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JP2014047993A - 伝熱管の隙間拡張治具及び振動抑制部材の配設方法 - Google Patents

伝熱管の隙間拡張治具及び振動抑制部材の配設方法 Download PDF

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JP2014047993A
JP2014047993A JP2012192532A JP2012192532A JP2014047993A JP 2014047993 A JP2014047993 A JP 2014047993A JP 2012192532 A JP2012192532 A JP 2012192532A JP 2012192532 A JP2012192532 A JP 2012192532A JP 2014047993 A JP2014047993 A JP 2014047993A
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JP2012192532A
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Kotoyo Mizuno
琴世 水野
Chigen Hamamoto
智元 濱本
Kenichi Kasai
賢一 河西
Yoshihisa Fujiwara
芳久 藤原
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

【課題】隣り合う伝熱管の隙間に振動抑制部材を好適に挿入するために用いられる伝熱管の隙間拡張治具、及びこの隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法を提供する。
【解決手段】加熱されることで隙間を拡張可能に変形する形状記憶材料を含む治具本体81と、治具本体81を加熱可能なヒータ82と、を備える隙間拡張治具80を用いて、隣り合う伝熱管5の隙間に、伝熱管5の振動を抑制するための振動抑制部材を配設する振動抑制部材の配設方法であって、隣り合う伝熱管5の隙間に隙間拡張治具80を挿入する治具挿入工程と、ヒータ82により治具本体81を加熱して、治具本体81により隙間を拡張する隙間拡張工程と、拡張した隙間に第2振動抑制部材14Bを挿入する部材挿入工程と、治具本体81を冷まして、治具本体81による隙間の拡張を解除する拡張解除工程と、隙間拡張治具80を隙間から引き抜く治具引抜工程と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、隣り合う伝熱管の隙間を拡張する伝熱管の隙間拡張治具及び振動抑制部材の配設方法に関するものである。
従来、内部に複数の伝熱管を設けた蒸気発生器が知られている(例えば、特許文献1参照)。蒸気発生器に設けられた各伝熱管は、U字形状に形成されており、伝熱管の内部を冷却材等の流体が流通する。流体が伝熱管の内部を流通すると、U字形の伝熱管の円弧部では、流体の流通による振動(流体励起振動)が発生する。このため、蒸気発生器には、円弧部となる伝熱管の隙間に振動抑制部材としての振れ止め金具が挿入される。
ここで、特許文献1に記載の振れ止め金具は、複数の伝熱管の隙間を拡張している。つまり、振れ止め金具は、伝熱管の隙間に挿入され、この後、振れ止め金具の幅を伝熱管の隙間よりも若干広く拡張させて、伝熱管に接触させた状態としている。
特開昭61−291896号公報
一方で、追設する振動抑制部材として棒状のものを用いる場合がある。この場合、振動抑制部材を伝熱管に接触させるためには、伝熱管の隙間とほぼ同じ厚さの振動抑制部材を挿入することが好ましい。しかしながら、各伝熱管のそれぞれの隙間は、円弧部における伝熱管扁平量のばらつき等による寸法公差に起因して、必ずしも一定にはなっていない。ここで、伝熱管扁平量とは、伝熱管の長手方向に直交する一断面における最大外径と最小外径との差をいう。このため、伝熱管の隙間は、振動抑制部材の厚さよりも狭くなる場合があり、この場合、振動抑制部材を伝熱管の隙間に挿入することが難しい。
そこで、本発明は、隣り合う伝熱管の隙間に振動抑制部材を好適に挿入するために用いられる伝熱管の隙間拡張治具、及びこの隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法を提供することを課題とする。
本発明の伝熱管の隙間拡張治具は、隣り合う伝熱管の隙間に配置され、加熱されることで隙間を拡張可能に変形する形状記憶材料を含む治具本体と、治具本体の温度を調整可能な温度調整部と、を備える。
この構成によれば、温度調整部により治具本体を加熱することで、形状記憶材料を含む治具本体を、伝熱管の隙間を拡張するように変形させることができる。この状態で、伝熱管の隙間に振動抑制部材を挿入することができるため、振動抑制部材を好適に挿入することができる。なお、温度調整部は、治具本体を冷却してもよい。この場合、治具本体を自然冷却する場合に比して、治具本体を迅速に冷却することができるため、治具本体をより早く狭めることで、伝熱管の隙間の拡張を解除することが可能となる。
この場合、治具本体は、温度調整部による加熱前において隙間よりも小さくなっており、温度調整部による加熱後において隙間よりも大きくなることが好ましい。
この構成によれば、加熱前の治具本体を、伝熱管の隙間に容易に挿入することができる。また、治具本体を加熱させることで、伝熱管の隙間を確実に拡張することができる。
