JP2014013019A - Piezo fan - Google Patents
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Abstract
【課題】圧電効果によって膜振動するブレードによって生じさせる空気流の流量や流速を十分に増大させる。
【解決手段】膜振動の位相が互いにずれている一対の前記ブレード2,3が所定の間隔を空けて対向しかつそれらの周辺部が連結されて保持されるとともに、これらのブレード2,3の周辺部の間に、所定の一箇所に開口部7が生じるように、シール材6a,6b,6cが介在させられ、さらにそれら一対のブレード2,3が、それらのブレード2,3の外表面に所定の間隔を空けて対向する上板部8と下板部9とを有するカバー部材の内部に収容され、前記上板部8とこれに対向する一方のブレード2の外表面との間、および前記下板部9とこれに対向する他方のブレード3の外表面との間のそれぞれに、所定の一箇所に開口部7Aが形成された空間部とされている。
【選択図】図1A flow rate and a flow rate of an air flow generated by a blade that vibrates due to a piezoelectric effect are sufficiently increased.
A pair of blades 2 and 3 whose phases of membrane vibration are shifted from each other are opposed to each other with a predetermined interval and their peripheral portions are connected and held. Sealing materials 6a, 6b, 6c are interposed so that an opening 7 is formed at a predetermined position between the peripheral portions, and the pair of blades 2, 3 are further connected to the outer surfaces of the blades 2, 3. Between the upper plate portion 8 and the outer surface of one blade 2 facing the upper plate portion 8 and the lower plate portion 9. In addition, each of the space between the lower plate portion 9 and the outer surface of the other blade 3 facing the lower plate portion 9 is a space portion in which an opening portion 7A is formed at a predetermined position.
[Selection] Figure 1
Description
この発明は、送風用のブレードを、電圧を印加することにより変形するピエゾ素子によって振動させて空気流を生じさせるピエゾファンに関するものである。 The present invention relates to a piezo fan in which an air flow is generated by vibrating a blower blade by a piezo element that is deformed by applying a voltage.
圧電素子は、外力による応力に応じて起電力を生じ、これとは反対に電圧を印加すると変形する。このような圧電効果(ピエゾ効果)を利用して振動板を駆動し、送風を行うように構成したファンが従来知られている。その例が特許文献1ないし4に記載されており、これらの文献のうち特許文献1ないし3に記載された圧電ファンは、一方の端部を一対の圧電素子に挟持された弾性体と、その弾性体の他方の端部に連結された振動板と、それら圧電素子、弾性体および振動板を収容し、空気の吸入口と排出口とが形成されたケースとによって構成されている。このように構成された圧電ファンは、それぞれの圧電素子に位相をずらした交流を通電することにより、弾性体が振動し、その弾性体の振動が振動板に伝達されるので、振動板が上下動して、いわゆる団扇の原理で空気流を生じさせることができる。したがって、特許文献1ないし3に記載された冷却装置は、振動板が振動することができる程度の厚みとすることができる。
The piezoelectric element generates an electromotive force according to a stress caused by an external force, and deforms when a voltage is applied on the contrary. 2. Description of the Related Art Conventionally, a fan configured to drive a diaphragm using such a piezoelectric effect (piezo effect) to blow air is known. Examples thereof are described in
また、特許文献4に記載されたファンは、振動板の上面に圧電セラミックを接着し、その振動板の振動が伝達される羽根と、それら振動板と羽根とを収容し、空気の吸入口と排出口とが形成されたケースとによって構成されている。このように構成されたファンは、圧電素子に交流電流を通電することにより、圧電セラミックが収縮・膨張を繰り返して、圧電セラミックが接着された振動板および羽根が振動するので、いわゆる団扇の原理で空気流を生じさせることができる。したがって、上記の特許文献1ないし3に記載されている圧電ファンと同様に、特許文献4に記載されたファンによっても、振動板が振動することができる程度の厚みとすることができる。
In addition, the fan described in
