[go: up one dir, main page]

JP2018176002A - 太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法及び回収装置 - Google Patents

太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法及び回収装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018176002A
JP2018176002A JP2017073796A JP2017073796A JP2018176002A JP 2018176002 A JP2018176002 A JP 2018176002A JP 2017073796 A JP2017073796 A JP 2017073796A JP 2017073796 A JP2017073796 A JP 2017073796A JP 2018176002 A JP2018176002 A JP 2018176002A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing material
solar cell
glass
cell module
heating liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017073796A
Other languages
English (en)
Inventor
陽子 土屋
Yoko Tsuchiya
陽子 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Research Institute of Electric Power Industry
Original Assignee
Central Research Institute of Electric Power Industry
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Research Institute of Electric Power Industry filed Critical Central Research Institute of Electric Power Industry
Priority to JP2017073796A priority Critical patent/JP2018176002A/ja
Publication of JP2018176002A publication Critical patent/JP2018176002A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/20Waste processing or separation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/82Recycling of waste of electrical or electronic equipment [WEEE]

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】太陽電池モジュールのガラス材を他の部材と分離して且つ板状のまま取り出すことができるようにする。
【解決手段】太陽電池モジュール20から取り出された太陽電池セル23を包囲して封入する封止材22とカバーガラス21との積層体であるガラス・封止材積層体29が加温液12中に浸漬させられて加温された(S2)後、ガラス・封止材積層体29が加温液12中に浸漬させられて加温されながらカバーガラス21から封止材22が削剥される(S3)ようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法及び回収装置に関する。さらに詳述すると、本発明は、太陽電池モジュールからガラス材を板状のままで且つ封止材が除去された状態で取り出すための技術に関する。
本発明の説明において、太陽電池モジュールとは、太陽電池セルを複数枚並べて配置してパッケージ化したものを意味するものとして用いる。
太陽電池モジュールをリサイクルする従来の方法として、例えば、ガラス材及び太陽電池素子を積層すると共に所定の充填材により裏面保護材を接着してなる太陽電池モジュールのリサイクル方法であって、ガラス材及び太陽電池素子を破砕する破砕工程と、破砕されたガラス材及び太陽電池素子と接着する充填材を加熱して軟化させる軟化工程と、ガラス材及び太陽電池素子が破砕された太陽電池モジュールにおいて軟化した充填材にブレードをあてがって裏面保護材を分離する分離工程と、裏面保護材を分離させたガラス材及び太陽電池素子を粉砕する粉砕工程とを有するものがある(特許文献1)。
特開2011−173099号公報
