本発明の実施の形態を説明する。以下の記載において、屈折力の単位は、特に言及しない場合にはディオプター(D)によって表されるものとする。また、以下の説明において、累進屈折力レンズの「上方」、「下方」、「上部」、「下部」等と表記する場合は、当該累進屈折力レンズが眼鏡用に加工される場合において眼鏡を装用したときのレンズの位置関係に基づくものとする。以下の各図面においても、レンズの位置関係(上下左右)は、紙面に対する位置関係(上下左右)と一致するものとする。また、レンズを構成する2つの屈折面のうち、物体側の面を「外面」とし、眼球側の面を「内面」として表すものとする。
遠用部Fは、累進屈折力レンズLSの上方に配置されており、当該累進屈折力レンズLSが眼鏡用に加工された後には比較的遠方視に適した部分となる。近用部Nは、累進屈折力レンズLSの下部に配置されており、当該累進屈折力レンズLSが眼鏡用に加工された後には比較的近方視に適した部分となる。累進部Pは、累進屈折力レンズLSのうち遠用部Fと近用部Nの中間に配置されており、遠用部Fと近用部Nとの間の面屈折力を累進的に変化させる部分である。
累進屈折力レンズLSは、複数の基準点を有している。このような基準点として、例えば、図1に示すように、アイポイント(フィッティングポイントとも呼ばれる)EP、光学中心点OG、遠用基準点OF、近用基準点ONなどが挙げられる。アイポイントEPは、装用者がレンズ装用する時の基準点となる。光学中心点OGは、レンズの光学的特性の中心点となる。
遠用基準点OFは、遠用部Fにおいてレンズの遠用度数を測定する測定基準点となる。近用基準点ONは、近用部Nにおいてレンズの近用度数を測定する測定基準点となる。遠用基準点OFでの面平均屈折力又は近用基準点ONでの面平均屈折力は、それぞれ処方値で指定された遠用度数又は近用度数に基づいて設定されることになる。
また、本実施形態では、累進屈折力レンズLSで測定される近用基準点ONの面平均屈折力から遠用基準点OFの面平均屈折力を引いた値を「面加入度」と表記する。これに対して、処方値で指定される加入度を「処方加入度」、レンズの近用基準点ONを通る透過光線LNの平均屈折力DNから遠用基準点OFを通る透過光線LFの平均屈折力DFを引いた値を「装用加入度」と表記する。また、本実施形態では、処方加入度から基準面の面加入度を決定するための面加入度の補正量を「面加入度補正量」として定義する。したがって、基準面の面加入度は、面加入度補正量と処方加入度との和となる。
累進屈折力レンズLSは、遠用基準点OF及び近用基準点ONを通り、累進面の屈折面上を鼻側領域と耳側領域とに分割する主注視線MM’を有する。主注視線MM’は主子午線とも呼ばれ、累進面の設計を行う上では重要な基準線として用いられる。主注視線は、非対称設計の累進屈折力レンズでは近方視時の輻輳を考慮して遠用部Fから近用部Nにかけて鼻側に湾曲した曲線として定義され、対称設計の累進屈折力レンズでは遠用基準点OF及び近用基準点ONを通る直線として定義される。
また、装用者の視線に相当する近用基準点を通る光線LNは、外面であるレンズ面M1上の近用基準点ON1と内面であるレンズ面M2上の遠用基準点ON2を通り、更に眼球の回旋点RCを通って眼球の網膜R上の点ORnに結像する。光線は点ON1及び点ON2を通る際に、それぞれの点に対する入射角に応じて屈折する。本実施形態では、外面であるレンズ面M1を基準面とし、内面であるレンズ面M2を透過光線の光学性能を補正するために非球面形状に形成される補正面として説明する。
装用者の視線に相当する光線Lは、レンズの光軸OAの近傍を通る光線を除けば、レンズ面に対して垂直に入射することは殆ど無く、光線がレンズ面に入射する位置がレンズの光軸から離れるに従ってレンズ面への入射角が大きくなる傾向がある。つまり各種収差は、レンズ面の周辺を通る光線でより大きな収差が発生することになる。
また、レンズ面M1上の遠用基準点OF1及び近用基準点ON1、レンズ面M2上の遠用基準点OF2及び近用基準点ON2も、通常はそれぞれがレンズの光軸OAが通るレンズ面M1上の光学中心OG1及びレンズ面M2上の光学中心OG2から離れた位置に設定される。つまり前記光線LF及び光線LNも、レンズ面に対して垂直に入射することは無く、例え遠用基準点と近用基準点を通る光線においても収差が発生することになる。
本実施形態の累進屈折力レンズシリーズでは、上記のように外面であるレンズ面M1を基準面とし、内面であるレンズ面M2を補正面とすると共に、処方加入度をaddとし、当該処方加入度がaddのときにそれぞれ処方値で指定された遠用度数をS(add)、処方値で指定された乱視度数をC(add)、基準面M1の近用基準点ON1での面平均屈折力と基準面M1の遠用基準点OF1での面平均屈折力との差である基準面M1の面加入度をADDb(add)、補正面M2の近用基準点ON2での面平均屈折力と補正面M2の遠用基準点OF2での面平均屈折力との差である補正面M2の面加入度をADDc(add)、処方加入度addから基準面M1の面加入度ADDbを決定するための面加入度補正量をACV(add)とし、処方加入度が第1加入度addlである第1累進屈折力レンズと、処方加入度が第1加入度addlよりも大きい第2加入度addhである第2累進屈折力レンズとを選択した場合、第1累進屈折力レンズにおける遠用度数S(addl)、乱視度数C(addl)、基準面M1の面加入度ADDb(addl)、補正面M2の面加入度ADDc(addl)及び面加入度補正量ACV(addl)のそれぞれと、第2累進屈折力レンズにおける遠用度数S(addh)、乱視度数C(addh)、基準面M1の面加入度ADDb(addh)、補正面M2の面加入度ADDc(addh)及び面加入度補正量ACV(addh)のそれぞれとについて、
S(addh)=S(addl)、
C(addh)=C(addl)、
ADDb(addh)=addh+ACV(addh)、
ADDb(addl)=addl+ACV(addl)、
ADDb(addh)−ADDb(addl)>0
としたときに、下記[数3]の条件式を満足するように形成されている。
この[数4]に示される範囲においては、下記[数5]の条件式を満足することが好ましく、[数5]に示される範囲においては、更に下記[数6]の条件式を満足することが好ましい。
本実施形態の累進屈折力レンズシリーズでは、上記のように外面であるレンズ面M1を基準面とし、内面であるレンズ面M2を補正面とすると共に、処方加入度をaddとし、当該処方加入度がaddのときにそれぞれ処方値で指定された遠用度数をS(add)、処方値で指定された乱視度数をC(add)、基準面M1の近用基準点ON1での面平均屈折力と基準面M1の遠用基準点OF1での面平均屈折力との差である基準面M1の面加入度をADDb(add)、補正面M2の近用基準点ON2での面平均屈折力と補正面M2の遠用基準点OF2での面平均屈折力との差である補正面M2の面加入度をADDc(add)、処方加入度addから基準面M1の面加入度ADDbを決定するための面加入度補正量をACV(add)とし、処方加入度が第1加入度addlである第1累進屈折力レンズと、処方加入度が第1加入度addlよりも大きい第2加入度addhである第2累進屈折力レンズとを選択した場合、第1累進屈折力レンズにおける遠用度数S(addl)、乱視度数C(addl)、基準面M1の面加入度ADDb(addl)、補正面M2の面加入度ADDc(addl)及び面加入度補正量ACV(addl)のそれぞれと、第2累進屈折力レンズにおける遠用度数S(addh)、乱視度数C(addh)、基準面M1の面加入度ADDb(addh)、補正面M2の面加入度ADDc(addh)及び面加入度補正量ACV(addh)のそれぞれとについて、
S(addh)=S(addl)、
C(addh)=C(addl)、
ADDb(addh)=addh+ACV(addh)
ADDb(addl)=addl+ACV(addl)
ADDb(addh)−ADDb(addl)>0
とし、
ΔADDh=ADDb(addh)+ADDc(addh)−addh、
ΔADDl=ADDb(addl)+ADDc(addl)−addl、
としたときに、下記[数7]の条件式を満足することが好ましい。
この[数8]に示される範囲においては、下記[数9]の条件式を満足することが好ましく、[数9]に示される範囲においては、更に下記[数10]の条件式を満足することが好ましい。
以上のように、本実施形態によれば、複数の累進屈折力レンズLSのうち第1累進屈折力レンズと第2累進屈折力レンズとの間において、処方値により指定される遠用度数Sが等しく、処方値により指定される乱視度数Cが等しく、処方により指定される加入度addが大きい第2累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addh)が、前記加入度addが小さい第1累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addl)より大きくなる場合、前記加入度addが増加するにしたがってそれぞれの補正面の面加入度ADDc(addh)と面加入度ADDc(addl)の差が減少するように設定することとした。
