JP2013169360A - X線ct装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】不要な被曝を低減させ、且つ所望の画像を得ることが可能なX線CT装置を提供する。
【解決手段】実施形態のX線CT装置は、X線の曝射量が異なる複数の曝射モードに基づいて、検出データを取得する。距離算出部は、第1の曝射モードにより得られた検出データに基づく被検体Eの所定断面の画像において、被検体における注目部位と被検体に挿入された医療器具との距離を算出する。スキャン制御部は、算出された距離に応じて、第1の曝射モードよりもX線の曝射量が多い第2の曝射モードに切り換える。再構成処理部は、第2の曝射モードにより得られた検出データに基づき第1のボリュームデータを再構成する。表示制御部は、第1の曝射モードの場合には、被検体の所定断面の画像を表示部に表示させ、且つ第2の曝射モードの場合には、第1のボリュームデータに基づく2以上の所定断面の画像を表示部に表示させる。
【選択図】図1
【解決手段】実施形態のX線CT装置は、X線の曝射量が異なる複数の曝射モードに基づいて、検出データを取得する。距離算出部は、第1の曝射モードにより得られた検出データに基づく被検体Eの所定断面の画像において、被検体における注目部位と被検体に挿入された医療器具との距離を算出する。スキャン制御部は、算出された距離に応じて、第1の曝射モードよりもX線の曝射量が多い第2の曝射モードに切り換える。再構成処理部は、第2の曝射モードにより得られた検出データに基づき第1のボリュームデータを再構成する。表示制御部は、第1の曝射モードの場合には、被検体の所定断面の画像を表示部に表示させ、且つ第2の曝射モードの場合には、第1のボリュームデータに基づく2以上の所定断面の画像を表示部に表示させる。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、X線CT装置に関する。
X線CT(Computed Tomography)装置は、X線を利用して被検体をスキャンし、収集されたデータをコンピュータにより処理することで、被検体の内部を画像化する装置である。
具体的には、X線CT装置は、被検体に対してX線を異なる方向から複数回曝射し、被検体を透過したX線をX線検出器にて検出して複数の検出データを収集する。収集された検出データはデータ収集部によりA/D変換された後、コンソール装置に送信される。コンソール装置は、当該検出データに前処理等を施し投影データを作成する。そして、コンソール装置は、投影データに基づく再構成処理を行い、断層画像データ、或いは複数の断層画像データに基づくボリュームデータを作成する。ボリュームデータは、被検体の三次元領域に対応するCT値の三次元分布を表すデータセットである。
X線CT装置は、上記ボリュームデータを任意の方向にレンダリングすることによりMPR(Multi Planar Reconstruction)表示を行うことができる。以下、ボリュームデータをレンダリングすることによりMPR表示された断面画像を「MPR画像」という場合がある。MPR画像には、たとえば、体軸に対する直交断面を示すアキシャル像、体軸に沿って被検体を縦切りした断面を示すサジタル像、及び体軸に沿って被検体を横切りした断面を示すコロナル像がある。更には、ボリュームデータにおける任意断面の画像(オブリーク像)もMPR画像に含まれる。作成された複数のMPR画像は、表示部等に同時に表示することができる。
また、X線CT装置を用いて行うCT透視(CTF:Computed Tomography Fluoroscopy)という撮影方法がある。CT透視とは、被検体にX線を連続的に照射することにより、被検体の関心部位に関する画像をリアルタイムに得る撮影方法である。CT透視では、検出データの収集レートを短くし、再構成処理に要する時間を短縮することで、画像をリアルタイムに作成している。CT透視は、たとえば、生検中に穿刺針の先端と検体を採取する部位(病変部等)との位置関係を確認する場合や、ドレナージ法を行うときのチューブの位置確認等に用いられる。なお、ドレナージ法とは、体腔内に貯まった体液をチューブ等により廃液する方法である。
CT透視で得られたボリュームデータに基づくMPR画像を参照しながら被検体に対して生検を行う場合、たとえば、スキャンと穿刺とを交互に行うことがある。具体的には、まず、CT透視により被検体のMPR画像を取得する。医師等は、MPR画像を参照しながら穿刺を行う。この際、たとえば、穿刺針の先端と検体を採取する部位との位置関係を確認するため、ある程度、穿刺を行った段階で再度のCT透視を行う。再度のCT透視で得られたMPR画像を参照しながら、医師等は更に穿刺を進める。この動作を生検が完了するまで繰り返し行うことで、確実に生検を行うことが可能となる。
CT透視を用いた生検等のように、被検体の同じ部位に繰り返しX線を曝射することがある。この場合、被検体の被曝量が増える恐れがある。
1回に曝射されるX線の線量を減らした場合、被曝量の低減には繋がるが、所望の画像を得ることが難しくなる。逆に、曝射するX線の線量を増やした場合、所望の画像を得ることが出来るが、被曝量が増える可能性がある。
ところで、たとえば、生検の初期段階(被検体に対して穿刺針を挿入し始めた段階)では、検体を採取する部位と穿刺針との厳密な位置合わせは要求されないため、大まかな位置関係が分かっていればよい。一方、検体を採取する部位に対し、実際に穿刺針を刺す段階では、正確に生検を行うため、互いの三次元的な位置関係を正確に把握できることが望まれる。
実施形態は、前述の問題点を解決するためになされたものであり、不要な被曝を低減させ、且つ所望の画像を得ることが可能なX線CT装置を提供することを目的とする。
実施形態のX線CT装置は、X線の曝射量が異なる複数の曝射モードに基づいて、検出データを取得する。X線CT装置は、距離算出部と、スキャン制御部と、再構成処理部と、表示制御部とを有する。距離算出部は、第1の曝射モードにより得られた検出データに基づく被検体Eの所定断面の画像において、被検体における注目部位と被検体に挿入された医療器具との距離を算出する。スキャン制御部は、算出された距離に応じて、第1の曝射モードよりもX線の曝射量が多い第2の曝射モードに切り換える。再構成処理部は、第2の曝射モードにより得られた検出データに基づき第1のボリュームデータを再構成する。表示制御部は、第1の曝射モードの場合には、被検体の所定断面の画像を表示部に表示させ、且つ第2の曝射モードの場合には、第1のボリュームデータに基づく2以上の所定断面の画像を表示部に表示させる。
