JP2018150467A - ポリエステル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ジカルボン酸成分とジオール成分からなるポリエステルであって、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸が77〜92モル%、イソフタル酸が3〜10モル%、ダイマー酸が5〜13モル%を含み、ジオール成分としてエチレングリコールを含み、環状三量体含有量が4000質量ppm未満であるポリエステル。前記ポリエステルを成形してなるシートが温度110℃で、1時間における水溶出量が、0.0035mg/cc未満である、ことが好ましい、ポリエステル。更に、前記ポリエステルが該ポリエステルに対して、チタン化合物をチタン元素として、3〜30質量ppm含有し、マグネシウム化合物をマグネシウム元素として、3〜30質量ppm含有することが好ましい、ポリエステル。
【選択図】なし
Description
[1] ジカルボン酸成分とジオール成分からなるポリエステルであって、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸が77モル%以上92モル%以下、イソフタル酸が3モル%以上10モル%以下、ダイマー酸が5モル%以上13モル%以下を含み、ジオール成分としてエチレングリコールを含み、環状三量体含有量が4000質量ppm未満であるポリエステル。
[2] 固有粘度IVが0.8dL/g以上1.5dL/g以下である[1]に記載のポリエステル。
[3] 前記ポリエステルを成形してなるシートの温度110℃、1時間におけるn−ヘプタン溶出量が0.05mg/cc未満である[1]又は[2]に記載のポリエステル。[4] 前記ポリエステルを成形してなるシートの温度110℃、1時間における水溶出量が0.0035mg/cc未満である[1]乃至[3]のいずれかに記載のポリエステル。
[5] 前記ポリエステルがチタン化合物を該ポリエステルに対しチタン元素として3質量ppm以上30質量ppm以下含有する[1]乃至[4]のいずれかに記載のポリエステル。
[6] 前記ポリエステルがマグネシウム化合物を該ポリエステルに対しマグネシウム元素として3質量ppm以上30質量ppm以下含有する[1]乃至[5]のいずれかに記載のポリエステル。
[7] 前記ポリエステルがリン化合物を該ポリエステルに対しリン元素として3質量ppm以上30質量ppm以下含有する[1]乃至[6]のいずれかに記載のポリエステル。
[8] 食品容器に用いる[1]乃至[7]のいずれかに記載のポリエステル。
[9] 食品包装材に用いる[1]乃至[7]のいずれかに記載のポリエステル。
[10] 医療用包材に用いる[1]乃至[7]のいずれかに記載のポリエステル。
以下に本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の代表例であり、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。なお、本明細書中において、含有量を表わす「ppm」は、「モル」等を特記しない場合はすべて「質量ppm」を意味する。
本発明のポリエステルは、ジカルボン酸成分とジオール成分からなるポリエステルであって、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸が77モル%以上92モル%以下、イソフタル酸が3モル%以上10モル%以下、ダイマー酸が5モル%以上13モル%以下を含み、ジオール成分としてエチレングリコールを含むポリエステルである。
尚、本発明におけるダイマー酸とは、炭素数16以上の不飽和脂肪族カルボン酸の二量体又はその水添物をいう。このダイマー酸は、例えば、大豆油や菜種油、牛脂、トール油などの非石油原料から抽出された炭素数16以上の不飽和カルボン酸(例えば、リノール酸やオレイン酸を主成分とする不飽和脂肪族カルボン酸)の混合物を二量体化又はそれを水添して得ることができる。このような製法を用いてダイマー酸を得ると、不純物として、過剰に反応した三量体、未反応物である不飽和脂肪族カルボン酸が含有される。該不純物はポリエステルにおいてはブリードアウトやゲル化の原因となるため、可能な限り少ないことが好ましい。
ダイマー酸は不飽和結合を含み、そのまま使用すると重合中に分岐反応が進行したり、ポリエステル樹脂の色調を悪化させる可能性があることから水添されたものであることが好ましい。
尚、ポリエステルのジカルボン酸成分は1H−NMRスペクトルを測定することにより定量することができる。
尚、ポリエステルの各ジオールはポリエステルを加水分解した後、分解物をガスクロマトグラフィーにより測定することにより定量することができる。
