JP2017036528A - かつらベース及びかつらの製造方法並びにかつらベース及びかつら - Google Patents
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Abstract
Description
これを実現するため、例えば、複数のベース素材が接合部で接合されたかつらベースにおいて、少なくとも1つのベース素材が接合部に近づくにつれて色が濃くなるように染色する染色方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、異なる色のかつらベースの基布をそれぞれの一部が重なるように配置して形成されたかつらベースも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、特許文献2に記載のかつらでは、かつらベースの基布を複数枚重ねて形成する必要があるので、かつらの通気性や軽量性が阻害され、着用時の快適性が損なわれる虞がある。
インクジェットプリンタにより、かつらベースの1の領域から他の領域に向けて、色相、明度及び彩度の少なくとも1つを連続的に変化させて着色する工程を含む。
前頭部側の領域から後頭部側の領域に向けて、または中央近傍領域、分髪領域若しくは旋毛領域から縁部領域に向けて、濃色から薄色または薄色から濃色へ連続的に変化するように着色されている。
なお、インクジェットプリンタにより色相、明度及び彩度の少なくとも1つを連続的に変化させることは、インクジェットプリンタが有する階調において、連続階調で多段階に変化させてグラデーションを形成することを意味する。
コンピュータで作った画像データに基づいて、インクジェットプリンタを用いることによって、任意のグラデーションパターンを有する着色を容易に行うことができる。
前記1の領域から前記他の領域に向けて、濃色から薄色または薄色から濃色へ連続的に変化させて着色する。
なお、濃色から薄色または薄色から濃色への変化は、主に明度及び色相を変化させる、つまり主に色調を変化させることを意味する。薄色から濃色への変化の一例としては、上述のように、薄い肌色から、だんだん茶色または灰色がかった色に変化し、最終的に焦げ茶や黒に変化するパターンを挙げることができる。薄色に関しては、透明の場合からだんだん色を濃くしていく場合も含まれる。透明にした場合には、生え際や地肌が見える領域において、かつらベースを目立ちにくくする、つまりかつらベースの露見を緩和する効果を高めることができる。
前記1の領域が前記かつらベースの前頭部側の領域であり、前記その他の領域が前記かつらベースの後頭部側の領域である。
前記1の領域が前記かつらベースの中央近傍領域、分髪領域または旋毛領域であり、前記その他の領域が前記かつらベースの縁部領域である。
かつらベースの分髪領域とは、かつら装着時に、使用者の分髪領域に位置する領域を意味する。分髪領域とは、所謂毛髪の分け目のことである。毛髪が一定の方向に流れるように生えているのを毛流と称するが、分髪領域を境として、その両側で毛流の向きが逆向きになる。よって、分髪領域では地肌が見えやすくなる。
かつらベースの縁部領域は、かつらベースの周囲全周の場合もあり得るし、左右方向または前後方向における端部の場合もあり得る。かつらベースの大きさによって、かつら装着時に、縁部領域が、多くの毛髪が存在する領域に位置する場合も、地肌が見える領域に位置する場合もあり得る。
上記何れかの製造法で製造されたかつらベースに擬毛を植設する工程を含む。
前頭部側の領域から後頭部側の領域に向けて、濃色から薄色または薄色から濃色へ連続的に変化するように着色されている。
中央近傍領域、分髪領域または旋毛領域から縁部領域に向けて、濃色から薄色または薄色から濃色へ連続的に変化するように着色されている。
かつらベースの分髪領域または旋毛領域から、前記分髪領域または前記旋毛領域と前記かつらベースの縁部領域との間の所定の領域に向けて、薄色から濃色へ連続的に変化し、前記所定の領域から前記縁部領域に向けて濃色から薄色へ連続的に変化するように着色されている。
上記実施態様6から8の何れかのたかつらベースに擬毛が植設されている。
(かつらベース及びかつらの説明)
かつらベースは、かつらを構成する主要部材であり、人毛、人工毛等からなる擬毛をかつらベースに植設することにより、かつらが形成される。かつらベースの擬毛が植設されていない側の面が、頭部と接する装着面となる。
まず、図1を参照しながら、本発明の1つの実施形態に係るかつらベース2、及びこのかつらベース2に擬毛4が植設されたかつら10の説明を行う。ここで、図1は、本発明の1つの実施形態に係るかつらベース2及びかつら10を示す模式的な平面図である。図1は、擬毛4が植設された上面(装着面の反対側の面)側からを見た図である。
なお、用途によっては、逆に、かつらベース2の前頭部側の領域Aから後頭部側の領域Bに向けて、色調が濃色から薄色へ連続的に変化するように着色されている場合もあり得る。
