JP2018097253A - 焦点調節装置および焦点調節方法 - Google Patents
焦点調節装置および焦点調節方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018097253A JP2018097253A JP2016243307A JP2016243307A JP2018097253A JP 2018097253 A JP2018097253 A JP 2018097253A JP 2016243307 A JP2016243307 A JP 2016243307A JP 2016243307 A JP2016243307 A JP 2016243307A JP 2018097253 A JP2018097253 A JP 2018097253A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- focus
- phase difference
- focus detection
- area
- difference amount
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 43
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims abstract description 342
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 claims description 62
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims description 11
- 210000001747 pupil Anatomy 0.000 claims description 10
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 58
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 41
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 28
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 27
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 description 18
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 11
- 230000007717 exclusion Effects 0.000 description 10
- 230000006870 function Effects 0.000 description 9
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 5
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 4
- 210000000056 organ Anatomy 0.000 description 4
- 238000003491 array Methods 0.000 description 2
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 2
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 2
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 238000012935 Averaging Methods 0.000 description 1
- 108010076504 Protein Sorting Signals Proteins 0.000 description 1
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 1
- 230000011514 reflex Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B7/00—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
- G02B7/28—Systems for automatic generation of focusing signals
- G02B7/34—Systems for automatic generation of focusing signals using different areas in a pupil plane
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N23/00—Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
- H04N23/60—Control of cameras or camera modules
- H04N23/67—Focus control based on electronic image sensor signals
- H04N23/672—Focus control based on electronic image sensor signals based on the phase difference signals
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B7/00—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
- G02B7/02—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
- G02B7/04—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N25/00—Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
- H04N25/70—SSIS architectures; Circuits associated therewith
- H04N25/703—SSIS architectures incorporating pixels for producing signals other than image signals
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Studio Devices (AREA)
- Focusing (AREA)
- Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
- Automatic Focus Adjustment (AREA)
Abstract
【課題】撮影者が合焦させたい被写体に、簡単な方法で的確に合焦させることができる焦点調節装置および焦点調節方法を提供する。【解決手段】第1の焦点検出領域と、該第1の焦点検出領域にそれぞれ含まれ第1の焦点検出領域よりも狭い第2の焦点検出領域を設定し、大デフォーカス状態から合焦近傍に達するまでは(n=1、2)、第1の焦点検出領域からの焦点検出結果に基づきフォーカスレンズ駆動を行い、合焦近傍に達すると(n=3、4、5)第2の焦点検出領域からの焦点検出結果に基づいてフォーカスレンズ駆動を行う。【選択図】 図14
Description
本発明は、フォーカスレンズを含む撮影レンズを有し、この撮影レンズを介して瞳分割した被写体像を受光して像データを生成し、この像データに基づいて焦点調節を行う焦点調節装置および焦点調節方法に関する。
撮影レンズからの被写体光束を瞳分割して被写体像の位相差を検出することにより、撮影レンズのデフォーカス量を算出し、これに基づいて焦点調節を行う焦点調節装置が種々提案され、また市販されている。この位相差AFでは、測距範囲を自由に設定することができる。測距範囲を複数の領域に分割して、領域毎に被写体の像ずれ量を算出することで、多点の焦点検出領域が可能である。しかし、複数に分割した領域では、大デフォーカス状態で必要な像ずれ量の焦点検出ができなくなってしまう。
そこで特許文献1には、交換レンズの最大デフォーカス量と現在のレンズ位置で発生し得る最大デフォーカス量に基づいて、必要な大きさの焦点検出領域をラインセンサの中央に設定することで、大デフォーカス状態の焦点検出をできるようにした焦点調節装置が提案されている。
特許文献1の焦点調節装置では、交換レンズの最大デフォーカス量と現在のレンズ位置で発生し得る最大デフォーカス量に基づいて、焦点検出領域の大きさを設定している。しかし、条件によっては焦点検出領域が広く設定され、遠くにいる被写体と近くにいる被写体が混在する遠近混在状態となり、フォーカスレンズが行ったり来たりを繰り返すハンチングが発生する恐れがある。さらに、撮影者の狙いとしては狭い焦点検出領域に存在する遠くにいる被写体に合焦させたいにも関わらず、広い焦点検出領域によって狙いとは外れた位置で近くにいる被写体が検出され、この被写体に合焦されてしまい、撮影者の意図とは異なる結果となる可能性もある。
一方で、被写体が合焦近傍である場合には、狭い焦点検出領域であっても必要な像ずれ量が検出できるが、常に広い焦点検出領域で演算するため、余計な演算が増えてしまう。その場合、演算量を減らすために、広い焦点検出領域を移動平均処理や間引くことで狭い焦点検出領域と同等の大きさに簡素化して像ずれ量を検出する方法があるが、その検出結果には誤差が含まれてしまい、検出結果の精度が悪くなる。しかし、広い焦点検出領域の検出結果の精度を上げるために、広い焦点検出領域で簡素化せずに演算しようとすると、演算回路の規模増大を招き、演算時間の高速化を妨げる恐れがある。