ポリエステルより定量されたジエチレングリコール量を制御する方法は、まず、ポリエステル製造時に原料として使用するジエチレングリコール量を調整する方法が挙げられる。
また、ジエチレングリコールはポリエステル製造時に原料として使用するエチレングリコール2分子が脱水結合し、ジエチレングリコールとなり、ポリエステル中にジオール成分として組み込まれる場合もある。その制御方法としては、原料として使用するジカルボン酸成分に対する、原料として使用するエチレングリコールを含むジオール成分の仕込みモル比を上げるとエチレングリコールの2分子化は促進されジエチレングリコール量は増加する傾向となる場合がある。又水酸化ナトリウム等の金属水酸化物やテトラエチルアンモニウムヒドロキシド等のアルカリ成分存在下でエステル化反応を行うとエチレングリコールの2分子化が抑制されジエチレングリコール量は低下する傾向となる可能性がある。
ニル)スルホン、ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)スルホン酸等の芳香族ジオール、並びに、2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのエチレンオキサイド付加物又はプロピレンオキサイド付加物、ダイマージオール等が挙げられ、それらが一種又は二種以上が混合して含んでいてもよい。
尚、該チタン化合物は本発明のポリエステルを製造する際のエステル交換触媒として使用されるものであることが好ましい。エステル交換触媒として使用されるチタン化合物としては、従来公知のチタン化合物から適宜選択して使用することができ、チタンの酸化物、水酸化物、アルコキシド、酢酸塩、炭酸塩、蓚酸塩、及びハロゲン化物等が挙げられる。
尚、該マグネシウム化合物は本発明のポリエステルを製造する際のエステル交換触媒として使用されるものであることが好ましい。マグネシウム化合物としては、従来公知のマグネシウム化合物から適宜選択して使用することができ、マグネシウムの酸化物、水酸化物、アルコキシド、酢酸塩及び炭酸塩等が挙げられる。
尚、該リン化合物は本発明のポリエステルを製造する際の安定剤として使用されるものであることが好ましい。
上1.5以下dL/gであることが好ましく、より好ましくは0.9dL/g以上1.4dL/g、更に好ましくは0.95dL/g以上1.35dL/g以下である。固有粘度が上記範囲内であるとブロー成形性、押出フィルム成形性が良好なポリエステルとすることが可能となる。尚、固有粘度はフェノール/テトラクロロエタン(質量比1/1)の混合液を溶媒として30℃で測定した値として求められる。
本発明のポリエステルの製造方法は特に制限されるものではなく、通常の方法を適用することができる。例えば、テレフタル酸又はそのエステル形成性誘導体、イソフタル酸又はそのエステル形成性誘導体を含むジカルボン酸成分とエチレングリコール、好ましくはジエチレングリコールを含むジオール成分とを、所定割合で攪拌下に混合して原料スラリーとする工程、次いで、該原料スラリーを常圧又は加圧下で加熱して、エステル化反応させポリエステル低重合体(以下「オリゴマー」と称する場合がある。)とする工程、次いで、得られたオリゴマーにダイマー酸又はそのエステル形成性誘導体を添加し、エステル交換触媒等の存在下に、漸次減圧するとともに、加熱して、溶融重縮合反応させポリエステルを得る工程、又、必要に応じて得られたポリエステルを更に固相重縮合反応に供してもよい。
前記オリゴマーはエステル重縮合触媒存在下、溶融重縮合によりプレポリマーとなる。
該エステル交換触媒としては、例えば、三酸化二アンチモン等のアンチモン化合物;二酸化ゲルマニウム、四酸化ゲルマニウム等のゲルマニウム化合物;テトラメチルチタネート、テトライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネート等のチタンアルコラート、テトラフェニルチタネート等のチタンフェノラート等のチタン化合物;ジブチルスズオキサイド、メチルフェニルスズオキサイド、テトラエチルスズ、ヘキサエチルジスズオキサイド、シクロヘキサヘキシルジスズオキサイド、ジドデシルスズオキサイド、トリエチルスズハイドロオキサイド、トリフェニルスズハイドロオキサイド、トリイソブチルスズア
セテート、ジブチルスズジアセテート、ジフェニルスズジラウレート、モノブチルスズトリクロライド、トリブチルスズクロライド、ジブチルスズサルファイド、ブチルヒドロキシスズオキサイド、メチルスタンノン酸、エチルスタンノン酸、ブチルスタンノン酸等のスズ化合物;酢酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、マグネシウムアルコキサイド、燐酸水素マグネシウム等のマグネシウム化合物、酢酸カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、カルシウムアルコキサイド、燐酸水素カルシウム等のカルシウム化合物等が挙げられる。中でも、反応効率が良好であることよりチタン化合物、マグネシウム化合物が好ましい。チタン化合物としてテトラブチルチタネートがより好ましく、マグネシウム化合物としては酢酸マグネシウムがより好ましい。尚、これらの触媒は、単独でも2種以上混合して使用することもできる。
