JP2012118034A - 差圧センサの故障判定方法及び故障判定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】独立した2つの圧力センサを備える差圧センサにおける故障判別が可能な差圧センサの故障判定方法及び故障判定装置を提供する。
【解決手段】差圧センサの故障判定装置は、流体が流れる流路の第1の測定点に配置される第1の圧力センサ(31,34)と、流路の第2の測定点に配置される第2の圧力センサ(32,35)と、第1の圧力センサの出力(P1)と上記第2の圧力センサの出力(P2)とから差圧出力(ΔP)を計算する差圧計算手段(50)と、少なくとも第1及び第2の圧力センサの各出力と差圧出力の正常又は異常を判別する第1の判別データを予め保持するデータ記憶手段(44)と、第1の圧力センサの出力、第2の圧力センサの出力及び差圧出力と第1の判別データとを比較して各圧力センサの正常又は異常判別を行う判別手段(41)と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】差圧センサの故障判定装置は、流体が流れる流路の第1の測定点に配置される第1の圧力センサ(31,34)と、流路の第2の測定点に配置される第2の圧力センサ(32,35)と、第1の圧力センサの出力(P1)と上記第2の圧力センサの出力(P2)とから差圧出力(ΔP)を計算する差圧計算手段(50)と、少なくとも第1及び第2の圧力センサの各出力と差圧出力の正常又は異常を判別する第1の判別データを予め保持するデータ記憶手段(44)と、第1の圧力センサの出力、第2の圧力センサの出力及び差圧出力と第1の判別データとを比較して各圧力センサの正常又は異常判別を行う判別手段(41)と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、液体や気体等の流体が流れる流路中の2箇所における流体圧力の差を検出する差圧センサの故障を判定する差圧センサの判定方法及び故障判定装置に関する。
差圧センサは、流体の流量の検出や対象物における流体の流れ状態の判別などに使用される。例えば、特開2008−111409号公報(引用文献1)に記載の差圧センサの検出システムでは、内燃機関から排出される燃焼ガス中の微粒子を排出流路で捕集するフィルタの捕集量などの判断にフィルタ前後の排出流路の圧力差を単体で直接検出できる差圧センサが使用されている。
また、特開2009−115271号公報(引用文献2)に記載の流量計測バルブでは、流路の途中に配置された弁体の上流側の圧力センサと該弁体の下流側の圧力センサの各圧力の差と弁体の開度から流体の流量を計算している。
この差圧センサの故障を検出できることが望ましい。そこで、引用文献1に記載の差圧センサの故障判断システムでは、上流側圧力と大気圧との差ΔP1と、下流側圧力と大気圧との差圧ΔP2とを求め、|ΔP1−ΔP2|の値と基準値δと比較することによって故障を判別している。
しかしながら、上述した引用文献1に記載の差圧センサの故障判断手法は、1個の差圧センサを用いる場合には適用できるが、上記引用文献2に記載のような、弁体の上流側に配置された第1の圧力センサと該弁体の下流側に配置された第2の圧力センサで2つの圧力値を得てそれ等の圧力差を求める構成の差圧センサの場合には適用できない。例えば、2つのセンサのうち1つのセンサのみが故障する場合があるが、差圧の異常を検出しただけではいずれの圧力センサが故障したのか判別できない。
よって、本発明は、少なくとも独立した2つの圧力センサを備える構成の差圧センサにおける故障判別に好適な差圧センサの故障判定方法及び故障判定装置を提供することを目的とする。
よって、本発明は、少なくとも独立した2つの圧力センサを備える構成の差圧センサにおける故障判別に好適な差圧センサの故障判定方法及び故障判定装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成する本発明の態様の一つは、差圧センサの故障判別装置は、流体が流れる流路の第1の測定点に配置される第1の圧力センサと、上記流路の第2の測定点に配置される第2の圧力センサと、上記第1及び第2の圧力センサの各出力から差圧出力を得る差圧計算手段と、少なくとも上記第1及び第2の圧力センサの各出力と上記差圧出力の正常又は異常を判別する第1の判別データを予め保持するデータ記憶手段と、上記第1の圧力センサの出力、上記第2の圧力センサの出力及び上記差圧出力と上記第1の判別データとを比較して各圧力センサの正常又は異常判別を行う判別手段と、を備える。
かかる構成とすることによって、2つの圧力センサを備える差圧センサについて差圧センサ全体の正常・異常の故障判別のみならず、各圧力センサの正常・異常の故障判別をも行うことが可能となる。
好ましくは、上記差圧センサの故障判別装置は、更に、上記第1及び第2の圧力センサの各出力を経時的に記憶する出力記憶手段を備え、上記データ記憶手段は、上記第1及び第2の圧力センサの各出力の変化における異常を判別する第2の判別データを予め保持し、上記判別手段は、上記第1及び第2の圧力センサの各出力の経時的変化と上記第2の判別データとを比較して各圧力センサの異常判別を行う。
それにより、時間要素を含む差圧センサの正常・異常の故障判別を行うことが可能となる。
それにより、時間要素を含む差圧センサの正常・異常の故障判別を行うことが可能となる。
好ましくは、上記差圧センサの故障判別装置は、更に、上記第1及び第2の圧力センサの各出力を経時的に記憶する出力記憶手段を備え、上記データ記憶手段は、上記第1及び第2の圧力センサ相互間の出力の連動性における異常を判別する第3の判別データを予め保持し、上記判別手段は、上記第1及び第2の圧力センサの各出力の経時的変化と上記第3の判別データとを比較して各圧力センサの異常判別を行う。それにより、流体圧力の伝搬に関連する差圧センサの異常を判別することが可能となる。
好ましくは、上記差圧センサの故障判別装置は、更に、上記流体の温度を測定する温度センサを備え、上記第1及び第2の圧力センサの各出力と共に上記測定温度を記録し、上記異常判別の要素に上記温度を加える。それにより、流体温度に関係する差圧センサの異常発生を判別することが可能となる。
好ましくは、上記差圧センサの故障判別装置は、上記第1及び第2の圧力センサは同じ筐体若しくは同じ温度になる状態に配置される。それにより、第1及び第2の圧力センサを同じ温度条件で動作させることが可能となる。
