JP2018146539A - 多波長蛍光分析装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回折格子33を有する照射光学系で照射光Eを試料液液面に導き、試料液液面から発せられる応答光Fを回折格子73と励起光と同じ波長の散乱光を除去するカットフィルター85を有する検出光学系で検出器82に導く。照射光学系により励起光を試料液の液面に導き、検出光学系により蛍光を検出器82に導き、蛍光強度Ifを得る。また、照射光学系により、補正照射光を試料液の液面に導き、検出光学系により、補正応答光を検出器82に導き、補正応答光の強度Imを得る。そして、蛍光強度Ifに基づき、前記試料液中の測定対象成分の濃度を演算する。該演算にあたり、補正応答光の強度Imを用いた補正を行う。
【選択図】図1
Description
蛍光分析にあたっては、試料液中に濁質が存在すると、測定誤差を与えることから、種々の方法で濁度補正が行われている。
また、特許文献2では、クロロフィルa濃度を蛍光法で求める際に、発生した蛍光が濁質により反射、散乱され減光することによる誤差を解消するため、蛍光と同じ波長の光を透過させたときの透過光強度に基づき、蛍光強度を補正することが提案されている。
特許文献2の方法では、濁質によって散乱された励起光が蛍光強度に上乗せして測定されることの影響は考慮されていない。また、蛍光測定用の光源と透過光強度測定用の光源を各々用意しなければならない。
また、特許文献1、2の何れの方法においても、濁質以外の妨害成分の影響は全く考慮されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、試料液中の測定対象成分を、濁度等の妨害成分の影響を排して精度良く求めることが可能で、しかも、別途の濁度計や光源を必要としない多波長蛍光分析装置を提供することを課題とする。
[1] 試料液に励起光を照射した際に得られる蛍光強度Ifに基づき、前記試料液中の測定対象成分の濃度を求める多波長蛍光分析装置であって、
光源と、
前記光源から発せられた光源光を鉛直方向に対して45±15゜の角度で前記試料液の液面に導く照射光学系と、
検出器と、
前記試料液から発せられる応答光を、前記試料液の液面の鉛直方向上方で受光し、前記検出器に導く検出光学系と、
装置全体を制御すると共に、前記検出器が得た前記応答光の強度が入力されて所定の演算を行う演算制御装置を備え、
前記照射光学系は、回折格子を有し、前記光源光の内、少なくとも前記測定対象成分による蛍光を得るための励起光と、妨害成分の濃度を測定するための1種以上の補正照射光を含む、波長が異なる複数の光を選択的に前記試料液の液面に導くように構成され、
前記検出光学系は、回折格子と前記励起光と同じ波長の散乱光を除去するカットフィルターを有し、前記応答光の内、少なくとも前記測定対象成分による蛍光と妨害成分の濃度を測定するための1種以上の補正応答光を含む波長が異なる複数の光を選択的に前記検出器に導くように構成され、
下記ステップ1〜3を行うことを特徴とする多波長蛍光分析装置。
ステップ1:前記照射光学系により、前記光源光の内、前記測定対象成分による蛍光を得るための励起光を前記試料液の液面に導き、前記検出光学系により、前記応答光の内、前記測定対象成分による蛍光を前記検出器に導き、蛍光強度Ifを得る。
ステップ2:前記照射光学系により、前記光源光の内、前記補正照射光を前記試料液の液面に導き、前記検出光学系により、前記応答光の内、前記補正応答光を前記検出器に導き、補正応答光の強度Imを得る。
ステップ3:前記蛍光強度Ifに基づき、前記試料液中の測定対象成分の濃度を演算する。該演算にあたり、前記補正応答光の強度Imにより求めた妨害成分の濃度に応じた補正を行う。
[2] 前記1種以上の補正照射光は、妨害成分として濁度を測定するための濁度補正照射光を含み、
前記1種以上の補正応答光は、妨害成分として濁度を測定するための濁度補正応答光を含む[1]に記載の多波長蛍光分析装置。
[3] 前記検出器の感度が可変であり、前記演算制御装置は、前記検出器の感度を前記応答光の強度に応じて制御可能である[1]または[2]に記載の多波長蛍光分析装置。
[4] 前記ステップ3における演算が、下記式(1)に基づき行われる[1]〜[3]の何れか一項に記載の多波長蛍光分析装置。
