JP2011067010A - 車両のモータ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】モータ制御の安定性を維持しつつ、エネルギ効率が向上した車両のモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】車両のモータ駆動装置は、電圧コンバータ12と、インバータ14を矩形波制御モードと過変調制御モードとを用いて制御し、モータM1の実電流値と過変調制御モードを適用した場合の電流指令値との関係が切替条件を満たすか否かに基づいて矩形波制御モードから過変調制御モードに制御モードを切替える制御装置30とを備える。制御装置30は、電圧コンバータ12が昇圧動作を開始した直後には、通常時よりも、制御モードの切替が発生しやすいように切替条件を変更する。
【選択図】図1
【解決手段】車両のモータ駆動装置は、電圧コンバータ12と、インバータ14を矩形波制御モードと過変調制御モードとを用いて制御し、モータM1の実電流値と過変調制御モードを適用した場合の電流指令値との関係が切替条件を満たすか否かに基づいて矩形波制御モードから過変調制御モードに制御モードを切替える制御装置30とを備える。制御装置30は、電圧コンバータ12が昇圧動作を開始した直後には、通常時よりも、制御モードの切替が発生しやすいように切替条件を変更する。
【選択図】図1
Description
この発明は車両のモータ駆動装置に関し、より特定的には、切替可能な複数の制御モードを有する車両のモータ駆動装置に関する。
直流電圧をインバータによって交流電圧に変換して車両のモータを駆動制御する構成が一般的に用いられている。このような構成では、モータを高効率に駆動するために、一般的にはベクトル制御に基づくパルス幅変調(PWM)に従ってモータ電流が制御される。また、モータ出力を向上するために、矩形波電圧をモータに印加して駆動制御する矩形波電圧位相制御モードとPWM制御に従ったPWM電流制御モードとを切り替えてモータを制御する構成が、たとえば特開2007−306699号公報に示すように知られている。
この文献に開示されたモータの駆動制御装置では、基本的に、モータの状態、より具体的にはその電圧振幅や電流位相に基づいてPWM電流制御モード(以下、単にPWM制御モードとも称する)および矩形波電圧位相制御モード(以下、単に矩形波電圧制御モードとも称する)の間のモード切替判定が実行される。
モータを駆動する場合、直流電源の電圧を電圧コンバータで昇圧してインバータに供給する構成も知られている。このようなインバータの電圧を可変に制御する構成では、矩形波電圧制御モード実行中にインバータの電圧を変化させると、矩形波が歪んでしまい三相コイルに印加される電圧にアンバランスが生じる。するとモータのU,V,W相の電流にオフセットが発生してしまう。そのため、矩形波制御モードでは、インバータの電圧を最大昇圧電圧に固定することが一般的であった。この場合、電圧コンバータを用いてインバータの電圧を変更するときにはPWM制御モードで行なう。
近年、技術の進歩に伴いインバータに対する細かな制御も可能となってきている。そこで、電圧コンバータでインバータ電圧の変更中であっても矩形波制御モードを適用し、スイッチング損を低減させエネルギ効率をさらに向上させることについても可能性がある。これは、ハイブリッド自動車では燃費向上につながり、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車では、充電電力による航続距離の拡大につながる。
しかしながら、インバータ電圧を電圧コンバータで昇圧開始する直後は、モータ電流のdq軸電流値は正方向に大きく変化する。この変化が大きい場合には、矩形波制御モードではトルク乱れ(トルク不足)が発生しバッテリ電流が大きく乱れてしまう。したがって速やかに矩形波制御モードから制御性の良いPWM制御モードに制御モードの切り替えを行なう必要がある。すなわち、従来の仕様では、矩形波制御モードから過変調PWM制御モードへの切替条件の設定は、「矩形波制御モードでは、インバータの電圧を最大昇圧電圧に固定する」ことを前提として設定されていた。このため、矩形波制御モードを適用する範囲を拡大してエネルギ効率を向上させるには、切替条件の見直しを行なう必要がある。
