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JP2018095974A - エレクトレット繊維シートおよびエアフィルター濾材 - Google Patents

エレクトレット繊維シートおよびエアフィルター濾材 Download PDF

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JP2018095974A JP2016238295A JP2016238295A JP2018095974A JP 2018095974 A JP2018095974 A JP 2018095974A JP 2016238295 A JP2016238295 A JP 2016238295A JP 2016238295 A JP2016238295 A JP 2016238295A JP 2018095974 A JP2018095974 A JP 2018095974A
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智雄 稲葉
Tomoo Inaba
智雄 稲葉
裕二 井山
Yuji Iyama
裕二 井山
拓史 小林
Takushi Kobayashi
拓史 小林
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Abstract

【課題】本発明は、エアフィルター濾材に好適に用いられる、高い塵埃捕集特性を有するエレクトレット繊維シートを提供する。【解決手段】本発明の耐熱性エレクトレット繊維シートは、主として非導電性繊維を含んでなるエレクトレット繊維シートであって、前記の非導電性繊維に、特定の一般式で表されるアミド化合物が0.005〜1.0質量%含有されてなるエレクトレット繊維シートである。【選択図】 なし

Description

本発明は、エアフィルター濾材として好適に用いられる、高い塵埃捕集特性を有するエレクトレット繊維シートに関するものである。
従来から、気体中の花粉や塵等を除去するためにエアフィルターが使用されており、そのエアフィルターの濾材として不織布が多く用いられている。中でも、不織布の製造法の一つであるメルトブロー法は、エアフィルター製品の濾材や電池セパレータ等々の製造に幅広く使用されている。メルトブロー法は、一般に、紡糸口金から押し出された熱可塑性ポリマーを、熱風噴射することにより繊維状に細化し、得られた繊維の自己融着特性を利用して繊維ウェブとして形成せしめる方法である。このメルトブロー法は、スパンボンド法等の他の不織布の製造法に比べて、複雑な工程を必要とせず、また数10μmから数μm以下の細い繊維が容易に得られるという利点を有するものである。
エアフィルターに要求される性能は、ミクロなダストを多く捕集できる高捕集効率、および、エアフィルター内部を気体が通過する際に抵抗が少ない低圧力損失である。上記の高い捕集効率を有する濾材を得るためには、不織布を構成する単繊維が細繊度であることが適しているが、その一方で、単繊維を細繊度化するとその不織布が潰れやすくなり、繊維密度が増加することにより圧力損失が高くなるという課題がある。
また、圧力損失が低い濾材を得るためには、不織布を構成する単繊維が太繊度であることが適しているが、その一方で、単繊維を太繊度化すると不織布内の繊維表面積が減少してしまい、捕集効率が低下するという課題がある。このように、エアフィルターの濾材に要求される高捕集効率を有することと、低圧力損失を有することは相反する関係にある。
上記の課題を解決する方法として、不織布をエレクトレット化し、物理的作用に加えて静電気的作用を利用することにより、高捕集効率かつ低圧力損失を同時に満足させる試みがなされている。
例えば、アース電極上に不織布を接触させた状態で、このアース電極と不織布を共に移動させながら、非接触型印加電極で高圧印加を行なって連続的にエレクトレット化するエレクトレット繊維シートの製造方法が提案されている(特許文献1参照。)。その他に、水を繊維に接触させて帯電させる方法として、繊維シートに対して水の噴流もしくは水滴流を不織布内部まで水が浸透するのに十分な圧力で噴霧させてエレクトレット化し、正極性と負極性の電荷を均一に混在させる方法(特許文献2参照。)や、繊維シートをスリット状のノズル上を通過させ、ノズルで水を吸引することにより繊維シートに水を浸透させて、正極性と負極性の電荷を均一に混在させる方法(特許文献3参照。)のような、いわゆるハイドロチャージ法が提案されている。
特開昭61−289177号公報 米国特許第6119691号明細書 特開2003−3367号公報
前記の特許文献1〜3に記載の提案の方法のように、繊維シートをエレクトレット化することにより捕集性能はある程度向上させることはできるものの、例えば、フィルターとして使用する際においては、更なる捕集性能の向上が求められている。