従来、圧電素子を利用したファンは、上記の各特許文献1ないし4に記載されているように、一枚の振動板を空気中で往復移動させ、その振動板の周囲にある空気を撹拌するとともに、撹拌の際に空気に対して所定の方向の押し出し力を作用させるように構成されている。いわゆる団扇の原理で送風するように構成されている。その振動板(もしくは羽根)とその周囲の空気との挙動を更に検討すると、空気は振動板と比較して密度および重量が大幅に小さいから、振動板が動くことによりその周囲の空気が押しのけられて移動する。振動板がその一端部を支点と、これとは反対側の端部を自由端としてその自由端を往復移動させれば、振動板の支点を中心とした撓みにより、空気を一定方向に押すことになり、その結果、空気を単に撹拌するだけではなく、空気流とすることができる。
Conventionally, a fan using a piezoelectric element reciprocates a single vibration plate in the air and stirs the air around the vibration plate as described in each of
しかしながら、このようにして生じる空気流は、解放空間における空気が振動板によって押しのけられて生じるものであり、空気を加圧する作用はほとんど生じない。このような事情は、振動板あるいは羽根が特許文献1ないし4に記載されているようにケースの内部に配置されている場合であっても同様であり、それらのケースは複数方向に解放しているので、空気の移動を規制したり、閉じ込めたりする機能がない。このように圧電効果を利用した従来のファンは、送風のために空気を加圧するものではないために、空気の流速や空気流の到達距離が必ずしも十分に大きくはなく、例えば電子装置のケーシングの内部に実装されている電子部品を十分に強制空冷することは困難であった。
However, the air flow generated in this way is generated by the air in the open space being pushed away by the diaphragm, and the action of pressurizing the air hardly occurs. Such a situation is the same even when the diaphragm or blade is arranged inside the case as described in
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、圧電効果を利用してブレードを振動させて空気量を生じさせるピエゾファンによる空気流の流速および流量を十分大きくすることを目的とするものである。 The present invention has been made paying attention to the above technical problem, and aims to sufficiently increase the flow velocity and flow rate of an air flow by a piezo fan that uses a piezoelectric effect to generate an air amount by vibrating a blade. It is what.
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、圧電効果によって膜振動するブレードによって空気流を生じさせるピエゾファンにおいて、前記膜振動の位相が互いにずれている一対の前記ブレードが所定の間隔を空けて対向しかつそれらの周辺部が連結されて保持されるとともに、これらのブレードの周辺部の間に、所定の一箇所に開口部が生じるように、シール材が介在させられ、さらにそれら一対のブレードが、それらのブレードの外表面に所定の間隔を空けて対向する上板部と下板部とを有するカバー部材の内部に収容され、前記上板部とこれに対向する一方のブレードの外表面との間、および前記下板部とこれに対向する他方のブレードの外表面との間のそれぞれが、所定の一箇所に開口部が形成された空間部とされていることを特徴とするものである。
In order to achieve the above object, the invention of
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記一対のブレードは、これらのブレード間の開口部を除いた外周側を取り囲む形状のフレーム部材の内部に配置されるとともに、外周部の複数箇所で前記フレーム部材に連結され、前記カバー部材は、前記フレーム部材に取り付けられていることを特徴とするピエゾファンである。 According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the pair of blades are disposed inside a frame member having a shape surrounding an outer peripheral side excluding an opening between the blades, and a plurality of outer peripheral portions are arranged. The piezo fan is characterized in that it is connected to the frame member at a location, and the cover member is attached to the frame member.
さらに、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記各ブレードは、金属板に圧電素子を貼着して構成されていることを特徴とするピエゾファンである。 Furthermore, a third aspect of the present invention is the piezoelectric fan according to the first or second aspect, wherein each of the blades is configured by attaching a piezoelectric element to a metal plate.
