JP2016500521A - 胃ポリープおよび胃癌特異的メチル化マーカー遺伝子を利用した胃ポリープおよび胃癌の検出方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本背景技術の部分に記載された前記情報は、ただ本発明の背景に対する理解を向上させるためのものであって、そこに当業者にとって既に公知の先行技術を形成する情報を含まないことがある。
本発明の他の目的は、胃ポリープまたは胃癌特異的メチル化マーカー遺伝子であるSDC2遺伝子のメチル化検出方法およびSDC2遺伝子を利用した胃ポリープまたは胃癌診断用キットおよび核酸チップを提供するところにある。
(a)臨床サンプルからDNAを分離する工程;及び
(b)前記分離したDNAにおいて胃ポリープまたは胃癌バイオマーカーであるSDC2(シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子のCpG島のメチル化を測定して胃ポリープまたは胃癌を検出する工程。
(a)臨床サンプルからDNAを分離する工程;及び
(b)前記分離したDNAにおける胃ポリープまたは胃癌バイオマーカーであるSDC2(シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子のCpG島のメチル化を測定して胃ポリープまたは胃癌を検出する工程。
本明細書で使用される「細胞形質転換」は、正常から異常に、非腫瘍性から腫瘍性に、未分化から分化に、幹細胞から非幹細胞にといった細胞の特徴がある形態から他の形態に変わることを意味する。加えて、前記形質転換は、細胞の形態、表現型、生化学的性質等によって認識され得る。
本明細書において使用される「サンプル」、または「臨床サンプル」は、行われる分析の種類に応じて、個人、体液、細胞株、組織培養物等から得られる任意の生物学的サンプルを含む広義のものを意味する。哺乳動物から体液及び組織生検を獲得する方法は、通常広く知られている。好ましいソースは、腸の生検(biopsy)である。
本発明において、「正常」細胞は、いずれの異常な形態学的なまたは細胞学的な変化を示さない細胞を意味する。「腫瘍」細胞は、癌細胞を意味して、「非腫瘍」細胞は、病症組織の一部であるが、腫瘍部位ではないと判断される細胞を意味する。
本発明は一態様において、胃癌とSDC2(NM_002998、シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子のハイパーメチル化との間の関連性の発見に基づいたものである。
異なってメチル化されたCpG島の存在を検出できる核酸であれば、いずれのものも本発明において使用可能である。前記CpG島は、核酸配列でCpGが豊富な領域である。
本発明において、精製された、または精製されていない形態のいかなる核酸サンプルが使用可能であり、ターゲット部位(例えば、CpG含有核酸)を含有する核酸配列を含有するか含有すると疑われるいかなる核酸が使用可能である。示差的にメチル化できる核酸領域がCpG島で、これは他のジヌクレオチドCpG核酸領域と比較して高い密度を持つ核酸配列である。CpGダブレットは、G*C塩基対の割合で予測した時、脊椎動物DNAにおいてわずか20%程度の頻度で現れる。特定領域において、CpGダブレットの密度は、ゲノムの残りと比較して10倍も高い予測値に達する。CpG島は、平均G*C含有量が約60%で、対照的に、バルクDNAは平均40%を示す。CpG島は、典型的に約1〜2kbの長さのDNA区間の形態をとり、ヒトゲノムには約45,000個のCpG島が存在する。
本発明の一様態で、被検体から得られたサンプルの核酸のメチル化状態は、胃組織の細胞増殖性障害がない被検体の核酸の同じ領域と比較されたハイパーメチル化である。本明細書において使用されるハイパーメチル化とは、一つ以上の核酸でメチル化された対立遺伝子が存在することをいう。胃組織の細胞増殖性障害がない被検体由来の核酸は、同じ核酸を検査した時、検出可能なメチル化対立遺伝子を含有しない。