このように、大デフォーカス状態の被写体に合焦させるためには、広い焦点検出領域が必要であり、遠近混在被写体による偽合焦を防ぐためには、狭い焦点検出領域が必要であり、そのどちらも両立させるのは難しい。さらに、遠近混在被写体に対して、フォーカスレンズのハンチングを引き起こす恐れがある。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、撮影者が合焦させたい被写体に、簡単な方法で的確に合焦させることができる焦点調節装置および焦点調節方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明に係る焦点調節装置は、フォーカスレンズを含む撮影レンズを介して瞳分割した被写体像を撮像して撮像データを生成し、該撮像データに基づいて焦点調節動作を行う焦点調節装置において、撮像領域にて、第1の焦点検出領域と、該第1の焦点検出領域に含まれ第1の焦点検出領域よりも狭い第2の焦点検出領域を設定する焦点検出領域設定手段と、上記第1の焦点検出領域または第2の焦点検出領域の撮像データに基づいて位相差検出を行い、第1の位相差量または第2の位相差量をそれぞれ算出する焦点検出手段と、上記位相差検出の結果の信頼性が高いか否か判定する信頼性判定手段と、上記焦点検出手段の算出する位相差量に基づいて焦点調節動作を行う制御手段と、を有し、上記制御手段は、上記第1の位相差量が、第1の閾値より大きいと判定される場合に上記第1の位相差量に基づいて焦点調節動作を行い、上記焦点調節動作後に上記焦点検出手段により焦点検出を実行させ、上記第1の位相差量と上記第2の位相差量の両方の信頼性が高く、かつ両方の差が第2の閾値より小さいと判定され、かつ、上記第1の位相差量が第1の閾値より小さいと判定される場合に、上記第2の位相差量に基づいて焦点調節動作を行う。
第2の発明に係る焦点調節装置は、上記第1の発明において、上記焦点検出領域設定手段は、複数の上記第1の焦点検出領域を有し、上記制御手段は、上記焦点検出手段により上記複数の第1の焦点検出領域について算出される複数の上記第1の位相差量のうちで最大値を上記第1の位相差量とする。
第3の発明に係る焦点調節装置は、フォーカスレンズを含む撮影レンズを介して瞳分割した被写体像を撮像して撮像データを生成し、該撮像データに基づいて焦点調節動作を行う焦点調節装置において、撮像領域にて、第1の焦点検出領域と、該第1の焦点検出領域にそれぞれ含まれ第1の焦点検出領域よりも狭い第2の焦点検出領域を設定する焦点検出領域設定手段と、上記第1の焦点検出領域または第2の焦点検出領域の撮像データに基づいて位相差検出を行い、第1の位相差量または第2の位相差量をそれぞれ算出する焦点検出手段と、上記位相差検出の結果の信頼性が高いか否か判定する信頼性判定手段と、上記焦点検出手段の算出する位相差量に基づいて焦点調節動作を行う制御手段と、を有し、上記制御手段は、上記複数の第1の位相差量の絶対値のうちの最大値が第1の閾値より大きいと判定される場合に上記最大値に対応する第1の位相差量に基づいて焦点調節動作を行い、上記焦点調節動作後に上記焦点検出手段により焦点検出を実行させ、上記複数の第1の位相差量の絶対値のうちの最大値が上記第1の閾値よりも小さく、かつ、上記複数の第2の位相差量の全ての信頼性が高くないと判定される場合に、上記複数の第1の位相差量のうちで負の値を示す位相差量に基づいて焦点調節動作を行う。
第4の発明に係る焦点調節装置は、上記第3の発明において、上記焦点調節装置の撮影画角の変更を判定する画角変更判定手段を有し、上記制御手段は、上記画角変更判定手段により上記撮像領域の画角が変更されたと判定されるまで、上記複数の第1の位相差量のうちの負の値を示す位相差量に基づく焦点調節動作を継続する。
第5の発明に係る焦点調節装置は、上記第4の発明において、上記撮影レンズは変倍光学系を含み、上記画角変更判定手段は、上記変倍光学系の焦点距離の変化に基づいて上記撮影画角の変更を判定する。
第6の発明に係る焦点調節装置は、上記第4の発明において、上記焦点調節装置の姿勢を検出する姿勢検出手段を有し、上記画角変更判定手段は、上記姿勢検出手段の出力に基づいて上記撮影画角の変更を判定する。
第7の発明に係る焦点調節方法は、フォーカスレンズを含む撮影レンズを介して瞳分割した被写体像を撮像して撮像データを生成し、該撮像データに基づいて焦点調節動作を行う焦点調節方法において、撮像領域にて、第1の焦点検出領域と、該第1の焦点検出領域に含まれ第1の焦点検出領域よりも狭い第2の焦点検出領域を設定し、上記第1の焦点検出領域または第2の焦点検出領域の撮像データに基づいて位相差検出を行い、第1の位相差量または第2の位相差量をそれぞれ算出し、上記位相差検出の結果の信頼性が高いか否か判定し、上記第1の位相差量が、第1の閾値より大きいと判定される場合に上記第1の位相差量に基づいて焦点調節動作を行い、上記焦点調節動作後に上記焦点検出を実行させ、上記第1の位相差量と上記第2の位相差量の両方の信頼性が高く、かつ両方の差が第2の閾値より小さいと判定され、かつ、上記第1の位相差量が第1の閾値より小さいと判定される場合に、上記第2の位相差量に基づいて焦点調節動作を行う。
本発明によれば、撮影者が合焦させたい被写体に、簡単な方法で的確に合焦させることができる焦点調節装置および焦点調節方法を提供することができる。
以下、図面に従って本発明を適用したデジタルカメラ(以下、「カメラ」と略記する)を用いて好ましい実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るカメラの主として電気的構成を示すブロック図である。本実施形態に係るカメラは、交換レンズ鏡筒10とカメラ本体20から構成されている。本実施形態においては、交換レンズ鏡筒10とカメラ本体20を別体に構成しているが、一般的なコンパクトカメラのように一体に構成しても勿論かまわない。また、本実施形態に係るカメラは、フォーカスレンズを含む撮影レンズを介して瞳分割した被写体像を受光し光電変換して撮像データを生成し、該撮像データに基づいて焦点調節動作を行う(図3〜図7参照)。
交換レンズ鏡筒10内には、撮影レンズ11が配置されている。撮影レンズ11は、被写体Sの光学像を形成するためのフォーカスレンズを含む複数の光学レンズから構成される。また、交換レンズ鏡筒10内には、アクチュエータ12およびレンズ制御部13が設けられている。
レンズ制御部13は、CPU(Central Processing Unit)、周辺回路、およびプログラム等を記憶したメモリを有する。レンズ制御部13は、カメラ本体20内のAF演算部23から、デフォーカス量を受信し、これらの情報に基づいて、アクチュエータ12の制御を行う。アクチュエータ12は、撮影レンズ11内のフォーカスレンズを光軸方向に移動し、ピント合わせを行う。なお、フォーカスレンズの位置は、レンズ位置検出部(不図示)によって検出され、通信部(不図示)を介してカメラ本体20に送信される。
カメラ本体20内には、撮像素子21、画像処理部22、AF演算部23、記録部24が設けられている。撮像素子21は、撮影レンズ11の光軸上であって、被写体像の結像位置付近に配置されている。
撮像素子21は、被写体像(光学像)を電気信号に変換する光電変換部を有する複数の画素を備えている。複数の画素は、画素へ入射する光束の入射方向を制限するよう構成された位相差AF検出用画素(「焦点検出用画素」または「測距画素」とも称す)と、画素へ入射する光束が位相差AF検出用画素よりも制限されないように構成された撮像用画素を含み、複数の画素は2次元的に配列されている。撮像素子21の位相差AF検出用画素および撮像用画素の配置については、図3および図4を用いて後述する。
撮像素子21は、位相差AF検出用画素と撮像用画素から出力される画素値を画像処理部22およびAF演算部23に出力する。画像処理部22は、画像処理回路を有し、画素値の内、撮像用画素からの画素値を入力し、ライブビュー表示用画像および記録用画像のための画像処理を行う。また、画像処理部22は、記録用に処理された画像データを記録部24に出力する。記録部24は、電気的書き換え可能な不揮発性メモリを有し、記録用の画像データを入力し、記録する。また、画像処理部22は、画素値を用いて、被写体の顔を検出し、この顔の中心座標位置を出力し、また顔の中の目等の器官を検出し、この器官の特定座標位置を出力する。また、画像処理部22は、画素値を用いて、被写体追尾を行う。
AF演算部23は、CPU(Central Processing Unit)、周辺回路、およびプログラム等を記憶したメモリを有する。AF演算部23は、画素値の内、位相差AF検出用画素からの画素値を入力し、位相差AFに基づくAF演算を行う。AF演算にあたって、画像処理部22から取得した中心座標位置、特定座標位置に基づいて、位相差AF検出用画素の位置に対応する測距エリアを設定し、この設定した測距エリアについて、デフォーカス量やコントラスト評価値を演算する。この演算されたデフォーカス量やコントラスト評価値に基づいて、撮影レンズ11内のフォーカスレンズを合焦位置に駆動させる。また、AF演算部23は、被写体が周期性の場合には、真の合焦位置に駆動できるようにデフォーカス量を演算するための相関度の極値の選択を行う。
AF演算部23は、焦点検出手段の位相差検出結果に基づいて焦点調節動作を行う制御手段として機能する(例えば、図23BのS37参照)。また、この制御手段は、第1の位相差量が、第1の閾値より大きいと判定される場合に第1の位相差量に基づいて焦点調節動作を行い(例えば、図23AのS5Yes→S7Yes→S9No)、焦点調節動作後に焦点検出手段により焦点検出を実行させ、第1の位相差量と第2の位相差量の両方の信頼性が高く、かつ両方の差が第2の閾値より小さいと判定され、かつ、第1の位相差量が第1の閾値より小さいと判定される場合に、第2の位相差量に基づいて焦点調節動作を行う(例えば、図14〜図17、図23AのS1〜S11等参照)。なお、位相差量は、像ずれ量とも記述する。
また、制御手段は、焦点検出手段により複数の第1の焦点検出領域について算出される複数の第1の位相差量のうちで最大値を第1の位相差量とする(例えば、図16のエリアx11参照)。なお、ここで、位相差量のうちで最大値は、至近側に近いほど、位相差量が大きい。