この発明によれば、一対のブレードが圧電効果によって膜振動し、その振動の位相がずれていて、互いに接近し、また離隔するように振動する。すなわち、ブレード同士の間隔が広狭に繰り返し変化するので、ブレード同士の間の空間部の容積が繰り返し増減する。ブレード同士はその周辺部で連結されるとともに、これらのブレードの間には、所定の一箇所に開口部が生じるように、シール材が介在されていて、その開口部以外は気密状態に閉じられている。すなわち、ブレード同士の間の空間部は解放空間となっておらずに、閉じた構造になっている。したがって、ブレード同士の間の空間部では、ブレードの膜振動に伴う容積の変化によってその内部の空気を加圧し、また減圧する作用が生じる。こうして加圧された空気が開口部から吹き出すので、圧力が高く、また多量の空気が開口部から送り出され、流速および流量が十分に大きい送風を行うことができる。 According to the present invention, the pair of blades vibrate in a film due to the piezoelectric effect, the vibrations are out of phase, and vibrate so as to approach and separate from each other. That is, since the space | interval of blades changes repeatedly widely, the volume of the space part between blades increases / decreases repeatedly. The blades are connected to each other at the periphery thereof, and a sealing material is interposed between the blades so that an opening is formed at a predetermined position, and other than the opening is closed in an airtight state. ing. That is, the space between the blades is not an open space, but has a closed structure. Therefore, in the space between the blades, there is an effect of pressurizing and depressurizing the air in the interior due to the change in volume accompanying the membrane vibration of the blade. Since the pressurized air is blown out from the opening, the pressure is high, and a large amount of air is sent out from the opening, so that air flow with a sufficiently high flow rate and flow rate can be performed.
また、ブレード同士が互いに接近してその内側の空間部の容積が減少した場合、各ブレードの外表面とカバー部材における上板部および下板部との間の空間部の容積が増大し、また反対にブレード同士が互いに離隔してその内側の空間部の容積が増大した場合、各ブレードの外表面とカバー部材における上板部および下板部との間の空間部の容積が減少する。すなわち各ブレードと上板部あるいは下板部との間においても、ブレード同士の間での容積の変化、およびそれに伴う空気の加圧と吸引とが生じる。このように、この発明では、ブレード同士の間、および一対のブレードの上下両側の合計三箇所で空気の加圧と吸引とを生じさせることができるので、送風量を増大させることができる。 Further, when the blades approach each other and the volume of the inner space portion decreases, the volume of the space portion between the outer surface of each blade and the upper plate portion and the lower plate portion of the cover member increases, and On the contrary, when the blades are separated from each other and the volume of the space portion inside thereof is increased, the volume of the space portion between the outer surface of each blade and the upper plate portion and the lower plate portion of the cover member is decreased. That is, between each blade and the upper plate portion or the lower plate portion, a change in volume between the blades and accompanying air pressurization and suction occur. Thus, in the present invention, air can be pressurized and sucked at a total of three locations between the blades and on the upper and lower sides of the pair of blades, so that the amount of air blow can be increased.
