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JP2014201024A - 採光不燃シート - Google Patents

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JP2014201024A
JP2014201024A JP2013080392A JP2013080392A JP2014201024A JP 2014201024 A JP2014201024 A JP 2014201024A JP 2013080392 A JP2013080392 A JP 2013080392A JP 2013080392 A JP2013080392 A JP 2013080392A JP 2014201024 A JP2014201024 A JP 2014201024A
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resin layer
layer
daylighting
ethylene
glass fiber
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JP2013080392A
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English (en)
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太一 祢▲ぎ▼
Taichi Negi
太一 祢▲ぎ▼
成瀬 達也
Tatsuya Naruse
達也 成瀬
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Kuraray Plastics Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Plastics Co Ltd
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Abstract

【課題】採光性、不燃性を損なう事なく、裁断、溶着などの二次加工性及び設置時の取扱い性が大幅に改善し、さらには長期使用時の汚れ付着防止性、有機溶剤などによる汚れ拭取り性が改善した採光不燃シートを提供する。【解決手段】硬化樹脂層の内部にガラス繊維布帛が埋設され、該硬化樹脂層の少なくとも一方の面にエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層が該エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層以外の層を介してまたは介さずに積層されてなる採光不燃シート。【選択図】図1

Description

本発明は、防汚性、ウエルダー溶着性、表面タック性を改善した、透明性、採光性良好な不燃シートに関する。
大きな建物の空間を仕切る為に、天井及び天井まで届く間仕切りが多用されている。そして間仕切りにて仕切られた空間内には、衝立やローパーティションにて小さな私的空間を形成することも多い。間仕切りはオフィス空間を仕切る場合に限らず、製造工場内の各種製造機械の安全確保、及び品質安定化の為に空間を仕切る必要があり、ガラス、樹脂製シートが使用されている。
また、照明用カバー、背面照射型広告宣伝用カバー、或いは 防炎垂れ幕などにもガラス、樹脂製シートが使用されているが、火災発生による焼失、或いは 設備誤動作、地震など破損、及び飛散による怪我の発生など、ガラスや樹脂製シートには根本的な問題があった。
そこで、最近、不燃性を付与した採光性良好な樹脂製シートとして、ガラス繊維織物に樹脂を含浸硬化、或いは ガラス繊維織物に防炎性樹脂シートをラミネートした製品が市販されている。しかし、これらのシートは、長期間使用すると、汚れが浸透、蓄積、ウエルダー溶着不良、或いは表面タックによる、加工性、取扱い性が非常に悪いなどの問題がある。
上記の問題を解決するために、特許文献1等には、ガラス繊維織物に樹脂を含浸して硬化させたり、樹脂シートをラミネートさせて透明を向上させた採光性不燃シート材が開示されている。しかし、開示されている採光性不燃シートは、最外層が塩ビ系樹脂、アクリル系樹脂などで覆われている場合もあり、上記した様に、汚れが付着しやすく、除去が困難であるばかりでなく、表面タックが強く、裁断、溶着などの2次加工性 及び 設置時の取扱い性に劣る問題がある。特許文献2では、表面改質の為、フッ系樹脂、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂などのコーティングを行なった採光性不燃シートが開示されており、防汚性の改善は認められるものの、ウエルダー溶着性や表面タック性がコーティングによって低下する問題があった。
また、特許文献3には、防汚性付与などの為にガラス繊維織物にフッ系樹脂、シリコン系樹脂を含浸させる採光性不燃シートが開示されているが、特許文献2と同様、ウエルダー溶着性が悪い問題があり、汚れ防止性、ウエルダー溶着性及び表面タック性を同時に満足するシートおよびその製造方法が見当たらない状況であった。
特開2001−348411(UV硬化) 特開2010−52370(PVC含浸) 特開2001−311235(フッ素系)
オフィスや製造工場にて使用される、ガラス繊維織物に樹脂を含浸硬化した採光性を有する不燃シートは上記のごとき問題があり、本発明の目的は、汚れ防止性、ウエルダー溶着性及び表面タック性を大幅に改善した不燃性シートを提供することにある。
すなわち、本発明は、硬化樹脂層の内部にガラス繊維布帛が埋設され、該硬化樹脂層の少なくとも一方の面にエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層が該エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層以外の層を介してまたは介さずに積層されてなり、下記(a)〜(f)を満足する採光不燃シートである。
(a):ガラス繊維布帛を構成するガラス繊維と硬化樹脂層を構成する硬化樹脂との質量比が20:80〜70:30
(b):エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層におけるエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂の割合が75質量%以上
(c):JIS K 7125によるエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層外表面の動的摩擦係数が2以下
(d):全光線透過率が75%以上
(e):ヘイズ度が30%以下
(f):高周波ウェルダー溶着強度が4kg/30mm巾以上
本発明の採光不燃シートは、光透過性が良好であって、汚れが付着しにくく、表面タック性も低減され、加工時のシート同士の熱融着性(ウエルダー溶着性)も良好であり、不燃性が十分であって更には透明性を有する。
図1は、本発明の採光不燃シートの一実施形態の模式断面図である。 図2は、本発明の採光不燃シート(実施例1)の製造時の中間品として得られる積層体の模式断面図である。 図3は、本発明の採光不燃シート(実施例1)の製造時の中間品として得られる積層シートの模式断面図である。 図4は、本発明の採光不燃シート(実施例1)の製造時の中間品として得られるエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層積層体の模式断面図である。 図5は、本発明の採光不燃シート(実施例1)の一実施形態の模式断面図である。
