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JP2015152353A - 故障検知装置および、それを備える太陽光発電システム - Google Patents

故障検知装置および、それを備える太陽光発電システム Download PDF

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JP2015152353A JP2014024638A JP2014024638A JP2015152353A JP 2015152353 A JP2015152353 A JP 2015152353A JP 2014024638 A JP2014024638 A JP 2014024638A JP 2014024638 A JP2014024638 A JP 2014024638A JP 2015152353 A JP2015152353 A JP 2015152353A
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岡田 裕之
Hiroyuki Okada
裕之 岡田
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Toshiba Corp
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Abstract

【課題】バイパスダイオードの故障を精度高く検知することができる故障検知装置および、それを備える太陽光発電システムを提供するものである。【解決手段】実施形態の故障検知装置は、バイパスダイオードを有し、太陽電池ストリングに接続された配線を電気的に接続あるいは切り離す遮断器と、遮断器を開放して配線を電気的に切り離す制御信号を出力する制御部と、遮断器の開放後、遮断器で区切られた太陽電池ストリングに電圧を印加する直流電源部と、遮断器で区切られた太陽電池ストリングに流れる測定電流値を測定する電流測定部と、気温を計測する気温計測部と、印加された電圧値、測定電流値、および気温の情報を取得するデータ取得部と、バイパスダイオードの特性と電圧値および気温の情報とに基づいて電流の理論値を算出する理論値算出部と、測定電流値と理論値とに基づいてバイパスダイオードが故障しているか否かを判定する判定部とを有する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、故障検知装置および、それを備える太陽光発電システムに関する。
太陽電池モジュールの一部に影がかかった場合、影がかかった部分の太陽電池モジュール内部の回路は一時的に抵抗が高くなり電流値が減少する。そのため、抵抗が高くなった太陽電池モジュール内部の回路を迂回して電流を流すように、太陽電池モジュールには通常バイパスダイオードが設けられている。
特開2000−59986号公報
しかし、事故電流や接触部の接触不良などによりバイパスダイオードが焼損すると、バイパスダイオードは開放状態となる場合がある。バイパスダイオードが開放した状態で太陽電池モジュールの一部に影がかかった場合、抵抗が高くなった太陽電池モジュール内部の回路に電流が流れてしまう。そのことにより、太陽電池モジュールが過熱する恐れがある。
そこで、本発明の実施形態はこれらの課題を解決するために、バイパスダイオードの故障を精度高く検知することができる故障検知装置および、それを備える太陽光発電システムを提供するものである。
上記課題を達成するために、実施形態の故障検知装置は、電力系統に連系され、光エネルギーを直流電力に変換し、バイパスダイオードを有する太陽電池ストリングに接続された配線に設置され、前記配線を電気的に接続あるいは切り離す遮断器と、前記遮断器を開放して前記配線を電気的に切り離す制御信号を出力する制御部と、前記遮断器の開放後、前記遮断器で区切られた前記太陽電池ストリングに電圧を印加する直流電源部と、前記遮断器で区切られた前記太陽電池ストリングに流れる測定電流値を測定する電流測定部と、外部の気温を計測する気温計測部と、前記直流電源部により印加された電圧値、前記電流測定部により測定された測定電流値、および前記気温計測部により計測された気温の情報を取得するデータ取得部と、前記バイパスダイオードの特性情報と、前記データ取得部により取得された前記電圧値および前記気温の情報とに基づいて前記太陽電池ストリングに流れる電流の理論値を算出する理論値算出部と、前記測定電流値と前記理論値とに基づいて前記バイパスダイオードが故障しているか否かを判定する判定部とを有する。
