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JP2013201840A - 電気自動車の表示システム - Google Patents

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JP2013201840A
JP2013201840A JP2012068984A JP2012068984A JP2013201840A JP 2013201840 A JP2013201840 A JP 2013201840A JP 2012068984 A JP2012068984 A JP 2012068984A JP 2012068984 A JP2012068984 A JP 2012068984A JP 2013201840 A JP2013201840 A JP 2013201840A
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Yosuke Hattori
陽介 服部
Masahiro Goto
真広 後藤
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

【課題】バッテリから電動機へ出力可能な最大駆動電力を正確に表示し得る電気自動車の表示システムを提供する。
【解決手段】表示システム10は、モータおよび電気機器を駆動するバッテリの充電残量およびバッテリ温度に基づいて、最大出力電力および最大入力電力を算出する限界電力算出部20と、電気機器で使用される消費電力を算出する消費電力算出部24とを備える。限界駆動電力算出部28は、最大出力電力と消費電力とに基づいて、バッテリからモータに出力可能な最大駆動電力を算出する。また、実電力算出部22は、バッテリからモータに実際に出力された実出力電力およびモータからバッテリへ実際に回生された実入力電力を算出する。表示パネル36は、最大出力電力および最大入力電力と、最大駆動電力と、実出力電力および実入力電力とを重ねて表示する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動機を駆動するバッテリの入出力状態を表示する電気自動車の表示システムに関する。
車両に搭載されたバッテリの電力によりモータ(電動機)を駆動させて動力を得る電気自動車には、バッテリの充電残量等を運転席の表示部で表示して、ドライバーがバッテリの状態を把握し得るようにしたものがある。例えば、特許文献1には、バッテリの充電残量と電力(パワー)の最大出力とを同時に表示する表示システムが開示されている。特許文献1の表示システムでは、バッテリの温度に基づいて最大出力を算出することで、バッテリの状態に応じた最大出力をドライバーが認識し得るようになっている。
特開平10−336801号公報
ところが、特許文献1で表示されるバッテリの最大出力は、モータを駆動するための出力電力に加え、例えばエアコン等、モータ以外の電気機器に出力される電力も含まれている。そのため、特許文献1の表示システムでは、ドライバーは、バッテリがモータへ出力し得る最大値を正確に把握することができない難点がある。また、特許文献1の表示システムでは、バッテリの最大出力のみが表示されるため、例えばエアコンをオンオフしても、バッテリの最大出力に変化が表れることはない。そのため、ドライバーは、エアコン等、電気機器が及ぼすバッテリの出力への影響を認識することができない。しかも、特許文献1では、バッテリからモータへ実際に出力されている電力が表示されないため、現在の運転でバッテリがどれ程の余力を有しているか把握することができない問題もある。
ここで、例えば、バッテリが低温の場合や、バッテリの充電残量が多い場合のように、バッテリが回生電力を殆ど回収できない状況下では、回生ブレーキによる制動力が非常に小さくなる。ところが、従来の表示システムでは、バッテリに回生可能な入力電力が表示されていないため、ドライバーが回生ブレーキの制動力を得られるか否か判別することができなかった。そのため、バッテリの入力余力が小さな状態でドライバーがアクセルペダルをオフした場合、回生ブレーキによる制動力を得られずにドライバーが違和感を覚えることがあった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、バッテリから電動機に出入力し得る最大電力をドライバーが正確に把握し得るようにすることにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明では、
電気自動車の駆動力を発生する電動機および前記電動機以外の所定の電気機器を駆動するバッテリの充電残量および温度に基づいて、該バッテリから前記電動機および電気機器に出力可能な最大出力電力および電動機からバッテリに回生可能な最大入力電力を算出する限界電力算出手段と、
前記電気機器で使用される消費電力を算出する消費電力算出手段と、
前記限界電力算出手段が算出した最大出力電力と、前記消費電力算出手段が算出した消費電力とに基づいて、前記バッテリから前記電動機に出力可能な最大駆動電力を算出する限界駆動電力算出手段と、
前記バッテリから電動機に実際に出力されている実出力電力および該電動機からバッテリに実際に回生されている実入力電力を算出する実電力算出手段と、
前記限界電力算出手段が算出した最大出力電力および最大入力電力と、前記限界駆動電力算出手段が算出した最大駆動電力と、前記実電力算出手段が算出した実出力電力および実入力電力とを表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、限界電力算出手段が算出した最大出力電力と消費電力算出手段が算出した消費電力とに基づいて、限界駆動電力算出手段が最大駆動電力を算出する。そして、この最大駆動電力を表示手段が表示することで、バッテリから電動機に出力可能な最大電力をドライバーが正確に把握することができる。従って、表示システムでの表示内容と実際にバッテリが出力可能な電力との間にズレが生じ難く、ドライバーが違和感を覚えるのを抑制することができる。また、バッテリから電動機へ実際に出力されている実出力電力が表示されるから、ドライバーは、バッテリから電動機に実際に出力されている電力をリアルタイムで把握することができる。従って、ドライバーは、最大駆動電力と実出力電力とを比較することで、現在の運転によるバッテリの出力余力を把握することができる。
また、ドライバーは、表示手段に表示された最大出力電力および最大駆動電力から、電気機器が現在消費している消費電力を認識することができる。これにより、例えばエアコンの使用が及ぼす最大駆動電力への影響をドライバーが認識することができ、最大出力電力が小さい場合に、エアコンの使用を控えるべきか否かについて判断することができる。
