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JP2016002671A - 成形用積層フィルム - Google Patents

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JP2016002671A JP2014123020A JP2014123020A JP2016002671A JP 2016002671 A JP2016002671 A JP 2016002671A JP 2014123020 A JP2014123020 A JP 2014123020A JP 2014123020 A JP2014123020 A JP 2014123020A JP 2016002671 A JP2016002671 A JP 2016002671A
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克弘 蓑毛
Katsuhiro Minomo
克弘 蓑毛
保地 基典
Motonori Hochi
基典 保地
洋輔 松井
Yosuke Matsui
洋輔 松井
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Toray Industries Inc
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Abstract

【課題】表面硬度および耐割れ性が良好で、かつ、成形性が良好な保護層を有する成形用積層フィルムを提供する。【解決手段】基材フィルムの少なくとも片側にA層を有する成形用積層フィルムであって、該A層が以下の成分を含むことを特徴とする成形用積層フィルム。成分a:水酸基含有アクリレート。成分b:ポリカーボネートジオール。成分c:少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート。【選択図】なし

Description

本発明は成形性を有するフィルムをインモールド成形やインサート成形、真空圧空成形などの手法を用いて被加飾体に貼り付ける際に用いる成形用積層フィルムに関するものである。
自動車部品や建材、電化製品等の部品(加飾成形体)には、表面の傷をつき難くしたり、光沢や模様といった意匠性を高めたりした加飾成形体を用いることが好ましい。一般的な加飾成形体を得る方法としては、金属や樹脂などの被加飾成形体に対して異なる機能を有する複数の層を被加飾成形体表面に順次スプレー塗装する手法が採用されている。しかしながら、環境意識の高まりにより、溶剤レス、めっき代替などの要望が高まっている。従って、加飾成形体を得るために成形用積層フィルムを用いたフィルム加飾方法の導入が進んでいる。
成形用積層フィルムを被加飾成形体に貼り付けるフィルム加飾法において、前述の通り、成形用積層フィルムの保護層は、耐久性(表面硬度の高さ、耐薬品性、耐候性および耐水性等)を有する必要がある。また、フィルム加飾法により得られた加飾成形体を自動車等の部品に適用する場合、被加飾成形体への追従性が必要となる。被加飾成形体への追従性とは、すなわち、一度に被加飾成形体の頂部から底部にまで到る全領域を残さずカバーするように加飾することや、被加飾成形体の形状が複雑になった場合には成形用積層フィルムが被加飾成形体の凹凸形状に沿って変形したりすることである。つまり、成形用積層フィルムの保護層としては、耐久性を有し、さらに加飾成形時の被加飾成形体への追従性を有する要求が高まってきている。
そのような中、耐久性を有する保護層の役割を担う樹脂組成物として、アクリル樹脂にポリカーボネート成分を重合させた樹脂組成物を保護層とすることが提案されている(特許文献1から3)。また、さらなる保護層の高硬度化に伴って、保護層と基材フィルムの間に緩衝層を有したフィルムが提案されている(特許文献4から6)。ここで、緩衝層とは保護層より柔らかく、保護層の表面に圧力がかかった場合、緩衝層が変形して、保護層が割れることを防ぐ役割を持つ層である。
特開2002-348492号公報 特開2013-072076号公報 特開2013-249455号公報 特開2000-71392号公報 特開2007-219023号公報 特開平11-300873号公報
しかしながら、従来の技術であるアクリル樹脂にポリカーボネート成分を重合させた樹脂組成物を成形用積層フィルムの保護層には用いることができなかった。なぜならば、保護層が硬すぎるため、被加飾成形体への追従性を有していなかったり、複雑な形状を有する被加飾成形体に成形した場合や保護層に衝撃が与えられた場合に、保護層が割れたりする可能性が高かったからである。また、従来の技術である保護層と基材フィルムの間に緩衝層を有したフィルムについても同様であった。
本発明は、このような従来技術の背景に鑑み、表面硬度および耐割れ性が良好で、かつ、成形性が良好な保護層を有する成形用積層フィルムを提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため本発明は次の構成[1]から[11]を採用する。
[1]
基材フィルムの少なくとも片側にA層を有する成形用積層フィルムであって、該A層が以下の成分を含むことを特徴とする成形用積層フィルム。
成分a:水酸基含有アクリレート
成分b:ポリカーボネートジオール
成分c:少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート
[2]
前記A層に含まれる成分aを100質量部としたときに成分bが5質量部以上45質量部以下であることを特徴とする[1]に記載の成形用積層フィルム。
[3]