本発明は、硬化樹脂層の内部にガラス繊維布帛が埋設され、該硬化樹脂層の少なくとも一方の面にエチレン−ビニルアルコール共重合体(以下EVOHと称する場合もある。)樹脂層が該エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層以外の層を介してまたは介さずに積層されてなる採光不燃シートである。
図1は、本発明の採光不燃シートの一実施形態の模式断面図である。該採光不燃シートは、ガラス繊維布帛3と、該ガラス繊維布帛が埋設された硬化樹脂層5とからなる。硬化樹脂層5は、ガラス繊維布帛3の隙間を充填し、少なくとも一部が連続していることが好ましい。硬化樹脂層5の少なくとも片面に、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層14を形成する。硬化樹脂層5とEVOH樹脂層14との間に採光不燃シートの柔軟性や加工性を改善する等の目的で熱可塑性樹脂層9を設けてもよく、さらに耐剥離性を向上させる等の目的で、硬化樹脂層5と熱可塑性樹脂層9との間に接着剤−1層8を形成したり、EVOH樹脂層14と熱可塑性樹脂層9の間に接着剤−2層13を形成したりしてもよい。EVOH樹脂層14と硬化樹脂層5とが接着剤−2層13を介して接着されていてもよい。
本発明を構成するガラス繊維布帛3の形状は、織物、編物、不織布、紙等、特に形状を限定するものではないが、本発明のシートの透明性を確保することが容易な点から織物であることが好ましい。
ガラス繊維織物は、複数の経糸1と、複数の緯糸2とが組み合わさっている。ガラス繊維織物とは、ガラス繊維を経糸及び緯糸に用いて織った布をいう。ガラス繊維織物は、ガラスクロスと呼ばれることもある。
ガラス繊維織物の織組織としては、平織、朱子織、綾織、斜子織、畦織等が挙げられる。建築材料として用いられる場合は、平織、斜子織、畦織が好ましい。
ガラス繊維織物中の隣接する経糸1の間の隙間は0.5mm以下であることが好ましく、0.2mm以下であることがより好ましい。また、ガラス繊維織物中の隣接する緯糸2の間の隙間が0.5mm以下であることが好ましく、0.2mm以下であることがより好ましい。前記の隙間を満足することで、炎がガラス繊維織物を通過し難くなり、不燃性を確保する観点から好ましい。
ガラス繊維布帛3中のガラス繊維としては、汎用の無アルカリガラス繊維(Eガラス)、耐酸性の含アルカリガラス繊維(Cガラス)、高強度・高弾性率ガラス繊維(Sガラス、Tガラス等)、耐アルカリ性ガラス繊維(ARガラス)等があげられるが、汎用性の高い無アルカリガラス繊維の使用が好ましい。
ガラス繊維のフィラメント直径は、1〜20μmであることがガラス繊維織物の強度特性と加工性を両立する点で好ましく、3〜12μmであることが更に好ましい。また、ガラス繊維の番手は、5tex〜70texが好ましく、10tex〜35texが更に好ましい。なお、ガラス繊維のtex番手は、1000m当たりのグラム数に相当している。
ガラス繊維織物は、一種類のガラス繊維で織られていてもよいし、2種類以上のガラス繊維で織られていてもよい。例えば、経糸と緯糸は別個のガラス繊維であってもよい。2種類以上のガラス繊維で織られている場合には、ガラス繊維フィラメント直径、番手は、それぞれ同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、ガラス繊維の組成が同じであり、ガラス繊維の直径及び番手が異なっていてもよい。
ガラス繊維布帛3には、本発明の採光不燃シートの透明性、耐屈曲白化性を向上させる目的で、ガラス繊維処理剤として通常使用されているシランカップリング剤で表面処理しておくことが好ましい。これによって、ガラス繊維布帛3と硬化性樹脂4とを良好に接合させることができる。なお、シランカップリング剤としては、アクリル系シランカップリング剤、スチレン系シランカップリング剤、ビニル系シランカップリング剤、アミン系シランカップリング剤などが好ましく、アクリル系シランカップリング剤、スチレン系シランカップリング剤がより好ましい。
本発明の採光不燃シートにおける1m当たりのガラス繊維布帛3の質量、すなわちガラス繊維布帛3の目付けは20〜150g/mであることが好ましい。ガラス繊維布帛3の目付けが150g/mを超える場合には、未硬化樹脂4の含浸速度が遅くなり、作業性が低下したり、含浸不良を起こすことがあり20g/m未満の場合には不燃性に問題が生じることがあり、それぞれ好ましくない。なお採光不燃シートにおけるガラス繊維布帛3の目付けを150g/mより多くする場合には、2枚以上のガラス繊維布帛3を用いることが好ましい。
硬化樹脂層5は、熱で硬化する硬化性樹脂から構成されてもよいし、紫外線等の光の照射で硬化する硬化性樹脂から構成されてもよい。なお、硬化性樹脂のうち、熱でも紫外線照射でも硬化するものがあるが、このような硬化性樹脂は、未硬化樹脂の状態では粘度が低く、ガラス繊維に含浸しやすい点で好ましい。
硬化性樹脂4は、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、又はエポキシ樹脂などで構成されていることが好ましく、上記の中でも耐熱性、耐薬品性、機械的強度、硬化特性に優れている点で、ビニルエステル樹脂で構成されていることが更に好ましい。
硬化性樹脂4には、難燃剤、紫外線吸収剤、充填剤、帯電防止剤などの添加物が含まれていてもよい。難燃剤としては、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、トリクロロエチルホスフェート、トリアリルホスフェート、ポリリン酸アンモニウム、リン酸エステルなどが挙げられる。紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、シリカ、タルクなどが挙げられる。帯電防止剤としては、例えば、界面活性剤が挙げられる。
これらの添加物は粒子形状であってもよく、粒子形状の場合には粒径が10μm以下であることが、得られるシートの全光線透過率が向上しヘーズが低下する点から好ましく、5μm以下であることが更に好ましい。
本発明の採光不燃シートは、硬化樹脂層5の目付けが15〜500g/mの範囲であることが好ましく、50〜300g/mの範囲であることがより好ましい。硬化樹脂層5の目付けが15g/m未満の場合には、ガラス繊維布帛3の目詰めが十分に行うことができず、ガラス繊維布帛3の模様が浮き出てしまう場合があり、透明性が低下し好ましくない。一方、硬化樹脂層5の目付けが500g/mより多い場合には、不燃性が低下し好ましくない。
本発明の採光不燃シートにおいて、ガラス繊維布帛3を構成するガラス繊維と硬化樹脂層5を構成する硬化性樹脂との質量比が20:80〜70:30であることが重要である。ガラス繊維の質量比が20未満の場合には、硬化樹脂層5の量が多くなり、不燃性が低下する。一方、ガラス繊維の質量比が70を超える場合には、硬化樹脂層5の厚さが薄くなり、ガラス繊維布帛3の模様が浮き出てしまう場合があり、透明性が低下する。
なお、後述の建築基準法の評価法に基づく発熱性試験において、変形、熔融、亀裂などの損傷を抑え、不燃性をさらに向上させ、不燃性の認定に合格する水準にするためには、ガラス繊維と硬化性樹脂との質量比は、30:70〜70:30であることが好ましい。
本発明の採光不燃シートにおいて、ガラス繊維布帛3中のガラス繊維を構成するガラス組成物と硬化樹脂層5を構成する硬化性樹脂4との屈折率の差が0.02以下であることが好ましく、両者の屈折率の差が小さいほどシートの透明性が向上し好ましい。
