JP2018174811A - 解析方法および解析システム - Google Patents
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Abstract
【課題】測定の精度を向上させる。
【解決手段】複数のウェル12が配列された基体部11を有する解析デバイス10を用いて生化学的反応を検出するための解析方法は、ウェル12に生化学的反応のための試料および試薬を充填して生化学的反応を行い、基体部11の一部のみを撮影範囲として1枚撮影して画像を取得し、画像に基づいて、撮影範囲に含まれるウェル12の総数に対する、生化学的反応によってシグナル増幅が行われたウェル12の数の割合を算出し、割合に応じて、基体部11を撮影する撮影枚数の全数を決定し、撮影枚数の全数が1枚よりも多い場合には、基体部11を撮影枚数の全数に至るまでに必要な枚数撮影し、基体部11の撮影により取得した全ての画像に基づいて、試料を解析する。
【選択図】図1
【解決手段】複数のウェル12が配列された基体部11を有する解析デバイス10を用いて生化学的反応を検出するための解析方法は、ウェル12に生化学的反応のための試料および試薬を充填して生化学的反応を行い、基体部11の一部のみを撮影範囲として1枚撮影して画像を取得し、画像に基づいて、撮影範囲に含まれるウェル12の総数に対する、生化学的反応によってシグナル増幅が行われたウェル12の数の割合を算出し、割合に応じて、基体部11を撮影する撮影枚数の全数を決定し、撮影枚数の全数が1枚よりも多い場合には、基体部11を撮影枚数の全数に至るまでに必要な枚数撮影し、基体部11の撮影により取得した全ての画像に基づいて、試料を解析する。
【選択図】図1
Description
本発明は、解析方法および解析システムに関する。
従来、疾患や体質の診断を、生体分子を解析することによって行うことが知られている。例えば、一塩基多型(SNP:Single Nucleotide Polymorphism)解析による体質診断や、体細胞変異解析による抗がん剤の投与判断、ウィルスのタンパク質やDNAの解析による感染症対策などが知られている。
また、がんの治療薬では、EGFR−TKI(チロシンキナーゼ阻害薬)の投与前後で変異型EGFR(上皮成長因子受容体)のコピー数を定量することで、治療効果の指標とできることが示唆されている。従来はリアルタイムPCR(Polymerase Chain Reaction)を用いた定量が行われていたが、検査に使用された核酸の総量が変化することが定量性に影響を与えることが明らかになっている。このため、今日では核酸の総量が定量性に影響しないデジタルPCRが開発されている。
デジタルPCRでは、次のようにして試料中の核酸を定量する。まず、PCR反応試薬と核酸との混合物を多数の微小液滴に分割する。これらの微小液滴に対して、混合物中の核酸のうち検出対象となる核酸を鋳型とするPCR増幅を行い、鋳型核酸を含んだ微小液滴からPCR増幅による蛍光などのシグナルを検出する。そして、微小液滴の全数のうちシグナルが検出された微小液滴の割合を求めることによって、試料中の核酸を定量する。例えば特許文献1や非特許文献1には、微少量の容積を有するウェルまたはチャンバー内で酵素反応を行うことで、デジタルPCRを利用して生体物質検査を行うことが記載されている。
デジタルPCRに使用される微小液滴の作製方法として、試薬と核酸との混合物を封止液で分断することで微小液滴を作製する方法や、基板上に孔を空けた中に試薬と核酸との混合物を入れた後に封止液で孔を封止することで微小液滴を作製する方法などが知られている。また、特許文献2には、少量の試薬で大量の実験データを短時間で獲得するためにマイクロチャンバー内でエマルジョン(液滴)を製造する方法が記載されている。
デジタルPCRでは、PCR反応試薬と核酸との混合物は、1つの微小液滴に存在する鋳型核酸が1個または0個となるように希釈されている。また、デジタルPCRでは、核酸増幅の感度を高めるために、また多数の微小液滴に対して同時に核酸増幅を行うために、各微小液滴の体積は小さいほうが好ましい。例えば非特許文献1には、各チャンバーの容積が6nlとなるように形成されたマイクロアレイ状の反応容器が記載されている。また、非特許文献2には、深さ3μmおよび直径5μmのマイクロウェルが流路内に多数形成されたマイクロアレイに対して流路に試料を流して各マイクロウェルに試料を導入した後、流路内の余剰試薬を封止液で押し出すことによって、各マイクロウェル内に試料を導入する方法が記載されている。
また、例えば特許文献3には、微小空間内でインベーダー反応を行うことで遺伝子の一塩基の違いを検出する方法が記載されている。
「PLOS ONE」、2008年、第3巻、第8号、e2876
「Lab on a Chip」、2012年、第12号、p.4986−4991
特許文献1には、多数の微小空間のうちいくつが光ったかによって測定対象のオリゴヌクレオチドの濃度を算出することが記載されている。しかしながら、測定対象が低濃度の場合や高濃度の場合には精度の高い測定が難しい。
本発明は、上述した事情に鑑みたものであって、測定の精度を向上させることが可能な解析方法および解析システムを提供することを目的とする。
本発明の第一の態様は、複数のウェルが配列された基体部を有する解析デバイスを用いて生化学的反応を検出するための解析方法であって、前記ウェルに前記生化学的反応のための試料および試薬を充填して前記生化学的反応を行い、前記基体部の一部のみを撮影範囲として1枚撮影して画像を取得し、前記画像に基づいて、前記撮影範囲に含まれる前記ウェルの総数に対する、前記生化学的反応によってシグナル増幅が行われた前記ウェルの数の割合を算出し、前記割合に応じて、前記基体部を撮影する撮影枚数の全数を決定し、前記撮影枚数の全数が1枚よりも多い場合には、前記基体部を前記撮影枚数の全数に至るまでに必要な枚数撮影し、前記基体部の撮影により取得した全ての画像に基づいて、前記試料を解析する解析方法である。