本発明は、診断または予後マーカーとして、各遺伝子を別々に使用すること、またはいくつかのマーカー遺伝子を組み合わせてパネルディスプレー形態にして使用することが予測され得、その結果、いくつかのマーカー遺伝子は、全体のパターンまたはメチル化された遺伝子のリストについて検出して、信頼性及び効率性を向上させることができることが理解される。さらに本発明で確認された任意の遺伝子は、個々にまたは、本明細書に記載された任意の他の遺伝子と組み合わされた遺伝子セットとして使用できる。または、遺伝子はメチル化された遺伝子の数及びその重要度に応じて順位を付けることができ、および重み付けを行うことができ、癌を発症する可能性のレベルを割り当てることができる。このようなアルゴリズムは、本発明の範囲に属する。
本発明は、臨床サンプルから分離したゲノムDNAをバイサルファイトで処理して、SDC2 CpG部位に変換すること、およびこれに相補的であるかハイブリダイゼーションできる少なくとも一つの合成オリゴヌクレオチドを利用して、変換されたSDC CpG部位のメチル化を検出することを含む、胃癌または胃ポリープを診断する方法に関する。
ゲノムDNAをバイサルファイトで処理すると、5’−CpG−3’領域のシトシンがメチル化されている場合にはインタクトのままであるが、メチル化されていない場合にはシトシンはウラシルに変わることになる。従って、バイサルファイト処理後変換された塩基配列に基づいて、5'−CpG−3'塩基配列が存在する領域に対応するPCRプライマーセットを作製した。本明細書において、メチル化された塩基配列に対応するPCRプライマーセットとメチル化されていない塩基配列に対応するプライマーセットの二種類のプライマーセットを作製した。ゲノムDNAをバイサルファイトで変換させた後、前記二種類のプライマーセットを利用してPCRにより増幅すると、ゲノムDNAがメチル化されている場合にはメチル化された塩基配列に対応するプライマーを使用してPCR混合物においてPCR産物が検出され、逆にゲノムDNAがメチル化されていない場合には非メチル化に対応するプライマーを使用して、PCR混合物においてゲノムDNAが検出される。このメチル化は、アガロースゲル電気泳動方法で定量的に分析することができる。
リアルタイムメチル化特異的PCRは、メチル化特異的PCR方法をリアルタイム測定方法に修正したもので、ゲノムDNAをバイサルファイトで処理すること、メチル化された塩基配列に対応するPCRプライマーをデザインすること、これらプライマーを利用してリアルタイムPCRを行うことを含む。ゲノムDNAのメチル化を検出する方法は、増幅された塩基配列と相補的なTanManプローブを利用して検出する方法と、Sybergreenを利用して検出する方法の二方法がある。従って、リアルタイムメチル化特異的PCRにより、メチル化されたDNAを選択的に定量分析することができる。ここで、in vitroメチル化DNAサンプルを利用して標準曲線をプロットして、標準化のために塩基配列内に5'−CpG−3'配列を含まない遺伝子も陰性対照群として増幅してメチル化の程度を定量分析した。
パイロシーケンシング方法は、バイサルファイトシーケンシング方法を定量的なリアルタイムシーケンシングに修正した方法である。バイサルファイトシーケンシングと同じようにゲノムDNAをバイサルファイトで処理して変換させた後、5'−CpG−3'塩基配列を含まない領域に該当するPCRプライマーを作製した。ゲノムDNAをバイサルファイトで処理し、前記PCRプライマーで増幅した後、シーケンシングプライマーを利用してリアルタイム塩基配列分析を行った。5'−CpG−3'領域でシトシンとチミンの量を分析してメチル化の程度をメチル化指数として示した。
メチル化DNAにだけ特異的に結合するタンパク質をDNAと混ぜると、タンパク質は、メチル化DNAにだけ特異的に結合するため、メチル化特異的ン結合タンパク質を使用するPCRまたは、DNAチップアッセイのいずれかにより、メチル化DNAだけを選択的に分離することができる。ゲノムDNAをメチル化特異的結合タンパク質と混ぜた後、メチル化されたDNAだけを選択的に分離した。これら分離したDNAをプロモーター領域に対応するPCRプライマーを利用して増幅した後、アガロースゲル電気泳動でDANのメチル化を測定した。
また、定量PCR方法でもDNAのメチル化を測定することができ、メチル化DNA特異的結合タンパク質により分離したメチル化DNAを、蛍光プローブで標識して相補的なプローブを含むDNAチップにハイブリダイゼーションさせることでDNAのメチル化を測定することができる。ここで、メチル化DNA特異的結合タンパク質は、MBD2bt(トランケート型メチルCpG結合ドメインタンパク質2)であり得るが、これに制限されない。
