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JP2018165714A - 光導波路及び光学式濃度測定装置 - Google Patents

光導波路及び光学式濃度測定装置 Download PDF

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JP2018165714A JP2018009831A JP2018009831A JP2018165714A JP 2018165714 A JP2018165714 A JP 2018165714A JP 2018009831 A JP2018009831 A JP 2018009831A JP 2018009831 A JP2018009831 A JP 2018009831A JP 2018165714 A JP2018165714 A JP 2018165714A
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Abstract

【課題】本発明は、センサの感度を低下させることなく、コア層を支えるための支持部を持った光導波路および光学式濃度測定装置を提供することを目的とする。【解決手段】光導波路10は、基板15と、長手方向に沿って延伸し、赤外線IRが伝搬可能なコア層11と、コア層11よりも屈折率の小さい材料で形成され、基板15の少なくとも一部とコア層11の少なくとも一部とを接続し基板15に対してコア層を支持する支持部17とを備え、コア層11と接続される支持部17の接続部分171は、コア層11の長手方向に垂直な断面における中心から外表面までの距離が最短である位置から外れている。【選択図】図2

Description

本発明は、光導波路及び光学式濃度測定装置に関する。
結晶などで形成された薄膜などの構造体を形成する材料の屈折率が構造体の外部の材料の屈折率よりも大きいとき、構造体の中を伝搬する光は、構造体と構造体の外部との界面で全反射を繰り返しながら進行していく。
図11に示すように、構造体51の中を伝搬する光Lは、構造体51と物質53との界面で全反射するとき、構造体51の内部を伝搬する光の他に屈折率の小さい物質53側に染み出す。この染み出しは、エバネッセント波と呼ばれ、光Lが構造体51を伝搬していく過程で構造体51に隣接している物質によって吸収されうる。図11では、構造体51の内部を伝搬する光Lの強度が光強度E1として図示され、エバネッセント波の強度が光強度E2として図示されている。このため、構造体51を伝搬している光Lの強度変化から、構造体51に接している物質53の検出や同定などが可能になる。上述したエバネッセント波の原理を利用した分析法は、全反射吸収分光(ATR:Attenuated Total Reflection)法)と呼ばれ、物質の化学組成分析などに利用されている。
特許文献1には、ATR法をセンサに応用した光導波路型センサが提案されている。この光導波路型センサは、基板の上にコア層を形成して光を通し、エバネッセント波を利用してコア層に接する物質を検出するようになっている。
ATR法を利用したセンサでは、エバネッセント波と被測定物質を干渉させる量を多くさせること、及び、被測定物質以外の材料への光の吸収を少なくさせることによりセンサ感度を向上させることができる。したがって近年では、非特許文献1にあるような、コア層の下にある層を極力減らしてコア層の一部を浮かした、いわゆるペデスタル型の構造が提案されている。
図12は、ペデスタル型の構造を持った光導波路80の断面を示している。図12に示すように光導波路80は、基板801と、基板801上に配置されたコア層803と、基板801とコア層803とを接続し基板801に対してコア層803を支持する支持部805とを備えている。ペデスタル型の光導波路80では、コア層803の下方は、コア層803を支持するために必要な領域を除き所定の層が設けられていない。すなわち、光導波路80では、支持部805が設けられた領域を除き、コア層803の下方には空間が形成されている。それにより、被測定物質MOとエバネッセント波EWとの干渉量を増やし、また、コア層803の下層材料による光Lの吸収を減らすことができる。その結果、光導波路80を用いたセンサの感度が向上する。
コア層を伝搬させる光としては赤外線を用いることが一般的である。物質には特定の波長の赤外線を選択的に吸収する特性があるため、被測定物質の吸収スペクトルに合わせた赤外線を伝搬させることで、物質の分析やセンシングを行うことが出来る。
特開2005−300212号公報
Pao Tai Lin他,"Si−CMOS compatiblematerials and devices for mid−IR microphotonics", Optical Materials Express, Vol. 3, Issue 9, pp. 1474−1487(2013)
気体や液体などの被測定物質の検出用センサは、種々の使用態様において高感度に安定して被測定物質を検出できることが求められている。
本発明は、センサの感度を低下させることなく、コア層を支えるための支持部を持った光導波路および光学式濃度測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様による光導波路は、被測定気体または被測定液体の濃度を測定する光学式濃度測定装置に用いる光導波路であって、基板と、長手方向に沿って延伸し、光が伝搬可能なコア層と、前記コア層よりも屈折率の小さい材料で形成され、前記基板の少なくとも一部と前記コア層の少なくとも一部とを接続し前記基板に対して前記コア層を支持する支持部と、を備え、前記コア層と接続される前記支持部の接続部分は、前記コア層の前記長手方向に垂直な断面における中心から外表面までの距離が最短である位置から外れていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の他の態様による光導波路は、基板と、長手方向に沿って延伸し、光が伝搬可能なコア層と、前記コア層よりも屈折率の小さい材料で形成され、前記基板の少なくとも一部と前記コア層の少なくとも一部とを接続し前記基板に対して前記コア層を支持する支持部と、を備え、前記コア層の少なくとも一部は、気体または液体と接触可能に設けられており、前記コア層と接続される前記支持部の接続部分は、前記コア層の前記長手方向に垂直な断面における中心から外表面までの距離が最短である位置から外れていることを特徴とする。
