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JP2018016128A - 伸縮シャフト - Google Patents

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JP2018016128A
JP2018016128A JP2016146227A JP2016146227A JP2018016128A JP 2018016128 A JP2018016128 A JP 2018016128A JP 2016146227 A JP2016146227 A JP 2016146227A JP 2016146227 A JP2016146227 A JP 2016146227A JP 2018016128 A JP2018016128 A JP 2018016128A
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JP2016146227A
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誠一 森山
Seiichi Moriyama
誠一 森山
高橋 正樹
Masaki Takahashi
正樹 高橋
祥治 城戸
Yoshiharu Kido
祥治 城戸
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Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

【課題】衝突事故や操舵輪の縁石への乗り上げ等のアクシデントにより、ホイールアライメントが狂ってしまう事を防止できる構造を実現する。【解決手段】インナシャフト9aを構成するシャフト本体84の外周面の軸方向一端部に形成された雄スプライン部39と、アウタチューブ10aの内周面に形成された雌スプライン部19とを、スプライン係合させる事により、前記インナシャフト9aと前記アウタチューブ10aとをトルク伝達可能、且つ、全長を伸縮可能な状態に組み合わせる。そして、前記インナシャフト9aを構成する低剛性シャフト14の軸方向中間部に、当該部分の軸方向両側に隣接した部分よりも外径寸法が小さい小径軸部47を設ける。【選択図】図1

Description

この発明に係る伸縮シャフトは、例えば自動車の操舵装置を構成する中間シャフトとして使用される。
自動車のステアリング装置として従来から、図4に記載する様な構造のものが知られている。このステアリング装置は、ステアリングホイール1が、ステアリングシャフト2の後端部に固定されている。又、これと共に、このステアリングシャフト2の前端部が、1対の自在継手3a、3b及び中間シャフト4を介して、ステアリングギヤユニット5を構成する入力軸6の基端部に接続されている。更に、前記ステアリングギヤユニット5に内蔵されラックアンドピニオン機構により左右1対のタイロッド7、7を押し引きして、左右1対の操舵輪に、前記ステアリングホイール1の操作量に応じた舵角を付与する様に構成されている。
この様なステアリング装置に組み込まれる前記中間シャフト4は、例えば、走行時に自動車から入力される振動が、前記ステアリングホイール1に伝わる事を防止する(吸収する)為、或いは、前記中間シャフト4を、全長を縮めた状態で車体に組み込む為に、伸縮式のもの(伸縮可能なもの)が使用されている。尚、この様な構造以外に、伸縮式の構造の中には、通常時は伸縮せず、衝突時にのみ伸縮する様な構造も含まれる。
図5は、特許文献1に記載された伸縮式の中間シャフト4の構造を示している。この中間シャフト4は、軸方向一端部(前端部であって、図5の左端部。組み付け状態でアウタチューブ10側の端部)の外周面に雄スプライン部8が形成された中実状のインナシャフト9と、内周面にこの雄スプライン部8とスプライン係合可能な雌スプライン部12が形成された円管状のアウタチューブ10とから成る。そして、前記雄スプライン部8と前記雌スプライン部12とをスプライン係合する事で、前記インナシャフト9と前記アウタチューブ10とを、伸縮自在に組み合わせている。
又、図5に示す構造の場合、前記インナシャフト9を、後側(前後方向とは、車体の前後方向を言う。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)に配置すると共に、前記アウタチューブ10を前側に配置している。又、前記インナシャフト9の軸方向他端部には、前記両自在継手3a、3bのうちの後側に配置された自在継手3aを構成する第一のヨーク11が外嵌固定(圧入)されている。一方、前記アウタチューブ10の軸方向一端部には、前記両自在継手3a、3bのうちの前側に配置された自在継手3bを構成する第二のヨーク13が外嵌固定(圧入)されている。
尚、前記インナシャフト9と前記第一のヨーク11との結合、或いは、前記アウタチューブ10と前記第二のヨーク13との結合は、溶接により行う事もできる。
ところで、上述の様な構成を有する中間シャフト4の場合、例えば、衝突事故や操舵輪の縁石への乗り上げ等のアクシデントにより、この操舵輪にモーメント荷重が作用した場合に、このモーメント荷重を吸収できないと、例えば、前記1対のタイロッド7、7が変形する等してホイールアライメントが狂ってしまう可能性がある。
特開2015−21596号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、例えば、衝突事故や操舵輪の縁石への乗り上げ等のアクシデントにより、ホイールアライメントが狂ってしまう事を防止できる構造を実現するものである。
本発明の伸縮シャフトは、インナシャフトと、アウタチューブとを備えている。
このうちのインナシャフトは、軸方向一端部の外周面に雄スプライン部が形成されている。
