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JP2016001267A - 模型、製作システム、情報処理装置、製作方法、情報処理方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents

模型、製作システム、情報処理装置、製作方法、情報処理方法、プログラム、記録媒体 Download PDF

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JP2016001267A
JP2016001267A JP2014121481A JP2014121481A JP2016001267A JP 2016001267 A JP2016001267 A JP 2016001267A JP 2014121481 A JP2014121481 A JP 2014121481A JP 2014121481 A JP2014121481 A JP 2014121481A JP 2016001267 A JP2016001267 A JP 2016001267A
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Takuji Hayashi
卓治 林
良幸 本間
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良幸 本間
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Abstract

【課題】構造的に補強された模型等を提供する。
【解決手段】臓器模型3は、臓器部31、臓器部31の内部から外部へと突出する血管部32等を有する。臓器模型3は3Dプリンタ7を用いて製作される。臓器部31はモデル材71によって形成され、臓器部31の内部および外部の血管部32a、32bはサポート材72により形成される。臓器外の血管部32bは、モデル材71からなる補強部34によって覆われる。補強部34は臓器部31と接続し、これにより血管部32bが補強される。
【選択図】図8

Description

本発明は、模型並びにその製作システム、情報処理装置、製作方法、情報処理方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
近年、3Dプリンタにより様々な物品を製作する試みが行われている。医療現場においても例外でなく、特許文献1には、手術や教育等に用いる臓器模型を3Dプリンタを用いて製作することが記載されている。
特許第5239037号
臓器には様々な血管が通っており、これらの血管は臓器内外に延びている。臓器模型でこのような血管を表現しようとする場合、臓器外の部分が構造的に弱くなる。特許文献1には、質感等を向上させた臓器模型が開示されているが、このような血管等の臓器外の部分を考慮したものではなかった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、構造的に補強された臓器等の生体部位の模型やその製作システム等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための第1の発明は、生体部位を模した模型であって、第1の素材により形成された生体部位と、前記生体部位の内部から外部へと突出する生体構造部位と、を有し、前記生体部位の内部の前記生体構造部位は第2の素材により形成され、前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位が、前記生体部位と接続される前記第1の素材からなる補強部によって補強されたことを特徴とする模型である。
前記第1の素材が、3Dプリンタによる成形時に造形材料として用いるモデル材であり、前記第2の素材が、3Dプリンタによる成形時に前記モデル材を支えるために用いられるサポート材であることが望ましい。また、前記生体部位は例えば臓器であり、前記生体構造部位は例えば血管である。
第1の発明の模型では、前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位が前記第2の素材により形成され、前記補強部が、前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位を覆うように設けられることが望ましい。あるいは、前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位が前記第1の素材により形成され、前記補強部が、前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位の根元部分と前記生体部位とを接続することも望ましい。また、第1の発明の模型は、前記模型を複数に分割した分割体から成り、各分割体の分割面が前記第1の素材によるカバー部で覆われることも望ましい。