上記の解析方法において、前記割合が60%以上である場合には、前記撮影枚数の全数は少なくとも2枚であってもよい。
上記の解析方法において、前記割合が70%以上である場合には、前記撮影枚数の全数は少なくとも3枚であってもよい。
上記の解析方法において、前記割合が80%以上である場合には、前記撮影枚数の全数は少なくとも5枚であってもよい。
上記の解析方法において、前記割合が90%以上である場合には、前記撮影枚数の全数は少なくとも10枚であってもよい。
上記の解析方法において、前記割合が1%以下である場合には、前記撮影枚数の全数は少なくとも3枚であってもよい。
上記の解析方法において、前記割合が0.1%以下である場合には、前記撮影枚数の全数は少なくとも5枚であってもよい。
上記の解析方法において、前記割合が0.01%以下である場合には、前記撮影枚数の全数は少なくとも10枚であってもよい。
本発明の第二の態様は、生化学的反応を検出するための解析システムであって、複数のウェルが配列された基体部を有する解析デバイスと、前記基体部を撮影可能な撮影部を有し、前記生化学的反応を検出可能な検出機と、算出部および判断部を有し、前記検出機を制御する制御装置と、を備える解析システムである。前記制御装置は、前記撮影部を、前記基体部の一部のみを撮影範囲として1枚撮影して画像を取得するように制御し、前記算出部を、前記画像の撮影範囲に含まれる前記ウェルの総数に対する、前記生化学的反応によってシグナル増幅が行われた前記ウェルの数の割合を算出するように制御し、前記判断部を、前記割合に応じて、前記基体部を撮影する撮影枚数の全数を決定するように制御する。
上記の解析方法および解析システムによれば、測定の精度を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る解析方法および解析システムついて、図1から図6を参照して説明する。
本実施形態に係る解析方法は、生体分子の解析に使用される。解析する測定対象物としては、細胞や、エクソソーム、DNA、RNA、miRNA(microRNA)、mRNA(messenger RNA)(以下、RNA、miRNA、およびmRNAをまとめてRNA類と適宜称する。)、タンパク質などが挙げられる。
また、本実施形態に係る解析方法では、解析デバイス10を用いる。よって、まず本実施形態に係る解析デバイス10について説明する。以下で説明する解析デバイス10は、核酸定量用に使用するものであるが、これに限らず、例えばタンパク質の解析に使用してもよい。
図1は、解析デバイス10の概略断面図である。図2は、図1のII−II矢視図である。図1および図2に示すように、解析デバイス10は、複数のウェル12が配列された基体部11を有している。
基体部11は、板状に形成されている。ウェル12は、基体部11の一方の面に形成されており、底を有する円筒状に形成されている。平面視において、ウェル12は、基体部11に三角格子状に配列されている。ウェル12の中心線間の距離は、ウェル12の直径よりも大きく設定されている。ここで、ウェル12の中心線とは、ウェル12の開口部の重心を通り、ウェル12の深さ方向と平行な直線を指す。本実施形態では、ウェル12の中心線は、円筒の中心軸線である。なお、ウェル12の配列は三角格子状に限らず、例えば四角格子状であってもよい。
基体部11の一方の面の側には、基体部11を覆うように配置されたカバー部13が設けられている。カバー部13は、板状に形成されている。基体部11の周縁部とカバー部13の周縁部との間には、スペーサー14が設けられている。これによって、基体部11とカバー部13との間に、各種の液体が流れる流路15として機能する空間が形成されている。カバー部13の一端側には、流路15と連通する注入口16が設けられている。また、カバー部13の他端側には、流路15と連通する排出口17が設けられている。注入口16は、流路15に液体を導入するのに用いられ、排出口17は、流路15から液体を排出するのに用いられる。
続いて、基体部11の構成についてより詳細に説明する。基体部11は、基板11aと、基板11a上に形成された壁部層11bと、を有している。
基板11aは、実質的に透明な材料から構成された板状部材である。基板11aの材料としては、例えば樹脂やガラスなどを用いることができる。具体的には、基板11aは、例えばポリスチレンやポリプロピレンから構成されている。また、基板11aは、解析デバイス10を搬送する装置や作業者の手作業による取扱い時に破損しない程度の剛性を有している。
壁部層11bは、複数の貫通孔が形成されている層である。複数の貫通孔は、三角格子状に配列されている。壁部層11bに形成された複数の貫通孔と、基板11aの表面とによって、基板11aを底とするウェル12が形成されている。壁部層11bの厚さは、例えば3μmである。また、壁部層11bと壁部層11bと向かい合うカバー部13との間の距離は、例えば100μmである。
壁部層11bの材料としては、例えば樹脂やガラスなどを用いることができる。また、壁部層11bの材料は、基板11aの材料と同じでもよいし、異なっていてもよい。壁部層11bを構成する樹脂の例としては、シクロオレフィンポリマーや、シリコン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ酢酸ビニル、フッ素樹脂、アモルファスフッ素樹脂などが挙げられる。