つぎにこの発明に係るピエゾファンを具体的に説明する。この発明に係るピエゾファンは、圧電素子に加える電圧に応じて変形する一対のブレードからなる駆動部と、その駆動部を収容したカバー部材とによって構成されている。まず、駆動部の構成について説明する。図2に示す駆動部1は、互いに対向して配置された一対のブレード2,3と、それらブレード2,3の外面に設けられた圧電素子4,5と、それぞれのブレード2,3の周縁部2a,2b,2c(3a,3b,3c)に設けられたシリコンなどの樹脂材料によって形成されたシール部材6a,6b,6cとによって構成されている。このように構成された駆動部1は、電圧が印加されて圧電素子4,5が変形することにより、その圧電素子4(5)が密着させられているブレード2(3)が伸縮する。
Next, the piezofan according to the present invention will be specifically described. The piezo fan according to the present invention includes a drive unit composed of a pair of blades that are deformed according to a voltage applied to the piezoelectric element, and a cover member that houses the drive unit. First, the configuration of the drive unit will be described. The
すなわち、各圧電素子4,5は、印加される電圧の極性に応じて、ブレード2,3に密着している面が伸びる変形と、ブレード2,3に密着している面が収縮する変形とが生じるように構成されている。そして、各圧電素子4,5には、ブレード2,3に対するそれぞれの密着面が共に延び、またそれぞれの密着面が共に収縮するように、電圧が印加される。これらのブレード2,3はその周辺部が連結されていて周辺部が拘束されており、しかも圧電素子4,5が中央部に取り付けられているので、圧電素子4,5の上記のような変形により、各ブレード2,3は互いに接近する変形と、互いに離隔する変形とが生じる。すなわち、高周波電圧を印加することにより各ブレード2,3は膜振動し、その振動の位相がずれていることにより、各ブレード2,3が互いに接近して両者の間の空間容積が減少し、また互いに離隔して両者の間の空間容積が増大するようになっている。
That is, each of the
なお、各ブレード2,3はステンレス鋼やアルミニウムなどの金属製薄板であってよく、また圧電素子4,5は、従来知られたものと同様に、水晶やセラミックなどの部材を挟んで電極を設け、その電極に通電することによって収縮・膨張するように構成されている。
Each of the
さらに、各ブレード2,3は、シール部材6a,6b,6cによりブレード2,3同士に所定の隙間が空くように連結されている。図2に示す例では、断面形状が円形のシール部材6a,6b,6cが、各ブレード2,3の3つの周縁部2a,2b,2c(3a,3b,3c)の間に挟み付けられている。これは、ブレード2,3が伸縮変形することをシール部材6a,6b,6cが阻害しないようにするとともに、各ブレード2,3同士の間の空間部を気密状態にするためである。なお、このシール部材6a,6b,6cは、ブレード2,3が伸縮変形することを阻害しないように弾性係数の小さいゴムなどの樹脂材料で形成することが好ましい。上記のようにシール部材6a,6b,6cを設けることにより、互いに対向したブレード2,3およびシール部材6a,6b,6cにより一方にのみ開口した空間Sが形成され、その結果、ブレード2,3が伸縮変形することにより、一方にのみ開口した開口部7から空間Sに空気が吸入され、また排出される。
Further, the
上述した各圧電素子4,5には、図示しない電源が電気的に連結されており、その電源から各圧電素子4,5に掛ける電界の強度や周波数を制御する図示しない電子制御装置が設けられている。具体的には、それぞれの圧電素子4,5には一方の電極が接続され、それら圧電素子4,5が貼付されたそれぞれのブレード2,3には他方の電極が接続されている。この電子制御装置により圧電素子4,5に印加する電圧や周波数を変化させることにより、各圧電素子4,5の収縮・膨張の変位量を制御したり、その変位する周波数、すなわち圧電素子4,5が振動する周波数を制御したりすることができる。また、各圧電素子4,5には同一の電極が接続されているので、各圧電素子4,5に通電する周波数の位相を制御することなく、各圧電素子4,5およびそれら圧電素子4,5が貼付された各ブレード2,3を同時に収縮・膨張させることができる。
A power source (not shown) is electrically connected to each of the
ここで、上述した駆動部1の作用について説明する。まず、それぞれの圧電素子4,5に電気的に連結された電源から交流電流が通電される。この交流電流の電圧や周波数は、生じさせるべき空気流の流量や流速などに基づいて任意に定めることができる。ついで、通電された電力に応じて圧電素子4,5が収縮・膨張する。言い換えれば、圧電素子4,5に通電される交流電流の周波数に応じて圧電素子4,5が振動する。また、上述したように各ブレード2,3の外面に圧電素子4,5が貼付されているので、圧電素子4,5と一体に各ブレード2,3が振動する。
Here, the effect | action of the