しかしながら、特許文献1の太陽電池モジュールのリサイクル方法では、ガラス材及び太陽電池素子を破砕するようにしているために処理の結果として得られるものは「道路の補修材等としてリサイクルに活用可能な、ガラス材の粉砕物」であり、工業的・商業的な価値は当初の板ガラスの状態と比べて格段に低く、部材としての当初の価値が保存・維持されたリサイクル(言い換えると、素材や構成部品の回収)であるとは言えず、したがって実用上の効益が高い手法であるとは言えない。
特許文献1の太陽電池モジュールのリサイクル方法では、また、軟化させた充填材にブレードをあてがって裏面保護材を分離するようにしているところ、この処理では、充填材と裏面保護材とを確実に完全に分離させることはできないという問題がある。
そこで、本発明は、太陽電池モジュールのガラス材を他の部材と分離して且つ板状のまま取り出すことができる太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法及び回収装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明の太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法は、太陽電池モジュールから取り出された太陽電池セルを包囲して封入する封止材とカバーガラスとの積層体が加温液中に浸漬させられて加温された後、積層体が加温液中に浸漬させられて加温されながらカバーガラスから封止材が削剥されるようにしている。
また、本発明の太陽電池モジュールの板ガラスの回収装置は、加温液を貯留すると共に熱源を備える加温槽と削剥手段とを有し、太陽電池モジュールから取り出された太陽電池セルを包囲して封入する封止材とカバーガラスとの積層体を加温槽内に載置し、熱源によって加熱した加温液中に浸漬させて加温した後、積層体を加温液中に浸漬させて加温しながら削剥手段によってカバーガラスから封止材を削剥するようにしている。
したがって、これらの太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法や太陽電池モジュールの板ガラスの回収装置によると、封止材とカバーガラスとの積層体が加温液中に浸漬させられて加温されながら封止材が削剥されるので、簡易な工程・機序によって容易に且つ確実に完全にカバーガラスから封止材が取り除かれる。しかも、カバーガラスが破損・破壊されること無く封止材等の汚埃物が表面に付着していない無傷で無垢な板ガラスのまま分離回収される。
本発明の太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法及び回収装置は、加温液がシリコンオイルとエンジンオイルとのうちの少なくとも一方であるようにしても良い。この場合には、封止材の軟化状態への誘導が一層適切に行われる。
本発明の太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法及び回収装置は、加温液の温度が90〜400℃に調節されるようにしても良い。この場合には、封止材の軟化状態への誘導が一層適切に行われる。
本発明の太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法はスクレイパー,ポリッシャー,及び擦過ロールのうちの少なくとも一つが用いられてカバーガラスから封止材が削剥されるようにしても良く、また、本発明の太陽電池モジュールの板ガラスの回収装置は削剥手段がスクレイパー,ポリッシャー,及び擦過ロールのうちの少なくとも一つであるようにしても良い。これらの場合には、封止材の削剥の処理が一層適切に行われる。
本発明の太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法や太陽電池モジュールの板ガラスの回収装置によれば、簡易な工程・機序によって容易に且つ確実に完全にカバーガラスから封止材を取り除くことができるので、処理コストを低減させることが可能になる。しかも、カバーガラスが破損・破壊されること無く封止材等の汚埃物が表面に付着していない無傷で無垢な板ガラスのまま分離回収することができるので、再利用され得る態様でカバーガラスのみを分離回収することが可能であり、延いては部材としての当初の価値を保存・維持してカバーガラスのみを分離回収することが可能であり、太陽電池モジュールのリサイクル/リユース手法としての実用上の効益を高めて有用性を向上させることが可能になる。
本発明の太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法や太陽電池モジュールの板ガラスの回収装置は、加温液がシリコンオイルやエンジンオイルであるようにした場合には、封止材の軟化状態への誘導を一層適切に行うことができるので、封止材等の汚埃物が表面に付着していない無傷で無垢な板ガラスのままの分離回収を良好に行うことが可能になる。しかも、シリコンオイルやエンジンオイルは比較的安価であるので、処理コストを一層低減させることが可能になる。