また、壁部層11bは、基板11aに直接形成してもよいし、壁部層11bを形成した部材を接着や溶着などによって基板11aに固定してもよい。壁部層11bは、例えば、壁部層11bを形成するために基板11a上に形成された層を基板11aが露出するまでパターニングすることなどによって、複数の貫通孔となるパターンを形成することができる。また、壁部層11bは、例えば、基板11aにおいて壁部層11bを形成する側の全面に疎水性膜を形成し、この疎水性膜に対してエッチングや、エンボス形成、切削などの加工が施されることによって、複数の貫通孔を形成することができる。
ウェル12の容積は、適宜設定されている。後述するように、ウェル12内で解析する測定対象物の生化学的反応が起こる。ウェル12の容積は小さいほうが、この生化学的反応によって発生するシグナルが検出可能となるまでの反応時間を短くすることができる。また、ウェル12の容積は、例えば100pL(ピコリットル)以下である。ウェル12内で生体分子の識別を行う場合に、ウェル12の容積が大きくなるとシグナルが希釈されて検出感度が低下する。ウェル12の容積を100pL以下とすることによって、ウェル12内で生体分子の識別を行う場合であっても、検出感度を維持することができる。また、より具体的には、シグナルを飽和させて十分なシグナルを発生させるのに要する時間を短縮する目的がある場合には、ウェル12の容積は、解析対象の分子が1つのウェル12に1つ以下入るような液量に基づいて設定される。生化学反応の一例としては、PCRを利用したリアルタイムPCR法による蛍光変化や、LAMP法(商標登録)を利用した濁度の変化、ELISA法を利用した濁度または発光強度の変化などが挙げられる。
ウェル12の間隔(隣り合うウェル12の周縁間の最短距離)は、各ウェル12においてシグナルが検出可能な分解能に応じて設定されている。
なお、壁部層11bは、基板11aと同じ材料で一体化されていてもよい。また、壁部層11bは、基板11aと同じ材料で一体成形されていてもよい。壁部層11bが基板11aと一体成形される場合は、基板11aにエッチングや、エンボス形成、切削などの加工が施されることによって、壁部層11bに、ウェル12に相当する部分が形成される。
また、壁部層11bは、着色されていてもよい。壁部層11bが着色されていると、ウェル12内で蛍光や、発光、吸光などの光の測定をする場合に、測定対象となるウェル12に近接する他のウェル12からの光の影響を軽減することができる。
次に、本実施形態に係る解析デバイス10とともに用いる検出反応試薬(試薬)について説明する。検出反応試薬は、解析対象となる生体分子やマイクロビーズなどの粒子が分散される溶媒である。解析対象を捕捉する粒子として、細胞や、菌、ウィルス、ゲル、エマルジョン、ミセルなどを用いることも可能である。検出反応試薬は、壁部層11bとカバー部13との間に形成された流路15に、注入口16から注入可能な溶液である。検出反応試薬は、解析対象の物質に関連する鋳型核酸に対する酵素反応などの生化学的反応を行うための試薬である。鋳型核酸に対する生化学的反応は、例えば、鋳型核酸が存在する条件下でシグナル増幅が起こるような反応である。検出反応試薬は、例えば核酸を検出可能な方法に応じて選択される。具体的には、インベーダー(登録商標)法や、LAMP法(商標登録)、TaqMan(登録商標)法、蛍光プローブ法などに使用される試薬が、本実施形態に係る検出反応試薬に含まれる。
また、例えば、特定の遺伝子が解析(検出)対象の場合、鋳型核酸そのもの、または鋳型核酸の一部分が解析対象となる。
次に、本実施形態に係る解析デバイス10とともに用いる油性封止液について説明する。油性封止液は、解析デバイス10の流路15内に導入された検出反応試薬を、ウェル12内に封止するために使用される。油性封止液は、壁部層11bとカバー部13との間に形成された流路15に、注入口16から注入可能な溶液である。油性封止液は、解析対象の物質を含む試料と混合しない材料から適宜選択することができる。油性封止液としては、ミネラルオイルや、クロロホルム、スクアレン、ヘキサデカン、フッ素系液体のFC−40などを用いることができる。
検出対象となるシグナルが蛍光の場合には、ウェル12中に収容された検出反応試薬に含まれる蛍光色素などに測定用の励起光を当てて、発生した蛍光を測定する。このとき、カバー部13が励起光を受けて、蛍光を発することがある。これを自家蛍光という。この場合に、カバー部13の自家蛍光によって、本来測定すべきウェル12中の蛍光のS/N比が悪くなり、測定精度が下がることがある。このようなことを防止してS/N比を向上させるために、光吸収性の物質を油性封止液に使用したり、光吸収性の物質を油性封止液へ溶解させたものを使用したりすることができる。また、光吸収性の物質を油性封止液に混合することも可能である。
光吸収性の物質は、励起光または観察する波長を吸収する性質を有する物質であり、油性封止液に溶解する材料から適宜選択することができる。光吸収性の物質としては、顔料や、染料、クエンチャー(励起エネルギー吸収剤)などが挙げられる。光吸収性の物質を含む油性封止液を使用することで、次のような効果を得ることができる。例えば、基体部11側から励起光を照射し、ウェル12内に存在する検出対象からの蛍光を測定する場合、光吸収性の物質を含む油性封止液によって、カバー部13側に入射される励起光が吸収されるので、カバー部13の自家蛍光の発生を抑制できる。加えて、カバー部13が励起光を受けて蛍光した光を、光吸収性の物質を含む油性封止液が吸収するため、発生したカバー部13の自家蛍光が測定側(基体部11側)に到達することを防止できる。したがって、S/N比の悪化を防止し、測定精度を高くすることができる。