さらに、上記目的を達成するために、本発明の一態様による光学式濃度測定装置は、上記本発明のいずれかの態様による光導波路と、前記コア層に光を入射可能な光源と、前記コア層を伝搬した光を受光可能な検出部と、を備えることを特徴とする。
本発明の各態様によれば、センサ感度を低下させることなく、コア層を支えるための支持部を持った光導波路および光学式濃度測定装置を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態および第2実施形態による光導波路10並びに光学式濃度測定装置1の概略構成と、光学式濃度測定装置1を利用したATR法によるセンシングとを説明する図である。 本発明の第1実施形態および第2実施形態による光導波路10並びに光学式濃度測定装置1の概略構成を示す図であって、図1中のA−A線で切断した光導波路10および光学式濃度測定装置1の断面図である。 本発明の第1実施形態および第2実施形態による光導波路10の製造方法を説明するための図(その1)である。 本発明の第1実施形態および第2実施形態による光導波路10の製造方法を説明するための図(その2)である。 本発明の第1実施形態および第2実施形態による光導波路10の製造方法を説明するための図(その3)である。 本発明の第1実施形態による光導波路10の製造方法を説明するための図(その4)である。 本発明の第2実施形態による光導波路60を説明するための図である。 本発明の第3実施形態による光導波路70を説明する図であって、マルチモードでコア層11を光が伝搬している様子を示す図である。 本発明の第3実施形態による光導波路70の製造方法を説明するための図(その1)である。 本発明の第3実施形態による光導波路70の製造方法を説明するための図(その2)である。 光導波路を伝搬する光のエバネッセント波を説明するための図である。 従来のペデスタル型の構造を持った光導波路80のコア層803をシングルモードで光Lが伝搬している様子を示す断面図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
<光導波路>
本発明の第1実施態様に係る光導波路は、被測定気体または被測定液体の濃度を測定する光学式濃度測定装置に用いる光導波路であって、基板と、長手方向に沿って延伸し且つ光が伝搬可能なコア層と、基板の少なくとも一部とコア層の少なくとも一部とを接続し基板に対してコア層を支持するコア層よりも屈折率の小さい材料からなる支持部と、を備え、コア層と接続される支持部の接続部分は、コア層の長手方向に垂直な断面における中心から外表面までの距離が最短である位置から外れている。なお、長手方向とは、少なくとも1方向に沿って延伸している形状の三次元構造物における、最も長く延びている方向であって、直線状の方向だけでなく、曲線状の方向を含む。また、コア層の長手方向に垂直な断面は、例えば、矩形であるが、矩形に限定されない。当該断面は、円形でなく、当該断面の中心から外表面までの距離が当該断面の中心を軸にした回転によって変動する任意の形状であればよい。また、屈折率は、任意の波長の光に対して、あるいは特定の波長の光に対する屈折率である。特定の波長の光は、特に光学式濃度測定装置において、コア層を伝搬する光である。また、幅方向とは、本実施形態において、コア層の長手方向に垂直且つ基板の主面に平行な方向である。基板の主面とは、基板の板厚方向に垂直な表面であって、さらに言換えると、本実施形態において、基板を形成する6面の中で、面積が最大である面である。また、コア層の少なくとも一部は、コア層を伝搬する光の波長よりも薄い膜厚の膜を介して気体または液体と接触可能に設けられていてもよい。
第1実施態様に係る光導波路によれば、コア層と接続される支持部の接続部分は、コア層の長手方向に垂直な断面における中心から外表面までの距離が最短である位置から外れている。つまり、当該接続部分が、光の伝搬に沿った方向となる長手方向に対して直交する平面内において、光が主に伝搬する中心に最も接近する位置よりも離れた位置に設けられている。これにより、第1実施形態に係る光導波路は、支持部によるエバネッセント波の吸収を抑制しつつ、エバネッセント波と被測定気体または被測定液体との干渉領域を広くとることができる。このため、第1実施形態に係る光導波路を備える光学式濃度測定装置の測定感度を向上させることが可能になる。
本発明の第2実施態様に係る光導波路は、基板と、長手方向に沿って延伸し且つ光が伝搬可能なコア層と、コア層よりも屈折率の小さい材料で形成され、基板の少なくとも一部とコア層の少なくとも一部とを接続し基板に対してコア層を支持する支持部と、を備え、コア層の少なくとも一部は、気体または液体と接触可能に設けられており、コア層と接続されると支持部の接続部分は、コア層の長手方向に垂直な断面における中心から外表面までの距離が最短である位置から外れている。なお、長手方向とは、少なくとも1方向に沿って延伸している形状の三次元構造物における、最も長く延びている方向であって、直線状の方向だけでなく、曲線状の方向を含む。また、コア層の長手方向に垂直な断面は、例えば、矩形であるが、矩形に限定されない。当該断面は、円形でなく、当該断面の中心から外表面までの距離が当該断面の中心を軸にした回転によって変動する任意の形状であればよい。また、屈折率は、任意の波長の光に対して、あるいは特定の波長の光に対する屈折率である。特定の波長の光は、特に光学式濃度測定装置において、コア層を伝搬する光である。また、幅方向とは、本実施形態において、コア層の長手方向に垂直且つ基板の主面に平行な方向である。基板の主面とは、基板の板厚方向に垂直な表面であって、さらに言換えると、本実施形態において、基板を形成する6面の中で、面積が最大である面である。また、コア層の少なくとも一部は、コア層を伝搬する光の波長よりも薄い膜厚の膜を介して気体または液体と接触可能に設けられていてもよい。