本発明の太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法や太陽電池モジュールの板ガラスの回収装置は、加温液の温度が90〜400℃に調節されるようにした場合には、封止材の軟化状態への誘導を一層適切に行うことができるので、封止材等の汚埃物が表面に付着していない無傷で無垢な板ガラスのままの分離回収を良好に行うことが可能になる。しかも、エネルギー投入量を低減させることができるので、処理コストを一層低減させることが可能になる。
本発明の太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法や太陽電池モジュールの板ガラスの回収装置は、スクレイパー,ポリッシャー,或いは擦過ロールが用いられて封止材が削剥されるようにした場合には、封止材の削剥の処理を一層適切に行うことができるので、封止材等の汚埃物が表面に付着していない無傷で無垢な板ガラスのままの分離回収を良好に行うことが可能になる。
本発明に係る太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法の実施形態の一例を説明するフローチャートである。 本発明に係る太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法を実施可能な太陽電池モジュールの板ガラスの回収装置の構造の一例の概要を示す図である。 本発明に係る太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法が適用され得る太陽電池モジュールの構造の一例の概要を示す断面図である。
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図3に、本発明の太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法及び回収装置の実施形態の一例を示す。
本実施形態の太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法は、太陽電池モジュール20からアルミフレーム25やバックシート24などが取り外されて太陽電池モジュール20から取り出された(S1)太陽電池セル23を包囲して封入する封止材22とカバーガラス21との積層体であるガラス・封止材積層体29が加温液12中に浸漬させられて加温された(S2)後、ガラス・封止材積層体29が加温液12中に浸漬させられて加温されながらカバーガラス21から封止材22が削剥される(S3)ようにしている(図1)。
また、本実施形態の太陽電池モジュールの板ガラスの回収装置10は、加温液12を貯留すると共に熱源(図示省略)を備える加温槽11と削剥手段13とを有し、太陽電池モジュール20から取り出された太陽電池セル23を包囲して封入する封止材22とカバーガラス21との積層体であるガラス・封止材積層体29を加温槽11内に載置し、熱源によって加熱した加温液12中に浸漬させて加温した後、ガラス・封止材積層体29を加温液12中に浸漬させて加温しながら削剥手段13によってカバーガラス21から封止材22を削剥するようにしている(図2)。
本発明に係る太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法が適用され得る太陽電池モジュールであると共に本発明に係る太陽電池モジュールの板ガラスの回収装置によって処理され得る太陽電池モジュールは、特定の構造を有するものに限定されるものではなく、あくまで一例としては、概要としてカバーガラス21,封止材22,及びバックシート24が順に積層されて封止材22を介して一体的に接着されてなり、複数の太陽電池セル23が前記封止材22によって包囲されて封入され、周縁がアルミフレーム25によって保持される構造を有するパネル型のものが挙げられる(図3)。
カバーガラス21は、光透過性を備えると共に、太陽電池セル23を保護する働きをする。カバーガラス21としては、通常は強化ガラスが用いられる。
封止材22は、光透過性を備え、太陽電池セル23を包囲すると共にカバーガラス21,太陽電池セル23,及びバックシートを積層させた状態で一体的に接着する働きをする。封止材22としては、具体的には例えば、エチレン酢酸ビニル共重合体(「EVA」とも表記される)などの合成樹脂が用いられる。
太陽電池セル23は、光電変換を実現する素子である。太陽電池セル23には、シリコン(Si)系として単結晶Si,多結晶Si,或いはアモルファスSiなどがあり、化合物系としてガリウム・ヒ素(GaAs)系やカドミウム・テルル(CdTe)系などがある。
バックシート24は、太陽電池セル23を保護する働きをする。バックシート24としては、具体的には例えば、ポリエチレンテレフタレート(「PET」とも表記される)などが用いられる。
なお、端子ボックスやケーブルなどの電力を出力するための仕組みについては図示及び説明を省略する。