また、本発明の一態様は、流路上の差圧検出点を間に挟んで配置された第1及び第2の圧力センサを含む差圧センサの異常をマイクロコンピュータによって判別する差圧センサの故障判定方法であって、上記マイクロコンピュータが、予め上記第1及び第2の圧力センサの各出力の正常又は異常を判別する第1の判別データと上記第1及び第2の圧力センサ相互の出力差の正常又は異常を判別する第2の判別データとを記憶する過程と、上記第1の圧力センサの出力と上記第1の判別データとを比較して第1の圧力センサの異常を判別する過程と、上記第2の圧力センサの出力と上記第1の判別データとを比較して第2の圧力センサの異常を判別する過程と、上記第1及び第2のセンサの出力差と上記第2の判別データとを比較して出力差の異常を判別する過程と、を実行する。
かかる構成とすることによって、2つの圧力センサを備える差圧センサについて正常・異常の故障判別を行うことが可能となる。
好ましくは、上記マイクロコンピュータが、更に、予め前記第1及び第2の圧力センサの各出力の変化における異常を判別する第3の判別データを記憶する過程と、上記第1及び第2の圧力センサの各出力を経時的に記憶する過程と、上記第1及び第2の圧力センサの各出力の経時的変化と上記第3の判別データとを比較して各圧力センサの異常を判別する過程と、を含む。それにより、時間要素を含む差圧センサの正常・異常の故障判別を行うことが可能となる。
好ましくは、上記差圧センサの故障判定方法において、上記マイクロコンピュータは、更に、上記第1及び第2の圧力センサ相互間の出力の連動性における異常を判別する第3の判別データを予め記憶する過程と、上記第1及び第2の圧力センサの各出力を経時的に記憶する過程と、上記第1及び第2の圧力センサの各出力の経時的変化と上記第3の判別データとを比較して各圧力センサの異常を判別する過程と、を実行する。それにより、流体圧力の伝搬に関連する差圧センサの異常を判別することが可能となる。
好ましくは、上記差圧センサの故障判定方法において、上記差動センサが上記流体の温度を測定する温度センサを備え、上記マイクロコンピュータは、更に、上記第1及び第2の圧力センサの各出力と共に上記測定温度を記録する過程を含み、上記異常を判別する過程において判別の要素に上記温度を加える。
それにより、それにより、流体温度に関係する差圧センサの異常発生を判別することが可能となる。
以下、図面を参照しつつ、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
なお、以下の実施形態では、本発明の差圧センサの故障判別装置を流量計測バルブに適用したものを例に説明するが、本発明の差圧センサの故障判別装置が適用されるものはこれに限られず、例えば、ビルの冷暖房設備における熱媒体の供給系、内燃機関の吸気系、排気系、化学プラントの流体の供給系など種々の装置・システムに適用可能である。
図1は、流量計測バルブに設けられた差圧センサの故障判別装置の例を説明するブロック図である。同図において、水や空気などの流体が一方向に流れる流路10の途中に弁開度可変なバルブ20が配置されている。バルブ20には流量を調整する弁を開閉するアクチュエータなどの制御機構が設けられているが、周知のものが使用されているので説明を省略する。
バルブ20近傍の上流側及び下流側の流路10には、それぞれ枝管11及び12が設けられている。枝管11及び12は差圧センサ30に接続される。差圧センサ30は2つの圧力センサを備えている。第1の圧力センサは圧力センサ部31とASIC(Application Specific Integrated Circuit)部34によって構成され、第2の圧力センサは圧力センサ部32とASIC部35によって構成される。後述するように、圧力センサ部31はセンサに印加される圧力を抵抗体や圧電体などによって電気信号に変換する。ASIC部34は増幅器やフィルターなどの電気回路によって構成され、センサ部31が出力する電気信号を信号処理して適当なレベルの圧力信号P1として後述のマイクロコンピュータ40の入力インタフェースに供給する。ASIC部34は、例えば、マイクロコンピュータ40によって設定される制御パラメータ(プログラム)によって機能ブロックの接続や特性が定義されて種々の電気回路特性(機能)が決定される。圧力センサ部32及びASIC部35も同様に構成され、圧力信号P2をマイクロコンピュータ40の入力インタフェースに供給する。
圧力センサ部31及び32は一つの筐体に収納され、センサ相互間が伝熱材などによって熱的に接続されることによって同じ温度になるように考慮されている。差圧センサ30の筐体には温度センサ33が配置されており、圧力センサ部31及び32の温度が測定される。圧力センサ部31及び32には流体が導入されるので、圧力センサ部31及び32の温度は流体の温度に略等しい。温度センサの出力Tはマイクロコンピュータ40の入力インタフェース42に供給される。なお、図示しないが2つの温度センサ33によって圧力センサ部31及び32の温度を別々に測定することとしても良い。
マイクロコンピュータ40は、プログラムによって上流側の圧力信号P1と下流側の圧力信号P2との圧力差ΔPを演算する差圧計算部と故障判別プログラムによって実現される故障判別部を含む。更に、例えば、流路径、圧力差、弁開度などに基づいて流体の流量計算などを行う流量計算部を含むことができ、プロセスコントローラに流路10の流量を出力することができる。この場合には、マイクロコンピュータ40は差圧センサ30と共に流量計を構成する。
図1に示すように、マイクロコンピュータ40として、例えば、1チップ構成のマイクロコンピュータシステムを使用することが装置の小型化、低コスト化などの点で好適である。マイクロコンピュータ40は、CPU(複数のCPUで複数のプロセスを同時に実行可能に構成することができる。)41、入力インタフェース42、不揮発記憶のROM部43、大容量記憶のRAM部(以下、「メモリ部」とも称する。)44、出力・通信などのインタフェース45などを備えた周知構成のものを使用可能である。
入力インタフェース42は各圧力センサの出力信号P1、P2、及び温度信号TをCPU41が利用できるように(アナログ信号である場合には)デジタル化(A/D変換)し、所定周期あるいは指令に応じてメモリ部44の所定記憶場所(あるいは図示しないレジスタなど)に書き込み、書込フラグを設定する。