本発明の採光不燃シートを構成するEVOH樹脂層14に使用するEVOH樹脂としては、耐水性や強度などの点からエチレン含量20〜55モル%、特に25〜50モル%、酢酸ビニル成分のケン化度90モル%以上、特に95モル%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(すなわちEVOH)で,極限粘度が0.7〜1.56dL/gの範囲にあるものが特に好ましい。エチレン含量が20モル%未満では高湿下での耐水性が劣り、エチレン含量が55モル%を超えると防汚性が不足し、いずれも好ましくない。また、酢酸ビニル成分のケン化度が90モル%未満では耐溶剤性に劣る問題があり好ましくない。さらに極限粘度が0.7dL/g未満では機械的強度が不足し、極限粘度が1.5dL/gを超えるものは製造上の難点があり実際的でない。なおここで、極限粘度は、水/フェノールの15/85の質量比の混合溶媒中、温度30℃で測定したものをいう。
EVOHは、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化によって得られるが、エチレン−酢酸ビニル共重合体は、公知の任意の重合法、例えば、溶液重合、懸濁重合、エマルジョン重合などにより製造することが可能であって、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化も公知の方法で行い得る。
また、本発明の趣旨を損なわない範囲で、EVOH層を構成するEVOH樹脂のうち50質量%未満であれば、α−オレフィン、不飽和カルボン酸系化合物、不飽和スルホン酸系化合物、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、ビニルエーテル、ビニルシラン化合物、塩化ビニル、スチレンなどの他のコモノマーで共重合変性されたEVOH樹脂であっても差し支えなく、ウレタン化、アセタール化、シアノエチル化など後変性されたEVOH樹脂であっても差し支えない。
本発明の採光不燃シートはEVOH樹脂層が積層されていることを特徴とするが、EVOH樹脂層におけるEVOH樹脂の割合が75質量%以上であることが重要である。EVOH樹脂の割合が75質量%以上であることにより、得られる採光不燃シートが光透過性を十分有しつつ、有機溶剤などの汚れに対する防汚性を確保し、さらに採光不燃シートのタック性を二次加工する際に支障がない状態まで下げることが可能となる。
本発明の採光不燃シートにEVOH樹脂を、EVOH樹脂以外の層を介さずにあるいは必要に応じて接着剤−2層13を介して積層する方法としては、溶融押出ししたEVOHフィルムをラミネートする溶融押出法、ポリエチレンテレフタレートなどの微凹凸形成カバーフィルム15にEVOH樹脂溶液をコートさせ乾燥した後に積層体に転写する転写法、直接EVOH樹脂溶液を積層シートにコートするコート法などがあるが特に限定するものではない。
一般的には、最外層のEVOH樹脂の特性を生かし、表面硬度、耐傷尽き防止性を付与するには、EVOH樹脂層の厚みを容易に厚くすることが可能な溶融押出し法が好適である。一方、EVOH樹脂積層体の柔軟性が求められる場合は、最外層のEVOH樹脂層を薄くした方が良く、転写法、溶液コート法が用いられる。
EVOH樹脂層の厚みは、0.1〜20μmが好ましく、0.2〜15μmが更に好ましい。厚みが0.1μm未満では内層樹脂からの可塑剤、未反応モノマーなどの透過防止が不十分な為か防汚性が悪化するだけでなく、汚れ拭取り時に、あるいはシートの屈曲によりEVOH樹脂層が部分的に脱離する問題がある。 一方、20μmを超えると、剛直性が増大しすぎ、加工性、取扱い性に問題が有する場合があり、好ましくない。
溶融押出法としては、採光不燃シートの最外層に、EVOH樹脂、またはEVOH樹脂と接着剤となる接着性樹脂とを溶融押出機にて多層Tダイを通して製膜フィルムを熱ラミネートする押出製膜法が好ましい一例としてあげられる。また、EVOH層の厚みを薄くする為、溶融フィルム状態で、転写用カバーフィルムと冷却ロールでニップし、ラミネートと同時に冷却固化する押出ラミネート法についても好適に用いられる。
押出製膜法、押出ラミネート法に用いられるEVOH樹脂としては、本発明の趣旨を損なわない範囲で、EVOH樹脂100質量部に対してカルボン酸変性ポリエチレン樹脂を20質量部以下の範囲でブレンドして、光沢度を制御してもよい。20質量部を超えると、表面タック性が大幅に改善するが、全光線透過率が悪くなる問題が有り、10質量部以下がより好ましく、5質量部以下が更に好ましい。
カルボン酸変性ポリエチレン樹脂を構成するカルボン酸成分とは炭素数が3〜10個のα、β−不飽和カルボン酸または該カルボン酸無水物であり、例えばアクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸などが挙げられるが、このうち無水マレイン酸、無水イタコン酸が好適である。またポリエチレン樹脂としては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、リニア低密度ポリエチレンがあげられる。
本発明で用いるカルボン酸変性ポリエチレン樹脂の製造方法には特に制限はないが、ポリエチレンにα、β−不飽和カルボン酸または該カルボン酸無水物をグラフト重合する方法が好ましい。
押出ラミネート法において用いられ、EVOH樹脂層14と硬化樹脂層5あるいは熱可塑性樹脂層9との接着剤となり、接着剤−2層13を設ける接着性樹脂としては、ウレタン系、ポリエステル系、エポキシ系、アクリル系、ポリエステルポリオール−アクリル共重合体、ポリエステルポリオール−アクリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体や、ポリオレフィン系樹脂に、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、ホウ酸化合物などグラフト重合した樹脂を使用できる。
転写法、溶液コート法に用いるEVOH樹脂溶液は、EVOH樹脂を溶剤に溶解して作成する。用いられる溶剤としては、水/アルコールが好ましく、その中でも水/イソプロパノール、水/n−プロバノール,水/n−ブタノール、水/sea−ブタノール、水/イソブタノールが、得られるEVOH樹脂溶液の安定性や取り扱い性やさらには経済的な面からより好ましい。水/アルコールの溶剤の場合、溶剤における水/アルコールの質量比は、20/80〜80/20がEVOH樹脂溶液の安定性、透明性の点から好ましい。
上記溶剤中にギ酸、フェノール、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドンなどを1〜30質量%の割合で混合することで、溶液安定性、透明性が改善し更に好ましい。
EVOH樹脂溶液中のEVOH樹脂の濃度が1質量%未満では乾燥後のコート層が薄くなりすぎ、表面が白濁し透明性が損なわれる。一方、20質量%を超えると溶液濃度が高いためコート時の作業性が劣り、またコート層の乾燥ムラによる光沢ムラが発生しやすくなり、溶液濃度は1〜20質量%の範囲から選択することが望ましい。
本発明の採光不燃シートの滑り特性を改善するために、EVOH樹脂層が微粒子を含有することが好ましい。例えばEVOH樹脂溶液に微粒子を加えることによって、EVOH樹脂層に微粒子を含有させることができる。
EVOH樹脂層における微粒子の割合は、EVOH樹脂100質量部に対して該微粒子が0.1〜12質量部含有されていることが好ましい。微粒子の割合が0.1質量部未満の場合、EVOH樹脂層表面のタック性が高くなり、採光不燃シートを加工や施工する際の取り扱い性が低下し好ましくない。微粒子の割合が12質量部を超えた場合、透明性が低下することがあり好ましくない。