(第1実施形態)
図1から図3を参照して、第1実施形態に係るX線CT装置1の構成について説明する。なお、「画像」と「画像データ」は一対一に対応するので、本実施形態においては、これらを同一視する場合がある。
図1から図3を参照して、第1実施形態に係るX線CT装置1の構成について説明する。なお、「画像」と「画像データ」は一対一に対応するので、本実施形態においては、これらを同一視する場合がある。
<装置構成>
図1に示すように、X線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを含んで構成されている。
図1に示すように、X線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを含んで構成されている。
[架台装置]
架台装置10は、被検体Eに対してX線を曝射し、被検体Eを透過した当該X線の検出データを収集する装置である。架台装置10は、X線発生部11と、X線検出部12と、回転体13と、高電圧発生部14と、架台駆動部15と、X線絞り部16と、絞り駆動部17と、データ収集部18とを有する。
架台装置10は、被検体Eに対してX線を曝射し、被検体Eを透過した当該X線の検出データを収集する装置である。架台装置10は、X線発生部11と、X線検出部12と、回転体13と、高電圧発生部14と、架台駆動部15と、X線絞り部16と、絞り駆動部17と、データ収集部18とを有する。
X線発生部11は、X線を発生させるX線管球(たとえば、円錐状や角錐状のX線ビームを発生する真空管。図示なし)を含んで構成されている。発生したX線は被検体Eに対して曝射される。
X線検出部12は、複数のX線検出素子(図示なし)を含んで構成されている。X線検出部12は、被検体Eを透過したX線を検出する。具体的には、X線検出部12は、被検体Eを透過したX線の強度分布を示すX線強度分布データ(以下、「検出データ」という場合がある)をX線検出素子で検出し、その検出データを電流信号として出力する。X線検出部12は、たとえば、検出素子が互いに直交する2方向(スライス方向とチャンネル方向)にそれぞれ複数配置された2次元のX線検出器(面検出器)が用いられる。複数のX線検出素子は、たとえば、スライス方向に沿って320列設けられている。このように多列のX線検出器を用いることにより、1回転のスキャンでスライス方向に幅を有する3次元の撮影領域を撮影することができる(ボリュームスキャン)。なお、スライス方向は被検体Eの体軸方向に相当し、チャンネル方向はX線発生部11の回転方向に相当する。
回転体13は、X線発生部11とX線検出部12とを被検体Eを挟んで対向するよう支持する部材である。回転体13は、スライス方向に貫通した開口部13aを有する。架台装置10内において、回転体13は、被検体Eを中心とした円軌道で回転するよう配置されている。すなわち、X線発生部11及びX線検出部12は、被検体Eを中心とする円軌道に沿って回転可能に設けられている。
高電圧発生部14は、X線発生部11に対して高電圧を印加する(以下、「電圧」とは、X線管球におけるアノード−カソード間の電圧を意味する)。X線発生部11は、当該高電圧に基づいてX線を発生させる。
架台駆動部15は、回転体13を回転駆動させる。X線絞り部16は、所定幅のスリット(開口)を有し、スリットの幅を変えることで、X線発生部11から曝射されたX線のファン角(チャンネル方向の広がり角)とX線のコーン角(スライス方向の広がり角)とを調整する。すなわち、X線絞り部16は、スリットの幅を変えることにより、X線発生部11から曝射されたX線の被検体Eに対する照射範囲を調整する機能を有している。
ここで、照射範囲の調整について、X線検出素子がスライス方向に沿って320列設けられているX線CT装置1を例に説明する。この場合、X線絞り部16は、スリットの幅を最小まで絞って照射範囲を狭くする場合(1列のX線検出素子のみを使用する場合)から、スリット幅を最大まで広げて照射範囲を広くする場合(320列全てのX線検出素子を使用する場合)まで調整することができる。以下、本実施形態において、スリットの幅を最小まで絞り、被検体Eに対するX線の照射範囲を狭くする場合を「第1の曝射モード」といい、スリット幅を最大まで広げ、被検体Eに対するX線の照射範囲を広くする場合を「第2の曝射モード」という場合がある。第2の曝射モードは、第1の曝射モードより被検体Eに対するX線の照射範囲が広い。すなわち、第2の曝射モードは、第1の曝射モードよりも1スキャン当たりにおけるX線の曝射量が多いモードである。
絞り駆動部17は、X線発生部11で発生したX線が所定の形状となるようX線絞り部16を駆動させる。
データ収集部18(DAS:Data Acquisition System)は、X線検出部12(各X線検出素子)からの検出データを収集する。また、データ収集部18は、収集した検出データ(電流信号)を電圧信号に変換し、この電圧信号を周期的に積分して増幅し、デジタル信号に変換する。そして、データ収集部18は、デジタル信号に変換された検出データをコンソール装置40に送信する。なお、CT透視を行う場合、データ収集部18は、検出データの収集レートを短くする。
[寝台装置]
寝台装置30は、撮影対象の被検体Eを載置・移動させる装置である。寝台装置30は、寝台31と寝台駆動部32とを備えている。寝台31は、被検体Eを載置するための寝台天板33と、寝台天板33を支持する基台34とを備えている。寝台天板33は、寝台駆動部32によって被検体Eの体軸方向及び体軸方向に直交する方向に移動することが可能となっている。すなわち、寝台駆動部32は、被検体Eが載置された寝台天板33を、回転体13の開口部13aに対して挿抜させることができる。基台34は、寝台駆動部32によって寝台天板33を上下方向(被検体Eの体軸方向と直交する方向)に移動させることが可能となっている。
寝台装置30は、撮影対象の被検体Eを載置・移動させる装置である。寝台装置30は、寝台31と寝台駆動部32とを備えている。寝台31は、被検体Eを載置するための寝台天板33と、寝台天板33を支持する基台34とを備えている。寝台天板33は、寝台駆動部32によって被検体Eの体軸方向及び体軸方向に直交する方向に移動することが可能となっている。すなわち、寝台駆動部32は、被検体Eが載置された寝台天板33を、回転体13の開口部13aに対して挿抜させることができる。基台34は、寝台駆動部32によって寝台天板33を上下方向(被検体Eの体軸方向と直交する方向)に移動させることが可能となっている。
[コンソール装置]