本発明に係る太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法の実施の手順としては、また、本発明に係る太陽電池モジュールの板ガラスの回収装置における処理の手順としては、まず、太陽電池モジュールからアルミフレーム及びバックシートが取り外される(S1)。
アルミフレーム25及びバックシート24の取り外しは、特定の手順や手法に限定されるものではなく、手作業によって行われるようにしても良く、或いは、機械・機器によって行われるようにしても良い。
なお、バックシート24は、例えば300℃程度の熱風が当てられることによって剥離させられたり、種々の研削機が用いられて研削されたりすることによって取り除かれ得る。
また、必要に応じ、端子ボックスやケーブルなどの電力を出力するための仕組みも手作業などによって取り外される。
太陽電池モジュール20からアルミフレーム25やバックシート24などが取り外されることによって残る(言い換えると、取り出される)、カバーガラス21と太陽電池セル23が包囲されて封入されている封止材22との二層構造の積層体のことを「ガラス・封止材積層体29」と呼ぶ。
次に、ガラス・封止材積層体が加温液中に浸漬される(S2)。
加温槽11には、加温液12が貯留され、当該加温液12を加熱するためのヒータなどの熱源(図示省略)が備えられる。
加温液12として、少なくとも以下の条件を満たすものが用いられる。
〈条件1〉加温槽11に貯留されてガラス・封止材積層体29を浸漬させる際に液体であること。すなわち、後述する、ガラス・封止材積層体29を浸漬させる際の加温液12の温度よりも凝固点が低く且つ沸点が高いこと。
〈条件2〉カバーガラス21や封止材22と化学反応を起こさないこと。具体的には、pHが中性であること。
加温液12として、具体的には例えば、あくまで一例として挙げると、シリコンオイル,エンジンオイル,菜種油やサラダ油等の食用油,エチレングリコール等のグリコールが用いられる。
加温液12の温度は、加温槽11に備えられている熱源によって調節される。
加温液12の温度は、特定の温度に限定されるものではなく、当該加温液12中に浸漬されるガラス・封止材積層体29の封止材22の融点以上の温度(好ましくは、融点を超える温度)であれば良く、具体的には例えば90〜400℃程度の範囲で適当な温度に適宜設定される。
発明者の知見によれば、加温液12の温度が95〜200℃程度の範囲でカバーガラス21と封止材22との分離を良好に行うことができ、特にエネルギー投入量を低減させるという観点からは加温液12の温度が95〜150℃程度の範囲に設定されることが好ましい。
ここで、加温液12の温度は、当該加温液12中に浸漬されるガラス・封止材積層体29のうちのカバーガラス21の性状には影響を与えない(言い換えると、性状を変化させ得ない)範囲で設定される。なお、カバーガラス21としては通常は強化ガラスが用いられるので、例えば400℃程度まで加温されたとしてもカバーガラス21の性状は変化しない。
一方で、封止材22として用いられる例えばエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)の融点は100℃以下であるので、封止材22は90℃や95℃以上の温度まで加温されると緩められて軟化してカバーガラス21との接着性が弱められる。
ガラス・封止材積層体29が加温液12中に浸漬される時間は、特定の時間に限定されるものではなく、加温液12中に浸漬されるガラス・封止材積層体29の封止材22が融点以上の温度(好ましくは、融点を超える温度)になるのに必要とされる時間であれば良く、具体的には例えば1〜4時間程度の範囲で適当な時間に適宜設定される。
発明者の知見によれば、ガラス・封止材積層体29の浸漬の時間が1〜2時間程度の範囲でカバーガラス21と封止材22との分離を良好に行うことができ、特に処理時間を短縮したりエネルギー投入量を低減させたりするという観点からは浸漬の時間が1時間程度に設定されることが好ましい。
ガラス・封止材積層体29は、例えば、次のS3の処理の便宜のため、封止材22が上面でカバーガラス21が下面にされた状態(言い換えると、姿勢)で加温液12中に載置される。
そして、加温槽11内の加温液12を介して加温されることにより、封止材22が軟化する。
次に、ガラス・封止材積層体のカバーガラスから封止材が削剥される(S3)。
封止材22の削剥は、先のS2の処理において加温されて軟化している封止材22の温度低下を防ぐため、封止材22が加温液12に浸漬させられた状態のままで(即ち、封止材22を加温し続けながら)行われる。
なお、封止材22の浸漬と削剥とは加温槽11内の同じ場所で行われるようにしても異なる場所で行われるようにしてもどちらでも良く、また、封止材22が加温槽11内を移動しながら浸漬させられたり削剥されたりするようにしても良い。
また、S2の処理における加温液12の温度(即ち、封止材22を加温する際の加温液12の温度)とS3の処理における加温液12の温度(即ち、封止材22が削剥される際の加温液12の温度)とは、同一でも良く、また、異なっても良い。具体的には例えば、S3の処理における加温液12の温度は、95〜105℃程度の範囲に設定されるようにしても良い。