前記A層の30℃における貯蔵弾性率(E’A(30))が1,500MPa以上3,500MPa以下であることを特徴とする[1]または[2]のいずれかに記載の成形用積層フィルム。
[4]
前記基材フィルムとA層との間にB層を有し、該B層がポリカーボネート骨格を有するポリウレタン樹脂を含み、該ポリウレタン樹脂が脂環式炭化水素基および/または脂肪族炭化水素基を有することを特徴とする[1]から[3]のいずれかに記載の成形用積層フィルム。
[5]
前記基材フィルムの片側にA層およびB層を基材フィルム側からこの順で有し、該B層がポリカーボネート骨格を有するポリウレタン樹脂を含み、該ポリウレタン樹脂が脂環式炭化水素基および/または脂肪族炭化水素基を有することを特徴とする[1]から[3]のいずれかに記載の成形用積層フィルム。
[6]
前記B層の30℃における貯蔵弾性率(E’B(30))が500MPa以上2,000MPa以下であることを特徴とする[4]または[5]のいずれかに記載の成形用積層フィルム。
[7]
前記A層の30℃における貯蔵弾性率(E’A(30))と前記B層の30℃における貯蔵弾性率(E’B(30))の比[E’A(30)/E’B(30)]が1以上5以下であることを特徴とする[4]から[6]のいずれかに記載の成形用積層フィルム。
[8]
前記A層と前記B層の厚さの比(A層の厚さ/B層の厚さ)が1.5以上5.0以下であることを特徴とする[4]から[7]のいずれかに記載の成形用積層フィルム。
[9]
着色層、接着層をこの順で有することを特徴とする[1]から[8]のいずれかに記載の成形用積層フィルム。
[10]
[9]に記載の成形用積層フィルムを被成形体に貼り付けて得られる加飾成形体。
[11]
基材フィルムの少なくとも片側に以下の成分を含む混合物をコーティングし得られる、[1]から[3]のいずれかに記載の成形用積層フィルムの製造方法。
成分a:水酸基含有アクリレート
成分b:ポリカーボネートジオール
成分c:少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート
表面硬度および耐割れ性が良好で、かつ、成形性が良好な保護層を有する成形用積層フィルムを提供する。
本発明の一実施形態(A層/基材フィルム)の断面模式図である。 本発明の一実施形態(A層/B層/基材フィルム)の断面模式図である。 本発明の一実施形態(基材フィルム/A層/B層)の断面模式図である。
以下、図面を参照しながら本発明を説明する。
本発明において、成形用積層フィルムとは、基材フィルムの上に少なくともA層が積層されたフィルムのことをいう。A層とは、加飾成形体の最表面にあり、加飾成形体の表面硬度を高くしたり、耐薬品性を付与したりする層である。
ここで、本発明の成形用積層フィルム1の構成は図1から図3の形態をとることが好ましい。第1の形態は基材フィルム2の上にA層3を備えている。第2の形態は基材フィルム2とA層3の間にB層4を備えている。第3の形態は基材フィルムの片側にA層とB層を基材フィルム側からこの順に備えている。上記形態において、成形用積層フィルムがさらに着色層および接着層を有するときは、第1および第2の形態においては、基材フィルムのA層とは反対側に着色層および接着層をこの順で備える。第3の形態においては、B層の基材フィルムとは反対側に着色層と接着層をこの順で備える。
(基材フィルム)
基材フィルムとしては、100℃における破断伸度が150%以上であることが好ましい。例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリエーテル、ポリスチレン、ポリエーテルエステル、ポリカーボネート等の、熱可塑性樹脂を加工して得られるフィルムが挙げられるが、特に限定されず、未延伸フィルム、1軸延伸フィルム、2軸延伸フィルムの何れであってもよい。
本発明の成形用積層フィルムは、第1および第2の形態においては加飾成形時や加飾成形体となったときに隣り合う層と剥離しないことが好ましい。そのため、基材フィルムと隣り合う層との密着性を付与するために、基材フィルムを表面処理したり、基材フィルムと隣り合う層の両方に付着性を有する樹脂組成物を薄く形成したりすることが好ましい。また、第3の形態を採る場合は、基材フィルムのA層側の面とA層との界面は、加飾成形後に基材フィルムを剥離して取り除くことが好ましい。従って、かかる場合は、基材フィルムのA層側の面は、加飾成形前および加飾成形中におけるA層との密着性に加えて、加飾成形後にA層との離型性を有していることが好ましい。これらは相反する特性であるため、以下に示す密着性の低減手段と、増加手段とを併用して適宜調整することができる。密着性の低減手段としては、成形用フィルムのA層側にA層との親和性の低い材質からなる層を共押し出しやラミネートして複合フィルムとする方法、離型剤をコーティングする方法等が挙げられる。密着性の増加手段としては、前記と同様の方法が挙げられる。
基材フィルムの厚さは、成形時のハンドリング性や形状保持性の点で、20μm以上500μm以下であることが好ましく、50μm以上400μm以下であればさらに好ましい。該厚さの測定は、透過型電子顕微鏡で断面を観察することで測定することができる。
(A層)
本発明におけるA層は、被加飾成形体に貼り付けられた後、加飾成形体の最も外側に位置することとなるため、成形用積層フィルムの被加飾体の形状への追従性を損なわない樹脂組成物であると共に、透明性や光沢性といった意匠特性、表面硬度、耐傷つき性、耐割れ性、耐薬品性および耐候性といった塗膜特性を付与させることが好ましい。かかる特性を有する樹脂組成物として、少なくとも以下の成分を含むことが好ましい。
成分a:水酸基含有アクリレート
成分b:ポリカーボネートジオール
成分c:少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート
本発明に用いられる水酸基含有アクリレートは、水酸基を共重合成分として含むアクリル樹脂であることが好ましい。本発明において好ましく用いられる水酸基含有アクリレートとしては、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、1,4−シクロヘキサンジメタノールモノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノアクリレート並びにこれらのアクリレートに対するメタクリレート等が挙げられる。これらの水酸基を有するアクリルポリオールは単独で、または2種類以上組み合わせて選択することができる。
本発明に用いられるポリカーボネートジオールとしては、得られるA層の耐候性および耐水性の観点から脂環式ポリカーボネートポリオールまたは脂肪族ポリカーボネートポリオールが好ましい。
脂環式ポリオールとしては、炭素数6〜20の脂環式多価アルコールまたはこれらと炭素数2〜20の非環式多価アルコールの1種または2種以上の混合物を、低分子カーボネート化合物と脱アルコール反応させながら縮合させることによって製造されるポリカーボネートポリオール等が挙げられる。脂肪族ポリカーボネートポリオールとしては、炭素数4〜10の直鎖のジオール、炭素数4〜10の分岐のジオールおよびこられの1種または2種以上の混合物を、低分子カーボネート化合物と脱アルコール反応させながら縮合させることによって製造されるポリカーボネートポリオール等が挙げられる。
炭素数6〜20の脂環式多価(2〜3価またはそれ以上)アルコールとしては、1,4−シクロヘキサンジオール、1,3−または1,4−シクロヘキサンジメタノール水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールF、スピログリコールおよびジヒドロキシメチルトリシクロデカン等が挙げられる。
炭素数2〜20の非環式多価アルコールとしては、エチレングリコール、1,2−または1,3−プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−、1,3−、2,3−または1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,2−ブタンジオール、1,2−、1,4−、1,5−または2,4−ペンタンジオール、2−または3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−または3−メチル−4,5−ペンタンジオール、2,3−ジメチルトリメチレングリコール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,4−、1,5−、1,6−または2,5−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、2−または3−メチル−1,6−ヘキサンジオール、2−、3−または4−メチル−1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、2−、3−または4−メチル−1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,12−ドデカンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、炭素数6から12のトリアルカノールアミン、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ジグリセリン、トリグリセリン、ジペンタエリスリトール、ソルビトールおよびマンニトール等が挙げられる。
低分子カーボネート化合物としては、例えばアルキル基の炭素数1〜6のジアルキルカーボネート、炭素数2〜6のアルキレン基を有するアルキレンカーボネートおよび炭素数6〜9のアリール基を有するジアリールカーボネート等が挙げられる。
炭素数4〜10の直鎖のジオールとしては、例えば1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールおよび1,9−ノナンジオール等が挙げられる。
炭素数4〜10の分岐のジオールとしては、例えば2−メチルブタンジオール、2−エチルブタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチルペンタンジオールおよび3−メチルペンタンジオール等が挙げられる。
本発明に用いられる少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネートとしては、脂環式ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネートおよびこれらのポリイソシアネートの変性物等が使用される。少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネートとしては、これらのうち1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
