JP2013161963A - 薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、及び表示装置 - Google Patents
薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、及び表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013161963A JP2013161963A JP2012023089A JP2012023089A JP2013161963A JP 2013161963 A JP2013161963 A JP 2013161963A JP 2012023089 A JP2012023089 A JP 2012023089A JP 2012023089 A JP2012023089 A JP 2012023089A JP 2013161963 A JP2013161963 A JP 2013161963A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silicon layer
- layer
- film transistor
- silicon
- thin film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Thin Film Transistor (AREA)
- Recrystallisation Techniques (AREA)
Abstract
【課題】大きなオン電流と小さなオフ電流とを両立するチャネル構造を有する薄膜トランジスタを提供する。
【解決手段】薄膜トランジスタ(100)は、基板(10)と、ゲート電極(12)と、ゲート絶縁層(13)と、ゲート電極(12)のゲートの長さ方向における中央部上方のゲート絶縁層(13)上に形成された第1シリコン層(16)と、ゲート電極(12)のゲートの長さ方向における両端部上方のゲート絶縁層(13)上であって第1シリコン層(16)の両側に形成された1対の第2シリコン層(15)と、1対のソース・ドレイン電極(19)と、を備え、第1シリコン層(16)は各々の第2シリコン層(15)よりも厚く、第1シリコン層(16)は結晶性シリコンで構成され、各々の第2シリコン層(15)は、第1シリコン層(16)より平均粒径が小さい結晶性シリコンまたは非結晶シリコンで構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】薄膜トランジスタ(100)は、基板(10)と、ゲート電極(12)と、ゲート絶縁層(13)と、ゲート電極(12)のゲートの長さ方向における中央部上方のゲート絶縁層(13)上に形成された第1シリコン層(16)と、ゲート電極(12)のゲートの長さ方向における両端部上方のゲート絶縁層(13)上であって第1シリコン層(16)の両側に形成された1対の第2シリコン層(15)と、1対のソース・ドレイン電極(19)と、を備え、第1シリコン層(16)は各々の第2シリコン層(15)よりも厚く、第1シリコン層(16)は結晶性シリコンで構成され、各々の第2シリコン層(15)は、第1シリコン層(16)より平均粒径が小さい結晶性シリコンまたは非結晶シリコンで構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、及び表示装置に関する。より詳しくは、高い結晶性を有する半導体と低い結晶性を有する半導体からなるチャネル層を備えた薄膜トランジスタ、そのような薄膜トランジスタの製造方法、及びそのような薄膜トランジスタを備えた表示装置に関する。
近年、更なる高付加価値なディスプレイを作製するために、有機EL(EL:Electro Luminescence)デバイスを使用したディスプレイの開発が盛んに行われて、現在ではモバイル用小型表示装置として実用化されている。
有機ELディスプレイのアクティブマトリクス方式の表示装置には、複数の薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)素子がマトリクス状に配置されたTFTアレイを用いる。従来の液晶ディスプレイでは、電圧駆動型の画素回路であるのに対し、有機ELデバイスは電流駆動型デバイスである。このため、有機ELデバイスを駆動するためのTFTは、従来の液晶ディスプレイに用いられるTFTと比べて、より高い駆動電流およびより小さな閾値電圧のバラつきが要求される。そこで、有機ELデバイスの駆動にはチャネル層を結晶性シリコンとした、例えば多結晶シリコン、微結晶シリコンを用いた薄膜トランジスタが用いられる。
チャネル部の結晶性シリコンは、一般的に、非晶質シリコンのレーザ光を照射して瞬間的に温度を上昇させ溶融し、再結晶化させる方法で形成される(特許文献1)。
結晶性シリコンTFTは、非晶質シリコンTFTと比較して、信頼性や移動度、駆動電流が高く、光耐性に優れているなどの有利な特徴を有している半面、結晶性シリコンには非晶質シリコンよりもバンドギャップが狭いことに起因して、結晶性シリコンTFTではオフ電流が増大するという課題がある。
本発明は、このような課題を解決すべくなされたものであり、大きなオン電流と小さなオフ電流とを両立するチャネル構造を有する薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、及び表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る薄膜トランジスタは、基板と、前記基板上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極上に形成されたゲート絶縁層と、前記ゲート電極のゲートの長さ方向における中央部上方の前記ゲート絶縁層上に形成された第1シリコン層と、前記ゲート電極のゲートの長さ方向における両端部上方の前記ゲート絶縁層上であって前記第1シリコン層の両側に形成された1対の第2シリコン層と、前記第2シリコン層の上面に沿って、前記第2シリコン層の各々の上方に形成された1対のソース・ドレイン電極と、を備え、前記第1シリコン層は前記各々の第2シリコン層よりも膜厚が厚く、前記第1シリコン層は結晶性シリコンで構成され、前記各々の第2シリコン層は、前記第1シリコン層に含まれる結晶粒の平均粒径より小さい平均粒径の結晶性シリコンまたは非結晶シリコンで構成されている。
本発明の薄膜トランジスタでは、オン動作時には、前記第1シリコン層と前記第2シリコン層の両方に電界が印加され、チャネル抵抗が低減されるため、オン電流が増大する。また、オフ動作時には、前記第2シリコン層がドレイン端の電界を緩和させるため、オフ電流が低減する。従って、本発明の薄膜トランジスタでは大きなオン電流と小さなオフ電流とを両立した薄膜トランジスタを提供することができる。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る薄膜トランジスタは、基板と、前記基板上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極上に形成されたゲート絶縁層と、前記ゲート電極のゲートの長さ方向における中央部上方の前記ゲート絶縁層上に形成された第1シリコン層と、前記ゲート電極のゲートの長さ方向における両端部上方の前記ゲート絶縁層上であって前記第1シリコン層の両側に形成された1対の第2シリコン層と、前記第2シリコン層の上面に沿って、前記第2シリコン層の各々の上方に形成された1対のソース・ドレイン電極と、を備え、前記第1シリコン層は前記各々の第2シリコン層よりも膜厚が厚く、前記第1シリコン層は結晶性シリコンで構成され、前記各々の第2シリコン層は、前記第1シリコン層に含まれる結晶粒の平均粒径より小さい平均粒径の結晶性シリコンまたは非結晶シリコンで構成されている。