示差的メチル化の検出は、メチル化されないCpG部位だけを切断するメチル化感受性制限エンドヌクレアーゼと核酸サンプルを接触させることで行える。
特異的プライマーを核酸サンプルに添加し、任意の慣例的な方法で核酸を増幅させた。メチル化感受性制限酵素で処理したサンプルに増幅産物が存在するが、メチル化感受性制限酵素のアイソシゾマーで処理したサンプルに増幅産物が存在しなければ、分析された核酸領域にメチル化が起きたことを示す。しかし、メチル化感受性制限酵素を処理したサンプルに増幅産物が存在せず、メチル化感受性制限酵素のアイソシゾマーで処理したサンプルにも増幅産物が存在しないことは、分析された核酸領域にメチル化が起きなかったことを示す。
前記増幅反応は、当分野で一般的に使われているPCRである。しかし、リアルタイムPCRまたは等温酵素(isothermal enzyme)を使った線形増幅といった代替的な方法も使用可能であり、さらにマルチプレックス増幅反応も使用可能である。
メチル化CpGを含有した核酸を検出する他の方法は、核酸を含有したサンプルを、非メチル化シトシンを修飾させる試薬と接触させる工程及びメチル化非依存的(Methylation independent)オリゴヌクレオチドプライマーを使用してサンプルのCpG含有核酸を増幅させる工程を含む。ここで、前記オリゴヌクレオチドプライマーは、修飾されたメチル化核酸と非メチル化核酸とを区別せずに核酸を増幅する。前記増幅された産物をシークエンシングプライマーを利用してSanger方法でシークエンシングするか、メチル化核酸の検出のためのバイサルファイト(bisulfite)シークエンシングと関連して記載されている次世代シークエンシング(next generation sequencing)方法でシーケンシングする。ここで次世代シークエンシング方法は、シーケンシングバイシンセシスまたはシーケンシングバイライゲーション技法で行われ得る。この方法の特徴は、細菌のクローンを調製する代わりに一本鎖DNA断片を空間的に分離してin situで増幅して(クローン増幅)、シークエンシングを行うことである。この時、数十万個の断片を同時に読み取るので、この方法は、大量並列シーケンシング(massively parallel sequencing(MPS))法と呼ばれることもある。
シークエンシングバイシンセシスに基づくNGSシステムとしては、ロッシュ(Roche)社の454プラットフォーム、イルミナ(Illumina)社のHiSeqプラットフォーム、ライフテクノロジー(Life Technology)社のIon PGMプラットフォーム、およびパシフィックバイオサイエンス(Pacific BioSciences)社のPacBioプラットフォームがある。454プラットフォームとIon PGMプラットフォームは、クローン増幅(clonal amplification)のためにエマルジョンPCRを使用して、HiSeqプラットフォームはブリッジ増幅(Bridge amplification)を使用する。シークエンシングバイシンセシス方法は、一個のヌクレオチドを連続して付加することによりDNAを合成する時発生するリン酸(phosphate)、水素イオン、あるいは蛍光を検出して配列を読んでいく。配列を検出する方法において、454プラットフォームはパイロシークエンシング(pyroseqeuncing)に基づいており、Ion PGMプラットフォームは水素イオン検出に基づいている。HiSeqプラットフォームとPacBioプラットフォームは、蛍光を検出して配列を読み取る。
メチル化DNA特異的結合タンパク質または抗体を利用したシークエンシングまたは次世代シークエンシング方法は、メチル化DNAに特異的に結合するタンパク質または抗体をDNAと混ぜると、その後メチル化DNAに特異的に前記タンパク質または抗体が結合するので、メチル化DNAだけを選択的に分離することができる。本発明において、ゲノムDNAをメチル化DNA特異的結合タンパク質と混ぜた後、メチル化されたDNAだけを選択的に分離した。これらの分離したDNAをPCRプライマーを利用して増幅した後、Sanger方法、シークエンシングバイシンセシスまたはシークエンシングバイライゲーション方法で、DNAがメチル化されているかどうかを測定した。