第1の実施形態に係る太陽光発電システムの構成を示す全体システム図。 第1の実施形態に係る太陽光発電システムの太陽電池モジュールの構成を示す構成図。 第1の実施形態に係る太陽光発電システムの故障検知装置の構成を示す構成図。 第1の実施形態に係る太陽光発電システムの監視装置の構成を示す構成図。 第1の実施形態に係る太陽光発電システムのバイパスダイオードの順電圧の温度特性図。 第1の実施形態に係る太陽光発電システムの太陽電池モジュールの特性図。 第1の実施形態に係る故障検知装置の動作を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る太陽光発電システムの計算用の測定回路図。 第1の実施形態の変形例に係る太陽光発電システムの構成を示す全体システム図。 第1の実施形態の変形例に係る太陽光発電システムの構成を示す全体システム図。 第1の実施形態の変形例に係る太陽光発電システムの構成を示す全体システム図。 第2の実施形態に係る太陽光発電システムの構成を示す全体システム図。 第2の実施形態に係る故障検知装置の動作を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る故障検知装置の動作を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る故障検知装置の動作を示すフローチャート。
以下、実施形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る太陽光発電システムの構成を示す全体システム図、図2は第1の実施形態に係る太陽光発電システムの太陽電池モジュールの構成を示す構成図である。
太陽光発電システム1は、複数の太陽電池ストリング2、接続箱3、集電箱4、パワーコンディショナ5、故障検知装置10を有する。
太陽電池ストリング2は、図2に示す太陽電池モジュール21が複数直列に接続されることで形成され、太陽光の光エネルギーを直流電力に変換する。
太陽電池モジュール21は、複数の太陽電池セルストリング22および複数のバイパスダイオード23を有する。太陽電池セルストリング22a,22b,22cは電気的に直列に接続され、バイパスダイオード23a,23b,23cは太陽電池セルストリング22a,22b,22cと電気的に並列に接続される。
接続箱3は、複数の太陽電池ストリング2を並列に接続して集約する。例えば、接続箱3aは、太陽電池ストリング2a,2b,2cを並列に接続して集約する。
集電箱4は、複数の接続箱3に接続され、接続箱3で集約された太陽電池ストリング2を並列に接続してさらに集約する。
パワーコンディショナ5は、電力変換器51を有する。パワーコンディショナ5は、複数の集電箱4に接続され、集電箱4で集約された太陽電池ストリング2を電力系統に連系する。電力変換器51は、太陽電池ストリング2からの直流電力を交流電力に変換する。
図3は第1の実施形態に係る太陽光発電システムの故障検知装置の構成を示す構成図である。
故障検知装置10は、PN間電流測定装置100、気温計測装置200、監視装置300を有し、図1に示すように複数のPN間電流測定装置100が複数ある全ての集電箱4に設けられる。
PN間電流測定装置100は、第1通信部101、遮断器102、制御部103、直流電源部104、電流測定部105を有する。
第1通信部101は、ネットワーク400に接続され、監視装置300と通信を行う装置、手段である。監視装置300との通信は有線で行われても無線で行われてもよい。
遮断器102aは、太陽電池ストリング2と電力変換器51とを電気的に繋ぐP側配線401aおよびN側配線402aに設置され、P側配線401aとN側配線402aの少なくとも一方を電気的に接続あるいは切り離す機能を有する装置、手段である。
遮断器102bは、太陽電池ストリング2と電力変換器51とを電気的に繋ぐP側配線401bおよびN側配線402bに設置され、P側配線401bとN側配線402bの少なくとも一方を電気的に接続あるいは切り離す機能を有する装置、手段である。
遮断器102cは、太陽電池ストリング2と電力変換器51とを電気的に繋ぐP側配線401cおよびN側配線402cに設置され、P側配線401cとN側配線402cの少なくとも一方を電気的に接続あるいは切り離す機能を有する装置、手段である。
