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JP2016198170A - 創傷被覆材および創傷被覆材の製造方法 - Google Patents

創傷被覆材および創傷被覆材の製造方法 Download PDF

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JP2016198170A JP2015078834A JP2015078834A JP2016198170A JP 2016198170 A JP2016198170 A JP 2016198170A JP 2015078834 A JP2015078834 A JP 2015078834A JP 2015078834 A JP2015078834 A JP 2015078834A JP 2016198170 A JP2016198170 A JP 2016198170A
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Abstract

【課題】創傷面の損傷および疼痛を極力抑えることができる創傷被覆材および創傷被覆材の製造方法を提供する。
【解決手段】創傷被覆材100は、支持体1と、創傷面に対して非固着性の物質2と、創傷治癒促進剤3と、を備える。支持体1は、吸水性を有する。非固着性の物質2は、創傷面に対向する支持体1の表面上に間隔を置いて配置される。創傷治癒促進剤3は、非固着性の物質2に担持される。非固着性の物質2は、支持体1の上記表面上に網目状に配置されてもよい。
【選択図】図2

Description

本発明は、創傷被覆材および創傷被覆材の製造方法に関する。
外傷および熱傷などの創傷面を保護するために、創傷面被覆材が使用される。創傷面の保護に加え、創傷面の回復を促すために、卵殻膜タンパク(Eggshell Membrane Protein、以下「EMP」ともいう)などの創傷治癒促進剤を創傷面に供給する創傷被覆材が知られている。
創傷治癒促進剤を創傷面に供給する創傷被覆材として、例えば、特許文献1には、支持体上に加水分解卵殻膜を含有する含水ゲル膏体の層を設けた創傷被覆材が開示されている。
また、特許文献2には、エレクトロスピニング法によって卵殻膜成分を含有する溶液を用いて紡糸することで製造された繊維集合体からなる創傷被覆材が開示されている。
特開2003−225298号公報 特開2009−89859号公報
上述の加水分解卵殻膜および卵殻膜成分は、線維芽細胞を活性化することで創傷面を治癒する。しかし、加水分解卵殻膜および卵殻膜成分はタンパク質を含むため、分子間相互作用などにより、加水分解卵殻膜などを保持する創傷被覆材と創傷面とが固着しやすい。したがって、上記特許文献1および上記特許文献2に開示された創傷被覆材では、創傷被覆材を剥がす際に創傷面に形成された脆弱な新生組織および周辺組織が剥離するという損傷および該損傷に伴う疼痛が発生することがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、創傷面の損傷および疼痛を極力抑えることができる創傷被覆材および創傷被覆材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る創傷被覆材は、
吸水性を有する支持体と、
創傷面に対向する前記支持体の表面上に間隔を置いて配置された、該創傷面に対して非固着性の物質と、
前記非固着性の物質に担持された創傷治癒促進剤と、
を備える。
この場合、前記非固着性の物質は、
前記表面上に網目状に配置されている、
こととしてもよい。
また、前記非固着性の物質は、
前記表面の面積の70〜90%に配置されている、
こととしてもよい。
また、前記支持体は、
前記非固着性の物質が配置されていない前記表面において創傷治癒促進剤を支持する、
こととしてもよい。
また、前記非固着性の物質は、
シリコーンである、
こととしてもよい。
また、前記創傷治癒促進剤は、
卵殻膜タンパクである、
こととしてもよい。
また、前記支持体は、