C=a×If−k×g(Im)+b1 ・・・(1)
但し、式(1)におけるCは測定対象成分の濃度、g(Im)は補正応答光の強度Imから求めた妨害成分の濃度、a、b1、kは係数である。
[5] さらに、上端が開口部とされ、前記開口部に試料液のオーバーフロー面が形成されるように下方から流入した試料液がオーバーフローするオーバーフロー筒を備え、前記試料液の液面が前記試料液のオーバーフロー面である[1]〜[4]の何れか一項に記載の多波長蛍光分析装置。
試料液Sは、オーバーフロー筒6の試料液入口6aからオーバーフロー筒6の内側に流入し、オーバーフロー筒6の上端側の略水平の上側開口部6bからオーバーフローし、オーバーフロー面7を形成するようになっている。そして、オーバーフローした試料液Sは、試料液出口4aに導かれて排出されるようになっている。
多波長蛍光分析装置1は、連続測定中、試料液Sの流入流出が、原則として常に継続し、常時新しい試料液Sによるオーバーフロー面7が形成されるようになっている。
また、多波長蛍光分析装置1は演算制御装置90を備え、演算制御装置90により、装置全体の動作が制御される。また、検出器ユニット80で検出された信号等が演算制御装置90に入力され、入力された値等に基づき、必要な演算を行うようになっている。
また、図示を省略する表示器を備え、演算制御装置90で演算された測定対象成分濃度、妨害成分濃度、検出器が得た応答光強度などを適宜表示できるようになっている。
複雑な光学系を分割してユニット化することで、各部品を小型化しても、最小限のスペースで精度良く、容易に組み立てることができる。また、検出部ケースを開けても光路に迷光が入りにくく、保守作業の際の光路調整も容易である。また、光学系を小型化することで、検出部ケース3内に光源や検出器、モーター等の駆動系電気部等を搭載することが可能となり検出部全体を小型化することができる。また、小型化により、検出部のみを装置から取り外して、PCや表示器等と組み合わせてポータブル機器として使用することも可能である。また、商用電源が確保できない場合でも、検出部は外部バッテリーやソーラーバッテリーからの給電で測定することができる。
光路ユニット20は、取付ベース21と、この取付ベース21に固定されたマスク22、レンズ23、ミラー24、レンズ25、およびマスク26で構成されている。光路ユニット20は、光源ユニット10からの光束をマスク22、26やレンズ23、25で整えつつ、ミラー24で方向を変えて、光源側分光ユニット30に導くように構成されている。
回折格子33は、光路ユニット20からスリット32を通過して入射した光源光を分光するようになっている。回折格子33は図示を省略するモーターにより回転可能とされており、その回転位置に応じて、分光した光源光の内、特定の波長の光がスリット34を通過して照射光ユニット40に入射するようになっている。すなわち、回折格子33の回転位置により、照射光ユニット40を介してオーバーフロー面7に照射する照射光Eの波長を選択できるようになっている。
スリット34を通過させる特定の波長の光としては、少なくとも、測定対象成分による蛍光を得るための励起光(波長λe)と妨害成分の濃度を測定するための補正照射光を含む、波長が異なる複数の光を選択できるようになっている。選択する補正照射光は、一種(波長λx)でも二種以上(波長λx1,λx2・・・)でも良い。
また、光源側分光ユニット30から入射した照射光Eの一部は、ミラー45で反射されて、マスク52、およびレンズ53を経由してリファレンス光Rとしてリファレンス光検出器51に至り、リファレンス光Rが検出される。リファレンス光Rの光量の検出結果は、演算制御装置90に送られ、オーバーフロー面7に照射される照射光Eの光量の変動を補償できるようになっている。
一方、スポット径をある程度大きくすることは、応答光Fの光量を確保しやすい点で有利である。但し、応答光Fの光量は、光源ユニット10の光量を増すことによっても大きくすることが可能なため、スポット径の下限値に特に限定はない。
スポット径は、50mm以下であることが好ましく、5〜40mmであることがより好ましく、5〜10mmであることがさらに好ましい。