そこで本発明の目的は、従来のエレクトレット技術の課題に鑑み、より高い塵埃捕集特性を有するエレクトレット繊維シートを提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決せんとするものであって、本発明のエレクトレット繊維シートは、主として非導電性繊維を含んでなるエレクトレット繊維シートであって、前記の非導電性繊維に、下記一般式(a)で表される化合物(アミド化合物)が0.005〜1.0質量%含有されてなることを特徴とするエレクトレット繊維シートである。
Figure 2018095974
(一般式(a)中、R、RおよびRは、それぞれ独立して、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜20のアルケニル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基、炭素数5〜9のシクロアルケニル基、または炭素数6〜10のアリール基を表す。)。
本発明のエレクトレット繊維シートの好ましい態様によれば、前記の非導電性繊維はポリプロピレン系樹脂からなる繊維である。
本発明のエレクトレット繊維シートの好ましい態様によれば、前記のエレクトレット繊維シートはメルトブロー不織布からなるエレクトレット繊維シートである。
本発明においては、前記のエレクトレット繊維シートを用いて、エアフィルター濾材を製造することができる。
本発明によれば、高い塵埃捕集特性を有するエレクトレット繊維シートが得られる。本発明のエレクトレット繊維シートを使用することにより、低圧力損失でより高い捕集効率を有するエアフィルター濾材が得られる。
図1は、捕集効率および圧力損失の測定装置を説明するための概略側面図である。
本発明のエレクトレット繊維シートは、主として非導電性繊維を含んでなるエレクトレット繊維シートであって、前記の非導電性繊維に、下記一般式(a)で表される化合物(アミド化合物)が0.005〜1.0質量%含有されてなるエレクトレット繊維シートである。
Figure 2018095974
(一般式(a)中、R、RおよびRは、それぞれ独立して炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜20のアルケニル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基、炭素数5〜9のシクロアルケニル基、または炭素数6〜10のアリール基を表す。)。
本発明のエレクトレット繊維シートは、主として非導電性繊維を含んでなるエレクトレット繊維シートである。繊維シートとして、例えば、合成繊維製の織物、編物および不織布などを挙げることができる。特に、エアフィルター用の場合には、合成繊維からなる不織布が好ましく用いられる。
本発明のエレクトレット繊維シートは、メルトブロー不織布からなることが好ましい態様である。メルトブロー不織布からなることにより、複雑な工程を必要とせず、数μm以下の細繊維を容易に得ることができ、濾材として高い塵埃捕集特性を達成しやすくすることができる。
本発明において、非導電性とは、体積抵抗率が1012・Ω・cm以上であることをいい、1014・Ω・cm以上であることが好ましい態様である。
本発明において、主として非導電性繊維を含んでなるエレクトレット繊維シートとは、エレクトレット繊維シート中に90質量%以上の非導電性繊維を含むことを指す。非導電性繊の割合は、好ましくは95質量%以上であり、より好ましくは97質量%以上である。エレクトレット繊維シート中に非導電性繊維が90質量%未満では、十分なエレクトレット性能が得られない。
本発明に用いられる非導電性繊維を構成する繊維材料としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよびポリ乳酸等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、フッ素系樹脂、ポリスチレンエラストマー、ポリオレフィンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマーおよびポリウレタンエラストマー等のエラストマー、およびこれらの共重合体または混合物などを挙げることができる。
これらの中でも、ポリオレフィン系樹脂が好ましく用いられる。ポリオレフィン系樹脂は、体積抵抗率が高く、また吸水性が低いため、繊維化したときの帯電性および電荷保持性が強いため、これらの効果によって高い捕集効率を達成することができる。
ポリオレフィン系樹脂の種類としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンおよびポリメチルペンテン等のホモポリマーなどが挙げられる。また、これらのホモポリマーに異なる成分を共重合したコポリマーや、異なる2種以上のポリマーブレンド品を用いることもできる。これらの中でも、帯電保持性の観点から、ポリプロピレンおよびポリメチルペンテンが好ましく用いられる。また、安価に利用できるという観点から、ポリプロピレンがさらに好ましく用いられる。
