[go: up one dir, main page]

JP2018153556A - カテーテル - Google Patents

カテーテル Download PDF

Info

Publication number
JP2018153556A
JP2018153556A JP2017054617A JP2017054617A JP2018153556A JP 2018153556 A JP2018153556 A JP 2018153556A JP 2017054617 A JP2017054617 A JP 2017054617A JP 2017054617 A JP2017054617 A JP 2017054617A JP 2018153556 A JP2018153556 A JP 2018153556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
tubular body
lumen
distal end
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017054617A
Other languages
English (en)
Inventor
乾一 張本
Kenichi Harimoto
乾一 張本
博一 坂口
Hirokazu Sakaguchi
博一 坂口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2017054617A priority Critical patent/JP2018153556A/ja
Publication of JP2018153556A publication Critical patent/JP2018153556A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

【課題】移植後の細胞の維持管理を可能とし、生着率を向上させることができるカテーテルを提供する。【解決手段】カテーテル1は、生体の内部に挿入される挿入部10を備えている。挿入部10は、軸方向に延設する第1の管11及び第2の管12により形成され、先端が閉じられた管状体15と、先端が管状体15の先端から外部に突出するように管状体15に挿通され、且つ該先端が開放された第3の管13とを有する。管状体15の外壁15aは半透膜によって形成されている。第1の管11と第2の管12とは、管状体15内部の先端側で連通している。【選択図】図1

Description

本発明は、カテーテルに関し、特に細胞移植用のカテーテルに関する。
周産期に母体の出血により胎盤剥離が生じた場合、胎児に供給される酸素が不足し、胎児脳内の血流低下を誘引し、胎児は仮死状態となって出生される。このとき、脳内では炎症反応により脳組織の損傷が進行し、蘇生後も継続してしまう。その結果、新生児は低酸素性虚血性脳症(HIE)となり、障害が発症する。HIEの治療には現在脳低温療法が実施されており、これは胎児を低体温に維持することで炎症を抑制し、脳組織損傷の進行を遅延する効果がある。しかし、既に進行してしまった損傷に対しては効果がなく、障害を発症した新生児には効果がない。
損傷組織を修復し、障害を回復させる治療法として、近年幹細胞を使った方法が注目されている。幹細胞を投与(すなわち、移植)する方法としては、静脈経由で注入する方法(非特許文献1)が検討されている。しかしながら、静脈経由では目的組織以外で細胞が捕捉されたり、血管壁を越えて脳組織内へ細胞が侵入することが困難であったりするために到達率が低いという問題があった。そこで、注射器で幹細胞を直接脳に投与する方法が検討されている(非特許文献2)。
Journal of Cerebral Blood Flow & Metabolism (2008) 28, 1804-1810 Brain, Behavior, and Immunity 25 (2011) 1342-1348
非特許文献2に記載の方法においては、静脈経由で注入する方法と比較して幹細胞の到達率は格段に高くなるが、注射器を対象部位に穿刺し幹細胞を移植した後、すぐに抜去するのみであった。しかし、一般的に細胞生存に必要な酸素や栄養を供給するための血管新生までは時間差があるため、移植後数日の間に細胞の生着率が極端に低下してしまい、依然として十分な効果が得られるものではない。
本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、移植後の細胞の維持管理を可能とし、生着率を向上させることができるカテーテルを提供することを目的とする。
本発明に係るカテーテルは、軸方向に延設する第1ルーメン及び第2ルーメンを有し、該第1ルーメンと第2ルーメンとが内部の先端近傍で連通するとともに、先端が外部に対して閉じられた管状体と、軸方向に延設し、先端が外部に開放された第3ルーメンと、を備え、前記管状体の外壁の少なくとも一部が半透膜によって形成されていることを特徴としている。