図1に示す駆動部1は、ブレード2,3の伸縮変形により、空間Sに介在する空気を圧縮・膨張させることによって空気流を生じさせるものであり、そのため、上述した各圧電素子4,5同士の振動周波数の位相は、各ブレード2,3が互いに離隔するようにもしくは互いに接近するように制御されている。すなわち、図1に示す例では、それぞれの圧電素子4,5に同一の電極を連結することにより、双方の圧電素子4,5が同時に収縮し、または双方の圧電素子4,5が同時に膨張するように、各圧電素子4,5に連結された電極には、同一方向の電流を通電するように制御されている。
The
なお、図3および図4は、ブレード2,3が振動している状態を示したものであり、図3はブレード2,3同士が接近する方向に変形することにより、空間Sから空気が排出されている状態を示し、図4はブレード2,3同士が離隔する方向に変形することにより、空間Sに空気を吸入している状態を示している。なお、図3および図4は、便宜上、シール部材6bの断面を直線状に示している。また、シール部材は直線状のものを複数用いる替わりに、一本のシール部材をブレードの周辺部の形状に合わせて折り曲げて使用してもよい。
3 and 4 show a state in which the
各圧電素子4,5および各ブレード2,3に接続された電極など、すなわち駆動部1を外力から保護するため、あるいは各ブレード2,3を保持するためのカバー部材8,9が図1に示すように設けられている。これらのカバー部材8,9はこの発明における上板部と下板部とに相当する部材であって、上述した駆動部1を保持しているフレーム部材10に取り付けられている。ここで説明している例における駆動部1は、矩形状に形成されており、その一つの側縁部に上述した開口部7が形成されている。フレーム部材10は、駆動部1における開口部7を除いた外周側を覆う枠体であって、図に示す例では、平面視で「コ」字状をなすように構成されている。前述した駆動部1もしくは一対のブレード2,3は上記のフレーム部材10の内部に挿入され、その外周側の三辺がフレーム部材10から僅かに離隔した状態で、タブなどの連結部材11によってフレーム部材10に連結されて保持されている。
The
そのフレーム部材10における周縁部の表裏両面を挟んで配置されたカバー部材8,9によって図1の(a)に示すように各ブレード2,3の上方および下方が囲われている。すなわち、駆動部1の表裏両側にカバー部材8,9が配置されており、図1(a)に示すように各カバー部材8,9における三箇所の周縁部がリベット12などによって連結されている。したがって、各カバー部材8,9の周辺部で前述した開口部7と一致する箇所にはカバー部材8,9による開口部7Aが形成されている。なお、電極に接続されたリード線をカバー部材8,9の外部に出すための孔13が形成されているが、図1に示す冷却装置は、後述するようにカバー部材8,9の内部の空間の空気も排出するように構成されており、外部に向けて開口した部分以外から空気が漏洩してしまうことを抑制もしくは防止するために、この孔13はカバー部材8,9がフレーム部材10に重なる箇所が好ましい。
As shown in FIG. 1A, the upper and lower portions of the
このようにカバー部材8,9は駆動部1を保護するとともに、駆動部1の表裏両面側、すなわち各ブレード2,3とカバー部材8,9の内壁面とに所定の隙間が空いている。したがって、各ブレード2,3が互いに接近する方向に変形すると、各ブレード2,3の間に介在する空気が加圧されて排出され、これと同時に各ブレード2,3の外表面と各カバー部材8,9との間の空間の容積が増大して、開口部7Aから当該空間部分に空気が吸入される。また、各ブレード2,3が互いに離隔する方向に変形すると、各ブレード2,3の間の空間容積が増大して圧力が低下するために外気が吸入され、これと同時に各ブレード2,3とカバー部材8,9との間に介在する空気が加圧されて開口部7Aから排出される。
Thus, the
このようにこの発明に係るピエゾファンでは、ブレード2,3同士の間の空間部からの空気の吹き出しと各ブレード2,3と各カバー部材8,9との間への空気の吸入とが同時に生じ、またブレード2,3同士の間の空間部への空気の吸入と各ブレード2,3と各カバー部材8,9との間の空間部分からの空気の吹き出しとが同時に生じる。したがって、ブレード2,3同士の間の空間部からの空気の吹き出しあるいは吸入と、各ブレード2,3と各カバー部材8,9との間の空間部への空気の吸入あるいは空気の吹き出しとが干渉しないようにすることにより、連続して空気流を吹き出させることができる。強制空冷のためのファンとして使用する場合には、冷却風量を増大させ、冷却能力もしくは冷却効率を向上させることができる。
Thus, in the piezo fan according to the present invention, the blowing of air from the space between the
図6は、チップセット14を冷却対象として、そのチップセット14の上面に一体化されたヒートスプレッダー15の上面に向けてピエゾファンから空気を吹き出している状態を示している。また、上述したピエゾファンは、圧電素子4,5が収縮・膨張することにより強制対流を生じさせることができ、そのピエゾファンの厚みの変位量は、それら圧電素子4,5が最大に膨張する範囲である。すなわち、ピエゾファンの厚みは、圧電素子4,5が最大に膨張したときにそれら圧電素子4,5と接触しない程度に配置されたカバー部材8,9の厚みである。その結果、ピエゾファン全体としての厚みを薄くすることができるので、携帯型の電子機器などの薄型の電子機器を冷却する装置として用いることができる。