本発明のエレクトレット繊維シートを構成する非導電性繊維は、下記の一般式(a)で表される化合物(アミド化合物)を0.005〜1.0質量%含有する。含有量が0.005〜1.0質量%であることにより、低圧力損失で塵埃捕集特性に優れたエレクトレット繊維シートが得られる。含有量は、より好ましくは0.007〜0.5質量%である。
ここでいう含有量は、例えば、次のようにして求めることができる。不織布をメタノール/クロロホルム混合溶液でソックスレー抽出後、その抽出物についてHPLC分取を繰り返し、各分取物についてIR測定、GC測定、GC/MS測定、MALDI−MS測定、H−NMR測定、および13C−NMR測定で一般式(a)で表される化合物の構造を確認する。一般式(a)で表される化合物の含まれる分取物の質量を合計し、不織布全体に対する割合を求め、これを一般式(a)で表される化合物の含有量とする。
Figure 2018095974
(一般式(a)中、R、RおよびRは、それぞれ独立して炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜20のアルケニル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、または炭素数7〜9のフェニルアルキル基を表す。)。
炭素数1〜20のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、1−メチルペンチル基、1,3−ジメチルブチル基、n−ヘキシル基、1−メチルヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、1−メチルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、1,1,3−トリメチルヘキシル基、1,1,3,3−テトラメチルペンチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、1−メチルウンデシル基、ドデシル基、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘプタデシル基、およびオクタデシル基等が挙げられる。特に好ましくは、ブチル基、オクチル基およびオクタデシル基が挙げられる。
また、前記のアルキル基は、アルキルアミノ基、アルキルオキシ基およびヒドロキシ基により置換されていることが許容される。置換されたアルキル基の具体例としては、3−メチルアミノプロピル基、2−ジメチルアミノエチル基、2−ジエチルアミノエチル基、3−ジメチルアミノプロピル基、3−ジエチルアミノプロピル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、2−メトキシプロピル基、3−メトキシプロピル基、2−エトキシプロピル基、3−イソプロポキシプロピル基およびヒドロキシエチル基等が挙げられる。
また、炭素数3〜20のアルケニル基の具体例としては、アリル基、2−メタクリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基およびオレイル基等が挙げられる。特に好ましくは、アリル基およびオレイル基が挙げられる。
また、炭素数5〜12のシクロアルキル基の具体例としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基およびシクロドデシル基等が挙げられる。特に好ましくは、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基およびシクロオクチル基が挙げられる。
また、前記のシクロアルキル基は、アルキル基により置換されていることが許容される。置換されたシクロアルキル基の具体例としては、3−メチルシクロヘキシル基および2,3−ジメチルシクロヘキシル基等が挙げられる。
また、炭素数6〜10のアリール基の具体例としては、フェニル基およびナフチル基等が挙げられる。前記のアリール基としては、アルキル基、アルキルオキシ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、ベンゾイル基、アミノ基により置換されていてもよい。置換されたアリール基の具体例としては、4−メチルフェニル基、2−エチルフェニル基、4−エチルフェニル基、4−イソプロピルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−sec−ブチルフェニル基、4−イソブチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,6−ジエチルフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−エトキシフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、4−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基、3,5−ジ(トリフルオロメチル)フェニル基、および4−アセトアミドフェニル基等が挙げられる。