コンソール装置40は、X線CT装置1に対する操作入力に用いられる。また、コンソール装置40は、架台装置10によって収集された検出データから被検体Eの内部形態を表すCT画像データ(断層画像データやボリュームデータ)を再構成する機能等を有している。コンソール装置40は、処理部41と、スキャン制御部42と、表示制御部43と、記憶部44と、表示部45と、入力部46と、制御部47とを含んで構成されている。
コンソール装置40は、X線CT装置1に対する操作入力に用いられる。また、コンソール装置40は、架台装置10によって収集された検出データから被検体Eの内部形態を表すCT画像データ(断層画像データやボリュームデータ)を再構成する機能等を有している。コンソール装置40は、処理部41と、スキャン制御部42と、表示制御部43と、記憶部44と、表示部45と、入力部46と、制御部47とを含んで構成されている。
処理部41は、架台装置10(データ収集部18)から送信された検出データに対して各種処理を実行する。処理部41は、前処理部41aと、再構成処理部41bと、レンダリング処理部41cと、特定部41dと、距離算出部41eとを含んで構成されている。
前処理部41aは、架台装置10(X線検出部12)で検出された検出データに対して対数変換処理、オフセット補正、感度補正、ビームハードニング補正等の前処理を行い、投影データを作成する。
再構成処理部41bは、前処理部41aで作成された投影データに基づいて、CT画像データ(断層画像データやボリュームデータ)を作成する。断層画像データの再構成には、たとえば、2次元フーリエ変換法、コンボリューション・バックプロジェクション法等、任意の方法を採用することができる。ボリュームデータは、再構成された複数の断層画像データを補間処理することにより作成される。ボリュームデータの再構成には、たとえば、コーンビーム再構成法、マルチスライス再構成法、拡大再構成法等、任意の方法を採用することができる。上述のように多列のX線検出器を用いたボリュームスキャンにより、広範囲のボリュームデータを再構成することができる。また、CT透視を行う場合には、検出データの収集レートを短くしているため、再構成処理部41bによる再構成時間が短縮される。従って、スキャンに対応したリアルタイムのCT画像データを作成することができる。
レンダリング処理部41cは、再構成処理部41bで作成されたボリュームデータに対するレンダリング処理を行う。
たとえば、レンダリング処理部41cは、ボリュームデータに対してボリュームレンダリング処理を施すことにより、疑似三次元画像(画像データ)を作成する。「疑似三次元画像」とは、被検体Eの三次元的な構造を二次元的に表示させるための画像である。
また、レンダリング処理部41cは、ボリュームデータに対して所望の方向にレンダリング処理を施すことにより、MPR画像(画像データ)を作成する。「MPR画像」とは、被検体Eの所望の断面を示す画像である。MPR画像としては、直交三断面であるアキシャル像、サジタル像、コロナル像がある。或いは、レンダリング処理部41cは、任意断面を示すオブリーク像をMPR画像として作成してもよい。
特定部41dは、再構成処理部41bで作成されたボリュームデータに基づいて、当該ボリュームデータにおける注目部位の位置を特定する。「注目部位」とは、画像(画像データ)において、注目すべき部分をいう。たとえば、生検において検体を採取する部位(病変部等)が注目部位に該当する。なお、本実施形態において、注目部位の位置を特定するボリュームデータ(第2のボリュームデータ)は、第1の曝射モード及び第2の曝射モードで被検体Eをスキャンする前に予め行われるスキャン(予備スキャン)に基づいて得られるデータである。
注目部位の特定は、特定部41dがボリュームデータにおける注目部位の座標値を求めることにより行われる。たとえば、特定部41dは、ボリュームデータの各ボクセルのCT値と予め設定された閾値とを比較する。そして、特定部41dは、閾値よりも大きい(或いは小さい)ボクセルの座標値を注目部位の位置として特定する。閾値は、注目部位に対応して定まる値(たとえば、病変部のCT値)であって、ボクセル内に注目部位が含まれているか否かを判断するための値である。なお、注目部位の特定は、ボリュームデータに基づくMPR画像に基づいて行うことも可能である。
距離算出部41eは、第1の曝射モードにより得られた検出データに基づく被検体Eの所定断面の画像において、被検体Eにおける注目部位Sと被検体Eに挿入された医療器具との距離を算出する。本実施形態では、第1の曝射モードにより得られた検出データに基づく所定断面の画像として、アキシャル像Ax1を用いる(図2A参照)。上述の通り、第1の曝射モードは、X線検出素子を1列のみ使用するモードである。従って、1スキャンにより、X線CT装置1(X線検出部12)は、1枚のアキシャル像Ax1を作成するための検出データを得ることができる。また、医療器具は、たとえば、被検体Eの注目部位Sに対して生検を行うための穿刺針PNである。医療器具には、カテーテルやドレナージチューブ、ステント等も含まれる。
距離算出部41eは、アキシャル像Ax1における各ピクセルのCT値と予め設定された閾値とを比較する。閾値は、穿刺針PN及び注目部位Sそれぞれに対応して定まる値(たとえば、穿刺針のCT値や、病変部のCT値)であって、ピクセル内に穿刺針PNや注目部位Sが含まれているか否かを判断するための値である。
そして、距離算出部41eは、閾値よりも大きい(或いは小さい)ピクセルの座標値を穿刺針PNの先端及び注目部位Sの位置として特定する。距離算出部41eは、特定された穿刺針PNの先端の位置(座標値)と注目部位Sの位置(座標値)から穿刺針PNの先端と注目部位Sとの距離を算出する。なお、注目部位の位置を特定する際に用いたボリュームデータと、第1の曝射モードにより得られた検出データに基づく所定断面の画像との座標系が同じ場合には、特定部41dで特定された注目部位の座標値を用いることも可能である。
スキャン制御部42は、X線スキャンに関する各種動作を制御する。たとえば、スキャン制御部42は、X線発生部11に対して高電圧を印加し、X線を発生させるよう高電圧発生部14を制御する。スキャン制御部42は、回転体13を回転駆動させるよう架台駆動部15を制御する。スキャン制御部42は、寝台31を移動させるよう寝台駆動部32を制御する。
また、スキャン制御部42は、特定部41dで特定された注目部位Sの位置を含む範囲でX線発生部11にX線を発生させる。具体的には、特定された注目部位Sの座標値に基づいて、スキャン制御部42は、架台装置10又は寝台装置30(寝台天板33)を移動させ、X線発生部11から発生したX線が注目部位Sに曝射されるよう制御する。このように、注目部位Sを含む範囲でX線の曝射を行うことにより、たとえば、第1の曝射モードのように1列のX線検出素子のみを用いる場合であっても、注目部位Sを含む検出データ(画像)を得ることが可能となる。