また、表示手段は、バッテリへ回生可能な最大入力電力を表示するから、ドライバーは、現在のバッテリが回生可能な最大電力について把握することができる。従って、表示手段に表示された最大入力電力により回生ブレーキによる制動が得られるか否か瞬時に判断することが可能となる。これにより、期待した回生ブレーキによる制動を得られないと云った違和感をドライバーが覚えるのを抑制することができる。また、ドライバーは、最大入力電力が小さい場合に、回生ブレーキで得られる制動力も小さいことを認識し得るから、摩擦ブレーキの操作が遅れると云った事態を回避することができる。しかも、表示手段は、実電力算出手段が算出した実入力電力を表示するから、バッテリに電力が回生されていることをドライバーが実感することができ、省エネ運転を促す効果が奏される。
請求項2記載の発明では、前記表示手段は、前記最大出力電力と前記最大駆動電力と前記実出力電力とをそれぞれ同一の基準からの距離として重ねて表示すると共に、前記最大入力電力と前記実入力電力とをそれぞれ同一の基準からの距離として重ねて表示するよう構成されていることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、表示手段は、最大出力電力と最大駆動電力と実出力電力とを同一の基準からの距離として重ねて表示するから、ドライバーは、バッテリの出力状態を瞬時に把握することができる。しかも、最大出力電力と最大駆動電力との差から、電気機器で使用している消費電力も認識することができる。また、表示手段は、最大入力電力と実入力電力とを同一の基準からの距離として重ねて表示するから、バッテリの入力状態についても瞬時に把握することができる。
請求項7記載の発明では、
前記電動機を駆動する際に前記バッテリから出力可能な前記最大駆動電力の目標値である目標最大駆動電力および電動機を制動する際に該バッテリへ回生可能な前記最大入力電力の目標値である目標最大入力電力が設定される目標駆動制動電力設定手段と、
前記目標駆動制動電力設定手段に設定された目標最大駆動電力および目標最大入力電力を入出力可能とする前記バッテリの目標温度を算出する目標温度算出手段とを備え、
前記消費電力算出手段は、前記バッテリを前記目標温度に調温するのに必要な調温電力を算出する調温電力算出部を備えていることを特徴とする。
請求項7の発明によれば、目標温度算出手段がバッテリの目標温度を算出するから、目標駆動制動電力設定手段に設定された目標最大駆動電力および目標最大入力電力を入出力可能とする温度にバッテリを調温することができる。また、バッテリを目標温度とするのに必要な調温電力を調温電力算出部が算出するから、電気機器の消費電力を正確に求めることができる。その結果、限界駆動電力算出手段は、調温電力を反映した正確な最大駆動電力を算出することができる。
第1の実施形態に係る電気自動車の構成を示す説明図。 第1の実施形態に係る表示システムのシステム構成図。 第1の実施形態に係る表示システムの表示パネルが表示したバッテリの入出力電力を示す図。 第1の実施形態に係る表示システムの表示パネルが表示したバッテリの入出力電力を示す図。 第1の実施形態に係る表示システムの表示パネルが表示したバッテリの入出力電力を示す図。 第1の実施形態に係る表示システムの表示パネルが表示したバッテリの入出力電力および入力部を示す図。 第1の実施形態の変更例に係る表示システムの表示パネルが表示したバッテリの入出力電力を示す図。 第1の実施形態の変更例に係る表示システムの表示パネルが表示したバッテリの入出力電力を示す図。 第1の実施形態の変更例に係る表示システムの表示パネルが表示したバッテリの入出力電力を示す図。 第1の実施形態の変更例に係る表示システムのシステム構成図。 第1の実施形態の変更例に係る表示システムのシステム構成図。 第1の実施形態の変更例に係る表示システムの表示パネルが表示したバッテリの入出力電力を示す図。 第2の実施形態に係る表示システムのシステム構成図。 第2の実施形態に係る表示システムの表示パネルが表示したバッテリの入出力電力および充電残量を示す図。 第2の実施形態に係る表示システムの表示パネルが表示したバッテリの充電残量を示す図。 第2の実施形態に係る表示システムの表示パネルが表示したバッテリの充電残量を示す図。 第3の実施形態に係る表示システムのシステム構成図。 第3の実施形態に係る表示システムの表示パネルが表示したバッテリの充電残量を示す図。 第3の実施形態の変更例に係る表示システムのシステム構成図。
(第1の実施形態)
次に、第1の実施形態に係る電気自動車EVの表示システム10について、以下説明する。図1は、第1の実施形態に係る表示システム10が搭載された電気自動車EVの概略構成を示す。この電気自動車EVは、該電気自動車EVの駆動力を発生するモータ(電動機)Mと、該モータM以外の電動部品である電気機器Aと、モータMおよび電気機器Aの駆動源としてのバッテリVとを基本構成とし、バッテリVの入出力状況を表示システム10が表示するようになっている。
前記モータMは、例えば同期機等の3相回転機であり、図示しないインバータ回路を介して前記バッテリVに接続されている。モータMは、図示しない駆動機構を介して電気自動車EVの車輪に連結されており、モータMの駆動力により車輪を回転させて電気自動車EVを走行させるようになっている。前記バッテリVは、リチウムイオン電池等の充放電可能な直流二次電池であり、バッテリVから出力される電力(後述する実出力電力)によりモータMを駆動させるようになっている(力行モード)。また、電気自動車EVの制動時には、モータMに生じた回生電力の一部または全てがバッテリVに入力(後述する実入力電力)されるようになっている(回生モード)。
前記バッテリVは、前記電気機器Aに電力を出力(後述する消費電力)して、該電気機器Aを駆動するよう構成されている。図1に示すように、バッテリVには、該バッテリVの温度(以下、バッテリ温度と称する)を計測する温度センサ12が設けられている。また、バッテリVには、バッテリVの電圧を計測することでバッテリVの充電残量を測定する電圧センサ14が設けられている。
前記電気機器Aは、バッテリVから電力供給される全ての電動装置や電動部品のうち、モータMを除いたものであって、具体的には、エアコン18や、図示しないオーディオ装置、車内照明等が含まれる。また、電気機器Aには、前記バッテリVの温度を調整する調温装置16が含まれている。なお、第1の実施形態では、図1に示すように、電気機器Aをエアコン18および調温装置16のみから構成して、他の電動装置類を省略して説明する。
図2に示すように、第1の実施形態に係る表示システム10は、限界電力算出部(限界電力算出手段)20を備えている。この限界電力算出部20は、前記温度センサ12および電圧センサ14に電気的に接続され、両センサ12,14からそれぞれバッテリ温度および充電残量が入力されるようになっている。限界電力算出部20は、入力されたバッテリ温度および充電残量に基づいて、現在のバッテリVの最大出力電力および最大入力電力を算出するよう構成されている。最大出力電力とは、現在のバッテリVの状態(すなわち、バッテリ温度および充電残量)で該バッテリVが出力し得る最大電力を云い、モータMおよび電気機器Aの双方へ出力可能な電力の最大値である。この最大出力電力は、バッテリ温度および充電残量によって変動する。一方、最大入力電力とは、現在のバッテリVの状態で制動時にモータMからバッテリVへ入力(回生)し得る最大電力を云う。この最大入出力電力も、バッテリ温度および充電残量によって変動する。