また、制御手段は、複数の第1の位相差量の絶対値のうちの最大値が第1の閾値より大きいと判定される場合に最大値に対応する第1の位相差量に基づいて焦点調節動作を行い、焦点調節動作後に上記焦点検出手段により焦点検出を実行させ、複数の第1の位相差量の絶対値のうちの最大値が第1の閾値よりも小さく、かつ、複数の第2の位相差量の全ての信頼性が高くないと判定される場合に、複数の第1の位相差量のうちで負の値を示す位相差量に基づいて焦点調節動作を行う(例えば、図19〜図22、図23AのS13Yes→S15Yes→S17等参照)。
また、AF演算部23は、撮影画角の変更を判定する画角変更判定手段としての機能を有する。AF演算部23は、交換レンズ鏡筒10が変倍光学系を含む場合に、交換レンズ鏡筒10に設けられたズーム環等の焦点距離変更部材の操作に応じて変化する焦点距離情報をレンズ制御部13から入力する。また、AF演算部23は、ジャイロや加速度センサ等のカメラ本体20の姿勢を検出するセンサ(姿勢検出手段として機能する)からの検出信号を入力する。
また、前述の画角変更判定手段は、変倍光学系の焦点距離の変化に基づいて撮影画角の変更を判定する。画角変更判定手段は、姿勢検出手段の出力に基づいて撮影画角の変更を判定する。
また、前述の制御手段は、画角変更判定手段により上記撮像領域の画角が変更されたと判定されるまで、複数の第1の位相差量のうちの負の値を示す位相差量に基づく焦点調節動作を継続する(例えば、図23AのS19〜S23等参照)。位相差量の正の値は、至近側の値を意味し、負の値は無限側の値を意味する。
次に、図2を用いてAF演算部23の詳細について説明する。画素値21aは、撮像素子21から出力された画素値であり、SDRAM(不図示)等に一時記憶される。
また、画像処理部22内には、顔検出回路を有する顔検出部22aが設けられている。この顔検出部22aは、撮像素子21からの撮像用画素の画素値に基づいて、被写体像の中に顔があるか否かを判定し、顔が含まれている場合には、その位置(中心座標位置)や大きさ等を検出する。さらに、右目、左目、鼻等の器官の検出を行い、その器官の特定座標位置も検出する。顔検出部22aで検出された中心座標や特定座標位置は、AF演算部23内のAF測距点設定部33に出力する。
また、画像処理部22内には、追尾回路を有する追尾部22bが設けられている。この追尾部22bは、撮像素子21からの撮像用画素の画素値に基づいて、被写体の追尾を行う。例えば、顔検出部22aによって検出された顔の位置や、撮影者によって指定された被写体の位置について、撮像素子21から画素値が出力されるたびに、画素値を比較することにより、同一の被写体がどこに移動したかを検出し、これによって追尾を行う。追尾部22bによって検出された追尾対象の中心座標や特定座標位置は、AF演算部23内のAF測距点設定部33に出力する。
AF測距点設定部33は、顔検出部22aまたは追尾部22bで検出された中心座標位置や特定座標位置に基づいて、これに対応する測距点を設定する。撮像素子21は複数の測距点に分けられており、この複数の測距点の中から、中心座標位置や特定座標位置の近傍にある測距点を設定し、設定した各測距点の中心座標を、測距エリア設定部35およびコントラスト評価値演算部36に出力する。なお、測距点は、ユーザが手動で設定するようにしても勿論かまわない。
位相差画素生成部34は、画素値21aの内、位相差AF検出用画素の画像データを入力し、位相差AF検出用の画素列を生成し、デフォーカス量演算部/信頼性評価部37および周期性被写体対策部38(測距点決定部ともいう)に出力する。
デフォーカス量演算部/信頼性評価部37は、位相差AF検出用の画素列の画像データを入力し、位相差AF法によってデフォーカス量を演算し、各測距エリアのデフォーカス量を周期性被写体対策部38に出力する。デフォーカス量演算部/信頼性評価部37は、像データに基づいて相関度が高い極値を検出する位相差検出部として機能する。位相差AFによるデフォーカス量の演算および信頼性の判定については、図5ないし図7を用いて後述する。
デフォーカス量演算部/信頼性評価部37は、第1の焦点検出領域または第2の焦点検出領域の撮像データに基づいて位相差検出を行い、第1の位相差量または第2の位相差量を算出する焦点検出手段として機能する。また、デフォーカス量演算部/信頼性評価部37は、位相差検出の結果の信頼性が高いか否か判定する信頼性判定手段として機能する。
測距エリア設定部35は、AF測距点設定部33からの各測距エリアの中心座標を入力し、測距エリアを設定し、周期性被写体対策部38に出力する。測距エリア設定部35は、設定した測距エリアに基づいて、撮像領域にて、第1の焦点検出領域と、該第1の焦点検出領域に含まれ第1の焦点検出領域よりも狭い複数の第2の焦点検出領域を設定する焦点領域設定手段として機能する(例えば、図9の広い焦点検出領域x11、狭い焦点検出領域x12〜x14、図23AのS1とS3参照)。この焦点領域設定手段は、複数の第1の焦点検出領域を有する(例えば、図9の複数のx12〜x14)。
コントラスト評価値演算部36は、画素値21aから撮像用画素からの画素値を入力し、また、AF測距点設定部33から各測距エリアの中心座標を入力する。これらの情報を用いて、コントラスト評価値の演算を行い、周期性被写体対策部38に各測距エリアのコントラスト評価値を出力する。このコントラスト評価値は撮像用画素からの画素値を用いて演算するため、演算時間はかかるが精度のより高いコントラスト値を求めることができる。
周期性被写体対策部38は、前述したように、測距エリア、各測距エリアのコントラスト評価値、各測距エリアのデフォーカス量、左右開口AF画素列を入力し、設定された測距エリアにおいて、周期性の被写体であっても適切な合焦点が得られるように、デフォーカス量を算出する。周期性被写体対策部38は、位相差検出部により相関度が高い極値が複数個検出された場合に周期性被写体と判定する周期性被写体判定部として機能する。周期性被写体か否かの判定については、図8を用いて後述する。
次に、撮像素子21および測距エリアについて、図3および図4を用いて説明する。図3に示す例では、撮像素子21は、列方向X1−X7、行方向Y1−Y7に分割され、これらの49エリアの1つ1つが、測距エリアになる。符号21bで示すエリアは、(X1、Y1)で表す。各エリアの各測距エリアの中心点21cを測距エリアの中心座標とする。
図4は、1つの測距エリアの画素の配置例を示す。図3に示した各測距エリアの内部は、図4に示すように、位相差AF検出用画素と撮像用画素から構成されている。図4において、四角が1つの画素を表す。四角の中の左半分または右半分が黒色で塗りつぶされている画素が位相差AF検出画素であり、四角の中が何も塗りつぶされていない画素が撮像用画素である。
図4に示す測距エリアの中に、左開口位相差AF検出用画素21d、撮像用画素21e、右開口位相差AF用画素21fが交互に並んでいる。すなわち、一番左側の列では、L11、L21、L31、L41が左開口位相差AF用画素21dであり、R11、R21、R31、R41が右開口位相差AF画素21fであり、これらの間に撮像用画素21eが並んでいる。そして、一番左側から2列目は、撮像用画素21eのみである。以後、位相差AF検出用画素を含む列と、撮像用画素のみからなる列が交互に繰り返して配置される。
なお、本実施形態においては、位相差AF検出用画素を含む列と撮像用画素のみからなる列が1列おきであったが、位相差AF検出用画素を含む列と位相差AF検出用画素を含む列の間に2列以上の撮像用画素のみからなる列を配置するようにしても勿論かまわない。
位相差画素生成部34(図2参照)によって生成されるAF画素列は、各画素列毎に、左開口AF検出用画素からの画素値の平均値、または右開口AF検出用画素からの画素値の平均値を算出する。本実施形態においては、各画素列は4画素となることから、各画素列毎に加算した上で、4で除算している。すなわち、以下のような演算によって生成される。
左開口AF検出用画素列:
L1=(L11+L21+L31+L41)/4
L2=(L12+L22+L32+L42)/4
L3=(L13+L23+L33+L43)/4
・・・
Ln=(L1(n)+L2(n)+L3(n)+L4(n))/4
L1=(L11+L21+L31+L41)/4
L2=(L12+L22+L32+L42)/4
L3=(L13+L23+L33+L43)/4
・・・
Ln=(L1(n)+L2(n)+L3(n)+L4(n))/4
右開口AF検出用画素列:
R1=(R11+R21+R31+R41)/4
R2=(R12+R22+R32+R42)/4
R3=(R13+R23+R33+R43)/4
・・・
Rn=(R1(n)+R2(n)+R3(n)+R4(n))/4
R1=(R11+R21+R31+R41)/4
R2=(R12+R22+R32+R42)/4
R3=(R13+R23+R33+R43)/4
・・・
Rn=(R1(n)+R2(n)+R3(n)+R4(n))/4
また、図4に示す例では、左上座標は(X1,Y1)であり、右下座標は(Xr,Yr)であり、測距エリア中心座標21cは(Xk,Yk)である。測距エリアの中心座標(Xc[k],Yc[k])は、顔中心座標/特定座標(Xco,Yco)から各々測距エリア毎に任意の長さ(a[k],b[k])を付加した位置(本実施形態においては、k=1〜7)となるので、
Xc[k]=Xco+a[k]、 Yc[k]=Yco+b[k]
となる。なお、kは測距エリアの番号であり、k=0、1、2、・・・・、Area_num−1 (Area_num:測距エリア数)とする。
Xc[k]=Xco+a[k]、 Yc[k]=Yco+b[k]
となる。なお、kは測距エリアの番号であり、k=0、1、2、・・・・、Area_num−1 (Area_num:測距エリア数)とする。