また、スキャン制御部42は、距離算出部41eで算出された距離に応じて、第1の曝射モード及び第1の曝射モードよりもX線の曝射量が多い第2の曝射モードに切り換える。具体的には、スキャン制御部42は、算出された距離と閾値とを比較し、その結果に基づいて曝射モードを切り換える。閾値は、曝射モードを切り換えるための値である。被検体Eの注目部位Sに対して穿刺針PNを穿刺する場合、閾値は、被検体Eの厚みや穿刺針PNの挿入位置、被検体E内における注目部位Sの位置等に基づいて、適切な値に設定することができる。
曝射モードの切り換えの具体例として、CT透視を用いて、被検体Eの注目部位Sの生検を行うため、穿刺針PNを挿入する場合について述べる。ここでは、曝射モードとして、スリットの幅を最小まで絞り、被検体Eに対するX線の照射範囲を狭くする「第1の曝射モードML」と、スリット幅を最大まで広げ、被検体Eに対するX線の照射範囲を広くする「第2の曝射モードMH」の2つが設定されている。また、CT透視開始時には、初期の曝射モードとして第1の曝射モードMLが設定されているとする。また、閾値として、注目部位Sと穿刺針PNの挿入位置の間の距離の中間を設定しているものとする。
距離算出部41eにより算出される距離が閾値より少ない場合、穿刺針PNは、注目部位Sに対して離れた位置にある。この状態で取得するCT画像において、術者は、穿刺針PNと注目部位Sとの大まかな位置関係を確認できればよい。すなわち、穿刺針PNと注目部位Sを認識できる被検体Eの断面の画像が1枚(たとえば、アキシャル像Ax1)あれば十分である。この場合、スキャン制御部42は、曝射モードの切り換えは行わない。
一方、穿刺がある程度進むと、距離算出部41eにより算出される距離は、閾値以上となる。この場合、穿刺針PNが注目部位Sに対して近い位置にある。この状態で取得するCT画像は、穿刺針PNを注目部位Sに確実に穿刺するために用いられる。すなわち、CT画像は、注目部位Sの詳細な形状や穿刺針PNと注目部位Sとの三次元的な位置関係等が示される必要がある。すなわち、穿刺針PNと注目部位Sとの位置関係を詳細に認識できる複数方向からの断面の画像が要求される。この場合、スキャン制御部42は、第1の曝射モードMLから第2の曝射モードMHに切り換える。具体的には、スキャン制御部42は、第2の曝射モードにおける照射範囲を、第1の曝射モードにおける照射範囲よりも広くなるよう(スリットの幅が広くなるよう)X線絞り部16(絞り駆動部17)を制御する。
スリットの幅が広い状態で、被検体Eをスキャンすることにより、1スキャン当たりの曝射量は多くなるが、注目部位S及びその近傍の情報を含むボリュームデータを得ることができる。逆に、スリットの幅が絞られた場合、被検体Eに対するX線の照射範囲が狭くなる。すなわち、1スキャン当たりのX線の曝射量は少なくなる。一方、スリットの幅が絞られることにより、X線検出素子でX線を検出できる範囲は狭くなる。すなわち、1スキャン当たりの検出データは少なくなる(スリットの幅が広い場合に比べて得られる画像データは少なくなる)。
表示制御部43は、画像表示に関する各種制御を行う。たとえば、レンダリング処理部41cにより作成されたMPR画像(アキシャル像、サジタル像、コロナル像、オブリーク像)等を表示部45に表示させる制御を行う。
また、本実施形態における表示制御部43は、第1の曝射モードの場合には、被検体Eの所定断面の画像(たとえば、1枚のアキシャル像)を表示部45に表示させ、且つ第2の曝射モードの場合には、ボリュームデータに基づく2以上の所定断面の画像(たとえば、アキシャル像、サジタル像、コロナル像の三断面の画像)を表示部45に表示させる。
上述の通り、第1の曝射モードで取得するCT画像は、穿刺針PNと注目部位Sとの大まかな位置関係を確認できればよい。従って、表示制御部43は、所定の一断面の画像(たとえば、アキシャル像Ax1。図2A参照)のみを表示させることでよい。一方、第2の曝射モードで取得するCT画像は、注目部位Sの詳細な形状や穿刺針PNと注目部位Sとの三次元的な位置関係等が示される必要がある。従って、表示制御部43は、穿刺針PNと注目部位Sとの位置関係を三次元的に認識できる複数方向の断面の画像(たとえば、アキシャル像Ax2、サジタル像Sg2、コロナル像Co2。図2B参照)を表示させる。
記憶部44は、RAMやROM等の半導体記憶装置によって構成される。記憶部44は、検出データや投影データ、或いは再構成処理後のCT画像データ等を記憶する。
表示部45は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の任意の表示デバイスによって構成される。たとえば、表示部45には、ボリュームデータをレンダリング処理して得られるMPR画像が表示される。
入力部46は、コンソール装置40に対する各種操作を行う入力デバイスとして用いられる。入力部46は、たとえばキーボード、マウス、トラックボール、ジョイスティック等により構成される。また、入力部46として、表示部45に表示されたGUI(Graphical User Interface)を用いることも可能である。
制御部47は、架台装置10、寝台装置30およびコンソール装置40の動作を制御することによって、X線CT装置1の全体制御を行う。たとえば、制御部47は、スキャン制御部42を制御することで、架台装置10に対して予備スキャン及びメインスキャンを実行させ、検出データを収集させる。また、制御部47は、処理部41を制御することで、検出データに対する各種処理(前処理、再構成処理、MPR処理等)を行わせる。或いは、制御部47は、表示制御部43を制御することで、記憶部44に記憶された画像データ等に基づき、CT画像を表示部45に表示させる。
<動作>
次に、図3を参照して、本実施形態に係るX線CT装置1の動作について説明する。ここでは、CT透視と穿刺とを交互に行い、注目部位Sに対して穿刺針PNを穿刺する場合の動作について説明する。また、一般的に、穿刺の初期段階では被検体Eにおける注目部位Sと穿刺針PNの距離は離れている。従って、ここでは、第1の曝射モードMLを初期の曝射モードとする。
次に、図3を参照して、本実施形態に係るX線CT装置1の動作について説明する。ここでは、CT透視と穿刺とを交互に行い、注目部位Sに対して穿刺針PNを穿刺する場合の動作について説明する。また、一般的に、穿刺の初期段階では被検体Eにおける注目部位Sと穿刺針PNの距離は離れている。従って、ここでは、第1の曝射モードMLを初期の曝射モードとする。