入力インタフェース42は各圧力センサの出力信号P1、P2、及び温度信号TをCPU41が利用できるように(アナログ信号である場合には)デジタル化(A/D変換)し、所定周期あるいは指令に応じてメモリ部44の所定記憶場所(あるいは図示しないレジスタなど)に書き込み、書込フラグを設定する。
出力インタフェース42はCPU41の出力を所定の信号フォーマットに変換して外部に出力する。ROM部43は、例えば、差圧演算や故障判別などの制御プログラムや制御用データなどを記憶するフラッシュメモリ(書換可能)により構成され、RAM部44は実行プログラム、演算処理データ、データの一時保存に利用する高速大容量のメモリによって構成される。メモリ部は、SSD(Flash Solid State Drive)、ハードティスクなどによっても構成することができる。メモリ部44には圧力センサの出力信号P1、P2、及び温度信号Tなどの一連のサンプリングデータが保持されデータベースを構成する。この計測データは不揮発であることが望ましく、電池によるメモリのバックアップやSSDへのデータ移動が必要により行われる。
また、必要によりマイクロコンピュータ40からネットワークを介して図示しないサーバーやNAS(ネットワーク記憶装置)などに計測データや制御プログラム、制御パラメータなどを保存し、読み出すように構成することもできる。
マイクロコンピュータ40は、差圧ΔPや流体の流量を図示しないプロセスコントローラに出力し、プロセス制御の情報データを提供する。また、図示しないネットワークを介して外部コンピュータシステムと接続することができる。
また、図示しないが、マイクロコンピュータ40は、プロセスコントローラや手入力等によって指定された流量となるようにバルブ20の開度を決定するアクチュエータ制御機能を備えるものであっても良く、流量計測調整バルブの制御部の一部として構成することができる。また、マイクロコンピュータ40の機能を図示しないプロセスコントローラなどの別途のコンピュータシステムによって実現することができる。
また、マイクロコンピュータ40は、差圧センサ30と同一筐体に構成されても良く、差圧センサ30から離間して別体に構成されても良い。
また、マイクロコンピュータ40は便宜的な演算や制御の手段であり、通常のアナログ回路やデジタル回路で構成しても良く、実施例の構成に限定されるものではない。
なお、プロセスコントローラによるプロセス制御は本発明の対象外であるのでその説明は省略する。
また、図示しないが、マイクロコンピュータ40は、プロセスコントローラや手入力等によって指定された流量となるようにバルブ20の開度を決定するアクチュエータ制御機能を備えるものであっても良く、流量計測調整バルブの制御部の一部として構成することができる。また、マイクロコンピュータ40の機能を図示しないプロセスコントローラなどの別途のコンピュータシステムによって実現することができる。
また、マイクロコンピュータ40は、差圧センサ30と同一筐体に構成されても良く、差圧センサ30から離間して別体に構成されても良い。
また、マイクロコンピュータ40は便宜的な演算や制御の手段であり、通常のアナログ回路やデジタル回路で構成しても良く、実施例の構成に限定されるものではない。
なお、プロセスコントローラによるプロセス制御は本発明の対象外であるのでその説明は省略する。
図2は、圧力センサ部31の概略構成例を示している。圧力センサ部32も同様に構成される。
圧力センサ31部は、ケース31aの内部空間がダイヤフラム31fによって上部空間と下部空間に仕切られている。下部空間にはケース31aの下面に接続された枝管11によって流路10から流体が導入されている。上部空間は密閉されており、封入液31eが充填されている。ケース31aの上面には空気孔31dが開口しており、この孔を内側から塞ぐように半導体圧力センサ31cが配置されている。半導体圧力センサ31cはシリコンチップで構成され、その一面の感圧部(シリコンのダイヤフラム)に流体の圧力がダイヤフラム31f、封入液31eを介して印加される。シリコンチップの他面(背面)には空気孔31dを介して大気圧が印加される。感圧部の両側の圧力差によって、例えば、感圧部(シリコンダイヤフラム)の表面に不純物イオン注入などによって形成された抵抗体が微小変形し、抵抗値が変化する。この抵抗体は抵抗ブリッジ回路の一辺を構成しており、圧力に応じた電圧出力が得られる。この電圧はリード端子31bを介してセンサ部31に隣接して設けられたASIC部34に出力される。センサ電圧はASIC部34で信号処理されてバルブ20の上流側の圧力を表す圧力信号P1としてマイクロコンピュータ40に出力される。なお、感圧体は、圧電体や、薄膜トランジスタなどであっても良く、抵抗体に限定されるものではない。
圧力センサ31部は、ケース31aの内部空間がダイヤフラム31fによって上部空間と下部空間に仕切られている。下部空間にはケース31aの下面に接続された枝管11によって流路10から流体が導入されている。上部空間は密閉されており、封入液31eが充填されている。ケース31aの上面には空気孔31dが開口しており、この孔を内側から塞ぐように半導体圧力センサ31cが配置されている。半導体圧力センサ31cはシリコンチップで構成され、その一面の感圧部(シリコンのダイヤフラム)に流体の圧力がダイヤフラム31f、封入液31eを介して印加される。シリコンチップの他面(背面)には空気孔31dを介して大気圧が印加される。感圧部の両側の圧力差によって、例えば、感圧部(シリコンダイヤフラム)の表面に不純物イオン注入などによって形成された抵抗体が微小変形し、抵抗値が変化する。この抵抗体は抵抗ブリッジ回路の一辺を構成しており、圧力に応じた電圧出力が得られる。この電圧はリード端子31bを介してセンサ部31に隣接して設けられたASIC部34に出力される。センサ電圧はASIC部34で信号処理されてバルブ20の上流側の圧力を表す圧力信号P1としてマイクロコンピュータ40に出力される。なお、感圧体は、圧電体や、薄膜トランジスタなどであっても良く、抵抗体に限定されるものではない。
圧力センサ32は圧力センサ部31と同様に構成され、センサ電圧はASIC部35で信号処理されてバルブ20の下流側の圧力を表す圧力信号P2としてマイクロコンピュータ40に出力される。
