを切り換える形態である。図16は、本発明の実施の形態2に係る電圧調整装置の構成例を示すブロック図である。実施の形態2に係る電圧調整装置は、図1に示す実施の形態1に係る電圧調整装置と比較して、操作表示部63が削除されており、記憶部65が追加されている。操作表示部63が削除されていなくてもよい。
記憶部65は、配電線路1u,1v,1wの三相分の電圧の目標電圧に対する偏差と、調整変圧器3の三相分の変圧比に係る量とを関連付けて記憶するものである。記憶部65は、その記憶内容が切換制御部61から参照可能となるように切換制御部61と接続されているが、記憶部65が切換制御部61に含まれていてもよい。
記憶部65には、三相分の偏差と三相分の変圧比の変化量とを関連付けて記憶してあるが、例えば調整変圧器3のタップta,tb,tcに通番が付されている場合は、三相分の偏差と三相分のタップの切換数とを関連付けて記憶してもよい。その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その説明を省略する。
以下では、上述した切換制御部61の動作を、それを示すフローチャートを用いて説明する。以下に示す処理は、切換制御部61に含まれる不図示のROM(Read Only Memory)に予め格納されている制御プログラムに従って、不図示のCPU(Central Processing Unit)により実行される。
図17は、実施の形態2に係る電圧調整装置で配電線路1u,1v,1wの電圧を調整する切換制御部61の処理手順を示すフローチャートである。この処理手順は、例えば4〜5秒毎に周期的に実行される。切換制御部61に含まれる不図示のRAM(Random Access Memory)には、三相分の現在の変圧比が記憶されているものとする。
図17の処理が起動された場合、切換制御部61の(以下同様)CPUは、負荷側の配電線路1u,1v,1wの三相分の線間電圧又は相電圧を電圧検出部62から取得し(S11)、取得した三相分の電圧について目標電圧に対する偏差を算出する(S12)。
次いで、CPUは、偏差に関連付けて記憶部65に記憶されている内容(変圧比の変化量)を読み出して、三相分のタップta,tb,tcの切換先を選択する(S13)。タップta,tb,tcの切換先を選択するには、RAMに記憶されている現在の変圧比に読み出した変化量を加算し、加算結果の変圧比に応じたタップを選択すればよい。加算結果の三相分の変圧比は、現在の変圧比を更新するものとしてRAMに記憶される。
その後、CPUは、三相分の切換スイッチSSをオンしておき(S14)、三相分の切換スイッチS1,S2,・・S6をオフした(S15)後に、選択した切換先のタップに応じた切換スイッチをオンする(S16)。次いで、CPUは、三相分の切換スイッチSSをオフした(S17)後、図17の処理を終了する。
なお、上述のフローチャートにあっては、記憶部65に、三相分の偏差と三相分の変圧比の変化量とを関連付けて記憶してあることを前提としたが、これに限定されるものではない。例えば、記憶部65に、三相分の偏差と三相分のタップの切換数とを関連付けて記憶してある場合は、RAMに三相分の現在のタップ番号を記憶し、ステップS12で算出した偏差に関連付けて記憶部65に記憶されているタップの切換数を、RAMに記憶した現在のタップ番号に加算し、加算結果のタップ番号に応じたタップを選択すればよい。加算結果の三相分のタップ番号は、現在のタップ番号を更新するものとしてRAMに記憶することとなる。
以上のように本実施の形態2によれば、調整変圧器3の二次巻線312,322,332のタップta,tb,tcから直列変圧器2の一次巻線211,221,231に印加される調整電圧によって調整された三相の配電線路1u,1v,1wの電圧が電圧検出部62で検出されて目標電圧と比較され、比較結果である偏差に基づいて切換スイッチS1,S2,・・S6が制御されてタップta,tb,tcが切り換えられる。従って、配電線路1u,1v,1wの電圧の偏差がゼロに近づくようにフィードバック制御することが可能となる。
また、実施の形態2によれば、配電線路1u,1v,1wの三相の電圧の目標電圧に対する偏差を算出し、算出した偏差に応じて記憶部65から読み出した変圧比の変化量に基づいてタップta,tb,tcの切換先を選択し、選択した切換先に応じた切換スイッチS1,S2,・・S6を制御する。従って、切換制御部61の実行時に上述の調整電圧をベクトル演算で求める必要がなくなる。
以下では、シミュレーションソフトウェアX−TAPを用いて、実施の形態2に係る電圧調整装置による配電線路1u,1v,1wの電圧の調整をシミュレートすることにより、電圧の不平衡が改善されることを確認した結果について説明する。解析に用いた電源の周波数は50Hzであり、模擬負荷は、有効電力が100kW、無効電力が120kvarである。解析におけるサンプリング時間は100μsとし、後述する4つの解析ケースについて、サンプリング開始の2秒後にタップta,tb,tcの切り換えが行われるものとした。
図18は、4つの解析ケースにおける電源側の線間電圧及び調整変圧器3の変圧比を示す図表であり、図19は、4つの解析ケースにおける電源側及び負荷側夫々の線間電圧と不平衡率とを示す図表である。図18には、電源側のU,V相間、V,W相間及びW,U相間の線間電圧を4通りに組み合わせた4つの解析ケースの夫々について、調整変圧器3によるU,V相間、V,W相間及びW,U相間夫々の変圧比の関係と、電源側の線間電圧に対する電圧の操作量とが記載されている。ここでの操作量100Vは、変圧比の1(1タップ)に対応している。図19には、4つの解析ケースの夫々について、調整された負荷側の線間電圧と、調整前後の線間電圧の不平衡率と、不平衡の改善率とが記載されている。以下では、線間電圧、変圧比及び操作量について、U,V相間、V,W相間、W,U相間の記載順序で列挙して説明する。