脂環式ポリイソシアネートとしては、例えばイソホロンジイソシアネート(以下、IPDIと略記)、4,4−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(以下、水添MDIと略記)、シクロヘキシレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、ビス(2−イソシアナトエチル)−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキシレートおよび2,5−または2,6−ノルボルナンジイソシアネートが挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えばエチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエート、ビス(2−イソシアナトエチル)フマレート、ビス(2−イソシアナトエチル)カーボネートおよび2−イソシアナトエチル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエートが挙げられる。
芳香族ポリイソシアネートとしては、例えば1,3−または1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−または2,6−トリレンジイソシアネート(以下、TDI略記)、粗製TDI、4,4’−または2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、MDIと略記)、粗製MDI、ポリアリールポリイソシアネート、4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、1,5−ナフチレンジイソシアネート、4,4’,4”−トリフェニルメタントリイソシアネートおよびm−またはp−イソシアナトフェニルスルホニルイソシアネートが挙げられる。
芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えばm−またはp−キシリレンジイソシアネートおよびα,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネートが挙げられる。
ポリイソシアネートの変性物としては、ポリイソシアネートの変性物(ウレタン基、カルボジイミド基、アロファネート基、ウレア基、ビューレット基、ウレトジオン基、ウレトイミン基、イソシアヌレート基またはオキサゾリドン基含有変性物等;遊離イソシアネート基含有量が通常8〜33質量%、好ましくは10〜30質量%、特に12〜29質量%のもの)が挙げられ、具体的には変性MDI(ウレタン変性MDI、カルボジイミド変性MDIおよびトリヒドロカルビルホスフェート変性MDI等)、ウレタン変性TDI、ビウレット変性HDI、イソシアヌレート変性HDIおよびイソシアヌレート変性IPDI等のポリイソシアネートの変性物が挙げられる。
これらイソシアネートの中で得られるA層の成形性および耐候性の観点から、ビウレット変性HDAが好ましい。
本発明における成形用積層フィルムのA層に含まれる成分aの含有量を100質量部としたときに成分bの含有量が5質量部以上45質量部以下であることが好ましい。より好ましくは10質量部以上40質量部以下である。上記範囲内の質量部比とすることで、表面硬度および耐割れ性が良好で、かつ、成形性が良好な保護層を有する成形用積層フィルムを得ることができる。
前記成分cの混合割合としては、成分aと成分bに含まれる水酸基の合計モル数(OHモル数)と成分cに含まれるイソシアネート基のモル数(NCOモル数)との比率がOHモル数/NCOモル数=100/120から100/80となる割合であることが好ましい。より好ましくは、100/110か100/90である。OHモル数とNCOモル数の比率が上記範囲内であると、本発明の成形用積層フィルムにおけるA層の必要な性能が得られるため好ましい。
A層には当然のことながら、硬化剤、硬化促進剤、シランカップリング剤、粘結剤、表面調整剤、顔料、紫外線吸収剤、光安定剤などを混合してもよい。
上記のような成分a、成分bおよび成分cを含む本発明の成形用積層フィルムのA層の30℃における貯蔵弾性率(E’A(30))は1,500MPa以上3,500MPa以下であることが好ましい。E’A(30)が1,500MPa以上であると、本発明の成形用積層フィルムを加飾成形体に適用したときに、所望の鉛筆硬度や耐傷つき性を得ることができるため好ましい。E’A(30)が3,500MPa以下であれば、保護層に適切な柔軟性が与えられて、衝撃などに対する保護層の耐割れ性が良好となるため好ましい。より好ましくは1,750MPa以上3,250MPa以下である。本発明において貯蔵弾性率は、動的粘弾性測定装置(セイコーインスツルメンツ製、DMS6100)を用い、以下の条件下で測定することで求められる。
周波数:1Hz
試長:20mm
測定温度範囲:25℃〜150℃
昇温速度:5℃/分。
A層の厚さとしては、1μm以上20μm以下が好ましい。A層の厚さが1μm以上であると、本発明の成形用積層フィルムを加飾成形体に適用したときに、所望の保護層の性能を得ることができるため好ましい。A層の厚さが20μm以下であると保護層の性能を得ながら、成形用積層フィルムのコストを低くすることができるため好ましい。A層の厚さはより好ましくは3μm以上15μm以下である。
(B層)
本発明の第2の形態において成形用積層フィルムは基材フィルムとA層との間にB層を有していることが好ましい。また、本発明の第3の形態においては、基材フィルムの片側にA層とB層を基材フィルム側からこの順に有することが好ましい。B層とは、本発明の成形用積層フィルムが被加飾体に貼り付けられて、加飾成形体となった際に、加飾体のA層側から応力が与えられたときにB層が変形することでA層の変形を抑え、結果、A層を傷付き難くすることを目的とする層である。