次に、本実施形態に係る解析方法について説明する。まず、解析デバイス10のウェル12に、生化学的反応のための試料および検出反応試薬を充填して生化学的反応を行う。具体的には、解析対象となるDNAなどの生体分子などの物質を含む試料と、解析対象の物質に応じた検出反応試薬とを混合し、混合液21を作製する。この混合液21を解析デバイス10の注入口16から流路15に注入し、図3(a)に示すように混合液21でウェル12および流路15を満たす。続いて、油性封止液22を注入口16から流路15に注入し、図3(b)に示すように油性封止液22で流路15を満たす。このとき、流路15を満たしていた混合液21は、解析デバイス10の排出口17から排出される。同時に、ウェル12内の混合液21が油性封止液22によって封止される。これによって、図3(c)に示すように混合液21がウェル12に充填される。この状態で、例えば解析デバイス10を加熱することなどによって、各ウェル12内で酵素反応などの所定の生化学的反応が起こる。この生化学的反応によってウェル12内で所定のシグナル増幅が行われる。以下では、増幅されるシグナルが蛍光である場合を例として説明する。
生化学的反応が完了した後、蛍光顕微鏡(検出機)で解析デバイス10の基体部11を基板11a側から撮影し、例えば図4に示すような画像を取得する。このとき、基体部11に配列されるウェル12の数は、通常は例えば100万個などであり、膨大であるので、基体部11の一部のみを撮影範囲として撮影する。撮影範囲としては、例えば1万個のウェル12を含む範囲である。続いて、取得した画像から発光している点(図4では白色の点)の数、すなわちシグナル増幅が行われたウェル12の数を計測する。発光している点とは、所定の閾値以上の蛍光値を有する点である。そして、撮影範囲に含まれるウェル12の総数に対するシグナル増幅が行われたウェル12の数の割合を算出する。
上記で算出した割合を基にポアソン分布を考慮した計算を行うことによって、解析対象の物質を定量することができる。例えば、解析対象の物質が1個のウェルに2分子以上入っている場合でも発光している点としては1個と計測されるが、上述した統計的な計算を行うことによって、適切に定量することができる。しかしながら、解析対象の物質が1個のウェルに統計的に1.5分子以上入るような高濃度の場合には、測定の精度が低下する。これは、測定誤差の影響が大きくなるためである。例えば、10000個のウェルのうち9850個のウェルが発光している場合には116pM(ピコモーラー)と算出され、9800個のウェルが発光している場合には112pMと算出される。よって、0.5%程度(9850個のウェルに対する50個のウェル)の誤差であっても、濃度が大きく変化する。また、低濃度の場合も同様に測定の精度が低下する。例えば、10000個のウェルのうち1個のウェルが発光している場合には0.003pMと算出され、2個のウェルが発光している場合には0.006pMと算出される。よって、1個のウェルの違いで、濃度が2倍変化する。このように、測定誤差に対して、精度が維持できる濃度領域が変化する。
本実施形態に係る解析方法では、上述した高濃度の場合や低濃度の場合でも測定精度を高く維持するため、解析デバイス10の基体部11の撮影を図5に示すフローチャートに従って行う。まず、基体部11の一部のみを撮影範囲として1枚撮影して画像を取得する(ステップS1)。取得した画像から発光している点の数、すなわちシグナル増幅が行われたウェル12の数を計測し、撮影範囲に含まれるウェル12の総数に対するシグナル増幅が行われたウェル12の数の割合を算出する(ステップS2)。
続いて、算出した割合に基づいて、基体部11を撮影する撮影枚数の全数を決定する。撮影枚数の全数が1枚よりも多い場合には、基体部11を撮影枚数の全数に至るまでに必要な枚数撮影する。具体的には、まず、算出した割合が90%以下であるか否か判定する(ステップS3)。算出した割合が90%を超える場合には、撮影枚数の全数を10枚とする(ステップS13)。算出した割合が90%以下である場合には、算出した割合が80%以下であるか否か判定する(ステップS4)。算出した割合が80%を超える場合には、撮影枚数の全数を5枚とする(ステップS14)。算出した割合が80%以下である場合には、算出した割合が70%以下であるか否か判定する(ステップS5)。算出した割合が70%を超える場合には、撮影枚数の全数を3枚とする(ステップS15)。算出した割合が70%以下である場合には、算出した割合が60%以下であるか否か判定する(ステップS6)。算出した割合が60%を超える場合には、撮影枚数の全数を2枚とする(ステップS16)。
算出した割合が60%以下である場合には、算出した割合が1%以下であるか否か判定する(ステップS7)。算出した割合が1%を超える場合には、撮影枚数の全数を1枚とする(ステップS17)。算出した割合が1%以下である場合には、算出した割合が0.1%以下であるか否か判定する(ステップS8)。算出した割合が0.1%を超える場合には、撮影枚数の全数を3枚とする(ステップS18)。算出した割合が0.1%以下である場合には、算出した割合が0.01%以下であるか否か判定する(ステップS9)。算出した割合が0.01%を超える場合には、撮影枚数の全数を5枚とする(ステップS19)。算出した割合が0.01%以下である場合には、撮影枚数の全数を10枚とする(ステップS10)。撮影枚数の全数を決定した(ステップS10、S13〜S19)後、撮影枚数の全数が1枚よりも多いか否か判断する(ステップS11)。撮影枚数の全数が1枚よりも多い場合には、基体部11を撮影枚数の全数に至るまでに必要な枚数撮影する(ステップS12)。このとき、基体部11において1枚目の画像の撮影範囲とは異なる撮影範囲で撮影し、互いに撮影範囲が重複しないようにする。基体部11を撮影枚数の全数に至るまで撮影した後、基体部11の撮影を終了する。また、撮影枚数の全数が1枚である場合には、そのまま基体部11の撮影を終了する。