第2の発明は、情報処理装置と3Dプリンタを含む、生体部位を模した模型の製作システムであって、前記情報処理装置は、生体部位の3次元形状データと、前記生体部位の内部から外部へと突出する生体構造部位の3次元形状データから、前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位の3次元形状データを生成し、前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位を補強するための、前記生体部位と接続する補強部の3次元形状データを生成し、前記3Dプリンタは、前記生体部位、前記生体構造部位および前記補強部を含む前記模型の3次元形状データに基づいて、前記生体部位および前記補強部を第1の素材により形成し、前記生体部位の内部の前記生体構造部位を第2の素材により形成することを特徴とする製作システムである。
前記第1の素材が、3Dプリンタによる成形時に造形材料として用いるモデル材であり、前記第2の素材が、3Dプリンタによる成形時に前記モデル材を支えるために用いられるサポート材であることが望ましい。また、前記生体部位は例えば臓器であり、前記生体構造部位は例えば血管である。
前記情報処理装置は、前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位を覆う前記補強部の3次元形状データを生成し、前記3Dプリンタは、前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位を前記第2の素材により形成することが望ましい。あるいは、前記情報処理装置は、前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位の根元部分と前記生体部位とを接続する前記補強部の3次元形状データを生成し、前記3Dプリンタは、前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位を前記第1の素材により形成することも望ましい。また、前記情報処理装置は、前記模型を複数に分割した分割体の分割面をカバー部で覆った3次元形状データを生成し、前記3Dプリンタは、当該3次元形状データに基づき、前記生体部位および前記補強部並びに前記カバー部を第1の素材により形成し、前記生体部位の内部の前記生体構造部位を第2の素材により形成することで、各分割体を形成することも望ましい。
第3の発明は、生体部位を模した模型の3Dプリンタによる製作に用いる3次元形状データを生成する情報処理装置であって、生体部位の3次元形状データと、前記生体部位の内部から外部へと突出する生体構造部位の3次元形状データから、前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位の3次元形状データを生成し、前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位を補強するための、前記生体部位と接続する補強部の3次元形状データを生成することを特徴とする情報処理装置である。前記生体部位は例えば臓器であり、前記生体構造部位は例えば血管である。
第3の発明の情報処理装置は、前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位を覆う前記補強部の3次元形状データを生成することが望ましい。あるいは、前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位の根元部分と前記生体部位とを接続する前記補強部の3次元形状データを生成することも望ましい。また、前記生体部位、前記生体構造部位および前記補強部を含む前記模型を複数に分割した分割体の分割面をカバー部で覆った3次元形状データを生成することも望ましい。
第4の発明は、情報処理装置と3Dプリンタを用いた、生体部位を模した模型の製作方法であって、前記情報処理装置が、生体部位の3次元形状データと、前記生体部位の内部から外部へと突出する生体構造部位の3次元形状データから、前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位の3次元形状データを生成し、前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位を補強するための、前記生体部位と接続する補強部の3次元形状データを生成し、前記3Dプリンタが、前記生体部位、前記生体構造部位および前記補強部を含む模型の3次元形状データに基づいて、前記生体部位および前記補強部を第1の素材により形成し、前記生体部位の内部の前記生体構造部位を第2の素材により形成することを特徴とする製作方法である。
第5の発明は、生体部位を模した模型の3Dプリンタによる製作に用いる3次元形状データを生成する情報処理方法であって、情報処理装置が、生体部位の3次元形状データと、前記生体部位の内部から外部へと突出する生体構造部位の3次元形状データから、前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位の3次元形状データを生成し、前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位を補強するための、前記生体部位と接続する補強部の3次元形状データを生成することを特徴とする情報処理方法である。