この発明の目的は、モータ制御の安定性を維持しつつ、エネルギ効率が向上した車両のモータ駆動装置を提供することである。
この発明は、要約すると、車両のモータ駆動装置であって、直流電源の電圧を昇圧する電圧コンバータと、電圧コンバータから電圧が供給され、モータを駆動するインバータと、インバータを矩形波制御モードと過変調制御モードとを用いて制御し、モータの実電流値と過変調制御モードを適用した場合の電流指令値との関係が切替条件を満たすか否かに基づいて矩形波制御モードから過変調制御モードに制御モードを切替える制御装置とを備える。制御装置は、電圧コンバータが昇圧動作を開始した直後には、電圧コンバータが昇圧動作をしていない時および電圧コンバータが昇圧動作を開始して所定時間経過した時を含む通常時よりも、制御モードの切替が発生しやすいように切替条件を変更する。
好ましくは、切替条件は、実電流値の電流指令値からの逸脱を示す逸脱量がしきい値よりも大きい場合に切替を発生させるという条件を含む。制御装置は、電圧コンバータが昇圧動作を開始した直後には通常時よりも、制御モードの切替が発生しやすいようにしきい値を変更する。
より好ましくは、しきい値は、モータ電流のd軸電流の差を判定する第1のしきい値と、モータ電流のdq平面における位相角の差を判定する第2のしきい値とを含む。制御装置は、電圧コンバータが昇圧動作を開始した直後には通常時よりも第1または第2のしきい値を制御モードの切替が発生しやすいように変更する。
好ましくは、切替条件は、通常時には、モータ電流のd軸電流の差とモータ電流のdq平面における位相角の差のいずれか一方が所定の条件を満たす場合に切替を発生させるという第1の条件を含み、電圧コンバータが昇圧動作を開始した直後には、位相角の差のみに基づいて切替を発生させる第2の条件を含む。
より好ましくは、過変調制御モードを適用した場合の電流指令値の位相角からモータの実電流値の位相角を引いた値をΔIφとし、正のしきい値をIφt1とすると、第1の条件は、ΔIφ>Iφt1が成立するという条件を含み、第2の条件は、ΔIφ>0が成立するという条件を含む。
好ましくは、切替条件は、通常時には、モータ電流のd軸電流の差とモータ電流のdq平面における位相角の差のいずれか一方が所定の条件を満たす場合に切替を発生させるという第1の条件を含み、電圧コンバータが昇圧動作を開始した直後には、モータ電流のd軸電流の差とモータ電流のq軸電流の差とに基づいて切替を発生させる第2の条件を含む。
より好ましくは、過変調制御モードを適用した場合の電流指令値のd軸電流値からモータの実電流値のd軸電流値を引いた値をΔIdとし、過変調制御モードを適用した場合の電流指令値のq軸電流値からモータの実電流値のq軸電流値を引いた値をΔIqとすると、第2の条件は、ΔId<0またはΔIq>0が成立するという条件を含む。
本発明によれば、ハイブリッド自動車、電気自動車または燃料電池自動車等のモータを搭載する車両において、モータ制御の安定性を維持しつつ、エネルギ効率を向上させることができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一または相当部分には同一の符号を付してその詳細な説明は原則的には繰返さないものとする。
[全体システム構成]
図1は、本発明の実施の形態に従うモータの駆動制御装置によって制御されるモータ駆動制御システムの全体構成図である。
図1は、本発明の実施の形態に従うモータの駆動制御装置によって制御されるモータ駆動制御システムの全体構成図である。
図1を参照して、モータ駆動制御システム100は、直流電圧発生部10♯と、平滑コンデンサC0と、インバータ14と、モータM1と、制御装置30とを備える。
モータM1は、たとえば、ハイブリッド自動車または電気自動車の駆動輪を駆動するためのトルクを発生するための駆動用電動機である。あるいは、このモータM1は、エンジンにて駆動される発電機の機能を持つように構成されてもよく、電動機および発電機の機能を併せ持つように構成されてもよい。さらに、モータM1は、エンジンに対して電動機として動作し、たとえば、エンジン始動を行ない得るようなものとしてハイブリッド自動車に組み込まれるようにしてもよい。すなわち、本実施の形態において、「モータ」は、交流駆動の電動機、発電機および電動発電機(モータジェネレータ)を含み得る。