前記反応圧力、反応温度、反応時間とすることにより重合度の高く、色調が良好なプレポリマーを製造することができる。
上記のようにして得られるプレポリマーに対して、剪断処理を施すことによって粒状体表面を粗面化することが好ましい。
Tg ≦ T ≦ Tg+30℃ (1)
該剪断処理の温度(T)を前記範囲内とすることにより、該剪断処理されたプレポリマーを固相重縮合したポリエステルは、良好な固有粘度を有し、又環状三量体含有量も低減することができることが可能となり、適度な溶融流動体積(MVR)とすることができ、ブロー成形性や押出フィルム成形性が良好で、且つフィッシュアイが少ない等成形外観が良好な成形品を得ることができる。尚、剪断処理の温度(T)とは、該剪断処理装置により、剪断処理を実施しているときの該剪断処理装置内の最高温度のことである。
該剪断処理されたプレポリマーは固相重縮合によりポリエステルとする。固相重縮合は、例えば、窒素、二酸化炭素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下、大気圧に対する相対圧力として、通常100kPa以下、好ましくは20kPa以下の加圧下で通常5時間〜30時間程度、或いは、絶対圧力として、上限は通常6.5kPa、好ましくは1.3kPa、下限は通常0.013kPa、好ましくは0.065kPaの減圧下で通常1時間〜20時間程度、下限温度が通常190℃、好ましくは195℃、上限温度が通常230℃、好ましくは225℃で加熱することにより一般に行われる。この固相重縮合により、更に高重合度化させ得ると共に、アセトアルデヒド等の副生量を低減することもできる。
前述の溶融重縮合又は固相重縮合により得られたポリエステルを、含まれるポリエステル重縮合触媒を失活させるために、以下のような処理を行うことができる。ポリエステル重縮合触媒を失活させるための処理としては、40℃以上の温水に10分以上浸漬させる水処理、60℃以上の水蒸気又は水蒸気含有ガスに30分以上接触させる水蒸気処理、有機溶剤による処理、各種鉱酸、有機酸、燐酸、亜燐酸、燐酸エステル等の酸性水溶液若しくは有機溶剤溶液による処理、或いは、第1A族金属、第2A族金属、アミン等のアルカリ性水溶液若しくは有機溶剤溶液による処理等が一般に行われる。
前記溶融重縮合反応条件、剪断処理条件、固相重縮合反応条件とすることにより所望の環状三量体含有量、所望の固有粘度、所望のn−ヘプタン溶出量、所望の水溶出量等を有するポリエステルとすることが可能となる。
試料約0.25gを、フェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタン(質量比1/1)の混合溶媒約25mLに、濃度が1.00g/dLとなるように溶解させた後、30℃まで冷却し、30℃において全自動溶液粘度計(センテック社製、「DT553」)にて、試料溶液の落下速度、溶媒のみの落下秒数それぞれを測定し、以下の式により、固有粘度(IV)を算出した。
IV=((1+4KHηsp)0.5−1)/(2KHC)
ここで、ηsp=η/η0−1 であり、ηは試料溶液の落下速度、η0は溶媒のみの
落下秒数、Cは試料溶液濃度(g/dL)、KHはハギンズの定数である。KHは0.33を採用した。なお試料の溶解条件は、110℃で30分間とした。
試料を粉砕した後、熱風乾燥機にて140℃で15分間、乾燥させ、デシケーター内で室温まで冷却した試料から、0.1gを精秤して試験管に採取し、ベンジルアルコール3mlを加えて、乾燥窒素ガスを吹き込みながら195℃、3分間で溶解させ、次いで、クロロホルム5mlを徐々に加えて室温まで冷却した。この溶液にフェノールレッド指示薬を1〜2滴加え、乾燥窒素ガスを吹き込みながら撹拌下に、0.1Nの水酸化ナトリウムのベンジルアルコール溶液で滴定し、黄色から赤色に変じた時点で終了とした。また、ブランクとして、ポリエステル試料を溶解させずに同様の操作を実施し、以下の式によって末端カルボキシル基量(酸価)を算出した。
末端カルボキシル量(当量/トン)=(a−b)×0.1×f/w
(ここで、aは、滴定に要した0.1Nの水酸化ナトリウムのベンジルアルコール溶液の量(μl)、bは、無試料で滴定に要した0.1Nの水酸化ナトリウムのベンジルアルコール溶液の量(μl)、wはポリエステルの試料の量(g)、fは、0.1Nの水酸化ナトリウムのベンジルアルコール溶液の力価である。)