第6の発明は、コンピュータを、生体部位を模した模型の3Dプリンタによる製作に用いる3次元形状データを生成する情報処理装置であって、生体部位の3次元形状データと、前記生体部位の内部から外部へと突出する生体構造部位の3次元形状データから、前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位の3次元形状データを生成し、前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位を補強するための、前記生体部位と接続する補強部の3次元形状データを生成する情報処理装置として機能させるためのプログラムである。
第7の発明は、コンピュータを、生体部位を模した模型の3Dプリンタによる製作に用いる3次元形状データを生成する情報処理装置であって、生体部位の3次元形状データと、前記生体部位の内部から外部へと突出する生体構造部位の3次元形状データから、前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位の3次元形状データを生成し、前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位を補強するための、前記生体部位と接続する補強部の3次元形状データを生成する情報処理装置として機能させるためのプログラムを記録した記録媒体である。
本発明では、臓器等の生体部位と血管等の生体構造部位に2つの異なる素材を用いて模型が製作され、かつ臓器外の血管など生体部位外の生体構造部位も表現することで、手術や患者へのインフォームドコンセントの際に参照したり、教育等に用いたりするのに好適となる。なお、生体部位は臓器の他筋肉など人や動物の体の部分を広く指すものとする。生体構造部位は、血管や神経など生体部位に付随する構造部位を広く指すものとし、ここでは生体部位の内部から外部に突出する。
生体部位にはモデル材などの強度の高い素材を用いるが、生体部位内の生体構造部位にはサポート材などの強度の低い素材も用いることができ、特にモデル材とサポート材を用いる場合は既存の3Dプリンタにて模型を容易に製作できる。さらに、模型において強度の問題が生じやすいと考えられる、生体部位外に突出する生体構造部位を補強部によって補強することで丈夫な模型とできる。
生体部位外の生体構造部位は、生体部位内の生体構造部位と同素材、例えばサポート材を用いて製作することもできるし、生体部位と同素材、例えばモデル材を用いて製作することもできる。前者の場合は生体部位外の生体構造部位を覆うように補強を行い、内外に連続する生体構造部位を同素材により好適に表現できる。後者の場合は生体部位外の生体構造部位の根元部分と生体部位とを接続するように補強を行い、全体の強度も高い。さらに、模型を分割体により構成する場合には、各分割体の分割面をカバー部で覆って保護することが有効である。
本発明により、構造的に補強された模型やその製作システム等を提供することができる。
製作システム1を示す図 情報処理装置5のハードウェア構成を示す図 臓器部31と血管部32の形状を示す図 3次元形状データを生成する手順を示すフローチャート 3次元形状データの生成について説明する図 3次元形状データの生成について説明する図 3Dプリンタ7による臓器模型3の製作について示す図 臓器模型3を示す図 3次元形状データの生成について説明する図 臓器模型3’を示す図 臓器模型3aを示す図 3次元形状データの生成について説明する図 3次元形状データの生成について説明する図
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(1.製作システム1)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る製作システム1を示す図である。この製作システム1は臓器模型3を製作するものであり、情報処理装置5、3Dプリンタ7等を有する。
情報処理装置5は、臓器模型3を3Dプリンタ7によって製作するための3次元形状データを生成するものである。
図2に情報処理装置5のハードウェア構成を示す。図に示すように、情報処理装置5は、制御部51、記憶部52、入力部53、表示部54、通信部55等がバス56を介して接続されたコンピュータで実現できる。ただし、情報処理装置5の構成がこれに限ることはない。
制御部51は、CPU、ROM、RAM等で構成される。CPUは、記憶部52、ROM、記録媒体等に格納された、情報処理装置5が行う後述する処理に係るプログラム等をRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス56を介して接続された各部を駆動制御し処理を実現する。ROMは、不揮発性メモリであり、プログラムやデータ等を恒久的に保持している。RAMは、揮発性メモリであり、記憶部52、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部51が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