第2実施態様に係る光導波路によれば、コア層と接続される支持部の接続部分は、コア層の長手方向に垂直な断面における中心から外表面までの距離が最短である位置から外れている。すなわち、光の伝搬に沿った方向となる長手方向に対して直交する平面内において、光が主に伝搬する中心に最も接近する位置よりも離れた位置に設けられている。これにより、第2実施形態による光導波路は、支持部によるエバネッセント波の吸収を抑制しつつ、エバネッセント波と被測定気体または被測定液体との干渉領域を広くとることができる。このため、第2実施形態に係る光導波路は、コア層の周囲にある気体または液体の測定感度を向上させることが可能になる。
以下、光導波路を構成する各構成要件について、具体例を挙げて説明する。
<コア層>
コア層は、長手方向に沿って延伸し且つ光が長手方向に沿って伝搬可能であれば特に制限されない。具体的には、シリコン(Si)やガリウムひ素(GaAs)等で形成されたコア層が挙げられる。なお、長手方向とは、少なくとも1方向に沿って延伸している形状の三次元構造物における、最も長く延びている方向であって、直線状の方向だけでなく、曲線状の方向を含む。コア層の長手方向に沿った任意の位置における垂直な断面は、円形ではなく、当該断面の中心から外表面までの距離が当該断面の中心を軸にした回転によって変動する任意の形状、例えば矩形である。したがって、コア層は、本実施形態において長尺の板状である。
また、コア層の少なくとも一部は、被測定気体または被測定液体と接触可能、または、コア層を伝搬する光の波長よりも薄い膜厚の膜を介して被測定気体または被測定液体と接触可能であってもよい。これにより、エバネッセント波と被測定気体または被測定液体を干渉させ、被測定気体または被測定液体の濃度を測定することが可能となる。
また、コア層の少なくとも一部は、後述の支持部に接合されておらず浮遊していてもよい。これにより、コア層からしみ出すエバネッセント波と周囲の気体または液体との干渉量を増加させることが可能となる。
コア層を伝搬する光はアナログ信号としての赤外線であってもよい。ここでアナログ信号としての赤外線とは、光のエネルギーの変化を0(低レベル)および1(高レベル)の2値で判定するのではなく、光のエネルギーの変化量を扱う信号であることを意味する。これにより、各実施形態に係る光導波路をセンサや分析装置に適用することができる。またこの場合、赤外線の波長は2μm以上10μm以下であってもよい。この波長帯は環境に代表的に浮遊するガス(CO、CO、NO、NO、SO、CH、HO等)が吸収する波長帯である。これにより各実施形態に係る光導波路をガスセンサとして利用することができる。
<基板>
基板は、基板上に支持部及びコア層を形成可能であれば特に制限されない。具体的には、シリコン基板やGaAs基板等が挙げられる。基板の主面とは、基板の水平方向(膜厚方向に垂直な方向)の表面を指す。
<支持部>
支持部は、基板の少なくとも一部とコア層の少なくとも一部とを接続する。また、支持部は、基板に対してコア層を支持するようになっている。支持部は、任意の波長の光またはコア層を伝搬する光に対してコア層よりも屈折率が小さい材料であり、基板及びコア層を接合可能であれば特に制限されない。一例として、支持部の形成材料として、SiO等が挙げられる。支持部は、コア層との接続部分がコア層の長手方向に垂直な断面における中心から外表面までの距離が最短である位置(本実施形態では断面が矩形であるコア層における幅方向の中央位置)から外れている。
支持部の形成方法の一例としては、SOI(Silicon On Insulator)基板の埋め込み酸化膜(BOX:Buried Oxide)層(SiO層)のエッチングすることで、コア層(Si層)と基板(Si層)をBOX層で支持する構造を形成することができる。
また、コア層が複数の部分に分かれていてもよい。この場合、支持部の接続部分は、空間的に分離された複数の接続部分を有していてもよい。複数の接続部分のうちの1つは、コア層の分離された複数の部分のうちの1つと接続され、複数の接続部分のうちの他の1つは、コア層の分離された複数の部分のうちの他の1つと接続されていてもよい。また、複数のコア層が設けられていてもよい。この場合、複数の接続部分のうちの1つは、複数のコア層のうちの1つと接続され、複数の接続部分のうちの他の1つは、複数のコア層のうちの他の1つと接続されていてもよい。
支持部は、複数備えられていてもよい。複数の支持部のうちの少なくとも1つは、上述のように空間的に分離された複数の接続部分を有していてもよい。このように、コア層の複数の部分または複数のコア層と1つの支持部が接続されるように構成することにより、少ない面積で効率良く支持部を形成することができる。
<保護膜>
本発明の各実施形態に係る光導波路におけるコア層は、コア層の表面の少なくとも一部に形成されて膜厚が1nm以上20nm未満である保護膜をさらに備えてもよい。具体的には、シリコン窒化膜やシリコン酸窒化膜等で形成された保護膜が挙げられる。保護膜は、単層の膜であってもよく、また複数の膜で構成されていてもよい。これにより、コア層から染み出すエバネッセント波と、コア層の周囲の気体または液体との干渉量を大幅に低減させることなく、コア層の表面状態の変化を防止することが可能となる。
保護膜の膜厚が1nm以上であることで、コア層の表面に自然酸化膜が形成されることを抑制することが可能となる。また、保護膜の膜厚が20nm未満であることで、コア層から染み出すエバネッセント波と、コア層の周囲の気体または液体との干渉量を大幅に低減させることがない。保護膜の膜厚の下限は、2nmであってよく、保護膜の膜厚の上限は、5nmであってよい。
また、保護膜は窒素を含んでいてもよい。これにより、コア層の酸化をより抑制することが可能となる。窒素を含む膜は、単層膜であってもよいし、窒素を含む膜と窒素を含まない膜との積層膜であってもよい。保護膜の窒素含有率が高い程、酸化抑止効果が高くなる。保護膜は、窒素を含む膜の少なくとも一部の領域において、1%以上の窒素含有率をもつ膜であってもよい。