また、炭素数7〜9のフェニルアルキル基の具体例としては、ベンジル基および2−フェニルエチル基等が挙げられる。前記のフェニルアルキル基は、アルキル基、アルコキシ基およびヒドロキシ基により置換されていることが許容される。置換されたフェニルアルキル基の具体例としては、メチルベンジル基、ジメチルベンジル基、トリメチルベンジル基、tert−ブチルベンジル基、メトキシベンジル基、および3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル基等が挙げられる。
一般式(a)で表される化合物(アミド化合物)の具体例としては、1,3,5−トリス(シクロヘキシルカルボニルアミノ)ベンゼン、1,3,5−トリス(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)ベンゼン、1,3,5−トリス(4−メチルベンゾイルアミノ)ベンゼン、1,3,5−トリス(3,4−ジメチルゾイルアミノ)ベンゼン、1,3,5−トリス(3,5−ジメチルゾイルアミノ)ベンゼン、1,3,5−トリス(2−メチルプロピオニルアミノ)ベンゼン、1,3,5−トリス(2−シクロヘキシル−アセチルアミノ)ベンゼン、1,3,5−トリス(2−シクロヘキシルプロピオニルアミノ)ベンゼン、1,3,5−トリス(4−シクロヘキシル−ブチリルアミノ)ベンゼン、1,3−ビス(イソブチリルアミノ)5−(2,2−ジメチル−ブチリル)アミノベンゼン、および1,3−ビス(2,2−ジメチルブチリルアミノ)5−(3,3−ジメチル−ブチリル)アミノベンゼン等が挙げられる。
一般式(a)で表される化合物の含有量は、エレクトレット繊維シートを構成する非導電性繊維の質量に対して、0.005〜1.0質量%であり、好ましくは0.007〜0.5質量%である。一般式(a)で表される化合物の含有量をこの範囲とすることにより、優れた塵埃捕集特性を得ることができる。
一般式(a)で表される化合物の含有量が0.005質量%未満では、塵埃捕集特性の向上効果が得られない。一方、一般式(a)で表される化合物の含有量が1.0質量%を超えると、紡糸性が悪化したりコスト的にも不利になる。
本発明のエレクトレット繊維シートを構成する非導電性繊維は、上記の一般式(a)で表される化合物以外に、結晶核剤を含有させることができる。結晶核剤の具体例としては、ジベンジリデンソルビトール型化合物、リン酸系核剤および安息香酸ナトリウム等が挙げられる。ジベンジリデンソルビトール型化合物には、ジベンジリデンソルビトール(DBS)、モノメチルジベンジリデンソルビトール(例えば、1,3:2,4−ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトール(p−MDBS))、およびジメチルジベンジリデンソルビトール(例えば、1,3:2,4−ビス(3,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトール(3,4−DMDBS))などが含まれる。
結晶核剤の含有量は、好ましくは0.005質量%〜1.0質量%である。結晶核剤の含有量が0.005質量%未満では、塵埃捕集特性の効果が小さい。一方、結晶核剤の含有量が1.0質量%を超えると、紡糸性が悪化したりコスト的にも不利になる。
本発明のエレクトレット繊維シートを構成する非導電性繊維には、上記の結晶核剤の他に、熱安定剤、耐候剤および重合禁止剤等の、一般にエレクトレット繊維シートに使用されている添加剤を添加することができる。
本発明のエレクトレット繊維シートは、耐候性を向上させ、またエレクトレット性能をより良好にするという観点から、前記の繊維材料(非導電性繊維)に、ヒンダードアミン系添加剤または/およびトリアジン系添加剤を少なくとも1種類含有させることが好ましい態様である。
上記の2種類の添加剤のうち、ヒンダードアミン系化合物としては、例えば、ポリ[(6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)](BASF・ジャパン(株)製、“キマソーブ”(登録商標)944LD)、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物(BASFジャパン(株)製、“チヌビン”(登録商標)622LD)、および2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)(BASFジャパン(株)製、“チヌビン”(登録商標)144)などが挙げられる。