上述したように、差圧センサ30の筐体に設けられた温度センサ33の出力信号Tはマイクロコンピュータ40に供給される。差圧センサ30の筐体温度は流体の温度によって決まるので、出力信号Tは略流体の温度を表す情報として利用することができる。
次に、図3乃至図14を参照して差圧センサの故障診断プログラムについて説明する。
マイクロコンピュータ40のCPU41は、差圧センサ30の故障を判別するプログラムを実行する。
故障診断は、CPU41が、例えば、予め第1及び第2の圧力センサの各出力の正常又は異常を判別する判別データと第1及び第2の圧力センサ相互の出力差の正常又は異常を判別する判別データとを記憶する過程と、第1の圧力センサの出力と判別データとを比較して第1の圧力センサの異常を判別する過程と、第2の圧力センサの出力と判別データとを比較して第2の圧力センサの異常を判別する過程と、第1及び第2のセンサの出力差と判別データとを比較して出力差の異常を判別する過程と、を実行するものである。
マイクロコンピュータ40のCPU41は、差圧センサ30の故障を判別するプログラムを実行する。
故障診断は、CPU41が、例えば、予め第1及び第2の圧力センサの各出力の正常又は異常を判別する判別データと第1及び第2の圧力センサ相互の出力差の正常又は異常を判別する判別データとを記憶する過程と、第1の圧力センサの出力と判別データとを比較して第1の圧力センサの異常を判別する過程と、第2の圧力センサの出力と判別データとを比較して第2の圧力センサの異常を判別する過程と、第1及び第2のセンサの出力差と判別データとを比較して出力差の異常を判別する過程と、を実行するものである。
図3は、差圧センサの故障判別装置として機能するマイクロコンピュータ40の制御動作を説明するフローチャートである。
同図に示すように、マイクロコンピュータ40のCPU41は、図示しないメインプログラムにおいてインタフェース42による圧力信号P1,P2のRAM部44の所定領域への書込を示すフラグの設定や、図示しない内蔵タイマの所定周期の割り込み出力などによって本サブルーチンを実行する(ステップS10)。
なお、外部からのテストモードの指令やシステムの異常検出に基づく圧力センサの異常判別指令などのイベントの発生によっても本サブルーチンを実行することができる。
同図に示すように、マイクロコンピュータ40のCPU41は、図示しないメインプログラムにおいてインタフェース42による圧力信号P1,P2のRAM部44の所定領域への書込を示すフラグの設定や、図示しない内蔵タイマの所定周期の割り込み出力などによって本サブルーチンを実行する(ステップS10)。
なお、外部からのテストモードの指令やシステムの異常検出に基づく圧力センサの異常判別指令などのイベントの発生によっても本サブルーチンを実行することができる。
CPU41は、メモリ部44に記憶された第1の圧力センサのASIC部34から供給された出力信号P1のレベルを読み取る(ステップS12)。次に、メモリ部44に記憶された第2の圧力センサのASIC部35から供給された出力信号P2のレベルを読み取る(ステップS14)。更に、後述のように必要により、メモリに記憶された温度センサ33から供給された出力信号Tを読み取る(ステップS16)。出力信号P1のレベルと出力信号P2のレベルとのレベル差ΔPを計算し、メモリ部44の所定場所に圧力差ΔPを記憶する(ステップS18)。各センサの出力信号P1,P2の読み取り、圧力差計算ΔPを終えた後、メインプログラムに戻る(ステップS20)。
CPUはステップS10乃至S20を繰り返すことによって、サンプリングした出力信号P1,P2と、それらの圧力差計算ΔPを一連の時系列的データとしてメモリ部44に保存する。これ等のデータはマイクロコンピュータ40の外部の記憶装置、例えば、ネットワーク上の記憶装置に記憶しても良い。
CPUはステップS10乃至S20を繰り返すことによって、サンプリングした出力信号P1,P2と、それらの圧力差計算ΔPを一連の時系列的データとしてメモリ部44に保存する。これ等のデータはマイクロコンピュータ40の外部の記憶装置、例えば、ネットワーク上の記憶装置に記憶しても良い。
なお、時間的要素を含まない異常判別の場合には、判別の都度圧力センサの出力を読み取るようにしても良い。
図4は、CPUによる差圧センサ30の故障を判別する制御プログラムを説明するフローチャートである。
同図に示すように、CPU41は、上記圧力センサの出力信号P1,P2の読み取りを行った後、あるいは故障判別の指令を受けた後、本サブルーチンを実行する(ステップS30)。
同図に示すように、CPU41は、上記圧力センサの出力信号P1,P2の読み取りを行った後、あるいは故障判別の指令を受けた後、本サブルーチンを実行する(ステップS30)。
この判別手順では、圧力センサ31,32の各出力値P1,P2の正常な状態のデータ取得、圧力センサ31の出力P1の異常判別、圧力センサ31のP2の異常判別、出力P1,P2の異常判別、圧力差の出力ΔPの異常判別を行っている。以下では、便宜上、出力P1,P2の異常判別を分けて説明しているが実際には各判別(ステップS32〜S38)は同時並行的に実行されている。
(正常の場合)
まず、図5に示すように、メモリには圧力センサ31の正常出力値の範囲(例えば、800〜10800[任意単位])、圧力センサ32の正常出力値の範囲(例えば、800〜10800[任意単位])、正常な圧力差の範囲(例えば、30〜300[任意単位])が予め記憶されている。圧力センサ31の出力P1、圧力センサ32の出力P2、圧力差ΔPがこれ等の値の範囲内にある場合、差圧センサ30の動作は正常である。
まず、図5に示すように、メモリには圧力センサ31の正常出力値の範囲(例えば、800〜10800[任意単位])、圧力センサ32の正常出力値の範囲(例えば、800〜10800[任意単位])、正常な圧力差の範囲(例えば、30〜300[任意単位])が予め記憶されている。圧力センサ31の出力P1、圧力センサ32の出力P2、圧力差ΔPがこれ等の値の範囲内にある場合、差圧センサ30の動作は正常である。
(出力P1だけ異常な状態)
CPUは、メモリに記憶された圧力センサ31の出力P1と正常出力値とを読み出して比較し、図5に示すように、出力P1が正常出力値の範囲内にあるかどうかを判別する(ステップS32)。
CPUは、メモリに記憶された圧力センサ31の出力P1と正常出力値とを読み出して比較し、図5に示すように、出力P1が正常出力値の範囲内にあるかどうかを判別する(ステップS32)。