封止材22は、加温されることによって緩められて軟化しており、カバーガラス21との接着性が弱められているため、刮ぐ(言い換えると、剥がし取る,擦り取る)ような作業・処理が施されることにより、比較的簡単に取り除かれる。なお、加温液12と同等の例えば90〜400℃程度に加温されて加温槽11の加温液12中に載置されたままの状態では、封止材22は、自然に剥離することは無く、カバーガラス21の表面に引き続き取り付いている。
このとき、封止材22を刮ぎ落とす(剥がし取る,擦り取る)ために加えられる力はそれほど強い必要は無く、また、カバーガラス21は硬度が高いので、封止材22を刮ぎ落とすための削剥の処理によってはカバーガラス21が損傷/破損することはない。言い換えると、S2の処理を経た効果として、カバーガラス21が傷付かない程度の力で十分に封止材22をカバーガラス21から刮ぎ落とすことができる。
カバーガラス21から封止材22を刮ぎ落とすための削剥手段13は、特定の器具や仕組みに限定されるものではなく、カバーガラス21の表面に取り付いている封止材22を刮いだり、剥がしたり、或いは擦ったりするようにして取り除くことに適当な器具や仕組みが適宜選択される。
削剥手段13としては、例えば、あくまで一例として挙げると、スクレイパー,ポリッシャー,擦過ロールなどが用いられ得る。
削剥手段13としてのスクレイパーとしては、具体的には例えば、樹脂製の刃部を有し、当該刃部がガラス・封止材積層体29の封止材22側に押し付けられて封止材22を刮ぎ取るものが用いられ得る。
また、削剥手段13としてのポリッシャーとしては、具体的には例えば、円盤状の回転体と、当該回転体の円形平面部に取り付けられたブラシ,バフ,布,或いは皮とを有し、前記円形平面部の中心位置を回転中心として平面回転しながらガラス・封止材積層体29の封止材22側に押し当てられて封止材22を剥がし取る(言い換えると、擦り取る)ものが用いられ得る。
また、削剥手段13としての擦過ロールとしては、具体的には例えば、棒状又は円筒状の回転体と、当該回転体の外周面に巻き回されて巻き付けられたブラシ,バフ,布,或いは皮とを有し、前記回転体の軸心位置を回転中心として軸回転しながらガラス・封止材積層体29の封止材22側に押し当てられて封止材22を剥がし取る(言い換えると、擦り取る)ものが用いられ得る(一例として図2を参照)。
なお、削剥手段13として、複数の仕組みや機序が組み合わされて用いられるようにしても良く、具体的には例えば、スクレイパーによる刮ぎ取りの処理が行われた上でポリッシャーや擦過ロールによる剥がし取り(言い換えると、擦り取り)の処理が行われるようにしても良い。
加温槽11から取り出されたカバーガラス21は、必要に応じ、例えば水と共に洗浄液/洗浄剤が用いられるなどして更に洗浄された後に乾燥させられる(S4)。
これにより、封止材22が太陽電池セル23と共にカバーガラス21から分離除去され、封止材22等の汚埃物が表面に付着していない無傷で無垢な板ガラスが回収される。
以上のように構成された太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法や太陽電池モジュールの板ガラスの回収装置によれば、封止材22とカバーガラス21との積層体であるガラス・封止材積層体29が加温液12中に浸漬させられて加温されながら封止材22が削剥されるので、簡易な工程・機序によって容易に且つ確実に完全にカバーガラス21から封止材22を取り除くことができる。このため、処理コストを低減させることが可能になる。しかも、カバーガラス21が破損・破壊されること無く封止材22等の汚埃物が表面に付着していない無傷で無垢な板ガラスのまま分離回収することができる。このため、再利用され得る態様でカバーガラス21のみを分離回収することが可能であり、延いては部材としての当初の価値を保存・維持してカバーガラス21のみを分離回収することが可能であり、太陽電池モジュールのリサイクル/リユース手法としての実用上の効益を高めて有用性を向上させることが可能になる。
なお、上述の実施形態は本発明を実施する際の好適な形態の一例ではあるものの本発明の実施の形態が上述のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において本発明は種々変形実施可能である。
例えば、上述の実施形態では本発明が適用され得る太陽電池モジュールの構造の概要として図3に示す断面を有する太陽電池モジュール20を挙げたが、本発明が適用され得る太陽電池モジュールの構造は、上述の実施形態におけるものに限定されるものではなく、太陽電池セルを包囲して封入する封止材とカバーガラスとの積層体を有するものであればどのような構造であっても良い。
10 太陽電池モジュールの板ガラスの回収装置
11 加温槽
12 加温液
13 削剥手段
20 太陽電池モジュール
21 カバーガラス
22 封止材
23 太陽電池セル
24 バックシート