前記表示システム10は、バッテリVとモータMとの間で実際に入出力されている実出力電力および実入力電力を算出する実電力算出部(実電力算出手段)22を備えている。実出力電力とは、駆動時にバッテリVからモータMへ実際に出力されている電力であり、前記電気機器Aへ出力されている電力は実出力電力に含まれない。実出力電力は、後述する最大駆動電力の範囲内でバッテリVからの出力に応じて変動するものである。また、実入力電力とは、制動時にモータMからバッテリVへ実際に入力されている電力である。この実入力電力は、前記最大入力電力の範囲内でバッテリVへの入力に応じて変動するものである。具体的には、モータMの駆動時にバッテリVが使用した出力データとモータMの制動時にバッテリVに回生された入力データ(以下、M/G入出力データと称する)とが実電力算出部22に入力される。そして、このM/G入出力データに基づいて、実電力算出部22が実出力電力および実入力電力を算出するようになっている。
前記表示システム10は、電気機器Aで現在使用している消費電力を算出する消費電力算出部(消費電力算出手段)24を備えている。消費電力とは、電気機器Aが現在使用している電力の合計を云い、バッテリVからモータMへ出力されている電力は含まれない。第1の実施形態では、消費電力は、前記エアコン18が使用する電力(以下、エアコン使用電力と称する)と前記調温装置16がバッテリVを調温する際に使用する電力(以下、調温電力と称する)とに基づいて算出される。但し、実際の消費電力としては、オーディオや車内照明等、他の電動装置が消費する電力も考慮されるが、第1の実施形態では、これらを考慮せずに説明する。
前記消費電力算出部24は、前記調温電力を算出する調温電力算出部26を備えている。後述するように、調温電力算出部26には、バッテリ温度および目標温度が入力され、このバッテリ温度および目標温度に基づいて調温電力算出部26が調温電力を算出するようになっている。
前記表示システム10は、バッテリVの最大駆動電力を算出する限界駆動電力算出部(限界駆動電力算出手段)28を備えている。最大駆動電力とは、前述したバッテリVの最大出力電力のうち、前記モータMへ供給可能な最大電力を云い、現在のバッテリVの状態と電気機器Aの駆動状況とによって変動するものである。換言すれば、この最大駆動電力を超えてバッテリVからモータMに電力を供給することはできない。具体的には、限界駆動電力算出部28は、前記限界電力算出部20で算出された前記最大出力電力と前記消費電力算出部24で算出された消費電力とに基づいて、最大駆動電力を算出する。
図2に示すように、前記表示システム10は、目標駆動制動電力設定部(目標駆動制動電力設定手段)30および目標温度算出部(目標温度算出手段)32を備えている。前記目標駆動制動電力設定部30は、バッテリVの目標最大駆動電力および目標最大入力電力を設定するものである。目標最大駆動電力とは、バッテリVがモータMを駆動する際に出力し得る前記最大駆動電力の目標値を云う。また、目標最大入力電力とは、モータMの制動時にバッテリVへ入力される前記最大入力電力の目標値を云う。第1の実施形態では、目標最大駆動電力および目標最大入力電力は、目標駆動制動電力設定部30に設けられた入力部34を介してドライバー(ユーザー)が設定するようになっている。この入力部34は、例えば、車内に設けた入力パネルであって、ドライバーが入力操作することで目標最大駆動電力および目標最大入力電力を増減し得るようになっている(図6参照)。
例えば、山道等の登坂路を走行中において、バッテリVの出力(すなわち最大駆動電力)を大きくしたい場合、ドライバーが入力部34を操作(図6の上矢印を押圧操作)する。これにより、現在の最大駆動電力よりも大きな値の目標最大駆動電力が目標駆動制動電力設定部30に設定される。図6の左側の入力部34には、10kWの目標駆動電力が設定された場合を示し、図6の右側の入力部34には、20kWの目標最大駆動電力が設定された場合を示す。このとき、現在の最大入力電力よりも(絶対値の)大きな目標最大入力電力が目標駆動制動電力設定部30に設定される。図6の左側の入力部34には、−5kWの目標最大入力電力が設定された場合を示し、図6の右側の入力部34には、−15kWの目標最大入力電力が設定された場合を示す。反対に、ドライバーが図6の下矢印を押圧操作した場合には、現在の最大駆動電力よりも小さな値の目標最大駆動電力が設定される共に、現在の最大入力電力よりも(絶対値の)小さな値の目標最大入力電力が設定される。
前記目標温度算出部32は、前記目標駆動制動電力設定部30に設定された目標最大駆動電力および目標最大入力電力に基づいて、バッテリVの目標温度を算出するものである。この目標温度とは、バッテリVが目標最大駆動電力および目標最大入力電力を入出力可能となるようなバッテリ温度を云う。例えば、バッテリ温度が低くバッテリVの出力能力が低下した状態で、ドライバーが目標駆動制動電力設定部30に現在の最大駆動電力よりも大きな目標最大駆動電力を設定すると、目標温度算出部32は、現在のバッテリ温度よりも高い温度を目標温度として算出する。この結果、調温装置16がバッテリVを目標温度となるまで加熱して、バッテリVの出力能力が向上し、最大駆動電力が目標最大駆動電力と略等しくなるまで高められる。なお、限界電力算出部20、実電力算出部22、消費電力算出部24、限界駆動電力算出部28、目標駆動制動電力設定部30、目標温度算出部32は、具体的には、CPU、ROM、RAM等を備えた周知のマイクロコンピュータや、ソフトウエアプログラムで実行される機能により構成される。
図2に示すように、前記目標温度算出部32で算出した目標温度は、前記消費電力算出部24の調温電力算出部26に入力される。そして、調温電力算出部26は、バッテリVを現在のバッテリ温度から目標温度にまで調温するのに必要な調温電力を算出するよう構成されている。すなわち、消費電力算出部24から出力される消費電力は、調温電力算出部26で算出された調温電力を含んだ値となる。
前記表示システム10は、例えば、図示しないインストルメントパネルの運転席側に臨むよう設けられ、液晶ディスプレイ等からなる表示パネル(表示手段)36を備えている。この表示パネル36は、前記限界電力算出部20が算出した最大出力電力および最大入力電力と、前記限界駆動電力算出部28が算出した最大駆動電力と、前記実電力算出部22が算出した実出力電力および実入力電力とを表示するようになっている。また、第1の実施形態の表示パネル36には、バッテリVが有する出力ポテンシャルおよび入力ポテンシャルが入力され、表示パネル36は、この出力ポテンシャルおよび入力ポテンシャルを表示するよう構成される。出力ポテンシャルとは、バッテリVが未使用かつ最適条件下において、モータMおよび電気機器Aに出力し得る電力の理論上の最大値をいう。第1の実施形態では、出力ポテンシャルは、30kW(バッテリVからの出力を正として表示)となっている。最適条件とは、バッテリVが入出力能力を最大限に発揮し得る状態をいい、具体的には、バッテリVが最適なバッテリ温度(約25℃)にあって、使用環境が最適(周囲温度(例えば20℃)・湿度(例えば60%))な状態をいう。また、入力ポテンシャルとは、バッテリVが未使用かつ前記最適条件下において、モータMから入力(回生)し得る電力の理論上の最大値をいう。第1の実施形態では、入力ポテンシャルは、−20kW(バッテリVへの入力を負として表示)となっている。なお、出力ポテンシャルおよび入力ポテンシャルは、バッテリVの使用年数に応じて変化(絶対値が小さくなる)するが、第1の実施形態では、両ポテンシャルを一定として表示パネル36が固定表示するようになっている。