図18に示すケース1では、電源側の線間電圧を6600V,6600V,6600Vとし、調整変圧器3による変圧比の関係を1:1:1とし、線間電圧に対する操作量を100V,100V,100Vとする。即ち、U,V相間、V,W相間、W,U相間夫々の線間電圧を100Vだけ均等に昇圧する。ケース2では、電源側の線間電圧を6600V,6600V,6500Vとし、調整変圧器3による変圧比の関係を0:−1:2とし、線間電圧に対する操作量(変圧比に対応して線間電圧を昇降圧する狙いの電圧)を0V,−100V,200Vとする。即ち、V,W相間の線間電圧を概ね100Vだけ狙って降圧し、W,U相間の線間電圧を概ね200Vだけ狙って昇圧する。なお、シミュレーションでは、操作量を0Vとすることができないので、2V程度の操作量を与えた。
ケース3では、電源側の線間電圧を6600V,6600V,6700Vとし、調整変圧器3による変圧比の関係を0:1:−2とし、線間電圧に対する操作量を0V,100V,−200Vとする。即ち、V,W相間の線間電圧を概ね100Vだけ昇圧し、W,U相間の線間電圧を概ね200Vだけ降圧する。ケース4では、電源側の線間電圧を6600V,6500V,6700Vとし、調整変圧器3による変圧比の関係を0:2:−2とし、線間電圧に対する操作量を0V,200V,−200Vとする。即ち、V,W相間の線間電圧を概ね200Vだけ狙って昇圧し、W,U相間の線間電圧を概ね200Vだけ狙って降圧する。
図19に移ってシミュレーションの結果を見ると、ケース1では、負荷側の線間電圧が6700V,6700V,6700Vに狙い通り100Vずつ昇圧されており、電源側及び負荷側の不平衡率は0%である。ケース2では、負荷側の線間電圧が6614V,6569V,6618Vに調整されており、電源側及び負荷側夫々の不平衡率は1.013%及び0.476%である。即ち不平衡率が0.537%だけ改善されている。ケース3では、負荷側の線間電圧が6587V,6632V,6583Vに調整されており、電源側及び負荷側夫々の不平衡率は1.008%及び0.472%である。即ち不平衡率が0.536%だけ改善されている。ケース4では、負荷側の線間電圧が6604V,6598V,6599Vに調整されており、電源側及び負荷側夫々の不平衡率は1.750%及び0.056%である。即ち不平衡率が1.694%だけ改善されている。
ケース1から4までの何れの場合であってもV0は発生しないことが確認された。但し、ケース1を除けば、狙いの電圧よりも絶対値が小さい電圧だけ昇圧又は降圧されている。これは、上述したように、調整変圧器3の二次側におけるデルタ結線の閉回路に流れるループ電流Irによって二次側に誘起する電圧Vrpの影響によるものである。電圧Vrpの影響が加味された実際の調整電圧は、ベクトル演算によって求めることが可能である。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、各実施の形態で記載されている技術的特徴は、お互いに組み合わせることが可能である。
1u、1v、1w 配電線路
2 直列変圧器
211,221、231 一次巻線
212、222、232 二次巻線
u1、v1、w1 端子
N 中性点
3 調整変圧器
311、321、331 一次巻線
312、322、332 二次巻線
S1、S2、S3、S4、S5、S6、SS 切換スイッチ
U1、U2、V1、V2、W1、W2 端子
F ヒューズ
MC 電磁接触器
R 限流抵抗器
4 タップ切換器
ta、tb、tc タップ
5 計測用変圧器
61 切換制御部
62 電圧検出部
63 操作表示部
64 駆動部
65 記憶部

Claims (6)

  1. 三相の交流電圧を電源から負荷に配電する配電線路に三相分の二次巻線が直列に接続されており、一次巻線がスター結線されている直列変圧器と、
    二次巻線に複数のタップを有し、前記配電線路における前記直列変圧器の接続位置よりも前記負荷側の位置に三相分の一次巻線が並列に接続されており、二次巻線がデルタ結線されている調整変圧器と、
    該調整変圧器の二次巻線及び前記直列変圧器の一次巻線の間に設けられており、前記直列変圧器に接続するタップを切り換えるための三相分の切換スイッチを有するタップ切換器と
    を備える電圧調整装置。
  2. 前記調整変圧器は、一次巻線がデルタ結線されている請求項1に記載の電圧調整装置。
  3. 前記切換スイッチは、前記調整変圧器の二次巻線の電圧の極性を切り換えて前記直列変圧器の一次巻線に印加するための極性切換スイッチを含む請求項1又は2に記載の電圧調整装置。
  4. 前記切換スイッチは、サイリスタを含んで構成されている請求項1から3の何れか1項に記載の電圧調整装置。
  5. 前記直列変圧器よりも前記負荷側における前記配電線路の三相の電圧を検出する電圧検出部と、
    該電圧検出部が検出した三相の電圧の目標電圧に対する偏差を算出し、算出した偏差に基づいて前記切換スイッチにより前記タップを切り換える切換制御部と
    を更に備える請求項1から4の何れか1項に記載の電圧調整装置。
  6. 三相の電圧の目標電圧に対する偏差と前記調整変圧器の三相分の変圧比に係る量を関連付けて記憶する記憶部を更に備え、
    前記切換制御部は、前記偏差を算出した場合、前記記憶部を参照して三相分のタップの切換先を選択し、前記タップを選択した切換先に切り換える
    請求項5に記載の電圧調整装置。