本発明は、被検体の細胞増殖性障害を検出するのに有用なキットを提供している。本発明のキットは、サンプルを入れる仕切られたキャリア手段、サンプルをパイロシーケンスするための5'−CpG−3'塩基配列の増幅のためのPCRプライマーを含有する第2の容器、及び増幅されたPCR産物をパイロシーケンスするためのシーケンスプライマーを含有する第3の容器を含む一つ以上の容器を含む。
キャリア手段は、バイアル、チューブのような一つ以上の容器を含有するのに適しており、各容器は本方法に使われる別個の要素の1つを含有する。本発明の方法についてのの明細書で提供される説明を考慮すれば、当業者は、容器中の必要な試薬の分配を容易に決定することができる。
ターゲット核酸領域が増幅された後、核酸配列の存在を検出するために、前記核酸増幅産物は固体支持体(基質)に結合した公知の遺伝子プローブとハイブリダイゼーションできる。
本明細書において使用される「基質」は、物質、構造、表面、または、材料と関連して使用される場合、非生物学的な、合成的な、無生物の、平面の、または球型の表面を含む組成物(特異的結合、ハイブリダイゼーションまたは触媒認識部位あるいは複数の異なる認識部位または表面、構造または材料で構成された異なる分子種の数を越える数多くの異なる認識部位を含まないことがこれまでに知られている)を意味する。前記基質の例としては、例えば、半導体、(有機)合成金属、合成半導体、インシュレーター及びドーパント;金属、合金、元素、化合物及びミネラル;合成され、切断され、エッチングされ、リソグラフされ、プリントされ、機械にかけられ、そしてマイクロファブリケートされたスライド、装置、構造及び表面;産業的ポリマー、プラスチック、膜、シリコン、ケイ酸、ガラス、金属及びセラミック;ならびに木、紙、ボール紙、綿、ウール、布、織り繊維及び不織繊維、材料及び織物ならびに両性表面(amphibious surface)が挙げられるが、これに限定されない。
いくつかの種類の膜は、当分野で核酸配列に対し付着力を持つと知られている。これらの膜の特定の非制限的な例として、ニトロセルロースまたはポリビニルクロライド、ジアゾ化(diazotized)ペーパー及びGENESCREENTM、ZETAPROBETM(Biorad)及びNYTRANTM等の他の市販されている膜のような遺伝子発現検出用の膜が挙げられる。ビーズ、グラス、ウェハー及び金属基質も含まれる。このような目的物に核酸を付着させる方法は、当分野で良く知られている。あるいは、液相中でもスクリーニングが行える。
核酸ハイブリダイゼーション反応で、ストリンジェンシーの特定レベルを達成するために使われる条件は、ハイブリダイゼーションされる核酸の性質によって異なる。例えば、ハイブリダイゼーションされる核酸領域の長さ、相同性レベル、ヌクレオチド配列組成(例えば、GC/AT含有量)及び核酸タイプ(例えば、RNA、DNA)等がハイブリダイゼーション条件を選択するのに考慮され得る。追加的な考慮事項は、核酸の1つが、例えば、フィルター等に固定化されているのか否かである。
進行性のより高いストリンジェンシー条件の例としては、次のようになる:室温の2X SSC/0.1% SDS(ハイブリダイゼーション条件)、室温の0.2X SSC/0.1% SDS(低ストリンジェンシー条件)、42℃での0.2X SSC/0.1% SDS(中程度のストリンジェンシー条件)、約68℃で0.1X SSC(高ストリンジェンシー条件。洗浄はこれらの中一つの条件のみを使って行うことができ、例えば高ストリンジェンシー条件、または、前記条件の各々を使え、前記記載された順に各々10〜15分間、前記記載された工程を全部または一部繰り返して行える。しかし、前述した通り、最適条件は、含まれた特定のハイブリダイゼーション反応によって異なり、経験的に決めることができる。一般に、対象のプローブのハイブリダイゼーションには高いストリンジェンシー条件が使われる。
対象のプローブは検出できるように標識され、例えば、放射性同位元素、蛍光化合物、バイオ発光化合物、化学発光化合物、金属キレート剤、または酵素で標識できる。こようなプローブを適切に標識することは当分野で広く知られており、任意の慣例的な方法で行える。