また、本発明に係る薄膜トランジスタの一態様において、さらに、前記第1シリコン層および第2シリコン層上に形成されたチャネル保護層を備えてもよい。
本態様によれば、オン動作時には、前記第1シリコン層と前記第2シリコン層の両方に電界が印加され、チャネル抵抗が低減されるため、オン電流が向上する。また、オフ動作時には、前記第2シリコン層がドレイン端の電界を緩和させるため、また、前記第1シリコン層が厚くかつ前記第2シリコン層が薄い凸型形状によって、電流パス(バックチャネル)が長くなるため、オフ電流が低減する。従って、本発明の薄膜トランジスタでは大きなオン電流と小さなオフ電流の両立が図れる。
また、本発明に係る薄膜トランジスタの一態様において、前記第1シリコン層の、前記第2シリコン層に接していない部分が、前記第1の平均粒径より小さい結晶粒径の結晶性シリコンで構成されていることが望ましい。
本態様であれば、ホットキャリア抑制領域である電界緩和層の役割を担い、オフ電流の低減効果がある。
また、本発明に係る薄膜トランジスタの一態様において、前記第1シリコン層は粒子径50nm以上の結晶シリコンが含まれることが望ましい。
本態様であれば、チャネル抵抗が低下し、オン電流の増大効果がある。
また、本発明に係る薄膜トランジスタの一態様において、前記第2シリコン層は粒子径10nm以下の微結晶シリコンが含まれることが望ましい。
本態様であれば、前記第2シリコン層が電界緩和層の役割を担うことでオフ電流の低減することができる。
また、本発明に係る薄膜トランジスタの一態様において、前記第2シリコン層は非晶質シリコンが含まれることが望ましい。
本態様であれば、ゲート動作オフ時に、前記第2シリコン層は特にチャネル抵抗が増大し、更には電界緩和層の役割を担うためオフ電流を低減することができる。
また、本発明に関わる薄膜トランジスタの一態様において、前記ゲート絶縁層は、酸化珪素、窒化珪素もしくは酸化珪素と窒化珪素の積層構造であることが望ましい。
本態様によれば、ゲート絶縁層を酸化珪素と窒化珪素、もしくは酸化珪素と窒化珪素の積層構造を形成することができる。
また、本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法の一態様は、基板を準備する第1工程と、前記基板上にゲート電極を形成する第2工程と、前記ゲート電極上にゲート絶縁層を形成する第3工程と、前記ゲート絶縁層上に非晶質シリコン層を形成する第4工程と、前記非晶質シリコン層を、前記ゲート電極のゲートの長さ方向における中央部の上に位置する第1領域の厚さが、前記ゲート電極のゲートの長さ方向における両端部の上に位置する第2領域の厚さよりも厚い凸型形状に加工する第5工程と、凸型形状に加工後の前記非晶質シリコン層の上方からレーザ光を照射することにより、前記非晶質シリコン層の前記第1領域から、結晶性シリコンで構成される第1シリコン層を形成し、前記非晶質シリコン層の前記第2領域から、前記第1シリコン層に含まれる結晶粒の平均粒径より小さい平均粒径の結晶性シリコンまたは非結晶シリコンで構成される第2シリコン層を形成する第6工程と、前記第1シリコン層上に形成されたチャネル保護層を形成する第7工程と、前記チャネル保護層の端部の上面、前記チャネル保護層の側面、並びに前記第2シリコン層の上面のみに沿って、コンタクト層を形成する第8工程と、コンタクト層の一方の上方に形成されたソース電極およびコンタクト層の他方の上方に形成されたドレイン電極を形成する第9工程と、を含む。
本態様によれば、ゲート電極上方のゲート絶縁層上のチャネル層は、凸型形状となり、凸型形状の厚膜部(前記第1シリコン層)は高い結晶シリコン層、例えば多結晶シリコン層であり、凸型形状の薄膜部(前記第2シリコン層)は低い結晶シリコン層もしくは非晶質シリコン層の構造を形成することができ、その効果は、ゲート電圧がオンのときは、前記第1シリコン層と前記第2シリコン層の両方に電界がかかり、チャネル抵抗を下げてオン電流確保できる。また、ゲート電圧がオフの時には、前記第2シリコン層のチャネル抵抗が特に増加し、更には前記第2シリコン層がホットキャリア抑制領域となる電界緩和層の役割を果たすため、オフ電流の低減効果がある。これらのことから本発明の薄膜トランジスタでは大きなオン電流と小さなオフ電流の両立が図れる。
また、本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法の一態様において、前記第6工程で、前記非晶質シリコン層をレーザアニールすることが望ましい。
本態様によれば、レーザを非晶質シリコン層に照射することで、基板には低熱負荷で非晶質シリコン層を溶融させ再結晶化し、高品質な結晶性シリコンを得ることができる。
また、本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法の一態様において、前記第6工程で、前記非晶質シリコン層に、レーザ波長が473nm以上561nm以下のグリーンレーザを照射することが望ましい。
本態様によれば、より安定に非晶質シリコン層を溶融し再結晶化することができる。
また、本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法の一態様において、前記第6工程で、連続発振モードまたは擬似レーザ発振モードで動作するレーザ光源にて前記レーザ光を生成し、前記非晶質シリコン層に照射することが望ましい。
本態様によれば、連続発振モードまたは擬似連続発振モードでレーザ光を照射することにより、前記第1シリコン層を溶融状態に保持することができる。
また、本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法の一態様において、前記第4工程で形成した非晶質シリコン層の前記レーザ光の吸収率(%)をXとし、前記第4工程で形成された前記非晶質シリコン層の前記レーザ光の吸収率が23.2%である場合に、前記非晶質シリコン層を結晶化させるのに必要な前記レーザ光のエネルギー密度を1としたときの相対値Yとしたとき、前記Xおよび前記Yは、
Y≦1.2 ・・・(式1)
Y≧42.9X−1.19 ・・・(式2)
で規定される範囲を満たす数値であることが望ましい。
Y≦1.2 ・・・(式1)
Y≧42.9X−1.19 ・・・(式2)
で規定される範囲を満たす数値であることが望ましい。
本態様によれば、レーザ光の照射によって、前記第1シリコン層及び前記第2シリコン層の領域を安定して形成することができる。