前記アウタチューブは、中空状であって、内周面に雌スプライン部が形成されている。
そして、前記雄スプライン部と前記雌スプライン部とを、前記インナシャフトと前記アウタチューブとがトルク伝達可能、且つ、全長を伸縮可能な状態に組み合わされている。
特に、本発明の伸縮シャフトは、前記インナシャフトが、中空状のシャフト本体と、中実状であって、このシャフト本体に対する相対回転を不能に且つ軸方向の相対変位を不能な状態で内嵌固定された低剛性シャフトとを有している。
そして、この低剛性シャフトのうち、前記シャフト本体の軸方向他端縁よりも軸方向他方側に位置する部分に、当該部分の軸方向両側に隣接した部分よりも外径寸法が小さい低剛性小径部が形成されている。
上述の様な本発明を実施する場合には、具体的に、請求項2に記載した発明の様に、前記シャフト本体の軸方向他端部の内周面に、前記低剛性シャフトの外周面が内嵌固定されている構成を採用できる。この様な構成を採用した場合には、前記シャフト本体と前記低剛性シャフトとの嵌合部に、この嵌合部を径方向に貫通した連結用貫通孔を形成する。そして、この連結用貫通孔の内側に、連結部材を挿入する。
上述の様な請求項2に記載した発明を実施する場合には、具体的に、請求項3に記載した発明の様に、前記連結部材の軸方向両端縁が、前記連結用貫通孔の径方向外端開口部よりも径方向外側に突出していない構成を採用できる。
上述の様な本発明を実施する場合には、具体的に、請求項4に記載した発明の様に、前記シャフト本体の軸方向他端面と、前記低剛性シャフトの外周面とが溶接部により固定されている構成を採用できる。
上述の様な本発明を実施する場合には、具体的に、請求項5に記載した発明の様に、前記低剛性シャフトの軸方向他端部の外周面に、ヨークを構成する基部が外嵌固定されている構成を採用できる。この様な構成を採用した場合には、具体的に、前記低剛性シャフトの軸方向他端部のうちの前記基部よりも軸方向他方側に位置する部分に形成されたかしめ部により、前記ヨークの軸方向他方側への変位を規制する。
上述の様な本発明を実施する場合には、具体的に、請求項6に記載した発明の様に、前記低剛性シャフトのうちの前記低剛性小径部よりも軸方向他方側に位置する部分に、前記アウタチューブの軸方向他端部と直接又は他の部材を介して軸方向に係合可能なストッパ部材を設ける構成を採用できる。
上述した様な構成を有する本発明の伸縮シャフトの場合、例えば、衝突事故や操舵輪の縁石への乗り上げ等のアクシデントにより、ホイールアライメントが狂ってしまう事を防止できる構造を実現できる。
即ち、本発明の場合、インナシャフトを構成する低剛性シャフトに低剛性小径部を設けている。この為、衝突事故や操舵輪の縁石への乗り上げにより、前記操舵輪にモーメント荷重が作用した場合に、例えば、ステアリング装置を構成するタイロッド等の他の部分が変形(損傷)するよりも先に前記低剛性小径部を変形させられる。この様な低剛性小径部の変形により前記モーメント荷重を吸収すれば、前記他の部分の変形(損傷)を防止して、ホイールアライメントが狂う事を防止できる。
本発明の実施の形態の1例を示す、両端部に十軸式自在継手を装着した中間シャフトを示す、部分切断側面図。 同じく、図1のA部に相当する部分拡大図。 同じく、図2のX−X断面図。 従来から知られているステアリング装置の1例を示す部分切断側面図。 従来から知られている中間シャフトの断面図。
本発明の実施の形態の1例に就いて、図1〜3を参照しつつ説明する。尚、本例は、本発明を、ステアリング装置を構成する中間シャフトに適用したものである。但し、本発明は、この様な中間シャフト以外にも、各種用途で使用される伸縮シャフトの構造に適用する事ができる。又、本例の中間シャフト4aを組み込んだステアリング装置の構造は、図4に示したステアリング装置と同様の構造を有している。但し、本例の中間シャフト4aは、図4に示したステアリング装置の構造に限らず、従来から知られている各種構造のステアリング装置に組み込む事ができる。以下、ステアリング装置の構造を簡単に説明した後、本例の中間シャフト4aの構造に就いて説明する。
本例の中間シャフト4aを組み込んだステアリング装置は、ステアリングホイール1(図4参照)が、ステアリングシャフト2の後端部に固定されている。又、これと共に、このステアリングシャフト2の前端部が、1対の自在継手3c、3d及び前記中間シャフト4aを介して、ステアリングギヤユニット5を構成する入力軸6の基端部に接続されている。更に、このステアリングギヤユニット5に内蔵したラックアンドピニオン機構により左右1対のタイロッド7、7を押し引きして、左右1対の操舵輪に、前記ステアリングホイール1の操作量に応じた舵角を付与する様に構成されている。
前記中間シャフト4aは、インナシャフト9aの軸方向一端部(前端部及び図1の左端部であって、組み付け状態に於いて、アウタチューブ10a側となる端部)と、アウタチューブ10aの軸方向他端部(後端部及び図1の右端部であって、組み付け状態に於いて、前記インナシャフト9a側となる端部)とをスプライン係合させる事により、トルク伝達可能、且つ全長を伸縮可能に組み合わせている。尚、伸縮可能とは、通常時に伸縮するものだけでなく、通常時は伸縮せず衝突時にのみ伸縮するものも含まれる。
以下、前記中間シャフト4aの具体的な構造に就いて説明する。
前記中間シャフト4aは、アウタチューブ10aと、アウタ側ヨーク部17と、インナシャフト9aと、インナ側ヨーク部37とを備えている。
このうちのアウタチューブ10aは、例えば、金属製で、軸方向他方側から順に、小径筒部15と、アウタ側連続部16とを備えている。