また、トリアジン系添加剤としては、例えば、ポリ[(6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)](BASFジャパン(株)製、“キマソーブ”(登録商標)944LD)、および2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−((ヘキシル)オキシ)−フェノール(BASFジャパン(株)製、“チヌビン”(登録商標)1577FF)などを挙げることができる。
これらの中でも、エレクトレット性能をさらに良好にするという観点から、ヒンダードアミン系添加剤を使用することが好ましい。ヒンダードアミン系添加剤としては、特に、ポリ[(6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)](BASFジャパン(株)製、“キマソーブ”(登録商標)944LD)が好ましく用いられる。
上記のヒンダードアミン系添加剤およびトリアジン系添加剤の添加量の合計は、エレクトレット繊維シートを構成する非導電性繊維の質量に対して、好ましくは0.5〜5質量%であり、より好ましくは0.7〜3質量%である。添加量をこの範囲とすることにより、エレクトレット化した際に優れた塵埃捕集特性が得られやすくなる。
次に、本発明のエレクトレット繊維シートの製造方法について説明する。本発明のエレクトレット繊維シートは、例えば次の方法により製造することができる。
まず、前述の一般式(a)で表される化合物および非導電性繊維を構成する樹脂材料を用意する。次いで、その化合物と樹脂材料とを混練した後に、これを押し出し機から押し出して、繊維、繊維ウェブおよび不織布など、所望の構造に加工する。上記の化合物と樹脂材料とを混練する方法としては、紡糸機の押出機ホッパーにこれらを混合して供給し押出機内で混練して、直接口金へ供給する方法や、あらかじめ、上記の化合物と樹脂材料を混練押出機や静止混練機等で混練してマスターチップを作製し、これを押出機内で溶融し口金部へ供給する方法等が挙げられる。
次いで、得られた繊維を使用して、常法により繊維シートを形成する。例えば、繊維シートが織物または編物からなる場合には、前記の繊維を使用して糸条を形成した後、織ったり編むことによって製造することができる。また、繊維シートが不織布からなる場合には、前記の繊維を使用して繊維ウェブを乾式法や湿式法により形成した後に、繊維ウェブを結合して不織布を製造したり、前記の繊維ウェブをスパンボンド法やメルトブロー法により形成した後に、繊維ウェブを結合して不織布を製造することができる。また、静電紡糸法や海島繊維の海部分を溶出する方法により、ナノ繊維を主体に構成された不織布を製造することができる。
次いで、このようにして得られた繊維シートに対し、エレクトレット化処理を実施して、エレクトレット繊維シートとする。エレクトレット化処理は、繊維シート単層に対して実施することができ、また他の繊維シートと積層した積層繊維シートに対して実施することもできる。
本発明のエレクトレット繊維シートの製造方法に用いられるエレクトレット化の方法として、非導電性の繊維シートに水を付与した後に乾燥させることによりエレクトレット化する方法が好ましく用いられる。繊維シートに水を付与する方法としては、水の噴流もしくは水滴流を繊維シート内部まで水が浸透するために十分な圧力で噴霧する方法や、水を付与した後もしくは付与しながら繊維シートの片側から吸引して繊維シート内に水を浸透させる方法、およびイソプロピルアルコール、エチルアルコールおよびアセトンなどの水溶性有機溶剤と水との混合溶液に繊維シートを浸漬させて水を繊維シート内部まで浸透させる方法等が挙げられる。
本発明において、エレクトレット化する際に用いられる水としては、液体フィルター等で汚れを除去したものであって、できるだけ清浄なものを使用することが好ましい。特に、イオン交換水、蒸留水および逆浸透膜で透過した濾過水等の純水が好ましく用いられる。また、純水としてのレベルは、導電率が103 μS/m以下であることが好ましく、さらに好ましくは導電率が102 μS/m以下の純水が好ましく用いられる。また、上記の水には、捕集特性に影響を与えない範囲で、水溶性有機溶剤を混合させることができる。
本発明のエレクトレット繊維シートを構成する非導電性繊維の平均単繊維径は、0.1〜8.0μmの範囲であることが好ましい。平均単繊維径を好ましくは0.1〜8.0μm、より好ましくは0.3〜7.0μm、さらに好ましくは0.5〜5.0μmとすることにより、通気性と塵埃捕集特性に優れたエレクトレット繊維シートが得られる。
また、本発明のエレクトレット繊維シートの目付は、3〜100g/mの範囲であることが好ましい。目付を好ましくは3〜100g/m、より好ましくは5〜70g/m、さらに好ましくは10〜50g/mとすることにより、通気性と塵埃捕集特性に優れたエレクトレット繊維シートが得られる。