また、本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法の一態様において、前記第5工程で形成した非晶質シリコン層の膜厚に前記レーザ光の波長で除算した値をXとし、前記第3工程で形成したゲート絶縁層の膜厚に前記ゲート絶縁層の屈折率を積算した値である前記ゲート絶縁層の光学膜厚を前記レーザの波長で除算した値をYとしたとき、前記非晶質シリコン層の前記第1領域は(式3)または(式4)を満たし、かつ前記第2領域は(式5)または(式6)を満たす、
0.32≦X≦0.47かつ0.33≦Y≦0.39 ・・・(式3)
0.41≦X≦0.59かつ0.51≦Y≦0.69 ・・・(式4)
0.20≦X≦0.28かつ0.33≦Y≦0.39 ・・・(式5)
0.20≦X≦0.28かつ0.51≦Y≦0.69 ・・・(式6)
ことが望ましい。
0.32≦X≦0.47かつ0.33≦Y≦0.39 ・・・(式3)
0.41≦X≦0.59かつ0.51≦Y≦0.69 ・・・(式4)
0.20≦X≦0.28かつ0.33≦Y≦0.39 ・・・(式5)
0.20≦X≦0.28かつ0.51≦Y≦0.69 ・・・(式6)
ことが望ましい。
本態様によれば、前記非晶質シリコン層の前記レーザ光の吸収率は、前記第1領域において40%以上であり、また前記第2領域において20%未満であるため、第6工程でのレーザアニール工程において、高い結晶性を有する第1シリコン層、例えば多結晶シリコン層と、低い結晶性を有する第2シリコン層、例えば微結晶シリコン層もしくは非晶質シリコン層とを自己整合的に形成することができる。
また、本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法の一態様において、前記第4工程で、前記非晶質シリコン層の前記第2領域を前記ゲート電極の有無に係らず一定の厚さに形成することが望ましい。
本態様によれば、前記第1シリコン層のみが高い結晶性、例えば多結晶シリコン層を生成することができるため、レーザアニールによる基板への熱ダメージを必要な部分のみに抑制することができる。
また、本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法の一態様において、前記第8工程で、前記1対のソース・ドレイン電極を、前記第7工程で形成するチャネル保護層を介し、前記非晶質シリコン層の前記第2領域の上に形成することが望ましい。
本態様によれば、高い結晶性シリコン層である前記第1領域の突起物による電極への不具合を回避することができる。
また本発明に係る表示装置の一態様は、表示パネルと、上述の薄膜トランジスタと、を備え、前記薄膜トランジスタは、前記表示パネルを駆動させる表示装置である。
本態様によれば、前記薄膜トランジスタにおいて大きなON電流と小さなOFF電流とが両立できるので、高品質な表示装置を実現することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態に係る薄膜トランジスの製造方法、薄膜トランジスタ及び表示装置について、図面を参照しながら説明する。本発明は、請求の範囲の記載に基づいて特定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、請求項に記載されていない構成要素は、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
以下、本発明の実施の形態に係る薄膜トランジスの製造方法、薄膜トランジスタ及び表示装置について、図面を参照しながら説明する。本発明は、請求の範囲の記載に基づいて特定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、請求項に記載されていない構成要素は、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係る薄膜トランジスタ100の構成を示す断面図の一例である。図2は本発明の実施の形態に係る表示装置の画素部分の等価回路を示す図である。図1の断面図で示される薄膜トランジスタ100は、例えば図2における駆動トランジスタに用いられる。
図1に示すように、本実施の形態に係る薄膜トランジスタ100は、ボトムゲート型の薄膜トランジスタ素子である。薄膜トランジスタ100は、基板10、アンダーコート層11、ゲート電極12、ゲート絶縁層13、高結晶性の第1シリコン層16、1対の低結晶性の第2シリコン層15、1対のコンタクト層18、1対のソース・ドレイン電極19を備えている。
基板10は、例えば、石英ガラス、無アルカリガラス及び高耐熱性ガラス等のガラス材料で構成されるガラス基板である。
アンダーコート層11は、基板10上に形成されている。このアンダーコート層11は、シリコン窒化膜(SiNx)、シリコン酸化膜(SiOy)及びシリコン酸窒化膜(SiOyNx)等で構成される。アンダーコート層11は、基板10中に含まれるナトリウム及びリン等の不純物が第2シリコン層及び第1シリコン層16に侵入することを防止する機能を有する。また、このアンダーコート層11は、レーザアニール法等の高温熱処理プロセスにおいて、基板10に対する熱の影響を緩和させる機能をも有する。アンダーコート層の膜厚は、300〜500nmに設定することが好ましい。
ゲート電極12は、アンダーコート層11上に所定形状でパターン形成される。ゲート電極12は、導電性材料及びその合金等の単層構造又は多層構造とすることができ、例えば、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、タングステン(W)、チタン(Ti)、クロム(Cr)及びモリブデンタングステン(MoW)等で構成することができる。ゲート電極の膜厚は、50〜300nmに設定することが好ましい。
ゲート絶縁層13は、ゲート電極12を被覆するよう形成される。ゲート絶縁層としては、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜、タンタル酸化膜、アルミ酸化膜、及びそれらの積層膜などで構成することができる。ゲート絶縁層13の膜厚は、TFTの耐圧などの要求に応じて設計することができ、例えば、50〜500nmが望ましい。本実施形態では、ゲート絶縁層13には、例えば、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜の積層膜を用いる。
第1シリコン層16及び第2シリコン層15は、ゲート電極12に対応するゲート絶縁層13上の領域に形成されている。この第1シリコン層16は、結晶性シリコン例えば多結晶シリコンから構成され、また、第2シリコン層15は微結晶もしくは非晶質シリコンから構成されている。なお、この第1シリコン層16及び第2シリコン層15は、後述するように、第1シリコン層16及び第2シリコン層15の前駆体である非晶質シリコン層(図1には示さず)にレーザ光を照射して、当該非晶質シリコン層を結晶化させることにより形成される。
なお、発明の効果を得るために必須ではないため図1には示していないが、例えば図3Hに示されるように、チャネル保護層17が、第2シリコン層15のゲート電極12の上方に位置する領域上及び第1シリコン層16上に形成されていてもよい。チャネル保護層17を設ける場合、チャネル保護層17はシリコン膜、シリコン窒化膜や有機材料などから形成され、膜厚は100〜700nmが望ましい。