B層としては表面硬度、耐割れ性、耐薬品性および耐候性、また保護層との密着性といった観点から、ポリカーボネート骨格を有するポリウレタン樹脂を含むことが好ましい。より好ましくは、前記ポリウレタン樹脂は脂環式炭化水素基および/または脂肪族炭化水素基を有することが好ましい。脂環式炭化水素および/または脂肪族炭化水素基を有するポリウレタン樹脂の製造方法としては、前記ポリカーボネートポリオールと前記イソシアネートとを反応させることで得ることができる。B層に用いられるイソシアネートとしては、耐候性の観点から、脂環式ポリイソシアネートまたは脂肪族ポリイソシアネートであることが好ましい。B層には当然のことながら、硬化剤、硬化促進剤、シランカップリング剤、粘結剤、表面調整剤、顔料、紫外線吸収剤、光安定剤などを混合してもよい。
本発明のB層の30℃における貯蔵弾性率(E’B(30))は500MPa以上2,000MPa以下であることが好ましい。より好ましくは750MPa以上1,750MPa以下である。
また、前記A層とB層の30℃における貯蔵弾性率の比[E’A(30)/E’B(30)]が1.0以上5.0以下であることが好ましい。A層とB層の30℃における貯蔵弾性率の比[E’A(30)/E’B(30)]が前記範囲であると、A層に圧力がかかり変形したときに適切に変形を吸収することができ、結果、保護層の耐傷つき性が良好となる所望の効果を得ることができる。A層とB層の30℃における貯蔵弾性率の比[E’A(30)/E’B(30)]が1.5以上4.5以下であることがより好ましい。
B層の厚さとしては、1μm以上20μm以下が好ましい。より好ましくは3μm以上15μm以下である。また、A層とB層の厚さの比(A層の厚さ/B層の厚さ)が1.5以上5.0以下であることが好ましい。A層とB層の厚さの比(A層の厚さ/B層の厚さ)が前記範囲であると、A層に圧力がかかり変形したときに適切に変形を吸収することができ、結果、A層の耐傷つき性が良好となる緩衝層の所望の効果を得ることができるため好ましい。A層とB層の厚さの比(A層の厚さ/B層の厚さ)が2.0以上4.5以下であることがより好ましい。
(着色層)
本発明の成形用積層フィルムに用いられる着色層は、目的とする色や風合を加飾する被加飾体に与える層である。例えば、バインダー樹脂と顔料および染料を混合した着色樹脂層や金属薄膜層が好ましい。色の調整が容易なことや加飾成形時の型への追従性が良い点から、着色樹脂層を用いるのが好ましい。着色樹脂層に用いられるバインダー樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂およびポリスチロール樹脂などが挙げられる。これらのうちから選択された1種を用いてもよいし、2種以上の樹脂の共重合体であってもよく、または樹脂の混合体であってもよい。これらの樹脂には、その必要に応じて、硬化剤、硬化促進剤、粘結剤、表面調整剤、可塑剤、紫外線吸収剤、光安定剤などを混合してもよい。
顔料としては、例えばアルミニウム粉体、カーボンブラック、二酸化チタン、マイカ、フタロシアニングリーン、ジオキサジンバイオレットなど、無機顔料、有機顔料のいずれを用いてもよい。また、該顔料は単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。該顔料の濃度は、本発明の効果を阻害しない範囲で調整することができる。
着色層の厚さは、好ましくは0.1μm以上30μm以下であり、より好ましくは、5μm以上20μm以下である。該厚さが0.1μm以上であると、所望の色合いを得られるため好ましい。また、該厚さが30μm以下であると、接着層の表面が平坦となり、良好な外観が得られるため好ましい。該厚さの測定は、断面を透過型電子顕微鏡で測定して算出することができる。
(接着層)
本発明の成形用積層フィルムに用いられる接着層は、フィルム加飾時の熱により接着層を構成する樹脂を軟化させて被加飾体へ貼り付けるための層である。接着層としては、被加飾体との接着性を有するものであれば特に制限はなく、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂およびオレフィン樹脂等を含む層が挙げられる。接着層の厚さは、好ましくは0.1μm以上30μm以下であり、より好ましくは、5μm以上20μm以下である。該厚さが0.1μm以上であると、上記被加飾体への接着性を付与させることが容易となり好ましい。また、該厚さが20μm以下であると、適度な厚さとなり、接着層の表面が平坦となり、良好な外観が得られるため好ましい。該厚さの測定は、断面を透過型電子顕微鏡で測定して算出することができる。
(加飾成形体の製造方法)
本発明で得られた成形用積層フィルムを用いた加飾成形体の製造方法としては、特に限定されるものではないが、射出成形法、ブロー成形法、押出し成形法など公知の熱成形法に適用される。
(用途)
本発明の成形用積層フィルムおよび加飾成形体は表面硬度および耐割れ性に優れているため、スマートフォンやタブレット端末等に代表される電子機器や自動車部品等に幅広く用いることができる。また、本発明の成形用積層フィルムおよび加飾成形体は成形性にも優れているため、深絞りが必要な部品に適用する際に特に好適に用いることができる。
(各種特性とその測定方法等)
(1)層厚さ
サンプルをエポキシ樹脂に包埋し、フィルム断面をミクロトームで切り出した。該断面を透過型電子顕微鏡(株式会社日立製作所製TEM H7100)で5,000倍の倍率で観察し、厚さを求めた。
(2)成形性
A層単体のサンプルを長手方向に長さ150mm×幅10mmの矩形に切り出しサンプルとした。23±5℃、50±10%の条件下で引張試験機(オリエンテック製テンシロンUCT−100)を用いて、初期引張チャック間距離20mmとし、引張速度を200mm/分として引張試験を行った。得られた結果から以下の式によりサンプルのヤング率を求めた。なお、測定は各サンプル5回ずつ行い、その平均値で評価を行った。
ヤング率(MPa)={(F(2)−F(1))/0.2}×20
F(1):1%伸張時の引張強度(MPa)
