[go: up one dir, main page]

JP2018177867A - 金属接合用ポリアミド樹脂組成物、金属樹脂複合体および金属樹脂複合体の製造方法 - Google Patents

金属接合用ポリアミド樹脂組成物、金属樹脂複合体および金属樹脂複合体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018177867A
JP2018177867A JP2017075103A JP2017075103A JP2018177867A JP 2018177867 A JP2018177867 A JP 2018177867A JP 2017075103 A JP2017075103 A JP 2017075103A JP 2017075103 A JP2017075103 A JP 2017075103A JP 2018177867 A JP2018177867 A JP 2018177867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyamide resin
metal
resin composition
mass
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017075103A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7011898B2 (ja
Inventor
隆彦 住野
Takahiko Sumino
隆彦 住野
宇尾野 宏之
Hiroyuki Uono
宏之 宇尾野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Original Assignee
Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Engineering Plastics Corp filed Critical Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Priority to JP2017075103A priority Critical patent/JP7011898B2/ja
Publication of JP2018177867A publication Critical patent/JP2018177867A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7011898B2 publication Critical patent/JP7011898B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polyamides (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】 強固な接合強度を有し、剛性に優れた金属樹脂複合体を提供可能な金属接合用ポリアミド樹脂組成物、ならびに、前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物を用いた金属樹脂複合体および金属樹脂複合体の製造方法の提供。【解決手段】 ポリアミド樹脂30〜90質量部と、強化充填材70〜10質量部と、タルクを含む金属接合用ポリアミド樹脂組成物であって、前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物が、前記タルクを0.1〜10質量%の割合で含み、前記ポリアミド樹脂がTm≦290℃、Tm−Tcc≧28℃、かつ、0J/g<ΔHm≦55J/gである金属接合用ポリアミド樹脂組成物;但し、Tm、TccおよびΔHmは、それぞれ、ポリアミド樹脂の融点、降温時結晶化温度および融解エンタルピーである。【選択図】 図1

Description

本発明は、金属接合用ポリアミド樹脂組成物、金属樹脂複合体および金属樹脂複合体の製造方法に関する。特に、金属部材と樹脂部材の接合性に優れた金属接合用ポリアミド樹脂組成物等に関する。
近年の自動車部品や民生部品では軽量化やリサイクル等の環境面から、金属を使用していた部品の樹脂化や、樹脂製品の小型化等が進んでいる。一方、ポリアミド樹脂は、耐薬品性、耐熱性等に優れており、特に高い機械的強度、剛性を有していることから、各種の機器部品に広く用いられている。
近年、電気電子機器部品や自動車部品等では、樹脂部材と、アルミニウムや鉄などの金属部材とが複合化された金属樹脂複合体が使用されることも多い。樹脂部材の金属部材との複合化は樹脂部材の強度向上の他、静電防止、熱伝導性、電磁波シールド性の観点からも有利である。
このような金属樹脂複合体を製造するには、例えば、特許文献1にあるように、金属部材上に熱可塑性樹脂をインモールド成形することにより、金属と一体成形することが行われる。しかし、単に、金属部材に対して熱可塑性ポリアミド樹脂をインモールド成形した複合体は、熱可塑性ポリアミド樹脂と金属部材との接合性が悪いという欠点がある。
また、樹脂と金属の複合体を得る方法としては、金属表面にケミカルエッチング或いはアンモニア、ヒドラジン、ピリジン、アミン等で表面処理を施した金属部品にインサート成形等により樹脂を接合する方法(例えば、特許文献2および3参照)が提案されている。また、金属表面の凹凸形状を特定のRsm(平均長さ)とRz(最大高さ粗さ)とする方法(特許文献4)も提案されている。
さらに、特許文献5には、金属層と、前記金属層の表面上に炭素繊維強化ポリアミド樹脂層を有し、前記炭素繊維強化ポリアミド樹脂層が、ジアミン単位とジカルボン酸単位とからなるポリアミド樹脂(A)100重量部に対し、炭素繊維(B)5〜300重量部を含み、前記ジアミン単位の70モル%以上がキシリレンジアミンに由来し、前記ジカルボン酸単位の70モル%以上がセバシン酸に由来する積層体が開示されている。
特許文献6には、芳香族ポリアミド樹脂(a)を主成分として含む樹脂組成物(A)、または該樹脂組成物(A)100質量部に対して無機フィラー(F)を0質量部超過100質量部以下含んでなるフィラー含有樹脂組成物(B)が、微細凹凸表面を有する金属部材(M)の前記微細凹凸表面に固着した切望面を有する接合構造体であって、前記樹脂組成物(A)または(B)が以下の要件1と要件を当時に満たす金属/樹脂複合構造体が開示されている。
[要件1]示差走査熱量計(DSC)を用いて観測される融点(Tm)が230℃以上。
[要件2]DSCを用いて観測される融解エンタルピーΔHf(J/g)と、DSCにおいて観測される結晶化温度(Tc)より15℃高い温度(Tc+15℃)での等温結晶化における半結晶化時間(τ1/2)が下記式(1)の関係を満たす。
Figure 2018177867
しかし、これらの方法自体は、金属表面に高度な表面処理を必要としたり、さらには、前記表面処理を施しても、金属部材とポリアミド樹脂部材の強固な接合強度を常に安定的に担保するには不安な面がある。また、接合強度が高くても、自動車部品や電子電機機器部品等においては、機械的強度、特に、剛性に優れることが求められる。
特開平06−29669号公報 特開2001−225352号公報 特開2006−315398号公報 国際公開WO2015/037718号 特開2016−43526号公報 特開2016−190411号公報
本発明は、上記課題を解決することを目的とするものであって、強固な接合強度を有し、剛性に優れた金属樹脂複合体を提供可能な金属接合用ポリアミド樹脂組成物、ならびに、前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物を用いた金属樹脂複合体および金属樹脂複合体の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題のもと、本発明者が検討を行った結果、下記手段<1>により、好ましくは<2>〜<16>により、上記課題は解決された。
<1>ポリアミド樹脂30〜90質量部と、強化充填材70〜10質量部と、タルクを含む金属接合用ポリアミド樹脂組成物であって、前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物が、前記タルクを0.1〜10質量%の割合で含み、前記ポリアミド樹脂がTm≦290℃、Tm−Tcc≧28℃、かつ、0J/g<ΔHm≦55J/gである、金属接合用ポリアミド樹脂組成物;但し、Tm、TccおよびΔHmは、それぞれ、ポリアミド樹脂の融点、降温時結晶化温度および融解エンタルピーである。
<2>前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物の、保持時間6分、融点+40℃および剪断速度1000(1/sec)における溶融粘度がηa≦400Pa・sである<1>に記載の金属接合用ポリアミド樹脂組成物。
<3>前記ポリアミド樹脂が半芳香族ポリアミド樹脂を含む、<1>または<2>に記載の金属接合用ポリアミド樹脂組成物。
<4>前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物のISO527に従った曲げ弾性率が9GPa以上である、<1>〜<3>のいずれか1つに記載の金属接合用ポリアミド樹脂組成物。
<5>前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物の、保持時間6分、融点+40℃および剪断速度1000(1/sec)における溶融粘度がηa≦350Pa・sである、<1>〜<4>のいずれか1つに記載の金属接合用ポリアミド樹脂組成物。
<6>前記強化充填材がガラス繊維を含む、<1>〜<5>のいずれか1つに記載の金属接合用ポリアミド樹脂組成物。