このうちの小径筒部15は円筒状であり、前記アウタチューブ10aのうちの軸方向他端部から軸方向中間部にかけての部分に設けられている。具体的には、前記小径筒部15の外周面は、軸方向の全長に亙って外径寸法が変化しない円筒面状に形成されている。又、この小径筒部15の内周面には、全長に亙り、周方向に関して交互に形成された軸方向に長い、複数ずつの凹部(図示省略)と凸部18、18とから成る雌スプライン部19が形成されている。
前記アウタ側連続部16は、軸方向他端縁が、前記小径筒部15の軸方向一端縁に一体に連続しており、外径寸法が、軸方向一端部で軸方向他端部よりも大きくなっている。この様なアウタ側連続部16の外周面は、外径寸法が軸方向一方側に向かうほど大きくなる複数個の傾斜面部と、軸方向に関して外径寸法が変わらない複数個の円筒面部とを、軸方向に交互に配置して成る。
又、前記アウタ側連続部16の内周面は、軸方向他端側から順に、円錐面部20と、大径円筒面部21と、段部22と、小径円筒面部23とを備えている。
このうちの円錐面部20は、軸方向一方側に向かうほど内径寸法が大きくなる方向に傾斜している。この様な円錐面部20の軸方向他方側半部には、円周方向に関して交互に形成された、複数ずつの凹部(図示省略)と、前記アウタチューブ10aの中心軸を含む仮想平面に関する断面形状が直角三角形状の凸部24とから成る不完全スプライン部25が形成されている。この様な不完全スプライン部25の軸方向他端縁は、前記雌スプライン部19の軸方向一端縁に連続している。
前記大径円筒面部21は、軸方向他端縁が、前記円錐面部20の軸方向一端縁に連続しており、軸方向に関して内径寸法が変化しない。
前記段部22は、軸法方向一方側に向かうほど内径寸法が小さくなる方向に傾斜した円錐面である。別の言い方をすると、前記段部22の母線形状は、前記アウタチューブ10aの中心軸に直交する仮想平面に対して、軸方向一方側に向かうほど径方向内側に向かう方向に僅かに傾斜している。この様な段部22は、軸方向他端縁(径方向外端縁)が、前記大径円筒面部21の軸方向一端縁に連続すると共に、軸方向一端縁(径方向内端縁)が前記小径円筒面部23の軸方向他端縁に連続している。
前記小径円筒面部23は、軸方向に関して内径寸法が変化しない円筒面状である。この小径円筒面部23の内径寸法は、前記円錐面部20の軸方向他端縁及び前記大径円筒面部21の内径寸法よりも小さい。
前記アウタ側ヨーク部17は、前記自在継手3dを構成するものであり、基部26と、1対の腕部27、27とから成る。
このうちの基部26は、筒状(例えば、円筒状、角筒状)であって、軸方向他端縁が、前記アウタ側連続部16の軸方向一端縁に一体に連続している。即ち、前記基部26の外周面の軸方向他端縁は、このアウタ側連続部16の外周面の軸方向一端縁に連続している。一方、前記基部26の内周面の軸方向他端縁は、このアウタ側連続部16の内周面を構成する小径円筒面部23の軸方向一端縁に連続している。
前記1対の腕部27、27は、前記基部26の軸方向一端縁のうちで、この基部26の直径方向反対側となる2箇所位置から軸方向一方側に延出する状態で設けられている。この様な1対の腕部27、27の軸方向一端寄り部分には、互いの中心軸が同軸となる状態で1対の円孔28、28が形成されている。
尚、図1に示す組み立て状態に於いて、これら1対の円孔28、28の内側には、それぞれ有底円筒状の軸受カップ29、29が内嵌固定されている。これと共に、これら各軸受カップ29、29の内側に、それぞれ複数本のニードル30、30を介して、十字軸31を構成する4本の軸部32、32のうちの1対の軸部32、32の端部が回動自在に支持されている。
又、前記十字軸31を構成する4本の軸部32、32のうち、前記アウタ側ヨーク部17の両円孔28、28内に支持された軸部32、32以外の1対の軸部32(一方の軸部32は図示省略)の端部は、前記入力軸6の基端部(後端部)に支持固定されたヨーク33を構成する1対の腕部34(片方の腕部34は図示省略)に形成された円孔(図示省略)の内側に、軸受カップ及びニードル(図示省略)を介して回動自在に支持されている。
本例の場合、前記アウタ側ヨーク部17を、前記アウタチューブ10aに一体に設ける構造を採用しているが、アウタチューブとアウタ側ヨーク部とを別体に設けて結合固定する構成を採用する事もできる。尚、この様な構成を採用した場合には、前記アウタチューブの軸方向一端部に前記アウタ側ヨーク部の基部を外嵌固定すると共に、これらアウタチューブと基部とを、溶接により(溶接部を介して)或いは加締めにより(かしめ部を介して)固定する。
又、本例の場合、前記アウタ側連続部16の内周面を構成する小径円筒面部23の軸方向一端部から前記アウタ側ヨーク部17を構成する基部26の内周面の軸方向他端部にかけての部分に、有底円筒状の防水キャップ35を、この防水キャップ35の底部36が軸方向一方側に配置した状態で内嵌固定している。この様にして、前記アウタチューブ10aの内側に水等の異物が浸入しない様にしている。
前記インナシャフト9aは、シャフト本体84と、低剛性シャフト14とを備えている。
このうちのシャフト本体84は、例えば、機械構造用炭素鋼鋼管としてJIS規格(JIS G 3445)に規格されているSTKM材(STKM15C)等の金属製で、軸方向両端側が開口した中空軸状である。前記シャフト本体84の外周面のうちの軸方向一方側半部には、周方向に関して交互に形成された軸方向に長い、複数ずつの凹部(図示省略)と凸部38とから成る雄スプライン部39が形成されている。
一方、前記シャフト本体84の内周面は、軸方向一方側から順に、大径円筒面40と
第二傾斜連続面41と、小径円筒面42と、第一傾斜連続面43と、中径円筒面44とから成る。
このうちの大径円筒面40は、前記シャフト本体84の内周面のうちの軸方向一端部から軸方向中間部にかけての部分に形成されており、軸方向に関して内径寸法が変化しない円筒面状である。この大径円筒面40の内径寸法は、前記小径円筒面42の内径寸法及び前記中径円筒面44の内径寸法よりも大きい。