脱脂綿である、
こととしてもよい。
また、前記脱脂綿の表面には、
毛羽押さえ加工が施されている、
こととしてもよい。
本発明の第2の観点に係る創傷被覆材の製造方法は、
支持体の表面を、間隔を置いてマスク材で被覆する被覆工程と、
前記支持体の表面を、創傷面に対して非固着性の物質に暴露する第1の暴露工程と、
前記マスク材を前記支持体の表面から除去する除去工程と、
前記非固着性の物質の表面を、創傷治癒促進剤に暴露する第2の暴露工程と、
を含む。
本発明によれば、創傷面の損傷および疼痛を極力抑えることができる。
実施の形態に係る創傷被覆材の外観を示す図である。 図1に示す創傷被覆材の断面を示す概念図である。 創傷被覆材の製造方法のフローチャートを示す図である。 マスク材を配置した支持体の外観を示す図である。 第1の暴露工程後および除去工程後の支持体を示す概念図である。 実施例1に係る創傷被覆材の表面を示す図である。 実施例2における症例2の創傷面を示す図である。(a)は貼り付け前の状態を示す。(b)は貼り付けから10日目の状態を示す。(c)は貼り付けから4ヶ月後の状態を示す。 実施例2における症例7の創傷面を示す図である。(a)は貼り付け前の状態を示す。(b)は貼り付けから11日目の状態を示す。(c)は貼り付けから4ヶ月後の状態を示す。
本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は下記の実施の形態および図面によって限定されるものではない。
(実施の形態)
まず、実施の形態について詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る創傷被覆材100の斜視図を示す。図1に示す創傷被覆材100の上面が、使用時に創傷面に対向する、すなわち創傷面に接触する面である。図1に示す破線A−A’で切断した断面の概念図を図2に示す。創傷被覆材100は、支持体1と、創傷面に対して非固着性の物質2と、創傷治癒促進剤3とを、備える。
支持体1は、吸水性を有するものであれば任意である。ここで、吸水性とは、水、体液、懸濁液および溶液などの液体を吸収する性質をいう。好適には、支持体1は、保水性を有してもよい。保水性とは、吸収した液体を保持する性質をいう。
より具体的には、支持体1は、繊維、ポリマーおよびゲルなど吸水性を有する材質であれば任意の物質で成形することができる。好適には、支持体1は、脱脂綿である。脱脂綿は、特に限定されないが、表面に毛羽押さえ加工が施されている脱脂綿が創傷被覆材100の創傷面への密着性を高める点で特に好ましい。毛羽押さえ加工は、公知の方法、例えば、エンボスプレスで脱脂綿の表面に施すことができる。
非固着性の物質2は、創傷面に対向する支持体1の表面S上に間隔を置いて配置される。非固着性の物質2として、創傷面に対して非固着性であれば任意の物質を採用できる。ここで、非固着性とは、細胞または生体組織への接着および粘着、または体液の凝固などによって創傷面に固着しない性質をいう。非固着性の物質2は、好適にはケイ素化合物を含む。例えば、非固着性の物質2として、シリコーンが好ましい。より具体的には、非固着性の物質2として、東レ・ダウコーニング社製のMG 7−9850 Soft Skin Adhesive Parts A&Bおよび7−9800 Soft Skin Adhesive Parts A&Bなどが挙げられる。
支持体1の表面S上における非固着性の物質2は、一定の長さの間隔で配置されてもよいし、複数の長さの間隔で配置されてもよい。表面S上での非固着性の物質2の配置のパターンは、非固着性の物質2が間隔を置いて配置される限り任意である。例えば、非固着性の物質2は、格子状に配置されてもよいし、縦または横の複数列に配置されてもよい。好ましくは、非固着性の物質2は、支持体1の表面S上に網目状に配置される。この場合、網目の開きは、適宜設定できるが、0.5〜5mm、1〜3mm、好ましくは、1.8〜2.2mmである。
非固着性の物質2が支持体1の表面Sの面積に占める割合は、100%未満であれば任意である。例えば、非固着性の物質2は、表面Sの面積の70〜90%、75〜85%、好ましくは80%に配置される。