例えば、流体が存在する場合に、出力P1が0[任意単位]であって、出力P2が800〜10800[任意単位]の範囲内であるとき(以下、「任意単位」の記載は省略する。)、第1の圧力センサの出力P1は異常(故障)、第2の圧力センサの出力P2は正常と判別される。この場合、原因として、例えば、圧力センサ部31系統の断線、シリコンチップ31cの破壊、何らかの原因によるASIC部34の制御パラメータの一部の書き換わりなどの異常(以下、単に「ASIC部異常」ともいう。)、バルブ20のアクチュエータの異常などが考えられる。
例えば、出力P1が負圧(1〜700)であって、出力P2が800〜10800の範囲内であるとき、第1の圧力センサの出力P1は異常、第2の圧力センサの出力P2は正常と判別される。この場合の原因として、例えば、圧力センサ31部のシリコンチップ31cの破壊、ダイヤフラム31fの変形、ASIC部34の異常などが考えられる。
例えば、出力P1が10900以上(オーバーレンジ)であって、出力P2が800〜10800の範囲内であるとき、第1の圧力センサの出力P1は異常、第2の圧力センサの出力P2は正常と判別される。この場合の原因として、例えば、圧力センサ部31のシリコンチップ31cの破壊、ダイヤフラム31fの変形、ASIC部34の異常などが考えられる。
CPU41がこのような第1の圧力センサ(31,34)の出力の異常を判別したとき、このCPU41は故障の警報(報知)を発令して設備管理者やプロセスコンピュータ、監視盤などに圧力センサ31の異常を知らせる。
(出力P2だけ異常な状態)
次に、CPU41は、メモリに記憶された第2の圧力センサの出力P2と正常出力値とを読み出して比較し、図5に示すように、出力P2が正常出力値の範囲内にあるかどうかを判別する(ステップS34)。
例えば、出力P1が800〜10800の範囲内であって、出力P2が0であるとき、第1の圧力センサの出力P1は正常、第2の圧力センサ(32,35)の出力P2は異常(故障)と判別される。この場合、原因として、例えば、第2の圧力センサの系統の断線、シリコンチップの破損、ASIC部35の異常、バルブ20のアクチュエータの異常などが考えられる。
次に、CPU41は、メモリに記憶された第2の圧力センサの出力P2と正常出力値とを読み出して比較し、図5に示すように、出力P2が正常出力値の範囲内にあるかどうかを判別する(ステップS34)。
例えば、出力P1が800〜10800の範囲内であって、出力P2が0であるとき、第1の圧力センサの出力P1は正常、第2の圧力センサ(32,35)の出力P2は異常(故障)と判別される。この場合、原因として、例えば、第2の圧力センサの系統の断線、シリコンチップの破損、ASIC部35の異常、バルブ20のアクチュエータの異常などが考えられる。
例えば、出力P1が800〜10800の範囲内であって、出力P2が負圧(1〜700)であるとき、第1の圧力センサの出力P1が正常、第2の圧力センサの出力P2は異常と判別される。この場合の原因として、例えば、圧力センサ部32のシリコンチップ破損、ダイヤフラムの変形、ASIC部35の異常などが考えられる。
例えば、出力P1が800〜10800の範囲内で、出力P2が10900以上(オーバーレンジ)であるとき、第1の圧力センサの出力P1は正常、第2の圧力センサの出力P2は異常と判別される。この場合の原因として、例えば、圧力センサ部32のシリコンチップの破損、ダイヤフラム変形、ASIC部35の異常などが考えられる。
CPU41がこのような第2の圧力センサ(32,35)の出力の異常を判別したとき、故障の警報(報知)を発令して設備管理者やプロセスコンピュータ、監視盤などに圧力センサ31の異常を知らせる。
(出力P1,P2の両方が異常の場合)
次に、CPUは、メモリに記憶された第1及び第2の圧力センサの各出力P1,P2と正常出力値とを読み出して比較し、図6に示すように、出力P1,P2が共に異常値の範囲内にあるかどうかを判別する(ステップS36)。
例えば、出力P1が0であって、出力P2も0であるとき、第1の圧力センサの出力P1は異常(故障)、第2の圧力センサの出力P2も異常(故障)と判別される。この場合、原因として、例えば、圧力センサ31及び32のシリコンチップの破損、圧力センサ部31及び32の配線の断線、ASIC部34,35の異常、バルブ20のアクチュエータ側の異常などが考えられる。
次に、CPUは、メモリに記憶された第1及び第2の圧力センサの各出力P1,P2と正常出力値とを読み出して比較し、図6に示すように、出力P1,P2が共に異常値の範囲内にあるかどうかを判別する(ステップS36)。
例えば、出力P1が0であって、出力P2も0であるとき、第1の圧力センサの出力P1は異常(故障)、第2の圧力センサの出力P2も異常(故障)と判別される。この場合、原因として、例えば、圧力センサ31及び32のシリコンチップの破損、圧力センサ部31及び32の配線の断線、ASIC部34,35の異常、バルブ20のアクチュエータ側の異常などが考えられる。
例えば、出力P1が負圧(1〜700)の範囲内であって、出力P2も負圧(1〜700)であるとき、第1の圧力センサの出力P1は異常、第2の圧力センサの出力P2も異常と判別される。この場合の原因として、例えば、圧力センサ31、32のシリコンチップの破損、ダイヤフラムの変形、ASIC部34,35の異常などが考えられる。
例えば、出力P1が10900以上で、出力P2も10900以上であるとき、第1の圧力センサの出力P1は異常、第2の圧力センサの出力P2も異常と判別される。この場合の原因として、例えば、圧力センサ部31,32のシリコンチップの破損、ダイヤフラムの変形、ASIC部34,35の異常などが考えられる。
CPU41がこのような第1及び第2の圧力センサの出力の異常を判別したとき、故障の警報(報知)を出して設備管理者やプロセスコンピュータ、監視盤などに圧力センサ31の異常を知らせる。
また、例えば、出力P1及び出力P2が共に大気圧(800)であるとき、流路10に流体が存在しない場合が考えられる。
CPU41が流体がないとの異常を判別したとき、異常の警報(報知)を発令して設備管理者やプロセスコンピュータ、監視盤などに流体がないことを知らせる。
(圧力差ΔPが異常の場合)
次に、CPUは、メモリに記憶された第1の圧力センサの出力P1、第2の圧力センサの出力P2、差圧出力ΔPを読み出して、それらの正常出力値と比較し、図7に示すように、出力P1,P2が共に正常で差圧出力ΔPだけが異常値であるかを判別する(ステップS38)。