直流電圧発生部10♯は、直流電源Bと、システムリレーSR1,SR2と、平滑コンデンサC1と、電圧コンバータ12とを含む。
直流電源Bは、代表的には、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池や電気二重層キャパシタ等の蓄電装置により構成される。直流電源Bが出力する直流電圧Vbおよび入出力される直流電流Ibは、電圧センサ10および電流センサ11によってそれぞれ検知される。
システムリレーSR1は、直流電源Bの正極端子および正極母線6の間に接続され、システムリレーSR1は、直流電源Bの負極端子および負極母線5の間に接続される。システムリレーSR1,SR2は、制御装置30からの信号SEによりオン/オフされる。
電圧コンバータ12は、リアクトルL1と、電力用半導体スイッチング素子Q1,Q2と、ダイオードD1,D2とを含む。電力用スイッチング素子Q1およびQ2は、正極母線7および負極母線5の間に直列に接続される。電力用スイッチング素子Q1およびQ2のオン・オフは、制御装置30からのスイッチング制御信号S1およびS2によって制御される。
この発明の実施の形態において、電力用半導体スイッチング素子(以下、単に「スイッチング素子」と称する)としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、電力用MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタあるいは、電力用バイポーラトランジスタ等を用いることができる。スイッチング素子Q1,Q2に対しては、逆並列ダイオードD1,D2が配置されている。リアクトルL1は、スイッチング素子Q1およびQ2の接続ノードと正極母線6の間に接続される。また、平滑コンデンサC0は、正極母線7および負極母線5の間に接続される。
インバータ14は、U相アーム15と、V相アーム16と、W相アーム17とを含む。U相アーム15と、V相アーム16と、W相アーム17は、正極母線7および負極母線5の間に互いに並列に設けられる。各相アームは、正極母線7および負極母線5の間に直列接続されたスイッチング素子を含む。U相アーム15は、スイッチング素子Q3,Q4を含む。V相アーム16は、スイッチング素子Q5,Q6を含む。W相アーム17は、スイッチング素子Q7,Q8を含む。また、スイッチング素子Q3〜Q8に対して、逆並列ダイオードD3〜D8がそれぞれ接続されている。スイッチング素子Q3〜Q8のオン・オフは、制御装置30からのスイッチング制御信号S3〜S8によって制御される。
代表的には、モータM1は、3相の永久磁石モータである。U,V,W相の3つのコイルの一方端は中性点に共通接続されている。さらに、各相コイルの他方端は、各相アーム15〜17のスイッチング素子の中間点と接続されている。
電圧コンバータ12は、昇圧動作時には、直流電源Bから供給された直流電圧Vbを昇圧した直流電圧VH(インバータ14への入力電圧に相当するこの直流電圧を、以下「システム電圧」または「インバータ電圧」とも称する)をインバータ14へ供給する。より具体的には、制御装置30からのスイッチング制御信号S1,S2に応答して、スイッチング素子Q1のオン期間およびQ2のオン期間が交互に設けられ、昇圧比は、これらのオン期間の比に応じたものとなる。
また、電圧コンバータ12は、降圧動作時には、平滑コンデンサC0を介してインバータ14から供給された直流電圧VH(システム電圧)を降圧して直流電源Bを充電する。より具体的には、制御装置30からのスイッチング制御信号S1,S2に応答して、スイッチング素子Q1のみがオンする期間と、スイッチング素子Q1,Q2の両方がオフする期間とが交互に設けられ、降圧比は上記オン期間のデューティ比に応じたものとなる。
平滑コンデンサC0は、電圧コンバータ12からの直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧をインバータ14へ供給する。電圧センサ13は、平滑コンデンサC0の両端の電圧、すなわち、システム電圧VHを検出し、その検出値を制御装置30へ出力する。