25 アルミフレーム
29 ガラス・封止材積層体

Claims (8)

  1. 太陽電池モジュールから取り出された太陽電池セルを包囲して封入する封止材とカバーガラスとの積層体が加温液中に浸漬させられて加温された後、前記積層体が前記加温液中に浸漬させられて加温されながら前記カバーガラスから前記封止材が削剥されることを特徴とする太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法。
  2. 前記加温液がシリコンオイルとエンジンオイルとのうちの少なくとも一方であることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法。
  3. 前記加温液の温度が90〜400℃に調節されることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法。
  4. スクレイパー,ポリッシャー,及び擦過ロールのうちの少なくとも一つが用いられて前記カバーガラスから前記封止材が削剥されることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法。
  5. 加温液を貯留すると共に熱源を備える加温槽と削剥手段とを有し、太陽電池モジュールから取り出された太陽電池セルを包囲して封入する封止材とカバーガラスとの積層体を前記加温槽内に載置し、前記熱源によって加熱した前記加温液中に浸漬させて加温した後、前記積層体を前記加温液中に浸漬させて加温しながら前記削剥手段によって前記カバーガラスから前記封止材を削剥することを特徴とする太陽電池モジュールの板ガラスの回収装置。
  6. 前記加温液がシリコンオイルとエンジンオイルとのうちの少なくとも一方であることを特徴とする請求項5記載の太陽電池モジュールの板ガラスの回収装置。
  7. 前記加温液の温度が90〜400℃に調節されることを特徴とする請求項5記載の太陽電池モジュールの板ガラスの回収装置。
  8. 前記削剥手段がスクレイパー,ポリッシャー,及び擦過ロールのうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項5記載の太陽電池モジュールの板ガラスの回収装置。
JP2017073796A 2017-04-03 2017-04-03 太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法及び回収装置 Pending JP2018176002A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017073796A JP2018176002A (ja) 2017-04-03 2017-04-03 太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法及び回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017073796A JP2018176002A (ja) 2017-04-03 2017-04-03 太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法及び回収装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018176002A true JP2018176002A (ja) 2018-11-15

Family

ID=64280458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017073796A Pending JP2018176002A (ja) 2017-04-03 2017-04-03 太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法及び回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018176002A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112058871A (zh) * 2020-09-03 2020-12-11 河北大学 拆解太阳电池组件的设备和方法
JP7106776B1 (ja) 2021-03-05 2022-07-26 Jx金属株式会社 廃太陽光発電パネル由来のカバーガラスの処理方法
JP2022135749A (ja) * 2021-03-05 2022-09-15 Jx金属株式会社 廃太陽光発電パネルの処理方法
CN115156265A (zh) * 2022-07-08 2022-10-11 中国石油大学(华东) 一种基于低毒化学法的废旧光伏组件分离回收方法
JP2023069538A (ja) * 2021-11-05 2023-05-18 株式会社不二製作所 太陽電池パネルのリサイクル方法