例えばコア層がシリコンで形成される場合、保護膜の材料としてはシリコン窒化膜やシリコン酸化膜、シリコン酸窒化膜であってもよい。窒素を含む膜は酸化を抑制する効果がある。また、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜は、シリコンよりも屈折率が十分に小さいためクラッド層の形成材料としても優れている。さらに、特にシリコン窒化膜やシリコン酸窒化膜は、赤外線の吸収も少ない。これにより、コア層の表面に保護膜を形成した場合に、被測定気体または被測定液体の検出感度の低下を抑えられる。
ここで、シリコン等の物質は、空気中に放置した場合、表面にシリコン酸化膜が自然形成されることがある。この自然酸化膜は、膜厚が1nm未満であり、窒素を含まないため、これらの点で本発明における保護膜とは区別される。
保護膜の形成方法としては、熱化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)法による堆積や酸化処理といった方法を用いることが可能である。保護膜は、シリコン窒化膜の場合は熱CVD法による堆積処理を用いて形成することができ、シリコン酸窒化膜の場合はNOやNOを含む雰囲気下での酸化処理によって形成することができる。
<光学式濃度測定装置>
本発明の各実施形態に係る光学式濃度測定装置は、本発明の各実施形態に係る光導波路と、コア層に光を入射可能な光源と、コア層を伝搬した光を受光可能な検出部と、を備える。
以下、光学式濃度測定装置を構成する各構成要件について、具体例を挙げて説明する。
<光源>
光源は、コア層に光を入射可能であれば特に制限されない。ガスの測定に赤外線を用いる場合には光源として、白熱電球やセラミックヒータ、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ヒータや赤外線LED(Light Emitting Diode)などを用いることができる。また、ガスの測定に紫外線を用いる場合には光源として、水銀ランプや紫外線LEDなどを用いることができる。また、ガスの測定にX線を用いる場合には光源として、電子ビームや電子レーザーなどを用いることができる。
光学式濃度測定装置に備えられる光導波路のコア層を伝搬する光は、アナログ信号としての赤外線であってもよい。ここで、アナログ信号としての赤外線とは、光のエネルギーの変化を0(低レベル)および1(高レベル)の2値で判定するのではなく、光のエネルギーの変化量を扱う信号であることを意味する。これにより、光学式濃度測定装置をセンサや分析装置に適用することができる。またこの場合、赤外線の波長は2μm以上10μm以下であってもよい。この波長帯は環境に代表的に浮遊するガス(CO、CO、NO、NO、SO、CH、HO等)が吸収する波長帯である。これにより本実施形態に係る光学式濃度測定装置をガスセンサとして利用することができる。
<検出部>
検出部は、光導波路のコア層を伝搬した光を受光可能であれば特に制限されない。ガスの測定に赤外線を用いる場合には検出部として、焦電センサ(Pyroelectric sensor)、サーモパイル(Thermopile)あるいはボロメータ(Bolometer)等の熱型赤外線センサや、ダイオードあるいはフォトトランジスタ等の量子型赤外線センサ等を用いることができる。また、ガスの測定に紫外線を用いる場合には検出部として、ダイオードやフォトトランジスタ等の量子型紫外線センサ等を用いることができる。また、ガスの測定にX線を用いる場合には検出部として、各種半導体センサを用いることができる。
〔第1実施形態および第2実施形態〕
本発明の第1実施形態および第2実施形態による光導波路および光学式濃度測定装置について図1から図6を用いて説明する。
図1および図2は、本実施形態による光学式濃度測定装置1の概略構成を示す図であるとともに、本実施形態による光導波路10を利用したATR法の概念図でもある。
図1に示すように、光学式濃度測定装置1は、濃度などを検出するガスが存在する外部空間2に設置されて使用される。光学式濃度測定装置1は、本実施形態による光導波路10と、光導波路10に備えられたコア層11に光(本実施形態では赤外線IR)を入射可能な光源20と、コア層11を伝搬した赤外線IRを受光可能な光検出器(検出部の一例)40とを備えている。
光導波路10は、基板15と、赤外線IR(光の一例)が伝搬可能なコア層11と、基板15の少なくとも一部とコア層11の少なくとも一部を接続し基板15に対してコア層11を支持する支持部17とを備えている。コア層11および基板15はシリコン(Si)で形成され、支持部17は二酸化ケイ素(SiO)で形成されている。
基板15は例えば板状を有し、コア層11は例えば直方体形状を有している。光導波路10は、コア層11の長手方向の一端部に形成されたグレーティングカプラ118と、コア層11の長手方向(図1における左右の方向)の他端部に形成されたグレーティングカプラ119とを有している。グレーティングカプラ118は、光源20の出射方向(本実施形態においては光導波路10の積層方向が鉛直方向に平行且つ基板15が鉛直下方側を向くように配置された状態における鉛直下方)に配置されている。グレーティングカプラ118は、光源20から入射する赤外線IRを、コア層11を伝搬する赤外線IRに結合するようになっている。グレーティングカプラ119は、光検出器40に対向する方向(本実施形態においては光導波路10の積層方向が鉛直方向に平行且つ基板15が鉛直下方側を向くように配置された状態における鉛直下方)に配置されている。グレーティングカプラ119は、コア層11を伝搬する赤外線IRを取り出して光検出器40に向けて出射するようになっている。
図2に示すように、光導波路10は、支持部17が設けられた領域を除いて、コア層11の下方にクラッド層などの所定の層を有さずに空間部13を有する構造をしている。コア層11と接続される支持部17の接続部分171は、コア層11の長手方向に垂直な断面における中心から外表面までの距離が最短である位置NP(本実施形態における当該断面の幅方向の中央位置)から外れている。つまり、支持部17の接続部分171は、コア層11の幅方向(図2における左右の方向)において中心から一方の端(図2における右側の端)の間に偏って位置している。
ここで、第1実施形態および第2実施形態による光導波路10の効果について図12に示す従来のペデスタル構造の光導波路80と比較しながら説明する。