直流電源部104は、P側配線401およびN側配線402に電圧を出力する装置、手段である。直流電源部104により出力される出力電圧により、バイパスダイオード23の順方向に電流が流れる。
出力電圧は、バイパスダイオード23および太陽電池モジュール21に接続されるケーブルの許容電流値を超えない程度の電流を流せるように設定可能であり、遮断器102で区切られ、遮断器102から太陽電池ストリング2まで至る回路(以下、測定回路と呼ぶ)に対して直流電源部104の電源容量を超えない程度の電流を流せるように設定可能であり、バイパスダイオード23の抵抗がバイパスダイオードが存在しない場合の暗状態の太陽電池モジュールの抵抗と比べて十分小さくなる電流を流せるように設定可能であり、太陽電池ストリング2を除く測定回路の抵抗がバイパスダイオード23の抵抗と比べて十分小さくなる電流を流せるように設定可能であることが望ましい。
電流測定部105は、遮断器102で区切られた太陽電池ストリング2に流れる電流値(測定電流値)を測定する装置、手段である。電流測定部105は、測定回路に流れる電流値のオーダーに対して十分な精度をもつものが望ましい。
制御部103は、有電圧で接点出力し、遮断器102の引き外しあるいは投入を制御する装置、手段である。
また、制御部103は、第1通信部101を介して、直流電源部104により印加された電圧値および電流測定部105により測定された測定電流値をネットワーク400に出力する。
遮断器102に代えて開閉器や断路器であってもよい。
気温計測装置200は、外部の気温を計測する装置、手段である。気温計測部200は、ネットワーク400に接続され、監視装置300と通信可能であり、計測した気温の情報をネットワーク400に出力する。
図4は第1の実施形態に係る太陽光発電システムの監視装置の構成を示す構成図である。
監視装置300は、第2通信部301、時刻保持部302、データ取得部303、理論値算出部304、判定部305、データストレージ部306、演算処理部307、ヒューマンインターフェース部308、信号送信部309を有する。
第2通信部301は、ネットワーク400に接続され、PN間電流測定装置100および気温計測装置200と通信を行う装置、手段である。気温計測装置200との通信は有線で行われても無線で行われてもよい。
時刻保持部302は、定期的にGPS(Global Positioning System)などの他機器と時刻同期し、年月日および時刻を保持する処理部である。
データ取得部303は、PN間電流測定装置100から出力された電圧値および測定電流値を第2通信部301を介して取得し、気温計測装置200から出力された気温の情報を第2通信部301を介して取得する処理部である。
理論値算出部304は、バイパスダイオード23の順電圧の温度特性情報と、データ取得部303により取得された電圧値および気温の情報とに基づいて、太陽電池ストリング2に流れる電流の理論値を算出する処理部である。
判定部305は、測定電流値と、理論値算出部304により算出された電流の理論値とに基づいてバイパスダイオード23が故障しているか否かを判定する処理部である。
信号送信部309は、第2通信部301を介してPN間電流測定装置100に電流値測定を開始する信号を送信する処理部である。
データストレージ部306は、ハードディスクドライブ(HDD)などの不揮発性の記憶装置、記憶手段である。この他、不揮発性の記憶手段に限られることなくフラッシュメモリなどの半導体メモリを利用してもよいし、半導体メモリとHDDとを組み合せた形態の記憶媒体であってもよい。
データストレージ部306には、演算処理部307での処理に利用されるプログラム、図5に示すバイパスダイオード23の順電圧の温度特性情報および図6に示す太陽電池モジュール21の特性情報が格納される。図6に示す特性情報は、バイパスダイオード23が存在しない場合の太陽電池モジュール21の特性情報である。
演算処理部307は、CPUなどのプロセッサである。時刻保持部302、データ取得部303、理論値算出部304、判定部305、信号送信部309の各処理は、データストレージ部306に格納されたプログラムを演算処理部307が実行することにより実現される。
ヒューマンインターフェース部308は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイなどのモニターである。その他、アラームを発する機能を備える。
次に各構成要素の作用について、図7を用いて説明する。図7は第1の実施形態に係る故障検知装置の動作を示すフローチャートである。