1対のコンタクト層18は、第1シリコン層16の上面及び、チャネル保護層が存在する場合には、当該チャネル保護層の側面及び当該側面に接続する上面の端部を覆うようにして形成し、第1シリコン層16の上方には形成しない。コンタクト層18は、不純物を高濃度に含む非晶質半導体膜で構成されている。コンタクト層18は、例えば、アモルファスシリコンに不純物としてリン(P)をドーピングしたn型半導体膜もしくはボロン(B)をドーピングしたp型半導体膜によって構成することができ、1×1018〜1×1021atm/cm3の範囲の不純物を含む。これらのことより本発明の薄膜トランジスタはn型薄膜トランジスタでもp型薄膜トランジスタでも適応することができる。
ソース電極及びドレイン電極19は、コンタクト層18上に形成されている。ソース電極及びドレイン電極19は、導電性材料及びその合金等の単層構造又は多層構造とすることができ、例えば、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、銅(Cu)、チタン(Ti)及びクロム(Cr)等で構成される。ソース・ドレイン電極の膜厚は、50〜300nmであることが好ましい。
次に、本実施の形態に係る薄膜トランジスタ100の製造方法について、図3A〜図3Hを用いて説明する。図3A〜図3Hは、本発明の実施の形態に係る薄膜トランジスタ100の製造方法を説明するための断面図である。
まず、図3Aに示すように、ガラス基板で構成される基板10を準備する(第1工程)。
次に、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)等によって、基板10上にシリコン窒化膜、シリコン酸化膜及びシリコン酸窒化膜等で構成されるアンダーコート層11を形成し、アンダーコート層11上にゲート電極12を形成する(第2工程)。この第2工程においては、例えば、アンダーコート層11上にモリブデンタングステン(MoW)で構成されるゲート金属膜をスパッタによって成膜した後に、フォトリソグラフィ法及びウェットエッチング法を用いてゲート金属膜をパターニングすることにより、所定形状のゲート電極12を形成することができる。モリブデンタングステン(MoW)のウェットエッチングは、例えば、リン酸(HPO4)、硝酸(HNO3)、酢酸(CH3COOH)及び水を所定の配合で混合した薬液を用いて行うことができる。
その後、図3Bに示すように、ゲート電極12及びアンダーコート層11を覆うようにして、ゲート絶縁層13を形成する(第3工程)。この第3工程においては、まず、プラズマCVD等によって、窒化珪素(SiNx)で構成される窒化珪素膜を複数のゲート電極12及びアンダーコート層11を覆うようにして成膜する。その後、プラズマCVD等によって、酸化珪素(SiOx)で構成される酸化珪素膜を窒化珪素膜上に成膜する。酸化珪素膜は、例えば、シランガス(SiH4)及び亜酸化窒素ガス(N2O)を所定の濃度比で導入することにより成膜することができる。
なお、レーザ光の波長に対するゲート絶縁層13の消衰係数は0.01以下であるのが好ましい。そのようなゲート絶縁層13は、レーザ光をほとんど吸収しない透明な層と見なせる。その後、ゲート絶縁層13上に非晶質シリコン層14を形成する(第4工程)。この第4工程では、プラズマCVD等によって、アモルファスシリコンで構成される非晶質シリコン層14を成膜する。なお、非晶質シリコン層14は、例えば、シランガス(SiH4)及び水素ガス(H2)を所定の濃度比で導入することにより成膜することができる。
ここで、非晶質シリコン層14を、レーザ光の照射により溶融させ再結晶化させた場合に形成される結晶組織と、非晶質シリコン層14の当該レーザ光の吸収率(以下、光吸収率とも言う)との関係について、説明する。
薄膜トランジスタ等を構成する多層薄膜の光吸収率は、各々の薄膜に対する振幅反射率及び振幅透過率を計算することによって求められる。図4は、振幅反射率および振幅透過率の計算方法を説明するための図であり、薄膜トランジスタの構造をモデル化した多層構造のモデル構造を示す図である。
図4に示すモデル構造は、下から順に、第4層404、第3層403、第2層402及び第1層401が積層されたものである。このモデル構造において、第1層401は、膜厚がd1で複素屈折率がN1であり、第2層402は、膜厚がd2で複素屈折率がN2であり、第3層403は、膜厚がd3で複素屈折率がN3であり、第4層404は、膜厚がd4で複素屈折率がN4である。また、図中に示す複素屈折率がN0の領域は、モデル構造の外部であり、レーザ光がモデル構造に入射される側を示している。この複素屈折率がN0の領域は、例えば空気又はN2ガス雰囲気の領域である。
図4において、Nnを第n層における複素屈折率とすると、複素屈折率は屈折率n(実部)と消衰係数k(虚部)とによって表すことができることから、第1層401、第2層402、第3層403及び第4層404の各複素屈折率は、N1=n1−ik1、N2=n2−ik2、N3=n3−ik3、N4=n4−ik4と表すことができる。なお、外部の複素屈折率は、N0=n0−ik0と表すことができる。
また、図4において、θnを第n層での入射角とすると、外部から第1層401への入射角、第1層401から第2層402への入射角、第2層402から第3層403への入射角及び第3層403から第4層404への入射角は、θ0、θ1、θ2及びθ3と表すことができる。
ここで、スネルの法則により、以下の(式7)が成り立つ。
また、図4において、ρmnを第m層から第n層へ入射される光の振幅反射係数とすると、外部から第1層401へ入射される光に対する振幅反射係数ρ01、第1層401から第2層402へ入射される光に対する振幅反射係数ρ12、第2層402から第3層403へ入射される光に対する振幅反射係数ρ23、及び、第3層403から第4層404へ入射される光に対する振幅反射係数ρ34は、それぞれ以下の(式8)〜(式10)で表すことができる。
また、図4において、τmnを第m層から第n層へ入射される光の振幅透過係数とすると、外部から第1層401へ入射される光の振幅透過係数τ01、第1層401から第2層402へ入射される光の振幅透過係数τ12、第2層402から第3層403へ入射される光の振幅透過係数τ23、及び、第3層403から第4層404へ入射される光の振幅透過係数τ34は、以下の(式11)〜(式13)で表すことができる。
ここで、第3層403及び第2層402の2層をまとめて1層であると仮定した際の振幅反射係数及び振幅透過係数をそれぞれρ123及びτ123とし、第3層403、第2層402及び第1層401の3層をまとめて1層であると仮定した際の振幅反射係数及び振幅透過係数をそれぞれρ0123及びτ0123とすると、ρ123、τ123、ρ0123、及び、τ0123は、以下の(式14)〜(式19)で与えられる。なお、λは、第1層401に入射するレーザ光の波長を表している。
(式8)〜(式13)を(式14)〜(式19)に代入することにより、反射率R1及びR2と透過率T1及びT2とを算出すると、以下の(式20)〜(式23)のように表すことができる。