薄色に関しては、透明の場合からだんだん色を濃くしていく場合も含まれる。この場合には、透明な材料で構成されたかつらベース2に着色を施すことによって、透明から徐々に色を濃くしていくグラデーションを実現できる。透明にした場合には、生え際領域等において、かつらベース2を目立ちにくくする、つまりかつらベースの露見を緩和する効果を高めることができる。
なお、用途によっては、逆に、中央近傍領域Cから縁部領域D(周囲全周)に向けて、色調が薄色から濃色に連続的に変化するように着色されている場合もあり得る。
なお、用途によっては、逆に、分髪領域Eから縁部領域F(左右両側)に向けて、色調が濃色からに薄色に連続的に変化するように着色されている場合もあり得る。
この場合には、分髪領域E及び縁部領域F(左右両側)が薄色に着色されているので、生え際となるまたは地肌が見える領域において、かつらベース2の存在が露見しにくくなり、その間の所定の領域が濃色に着色されているので、仮に植設された擬毛4の密度が比較的低い場合でも、毛髪が十分な密度で生えている印象を与えることができる。特に、分髪領域E及び縁部領域F(左右両側)からその間の所定の領域に向けて、色調が薄色から濃色へ連続的に変化していくので、自然な外観を示すことができる。
なお、用途によっては、逆に、旋毛領域から縁部領域に向けて、色調が濃色からに薄色連続的に変化するように着色されている場合もあり得る。
この場合には、旋毛領域及び縁部領域が薄色に着色されているので、地肌が見えるまたは生え際となる領域において、かつらベース2の存在が露見しにくくなり、その間の所定の領域が濃色に着色されているので、仮に植設された擬毛4の密度が比較的低い場合でも、毛髪が十分な密度で生えている印象を与えることができる。特に、旋毛領域及び縁部領域からその間の所定の領域に向けて、色調が薄色から濃色へ連続的に変化していくので、自然な外観を示すことができる。
また、上記においては、主に自然な外観を有するかつらを実現するために、着色を連続的に変化させているが、これに限られるものではなく、ファッション性や装飾性、演出的効果等を高めるために、着色を連続的に変化させることもできる。
次に、図3を用いて、かつらベースの着色工程を含む、かつらベース及びかつらの製造方法について説明を行う。図3は、かつらベース2の着色工程を含む、かつらベース2及びかつら10を製造する各工程を示す模式図である。
はじめに図3(a)に示すように、合成樹脂材料や天然材料からなるネット素材を裁断、縫製等により加工して、所望のかつらベース2を準備する。このかつらベース2は、全頭を覆うものでも、頭を部分的に覆うものでもよい。次に、図3(b)に示すように、コンピュータ20を用いて色相、明度及び彩度の少なくとも1つを連続的に変化させて着色したかつらベース2の画像データを作成する。この場合、着色を連続的に変化させる部分は複数存在してもよい。
コンピュータ20及びインクジェットプリンタ30を用いることにより、任意のグラデーションのパターンを有する着色を容易に行うことができる。特に、インクジェットプリンタ30を用いることにより、繊細なグラデーションを忠実に再現して着色することができ、加熱して色を定着させる工程も不要なので、かつらベースの劣化の虞もない。
4 擬毛
10 かつら
20 コンピュータ
30 インクジェットプリンタ
Claims (9)
- インクジェットプリンタにより、かつらベースの1の領域から他の領域に向けて、色相、明度及び彩度の少なくとも1つを連続的に変化させて着色する工程を含むことを特徴とするかつらベースの製造方法。
- 前記1の領域から前記他の領域に向けて、濃色から薄色または薄色から濃色へ変連続的に化させて着色することを特徴とする請求項1に記載のかつらベースの製造方法。
- 前記1の領域が前記かつらベースの前頭部側の領域であり、前記その他の領域が前記かつらベースの後頭部側の領域であることを特徴とする請求項1または2に記載のかつらベースの製造方法。
- 前記1の領域が前記かつらベースの中央近傍領域、分髪領域または旋毛領域であり、前記その他の領域が前記かつらベースの縁部領域であることを特徴とする請求項1または2に記載のかつらベースの製造方法。
- 請求項1から4の何れか1項に記載の製造法で製造されたかつらベースに擬毛を植設する工程を含むことを特徴とするかつらの製造方法。
- 前頭部側の領域から後頭部側の領域に向けて、濃色から薄色または薄色から濃色へ連続的に変化するように着色されたことを特徴とするかつらベース。
- 中央近傍領域、分髪領域または旋毛領域から縁部領域に向けて、濃色から薄色または薄色から濃色へ連続的に変化するように着色されたことを特徴とするかつらベース。
- かつらベースの分髪領域または旋毛領域から、前記分髪領域または前記旋毛領域と前記かつらベースの縁部領域との間の所定の領域に向けて、薄色から濃色へ連続的に変化し、前記所定の領域から前記縁部領域に向けて濃色から薄色へ連続的に変化するように着色されたことを特徴とするかつらベース。
- 請求項6から8の何れか1項に記載のかつらベースに擬毛が植設されたかつら。
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