監視装置300の信号送信部309は、第2通信部301を介してPN間電流測定装置100に電流値測定を開始する信号を送信する(S501)。
この監視装置300の信号送信部309による信号の送信は、例えば深夜などのバイパスダイオード23、太陽電池セルストリング22の温度が外気温とほぼ等しくなり、かつ太陽電池モジュール21が発電しないという両者の条件を満たすとき、すなわち太陽電池モジュールが発電しなくなってから十分な時間が経過したあとに行われる。
PN間電流測定装置100の制御部103は、第1通信部101を介して、監視装置300の信号送信部309から送信された信号を取得する(S502)。
信号の取得後、制御部103は、遮断器102a,102b,102cが閉じているか否かを判定する(S503)。
例えば、状態接点403a,403b,403cは電圧が印加されたa接点である。遮断器102a,102b,102cが閉じている場合には、状態接点403a,403b,403cは開いており、制御部103に電流は流れない。一方、遮断器102a,102b,102cが開いている場合には、状態接点403a,403b,403cは閉じており、制御部103に電流が流れる。すなわち、制御部103が電流を取得するか否かで、遮断器102a,102b,102cが閉じているか否かの判定が行われる。
遮断器102a,102b,102cが閉じていると判定されると(S503 YES)、制御部103は、遮断器102a,102b,102cを開放してP側配線401a,401b,401cとN側配線402a,402b,402cのうち少なくとも一方を電気的に切り離す制御信号を配線404を介して出力する(S504)。
遮断器102a,102b,102cが閉じられていない場合(S503 NO)は終了する。その際、監視装置300のヒューマンインターフェース部308によってアラームが発せられる。
制御部103は、遮断器102a,102b,102cが開いているか否かを判定する(S505)。
遮断器102a,102b,102cが開いていると判定されると(S505 YES)、直流電源部104は、遮断器102a,102b,102cで区切られた太陽電池ストリング2のそれぞれに一定電圧を一定時間印加する(S506)。
遮断器102a,102b,102cが開いていない場合(S505 NO)は終了する。その際、監視装置300のヒューマンインターフェース部308によってアラームが発せられる。
印加する電圧は、バイパスダイオード23にかかる電圧がバイパスダイオード23の順電圧を上回る程度とし、太陽電池ストリング2の太陽電池モジュール21の直列数に合わせて設定することが望ましく、監視装置300により設定可能である。
電流測定部105は、直流電源部104の電圧印加により、遮断器102a,102b,102cで区切られた太陽電池ストリング2のそれぞれに流れる測定電流値を測定する(S507)。
電流測定部105による測定電流値の測定時間は安定した電流値となるように設定することが望ましい。
制御部103は、電流測定部105から測定電流値を取得し、測定電流値に測定時刻および対象となる太陽電池ストリング2の番号を関連付けて、第1通信部101を介して監視装置300に出力する。また、制御部103は、直流電源部104により印加された電圧値を第1通信部101を介して監視装置300に出力する(S508)。
測定電流値と、測定時刻および対象となる太陽電池ストリング2の番号との関連付けは監視装置300で行われてもよい。
制御部103は、遮断器102a,102b,102cを閉じてP側配線401a,401b,401cを電気的に接続させ、N側配線402a,402b,402cを電気的に接続させる制御信号を配線404を介して出力する(S509)。
制御部103は、遮断器102a,102b,102cが問題なく閉じられているか判定する(S510)。
遮断器102a,102b,102cが閉じていると判定されると(S510 YES)、監視装置300のデータ取得部303は、PN間電流測定装置100の制御部103から出力された電圧値および測定電流値を第2通信部301を介して取得する。また、データ取得部303は、気温計測装置200から出力された気温の情報を第2通信部301を介して取得する(S511)。
遮断器102a,102b,102cが閉じられていない場合(S510 NO)は終了する。その際、監視装置300のヒューマンインターフェース部308によってアラームが発せられる。