非固着性の物質2の高さは、例えば、1〜20μm、好ましくは5〜15μm、より好ましくは8〜12μm、特に好ましくは10μmである。
非固着性の物質2に担持される創傷治癒促進剤3は、線維芽細胞増殖作用、血管新生作用および肉芽形成促進作用などを有するものであれば任意である。創傷治癒促進剤3は、例えば、創傷治癒の過程に関与する機能性タンパク質である。好適には、創傷治癒促進剤3は、EMPである。EMPは、鶏卵などの卵殻の内側に存在する厚さ約70μmの薄膜である。EMPは、プロリン、システィンなどの架橋アミノ酸を豊富に含有する。EMPは、動物の細胞に高い接着性を有する。EMPは、線維芽細胞によるコラーゲンの産生を促進する。
創傷治癒促進剤3は、非固着性の物質2の表面に直接担持されてもよい。また、創傷治癒促進剤3は、創傷治癒促進剤3を含む溶液および懸濁液などが非固着性の物質2の表面に積層されることで、固着性の物質2に担持されてもよい。
図2に示すように、創傷治癒促進剤3は、非固着性の物質2に担持されるのに加えて、非固着性の物質2が配置されていない支持体1の表面Sにおいて支持されてもよい。
次に、本実施の形態に係る創傷被覆材100に好適な製造方法を例示する。図3は、創傷被覆材100の製造方法のフローを示す図である。該製造方法は、被覆工程と、第1の暴露工程と、除去工程と、第2の暴露工程とを含む。
被覆工程では、支持体1の表面Sを、間隔を置いてマスク材4で被覆する(ステップS1)。マスク材4の形状は、支持体1の表面S上における非固着性の物質2の配置のパターンに応じて決定される。例えば、非固着性の物質2を表面S上に網目状に配置する場合は、図4に示すように、ステンレス製の網(メッシュ)を、表面S上に配置すればよい。
図3に戻って、第1の暴露工程では、支持体1の表面Sを、非固着性の物質2に暴露する(ステップS2)。表面Sを非固着性の物質2に暴露するために、非固着性の物質2の溶液を表面Sに噴霧してもよいし、非固着性の物質2の溶液に表面Sを浸してもよい。例えば、非固着性の物質2として、シリコーンを用いる場合、第1の暴露工程では、2〜20mg/cm、6〜14mg/cm、好ましくは8〜12mg/cmの量のシリコーン溶液を、表面Sに噴霧すればよい。
次に、除去工程では、マスク材4を支持体1の表面Sから除去する(ステップS3)。マスク材4は、第1の暴露工程後に、一定時間経過してから除去されてもよい。マスク材4を除去後、非固着性の物質2の物性に応じて、支持体1に加熱処理を施してもよい。非固着性の物質2がシリコーンの場合、加熱処理は、例えば、100℃で30分間である。この結果、ステップS1で被覆されなかった表面Sの部分に非固着性の物質2の層が形成される。
図5は、第1の暴露工程後および除去工程後の、図2と同様の支持体1の断面の概念図である。第1の暴露工程後、非固着性の物質2は、マスク材4の上およびマスク材4で被覆されていない表面S上の部分に積層される。そして、除去工程において、マスク材4が除去されると、マスク材4とともにマスク材4の上に積層された非固着性の物質2が除去されるため、表面S上に残った非固着性の物質2は、マスク材4のパターンに応じて表面S上に間隔を置いて配置される。
図3に戻って、続いて、第2の暴露工程では、非固着性の物質2の表面を、創傷治癒促進剤3に暴露する(ステップS4)。創傷治癒促進剤3は、例えば、適切な溶媒に溶解、分散または懸濁して、非固着性の物質2を配置した支持体1の表面Sに噴霧される。こうすることで、非固着性の物質2の表面と、非固着性の物質2が配置されていない支持体1の表面Sとが創傷治癒促進剤3に暴露される。創傷治癒促進剤3としてEMPを用いる場合、1〜10mg/cm、2〜8mg/cm、好ましくは4〜6mg/cmとなるようにEMPエタノール水分散液を噴霧すればよい。
なお、第2の暴露工程に続いて、必要に応じて、支持体1を加熱乾燥してもよい。こうすることで、支持体1および非固着性の物質2の表面に創傷治癒促進剤3をより確実に固定化することができる。また、創傷被覆材100の製造方法は、上記の各工程に加え、創傷被覆材100を滅菌する滅菌工程をさらに含んでもよい。