F(2):2%伸張時の引張強度(MPa)
成形性の評価は以下の基準で行った。
S:250MPa未満
A:250MPa以上 300MPa未満
B:300MPa以上 350MPa未満
C:350MPa以上 400MPa未満
D:400MPa以上 450MPa未満
E:450MPa以上(測定不能含む)。
(3)耐割れ性
A層単体のサンプルをJIS K7128−3:1998で示される試験法で実施し、引裂き強さを求めた。なお、測定は各サンプル5回ずつ行い、その平均値で評価を行った。測定条件は以下の通りとした。
耐割れ性の評価は以下の基準で行った。
S:1.75N/mm以上
A:1.75N/mm未満 1.5N/mm以上
B:1.5N/mm未満 1.25N/mm以上
C:1.25N/mm未満 1.0N/mm以上
D:1.0N/mm未満 0.75N/mm以上
E:0.75N/mm未満(測定不能含む)。
(4)成形用積層フィルム表面の硬度
成形用積層フィルムのA層側をJIS K5600 5−5:1999で示される試験法で実施し、鉛筆跡が見えない最大鉛筆硬度を判定した。なお、測定はサンプルの場所を変えて3回連続で同様の結果が出るまで行った。測定条件は以下の通りとした。
荷重:700gf
測定距離:20mm
測定速度:600mm/分
成形用積層フィルム表面の硬度の評価については以下の基準で行った。
S:2H
A:H
B:F
C:HB
D:B未満。
(5)耐傷つき性。
成形用積層フィルムのA層が積層されている側をJIS K5600 5−5:1999で示される試験法で実施し、荷重を2g単位で変えながら、目視にて傷の跡が見えなくなる最大荷重を判定した。なお、測定はサンプルの場所を変えて3回連続で同様の結果となるまで行った。測定条件は以下の通りとした。
測定針:サファイア針、φ0.1mm
測定距離:20mm
測定速度:600mm/分
耐傷つき性の評価については以下の基準で行った。
S:50g以上
A:50g未満 40g以上
B:40g未満 30g以上
C:30g未満 20g以上
D:20g未満 10g以上
E:10g未満。
(実施例)
(A層を構成する樹脂の調合)
実施例および比較例で供したA層を構成する樹脂は以下のように準備した。
(A層を構成する樹脂A1)
水酸基含有アクリレートとして6KW−700(“アクリット”(登録商標)、大成ファインケミカル株式会社製)を100質量部に対して、ポリカーボネートジオールとしてPC−61(日本ポリウレタン株式会社製)を2.3質量部、少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネートとしてD−178N(“タケネート”(登録商標)、三井化学株式会社製)を2.3質量部混合した。さらに粘度を調整するために、酢酸エチルを100質量部混合し、十分に攪拌し、A層を構成する樹脂A1(以下、樹脂A1)を得た。
(A層を構成する樹脂A2)
水酸基含有アクリレートとして6KW−700(“アクリット”(登録商標)、大成ファインケミカル株式会社製)を100質量部に対して、ポリカーボネートジオールとしてPC−61(日本ポリウレタン株式会社製)を4.6質量部、少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネートとしてD−178N(“タケネート”(登録商標)、三井化学株式会社製)を3.9質量部混合した。さらに粘度を調整するために、酢酸エチルを100質量部混合し、十分に攪拌し、A層を構成する樹脂A2(以下、樹脂A2)を得た。
(A層を構成する樹脂A3)
水酸基含有アクリレートとして6KW−700(“アクリット”(登録商標)、大成ファインケミカル株式会社製)を100質量部に対して、ポリカーボネートジオールとしてPC−61(日本ポリウレタン株式会社製)を11.4質量部、少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネートとしてD−178N(“タケネート”(登録商標)、三井化学株式会社製)を6.7質量部混合した。さらに粘度を調整するために、酢酸エチルを100質量部混合し、十分に攪拌し、A層を構成する樹脂A3(以下、樹脂A3)を得た。
(A層を構成する樹脂A4)
水酸基含有アクリレートとして6BT−307(“アクリット”(登録商標)、大成ファインケミカル株式会社製)を100質量部に対して、ポリカーボネートジオールとしてPC−61(日本ポリウレタン株式会社製)を2.8質量部、少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネートとしてD−178N(“タケネート”(登録商標)、三井化学株式会社製)を5.3質量部混合した。さらに粘度を調整するために、酢酸エチルを100質量部混合し、十分に攪拌し、A層を構成する樹脂A4(以下、樹脂A4)を得た。
(A層を構成する樹脂A5)
水酸基含有アクリレートとして6BT−307(“アクリット”(登録商標)、大成ファインケミカル株式会社製)を100質量部に対して、ポリカーボネートジオールとしてPC−61(日本ポリウレタン株式会社製)を11.4質量部、少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネートとしてD−178N(“タケネート”(登録商標)、三井化学株式会社製)を8.8質量部混合した。さらに粘度を調整するために、酢酸エチルを100質量部混合し、十分に攪拌し、A層を構成する樹脂A5(以下、樹脂A5)を得た。
(A層を構成する樹脂A6)