取得された電圧値、測定電流値、気温の情報はデータストレージ部306に記憶される。
理論値算出部304は、データストレージ部306に格納されたバイパスダイオード23の特性情報、太陽電池モジュール21の特性情報、電圧値、および気温の情報に基づいて、太陽電池ストリング2に流れる電流の理論値を算出する(S512)。
太陽電池ストリング2に流れる電流の理論値として、バイパスダイオード23が正常な場合の電流の理論値(第1理論値)i1と、測定回路中のバイパスダイオード23に異常がある場合の電流の理論値(第2理論値)i2が算出される。
第1理論値i1は、具体的には以下のように算出される。計算用の測定回路図を図8に示す。
直流電源部104の出力電圧v1により、測定回路中の全てのバイパスダイオード23に均等に電圧がかかると仮定すると、1つのバイパスダイオード23にかかる電圧v2は数式(1)で表される。
v2=v1/(c×d1) (1)
ここで、cは太陽電池モジュール21内のバイパスダイオード23の数を表し、d1は太陽電池モジュール21の直列数を表す。
この電圧値v2を用いて、バイパスダイオード23の抵抗r1が算出される。
r1=v2/i1´ (2)
ここで、i1´は図5に示すようにバイパスダイオード23の特性曲線の電圧値v2との交点により求められる。なお、バイパスダイオード23の特性曲線は、気温に応じて順方向電圧が変化し、気温計測装置200により計測された気温の情報に基づいて決定される。
測定回路の抵抗R1は、
R1=c×r1×d1/d2 (3)
により算出され、第1理論値i1は、
i1=v1/R1 (4)
により算出される。ここで、d2は太陽電池モジュール21の並列数を表す。
第2理論値i2は、以下のように算出される。
測定回路中のバイパスダイオード23の1つに異常がある場合、直流電源部104の出力電圧v1は異常のあるバイパスダイオード23を含む太陽電池セルストリング22の回路に集中してかかると仮定できる。そのため、バイパスダイオード23が存在しない場合の太陽電池モジュール21の暗状態における抵抗r2は数式(5)により算出される。
r2=v1/i2´ (5)
ここで、i2´は図6に示すように太陽電池モジュール21の特性曲線の電圧値v1との交点により求められる。なお、太陽電池モジュール21の特性曲線は、気温に応じて変化し、気温計測装置200により計測された気温の情報に基づいて決定される。
測定回路の抵抗R2は、
Figure 2015152353

により算出され、第2理論値i2は、
i2=v1/R2 (7)
により算出される。
判定部305は、PN間電流測定装置100から取得した測定電流値yと、第1理論値i1および第2理論値i2とに基づいて、バイパスダイオード23が故障しているか否かを判定する(S513)。
具体的には、
X>(i1−y)/(i1−i2) (8)
であればバイパスダイオード23の故障はなしと判定され、
X≦(i1−y)/(i1−i2) (9)
であればバイパスダイオード23の故障ありと判定される。ここで係数Xは0<X≦1の範囲で任意に設定可能である。
ヒューマンインターフェース部308は、判定部305によりバイパスダイオード23の故障ありと判定された場合(S513 YES)に、故障箇所を表示し、アラームを発する(S512)。故障なしと判定された場合(S513 NO)は終了する(S514)。
以上説明したように、この第1の実施形態に係る故障検知装置10および、それを備える太陽光発電システム1によれば、バイパスダイオード23に不具合があるか否かを測定回路ごとに判定することができ、判定結果はヒューマンインターフェース部308に表示されるため、大規模太陽光発電所であっても利用者は容易にバイパスダイオード23に不具合があるか否かを知ることができる。
また、バイパスダイオード23に不具合があるか否かは、バイパスダイオード23の特性情報、太陽電池モジュール21の特性情報、および気温を考慮して判定されるため、より精度の高い判定結果を得ることが可能となる。
さらに、バイパスダイオード23の不具合だけでなく、太陽光発電システム1における断線などの故障の有無も知ることができる。
(第1の実施形態の変形例)
図1では、PN間電流測定装置100は集電箱4に設けられているが、図9に示すように接続箱3に設けられてもよく、図10に示すようにパワーコンディショナ5に設けられてもよい。また、図11に示すように接続箱3、集電箱4、パワーコンディショナ5の全てに設けられてもよい。
ただし、接続箱3にPN間電流測定装置100を設ける場合、複数ある全ての接続箱3に設ける必要がある。