<7>前記ポリアミド樹脂がジアミン由来の構成単位と、ジカルボン酸由来の構成単位から構成され、前記ジアミン由来の構成単位の70モル%以上が、キシリレンジアミンに由来し、前記ジカルボン酸由来の構成単位の70モル%以上が、炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸に由来するポリアミド樹脂を含む、<1>〜<6>のいずれか1つに記載の金属接合用ポリアミド樹脂組成物。
<8>表面に凹凸を有する金属部材と、前記金属部材と前記凹凸を有する面側で接している樹脂部材を含み、前記樹脂部材が、ポリアミド樹脂30〜90質量部と、強化充填材70〜10質量部と、タルクを含む金属接合用ポリアミド樹脂組成物からなり、前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物は、前記タルクを0.1〜10質量%の割合で含み、前記ポリアミド樹脂がTm≦290℃、Tm−Tcc≧28℃、かつ、0J/g<ΔHm≦55J/gである金属樹脂複合体;但し、Tm、TccおよびΔHmは、それぞれ、ポリアミド樹脂の融点、降温時結晶化温度および融解エンタルピーである。
<9>前記ポリアミド樹脂が半芳香族ポリアミド樹脂を含む、<8>に記載の金属樹脂複合体。
<10>前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物の、保持時間6分、融点+40℃および剪断速度1000(1/sec)における溶融粘度がηa≦400Pa・sである、<8>または<9>に記載の金属樹脂複合体。
<11>前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物のISO527に従った曲げ弾性率が9GPa以上である、<8>〜<10>のいずれか1つに記載の金属樹脂複合体。
<12>前記強化充填材がガラス繊維を含む、<8>〜<11>のいずれか1つに記載の金属樹脂複合体。
<13>前記ポリアミド樹脂がジアミン由来の構成単位と、ジカルボン酸由来の構成単位から構成され、前記ジアミン由来の構成単位の70モル%以上が、キシリレンジアミンに由来し、前記ジカルボン酸由来の構成単位の70モル%以上が、炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸に由来するポリアミド樹脂を含む、<8>〜<12>のいずれか1つに記載の金属樹脂複合体。
<14>表面に凹凸を有する金属部材の、前記凹凸を有する面側に、ポリアミド樹脂30〜90質量部と、強化充填材70〜10質量部と、タルクを含む金属接合用ポリアミド樹脂組成物を射出成形することを含み、前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物が、前記タルクを0.1〜10質量%の割合で含み、前記ポリアミド樹脂がTm≦290℃、Tm−Tcc≧28℃、かつ、0J/g<ΔHm≦55J/gである金属樹脂複合体の製造方法;但し、Tm、TccおよびΔHmは、それぞれ、ポリアミド樹脂の融点、降温時結晶化温度および融解エンタルピーである。
<15>前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物の、保持時間6分、融点+40℃および剪断速度1000(1/sec)における溶融粘度がηa≦400Pa・sである<14>に記載の金属樹脂複合体の製造方法。
<16>前記金属樹脂複合体が、<8>〜<13>のいずれか1つに記載の金属樹脂複合体である、<14>または<15>に記載の金属樹脂複合体の製造方法。
本発明により、強固な接合強度を有し、剛性に優れた金属樹脂複合体を提供可能な金属接合用ポリアミド樹脂組成物、ならびに、前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物を用いた金属樹脂複合体および金属樹脂複合体の製造方法を提供可能になった。
実施例で作製した金属樹脂複合体の概略図である。(a)は複合体を上から見た図であり、(b)は側面から見た図である。
以下において、本発明の内容について詳細に説明する。尚、本明細書において「〜」とはその前後に記載される数値を下限値および上限値として含む意味で使用される。
本発明の金属接合用ポリアミド樹脂組成物(以下、単に、「本発明の樹脂組成物」ということがある)は、ポリアミド樹脂30〜90質量部と、強化充填材70〜10質量部と、タルクを含む金属接合用ポリアミド樹脂組成物であって、前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物が、前記タルクを0.1〜10質量%の割合で含み、前記ポリアミド樹脂がTm−Tcc≧28℃、かつ、0J/g<ΔHm≦55J/gであることを特徴とする。但し、Tm、TccおよびΔHmは、それぞれ、ポリアミド樹脂の融点、降温時結晶化温度および融解エンタルピーである。
このような構成とすることにより、金属部材と接合した場合に、強固な接合強度を有し、剛性に優れた金属樹脂複合体を提供できる。特に、強固な接合強度を常に安定して達成する金属樹脂複合体を製造することも可能になる。
すなわち、ポリアミド樹脂として、Tm≦290℃、かつ、Tm−Tcc≧28℃であり、ΔHm≦55J/gであるポリアミド樹脂を用い、タルクを配合することによって、ポリアミド樹脂の結晶化速度を調整し、金属部材の凹部に十分に樹脂が入り込んだ状態で、本発明の樹脂組成物が固化できるように調整し、アンカー効果を効果的に達成できる。一方、ポリアミド樹脂が、Tm>295℃の場合、成形時の滞留により樹脂が劣化し、金属と樹脂の接合面に劣化物が混入し、接合を阻害する。さらに、溶融粘度を所定の値以下とすることにより、金属部材の凹部に樹脂がより十分に入り込み、より高い金属部材とポリアミド樹脂組成物の密着性を達成できる。
<ポリアミド樹脂>
本発明の樹脂組成物は、Tm≦290℃、Tm−Tcc≧28℃、かつ、0J/g<ΔHm≦55J/gであるポリアミド樹脂(以下、「特定ポリアミド樹脂」ということがある)を含む。但し、Tm、TccおよびΔHmは、それぞれ、ポリアミド樹脂の融点、降温時結晶化温度および融解エンタルピーである。
本発明で用いる特定ポリアミド樹脂は、Tm−Tcc≧30であることが好ましく、Tm−Tcc≧32であることがより好ましく、Tm−Tcc≧33であることがさらに好ましく、Tm−Tcc≧35であってもよく、Tm−Tcc≧38以上であってもよく、Tm−Tcc≧40であってもよい。Tm−Tccの上限値は特に定めるものではないが、例えば、55≧Tm−Tcc、50≧Tm−Tcc、または、45≧Tm−Tccであってもよい。
本発明で用いる特定ポリアミド樹脂は、ΔHm≦52J/gが好ましい。また、1J/g≦ΔHmが好ましく、10J/g≦ΔHmがより好ましく、20J/g≦ΔHmがさらに好ましく、28J/g≦ΔHmが一層好ましい。このような範囲とすることにより、結晶性をより高くすることができる。
本発明におけるΔHmは、後述する実施例に記載の方法に従って測定される。実施例で記載の機器が廃番等により入手困難な場合は、他の同等の性能を有する機器を利用することができる。以下、他の測定方法についても同様である。
本発明で用いる特定ポリアミド樹脂のTm(融点)は、下限値が、175℃以上であることが好ましく、190℃以上であることがより好ましく、205℃以上であることがさらに好ましい。前記Tmの上限値は、290℃以下が好ましく、285℃以下がより好ましく、280℃以下がさらに好ましく、270℃以下であってもよい。このような範囲とすることにより、成形時に樹脂の劣化を効果的に抑制できる。
本発明におけるTmは、後述する実施例に記載の方法に従って測定される。
本発明で用いる特定ポリアミド樹脂のTccは、下限値が、140℃以上であることが好ましく、150℃以上であることがより好ましく、175℃以上であることがさらに好ましい。前記Tccの上限値は、250℃以下が好ましく、230℃以下がより好ましい。このような範囲とすることにより、より良好な金属表面の転写性が得られる傾向にある。
本発明におけるTccは、後述する実施例に記載の方法に従って測定される。
本発明で用いる特定ポリアミド樹脂の相対粘度は、好ましくは1.5〜3.0である。相対粘度の下限値は、1.6以上がより好ましく、1.8以上がさらに好ましく、1.9以上が特に好ましい。相対粘度の上限値としては、2.8以下がより好ましく、2.5以下がさらに好ましく、2.3以下が一層好ましい。このような範囲とすることにより、成形品のより高い機械特性と成形時のより良好な流動性が得られる。
本発明における相対粘度は後述する実施例の記載に従って測定される。
本発明で用いる特定ポリアミド樹脂は、数平均分子量(Mn)の下限が、6,000以上であることが好ましく、8,000以上であることがより好ましく、10,000以上であることがさらに好ましく、15,000以上であることが一層好ましく、20,000以上であることがより一層好ましく、22,000以上であることがさらに一層好ましい。上記Mnの上限は、35,000以下が好ましく、30,000以下がより好ましく、28,000以下がさらに好ましく、26,000以下が一層好ましい。このような範囲であると、得られる成形品の耐熱性、弾性率、寸法安定性、成形加工性がより良好となる。
なお、ここでいう数平均分子量(Mn)とは、ポリアミド樹脂の末端アミノ基濃度[NH2](μ当量/g)と末端カルボキシル基濃度[COOH](μ当量/g)から、次式で算出される。
数平均分子量(Mn)=2,000,000/([COOH]+[NH2])
本発明で用いる特定ポリアミド樹脂の種類は、特に定めるものではなく、脂肪族ポリアミド樹脂および半芳香族ポリアミド樹脂の少なくとも1種を含むことが好ましく、半芳香族ポリアミド樹脂を含むことがより好ましい。半芳香族ポリアミド樹脂を用いると、得られる成形品の機械的強度をより向上させることができる。
脂肪族ポリアミド樹脂の具体例としては、ポリアミド610、ポリアミド12、ポリアミド46、ポリアミド11等が例示され、ポリアミド610およびポリアミド12がより好ましい。