ウィレー型粉砕機にて、1.5mm穴の目皿を用いて粉砕したポリエステル3gに、4N−KOH/メタノール溶液30mlを加えて還流冷却器をセットし、マグネチックスターラ付きホットプレート(表面温度200℃)上で攪拌しながら、90分間加熱還流し加水分解した。流水につけて冷却後、高純度テレフタル酸約12gを加えて、十分振とうして中和し、pHを9以下としたスラリーを、11G−4グラスフィルターを用いて濾過した後、メタノール2mlで2回洗浄して濾液と洗液を合わせ、ガスクロマトグラフィーへの供試液とする。供試液1μlをマイクロシリンジにて、(株)島津製作所製ガスクロマトグラフィー(形式GC−14A)に注入し、各ジオール成分のピークの面積から、全ジオール成分に対する各ジオール成分のモル%を、下式に従い計算した。
特定のジオール成分のモル%=(ACO×CfCO)/(Σ(A×Cf))×100
ACO:特定のジオール成分の面積(μV・秒), CfCO:特定のジオール成分の補正係数
A:各ジオール成分の面積(μV・秒), Cf:各ジオール成分の補正係数
なお、ガスクロマトグラフィーの使用条件としては、
カラム :J&W社製「DB−WAX」(0.53mm×30m)
カラム温度:80℃〜160℃, 気化室温度:230℃, 検出器温度:230℃, ガス流量:キャリア(窒素):10ml/min, 水素:0.5kg/cm2, 空気:0.5kg/cm2, 検出器:FID, 感度:102MΩ とした。
ポリエステル 約20mgを重クロロホルム/重ヘキサフルオロイソプロパノール(7/3)混合溶媒0.75mlに溶解させ、重ピリジン25μlを添加して試料溶液とした。該試料溶液を外径5mmのNMR試料管に入れ、Bruker社製AVANCE400
分光計を用い、室温で1H−NMRスペクトルを測定し、ポリエステルの全ジカルボン酸単位のうちの各ジカルボン酸単位の割合を求めた。
ケルダールフラスコに試料2.0gを秤量し、硫酸を12mLと過酸化水素を添加(過酸化水素は適宜添加する)し、完全に溶解するまで湿式分解を行った後、超純水で所定濃度に希釈した。この溶液中の各種元素量は誘導結合プラズマ発光分光分析装置(JOBIN YVON社製 JY46P)を用いて定量を行い、試料当たりの量(質量ppm)に換算した。
ポリエステル試料を120℃で8時間真空乾燥した。次いで、乾燥したポリエステル試料をメルトインデクサ型式L242−4531(立山科学社製)により、ISO1133に準拠
し、240℃、荷重2.16kgで測定した単位時間当たりの溶融流動体積(cm3/10分)をMVR(2.16)とした。
尚、MVR(2.16)が1.0〜10.0の範囲であれば、ブロー成形性、押出フィルム成形性が良好であると判断できる。
ポリエステル試料10gを、イナートオーブン(ESPEC社製「IPHH−201型」)中で、50L/分の窒素ガス気流下、160℃で2時間乾燥させた後、4.0mgを精秤し、クロロホルム/ヘキサフルオロイソプロパノール(容量比3/2)の混合溶媒2mLに溶解させた。この溶液にクロロホルム20mLを加えて希釈し、更にメタノール10mLを加えて析出させ、濾過して得た濾液を蒸発乾固後、ジメチルホルムアミド25mLに溶解させた。この溶液中の環状三量体(シクロトリエチレンテレフタレート)量を、液体クロマトグラフィー(島津製作所製「LC−10A」)で定量し、ポリエステル当たりの質量ppmに換算した。
尚、環状三量体含有量が少ないと成形外観に優れる。特に4000質量ppm未満であるとブロー成形や押し出し成形長期使用後の金型汚れ防止、医薬用など溶出成分規制が厳しい用途の適用性において、その効果が格段に優れていると判定できる。
ポリエステル試料をプレス成型により長さ20cm×幅20cm×厚さ0.6mmのシートとした。該シートを、ヘプタン200ccが注入された皿に浸漬し、温度110℃
にて1時間加熱処理した。次いで、浸漬液を蒸発乾固し、蒸発残留物を精秤した。n−ヘプタン溶出量が少ないほど、とりわけ疎水性の食品又は疎水性の医療用薬剤を内包するための容器又は包材として該ポリエステルを使用した場合、内包物へポリエステル含有物の漏出等がなく、衛生性が優れており、0.05mg/cc未満であるとその効果が格段に優れていると判定できる。
ポリエステル試料をプレス成型により長さ20cm×幅20cm×厚さ0.6mmのシートとした。該シートを、水200ccが注入された皿に浸漬し、温度110℃ にて1
時間加熱処理した。次いで、浸漬液を蒸発乾固し、蒸発残留物を精秤した。水溶出量が少ないほど、とりわけ親水性の食品又は親水性の医療用薬剤を内包するための容器又は包材として該ポリエステルを使用した場合、内包物へポリエステル含有物の漏出等がなく、衛生性が優れており、0.0035mg/cc未満であるとその効果が格段に優れていると判定できる。
テレフタル酸50.0質量部、イソフタル酸2.60質量部およびエチレングリコール53.6質量部を攪拌装置、昇温装置及び留出液分離塔を備えたエステル化反応槽に仕込み、温度250℃、圧力0.90kg/cm2にてエステル化反応を4時間行った。