デフォーカス量演算部/信頼性評価部37は、測距エリアの中心(Xc[k],Yc[k])から(c[k],d[k])(c[k]、d[k]は、各エリアごとに予め決めた数値、相関演算のx、y方向範囲)加減算し、左上座標(X1[k],Y1[k])=(Xc[k]−c[k],Yc[k]−d[k])、右下座標(Xr[k],Yr[k])=(Xc[k]+c[k],Yc[k]+d[k])を定義し、この範囲内において、図5ないし図7を用いて説明する位相差AFに基づくデフォーカス量を求める演算を行う。
図6は、位相差AFの測距原理を示す図である。撮影レンズ11の光束中に右開口Rと左開口Lを設け、撮像素子21上で右開口Rのみの光束に基づく画素出力に相当する像ORと、左開口Lのみの光束に基づく画素出力に相当する像OLを比較すると、ピントが合っていない場合には、両像OR、OLはシフト量ZR分だけずれている。また、デフォーカス量dだけ離れた合焦位置では、両像INは一致している。したがって、シフト量ZRを求め、シフト量ZRに基づいてデフォーカス量dを求め、デフォーカス量dに基づいて撮影レンズ11を合焦位置に移動させればよい。なお、図6中の符号Gは、左右開口の重心間の距離を示し、Fは、撮像面から瞳までの距離を示す。
図5(a)(b)は、左開口位相差AF検出用画素列L1〜L(n)の配列位置と対応する画素値(画素エッジ成分)を示す(図6の像OLに相当する)。また図5(c)(d)は、右開口位相差AF検出用画素列R1〜R(n)の配列位置と対応する画素値(画素エッジ成分)を示す(図6の像ORに相当する)。これから、左右開口の画素列に投影された被写体像の相関を求める。被写体像の形状が最も類似している位相差AF検出用画素位置の差がシフト量(視差)ZRとなる。
シフト量は、例えば、左開口の画素列に対応するウインドウを固定し、右開口の画素列に対応するウインドウを1画素ずつずらし、右開口の画素列に対応するウインドウについて移動し終わると、次に、右開口の画素列に対応するウインドウを固定し、左開口の画素列に対応するウインドウを1画素ずつずらす。このときのウインドウ内の左開口位相差AF検出用画素値と右開口位相差AF検出用画素の差分の累積値から評価値Fmを求める。この評価値Fmが最小値となるときのずらし量がシフト量ZRである。
図7は、評価値Fmが最小値となる付近における位相差AF検出用画素の位置とFmを示すグラフである。このグラフで位相差AF検出用画素の位置がminにおいて評価値Fmは最小となっている。ここで、評価値Fmは離散的なデータであるので、最小値近傍の複数の評価値Fmを用いて補間処理を行い、真の最小値を求めてシフト量ZRを算出する。
シフト量ZRを求めると、シフト量ZRからデフォーカス量dは下記式(1)により算出できる。すなわち、図6に示した関係から、
G:ZR=F+d:d
(F+d)*ZR−dG=0
d=F*ZR/(G−ZR) ・・・(1)
ここで、d:デフォーカス量
F:撮像素子から瞳までの距離
ZR:シフト量
G:左右開口の重心間の距離
G:ZR=F+d:d
(F+d)*ZR−dG=0
d=F*ZR/(G−ZR) ・・・(1)
ここで、d:デフォーカス量
F:撮像素子から瞳までの距離
ZR:シフト量
G:左右開口の重心間の距離
デフォーカス量演算部/信頼性評価部37は、位相差AFの信頼値として、評価値Fmの相関度傾きFsを使用する。すなわち、図7に示す例において、評価値Fmの最小値(FMIN)とこの最小値の前後の2個のFmのうちで大きい方の評価値FMを通る直線の傾きFs[k]を、信頼性を表す評価値として演算し、出力する。傾きFs[k]で近似して補間した極小値ans1が、左開口と右開口の2像が最も相関が高くなるシフト量(像ずれ量)を示し、この値が2像間値となる。上記(1)式のZRにシフト量ans1を代入し、デフォーカス量dを算出する。
次に、図8を用いて、周期性被写体を位相差AF法によって測距した場合について説明する。図8(a)は、周期性被写体の画素エッジ成分(画素出力)の一例を示す。図8(a)において、上段は、横軸にAF画素位置をとり、縦軸に左開口のAF画素列の画素エッジ成分の変化を示す。また、下段は、横軸にAF画素位置をとり、縦軸に右開口のAF画素列の画素エッジ成分の変化を示す。
周期性被写体であることから、右開口のAF画素列も左開口の画素列もいずれも画素エッジ成分が周期的に同じパターンとなる。このため、図8(a)に示すように、左開口のAF画素列のウインドウWRを固定し、右開口のAF画素列のウインドウWL1で相関演算を行うとシフト量はz1となり、ウインドウWL2で相関演算を行うとシフト量はz2となり、ウインドウWL3で相関演算を行うとシフト量z3となる。
図8(a)に示すように、ウインドウWL1〜WL3を順次移動させながら、シフト量を求めると、図8(b)に示すように、シフト量z1、z2、z3で極小値となる。このように、極小値が複数、検出されると、どれが真の極小値(すなわち、真の合焦点に対応するシフト量)かが判断できず、位相差AF方式の測距が困難となる。そこで、本実施形態においては、周期性被写体であることを検出した場合には、真の極小値を見出すためのアルゴリズムを実行するようにしている。そのため、まず、周期性被写体であるか否かを検出する。
本実施形態における周期性被写体の検出方法としては、下記の(A1)〜(A3)の3点に基づいて行う。
(A1)相関度を示す評価値の極小値の総数(が2個以上)
(A2)相関度を示す評価値の最大値Fmaxと最小値Fminの差分が、閾値α以上
(A3)相関度を示す評価値の極小値が閾値β未満
(A1)相関度を示す評価値の極小値の総数(が2個以上)
(A2)相関度を示す評価値の最大値Fmaxと最小値Fminの差分が、閾値α以上
(A3)相関度を示す評価値の極小値が閾値β未満
本実施形態においては、上記(A1)〜(A3)の条件の全てを満たした場合に周期性被写体と判定するが、この内の条件のいずれかを省略し、また他の条件を追加してもよい。また、閾値α、βは予め指定した固定値でもよく、また外部から指定してもよく、さらに他の要素に応じて変更可能としてもよい。
次に、遠方側と至近側に被写体が存在する場合(遠近混合の場合)の焦点調節について図9ないし図23Bを用いて説明する。
図9は、遠近に被写体がそれぞれ存在する場合の一例を示す。図9において、
エリアx11は広い焦点検出領域であり、エリアx12〜x14はエリアx11の内部に設定された狭い焦点検出領域である。本実施形態においては、エリアx12〜x14は重複しないように、ずらして配置されている。なお、本実施形態においては、狭い焦点検出領域はx12〜x14の3か所であるが、これに限らず、適宜、3か所よりも多くても少なくてもよい。
エリアx11は広い焦点検出領域であり、エリアx12〜x14はエリアx11の内部に設定された狭い焦点検出領域である。本実施形態においては、エリアx12〜x14は重複しないように、ずらして配置されている。なお、本実施形態においては、狭い焦点検出領域はx12〜x14の3か所であるが、これに限らず、適宜、3か所よりも多くても少なくてもよい。
本実施形態においては、レリーズ釦の半押し(1stレリーズ押下げ)後は、常にどの領域(エリアx11〜エリアx14)においても焦点検出結果である像ずれ量を算出し、その信頼性を判定する。なお、像ずれ量は、画素位置をずらしながら、相関度を演算し、この相関度が極小値(極大値)を持つ時の画素位置のシフト量(位相差量)に相当する。さらにシフト量をデフォーカス量に変換し、これを像ずれ量としてもよい。また、像ずれ量を位相差量と記述する場合もある。
エリアx11の焦点検出領域は検出範囲が広いため、大デフォーカス状態でも像ずれ量を算出できる。しかし、エリアx11内の測距画素の数が多いことから、演算処理時間を高速化するため、図10に示すように4画素加算後に平均した画像信号に基づいて、像ずれ量を算出する。
図10では、画素Px1〜Px4の画素値を加算し、平均化した画素Pavx1に置き換えている。この処理によって、画素値(画素)の数は1/4に減り、このため演算処理の対象となる画素値(画素)が減るので、演算処理時間が高速化される。しかし、4画素の画素値を平均化することにより、誤差が含まれ、焦点検出精度が悪くなってしまう。
また、エリアx12〜x14の焦点検出領域は狭いため、大デフォーカス状態では像ずれ量を算出することができない。しかし、図11に示すような像ずれ量を算出する相関演算において、1画素毎に演算位置をシフトして相関度を検出しているために、焦点検出精度がよい。なお、図11において、最上段の左側の一列と、右側の一列は、それぞれ画素列に対応し、各段の網掛け部分は相関演算を行う画素を示す。なお、相関度は下記式より算出する。
相関度=Σ|B画素(i)−R画素(i)|
相関度=Σ|B画素(i)−R画素(i)|
このように、本実施形態においては、エリアx11の広い焦点検出領域と、エリアx12〜x14の狭い焦点検出領域の複数の焦点検出領域において、それぞれの領域毎に像ずれ量を検出できる。これらの複数の像ずれ量について、信頼性判定により選択可能かどうか判断する。
信頼性判定は、下記の3つの条件に基づいて判定する。
(B1)図12に示す相関度の傾きFSが閾値よりも大きいか(FS>>閾値)。
(B2)図12に示す相関度の最大値と最小値の差分が閾値より大きいか(FMAX−FMIN>閾値)。
(B3)図10に示す被写体の画像信号列の最大値MAXと最小値MINの差であるコントラスト値CMINを算出し、このCMINが閾値より大きいか(CMIN>閾値)。
上記(B1)〜(B3)などの条件を満たしていれば信頼性判定がOKと判断する。なお、B1〜B3における閾値は、適宜、判定内容に応じて設定する。
(B1)図12に示す相関度の傾きFSが閾値よりも大きいか(FS>>閾値)。
(B2)図12に示す相関度の最大値と最小値の差分が閾値より大きいか(FMAX−FMIN>閾値)。
(B3)図10に示す被写体の画像信号列の最大値MAXと最小値MINの差であるコントラスト値CMINを算出し、このCMINが閾値より大きいか(CMIN>閾値)。
上記(B1)〜(B3)などの条件を満たしていれば信頼性判定がOKと判断する。なお、B1〜B3における閾値は、適宜、判定内容に応じて設定する。