前記第二傾斜連続面41は、軸方向他方側に向かうほど径方向内方に向かう方向(内径寸法が小さくなる方向)に傾斜した円錐面状である。この様な第二傾斜連続面41の軸方向一端縁(径方向外端縁)は、前記大径円筒面40の軸方向他端縁に連続している。
前記小径円筒面42は、軸方向に関して内径寸法が変化しない円筒面状である。この小径円筒面42の内径寸法は、前記大径円筒面40の内径寸法及び前記中径円筒面44の内径寸法よりも小さい。この様な小径円筒面42の軸方向一端縁は、前記第二傾斜連続面41の軸方向他端縁(径方向内端縁)に連続している。
前記第一傾斜連続面43は、軸方向他方側に向かうほど径方向外方に向かう方向(内径寸法が大きくなる方向)に傾斜した円錐面状である。この様な第一傾斜連続面43の軸方向一端縁は、前記小径円筒面42の軸方向他端縁に連続している。
前記中径円筒面44は、前記シャフト本体84の内周面のうちの軸方向他端部に形成されており、軸方向に関して内径寸法が変化しない円筒面状である。前記中径円筒面44の内径寸法は、前記小径円筒面42の内径寸法よりも大きく、前記大径円筒面40の内径寸法よりも小さい。
尚、前記シャフト本体84のうち、前記大径円筒面40、前記小径円筒面42、及び前記中径円筒面44に相当する部分の径方向に関する肉厚寸法は、大きい方から順に、前記小径円筒面42に相当する部分、前記中径円筒面44に相当する部分、前記大径円筒面40に相当する部分となっている。
又、前記シャフト本体84の軸方向他端寄り部分の径方向に関して反対側となる2箇所位置には、このシャフト本体84を径方向に貫通した1対の外側貫通孔45、45が形成されている。別の言い方をすれば、これら1対の外側貫通孔45、45はそれぞれ、径方向外端が、前記シャフト本体84の軸方向他端寄り部分の外周面に開口すると共に、径方向内端が、このシャフト本体84の内周面のうちの前記中径円筒面44に開口している。
前記低剛性シャフト14は、例えば、機械構造用炭素鋼鋼材としてJIS規格(JIS G 4051)に規格されるS35C等の金属製で、中実軸状に構成されており、軸方向一方側から順に、第一大径軸部46と、小径軸部47と、第二大径軸部48と、嵌合小径部49と、かしめ部50とを備えている。本例の場合、前記低剛性シャフト14の軸方向寸法を、前記シャフト本体84の軸方向寸法よりも小さくしている。尚、前記低剛性シャフト14の軸方向他端面には、この軸方向他端面にのみ開口した円錐状の凹部51が形成されている。この様な凹部51は、前記低剛性シャフト14の外周面に、例えば、切削加工を施す際のセンタ出し等に利用できる。
このうちの第一大径軸部46は、前記低剛性シャフト14の軸方向一端部から軸方向中間部にかけて設けられている。この様な第一大径軸部46の外周面の軸方向一方側半部には、ローレット部52が形成されている。本例の場合、このローレット部52として、例えば、周方向に関して交互に形成された軸方向に長い、複数ずつの凹部(図示省略)と凸部(図示省略)とから成る所謂平目ローレットを採用しているが、斜めローレット、綾目ローレット等を採用する事もできる。この様なローレット部52は、前記第一大径軸部46の外周面の軸方向一方側半部に、ローレット加工を施す事により形成する。又、前記第一大径軸部46の軸方向一端寄り部分(前記ローレット部52の軸方向中間部)には、この第一大径軸部46を径方向に貫通した内側貫通孔53が形成されている。
尚、前記内側貫通孔53は、前記シャフト本体84の1対の外側貫通孔45、45と、同時に形成するが、別々に形成する事もできる。
前記小径軸部47は、前記低剛性シャフト14の軸方向中間部(この低剛性シャフト14のうちの前記第一大径軸部46の軸方向他方側に隣接した部分)に設けられており、外径寸法が、全長に亙ってこの第一大径軸部46の外径寸法よりも小さい。この様な小径軸部47は、組み付け状態に於いて、前記中間シャフト4aの中で最も剛性(捩じり剛性、曲げ剛性)が小さくなる様に規制されている。別の言い方をすれば、前記小径軸部47は、使用状態に於いて、前記中間シャフト4aに、所定値よりも大きい衝撃的な荷重(トルク)が作用した場合に、この中間シャフト4aの他の部分よりも先に(最も早く)塑性変形する様に各部の寸法が規制されている。尚、前記所定値とは、例えば、使用状態で伝達し得る最大のトルクや、このトルクに安全率を加味した値等とする事ができる。
尚、使用状態に於いて、前記中間シャフト4aの軸方向寸法が最も短くなった状態でも、前記小径軸部47は、前記アウタチューブ10aと径方向に重畳しない(軸方向に整合しない)様にしている。この為、前記小径軸部47は、前記アウタチューブ10aから常に外部に露出している。
具体的には、前記小径軸部47の外周面は、図2に示す様に、軸方向一方側から順に、第一曲面55と、小径円筒面56と、第二曲面57とにより構成されている。
このうちの第一曲面55は、軸方向他方側に向かうほど径方向内方に向かう(外径寸法が小さくなる)方向に傾斜した凹曲面状である。本例の場合、前記第一曲面55の軸方向一端縁と前記第一大径軸部46の外周面の軸方向他端縁との連続部を角部としている(滑らかに連続させていない)。一方、前記第一曲面55の軸方向他端縁は、前記小径円筒面56の軸方向一端縁と滑らかに連続している。尚、前記第一曲面55の軸方向一端縁と前記第一大径軸部46の外周面の軸方向他端縁との連続部を凸曲面とする(滑らかに連続させる)事もできる。又、前記第一曲面55の曲率半径は、2mm以上とする事が好ましい。本例の場合、この第一曲面55の曲率半径を、8mm(R8)としている。