FIG. 6 shows a state in which air is blown from the piezo fan toward the upper surface of the
なお、この発明に係る冷却装置は、圧電素子4,5が貼着されたブレード2,3同士が離隔することにより、カバー部材8,9とブレード2,3との間に介在していた空気が圧縮されて排出されるように構成されていればよく、したがって、ブレード2,3がタブ11を介してフレーム部材10に連結されていなくてもよい。すなわち、図7に示すようにカバー部材8,9の内壁面にシリコン材料によって形成されたシール部材16を設け、それらシール部材16によってカバー部材8,9とブレード2,3とが連結されるように構成されていてもよい。さらに、カバー部材8,9は、リベット12によって連結されていなくてもよく、例えば、図8に示すようにブレード2,3とフレーム部材10とをタブ12によって連結するとともに、そのフレーム部材10の表面にシリコン材料によって形成されたシール部材17を介してカバー部材8,9を連結していてもよい。
In the cooling device according to the present invention, the air that was interposed between the
なお、この発明に係る冷却装置は、上述したようにチップセット14などの発熱部に直接強制対流を発生させるように構成されていなくてもよい。図9にその構成の一例を示しており、従来知られた平板型のヒートパイプ18の一端をヒートスプレッダー15の上面に配置し、その平板型のヒートパイプ18の他端にヒートシンク19を設け、そのヒートシンク19に向けて空気を吹き出すようにこの発明に係るピエゾファンが設けられている。
Note that the cooling device according to the present invention may not be configured to generate forced convection directly in a heat generating part such as the
平板型のヒートパイプ18は、従来知られたように発熱部から伝達された熱を潜熱として放熱部に熱輸送して放熱するものである。そのため、図に示すように構成することにより、その放熱部に一体に形成されたヒートシンク19に向けてこの発明に係るピエゾファンから空気を吹き出させて強制対流を発生させることにより、平板型のヒートパイプ18の放熱部の放熱性能を向上させることができ、その結果、平板型のヒートパイプ18の熱輸送効率、ひいては発熱部の冷却効率を向上させることができる。すなわち、この発明に係るピエゾファンの冷却対象は、チップセット14のように発熱する部材であってもよく、上記ヒートシンク19のように発熱部から熱伝達された部材であってもよい。
As conventionally known, the flat plate-
さらに、この発明に係るピエゾファンは、圧電素子4,5が収縮・膨張することにより、駆動部1の内部に介在していた空気を加圧して吹き出し、もしくは吸入して強制対流を発生させ、かつ駆動部1に空気を吸引する間に、駆動部1とカバー部材8,9との間の空気を吹き出させて送風できればよいので、上述したように冷却対象の一方にのみ開口したカバー部材8,9でなく、例えば、互いに対向する側壁部に供給口と排出口とを設けた構成であってもよい。すなわち、ブレード2,3同士が離隔する方向に移動することによって開口する弁を冷却対象部に向けて開口した空気排出口に設け、ブレード2,3同士が接近する方向に移動することによって開口する弁を、その空気排出口とは反対側の周縁部に開口した空気吸入口に設けた構成としてもよい。
Furthermore, the piezo fan according to the present invention generates forced convection by pressurizing and blowing in or inhaling air existing in the
すなわち、駆動部1とカバー部材8,9との間から空気を排出するときに開弁する弁を空気排出口に設け、駆動部1の内部から空気を排出するときに開弁する弁を空気吸入口に設けてもよい。このように構成することにより、冷却対象の近傍の空気を吸入することがなく、すなわち高温の空気を吸入することがなく、また駆動部1の内部から排出される対流を、駆動部1とカバー部材8,9との間に吸入する空気の対流が阻害することがなく、その結果、冷却対象部に向けて排出される空気の流速や流量を向上させることにより冷却効率を向上させることができる。
That is, a valve that opens when the air is discharged from between the
また、圧電素子4,5やブレード2,3あるいはシール部材6a,6b,6cの形状は、上述した形状に限定されず、例えば圧電素子4,5が方形であってもよく、ブレード2,3が円形であってもよい。さらに、上述した例では、上下それぞれのブレード2,3に圧電素子4,5を設けた例を挙げて説明したが、いずれか一方のブレード2(3)に圧電素子4(5)が設けられていればよい。
Further, the shapes of the