ATR法を用いたセンサは、コア層内ではシングルモードで光を伝搬させることが多い。第1実施形態および第2実施形態による光学式濃度測定装置1でも、光導波路10に備えられたコア層11内ではシングルモードで光(赤外線)を伝搬させるようになっている。ただし、マルチモード伝搬させる場合でも、コア層11の中央を伝搬する光成分は存在するため、本発明の効果は得られる。図2に示すように、コア層11内をシングルモードで赤外線IRを伝搬させると、赤外線IRの光軸OAは、赤外線IRの伝搬方向である長手方向に直交する平面で切断した断面において、コア層11のほぼ中央に位置する。また、このとき、コア層11の周りにしみ出すエバネッセント波EWは、光軸OAに近いコア層11の表面付近で多くなり、光軸OAと重なるコア層11の中心からの距離が最短となる外表面付近で最も多くなる。なお、図12に示す、従来構造の光導波路80のコア層803を伝搬する赤外線IRのエバネッセント波EWの分布も、本実施形態の光導波路10と同様である。
ATR法を用いたセンサでは、コア層から染み出るエバネッセント波と被測定物質との干渉領域を多くさせ、かつ、被測定物質以外の材料への光の吸収(つまり支持部等による光の吸収)を少なくさせることで、センサとしての感度を上げられる。しかしながら、非特許文献1に記載の構造では、コア層を光の伝搬方向に対して直交する平面で切断した断面において、コア層とコア層を支えるための支持部との接続部分が、コア層の中心からの距離が最短となる外表面付近に位置している。このため、シングルモード伝搬する光の光軸からの距離が最短となる外表面付近と、支持部とが重なってしまう。コア層の周りにしみ出すエバネッセント波は、光軸に近い表面付近で最も多くなるため、当該外表面付近に支持部があると、多くのエバネッセント波は支持部を形成する材料に吸収される。このため、このような構造を有する光導波路を用いたセンサは、被測定物質の検出感度が悪くなるという問題がある。
ここで、従来の光導波路の上記問題について図12を用いて説明する。図12に示すように、従来のペデスタル構造の光導波路80では、支持部805は、光Lの伝搬方向である長手方向に対して直交する平面内(すなわち図12に示した断面)において、コア層803の中心と基板801との間に設けられている。このように、光Lの伝搬方向に直交する平面で切断した断面において、コア層803とコア層803を支えるための支持部805との接続部分が、コア層803の幅方向における中心に位置していると、支持部805の形成材料によるエバネッセント波EWの吸収が生じたり、支持部805の領域が妨げとなってエバネッセント波EWと被測定物質との干渉領域が減少したりする。その結果、光導波路80を用いたセンサの感度が低下してしまう。
これに対し、図2に示すように、第1実施形態および第2実施形態による光導波路10は、従来の光導波路80と同様に、コア層11および基板15の間に空間部13を形成しつつ、基板15に対してコア層11を支持部17で支持する構造を有している。コア層11は長手方向に垂直な断面における中心に関して対称構造を有している。コア層11を伝搬する赤外線IRがシングルモードの場合、コア層11を伝搬する赤外線IRの光軸OAはコア層11の中央になる。そこで、図2に示すように、支持部17は、コア層11の幅方向における中心からどちらかの端にずらされて(図2では右にずらされている)設けられている。これにより、エバネッセント波EWが最も集中する領域から支持部17を遠ざけることができる。すなわち、コア層11との支持部17の接続部分171は、長手方向に垂直な断面においてコア層11の中心から最短となる外表面付近に位置させない。このように、光導波路10は、一部が浮いているコア層11にアナログ信号を通す光導波路となる。したがって、光導波路10を備える光学式濃度測定装置1は、支持部17の存在による被測定物質の検出特性の低下を極力防ぐことができる。
次に、第1実施形態および第2実施形態による光導波路10の製造方法について図1および図2を参照しつつ図3から図6を用いて説明する。図3(a)は、光導波路10の製造工程平面図を示し、図3(b)は、図3(a)中に示すB−B線で切断した光導波路10の製造工程断面図を示している。図4(a)は、光導波路10の製造工程平面図を示し、図4(b)は、図4(a)中に示すB−B線で切断した光導波路10の製造工程断面図を示している。図5(a)は、光導波路10の製造工程平面図を示し、図5(b)は、図5(a)中に示すB−B線で切断した光導波路10の製造工程断面図を示している。図6(a)は、光導波路10の製造工程平面図を示し、図6(b)は、図6(a)中に示すB−B線で切断した光導波路10の製造工程断面図を示している。光導波路10は、1枚の支持基板15aに同時に複数の光導波路主要部を形成した後に個片化して製造される。図5から図6では、複数の光導波路主要部のうちの1つの光導波路主要部のみ図示されている。
まず、シリコンで形成され最終的に基板15となる支持基板15aと、シリコンで形成されコア層11が形成される活性基板11aのいずれか一方、または両方にSiO膜を形成し、このSiO膜を挟むようにして支持基板15aおよび活性基板11aを貼り合わせて熱処理して結合する。その後、活性基板11aを所定の厚さまで研削・研磨するなどして活性基板11aの膜厚を調整する。これにより、図3に示すように、支持基板15aと、支持基板15a上に形成されたBOX層17aと、BOX層17a上に形成された活性基板11aとを有し、「シリコン−絶縁層−シリコン」構造を有するSOI基板100が形成される。
次に、SOI基板100をリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて活性基板11aをエッチングし、直方体形状のコア層11を形成する。これにより、図4に示すように、板状の支持基板15aと、支持基板15a上に形成され板状のBOX層17aと、BOX層17a上の一部に形成され四角柱状のコア層11とを有する光導波路主要部10aを形成する。
次に、図5に示すように、コア層11およびBOX層17aの一部を覆うマスク層M1を形成する。マスク層M1はコア層11の幅方向の中心に対してどちらかの端側に偏って配置される。マスク層M1は、フォトレジストでもよいし、シリコン窒化膜等のハードマスクでもよい。