まず、注目部位Sの位置を特定するために、X線CT装置1は、予備スキャンを行う(S10)。予備スキャンで得られた検出データに基づいて、再構成処理部41bは、ボリュームデータ(第2のボリュームデータ)を作成する。
予備スキャンにより得られたボリュームデータ(第2のボリュームデータ)に基づいて、特定部41dは、注目部位Sの位置(座標値)を特定する(S11)。特定された位置(座標値)は、記憶部44に記憶される。
また、術者は、予備スキャンの結果に基づいて穿刺の計画を立て、実際に穿刺を開始する(S12)。
ある程度穿刺を行った後、穿刺の状態(穿刺針PNと注目部位Sとの距離等)を確認する。このとき、スキャン制御部42は、S11で特定された注目部位Sを含む範囲に対し、第1の曝射モードMLによりX線を曝射するようX線発生部11を制御する。具体的には、スキャン制御部42は、X線絞り部16のスリットの幅が狭く調整された状態(X線の照射範囲が狭くなった状態)でX線を発生させ、被検体EをスキャンするようX線発生部11(架台駆動部15)を駆動させる(S13)。X線検出部12は、S13のスキャンによる検出データをデータ収集部18へ出力する。上述の通り、第1の曝射モードMLで得られた検出データは、CT画像1枚に対応するデータである。
第1の曝射モードMLにより得られた検出データに基づいて、再構成処理部41bは、アキシャル像Ax1を作成する。表示制御部43は、アキシャル像Ax1を表示部45に表示させる(S14。図2A参照)。
距離算出部41eは、アキシャル像Ax1において、注目部位Sと穿刺針PNとの距離を算出する(S15)。
スキャン制御部42は、S15で算出された距離を閾値と比較する。S15で算出された距離が閾値よりも短い場合(S16でNの場合)、注目部位Sと穿刺針PNの距離は離れていると判断できる。よって、スキャン制御部42は、曝射モードの変更を行わない。この場合、術者は、アキシャル像Ax1等を参照しながら更に穿刺を進める。
一方、S15で算出された距離が閾値以上の場合(S16でYの場合)、穿刺針PNが注目部位Sに接近していると判断できる。このとき、スキャン制御部42は、第2の曝射モードMHに切り換えを行う。具体的には、スキャン制御部42は、X線絞り部16のスリットの幅が広くなるようX線絞り部16(絞り駆動部17)を調整する。また、スキャン制御部42は、注目部位Sを含む範囲でX線を発生させ、ボリュームスキャンを行うようX線発生部11(架台駆動部15)を駆動させる(S17)。X線検出部12は、S17のスキャンによる検出データをデータ収集部18へ出力する。当該検出データは、前処理部41aで前処理が行われた後、再構成処理部41bに送られる。
再構成処理部41bは、検出データに基づいて、ボリュームデータ(第1のボリュームデータ)を再構成する。レンダリング処理部41cは、第1のボリュームデータに基づく三断面のMPR画像(アキシャル像Ax2、サジタル像Sg2、コロナル像Co2)を作成する。表示制御部43は、作成された三断面のMPR画像を表示させる(S18、図2B参照)。この場合、術者は、アキシャル像Ax2、サジタル像Sg2、コロナル像Co2を参照しながら生検を行うことができる。
このように、三断面のMPR画像を表示することで、術者は、穿刺針PNと注目部位Sとの三次元的な位置関係を容易に把握することができる。また、穿刺針PNと注目部位Sが近くなったときのみ、第2の曝射モードに切り換えることで、常にボリュームスキャンを行う場合と比べ、被曝量を低減することができる。
なお、処理部41、スキャン制御部42、表示制御部43及び制御部47は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの図示しない処理装置と、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)や、又はHDD(Hard Disc Drive)などの図示しない記憶装置とによって構成されていてもよい。記憶装置には、処理部41の機能を実行するための処理プログラムが記憶されている。また、記憶装置には、スキャン制御部42の機能を実行するためのスキャン制御プログラムが記憶されている。また、記憶装置には、表示制御部43の機能を実行するための表示制御プログラムが記憶されている。また、記憶装置には、制御部47の機能を実行するための制御プログラムが記憶されている。CPUなどの処理装置が、記憶装置に記憶されている各プログラムを実行することで各部の機能を実行する。
また、上記では、特定部41dにより注目部位Sの位置を特定したのち、その位置を含む範囲でX線を曝射させる構成について述べたがこれに限られない。たとえば、第1の曝射モードによるアキシャル像Ax1において注目部位Sの位置を特定できる場合や、過去のCTスキャンの結果により、注目部位Sの位置が予め分かっている場合には、特定部41dによる処理は不要である。
<作用・効果>
本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態のX線CT装置1は、X線の曝射量が異なる複数の曝射モードに基づいて、検出データを取得する。X線CT装置1は、距離算出部41eと、スキャン制御部42と、再構成処理部41bと、表示制御部43とを有する。距離算出部41eは、第1の曝射モードにより得られた検出データに基づく被検体Eの所定断面の画像(たとえば、アキシャル像)において、被検体Eにおける注目部位Sと被検体Eに挿入された医療器具(たとえば、穿刺針PN)との距離を算出する。スキャン制御部42は、算出された距離に応じて、第1の曝射モードよりもX線の曝射量が多い第2の曝射モードに切り換える。再構成処理部41bは、第2の曝射モードにより得られた検出データに基づき第1のボリュームデータを再構成する。表示制御部43は、第1の曝射モードの場合には、被検体Eの所定断面の画像を表示部45に表示させ、且つ第2の曝射モードの場合には、第1のボリュームデータに基づく2以上の所定断面の画像を表示部45に表示させる。
具体的には、X線CT装置1は、X線発生部11と、X線絞り部16とを有する。X線発生部11は、X線を発生する。X線絞り部16は、発生したX線の照射範囲を調整する。また、スキャン制御部42は、第2の曝射モードにおける照射範囲を、第1の曝射モードにおける照射範囲よりも広くなるようX線絞り部16を制御し、且つX線発生部11にX線を発生させる制御を行う。