本実施形態においては、迅速に大デフォーカス状態から狙いとする被写体に迅速かつ正確に合焦状態となるようにしたい。そこで、1stレリーズ押下後の大デフォーカス状態では、エリアx11の広い焦点検出領域による像ずれ量を選択し、この像ずれ量を用いて合焦位置の近傍までフォーカスレンズを移動させる。フォーカスレンズが合焦位置の近傍に達すると、焦点検出精度の高いエリアx12〜x15の狭い焦点検出領域による像ずれ量を選択して、フォーカスレンズの焦点調節を行う。
そこで、合焦近傍状態であるか否かの判断条件として、以下の(C1)〜(C3)を用いる。すなわち、条件(C1)〜(C3)のいずれかを満たした場合に、合焦近傍状態と判断する。
(C1) フォーカスレンズの駆動回数が第3の閾値を超えている。
(C2) 広い焦点検出領域と狭い焦点検出領域から算出されるそれぞれの像ずれ量の差が第2の閾値を下回っている。
(C3) 広い焦点検出領域の像ずれ量の絶対値の中で最大の像ずれ量が第1の閾値を下回り、狭い焦点検出領域から算出された像ずれ量の信頼性判定がOKである像ずれ量が1つ以上存在する。
(C1) フォーカスレンズの駆動回数が第3の閾値を超えている。
(C2) 広い焦点検出領域と狭い焦点検出領域から算出されるそれぞれの像ずれ量の差が第2の閾値を下回っている。
(C3) 広い焦点検出領域の像ずれ量の絶対値の中で最大の像ずれ量が第1の閾値を下回り、狭い焦点検出領域から算出された像ずれ量の信頼性判定がOKである像ずれ量が1つ以上存在する。
以下、具体的な被写体の例を挙げて、広い焦点検出領域と狭い焦点検出領域からの像ずれ量の選択について説明する。
図13は、被写体の一例であって、背景に壁があり、手前に人物が存在する場合であり、この被写体に焦点検出領域であるエリアx11〜x14、エリアx21〜x24、エリアx31〜x34を重畳して示す。
図14は、前述の図13に示すような被写体を撮影する際に、フォーカスレンズが無限位置にある大デフォーカス状態から1stレリーズを押下げ、至近位置にある被写体(ここでは人物)に合焦するまでのフォーカスレンズ駆動の軌跡を示す。
1stレリーズ押下げ後の最初の焦点検出1、2回目(n=1、n=2)に基づくフォーカスレンズ駆動は、広い焦点検出領域(x11、x21、x31)における焦点検出結果を選択している。焦点検出3回目(n=3)以降の合焦近傍でのフォーカスレンズ駆動では狭い焦点検出領域(x12〜x14、x22〜x24、x32〜x34)のいずれかの焦点検出領域からの像ずれ量が信頼性判定でOKとなるため、そちらの結果を優先的に選択できる。
すなわち、1stレリーズ押下げ後、数回、焦点検出とフォーカスレンズ駆動を行うことにより、至近位置にいる被写体に寄り付ける(至近位置にいる被写体の合焦位置に近づく)。そこで、合焦となるまでの回数を閾値として設定すればよい。フォーカスレンズ駆動回数が第3の閾値を超えた場合、精度の悪い広い焦点検出領域による像ずれ量を除外しても問題ない。そして、第3の閾値を超えた場合は、より精度の高い狭い焦点検出領域の像ずれ量に基づいて焦点調節を行う。この条件は、上述の(C1)の条件に対応する。
図15に、図14の3回目(n=3)以降の合焦近傍状態において、広い焦点検出領域(x1)から算出される像ずれ量に対応する相関度Cor_brと、狭い焦点検出領域(x12〜x14)から算出される像ずれ量に対応する相関度Cor_naを示す。なお、図15では、各焦点検出領域の中心座標は同一とする。
図15において、広い焦点検出領域と狭い焦点検出領域のそれぞれの像ずれ量に対する相関度が最小値を示す像ずれ量の差dが第2の閾値以下の十分に小さいものであるならば、検出している像ずれ量は同一の被写体であると判断する。像ずれ量の差dが第2の閾値以下であれば、以後、広い焦点検出領域で算出された像ずれ量に代えて、精度の良い狭い焦点検出領域から算出された像ずれ量を選択する。この条件は、上述の(C2)の条件に対応する。
図13に示すような被写体の場合、撮影者は狭い焦点検出領域(x12〜x14、x22〜x24、x32〜x34)に含まれる被写体の中で、最至近にいる人物に合焦させたい、と考えられる。図16は、1stレリーズ押下げ直後(図14におけるn=1の時)の各エリアにおける焦点検出結果を示す。このときはフォーカスレンズの位置は無限位置にあり、広い焦点検出領域x11、x21、x31の焦点検出結果を四角「□」印で示し(後述する図17、図20〜図22も同様)、狭い焦点検出領域x12〜x14、x22〜x24、x32〜x34の焦点検出結果を丸「○」印で示す(後述する図17、図20〜図22も同様)。
図16に示す状態(図14におけるn=1の時)では、手前の被写体(人物)を検出できているエリアx11の広い焦点検出領域の像ずれ量を選択したい。この時、エリアx11の広い焦点検出領域の像ずれ量が最大値であり、その値L1が第1の閾値を超えているため、広い焦点検出領域の像ずれ量は除外しない。なお、図16中で「×」印は、信頼度が低いことを示す(後述する図17、図20〜図22も同様)。また、図16にはないが、「−」印は、除外することを示す(図17、図20〜図22参照)
図17に示す状態(図14におけるn=3の時)では、1stレリーズ押下げから2回フォーカスレンズを駆動した後であり、手前の被写体(人物)を検出している狭い焦点検出領域の像ずれ量の信頼性判定がOKとなっている。この時、エリアx11の広い焦点検出領域の像ずれ量が最大値である。また、エリアx11の像ずれ量の値L2が第1の閾値を下回っているため、精度の悪いエリアx11、x21、x31の広い焦点検出領域の像ずれ量は除外する。その結果、精度の良いエリアx12やエリアx22の狭い焦点検出領域の像ずれ量が選択される。この条件は、上述の(C3)の条件に対応する。
次に、図18に示すような被写体で測距枠(測距エリア)が設定された場合について説明する。この場合には、撮影者は狭い焦点検出領域に含まれる被写体である壁に合焦させたい、と考えられる。図19は、図18に示すような被写体で測距枠(測距エリア)が設定された場合のフォーカスレンズの駆動軌跡の例を示す。
図20に示す状態(図19におけるn=1の時)は、1stレリーズ押下げ直後(n=1の時)であり、フォーカスレンズは無限位置にある。そして、図13〜図17で説明した場合と同様に、エリアx11やエリアx21の広い焦点検出領域の像ずれ量を選択し、至近位置にいる被写体(人物)に向けてフォーカスレンズを移動させてしまう。この時、エリアx11の広い焦点検出領域の像ずれ量が最大値(最至近)であり、その値L3が第1の閾値を超えているため、広い焦点検出領域x11、x21、x31の像ずれ量は除外されない。
図21に示す状態(図19におけるn=3の時)は、1stレリーズ押下げから2回目のレンズ駆動後であり、フォーカスレンズは至近位置に近い。この状態では、エリアx12〜x14、x22〜x24、x32〜x34の信頼性は全てNG(大ボケ状態)であり、すなわち、狭い焦点検出領域による信頼性判定がOKとなる像ずれ量が存在しない。このため、至近位置にいる被写体には合焦できないと判断する。
図21に示す状態(図19におけるn=3の時)では、エリアx11の広い焦点検出領域の像ずれ量が最大値であり、その値L4が第1の閾値を下回っているが、狭い焦点検出領域の信頼性は全てNGであり至近位置には撮影者が合焦させたい被写体が存在しない。このため、現在のレンズ位置よりも至近位置であるエリアx11やエリアx21の広い焦点検出領域の像ずれ量を除外する。また、広い焦点検出領域x31の像ずれ量は、合焦近傍を示しておらず、その符号は負(無限側)である。この結果、広い焦点検出領域x31からの像ずれ量に基づいて、フォーカスレンズの駆動を行う。
図22に示す状態(図19におけるn=5の時)は、1stレリーズ押下げから4回目のレンズ駆動後であり、フォーカスレンズは無限位置に近い。この状態では、狭い焦点検出領域による信頼性判定がOKとなる像ずれ量が存在するため、精度の良い狭い焦点検出領域の像ずれ量を選択する。
仮に、図21、22の状態で、至近位置を検出している広い焦点検出領域の像ずれ量を除外しない場合、再度無限位置に駆動した後に、再度至近位置へと駆動する現象が発生し、その動きを繰り返すことで無限位置と至近位置を往復するハンチングとなってしまう。しかし、前述したように、本実施形態においては、至近位置を検出している広い焦点検出領域の像ずれ量を除外しているので、ハンチングを防止できる。
図21に示す、至近位置の広い焦点検出領域の像ずれ量を除外する処理は、撮影している被写体が変わったと判断しない限り、ハンチングを発生させないために保持し続けることが望ましい。以下の(D)〜(F)のいずれかの条件を満たした場合には、撮影している被写体が変わったと判断し、除外処理を解除する。
(D) カメラが左右上下に振られたり、レンズの焦点距離(ズーム)が変わったりなどして、撮影している画角が変化した場合。
(E) 1stレリーズを終了したり、コンティニアスAFで焦点検出結果の信頼性判定でNGが続くなどして、1stレリーズ押下直後の焦点検出処理からやり直したりした場合。
(F) 被写体に寄り付けず、焦点検出結果の信頼性判定でNGが続くなどして、フォーカスレンズを無限端から至近端まで高速駆動するスキャン駆動を実施した場合。
(E) 1stレリーズを終了したり、コンティニアスAFで焦点検出結果の信頼性判定でNGが続くなどして、1stレリーズ押下直後の焦点検出処理からやり直したりした場合。
(F) 被写体に寄り付けず、焦点検出結果の信頼性判定でNGが続くなどして、フォーカスレンズを無限端から至近端まで高速駆動するスキャン駆動を実施した場合。
次に、図23Aおよび図23Bに示すフローチャートを用いて、本実施形態における焦点調節動作について説明する。このフローは、不揮発性メモリ(不図示)に記憶されたプログラムに基づいてAF演算部23内に設けられたCPU等が図1、2に示す各部を制御することにより実行する。
レリーズ釦が半押し(1stレリーズ)されると、図23Aに示す焦点調節のフローが動作を開始する。まず、狭い焦点検出領域において焦点検出を行う(S1)。ここでは、測距エリア設定部35が、設定可能な複数の狭い焦点検出領域(例えば、x12〜x14)を設定し、複数の狭い焦点検出領域の各エリア内の測距画素の画素値に基づいて、像ずれ量を算出する。