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係る創傷被覆材100によれば、創傷治癒促進剤3が創傷面に供給されるため、速やかな創傷面の上皮化を促進することができる。また、創傷治癒促進剤3が非固着性の物質2に担持されているため、創傷治癒促進剤3が創傷面に供給されても、支持体1と創傷面との間に創傷面に対して非固着性の物質2が介在することになる。このため、創傷被覆材100の創傷面への固着が抑制され、創傷被覆材100を容易に剥がすことができる。これにより、創傷被覆材100の交換時など創傷被覆材100を剥がす際に、表皮が剥離することなどによる創傷面の損傷を極力抑えることができる。さらに、創傷被覆材100を剥がす際の疼痛を軽減することができる。
また、本実施の形態に係る創傷被覆材100によれば、非固着性の物質2が支持体1の表面S上に間隔を置いて配置されているため、表面Sが非固着性の物質2で完全に被覆されていない。これにより、創傷面からの滲出液は、非固着性の物質2が配置されていない部分から吸水性を有する支持体1に吸収され、保持される。この結果、創傷面の湿潤状態が適度に保持される。
なお、本実施の形態では、非固着性の物質2は、支持体1の表面S上に網目状に配置されてもよいこととした。非固着性の物質2を網目状に配置することで、非固着性の物質2を表面S全体に均一に、適切な間隔を置いて配置することができる。これにより、創傷治癒促進剤3を創傷面により確実に供給することができる。また、非固着性の物質2を網目状に配置することで、表面Sの単位面積あたりの非固着性の物質2が配置されていない部分の面積が一定になるので、創傷面全体からの滲出液を支持体1に効率よく吸収できる。
また、本実施の形態では、非固着性の物質2が表面Sの面積の70〜90%に配置されてもよいこととした。こうすることで、創傷被覆材100の創傷面への固着抑制と創傷面の湿潤状態の保持とのバランスを好適に調整できる。
また、支持体1は、非固着性の物質2が配置されていない表面Sにおいて創傷治癒促進剤3を支持してもよいこととした。これにより、支持体1の表面Sで支持された創傷治癒促進剤3も創傷面に供給されるので、創傷面の上皮化をさらに促進させることができる。
また、非固着性の物質2は、シリコーンであってもよいこととした。シリコーンは、創傷面に固着しないうえに、生体適合性も備えているため、創傷面に接触しても安全である。なお、非固着性の物質2は、創傷面に固着性がないことが知られる物質、例えばアルギン酸ゲルおよびカルボキシメチルセルロース(CMC)ゲルなどであってもよい。
また、創傷治癒促進剤3は、EMPであってもよいこととした。EMPは、各種動物試験における安全性試験および人における皮膚アレルギー性試験で安全性が確認されているため、創傷面に使用する創傷被覆材100に好適である。また、EMPは、創傷治癒を促進する作用が認められるため、創傷治癒に有効である。
なお、創傷治癒促進剤3は、線維芽細胞増殖因子(Fibroblast growth factors:FGF)であってもよい。FGFは、線維芽細胞の増殖を促進することで、線維芽細胞によって合成されるコラーゲン、エラスチンおよびヒアルロン酸など真皮の成分の分泌を促す。FGFによって、血管伸長、創傷治癒の初期段階における肉芽組織の形成、ならびに創傷面の皮膚および粘膜組織の修復が促進される。創傷治癒促進剤3としてのFGFは、例えば、酸性線維芽細胞増殖因子(FGF1)、塩基性線維芽細胞増殖因子(FGF2)、ケラチノサイト増殖因子(FGF10)および角化細胞成長因子(FGF7)などである。
また、創傷治癒促進剤3は、血小板溶解液、ヒトフィブロネクチン、ツバキ葉抽出物、アロエ抽出物、抗炎症剤、カリクレインおよびコラーゲンなどであってもよい。また、創傷治癒促進剤3は、血管新生の促進に関与するComb−1およびUN−3などのペプチドであってもよい。