記憶部52は、ハードディスクドライブ等であり、制御部51が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ等が格納される。
入力部53は、コンピュータに対して操作指示、動作指示、データ入力等を行うためのもので、例えば、タッチパネル、キー等の入力装置を有する。
表示部54は、液晶パネル等のディスプレイ装置、およびディスプレイ装置と連携して表示機能を実現するための論理回路等を有する。
通信部55は、ネットワーク等を介した通信を媒介する通信インタフェースである。
バス56は、各部間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
3Dプリンタ7は、3次元形状データに基づいて臓器模型3の製作を行うものである。3Dプリンタ7には、例えば、臓器模型3の3次元形状データを上下複数層に輪切りしたスライスデータに基づいて、ノズルヘッドから溶融樹脂を塗布する工程を下層から上層へと繰り返し樹脂を積層させるFDM方式(熱溶解積層法)によるものを用いることができる。
臓器模型3の成形時には、モデル材とサポート材の2種類の樹脂が用いられる。モデル材は造形材料として用いる樹脂であり、サポート材はモデル材を下方から支えるために用いる樹脂である。モデル材の硬化により臓器模型3が製作され、サポート材は、臓器模型3から取り除かれる。サポート材には、洗浄等により容易に取り除くことができるものが用いられる。
モデル材としては、例えばアクリロニトリル、ブタジエン、スチレンを含むABS樹脂を用いることができる。サポート材としては、有色の樹脂、例えば乳白色のPLA(ポリ乳酸)樹脂を用いることができる。この場合、水酸化ナトリウム水溶液に浸すことでサポート材を除去できる。
なお、3Dプリンタ7は、上記の他、モデル材およびサポート材を噴射により塗布し、UV(Ultra
Violet)ランプによってモデル材の樹脂を硬化させる工程を下層から上層へと繰り返し、樹脂を積層させるインクジェット方式によるものも利用可能である。
この場合、モデル材としてはUV硬化性を有する各種のアクリル樹脂等を用いることができ、サポート材としては各種の有色の樹脂、例えばウォータージェットにより除去可能なゲル状樹脂や、加熱により除去可能な低融点のワックス材、あるいは水に浸けることで除去できる水溶性樹脂を用いることができる。
(2.臓器模型3の製作方法)
次に、図3〜7を参照して臓器模型3の製作方法について説明する。
本実施形態では臓器模型3が肝臓を模した模型であるものとする。肝臓の形状を模式的に示すのが図3(a)であり、生体部位としての臓器の本体外形部分である臓器部31と、臓器部31以外の血管等の生体構造部位を含む。図の32は、生体構造部位の一例としての血管部であり、代表的に肝臓の門脈を示したものである。血管部32は、臓器部31の内部から外部へと突出する。肝臓には、肝動脈や肝静脈、また場合により腫瘍等も含まれるが、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、臓器模型3を製作するための3次元形状データを生成するに際し、臓器部31や血管部32等の3次元形状データがCADデータなどとして情報処理装置5に予め入力される。これらの3次元形状データは、CT(Computed Tomography)やMRI(Magnetic Resonanse
Imaging)などで患者等の肝臓をスキャンして得られたDICOM(Digital Imaging and
Communications in Medicine)データから生成される。その手法については既知である(一例が特許文献1に記載されている)ので説明を省略する。
図3(b)の実線は臓器部31の3次元形状データの例、図3(c)の実線は血管部32の3次元形状データの例である。これらの3次元形状データは所定の原点を基準として定められ、相対的な位置関係が維持される。図3(b)の点線は臓器部31に対する血管部32の位置を示し、図3(c)の点線は血管部32に対する臓器部31の位置を示す。情報処理装置5は、上記のような臓器部31や血管部32の3次元形状データを用い、臓器模型3を3Dプリンタ7で製作するための3次元形状データを生成する。
図4は臓器模型3を製作するための3次元形状データを生成する手順を示すフローチャートである。図の各ステップは、ユーザの入力等に応じて情報処理装置5の制御部51が実行する処理である。
情報処理装置5は、まず、集合演算にて臓器部31の3次元形状から血管部32の3次元形状を引いて差をとり、3次元形状Aを生成する(S1)。この3次元形状Aを図5(a)に示す。図の32aは臓器部31の内部の血管部に相当し、3次元形状Aは臓器部31から当該血管部32aを取り除いたものになる。