1…駆動部、 2,3…ブレード、 2a,2b,2c(3a,3b,3c)…周縁部、 4,5,…圧電素子、 6a,6b,6c…シール部材、 7,7A・・・開口部、 8,9…カバー部材。
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記膜振動の位相が互いにずれている一対の前記ブレードが所定の間隔を空けて対向しかつそれらの周辺部が連結されて保持されるとともに、
これらのブレードの周辺部の間に、所定の一箇所に開口部が生じるように、シール材が介在させられ、
さらにそれら一対のブレードが、それらのブレードの外表面に所定の間隔を空けて対向する上板部と下板部とを有するカバー部材の内部に収容され、
前記上板部とこれに対向する一方のブレードの外表面との間、および前記下板部とこれに対向する他方のブレードの外表面との間のそれぞれに、所定の一箇所に開口部が形成された空間部とされている
ことを特徴とするピエゾファン。 In a piezo fan that generates an air flow with a blade that vibrates due to the piezoelectric effect,
A pair of the blades whose phases of the membrane vibration are shifted from each other are opposed to each other with a predetermined interval and their peripheral portions are connected and held,
Between the peripheral parts of these blades, a sealing material is interposed so that an opening is generated at a predetermined place,
Further, the pair of blades are accommodated inside a cover member having an upper plate portion and a lower plate portion facing each other with a predetermined interval on the outer surface of the blades,
An opening is provided at a predetermined position between the upper plate and the outer surface of one blade facing the upper plate, and between the lower plate and the outer surface of the other blade facing the blade. A piezo fan characterized by a formed space.
前記カバー部材は、前記フレーム部材に取り付けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のピエゾファン。 The pair of blades are disposed inside a frame member having a shape surrounding an outer peripheral side excluding an opening between the blades, and are connected to the frame member at a plurality of locations on the outer peripheral portion.
The piezo fan according to claim 1, wherein the cover member is attached to the frame member.
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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|---|---|
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|---|---|---|---|
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016519612A (en) * | 2013-03-14 | 2016-07-07 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | Synthetic jet suspension structure |
| CN117006027A (en) * | 2023-08-17 | 2023-11-07 | 成都汇通西电电子有限公司 | Jet piezoelectric fan with flexible point array piezoelectric ceramic low-noise vibration diaphragm |
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-
2012
- 2012-07-05 JP JP2012151004A patent/JP2014013019A/en active Pending
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