そして、第1層401の光吸収率Aは、R1とT1とを用いて以下の(式24)で表すことができる。
上述した計算方法を用いて、図4に示すモデル構造に対して、垂直に、すなわちθ0=0°(sinθ0=0)が近似的に成り立つ範囲の入射角θ0によって波長λのレーザ光が入射した場合に、ゲート電極上の非結晶のシリコン薄膜の光吸収率を算出することができる。
本実施の形態では、薄膜半導体装置のモデル構造として、図5に示すように、基板410上に、第4層404に相当する構成としてゲート電極411を形成し、ゲート電極411上に、第3層403に相当する構成として第1ゲート絶縁層412aを形成し、第1ゲート絶縁層412a上に、第2層402に相当する構成として第2ゲート絶縁層412bを形成し、第2ゲート絶縁層412b上に、第1層401に相当する構成として非結晶のシリコン薄膜413を形成した構成を考えると、第1層401に相当する非結晶のシリコン薄膜413の光吸収率Aは、上記の(式24)によって算出することができる。
続いて、図3Cに示すように、非晶質シリコン層14を、ゲート電極12のゲートの長さ方向における中央部の上に位置する第1領域では厚膜であり、ゲート電極12のゲートの長さ方向における両端部の上に位置する第2領域(つまり、前記第1領域以外の領域)では薄膜になるように凸型構造に加工する(第5工程)。
非晶質シリコン層14の第1領域および第2領域、ならびにゲート絶縁層13の好適な膜厚は、非晶質シリコン層14の第1領域と第2領域の望ましい光吸収率から、上述した計算方法により求められる。
一例として、非晶質シリコン層14の膜厚に前記レーザ光の波長で除算した値をXとし、前記第3工程で形成されるゲート絶縁層13の膜厚に前記ゲート絶縁層の屈折率を積算した値である前記ゲート絶縁層の光学膜厚を前記レーザの波長で除算した値をYとしたとき、前記第1領域は(式3)または(式4)、前記第2領域は(式5)または(式6)で規定される範囲をそれぞれ満たす膜厚であることが望ましい。
0.32≦X≦0.47かつ0.33≦Y≦0.39 ・・・(式3)
0.41≦X≦0.59かつ0.51≦Y≦0.69 ・・・(式4)
0.20≦X≦0.28かつ0.33≦Y≦0.39 ・・・(式5)
0.20≦X≦0.28かつ0.51≦Y≦0.69 ・・・(式6)
0.41≦X≦0.59かつ0.51≦Y≦0.69 ・・・(式4)
0.20≦X≦0.28かつ0.33≦Y≦0.39 ・・・(式5)
0.20≦X≦0.28かつ0.51≦Y≦0.69 ・・・(式6)
図6には、(式3)〜(式6)で規定されるXYの範囲が示されている。図6から、レーザアニール法により第1シリコン層16および第2シリコン層15を形成するために、ゲート絶縁層13ならびに非晶質シリコン層14の第1領域および第2領域に、それぞれ好適な膜厚の範囲が存在することが分かる。より具体的には図6において、破線で囲まれた領域は、第1領域、すなわち凸型形状の厚膜部の好適エネルギー吸収率範囲であり、また実線で囲まれた領域は第2領域、すなわち凸型形状の薄膜部の好適エネルギー吸収率範囲である。
また図7は、レーザ光波長が532nmであるとした時の、図6で示したX軸、及びY軸の値をそれぞれ非晶質シリコン層14とゲート絶縁層13の実膜厚としたものである。図7より、第5工程における形成プロセスでは、厚膜部、つまり第1領域を破線領域範囲で作製し、第2領域の膜厚を29nm以下までに加工、例えばエッチングなどを行うことで、非晶質シリコン層14の好ましい凸型形状が得られることを示している。
図3Dに示すようにレーザアニール法によって、第5工程により凸型形状に加工した非晶質シリコン層14を結晶化させて、第1シリコン層16及び第2シリコン層15を形成する(第6工程)。この第6工程においては、第4工程及び第5工程で形成し加工された非晶質シリコン層14に対して脱水素処理(一例として500℃で20分間)を行った後に、レーザアニール法によって、非晶質シリコン層14の全域に対してレーザ光源(不図示)からのレーザ光を照射(一例として70kW、400mm2/sec)する。
このレーザアニール法では、基板10が搭載されたステージの位置が固定された状態で、レーザ光源が基板10に対して所定方向に相対的に移動することにより、線状に集光されたレーザ光が、非晶質シリコン層14の全域に対して走査しながら照射される。或いは、レーザ光源の位置が固定された状態で、基板10が搭載されたステージがレーザ光源に対して所定方向に相対的に移動するように構成することもできる。本実施の形態では、レーザアニール法で用いられるレーザ光は、473nm以上561nm以下の波長を有する緑色のレーザ光である。
なお、レーザ光は、連続発振モード又は擬似連続発振モードで照射されることが好ましい。その理由として、連続発振モード又は擬似連続発振モードでレーザ光を照射することにより、非晶質シリコン層14を溶融状態に保持することができるためである。なお、レーザ光源は、固体レーザ装置、或いは、半導体レーザ素子を用いたレーザ装置で構成することができる。
また、第6工程において、第1シリコン層16及び第2シリコン層15を安定して結晶化するために、第6工程で照射されるレーザ光のエネルギー密度は、所定の関係式(式1)、(式2)を満たすことが好ましい。
図8は、非晶質シリコン層14のレーザ光の吸収率と、レーザ光のエネルギー密度との関係を示す図である。図8において、横軸(X軸)は、非晶質シリコン層14のレーザ光の吸収率(%)を表している。縦軸(Y軸)は、レーザ光のエネルギー密度を、非晶質シリコン層14のレーザ光の吸収率が23.2%である場合に非晶質シリコン層14を結晶化させて第1シリコン層16を形成するのに少なくとも必要なレーザ光のエネルギー密度(J/cm2)を1とした相対値で表している。
非晶質シリコン層14のレーザ光の吸収率X、及び第6工程で照射されるレーザ光のエネルギー密度Yは、下記の(式1)及び(式2)で規定される好適範囲に属するX、Yを満たすように構成されることが好ましい。
Y≦1.2 ・・・(式1)
Y≧42.9X−1.19 ・・・(式2)
Y≧42.9X−1.19 ・・・(式2)
図8において、上側のグラフは(式1)を表し、下側のグラフは(式2)を表している。非晶質シリコン層14のレーザ光の吸収率及びレーザ光のエネルギー密度が、下記の式2及び式13で規定される好適範囲に属するX、Yを満たすように構成されることによって、非晶質シリコン層14の第1領域から第1シリコン層16を安定して形成することができる。図9Aは、レーザを上記好適範囲の条件で照射した後の第1領域の表面SEM像である。第1領域が結晶化して第1シリコン層16が形成されている。
なお、Yの値が(式2)で規定される範囲よりも小さい場合には、レーザ光のエネルギー密度が低過ぎて、第1シリコン層16を形成することができない。図9Bは、レーザを上記好適範囲外の、エネルギー密度が低すぎる条件で照射した後の第1領域の表面SEM像である。第1領域が非晶質のままであり、第1シリコン層16が形成されていない。
また、Yの値が(式1)で規定される範囲よりも大きい場合には、レーザ光のエネルギー密度が高過ぎて、第2シリコン層15までもが高い結晶性(例えば多結晶シリコン)を持つように形成されてしまうおそれがある。