水酸基含有アクリレートとして6BT−307(“アクリット”(登録商標)、大成ファインケミカル株式会社製)を100質量部に対して、ポリカーボネートジオールとしてPC−61(日本ポリウレタン株式会社製)を14.2質量部、少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネートとしてD−178N(“タケネート”(登録商標)、三井化学株式会社製)を9.9質量部混合した。さらに粘度を調整するために、酢酸エチルを100質量部混合し、十分に攪拌し、A層を構成する樹脂A6(以下、樹脂A6)を得た。
(A層を構成する樹脂A7)
水酸基含有アクリレートとして6KW−700(“アクリット”(登録商標)、大成ファインケミカル株式会社製)を100質量部に対して、ポリカーボネートジオールとしてPC−61(日本ポリウレタン株式会社製)を2.6質量部、少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネートとしてD−178N(“タケネート”(登録商標)、三井化学株式会社製)を3質量部混合した。さらに粘度を調整するために、酢酸エチルを100質量部混合し、十分に攪拌し、A層を構成する樹脂A7(以下、樹脂A7)を得た。
(A層を構成する樹脂A8)
水酸基含有アクリレートとして6BT−307(“アクリット”(登録商標)、大成ファインケミカル株式会社製)を100質量部に対して、ポリカーボネートジオールとしてPC−61(日本ポリウレタン株式会社製)を28.4質量部、少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネートとしてD−178N(“タケネート”(登録商標)、三井化学株式会社製)を15.6質量部混合した。さらに粘度を調整するために、酢酸エチルを100質量部混合し、十分に攪拌し、A層を構成する樹脂A8(以下、樹脂A8)を得た。
(A層を構成する樹脂A9)
水酸基含有アクリレートとして6KW−700(“アクリット”(登録商標)、大成ファインケミカル株式会社製)を100質量部に対して、少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネートとしてD−178N(“タケネート”(登録商標)、三井化学株式会社製)を1.6質量部混合した。さらに粘度を調整するために、酢酸エチルを100質量部混合し、十分に攪拌し、A層を構成する樹脂A9(以下、樹脂A9)を得た。
(B層を構成する樹脂の調合)
実施例および比較例で供したB層を構成する樹脂は以下のように準備した。
撹拌機及び加熱装置を備えた簡易加圧反応装置に、1,4−シクロヘキサンジメタノール及び1,6−ヘキサンジオールの混合物(モル比50:50)とエチレンカーボネートとの反応より得られたMn900のポリカーボネートジオール18.5質量部、1,6−ヘキサンジオールとエチレンカーボネートとの反応より得られたMn2,000のポリカーボネートジオール6.8質量部、1,6−ヘキサンジオール2.7質量部、DMPA2.9質量部、水添MDI17.8質量部およびメチルエチルケトン102.6質量部を仕込んで90℃で24時間攪拌してウレタン化反応操作を行い、脂環式ポリカーボネートを有するウレタン樹脂を含むB層を構成する樹脂(以下、B層樹脂)のメチルエチルケトン溶液を得た。
(実施例1)
片側にシリコーンが塗工された、離型性を有するポリエチレンテレフタレートフィルム(“セラピール”(登録商標)BX 東レフィルム加工株式会社製)の離型面側に樹脂A1を10μmの厚さになるように、ワイヤーバーを用いて塗布した後、90℃で10分間乾燥した。その後、80℃で15時間エージングし、“セラピール”(登録商標)から樹脂A1のみを剥離し、樹脂A1の単層サンプルを得た。得られたサンプルを用いて、成形性および耐割れ性の評価を実施した。評価結果を表2に示す。次に両面に易接着層を塗工された、易接着性を有するポリエチレンテレフタレートフィルム(“ルミラー”(登録商標)U46、東レ株式会社製)の片側に樹脂A1を10μmの厚さになるようにワイヤーバーを用いて塗工した後、90℃で10分間乾燥した。その後、80℃で15時間エージングし、片側に樹脂A1を有する成形用積層フィルムのサンプルを得た。得られたサンプルを用いて、成形用積層フィルム表面の硬度および耐傷つき性を評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例2)
実施例1の樹脂A1を樹脂A2に変えた以外は同様の方法で、樹脂A2の単層サンプルおよび片側に樹脂A2を有する成形用積層フィルムを得た。得られたサンプルを用いて成形性、耐割れ性、成形用積層フィルム表面の硬度および耐傷つき性を評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例3)
実施例1の樹脂A1を樹脂A3に変えた以外は同様の方法で、樹脂A3の単層サンプルおよび片側に樹脂A3を有する成形用積層フィルムを得た。得られたサンプルを用いて成形性、耐割れ性、成形用積層フィルム表面の硬度および耐傷つき性を評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例4)
実施例1の樹脂A1を樹脂A4に変えた以外は同様の方法で、樹脂A4の単層サンプルおよび片側に樹脂A4を有する成形用積層フィルムを得た。得られたサンプルを用いて成形性、耐割れ性、成形用積層フィルム表面の硬度および耐傷つき性を評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例5)
実施例1の樹脂A1を樹脂A5に変えた以外は同様の方法で、樹脂A5の単層サンプルおよび片側に樹脂A5を有する成形用積層フィルムを得た。得られたサンプルを用いて成形性、耐割れ性、成形用積層フィルム表面の硬度および耐傷つき性を評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例6)