基体部11の撮影を終了した後、基体部11の撮影により取得した全ての画像に基づいて、試料を解析する。具体的には、次の2つの形態が例として挙げられる。
(1)解析対象を捕捉する粒子を用いない場合
画像撮影対象領域には、ウェル12がある一定数存在することが予め分かっている。取得した全て画像から、発光している点、すなわちシグナル増幅が行われたウェル12の数を計測し、取得した画像(画像撮影対象領域)に含まれる上記ウェル12の全数に対するシグナル増幅が行われたウェル12の数の割合を算出する。算出した割合に基づいて、試料中の解析対象の物質を定量する。
(2)解析対象を捕捉する粒子を用いる場合
解析対象の物質を捕捉する粒子としてビーズを用いた場合、ある画像撮影対象領域で取得した画像中でビーズの入っているウェル12の数を数える(計測する)。このとき、顕微鏡の明視野画像でビーズの数を数えることができる。次に、明視野画像と同じ画像撮影対象領域の蛍光画像(暗視野画像)で、上記ビーズの入っているウェルのうち、発光している点、すなわちシグナル増幅が行われたウェル12の数を計測する。計測したウェル12の数から、次の式によって試料中の解析対象の物質を定量する。
x=1000y/(khvNa)
(ビーズと混ぜるDNA総数<ビーズ総数およびウェル総数の場合)
ターゲット濃度(MOL/L)=x
発光した全ウェル数=y
ビーズがDNAを捕捉する効率=k
ビーズのウェルへの封入効率=h
ビーズと混ぜるターゲット溶液容量(ml)=v
アボガドロ定数=Na
(1)解析対象を捕捉する粒子を用いない場合
画像撮影対象領域には、ウェル12がある一定数存在することが予め分かっている。取得した全て画像から、発光している点、すなわちシグナル増幅が行われたウェル12の数を計測し、取得した画像(画像撮影対象領域)に含まれる上記ウェル12の全数に対するシグナル増幅が行われたウェル12の数の割合を算出する。算出した割合に基づいて、試料中の解析対象の物質を定量する。
(2)解析対象を捕捉する粒子を用いる場合
解析対象の物質を捕捉する粒子としてビーズを用いた場合、ある画像撮影対象領域で取得した画像中でビーズの入っているウェル12の数を数える(計測する)。このとき、顕微鏡の明視野画像でビーズの数を数えることができる。次に、明視野画像と同じ画像撮影対象領域の蛍光画像(暗視野画像)で、上記ビーズの入っているウェルのうち、発光している点、すなわちシグナル増幅が行われたウェル12の数を計測する。計測したウェル12の数から、次の式によって試料中の解析対象の物質を定量する。
x=1000y/(khvNa)
(ビーズと混ぜるDNA総数<ビーズ総数およびウェル総数の場合)
ターゲット濃度(MOL/L)=x
発光した全ウェル数=y
ビーズがDNAを捕捉する効率=k
ビーズのウェルへの封入効率=h
ビーズと混ぜるターゲット溶液容量(ml)=v
アボガドロ定数=Na
本実施形態に係る解析方法は、複数のウェル12が配列された基体部11を有する解析デバイス10を用いて生化学的反応を検出するための解析方法であって、ウェル12に生化学的反応のための試料および試薬を充填して生化学的反応を行い、基体部11の一部のみを撮影範囲として1枚撮影して画像を取得し、画像に基づいて、撮影範囲に含まれるウェル12の総数に対する、生化学的反応によってシグナル増幅が行われたウェル12の数の割合を算出し、割合に応じて、基体部11を撮影する撮影枚数の全数を決定し、撮影枚数の全数が1枚よりも多い場合には、基体部11を撮影枚数の全数に至るまでに必要な枚数撮影し、基体部11の撮影により取得した全ての画像に基づいて、試料を解析する。
このような解析方法によれば、基体部11を撮影した1枚目の画像に基づいて算出した割合に応じて、基体部11を撮影する撮影枚数の全数を決定する。このため、例えば高濃度の場合や低濃度の場合など測定誤差が大きくなると考えられる場合の撮影枚数を増やすことによって、このような場合の測定精度を向上させることができる。加えて、測定誤差が小さいと考えられる場合には撮影枚数を増やさないようにすることによって、撮影時間の増加を抑制できる。
なお、上述した撮影手順において、ステップS13では、算出した割合が90%を超える場合には、撮影枚数の全数を10枚としたが、これに限らず、10枚を超える枚数であってもよい。ステップS14において、算出した割合が80%を超える場合に、撮影枚数の全数を5枚としたが、これに限らず、5枚を超える枚数であってもよい。ステップS15において、算出した割合が70%を超える場合に、撮影枚数の全数を3枚としたが、これに限らず、3枚を超える枚数であってもよい。ステップS16において、算出した割合が60%を超える場合に、撮影枚数の全数を2枚としたが、これに限らず、2枚を超える枚数であってもよい。ステップS18において、算出した割合が0.1%を超える場合に、撮影枚数の全数を3枚としたが、これに限らず、3枚を超える枚数であってもよい。ステップS19において、算出した割合が0.01%を超える場合に、撮影枚数の全数を5枚としたが、これに限らず、5枚を超える枚数であってもよい。ステップS10において、算出した割合が0.01%以下である場合に、撮影枚数の全数を10枚としたが、これに限らず、10枚を超える枚数であってもよい。