この場合、治具本体は、長手方向に延在すると共に、長手方向に直交する幅方向の中央において曲がっており、温度調整部は、治具本体を加熱することで、治具本体の幅方向の両端部を、幅方向に広がらせることが好ましい。
この構成によれば、治具本体を簡易な構成とすることができ、且つ、温度調整部により治具本体を加熱し、治具本体の幅方向の両端部を幅方向に広がらせることで、伝熱管の隙間を好適に拡張することができる。
この場合、温度調整部は、治具本体の長手方向に沿って設けられるヒータであり、ヒータは、治具本体を曲げることで形成された曲げ部の内側に設けられることが好ましい。
この構成によれば、幅方向中央の曲げ部の内側にヒータを設けることで、幅方向の中央から端部へ向けて治具本体を加熱することができる。このため、加熱された治具本体の温度分布を均一なものにすることができるため、治具本体を好適に変形させることができる。
この場合、温度調整部は、可撓性を有する薄板状のフラットヒータであり、フラットヒータは、曲げられた治具本体の内側全体に亘って設けられていることが好ましい。
この構成によれば、治具本体を全体に亘って均一に加熱することができるため、少ない熱量で治具本体を加熱することができ、また、治具本体を好適に変形させることができる。
この場合、治具本体は、幅方向の両端部が曲面に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、治具本体の幅方向の両端部が伝熱管に接触しても、伝熱管を傷つけることなく、伝熱管の隙間を拡張することができる。また、緩衝材等を用いることがないため、伝熱管の隙間が狭い場合であっても、治具本体を好適に挿入することができる。
この場合、治具本体は、少なくとも幅方向の一端部に形成され、伝熱管を収容可能な収容溝を有することが好ましい。
この構成によれば、治具本体の幅方向の両端部を広げて伝熱管に接触させ、伝熱管の隙間を拡張するときに、伝熱管を収容溝に収容することができる。このため、伝熱管に対して治具本体を位置決めすることができるため、伝熱管の隙間を安定的に拡張することができる。なお、治具本体の幅方向の一端部に収容溝を形成し、治具本体の幅方向の他端部を平坦に形成することで、伝熱管の隙間への挿入の際、治具本体の他端部をガイドとして、挿入することができる。
本発明の振動抑制部材の配設方法は、上記の伝熱管の隙間拡張治具を用いて、隣り合う伝熱管の隙間に、伝熱管の振動を抑制するための振動抑制部材を配設する振動抑制部材の配設方法であって、隣り合う伝熱管の隙間に隙間拡張治具を挿入する治具挿入工程と、温度調整部により治具本体を加熱して、治具本体により隙間を拡張する隙間拡張工程と、拡張した隙間に振動抑制部材を挿入する部材挿入工程と、治具本体を冷まして、治具本体による隙間の拡張を解除する拡張解除工程と、隙間拡張治具を隙間から引き抜く治具引抜工程と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、隙間拡張治具を用いて伝熱管の隙間を拡張し、拡張した伝熱管の隙間に振動抑制部材を挿入することができる。このため、振動抑制部材を好適に挿入することができる。
図1は、実施例1の隙間拡張治具が用いられる蒸気発生器の側断面概略図である。 図2は、伝熱管群の平面視概略図である。 図3は、図2のA−A断面図である。 図4は、伝熱管群の斜視概略図である。 図5は、中心面における伝熱管群の軸断面図である。 図6は、実施例1に係る加熱前の隙間拡張治具の斜視図である。 図7は、実施例1に係る加熱後の隙間拡張治具の斜視図である。 図8は、実施例1の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。 図9は、実施例1の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。 図10は、実施例1の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。 図11は、実施例1の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。 図12は、実施例1の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。 図13は、実施例1の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。 図14は、振動抑制部材の配設方法に関するフローチャートである。 図15は、実施例2に係る隙間拡張治具の斜視図である。 図16は、実施例3に係る隙間拡張治具の治具本体の断面図である。 図17は、実施例4に係る隙間拡張治具の平面図である。 図18は、実施例5に係る隙間拡張治具の変形前の治具本体の断面図である。 図19は、実施例5に係る隙間拡張治具の変形後の治具本体の断面図である。 図20は、実施例6に係る隙間拡張治具の変形前の治具本体の断面図である。 図21は、実施例6に係る隙間拡張治具の変形後の治具本体の断面図である。
以下に、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、実施例1の隙間拡張治具が用いられる蒸気発生器の側断面概略図である。伝熱管を内部に複数有するものとして、例えば、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)に用いられる蒸気発生器1がある。この蒸気発生器1には、原子炉内を流通する原子炉冷却材及び中性子減速材としての一次冷却材(例えば、軽水)と、タービン内を流通する二次冷却材とが流入する。そして、蒸気発生器1では、高温高圧となった一次冷却材を、二次冷却材と熱交換させることにより、二次冷却材を蒸発させて蒸気を発生させ、かつ高温高圧となった一次冷却材を冷却している。