また、情報処理装置5は、集合演算にて臓器部31の3次元形状と血管部32の3次元形状の和をとり、3次元形状Bを生成する(S2)。この3次元形状Bを図5(b)に示す。図の32bは臓器部31の外部に突出した血管部に相当し、3次元形状Bは臓器部31に当該血管部32bを加えたものになる。
次に、情報処理装置5は、集合演算にて上記の3次元形状Bから臓器部31の3次元形状を引いて差をとり、血管部32bの3次元形状Cを生成する(S3)。血管部32bの3次元形状Cを図5(c)に示す。点線は臓器部31に当たる部分である。
そして、情報処理装置5は3次元形状Aと3次元形状Cを合成し、この際、血管部32bの補強を目的としたデータ加工を行い、臓器模型3の3次元形状データを生成する(S4)。
すなわち、図5(d)は3次元形状Aと3次元形状Cを合成した形状を示しているが、この場合、血管部32bが、血管部32a、32bの境界面320の外周線でしか臓器部31と接しない。本実施形態では後述するように低強度のサポート材で血管部32aを形成するので境界面320での強度も期待できず、血管部32bが構造的に弱くなる恐れがある。
そこで、本実施形態では、S4において、血管部32bの補強のためデータの加工を行い補強部を生成し、当該補強部を図5(d)の3次元形状に更に合成した臓器模型3の3次元形状データを生成する。
補強部の生成について示すのが図6(a)であり、図5(d)の血管部32a、32bの境界面320の近傍を模式的に示したものである。図6(a)に示すように、本実施形態では、臓器外の血管部32bを覆い、かつ臓器部31と接する3次元形状を生成し、これを補強部34とする。
補強部34の生成方法は特に限定されない。例えば、図6(b)に示すように血管部32bの外面を法線方向外側に所定幅オフセットして拡張した3次元形状aを生成し、集合演算にて当該3次元形状aから3次元形状B(図5(b)参照)を引いて差を取れば、補強部34が生成できる。
以上のようにして、臓器部31、血管部32a、32b、補強部34を含む臓器模型3の3次元形状データが生成される。この3次元形状データを図5(e)に示す。この後、当該3次元形状データを用いて、3Dプリンタ7により臓器模型3を製作する。
図7は3Dプリンタ7による臓器模型3の製作について示す図である。本実施形態では、前記の臓器部31と補強部34(図5(e)参照)がモデル材71(第1の素材)で形成され、血管部32a、32b(図5(e)参照)がサポート材72(第2の素材)で形成される。
図の例では、臓器外に突出した血管部32bが下方となるように3次元形状データの配置を定め、ステージ74上で当該3次元形状データに従ってノズルヘッド73からモデル材71およびサポート材72を塗布する。サポート材72は、血管部32a、32b以外に、モデル材71を支える位置にも塗布される。モデル材71の硬化後、モデル材71を支える位置のサポート材72を除去すると、図8に示す臓器模型3が製作される。
(3.臓器模型3)
図8に示すように、本実施形態では臓器部31がモデル材71にて形成され、臓器内の血管部32aがサポート材72で形成される。また、臓器外に突出する血管部32bもサポート材72で形成され、この血管部32bを覆うようにモデル材71による補強部34が設けられる。当該補強部34は臓器部31と接触し連続する。
例えばインクジェット方式の3Dプリンタ7を用いると、臓器模型3の製作時に透明な(透光性を有する)樹脂をモデル材71として用いることができ、臓器部31の内部で、サポート材72による血管部32aがどのように配置されているのかを視認できる。さらに、臓器内外の血管部32a、32bが連続し、臓器外の血管部32bも血管部32aと同様識別可能であり、これらの血管部32a、32bを好適に表現できる。なお、FDM方式の3Dプリンタ7においても、モデル材71として透明の樹脂を用いることは可能である。
また、サポート材72はモデル材71に比べ低強度であり、容易に除去され得ることから、臓器外に突出する血管部32bをモデル材71による補強部34で覆い補強することで、当該血管部32bの強度が向上する。なお、図示は省略したが、前記した肝動脈や肝静脈、腫瘍等もサポート材で形成される。
以上説明したように、本実施形態によれば、臓器部31と臓器内の血管部32aにモデル材71とサポート材72を用いて臓器模型3が製作され、かつ臓器外の血管部32bも表現することで、手術や患者へのインフォームドコンセントの際に参照したり、教育等に用いたりするのに好適となる。さらに、臓器模型3において強度の問題が生じやすいと考えられる、臓器外に突出する血管部32bを、モデル材71を用いた補強部34で覆って補強し、当該補強部34が臓器部31と接続することで丈夫な臓器模型3が得られる。加えて、臓器模型3を既存の3Dプリンタで簡易に製作できる。
しかしながら、本発明はこれに限ることはない。例えば、臓器模型3は臓器を一体として成形するものに限らず、複数の分割体に分割した状態で成形することもできる。この場合は、図9(a)に示すように情報処理装置5によって臓器模型3の3次元形状データを複数層に分割し、各層ごとに3Dプリンタ7による成形を行い、各分割体を製作すればよい。