次に、CPUは、メモリに記憶された第1の圧力センサの出力P1、第2の圧力センサの出力P2、差圧出力ΔPを読み出して、それらの正常出力値と比較し、図7に示すように、出力P1,P2が共に正常で差圧出力ΔPだけが異常値であるかを判別する(ステップS38)。
例えば、出力P1及び出力P2が800〜10800の範囲内であって、差圧ΔPが0であるとき、第1及び第2の圧力センサの出力P1,P2は正常、差圧ΔPは異常と判別される。
この場合の原因としては、例えば、流体が流れていない(システムの異常)ことが考えられる。CPU41は、流路10内に流体が流れていないと判別したとき、異常の警報(報知)を出して設備管理者やプロセスコンピュータ、監視盤などに流体が流れていないことを知らせる。
この場合の原因としては、例えば、流体が流れていない(システムの異常)ことが考えられる。CPU41は、流路10内に流体が流れていないと判別したとき、異常の警報(報知)を出して設備管理者やプロセスコンピュータ、監視盤などに流体が流れていないことを知らせる。
例えば、出力P1及び出力P2が800〜10800の範囲内であって、差圧ΔPが負圧であるとき、第1及び第2の圧力センサの出力P1,P2は正常、差圧ΔPは異常と判別される。
この場合の原因として、例えば、流体の逆流の発生(システムの異常)、ASIC部の異常、圧力センサ部31、32のシリコンチップの破損、ダイヤフラムの変形などが考えられる。
この場合の原因として、例えば、流体の逆流の発生(システムの異常)、ASIC部の異常、圧力センサ部31、32のシリコンチップの破損、ダイヤフラムの変形などが考えられる。
CPU41は、流路内の逆流を判別したとき、異常の警報(報知)を発令し、設備管理者やプロセスコンピュータ、監視盤などに流体が流れていないことを知らせる。
例えば、出力P1,P2が共に800〜10800の範囲内であるが、圧力差ΔPが過大圧(4000以上)であるとき、第1及び第2の圧力センサの出力P1,P2は正常、差圧ΔPは異常と判別される。この場合の原因として、流体の流れが急であることが考えられる。また、演算部(ASIC)の異常、圧力センサ部31、32の故障などが考えられる。
CPU41は、流路内の流体の圧力が過大であると判別したとき、異常の警報(報知)を出して設備管理者やプロセスコンピュータ、監視盤などに流体が流れいないことを知らせる。
CPU41は、上述したステップS30乃至S38を実行した後、メインプログラムに戻る(ステップS40)。CPU41は、上述したように所定フラグの設定、所定周期の割り込みあるいは故障判別指令発生などのイベントの発生フラグに対応してステップS30乃至S38を繰り返す。
(圧力の変化量が異常の場合)
CPUは、更に、予め第1及び第2の圧力センサの出力変化における異常を判別する判別データをメモリに記憶している。また、第1及び第2の圧力センサの各出力を経時的にメモリに記憶して、第1及び第2の圧力センサの各出力の経時的変化と判別データとを比較して各圧力センサの異常を経時的側面から判別する。
CPUは、更に、予め第1及び第2の圧力センサの出力変化における異常を判別する判別データをメモリに記憶している。また、第1及び第2の圧力センサの各出力を経時的にメモリに記憶して、第1及び第2の圧力センサの各出力の経時的変化と判別データとを比較して各圧力センサの異常を経時的側面から判別する。
CPUは、図8に示すように、上記判別(ステップS40)に続いてあるいは別個に、時間要素を含む差圧センサ30の異常判別を行うことができる。この判別には、圧力値の変化(一定期間における圧力値の変化パターンの異常)、変化の有無などから見た異常の判断などが含まれる。なお、図8のフローチャートでは、便宜上、出力P1の判別後にP2の判別が行われているが(ステップS52〜58)、両判別は同時並行的に行われ得る。
既述したように、メモリ部44には一定の時間間隔でサンプリングされた圧力センサの出力P1,P2,及び圧力差ΔPのデータが時系列的に複数記憶されている。CPU41は、メモリ部44に記憶された各圧力センサの出力を経時的に観察し、レベル変化(微分値あるいは差分値)、出力のゆらぎなどに関連する異常状態の判別を行う(ステップS52〜S56)。判別は以下のように行われる。
例えば、図9に示すように、出力P1に予め定められた基準値を超える急激な変化やふらつきを生じ、出力P2は800〜10800の範囲内であるとき、第1の圧力センサの出力P1は異常、第2の圧力センサの出力P2は正常と判別される。この場合の原因として、例えば、第1の圧力センサ系統の配線の半断線、接触不良、ASIC部の異常などが考えられる。
CPU41がこのような第1の圧力センサの出力変動の異常を判別したとき、故障の警報(報知)を出して設備管理者やプロセスコンピュータ、監視盤などに圧力センサ31の異常を知らせる。
また、例えば、出力P1は500〜10800の範囲内であるが、出力P2には基準値を超える急激な変化やふらつきが生じているとき、第1の圧力センサの出力P1は正常、第2の圧力センサの出力P2は異常と判別される。この場合の原因として、例えば、第2の圧力センサ系統の電気配線の半断線、接触不良、ASIC部の異常などが考えられる。
CPU41がこのような第2の圧力センサの出力変動の異常を判別したとき、故障の警報(報知)を出して設備管理者やプロセスコンピュータ、監視盤などに圧力センサ31の異常を知らせる。
例えば、所定時間を経過しても出力P1は変化せず、出力P2は800〜10800の範囲内であるとき、第1の圧力センサの出力P1は異常、第2の圧力センサの出力P2は正常と判別される。この場合の原因として、例えば、圧力センサ部31のICチップの破損、枝管などの穴詰まり、封止液漏れ、ASIC部の異常などが考えられる。
CPU41がこのような圧力センサ31の出力の異常を判別したとき、故障の警報(報知)を出して設備管理者やプロセスコンピュータ、監視盤などに圧力センサ31の異常を知らせる。
例えば、出力P1は800〜10800の範囲内であり、出力P2は所定時間を経過しても変化しないとき、第1の圧力センサの出力P1は正常、第2の圧力センサの出力P2は異常と判別される。この場合の原因として、例えば、圧力センサ部32のシリコンチップの破損、枝管などの穴詰まり、封止液漏れ、ASIC部の異常などが考えられる。