次に、図3Eで示すように、チャネル保護層17の形成を行う。チャネル保護層17の形成には例えば、プラズマCVD法による形成膜(酸化珪素膜や窒化珪素膜)もしくは塗布プロセスによる有機膜などが用いられる。その後、図3Fで示すようにゲート電極上にチャネル保護層17を残すような加工(例えばゲート電極をマスクにする加工など)を行い、チャネル保護層17を形成する。
その後、図3Gに示すように、第1シリコン層16及び第2シリコン層15の側面とチャネル保護層17とを覆うようにして、コンタクト層18を成膜する。この工程においては、例えば、プラズマCVDによって、リン(P)、もしくはボロン(B)等の不純物をドープしたアモルファスシリコンで構成されるコンタクト層18を形成する(第8工程)。
その後、図3Fに示すようにコンタクト層18上にソース・ドレイン電極19をパターン形成する(第9工程)。この第9工程においては、まず、図3Gに示すように、ソース・ドレイン電極19の材料で構成されたソース・ドレイン金属膜を、例えばスパッタによって成膜する。その後、所定形状のソース・ドレイン電極19を形成するために、ソース・ドレイン電極膜上にレジスト材料を塗布し、露光及び現像を行って、所定形状にパターニングされたレジストを形成する。
次いで、このレジストをマスクとしてウェットエッチングを施してソース・ドレイン金属膜をパターニングすることにより、図3Hに示すように、所定形状のソース・ドレイン電極19が形成される。また、ソース・ドレイン電極は第2シリコン層15を介したコンタクト層上に形成し、第1シリコン層16を介したコンタクト層18上には形成しない構造とする。このとき、コンタクト層18がエッチングストッパ層として機能する。その後、ソース・ドレイン電極19上のレジストを除去する。
その後、図3Hに示すように、ソース・ドレイン電極19をマスクとしてドライエッチングを施すことにより、コンタクト層18をパターニングするとともに、ソース・ドレイン電極19を島状にパターニングする。これにより、コンタクト層18、ソース・ドレイン電極19を島状に形成することができる。このとき、チャネル保護層17がエッチングストッパ層として機能する。なお、ドライエッチングの条件としては、塩素系ガスを用いることができる。
以上のようにして、実施の形態に係る薄膜トランジスタ100を製造することができる。
(第2実施形態)
実際の製造工程において、非晶質シリコン層14の第1領域及び第2領域のレーザ光の吸収率差、例えば膜厚差を利用することで、第1シリコン層16と第2シリコン層15を、様々な組み合わせ、例えば多結晶シリコン層とアモルファスシリコン層、多結晶シリコン層と微結晶シリコン層などで形成することができる。
実際の製造工程において、非晶質シリコン層14の第1領域及び第2領域のレーザ光の吸収率差、例えば膜厚差を利用することで、第1シリコン層16と第2シリコン層15を、様々な組み合わせ、例えば多結晶シリコン層とアモルファスシリコン層、多結晶シリコン層と微結晶シリコン層などで形成することができる。
第2実施形態では、その一例を示す。また、第2実施形態において第1実施形態で説明した構成要素と同一または類似の材質からなる構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図10Aから図10Bは、第2実施形態における薄膜トランジスタの製造工程を説明するための断面図である。図10Aに示すように、上記図3Aから図3Bまでの製造工程に係る説明に従って非晶質シリコン層14を形成した後、次に非晶質シリコン層14を凸型形状に加工する。図11は、図6と同様、非晶質シリコン層14及びゲート絶縁層13のそれぞれの膜厚とレーザ吸収率の分布図を示したものであり、非晶質シリコン層14の膜厚に前記レーザ光の波長で除算した値をXとし、ゲート絶縁層13の膜厚にゲート絶縁層13の屈折率を積算した値であるゲート絶縁層13の光学膜厚を前記レーザの波長で除算した値をYとしたときの、非晶質シリコン層14のレーザ光吸収率のXY分布を示している。
図11に示すような条件、つまり第1領域は(式25)または(式26)、第2領域は(式27)または(式28)の範囲で規定すると、第2領域のレーザ光吸収率は20〜40%と高いため、非晶質シリコン層14の第2領域から、微結晶シリコンで構成される第2シリコン層20が形成される。図11中の破線部及び実線部はそれぞれ第1領域と第2領域に対応しており、実際に図10Bに示される構造を形成するような条件が存在することを示している。
0.32≦X≦0.47かつ0.33≦Y≦0.39 ・・・(式25)
0.41≦X≦0.59かつ0.51≦Y≦0.69 ・・・(式26)
0.28≦X≦0.33かつ0.33≦Y≦0.39 ・・・(式27)
0.30≦X≦0.36かつ0.51≦Y≦0.69 ・・・(式28)
0.41≦X≦0.59かつ0.51≦Y≦0.69 ・・・(式26)
0.28≦X≦0.33かつ0.33≦Y≦0.39 ・・・(式27)
0.30≦X≦0.36かつ0.51≦Y≦0.69 ・・・(式28)
この場合、チャネル層は多結晶シリコンと微結晶シリコンとで構成されることになるため、高いオン電流が期待でき、更には第2シリコン層領域である微結晶シリコン層が電荷緩和層の役割を担うことでオフ電流の低減効果がある。
本実施の形態による薄膜トランジスタ100は、例えば、図15に示すような表示装置200に搭載することができる。図5に示す表示装置200は、液晶パネル及び有機ELパネル等で構成される表示パネル21を備えている。この表示パネル21は、薄膜トランジスタ100によって駆動される。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、上記実施の形態に示す構成は一例であって、発明の趣旨を逸脱しない範囲でさまざまな変形を加えることができるのは言うまでも無い。
本発明に係る薄膜トランジスタは、テレビジョンセット、パーソナルコンピュータ及び携帯電話等の表示装置又はその他薄膜トランジスタを有する様々な電気機器に広く利用することができる。
10 基板
11 アンダーコート層
12 ゲート電極
13 ゲート絶縁層
14 非晶質シリコン層
15 第2シリコン層
16、20 第1シリコン層
17 チャネル保護層
18 コンタクト層
19 ソース・ドレイン電極
21 表示パネル
100 薄膜トランジスタ
200 表示装置
401 第1層
402 第2層
403 第3層
404 第4層
410 基板
411 ゲート電極
412a 第1ゲート絶縁層
412b 第2ゲート絶縁層
413 シリコン薄膜
11 アンダーコート層
12 ゲート電極
13 ゲート絶縁層
14 非晶質シリコン層
15 第2シリコン層
16、20 第1シリコン層
17 チャネル保護層
18 コンタクト層
19 ソース・ドレイン電極
21 表示パネル
100 薄膜トランジスタ
200 表示装置
401 第1層
402 第2層
403 第3層
404 第4層
410 基板
411 ゲート電極
412a 第1ゲート絶縁層
412b 第2ゲート絶縁層
413 シリコン薄膜
Claims (16)
- 基板と、
前記基板上に形成されたゲート電極と、
前記ゲート電極上に形成されたゲート絶縁層と、