ここで、表示パネル36は、前記最大出力電力と最大駆動電力と実出力電力と出力ポテンシャルとをそれぞれ同一の基準からの距離として重ねて表示すると共に、最大入力電力と実入力電力と入力ポテンシャルとをそれぞれ同一の基準からの距離として重ねて表示する。具体的には、図3に示すように、0kWを基準として、該基準から上側に延在する棒グラフが出力ポテンシャル(30kW)を表し、該基準から下側に延在する棒グラフが入力ポテンシャル(−20kW)を表して、上下方向に延在する1つの棒グラフG1(バー表示)として表示する。
前記最大出力電力および最大駆動電力の大きさは、それぞれ前記基準から上側への距離によって表されている。このとき、前記最大出力電力は、最大駆動電力よりも大きく(高く)表示されて、該最大出力電力が最大駆動電力を超える領域(面積)が電気機器Aが現在使用している電力(消費電力)の大きさを表している。また、実出力電力についても、前記基準から上側への距離によって表されている。図3の駆動時に示すように、この実出力電力は、最大駆動電力の範囲内で上下にリアルタイムで変動表示される。一方、最大入力電力の大きさ(絶対値)および実入力電力の大きさ(絶対値)は、前記基準から下側への距離によって表されている。図3の制動時に示すように、前記実入力電力は、前記最大入力電力の範囲内で上下にリアルタイムで変動表示される。
(第1の実施形態の作用)
次に、第1の実施形態に係る表示システム10の作用について、以下説明する。なお、前記目標駆動制動電力設定部30には、図6の左側の入力部34に示すように、当初、目標最大駆動電力として10kW(目標最大入力電力−5kW)が設定されていたとする。電気自動車EVへ電源が投入されると、目標温度算出部32は、目標駆動制動電力設定部30に設定された目標最大駆動電力および目標最大入力電力を入出力可能とするバッテリVの目標温度を算出する。そして、調温電力算出部26は、バッテリVを現在のバッテリ温度から目標温度に調温するのに必要な調温電力(調温装置16が必要とする電力)を算出する。
次に、消費電力算出部24は、エアコン使用電力および調温電力算出部26で算出された調温電力に基づいて消費電力を算出する。そして、前記限界駆動電力算出部28が、前記限界電力算出部20で算出された最大出力電力から消費電力算出部24で算出された消費電力を差し引くことで最大駆動電力を算出する。表示パネル36は、出力ポテンシャルおよび入力ポテンシャルを固定表示すると共に、最大出力電力、最大入力電力および最大駆動電力を表示させる(図4参照)。
このように、第1の実施形態に係る表示システム10は、現在のバッテリVの状況下での最大出力電力および最大入力電力を表示すると共に、電気機器Aの使用状況に応じた最大駆動電力を表示するから、ドライバーは、現在のバッテリVの入出力能力を瞬時に把握することができる。しかも、限界駆動電力算出部28は、調温電力を加味した消費電力に基づいて最大駆動電力を算出するから、より正確な最大駆動電力を求めることができる。なお、調温電力算出部26が調温電力を算出すると、バッテリVから調温装置16に電力が供給され、調温装置16によるバッテリVの調温が開始される。そして、バッテリVが目標温度に到達すると、最大駆動電力が目標最大駆動電力(+10kW)に近い値となる(最大入力電力も目標最大入力電力(−5kW)に近い値となる)。
ここで、目標最大駆動電力および目標最大入力電力が目標駆動制動電力設定部30に設定されていない場合において、バッテリVの入出力能力は、図4に示すように、バッテリVの状態によって変動する。例えば、バッテリ温度が最適で(例えば25℃)で、かつ充電残量が適量(例えば充電残量が80%)の場合、最大出力電力が出力ポテンシャルに近い値をとると共に、最大入力電力が入力ポテンシャルに近い値をとる(適温・適充電残量参照)。一方、バッテリ温度が非常に高温(例えば50℃)の場合や、非常に低温(例えば−20℃)の場合、最大出力電力および最大入力電力は何れも(絶対値が)小さく表示される(高温・低温参照)。この場合、ドライバーは、バッテリVの入出力能力が低下していることを瞬時に把握して、バッテリVを調温する(目標最大駆動電力を設定する)と云った対応を採ることができる。
なお、バッテリVの充電残量が満充電(フル充電)の場合、バッテリVの最大出力電力が大きく表示される一方で、バッテリVに回生し得る余地がなくなって最大入力電力は表示されない(0kWとなる)。この場合、目標最大入力電力を目標駆動制動電力設定部30に設定しても、バッテリVの充電残量が減少するまで最大入力電力を高めることはできない。また、バッテリVの充電残量が空状態に近い場合、バッテリVの最大入力電力は(絶対値が)大きく表示される一方、バッテリVが出力する電力が小さくなって、前記最大出力電力および最大駆動電力は小さく表示される(図4の充電残量少参照)。この場合、目標最大駆動電力を目標駆動制動電力設定部30に設定しても、バッテリVから調温装置16に供給される調温電力を確保し得ず、最大駆動電力が大きくなることはできない。
ここで、例えばドライバーがエアコン18をオフして、電気機器Aが消費する電力が少なくなると、消費電力算出部24で算出される消費電力は小さくなる。これにより、バッテリVがモータMの駆動に用いることができる電力(すなわち、最大駆動電力)が大きくなる。その結果、図5に示すように、エアコン18をオフすると、最大駆動電力が大きくなり(最大駆動電力が長くなる)、ドライバーは、最大駆動電力が増加するのを視覚的に把握することができる。
次に、ドライバーがアクセル(図示せず)を操作してモータMを駆動させると(力行モード)、このときのM/G入出力データが実電力算出部22に入力されて、該実電力算出部22は実出力電力を算出する。その結果、図3の駆動時に示すように、表示パネル36は、最大駆動電力の範囲内で実出力電力を上下に変動表示させる。一方、ドライバーがアクセルをオフさせてモータMを制動させると(回生モード)、このときのM/G入力データに基づいて実電力算出部22が実入力電力を算出する。その結果、図3の制動時に示すように、表示パネル36は、最大入力電力の範囲内で実入力電力を上下に変動表示させる。このように実入力電力が表示された状態では、回生ブレーキによる制動力が電気自動車EVに作用する。
このように、第1の実施形態に係る表示システム10では、実入力電力および実入出電力がリアルタイムで表示されるから、ドライバーは、現在のバッテリVの出入力状況を直感的に把握することができる。しかも、表示パネル36は、各入出力電力を重ねて表示するから、ドライバーは、各入出力電力の相対的な大きさを容易に認識することができる。