CPU41がこのような第2の圧力センサの出力の異常を判別したとき、故障の警報(報知)を出して設備管理者やプロセスコンピュータ、監視盤などに圧力センサ32の異常を知らせる(ステップS52,S54)。
例えば、出力P1,P2が所定時間を経過しても変化しないとき、第1の圧力センサの出力P1は異常、第2の圧力センサの出力P2も異常と判別される。この場合の原因として、例えば、圧力センサ部31,32のシリコンチップの破損、センサの枝管などの穴詰まり、封止液漏れ、ASIC部の異常などが考えられる。
CPU41がこのような第1及び第2の圧力センサの両出力の異常を判別したとき、故障の警報(報知)を発令して設備管理者やプロセスコンピュータ、監視盤などに圧力センサ32の異常を知らせる。
このようにして、圧力センサの出力変化に関連する異常判別が行われる(ステップS56)。CPU41は、上述したステップS50乃至S58を実行した後、メインプログラムに戻る(ステップS58)。CPUは所定周期であるいは故障判別指令発生などのイベントの発生に対応してステップS50乃至S58を繰り返す。
(圧力センサ間の連動性に関する異常の場合)
CPU41は、図10、図11に示すように、上記判別(ステップS58)に続いてあるいは別個の計測指令に従って2つの圧力センサ間の出力の連動性に基づく差圧センサの異常判別を行うことができる(ステップS70)。
CPU41は、図10、図11に示すように、上記判別(ステップS58)に続いてあるいは別個の計測指令に従って2つの圧力センサ間の出力の連動性に基づく差圧センサの異常判別を行うことができる(ステップS70)。
第1の圧力センサが流路の計測点(例えば、バルブ20)の上流側に配置され、第2の圧力センサが計測点の下流側に配置されている場合、上流側から下流側に流体の圧力が伝搬する。したがって、図10に示すように、上流側の圧力センサの出力P1の波形の関数fP1と下流側の圧力センサ出力P2の出力波形の関数fP2とは所定時間差Δt遅延した関係があり、近似的に次のように表すことが可能である。
fP1(t)≒fP2(t+Δt)+ΔP (ΔP:出力差)
そこで、例えば、記録した一連の出力データP1,P2,ΔPの一定の時間範囲において、|fP1(t)−fP2(t+Δt)+ΔP|の累積値の大小を見ることによって圧力センサ出力の連動性を判別することが可能である。
fP1(t)≒fP2(t+Δt)+ΔP (ΔP:出力差)
そこで、例えば、記録した一連の出力データP1,P2,ΔPの一定の時間範囲において、|fP1(t)−fP2(t+Δt)+ΔP|の累積値の大小を見ることによって圧力センサ出力の連動性を判別することが可能である。
例えば、図12に示すように、出力P1,P2の間に連動性がないと判断されたとき、第1の圧力センサ又は第2の圧力センサ32が異常、又は両方異常と判別される。この場合の原因として、例えば、圧力センサ部31,32のシリコンチップの破損、ASIC部の異常などが考えられる(ステップS72)。
また、例えば、出力P1の立ち上がりに対して出力P2の立ち上がりが遅いとき(一方が他方に対して立ち上がりが遅いとき)、第1の圧力センサと第2の圧力センサとの連動性が異常と判別される。例えば、圧力センサ部32の枝管などの穴詰まり(隙間はあるが狭くなっている)が生じているとき、圧力センサ部32のシリコンチップの破損、ASIC部の異常などが原因として考えられる(ステップS74)。
CPU41がこのような第1及び第2の圧力センサの両出力の連動の異常を判別したとき、故障の警報(報知)を出して設備管理者やプロセスコンピュータ、監視盤などに圧力センサ32の異常を知らせる。
CPU41は本サブルーチンの終了後、メインプログラムに戻る(ステップS76)。前述と同様にサブルーチンの実行を繰り返す。
CPU41は本サブルーチンの終了後、メインプログラムに戻る(ステップS76)。前述と同様にサブルーチンの実行を繰り返す。
(流体の温度により異常が発生する場合)
圧力センサ部31,32の封止液31e中に気体(空気)が混入した場合、流体の温度が高くなると封止液31e中の気泡が膨らんで(温水時)に異常出力が発生することが考えられる。また、封止液31eが漏れて流体(温水)がダイヤフラム31fを超えてセンサ内部(シリコンチップ側)に侵入することやASIC部の温度特性に関する回路機能の異常が生じることも考えられる。そこで、差圧センサ30の温度依存性の検査が行われることが望ましい(ステップS80)。
圧力センサ部31,32の封止液31e中に気体(空気)が混入した場合、流体の温度が高くなると封止液31e中の気泡が膨らんで(温水時)に異常出力が発生することが考えられる。また、封止液31eが漏れて流体(温水)がダイヤフラム31fを超えてセンサ内部(シリコンチップ側)に侵入することやASIC部の温度特性に関する回路機能の異常が生じることも考えられる。そこで、差圧センサ30の温度依存性の検査が行われることが望ましい(ステップS80)。
例えば、既述したように、CPU41は出力P1,出力P2の正常・異常判別において異常出力が認められたときに温度出力Tを読み取り(ステップS82)、流体温度が判別基準値tsよりも高い場合に既述した各種の異常検出がなされているかを判別する(ステップS84)。
CPU41が第1又は第2の圧力センサに温度依存性があると判別したとき、故障の警報(報知)を出して設備管理者やプロセスコンピュータ、監視盤などに該当する圧力センサの異常を知らせる。CPU41は本サブルーチンの終了後、メインプログラムに戻り、前述と同様にサブルーチンの実行を繰り返す(ステップS86)。
なお、既述したように第1及び第2の圧力センサ各々に温度センサを設けても良い。これは第1及び第2の圧力センサ相互間が熱的に分離しているような場合に都合がよい。
なお、既述したように第1及び第2の圧力センサ各々に温度センサを設けても良い。これは第1及び第2の圧力センサ相互間が熱的に分離しているような場合に都合がよい。
以上説明したように、本発明の実施例によれば、少なくとも2つの圧力センサで差圧を検出する差圧センサの異常(故障)を、各センサ毎に及び両センサの動作状態において判別することができて具合がよい。