前記小径円筒面56は、軸方向に関して外径寸法が変化しない円筒面状である。この小径円筒面56の外径寸法は、前記第一大径軸部46の外径寸法よりも小さい。本例の場合、この小径円筒面56の外径寸法は、図1に示す組み立て状態に於いて、前記アウタチューブ10aの外周面、及び、前記インナシャフト9a{前記シャフト本体84の外周面、及び前記低剛性シャフト14(前記小径円筒面56以外の部分)の外周面}の中で、最も外径寸法が小さい。この様な小径円筒面56の軸方向一端縁は、前記第一曲面55の軸方向他端縁と滑らかに連続している。
前記第二曲面57は、軸方向他方側に向かうほど径方向外方に向かう(外径寸法が大きくなる)方向に傾斜した凹曲面により構成されている。本例の場合、前記第二曲面57は、前記低剛性シャフト14の中心軸に直交する仮想平面に関して、前記第一曲面55と対称な形状を有している。又、前記第二曲面57の軸方向一端縁(径方向内端縁)と、前記小径円筒面56の軸方向他端縁とは滑らかに連続している。一方、前記第二曲面57の軸方向他端縁と前記第二大径軸部48の外周面の軸方向一端縁との連続部を角部としている(滑らかに連続させていない)。尚、前記第二曲面57の軸方向他端縁と前記第二大径軸部48の外周面の軸方向一端縁との連続部を凸曲面とする(滑らかに連続させる)事もできる。又、前記第二曲面57の曲率半径は、2mm以上とする事が好ましい。本例の場合、この第二曲面57の曲率半径を、8mm(R8)としている。
前記第二大径軸部48は、前記低剛性シャフト14のうちの、前記小径軸部47の軸方向他方側に設けられている。前記第二大径軸部48の外周面の軸方向一端寄り部分には、全周に亙り径方向内側に凹んだストッパ係止溝59が形成されている。又、前記第二大径軸部48の外周面のうち、このストッパ係止溝59以外の部分は、軸方向に関して外径寸法が変化しない円筒面状である。本例の場合、前記第二大径軸部48の外径寸法を、前記第一大径軸部46の外径寸法と同じとしている。尚、前記ストッパ係止溝59が形成された部分の剛性(捩じり剛性、曲げ剛性)は、前記小径軸部47のうちの少なくとも前記小径円筒面56に相当する部分の剛性よりも高い。
前記嵌合小径部49は、前記低剛性シャフト14のうち、前記第二大径軸部48の軸方向他方側に設けられている。この様な嵌合小径部49の外周面には、周方向に関して交互に形成された軸方向に長い複数ずつの凹部(図示省略)と凸部(図示省略)とから成る雄セレーション60が形成されている。この様な嵌合小径部49の外径(この雄セレーション60を構成する各凸部の外接円の直径)は、前記第二大径軸部48の外径寸法よりも小さい。従って、前記嵌合小径部49の軸方向一端縁と、この第二大径軸部48の軸方向他端縁とは、段部61を介して連続している。
前記かしめ部50は、前記低剛性シャフト14の軸方向他端部に設けられており、軸方向一端縁が、前記嵌合小径部49の軸方向他端縁に一体に連続している。この様なかしめ部50は、全周に亙って、この嵌合小径部49の外周面(前記雄セレーション60を構成する各凸部の外接円)よりも径方向外方に突出した略円輪状に形成されている。
次に、前記シャフト本体84に前記低剛性シャフト14を固定する方法に就いて説明する。尚、このシャフト本体84とこの低剛性シャフト14とが結合固定される以前の状態で、このシャフト本体84の軸方向他端部内周面は、特に加工を施していない素材のまま(円筒面)である。又、前記シャフト本体84の1対の外側貫通孔45、45及び前記低剛性シャフト14の内側貫通孔53も形成されていない。
上述の様なシャフト本体84に対して、前記低剛性シャフト14のローレット部52を、このシャフト本体84の軸方向他端部から軽圧入する。この様にして、前記低剛性シャフト14のローレット部52を構成する各凸部の先端部(径方向外端縁)を、前記シャフト本体84の軸方向他端部内周面に締り嵌めで内嵌固定する。
本例の場合、前記シャフト本体84の軸方向他端部内周面と、前記ローレット部52を構成する各凹部の底部との間に、径方向に関する隙間(図示省略)が形成される様にしている。この状態(後述する溶接を施す以前の状態)で、これら各隙間は、前記低剛性シャフト14の軸方向一端面よりも軸方向一方側に存在する前記シャフト本体84の内径側空間62と、このシャフト本体84の外径側空間63とを連通している。
次に、上述の状態で、前記シャフト本体84の軸方向他端寄り部分と、前記低剛性シャフト14の軸方向一端寄り部分とに(このシャフト本体84とこの低剛性シャフト14との重畳部分に)、ドリル等による穴あけ加工を施して、前記1対の外側貫通孔45、45及び前記内側貫通孔53を同時に形成する。尚、本例の場合、これら1対の外側貫通孔45、45及びこの内側貫通孔53が、特許請求の範囲に記載した連結用貫通孔に相当する。
次に、前記1対の外側貫通孔45、45と前記内側貫通孔53とに、特許請求の範囲に記載した連結部材に相当するピン64を挿通する。尚、この様なピン64の剛性(剪断強さ)は、前記小径軸部47の剛性よりも高い。
本例の場合、前記ピン64を、例えば、円周方向1箇所位置に不連続部を有する断面略C字状の筒状部材であるスプリングピンにより構成している。この様なピン64は、前記不連続部の円周方向に関する間隔が小さくなる様に弾性変形した状態(縮径した状態)で、前記1対の外側貫通孔45、45と前記内側貫通孔53とに圧入されている。この様なスプリングピンを採用する事で、ピンを加締める工程等を省略できる。尚、ピンは、上述のスプリングピン以外にも、各種構造のものを採用できる。
又、前記ピン64の軸方向両端部は、1対の外側貫通孔45、45の径方向外端開口部(前記シャフト本体84の外周面)よりも径方向外側に突出していない。この様にして、前記ピン64の軸方向両端部が、前記アウタチューブ10aの雌スプライン部19と干渉しない様にしている。
最後に、前記シャフト本体84の軸方向他端面と、前記低剛性シャフト14の外周面とを、全周に亙り溶接により(環状の溶接部65を介して)固定する。この様な溶接部65の径方向外端縁は、前記シャフト本体84の軸方向他端部の外周面よりも径方向外方に突出していない。別の言い方をすれば、前記溶接部65の外径寸法は、前記シャフト本体84の軸方向他端部の外径寸法と同じか、又は小さい。