微粒子の平均粒子径は2μm以下であることが好ましく、0.05〜2μmであることがより好ましく、0.1〜1μmであることが更に好ましい。2μmを超えると、採光不燃シートの透明性、採光性が悪化する問題があり好ましくない。なお微粒子の平均粒子径が2μm以下である場合でも、EVOH樹脂層に5μm以上の粗粒子が存在すると、全光線透過率が低下したり、ヘイズ度の値が大きくなる(透明性が低下する)ため、微粒子の平均粒子径が2μm以下であることを満足し、かつEVOH樹脂層における粒子径5μm以上の粒子はEVOH樹脂100質量部に対して、1質量部以下であることが好ましい。なお、微粒子の二次凝集を低減し、粒子径分布をシャープにする為、溶剤に該微粒子を分散させる場合、シラン系カップリング剤などで微粒子の表面状態を親水性または疎水性にすることが望ましい。また、分散の為の攪拌も重要な因子であり、可能な限り、ホモジナイザーなどの使用による強攪拌が望ましい。
微粒子としては、アルミニウム、チタン、鉄、セリウム、イットリウム、マンガン、珪素、錫、亜鉛、銅、ビスマス、コバルト、及びこれらの複合物の金属酸化物、及び該金属酸化物の表面を有機物でコートし、親水性、或いは疎水性を付与した微粒子であれば、特に限定されるものではない。
微粒子の作成方法に関しては、特に限定されるものでは無く、低温下で物理的にする粉砕方法や、溶液から析出する方法、プラズマ蒸発・冷却凝固法、蒸発・化学反応・冷却凝固法などがある。後者三手法が好適に用いられ、平均粒径が0.05〜2μmの微粒子が得られる。
微粒子は二次凝集の防止、及びEVOH樹脂との相溶性向上を目的に、各種界面活性剤、シランカップリング剤を添加した、スラリー状の分散液が好ましい。シランカップリング剤としては、(メタ)アクリロキシ基を有するものとして、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタアクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタアクリロキシプロピルトリメトエトキシシラン、3−メタアクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタアクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン;ビニル基を有するものとして、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン;スチリル基を有するものとしてp−スチリルトリメトキシシラン;アミノ基を有するものとして、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチルブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン;ウレア基を有するものとして、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン;イソシアナート基を有するものとして、3−イソシアナートプロピルトリエトキシシラン;等を挙げることが可能であり、これらに制限されるものではなく単独又は2種類以上を組み合わせて使用することも可能である。
界面活性剤としては、特に限定するものではないが、用いる分散溶剤により、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、及びノニオン系界面活性剤があり、アニオン系界面活性剤としては、花王株式会社から市販されている脂肪酸塩型界面活性剤;NSソープ、KSソープ、KS−ソープL−18、OSソープ、アルケニルコハク酸塩型界面活性剤;ラムテルASK、ラムテルDSK、高級アルコール硫酸エステル塩型;エマールO、エマール10ニードル、エマール10パウダー、エマール2Fニードル、エマール2F−G、エマール2F−30、アルキルベンゼンスルホン酸型;ネオペックスG−65、ネオペックスG−25、ネオペックスG−15、アルキルスルホン酸塩;ラムテルPS、アルキルジフェニルエーテルスルホン酸塩;ペレックスSS−L、ペレックスSS−H、ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮合体型;デモールN、デモールNL、デモールT、デモールT−45、特殊カルボン酸高分子界面活性剤型;ポイズ500シリーズ、デモールEP、反応性界面活性剤型;ラムテルPD−104、ラムテルS−180、ラムテルS−180A、旭電化工業株式会社より市販されている、硫酸塩型;アデカホープMS−30C、アデカホープMS−90P、アデカホープYES−25、スルホン酸塩型;アデカホープHAN−40、アデカホープSAN−40PD、硫酸化油;アデカホープTR−45、リン酸エステル型;アデカコールTS−230E、アデカコールCS−141E、アデカコールCS−1361E、アデカコールCS−279、アデカコールPS−440E、アデカコールPS−509E、アデカコールPS−807、アデカコールPS−984、スルホスクシネート型;アデカコールEC−4500、アデカコールEC−8600、ポリペプチド型;アデカノールAP−1240E等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、花王株式会社より市販されている、アルキルアミン塩型;アセタミン24、アセタミン86、四級アンモニウム塩型;コータミン24P、コータミン86Pコンク、コータミン60W、コータミン86W、コータミンD86P、アルキルエーテル四級アンモニウム塩型、塩化ベンザルコニウム型;サニゾールB−50、旭電化工業株式会社より市販されているアルキルカチオン型;アデカミン4MAC−30、4DAC−80、4DAC−85、MT−50、アミド型、エステルカチオン型;アデカミンSF−101、SF−201、SF−106、アミノオキサイド型;アデカミンLDM、PMS−100、等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、花王株式会社より市販されている、アルキルベタイン型;アンヒトール20BS、アンヒトール24B、アンヒトール86B、アルキルアミンオキサイド型;アンヒトール20N、旭電化工業株式会社より市販されている、アデカアンホートPB−30L,AB−35L、等が挙げられる。
また、微粒子分散スラリーをEVOH溶液中に分散する方法としては、特に限定するものではないが、微粒子分散スラリーとEVOH溶液との溶剤組成が大きく異なったり、両者の濃度差が大きかったりすると、微粒子の二次凝集、及び分散不良による透明性、外観の悪化をもたらす。従って、溶液の分散を十分高めるために、攪拌効率の高い、ホモミキサーなどを用いることが好ましい。
本発明の採光不燃シートを製造する際に、転写法を用いる場合には、表面に微凹凸が形成された微凹凸形成カバーフィルム15上に前記EVOH樹脂溶液をコートさせ、EVOH樹脂溶液を固化させて表面に微凹凸を有するEVOH樹脂層を形成させ、必要に応じてEVOH樹脂層の微凹凸形成カバーフィルム15と反対側の面に接着剤−2を塗布したのち、微凹凸形成カバーフィルム15/EVOH樹脂層14または微凹凸形成カバーフィルム15/EVOH樹脂層14/接着剤−2層等の積層構造を有する微凹凸形成多層フィルム16を硬化樹脂層5または硬化樹脂層5/熱可塑性樹脂層9、硬化樹脂層5/接着剤−1層8/熱可塑性樹脂層9等の積層構造を有する積層シートと重ねたのち、最外層の微凹凸形成カバーフィルム15を剥離させる方法で採光不燃シートを製造してもよい。ここで、微凹凸形成カバーフィルム15は、特に限定するものでは無いが、ポリエチレン、ポリプロプレン、ポリノルボルネンなどのポリオレフィン;ポリスチレン;ポリ塩化ビニル;アクリル樹脂;メタクリル樹脂;ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシアルカン(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂)、エチレン−テトラフルオロエチレンコポリマー、パーフルオロエチレン−プロペンコポリマー等のフッ素樹脂、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等のポリエステル;脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド等のポリアミドなどが挙げられる。なかでも、性能及びコストの面でポリエステル系フィルム(以下PETフィルムと記載することがある)が好ましい。