一方、半芳香族ポリアミド樹脂とは、ジアミン由来の構成単位とジカルボン酸由来の構成単位から構成され、ジアミン由来の構成単位およびジカルボン酸由来の構成単位の合計構成単位の30〜70モル%が芳香環を含む構成単位であることをいい、ジアミン由来の構成単位およびジカルボン酸由来の構成単位の合計構成単位の40〜60モル%が芳香環を含む構成単位であることが好ましい。このような半芳香族ポリアミド樹脂を用いることにより、得られる樹脂成形品の機械的強度をより向上させることができる。
半芳香族ポリアミド樹脂としては、ポリアミド6T/66、ポリアミド6I/66、後述するキシリレンジアミン系ポリアミド樹脂などが例示され、キシリレンジアミン系ポリアミド樹脂が好ましい。
次に、キシリレンジアミン系ポリアミド樹脂について説明する。
本発明におけるキシリレンジアミン系ポリアミド樹脂とは、ジアミン由来の構成単位と、ジカルボン酸由来の構成単位から構成され、前記ジアミン由来の構成単位の70モル%以上が、キシリレンジアミンに由来し、前記ジカルボン酸由来の構成単位の70モル%以上が、炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸に由来するポリアミド樹脂をいう。
キシリレンジアミン系ポリアミド樹脂のジアミン由来の構成単位は、より好ましくは80モル%以上、さらに好ましくは85モル%以上、一層好ましくは90モル%以上、より一層好ましくは95モル%以上がキシリレンジアミンに由来する。キシリレンジアミン系ポリアミド樹脂のジカルボン酸由来の構成単位は、より好ましくは80モル%以上、さらに好ましくは85モル%以上、一層好ましくは90モル%以上、より一層好ましくは95モル%以上が、炭素数が4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸に由来する。
キシリレンジアミンは、パラキシリレンジアミンおよびメタキシリレンジアミンが好ましく、少なくともメタキシリレンジアミンを含むことがより好ましい。本発明で用いるキシリレンジアミン系ポリアミド樹脂は、ジアミン由来の構成単位の30モル%以上がメタキシリレンジアミンに由来することが好ましく、ジアミン由来の構成単位の30〜100モル%がメタキシリレンジアミンに由来し、70〜0モル%がパラキシリレンジアミンに由来することがより好ましい。
キシリレンジアミン系ポリアミド樹脂の原料ジアミン成分として用いることができるメタキシリレンジアミンおよびパラキシリレンジアミン以外のジアミンとしては、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、2−メチルペンタンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−トリメチル−ヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン等の脂肪族ジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(アミノメチル)デカリン、ビス(アミノメチル)トリシクロデカン等の脂環式ジアミン、ビス(4−アミノフェニル)エーテル、パラフェニレンジアミン、ビス(アミノメチル)ナフタレン等の芳香族ジアミン等を例示することができ、1種または2種以上を混合して使用できる。
キシリレンジアミン系ポリアミド樹脂の原料ジカルボン酸成分として用いるのに好ましい炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸としては、例えばコハク酸、グルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、アジピン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸等の脂肪族ジカルボン酸が例示でき、1種または2種以上を混合して使用できるが、これらの中でもポリアミド樹脂の融点が成形加工するのに適切な範囲となることから、アジピン酸またはセバシン酸がより好ましい。
上記炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸以外のジカルボン酸成分としては、イソフタル酸、テレフタル酸、オルソフタル酸等のフタル酸化合物、1,2−ナフタレンジカルボン酸、1,3−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、1,6−ナフタレンジカルボン酸、1,7−ナフタレンジカルボン酸、1,8−ナフタレンジカルボン酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸といった異性体等のナフタレンジカルボン酸等を例示することができ、1種または2種以上を混合して使用できる。
なお、ジアミン由来の構成単位とジカルボン酸由来の構成単位を主成分として構成されるが、これら以外の構成単位を完全に排除するものではなく、ε−カプロラクタムやラウロラクタム等のラクタム類、アミノカプロン酸、アミノウンデカン酸等の脂肪族アミノカルボン酸類由来の構成単位を含んでいてもよいことは言うまでもない。ここで主成分とは、キシリレンジアミン系ポリアミド樹脂を構成する構成単位のうち、ジアミン由来の構成単位とジカルボン酸由来の構成単位の合計数が全構成単位のうち最も多いことをいう。本発明では、キシリレンジアミン系ポリアミド樹脂における、ジアミン由来の構成単位とジカルボン酸由来の構成単位の合計は、全構成単位の90%以上を占めることが好ましく、95%以上を占めることがより好ましい。
本発明の樹脂組成物は、特定ポリアミド樹脂を樹脂組成物の31質量%以上含むことが好ましく、35質量%以上含むことがより好ましく、40質量%以上含むことがさらに好ましい。また、本発明の樹脂組成物は、特定ポリアミド樹脂を樹脂組成物の89質量%以下含むことが好ましい。
特定ポリアミド樹脂は、1種のみ含んでいてもよいし、2種以上含んでいてもよい。2種以上含む場合、合計量が上記範囲となることが好ましい。
<特定ポリアミド樹脂以外のポリアミド樹脂>
本発明の樹脂組成物は、特定ポリアミド樹脂以外のポリアミド樹脂を含んでいてもよい。特に、結晶化促進剤として、他のポリアミド樹脂を含むことが好ましい実施形態の一例として挙げられる。
結晶化促進剤として用いられるポリアミド樹脂としては、Tm−Tcc<28℃を満たすポリアミド樹脂が例示される。Tm−Tcc<28℃を満たすポリアミド樹脂は、Tm−Tcc<25℃であることが好ましく、10℃<Tm−Tcc<25℃であることがより好ましい。
このようなポリアミド樹脂の例としては、ポリアミド66、ポリアミド6、ポリアミドPXD10などが例示される。
Tm−Tcc<28℃を満たすポリアミド樹脂を含む場合、含有量は、特定ポリアミド樹脂の1〜20質量%であることが好ましく、1〜15質量%であることがより好ましく、5〜15質量%であることがさらに好ましい。
Tm−Tcc<28℃を満たすポリアミド樹脂は、1種のみ用いてもよいし、2種以上用いてもよい。2種以上用いる場合、合計量が上記範囲となることが好ましい。
<他の樹脂成分>
本発明の樹脂組成物は、ポリアミド樹脂以外の他の樹脂成分を含んでいてもよい。
他の樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
また、耐衝撃改良剤などを配合してもよい。本発明の樹脂組成物が耐衝撃改良剤を含む場合、樹脂組成物の1〜20質量%であることが好ましい。
本発明の樹脂組成物は、ポリアミド樹脂以外の樹脂成分を実質的に配合しない構成としてもよく、例えば、樹脂組成物に含まれる樹脂成分全量の5質量%以下、さらには、1質量%以下、特には、0.4質量%以下とすることもできる。
<強化充填材>
本発明の樹脂組成物は、強化充填材を含む。なお、ここでいう強化充填材には、タルクは含まない。
強化充填材としては、常用のプラスチック用強化充填材を用いることができる。好ましくはガラス繊維、炭素繊維、玄武岩繊維、ウォラストナイト、チタン酸カリウム繊維などの繊維状の充填材を用いることができる。
中でも、金属樹脂複合体の接合性、機械的強度、剛性および耐熱性の点から、繊維状の充填材が好ましく、ガラス繊維を用いることがより好ましい。
強化充填材は、カップリング剤等の表面処理剤によって、表面処理されたものを用いることがより好ましい。表面処理剤が付着したガラス繊維は、耐久性、耐湿熱性、耐加水分解性、耐ヒートショック性に優れるので好ましい。
ガラス繊維は、金属樹脂複合体の接合性の点から、断面における長径と短径の比が1.5〜10である異方断面形状を有するガラス繊維であることも好ましい。
断面形状は、断面が長円形、楕円形、まゆ型形状のものが好ましく、特に長円形断面が好ましい。また、長径/短径比が2.5〜8、更には3〜6の範囲にあるものが好ましい。さらに、成形品中のガラス繊維断面の長径をD2、短径をD1、数平均繊維長をLとするとき、アスペクト比((L×2)/(D2+D1))が10以上であることが好ましい。
このような扁平状のガラス繊維を使用すると、反りが抑制され、特に箱型の金属樹脂複合体を製造する場合に効果的である。
強化充填材は、特定ポリアミド樹脂30〜90質量部に対し、強化充填材70〜10質量部を含み、特定ポリアミド樹脂35〜80質量部に対し、強化充填材65〜20質量部を含むことが好ましく、特定ポリアミド樹脂40〜75質量部に対し、強化充填材60〜25質量部を含むことがさらに好ましい。また、本発明の樹脂組成物は、強化充填材を組成物の20〜50質量%の割合で含んでいることが好ましく、20〜40質量%の割合で含んでいることがより好ましい。
本発明の樹脂組成物は、強化充填材を1種のみ含んでいてもよいし、2種以上含んでいてもよい。2種以上含む場合、合計量が上記範囲となることが好ましい。
<タルク>