また、本実施の形態では、支持体1が脱脂綿であってもよいこととした。脱脂綿は加工が容易で、かつ吸水性、保水性に優れるため、創傷面の湿潤状態を好適に保つことができる。また、脱脂綿の表面に毛羽押さえ加工を施すことで、創傷面との密着性を高めることができる。なお、支持体1は、脱脂綿に限らず、不織布などであってもよい。
また、本実施の形態では、創傷被覆材100を、支持体1の表面Sを、マスク材4で被覆し、非固着性の物質2に暴露してからマスク材4を表面Sから除去することで、非固着性の物質2を表面S上に間隔を置いて配置した。こうすることで、所望のパターンで非固着性の物質2を簡便に、表面S上に配置することができる。
なお、創傷被覆材100は、任意の方法で、創傷面に固定できる。例えば、創傷面に対向する支持体1の表面Sの周縁に、皮膚と接着する接着剤を塗布して、創傷被覆材100を創傷面に固定してもよい。このとき、接着剤が創傷面に接触しないように、表面Sの面積を創傷面の面積よりも大きくするのが好ましい。また、サージカルテープなどを用いて、創傷被覆材100を創傷面に固定してもよい。
以下の実施例により、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は実施例によって限定されるものではない。
(実施例1:創傷被覆材の製造)
まず、シート状の脱脂綿の表面に対し、エンボスプレスによって毛羽押さえ加工を施した。次に、脱脂綿上にマスク材を設置した。マスク材として、ステンレス製のメッシュを用いた。メッシュの目の開きは、2mmとした。シリコーンの濃度が30%となるようにシリコーンをノルマルヘキサンに溶解して調製したシリコーン溶液を、マスク材を設置した脱脂綿に10mg/cmとなるように噴霧した。シリコーンは、東レ・ダウコーニング社製のMG 7−9850 Soft Skin Adhesive Parts A&Bである。
シリコーン溶液を噴霧後、マスク材を除去し、脱脂綿を100℃で30分間加熱した。これにより、脱脂綿上のマスキングされなかった部分にシリコーン層が形成された。脱脂綿の表面の面積に対して、シリコーンの面積は約80%であった。また、脱脂綿上に、網目状に配置されたシリコーンの厚さは、10μmと推定される。
上記シリコーンを配置した脱脂綿に対して、EMPプロテイン(キューピー社製)を含むEMPエタノール水分散液を10mg/cmとなるように噴霧した。脱脂綿を50℃で30分間乾燥させ、脱脂綿およびシリコーンの表面にEMPを固定化することで創傷被覆材を製造した。続いて、オートクレーブを用いて、創傷被覆材を124℃で15分間滅菌した。図6は、得られたEMP担持創傷被覆材(以下、「実施例1」とする)の創傷面に接触する側の表面を示す。
なお、比較のために、上記実施例1と同様に、脱脂綿上にシリコーン層を形成し、EMPを固定化していない創傷被覆材(以下、「比較例」とする)を製造した。
(実施例2:創傷被覆材の有効性の評価)
実施例1を創傷面に使用することで、創傷面の上皮化、創傷部の疼痛および湿潤状態を評価した。
創傷面として、表1に示す症例に関して、分層植皮術における採皮部または難治性皮膚潰瘍の創傷面を左右の2領域に分け、一方の領域に実施例1を、他方の領域に比較例を貼り付けた。貼り付けた当日(0日目)、貼り付けた日の翌日(1日目)、3日目、7日目および14日目に、上皮化およびびらん・潰瘍の残存の程度、創傷面の疼痛(Visual Analogue Scale:VAS)、ならびに湿潤状態を医師総合評価(Physician Global Assessment)で評価した。なお、実施例1および比較例を1日目、3日目および7日目に交換し、交換の際に創傷面を観察した。
(結果)
図7は、症例2の創傷面を示す。(a)に示す貼り付け前には創傷面に見られなかった上皮が、(b)に示す貼り付けから10日目には実施例1において形成されていた。貼り付けから4ヶ月後には、比較例に対して、実施例1を貼り付けた領域において創傷治癒が明らかに促進されていた。
図8は、症例7の創傷面を示す。(a)に示す創傷面に貼り付けてから11日目には、(b)に示すように、比較例よりも実施例1を貼り付けた領域において上皮化が見られた。貼り付けから4ヶ月後には、比較例に対して、実施例1を貼り付けた領域の創傷面がより回復していた。