また、本実施形態では、第1累進屈折力レンズと第2累進屈折力レンズとの間において、処方値により指定される遠用度数Sが等しく、処方値により指定される乱視度数Cが等しく、処方により指定される加入度addが大きい第2累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addh)が、前記加入度addが小さい第1累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addl)より大きくなる場合、前記加入度addが増加するにしたがってΔADDhとΔADDlとの差が減少するように設定することとした。
このように複数の累進屈折力レンズのうち任意の2つについて比較した場合に上記関係を満たすように、装用者の処方や使用状況等を考慮して透過光線の光学性能の最適化を行うことによって、累進屈折力レンズで重要な仕様である加入度を、処方値で指定された値と等しくし、透過光線の光学性能を目標とする累進屈折力レンズの光学性能により近づけるように改善することが可能となる。その結果、レンズの装用上における光学的な効果及びレンズの基本的な仕様をレンズシリーズにおいて等しくすることが可能となる。
(実施例1)
表1を参照して、本発明の実施例1を説明する。
表1は、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、第1累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addl)、第2累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addh)、をそれぞれ示している。
実施例1に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が1.00、1.50、2.00、2.50、3.00、3.50の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表1には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが6.27、処方値で指定された遠用度数Sが5.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.50である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が1.00のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.50のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が2.00のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.50のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が3.00のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.50のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が1.00のレンズの補正面の面加入度を−0.73とし、処方加入度が1.50のレンズの補正面の面加入度を−0.78とし、処方加入度が2.00のレンズの補正面の面加入度を−0.83とし、処方加入度が2.50のレンズの補正面の面加入度を−0.88とし、処方加入度が3.00のレンズの補正面の面加入度を−0.95とし、処方加入度が3.50のレンズの補正面の面加入度を−1.02とした。
実施例1の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.50)、処方加入度が1.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.28となり、ΔADDlの値は−0.23となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例1の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.00)、処方加入度が1.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.33となり、ΔADDlの値は−0.28となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例1の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.50)、処方加入度が2.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.11となった。また、ΔADDhの値は−0.38となり、ΔADDlの値は−0.33となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.11となった。
実施例1の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.00)、上記加入度が2.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.13となった。また、ΔADDhの値は−0.45となり、ΔADDlの値は−0.38となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.13となった。
実施例1の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.50)、処方加入度が3.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=3.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.15となった。また、ΔADDhの値は−0.52となり、ΔADDlの値は−0.45となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.15となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例2)
表2を参照して、本発明の実施例2を説明する。
表2は、表1と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、第1累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addl)、第2累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addh)、をそれぞれ示している。
実施例2に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が0.75、1.25、1.75、2.25、2.75、3.25の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表2には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが6.27、処方値で指定された遠用度数Sが3.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.75である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が0.75のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.25のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が1.75のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.25のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が2.75のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.25のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が0.75のレンズの補正面の面加入度を−0.83とし、処方加入度が1.25のレンズの補正面の面加入度を−0.86とし、処方加入度が1.75のレンズの補正面の面加入度を−0.91とし、処方加入度が2.25のレンズの補正面の面加入度を−0.96とし、処方加入度が2.75のレンズの補正面の面加入度を−1.01とし、処方加入度が3.25のレンズの補正面の面加入度を−1.05とした。