本発明に係るカテーテルによれば、第1ルーメンと第2ルーメンとを経由して生体内部への酸素や栄養等の供給、及び細胞から放出される産生物等の回収を行いつつ、第3ルーメンを経由して生体の内部に細胞を移植することができる。加えて細胞移植後、血管新生までの間に該カテーテルを生体内部に留置した状態で、第1ルーメン及び第2ルーメンを介し酸素や栄養等を供給し続けながら、回収した細胞からの産生物の濃度等を測定しモニタリングすることにより、移植後の細胞の維持管理を実現することができる。その結果、移植細胞の生着率を向上させることができる。
本発明に係るカテーテルにおいて、前記管状体の先端は、半透膜によって閉じられていることが好ましい。このようにすれば、管状体の外壁に加えて更にその先端の半透膜を介して生体内部への酸素や栄養等の供給、及び細胞からの産生物等の回収も行うことができるので、酸素や栄養等の供給及び細胞からの産生物等の回収を効率良く実施することが可能になる。
また、本発明に係るカテーテルにおいて、前記管状体は、前記第1ルーメンを構成する第1の管と、該第1の管に内挿され、前記第2ルーメンを構成する第2の管からなり、前記第3ルーメンを構成する第3の管が、前記第2の管に挿通され、前記第2の管は、その先端が閉じられ、該第2の管の管壁に設けられた側孔を介して前記第1の管と連通し、前記第1の管の管壁は前記管状体の外壁、前記第1の管の先端は前記管状体の先端をそれぞれ構成することが好ましい。このようにすれば、移植後の細胞の維持管理を実現し、生着率を向上させる効果を得られるとともに、カテーテルのバリエーションを増やすことができる。
また、本発明に係るカテーテルにおいて、前記管状体は、前記第1ルーメンを構成する第1の管と、該第1の管に内挿され、前記第2ルーメンを構成する第2の管からなり、前記第3ルーメンを構成する第3の管が、前記第1の管に挿通され、前記第2の管の先端が前記第1の管に開放されていることで前記第1の管と連通し、前記第1の管の管壁は前記管状体の外壁、前記第1の管の先端は前記管状体の先端をそれぞれ構成することが好ましい。このようにすれば、移植後の細胞の維持管理を実現し、生着率を向上させる効果を得られるとともに、カテーテルのバリエーションを増やすことができる。
また、本発明に係るカテーテルにおいて、前記管状体は、軸方向に延設された仕切壁によって前記第1ルーメンを構成する第1の管と前記第2ルーメンを構成する第2の管とに分けられ、前記第3ルーメンを構成する第3の管が、前記管状体と同軸上に配置され、前記第1の管及び前記第2の管の先端は、前記管状体の先端を構成し、前記仕切壁は、前記管状体内部の先端側で前記第1の管と前記第2の管とが連通するように、前記管状体の先端よりも基端側寄りの位置まで延設されていることが好ましい。このようにすれば、移植後の細胞の維持管理を実現し、生着率を向上させる効果を得られるとともに、カテーテルのバリエーションを増やすことができる。
更に、本発明に係るカテーテルにおいて、前記第3の管は、前記管状体よりも硬い材料によって形成されていることが好ましい。このようにすれば、カテーテルを生体の内部に挿入する際の操作性を高めることができる。
また、本発明は、下記の側面を含む。
(1)軸方向に延設する第1ルーメン及び第2ルーメンを有し、該第1ルーメンと第2ルーメンとが内部の先端近傍で連通するとともに、先端が外部に対して閉じられた管状体と、軸方向に延設し、先端が外部に開放された第3ルーメンと、を備え、前記管状体の外壁の少なくとも一部が半透膜によって形成されていることを特徴とするカテーテルの先端部を生体組織内に刺入する刺入ステップと、
前記第3ルーメン経由で生体組織の内部に細胞を移植する移植ステップと、
前記カテーテルの先端部を生体組織の内部に留置したままの状態で、前記第1ルーメン及び前記第2ルーメンの一方を経由して生体組織に供給物を含む潅流液を送液し、前記半透膜を介して前記供給物と前記細胞から放出された産生物とを交換した後に、前記第1ルーメン及び前記第2ルーメンの他方を経由して産生物を含む潅流液を回収する潅流ステップと、
を有する細胞治療方法。
(2)前記潅流ステップにおいて、回収した潅流液中に含まれる生体由来物質のモニタリングを行う、(1)に記載の細胞治療方法。
(3)前記生体由来物質がグルコース、乳酸、ピルビン酸、グルタミン酸、グリセロール、TNF-α,IL-1,IL-6,INFγ,IL-12,IL-18,COX-1などの炎症性サイトカイン、酸素、二酸化炭素、アンモニア、一酸化窒素、核酸である、(2)に記載の細胞治療方法。
(4)前記供給物がグルコース、必須アミノ酸、非必須アミノ酸、酸素、一酸化窒素、NGF,BDNF,VEGF,bFGF,HGF,IGFなどの成長因子、IL-2,IL-4,IL-10,IL-11,IL-13,TGF-βなどの炎症抑制性サイトカインである(1)〜(3)のいずれかに記載の細胞治療方法。
(5)前記細胞が幹細胞を含む、(1)〜(4)のいずれかに記載の細胞治療方法。
(6)治療対象の生体組織が脳、肝臓、膵臓、腎臓、肺、骨髄、筋肉からなる群より選択される、(1)〜(5)のいずれかに記載の細胞治療方法。