表2に、医師総合評価の結果を示す。VASのかっこ内は、各症例の創傷面において実施例1を貼り付けた領域の上皮化を確認した日数を示す。10の症例の内、著効2例を含む7例において実施例1の有効性が認められた。比較例と実施例1との間で、貼り付けた領域における上皮化で明らかな差を認めた時点は、平均10.1日だった。また、症例7〜9のように、実施例1は比較例よりも創傷面の疼痛を軽減することが示された。
このように、脱脂綿およびシリコーンの表面にEMPを固定化した創傷被覆材は、皮膚の再生を促進し、創傷面を綺麗に治癒するうえに、創傷面から剥がしやすいため、疼痛を軽減することが示された。また、当該創傷被覆材は、創傷面の湿潤状態も良好に維持できることが示された。
(実施例3:創傷被覆材の安全性の評価)
実施例1および比較例を貼り付ける前に、卵黄および卵白のプリックテストを上記全症例について実施した。また、実施例1および比較例の貼り付け前と貼り付け後1週間目に、上記全症例の患者から採血し、末梢血検査、生化学検査を行い、卵黄IgEおよび卵白IgEを評価した。
(結果)
プリックテストは、全症例で陰性であった。また、末梢血検査、生化学検査ならびに卵黄IgEおよび卵白IgEの評価において、異常のみられた患者はいなかった。
以上より、脱脂綿およびシリコーンの表面にEMPを固定化した創傷被覆材は、安全性が極めて高いことが示された。
上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内およびそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、創傷面の被覆および創傷面の保護に有用である。本発明に係る創傷被覆材は、皮膚の再生を促し、創傷面から剥がしやすく、安全であるため、皮膚の治療に貢献する。
1 支持体
2 非固着性の物質
3 創傷治癒促進剤
4 マスク材
100 創傷被覆材

Claims (9)

  1. 吸水性を有する支持体と、
    創傷面に対向する前記支持体の表面上に間隔を置いて配置された、該創傷面に対して非固着性の物質と、
    前記非固着性の物質に担持された創傷治癒促進剤と、
    を備える、創傷被覆材。
  2. 前記非固着性の物質は、
    前記表面上に網目状に配置されている、
    請求項1に記載の創傷被覆材。
  3. 前記非固着性の物質は、
    前記表面の面積の70〜90%に配置されている、
    請求項1または2に記載の創傷被覆材。
  4. 前記支持体は、
    前記非固着性の物質が配置されていない前記表面において創傷治癒促進剤を支持する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の創傷被覆材。
  5. 前記非固着性の物質は、
    シリコーンである、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の創傷被覆材。
  6. 前記創傷治癒促進剤は、
    卵殻膜タンパクである、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の創傷被覆材。
  7. 前記支持体は、
    脱脂綿である、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の創傷被覆材。
  8. 前記脱脂綿の表面には、
    毛羽押さえ加工が施されている、
    請求項7に記載の創傷被覆材。
  9. 支持体の表面を、間隔を置いてマスク材で被覆する被覆工程と、
    前記支持体の表面を、創傷面に対して非固着性の物質に暴露する第1の暴露工程と、
    前記マスク材を前記支持体の表面から除去する除去工程と、
    前記非固着性の物質の表面を、創傷治癒促進剤に暴露する第2の暴露工程と、
    を含む、創傷被覆材の製造方法。
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