実施例2の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.25)、処方加入度が0.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=0.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.11となり、ΔADDlの値は−0.08となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例2の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.75)、処方加入度が1.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.16となり、ΔADDlの値は−0.11となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例2の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.25)、処方加入度が1.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.21となり、ΔADDlの値は−0.16となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例2の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.75)、上記加入度が2.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.11となった。また、ΔADDhの値は−0.26となり、ΔADDlの値は−0.21となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.11となった。
実施例2の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.25)、処方加入度が2.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.07となった。また、ΔADDhの値は−0.30となり、ΔADDlの値は−0.26となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.07となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例3)
表3を参照して、本発明の実施例3を説明する。
表3は、表1及び表2と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、第1累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addl)、第2累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addh)、をそれぞれ示している。
実施例3に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が0.75、1.25、1.75、2.25、2.75、3.25の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表3には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが4.39、処方値で指定された遠用度数Sが2.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.75である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が0.75のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.25のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が1.75のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.25のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が2.75のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.25のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が0.75のレンズの補正面の面加入度を−0.88とし、処方加入度が1.25のレンズの補正面の面加入度を−0.93とし、処方加入度が1.75のレンズの補正面の面加入度を−0.97とし、処方加入度が2.25のレンズの補正面の面加入度を−1.01とし、処方加入度が2.75のレンズの補正面の面加入度を−1.06とし、処方加入度が3.25のレンズの補正面の面加入度を−1.10とした。
実施例3の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.25)、処方加入度が0.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=0.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.18となり、ΔADDlの値は−0.13となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例3の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.75)、処方加入度が1.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.09となった。また、ΔADDhの値は−0.22となり、ΔADDlの値は−0.18となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.09となった。
実施例3の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.25)、処方加入度が1.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.26となり、ΔADDlの値は−0.22となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例3の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.75)、上記加入度が2.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.31となり、ΔADDlの値は−0.26となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例3の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.25)、処方加入度が2.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.35となり、ΔADDlの値は−0.31となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例4)
表4を参照して、本発明の実施例4を説明する。
表4は、表1〜表3と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、面加入度補正量ACV(addl)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、面加入度補正量ACV(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、をそれぞれ示している。
実施例4に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が1.00、1.50、2.00、2.50、3.00、3.50の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表4には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが4.39、処方値で指定された遠用度数Sが0.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.50である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が1.00のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.50のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が2.00のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.50のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が3.00のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.50のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が1.00のレンズの補正面の面加入度を−0.59とし、処方加入度が1.50のレンズの補正面の面加入度を−0.63とし、処方加入度が2.00のレンズの補正面の面加入度を−0.66とし、処方加入度が2.50のレンズの補正面の面加入度を−0.70とし、処方加入度が3.00のレンズの補正面の面加入度を−0.74とし、処方加入度が3.50のレンズの補正面の面加入度を−0.78とした。