次に、マスク層M1をマスクとして光導波路主要部10aのBOX層17aの一部をウェットエッチングなどで除去する。これにより、図6に示すように、コア層11の幅方向における中心に対して片側(図6(b)において右側)に偏った位置(すなわちコア層11を伝搬する赤外線の光軸OAから幅方向においてずれた位置)に存在する支持部17が形成され、コア層11の一部が浮遊した構造となる。つまり、コア層11と接続される支持部17の接続部分171は、赤外線の伝搬方向である長手方向に対して直交する平面内において、コア層11の中心から最短の外表面の場所(図6に示すようにコア層11が幅方向に長い形状をしている場合には、当該外表面の幅方向における中心)に位置せずに、コア層11の幅方向における中心に対してどちらか端側に偏って位置して形成される。コア層11の中心と基板15の主面15sとの間には、空間部13が形成される。
その後、マスク層M1をエッチングする。マスク層M1のエッチングの後に、コア層11の表面に保護膜を形成してもよい。この保護膜は、窒素を含む膜であってよく、膜厚は1nm以上20nm未満であってよい。コア層11の表面に保護膜を有することで、光導波路10の被測定物質の測定感度を保ちながら、自然酸化などによるコア層11の表面の劣化を防止することができる。
さらにその後、コア層11の長手方向の一端部にスリット状のグレーティングカプラ118を形成し、コア層11の長手方向の他端部にスリット状のグレーティングカプラ119を形成する(図1参照)。なお、グレーティングカプラ118、グレーティングカプラ119の形成は、コア層11の形成と同時に形成してもよく、コア層11の形成よりも前に形成してもよい。
次に、支持基板15aを所定領域で切断して光導波路主要部10aを個片化する。これにより、支持部17がコア層11を伝搬する赤外線の光軸OAから偏った位置に存在する光導波路10(図2参照)が完成する。
さらに、図1に示すように、光導波路10のグレーティングカプラ118に赤外線IRを入射できるように光源20を設置し、光導波路10のグレーティングカプラ119から出射する赤外線IRを受光できるように光検出器40を配置することにより、光学式濃度測定装置1が完成する。
〔第3実施形態〕
次に本発明の第3実施形態による光導波路について図7を用いて説明する。第3実施形態による光導波路は、コア層が密集している領域で用いられる点に特徴を有している。図7は、本実施形態による光導波路を、光の伝搬方向である長手方向に直交する平面で切断した断面を示している。
図7に示すように、本実施形態による光導波路60は、基板15と、基板15上に形成されたコア層11と、基板15に対してコア層11を支持する複数(本実施形態では2つ)の支持部17x,17yとを備えている。本実施形態では、コア層11は、複数(本実施形態では3つ)の部分に分離された分離部111,112,113を有している。分離部111、分離部112および分離部113は、互いに密接して配置されている。分離部111,112,113は、コア層11の例えば分岐された部分である。
支持部17xは、空間的に分離された複数(本実施形態では2つ)の接続部分171,172を有している。接続部分171,172は、コア層11の光の伝搬方向である長手方向に延在する両端辺に設けられている。接続部分171は一方の端辺に設けられ、接続部分172は他方の端辺に設けられている。接続部分171には分離部111が接続され、接続部分172には分離部112が接続されている。支持部17xは、分離部111の少なくとも一部および分離部112の少なくとも一部と、基板15の少なくとも一部とを接続し基板15に対して分離部111,112を支持するようになっている。
接続部分171は、光の伝搬方向である長手方向に対して直交し且つコア層11の分離部111を含む平面内において、コア層11の分離部111の中心から最短の外表面の場所(図7に示すようにコア層11が幅方向に長い形状をしている場合には、当該外表面の幅方向における中心)に位置せずに、分離部111の幅方向における中心に対してどちらか端側に偏って位置して形成される。このため、光導波路60は、コア層11の分離部111下方にクラッド層などの所定の層を有さずに空間部13aを有する。
接続部分172は、光の伝搬方向である長手方向に対して直交し且つコア層11の分離部112を含む平面内において、コア層11の分離部112の中心から最短の外表面の場所(図7に示すようにコア層11が幅方向に長い形状をしている場合には、当該外表面の幅方向における中心)に位置せずに、分離部112の幅方向における中心に対してどちらか端側に偏って位置して形成される。このため、光導波路60は、コア層11の分離部112下方にクラッド層などの所定の層を有さずに空間部13bを有する。
接続部分172側の支持部17xの隣には、支持部17yが設けられている。支持部17yの接続部分173には、コア層11の分離部113が接続されている。支持部17yは、分離部113の少なくとも一部と基板15の少なくとも一部とを接続し基板15に対して分離部113を支持するようになっている。接続部分173は、光の伝搬方向である長手方向に対して直交し且つコア層11の分離部113を含む平面内において、コア層11の分離部113の中心から最短の外表面の場所(図7に示すようにコア層11が幅方向に長い形状をしている場合には、当該外表面の幅方向における中心)に位置せずに、分離部113の幅方向における中心に対してどちらか端側に偏って位置して形成される。このため、光導波路60は、コア層11の分離部113下方にクラッド層などの所定の層を有さずに空間部13cを有する。
空間部13a,13b,13cには、被測定物質の気体や液体が満たされる。これにより、光導波路60は、分離部111における被測定物質とエバネッセント波との干渉量、分離部112における被測定物質とエバネッセント波との干渉量および分離部113における被測定物質とエバネッセント波との干渉量を増やすことができる。さらに、光導波路60は、支持部17x,17yによる赤外線の吸収を減らすことができる。その結果、光導波路60を用いた光学式濃度測定装置の感度が向上する。さらに、コア層11の複数の分離部111,112,113のうちの分離部111,112と1つの支持部17xが接続されるように構成することにより、少ない面積で効率良く支持部17x,17yを形成することができる。