本発明の樹脂組成物はタルクを含む。本発明では、タルクを配合することにより、結晶化速度を調整でき、樹脂組成物が、金属部材の凹凸に十分に入り込んだ状態で固化する結果、上記金属部材と樹脂部材のアンカー効果を効果的に達成することができる。
本発明の樹脂組成物における、タルクの含有量は、樹脂組成物に対し、0.1〜10質量%である。前記タルクの含有量は、下限値が、樹脂組成物に対し、0.15質量%以上であることが好ましく、0.2質量%以上であることがより好ましい。前記タルクの含有量は、上限値が、樹脂組成物に対し、5質量%以下であることが好ましく、3質量%以下であることがより好ましい。タルクは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。2種以上の場合は、合計量が上記範囲となることが好ましい。
<離型剤>
本発明の樹脂組成物は、離型剤をさらに含有していてもよい。離型剤は、主に、樹脂組成物の成形時の生産性を向上させるために使用されるものである。離型剤としては、例えば、脂肪族カルボン酸アミド系、脂肪族カルボン酸、脂肪族カルボン酸とアルコールとのエステル、数平均分子量200〜15000の脂肪族炭化水素化合物、ポリシロキサン系シリコーンオイルなどが挙げられる。これらの離型剤の中では、特に、カルボン酸アミド系化合物が好ましい。
脂肪族カルボン酸アミド系としては、例えば、高級脂肪族モノカルボン酸および/または多塩基酸とジアミンとの脱水反応によって得られる化合物が挙げられる。
離型剤の詳細は、特開2016−196563号公報の段落0037〜0042の記載および特開2016−078318号公報の段落0048〜0058の記載を参酌でき、これらの内容は本明細書に組み込まれる。
離型剤の含有量は、配合する場合、樹脂組成物に対して、下限は、好ましくは0.001質量%以上であり、より好ましくは0.01質量%以上であり、また、上限は、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下である。このような範囲とすることによって、離型性を良好にすることができ、また、射出成形時の金型汚染を防止することができる。離型剤は、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。2種以上用いる場合、合計量が上記範囲となることが好ましい。
<他の成分>
本発明の樹脂組成物は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で他の成分を含んでいてもよい。このような添加剤としては、光安定剤、酸化防止剤、難燃剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、滴下防止剤、帯電防止剤、防曇剤、滑剤、アンチブロッキング剤、流動性改良剤、可塑剤、分散剤、抗菌剤などが挙げられる。これらの成分は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
尚、本発明の樹脂組成物は、各成分の合計が100質量%となるように、樹脂成分および強化充填材や他の添加剤の含有量等が調整される。
<金属接合用ポリアミド樹脂組成物の特性>
本発明の樹脂組成物のISO527に従った曲げ弾性率が、5GPa以上であることが好ましく、9GPa以上であることがより好ましく、10GPa以上とすることもでき、11GPa以上とすることもできる。前記弾性率の上限は、特に定めるものではないが、例えば、20GPa以下、さらには15GPa以下であっても十分に実用レベルである。曲げ弾性率は実施例に記載の方法に従って測定される。
本発明で用いる金属接合用ポリアミド樹脂組成物の、保持時間6分、融点+40℃および剪断速度1000(1/sec)における溶融粘度は、400Pa・s以下であることが好ましく、380Pa・s以下であることがより好ましく、350Pa・s以下であることがさらに好ましい。溶融粘度が400Pa・s以下とすることにより、金属の凹凸に樹脂がより効果的に流れ、より高い密着強度が得られる。また、特定ポリアミド樹脂の溶融粘度の下限値は特に定めるものではないが、例えば、40Pa・s以上であってもよい。本発明における溶融粘度は後述する実施例の記載に従って測定される。
<樹脂組成物の製造方法>
本発明の樹脂組成物の製造は、樹脂組成物の調製の常法に従って行うことができる。通常は各成分および所望により添加される種々の添加剤を一緒にしてよく混合し、次いで一軸または二軸押出機で溶融混練する。また、各成分を予め混合することなく、あるいは、各成分の一部のみを予め混合し、フィーダーを用いて押出機に供給して溶融混練し、本発明の樹脂組成物を調製することもできる。
なお、ガラス繊維等の繊維状の強化充填材を用いる場合には、押出機のシリンダー途中のサイドフィーダーから供給することも好ましい。
溶融混練に際しての加熱温度は、通常、220〜300℃の範囲から適宜選ぶことができる。温度が高すぎると分解ガスが発生しやすくなる場合があり、剪断発熱等に考慮したスクリュー構成の選定が望ましい。
<金属樹脂複合体>
本発明の金属樹脂複合体は、表面に凹凸を有する金属部材と、前記金属部材と前記凹凸を有する面側で接している樹脂部材を含み、前記樹脂部材が、ポリアミド樹脂30〜90質量部と、強化充填材70〜10質量部と、タルクを含む金属接合用ポリアミド樹脂組成物からなり、前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物は、前記タルクを0.1〜10質量%の割合で含み、前記ポリアミド樹脂がTm≦290℃、Tm−Tcc≧28℃、かつ、0J/g<ΔHm≦55J/gである。ここでの、金属接合用ポリアミド樹脂組成物は上述の金属接合用ポリアミド樹脂組成物と同義であり、好ましい範囲も同様である。
本発明の金属樹脂複合体は、ISO19095に準拠した引張用治具を用いて、引張速度5mm/分、チャック間距離80mmの条件で引張った時の引張強度を1100N以上とすることができる。また、本発明の金属樹脂複合体は、上記引張試験を行ったとき、引張により母材破壊するものとすることができる。
本発明では、樹脂部材が、金属部材と前記凹凸を有する面側で接しているが、樹脂部材が、金属部材と前記凹凸を有する面側の表面で接していることが好ましい。しかしながら、詳細を後述するとおり、金属部材の表面の凹凸化処理によって、微粒子等が固定化される場合や、金属部材の表面にプライマー層を設ける場合、かかる処理等の後の表面に樹脂部材を設ける態様も、金属部材と前記凹凸を有する面側で接している態様に含まれる。
また、本発明では、樹脂部材が金属部材の凹凸を有する面側すべてで接している必要はなく、凹凸を有する面側の一部で接していてもよいことは言うまでもない。
金属部材を構成する金属としては、アルミニウム、鉄、銅、マグネシウム、錫、ニッケル、亜鉛等の各種金属、およびこれらの金属を含む合金が挙げられる。この中でも、金属部材が、アルミニウム、鉄、銅およびマグネシウムの少なくとも1種を含むことが好ましく、アルミニウムを含むことがより好ましい。アルミニウムとしては、純Alおよび各種のAl合金が挙げられる。鉄としては、鉄、鋼、ステンレス等の鉄および各種の鉄合金が挙げられる。マグネシウムとしては、純マグネシウムおよびマグネシウム合金が挙げられる。
また、金属部材は、そのすべてが金属で構成されているものの他、金属以外の部位で構成された部材の凹凸側の表面を金属、例えばニッケル、クロム、亜鉛、金等によりメッキされた部材であってもよい。
金属部材の形状としては、特に制限はないが、平板、曲板、板状、棒状、筒状、塊状、シート状、フィルム状等、あるいは所望する特定の形状に製作されたものが好ましく挙げられる。凹凸化処理前の原料金属部材面の形状は特に制限はなく、単一の平面や曲面に限定されず、段状部や凹部、凸部等、各種の形状を有していてもよい。
金属部材の厚さとしては、特に制限はないが、0.05〜100mmの範囲であることが好ましく、0.1〜50mmであることがより好ましく、0.12〜10mmであることがさらに好ましい。特に、アルミニウム板および鉄板の場合の厚みは、それぞれ、0.1〜20mmであることが好ましく、0.2〜10mmであることがより好ましい。上記厚さは、金属部材が平板状の場合は、その厚さをいい、また、平板状以外の場合は、金属部材のうち、樹脂部材と凹凸を有する面側で接している金属部位のうち、最も薄い厚さが上記範囲であることが好ましい。
金属部材は、少なくとも樹脂部材(樹脂組成物)と接する面には、凹凸を有する。前記凹凸は、金属部材の凹凸化処理(粗面化処理ともいう)を施すことによって形成することができる。このような凹凸化処理により、金属部材が微細な凹凸形状の表面を有するものとすることができる。
金属部材の表面に微細な凹凸を形成する凹凸化処理(粗面化処理ともいう)としては、特に限定されず、各種の公知の方法が採用可能であるが、例えば、化成処理や化学エッチング、レーザーエッチング、ブラストエッチング等による加工が挙げられる。かかる処理を施すことにより、金属部材の表面には微細な凹凸が形成され、この微細な凹凸構造の凹部に上記した樹脂組成物が侵入し、その凹部壁の奥まで侵入して、そのまま固化し凹部から抜けなくなって固定されることにより、強固な接合強度を発現させることができると考えられる。
また、凹凸化処理は、エッチング法だけでなく、金属部材の表面に、金属酸化物やセラミックス等の微粒子、例えば、酸化チタン、酸化シリコン微粒子を粉体または、各種溶媒に粉体を分散したものを固定化し、物理的に凸部を形成することにより凹凸化してもよい。微粒子の数重量平均粒子径は10nm〜1mmが好ましく、20nm〜500μmがより好ましく、30nm〜200μmがさらに好ましい。
化成処理や化学エッチングは、金属の種類に応じて種々の方法が知られており、公知の方法を用いることができる。