なお、詳細は後述するが、この蒸気発生器1に設けられた複数の伝熱管5には、蒸気発生器1の組み立て時に取り付けられた既設の第1振動抑制部材14Aと、蒸気発生器1の組み立て後(例えば、蒸気発生器1の設置後)に新たに追設される第2振動抑制部材14Bとが取り付けられる。このとき、第2振動抑制部材14Bの取り付けは、隙間拡張治具を用いて行われる。先ず、図1を参照して、蒸気発生器1について説明する。
蒸気発生器1は、上下方向に延在し、かつ密閉された中空円筒形状となっている。蒸気発生器1は、上半部に対して下半部が若干小径とされた胴部2を有している。胴部2は、その下半部内に、該胴部2の内壁面と所定間隔をもって配置された円筒形状を成す管群外筒3が設けられている。この管群外筒3は、その下端部が、胴部2の下半部内の下方に配置された管板4近傍まで延設されている。管群外筒3内には、伝熱管群51が設けられている。伝熱管群51は、逆U字形状をなす複数の伝熱管5から成る。各伝熱管5は、U字形状の円弧部が上方側に凸となるように配置され、下方側の両端部が管板4に支持されているとともに、中間部が複数の管支持板6を介して管群外筒3に支持されている。管支持板6には、多数の貫通孔(図示せず)が形成されており、この貫通孔内に各伝熱管5が挿通されている。
胴部2は、その下端部に水室7が設けられている。水室7は、内部が隔壁8により入室71と出室72とに区画されている。入室71は、各伝熱管5の一端部が連通され、出室72は、各伝熱管5の他端部が連通されている。また、入室71は、胴部2の外部に通じる入口ノズル74が形成され、出室72は、胴部2の外部に通じる出口ノズル75が形成されている。そして、入口ノズル74は、加圧水型原子炉から一次冷却材が送られる冷却水配管(図示せず)が連結され、出口ノズル75は、熱交換された後の一次冷却材を加圧水型原子炉に送る冷却水配管(図示せず)が連結される。
胴部2は、その上半部内に、熱交換後の二次冷却材を蒸気(気相)と熱水(液相)とに分離する気水分離器9、および分離された蒸気の湿分を除去して乾き蒸気に近い状態とする湿分分離器10が設けられている。気水分離器9と伝熱管群51との間には、外部から胴部2内に二次冷却材の給水を行う給水管11が挿入されている。さらに、胴部2は、その上端部に、蒸気排出口12が形成されている。また、胴部2は、その下半部内に、給水管11からこの胴部2内に給水された二次冷却材を、胴部2と管群外筒3との間を流下させて管板4にて折り返させ、伝熱管群51に沿って上昇させる給水路13が形成されている。なお、蒸気排出口12は、タービンに蒸気を送る冷却水配管(図示せず)が連結され、給水管11は、タービンで使用された蒸気が復水器(図示せず)で冷却された二次冷却材を供給するための冷却水配管(図示せず)が連結される。
このような蒸気発生器1において、加圧水型原子炉で加熱された一次冷却材は、入室71に送られ、多数の伝熱管5内を通って循環して出室72に至る。一方、復水器で冷却された二次冷却材は、給水管11に送られ、胴部2内の給水路13を通って伝熱管群51に沿って上昇する。このとき、胴部2内で、高圧高温の一次冷却材と二次冷却材との間で熱交換が行われる。そして、冷却された一次冷却材は、出室72から加圧水型原子炉に戻される。一方、高圧高温の一次冷却材と熱交換を行った二次冷却材は、胴部2内を上昇し、気水分離器9で蒸気と熱水とに分離される。そして、分離された蒸気は、湿分分離器10で湿分が除去されてからタービンに送られる。
このように構成された蒸気発生器1では、一次冷却材が各伝熱管5内を通過する際、逆U字形状の円弧部にて流体励起振動が発生する。そこで、伝熱管5の円弧部には、伝熱管5の振動を抑制する複数の振動抑制部材14が設けられている。
図2は、伝熱管群の平面視概略図である。図3は、図2のA−A断面図である。図4は、伝熱管群の斜視概略図である。
伝熱管群51の上端部は、逆U字形状となる複数の伝熱管5の円弧部が配置されることで、半球形状に形成されている。つまり、図3に示すように、各伝熱管5は、面内において所定の曲率半径で曲げられている。このため、伝熱管5は、その円弧部の中央となる頂点と曲率半径の中心とを通る伝熱管5の軸断面である中心面Cを挟んで、左右対称に形成される。そして、複数の伝熱管5は、各面内において曲率半径の径方向外側に向かうにつれて曲率半径が大きくなるように設けられると共に、軸方向が平行となるように並べて設けられることで伝熱管層5Aとなる。
また、図2に示すように、伝熱管層5Aは、その面内方向に直交する面外方向に所定の隙間を空けて平行に並べて設けられている。この複数の伝熱管層5Aでは、面内において曲率半径の径方向の最外側にあるそれぞれの伝熱管5が、面外方向の外側に向かうにつれて曲率半径が小さくなっている。このように複数の伝熱管5が並べられることで、伝熱管群51の上端部は半球形状に形成される。
図5は、中心面における伝熱管群の軸断面図である。上記のように設けられた伝熱管群51は、その中心面Cにおける複数の伝熱管5の軸断面が、図5に示すような配置となっている。図5に示すように、中心面Cにおいて、積層された伝熱管層5Aは、面内方向の上下に位置を異ならせて配置されている。このため、複数の伝熱管5は、中心面Cにおいて千鳥状に配置されている。そして、図5に示すように、複数の振動抑制部材14及び後述する隙間拡張治具80は、隣り合う伝熱管層5Aの隙間に挿入される。
振動抑制部材14は、例えば、ステンレス等の金属材で構成されている。また、複数の振動抑制部材14は、上記したように、既設(既存)の複数の第1振動抑制部材14Aと、追設される複数の第2振動抑制部材14Bとを有している。なお、図4では、追設される第2振動抑制部材14Bの一部を例示したものであり、図4に示す配置に限定されない。