次に、本実施形態に係る解析システム1について、図6を参照して説明する。図6は解析システム1の全体概略図である。図6に示すように、解析システム1は、上述した解析デバイス10と、上述した蛍光顕微鏡などの検出機30と、制御装置40と、を有している。
検出機30は、例えば蛍光を検出可能な蛍光顕微鏡などのように、上述した所定の生化学的反応を検出可能に構成されている。また、検出機30は、解析デバイス10の基体部11を撮影可能な撮影部31を有している。撮影部31は、基体部11を撮影して画像を取得する。検出機30はさらに、解析デバイス10が載置される載置部32を有している。検出機30では、解析デバイス10が載置部32に載置された状態で、撮影部31は基体部11を基板11a側から撮影することが可能である。また、載置部32は、公知の駆動機構によって、解析デバイス10に撮影部31のピントが合ったまま、解析デバイス10を移動させることが可能に構成されている。よって、載置部32が基体部11を適宜移動させることによって、撮影部31による基体部11の撮影範囲を変更することができる。
制御装置40は、検出機30と電気的に接続されており、検出機30を制御することができる。制御装置40は、算出部41と、判断部42と、を有している。算出部41は、検出機30の撮影部31が撮影によって取得した画像に基づいて、シグナル増幅が行われたウェル12の数を計測し、画像の撮影範囲に含まれるウェル12の総数に対するシグナル増幅が行われたウェル12の数の割合を算出する。判断部42は、算出した割合に基づいて、基体部11を撮影する撮影枚数の全数を決定する。撮影枚数の全数の具体的な決定方法は、上述した図5に示すフローチャートと同様である。
本実施形態に係る解析システム1は、生化学的反応を検出するための解析システムであって、複数のウェル12が配列された基体部11を有する解析デバイス10と、基体部11を撮影可能な撮影部31を有し、生化学的反応を検出可能な検出機30と、算出部41および判断部42を有し、検出機30を制御する制御装置40と、を備える。制御装置40は、撮影部31を、基体部11の一部のみを撮影範囲として1枚撮影して画像を取得するように制御する。制御装置40は、算出部41を、画像の撮影範囲に含まれるウェル12の総数に対する、生化学的反応によってシグナル増幅が行われたウェル12の数の割合を算出するように制御する。制御装置40は、判断部42を、生化学的反応によってシグナル増幅が行われたウェル12の数の割合に応じて、基体部11を撮影する撮影枚数の全数を決定するように制御する。
このような構成によれば、上述した本実施形態に係る解析方法を制御装置40の制御によって自動で行うことができる。加えて、上述した本実施形態に係る解析方法と同様の効果が得られる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
〔実施例1〕
<核酸定量用アレイデバイスの作製>
0.5mmの厚さを有するガラス製の基板にCYTOP(登録商標)(旭硝子製)をスピンコートし、180℃で3時間熱硬化させ、フォトリソグラフィー技術を使って直径5μmのウェルを100万個持つ基体部を作製した。CYTOP(登録商標)をスピンコートすることによって基板に形成された層が、フォトリソグラフィーにより成形されることによって壁部層となった。CYTOP(登録商標)をスピンコートすることによって基板に形成された層の厚さは3μmである。
<核酸定量用アレイデバイスの作製>
0.5mmの厚さを有するガラス製の基板にCYTOP(登録商標)(旭硝子製)をスピンコートし、180℃で3時間熱硬化させ、フォトリソグラフィー技術を使って直径5μmのウェルを100万個持つ基体部を作製した。CYTOP(登録商標)をスピンコートすることによって基板に形成された層が、フォトリソグラフィーにより成形されることによって壁部層となった。CYTOP(登録商標)をスピンコートすることによって基板に形成された層の厚さは3μmである。
続いて、基体部との隙間が100μmとなるように、カバー部としてカバーガラスを設置した。基体部とカバー部との間には、粘着テープからなるスペーサーを配置した。さらに、基体部とカバー部との間の流路に、水性液体を置換液として注入し、直径5μmのウェルと、基体部とカバー部との間の流路との全体に、水性液体を満たした。本実施例では、水性液体の組成は、20μM MOPS pH7.5、15mM NaCl、6.25mM MgCl2である。
<試料と検出反応試薬との混合液の注入>
インベーダー反応試薬(2μM アレルプローブ、1μM インベーダーオリゴ、1μM FAM標識アーム、20μM MOPS pH7.5、15mM NaCl、6.25mM MgCl2、50U/μL クリベース)と、検出用人工合成DNAとを混合し、この混合液を基体部とカバー部との間の流路に注入した。ここで、検出用人工合成DNAの濃度は、基体部に形成された直径5μmのウェル10000個に平均1分子が入る濃度である0.003pM(全ウェルのうち0.17%のウェルに検出用人工合成DNAが充填される。)を添加した。インベーダー反応試薬と検出用人工合成DNAとの混合液を注入した後、油性封止液として、基体部とカバー部との間の流路にFC−40(SIGMA)を注入し、直径5μmのウェルを封止することで、独立した核酸検出反応容器を構成した。