前記ゲート電極のゲートの長さ方向における中央部上方の前記ゲート絶縁層上に形成された第1シリコン層と、
前記ゲート電極のゲートの長さ方向における両端部上方の前記ゲート絶縁層上であって前記第1シリコン層の両側に形成された1対の第2シリコン層と、
前記第2シリコン層の上面に沿って、前記第2シリコン層の各々の上方に形成された1対のソース・ドレイン電極と、
を備え、
前記第1シリコン層は前記各々の第2シリコン層よりも膜厚が厚く、
前記第1シリコン層は結晶性シリコンで構成され、
前記各々の第2シリコン層は、前記第1シリコン層に含まれる結晶粒の平均粒径より小さい平均粒径の結晶性シリコンまたは非結晶シリコンで構成されている、
薄膜トランジスタ。 - さらに、前記第1シリコン層および第2シリコン層上に形成されたチャネル保護層を備える、
請求項1に記載の薄膜トランジスタ。 - 前記第1シリコン層の、前記第2シリコン層に接していない部分が、前記第2シリコン層に接している部分より小さい平均粒径の結晶性シリコンで構成されている、
請求項1に記載の薄膜トランジスタ。 - 前記第1シリコン層は粒子径50nm以上の結晶シリコンが含まれる、
請求項1〜3の何れか1項に記載の薄膜トランジスタ。 - 前記第2シリコン層は粒子径10nm以下の微結晶シリコンが含まれる、
請求項1〜3の何れか1項に記載の薄膜トランジスタ。 - 前記第2シリコン層は非晶質シリコンが含まれる、
請求項1〜3の何れか1項に記載の薄膜トランジスタ。 - 前記ゲート絶縁層は、酸化珪素、窒化珪素もしくは酸化珪素と窒化珪素の積層構造である、
請求項1〜6の何れか1項に記載の薄膜トランジスタ。 - 基板を準備する第1工程と、
前記基板上にゲート電極を形成する第2工程と、
前記ゲート電極上にゲート絶縁層を形成する第3工程と、
前記ゲート絶縁層上に非晶質シリコン層を形成する第4工程と、
前記非晶質シリコン層を、前記ゲート電極のゲートの長さ方向における中央部の上に位置する第1領域の厚さが、前記ゲート電極のゲートの長さ方向における両端部の上に位置する第2領域の厚さよりも厚い凸型形状に加工する第5工程と、
凸型形状に加工後の前記非晶質シリコン層の上方からレーザ光を照射することにより、前記非晶質シリコン層の前記第1領域から、結晶性シリコンで構成される第1シリコン層を形成し、前記非晶質シリコン層の前記第2領域から、前記第1シリコン層に含まれる結晶粒の平均粒径より小さい平均粒径の結晶性シリコンまたは非結晶シリコンで構成される第2シリコン層を形成する第6工程と、
前記第1シリコン層上に形成されたチャネル保護層を形成する第7工程と、
前記チャネル保護層の端部の上面、前記チャネル保護層の側面、並びに前記第2シリコン層の上面のみに沿って、コンタクト層を形成する第8工程と、
コンタクト層の一方の上方に形成されたソース電極およびコンタクト層の他方の上方に形成されたドレイン電極を形成する第9工程と、を含む、
薄膜トランジスタの製造方法。 - 前記第6工程で、前記非晶質シリコン層をレーザアニールする
請求項8に記載の薄膜トランジスタの製造方法。 - 前記第6工程で、前記非晶質シリコン層に、レーザ波長が473nm以上561nm以下のグリーンレーザを照射する
請求項8または9に記載の薄膜トランジスタの製造方法。 - 前記第6工程で、連続発振モードまたは擬似レーザ発振モードで動作するレーザ光源にて前記レーザ光を生成し、前記非晶質シリコン層に照射する、
請求項8〜10の何れか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法。 - 前記第4工程で形成した非晶質シリコン層の前記レーザ光の吸収率(%)をXとし、前記第4工程で形成された前記非晶質シリコン層の前記レーザ光の吸収率が23.2%である場合に、前記非晶質シリコン層を結晶化させるのに必要な前記レーザ光のエネルギー密度を1としたときの相対値Yとしたとき、前記Xおよび前記Yは、
Y≦1.2 ・・・(式1)
Y≧42.9X−1.19 ・・・(式2)
で規定される範囲を満たす数値である、
請求項8〜11の何れか1項に記載の薄膜トランジスタの製造方法。 - 前記第5工程で形成した非晶質シリコン層の膜厚に前記レーザ光の波長で除算した値をXとし、前記第3工程で形成したゲート絶縁層の膜厚に前記ゲート絶縁層の屈折率を積算した値である前記ゲート絶縁層の光学膜厚を前記レーザの波長で除算した値をYとしたとき、前記非晶質シリコン層の前記第1領域は(式3)または(式4)を満たし、かつ前記第2領域は(式5)または(式6)を満たす、
0.32≦X≦0.47かつ0.33≦Y≦0.39 ・・・(式3)
0.41≦X≦0.59かつ0.51≦Y≦0.69 ・・・(式4)
0.20≦X≦0.28かつ0.33≦Y≦0.39 ・・・(式5)
0.20≦X≦0.28かつ0.51≦Y≦0.69 ・・・(式6)
請求項8に記載の薄膜トランジスタの製造方法。 - 前記第4工程で、前記非晶質シリコン層の前記第2領域を前記ゲート電極の有無に係らず一定の厚さに形成する、
請求項8に記載の薄膜トランジスタの製造方法。 - 前記第8工程で、前記1対のソース・ドレイン電極を、前記第7工程で形成するチャネル保護層を介し、前記非晶質シリコン層の前記第2領域の上に形成する、
請求項8に記載の薄膜トランジスタ製造方法。 - 表示パネルと、請求項1に記載の薄膜トランジスタと、を備え、前記薄膜トランジスタは、前記表示パネルを駆動させる表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012023089A JP2013161963A (ja) | 2012-02-06 | 2012-02-06 | 薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、及び表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012023089A JP2013161963A (ja) | 2012-02-06 | 2012-02-06 | 薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、及び表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2013161963A true JP2013161963A (ja) | 2013-08-19 |
Family
ID=49173974
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2012023089A Pending JP2013161963A (ja) | 2012-02-06 | 2012-02-06 | 薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、及び表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2013161963A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105185838A (zh) * | 2015-09-25 | 2015-12-23 | 武汉华星光电技术有限公司 | 薄膜晶体管及其制造方法 |