SDC2バイオマーカー遺伝子の、前癌病変である胃ポリープに対する早期診断の有用性を評価するために正常胃組織(Biochain社、5例)と胃ポリープ患者のパラフィン組織(忠南(チュンナム)大学病院のバイオバンクにより提供;低度形成異常10例、および高度形成異常10例)からゲノムDNAを分離した。パラフィン組織からゲノムDNAの分離は、QIAamp DNA Micro Kit (Qiagen、Germany)を利用してメーカーの説明書に従って行った。
PCR増幅において、PCR反応溶液(バイサルファイトで処理されたゲノムDNA 20ng、10X PCRバッファー(Enzynomics、Korea)5μl、Taqポリメラーゼ(Enzynomics、Korea)5ユニット、2.5mM dNTP(Solgent、Korea)4μl、およびPCRプライマー2μl(5pmole/ul)を使用して、PCR反応を以下の条件下で行った:95℃で5分間あらかじめ変性した後、95℃で40秒変性、60℃で45秒アニーリング、および72℃で40秒伸長で45サイクル実施した後、72℃で5分間最後の伸長を行った。前記PCR産物の増幅は2.0%アガロースゲルにおいて電気泳動で確認した。
胃ポリープでメチル化が確認されたSDC2バイオマーカー遺伝子が胃癌診断用バイオマーカーとしても有用性があるか試験するために、実施例1に記載されているものと同じ方法でパイロシークエンシングを行った。胃癌細胞株であるAGS(韓国細胞株銀行(KCLB No.21739)、そして41名の胃癌患者の癌組織およびこれに隣接した正常組織(忠南(チュンナム)大学病院のバイオバンクにより提供)からQIAamp DNA mini Kit(Qiagen、Germany)を利用してメーカーの説明書に従ってゲノムDNAを分離した。分離したゲノムDNA 200ngをEZ DNAメチル化−Gold kit(Zymo Research、USA)を利用してバイサルファイトで処理した。ゲノムDNAをバイサルファイトで処理すると、メチル化されていないシトシンはウラシルに修飾されて、メチル化されたシトシンは変化ぜず残ることになる。前記バイサルファイトで処理されたDNAを滅菌蒸溜水20μlで溶出させてパイロシークエンシング(pyrosequencing)を行った。
SDC2バイオマーカー遺伝子の、血清を利用した胃癌診断用バイオマーカーとしての有用性を試験するために、胃癌患者血清でのSDC2バイオバーカー遺伝子のメチル化の有無を定量的メチル化特異的リアルタイムPCR(quantitative methylation−specific real time PCR;qMSP)方法により測定した。
SDC2バイオマーカー遺伝子を胃ポリープおよび胃癌特異的診断用マーカーとして特異的に使用できるか試験するために、他の癌種における実験を行った。
SDC2バイオマーカー遺伝子の血清における胃ポリープ診断に対する有用性を確認するために、胃ポリープ患者血清でのSDC2バイオマーカー遺伝子のメチル化を定量的メチル化特異的リアルタイムPCR(quantitative methylation−specific real time PCR;qMSP)方法により測定した。qMSPは、実施例3に記載された方法と同じ方法で行った。
(項目1)
SDC2(シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子のCpG島のメチル化を検出できる物質を含有する胃癌診断用組成物。
(項目2)
SDC2(シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子のCpG島のメチル化を検出できる物質を含有する胃ポリープ診断用組成物。
(項目3)
前記CpG島は、SDC2遺伝子のプロモーター領域、5‘非転写領域(5’ untranslated region)、イントロンおよびエクソンの中いずれか一つの部位に存在することを特徴とする項目1または項目2に記載の組成物。
(項目4)
前記SDC2遺伝子のCpG島は、配列番号1のヌクレオチド配列を有することを特徴とする項目1または項目2に記載の組成物。
(項目5)
前記CpG島のメチル化を検出できる物質は、前記メチル化されたCpG島を含む断片を増幅できるプライマー対、前記メチル化されたCpG島とハイブリダイゼーションできるプローブ、シークエンシングプライマー、シークエンシングバイシンセシスプライマーおよびシークエンシングバイライゲーションプライマーで構成された群から選択されたいずれか一つであることを特徴とする項目1または項目2に記載の組成物。