尚、本例の場合、前記シャフト本体84の軸方向他端部内周面と、前記ローレット部52を構成する各凹部の底部との間に、径方向に関する隙間を設けている。この為、上述の様な溶接作業の際、溶融した溶接金属内で発生したガスを、これら各隙間を通じて排出する事ができる。
以上の様な前記シャフト本体84に前記低剛性シャフト14を固定する作業は、この低剛性シャフト14に後述するインナ側ヨーク部37を固定する前に行っても良いし、固定した後に行っても良い。
前記インナ側ヨーク部37は、基部66と、1対の腕部67、67とにより構成されている。
このうちの基部66は、例えば、円筒状又は角筒状の筒状部68と、円輪状部69とにより構成されている。
前記円輪状部69は、前記筒状部68の外周面の軸方向他方側半部から全周に亙り径方向外方に突出した状態で形成されている。
又、前記1対の腕部67、67は、前記基部66の軸方向他端縁のうちで、この基部66の直径方向反対側となる2箇所位置から軸方向他方側に延出する状態で設けられている。この様な1対の腕部67、67の軸方向他端寄り部分には、互いの中心軸が同軸となる状態で1対の円孔70、70が形成されている。
以上の様な構成を有するインナ側ヨーク部37は、前記基部66を、前記嵌合小径部49に締り嵌めにより外嵌された状態で、前記低剛性シャフト14に固定されている。この状態で、前記基部66は、軸方向一側面が、前記低剛性シャフト14の段部61に当接すると共に、軸方向他側面が、前記かしめ部50の軸方向一側面に当接している。この様にして、前記インナ側ヨーク部37の軸方向の位置決めを図っている。又、前記インナ側ヨーク部37は、前記筒状部68の内周面に形成された雌セレーション71と、前記嵌合小径部49の雄セレーション60とのセレーション係合により、円周方向の回り止めを図られている。
尚、このインナ側ヨーク部37は、前記低剛性シャフト14に固定される前の状態で、前記基部66の内周面が、軸方向に関して内径寸法が変化しない円筒面状である。又、この状態で、この基部66の内径寸法は、前記嵌合小径部49の外周面に形成された雄セレーション60を構成する各凸部の外接円の直径よりも小さい。この様なインナ側ヨーク部37を、前記低剛性シャフト14に前記かしめ部50を形成する前の状態(このかしめ部50に相当する部分が円筒状の状態)で、この円筒状の部分の軸方向一方側から、前記嵌合小径部49に圧入する。すると、この圧入に伴い、前記基部66の内周面は、前記雄セレーション60を構成する各凸部に扱かれる様にして塑性変形する(前記基部66の内周面に、前記雌セレーション71が形成される)。そして、前記円筒状の部分の軸方向他端部をローリング加締めにより全周に亙りかしめ拡げる事により、前記かしめ部50を形成する。この状態で、前記インナ側ヨーク部37の基部66の径方向内端部は、前記段部61と前記かしめ部50とにより挟持されている。
又、図1に示す組み立て状態に於いて、前記1対の円孔70、70の内側には、それぞれ有底円筒状の軸受カップ72、72が内嵌固定されている。これと共に、これら各軸受カップ72、72の内側に、それぞれ複数本のニードル73、73を介して、十字軸74を構成する4本の軸部75、75のうちの1対の軸部75、75の端部が回動自在に支持されている。
又、前記十字軸74を構成する4本の軸部75、75のうち、前記インナ側ヨーク部37の両円孔70、70内に支持された軸部75、75以外の1対の軸部75(一方の軸部75は図示省略)の端部は、前記ステアリングシャフト2の前端部に支持固定されたヨーク76を構成する1対の腕部77(片方の腕部77は図示省略)に形成された円孔(図示省略)の内側に、軸受カップ及びニードル(図示省略)を介して回動自在に支持されている。
尚、前記十字軸74を構成する4本の軸部75、75のうち、前記インナ側ヨーク部37の両円孔70、70内に支持された軸部75、75以外の1対の軸部75(一方の軸部75は図示省略)の端部は、前記ヨーク76を構成する1対の腕部77(一方の腕部77は図示省略)に形成された円孔(図示省略)の内側に、軸受カップ(図示省略)及びニードル(図示省略)を介して回動自在に支持されている。
尚、本例の場合、前記インナ側ヨーク部37と、十字軸74と、前記ヨーク76とにより、前記両自在継手3c、3dのうちの、後側(図1の右側)に配置された自在継手3cを構成している。
又、前記インナシャフト9a(前記シャフト本体84)の雄スプライン部39の外周面には、滑りやすい(摩擦係数の低い)合成樹脂製のコーティング層78が設けられている。
又、前記低剛性シャフト14を構成する第二大径軸部48のストッパ係止溝59には、Eリング79が係止されている。本例の場合、このEリング79が、特許請求の範囲に記載したストッパ部材に相当する。組み付け状態に於いて、このEリング79の外径寸法は、前記シャフト本体84の外径寸法よりも大きい。又、本例の場合、このEリング79の外径寸法は、前記アウタチューブ10aの軸方向他端部の内径寸法(前記雌スプライン部19を構成する各凸部18、18の内接円の直径)よりも大きく、且つ、前記アウタチューブ10aの軸方向他端部の外径寸法よりも小さい。
以上の様な構成を有する前記インナシャフト9aと前記アウタチューブ10aとは、前記雄スプライン部39と前記雌スプライン部19とを、前記コーティング層78を介してスプライン係合させる事により、トルクの伝達を可能、且つ、全長を伸縮可能な状態に組み合わされている。この様に組み付けられた状態で、前記雄スプライン部39と前記雌スプライン部19との係合部には、所定量の締め代が設けられている。
又、前記インナシャフト9aと前記アウタチューブ10aとを組み付けた状態で、前記アウタチューブ10aの軸方向他端部には、シール部材80が設けられている。