このように、スキャン制御部42は、距離算出部41eにおいて算出された距離に応じて、第1の曝射モードよりもX線の曝射量が多い第2の曝射モードに切り換える。そして、表示制御部43は、第1の曝射モードの場合には、被検体Eの所定断面の画像を表示部45に表示させ、且つ第2の曝射モードの場合には、第1のボリュームデータに基づく2以上の所定断面の画像を表示部45に表示させる。すなわち、表示制御部43は、注目部位Sと穿刺針PNが離れている場合には、第1の曝射モード下で互いの大まかな位置関係が分かる画像を1枚表示させる。逆に、表示制御部43は、注目部位Sと穿刺針PNが近づいた場合には、第2の曝射モード下で互いの三次元的な位置関係を把握できる複数断面の画像を表示させる。すなわち、本実施形態におけるX線CT装置1によれば、不要な被曝を低減させ、且つ所望の画像を得ることが可能となる。
また、本実施形態のX線CT装置1は、特定部41dを有する。特定部41dは、被検体Eを予めX線スキャンして得られた第2のボリュームデータに基づいて注目部位Sの位置を特定する。
このように、予め注目部位Sの位置を特定し、その位置を含むようにX線を発生させることで、注目部位Sを含む画像を確実に得ることができる。よって、不要な被曝を低減させ、且つ所望の画像を得ることが可能となる。
(第2実施形態)
次に、図4Aから図6を参照して、第2実施形態に係るX線CT装置1の構成について説明する。ここでは、曝射モードの切り換えに応じて、X線発生部11がX線を曝射する位置を変更する構成について述べる。なお、第1実施形態と同様の構成等については、詳細な説明を省略する場合がある。
次に、図4Aから図6を参照して、第2実施形態に係るX線CT装置1の構成について説明する。ここでは、曝射モードの切り換えに応じて、X線発生部11がX線を曝射する位置を変更する構成について述べる。なお、第1実施形態と同様の構成等については、詳細な説明を省略する場合がある。
<装置構成>
本実施形態におけるスキャン制御部42は、第1の曝射モードにおいては、X線発生部11が被検体Eに対する所定の位置で固定され、且つ第2の曝射モードにおいては、X線発生部11が被検体Eを中心とする円軌道に沿って回転されるよう回転体13を制御し、且つX線発生部11にX線を曝射させる。つまり、本実施形態においては、X線発生部11が被検体Eに対する所定の位置で固定される場合が「第1の曝射モードML」の一例であり、X線発生部11が被検体Eを中心とする円軌道に沿って回転される場合が「第2の曝射モードMH」の一例である。第2の曝射モードMHは、第1の曝射モードMLより被検体Eに対するX線の曝射時間が長い。すなわち、第2の曝射モードMHは、第1の曝射モードMLよりも1回のCT撮影におけるX線の曝射量が多いモードである。
本実施形態におけるスキャン制御部42は、第1の曝射モードにおいては、X線発生部11が被検体Eに対する所定の位置で固定され、且つ第2の曝射モードにおいては、X線発生部11が被検体Eを中心とする円軌道に沿って回転されるよう回転体13を制御し、且つX線発生部11にX線を曝射させる。つまり、本実施形態においては、X線発生部11が被検体Eに対する所定の位置で固定される場合が「第1の曝射モードML」の一例であり、X線発生部11が被検体Eを中心とする円軌道に沿って回転される場合が「第2の曝射モードMH」の一例である。第2の曝射モードMHは、第1の曝射モードMLより被検体Eに対するX線の曝射時間が長い。すなわち、第2の曝射モードMHは、第1の曝射モードMLよりも1回のCT撮影におけるX線の曝射量が多いモードである。
図4A及び図4Bは、回転体13及び被検体Eを体軸方向から見た図である。たとえば、第1の曝射モードMLにおいて、スキャン制御部42は、X線発生部11を被検体Eの真上に固定し、X線を曝射させる(図4A参照)。このように、一方向からのみX線を曝射することにより、被検体EのX線透過像(コロナル方向の所定断面の画像)を得ることができる。また、一方向のみからX線を曝射することにより、被検体Eをスキャンする場合に比べ、X線の曝射量を減らすことができる。距離算出部41eは、X線透過像に基づいて、注目部位Sと穿刺針PNとの距離を算出することができる。表示制御部43は、X線透過像を表示部45に表示させる。
一方、第2の曝射モードMHにおいて、スキャン制御部42は、被検体Eを中心とする円軌道に沿ってX線発生部11を回転させ、X線を曝射させる(図4B参照)。このように、被検体Eの全周に渡ってX線を曝射(スキャン)することにより、被検体Eのボリュームデータを得ることができる。被検体Eの全周に渡ってX線を曝射することにより、一方向からのみX線を曝射する場合に比べX線の曝射時間が長くなる。従って、被検体Eに対する曝射量は増えるが、広い範囲の情報を得ることが可能となる。レンダリング処理部41cは、再構成処理されたボリュームデータに基づいて、被検体Eの三断面の画像を作成する。表示制御部43は、三断面の画像を表示部45に表示させる。
<動作>
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態に係るX線CT装置1の動作について説明する。ここでは、CT透視と穿刺とを交互に行い、注目部位Sに対して穿刺針PNを穿刺する場合の動作について説明する。また、一般的に、穿刺の初期段階では被検体Eにおける注目部位Sと穿刺針PNの距離は離れている。従って、ここでは、第1の曝射モードMLを初期の曝射モードとする。
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態に係るX線CT装置1の動作について説明する。ここでは、CT透視と穿刺とを交互に行い、注目部位Sに対して穿刺針PNを穿刺する場合の動作について説明する。また、一般的に、穿刺の初期段階では被検体Eにおける注目部位Sと穿刺針PNの距離は離れている。従って、ここでは、第1の曝射モードMLを初期の曝射モードとする。
まず、注目部位Sの位置を特定するために、X線CT装置1は、予備スキャンを行う(S20)。予備スキャンにより得られたボリュームデータ(第2のボリュームデータ)に基づいて、特定部41dは、注目部位Sの位置(座標値)を特定する(S21)。術者は、予備スキャンの結果に基づいて穿刺の計画を立て、実際に穿刺を開始する(S22)。
ある程度穿刺を行った後、穿刺の状態(穿刺針PNと注目部位Sとの距離等)を確認する。このとき、スキャン制御部42は、S21で特定された注目部位Sを含む範囲に対し、第1の曝射モードMLによりX線を曝射するようX線発生部11を制御する。具体的には、スキャン制御部42は、X線発生部11を所定の位置で固定するよう回転体13を制御する。また、スキャン制御部42は、X線発生部11が固定された状態で、被検体Eに対して一方向からX線を曝射させる(S23)。X線検出部12は、S23で曝射されたX線を検出し、検出データをデータ収集部18へ出力する。