図3に示すように、第1振動抑制部材14Aは、矩形断面をなす棒体をほぼV字形状に折り曲げて形成されている。第1振動抑制部材14Aは、折り曲げられた屈曲部が伝熱管5の曲率半径における径方向の中心側(内側)に位置するように配置され、その両端部が径方向の外側に位置するように配置される。第1振動抑制部材14Aの両端部は、曲率半径の径方向の最外側にある伝熱管5から外側に突出している。
また、図3に示すように、複数の第1振動抑制部材14Aは、V字形状の大きい第1振動抑制部材14Aと、V字形状の小さい第1振動抑制部材14Aとを含んでいる。そして、V字形状の大きい第1振動抑制部材14Aの内側には、V字形状の小さい第1振動抑制部材14Aが配置されることで対を成している。対を成した第1振動抑制部材14Aは、面外方向に隣り合う(積層される)2層の伝熱管層5Aの隙間において、例えば3組配設される。3組の対となる第1振動抑制部材14Aは、曲率半径の周方向に沿って設けられる。つまり、3組のうち、1組の対となる第1振動抑制部材14Aは、その屈曲部が中心面C上に位置するように中央に設けられ、中央の対となる第1振動抑制部材14Aの両側に、2組の対となる第1振動抑制部材14Aがそれぞれ設けられる。
上記のように、複数の第1振動抑制部材14Aが配設されることで、図4に示すように、複数の第1振動抑制部材14Aの端部は、伝熱管群51の半球形状の円弧に沿って伝熱管層5Aの面外方向に一列に並んで配置される。また、一列となる第1振動抑制部材14Aの端部は、伝熱管群51の半球形状の円弧に沿って伝熱管層5Aの面内方向に沿って所定の間隔を空けて複数列配設される。つまり、複数の第1振動抑制部材14Aの端部は、半球面において格子状に配置される。
そして、複数の第1振動抑制部材14Aの端部が格子状に配置されることにより、伝熱管層5Aの隙間は、伝熱管層5Aの面内方向に複数に区画されると共に、伝熱管層5Aの面外方向に複数に区画される。つまり、伝熱管層5Aの隙間は、複数の第1振動抑制部材14Aの端部によって、格子状となるように複数に区画される。このため、伝熱管層5Aの隙間は、第1振動抑制部材14Aによって規定される。
各第1振動抑制部材14Aの両端部には、接合部材15Aがそれぞれ設けられている。この接合部材15Aは、図2から図4に示すように、後述する保持部材16Aに接合される。なお、接合部材15Aは、例えば、ステンレス等の金属材で構成されている。
保持部材16Aは、図2及び図4に示すように、伝熱管群51の半球状の外周に沿って円弧状に形成された棒体である。この保持部材16Aは、伝熱管群51の半球形状の円弧に沿って一列に並んだ各第1振動抑制部材14Aの端部を繋ぐように配置される。そして、この保持部材16Aには、各第1振動抑制部材14Aの端部に設けられた接合部材15Aが溶接等により接合される。また、この保持部材16Aには、後述する取付部材17が溶接等により接合される。
取付部材17は、ほぼコ字形状に形成され、曲率半径の径方向の最外側にある伝熱管5と、その内側の伝熱管5との間に挿入されている。そして、取付部材17の両端部が溶接等により保持部材16Aに接合されることで、保持部材16Aが伝熱管群51に取り付けられる。
なお、第1振動抑制部材14Aは、V字形状のものを用いたが、直方体形状(直線形状)のものを用いたり、あるいは、V字形状のものと直方体形状のものとを混在して用いたりしてもよく、特に限定されない。
図3に示すように、第2振動抑制部材14Bは、矩形断面をなす直方体形状(直線形状)の棒体となっている。第2振動抑制部材14Bは、その長手方向が曲率半径の径方向と同方向となるように配置される。つまり、第2振動抑制部材14Bは、その長手方向の一端部が伝熱管5の曲率半径における径方向の中心側(内側)に位置するように配置され、その長手方向の他端部が径方向の外側に位置するように配置される。このため、第2振動抑制部材14Bは、一端部側から伝熱管5の隙間に挿入される。また、第2振動抑制部材14Bの他端部は、曲率半径の径方向の最外側にある伝熱管5から外側に突出している。
複数の第2振動抑制部材14Bは、複数の第1振動抑制部材14Aの端部によって区画された格子状となる伝熱管層5Aの複数の隙間に適宜設けられている。例えば、複数の第2振動抑制部材14Bは、1組の対となる第1振動抑制部材14Aに対してそれぞれ3つ設けられ、また、3組の対となる第1振動抑制部材14Aの間に2つ設けられてもよい。1組の対となる第1振動抑制部材14Aに対して設けられた3つの第2振動抑制部材14Bは、その1つがV字形状の小さい第1振動抑制部材14Aの内側に設けられている。残りの2つの第2振動抑制部材14Bは、V字形状の小さい第1振動抑制部材14Aの両端部とV字形状の大きい第1振動抑制部材14Aの両端部との間にそれぞれ設けられる。また、3組の対となる第1振動抑制部材14Aの間に設けられた2つの第2振動抑制部材14Bは、中央に設けられた1組の対となる第1振動抑制部材14Aとその両側に設けられた2組の対となる第1振動抑制部材14Aとの間にそれぞれ設けられる。なお、第2振動抑制部材14Bは、断面矩形状に形成され、各伝熱管5は、丸管であることから、第2振動抑制部材14Bと伝熱管5とは線接触となる。
上記のように、複数の第2振動抑制部材14Bが配設されることで、図示は省略するが、第1振動抑制部材14Aと同様に、複数の第2振動抑制部材14Bの端部は、伝熱管群51の半球形状の円弧に沿って伝熱管層5Aの面外方向に一列に並んで配置される。また、一列となる第2振動抑制部材14Bの端部は、伝熱管群51の半球形状の円弧に沿って伝熱管層5Aの面内方向に沿って所定の間隔を空けて複数列配設される。