(7)治療対象の生体組織が新生児の脳であり、前記細胞として臍帯血由来の細胞を用い、前記潅流液に前記供給物として少なくとも酸素を含有させる、低酸素性虚血性脳症の治療のための(1)に記載の細胞治療方法。
本発明によれば、移植後の細胞の維持管理を可能とし、生着率を向上させることができる。
第1実施形態に係るカテーテルを示す概略図である。 カテーテルの挿入部を示す部分断面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 カテーテルの挿入部の変形例を示す部分断面図である。 カテーテルの挿入部の変形例を示す部分断面図である。 第2実施形態に係るカテーテルの挿入部を示す部分断面図である。 図6のB−B線に沿う断面図である。 第3実施形態に係るカテーテルの挿入部を示す部分断面図である。 図8のC−C線に沿う断面図である。
以下、図面を参照して本発明に係るカテーテルの実施形態について説明する。以下の説明において、特に言及しない限り、「軸方向」はカテーテルの軸方向、「先端側」は生体側、「基端側」は生体側とは反対側をそれぞれ示す。また、図面の説明において同一の要素には同一符号を付し、その重複説明を省略する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態に係るカテーテルを示す概略図である。本実施形態のカテーテル1は、生体の内部(例えば、脳)に挿入した状態で生体組織に酸素や栄養等の供給及び細胞から放出される産生物等の回収を行いつつ、幹細胞等の細胞を移植することに用いられるものである。このカテーテル1は、直径が比較的小さく形成されて生体の内部に挿入可能な挿入部10と、挿入部10の基端側に連結されるとともに直径が比較的大きく形成された大径部20と、分岐部30を介して大径部20と連結される3本の枝管40と、3本の枝管40を束ねる結束部50と、該3本の枝管40の基端側にそれぞれ取り付けられたコネクタ60とを備えている。
図2はカテーテルの挿入部を示す部分断面図であり、図3は図2のA−A線に沿う断面図である。挿入部10は、可撓性を有しており、第1ルーメンL1を構成する第1の管11と第2ルーメンL2を構成する第2の管12とにより形成されるとともに、先端が外部に対して閉じられた管状体15と、先端13bが管状体15の先端から外部に突出するように該管状体15に挿通され、第3ルーメンL3を構成する第3の管13とを備えている。なお、本実施形態及び以下の実施形態において、第3の管13の先端13bが管状体15の先端から外部に突出する例を挙げて説明するが、本発明は、第3の管13の先端13bが管状体15の先端から外部に突出しない場合にも適用される。
第1の管11、第2の管12及び第3の管13は、それぞれ軸方向に延設されている。図3に示すように、第1の管11、第2の管12及び第3の管13は、それぞれ断面円形状を呈しており、外側から第1の管11、第2の管12及び第3の管13の順に配置されることで三重管の構造をなしている。上述の管状体15は、最も外側に配置された第1の管11と該第1の管11に内挿される第2の管12からなる。
第1の管11は、管状体15の最も外側に配置されるため、その管壁11aが管状体15の外壁15a、その先端が管状体15の先端をそれぞれ構成することになる。この第1の管11は、例えばシート状の半透膜を円筒状に成形したものからなり、その先端部がドーム状に形成されている。そして、第1の管11の先端は、挿通された第3の管13の管壁13aに接着等で接合されている。これによって、第1の管11の先端は、半透膜によって閉じられている。なお、第1の管11と第2の管12で囲まれた内部空間は、第1ルーメンL1になる。
第1の管11に用いる半透膜の材料としては、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、アセチルセルロース系樹脂、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、テフロン(登録商標)等が挙げられる。そして、酸素、栄養分、細胞外液中の物質等の透過を許可しつつ赤血球、白血球、タンパク質等の透過を制限するように、半透膜の膜厚は挿入時の摩擦による裂傷に耐えられるよう100nm以上が好ましく、カテーテルの外径の過剰な肥大を抑制するよう100μm以下であることが好ましい。
第1の管11に内挿された第2の管12は、金属材料又は樹脂材料を円筒状にしたものからなり、その先端部がドーム状に形成されている。第2の管12の先端は、該第2の管12に挿通された第3の管13の管壁13aに接着等で接合されることで、閉じられている。そして、第2の管12の内部空間は、第2ルーメンL2になる。また、図2に示すように、第2の管12の管壁12aの先端側(すなわち、管状体15内部の先端近傍)には、周方向に沿って複数の側孔14が所定の間隔で設けられている。第1の管11と第2の管12とは、これらの側孔14を介して互いに連通している。側孔14の形状は特に限定されないが、好ましくは円形、楕円形である。