インバータ14は、モータM1のトルク指令値が正(Trqcom>0)の場合には、平滑コンデンサC0から直流電圧が供給されると制御装置30からのスイッチング制御信号S3〜S8に応答した、スイッチング素子Q3〜Q8のスイッチング動作により直流電圧を交流電圧に変換して正のトルクを出力するようにモータM1を駆動する。また、インバータ14は、モータM1のトルク指令値が零の場合(Trqcom=0)には、スイッチング制御信号S3〜S8に応答したスイッチング動作により、直流電圧を交流電圧に変換してトルクが零になるようにモータM1を駆動する。これにより、モータM1は、トルク指令値Trqcomによって指定された零または正のトルクを発生するように駆動される。
さらに、モータ駆動制御システム100が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車の回生制動時には、モータM1のトルク指令値Trqcomは負に設定される(Trqcom<0)。この場合には、インバータ14は、スイッチング制御信号S3〜S8に応答したスイッチング動作により、モータM1が発電した交流電圧を直流電圧に変換し、その変換した直流電圧(システム電圧)を平滑コンデンサC0を介して電圧コンバータ12へ供給する。なお、ここで言う回生制動とは、ハイブリッド自動車または電気自動車を運転するドライバーによるフットブレーキ操作があった場合の回生発電を伴う制動や、フットブレーキを操作しないものの、走行中にアクセルペダルをオフすることで回生発電をさせながら車両を減速(または加速の中止)させることを含む。
電流センサ24は、モータM1に流れるモータ電流MCRTを検出し、その検出したモータ電流を制御装置30へ出力する。なお、三相電流iu,iv,iwの瞬時値の和は零であるので、図1に示すように電流センサ24は2相分のモータ電流(たとえば、V相電流ivおよびW相電流iw)を検出するように配置すれば足りる。
回転角センサ(レゾルバ)25は、モータM1のロータ回転角θを検出し、その検出した回転角θを制御装置30へ送出する。制御装置30では、回転角θに基づきモータM1の回転数(回転速度)および角速度ω(rad/s)を算出できる。なお、回転角センサ25については、回転角θを制御装置30にてモータ電圧や電流から直接演算することによって、配置を省略してもよい。
本発明の実施の形態における駆動制御装置に対応する制御装置30は、電子制御ユニット(ECU)により構成され、予め記憶されたプログラムに従うソフトウェア処理および/または電子回路によるハードウェア処理により、モータ駆動制御システム100の動作を制御する。
代表的な機能として、制御装置30は、入力されたトルク指令値Trqcom、電圧センサ10によって検出された直流電圧Vb、電流センサ11によって検出された直流電流Ib、電圧センサ13によって検出されたシステム電圧VHおよび電流センサ24からのモータ電流iv,iw、回転角センサ25からの回転角θ等に基づいて、後述する制御方式によりモータM1がトルク指令値Trqcomに従ったトルクを出力するように、電圧コンバータ12およびインバータ14の動作を制御する。すなわち、電圧コンバータ12およびインバータ14を上記のように制御するためのスイッチング制御信号S1〜S8を生成して、電圧コンバータ12およびインバータ14へ出力する。
電圧コンバータ12の昇圧動作時には、制御装置30は、平滑コンデンサC0側に出力されるシステム電圧VHをフィードバック制御し、システム電圧VHが電圧指令値となるようにスイッチング制御信号S1,S2を生成する。
また、制御装置30は、ハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを示す信号RGEを他のECUから受けると、モータM1で発電された交流電圧を直流電圧に変換するようにスイッチング制御信号S3〜S8を生成してインバータ14へ出力する。これにより、インバータ14は、モータM1で発電された交流電圧を直流電圧に変換して電圧コンバータ12へ供給する。
さらに、制御装置30は、ハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを示す信号RGEを外部ECUから受けると、インバータ14から供給された直流電圧を降圧するようにスイッチング制御信号S1,S2を生成し、電圧コンバータ12へ出力する。これにより、モータM1が発電した交流電圧は、直流電圧に変換され、降圧されて直流電源Bに供給される。