各第2振動抑制部材14Bの他端部(径方向の外側の端部)には、接合部材15Bがそれぞれ設けられている。この接合部材15Bは、図2及び図3に示すように、後述する保持部材16Bに接合される。なお、接合部材15Bは、例えば、ステンレス等の金属材で構成されている。
保持部材16Bは、図2に示すように、保持部材16Aとほぼ同様となっており、伝熱管群51の半球状の外周に沿って円弧状に形成された棒体である。この保持部材16Bは、伝熱管群51の半球形状の円弧に沿って一列に並んだ各第2振動抑制部材14Bの端部を繋ぐように配置される。このため、保持部材16Bは、隣接する保持部材16Aの間に配置される。そして、この保持部材16Bに、各第2振動抑制部材14Bの他端部に設けられた接合部材15Bが溶接等により接合される。
次に、図6及び図7を参照して、隙間拡張治具80について説明する。図6は、実施例1に係る加熱前の隙間拡張治具の斜視図である。図7は、実施例1に係る加熱後の隙間拡張治具の斜視図である。なお、下記では、既設の蒸気発生器1に第2振動抑制部材14Bを追設するときに、隙間拡張治具80を用いる場合について説明する。しかしながら、隙間拡張治具80は、この用い方に限定されない。例えば、蒸気発生器1の組み立て時に第2振動抑制部材14Bを取り付ける場合に用いてもよい。なお、既設の蒸気発生器1に第2振動抑制部材14Bを追設する場合、中性子の影響を低減すべく、複数の伝熱管5は、水中に没した環境(水中環境)となっていてもよい。このため、隙間拡張治具80は、水中環境下で用いられる場合がある。
図6に示すように、隙間拡張治具80は、治具本体81と、ヒータ(温度調整部)82とを備えている。治具本体81は、形状記憶合金を用いて構成されている。治具本体81は、長手方向に延在する板状の形状記憶合金を、長手方向に直交する幅方向の中央において曲げた形状となっており、長手方向から見た断面がU字形状となっている。つまり、治具本体81は、長手方向に延在すると共に幅方向中央において曲がる曲げ部81aと、曲げ部81aの幅方向両側から突出する一対の端部81bとを有している。なお、曲げ部81aは、湾曲して形成されている。また、治具本体81は、長手方向における長さが、伝熱管層5Aの最外側の伝熱管5から最内側の伝熱管5に至る長さとなっている。
この治具本体81は、加熱前において図6に示す形状となるが、加熱後において図7に示す形状となる。つまり、治具本体81は、加熱後において曲げ部81aを中心に一対の端部(両端部)81bが広がる形状となり、長手方向から見た断面がV字形状となっている。加熱されて拡張した治具本体81は、その端部81bの先端に、伝熱管5が接触する。治具本体81は、加熱前において伝熱管層5Aの隙間よりも小さくなり、加熱後において伝熱管層5Aの隙間よりも大きくなるように、形状記憶される。
ヒータ82は、治具本体81を加熱するものである。ヒータ82は、棒状に形成されており、長手方向に延在する治具本体81の曲げ部81aに沿って、曲げ部81aの内側に接触させて取り付けられている。このため、ヒータ82は、治具本体81を、その長手方向に沿って均一に加熱し、また、幅方向の中央(曲げ部81a)から両端部81bへ向けて加熱する。
次に、図8から図14を参照し、既設の蒸気発生器1に対し、第2振動抑制部材14Bを新たに追設する振動抑制部材14の配設方法について説明する。図8から図13は、実施例1の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。図14は、振動抑制部材の配設方法に関するフローチャートである。図8に示すように、第2振動抑制部材14Bの配設前の既設の蒸気発生器1において、伝熱管群51は、複数の伝熱管層5A(図8では最外側の伝熱管5のみ図示)が所定の隙間を空けて配設されることで、最外側の複数の伝熱管5は平行に配置されている。また、複数の第1振動抑制部材14Aは、隣り合う伝熱管層5Aの隙間に設けられており、複数の第1振動抑制部材14Aの端部は格子状に配置されている。このため、隣り合う伝熱管層5Aの隙間の広さは、隙間に設けられた第1振動抑制部材14Aによって規定される。
この既設の蒸気発生器1に対して、第2振動抑制部材14Bを追設する場合、先ず、図9に示すように、加熱前の治具本体81を伝熱管5の所定の隙間に挿入する(治具挿入工程:図14のステップS1)。この治具挿入工程S1では、図5に示す挿入経路で治具本体81を挿入する。治具挿入工程S1では、治具本体81の一対の端部81bが、隣り合う第1振動抑制部材14Aの間の中央に位置するように、治具本体81の曲げ部81aが、第1振動抑制部材14A側に位置するように、治具本体81が挿入される。
治具本体81の挿入後、図10に示すように、ヒータ82により治具本体81が加熱される。治具本体81が加熱されると、治具本体81は、その曲げ部81aを中心に一対の端部(両端部)81bが広がることで、一対の端部81bの先端が伝熱管5に接触し、伝熱管5(伝熱管層5A)の隙間を拡張する(隙間拡張工程:図14のステップS2)。伝熱管5の隙間が拡張されると、図11に示すように、隙間が拡張された状態で、第2振動抑制部材14Bが挿入される(部材挿入工程:図14のステップS3)。なお、第2振動抑制部材14Bは、伝熱管5の隙間と同幅または伝熱管5の隙間よりも僅かに幅広に形成されている。