具体的には、このシール部材80は、鉄系合金等の金属製の嵌合芯金85と、ゴムなどのエラストマー製の弾性材により構成されたリップ部83とから成る。
このうちの嵌合芯金85は、嵌合筒部81と、内向鍔部82とから成る。
この嵌合筒部81は、円筒状であって、内径寸法が、前記アウタチューブ10aの軸方向他端部外周面の外径寸法と同じか僅かに小さい。
前記内向鍔部82は、前記嵌合筒部81の軸方向他端縁から全周に亙り径方向内方に折れ曲がった状態で設けられている。この様な内向鍔部82の内径寸法は、前記インナシャフト9a(シャフト本体84)の外周面のうち、前記雄スプライン部39よりも軸方向他方側に位置する部分の外径寸法よりも大きい。一方、前記内向鍔部82の内径寸法は、前記雄スプライン部39を構成する各凸部38の外接円の直径よりも小さい。
前記リップ部83は、前記内向鍔部82の軸方向他側面の径方向内端部から、全周に亙り、軸方向他方側に向かうほど径方向内側に向かう(内径寸法が小さくなる)方向に延出した状態で設けられている。この様なリップ部83の基部は、前記内向鍔部82の軸方向他側面の径方向内端部に接着等(射出成形、圧縮成形)により結合固定されている。又、自由状態に於いて、前記リップ部83の先端縁(軸方向他端縁)の内径寸法は、前記インナシャフト9aの外周面のうち、前記雄スプライン部39よりも軸方向他方側に位置する部分の外径寸法よりも小さい。
以上の様な構成を有するシール部材80は、前記嵌合芯金85の嵌合筒部81を、前記アウタチューブ10aの軸方向他端部外周面に外嵌固定した状態で、このアウタチューブ10aに組み付けられている。この状態で、前記内向鍔部82の軸方向一側面は、このアウタチューブ10aの軸方向他端面と当接している。又、前記リップ部83の先端縁(軸方向他端縁の内周面)は、前記インナシャフト9aの外周面のうち、前記雄スプライン部39よりも軸方向他方側に位置する部分に締め代を有する状態で当接(摺接)している。
尚、本例の場合、使用状態に於いて、前記アウタチューブ10aと前記インナシャフト9aとが最も長くなった状態で、前記リップ部83の先端縁と、前記雄スプライン部39とが摺接しない様にしている。
以上の様に、本例の場合、軸方向一方側から順に、前記シール部材80、前記小径軸部47、前記Eリング79、前記インナ側ヨーク部37を設けている。
別の言い方をすれば、前記シール部材80及び前記小径軸部47と前記インナ側ヨーク部37との間に、前記Eリング79を設けている。この為、前記中間シャフト4aが図1に示す状態よりも縮んで、前記アウタチューブ10aと共に、前記シール部材80が軸方向他方側へ前記小径軸部47を越えて変位した場合でも、このシール部材80が、前記Eリング79の軸方向一側面に当接した時点で、前記アウタチューブ10aの変位が止まる。この為、前記シール部材80は、前記インナ側ヨーク部37を構成する筒状部68に当接する事はない。この結果、前記シール部材80(前記リップ部83)の保護を図る事ができる。
尚、本例の場合、前記アウタチューブ10aを構成する小径筒部15の内周面の全長に亙り前記雌スプライン部19を形成している。この為、前記中間シャフト4aの軸方向寸法が最も短くなった状態でも、前記雌スプライン部19と前記雄スプライン部39とのスプライン係合が外れる事はない。
一方、前記中間シャフト4aの軸方向寸法が最も短くなった状態で、前記雌スプライン部19と前記雄スプライン部39とのスプライン係合が外れる可能性がある場合には、この雌スプライン部19とこの雄スプライン部39とのスプライン係合が外れるよりも先に、前記アウタチューブ10aの軸方向他端面(前記シール部材80の一部)と前記Eリング79の軸方向一側面とが当接する様に各部の寸法を規制する。この様な構成を採用すれば、前記中間シャフト4aの組付作業の際、前記雌スプライン部19と前記雄スプライン部39とのスプライン係合が外れて、作業効率が低下する事を防止できる。
以上の様な構成を有する本例の中間シャフト4aによれば、衝突事故や操舵輪の縁石への乗り上げ等のアクシデントにより、ホイールアライメントが狂ってしまう事を防止できる。
即ち、本例の場合、前記インナシャフト9aを構成する低剛性シャフト14に前記小径軸部47を設けている。そして、この小径軸部47の剛性(曲げ剛性、捩じり剛性)を、前記中間シャフト4aのうちの他の部分、及び、前記1対のタイロッド7、7等の他の部材の剛性(曲げ剛性、捩じり剛性)よりも小さくしている。この為、衝突事故や操舵輪の縁石への乗り上げ等のアクシデントにより、前記操舵輪に大きなモーメント荷重が作用した場合に、前記1対のタイロッド7、7等の他の部材が変形(損傷)するよりも先に前記小径軸部47が変形する。この結果、この他の部材の変形(損傷)を防止して、ホイールアライメントが狂う事を防止できる。
又、本例の場合、ホイールアライメントが狂ってしまった場合に、上述の様なアクシデントがあったのか否かを判別する事ができる。
即ち、上述の様なアクシデントが発生していない状況で、ホイールアライメントが狂ってしまった場合には、前記低剛性シャフト14の小径軸部47は変形していない。一方、前記アクシデントが発生した状況で、ホイールアライメントが狂ってしまった場合には、前記小径軸部47が変形している可能性が高い。この様に、この小径軸部47の変形の有無を判断する事により、ホイールアライメントが狂ってしまった原因が、前記アクシデントであるか否かの判別が可能となる。
又、本例の場合、前記低剛性シャフト14にEリング79を設けている為、前記シール部材80を保護する事ができる。