次に、該エステル化反応槽にテレフタル酸33.3質量部、イソフタル酸1.89質量部及びエチレングリコール16.9質量部で調製したスラリーを連続的にエステル化反応槽に仕込み、温度250℃、常圧下で4時間エステル化反応を行ない、ポリエステル低重合体(オリゴマー)を得た。
次いで、該オリゴマーを、留出管を備えた攪拌機付き重縮合反応槽へ移送し、炭素数36の水添ダイマー酸(クローダジャパン製Pripol1009)を8.9質量部添加し、さらにエステル交換触媒として、酢酸マグネシウムのエチレングリコール溶液(3.0重量%濃度)を0.15質量部、テトラブトキシチタネートのエチレングリコール溶液(1.0重量%濃度)を0.36質量部、安定剤としてエチルアシッドホスフェートのエチレングリコール溶液(1.5重量%濃度)を0.15質量部添加した。
得られたペレットを内壁に紙ヤスリを巻き付けたポリビン中にペレットを充填した。その後、ポリビンを振とう機(TAITEC社製、recipro shaker SR−25)により剪断処理を行った。
剪断処理後のペレットを190℃、減圧下(0.133Kpa以下)で固相重縮合を74時間行って、ポリエステル得た。結果を表1にまとめた。
実施例1においてエステル交換触媒の酢酸マグネシウムのエチレングリコール溶液(3.0重量%濃度)を0.20質量部、テトラブトキシチタネートのエチレングリコール溶液(1.0重量%濃度)を0.47質量部、安定剤としてエチルアシッドホスフェートのエチレングリコール溶液(1.5重量%濃度)を0.20質量部、テレフタル酸量を30.5質量部、イソフタル酸量を1.79質量部、ダイマー酸量を12.1質量部、エチレングリコール量を16.1質量部に変更して、エステル化反応生成物の39kgを重縮合反応槽へ移送した以外は、実施例1と同様の方法で行った。結果を表1にまとめた。
実施例1において剪断処理及び固相重縮合を行わなかった以外は、実施例1と同様の方法でポリエステルとした。結果を表1にまとめた。
実施例2において剪断処理及び固相重縮合を行わなかった以外は、実施例2と同様の方法でポリエステルとした。結果を表1にまとめた。
以上より、本発明のポリエステルはロー成形性、押出フィルム成形性が良好で、且つ、成形外観が良好であり、衛生性に極めて優れていることより、食品容器、食品包装材や医療用包材に有用である。
Claims (10)
- ジカルボン酸成分とジオール成分からなるポリエステルであって、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸が77モル%以上92モル%以下、イソフタル酸が3モル%以上10モル%以下、ダイマー酸が5モル%以上13モル%以下を含み、ジオール成分としてエチレングリコールを含み、
環状三量体含有量が4000質量ppm未満であるポリエステル。 - 固有粘度が0.8dL/g以上1.5dL/g以下である、請求項1に記載のポリエステル。
- 前記ポリエステルを成形してなるシートの温度110℃、1時間におけるn−ヘプタン溶出量が0.05mg/cc未満である、請求項1又は2に記載のポリエステル。
- 前記ポリエステルを成形してなるシートの温度110℃、1時間における水溶出量が0.0035mg/cc未満である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のポリエステル。
- 前記ポリエステルがチタン化合物を該ポリエステルに対しチタン元素として3質量ppm以上30質量ppm以下含有する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のポリエステル。
- 前記ポリエステルがマグネシウム化合物を該ポリエステルに対しマグネシウム元素として3質量ppm以上30質量ppm以下含有する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のポリエステル。
- 前記ポリエステルがリン化合物を該ポリエステルに対しリン元素として3質量ppm以上30質量ppm以下含有する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のポリエステル。
- 食品容器に用いる、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のポリエステル。
- 食品包装材に用いる、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のポリエステル。
- 医療用包材に用いる、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のポリエステル。
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