ただし、単に臓器模型3の3次元形状データを分割すると、分割面に血管部32a等が露出し、血管部32aのサポート材72が流失する等の問題がある。これを防ぐためには、例えば図9(b)に示すように、情報処理装置5によって各分割体の分割面を覆うカバー部33の3次元形状データを生成し、当該カバー部33の3次元形状データを各分割体の3次元形状データに合成した3次元形状データを生成する。そして、当該3次元形状データにより各分割体の製作を行えばよい。カバー部33の3次元形状データとしては、例えば分割面と同じ外周部を有する板状のデータを生成すればよい。
図10は各分割体からなる臓器模型3’を示す図である。上記のカバー部33をモデル材71で形成することで分割面を保護でき、血管部32aのサポート材72の流失を防ぐことが可能である。なお、分割面における血管部32a等の露出を防ぐためには、露出箇所をモデル材71によるパーツで塞いでもよい。例えば、血管部32aの露出箇所の平面形状に対応する所定厚さのパーツの3次元形状データを新規に生成し、このパーツで露出箇所を蓋して塞ぐように、パーツの3次元形状データを分割体の3次元形状データに合成する。そして、合成後の3次元形状データにより分割体の製作を行う。この時、上記のパーツはモデル材71により形成する。
その他、本実施形態ではモデル材71とサポート材72を臓器模型3の製作に用いたが、これらの代わりに各種の樹脂等の素材を用いて臓器模型3を製作することも可能である。血管部32a等の生体構造部位の素材は臓器部31に比べ低強度でよいので、比較的幅広い素材を利用可能である。
また、本実施形態は、生体部位の例として肝臓の臓器の例を挙げ、生体構造部位の例として血管を挙げて説明した。臓器模型は手術等で利用機会が多く、また血管は複雑に配置されるので本発明を利用するのに特に有効である。しかしながら、生体部位は人や動物の体の部分であればよく、肝臓のほか心臓や脳等の臓器をはじめ、各部分の筋肉、目等の器官であってもよい。また生体構造部位についても、生体部位に付随し、その内部から外部に突出するものであれば特に限定されず、血管の他、神経や骨等であってもよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は第1の実施形態と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
(1.臓器模型3a)
図11は、第2の実施形態に係る臓器模型3aを示す図である。この臓器模型3aは、臓器外に突出する血管部32bがモデル材71により形成される点、および補強部36の3次元形状の点で第1の実施形態と異なる。
(2.臓器模型3aの製作方法)
臓器模型3aの製作方法は前記したものと略同様であるが、S4における補強部36の生成の点で異なるので、これを図12を参照して説明する。図12は、前記の図6と同じく、血管部32a、32bの境界面320の近傍を模式的に示す図である。
本実施形態では、情報処理装置5により、図12(a)に示すように、血管部32bの根元部分を拡幅するように、血管部32bの根元部分と臓器部31を接続する補強部36が生成される。
補強部36の生成方法は特に限定されない。例えば図12(b)の左図および右図に示すように、境界面320の外周線321を断面中心とするリング状の3次元形状cを生成し、集合演算にて当該3次元形状cから3次元形状B(図5(b)参照)を引いて差をとれば、補強部36の3次元形状が生成できる。
3Dプリンタ7により、臓器部31と補強部36、血管部32bをモデル材71で形成し、血管部32aをサポート材72で形成すれば、図11に示す臓器模型3aが製作できる。なお、補強部としては、図12(c)の36’に示すように、境界面320上で臓器内の血管部32aの内周に沿った3次元形状を生成してもよい。これによっても血管部32bの根元部分と臓器部31が補強部36’により接続される。
その他、図13(a)に示すように血管部32aの境界面320側を蓋するように補強部37を生成してもよい。この場合も、血管部32bの根元部分と臓器部31を補強部37で接続できる。
この補強部37の生成方法も特に限定されない。例えば、境界面320を血管部32a側に向かって所定幅オフセットし、オフセット前後の境界面320の位置を両端面とする3次元形状を生成する。これを図13(b)の矢印に示す各方向について行い、生成された各3次元形状の論理和による3次元形状dを算出する。集合演算にて3次元形状dから前記の3次元形状A(図5(a)参照)を引いて差をとると、補強部37が生成できる。
以上説明した第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様の効果が得られる。また血管部32bがモデル材71で形成されるので、臓器模型3aの全体の強度が高くなる利点がある。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1;製作システム
3、3’、3a;臓器模型
5;情報処理装置
7;3Dプリンタ
31;臓器部
32、32a、32b;血管部