微凹凸形成カバーフィルム15の厚みとしては、特に限定されるものではないが、12〜200μm、より好適には、20〜150μmである。厚みが12μm未満の場合、EVOH樹脂層、ひいては採光不燃シートの平面性確保が困難であるだけでなく、微凹凸形成カバーフィルム15を剥離する際に微凹凸形成カバーフィルム15の破れが発生する問題がある。一方、200μmを超えると、工程通過性が阻害されるだけでなく、コスト面でも問題を含む。
微凹凸形成カバーフィルム15は、本発明の採光不燃シートに意匠性、或いはタック低減による後加工性、取扱い性を付与することが容易となる点から、微凹凸形成カバーフィルム15の表面が粗面化処理されていることが好ましい。微凹凸形成カバーフィルム15の粗面化の程度はJIS Z 8741で規定する光沢度が40%以上、より好適には50%以上である。光沢度が40%未満では、得られる採光不燃シートのヘイズが高くなり透明性が低下することから好ましくない。
微凹凸形成カバーフィルム15は、コート液のハジキを防止するため、或いは採光不燃シートからカバーフィルムの剥離を容易にする為、本発明を阻害しない範囲内で、コロナ処理や、シリコン系またはフッ素系離型剤による処理などを行ってもよい。
例えば、上記微凹凸形成カバーフィルム15を用いて、上記方法にて表面に微凹凸が形成されたEVOH樹脂に関して、微凹凸形成面が外表面となるようにEVOH樹脂層を積層した採光不燃シートは全光線透過率が高くかつヘイズが低いため、透光性と透明性とを両立するシートとなる。
本発明の採光不燃シートにおいては、硬化樹脂層5とEVOH樹脂層との間に熱可塑性樹脂層9が積層されていてもよい。熱可塑性樹脂層9を形成する熱可塑性樹脂としては、特に限定するものでは無いが、ポリエチレン、ポリプロプレン、ポリノルボルネンなどのポリオレフィン;ポリスチレン;ポリ塩化ビニル;アクリル樹脂;メタクリル樹脂;ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシアルカン(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂)、エチレン−テトラフルオロエチレンコポリマー、パーフルオロエチレン−プロペンコポリマー等のフッ素樹脂、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等のポリエステル;脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド等のポリアミドなどがあげられる。なかでも、ポリ塩化ビニルがコスト、性能の面でより好ましい。
ポリ塩化ビニル系樹脂の中では塩化ビニル重合体、並びに塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・アクリル酸エステル共重合体、及び塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体などが経済性や加工性の点で好ましく、これらは単独で使用してもよく、2種類以上を混合して使用してもよい。
熱可塑性樹脂層9は、熱可塑性樹脂以外の成分が含まれていてもよく、得られるシートの柔軟性を確保する上では可塑剤が含まれていることが好ましい。
熱可塑性樹脂層9がポリ塩化ビニル系樹脂からなる場合、ポリ塩化ビニル系樹脂に対する可塑剤の添加量は、ポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対して30〜150質量部であることが好ましく、35〜120質量部であることがより好ましい。30質量部未満であると過度に硬くなり、屈曲等の動きに追従できなくなり、亀裂が発生しやすくなる。また150質量部を超えると、樹脂強度が低下し、熱融着部の強度が不十分となり、また可塑剤が膜材の表面に汚れが付着しやすくなるなどの問題を発生することがある。
ポリ塩化ビニル系樹脂に使用可能な可塑剤に特に制限は無いが、フタル酸エステル系可塑剤としてジブチルフタレート、ジエチルフタレート、ジヘブチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ジノニルフタレート、ジ−n−デシルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジトリデシルフタレート、及びブチルベンジルフタレートなどが使用され、また、ポリエステル可塑剤として、アジピン酸を2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、2−エチルヘキサノール、及びn−オクタノールなどのグリコール類の1種以上によりエステル化した生成物などを用いることができ、更にトリメリット酸系可塑剤としては、トリ2−エチルヘキシルトリメリレート、及びトリイソデシルトリメリレートなどを用いることができ、その他の可塑剤として、2−エチルヘキシルピロメリレートなどのピロメリット酸系可塑剤なども使用できる。又、可塑化作用を有する重合体としてはエチレン−酢酸ビニル共重合体、及び/又はエチレン−アクリル酸エステル共重合体に一酸化炭素を導入した重合体が使用できる。この様な重合体には、三井デュポンケミカル社製のエルバロイ742(商標)が包含される。
ポリ塩化ビニル系樹脂に対する難燃剤はポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対し3〜150質量部であることが好ましく、5〜120質量部であることが更に好ましい。難燃剤の配合量が3質量部未満の場合は、ポリ塩化ビニル系樹脂層の難燃性が不十分になり、またISO5660、Part1に準拠するコーンカロリーメーター試験を実施した際、この膜材にピンホールが発生しやすくなることがあり好ましくない。また、150質量部を超える場合にはポリ塩化ビニル系樹脂層の柔軟性及び樹脂強度が低下し、硬化樹脂層5との剥離強度などが低下することがあり好ましくない。
ポリ塩化ビニル系樹脂に使用される難燃剤としては、高い難燃性が確保できる点から無機系難燃剤が好ましい。その中でもアンチモン化合物及びモリブデン化合物が、併用されている併用難燃剤が用いられる。アンチモン化合物は、ポリ塩化ビニル系樹脂に高い難燃性を付与し、燃え広がりを防止する作用が強く、またモリブデン化合物は燃焼熱を低く抑え、発煙量を抑え有害燃焼ガスを低減し、炭化を促進して、基布におけるピンホールの発生を抑制する作用があり好ましく用いられる。
アンチモン化合物としては、三酸化アンチモン、五酸化アンチモンなどが挙げられる。
モリブデン酸化合物としては、モリブデン酸カルシウム亜鉛、モリブデン酸カリウム、モリブデン酸ナトリウム、モリブデン酸炭酸カルシウム、モリブデン酸アンモニウムが挙げられる。
本発明に使用される無機系難燃剤には、あらかじめシランカップリング処理を施し樹脂との密着性を高めておいても良い。
さらに上記以外の難燃剤として、膜材の燃焼時の総発熱量や発熱速度がISO5660Part1の基準値を越えない範囲で、例えばブロム系防炎剤、リン酸エステル、含ハロゲンリン酸エステル、塩素化パラフィンなどの他に難燃剤が使用できる。