また、本実施形態による光導波路60は、3つの分離された分離部111,112,113を有するコア層11を備えているが、これに限られない。光導波路60は、複数(本実施形態では3つ)のコア層を備えていてもよい。この場合例えば、3つのコア層のうち、隣り合う2本のコア層が支持部17xの接続部分171,172に接続され、残りの1つのコア層が、支持部17yの接続部分173に接続される。これにより、光導波路60は、3つの分離された分離部111,112,113を有するコア層11を備えている場合と同様の効果が得られる。また別の例としては、光導波路60は一つの長い光導波路が折り返されてレイアウトされていてもよい。折り返されてレイアウトされたコア層が3つ並んだ領域のうち、隣り合う2本のコア層が支持部17xの接続部分171,172に接続され、残りの1つのコア層が、支持部17yの接続部分173に接続される。これにより、光導波路60は、3つの分離された分離部111,112,113を有するコア層11を備えている場合と同様の効果が得られる。
本実施形態による光導波路60の製造方法は、コア層11および支持部17x,17yを形成するためのマスク層の形状が異なる点を除いて、上記第1実施形態および第2実施形態による光導波路10と同様であるため、説明は省略する。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態による光導波路について図8から図10を用いて説明する。第4実施形態による光導波路は、光がコア層をマルチモード伝搬する点に特徴を有している。まず、本実施形態による光導波路70の概略構成について図8を用いて説明する。
図8に示すように、光導波路70は、基板15と、基板15上に設けられたコア層11と、基板15の少なくとも一部とコア層11の少なくとも一部とを接続し基板15に対してコア層11を支持する支持部17とを備えている。光導波路70は、コア層11の中を複数(本実施形態では3つ)の光軸OA1,OA2,OA3で光(本実施形態では赤外線)が伝搬するようになっている。
コア層11と接続される支持部17の接続部分171は、幅方向において、マルチモード伝搬する光(本実施形態では赤外線)の3つの光軸OA1,OA2,OA3の間に設けられる。本実施形態では、支持部17の接続部分171は、光軸OA2と光軸OA3との間に設けられている。このように、コア層11と接続される支持部17の接続部分171は、光の光軸OA1,OA2,OA3と基板15の主面15sとの間に設けられていない。光軸OA2はコア層11の中心とほぼ一致している。このため、コア層11と接続される支持部17の接続部分171は、光の伝搬方向である長手方向に対して直交する平面内において、コア層11の中心から最短の外表面が位置する、幅方向の中心に位置せずに、コア層11の幅方向における中心に対してどちらか端側に偏って位置して形成される
このように、光導波路70は、コア層11を伝搬する赤外線の光軸OA1,OA2と基板15の主面15sとの間に設けられ被測定物質MOで満たされる空間部13aと、当該光の光軸OA3と基板15の主面15sとの間に設けられ被測定物質MOで満たされる空間部13bとを備えている。これにより、光導波路70は、エバネッセント波EWが最も集中する領域から支持部17を遠ざけることができる。したがって、光導波路70は、支持部17による被測定物質MOの検出特性の低下を防ぐことができる。
次に、本実施形態による光導波路70の製造方法について図3および図8を参照しつつ図9および図10を用いて説明する。図9(a)は、光導波路70の製造工程平面図を示し、図9(b)は、図9(a)中に示すC−C線で切断した光導波路70の製造工程断面図を示している。図10(a)は、光導波路70の製造工程平面図を示し、図10(b)は、図10(a)中に示すC−C線で切断した光導波路70の製造工程断面図を示している。光導波路70は、1枚の支持基板15aに同時に複数の光導波路主要部を形成した後に個片化して製造される。図9および図10では、複数の光導波路主要部のうちの1つの光導波路主要部のみ図示されている。
まず、上記第1実施形態と同様に、シリコンで形成され最終的に基板15となる支持基板15aと、シリコンで形成されコア層11が形成される活性基板11aのいずれか一方、または両方にSiO膜を形成し、このSiO膜を挟むようにして支持基板15aおよび活性基板11aを貼り合わせて熱処理して結合する。その後、活性基板11aを所定の厚さまで研削・研磨するなどして活性基板11aの膜厚を調整する。これにより、図3に示すように、支持基板15aと、支持基板15a上に形成されたBOX層17aと、BOX層17a上に形成された活性基板11aとを有し、「シリコン−絶縁層−シリコン」構造を有するSOI基板100が形成される。
次に、上記第1実施形態と同様にSOI基板100をリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて活性基板11aをエッチングし、直方体形状のコア層11を形成する。これにより、図9に示すように、板状の支持基板15aと、支持基板15a上に形成され板状のBOX層17aと、BOX層17a上の一部に形成され四角柱状のコア層11とを有する光導波路主要部70aが形成される。
次に、図9に示すように、将来的に光軸OA1,OA2,OA3が形成される軸a1,a2,a3の間に中心線Cmが配置されるマスク層M2を形成する。マスク層M2は、フォトレジストでもよいし、シリコン窒化膜等のハードマスクでもよい。