33;カバー部
34、36、36’、37;補強部
71;モデル材
72;サポート材

Claims (21)

  1. 生体部位を模した模型であって、
    第1の素材により形成された生体部位と、
    前記生体部位の内部から外部へと突出する生体構造部位と、
    を有し、
    前記生体部位の内部の前記生体構造部位は第2の素材により形成され、
    前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位が、前記生体部位と接続される前記第1の素材からなる補強部によって補強されたことを特徴とする模型。
  2. 前記第1の素材が、3Dプリンタによる成形時に造形材料として用いるモデル材であり、
    前記第2の素材が、3Dプリンタによる成形時に前記モデル材を支えるために用いられるサポート材であることを特徴とする請求項1に記載の模型。
  3. 前記生体部位が臓器であり、前記生体構造部位が血管であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の模型。
  4. 前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位が前記第2の素材により形成され、
    前記補強部が、前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位を覆うように設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の模型。
  5. 前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位が前記第1の素材により形成され、
    前記補強部が、前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位の根元部分と前記生体部位とを接続することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の模型。
  6. 前記模型を複数に分割した分割体から成り、
    各分割体の分割面が前記第1の素材によるカバー部で覆われたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の模型。
  7. 情報処理装置と3Dプリンタを含む、生体部位を模した模型の製作システムであって、
    前記情報処理装置は、
    生体部位の3次元形状データと、前記生体部位の内部から外部へと突出する生体構造部位の3次元形状データから、前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位の3次元形状データを生成し、
    前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位を補強するための、前記生体部位と接続する補強部の3次元形状データを生成し、
    前記3Dプリンタは、
    前記生体部位、前記生体構造部位および前記補強部を含む前記模型の3次元形状データに基づいて、前記生体部位および前記補強部を第1の素材により形成し、前記生体部位の内部の前記生体構造部位を第2の素材により形成することを特徴とする製作システム。
  8. 前記第1の素材が、3Dプリンタによる成形時に造形材料として用いるモデル材であり、
    前記第2の素材が、3Dプリンタによる成形時に前記モデル材を支えるために用いられるサポート材であることを特徴とする請求項7に記載の製作システム。
  9. 前記生体部位が臓器であり、前記生体構造部位が血管であることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の製作システム。
  10. 前記情報処理装置は、
    前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位を覆う前記補強部の3次元形状データを生成し、
    前記3Dプリンタは、
    前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位を前記第2の素材により形成することを特徴とする請求項7から請求項9のいずれかに記載の製作システム。
  11. 前記情報処理装置は、
    前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位の根元部分と前記生体部位とを接続する前記補強部の3次元形状データを生成し、
    前記3Dプリンタは、
    前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位を前記第1の素材により形成することを特徴とする請求項7から請求項9のいずれかに記載の製作システム。
  12. 前記情報処理装置は、
    前記模型を複数に分割した分割体の分割面をカバー部で覆った3次元形状データを生成し、
    前記3Dプリンタは、