第2の管12に用いる金属材料としては、チタン、ステンレス、ニッケル-チタン合金等が挙げられており、樹脂材料としては、セルロース、セルロースアセテート、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリメタクリル酸メチル等のポリメタクリレート、ポリアクリレート、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン又はポリイミド、シリコーン等が挙げられる。
一方、第3の管13は、第2の管12の内部を挿通し、その先端13bが第1の管11の先端から外部に突出して開放されている。そして、第3の管13の内部空間は、第3ルーメンL3になる。この第3の管13は、第2の管12と同様に金属材料又は樹脂材料により形成されても良いが、挿入部10を生体内部に挿入する際の操作性を確保するために、管状体15(すなわち、第1の管11及び第2の管12)よりも硬い材料によって形成されることが好ましい。
枝管40は、第1の管11、第2の管12及び第3の管13に対して1対1で設けられ、大径部20及び分岐部30を介してこれらの管と接続されている。枝管40は、例えばポリウレタン、ポリ塩化ビニル、シリコーン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の樹脂材料によって形成されている。
コネクタ60は、枝管40に対して1対1で配置され、各枝管40と図示しないバッファー容器、検体回収容器、移植細胞容器との接続に用いられる。コネクタ60は、例えばポリカーボネート、硬質のポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテルイミド等の樹脂材料により形成されている。
このように構成されたカテーテル1を用いた細胞治療方法は、後に詳細説明するが、ここではHIEの治療に用いられる例を挙げて簡単に説明する。まず、小児頭蓋骨の大泉門を経由しカテーテル1の挿入部10を脳の内部に挿入する。挿入部10を脳内部に留置した状態で、潅流液で幹細胞が生存するための酸素や栄養等を含む供給物を供給し、細胞から放出される産生物を回収しながら、幹細胞を脳に直接投与する。このとき、第1ルーメンL1及び第2ルーメンL2の一方を経由して潅流液を供給し、他方を経由して潅流液を回収する。すなわち、第1の管11及び第2の管12の一方を潅流液の供給管、他方を潅流液の回収管とする。そして、第3の管13を幹細胞投与用管とする。
例えばシリンジポンプ等の微量注入ポンプ(図示せず)を用いて上述の供給物を含む潅流液(例えば、生理食塩水、人工脳脊髄液、リンゲル液)を第1ルーメンL1経由でゆっくり送り込む。そして、潅流液中の酸素や栄養等は、拡散で半透膜を透過して脳内部に入る。一方、脳内部の細胞から放出される産生物は、半透膜を透過して第1ルーメンL1に入り、潅流液とともに側孔14及び第2ルーメンL2を経由して回収される。なお、幹細胞は第3ルーメンL3経由で脳の内部に直接移植される。
本実施形態のカテーテル1は、幹細胞を脳の内部に移植した後に、挿入部10をすぐに抜去せずに、脳の血管新生までに脳の内部に留置した状態で、第1ルーメンL1経由で脳に酸素や栄養等の供給物を供給するとともに、第2ルーメンL2経由で細胞からの産生物を回収し続ける。すなわち、本実施形態のカテーテル1は血管新生までの間に血管代わりに脳内部への酸素や栄養等の供給手段として用いられる。
また、回収した潅流液中に含まれる生体由来物質の濃度等を測定しモニタリングすることにより、生体由来物質の状況を常に把握でき、更にそれに基づいて移植した幹細胞の維持管理に必要な情報を分析することができる。このようにすることで、移植後の細胞の維持管理を可能とし、生着率を向上させることができる。更に、測定結果及び分析結果を基に幹細胞の生着に必要な酸素や栄養、又は治療に必要な薬剤等を第1ルーメンL1経由で投与することで、幹細胞の生着率を確実に高めることができる。
また、第1の管11の先端は半透膜によって閉じられるので、第1の管11の管壁11aに加えて更にその先端の半透膜を介して生体内部への酸素や栄養等の供給、及び細胞からの産生物等の回収も行うことができるので、酸素や栄養等の供給及び細胞からの産生物等の回収を効率よく実施することが可能になる。
本実施形態において、脳に幹細胞を移植することを例として説明したが、本発明は、脳以外の臓器に幹細胞や幹細胞以外の細胞の移植にも適用される。
また、本実施形態では、第1の管11の先端(すなわち、管状体15の先端)が半透膜によって閉じられることを説明したが、第1の管11の先端は半透膜と異なる樹脂部材によって閉じられても良い。例えば図4に示すように、第1の管11の先端には、中央に第3の管13を挿通可能な貫通孔16aを設けたドーム状の蓋部材16が配置されており、第1の管11の先端は該蓋部材16によって閉じられている。