第1の曝射モードMLにより得られた検出データに基づいて、再構成処理部41bは、コロナル方向の所定断面の画像PI1を作成する。表示制御部43は、コロナル方向の所定断面の画像を表示部45に表示させる(S24。図6参照)。
距離算出部41eは、所定断面の画像PI1において、注目部位Sと穿刺針PNとの距離を算出する(S25)。
スキャン制御部42は、S25で算出された距離を閾値と比較する。S25で算出された距離が閾値よりも短い場合(S26でNの場合)、注目部位Sと穿刺針PNの距離は離れていると判断できる。よって、スキャン制御部42は、曝射モードの変更を行わない。この場合、術者は、所定断面の画像PI1を参照しながら更に穿刺を進める。
一方、S25で算出された距離が閾値以上の場合(S26でYの場合)、穿刺針PNが注目部位Sに接近していると判断できる。このとき、スキャン制御部42は、第2の曝射モードMHに切り換えを行う。具体的には、スキャン制御部42は、被検体Eを中心とする円軌道に沿ってX線発生部11が回転するよう回転体13を制御する。その状態で、スキャン制御部42は、注目部位Sを含む範囲でボリュームスキャンを行う(S27)。X線検出部12は、S27で曝射されたX線を検出し、検出データをデータ収集部18へ出力する。当該検出データは、前処理部41aで前処理が行われた後、再構成処理部41bに送られる。
再構成処理部41bは、検出データに基づいて、ボリュームデータ(第1のボリュームデータ)を再構成する。レンダリング処理部41cは、第1のボリュームデータに基づく三断面のMPR画像(アキシャル像Ax2、サジタル像Sg2、コロナル像Co2)を作成する。表示制御部43は、作成された三断面のMPR画像を表示させる(S28、図2B参照)。この場合、術者は、アキシャル像Ax2、サジタル像Sg2、コロナル像Co2を参照しながら生検を行う。
なお、上記では、特定部41dにより注目部位Sの位置を特定したのち、その位置を含む範囲でX線を曝射させる構成について述べたがこれに限られない。すなわち、第1の曝射モードによる所定断面の画像PI1において注目部位Sの位置を特定できる場合や、過去のCTスキャンの結果により注目部位Sの位置が予め分かっている場合には特定部41dによる処理は不要である。また、所定断面の画像PI1としては、スキャノ撮影によるスキャノ像を用いることも可能である。この場合、スキャノ撮影のモードが第1の曝射モードに該当する。
<作用・効果>
本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態のX線CT装置1は、X線発生部11と、回転体13とを有する。X線発生部11は、X線を曝射する。回転体13は、X線発生部11を被検体Eに対して移動させる。スキャン制御部42は、第1の曝射モードにおいては、X線発生部11が被検体Eに対する所定の位置で固定され、且つ第2の曝射モードにおいては、X線発生部11が被検体Eを中心とする円軌道に沿って回転されるよう回転体13を制御し、且つX線発生部11にX線を曝射させる制御を行う。
このように、スキャン制御部42は、距離算出部41eで算出された距離に応じて、X線発生部11を所定方向に固定した第1の曝射モードと、被検体Eを中心とする円軌道に沿ってX線発生部11を回転させる第2の曝射モードとを切り換える。すなわち、本実施形態のように、第1の曝射モードと第2の曝射モードにおいて、X線を曝射する位置を変えることによっても、不要な被曝を低減させ、且つ所望の画像を得ることが可能となる。
(変形例)
表示制御部43は、注目部位Sの位置を特定するために用いた画像(第2のボリュームデータに基づく所定断面の画像)と、第1の曝射モードで得られた所定断面の画像とを重畳表示させることができる。
表示制御部43は、注目部位Sの位置を特定するために用いた画像(第2のボリュームデータに基づく所定断面の画像)と、第1の曝射モードで得られた所定断面の画像とを重畳表示させることができる。
たとえば、予備スキャンによる検出データに基づいて、レンダリング処理部41cは、アキシャル像Ax0、サジタル像Sg0、コロナル像Co0を作成する。表示制御部43は、アキシャル像Ax0、サジタル像Sg0、コロナル像Co0を表示部45に表示させる(図7A参照)。ここで、術者は、入力部46等により、たとえばアキシャル像Ax0において、生検を行う注目部位S、及び体表面における穿刺針の挿入位置Pの2点を指定する。表示制御部43は、その2点を結ぶ最短距離を算出し、その最短距離を結ぶ線分を穿刺針の計画された挿入経路の画像Iとしてアキシャル像Ax0上に表示させる(図7B参照)。
その後、第1の曝射モードでX線スキャンを行った結果に基づいて、再構成処理部41bは、アキシャル像Ax1を作成する。このアキシャル像Ax1は、実際の穿刺針PNが映っている画像である。よって、この画像をアキシャル像Ax0に重畳させることにより、計画された挿入経路に沿って穿刺が行われているか否かを容易に把握することができる(図7C参照)。なお、図7Cでは、穿刺針PNが計画された挿入経路に沿って進んでいない例を示している。また、予備スキャンと第1の曝射モードによるX線スキャンは同じ座標系で行われたものとする。
<実施形態に共通の効果>
以上述べた少なくともひとつの実施形態のX線CT装置によれば、スキャン制御部42は、距離算出部41eで算出された距離に応じて、第1の曝射モードよりもX線の曝射量が多い第2の曝射モードに切り換える。表示制御部43は、第1の曝射モードの場合には、被検体Eの所定断面の画像を表示部45に表示させ、且つ第2の曝射モードの場合には、第1のボリュームデータに基づく2以上の所定断面の画像を表示部45に表示させる。従って、本実施形態におけるX線CT装置1によれば、不要な被曝を低減させ、且つ所望の画像を得ることが可能となる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態のX線CT装置によれば、スキャン制御部42は、距離算出部41eで算出された距離に応じて、第1の曝射モードよりもX線の曝射量が多い第2の曝射モードに切り換える。表示制御部43は、第1の曝射モードの場合には、被検体Eの所定断面の画像を表示部45に表示させ、且つ第2の曝射モードの場合には、第1のボリュームデータに基づく2以上の所定断面の画像を表示部45に表示させる。従って、本実施形態におけるX線CT装置1によれば、不要な被曝を低減させ、且つ所望の画像を得ることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線CT装置