(項目6)
前記CpG島のメチル化の有無を検出できる物質は、前記メチル化されたCpG島と結合できるメチル化特異的結合タンパク質またはメチル化特異的結合抗体をさらに含むことを特徴とする項目5に記載の組成物。
(項目7)
配列番号1で表されるSDC2(シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子断片由来の修飾核酸であって、前記SDC2遺伝子断片のうち少なくとも一つのシトシン残基がウラシルに修飾されているか、ハイブリダイゼーション過程でシトシン以外のヌクレオチドに修飾されるように、SDC2遺伝子断片を修飾することにより得られる、胃ポリープまたは胃癌の診断用修飾核酸。
(項目8)
前記修飾核酸は、配列番号23で表される配列を含むことを特徴とする項目7に記載の修飾核酸。
(項目9)
SDC2(シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子のCpG島を含む断片を増幅するためのPCRプライマー対と前記プライマー対によって増幅されたPCR産物をパイロシークエンシングするためのシークエンシングプライマーを含有する胃ポリープまたは胃癌診断用キット。
(項目10)
前記PCRプライマー対およびシークエンシングプライマーは、CpG島を含む断片をメチル化されたDNAと非メチル化されたDNAを異なるように修飾させる試薬により処理して修飾させた後、前記CpG島のメチル化を検出するためのPCRプライマー対およびシークエンシングプライマーであることを特徴とする項目9に記載のキット。
(項目11)
前記PCRプライマー対は、配列番号2及び3で表されるプライマー対、または配列番号5及び6で表されるプライマー対であることを特徴とする項目9に記載のキット。
(項目12)
前記シーケンスプライマーは、配列番号4または7で表されるプライマーであることを特徴とする項目9に記載のキット。
(項目13)
下記工程を含む、胃癌の検出方法:
(a)臨床サンプルからDNAを分離する工程;及び
(b)前記分離したDNAにおいて胃癌バイオマーカーであるSDC2(シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子のCpG島のメチル化を測定して胃癌を検出する工程。
(項目14)
下記工程を含む、胃ポリープの検出方法:
(a)臨床サンプルからDNAを分離する工程;及び
(b)前記分離したDNAにおいて胃ポリープバイオマーカーであるSDC2(シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子のCpG島のメチル化を測定して胃ポリープを検出する工程。
(項目15)
前記臨床サンプルから分離したDNAをメチル化されたDNAと非メチル化されたDNAを異なるように修飾させる試薬で処理した後、処理されたDNAのメチル化を測定することを特徴とする項目13または項目14に記載の方法。
(項目16)
前記試薬は、バイサルファイトであることを特徴とする項目15に記載の方法。
(項目17)
(b)工程は、前記遺伝子のプロモーター、5‘ UTR(untranslated region;非翻訳領域)、イントロン領域およびエクソン領域の中いずれか一つのメチル化を測定することによって実行されることを特徴とする項目13または項目14に記載の方法。
(項目18)
(b)工程は、配列番号1のヌクレオチド配列を持つSDC2遺伝子の領域のCpG島のメチル化を測定することによって実行されることを特徴とする項目13または項目14に記載の方法。
(項目19)
前記CpG島のメチル化は、配列番号23で表される配列を有する修飾核酸を用いて測定することを特徴とする項目13または項目14に記載の方法。
(項目20)
(b)工程は、PCR、メチル化特異的PCR(methylation specific PCR)、リアルタイムメチル化特異的PCR(real time methylation specific PCR)、メチル化DNA特異的結合タンパク質を利用したPCR、メチル化DNA特異的結合抗体を利用したPCR、定量PCR、DNAチップ、シークエンシング、シークエンシングバイシンセシス技法及びシークエンシングバイライゲーション技法で構成された群から選択される方法によって実行されることを特徴とする項目13または項目14に記載の方法。