金属部材がアルミニウムまたはアルミニウム合金である場合、酸性水溶液および/または塩基性水溶液によるエッチング、あるいは、表面に酸化皮膜を形成した後、酸化皮膜を除去し、次いでアンモニア、ヒドラジン、水溶性アミン化合物等により処理する方法等が好ましく挙げられる。また、アルミニウムに対して施す一般的な表面処理法であるアルマイト処理によれば、酸を用いてアルミニウムを陽極で電気分解させることにより、凹凸構造を形成することが可能である。
レーザーエッチングは、金属部材の表面に対して、レーザー光を照射して、金属表面を溝掘加工および溶融させ再凝固させる条件にて加工することにより形成される。例えば、ある走査方向についてレーザースキャニング加工した後、同じ走査方向あるいはクロスする方向にレーザースキャニングすることを複数回繰り返すことにより形成される。
レーザースキャニングの条件には、出力、スキャン速度、スキャン周波数、スキャン回数、ハッチング幅(処理ピッチ)、パターニング形状等があり、これらの組み合わせで、所望する凹部と凸部から微細な凹凸表面を形成することができる。
また加工に使用するレーザーの種類は、固体レーザー、ファイバーレーザー、半導体レーザー、気体レーザー、液体レーザーの各種波長のものを適宜選択すればよく、発振形態も連続波、パルス波を期待する凹凸形状に合わせて選択することができる。また連続波を用いた場合には、より複雑な凹凸構造とすることが可能である。
ブラストエッチングとしては、インペラー(羽根車)の遠心力を利用してブラスト材を投射するショットブラスト処理、エアーコンプレッサーを用いて圧縮空気によりブラスト材を投射するエアーブラスト処理があり、どちらも金属部材の表面に凹凸形状を付与することが可能である。ブラスト材として、珪砂、アルミナ、アルミカットワイヤー、スチールグリッド、スチールショットなどの材料が挙げられる。
また、樹脂粒や金属粒などの砥粒を混入した水を金属部材の表面に向けて加工エアーとともに数十m/秒〜約300m/秒程度の速度で高圧噴射せしめ、エッチング処理するウェットブラストエッチング法等でも可能である。
また、他の方法として、金属メッキ(例えば、亜鉛メッキ)した上で、メッキ金属(亜鉛)の融点よりも高い温度まで加熱し、メッキ層の金属(亜鉛)の一部または殆どを蒸発させることにより、表面が粗面化された金属部材を得ることも可能である。
上記で例示した凹凸化処理(粗面化処理)は、単独または複数を組み合わせて用いる。組み合わせ方法によっては、凹凸構造の最適化やコスト低減などの効果を見出せる場合もある。
金属部材表面の凹凸は、十点平均粗さRzとして10nm〜300μmであることが好ましく、より好ましくは20nm以上、さらに好ましくは30nm以上、一層好ましくは50nm以上、より一層好ましくは1μm以上、さらに一層好ましくは10μm以上であり、また、より好ましくは250μm以下、さらに好ましくは200μm以下、一層好ましくは180μm以下、より一層好ましくは100μm以下であり、さらに一層好ましくは50μm以下である。十点平均粗さは、後述する実施例の記載に従って測定される。
上記した表面に凹凸を有する金属部材は、シランカップリング剤により表面処理することも有用である。
シランカップリング剤としては、特に限定されないが、例えばメトキシ基、エトキシ基、シラノール基等を有する化合物が挙げられ、シランカップリング剤としては、ビニルトリメトキシシラン、クロロプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−(N−スチリルメチル−2−アミノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン塩酸塩、ウレイドアミノプロピルエトキシシランなどが好ましく挙げられる。特に、アルミニウム基体、鉄基体とシランカップリング剤は、Al−O−SiやFe−O−Siの結合を形成して強固に結合し、また、樹脂組成物とシランカップリング剤の有機官能基が反応して強固に結合し、より強固な結合が達成できる。
また、トリアジンチオール誘導体を含む溶液を用いた湿式法により、凹凸化処理した金属表面にトリアジンチオール誘導体の被膜を形成しておくことで、化学結合による一層の接合強度向上を達成できる。※
金属部材と樹脂部材の接合において、凹凸によるアンカー効果だけでなく、極性基を有効に作用させて化学結合を形成することも好ましい。例えば、酸性および塩基性官能基としてCO、COO、NH2基などを付与するため、凹凸化処理した金属表面に対して、オゾン処理、プラズマ処理、火炎処理、コロナ放電処理、化学薬液処理などを施すことも有用である。
さらに、金属部材上には、プライマー層を設けることも好ましい。プライマー層に用いる材料としては、アクリル系材料、エポキシ系材料、ウレタン系材料、ポリアミド系材料等を用いることが好ましい。プライマー層に用いる材料の市販品としては、東亞合成社製、アロンメルトPPETが例示される。
<金属樹脂複合体の製造方法>
本発明では、金属部材に上記金属接合用ポリアミド樹脂組成物を適用することによって形成できる。使用する成形機としては、金属部材と樹脂組成物との金属樹脂複合体が形成できれば特に限定されず、例えば、射出成形機、押出成形機、加熱プレス成形機、圧縮成形機、トランスファーモールド成形機、注型成形機、反応射出成形機等の種々の成形機を使用できるが、これらの中でも射出成形機が特に好ましい。
より具体的には、本発明の金属樹脂複合体の製造方法は、表面に凹凸を有する金属部材の、前記凹凸を有する面側に、ポリアミド樹脂30〜90質量部と、強化充填材70〜10質量部と、タルクを含む金属接合用ポリアミド樹脂組成物を射出成形することを含み、前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物が、前記タルクを0.1〜10質量%の割合で含み、前記ポリアミド樹脂がTm≦290℃、Tm−Tcc≧28℃、かつ、0J/g<ΔHm≦55J/gである。ここでの、金属接合用ポリアミド樹脂組成物は上述の金属接合用ポリアミド樹脂組成物と同義であり、好ましい範囲も同様である。また、金属樹脂複合体は、上述の金属樹脂複合体と同義であり、好ましい範囲も同様である。
射出成形法の場合、具体的には、金属部材を射出成形金型のキャビティ部にインサートし、樹脂組成物を金型に射出するインサート成形法により製造するのが好ましい。具体的には、成形用の金型を用意し、その金型を開いてその一部に金属部材を設置(インサート)し、その後、金型を閉じ、樹脂組成物の少なくとも一部が金属部材の凹凸形状を形成した面に接するように、金型内に樹脂組成物を射出して固化させる。その後、金型を開き、離型することにより、金属樹脂複合体を得ることができる。
インサートされる金属部材の大きさは、目的の金属樹脂複合体の大きさ、構造等によって、適宜決めればよい。インサートされる金属部材は、得られる金属樹脂複合体の全体にわたる必要はなく、金属樹脂複合体の一部分であってもよい。
インサート成形時に、溶融した樹脂組成物の温度と金属部材の温度を可能な限り近くすることが接合強度を向上させる上で好ましい。特に方法は限定されないが、金属部材を予め加熱しておくことが望ましい。また加熱方法は特に限定されないが、例えば金属部材をインサート成形する前に誘導加熱や、赤外線加熱、ホットプレート、加熱炉、レーザー等で加熱したものをインサートする方法、金属部材を金型にインサート後に金属部材における樹脂組成物との接合領域付近をハロゲンランプ、ドライヤー等で外部から加熱する方法、金型内部に配置したカートリッジヒーター等で加熱する方法等が挙げられる。特に、樹脂組成物との接合領域のみを局所的に加熱することが有用である。なお、「局所的に加熱」とは、加熱手段によっては、接合領域を含んだ周辺まで加熱されるが金属部材の接合領域より遠い部分は加熱しないことを含む。
加熱温度は高いほどよいが、通常100〜350℃、好ましくは120〜250℃、さらに好ましくは130〜200℃である。
加熱温度は100℃以上とすることにより、金型温度との差異を大きくでき、加熱の効果がより効果的に発揮され、350℃以下とすることにより、昇温時間を短縮できるため、成形サイクルが向上する傾向にあり、また、樹脂の滞留が発生しにくくなり、成形上、好ましい。
金属樹脂複合体を得る方法として、上記以外に、レーザー溶着法や、振動溶着法、超音波溶着法など、金属部材もしくは樹脂部材(樹脂組成物)、またはそのいずれも加熱することで複合化する方法を選択することも可能である。複合体の形状やコスト等により最適な方法を選択すればよい。特にレーザー溶着法は、局所領域の溶着が可能であり、かつ局所加熱も兼ねることができるため好ましい。
このようにして得られる、本発明の金属樹脂複合体の大きさ、形状、厚み等は特に限定されるものではなく、板状(円板、多角形など)、柱状、箱形状、椀形状、トレイ状などいずれでもよい。また複合体の全ての部分の厚みが均一である必要はなく、また、複合体には補強リブ等が設けられていてもよい。
本発明の金属樹脂複合体は、金属部材と樹脂部材が強固に接合し、かつ、機械的強度に優れるため、一般家電製品を始め、OA機器(複写機、プリンター、ファクシミリ等)や各種携帯端末(携帯電話等)やパソコン等の電気電子部品(ハウジング、ケース、カバー等)、自動車等の車両用部品(車両用構造部品、あるいは例えばブレーキペダル等)、機械部品、自転車その他部品の材料として、好適に用いられる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜、変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例に限定されるものではない。
<アルミニウム板の凹凸化処理>
厚さが1.5mmのアルミニウム板(JIS A1050)に、脱脂後、数種類の混酸(塩酸および硫酸その他成分)からなる水溶液(関東化学株式会社製、アルミエッチング液)により化学エッチングし、洗浄工程を経て凹凸表面を有するアルミニウム板を得た。得られたアルミニウム板の表面をレーザー顕微鏡(KEYENCE VK−X100)の対物レンズ20倍で観察し、表面粗さを計測したところ、十点平均粗さRzは27.96μmであった。