第2振動抑制部材14Bが挿入されると、ヒータ82による治具本体81の加熱が停止される。このため、治具本体81は自然冷却される。治具本体81が冷やされると、図12に示すように、治具本体81は、その曲げ部81aを中心に一対の端部81bが狭まることで、伝熱管5の隙間の拡張が解除される(拡張解除工程:図14のステップS4)。治具本体81による隙間の拡張が解除されると、挿入された第2振動抑制部材14Bは、伝熱管5により挟持されることで、伝熱管5と接触する。そして、図13に示すように、一対の端部81bが狭まった治具本体81は、伝熱管5の隙間よりも小さくなるため、この状態で、治具本体81が伝熱管5の隙間から引き抜かれる(治具引抜工程:図14のステップS5)。これにより、第2振動抑制部材14Bの追設が終了する。これらの工程を繰り返し行うことで、複数の第2振動抑制部材14Bの追設が行われる。
以上のように、実施例1の構成によれば、既設の第1振動抑制部材14Aに加え、隙間拡張治具80を用いて、第2振動抑制部材14Bを新たに配置することができる。このとき、隙間拡張治具80は、ヒータ82により治具本体81を加熱することで、伝熱管5の隙間を拡張するように、治具本体81を変形させることができる。伝熱管5の隙間を拡張した状態で、伝熱管5の隙間に第2振動抑制部材14Bを挿入することができるため、第2振動抑制部材14Bを好適に挿入することができる。そして、挿入された第2振動抑制部材14Bは、各伝熱管5に接触させることができるため、各伝熱管5の振動を好適に抑制することが可能となる。よって、蒸気発生器1は、伝熱管5と振動抑制部材14との接触部分における磨耗を低減することができる。
また、実施例1の構成によれば、治具本体81を、加熱前において伝熱管5の隙間よりも小さくし、加熱後において伝熱管5の隙間よりも大きくすることができる。このため、加熱前の治具本体81を、伝熱管5の隙間に容易に挿入することができる。また、治具本体81を加熱させることで、伝熱管5の隙間を確実に拡張することができる。
また、実施例1の構成によれば、幅方向中央の曲げ部81aの内側にヒータ82を設けることで、幅方向の中央から端部へ向けて治具本体81を加熱することができる。このため、加熱された治具本体81の温度分布を均一なものにすることができるため、治具本体81を好適に変形させることができる。
なお、実施例1では、治具本体81を形状記憶合金で構成したが、この構成に限らない。例えば、治具本体81の曲げ部81aを形状記憶合金で構成し、曲げ部81a以外の部位を他の材料で構成してもよい。
また、実施例1では、治具本体81を断面U字状に形成したが、伝熱管5の隙間を拡張可能な形状であれば、この構成に限らず、例えば、治具本体81を断面C字状に形成してもよい。
また、実施例1では、ヒータ82を用いて治具本体81を加熱したが、ヒータ82に代えて、加熱及び冷却可能な温度調整機構を設けてもよい。この場合、治具本体81を積極的に冷却させることができるため、自然冷却に比して、治具本体81を迅速に冷却することができる。このため、治具本体81をより早く狭めることができ、伝熱管5の隙間の拡張を解除する拡張解除工程の時間短縮を図ることが可能となる。
また、実施例1では、治具本体81の曲げ部81aを湾曲させて形成したが、この構成に限らず、折り曲げて形成してもよい。
次に、図15を参照して、実施例2に係る隙間拡張治具100について説明する。なお、実施例2では、実施例1と重複する記載を避けるべく、実施例1と異なる部分についてのみ言及する。図15は、実施例2に係る隙間拡張治具の斜視図である。実施例1の隙間拡張治具80は、棒状のヒータ82を曲げ部81aの内側に配置して治具本体81を加熱したが、実施例2の隙間拡張治具100は、治具本体101の内側全体に薄板状のフラットヒータ102を配置して治具本体101を加熱する。以下、図15を参照して、実施例2の隙間拡張治具100について説明する。
図15に示すように、実施例2の隙間拡張治具100は、治具本体101と、フラットヒータ(温度調整部)102とを備えている。なお、治具本体101は、実施例1と同様の構成であるため、説明を省略する。フラットヒータ102は、治具本体101を加熱するものである。フラットヒータ102は、可撓性を有する薄板状に形成されており、曲げられた治具本体101の内側の全域に亘って接触させて取り付けられている。このため、フラットヒータ102は、治具本体101の内側を、その長手方向及び幅方向に亘って均一に加熱する。
以上のように、実施例2の構成によれば、フラットヒータ102により治具本体101の内側を全体に亘って均一に加熱することにより、熱分布を一様にすることができるため、少ない熱量で治具本体101を加熱することができ、また、治具本体101を好適に変形させることができる。
次に、図16を参照して、実施例3に係る隙間拡張治具110について説明する。なお、実施例3でも、実施例1と重複する記載を避けるべく、実施例1と異なる部分についてのみ言及する。図16は、実施例3に係る隙間拡張治具の治具本体の断面図である。実施例3の隙間拡張治具110は、実施例1の治具本体81の一対の端部81bの先端を曲面にしたものである。以下、図16を参照して、実施例3の隙間拡張治具110について説明する。
図16に示すように、実施例3の隙間拡張治具110の治具本体111は、実施例1と同様に、長手方向から見た断面がU字形状となっており、曲げ部111aと、一対の端部111bとを有している。各端部111bは、伝熱管5に接触する突出方向の先端が、曲面となっている。このため、各端部111bの先端は、長手方向から見た断面が、突出側に凸となる半円状に形成されている。
以上のように、実施例3の構成によれば、治具本体111が加熱されて、一対の端部111bが幅方向に広がることにより、治具本体111の各端部111bの先端が伝熱管5に接触しても、伝熱管5を傷つけることなく、伝熱管5の隙間を拡張することができる。このとき、緩衝材等を用いることがないため、伝熱管5の隙間が狭い場合であっても、治具本体111を好適に挿入することが可能となる。なお、少なくとも伝熱管5に接触する部分が曲面であればよい。