ブロム系防炎剤としてはデカブロモジフェニルエーテル、ペンタブロモメチルベンゼン、ヘキサブロモベンゼンなどが使用できる。
リン酸エステルとしてはトリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート等が使用できる。
さらに、ポリ塩化ビニル系樹脂層には、安定剤としてカルシウム・亜鉛系、バリウム・亜鉛系、カドミウム・バリウム系、鉛系、有機錫ラウレート系、及び有機錫メルカプタイト系、及びエポキシ系などの安定剤を単独或いはその2種以上を混合して使用できる。安定剤の配合量はポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対して0.5〜10質量部であることが好ましい。
熱可塑性樹脂層9の目付けは、60〜400g/mの範囲であることが得られるシートの透明性と強度特性とを両立するうえで好ましい。
本発明の効果が阻害されない限りは、採光不燃シートの積層部分に接着剤を使用することは制約されず、例えば硬化樹脂層5と熱可塑性樹脂層9との間に接着剤を用いて接着剤−1層8を設けたり、EVOH樹脂層14と熱可塑性樹脂層5との間またはEVOH樹脂層14と硬化樹脂層5との間に接着剤を用いて接着剤−2層13を設けて採光不燃シートの耐剥離特性を向上させてもよい。
使用する接着剤としては、特に限定するものでは無く、塩化ビニル系、ウレタン系、ポリエステル系、エポキシ系、アクリル系などの接着剤を使用でき、好適には、塩化ビニル系、ウレタン系が望ましい。
採光不燃シートの耐剥離特性を特に重要視する場合には、エポキシ系、イソシアネート系などの硬化剤を接着剤として使用し、硬化させてもよい。接着剤の塗布量は乾燥段階では0.1〜20g/m、より好適には0.2〜10g/mである。製造時の工程通過性を加味した場合、常温でのタック性がほとんど無いのがより好ましい。また、例えば接着剤を2ヵ所以上で使用して接着剤−1層8、接着剤−2層13を設ける場合、接着剤の銘柄は、同一でもよく、異なっていてもよい。
本発明の採光不燃シートは、JIS K 7125によるEVOH樹脂層の最表層の動的摩擦係数が2以下であることが、本発明の目的である採光不燃シートのスリップ性(滑り性)を確保し、採光不燃シートを製品加工等の二次加工を行う際の作業特性を向上させる等の点から重要であり、動的摩擦係数が1.5以下であることが好ましい。動的摩擦係数はシート表面の凹凸度の指標であり、例えばEVOH樹脂層に微粒子を含有させたり、微凹凸形成カバーフィルムにより、EVOH樹脂層に微凹凸を形成させることにより、EVOH樹脂層の動的摩擦係数が2以下であることが可能となる。
また、本発明の採光不燃シートは、全光線透過率が75%以上であり、かつヘーズが30%以下であることがシートの透明性を確保する上で重要であって、全光線透過率が85%以上であり、かつ、20%以下であることが好ましい。なお、ここでの全光線透過率の値は、JIS K 7105の「プラスチックの光学的特性試験方法」(Testing Methods for Optical Properties of plastics)、「5.5 光線透過率及び全光線反射率」に従ったもので、具体的には積分球式測定装置を用いて全光線透過量を測定し、全光線透過率を求めた値であり、ヘーズの値は、JIS K 7105の「プラスチックの光学的特性試験方法」(Testing Methods for Optical Properties of Plastics)、「6.4ヘーズ」に従ったもので、具体的には積分球式測定装置を用いて拡散透過率及び全光線透過率を測定し、その比によって求めた値である。
本発明の採光不燃シートがEVOH樹脂層を設け、光線透過率が75%以上であってかつヘーズが30%以下を満足するためには、EVOH樹脂層に微粒子を有している場合には、該微粒子の平均粒子径が2μm以下であることが好ましく、さらには採光不燃シートが熱可塑性樹脂層を有していることが好ましい。
さらに、本発明の採光不燃シートは、高周波ウェルダー溶着強度が4kg/30mm巾以上であることが採光不燃シート同士、あるいは採光不燃シートと他のシートとを熱溶着させる際の熱溶着性に優れる点から重要であり、5kg/30mm巾以上であることが好ましい。本発明の採光不燃シートがEVOH樹脂層を設けることにより高周波ウェルダー溶着強度が4kg/30mm巾以上であることが可能となる。
本発明の採光不燃シートは、輻射電気ヒ−タ−から該シートの表面に50kW/mの輻射熱を照射する発熱性試験において、加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m以下であり、且つ加熱開始後20分間、最高発熱速度が10秒以上継続して200kW/mを超えないことがシートの不燃性の観点から好ましい。本パラメータは、本発明のシートが、具体的にどの程度不燃性であるかを建築基準法における評価法に基づいて数値で示したものである。
本発明の採光不燃シートの実施形態としては、特に限定されるものではないが、EVOH樹脂層14/接着剤−2層13/硬化樹脂層5、EVOH樹脂層14/接着剤−2層13/硬化樹脂層5/接着剤層−2層13/EVOH樹脂層14、EVOH樹脂層14/接着剤−2層13/熱可塑性樹脂層9/硬化樹脂層5、熱可塑性樹脂層9/硬化樹脂層5/接着剤層−2層13/EVOH樹脂層14、EVOH樹脂層14/接着剤−2層13/熱可塑性樹脂層9/硬化樹脂層5/接着剤層−2層13/EVOH樹脂層14、EVOH樹脂層14/接着剤−2層13/熱可塑性樹脂層9/接着剤−1層8/硬化樹脂層5、熱可塑性樹脂層9/接着剤−1層8/硬化樹脂層5/接着剤−2層13/EVOH樹脂層14、EVOH樹脂層14/接着剤−2層13/熱可塑性樹脂層9/接着剤−1層8/硬化樹脂層5/接着剤−2層13/EVOH樹脂層14、EVOH樹脂層14/接着剤−2層13/熱可塑性樹脂層9/接着剤−1層8/硬化樹脂層7/接着剤−1層8/熱可塑性樹脂層9、EVOH樹脂層14/接着剤−2層13/熱可塑性樹脂層9/接着剤−1層8/硬化樹脂層5/接着剤−1層8/熱可塑性樹脂層9/接着剤−2層13/EVOH樹脂層14、などが挙げられる。採光不燃シートの輸送時等に、該採光不燃シートの最外層の少なくとも一方にカバーフィルム11または/および微凹凸形成カバーフィルム15を積層したままとし、該採光不燃シートの使用時にカバーフィルム11または/および微凹凸形成カバーフィルム15を剥離する方式を採用してもよい。
本発明の採光不燃シートの製造方法としては、本発明の効用が得られるのであれば特に限定されないものの、例えば下記製造方法などが好ましく選択される。
まず、ガラス繊維布帛3に硬化性樹脂4を含浸させ後、光或いは熱で硬化させる場合、硬化樹脂層5の平面性、および取扱い性を容易にするため、カバーフィルム11上に未硬化状態の硬化性樹脂4を塗布した後、ガラス繊維布帛3を埋設させ、その後硬化させて積層体を形成してもよい。あるいは、採光不燃シートの厚み均一性や採光性の確保、さらには生産性確保を目的として、カバーフィルム11に熱可塑性樹脂層9を積層させ、さらに熱可塑性樹脂層9側に未硬化状態の硬化性樹脂4を塗布してガラス繊維布帛3を埋設させたうえでカバーフィルム11/熱可塑性樹脂層9/ガラス繊維布帛が埋設された硬化性樹脂 の積層構造の上下から圧力をかけて硬化性樹脂を硬化させて積層体を形成してもよい。その後、積層体からカバーフィルム11を剥離させ、得られた積層シートに前記記載の溶融押出法、転写法、コート法などにより、EVOH樹脂層を形成させ、本発明の採光不燃シートを得ることができる。