<ポリアミド樹脂>
ポリアミド樹脂A:三菱ガス化学(株)製、MXD6 6000
ポリアミド樹脂B:以下の合成例に従って製造した。
<<合成例>>
撹拌装置、温度計、還流冷却器、原料滴下装置、加熱装置などを装備した容量が3リットルのフラスコに、セバシン酸730gを仕込み、窒素雰囲気下、フラスコ内温を160℃に昇温してセバシン酸を溶融させた。フラスコ内に、パラキシリレンジアミンを30モル%、メタキシリレンジアミンを70モル%含有する混合キシリレンジアミ680gを、約2.5時間かけて逐次滴下した。この間、撹拌下、内温を生成物の融点を常に上回る温度に維持して反応を継続し、反応の終期には270℃に昇温した。反応によって発生する水は、分縮器によって反応系外に排出させた。滴下終了後、275℃の温度で撹拌し反応を続け、1時間後反応を終了した。生成物をフラスコより取り出し、水冷しペレット化した。得られたポリアミド樹脂は、相対粘度(96質量%硫酸溶液中、濃度1g/100mL、23℃で測定)が2.20であった。
ポリアミド樹脂C:以下の合成例に従って製造した。
<<合成例>>
撹拌装置、温度計、還流冷却器、原料滴下装置、加熱装置などを装備した容量が3リットルのフラスコに、アジピン酸730gを仕込み、窒素雰囲気下、フラスコ内温を160℃に昇温してアジピン酸を溶融させた。フラスコ内に、パラキシリレンジアミンを30モル%、メタキシリレンジアミンを70モル%含有する混合キシリレンジアミン680gを、約2.5時間かけて逐次滴下した。この間、撹拌下、内温を生成物の融点を常に上回る温度に維持して反応を継続し、反応の終期には270℃に昇温した。反応によって発生する水は、分縮器によって反応系外に排出させた。滴下終了後、275℃の温度で撹拌し、反応を続け、1時間後反応を終了した。生成物をフラスコより取り出し、水冷しペレット化した。得られたポリアミド樹脂は、相対粘度(96質量%硫酸溶液中、濃度1g/100mL、23℃で測定)が2.10であった。
ポリアミド樹脂D:EMS社製、PA12 Grivory L20G
ポリアミド樹脂E:以下の製造例に従って製造した。
撹拌装置、温度計、還流冷却器、原料滴下装置、加熱装置などを装備した容量が3リットルのフラスコに、セバシン酸730gを仕込み、窒素雰囲気下、フラスコ内温を160℃に昇温してセバシン酸を溶融させた。フラスコ内に、パラキシリレンジアミン680gを、約2.5時間かけて逐次滴下した。この間、撹拌下、内温を生成物の融点を常に上回る温度に維持して反応を継続し、反応の終期には300℃に昇温した。反応によって発生する水は、分縮器によって反応系外に排出させた。滴下終了後、300℃の温度で撹拌し反応を続け、1時間後反応を終了した。生成物をフラスコより取り出し、水冷しペレット化した。得られたポリアミド樹脂は、相対粘度(96質量%硫酸溶液中、濃度1g/100mL、23℃で測定)が2.20であった。
ポリアミド樹脂F:ソルベイ社製、PA6 Stabamid26AE1K
強化充填材B:ガラス繊維、ECS03T−289H、日本電気硝子(株)製、繊維長3.0mm、繊維径10μm
タルク:林化成(株)製、ミクロンホワイト♯5000S
離型剤:日東化成工業(株)製、CS−8CP
<相対粘度の測定方法>
ポリアミド樹脂1.0gを精秤し、96質量%の硫酸水溶液100mLに23℃で撹拌溶解した。ポリアミド樹脂を完全に溶解した後、速やかにキャノンフェンスケ型粘度計に溶液5mLを取り、25℃の恒温漕中で10分間放置後、落下時間(t)を測定した。また、96質量%の硫酸水溶液そのものの落下時間(t0)も同様に測定した。tおよびt0から次式により相対粘度を算出した。
相対粘度=t/t0
<融点(Tm)、結晶化温度(Tcc)および融解エンタルピー(ΔHm)の測定方法>
示差走査熱量の測定はJIS K7121およびK7122に準じて行った。示差走査熱量計を用い、ポリアミド樹脂を、示差走査熱量計の測定パンに仕込み、窒素雰囲気下にて、30〜300℃まで昇温速度20℃/分で昇温し、300℃で3分保持した後、降温速度10℃/分にて降温した際に観測される発熱ピークのピーク温度を測定して、降温時結晶化温度(Tcc、単位:℃)、融点(Tm、単位:℃)および融解エンタルピー(ΔHm、単位:J/g)を求めた。
示差走査熱量計としては、SIIナノテクノロジー(株)製「DSC7020 AUTO」を用いた。
結果を下記表1に示す。
Figure 2018177867
<コンパウンド>
後述する表2に示す組成となるように(表2の各成分の比率は質量比である)、各成分をそれぞれ秤量し、ガラス繊維を除く成分をタンブラーにてブレンドし、二軸押出機(東芝機械社製、TEM26SS)の根元から投入し、溶融した後で、ガラス繊維をサイドフィードして樹脂ペレットを作製した。押出機の温度設定は、比較例1は300℃、その他は280℃にて実施した。
<曲げ弾性率>
得られた樹脂ペレットを、120℃で4時間乾燥させた後、ファナック社製射出成形機(100T)を用いて、比較例1はシリンダー温度300℃、その他は280℃、金型温度130℃の条件で、ISO試験片(4mm厚)を射出成形した。ISO178に準拠して、上記ISO引張り試験片(4mm厚)を用いて、23℃の温度で曲げ弾性率(単位:GPa)を測定した。
<溶融粘度>
溶融粘度の測定は得られた樹脂ペレットを、120℃で4時間乾燥させた後、JIS K7199に準じて行った。キャピラリは1Φ×20mmを使用し、剪断速度1000(1/秒)、融点+40℃、保持時間6分の条件で行った。
実施例1〜7および比較例1〜3
ISO19095に準拠し、上記で得られたアルミニウム板を長さ45mm×幅12mm×厚み1.5mmの大きさに切断し、金型キャビティ内に装着した。
装着したアルミニウム板の凹凸表面側へ、上記で得られた樹脂ペレット(樹脂組成物)を120℃で4時間乾燥したものを用い、アルミニウム板と樹脂組成物の接合面積が長さ5mm×幅10mmとなるようにインサート成形(長さ45mm×幅10mm×厚3mm)し、図1に示すようなアルミニウム板(金属部材)1と樹脂組成物(樹脂部材)2が結合した金属樹脂複合体を成形した。
成形には、射出成形機としてファナック社製「ファナックα−100」を用い、比較例1はシリンダー温度300℃、その他は280℃、金型温度130℃、射出速度30mm/秒、充填時間0.58秒、保圧80MPa、保圧時間6秒、冷却時間20秒の条件で行った。
<接合性評価>
得られた金属樹脂複合体を用い、ISO19095に準拠し、接合性の評価を行った。
測定は、引張試験機(インストロン社製「5544型」)を使用し、接合して一体化されたアルミニウム板1と樹脂組成物部分2とを、ISO19095に準拠した引張用治具を用いて、その長軸方向の両端をクランプで挟み、引張速度5mm/分、チャック間距離80mmの条件で引張って、接合強度(単位:N)を測定した。A:1100N以上であった(引張により母材破壊した)。
B:接合したが1100N未満であった(引張により部分的に母材破壊した)。
C:接合しなかった。
結果を下記表2に示す
Figure 2018177867
上記結果から明らかなとおり、本発明の樹脂組成物を用いて成形された金属樹脂複合体は、樹脂組成物(樹脂部材)とアルミニウム部材(金属部材)の接合性に優れていた(実施例1〜7)。特に、本発明の樹脂組成物の溶融粘度を400Pa・s以下とすることにより、接合強度がより向上した(実施例1〜6)。
これに対し、ポリアミド樹脂がTm−Tcc≧28℃を満たさない場合(比較例1、比較例2)、接合しなかった。タルクを配合しない場合(比較例3)、成形ができなかった。
本発明の金属樹脂複合体は、樹脂部材と金属部材が強固に接合するため、一般家電製品、OA機器、電気電子製品、自動車等の車両用部品、機械部品等の部品の材料として、好適に用いられる。
1:アルミニウム部材
2:樹脂組成物

Claims (16)

  1. ポリアミド樹脂30〜90質量部と、強化充填材70〜10質量部と、タルクを含む金属接合用ポリアミド樹脂組成物であって、
    前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物が、前記タルクを0.1〜10質量%の割合で含み、
    前記ポリアミド樹脂がTm≦290℃、Tm−Tcc≧28℃、かつ、0J/g<ΔHm≦55J/gである、金属接合用ポリアミド樹脂組成物;但し、Tm、TccおよびΔHmは、それぞれ、ポリアミド樹脂の融点、降温時結晶化温度および融解エンタルピーである。
  2. 前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物の、保持時間6分、融点+40℃および剪断速度1000(1/sec)における溶融粘度がηa≦400Pa・sである請求項1に記載の金属接合用ポリアミド樹脂組成物。
  3. 前記ポリアミド樹脂が半芳香族ポリアミド樹脂を含む、請求項1または2に記載の金属接合用ポリアミド樹脂組成物。
  4. 前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物のISO527に従った曲げ弾性率が9GPa以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の金属接合用ポリアミド樹脂組成物。
  5. 前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物の、保持時間6分、融点+40℃および剪断速度1000(1/sec)における溶融粘度がηa≦350Pa・sである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の金属接合用ポリアミド樹脂組成物。