ここで、山道等の登坂路を登る際には、バッテリVからモータMへの大きな出力が必要となる。この場合、ドライバーは、表示パネル36に表示された最大駆動電力を確認することで、現在のバッテリVの出力能力(+10kW)で走行を続けるべきか否か判断することができる。そして、現在の最大駆動電力が不足していると判断した場合、ドライバーは、より大きな目標最大駆動電力を設定することで最大駆動電力を高めることができる。具体的には、図6の右側の入力部34に示すように、現在の目標最大駆動電力(+10kW)より大きな値の目標最大駆動電力(+20kW)を設定する。このとき、目標最大駆動電力が設定される同時に、目標最大入力電力も目標駆動制動電力設定部30に自動的に設定される。
目標駆動制動電力設定部30に目標最大駆動電力が設定されると、目標温度算出部32は、この目標最大駆動電力を入出力可能とするバッテリVの目標温度を算出する。そして、調温電力算出部26は、バッテリVを現在のバッテリ温度から目標温度に調温するのに必要な調温電力を新たに算出する。消費電力算出部24は、調温電力算出部26が新たに算出した調温電力を含む消費電力を出力する。すなわち、目標最大駆動電力が高められることで、調温装置16で使用される電力が増大し、電気機器A全体の消費電力が大きくなる。この消費電力の増大を受けて、限界駆動電力算出部28が最大駆動電力を算出し直し、最大駆動電力の値は一時的に小さくなる。このように、限界駆動電力算出部28は、調温電力を加味した消費電力に基づいて最大駆動電力を算出するから、最大駆動電力の正確な値を求めることができる。
調温装置16によってバッテリVが目標温度まで調温されると、該バッテリVの入出力能力が向上し、図6に示すように、最大出力電力および最大入力電力がそれぞれ目標最大駆動電力(+20kW)および目標最大入力電力(−15kW)まで高められる。このように、ドライバーは、入力部34を入力操作することで、最大駆動電力が大きくなるのを視覚的に確認することができる。従って、ドライバーは、安心感をもって登坂路を走行することができる。
なお、登坂路を降る際には、目標駆動制動電力設定部30に目標最大入力電力を設定して最大入力電力を大きくすることで、バッテリVの回生電力をより効率的に回収することができる。すなわち、入力部34(図6の上向きパネル) を押圧して目標最大入力電力を設定することで、最大入力電力を大きくすることができる。この結果、山道等を降りながら、回生電力(実入力電力)をバッテリVに効率的に回収することができ、省エネ運転を実施することができる。
以上に示すように、第1の実施形態に係る表示システム10によれば、電気機器Aで消費される消費電力を考慮して、バッテリVがモータMに実際に出力し得る最大駆動電力を表示するようにした。従って、ドライバーは、正確な最大駆動電力を把握することができるから、表示システム10での表示内容とバッテリVの実際の出力能力との間にズレが生じて、違和感を覚えるのを抑制することができる。
なお、第1の実施形態では、各入出力電力を上下に延在する1つの棒グラフG1(バー表示)で表示した。しかしながら、各入出力電力の表示態様としては、第1の実施形態に限定されず、以下に示す種々の表示態様を採用することができる。
第1の実施形態では、各出力電力(出力ポテンシャル、最大出力電力、最大駆動電力、実出力電力)および各入力電力(入力ポテンシャル、最大入力電力、実入力電力)を1つの棒グラフG1で表示した。しかしながら、例えば、図7に示すように、出力電力および入力電力をそれぞれ別の(2つの)棒グラフG2,G3で表示してもよい。この場合、出力電力と同様に、入力電力(入力ポテンシャル、最大入力電力、実入力電力)についても、基準(0kW)から上側への距離によって、その大きさが表される。
なお、第1の実施形態や図7の変更例では、上下に延在する縦長の棒グラフG1〜G3を採用したが、左右に延在する横長の棒グラフを採用してもよい。
また、棒グラフ表示以外の表示態様として、出力電力および入力電力を円弧状のグラフ(半円メータ表示)G4として表示することも可能である。具体的には、図8に示すように、出力ポテンシャルおよび入力ポテンシャルを半円弧状に連続的に固定表示し、この半円弧形状の中心Oを通る任意の半径を基準(0kW)に設定する。そして、最大出力電力および最大駆動電力については、前記基準から周方向の一方側(図8では時計回り方向)への距離によって、その大きさが表されている。また、最大入力電力については、前記基準から周方向の他方側(図8では反時計回り方向)への距離によって、その大きさ(絶対値)を表している。
一方、実出力電力および実入力電力については、1つの指針Hの位置(基準からの距離)によって表示されている。この指針Hは、前記中心Oを軸として回動するものであって、モータMの駆動時(力行モード)には、最大駆動電力の範囲内で一方向(図8では時計回り方向)に回動して、実出力電力を表すよう構成される(図8の実線参照)。また、モータMの制動時(回生モード)には、指針Hは、最大入力電力の範囲内で他方向(図8では反時計回り方向)に回動して、実入力電力を表すようになっている(図8の破線参照)。このように、各入出力電力を円弧状のグラフG4で表示すると共に、実出力電力および実入力電力を回動する指針Hで表すことで、実出力電力や実入力電力の変化をダイナミックに把握することができる。また、従来から運転席に搭載されている表示計と同様な表示態様であるため、ドライバーは、違和感なくバッテリVの入出力状況を認識することができる。
更に、他の表示態様として、図9に示すように、各入出力電力を同一中心を有する複数の円グラフ(円表示)G5により表示することも可能である。すなわち、点線で示す円を基準(0kW)とし、この基準から径方向への距離により各入出力電力の大きさを表してもよい。具体的には、出力電力に関しては、出力ポテンシャルを最大の円(外側の円)として固定表示し、最大出力電力、最大駆動電力を、この順に小さくなる円として表示する。そして、実出力電力は、基準から最大駆動電力の間の領域で大小変化する円として表される。一方、入力電力に関しては、最大入力電力が最小の円(内側の円)として表され、実入力電力(図示せず)は、基準から最大入力電力の間を大小変化する円として表される。
なお、前述した第1の実施形態や変更例では、各入出力電力を等分の目盛りで表示したが、必ずしも全ての目盛りを等分に表示する必要はない。例えば、0kW(基準)付近の目盛りを拡大表示して、より詳細な値をドライバーが認識し得るようにしてもよい。
また、第1の実施形態や変更例では、各入出力電力を電力(kW)で表示したが、百分率(%)で表示してもよい。