また、本発明のエレクトレット繊維シートの厚みは、0.03〜1.0mmの範囲であることが好ましい。厚みを好ましくは0.03〜1.0mm、より好ましくは0.05〜0.7mm、さらに好ましくは0.1〜0.5mmにすることにより、通気性と塵埃捕集特性に優れたエレクトレット繊維シートが得られる。
本発明のエレクトレット繊維シートは、エアフィルターの濾材として好適に用いることができる。
本発明のエアフィルター濾材は、本発明のエレクトレット繊維シートからなる。本発明のエレクトレット繊維シートから、本発明のエアフィルター濾材を得る方法としては、公知の方法を用いることができる。例えば、本発明のエレクトレット繊維シートと骨材シートと接合して積層シートとすることができる。骨材シートは、比較的大きいダストを捕集するとともに、エレクトレット繊維シートに接合されて濾材として必要な剛性を得られるようにするためのものである。骨材シートとしては、例えば、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、レーヨン繊維、ガラス繊維および天然パルプ等からなる不織布、織編物等を用いることができる。
本発明のエアフィルター濾材は、シート状のまま枠材に組み込んでフィルターユニットとして使用することができる。また、本発明でエアフィルター濾材を山折と谷折を繰り返してプリーツ加工を施して、枠材にセットしたプリーツ状のフィルターユニットとして使用することもできる。
本発明のエアフィルター濾材は、エアフィルター全般、中でも空調用フィルター、空気清浄機用フィルターおよび自動車キャビンフィルターの高性能用途に特に好適である。
次に、本発明のエレクトレット繊維シートについて、実施例に基づき説明する。本発明における特性と性能は、次の方法により得られたものである。
(1)エレクトレット繊維シートの目付:
タテ×ヨコ=15cm×15cmのエレクトレット繊維シートの質量を、1サンプルについて測定した。得られた値を1m当たりの値に換算し、小数点以下第1位を四捨五入して、エレクトレット繊維シートの目付(g/m)を算出した。
(2)平均単繊維径:
平均単繊維径については、エレクトレット繊維シートの任意の場所から、3mm×3mmの測定サンプルを10個採取し、走査型電子顕微鏡で倍率を1000〜3000倍に調節して、採取した測定サンプルから繊維表面写真を各1枚ずつ、計10枚を撮影した。写真の中の繊維直径(単繊維径)がはっきり確認できる繊維について単繊維径を測定し、平均した値の小数点以下第2位を四捨五入して平均単繊維径とした。
(3)エレクトレット繊維シートの厚み:
厚み計(テクロック社製“TECLOCK”(登録商標)SM−114)を使用して、エレクトレット繊維シートの厚みを幅方向等間隔に10点測定し、その平均値から小数点以下第3位を四捨五入し、厚みとした。
(4)エレクトレット繊維シートの捕集性能(捕集効率および圧力損失):
エレクトレット繊維シートの幅方向5カ所で、タテ×ヨコ=15cm×15cmの測定用サンプルを採取し、それぞれのサンプルについて、図1に示す捕集効率測定装置を用いて捕集効率を測定した。この図1の捕集効率測定装置には、測定サンプルMをセットするサンプルホルダー1の上流側に、ダスト収納箱2を連結し、下流側に流量計3、流量調整バルブ4およびブロワ5が連結されている。また、サンプルホルダー1にパーティクルカウンター6を使用し、切替コック7を介して、測定サンプルMの上流側のダスト個数と下流側のダスト個数とをそれぞれ測定することができる。さらに、サンプルホルダー1は圧力計8を備え、測定サンプルMの上流と下流での静圧差を読み取ることができる。
捕集効率の測定にあたっては、ポリスチレン0.309U 10%溶液(メーカー:ナカライテスク(株))を蒸留水で200倍まで希釈し、ダスト収納箱2に充填する。次に、測定サンプルMを、サンプルホルダー1にセットし、風量をフィルター通過速度が4.5m/分になるように、流量調整バルブ4で調整し、ダスト濃度を1万〜4万個/2.83×10−4(0.01ft)の範囲で安定させ、測定サンプルMの上流のダスト個数Dおよび下流のダスト個数dをパーティクルカウンター6(リオン社製、KC−01D)で1個の測定サンプル当り3回測定し、JIS K 0901(1991)「気体中のダスト試料捕集用ろ過材の形状、寸法並びに性能試験方法」に基づいて、下記の計算式を用いて、0.3〜0.5μm粒子の捕集効率(%)を求めた。3個の測定サンプルの平均値を、最終的な捕集効率とした。
・捕集効率(%)=〔1−(d/D)〕×100
(ただし、dは下流ダストの3回測定トータル個数を表し、Dは上流のダストの3回測定トータル個数を表す。)。
高捕集の不織布ほど、下流ダスト個数が少なくなるため、捕集効率の値は高くなる。また、圧力損失は、捕集効率測定時の測定サンプルMの上流と下流の静圧差を圧力計8で読み取り求めた。5個の測定サンプルの平均値を最終的な圧力損失とした。