あるいは、収縮性を有するチューブ等の締め付け部材を用いて、周囲から第1の管11の先端部を第3の管13の管壁13aに締め付けることで、第1の管11の先端が半透膜によって閉じられるように構成してもよい。例えば図5に示すように、第3の管13の先端部には、収縮性を有する円筒状のチューブ18が装着されており、第1の管11の管壁11aを構成する半透膜の先端部は、チューブ18に被覆されるとともに、該チューブ18の収縮力により第3の管13の管壁13aと密着するように締め付けられている。これによって、第1の管11の先端が半透膜によって閉じられた状態となる。このようなチューブ18としては、カテーテルの製造上の観点から、熱収縮性の材料で形成されることが好ましい。そして、熱収縮性の材料としては、例えば、ポリオレフィン、フッ素系ポリマー、熱可塑性エラストマーなどを用いることができる。
以下、本実施形態のカテーテル1を用いた細胞治療方法を説明する。この細胞治療方法は、上述のカテーテルの先端部を生体組織の内部に刺入する刺入ステップと、第3ルーメン経由で生体組織の内部に細胞を移植する移植ステップと、カテーテルの先端部を生体組織の内部に留置したままの状態で、第1ルーメン及び第2ルーメンの一方を経由して供給物を含む潅流液を送液し、半透膜を介して供給物と細胞から放出された産生物とを交換した後に、第1ルーメン及び第2ルーメンの他方を経由して産生物を含む潅流液を回収する潅流ステップとを有する。このようにすることで、生体組織の内部に移植した細胞の周囲に血管が新生するまでの間に細胞に栄養や酸素等の供給物を供給することが可能となり、細胞の生着率を高めることができる。
刺入ステップでは、カテーテル1の挿入部10を生体組織の内部に刺入する(すなわち、挿入する)。ここで、挿入部10は上述したカテーテルの先端部になる。また、治療対象の生体組織は、特に限定されないが、脳、肝臓、膵臓、腎臓、骨髄、肺、筋肉などが好ましい。なお、HIEの治療に適用する場合、治療対象の生体組織は脳である。このとき、カテーテルの脳への刺入は小児頭蓋骨の大泉門から行うことが好ましい。
移植ステップにおいて、移植する細胞は、幹細胞を含むことが好ましい。幹細胞を移植することで、損傷した組織の再生を促進することができる。幹細胞としては、例えば、胚性幹細胞、人工多能性幹細胞(iPS細胞)、および組織幹細胞が挙げられる。
また、移植する細胞としては患者本人の臍帯血由来の細胞を用いることが好ましい。臍帯血由来の細胞には多くの幹細胞が含まれているため、脳組織の再生が促進される。臍帯血由来の細胞を用いる場合、HIEの治療においては、出生時の臍帯血を採取し、幹細胞を分離して幹細胞溶液としたものを移植することが好ましい。幹細胞の分離は、例えば密度勾配の遠心分離により造血幹細胞が豊富に含まれるCD34陽性細胞群を分離することにより行うことができる。
一方、潅流ステップにおいて、回収した潅流液中に含まれる生体由来物質のモニタリングを行うことが好ましい。このようにすることで、移植後の細胞の維持管理する治療法を実施することができる。モニタリング項目としては、グルコース濃度、乳酸濃度、ピルビン酸濃度、グルタミン酸濃度、グリセロール濃度、炎症性サイトカイン濃度、酸素濃度、二酸化炭素濃度、アンモニア濃度、一酸化窒素濃度、核酸濃度が挙げられる。
そして、細胞の活性度合いを判断するために、モニタリング項目としては、代謝物である、グルコース濃度、乳酸濃度、ピルビン酸濃度、グルタミン酸濃度が好ましい。細胞死や組織傷害の程度を判断するために、モニタリング項目としては、グリセロール濃度、TNF-α,IL-1,IL-6,INFγ,IL-12,IL-18,COX-1などの炎症性サイトカイン濃度、アンモニア濃度、核酸濃度が好ましい。血管新生や血流回復を判断するために、モニタリング項目としては、酸素濃度、二酸化炭素濃度、一酸化窒素濃度が好ましい。
潅流液には、浸透圧の影響を軽減するためにも人工脳脊髄液、生理食塩水、リンゲル液、リン酸系緩衝液、炭酸系緩衝液などの等張液を用いることが好ましい。その他添加する溶質としては、細胞のエネルギー産生に必要な物質として少なくとも酸素およびグルコースを含ませることが好ましく、細胞の代謝を促進するためにピルビン酸やグルタミン酸を添加しても良い。また、細胞の増殖を活性化させる成長因子、例えばNGF、BDNF、VEGF、bFGF、HGF、IGFなどを添加しても良い。また、炎症抑制のためにIL-2,IL-4,IL-10,IL-11,IL-13,TGF-βなどの炎症抑制性サイトカインなどを添加しても良い。
<第2実施形態>
以下、図6及び図7を参照して本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態に係るカテーテル1Aと第1実施形態との相違点は、挿入部10Aの構造にある。その他の構造等は第1実施形態と同様のため、同様な構成については重複説明を省略する。
具体的には、挿入部10Aは、軸方向に延設する第1の管11A及び第2の管12Aからなって、先端が閉じられた管状体15Aと、先端13bが管状体15Aの先端から外部に突出するように該管状体15Aに挿通された第3の管13Aとを備えている。
第1の管11Aは、管状体15Aの最も外側に配置されており、その管壁11aが管状体15Aの外壁15a、その先端が管状体15Aの先端をそれぞれ構成する。第1の管11Aの先端は、内部に挿通された第3の管13Aの管壁13aに接合されることにより閉じられている。そして、第1の管11Aの内部空間は、第1ルーメンL1になる。