実施例4の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.50)、処方加入度が1.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.07となった。また、ΔADDhの値は−0.13となり、ΔADDlの値は−0.09となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.07となった。
実施例4の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.00)、処方加入度が1.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.07となった。また、ΔADDhの値は−0.16となり、ΔADDlの値は−0.13となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.07となった。
実施例4の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.50)、処方加入度が2.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.07となった。また、ΔADDhの値は−0.20となり、ΔADDlの値は−0.16となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.07となった。
実施例4の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.00)、上記加入度が2.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.24となり、ΔADDlの値は−0.20となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例4の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.50)、処方加入度が3.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=3.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.07となった。また、ΔADDhの値は−0.28となり、ΔADDlの値は−0.24となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.07となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例5)
表5を参照して、本発明の実施例5を説明する。
表5は、表1〜表4と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、面加入度補正量ACV(addl)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、面加入度補正量ACV(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、をそれぞれ示している。
実施例5に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が1.00、1.50、2.00、2.50、3.00、3.50の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表5には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが2.51、処方値で指定された遠用度数Sが−1.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.50である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が1.00のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.50のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が2.00のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.50のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が3.00のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.50のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が1.00のレンズの補正面の面加入度を−0.61とし、処方加入度が1.50のレンズの補正面の面加入度を−0.65とし、処方加入度が2.00のレンズの補正面の面加入度を−0.70とし、処方加入度が2.50のレンズの補正面の面加入度を−0.75とし、処方加入度が3.00のレンズの補正面の面加入度を−0.79とし、処方加入度が3.50のレンズの補正面の面加入度を−0.83とした。
実施例5の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.50)、処方加入度が1.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.15となり、ΔADDlの値は−0.11となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例5の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.00)、処方加入度が1.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.09となった。また、ΔADDhの値は−0.20となり、ΔADDlの値は−0.15となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.09となった。
実施例5の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.50)、処方加入度が2.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.09となった。また、ΔADDhの値は−0.25となり、ΔADDlの値は−0.20となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.09となった。
実施例5の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.00)、上記加入度が2.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.29となり、ΔADDlの値は−0.25となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例5の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.50)、処方加入度が3.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=3.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.33となり、ΔADDlの値は−0.29となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例6)
表6を参照して、本発明の実施例6を説明する。
表6は、表1〜表5と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、第1累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addl)、第2累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addh)、をそれぞれ示している。