次に、図17を参照して、実施例4に係る隙間拡張治具120について説明する。なお、実施例4でも、実施例1と重複する記載を避けるべく、実施例1と異なる部分についてのみ言及する。図17は、実施例4に係る隙間拡張治具の平面図である。実施例4の隙間拡張治具120は、実施例1の治具本体81の一方の端部81bに収容溝125を設けたものである。以下、図17を参照して、実施例4の隙間拡張治具120について説明する。
実施例4の隙間拡張治具120の治具本体121は、実施例1と同様に、長手方向から見た断面がU字形状となっており、曲げ部121aと、一対の端部121bとを有している。図17に示すように、一対の端部121bのうち、一方の端部121bの外側の表面には、複数の収容溝125が形成される一方で、他方の端部121bの外側の表面は、平坦となっている。
複数の収容溝125は、治具本体121の長手方向に沿って所定の間隔を空けて設けられている。具体的に、複数の収容溝125は、伝熱管層5Aにおいて曲率半径の径方向に並ぶ複数の伝熱管5に対応させて設けられている。また、各収容溝125は、治具本体121の長手方向に対して直交する方向に延在するように形成されており、加熱時(拡張時)に接触する伝熱管5の軸方向と同方向となるように形成されている。各収容溝125は、治具本体121の表面に対して窪んで形成されており、延在する方向に直交する断面において曲面となっている。なお、各収容溝125は、伝熱管5の外径よりも大きな曲面となるように形成されることが好ましい。
このように構成された治具本体121は、治具挿入工程S1において、収容溝125が形成されていない他方側の平坦な端部121bを伝熱管5に押し当て、他方側の端部121bをガイドにしながら、伝熱管5の隙間に挿入される。
以上のように、実施例4の構成によれば、治具本体121の幅方向の両端部121bを広げて伝熱管5に接触させ、伝熱管5の隙間を拡張するときに、伝熱管5を収容溝125に収容することができる。このため、伝熱管5に対して治具本体121を位置決めすることができるため、伝熱管5の隙間を安定的に拡張することができる。
また、実施例4の構成によれば、治具本体121の幅方向の一端部121bに収容溝125を形成し、治具本体121の幅方向の他端部121bを平坦に形成することで、伝熱管5の隙間への挿入の際、治具本体121の他端部121bをガイドとして、挿入することができる。このため、複数の収容溝125が形成されている場合であっても、治具本体121の挿入時における抵抗を抑制することができる。
次に、図18及び図19を参照して、実施例5に係る隙間拡張治具130について説明する。なお、実施例5でも、実施例1と重複する記載を避けるべく、実施例1と異なる部分についてのみ言及する。図18は、実施例5に係る隙間拡張治具の変形前の治具本体の断面図である。図19は、実施例5に係る隙間拡張治具の変形後の治具本体の断面図である。実施例1の隙間拡張治具80は、治具本体81を断面U字状に形成したが、実施例5の隙間拡張治具130は、治具本体131を断面円形状に形成している。以下、図18及び図19を参照して、実施例5の隙間拡張治具130について説明する。
図18に示すように、実施例5の隙間拡張治具130は、治具本体131と、温度調整部132とを備える。ここでは、温度調整部132は、例えばフラットヒータ132である。治具本体131は、形状記憶合金を用いて円筒状に形成されており、長手方向を軸方向として延在して形成されている。このため、治具本体131は、長手方向に直交する面で切った断面が円形となる。この治具本体131は、その直径が、伝熱管層5Aの隙間よりも小さくなっている。
治具本体131は、加熱前において図18に示す形状となるが、加熱後において図19に示す形状となる。つまり、治具本体131は、加熱後において長手方向に直交する面で切った断面が楕円形となる。このとき、断面楕円形となる治具本体131の長軸は、伝熱管5が対向する方向となっており、治具本体131の短軸は、伝熱管5が対向する方向に直交する方向となる。このため、加熱された治具本体131は、その長軸の部位が伝熱管5に接触して、伝熱管5の隙間を拡張する。よって、治具本体131は、加熱前において伝熱管層5Aの隙間よりも小さくなり、加熱後において伝熱管層5Aの隙間よりも大きくなるように、形状記憶される。
フラットヒータ132は、治具本体131を加熱するものである。フラットヒータ132は、可撓性を有する薄板状に形成されており、円筒状の治具本体131の内周面の全域に亘って接触させて取り付けられている。このため、フラットヒータ132は、治具本体131の内周面を均一に加熱する。なお、フラットヒータ132に代えて、実施例1に示す棒状のヒータを適用してもよい。
以上のように、実施例5の構成によれば、フラットヒータ132により治具本体131の内周面を均一に加熱することで、断面円形状から断面楕円形状に変形させることができるため、伝熱管5の隙間を好適に拡張することができる。
次に、図20及び図21を参照して、実施例6に係る隙間拡張治具140について説明する。なお、実施例6でも、実施例1と重複する記載を避けるべく、実施例1と異なる部分についてのみ言及する。図20は、実施例6に係る隙間拡張治具の変形前の治具本体の断面図である。図21は、実施例6に係る隙間拡張治具の変形後の治具本体の断面図である。実施例1の隙間拡張治具80は、治具本体81を断面U字状に形成したが、実施例6の隙間拡張治具140は、治具本体141を板状に形成している。以下、図20及び図21を参照して、実施例6の隙間拡張治具140について説明する。