第2の管12Aは、第1の管11Aに内挿されている。その先端は、第1の管11Aの先端に当接しておらず、第1の管11Aの先端よりも基端側寄りの位置に配置されるとともに第1の管11Aに開放され、開放端となっている。これによって、第1の管11A及び第2の管12Aはこの開放端を介して互いに連通している。そして、第2の管12Aの内部空間は、第2ルーメンL2になる。一方、第3の管13Aは、第1の管11Aに挿通され、その先端13bが第1の管11Aの先端から外部に突出して開放されている。第3の管13Aの内部空間は、第3ルーメンL3になる。
なお、第1の管11A、第2の管12A、第3の管13Aは、それぞれ第1実施形態の第1の管11、第2の管12、第3の管13と同じ材料によって形成されている。このように構成されたカテーテル1Aは、第1実施形態と同様な作用効果を得られる。また、カテーテル1Aを用いた細胞治療方法は、第1実施形態の細胞治療方法と同様であるので、詳細説明を省略する。
<第3実施形態>
以下、図8及び図9を参照して本発明の第3実施形態を説明する。本実施形態に係るカテーテル1Bと第1実施形態との相違点は、挿入部10Bの構造にある。その他の構造等は第1実施形態と同様のため、同様な構成については重複説明を省略する。
具体的には、管状体15Bは、軸方向に延設された仕切壁17によって第1の管11Bと第2の管12Bとに分けられている。管状体15Bの中央には、第3の管13Bが該管状体15Bと同軸上に配置されている。図9に示すように、仕切壁17は、管状体15Bの外壁15aと第3の管13Bの管壁13aとを連結するように、管状体15の径方向に配置されている。そして、第1の管11Bと第2の管12Bとは、管状体15Bの外壁15aの半分、第3の管13Bの管壁13aの半分及び仕切壁17によってそれぞれ形成されており、それぞれ断面略半円形状になっている。このため、本実施形態では、第1の管11Bの管壁11aは、第2の管12Bの管壁12aとともに管状体15Bの外壁15aを構成し、それぞれ半透膜によって形成されている。なお、第1の管11Bの内部空間は第1ルーメンL1、第2の管12Bの内部空間は第2ルーメンL2、第3の管13Bの内部空間は第3ルーメンL3になる。
また、図8に示すように、第1の管11Bの先端及び第2の管12Bの先端は、前記管状体の先端を構成し、それぞれ閉じられている。一方、仕切壁17は、管状体15B内部の先端側で第1の管11Bと第2の管12Bとを連通するように、該管状体15Bの先端よりも基端側寄りの位置まで延設されている。仕切壁17は、例えば第3の管13Bと同じ材料によって形成され、第3の管13Bの管壁13aと一体化されている。
以上のように構成されたカテーテル1Bは、第1実施形態と同様な作用効果を得られるほか、第3の管13Bが仕切壁17を介し管状体15Bと固定されるので、挿入部10Bを生体の内部に挿入する際の操作性を更に高めることができる。なお、カテーテル1Bを用いた細胞治療方法は、第1実施形態の細胞治療方法と同様であるので、詳細説明を省略する。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、上記第3実施形態では、第1の管11B及び第2の管12Bは、仕切壁17によってそれぞれ断面略半円形状とされているが、必要に応じて一方が中心角180°より大きい扇形状、他方が中心角180°より小さい扇形状の断面とされても良い。また、上記の実施形態では、管状体15の外壁15a全体が半透膜により形成されることを説明したが、外壁の少なくとも一部が半透膜によって形成されても良い。
1,1A,1B カテーテル
10,10A,10B 挿入部
11,11A,11B 第1の管
11a,12a,13a 管壁
12,12A,12B 第2の管
13,13A,13B 第3の管
13b 先端
14 側孔
15,15A,15B 管状体
15a 外壁
16 蓋部材
17 仕切壁
18 チューブ
20 大径部
30 分岐部
40 枝管
50 結束部
60 コネクタ
L1 第1ルーメン
L2 第2ルーメン
L3 第3ルーメン

Claims (6)

  1. 軸方向に延設する第1ルーメン及び第2ルーメンを有し、該第1ルーメンと第2ルーメンとが内部の先端近傍で連通するとともに、先端が外部に対して閉じられた管状体と、
    軸方向に延設し、先端が外部に開放された第3ルーメンと、
    を備え、
    前記管状体の外壁の少なくとも一部が半透膜によって形成されていることを特徴とするカテーテル。
  2. 前記管状体の先端は、半透膜によって閉じられていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
  3. 前記管状体は、前記第1ルーメンを構成する第1の管と、該第1の管に内挿され、前記第2ルーメンを構成する第2の管からなり、
    前記第3ルーメンを構成する第3の管が、前記第2の管に挿通され、
    前記第2の管は、その先端が閉じられ、該第2の管の管壁に設けられた側孔を介して前記第1の管と連通し、