狭い焦点検出領域における像ずれ量を算出すると、次に、広い焦点検出領域において焦点検出を行う(S3)。ここでは、測距エリア設定部35が、設定可能な広い焦点検出領域(例えば、x11)を設定し、広い焦点検出領域の各エリア内の測距画素の画素値に基づいて、像ずれ量を算出する。
広い焦点検出領域で焦点検出を行うと、次に、狭い焦点検出領域の結果は、信頼性がOKか否かを判定する(S5)。ここでは、ステップS1において取得した焦点検出の結果に対して、デフォーカス量演算部/信頼性評価部37が図7を用いて説明した信頼性評価を行い、この評価に基づいて判定する。
ステップS5における判定の結果、信頼性がOKの場合には、次に、広い焦点検出領域の結果は、信頼性がOKか否かを判定する(S7)。ここでは、ステップS3において取得した焦点検出の結果に対して、デフォーカス量演算部/信頼性評価部37が図7を用いて説明した信頼性評価を行い、この評価に基づいて判定する。一方、判定の結果、信頼性がOKでない場合には、狭い焦点検出結果の信頼性はOKであることから、この狭い焦点検出領域における複数の焦点検出結果から最終的な像ずれ量を決定すべくステップS31に進む。
ステップS7における判定の結果、信頼性がOKの場合には、次に、合焦近傍に被写体が存在するか否かを判定する(S9)。ここでは、現在のフォーカスレンズの位置の近傍に、被写体が存在するか否かを判定する。広い焦点検出領域からの像ずれ量が、第1の閾値よりも小さい場合には、合焦近傍に被写体が存在すると判定できる。この状態は、図17において距離L2が第1の閾値より小さい場合に対応し、また、図14のn=3の状態にも対応する。また、合焦近傍に被写体が存在しない場合は、例えば、図16(図14のn=1)に対応する。この判定における結果、合焦近傍に被写体が存在しない場合には、狭い焦点検出領域および広い焦点検出領域の両検出領域の信頼性がOKであることから、両検出領域における複数の焦点検出結果から最終的な像ずれ量を決定すべくステップS31に進む。図16においては、最至近を示す広い焦点検出領域x11の像ずれ量が選択され決定される(ステップS31)。
なおステップS9では、合焦近傍に被写体が存在するか否かの判定の他に、以下の判定方法を行ってもよい。広い焦点検出領域の像ずれ量と狭い焦点検出領域の像ずれ量の差が、第2の閾値より小さいか否か判定し、第2の閾値より小さい場合はステップS11に進み、広い焦点検出領域の結果を除外し、狭い焦点検出領域の像ずれ量を採用する。これは、図15にて説明したように、像ずれ量の差dが第2の閾値より小さい場合であり、上述の(C2)の条件を満たす場合である。
ステップS9における判定の結果、合焦近傍に被写体が存在する場合には、次に、広い焦点検出領域の結果を除外する(S11)。ステップS9における判定の結果がYesであったことから、狭い焦点検出領域内の像ずれ量が大デフォーカス状態とならず、正確に焦点検出することができることから、広い焦点検出領域による焦点検出の結果を使用しないようにする。例えば、図17(図14のn=3)、図22(図19のn=5)に対応する。
ステップS11において、広い焦点検出領域の結果を除外すると、狭い焦点検出領域の検出結果から最終的な像ずれ量を決定すべくステップS31に進む。図17においては、広い焦点検出領域x11、x21は除外され、狭い焦点検出領域x12の像ずれ量が選択され決定される(ステップS31)。また図22においては、広い焦点検出領域x11、x12、x13は除外され、狭い焦点検出領域のうちから、x23の像ずれ量が選択され決定される(ステップS31)。
ステップS5に戻り、判定の結果、狭い焦点検出領域の結果の信頼性がOKでない場合には、広い焦点検出領域の結果は、信頼性がOKか否かを判定する(S13)。ここでは、ステップS3において取得した焦点検出の結果に対して、デフォーカス量演算部/信頼性評価部37が図7を用いて説明した信頼性評価を行い、この評価に基づいて判定する。
ステップS13における判定の結果、信頼性がOKの場合には、合焦近傍に被写体が存在するか否かを判定する(S15)。ここでは、現在のフォーカスレンズの位置の近傍に、被写体が存在するか否かを判定する。広い焦点検出領域からの像ずれ量が、第1の閾値よりも小さい場合には、合焦近傍に被写体が存在すると判定できる。ステップS15における判定の結果、合焦近傍に被写体が存在しない場合には、広い焦点検出領域の検出結果から最終的な像ずれ量を決定すべくステップS31へ進む。
ステップS15における判定の結果、合焦近傍に被写体が存在する場合には、至近側の広い焦点検出領域の結果を除外する(S17)。ここでは、広い焦点検出領域x11、x21、x31からの像ずれ量の内、至近側の結果を除外する。これは、図21において、至近側の像ずれ量となったエリアx11、x21の結果を除外していることに対応している。ステップS17において、至近側の広い焦点検出領域の結果を除外すると、除外された検出結果以外から最終的な像ずれ量を決定すべくステップS31へ進む。図21においては、広い焦点検出領域x11、x12が除外され、狭い焦点検出領域は全て信頼性がOKではないので、広い焦点検出領域x31の像ずれ量が選択される(ステップS31)。
ステップS13に戻り、この判定の結果、広い焦点検出領域の結果は、信頼性がOKでない場合には、次に、被写体が変化したか否かについて判定する(S19)。この場合は、狭い焦点検出領域の結果と広い焦点検出領域の結果の両方について、信頼性がOKでない(S5No、S13No)。このような場合は、被写体自体が移動してしまった場合や、撮影者がカメラの撮影方向を変化させてしまった場合や、撮影者がズーミングを行い画角が変化してしまった場合等がある。また、前述の(E)(F)等の条件を満たしている場合もある。このステップでは、これらの条件を満たしているか否かを判定する。
ステップS19における判定の結果、被写体が変化していない場合には、除外処理を継続する(S21)。ここでは、ステップS11およびステップS17における除外処理を継続する。
一方、ステップS19における判定の結果、被写体が変化した場合には、除外処理を解除する(S23)。ここでは、ステップS11およびステップS17における除外処理を解除する。
ステップS21において除外処理を継続すると、またはステップS23において除外処理をクリアすると、ステップS1に戻り、前述の動作を繰り返す。
ステップS7における判定の結果がNoの場合、またはステップS9における判定の結果がNoの場合、またはステップS11において除外処理を行うと、またはステップS15における判定の結果がNoの場合、またはステップS17において除外処理を行うと、次に、残ったエリアの中から最至近エリアを選択する(S31)。ここでは、これまでの処理で残ったエリアの中から最至近位置を示すエリアを選択する。
次に、デフォーカス量を演算する(S33)。ここでは、ステップS31において選択されたエリアの像ずれ量を用いて、上述の(1)式を用いて、デフォーカス量を演算する。
デフォーカス量を算出すると、次に、合焦か否かを判定する(S35).ここでは、ステップS33において算出されたデフォーカス量が、0または0の近傍(所定範囲内)にあるか否かを判定する。
ステップS35における判定の結果、合焦でない場合には、最終のデフォーカス量でレンズ駆動を行う(S37)。ここでは、ステップS33において算出されたデフォーカス量に基づいて、AF演算部23はフォーカスレンズの駆動量を算出し、レンズ制御部13を介してアクチュエータ12によってフォーカスレンズを合焦位置に移動させる。レンズ駆動を行うと、ステップS1に戻り、前述の処理を実行する。
一方、ステップS35における判定の結果、合焦の場合には、C−AF(コンティニュアスAFモード)か否かを判定する(S39)。C−AFは、ユーザによってAFモード設定画面等において手動設定されるので、この設定状態に基づいて判定される。この判定の結果、C−AFモードに設定されていない場合には、この焦点調節動作のフローを終了する。
一方、ステップS39における判定の結果、C−AFモードが設定されていた場合には、次に、2Rが押し下げられたか否かを判定する(S41)。構図等が決まり撮影を行う場合には、ユーザはレリーズ釦の全押し(2Rレリーズ)を行う。ここでは、レリーズ釦の操作状態に基づいて判定する。この判定の結果、2Rレリーズでない場合には、C−AFモードが保持されていることから、ステップS1に戻り、前述の処理を行う。一方、2Rレリーズがなされた場合には、この焦点調節動作のフローを終了し、本撮影動作の処理に移る。
上述の本発明の一実施形態においては、下記特徴(1)〜(4)を有している。
(1) 大デフォーカス状態を検出できる広い焦点検出領域(例えば、x11)と、その広い焦点検出領域内に設定した1つ以上存在する狭い焦点検出領域(例えば、x12〜x24)から、所定の期間内においては常にどちらの焦点検出結果も算出し、その焦点検出結果の信頼性を判定している(例えば、図9〜図12、図23AのS1、S3等参照)。このため、遠近混在の被写体であっても、大デフォーカス状態からフォーカスレンズが合焦近傍になった状態でも、撮影者の合焦させたい被写体に的確に合焦させることができる。
(2) 被写体が合焦近傍になったと判断される条件によって、検出精度の悪い広い焦点検出領域の算出結果を除外して、検出精度の良い狭い焦点検出領域の算出結果を選択して、素早く合焦判断している(例えば、図13〜図17、図23AのS5〜S11等参照)。この処理を行うことにより、フォーカスレンズが大デフォーカス状態の位置から合焦近傍に移動した場合に、検出精度よく合焦することができる。本実施形態においては、被写体が合焦近傍にある条件として、上述の条件(C1)〜(C3)のいずれか1つを満たせばよい。また、条件(C1)〜(C3)を修正した下記の条件(G1)〜(G3)でもよい。
(G1) 被写体が大デフォーカス状態で1stレリーズ押下後、フォーカスレンズの駆動回数が閾値を超える場合。
(G2) 広い焦点検出領域と狭い焦点検出領域から算出されるそれぞれの像ずれ量が、共に信頼性判定がOKであり、且つ像ずれ量の差が閾値を下回る場合。