即ち、前記Eリング79を設けていない構造の場合、前記中間シャフト4aが図1に示す状態より縮むと、前記アウタチューブ10aが軸方向他方側に変位して、前記シール部材80のリップ部83が、前記インナ側ヨーク部37を構成する筒状部68の軸方向一端面に当接する。ここから更に、前記アウタチューブ10aが軸方向他方側に変位すると、前記リップ部83が、前記筒状部68の軸方向一端部外周面に乗り上げて、このリップ部83の先端縁(径方向内端縁)が裂ける様に破損してしまう可能性がある。一方、本例の様に、前記Eリング79を設けた構造の場合、前記アウタチューブ10aが軸方向他方側に変位しても、前記リップ部83が、前記Eリング79の軸方向一側面と当接した状態で、前記アウタチューブ10aの軸方向他方側への変位が止まる。この為、前記リップ部83が、前記インナ側ヨーク部37を構成する筒状部68に当接する事がない。この結果、前記リップ部83の損傷の防止を図れる。尚、前記Eリング79の軸方向一側面は、このリップ部83の内径寸法よりも大きな外径寸法を有する円輪状の平坦面である為、このリップ部83が当接した場合でも、裂けるような損傷は生じにくい。
前述した実施の形態の各例では、本発明を、ステアリング装置を構成する中間シャフトを構成するインナシャフトに適用した例に就いて説明した。但し、本発明は、この様なインナシャフト以外にも、各種用途で使用される伸縮シャフトの構造に適用する事ができる。この様な用途で使用した場合にも、伸縮シャフトが組み込まれた装置を構成する他の部分の変形(損傷)を防止する事ができる。
又、本発明は、通常時は伸縮せず、衝突時にのみ伸縮する様な中間シャフトに適用する事もできる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3a、3b、3c、3d 自在継手
4、4a 中間シャフト
5 ステアリングギヤユニット
6 入力軸
7 タイロッド
8、8a 雄スプライン部
9、9a インナシャフト
10、10a アウタチューブ
11 第一のヨーク
12 雌スプライン部
13 第二のヨーク
14 低剛性シャフト
15 小径筒部
16 アウタ側連続部
17 アウタ側ヨーク部
18 凸部
19 雌スプライン部
20 円錐面部
21 大径円筒面部
22 段部
23 小径円筒面部
24 凸部
25 不完全スプライン部
26 基部
27 腕部
28 円孔
29 軸受カップ
30 ニードル
31 十字軸
32 軸部
33 ヨーク
34 腕部
35 防水キャップ
36 底部
37 インナ側ヨーク部
38 凸部
39 雄スプライン部
40 大径円筒面
41 第二傾斜連続面
42 小径円筒面
43 第一傾斜連続面
44 中径円筒面
45 外側貫通孔
46 第一大径軸部
47 小径軸部
48 第二大径軸部
49 嵌合小径部
50 かしめ部
51 凹部
52 ローレット部
53 内側貫通孔
55 第一曲面
56 小径円筒面
57 第二曲面
59 ストッパ係止溝
60 雄セレーション
61 段部
62 内径側空間
63 外径側空間
64 ピン
65 溶接部
66 基部
67 腕部
68 筒状部
69 円輪状部
70 円孔
71 雌セレーション
72 軸受カップ
73 ニードル
74 十字軸
75 軸部
76 ヨーク
77 腕部
78 コーティング層
79 Eリング
80 シール部材
81 嵌合筒部
82 内向鍔部
83 リップ部
84 シャフト本体
85 嵌合芯金

Claims (6)

  1. 軸方向一端部の外周面に雄スプライン部が形成されたインナシャフトと、
    内周面に雌スプライン部が形成された中空状のアウタチューブとを備えており、
    前記雄スプライン部と前記雌スプライン部とを、スプライン係合させる事により、前記インナシャフトと前記アウタチューブとがトルク伝達可能、且つ、全長を伸縮可能な状態に組み合わされている伸縮シャフトであって、
    前記インナシャフトは、中空状のシャフト本体と、中実状であって、該シャフト本体に対する相対回転を不能に且つ軸方向の相対変位を不能な状態で内嵌固定された低剛性シャフトとを有しており、
    前記低剛性シャフトのうち、前記シャフト本体の軸方向他端縁よりも軸方向他方側に位置する部分に、当該部分の軸方向両側に隣接した部分よりも外径寸法が小さい低剛性小径部が形成されている、
    伸縮シャフト。
  2. 前記シャフト本体の軸方向他端部の内周面に、前記低剛性シャフトの外周面が内嵌固定されており、前記シャフト本体と該低剛性シャフトとの嵌合部に、該嵌合部を径方向に貫通した連結用貫通孔が形成されており、該連結用貫通孔の内側に、連結部材が挿入されている、請求項1に記載した伸縮シャフト。
  3. 前記連結部材の軸方向両端縁が、前記連結用貫通孔の径方向外端開口部よりも径方向外側に突出していない、請求項2に記載した伸縮シャフト。
  4. 前記シャフト本体の軸方向他端面と、前記低剛性シャフトの外周面とが溶接部により固定されている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載した伸縮シャフト。
  5. 前記低剛性シャフトの軸方向他端部の外周面に、ヨークを構成する基部が外嵌固定されており、該低剛性シャフトの軸方向他端部のうちの該基部よりも軸方向他方側に位置する部分に形成されたかしめ部により、前記ヨークの軸方向他方側への変位が規制されている、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載した伸縮シャフト。
  6. 前記低剛性シャフトのうちの前記低剛性小径部よりも軸方向他方側に位置する部分に、前記アウタチューブの軸方向他端部と直接又は他の部材を介して軸方向に係合可能なストッパ部材が設けられている、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載した伸縮シャフト。
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