    前記第1の管の管壁は前記管状体の外壁、前記第1の管の先端は前記管状体の先端をそれぞれ構成することを特徴とする請求項1又は2に記載のカテーテル。
  4. 前記管状体は、前記第1ルーメンを構成する第1の管と、該第1の管に内挿され、前記第2ルーメンを構成する第2の管からなり、
    前記第3ルーメンを構成する第3の管が、前記第1の管に挿通され、
    前記第2の管の先端が前記第1の管に開放されていることで前記第1の管と連通し、
    前記第1の管の管壁は前記管状体の外壁、前記第1の管の先端は前記管状体の先端をそれぞれ構成することを特徴とする請求項1又は2に記載のカテーテル。
  5. 前記管状体は、軸方向に延設された仕切壁によって前記第1ルーメンを構成する第1の管と前記第2ルーメンを構成する第2の管とに分けられ、
    前記第3ルーメンを構成する第3の管が、前記管状体と同軸上に配置され、
    前記第1の管及び前記第2の管の先端は、前記管状体の先端を構成し、
    前記仕切壁は、前記管状体内部の先端側で前記第1の管と前記第2の管とが連通するように、前記管状体の先端よりも基端側寄りの位置まで延設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカテーテル。
  6. 前記第3の管は、前記管状体よりも硬い材料によって形成されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載のカテーテル。
JP2017054617A 2017-03-21 2017-03-21 カテーテル Pending JP2018153556A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017054617A JP2018153556A (ja) 2017-03-21 2017-03-21 カテーテル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017054617A JP2018153556A (ja) 2017-03-21 2017-03-21 カテーテル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018153556A true JP2018153556A (ja) 2018-10-04

Family

ID=63717436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017054617A Pending JP2018153556A (ja) 2017-03-21 2017-03-21 カテーテル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018153556A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109821140A (zh) * 2019-03-13 2019-05-31 昕涌医疗器械(上海)有限公司 一种用于柔性传动的分隔壁上开孔的多腔管
WO2022070482A1 (ja) * 2020-09-30 2022-04-07 テルモ株式会社 カテーテル及び脳梗塞治療デバイス
US11298043B2 (en) 2016-08-30 2022-04-12 The Regents Of The University Of California Methods for biomedical targeting and delivery and devices and systems for practicing the same
US11497576B2 (en) 2017-07-17 2022-11-15 Voyager Therapeutics, Inc. Trajectory array guide system

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11298043B2 (en) 2016-08-30 2022-04-12 The Regents Of The University Of California Methods for biomedical targeting and delivery and devices and systems for practicing the same
US11298041B2 (en) 2016-08-30 2022-04-12 The Regents Of The University Of California Methods for biomedical targeting and delivery and devices and systems for practicing the same
US12318183B2 (en) 2016-08-30 2025-06-03 The Regents Of The University Of California Methods for biomedical targeting and delivery and devices and systems for practicing the same