前述した第1の実施形態では、表示パネル36は、バッテリVの出力ポテンシャルおよび入力ポテンシャルを固定表示する構成とした。しかしながら、バッテリVの経年的劣化を考慮して、出力ポテンシャルおよび入力ポテンシャルを変動表示してもよい。この場合、図10に示すように、表示システム40は、第1の実施形態の表示システム10においてポテンシャル算出部(ポテンシャル算出手段)42を更に備えた構成とされる。ポテンシャル算出部42には、バッテリVの使用年数についてのデータが入力されるようになっており、この使用年数に基づいてバッテリVの出力ポテンシャルおよび入力ポテンシャルを算出するようになっている。すなわち、出力ポテンシャルおよび入力ポテンシャルは、最適条件下(バッテリ温度が最適温度)においてバッテリVが入出力し得る最大入出力電力を経年的劣化を考慮して算出されたものである。そして、ポテンシャル算出部42が算出した出力ポテンシャルおよび入力ポテンシャルを表示パネル36が表示することで、バッテリVの使用年数に応じて変動する出力ポテンシャルおよび入力ポテンシャルが表示される。なお、前記ポテンシャル算出部42は、具体的には、CPU、ROM、RAM等を備えた周知のマイクロコンピュータや、ソフトウエアプログラムで実行される機能により構成される。
このように、出力ポテンシャルおよび入力ポテンシャルをバッテリVの使用年数に応じて変動させることで、ドライバーは、バッテリVの経年的な入出力能力の劣化を視覚的に把握することができる。また、表示される出力ポテンシャルおよび入力ポテンシャルの大きさにより、ドライバーは、バッテリVの交換時期(寿命)を容易に知ることができる。
ところで、ドライバーがアクセルをオフした際に生ずる回生電力が、そのときのバッテリVの最大入力電力よりも大きい場合、回生電力のうちの最大入力電力を超えた分は、バッテリVに回収されず無駄となってしまう。そこで、回生電力をバッテリVで回収し切れずに無駄にしている場合に、表示パネル36が警告(第1の警告)を表示するようにしてもよい。
具体的には、図11に示す表示システム50のように、第1の実施形態に係る表示システム10において、最大入力電力とモータMに発生した回生電力とを比較する第1判定部(第1判定手段)52を更に設ける。そして、回生電力が最大入力電力よりも大きいと判定すると、第1判定部52は、表示パネル36に第1の警告指令を出力するようになっている。第1の警告指令を受けた表示パネル36は、例えば、実入力電力を特定色(例えば赤色)で表示したり、実入力電力を点滅表示したりして、第1の警告を表示する(図12では実入力電力を斜線で示す)。なお、第1判定部52は、具体的には、CPU、ROM、RAM等を備えた周知のマイクロコンピュータや、ソフトウエアプログラムで実行される機能により構成される。
このように、モータMの制動時に生ずる回生電力を全て回収できていない場合に警告を表示することで、ドライバーが回生電力を無駄にしていることを認識することができる。これにより、ドライバーは、入力部34で目標最大入力電力を設定して、バッテリVの最大入力電力を大きくするといった対応を採ることができる。この結果、回生電力をバッテリVで効率的に回収することができ、省エネ運転を実施することが可能となる。
また、最大入力電力が十分確保された状態で、ドライバーがフットブレーキ(図示せず)を操作して摩擦ブレーキを使用した場合にも、バッテリVに回収し得る筈の回生電力が熱エネルギーとして放出されてしまう。そこで、モータMの制動時に、ドライバーがフットブレーキを使用した場合に、表示パネル36が警告(第2の警告)を表示するようにしてもよい。具体的には、図11に示すように、前記第1判定部52は、フットブレーキのオンオフ信号が入力されるようになっている。そして、モータMの制動時に、ドライバーがフットブレーキをオンした場合、第1判定部52は、第2の警告指令を出力するようになっている。表示パネル36が第2の警告指令を受けると、例えば実入力電力を他の特定色(例えば桃色)で表示して第2の警告(図示せず)を行う。
このように、ドライバーがフットブレーキを使用して、回生電力を無駄にしている場合に、表示パネル36が第2の警告を表示するようにして、ドライバーに回生電力を無駄にしていることを注意喚起することができる。これにより、ドライバーは、回生ブレーキをなるべく使用するよう心掛けることができ、省エネ運転を実施することが可能となる。
なお、前述した第1判定部52にバッテリ温度を入力して、該バッテリ温度が高温の場合(例えば50℃)や、低温の場合(例えば−20℃)に、第1判定部52が温度異常指令を表示パネル36に出力するようにしてもよい。そして、表示パネル36は、温度異常指令を受けた場合に、バッテリ温度が高温または低温である旨の警告(温度異常警告)を表示するようにしてもよい。このように、表示パネル36が温度異常警告を表示することで、バッテリ温度が異常であることをドライバーに認識させることができる。その結果、ドライバーは、目標駆動制動電力設定部30に目標最大駆動電力(目標最大入力電力)を設定して、バッテリVを調温させると云った対応を採ることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る電気自動車EVの表示システム60について、以下説明する。なお、以下では、第1の実施形態と相違する部分のみ説明することとし、第1の実施形態と同一の構成および作用をなす部分については、同じ符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態に係る表示システム60では、バッテリVの入出力電力の表示に加え、バッテリVの各種充電残量を表示し得るようになっている。具体的には、図13に示すように、表示システム60は、消費電気量推定部(消費電気量推定手段)62と、駆動充電残量推定部(駆動充電残量推定手段)64とを備えている。消費電気量推定部62は、前記消費電力算出部24が算出した電気機器Aの消費電力に基づいて、現在の電気機器Aを維持するのに必要な消費電気量を推定する。具体的には、消費電気量推定部62は、調温電気量推定部66を備え、前記調温電力算出部26が算出した調温電力に基づいて、バッテリVを目標温度にまで調温するのに必要な調温電気量を推定する。そして、消費電気量推定部62は、調温電気量推定部66が推定した調温電気量を加味した消費電気量を算出して駆動充電残量推定部64に出力する。
前記駆動充電残量推定部64は、バッテリVの現在の充電残量と消費電気量推定部62が推定した消費電気量とに基づいて、充電残量のうち、モータMの駆動に用いることができる残量(駆動充電残量)を推定する。そして、駆動充電残量推定部64は、推定した駆動充電残量を表示パネル36に出力するようになっている。表示パネル36は、現在のバッテリVの充電残量と駆動充電残量推定部64が推定した駆動充電残量とを表示するようになっている。また表示パネル36には、バッテリVが充電し得る最大量(以下、ポテンシャル充電量と称する)が予め記憶されており、表示パネル36は、ポテンシャル充電量、充電残量および駆動充電残量を1つの棒グラフG6で重ねて表示するようになっている。具体的には、図14に示すように、表示パネル36は、バッテリVのポテンシャル充電量を100%とし、該ポテンシャル充電量の内側に充電残量および駆動充電残量を百分率で表示するようになっている。充電残量および駆動充電残量の大きさ(百分率)は、基準(0%)からの距離として表される。これにより、ドライバーは、充電残量および駆動充電残量の差から、電気機器Aに用いられる消費電気量を把握することができる。なお、消費電気量推定部62、駆動充電残量推定部64、調温電気量推定部66は、具体的には、CPU、ROM、RAM等を備えた周知のマイクロコンピュータや、ソフトウエアプログラムで実行される機能により構成される。