実施例6に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が0.75、1.25、1.75、2.25、2.75、3.25の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表6には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが2.51、処方値で指定された遠用度数Sが−5.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.75である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が0.75のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.25のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が1.75のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.25のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が2.75のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.25のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が0.75のレンズの補正面の面加入度を−0.94とし、処方加入度が1.25のレンズの補正面の面加入度を−0.98とし、処方加入度が1.75のレンズの補正面の面加入度を−1.02とし、処方加入度が2.25のレンズの補正面の面加入度を−1.06とし、処方加入度が2.75のレンズの補正面の面加入度を−1.10とし、処方加入度が3.25のレンズの補正面の面加入度を−1.13とした。
実施例6の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.25)、処方加入度が0.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=0.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.09となった。また、ΔADDhの値は−0.23となり、ΔADDlの値は−0.19となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.09となった。
実施例6の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.75)、処方加入度が1.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.27となり、ΔADDlの値は−0.23となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例6の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.25)、処方加入度が1.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.31となり、ΔADDlの値は−0.27となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例6の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.75)、上記加入度が2.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.08となった。また、ΔADDhの値は−0.35となり、ΔADDlの値は−0.31となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.08となった。
実施例6の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.25)、処方加入度が2.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.06となった。また、ΔADDhの値は−0.38となり、ΔADDlの値は−0.35となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.06となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例7)
表7を参照して、本発明の実施例7を説明する。
表7は、表1〜表6と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、第1累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addl)、第2累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addh)、をそれぞれ示している。
実施例7に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が0.75、1.25、1.75、2.25、2.75、3.25の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表7には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが1.25、処方値で指定された遠用度数Sが−7.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.75である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が0.75のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.25のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が1.75のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.25のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が2.75のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.25のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が0.75のレンズの補正面の面加入度を−0.97とし、処方加入度が1.25のレンズの補正面の面加入度を−1.03とし、処方加入度が1.75のレンズの補正面の面加入度を−1.09とし、処方加入度が2.25のレンズの補正面の面加入度を−1.14とし、処方加入度が2.75のレンズの補正面の面加入度を−1.18とし、処方加入度が3.25のレンズの補正面の面加入度を−1.23とした。
実施例7の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.25)、処方加入度が0.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=0.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.12となった。また、ΔADDhの値は−0.28となり、ΔADDlの値は−0.22となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.12となった。
実施例7の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.75)、処方加入度が1.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.11となった。また、ΔADDhの値は−0.34となり、ΔADDlの値は−0.28となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.11となった。
実施例7の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.25)、処方加入度が1.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.39となり、ΔADDlの値は−0.34となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例7の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.75のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.75)、上記加入度が2.25のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.25)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.43となり、ΔADDlの値は−0.39となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例7の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.25のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.25)、処方加入度が2.75のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.75)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.48となり、ΔADDlの値は−0.43となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