JP2024080568A (ja) * 2022-12-01 2024-06-13 成信實業股▲ふん▼有限公司 廃太陽光パネルからガラス建材を製造する方法
JP7765110B1 (ja) 2024-06-14 2025-11-06 株式会社浜田 太陽電池モジュールのリサイクル方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112058871A (zh) * 2020-09-03 2020-12-11 河北大学 拆解太阳电池组件的设备和方法
CN112058871B (zh) * 2020-09-03 2021-12-28 河北大学 拆解太阳电池组件的设备和方法
JP7106776B1 (ja) 2021-03-05 2022-07-26 Jx金属株式会社 廃太陽光発電パネル由来のカバーガラスの処理方法
JP2022136055A (ja) * 2021-03-05 2022-09-15 Jx金属株式会社 廃太陽光発電パネル由来のカバーガラスの処理方法
JP2022135749A (ja) * 2021-03-05 2022-09-15 Jx金属株式会社 廃太陽光発電パネルの処理方法
JP7368407B2 (ja) 2021-03-05 2023-10-24 Jx金属株式会社 廃太陽光発電パネルの処理方法
JP2023069538A (ja) * 2021-11-05 2023-05-18 株式会社不二製作所 太陽電池パネルのリサイクル方法
JP7470995B2 (ja) 2021-11-05 2024-04-19 株式会社不二製作所 太陽電池パネルのリサイクル方法
CN115156265A (zh) * 2022-07-08 2022-10-11 中国石油大学(华东) 一种基于低毒化学法的废旧光伏组件分离回收方法
JP2024080568A (ja) * 2022-12-01 2024-06-13 成信實業股▲ふん▼有限公司 廃太陽光パネルからガラス建材を製造する方法
JP7529308B2 (ja) 2022-12-01 2024-08-06 成信實業股▲ふん▼有限公司 廃太陽光パネルからガラス建材を製造する方法
JP7765110B1 (ja) 2024-06-14 2025-11-06 株式会社浜田 太陽電池モジュールのリサイクル方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018176002A (ja) 太陽電池モジュールの板ガラスの回収方法及び回収装置
US10388812B2 (en) Method of recycling solar cell module
RU2722104C2 (ru) Способ и устройство для разъединения многослойных систем, содержащих по меньшей мере один органический компонент
JP6104141B2 (ja) 太陽電池モジュールのリサイクル方法
JP5574750B2 (ja) 太陽電池モジュールのリサイクル方法
CN111790723B (zh) 完整玻璃光伏组件的回收方法及装置
JP2012019134A (ja) 太陽電池モジュール材料の再利用のための回収方法
CN212760298U (zh) 完整玻璃光伏组件的回收装置
JP2014104406A (ja) 太陽電池モジュールのリサイクル方法
KR102545580B1 (ko) 태양전지 패널 재활용 방법
US9570692B2 (en) Motherboard of flexible display panel and method for manufacturing flexible display panel
CN109550770A (zh) 一种报废光伏背板无害化处理的方法和装置
CN111958352A (zh) 一种光伏组件的背板回收系统及方法
TWI679068B (zh) 太陽能電池模組的回收方法(二)
CN105750275A (zh) 一种硅料清洗方法
TW202015821A (zh) 太陽能電池模組的回收方法(三)
JP2013202421A (ja) ガラス材の回収方法。
JP2016222474A (ja) 合わせガラスの分離方法及び太陽電池モジュールにおけるガラスの分離方法
JP2015178096A (ja) サブストレート型薄膜太陽電池のリサイクル方法及び遷移金属付き基板のリサイクル方法
KR20230086973A (ko) 폐태양광 패널로부터 회수된 강화유리의 접착제 제거장치 및 방법
CN208438580U (zh) 一种脱胶机接料冶具
CN118002586A (zh) 光伏组件中玻璃的回收装置及其回收方法
CN109687050B (zh) 电池回收方法
US20220371063A1 (en) Method for separating laminate structure
KR20170101877A (ko) 태양광 모듈의 백시트 제거 장치 및 방법