回折格子73は、受光ユニット60からスリット72を通過して入射した応答光Fを分光するようになっている。回折格子73は図示を省略するモーターにより回転可能とされており、その回転位置に応じて、分光した応答光Fの内、特定の波長の光がスリット74を通過して検出器ユニット80に入射するようになっている。すなわち、回折格子73の回転位置により、検出器ユニット80に入射させる応答光Fの波長を選択できるようになっている。
スリット74を通過させる特定の光としては、少なくとも、測定対象成分による蛍光(波長λf)と妨害成分の濃度を測定するための補正応答光を含む、波長が異なる複数の光を選択できるようになっている。選択する補正応答光は、一種(波長λm)でも二種以上(波長λm1,λm2・・・、但し、波長λm1の補正応答光は波長λx1の補正照射光によって得られる補正応答光であり、波長λm2の補正応答光は波長λx2の補正照射光によって得られる補正応答光である。)でもよい。
検出器82の感度は可変である。すなわち、検出器82が検出する応答光F(測定対象成分による蛍光または補正応答光)の光量に応じて適切な感度が、演算制御装置90の制御の下、選択できるようになっている。例えば、検出器82が光電子増倍管の場合、演算制御装置90が印加電圧を調整することにより感度を調整できるようになっている。
測定対象成分の濃度や妨害成分の濃度等は、適宜表示器で表示される。
また、セル窓が試料液と接しないオーバーフロー方式であるため、汚れに強くメンテナンスが容易である。
ステップ1:前記照射光学系により、光源光の内、前記測定対象成分による蛍光を得るための励起光(波長λe)を試料液の液面に導き、前記検出光学系により、試料液から発せられた応答光の内、前記測定対象成分による蛍光(波長λf)を検出器に導き、蛍光強度Ifを得る。
ステップ2:前記照射光学系により、光源光の内、前記補正照射光を試料液の液面に導き、前記検出光学系により、応答光の内、補正応答光(波長λx、複数の場合、波長λx1,λx2・・・)を検出器に導き、補正応答光の強度Im(複数の場合強度Im1,強度Im2・・・)を得る。
但し、波長λm1は波長λx1の補正照射光によって得られる補正応答光の波長であり、強度Im1は、その時の補正応答光の強度である。同様に、波長λm2は波長λx2の補正照射光によって得られる補正応答光の波長であり、強度Im2は、その時の補正応答光の強度である。
ステップ3:前記蛍光強度Ifに基づき、前記試料液中の測定対象成分の濃度を演算する。該演算にあたり、前記補正応答光の強度Im(複数の場合強度Im1,強度Im2・・・)により求めた妨害成分の濃度に応じた補正を行う。
例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類濃度を求める場合の励起光の波長λeは230nmとし、蛍光の波長λfは290nmとすることができる。また、BODを測定する場合の励起光の波長λeは320nmとし、蛍光の波長λfは440nmとすることができる。また、水中油分濃度を測定する場合の励起光の波長λeは、230nm、265nm、280nm及び365nmの何れかとし、蛍光の波長λfは、励起光の波長λeが230nm、265nm及び280nmの何れかの場合は290〜360nm、励起光の波長λeが365nmの場合は440〜460nmとすることができる。また、フェノール濃度を測定する場合の励起光の波長λeは250nmとし、蛍光の波長λfは300nmとすることができる。また、クロロフィル濃度を測定する場合の励起光の波長λeは250〜320nmまたは430〜470nmとし、蛍光の波長λfは360〜370nmまたは650〜700nmとすることができる。
ステップ1の蛍光強度Ifとステップ2の補正応答光の強度Im(複数の場合強度I1,強度Im2・・・)に大きな差があっても本実施形態では、検出器82の感度が可変とされているため、各々の強度を正確に測定することができる。
下式(1)は、補正応答光の強度Imを用いた補正を行いつつ測定対象成分の濃度Cを求める式の一例である。
C=a×If−k×g(Im)+b1 ・・・(1)
但し、式(1)におけるCは測定対象成分の濃度、g(Im)は補正応答光の強度Imから求めた妨害成分の濃度、a、b1、kは係数である。
k×g(Im)は、妨害成分の濃度に応じた測定誤差にあたる。
濁度補正の場合、g(Im)を求めるための関数g(濁度検量線)は、予め、補正応答光の強度Imに対する濁度の関係式を、標準物質であるカオリンやホルマジンを均一に分散させた懸濁液濁度標準液を用いて求めておく。