図20に示すように、実施例6の隙間拡張治具140は、治具本体141と、温度調整部142とを備える。ここでは、温度調整部142は、例えばフラットヒータ142である。治具本体141は、長手方向に延在する板状の形状記憶合金である。このため、治具本体141は、長手方向に直交する面で切った断面が長方形となる。この治具本体141は、その厚みが、伝熱管層5Aの隙間よりも小さくなっている。
治具本体141は、加熱前において図20に示す形状となるが、加熱後において図21に示す形状となる。つまり、治具本体141は、加熱後において長手方向に直交する面で切った断面が波形状となる。具体的に、治具本体141は、伝熱管5が対向する方向に直交する方向に進む横波の波板状に形成されており、断面波形状となる治具本体141の頂部が、伝熱管5に接触して、伝熱管5の隙間を拡張する。よって、治具本体141は、加熱前において伝熱管層5Aの隙間よりも小さくなり、加熱後において伝熱管層5Aの隙間よりも大きくなるように、形状記憶される。
フラットヒータ142は、治具本体141を加熱するものである。フラットヒータ142は、可撓性を有する薄板状に形成されており、断面波形状となる治具本体141の頂部以外の部位、つまり伝熱管5に接触する部位以外の部位に、接触させて取り付けられている。なお、フラットヒータ142に代えて、実施例1に示す棒状のヒータを適用してもよい。
以上のように、実施例6の構成によれば、フラットヒータ142により治具本体141を加熱することで、治具本体141を板状から波板状に変形させることができるため、伝熱管5の隙間を好適に拡張することができる。
1 蒸気発生器
2 胴部
3 管群外筒
4 管板
5 伝熱管
5A 伝熱管層
6 管支持板
7 水室
8 隔壁
9 気水分離器
10 湿分分離器
11 給水管
12 蒸気排出口
14 振動抑制部材
14A 第1振動抑制部材
14B 第2振動抑制部材
15A 接合部材
15B 接合部材
16A 保持部材
16B 保持部材
17 取付部材
51 伝熱管群
71 入室
72 出室
74 入口ノズル
75 出口ノズル
80 隙間拡張治具
81 治具本体
81a 曲げ部
81b 端部
82 ヒータ
100 隙間拡張治具(実施例2)
101 治具本体(実施例2)
102 フラットヒータ(実施例2)
110 隙間拡張治具(実施例3)
111 治具本体(実施例3)
111a 曲げ部(実施例3)
111b 端部(実施例3)
120 隙間拡張治具(実施例4)
121 治具本体(実施例4)
121a 曲げ部(実施例4)
121b 端部(実施例4)
125 収容溝
130 隙間拡張治具(実施例5)
131 治具本体(実施例5)
132 フラットヒータ(実施例5)
140 隙間拡張治具(実施例6)
141 治具本体(実施例6)
142 フラットヒータ(実施例6)

Claims (8)

  1. 隣り合う伝熱管の隙間に配置され、加熱されることで前記隙間を拡張可能に変形する形状記憶材料を含む治具本体と、
    前記治具本体の温度を調整可能な温度調整部と、を備えることを特徴とする伝熱管の隙間拡張治具。
  2. 前記治具本体は、前記温度調整部による加熱前において前記隙間よりも小さくなっており、前記温度調整部による加熱後において前記隙間よりも大きくなることを特徴とする請求項1に記載の伝熱管の隙間拡張治具。
  3. 前記治具本体は、長手方向に延在すると共に、前記長手方向に直交する幅方向の中央において曲がっており、
    前記温度調整部は、前記治具本体を加熱することで、前記治具本体の前記幅方向の両端部を、前記幅方向に広がらせることを特徴とする請求項1または2に記載の伝熱管の隙間拡張治具。
  4. 前記温度調整部は、前記治具本体の前記長手方向に沿って設けられるヒータであり、
    前記ヒータは、前記治具本体を曲げることで形成された曲げ部の内側に設けられることを特徴とする請求項3に記載の伝熱管の隙間拡張治具。
  5. 前記温度調整部は、可撓性を有する薄板状のフラットヒータであり、
    前記フラットヒータは、曲げられた前記治具本体の内側全体に亘って設けられていることを特徴とする請求項3に記載の伝熱管の隙間拡張治具。
  6. 前記治具本体は、前記幅方向の両端部が曲面に形成されていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1項に記載の伝熱管の隙間拡張治具。
  7. 前記治具本体は、少なくとも前記幅方向の一端部に形成され、前記伝熱管を収容可能な収容溝を有することを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1項に記載の伝熱管の隙間拡張治具。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の伝熱管の隙間拡張治具を用いて、隣り合う前記伝熱管の隙間に、前記伝熱管の振動を抑制するための振動抑制部材を配設する振動抑制部材の配設方法であって、
    隣り合う前記伝熱管の隙間に前記隙間拡張治具を挿入する治具挿入工程と、
    前記温度調整部により前記治具本体を加熱して、前記治具本体により前記隙間を拡張する隙間拡張工程と、
    拡張した前記隙間に前記振動抑制部材を挿入する部材挿入工程と、
    前記治具本体を冷まして、前記治具本体による前記隙間の拡張を解除する拡張解除工程と、
    前記隙間拡張治具を前記隙間から引き抜く治具引抜工程と、を備えることを特徴とする振動抑制部材の配設方法。
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