インベーダー反応試薬(2μM アレルプローブ、1μM インベーダーオリゴ、1μM FAM標識アーム、20μM MOPS pH7.5、15mM NaCl、6.25mM MgCl2、50U/μL クリベース)と、検出用人工合成DNAとを混合し、この混合液を基体部とカバー部との間の流路に注入した。ここで、検出用人工合成DNAの濃度は、基体部に形成された直径5μmのウェル10000個に平均1分子が入る濃度である0.003pM(全ウェルのうち0.17%のウェルに検出用人工合成DNAが充填される。)を添加した。インベーダー反応試薬と検出用人工合成DNAとの混合液を注入した後、油性封止液として、基体部とカバー部との間の流路にFC−40(SIGMA)を注入し、直径5μmのウェルを封止することで、独立した核酸検出反応容器を構成した。
<蛍光強度の測定>
次に、100万個の独立した核酸検出反応容器を有する本実施例の核酸定量用解析デバイスを、63℃のオーブンにてインキュベートして、15分後に取り出した。この解析デバイスを蛍光顕微鏡でウェルの底方向から撮影し、各ウェルの蛍光強度を観察した。ここでは、反応後の核酸検出反応容器は、蛍光顕微鏡(ツァイス社、AX10)、光源(LEJ社、FluoArc001.26A Usable with HBO 10)、センサー(浜松ホトニクス社、EM−CCD C9100)、フィルター(オリンパス社、U−MNIBA2)、解析ソフト(浜松ホトニクス社、AQUACOSMOS 2.6:露光時間 488ms、EMゲイン 120、オフセット 0、ビニング ×1)を用いて撮影され、自家蛍光に対して十分なS/N比を有して蛍光を発する核酸検出反応容器の数が計測された。1回の撮影で10000万個のウェルを測定し、5回撮影を行なった。
次に、100万個の独立した核酸検出反応容器を有する本実施例の核酸定量用解析デバイスを、63℃のオーブンにてインキュベートして、15分後に取り出した。この解析デバイスを蛍光顕微鏡でウェルの底方向から撮影し、各ウェルの蛍光強度を観察した。ここでは、反応後の核酸検出反応容器は、蛍光顕微鏡(ツァイス社、AX10)、光源(LEJ社、FluoArc001.26A Usable with HBO 10)、センサー(浜松ホトニクス社、EM−CCD C9100)、フィルター(オリンパス社、U−MNIBA2)、解析ソフト(浜松ホトニクス社、AQUACOSMOS 2.6:露光時間 488ms、EMゲイン 120、オフセット 0、ビニング ×1)を用いて撮影され、自家蛍光に対して十分なS/N比を有して蛍光を発する核酸検出反応容器の数が計測された。1回の撮影で10000万個のウェルを測定し、5回撮影を行なった。
〔実施例2〕
検出用人工合成DNAの濃度を、基体部に形成された直径5μmのウェル10000個に平均10000分子入る濃度である28pM(全ウェルのうち64%のウェルに検出用人工合成DNAが充填される。)とした。それ以外の条件は実施例1と同様の条件で、実施例1と同様にウェルの測定を行った。
検出用人工合成DNAの濃度を、基体部に形成された直径5μmのウェル10000個に平均10000分子入る濃度である28pM(全ウェルのうち64%のウェルに検出用人工合成DNAが充填される。)とした。それ以外の条件は実施例1と同様の条件で、実施例1と同様にウェルの測定を行った。
〔実施例3〕
検出用人工合成DNAの濃度を、基体部に形成された直径5μmのウェル10000個に平均20000分子入る濃度である56pM(全ウェルのうち87%のウェルに検出用人工合成DNAが充填される。)とした。それ以外の条件は実施例1と同様の条件で、実施例1と同様にウェルの測定を行った。
検出用人工合成DNAの濃度を、基体部に形成された直径5μmのウェル10000個に平均20000分子入る濃度である56pM(全ウェルのうち87%のウェルに検出用人工合成DNAが充填される。)とした。それ以外の条件は実施例1と同様の条件で、実施例1と同様にウェルの測定を行った。
〔実施例4〕
検出用人工合成DNAの濃度を、基体部に形成された直径5μmのウェル10000個に平均40000分子入る濃度である112pM(全ウェルのうち98.5%のウェルに検出用人工合成DNAが充填される。)とした。それ以外の条件は実施例1と同様の条件で、実施例1と同様にウェルの測定を行った。
検出用人工合成DNAの濃度を、基体部に形成された直径5μmのウェル10000個に平均40000分子入る濃度である112pM(全ウェルのうち98.5%のウェルに検出用人工合成DNAが充填される。)とした。それ以外の条件は実施例1と同様の条件で、実施例1と同様にウェルの測定を行った。
表1および表2に、実施例1から4の結果を示す。表1および表2において、サンプル濃度は、検出用人工合成DNAの濃度である。また、表1および表2には、このサンプル濃度に対応する、ウェル10000個当たりの分子数(平均分子数)と、ウェルに充填される割合と、を表示している。表1において、計測したウェルの数は、5回の撮影で取得した5枚の画像のそれぞれについて蛍光を発するウェルの数を計測した結果を示している。表2において、算出濃度は、表1に示す計測したウェルの数に基づいてポアソン分布を考慮した統計的な計算によって算出した検出用人工合成DNAの濃度であり、使用した画像の枚数毎に表示している。例えば、表2の1〜3枚目では、1〜3枚目の画像に基づいて、すなわち表1の1枚目の計測したウェルの数と、2枚目の計測したウェルの数と、3枚目の計測したウェルの数と、の全てに基づいて統計的な計算によって算出した検出用人工合成DNAの濃度を示している。