k=(Cx−Cs)/g(Im) ・・・(2)
ただし、CxはIfのみから求めた測定対象成分濃度、Csは測定対象成分の真の濃度、g(Im)は妨害成分濃度である。
Cxは、例えば、蛍光強度Ifに係数aを乗じて求めてもよいし、a×If+bの式により求めてもよい。
b1=−a×If+k×g(Im) ・・・(3)
係数b1の項を設けることにより、実際の測定系における種々の妨害成分によるゼロ点変動を補正することができる。
C=a×If−k1×g1(Im1)−k2×g2(Im2)+b2 ・・・(4)
但し、式(4)におけるaとIfは式(1)と同じであり、g1(Im1)は補正応答光の強度Im1から求めた第1の妨害成分の濃度、g2(Im2)は補正応答光の強度Im2から求めた第2の妨害成分の濃度、b2、k1、k2は係数である。
b2=−a×If+k1×g1(Im1)+k2×g2(Im2) ・・・(5)
係数b2の項を設けることにより、実際の測定系における種々の妨害成分によるゼロ点変動を補正することができる。
複数の妨害成分を考慮した補正を行う場合、妨害成分の一つは濁度であることが好ましい。
また、式(1)で得られるCは測定対象成分ではなく、測定対象成分と反応する試薬等の濃度であってもよく、その場合の測定対象成分濃度は、Cの値から間接的に求められる。
本発明では、回折格子と励起光と同じ波長の散乱光を除去するカットフィルターを組み合わせることにより散乱光の分離性能が大幅に向上した。そのため、散乱光以外の影響を補正することが可能となった。
また、測定対象成分の種類は複数でもよい。その場合、照射光学系によって試料液の液面に導かれる励起光の波長は測定対象成分毎に選択すればよい。また、検出光学系によって検出器に導かれる蛍光の波長は測定対象成分毎に選択すればよい。
なお、上記実施形態では、表示器を備える構成としたが、表示器は必須ではない。
図1の装置を用いて、水中油分濃度を測定した。ただし、試料液はオーバーフローさせずに、試料液容器に入れ、静止状態で測定した。ステップ1における励起光の波長λeは230nmとした。また、蛍光の波長λfは350nmとした。ステップ2における濁度補正光(濁度補正照射光及び濁度補正応答光)の波長は660nmとした。
ステップ3における式としては、前記式(1)を用いた。式(1)における係数等は、以下のようにして求めた。
以上の結果を下に、水溶性油濃度と応答光の強度との関係を求めると、下式(6)の検量線が得られたのでa=0.0021とした。
水溶性油濃度(mg/L)=0.0021×If・・・(6)
以上の結果を下に、濁度と濁度補正応答光の強度Imとの関係を求めると、下式(7)の検量線(関数g)が得られた。
g(濁度)=1.7973×Im−0.1078 ・・・(7)
また、試料液Aとは別途に、油分が含まれない河川水を採取したものに水溶性油とカオリンを添加して試料液Bとした。水溶性油は、試料液Bの油分濃度が1mg/Lとなるように加えた。
試料液Bについて、ステップ1とステップ2を行った結果、蛍光強度Ifは159.8、濁度補正応答光の強度Imは64であった。
油分濃度(mg/L)=0.0021×If−0.1485 ・・・(8)
式(2)により、濁度(妨害成分)1度あたり(単位濃度あたり)の誤差を表す係数kを求めたところ,k=−0.8129÷114.98=−0.00707となった。
そして、試料液Aの係数b1を式(3)で求めたところ、b1=−0.0021×70.7+0.00707×12.65=−0.24となった。
以上の結果を纏めると、式(1)は、下式(9)となる。
C=0.0021×If+0.00707×g(Im)−0.24 ・・・(9)
試料液Cについて、ステップ1とステップ2を行った結果、蛍光強度Ifは98.7、濁度補正応答光の強度Imは10.2であった。
図1の装置を用いて、ローダミンB濃度を測定した。ただし、試料液はオーバーフローさせずに、試料液容器に入れ、静止状態で測定した。ステップ1における励起光の波長λeは335nmとした。また、蛍光の波長λfは575nmとした。ステップ2における濁度補正光(濁度補正照射光及び濁度補正応答光)の波長は660nmとした。
ステップ3における式としては、前記式(1)を用いた。式(1)における係数等は、以下のようにして求めた。