(実施例8)
表8を参照して、本発明の実施例8を説明する。
表8は、表1〜表7と同様、第1累進屈折力レンズについての処方加入度addl、基準面における面加入度ADDb(addl)、補正面における面加入度ADDc(addl)、第2累進屈折力レンズについての処方加入度addh、基準面における面加入度ADDb(addh)、補正面における面加入度ADDc(addh)、第2累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける基準面の面加入度との差ADDb(addh)−ADDb(addl)、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)、これらADDc(addh)とADDc(addl)との差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、また、ADDb(addh)+ADDc(addh)−addhで表されるΔADDh、ADDb(addl)+ADDc(addl)−addlで表されるΔADDl、これらΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値、第1累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addl)、第2累進屈折力レンズの装用加入度ADD(addh)、をそれぞれ示している。
実施例8に係る累進屈折力レンズシリーズは、処方加入度が1.00、1.50、2.00、2.50、3.00、3.50の6つの累進屈折力レンズを有している。また、表8には示されていないが、本実施例に係る累進屈折力レンズシリーズは、屈折率nが1.67、基準面の遠用基準点における面平均屈折力PFbが1.25、処方値で指定された遠用度数Sが−10.00、処方値で指定された乱視度数Cが0.00、面加入度補正量ACVが0.50である点は共通している。
したがって、処方加入度と面加入度補正量との和を求めた結果、処方加入度が1.00のレンズは基準面の面加入度が1.50となり、処方加入度が1.50のレンズは基準面の面加入度が2.00となり、処方加入度が2.00のレンズは基準面の面加入度が2.50となり、処方加入度が2.50のレンズは基準面の面加入度が3.00となり、処方加入度が3.00のレンズは基準面の面加入度が3.50となり、処方加入度が3.50のレンズは基準面の面加入度が4.00となった。
また、処方加入度が1.00のレンズの補正面の面加入度を−0.96とし、処方加入度が1.50のレンズの補正面の面加入度を−1.03とし、処方加入度が2.00のレンズの補正面の面加入度を−1.08とし、処方加入度が2.50のレンズの補正面の面加入度を−1.15とし、処方加入度が3.00のレンズの補正面の面加入度を−1.19とし、処方加入度が3.50のレンズの補正面の面加入度を−1.24とした。
実施例8の最上行(1)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が1.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=1.50)、処方加入度が1.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(1)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.14となった。また、ΔADDhの値は−0.53となり、ΔADDlの値は−0.46となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.14となった。
実施例8の上から第2行目(2)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.00)、処方加入度が1.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=1.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(2)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.12となった。また、ΔADDhの値は−0.58となり、ΔADDlの値は−0.53となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.12となった。
実施例8の上から第3行目(3)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が2.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=2.50)、処方加入度が2.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(3)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.13となった。また、ΔADDhの値は−0.65となり、ΔADDlの値は−0.58となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.13となった。
実施例8の上から第4行目(4)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.00のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.00)、上記加入度が2.50のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=2.50)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(4)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.10となった。また、ΔADDhの値は−0.69となり、ΔADDlの値は−0.65となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.10となった。
実施例8の最下行(5)の各欄に示す値は、6つの累進屈折力レンズのうち処方加入度が3.50のレンズを第2累進屈折力レンズとし(addh=3.50)、処方加入度が3.00のレンズを第1累進屈折力レンズとした(addl=3.00)場合の2つの累進屈折力レンズの関係を示している。
当該(5)の場合において、第2累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度と第1累進屈折力レンズにおける補正面の面加入度との差ADDc(addh)−ADDc(addl)をaddhとaddlとの差で規格化した値は、−0.09となった。また、ΔADDhの値は−0.74となり、ΔADDlの値は−0.69となった。この結果、ΔADDhとΔADDlとの差を加入度addhと加入度addlとの差によって規格化した値は、−0.09となった。
この時それぞれの処方加入度のレンズにおける装用加入度ADDの値は、全て処方加入度addと等しい値となり、本発明の目的を達成することが出来た。
以上のように、本実施例1〜実施例8のいずれについても、上記実施形態における[数3]〜[数10]を満足する結果となった。このように、複数の累進屈折力レンズLSのうち第1累進屈折力レンズと第2累進屈折力レンズとの間において、処方値により指定される遠用度数S(add)が等しく、処方値により指定される乱視度数C(add)が等しく、処方により指定される加入度addが大きい第2累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addh)が、前記加入度addが小さい第1累進屈折力レンズの基準面の面加入度ADDb(addl)より大きくなる場合に、処方加入度addが増加するにしたがって補正面M2の面加入度ADDc(addh)と面加入度ADDc(addl)の差を装用加入度addhと装用加入度addlの差で規格化した値が減少するように設定すること、又は、前記加入度addが増加するにしたがってΔADDhとΔADDlとの差を装用加入度addhと装用加入度addlの差で規格化した値が減少するように設定することによって、装用者の処方や使用状況等を考慮して透過光線の光学性能の最適化を行うことによって、累進屈折力レンズで重要な仕様である加入度を、処方値で指定された値と等しくし、透過光線の光学性能を目標とする累進屈折力レンズの光学性能により近づけるように改善することが可能となる。その結果、レンズの装用上における光学的な効果及びレンズの基本的な仕様をレンズシリーズにおいて等しくすることが可能となる。