(項目21)
前記臨床サンプルは、癌の疑いがある患者、または診断被検体由来の組織、細胞、血液、血漿、糞便及び尿で構成された群から選択されることを特徴とする項目13または項目14に記載の方法。
(項目22)
SDC2(シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子のCpG島を含む断片と厳しい条件下でハイブリダイゼーションできるプローブが固定されている胃癌診断用核酸チップ。
(項目23)
SDC2(シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子のCpG島を含む断片と厳しい条件下でハイブリダイゼーションできるプローブが固定されている胃ポリープ診断用核酸チップ。
(項目24)
前記プローブは、配列番号8乃至19で表される塩基配列で構成される群から選択されることを特徴とする項目22または項目23に記載の核酸チップ。
(項目25)
前記プローブは、前記CpG島を含む断片をメチル化されたDNAと非メチル化されたDNAを異なるように修飾させる試薬で処理して修飾させることのより得られる核酸断片と共に処理される場合、メチル化されたCpG島を含む断片に対して対応する修飾核酸断片とハイブリダイゼーションできるプローブであることを特徴とする項目22または23に記載の核酸チップ。
本発明の他の特徴及び実施形態は、以下の詳細な説明及び添付された特許請求の範囲からより一層明白になる。
Claims (25)
- SDC2(シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子のCpG島のメチル化を検出できる物質を含有する胃癌診断用組成物。
- SDC2(シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子のCpG島のメチル化を検出できる物質を含有する胃ポリープ診断用組成物。
- 前記CpG島は、SDC2遺伝子のプロモーター領域、5‘非転写領域(5’ untranslated region)、イントロンおよびエクソンの中いずれか一つの部位に存在することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の組成物。
- 前記SDC2遺伝子のCpG島は、配列番号1のヌクレオチド配列を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の組成物。
- 前記CpG島のメチル化を検出できる物質は、前記メチル化されたCpG島を含む断片を増幅できるプライマー対、前記メチル化されたCpG島とハイブリダイゼーションできるプローブ、シークエンシングプライマー、シークエンシングバイシンセシスプライマーおよびシークエンシングバイライゲーションプライマーで構成された群から選択されたいずれか一つであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の組成物。
- 前記CpG島のメチル化を検出できる物質は、前記メチル化されたCpG島と結合できるメチル化特異的結合タンパク質またはメチル化特異的結合抗体をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の組成物。
- 配列番号1で表されるSDC2(シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子断片由来の修飾核酸であって、前記SDC2遺伝子断片のうち少なくとも一つのシトシン残基がウラシルに修飾されているか、ハイブリダイゼーション過程でシトシン以外のヌクレオチドに修飾されるように、SDC2遺伝子断片を修飾することにより得られる、胃ポリープまたは胃癌の診断用修飾核酸。
- 前記修飾核酸は、配列番号23で表される配列を含むことを特徴とする請求項7に記載の修飾核酸。
- SDC2(シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子のCpG島を含む断片を増幅するためのPCRプライマー対と前記プライマー対によって増幅されたPCR産物をパイロシークエンシングするためのシークエンシングプライマーを含有する胃ポリープまたは胃癌診断用キット。