以上の結果を下に、ローダミンB濃度と蛍光強度Ifとの関係を求めると、下式(10)の検量線が得られたのでa=0.0264とした。
ローダミンB濃度(mg/L)=0.0264×If−0.0003・・・(10)
この蛍光強度Ifに基づき、式(10)で求めたローダミンB濃度は1.55mg/Lであり、真の値である2mgに対して、マイナス0.45mg/Lの誤差があった。
また、濁度補正応答光の強度Imに基づき前記式(7)で求めた濁度は111.7度であった。式(2)における係数kは、濁度1度あたりの誤差なので、校正液のローダミンB濃度の誤差を、校正液の濁度で除し(−0.45÷111.7)、k=−0.004029となった。
以上の結果から、下式(11)により、濁度補正されたローダミンBの濃度を求められることが分った。
C=0.0264×If+0.004029×g(Im)−0.0003・・(11)
6…オーバーフロー筒、7…オーバーフロー面、
10…光源ユニット、20…光路ユニット、30…光源側分光ユニット、
33…回折格子、40…照射光ユニット、60…受光ユニット、
70…検出側分光ユニット、73…回折格子、80…検出器ユニット、
85…カットフィルター、90…演算制御装置、
S…試料液、E…照射光、F…応答光、R…リファレンス光
Claims (5)
- 試料液に励起光を照射した際に得られる蛍光強度Ifに基づき、前記試料液中の測定対象成分の濃度を求める多波長蛍光分析装置であって、
光源と、
前記光源から発せられた光源光を鉛直方向に対して45±15゜の角度で前記試料液の液面に導く照射光学系と、
検出器と、
前記試料液から発せられる応答光を、前記試料液の液面の鉛直方向上方で受光し、前記検出器に導く検出光学系と、
装置全体を制御すると共に、前記検出器が得た前記応答光の強度が入力されて所定の演算を行う演算制御装置を備え、
前記照射光学系は、回折格子を有し、前記光源光の内、少なくとも前記測定対象成分による蛍光を得るための励起光と、妨害成分の濃度を測定するための1種以上の補正照射光を含む、波長が異なる複数の光を選択的に前記試料液の液面に導くように構成され、
前記検出光学系は、回折格子と前記励起光と同じ波長の散乱光を除去するカットフィルターを有し、前記応答光の内、少なくとも前記測定対象成分による蛍光と妨害成分の濃度を測定するための1種以上の補正応答光を含む波長が異なる複数の光を選択的に前記検出器に導くように構成され、
下記ステップ1〜3を行うことを特徴とする多波長蛍光分析装置。
ステップ1:前記照射光学系により、前記光源光の内、前記測定対象成分による蛍光を得るための励起光を前記試料液の液面に導き、前記検出光学系により、前記応答光の内、前記測定対象成分による蛍光を前記検出器に導き、蛍光強度Ifを得る。
ステップ2:前記照射光学系により、前記光源光の内、前記補正照射光を前記試料液の液面に導き、前記検出光学系により、前記応答光の内、前記補正応答光を前記検出器に導き、補正応答光の強度Imを得る。
ステップ3:前記蛍光強度Ifに基づき、前記試料液中の測定対象成分の濃度を演算する。該演算にあたり、前記補正応答光の強度Imにより求めた妨害成分の濃度に応じた補正を行う。 - 前記1種以上の補正照射光は、妨害成分として濁度を測定するための濁度補正照射光を含み、
前記1種以上の補正応答光は、妨害成分として濁度を測定するための濁度補正応答光を含む請求項1に記載の多波長蛍光分析装置。 - 前記検出器の感度が可変であり、前記演算制御装置は、前記検出器の感度を前記応答光の強度に応じて制御可能である請求項1または2に記載の多波長蛍光分析装置。
- 前記ステップ3における演算が、下記式(1)に基づき行われる請求項1〜3の何れか一項に記載の多波長蛍光分析装置。
C=a×If−k×g(Im)+b1 ・・・(1)
但し、式(1)におけるCは測定対象成分の濃度、g(Im)は補正応答光の強度Imから求めた妨害成分の濃度、a、b1、kは係数である。 - さらに、上端が開口部とされ、前記開口部に試料液のオーバーフロー面が形成されるように下方から流入した試料液がオーバーフローするオーバーフロー筒を備え、前記試料液の液面が前記試料液のオーバーフロー面である請求項1〜4の何れか一項に記載の多波長蛍光分析装置。
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