表1および表2に示すように、ウェル10000個に平均10000分子入る濃度である場合には、複数回撮影を行った方がよいと分かった。また、ウェル10000個に平均1分子が入る濃度である場合、および平均20000分子以上入る濃度である場合にも複数回撮影を行った方がよいと分かった。この結果より、測定対象の濃度が極度に高い場合および低い場合には、1枚目の撮影結果から撮影枚数を決定し算出することで短時間に精度の高い定量解析ができることが分かった。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。
1 解析システム
10 解析デバイス
11 基体部
11a 基板
11b 壁部層
12 ウェル
13 カバー部
14 スペーサー
15 流路
16 注入口
17 排出口
21 混合液
22 油性封止液
30 検出機
31 撮影部
32 載置部
40 制御装置
41 算出部
42 判断部
10 解析デバイス
11 基体部
11a 基板
11b 壁部層
12 ウェル
13 カバー部
14 スペーサー
15 流路
16 注入口
17 排出口
21 混合液
22 油性封止液
30 検出機
31 撮影部
32 載置部
40 制御装置
41 算出部
42 判断部
Claims (9)
- 複数のウェルが配列された基体部を有する解析デバイスを用いて生化学的反応を検出するための解析方法であって、
前記ウェルに前記生化学的反応のための試料および試薬を充填して前記生化学的反応を行い、
前記基体部の一部のみを撮影範囲として1枚撮影して画像を取得し、
前記画像に基づいて、前記撮影範囲に含まれる前記ウェルの総数に対する、前記生化学的反応によってシグナル増幅が行われた前記ウェルの数の割合を算出し、
前記割合に応じて、前記基体部を撮影する撮影枚数の全数を決定し、
前記撮影枚数の全数が1枚よりも多い場合には、前記基体部を前記撮影枚数の全数に至るまでに必要な枚数撮影し、
前記基体部の撮影により取得した全ての画像に基づいて、前記試料を解析する
解析方法。 - 請求項1に記載の解析方法であって、
前記割合が60%以上である場合には、前記撮影枚数の全数は少なくとも2枚である
解析方法。 - 請求項2に記載の解析方法であって、
前記割合が70%以上である場合には、前記撮影枚数の全数は少なくとも3枚である
解析方法。 - 請求項3に記載の解析方法であって、
前記割合が80%以上である場合には、前記撮影枚数の全数は少なくとも5枚である
解析方法。 - 請求項4に記載の解析方法であって、
前記割合が90%以上である場合には、前記撮影枚数の全数は少なくとも10枚である
解析方法。 - 請求項1に記載の解析方法であって、
前記割合が1%以下である場合には、前記撮影枚数の全数は少なくとも3枚である
解析方法。 - 請求項6に記載の解析方法であって、
前記割合が0.1%以下である場合には、前記撮影枚数の全数は少なくとも5枚である
解析方法。 - 請求項7に記載の解析方法であって、
前記割合が0.01%以下である場合には、前記撮影枚数の全数は少なくとも10枚である
解析方法。 - 生化学的反応を検出するための解析システムであって、
複数のウェルが配列された基体部を有する解析デバイスと、
前記基体部を撮影可能な撮影部を有し、前記生化学的反応を検出可能な検出機と、
算出部および判断部を有し、前記検出機を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記撮影部を、前記基体部の一部のみを撮影範囲として1枚撮影して画像を取得するように制御し、
前記算出部を、前記画像の撮影範囲に含まれる前記ウェルの総数に対する、前記生化学的反応によってシグナル増幅が行われた前記ウェルの数の割合を算出するように制御し、
前記判断部を、前記割合に応じて、前記基体部を撮影する撮影枚数の全数を決定するように制御する
解析システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017079867A JP2018174811A (ja) | 2017-04-13 | 2017-04-13 | 解析方法および解析システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017079867A JP2018174811A (ja) | 2017-04-13 | 2017-04-13 | 解析方法および解析システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
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| JP2018174811A true JP2018174811A (ja) | 2018-11-15 |
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ID=64279841
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017079867A Pending JP2018174811A (ja) | 2017-04-13 | 2017-04-13 | 解析方法および解析システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018174811A (ja) |
-
2017
- 2017-04-13 JP JP2017079867A patent/JP2018174811A/ja active Pending
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|---|---|---|---|
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