| KR20170003778A (ko) * | 2015-06-30 | 2017-01-10 | 엘지디스플레이 주식회사 | 액정 표시 장치 |
| WO2017042941A1 (ja) * | 2015-09-10 | 2017-03-16 | 堺ディスプレイプロダクト株式会社 | 表示装置及び表示装置の製造方法 |
| US10014186B2 (en) | 2015-06-01 | 2018-07-03 | Toshiba Memory Corporation | Substrate treatment method and substrate treatment apparatus |
-
2012
- 2012-02-06 JP JP2012023089A patent/JP2013161963A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10014186B2 (en) | 2015-06-01 | 2018-07-03 | Toshiba Memory Corporation | Substrate treatment method and substrate treatment apparatus |
| US10529588B2 (en) | 2015-06-01 | 2020-01-07 | Toshiba Memory Corporation | Substrate treatment method and substrate treatment apparatus |
| KR20170003778A (ko) * | 2015-06-30 | 2017-01-10 | 엘지디스플레이 주식회사 | 액정 표시 장치 |
| KR102366771B1 (ko) * | 2015-06-30 | 2022-02-23 | 엘지디스플레이 주식회사 | 액정 표시 장치 |
| WO2017042941A1 (ja) * | 2015-09-10 | 2017-03-16 | 堺ディスプレイプロダクト株式会社 | 表示装置及び表示装置の製造方法 |
| CN108028030A (zh) * | 2015-09-10 | 2018-05-11 | 堺显示器制品株式会社 | 显示装置和显示装置的制造方法 |
| JPWO2017042941A1 (ja) * | 2015-09-10 | 2018-08-16 | 堺ディスプレイプロダクト株式会社 | 表示装置及び表示装置の製造方法 |
| US10310347B2 (en) | 2015-09-10 | 2019-06-04 | Sakai Display Products Corporation | Display apparatus and method of manufacturing display apparatus |
| CN105185838A (zh) * | 2015-09-25 | 2015-12-23 | 武汉华星光电技术有限公司 | 薄膜晶体管及其制造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US9929274B2 (en) | Thin-film transistor, method for fabricating thin-film transistor, and display device | |
| US8653525B2 (en) | Thin-film transistor and thin-film transistor manufacturing method | |
| US8912054B2 (en) | Thin-film semiconductor device and method of manufacturing the same | |
| US8865529B2 (en) | Thin-film transistor device manufacturing method, thin-film transistor device, and display device | |
| CN103839825A (zh) | 一种低温多晶硅薄膜晶体管、阵列基板及其制作方法 | |
| CN103038887A (zh) | 薄膜半导体器件及薄膜半导体器件的制造方法 | |
| JP4376331B2 (ja) | 半導体装置の作製方法 | |
| WO2013061574A1 (ja) | 薄膜半導体装置 | |
| JP5309387B2 (ja) | 半導体層とこの半導体層を用いた半導体装置および表示装置 | |
| WO2013021426A1 (ja) | 薄膜トランジスタ装置及び薄膜トランジスタ装置の製造方法 | |
| US8884296B2 (en) | Thin-film transistor device manufacturing method, thin-film transistor device, and display device | |
| JP2013161963A (ja) | 薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法、及び表示装置 | |
| US9236254B2 (en) | Substrate having thin film and method of thin film formation | |
| WO2013001579A1 (ja) | 薄膜トランジスタ装置及び薄膜トランジスタ装置の製造方法 | |
| US8530900B2 (en) | Method for selectively forming crystalline silicon layer regions above gate electrodes | |
| US8778746B2 (en) | Thin-film transistor device manufacturing method, thin-film transistor, and display device | |
| JP2013232548A (ja) | 薄膜トランジスタ装置の製造方法、薄膜トランジスタ装置および表示装置 | |
| JP2000114526A (ja) | 半導体装置及びその作製方法 | |
| WO2013018126A1 (ja) | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 | |
| JPWO2013061383A1 (ja) | 薄膜半導体装置及びその製造方法 | |
| WO2013018123A1 (ja) | 薄膜トランジスタ及びその製造方法 | |
| JP2013098244A (ja) | 薄膜半導体装置及びその製造方法 | |
| KR20120063359A (ko) | 미세 결정 실리콘층의 형성 방법 및 이를 포함하는 어레이 기판의 제조 방법 | |
| JPWO2013005250A1 (ja) | 薄膜トランジスタおよびその製造方法ならびに表示装置 | |
| JPWO2013001579A1 (ja) | 薄膜トランジスタ装置及び薄膜トランジスタ装置の製造方法 |