JP2017085486A 2017-04-24 2017-04-24 電圧調整装置 Pending JP2018186598A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017085486A JP2018186598A (ja) 2017-04-24 2017-04-24 電圧調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017085486A JP2018186598A (ja) 2017-04-24 2017-04-24 電圧調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018186598A true JP2018186598A (ja) 2018-11-22

Family

ID=64355280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017085486A Pending JP2018186598A (ja) 2017-04-24 2017-04-24 電圧調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018186598A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111338411A (zh) * 2020-03-30 2020-06-26 科华恒盛股份有限公司 一种交流稳压器及交流供电设备
WO2021028058A1 (en) * 2019-08-15 2021-02-18 Em Energy Solutions As System and method for controlling a 3-phase transformer device
JP2021129411A (ja) * 2020-02-13 2021-09-02 株式会社ダイヘン 電圧調整装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021028058A1 (en) * 2019-08-15 2021-02-18 Em Energy Solutions As System and method for controlling a 3-phase transformer device
JP2021129411A (ja) * 2020-02-13 2021-09-02 株式会社ダイヘン 電圧調整装置
JP7393965B2 (ja) 2020-02-13 2023-12-07 株式会社ダイヘン 電圧調整装置
CN111338411A (zh) * 2020-03-30 2020-06-26 科华恒盛股份有限公司 一种交流稳压器及交流供电设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6959824B2 (ja) 電圧調整装置
JP2018186598A (ja) 電圧調整装置
US10742028B2 (en) Longitudinal voltage regulation at the line terminals of a phase shifting transformer
AU2013291046B2 (en) Excitation inrush current suppressing apparatus and excitation inrush current suppressing method
JP7332441B2 (ja) 負荷時タップ切換器、負荷時タップ切換変圧器及び電圧調整装置
KR101912150B1 (ko) 변압기의 탭 체인저를 테스트하는 방법 및 장치
US10663516B2 (en) Method and device for testing a tap changer of a transformer
US3690739A (en) Phase-angle regulator
JP2012080654A (ja) 配電線の電圧調整装置
JP7332510B2 (ja) 負荷時タップ切換器
JP7291639B2 (ja) 負荷時タップ切換器
JP4037967B2 (ja) 配電線の電圧調整方法及び装置
JP7537957B2 (ja) 電圧調整装置
JP6016712B2 (ja) 交流ブラシレス励磁装置および発電システム
CA2947094C (en) Method and device for testing a tap changer of a transformer
JP7393965B2 (ja) 電圧調整装置
JP2024074592A (ja) 電圧調整装置
JP2003070251A (ja) 電圧調整装置
Ugale et al. Analytical and FEM design of autotransformer with phase shifting capability by intermediate voltage variation
US2380265A (en) Adjustable transformer regulator
JP2024077323A (ja) 電圧調整装置
US10345831B2 (en) Methods and systems for using a tapped transformer to generate voltage sags
JP2024086378A (ja) 電圧調整装置
Chattopadhyay et al. A generalized method of computer simulation for induction motors with stator current discontinuities and its application to a cycloconverter-fed drive
JP2013187932A (ja) 発電プラント