10 架台装置
11 X線発生部
12 X線検出部
13 回転体
14 高電圧発生部
15 架台駆動部
16 X線絞り部
17 絞り駆動部
18 データ収集部
30 寝台装置
32 寝台駆動部
33 寝台天板
34 基台
40 コンソール装置
41 処理部
41a 前処理部
41b 再構成処理部
41c レンダリング処理部
41d 特定部
41e 距離算出部
42 スキャン制御部
43 表示制御部
44 記憶部
45 表示部
46 入力部
47 制御部
E 被検体
PN 穿刺針
S 注目部位
10 架台装置
11 X線発生部
12 X線検出部
13 回転体
14 高電圧発生部
15 架台駆動部
16 X線絞り部
17 絞り駆動部
18 データ収集部
30 寝台装置
32 寝台駆動部
33 寝台天板
34 基台
40 コンソール装置
41 処理部
41a 前処理部
41b 再構成処理部
41c レンダリング処理部
41d 特定部
41e 距離算出部
42 スキャン制御部
43 表示制御部
44 記憶部
45 表示部
46 入力部
47 制御部
E 被検体
PN 穿刺針
S 注目部位
Claims (6)
- X線の曝射量が異なる複数の曝射モードに基づいて、検出データを取得するX線CT装置であって、
第1の曝射モードにより得られた検出データに基づく被検体の所定断面の画像において、前記被検体における注目部位と前記被検体に挿入された医療器具との距離を算出する距離算出部と、
算出された前記距離に応じて、前記第1の曝射モードよりもX線の曝射量が多い第2の曝射モードに切り換えるスキャン制御部と、
前記第2の曝射モードにより得られた検出データに基づき第1のボリュームデータを再構成する再構成処理部と、
前記第1の曝射モードの場合には、前記被検体の所定断面の画像を表示部に表示させ、且つ前記第2の曝射モードの場合には、前記第1のボリュームデータに基づく2以上の所定断面の画像を表示部に表示させる表示制御部と、
を有することを特徴とするX線CT装置。 - 前記X線を発生するX線発生部と、
発生した前記X線の照射範囲を調整するX線絞り部と、
を有し、
前記スキャン制御部は、前記第2の曝射モードにおける前記照射範囲を、前記第1の曝射モードにおける前記照射範囲よりも広くなるよう前記X線絞り部を制御し、且つ前記X線発生部に前記X線を発生させる制御を行うことを特徴とする請求項1記載のX線CT装置。 - 前記X線を曝射するX線発生部と、
前記X線発生部を前記被検体に対して移動させる回転体と、
を有し、
前記スキャン制御部は、前記第1の曝射モードにおいては、前記X線発生部が前記被検体に対する所定の位置で固定され、前記第2の曝射モードにおいては、前記X線発生部が前記被検体を中心とする円軌道に沿って回転されるよう前記回転体を制御し、且つ前記X線発生部に前記X線を曝射させる制御を行うことを特徴とする請求項1記載のX線CT装置。 - 前記被検体を予めX線スキャンして得られた第2のボリュームデータに基づいて前記注目部位の位置を特定する特定部を有することを特徴とする請求項2又は3記載のX線CT装置。
- 前記表示制御部は、前記第1の曝射モードで得られた所定断面の画像と前記第2のボリュームデータに基づく所定断面の画像とを重畳表示させることを特徴とする請求項4記載のX線CT装置。
- 前記医療器具は、穿刺針であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のX線CT装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012035449A JP2013169360A (ja) | 2012-02-21 | 2012-02-21 | X線ct装置 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2013169360A true JP2013169360A (ja) | 2013-09-02 |
Family
ID=49263719
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2012035449A Pending JP2013169360A (ja) | 2012-02-21 | 2012-02-21 | X線ct装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2013169360A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10271801B2 (en) | 2014-09-26 | 2019-04-30 | Fujifilm Corporation | Radiation imaging system, image processing device, and image processing program |
| US10433795B2 (en) | 2014-09-26 | 2019-10-08 | Fujifilm Corporation | Radiation imaging system, image processing device, radiation imaging method, and image processing program |
-
2012
- 2012-02-21 JP JP2012035449A patent/JP2013169360A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10271801B2 (en) | 2014-09-26 | 2019-04-30 | Fujifilm Corporation | Radiation imaging system, image processing device, and image processing program |
| US10433795B2 (en) | 2014-09-26 | 2019-10-08 | Fujifilm Corporation | Radiation imaging system, image processing device, radiation imaging method, and image processing program |
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