実施例1の樹脂A1を樹脂A6に変えた以外は同様の方法で、樹脂A6の単層サンプルおよび片側に樹脂A6を有する成形用積層フィルムを得た。得られたサンプルを用いて成形性、耐割れ性、成形用積層フィルム表面の硬度および耐傷つき性を評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例7)
両面に易接着層を塗工された、易接着性を有するポリエチレンテレフタレートフィルム(“ルミラー”(登録商標)U46、東レ株式会社製)の片側にB層樹脂溶液を3μmの厚さになるようにワイヤーバーを用いて塗工した後、90℃で10分間乾燥した。ついで、B層上に樹脂A3を5μmの厚さになるようにワイヤーバーを用いて塗工した後、90℃で10分間乾燥した。その後、80℃で15時間エージングし、前記基材フィルムと樹脂A1の間にB層を有する成形用積層フィルムのサンプルを得た。得られたサンプルを用いて、成形用積層フィルム表面の硬度および耐傷つき性を評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例8)
実施例1の樹脂A1を樹脂A7に変えた以外は同様の方法で、樹脂A7の単層サンプルおよび片側に樹脂A7を有する成形用積層フィルムを得た。得られたサンプルを用いて成形性、耐割れ性、成形用積層フィルム表面の硬度および耐傷つき性を評価した。評価結果を表2に示す。
(実施例9)
実施例1の樹脂A1を樹脂A8に変えた以外は同様の方法で、樹脂A8の単層サンプルおよび片側に樹脂A8を有する成形用積層フィルムを得た。得られたサンプルを用いて成形性、耐割れ性、成形用積層フィルム表面の硬度および耐傷つき性を評価した。評価結果を表2に示す。
(比較例1)
実施例1の樹脂A1を樹脂A9に変えた以外は同様の方法で、樹脂A9の単層サンプルおよび片側に樹脂A9を有する成形用積層フィルムを得た。得られたサンプルを用いて成形性、耐割れ性、成形用積層フィルム表面の硬度および耐傷つき性を評価した。評価結果を表2に示す。
Figure 2016002671
Figure 2016002671
1:成形用積層フィルム
2:基材フィルム
3:A層
4:B層
本発明の成形用積層フィルムは表面の硬度や傷つき難い性能を有し、さらに成形性、耐割れ性に良好な成形用積層フィルムである。また、耐久性や耐薬品性があるため、成形加工において、様々な成形部材へ好適に使用することができる。

Claims (11)

  1. 基材フィルムの少なくとも片側にA層を有する成形用積層フィルムであって、該A層が以下の成分を含むことを特徴とする成形用積層フィルム。
    成分a:水酸基含有アクリレート
    成分b:ポリカーボネートジオール
    成分c:少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート
  2. 前記A層に含まれる成分aを100質量部としたときに成分bが5質量部以上45質量部以下であることを特徴とする請求項1に記載の成形用積層フィルム。
  3. 前記A層の30℃における貯蔵弾性率(E’A(30))が1,500MPa以上3,500MPa以下であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の成形用積層フィルム。
  4. 前記基材フィルムとA層との間にB層を有し、該B層がポリカーボネート骨格を有するポリウレタン樹脂を含み、該ポリウレタン樹脂が脂環式炭化水素基および/または脂肪族炭化水素基を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の成形用積層フィルム。
  5. 前記基材フィルムの片側にA層およびB層を基材フィルム側からこの順で有し、該B層がポリカーボネート骨格を有するポリウレタン樹脂を含み、該ポリウレタン樹脂が脂環式炭化水素基および/または脂肪族炭化水素基を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の成形用積層フィルム。
  6. 前記B層の30℃における貯蔵弾性率(E’B(30))が500MPa以上2,000MPa以下であることを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の成形用積層フィルム。
  7. 前記A層の30℃における貯蔵弾性率(E’A(30))と前記B層の30℃における貯蔵弾性率(E’B(30))の比[E’A(30)/E’B(30)]が1以上5以下であることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の成形用積層フィルム。
  8. 前記A層と前記B層の厚さの比(A層の厚さ/B層の厚さ)が1.5以上5.0以下であることを特徴とする請求項4から7のいずれかに記載の成形用積層フィルム。
  9. 着色層、接着層をこの順で有することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の成形用積層フィルム。
  10. 請求項9に記載の成形用積層フィルムを被成形体に貼り付けて得られる加飾成形体。
  11. 基材フィルムの少なくとも片側に以下の成分を含む混合物をコーティングし得られる、請求項1から3のいずれかに記載の成形用積層フィルムの製造方法。
    成分a:水酸基含有アクリレート
    成分b:ポリカーボネートジオール
    成分c:少なくとも2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート
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