なお、表示パネル36は、第1の実施形態と同様に、バッテリVの各入出力電力を棒グラフG1で表示する。すなわち、第2の実施形態では、バッテリVの入出力電力を表す棒グラフG1および充電残量を表す棒グラフG6を左右に並んで表示するようになっている。
以上に示した第2の実施形態に係る表示システム60によれば、第1の実施形態における効果に加えて、次の効果が奏される。
第2の実施形態では、バッテリVの充電残量に加えて、モータMの駆動に用いることができる駆動充電残量を表示するから、ドライバーは、走行に用いることができる充電残量を正確に把握することができる。従って、ドライバーは、電気自動車EVの走行距離をある程度の正確性で予測することができるから、安心して電気自動車EVを運転することができる。また、充電残量および駆動充電残量を重ねて表示することで、充電残量と駆動充電残量との差が把握し易くなる。これにより、ドライバーは、現在の電気機器Aが使用する消費電気量を予測することができ、消費電気量の使用を抑えるべきか否か判断することができる。
ここで、電気機器Aのエアコン18をオフした場合には、消費電力算出部(消費電力算出手段)24で算出される消費電力が小さくなるから、消費電気量推定部62が推定する消費電気量も少なくなる。その結果、図15に示すように、エアコン18をオンした状態に較べて、エアコン18をオフした状態では、駆動充電残量が多くなる。すなわち、ドライバーは、エアコン18をオフすることで、駆動充電残量が増加していく様子を視覚的に把握することができ、エアコン18をオフしたことによる省エネ効果を実感することができる。
ここで、図16に示すように、目標駆動制動電力設定部30に目標最大駆動電力が10kWに設定されている場合において、バッテリVの出力能力を更に高めるため、ドライバーが目標最大駆動電力を20kWに設定し直したとする。これにより、目標温度算出部32が目標温度を算出し直し、算出された目標温度に基づいて調温電力算出部26が調温電力を算出する。そして、算出された調温電力に基づいて調温電気量推定部66が調温電気量を推定し直すことになる。このとき、調温電気量は、バッテリVを新たな目標温度に調温するため(出力能力を高めるため)に多く必要となり、電気機器A全体が使用する消費電気量も多くなる。その結果、図16に示すように、表示パネル36に駆動充電残量が少なく(使用電気量が多く)表示され、ドライバーは、バッテリVの出力能力を高めたことで、駆動充電残量が減少するのを視覚的に把握することができる。また、ドライバーは、バッテリVの出力能力を高めたことで減少した正確な駆動充電残量を把握し得るから、当該駆動充電残量に基づいて電気自動車EVの走行距離を予測し易くなる。
なお、第2の実施形態では、バッテリVの各充電残量を棒グラフG6で表示したが、円弧状のグラフ等、他の表示態様で表してもよい。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る電気自動車EVの表示システム70について説明する。第3の実施形態では、第1および第2の実施形態と相違する部分のみ説明することとし、第1および第2の実施形態と同一の構成および作用をなす部分については、同じ符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態で説明したように、目標最大駆動電力や目標最大入力電力を設定した場合(バッテリVの入出力能力を向上した場合)、バッテリVを目標温度まで調温するための調温電気量が必要となる。その結果、消費電気量推定部62で推定される消費電気量は、調温電気量の分だけ増加することになる。この場合において、調温電気量を含めた消費電気量が余りに大きくなると、駆動充電残量が少なくなって電気自動車EVの走行が不能となる事態に陥ってしまう。
そこで、第3の実施形態に係る表示システム70は、図17に示すように、第2の実施形態の表示システム60に加えて、推定される消費電気量を監視する第2判定部(第2判定手段)72を更に備えている。具体的には、第2判定部72には、消費電気量の限度量(閾値)が予め記憶されており、推定される消費電気量が限度量を超えた場合に、第2判定部72は、表示パネル36に第3の警告指令を出力するようになっている。表示パネル36は、第3の警告指令を受けると、第3の警告を表示するよう構成されている。具体的には、図18に示すように、少なくなった駆動充電残量を特定色(例えば赤色)で表示したり、駆動充電残量を点滅表示する(図18では駆動充電残量を斜線で示す)。なお、第2判定部72は、具体的には、CPU、ROM、RAM等を備えた周知のマイクロコンピュータや、ソフトウエアプログラムで実行される機能により構成される。
このように、第3の実施形態では、バッテリVの入出力能力を向上させる際に電気機器Aで消費される消費電気量が限度量を超えた場合に、表示パネル36が第3の警告を表示するから、ドライバーに電気機器Aで消費される消費電気量が大き過ぎることを注意喚起することができる。その結果、ドライバーは、目標最大駆動電力や目標最大入力電力を小さく設定し直すと云った対応を採ることができる。従って、バッテリVの入出力能力を向上させたことでバッテリVの充電残量が不足し、目的地まで到着できなくなると云った事態を回避し得る。
なお、第3の実施形態では、消費電気量が限度量を超えた場合に、表示パネル36が第3の警告を実施する構成とした。しかしながら、例えば、図19に示す表示システム71ように、消費電気量が限度量(閾値)を超えた場合に、第2判定部72が目標駆動制動電力設定部30に補正指令を出力するようにしてもよい。目標駆動制動電力設定部30が補正指令を受けると、現在の充電残量から実現可能な最大限の目標最大駆動電力および目標最大入力電力を算出するように構成される。そして、目標駆動制動電力設定部30は、新たに算出された目標最大駆動電力および目標最大入力電力を入力部34に表示させて、ドライバーに実現可能な目標値を認識させる。
目標温度算出部32は、新たに設定された目標最大駆動電力または目標最大入力電力に基づいて目標温度を算出し、目標温度を算出し直すように構成されている。すなわち、バッテリVの充電残量で実現可能な目標温度が設定し直されて、調温装置16は、バッテリVを目標温度になるように調温する。
このように、第3の実施形態の変更例に係る表示システム71では、設定された目標最大駆動電力または目標最大入力電力によって電気機器A全体の消費電気量が限度量を超えた場合、現在の充電残量で実現可能な目標最大駆動電力または目標最大入力電力が設定し直される。その結果、走行のための充電残量を確保した上でバッテリVの出入力性能を最大限向上させることができる。しかも、目標駆動制動電力設定部30は、適正な目標最大駆動電力または目標最大入力電力を自動で設定するから、ドライバーが適正な目標最大駆動電力や目標最大入力電力を入力し直す手間を省くことができる。