なお、積層体については、例えばカバーフィルム11/硬化樹脂層5、カバーフィルム11/熱可塑性樹脂層9/硬化樹脂層5、カバーフィルム11/熱可塑性樹脂層9/接着剤−1層8/硬化樹脂層5、カバーフィルム11/熱可塑性樹脂層9/接着剤−1層8/硬化樹脂層7/接着剤−1層8/熱可塑性樹脂層9/カバーフィルム11、カバーフィルム11/熱可塑性樹脂層9/接着剤−1層8/硬化樹脂層5/カバーフィルム11等から選択することができる。
以下、実施例にて、本発明をより具体的かつ詳細に説明するが、本発明の範囲は、以下の実施例に限定されるものではない。
試験方法の説明
動的摩擦係数(スリップ性):JIS K 7125「プラスチックフィルム及びシート 摩擦係数試験法」にて、63mm四角の試験片に200gの荷重を掛け、100mm/分の速度で引張った時の張力を荷重で除した値を動的摩擦係数とした。
全光線透過率:JIS K 7105の「プラスチックの光学的特性試験方法」(Testing Methods for Optical Properties of plastics)、「5.5 光線透過率及び全光線反射率」に従った。具体的には、積分球式測定装置である東洋精機製 直読式ヘイズメーターを用いて全光線透過量を測定し、全光線透過率を求めた。
ヘーズ:透明不燃性シートのヘーズの測定方法は、JIS K 7105の「プラスチックの光学的特性試験方法」(Testing Methods for Optical Properties of Plastics)、「6.4ヘーズ」に従った。具体的には、積分球式測定装置を用いて拡散透過率及び全光線透過率を測定し、その比によって表した。
燃焼性試験:ISO5660Part1に準拠するコーンカロリーメーター試験を加熱強度50kW/m、試験時間20分の条件にて行い総発熱量と発熱速度を測定した。
総発熱量8MJ/m以下、発熱速度が10秒を超えて200kW/mを超えないこと、及び試験後供試料にピンホールが確認されないことを不燃膜材としての合格基準とした。試験結果を下記のように評価した。
総発熱量 8MJ/m以下:合格、8MJ/mを超える:不合格
発熱速度 10秒を超えて200kW/mを超えない:合格
10秒を超えて200kW/mを超える:不合格
ピンホール 認められない:合格、認められる:不合格
難燃性試験:JIS L 1091「繊維製品の燃焼性試験」にて難燃性を評価した。試験結果を下記のように表示した。
○:区分3合格、×:区分3不合格
防汚性:2cm×2cmの大きさに切り取った多層フィルムを、油性の赤色インキ(三菱鉛筆(株)製三菱マーカー)、24時間後にベンジンを付けたガーゼで拭き取った。また醤油(キッコーマン(株)製キッコーマン濃口)を塗布し、24時間後にライオン株式会社のママレモン(台所用合成洗剤)で湿らせたガーゼで拭き取った。
判定 基準
A(合格) :全く汚れが残らない
B(合格) :気にならない程度の汚れが残る。
C(不合格):明らかな汚れが残る
D(不合格):拭き後が残る、或いは 表面層が脱離する。
高周波ウエルダー性:A4サイズの試験片を2枚重ね合わせ、山本ビニター(株)製YE7000Aの装置を使用し、250mm×50mm巾の電極に、電流1Aで5秒間加熱し試験片どうしを熱融着させた。熱融着させた試験片を30mm巾に切断し、200mm/分の剥離速度で90度T型剥離を行い、ウエルダー融着剥離強度を測定した。
実施例1
ガラス繊維布帛3としては、ユニチカグラスファイバー株式会社製ガラスクロスH350F3(経糸と緯糸の打ち込み本数は、それぞれ32本/25mm、31本/25mm、厚さは0.3mm、目付けは250g/m)を370℃の加熱炉中で2分間加熱して、ガラスクロスについているサイジング剤を除去した。その後、信越シリコン(株)製 スチレン系シランカップリング剤(商品名:KBM1403)を、30%メタノール水溶液で、5%に希釈した後、ガラス繊維布帛3を浸漬、脱水した後、100℃の熱風乾燥機で30分間乾燥した。
硬化性樹脂4として、昭和高分子(株)から販売されているオルソフタール酸系不飽和ポリエステル系樹脂(商品名:リゴラック1635)100質量部と、日本油脂(株)から販売されている重合開始剤であるメチルエチルケトン系パーオキサイド(商品名:パーメックN)0.5質量部とをスターラーを用いて約3分、攪拌した。そして、得られた混合物を約5分真空下に放置して、脱気し、未硬化状態の硬化性樹脂4を得た。
カバーフィルム11としては、厚さ100μmのPETフィルムを2枚使用した。
カバーフィルム11の1枚には、熱可塑性樹脂9として、下記組成の塩化ビニルフィルムとを120℃の熱ラミネートロールで加熱圧着した。その後、村山化学(株)製、ウレタン系接着剤(サンプレックス435A)を20%イソプロピルアルコール水溶液で20%濃度に希釈し、更にDIC社製ブロックイソシアネート系硬化剤5%を添加した後、塩化ビニルフィルム側に10g/m塗布し、80℃で5分間乾燥し接着剤−1層8を形成し、カバーフィルム11/熱可塑性樹脂層9/接着剤−1層8が積層された構造を有する積層フィルム12を得た。
塩化ビニル樹脂 65質量%
ジ−2−エチルヘキシルフタレート 15質量%
リン酸エステル系難燃可塑剤 15質量%
Ba−Zn系安定剤 3質量%
紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤 2質量%
無機系着色剤 微量(0.005質量%)
200mmx300mmに裁断した上記積層フィルム12の接着剤−1層8側に、中央部150mm×250mmの範囲で、上記の未硬化状態の硬化性樹脂4を150g/m塗布した後、塗布した未硬化状態の硬化性樹脂4上に、150mmx250mmの上記ガラス繊維布帛3を載せた。5分ほど放置し、未硬化状態の硬化性樹脂4がガラス繊維布帛3に十分含浸し、脱気した事を確認後、ガラス繊維布帛3を含む未硬化状態の硬化性樹脂4のもう一方の面に、もう1枚のカバーフィルム11について、未硬化状態の硬化性樹脂4に接しかつ未硬化状態の硬化性樹脂4に気泡が混入しない様、重ね合わせて図2に示す形態を有する積層体を得た。
この様にして得られた、未硬化樹脂4を含む積層体の両最外層カバーフィルム11の上から、手でローラーをかけて、圧力を付与することで、未硬化状態の硬化性樹脂4とガラス繊維布帛3との間に残留する気泡の除去と、未硬化状態の硬化性樹脂4の厚みの均一化を行った。ローラーの直径は20mmであり、長さは200mmであった。
次いで、未硬化状態の硬化性樹脂4を含む積層体を加圧下、80℃のホットプレス機に入れて、30分間放置し、未硬化状態の硬化性樹脂4を硬化させた。次いで、熱風乾燥機の温度を100℃に上げて10分間放置して更に硬化させた。
熱風乾燥機から取り出した硬化性樹脂4を含む積層体を冷却した後、積層体両最外層のカバーフィルム11を剥離除去し、図3に示す構造を有する積層シートを得た。
得られた、積層シート10は、表1に示す様に、難燃性、不燃性、及び採光性が良好ではあるが、このままでは、防汚性、表面タック性などが悪い問題があった。
次に、積層シート10の最外層の熱可塑性樹脂層9側に接着剤−1層8形成時に使用したのと同一の接着剤を10g/m塗布し、80℃で5分間乾燥して接着剤−2層13を形成した後、(株)クラレ製のエチレン含有率が44モル%、鹸化度が99%であるEVOH樹脂(商品名:エバールE105)をTダイ溶融押出しラミネート法で得た2μmのEVOHフィルム14を接着剤−2層上にラミネートした。
一方、微凹凸形成カバーフィルム15として、表面に微凹凸を有する東レ製の光沢度が55%であるポリエチレンテレフタレートマット(商品名:ルミラー#50−X44)の微凹凸面側に、下記に示す組成のEVOH溶液を10g/m塗布し、120℃で3分間乾燥してEVOH樹脂層14を形成し、更にEVOH樹脂層14の最外層に上記で使用の接着剤を10g/m塗布し、80℃で5分間乾燥し、接着剤−2層13を形成し、微凹凸形成カバーフィルム15/EVOH樹脂層14/接着剤−2層13 の積層構造を有する、微凹凸形成多層フィルム16を得た。