接続箱3にPN間電流測定装置100を設ける場合、1つのPN間電流測定装置100に接続される太陽電池ストリング2の数が少なくなるため、第1の実施形態で得られる効果に加えて、どのバイパスダイオード23に不具合があるかをより特定しやすくなる。一方、パワーコンディショナ5にPN間電流測定装置100を設ける場合、設置するPN間電流測定装置100が少なくて済み、第1の実施形態で得られる効果に加えてコスト削減に繋がる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の構成について、図面を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。
図12は第1の実施形態に係る太陽光発電システムの構成を示す全体システム図である。PN間電流測定装置100は、接続箱3、集電箱4、パワーコンディショナ5に設けられる。ここで、パワーコンディショナ5に設けられるPN間電流測定装置100をPN間電流測定装置100a、集電箱4に設けられるPN間電流測定装置100をPN間電流測定装置100b、接続箱3に設けられるPN間電流測定装置100をPN間電流測定装置100cとする。
PN間電流測定装置100bは複数ある全ての集電箱4に設けられ、PN間電流測定装置100cは複数ある全ての接続箱3に設けられる。
図13乃至図15は、第2の実施形態に係る故障検知装置の動作を示すフローチャートである。
監視装置300の信号送信部309は、第2通信部301を介してPN間電流測定装置100aに電流値測定を開始する信号を送信する(S601)。
監視装置200の判定部305は、PN間電流測定装置100aから取得した測定電流値yと、第1理論値i1および第2理論値i2とに基づいて、バイパスダイオード23が故障しているか否かを判定する(S602)。
バイパスダイオード23が故障していると判定された場合(S602 YES)、監視装置300の信号送信部309は、第2通信部301を介してPN間電流測定装置100bに電流値測定を開始する信号を送信する(S603)。故障なしと判定された場合(S602 NO)は終了する。
ここで、電流値測定を開始する信号は、故障しているバイパスダイオード23が接続されたPN間電流測定装置100bに送信される。
監視装置200の判定部305は、PN間電流測定装置100bから取得した測定電流値yと、第1理論値i1および第2理論値i2とに基づいて、バイパスダイオード23が故障しているか否かを判定する(S604)。
バイパスダイオード23が故障していると判定された場合(S604 YES)、監視装置300の信号送信部309は、第2通信部301を介してPN間電流測定装置100cに電流値測定を開始する信号を送信する(S605)。故障なしと判定された場合(S604 NO)は終了する。
ここで、電流値測定を開始する信号は、故障しているバイパスダイオード23が接続されたPN間電流測定装置100cに送信される。
監視装置200の判定部305は、PN間電流測定装置100cから取得した測定電流値yと、第1理論値i1および第2理論値i2とに基づいて、バイパスダイオード23が故障しているか否かを判定する(S606)。
監視装置300のヒューマンインターフェース部308は、判定部305によりバイパスダイオード23の故障ありと判定された場合(S606 YES)に、故障箇所を表示し、アラームを発する(S607)。故障なしと判定された場合(S606 NO)は終了する。
すなわち、PN間電流測定装置100は、電力系統側から太陽電池ストリング2側に向けて数が増えるように階層的に接続され、電力系統側に位置する前記PN間電流測定装置100aから順次バイパスダイオード23が故障しているか否かを判定する。
以上説明したように、この第2の実施形態に係る故障検知装置10および、それを備える太陽光発電システム1によれば、電力系統側に位置する前記PN間電流測定装置100aから順次バイパスダイオード23が故障しているか否かを判定するため、第1の実施形態で得られる効果に加えて、より効率良く不具合のあるバイパスダイオード23を見つけることができる。
本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…太陽光発電システム
2…太陽電池ストリング
3…接続箱
4…集電箱
5…パワーコンディショナ
10…故障検知装置
21…太陽電池モジュール
22(22a,22b,22c)…太陽電池セルストリング