次に、マスク層M2をマスクとして光導波路主要部70aのBOX層17aの一部をウェットエッチングなどで除去する。これにより、図10に示すように、幅方向において、マスク層M2の中心線Cm上に相当し将来的に光軸OA2,OA3が形成される軸a2,a3の間に支持部17が形成され、コア層11の一部が浮遊した構造となる。つまり、コア層11と接続される支持部17の接続部分171は、光(本実施形態では赤外線)の伝搬方向である長手方向に対して直交する平面内において、コア層11の中心から最短の外表面が位置する、幅方向の中心に位置せずに、コア層11の幅方向における中心に対してどちらか端側に偏って位置して形成される。すなわち、コア層11と接続される支持部17の接続部分171は、支持部17に接続される基板15の主面15sと光の光軸OA2,OA3に相当する軸a2,a3との間に設けられない。コア層11を伝搬し将来的にマルチモードの光の光軸OA1,OA2となる軸a1,a2と基板15の主面15sとの間には空間部13aが形成され、当該光の光軸OA3となる軸a3と基板15の主面15sとの間には空間部13bが形成される。
その後、マスク層M2をエッチングする。上記第1実施形態と同様に、マスク層M2のエッチングの後に、コア層11の表面に保護膜を形成してもよい。この保護膜は、窒素を含む膜であってよく、膜厚は1nm以上20nm未満であってよい。コア層11の表面に保護膜を有することで、光導波路70の被測定物質の測定感度を保ちながら、自然酸化などによるコア層11の表面の劣化を防止することができる。
さらにその後、コア層11の長手方向の一端部に、図1に示すグレーティングカプラ118と同様のスリット状の入力側グレーティングカプラを形成し、コア層11の長手方向の他端部に、図1に示すグレーティングカプラ119と同様のスリット状の出力側グレーティングカプラを形成する。なお、グレーティングカプラ118、グレーティングカプラ119の形成は、コア層11の形成と同時に形成してもよく、コア層11の形成よりも前に形成してもよい。
次に、支持基板15aを所定領域で切断して光導波路主要部70aを個片化する。これにより、幅方向において、支持部17の接続部分171がコア層11を伝搬する光の光軸OA2および光軸OA3の間の位置に存在する光導波路70(図8参照)が完成する。
さらに、図示は省略するが、光導波路70の入力側グレーティングカプラに赤外線を入射できるように光源20を設置し、光導波路70の出力側グレーティングカプラから出射する赤外線を受光できるように光検出器40を配置することにより、光学式濃度測定装置が完成する。
このように、光導波路70は、コア層11を支える支持部17の接続部分171が、幅方向において、コア層11を伝搬する光の光軸OA1,OA2,OA3からずれた構造を有することで、支持部17による被測定物質MOの検出特性の低下を防止できる。
以上説明したように、第1実施形態から第4実施形態によれば、センサの感度を低下させることなく、コア層を支えるための支持部を持った光導波路および光学式濃度測定装置を提供することができる。
また、第1実施形態から第4実施形態による光導波路は、コア層を伝搬する光のエバネッセント波と被測定物質との干渉量を増加させ、支持部による当該エバネッセント波の吸収量を減少させることができる。これにより、第1実施形態から第4実施形態による光導波路は、種々の仕様態様において高感度に安定して被測定物質を検出することができる。
1 光学式濃度測定装置
2 外部空間
10,60,70,80 光導波路
10a,70a 光導波路主要部
11,803 コア層
11a 活性基板
13,13a,13b,13c 空間部
15,801 基板
15a 支持基板
15s 主面
17,17x,17y,805 支持部
17a BOX層
40 光検出器
51 構造体
53 物質
100 SOI基板
111,112,113 分離部
118,119 グレーティングカプラ
171,172,173 接続部分
OA,OA1,OA2,OA3 光軸
EW エバネッセント波
IR 赤外線
MO 被測定物質
NP 中心から外表面までの距離が最短である位置

Claims (10)

  1. 被測定気体または被測定液体の濃度を測定する光学式濃度測定装置に用いる光導波路であって、
    基板と、
    長手方向に沿って延伸し、光が伝搬可能なコア層と、
    前記コア層よりも屈折率の小さい材料で形成され、前記基板の少なくとも一部と前記コア層の少なくとも一部とを接続し、前記基板に対して前記コア層を支持する支持部と、
    を備え、
    前記コア層と接続される前記支持部の接続部分は、前記コア層の前記長手方向に垂直な断面における中心から外表面までの距離が最短である位置から外れている光導波路。
  2. 前記コア層の少なくとも一部は、前記被測定気体または前記被測定液体と接触可能に設けられている
    請求項1に記載の光導波路。
  3. 基板と、
    長手方向に沿って延伸し、光が伝搬可能なコア層と、
    前記コア層よりも屈折率の小さい材料で形成され、前記基板の少なくとも一部と前記コア層の少なくとも一部とを接続し、前記基板に対して前記コア層を支持する支持部と、
    を備え、
    前記コア層の少なくとも一部は、気体または液体と接触可能に設けられており、
    前記コア層と接続される前記支持部の接続部分は、前記コア層の前記長手方向に垂直な断面における中心から外表面までの距離が最短である位置から外れている光導波路。
  4. 前記支持部は、空間的に分離された複数の前記接続部分を有する
    請求項1から3までのいずれか一項に記載の光導波路。
  5. 前記コア層の少なくとも一部は、前記支持部に接合されておらず浮遊している
    請求項1から4までのいずれか一項に記載の光導波路。
  6. 前記コア層は、該コア層の表面の少なくとも一部に形成されて膜厚が1nm以上20nm未満である保護膜を有する
    請求項1から5までのいずれか一項に記載の光導波路。
  7. 前記保護膜はシリコン窒化膜またはシリコン酸窒化膜である
    請求項6に記載の光導波路。
  8. 前記コア層を伝搬する光はアナログ信号としての赤外線である
    請求項1から7までのいずれか一項に記載の光導波路。
  9. 請求項1から8までのいずれか一項に記載の光導波路と、
    前記コア層に光を入射可能な光源と、
    前記コア層を伝搬した光を受光可能な検出部と、
    を備える光学式濃度測定装置。
  10. 前記光源は波長が2μm以上10μm未満の赤外線を前記コア層に入射する
    請求項9に記載の光学式濃度測定装置。
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