そして、積層シート10の熱可塑性樹脂層9が積層されている側と反対側の硬化樹脂層と、微凹凸形成多層フィルム16の接着剤−2層13側とを接触させ、130℃で熱ラミネートを行って図4に示す形態を有するEVOH樹脂層積層体を得た後、最外層の微凹凸形成カバーフィルム15を剥離する事で、図5の形態を有する実施例1の採光不燃シートを得た。
表1に示す様に、実施例1の採光不燃シートは防汚性、表面タック性を改善した、高周波ウエルダー性を有し、かつ採光性、不燃性にも優れる。
Figure 2014201024
実施例2
実施例1で、EVOHフィルム14を130℃で熱ラミネートする代わりに、下記に示す組成のEVOH溶液を10g/mで塗布した後、120℃で乾燥した以外、実施例1と同様に行った。評価結果を表1に示すが、上記同様、良好な性能を示す。
上記で使用するEVOH溶液の組成としては、
EVOH樹脂(クラレ製E105、エチレン含量44モル%) 5質量%
n−プロパノール 52質量%
水 33質量%
Nメチルピロリドン 5質量%
微粒子(シーアイ化成製SIRW15W%-H06、平均粒子径0.3μm) 5質量%
そして、上記組成のn−プロパノール、水、Nメチルピロリドンからなる混合溶剤に上記組成の微粒子分散液を投入攪拌した後、上記組成のEVOH樹脂を加えて75℃湯浴中で加熱攪拌し、均一なEVOH溶液を調整した。EVOH樹脂層14を構成するEVOH溶液における5μm以上の粒子の割合は0.1質量%未満であった。
実施例3
実施例1で、積層体を作成するにあたり、ガラス繊維布帛3が含浸された未硬化状態の硬化性樹脂4の上に、カバーフィルム11を積層させる代わりに、積層フィルム12を積層させた(すなわち、未硬化状態の硬化性樹脂4の両側に積層フィルム12を積層させた)以外、実施例1と同様に行い、実施例3の採光不燃シートを得た。評価結果を表1に示すが、上記同様、良好な性能を示す。
実施例4
実施例1で、積層体を作成するにあたり、積層フィルム12を積層させる代わりに、カバーフィルム11を積層させた(すなわち、未硬化状態の硬化性樹脂4の両側にカバーフィルム11を積層させた)以外、実施例1と同様に行い、実施例4の採光不燃シートを得た。評価結果を表1に示すが、上記同様、良好な性能を示す。
実施例5
実施例3で、積層体を作成するにあたり、硬化性樹脂4を日本ユピカ(株)製 エポキシアクリレート系樹脂(NEOPOL8126)100質量部、スチレンモノマー20部、及び光増感触媒1質量部からなる光硬化性樹脂に変更し、かつ未硬化状態の硬化性樹脂4の硬化の為に紫外線照射機で硬化させた以外、実施例3と同様に行い、実施例5の採光不燃シートを得た。評価結果を表1に示すが、上記同様、良好な性能を示す。
比較例1
実施例1の積層シートを採光不燃シートとして使用した場合には、評価結果を表1に示す様に、防汚性、表面タック性、および ウエルダー溶着性が不良であり、採光不燃シートの2次加工性、取扱性の面でも問題を含む。
比較例2
実施例1で使用の積層シートの両面に、トクシキ製SQ100を40質量%、硬化剤UXA615を10質量%、および希釈溶剤メチルエチルケトンを50質量%の割合で調整したシリコン系コート剤を、4g/m塗布した後、120℃で乾燥し比較例2のシートを得た。評価結果を表1に示すが、防汚性など、一見良好に見えるが、メチルエチルケトンなどの有機溶剤によるコート層の脱離、および ウエルダー溶着性が不良であり、採光不燃シートとしての性能に問題を含む。
比較例3
実施例2に於いて、EVOH溶液に使用する微粒子を、ガンツ化学製ガンツパールGM−0401S(平均粒子径、4μm)に変更した以外、実施例2と同様に行い比較例3のシートを得た。評価結果を表1に示すが、防汚性、表面タック性、および ウエルダー溶着性は良好であるが、採光性(全光線透過率)、透明性(ヘイズ度)が悪く、採光不燃シートとしての性能に問題を含む。
比較例4
実施例1に於いて、EVOH樹脂溶融製膜フィルムの代わりに、EVOH樹脂と無水マレイン酸変成ポリエチレン樹脂を質量比で70:30の割合で溶融混合し、溶融押出ラミネート法で3μmのフィルムをラミネートした以外、実施例1と同様に行い、比較例5のシートを得た。評価結果を表1に示すが、防汚性、表面タック性、および ウエルダー溶着性は良好であるが、透明性(ヘイズ度)が悪く、採光不燃シートとしての性能に問題を含む。
1.ガラス繊維(経糸)
2.ガラス繊維(緯糸)
3.ガラス繊維布帛
4.硬化性樹脂
5.硬化樹脂層
8.接着剤−1層
9.熱可塑性樹脂層
10.積層シート
11.カバーフィルム
13.接着剤−2層
14.EVOH樹脂層
15.微凹凸形成カバーフィルム
16.微凹凸形成多層フィルム
本発明の採光不燃シートは、空間間仕切り、防煙垂壁、遮煙スクリーンとして好適に用いることができ、オフィス空間、製造工場内の特定の空間の間仕切り、例えば自動車の組立てラインに設置される溶接ロボットからの溶接スパッタや、組み立てロボットの誤作動による、通路を歩く作業者や見学者の怪我の防止、火災発生の防止に有効である。
また、本発明の採光不燃シートからなる遮煙スクリーンは、例えば、エレベーターのドアの外側の上部に、丸めた状態で収納することが可能であって、火災等の非常時に、遮煙スクリーンがエレベーターのドアの前に降下し、エレベーター中に煙が侵入するのを防止ないし低減することが可能である。

Claims (3)

  1. 硬化樹脂層の内部にガラス繊維布帛が埋設され、該硬化樹脂層の少なくとも一方の面にエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層が該エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層以外の層を介してまたは介さずに積層されてなり、下記(a)〜(f)を満足する採光不燃シート。
    (a):ガラス繊維布帛を構成するガラス繊維と硬化樹脂層を構成する硬化樹脂との質量比が20:80〜70:30
    (b):エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層におけるエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂の割合が75質量%以上
    (c):JIS K 7125によるエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層の外表層の動的摩擦係数が2以下
    (d):全光線透過率が75%以上
    (e):ヘイズ度が30%以下
    (f):高周波ウェルダー溶着強度が4kg/30mm巾以上
  2. エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層がエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂および平均粒子径2μm以下の微粒子からなり、該エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂100質量部に対して該微粒子が0.1〜12質量部含有されてなる請求項1記載の採光不燃シート。
  3. エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層の外表面が微凹凸を有することを特徴とする請求項1または2記載の採光不燃シート。
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