- 前記PCRプライマー対およびシークエンシングプライマーは、CpG島を含む断片をメチル化されたDNAと非メチル化されたDNAを異なるように修飾させる試薬により処理して修飾させた後、前記CpG島のメチル化を検出するためのPCRプライマー対およびシークエンシングプライマーであることを特徴とする請求項9に記載のキット。
- 前記PCRプライマー対は、配列番号2及び3で表されるプライマー対、または配列番号5及び6で表されるプライマー対であることを特徴とする請求項9に記載のキット。
- 前記シーケンスプライマーは、配列番号4または7で表されるプライマーであることを特徴とする請求項9に記載のキット。
- 下記工程を含む、胃癌の検出方法:
(a)臨床サンプルからDNAを分離する工程;及び
(b)前記分離したDNAにおいて胃癌バイオマーカーであるSDC2(シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子のCpG島のメチル化を測定して胃癌を検出する工程。 - 下記工程を含む、胃ポリープの検出方法:
(a)臨床サンプルからDNAを分離する工程;及び
(b)前記分離したDNAにおいて胃ポリープバイオマーカーであるSDC2(シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子のCpG島のメチル化を測定して胃ポリープを検出する工程。 - 前記臨床サンプルから分離したDNAをメチル化されたDNAと非メチル化されたDNAを異なるように修飾させる試薬で処理した後、処理されたDNAのメチル化を測定することを特徴とする請求項13または請求項14に記載の方法。
- 前記試薬は、バイサルファイトであることを特徴とする請求項15に記載の方法。
- (b)工程は、前記遺伝子のプロモーター、5‘ UTR(untranslated region;非翻訳領域)、イントロン領域およびエクソン領域の中いずれか一つのメチル化を測定することによって実行されることを特徴とする請求項13または請求項14に記載の方法。
- (b)工程は、配列番号1のヌクレオチド配列を持つSDC2遺伝子の領域のCpG島のメチル化を測定することによって実行されることを特徴とする請求項13または請求項14に記載の方法。
- 前記CpG島のメチル化は、配列番号23で表される配列を有する修飾核酸を用いて測定することを特徴とする請求項13または請求項14に記載の方法。
- (b)工程は、PCR、メチル化特異的PCR(methylation specific PCR)、リアルタイムメチル化特異的PCR(real time methylation specific PCR)、メチル化DNA特異的結合タンパク質を利用したPCR、メチル化DNA特異的結合抗体を利用したPCR、定量PCR、DNAチップ、シークエンシング、シークエンシングバイシンセシス技法及びシークエンシングバイライゲーション技法で構成された群から選択される方法によって実行されることを特徴とする請求項13または請求項14に記載の方法。
- 前記臨床サンプルは、癌の疑いがある患者、または診断被検体由来の組織、細胞、血液、血漿、糞便及び尿で構成された群から選択されることを特徴とする請求項13または請求項14に記載の方法。
- SDC2(シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子のCpG島を含む断片と厳しい条件下でハイブリダイゼーションできるプローブが固定されている胃癌診断用核酸チップ。
- SDC2(シンデカン2、Syndecan 2)遺伝子のCpG島を含む断片と厳しい条件下でハイブリダイゼーションできるプローブが固定されている胃ポリープ診断用核酸チップ。
- 前記プローブは、配列番号8乃至19で表される塩基配列で構成される群から選択されることを特徴とする請求項22または請求項23に記載の核酸チップ。
- 前記プローブは、前記CpG島を含む断片をメチル化されたDNAと非メチル化されたDNAを異なるように修飾させる試薬で処理して修飾させることのより得られる核酸断片と共に処理される場合、メチル化されたCpG島を含む断片に対して対応する修飾核酸断片とハイブリダイゼーションできるプローブであることを特徴とする請求項22または23に記載の核酸チップ。
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