    当該3次元形状データに基づき、前記生体部位および前記補強部並びに前記カバー部を第1の素材により形成し、前記生体部位の内部の前記生体構造部位を第2の素材により形成することで、各分割体を形成することを特徴とする請求項7から請求項11のいずれかに記載の製作システム。
  13. 生体部位を模した模型の3Dプリンタによる製作に用いる3次元形状データを生成する情報処理装置であって、
    生体部位の3次元形状データと、前記生体部位の内部から外部へと突出する生体構造部位の3次元形状データから、前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位の3次元形状データを生成し、
    前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位を補強するための、前記生体部位と接続する補強部の3次元形状データを生成することを特徴とする情報処理装置。
  14. 前記生体部位が臓器であり、前記生体構造部位が血管であることを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
  15. 前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位を覆う前記補強部の3次元形状データを生成することを特徴とする請求項13または請求項14に記載の情報処理装置。
  16. 前記生体部位の外部に突出した前記生体構造部位の根元部分と前記生体部位とを接続する前記補強部の3次元形状データを生成することを特徴とする請求項13または請求項14に記載の情報処理装置。
  17. 前記生体部位、前記生体構造部位および前記補強部を含む前記模型を複数に分割した分割体の分割面をカバー部で覆った3次元形状データを生成することを特徴とする請求項13から請求項16のいずれかに記載の情報処理装置。
  18. 情報処理装置と3Dプリンタを用いた、生体部位を模した模型の製作方法であって、
    前記情報処理装置が、
    生体部位の3次元形状データと、前記生体部位の内部から外部へと突出する生体構造部位の3次元形状データから、前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位の3次元形状データを生成し、
    前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位を補強するための、前記生体部位と接続する補強部の3次元形状データを生成し、
    前記3Dプリンタが、
    前記生体部位、前記生体構造部位および前記補強部を含む模型の3次元形状データに基づいて、前記生体部位および前記補強部を第1の素材により形成し、前記生体部位の内部の前記生体構造部位を第2の素材により形成することを特徴とする製作方法。
  19. 生体部位を模した模型の3Dプリンタによる製作に用いる3次元形状データを生成する情報処理方法であって、
    情報処理装置が、
    生体部位の3次元形状データと、前記生体部位の内部から外部へと突出する生体構造部位の3次元形状データから、前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位の3次元形状データを生成し、
    前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位を補強するための、前記生体部位と接続する補強部の3次元形状データを生成することを特徴とする情報処理方法。
  20. コンピュータを、
    生体部位を模した模型の3Dプリンタによる製作に用いる3次元形状データを生成する情報処理装置であって、
    生体部位の3次元形状データと、前記生体部位の内部から外部へと突出する生体構造部位の3次元形状データから、前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位の3次元形状データを生成し、
    前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位を補強するための、前記生体部位と接続する補強部の3次元形状データを生成する情報処理装置として機能させるためのプログラム。
  21. コンピュータを、
    生体部位を模した模型の3Dプリンタによる製作に用いる3次元形状データを生成する情報処理装置であって、
    生体部位の3次元形状データと、前記生体部位の内部から外部へと突出する生体構造部位の3次元形状データから、前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位の3次元形状データを生成し、
    前記生体部位の外部に突出する前記生体構造部位を補強するための、前記生体部位と接続する補強部の3次元形状データを生成する情報処理装置として機能させるためのプログラムを記録した記録媒体。
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