(G3) 1つ以上存在する信頼性判定がOKである広い焦点検出領域の像ずれ量の絶対値の中で、最大の検出結果が閾値を下回り、且つ狭い焦検出領域から算出された像ずれ量の信頼性判定がOKである検出結果が1つ以上存在する場合。
(G2) 広い焦点検出領域と狭い焦点検出領域から算出されるそれぞれの像ずれ量が、共に信頼性判定がOKであり、且つ像ずれ量の差が閾値を下回る場合。
(G3) 1つ以上存在する信頼性判定がOKである広い焦点検出領域の像ずれ量の絶対値の中で、最大の検出結果が閾値を下回り、且つ狭い焦検出領域から算出された像ずれ量の信頼性判定がOKである検出結果が1つ以上存在する場合。
(3) 現在のフォーカスレンズ位置の合焦近傍にいる被写体が、撮影者が合焦させたい撮像範囲に存在しないと判断される条件によって、駆動しているフォーカスレンズ位置よりも至近側に検出される広い焦点検出領域の検出結果を全て除外している(例えば、図18〜図12、図23AのS13〜S17等参照))。
なお、被写体が撮像範囲に存在しない条件とは、1つ以上存在する信頼性判定がOKである広い焦点検出領域の像ずれ量の絶対値の中で、最大の検出結果が閾値を下回り、且つ狭い焦点検出領域から算出された像ずれ量の信頼性判定がOKである検出結果が1つも存在しない場合である。上述の(3)の処理を行うことにより、至近側に被写体が存在しない場合に、偽合焦することを防止することができる。
(4) 上述の(3)における処理は、リセット条件を満たさない限り、撮影している被写体が大きく変化していないと判断し、駆動しているフォーカスレンズ位置よりも至近側に検出される広い焦点検出領域の検出結果を全て除外する状態を保持し続ける(例えば、図23AのS19〜S23)。この処理を行うことにより、ハンチング等を防止することができる。
上述の保持状態のリセット条件とは、上述した条件(D)〜(F)のいずれか1つを満たせばよい。また、条件(D)〜(F)を修正した下記の条件(H1)〜(H3)でもよい。
(H1) 撮影している被写体の画角が変化する場合、(例えば、撮影者がカメラをパンチルトすること、レンズのズーム変化など)。
(H2) 1stレリーズを終了したり、コンティニアスAFで焦点検出結果の信頼性判定でNGが続くなどして、1stレリーズ押下直後の焦点検出処理からやり直したりする場合。
(H3) 被写体の合焦位置が検出できず、フォーカスレンズを無限端から至近端まで高速駆動するスキャン駆動を実施すること。
(H1) 撮影している被写体の画角が変化する場合、(例えば、撮影者がカメラをパンチルトすること、レンズのズーム変化など)。
(H2) 1stレリーズを終了したり、コンティニアスAFで焦点検出結果の信頼性判定でNGが続くなどして、1stレリーズ押下直後の焦点検出処理からやり直したりする場合。
(H3) 被写体の合焦位置が検出できず、フォーカスレンズを無限端から至近端まで高速駆動するスキャン駆動を実施すること。
以上説明したように、本発明の一実施形態においては、フォーカスレンズを含む撮影レンズを介して瞳分割した被写体像を撮像して撮像データを生成し、該撮像データに基づいて焦点調節動作を行っている。そして、撮像領域にて、第1の焦点検出領域(例えば、図9の広い焦点検出領域x11等参照)と、該第1の焦点検出領域に含まれ第1の焦点検出領域よりも狭い第2の焦点検出領域(例えば、図9の狭い焦点検出領域x12〜x14等参照)を設定し、第1の焦点検出領域または第2の焦点検出領域の撮像データに基づいて位相差検出を行い、第1の位相差量または第2の位相差量をそれぞれ算出している(例えば、図23AのS1、S3参照)。
また、本実施形態においては、位相差検出の結果の信頼性が高いか否か判定し(例えば、図7、図23AのS5、S7、S9、S13等参照)、第1の位相差量が、第1の閾値より大きいと判定される場合に第1の位相差量に基づいて焦点調節動作を行い、焦点調節動作後に焦点検出を実行させ、第1の位相差量と第2の位相差量の両方の信頼性が高く、かつ両方の差が第2の閾値より小さいと判定され、かつ、第1の位相差量が第1の閾値より小さいと判定される場合に、第2の位相差量に基づいて焦点調節動作を行う。
なお、本発明の一実施形態においては、位相差AF検出のために、撮像素子21に位相差AF検出用画素を配置した所謂、像面位相差AFを採用している。しかし、これに限らず、撮像素子21とは別に位相差検出部を設けるようにしても勿論かまわない。
また、本発明の一実施形態においては、画像処理部22内の顔検出部22aおよび追尾部22bは、それぞれ顔検出回路および追尾回路を有していたが、ハードウエア回路に代えて、CPUとプログラムによってソフトウエア的に構成してもよく、ヴェリログ(Verilog)によって記述されたプログラム言語に基づいて生成されたゲート回路等のハードウエア構成でもよく、またDSP(Digital Signal Processor)を利用して構成してもよい。これらは適宜組み合わせてもよいことは勿論である。また、CPUに限らず、コントローラとしての機能を果たす素子であればよい。
また、AF演算部23内の各部は、CPUとプログラムによってソフトウエア的に構成する以外にも、各部の一部または全部をハードウエア回路で構成してもよく、ヴェリログ(Verilog)によって記述されたプログラム言語に基づいて生成されたゲート回路等のハードウエア構成でもよく、またDSP(Digital Signal Processor)等のソフトを利用したハードウエア構成を利用してもよい。これらは適宜組み合わせてもよいことは勿論である。デフォーカス量の演算や、信頼性評価や、コントラスト評価値の演算、位相差画素の生成等は、画一的な演算処理を繰り返し行うことがハードウエア回路で構成することが望ましい。また、CPUに限らず、コントローラとしての機能を果たす素子であればよい。
また、本発明の一実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもミラーレスカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット型コンピュータ、ゲーム機器等に内蔵されるカメラ、医療用カメラ、顕微鏡等の科学機器用のカメラ、自動車搭載用カメラ、監視用カメラでも構わない。いずれにしても、位相差AFによって焦点検出を行う機器であれば、本発明を適用することができる。
また、本明細書において説明した技術のうち、主にフローチャートで説明した制御に関しては、プログラムで設定可能であることが多く、記録媒体や記録部に収められる場合もある。この記録媒体、記録部への記録の仕方は、製品出荷時に記録してもよく、配布された記録媒体を利用してもよく、インターネットを介してダウンロードしたものでもよい。
また、特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず」、「次に」等の順番を表現する言葉を用いて説明したとしても、特に説明していない箇所では、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10・・・交換レンズ鏡筒、11・・・撮影レンズ、12・・・アクチュエータ、13・・・レンズ制御部、20・・・カメラ本体、21・・・撮像素子、21a・・・画素値、21c・・・測距エリア中心点、21d・・・左開口位相差AF検出用画素、21e・・・撮像用画素、21f・・・右開口位相差AF検出用画素、22・・・画像処理部、22a・・・顔検出部、22b・・・追尾部、23・・・AF演算部、24・・・記録部、33・・・AF測距点設定部、34・・・位相差画素生成部、35・・・測距エリア設定部、36・・・コントラスト評価部、37・・・デフォーカス量演算部/信頼性評価部、38・・・周期性被写体対策部(測距点決定部)、S・・・被写体、ZR・・・シフト量、d・・・デフォーカス量、x11・・・広い焦点検出領域、x12〜x14・・・狭い焦点検出領域
Claims (7)
- フォーカスレンズを含む撮影レンズを介して瞳分割した被写体像を撮像して撮像データを生成し、該撮像データに基づいて焦点調節動作を行う焦点調節装置において、
撮像領域にて、第1の焦点検出領域と、該第1の焦点検出領域に含まれ第1の焦点検出領域よりも狭い第2の焦点検出領域を設定する焦点検出領域設定手段と、
上記第1の焦点検出領域または第2の焦点検出領域の撮像データに基づいて位相差検出を行い、第1の位相差量または第2の位相差量をそれぞれ算出する焦点検出手段と、
上記位相差検出の結果の信頼性が高いか否か判定する信頼性判定手段と、
上記焦点検出手段の算出する位相差量に基づいて焦点調節動作を行う制御手段と、
を有し、
上記制御手段は、上記第1の位相差量が、第1の閾値より大きいと判定される場合に上記第1の位相差量に基づいて焦点調節動作を行い、上記焦点調節動作後に上記焦点検出手段により焦点検出を実行させ、上記第1の位相差量と上記第2の位相差量の両方の信頼性が高く、かつ両方の差が第2の閾値より小さいと判定され、かつ、上記第1の位相差量が第1の閾値より小さいと判定される場合に、上記第2の位相差量に基づいて焦点調節動作を行う、
ことを特徴とする焦点調節装置。 - 上記焦点検出領域設定手段は、複数の上記第1の焦点検出領域を有し、
上記制御手段は、上記焦点検出手段により上記複数の第1の焦点検出領域について算出される複数の上記第1の位相差量のうちで最大値を上記第1の位相差量とすることを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。 - フォーカスレンズを含む撮影レンズを介して瞳分割した被写体像を撮像して撮像データを生成し、該撮像データに基づいて焦点調節動作を行う焦点調節装置において、
撮像領域にて、第1の焦点検出領域と、該第1の焦点検出領域にそれぞれ含まれ第1の焦点検出領域よりも狭い第2の焦点検出領域を設定する焦点検出領域設定手段と、
上記第1の焦点検出領域または第2の焦点検出領域の撮像データに基づいて位相差検出を行い、第1の位相差量または第2の位相差量をそれぞれ算出する焦点検出手段と、
上記位相差検出の結果の信頼性が高いか否か判定する信頼性判定手段と、
上記焦点検出手段の算出する位相差量に基づいて焦点調節動作を行う制御手段と、