上記発明の実施の形態を通じて説明された実施例は、用途に応じて適宜に組み合わせて、又は変更若しくは改良を加えて用いることができ、本発明は上述した実施形態の記載に限定されるものではない。そのような組み合わせ又は変更若しくは改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 流路、20 開閉調整バルブ、30 差圧センサ、31,32 圧力センサ部、33 温度センサ、34,35 ASIC部、40 マイクロコンピュータ
Claims (9)
- 流体が流れる流路の第1の測定点に配置される第1の圧力センサと、
前記流路の第2の測定点に配置される第2の圧力センサと、
前記第1及び第2の圧力センサの各出力から差圧出力を得る差圧計算手段と、
少なくとも前記第1及び第2の圧力センサの各出力と前記差圧出力の正常又は異常を判別する第1の判別データを予め保持するデータ記憶手段と、
前記第1の圧力センサの出力、前記第2の圧力センサの出力及び前記差圧出力と前記第1の判別データとを比較して各圧力センサの正常又は異常判別を行う判別手段と、
を備える差圧センサの故障判定装置。 - 請求項1に記載の差圧センサの故障判別装置であって、更に、
前記第1及び第2の圧力センサの各出力を経時的に記憶する出力記憶手段を備え、
前記データ記憶手段は、前記第1及び第2の圧力センサの各出力の変化における異常を判別する第2の判別データを予め保持し、
前記判別手段は、前記第1及び第2の圧力センサの各出力の経時的変化と前記第2の判別データとを比較して各圧力センサの異常判別を行う、
ことを特徴とする差圧センサの故障判別装置。 - 請求項1又は2に記載の差圧センサの故障判別装置であって、更に、
前記第1及び第2の圧力センサの各出力を経時的に記憶する出力記憶手段を備え、
前記データ記憶手段は、前記第1及び第2の圧力センサ相互間の出力の連動性における異常を判別する第3の判別データを予め保持し、
前記判別手段は、前記第1及び第2の圧力センサの各出力の経時的変化と前記第3の判別データとを比較して各圧力センサの異常判別を行う、
ことを特徴とする差圧センサの故障判別装置。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の差圧センサの故障判別装置であって、更に、
前記流体の温度を測定する温度センサを備え、
前記第1及び第2の圧力センサの各出力と共に前記測定温度を記録し、
前記異常判別の要素に前記温度を加える、
ことを特徴とする差圧センサの故障判別装置。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の差圧センサの故障判別装置であって、
前記第1及び第2の圧力センサは同じ筐体若しくは同じ温度になる状態に配置される、
ことを特徴とする差圧センサの故障判別装置。 - 流路上の差圧検出点を間に挟んで配置された第1及び第2の圧力センサを含む差圧センサの異常をマイクロコンピュータによって判別する差圧センサの故障判定方法であって、
前記マイクロコンピュータが、
予め前記第1及び第2の圧力センサの各出力の正常又は異常を判別する第1の判別データと前記第1及び第2の圧力センサ相互の出力差の正常又は異常を判別する第2の判別データとを記憶する過程と、
前記第1の圧力センサの出力と前記第1の判別データとを比較して第1の圧力センサの異常を判別する過程と、
前記第2の圧力センサの出力と前記第1の判別データとを比較して第2の圧力センサの異常を判別する過程と、
前記第1及び第2のセンサの出力差と前記第2の判別データとを比較して出力差の異常を判別する過程と、
を実行する差圧センサの故障判定方法。 - 請求項6に記載の差圧センサの故障判定方法であって、
前記マイクロコンピュータが、更に、
予め前記第1及び第2の圧力センサの各出力の変化における異常を判別する第3の判別データを記憶する過程と、
前記第1及び第2の圧力センサの各出力を経時的に記憶する過程と、
前記第1及び第2の圧力センサの各出力の経時的変化と前記第3の判別データとを比較して各圧力センサの異常を判別する過程と、
を含むことを特徴とする差圧センサの故障判定方法。 - 請求項6に記載の差圧センサの故障判定方法であって、
前記マイクロコンピュータは、更に、
前記第1及び第2の圧力センサ相互間の出力の連動性における異常を判別する第4の判別データを予め記憶する過程と、
前記第1及び第2の圧力センサの各出力を経時的に記憶する過程と、
前記第1及び第2の圧力センサの各出力の経時的変化と前記第4の判別データとを比較して各圧力センサの異常を判別する過程と、
を実行する差圧センサの故障判定方法。 - 請求項6乃至8のいずれかに記載の差圧センサの故障判定方法であって、
前記差圧センサが前記流体の温度を測定する温度センサを備え、
前記マイクロコンピュータは、更に、
前記第1及び第2の圧力センサの各出力と共に前記測定温度を記録する過程を含み、
前記異常を判別する過程において判別の要素に前記温度を加える、
ことを特徴とする差圧センサの故障判定方法。
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Cited By (3)
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|---|---|---|---|---|
| KR20190077434A (ko) | 2016-11-30 | 2019-07-03 | 니뽄 다바코 산교 가부시키가이샤 | 흡연 물품용 향료 함유 시트 및 그것을 포함하는 흡연 물품 |
| WO2022138013A1 (ja) | 2020-12-24 | 2022-06-30 | 日本たばこ産業株式会社 | 非燃焼加熱式たばこ及び電気加熱式たばこ製品 |
| CN119429142A (zh) * | 2024-12-13 | 2025-02-14 | 中国航空工业集团公司西安飞机设计研究所 | 一种总、静压受感器加温的系统及方法 |
-
2010
- 2010-12-03 JP JP2010270846A patent/JP2012118034A/ja active Pending
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| WO2022138013A1 (ja) | 2020-12-24 | 2022-06-30 | 日本たばこ産業株式会社 | 非燃焼加熱式たばこ及び電気加熱式たばこ製品 |
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