23(23a,23b,23c)…バイパスダイオード
51…電力変換器
100(100a,100b,100c)…PN間電流測定装置
101…第1通信部
102(102a,102b,102c)…遮断器
103…制御部
104…直流電源部
105…電流測定部
200…気温計測装置
300…監視装置
301…第2通信部
302…時刻保持部
303…データ取得部
304…理論値算出部
305…判定部
306…データストレージ部
307…演算処理部
308…ヒューマンインターフェース部
309…信号送信部
400…ネットワーク
401(401a,401b,401c)…P側配線
402(402a,402b,402c)…N側配線
403(403a,403b,403c)…状態接点
404…配線

Claims (4)

  1. 電力系統に連系され、光エネルギーを直流電力に変換し、バイパスダイオードを有する太陽電池ストリングに接続された配線に設置され、前記配線を電気的に接続あるいは切り離す遮断器と、
    前記遮断器を開放して前記配線を電気的に切り離す制御信号を出力する制御部と、
    前記遮断器の開放後、前記遮断器で区切られた前記太陽電池ストリングに電圧を印加する直流電源部と、
    前記遮断器で区切られた前記太陽電池ストリングに流れる測定電流値を測定する電流測定部と、
    外部の気温を計測する気温計測部と、
    前記直流電源部により印加された電圧値、前記電流測定部により測定された測定電流値、および前記気温計測部により計測された気温の情報を取得するデータ取得部と、
    前記バイパスダイオードの特性情報と、前記データ取得部により取得された前記電圧値および前記気温の情報とに基づいて前記太陽電池ストリングに流れる電流の理論値を算出する理論値算出部と、
    前記測定電流値と前記理論値とに基づいて前記バイパスダイオードが故障しているか否かを判定する判定部と
    を有する故障検知装置。
  2. 電力系統に連系され、光エネルギーを直流電力に変換し、バイパスダイオードを有する太陽電池ストリングと、
    前記太陽電池ストリングと前記電力系統との間に設置されるPN間電流測定装置と、
    前記PN間電流測定装置とネットワークを介して通信可能な監視装置と、
    前記監視装置と前記ネットワークを介して通信可能であり、外部の気温を計測する気温計測装置と
    を有し、
    前記PN間電流測定装置は、
    前記ネットワークに接続される第1通信部と、
    前記太陽電池ストリングに接続された配線に設置され、前記配線を電気的に接続あるいは切り離す遮断器と、
    前記遮断器を開放して前記配線を電気的に切り離す制御信号を出力する制御部と、
    前記遮断器の開放後、前記遮断器で区切られた前記太陽電池ストリングに電圧を印加する直流電源部と、
    前記遮断器で区切られた前記太陽電池ストリングに流れる測定電流値を測定する電流測定部と
    を備え、前記第1通信部を介して、前記直流電源部により印加された電圧値および前記電流測定部により測定された測定電流値を前記ネットワークに出力し、
    前記監視装置は、
    前記ネットワークに接続される第2通信部と、
    前記第2通信部を介して、前記直流電源部により印加された電圧値および前記電流測定部により測定された測定電流値、および前記気温計測装置により計測された気温の情報を取得するデータ取得部と、
    前記バイパスダイオードの特性情報と、前記データ取得部により取得された前記電圧値および前記気温の情報とに基づいて前記太陽電池ストリングに流れる電流の理論値を算出する理論値算出部と、
    前記測定電流値と前記理論値とに基づいて前記バイパスダイオードが故障しているか否かを判定する判定部と
    を備える太陽光発電システム。
  3. 前記PN間電流測定装置を複数有し、前記PN間電流測定装置は、前記電力系統側から前記太陽電池ストリング側に向けて数が増えるように接続され、
    前記電力系統側に位置する前記PN間電流測定装置から順次前記バイパスダイオードが故障しているか否かを判定する請求項2に記載の太陽光発電システム。
  4. 前記太陽電池ストリングからの前記直流電力を交流電力に変換し、前記太陽電池ストリングを前記電力系統へ連系する電力変換器をさらに有する請求項2または請求項3に記載の太陽光発電システム。
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