を有し、
上記制御手段は、上記複数の第1の位相差量の絶対値のうちの最大値が第1の閾値より大きいと判定される場合に上記最大値に対応する第1の位相差量に基づいて焦点調節動作を行い、上記焦点調節動作後に上記焦点検出手段により焦点検出を実行させ、上記複数の第1の位相差量の絶対値のうちの最大値が上記第1の閾値よりも小さく、かつ、上記複数の第2の位相差量の全ての信頼性が高くないと判定される場合に、上記複数の第1の位相差量のうちで負の値を示す位相差量に基づいて焦点調節動作を行う、
ことを特徴とする焦点調節装置。 - 上記焦点調節装置の撮影画角の変更を判定する画角変更判定手段を有し、
上記制御手段は、上記画角変更判定手段により上記撮像領域の画角が変更されたと判定されるまで、上記複数の第1の位相差量のうちの負の値を示す位相差量に基づく焦点調節動作を継続することを特徴とする請求項3に記載の焦点調節装置。 - 上記撮影レンズは変倍光学系を含み、
上記画角変更判定手段は、上記変倍光学系の焦点距離の変化に基づいて上記撮影画角の変更を判定することを特徴とする請求項4に記載の焦点調節装置。 - 上記焦点調節装置の姿勢を検出する姿勢検出手段を有し、
上記画角変更判定手段は、上記姿勢検出手段の出力に基づいて上記撮影画角の変更を判定することを特徴とする請求項4に記載の焦点調節装置。 - フォーカスレンズを含む撮影レンズを介して瞳分割した被写体像を撮像して撮像データを生成し、該撮像データに基づいて焦点調節動作を行う焦点調節方法において、
撮像領域にて、第1の焦点検出領域と、該第1の焦点検出領域に含まれ第1の焦点検出領域よりも狭い第2の焦点検出領域を設定し、
上記第1の焦点検出領域または第2の焦点検出領域の撮像データに基づいて位相差検出を行い、第1の位相差量または第2の位相差量をそれぞれ算出し、
上記位相差検出の結果の信頼性が高いか否か判定し、
上記第1の位相差量が、第1の閾値より大きいと判定される場合に上記第1の位相差量に基づいて焦点調節動作を行い、上記焦点調節動作後に上記焦点検出を実行させ、上記第1の位相差量と上記第2の位相差量の両方の信頼性が高く、かつ両方の差が第2の閾値より小さいと判定され、かつ、上記第1の位相差量が第1の閾値より小さいと判定される場合に、上記第2の位相差量に基づいて焦点調節動作を行う、
ことを特徴とする焦点調節方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016243307A JP2018097253A (ja) | 2016-12-15 | 2016-12-15 | 焦点調節装置および焦点調節方法 |
| US15/838,124 US10244160B2 (en) | 2016-12-15 | 2017-12-11 | Focus adjustment device and focus adjustment method |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016243307A JP2018097253A (ja) | 2016-12-15 | 2016-12-15 | 焦点調節装置および焦点調節方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018097253A true JP2018097253A (ja) | 2018-06-21 |
Family
ID=62562234
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016243307A Pending JP2018097253A (ja) | 2016-12-15 | 2016-12-15 | 焦点調節装置および焦点調節方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US10244160B2 (ja) |
| JP (1) | JP2018097253A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6900161B2 (ja) * | 2016-09-14 | 2021-07-07 | キヤノン株式会社 | 焦点調節装置及び撮像装置 |
| WO2019167483A1 (ja) * | 2018-03-01 | 2019-09-06 | 富士フイルム株式会社 | 焦点調節操作検出装置、焦点調節操作検出方法及び焦点調節操作検出プログラム、並びに、撮像装置本体及び撮像装置 |
| CN112866551B (zh) * | 2019-11-12 | 2022-06-14 | Oppo广东移动通信有限公司 | 对焦方法和装置、电子设备、计算机可读存储介质 |
| KR20210149542A (ko) * | 2020-06-02 | 2021-12-09 | 삼성에스디에스 주식회사 | 이미지 촬영 및 판독 방법, 이를 위한 장치 |
| JP2022173872A (ja) | 2021-05-10 | 2022-11-22 | オリンパス株式会社 | 焦点調節装置および焦点調節方法 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006068160A1 (en) | 2004-12-24 | 2006-06-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Focus detection apparatus and focus detection method |
| JP2008275890A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Olympus Imaging Corp | レンズ交換式デジタルカメラ |
| JP6045214B2 (ja) * | 2012-06-19 | 2016-12-14 | キヤノン株式会社 | 焦点調節装置及びその制御方法 |
| JP6355348B2 (ja) * | 2014-01-31 | 2018-07-11 | キヤノン株式会社 | 撮像装置、撮像システム、撮像装置の制御方法、プログラム、および、記憶媒体 |
-
2016
- 2016-12-15 JP JP2016243307A patent/JP2018097253A/ja active Pending
-
2017
- 2017-12-11 US US15/838,124 patent/US10244160B2/en active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US20180176453A1 (en) | 2018-06-21 |
| US10244160B2 (en) | 2019-03-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US9749563B2 (en) | Focal point detection device and focal point detection method | |
| JP6184276B2 (ja) | 焦点調節装置 | |
| JP5173665B2 (ja) | 画像撮影装置およびその距離演算方法と合焦画像取得方法 | |
| US9998650B2 (en) | Image processing apparatus and image pickup apparatus for adding blur in an image according to depth map | |
| JP2018097253A (ja) | 焦点調節装置および焦点調節方法 | |
| CN101221341A (zh) | 景深构图设定方法 | |
| JP2015036632A (ja) | 距離計測装置、撮像装置、距離計測方法 | |
| JP6071574B2 (ja) | 撮像装置 | |
| JP7104294B2 (ja) | 測距カメラ | |
| JP2016142999A (ja) | 撮像装置及びその制御方法 | |
| JP2002296494A (ja) | 結像位置検出プログラムおよびカメラ | |
| JP6152772B2 (ja) | 撮像装置、半導体集積回路および撮像方法 | |
| JP5822492B2 (ja) | 撮像装置及び制御方法 | |
| US10999491B2 (en) | Control apparatus, image capturing apparatus, control method, and storage medium | |
| JP6624834B2 (ja) | 撮像装置およびその制御方法 | |
| JP4693709B2 (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法 | |
| US10681260B2 (en) | Focus detection device and focus detection method | |
| US10750079B2 (en) | Focus adjustment device and focus adjustment method | |
| JP2017163412A (ja) | 画像処理装置およびその制御方法、撮像装置、プログラム | |
| CN104125385A (zh) | 影像编辑方法以及影像处理装置 | |
| JP5018932B2 (ja) | 撮像装置 | |
| JP5446660B2 (ja) | 画像認識装置、および、撮像装置 | |
| JP6489881B2 (ja) | 距離表示処理装置、光学機器および距離表示処理プログラム | |
| JP6608238B2 (ja) | 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム | |
| US8340513B2 (en) | Camera and method for performing auto-focusing |