US11497576B2 (en) 2017-07-17 2022-11-15 Voyager Therapeutics, Inc. Trajectory array guide system
CN109821140A (zh) * 2019-03-13 2019-05-31 昕涌医疗器械(上海)有限公司 一种用于柔性传动的分隔壁上开孔的多腔管
WO2022070482A1 (ja) * 2020-09-30 2022-04-07 テルモ株式会社 カテーテル及び脳梗塞治療デバイス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Toomasian et al. A polymethylpentene fiber gas exchanger for long-term extracorporeal life support
JP2018153556A (ja) カテーテル
US20240075193A1 (en) Bioartificial Ultrafiltration Device and Methods Related Thereto
Arens et al. NeonatOx: a pumpless extracorporeal lung support for premature neonates
Aubert et al. The use of vascular access ports for blood collection in feline blood donors
Zhang et al. A novel wearable pump-lung device: in vitro and acute in vivo study
Flendrig et al. Does the extend of the culture time of primary hepatocytes in a bioreactor affect the treatment efficacy of a bioartificial liver?
CN102058928B (zh) 离体肝切除术中快速静脉转流的带磁环的管道装置
CN104825233B (zh) 一种蛙心灌流实验装置
Mertz From artificial kidneys to artificial hearts and beyond: new developments offer great hope
Bull et al. Location of flow limitation in liquid-filled rabbit lungs
JP2023124920A (ja) 中空糸バイオリアクター
JP2023125015A (ja) 細胞懸濁液を送達するための医療機器および方法
JP2023125049A (ja) 細胞懸濁液を送達するための医療機器および方法
CN108837283A (zh) 支气管干细胞精准定位缓释系统
Babu et al. Thatiparthi Stephen and Gautham B.: Applications of extracorporeal membrane oxygenation (ECMO) in surgery
Budilarto et al. Flow visualization study of a pulsating respiratory assist catheter
RĂDULESCU et al. P-WAVE VARIATIONS IN CENTRAL VENOUS CATHETERIZATION IN A CANINE PATIENT UNDERGOING HEMODIALYSIS: CASE REPORT.
WO2023190448A1 (ja) 間葉系幹細胞の培養方法
JP2023125060A (ja) 血管内に乱流を発生させるための医療機器および方法
Tatsumi et al. Development and chronic animal testing of the National Cardiovascular Center heparinless ECMO system
Wang et al. Compact paracorporeal right heart and lung assist device (RH&LAD) for total right heart and respiratory support in awake sheep
JP2023034856A (ja) 細胞懸濁液を送達するための医療機器および方法
Sato et al. 7-DAY, IN PARALLEL ARTIFICIAL LUNG TESTING IN SHEEP
Svitek et al. The effect of bundle porosity on the performance of a pumping paracorporeal assist lung using a rotating fiber bundle