なお、第1〜第3の実施形態で説明した目標最大駆動電力や目標最大入力電力は、入力部34をドライバーが入力操作することで設定される構成とした。しかしながら、例えば、目標駆動制動電力設定部30をナビゲーションにリンクさせて、ドライバーがナビゲーションに目的地を設定したときに、目標駆動制動電力設定部30が最適な目標最大駆動電力や目標最大入力電力を自動で設定する構成としてもよい。例えば、ナビゲーションに設定された目的地が山間部で、現在の最大駆動電力ではバッテリの出力が不足すると判断した場合に、目標駆動制動電力設定部30が最適な目標最大駆動電力を自動で算出して設定するようにしてもよい。
なお、第1〜第3の実施形態では、入出力電力を重ねて表示する場合を例示したが、それぞれ別々に表示するようにしてもよい。同様に、充電残量についても、それぞれ別々に表示するようにしてもよい。また、これらの入出力電力や充電残量をグラフで表示するのではなく、数字で表示してもよい。
また、第1〜第3の実施形態では、電気機器Aとして、電動装置16およびエアコン18のみから構成した場合で説明したが、実際には、電気機器Aとして、オーディオ装置や車内照明等、モータM以外の全ての電動装置が含まれる。そして、電気機器Aの消費電力は、これら電動装置の全ての消費電力の総和に基づいて消費電力算出部24により算出される。
20…限界電力算出部(限界電力算出手段)、22…実電力算出部(実電力算出手段)、24…消費電力算出部(消費電力算出手段)、28…限界駆動電力算出部(限界駆動電力算出手段)、36…表示パネル(表示手段)、EV…電気自動車、M…モータ(電動機)、A…電気機器、V…バッテリ(バッテリ)。

Claims (13)

  1. 電気自動車(EV)の駆動力を発生する電動機(M)および前記電動機以外の所定の電気機器(A)を駆動するバッテリ(V)の充電残量および温度に基づいて、該バッテリから前記電動機および前記電気機器に出力可能な最大出力電力および電動機からバッテリに回生可能な最大入力電力を算出する限界電力算出手段(20)と、
    前記電気機器で使用される消費電力を算出する消費電力算出手段(24)と、
    前記限界電力算出手段が算出した最大出力電力と、前記消費電力算出手段が算出した消費電力とに基づいて、前記バッテリから前記電動機に出力可能な最大駆動電力を算出する限界駆動電力算出手段(28)と、
    前記バッテリから前記電動機に実際に出力されている実出力電力および該電動機からバッテリに実際に回生されている実入力電力を算出する実電力算出手段(22)と、
    前記限界電力算出手段が算出した最大出力電力および最大入力電力と、前記限界駆動電力算出手段が算出した最大駆動電力と、前記実電力算出手段が算出した実出力電力および実入力電力とを表示する表示手段(36)とを備えた
    ことを特徴とする電気自動車の表示システム。
  2. 前記表示手段は、前記最大出力電力と前記最大駆動電力と前記実出力電力とをそれぞれ同一の基準からの距離として重ねて表示すると共に、前記最大入力電力と前記実入力電力とをそれぞれ同一の基準からの距離として重ねて表示するよう構成されている請求項1記載の電気自動車の表示システム。
  3. 前記表示手段は、前記バッテリが未使用かつ最適条件下において入出力可能な最大入出力電力である出力ポテンシャルおよび入力ポテンシャルを固定表示するよう構成されている請求項1または2記載の電気自動車の表示システム。
  4. 前記バッテリが最適条件下において入出力可能な最大入出力電力である出力ポテンシャルおよび入力ポテンシャルを該バッテリの使用年数に基づいて算出するポテンシャル算出手段(42)を備え、
    前記表示手段は、前記ポテンシャル算出手段が算出した出力ポテンシャルおよび入力ポテンシャルを変動表示するよう構成した請求項1または2記載の電気自動車の表示システム。
  5. 前記表示手段は、前記電動機を制動する際に発生した回生電力が前記最大入力電力を超えた場合に第1の警告を表示するよう構成されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の電気自動車の表示システム。
  6. 前記表示手段は、前記電動機を制動する際に摩擦ブレーキが使用された場合に、第2の警告を表示するよう構成されている請求項1〜5のいずれか1つに記載の電気自動車の表示システム。
  7. 前記電動機を駆動する際に前記バッテリから出力可能な前記最大駆動電力の目標値である目標最大駆動電力および電動機を制動する際に該バッテリへ回生可能な前記最大入力電力の目標値である目標最大入力電力が設定される目標駆動制動電力設定手段(30)と、
    前記目標駆動制動電力設定手段に設定された目標最大駆動電力および目標最大入力電力を入出力可能とする前記バッテリの目標温度を算出する目標温度算出手段(32)とを備え、
    前記消費電力算出手段は、前記バッテリを前記目標温度に調温するのに必要な調温電力を算出する調温電力算出部(26)を備えている請求項1〜6のいずれか1つに記載の電気自動車の表示システム。
  8. 前記目標駆動制動電力設定手段は、前記目標最大駆動電力および目標最大入力電力がユーザーにより入力操作される入力部(34)を備える請求項7記載の電気自動車の表示システム。
  9. 前記消費電力に基づいて前記電気機器で使用される消費電気量を推定する消費電気量推定手段(62)と、
    前記バッテリの充電残量と前記消費電気量推定手段が推定した消費電気量とに基づいて、前記電動機の駆動に使用可能なバッテリの駆動充電残量を推定する駆動充電残量推定手段(64)とを備え、
    前記表示手段は、前記充電残量および前記駆動充電残量推定手段が推定した駆動充電残量を表示する請求項7または8に記載の電気自動車の表示システム。
  10. 前記表示手段は、前記充電残量および前記駆動充電残量をそれぞれ同一の基準からの距離として重ねて表示するよう構成した請求項9記載の電気自動車の表示システム。
  11. 前記消費電気量推定手段は、前記調温電力算出部で算出された調温電力に基づいて前記バッテリの温度を前記目標温度にするのに必要な調温電気量を推定する調温電気量推定部(66)を備えている請求項9または10記載の電気自動車の表示システム。
  12. 前記目標駆動制動電力設定手段で前記目標最大駆動電力または前記目標最大入力電力が設定されて前記調温電気量推定部で推定される調温電気量が増大することで、前記消費電気量が予め設定された閾値を超えた場合に、前記表示手段は、第3の警告を表示するよう構成した請求項11記載の電気自動車の表示システム。
  13. 前記目標駆動制動電力設定手段で前記目標最大駆動電力または前記目標最大入力電力が設定されて前記調温電気量推定部で推定される調温電気量が増大することで、前記消費電気量が予め設定された閾値を超えた場合に、前記目標駆動制動電力設定手段は、前記バッテリの充電残量から実現可能な前記目標最大駆動電力または前記目標最大入力電力を算出する請求項11記載の電気自動車の表示システム。
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