  6. 前記強化充填材がガラス繊維を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の金属接合用ポリアミド樹脂組成物。
  7. 前記ポリアミド樹脂がジアミン由来の構成単位と、ジカルボン酸由来の構成単位から構成され、
    前記ジアミン由来の構成単位の70モル%以上が、キシリレンジアミンに由来し、
    前記ジカルボン酸由来の構成単位の70モル%以上が、炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸に由来するポリアミド樹脂を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の金属接合用ポリアミド樹脂組成物。
  8. 表面に凹凸を有する金属部材と、前記金属部材と前記凹凸を有する面側で接している樹脂部材を含み、
    前記樹脂部材が、ポリアミド樹脂30〜90質量部と、強化充填材70〜10質量部と、タルクを含む金属接合用ポリアミド樹脂組成物からなり、
    前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物は、前記タルクを0.1〜10質量%の割合で含み、
    前記ポリアミド樹脂がTm≦290℃、Tm−Tcc≧28℃、かつ、0J/g<ΔHm≦55J/gである金属樹脂複合体;但し、Tm、TccおよびΔHmは、それぞれ、ポリアミド樹脂の融点、降温時結晶化温度および融解エンタルピーである。
  9. 前記ポリアミド樹脂が半芳香族ポリアミド樹脂を含む、請求項8に記載の金属樹脂複合体。
  10. 前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物の、保持時間6分、融点+40℃および剪断速度1000(1/sec)における溶融粘度がηa≦400Pa・sである請求項8または9に記載の金属樹脂複合体。
  11. 前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物のISO527に従った曲げ弾性率が9GPa以上である、請求項8〜10のいずれか1項に記載の金属樹脂複合体。
  12. 前記強化充填材がガラス繊維を含む、請求項8〜11のいずれか1項に記載の金属樹脂複合体。
  13. 前記ポリアミド樹脂がジアミン由来の構成単位と、ジカルボン酸由来の構成単位から構成され、
    前記ジアミン由来の構成単位の70モル%以上が、キシリレンジアミンに由来し、
    前記ジカルボン酸由来の構成単位の70モル%以上が、炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸に由来するポリアミド樹脂を含む、請求項8〜12のいずれか1項に記載の金属樹脂複合体。
  14. 表面に凹凸を有する金属部材の、前記凹凸を有する面側に、ポリアミド樹脂30〜90質量部と、強化充填材70〜10質量部と、タルクを含む金属接合用ポリアミド樹脂組成物を射出成形することを含み、
    前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物が、前記タルクを0.1〜10質量%の割合で含み、
    前記ポリアミド樹脂がTm≦290℃、Tm−Tcc≧28℃、かつ、0J/g<ΔHm≦55J/gである金属樹脂複合体の製造方法;但し、Tm、TccおよびΔHmは、それぞれ、ポリアミド樹脂の融点、降温時結晶化温度および融解エンタルピーである。
  15. 前記金属接合用ポリアミド樹脂組成物の、保持時間6分、融点+40℃および剪断速度1000(1/sec)における溶融粘度がηa≦400Pa・sである請求項14に記載の金属樹脂複合体の製造方法。
  16. 前記金属樹脂複合体が、請求項8〜13のいずれか1項に記載の金属樹脂複合体である、請求項14または15に記載の金属樹脂複合体の製造方法。
JP2017075103A 2017-04-05 2017-04-05 金属接合用ポリアミド樹脂組成物、金属樹脂複合体および金属樹脂複合体の製造方法 Active JP7011898B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017075103A JP7011898B2 (ja) 2017-04-05 2017-04-05 金属接合用ポリアミド樹脂組成物、金属樹脂複合体および金属樹脂複合体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017075103A JP7011898B2 (ja) 2017-04-05 2017-04-05 金属接合用ポリアミド樹脂組成物、金属樹脂複合体および金属樹脂複合体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018177867A true JP2018177867A (ja) 2018-11-15
JP7011898B2 JP7011898B2 (ja) 2022-01-27

Family

ID=64282617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017075103A Active JP7011898B2 (ja) 2017-04-05 2017-04-05 金属接合用ポリアミド樹脂組成物、金属樹脂複合体および金属樹脂複合体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7011898B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019069840A1 (ja) * 2017-10-03 2019-04-11 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 金属樹脂複合体および金属樹脂複合体の製造方法
WO2020203006A1 (ja) 2019-04-05 2020-10-08 三菱瓦斯化学株式会社 多層体および多層体の製造方法
JP2021066877A (ja) * 2019-10-21 2021-04-30 ユニチカ株式会社 金属との接合用ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法ならびに該ポリアミド樹脂組成物を含む成形体と金属からなる異種複合成形体
JP2021154650A (ja) * 2020-03-27 2021-10-07 三井化学株式会社 金属/樹脂複合構造体、金属/樹脂複合構造体の製造方法およびエンジンマウント部材
JP2022071227A (ja) * 2020-10-20 2022-05-16 大成プラス株式会社 金属と樹脂の一体化複合体とその製造方法
JP2023048367A (ja) * 2021-09-28 2023-04-07 三井化学株式会社 金属樹脂複合体およびその製造方法、ならびにポリアミド樹脂組成物
JP7318839B1 (ja) * 2022-03-28 2023-08-01 三菱瓦斯化学株式会社 樹脂組成物、成形品、および、成形品の製造方法
WO2023188549A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 三菱瓦斯化学株式会社 樹脂組成物、成形品、および、成形品の製造方法

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005067107A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Mitsubishi Engineering Plastics Corp 自動車用樹脂製複合部品
JP2007182071A (ja) * 2005-12-08 2007-07-19 Toray Ind Inc アルミニウム合金と樹脂の複合体及びその製造方法
JP2008535984A (ja) * 2005-04-14 2008-09-04 アルケマ フランス Mxd.10ポリアミドをベースにしたバリヤー構造物
JP2008274288A (ja) * 2007-05-03 2008-11-13 Ems-Patent Ag 半芳香族ポリアミド成形組成物及びその使用
JP2009132908A (ja) * 2007-11-08 2009-06-18 Toyobo Co Ltd ブロー成形用強化ポリアミド系樹脂組成物およびそれを用いたブロー成形品
JP2010248406A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Toyobo Co Ltd ポリアミド樹脂組成物及びそれを用いた成形品
JP2011088944A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Mitsubishi Engineering Plastics Corp ポリアミド樹脂組成物ペレットの製造方法
WO2012132639A1 (ja) * 2011-03-25 2012-10-04 宇部興産株式会社 金属と熱可塑性樹脂の複合体
JP2013213081A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Unitika Ltd 発泡成形用ポリアミド樹脂組成物およびこれを用いた発泡成形体
JP2015048440A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 ポリアミド樹脂組成物、樹脂成形品、及びメッキ層付樹脂成形品の製造方法
JP2016147919A (ja) * 2015-02-10 2016-08-18 東レ株式会社 ポリアミド樹脂組成物およびそれを成形してなる成形品