[実施例1]
繊維材料(原料)として、下記式(b)で表される“Irgaclear”(登録商標)XT386(BASFジャパン(株)製)[1,3,5−トリス(2,2−ジメチルプロピオニルアミノ)ベンゼン]を0.02質量%およびヒンダードアミン系化合物“キマソーブ”(登録商標)944(BASFジャパン(株)製)を1質量%含む、メルトフローレートが850g/10分のポリプロピレン樹脂を用いた。
Figure 2018095974
上記の繊維材料のポリプロピレン樹脂を紡糸機の原料ホッパーに投入し、直径が0.4mmで0.6mmの吐出孔を1個おきに一直線上に配置した口金(孔ピッチ:1.6mm、孔数:94ホール、幅:150mm)を用いて、メルトブロー法により、ポリマー吐出量が32g/分、ノズル温度が270℃、エア圧力が0.10MPaの条件で噴射し、捕集コンベア速度を調整することによって、目付が25g/mの不織布シートを得た。続いて、純水が供給される水槽の水面に沿って得られた不織布シートを走行させながら、その表面にスリット状の吸引ノズルを当接させて水を吸引することにより、繊維シート全面に水を浸透させ、水切り後に自然乾燥させることにより、エレクトレット化されたメルトブロー不織布(エレクトレット繊維シート)を得た。
得られたエレクトレット繊維シートについて、各測定値と算出値を表1に示す。
[実施例2]
繊維材料(原料)として、実施例1で使用したポリプロピレンにIrgaclearXT386を0.005質量%添加したこと以外は、実施例1と同じ方法によりエレクトレット繊維シートを得た。得られたエレクトレット繊維シートについて、各測定値と算出値を表1に示す。
[実施例3]
繊維材料(原料)として、実施例1で使用したポリプロピレンにIrgaclearXT386を0.05質量%添加したこと以外は、実施例1と同じ方法によりエレクトレット繊維シートを得た。得られたエレクトレット繊維シートについて、各測定値と算出値を表1に示す。
[比較例1]
繊維材料(原料)として、実施例1で使用したポリプロピレンにIrgaclearXT386を添加しないこと以外は、実施例1と同じ方法によりエレクトレット繊維シートを得た。得られたエレクトレット繊維シートについて、各測定値と算出値を表1に示す。
[比較例2]
繊維材料(原料)として、実施例1で使用したポリプロピレンに下記式(c)で表される“エヌジェスターNU−100”(新日本理化(株)製)[N,N‘−ジシクロヘキシル−2,6−ナフタレンジカルボキサミド]を0.1質量%添加したこと以外は、実施例1と同じ方法によりエレクトレット繊維シートを得た。得られたエレクトレット繊維シートについて、各測定値と算出値を表1に示す。
Figure 2018095974
Figure 2018095974
表1から明らかなように、本発明の実施例1は、一般式(a)で表される化合物の一つである式(b)で表される化合物を含むため、高い捕集効率と低い圧力損失を示した。
これに対し、一般式(a)で表される化合物を含有していない比較例1では、実施例1に比較して捕集効率が低く、そして圧力損失が高かった。また、比較例2では、比較例1と同程度の捕集効率および圧力損失であり、捕集性能の向上効果は見られなかった。
以上のように、一般式(a)で表される化合物を含有した本発明のエレクトレット繊維シートは、高い捕集性能を示すものであった。
1:サンプルホルダー
2:ダスト収納箱
3:流量計
4:流量調整バルブ
5:ブロワ
6:パーティクルカウンター
7:切替コック
8:圧力計
M:測定サンプル

Claims (4)

  1. 主として非導電性繊維を含んでなるエレクトレット繊維シートであって、前記非導電性繊維に、下記一般式(a)で表される化合物が0.005〜1.0質量%含有されてなることを特徴とするエレクトレット繊維シート。
    Figure 2018095974
    (一般式(a)中、R、RおよびRは、それぞれ独立して炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜20のアルケニル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、または炭素数7〜9のフェニルアルキル基を表す。)
  2. 非導電性繊維が、ポリプロピレン系樹脂からなる繊維であることを特徴とする請求項1記載のエレクトレット繊維シート。
  3. メルトブロー不織布からなる請求項1または2記載のエレクトレット繊維シート。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のエレクトレット繊維シートからなるエアフィルター濾材。
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