JP2016190411A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 三井化学株式会社 金属/樹脂複合構造体および金属/樹脂複合構造体の製造方法

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005067107A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Mitsubishi Engineering Plastics Corp 自動車用樹脂製複合部品
JP2008535984A (ja) * 2005-04-14 2008-09-04 アルケマ フランス Mxd.10ポリアミドをベースにしたバリヤー構造物
JP2007182071A (ja) * 2005-12-08 2007-07-19 Toray Ind Inc アルミニウム合金と樹脂の複合体及びその製造方法
JP2008274288A (ja) * 2007-05-03 2008-11-13 Ems-Patent Ag 半芳香族ポリアミド成形組成物及びその使用
JP2009132908A (ja) * 2007-11-08 2009-06-18 Toyobo Co Ltd ブロー成形用強化ポリアミド系樹脂組成物およびそれを用いたブロー成形品
JP2010248406A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Toyobo Co Ltd ポリアミド樹脂組成物及びそれを用いた成形品
JP2011088944A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Mitsubishi Engineering Plastics Corp ポリアミド樹脂組成物ペレットの製造方法
WO2012132639A1 (ja) * 2011-03-25 2012-10-04 宇部興産株式会社 金属と熱可塑性樹脂の複合体
JP2013213081A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Unitika Ltd 発泡成形用ポリアミド樹脂組成物およびこれを用いた発泡成形体
JP2015048440A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 ポリアミド樹脂組成物、樹脂成形品、及びメッキ層付樹脂成形品の製造方法
JP2016147919A (ja) * 2015-02-10 2016-08-18 東レ株式会社 ポリアミド樹脂組成物およびそれを成形してなる成形品
JP2016190411A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 三井化学株式会社 金属/樹脂複合構造体および金属/樹脂複合構造体の製造方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7202308B2 (ja) 2017-10-03 2023-01-11 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 金属樹脂複合体および金属樹脂複合体の製造方法
JPWO2019069840A1 (ja) * 2017-10-03 2020-11-05 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 金属樹脂複合体および金属樹脂複合体の製造方法
WO2019069840A1 (ja) * 2017-10-03 2019-04-11 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 金属樹脂複合体および金属樹脂複合体の製造方法
WO2020203006A1 (ja) 2019-04-05 2020-10-08 三菱瓦斯化学株式会社 多層体および多層体の製造方法
US12447717B2 (en) 2019-04-05 2025-10-21 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Multilayered body and method for manufacturing same
JP2021066877A (ja) * 2019-10-21 2021-04-30 ユニチカ株式会社 金属との接合用ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法ならびに該ポリアミド樹脂組成物を含む成形体と金属からなる異種複合成形体
JP7477873B2 (ja) 2019-10-21 2024-05-02 ユニチカ株式会社 金属との接合用ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法ならびに該ポリアミド樹脂組成物を含む成形体と金属からなる異種複合成形体
JP7587349B2 (ja) 2020-03-27 2024-11-20 三井化学株式会社 金属/樹脂複合構造体、金属/樹脂複合構造体の製造方法およびエンジンマウント部材
JP2021154650A (ja) * 2020-03-27 2021-10-07 三井化学株式会社 金属/樹脂複合構造体、金属/樹脂複合構造体の製造方法およびエンジンマウント部材
JP2022071227A (ja) * 2020-10-20 2022-05-16 大成プラス株式会社 金属と樹脂の一体化複合体とその製造方法
JP7578968B2 (ja) 2020-10-20 2024-11-07 大成プラス株式会社 金属と樹脂の一体化複合体とその製造方法
JP2023048367A (ja) * 2021-09-28 2023-04-07 三井化学株式会社 金属樹脂複合体およびその製造方法、ならびにポリアミド樹脂組成物
JP7705767B2 (ja) 2021-09-28 2025-07-10 三井化学株式会社 金属樹脂複合体およびその製造方法、ならびにポリアミド樹脂組成物
JP7318839B1 (ja) * 2022-03-28 2023-08-01 三菱瓦斯化学株式会社 樹脂組成物、成形品、および、成形品の製造方法
WO2023188549A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 三菱瓦斯化学株式会社 樹脂組成物、成形品、および、成形品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7011898B2 (ja) 2022-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7011898B2 (ja) 金属接合用ポリアミド樹脂組成物、金属樹脂複合体および金属樹脂複合体の製造方法
CN107974080B (zh) 聚酰胺模塑组合物和由其制成的多层结构
TWI660656B (zh) 塑膠模料及其應用
CN108367470B (zh) 在金属表面上塑料包覆成型的方法和塑料-金属混杂部件
CN104231619B (zh) 聚酰胺树脂组合物及成形体
JPWO2017131018A1 (ja) 成形品及びその製造方法
JP2007138177A (ja) 強化ポリアミド成形材料
CN115836111B (zh) 无机增强聚酰胺树脂组合物
US8715534B2 (en) Method for producing composite member of metal member and resin member
JP7413344B2 (ja) 防水部品およびそれを備えた電子機器、インサート成形体を用いる防水方法ならびに電子機器の防水方法
WO2019082983A1 (ja) 金属/樹脂複合構造体および金属/樹脂複合構造体の製造方法
EP3638480A1 (en) Process for plastic overmolding on a metal surface and plastic-metal hybride part
JPWO2018074495A1 (ja) ポリアミド樹脂組成物
TW200902601A (en) Process for welding of two polyamide parts
US20220056268A1 (en) Waterproof component, electronic equipment comprising same, waterproofing method using insert-molded body, and waterproofing method for electronic equipment
JP2023024509A (ja) 防水部品およびそれを備えた電子機器、インサート成形体の防水方法ならびに電子機器の防水方法
JP2025040833A (ja) 樹脂組成物、ペレット、および、多層体
JP2025040834A (ja) 樹脂組成物、ペレット、および、多層体
JP2025040835A (ja) 樹脂組成物、ペレット、および、多層体
CN112592582B (zh) 聚酰胺树脂组合物和由其构成的成型体及车载照相机用部件
JP2010254822A (ja) 熱可塑性樹脂組成物及びそれからなる成形品
JP7611080B2 (ja) 防水部品およびそれを備えた電子機器、インサート成形体を用いる防水方法ならびに電子機器の防水方法
JP2020041163A (ja) ポリアミド樹脂組成物及び成形体
WO2025105098A1 (ja) ポリアミド組成物および成形品
JP5797153B2 (ja) 樹脂成形品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7011898

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250