[制御モードの説明]
制御装置30によるモータM1の制御についてさらに詳細に説明する。
制御装置30によるモータM1の制御についてさらに詳細に説明する。
図2は、本発明の実施の形態によるモータ駆動制御システムにおけるモータM1の制御モードを概略的に説明する図である。
図2に示すように、本発明の実施の形態によるモータ駆動制御システム100では、モータM1の制御、すなわち、インバータ14における電力変換について、3つの制御モードを切替えて使用する。
正弦波PWM制御は、一般的なPWM制御として用いられるものであり、各相アーム素子のオン・オフを、正弦波状の電圧指令と搬送波(代表的には三角波)との電圧比較に従って制御する。この結果、上アーム素子のオン期間に対応するハイレベル期間と、下アーム素子のオン期間に対応するローレベル期間との集合について、一定期間内でその基本波成分が正弦波となるようにデューティ比が制御される。周知のように、電圧指令の相関波形が正弦波となる正弦波PWM制御モードでは、この基本波成分振幅をインバータ入力電圧の約0.61倍程度までしか高めることができない。
一方、矩形波電圧制御では、上記一定期間内で、ハイレベル期間およびローレベル期間の比が1:1の矩形波1パルス分をモータに印加する。これにより、変調率は0.78まで高められる。
過変調PWM制御は、上記電圧指令の振幅を歪ませた上で上記正弦波PWM制御と同様のPWM制御を行なうものである。この結果、基本波成分を歪ませることができ、変調率を正弦波PWM制御モードでの最高変調率から0.78の範囲まで高めることができる。
モータM1では、回転数や出力トルクが増加すると誘起電圧が高くなるため、必要となる駆動電圧(モータ必要電圧)が高くなる。電圧コンバータ12による昇圧電圧すなわち、システム電圧VHはこのモータ必要電圧よりも高く設定する必要がある。その一方で、電圧コンバータ12による昇圧電圧すなわち、システム電圧VHには限界値(VH最大電圧)が存在する。
従来は、モータ必要電圧がVH最大電圧より低い領域では、正弦波PWM制御または過変調PWM制御によるPWM制御モードが適用されて、ベクトル制御に従ったモータ電流のフィードバック制御によって出力トルクがトルク指令値Trqcomに制御されていた。その一方で、モータ必要電圧がVH最大電圧に達すると、システム電圧VHをVH最大電圧に設定した上で矩形波電圧制御モードが適用されていた。矩形波電圧制御では、基本波成分の振幅が固定されるため、トルク実績値とトルク指令値との偏差に基づく、矩形波電圧パルスの位相制御によってトルク制御が実行される。
[実施の形態1]
本実施の形態のモータ制御装置は、モータ必要電圧がVH最大電圧に達する以前であっても、変調率に基づいて正弦波PWM制御モード→過変調PWM制御モード→矩形波制御モードを行なう。そして、電圧を変更するときには通常よりもモード切り替えが早く発生するように、電圧変更直後は制御モードの切替判定方式を変更する。
本実施の形態のモータ制御装置は、モータ必要電圧がVH最大電圧に達する以前であっても、変調率に基づいて正弦波PWM制御モード→過変調PWM制御モード→矩形波制御モードを行なう。そして、電圧を変更するときには通常よりもモード切り替えが早く発生するように、電圧変更直後は制御モードの切替判定方式を変更する。
図3は、モータM1の動作状態と上述の制御モードとの対応関係を説明する図である。
図3に示されるように、概略的には、低回転数域R1ではトルク変動を小さくするために正弦波PWM制御モードが用いられ、中回転数域R2では過変調PWM制御モード、高回転数域R3では、矩形波電圧制御モードが適用される。特に、過変調PWM制御モードおよび矩形波電圧制御モードの適用により、モータM1の出力向上が実現される。このように、図2に示した制御モードのいずれを用いるかについては、実現可能な変調率の範囲内で決定される。
図3に示されるように、概略的には、低回転数域R1ではトルク変動を小さくするために正弦波PWM制御モードが用いられ、中回転数域R2では過変調PWM制御モード、高回転数域R3では、矩形波電圧制御モードが適用される。特に、過変調PWM制御モードおよび矩形波電圧制御モードの適用により、モータM1の出力向上が実現される。このように、図2に示した制御モードのいずれを用いるかについては、実現可能な変調率の範囲内で決定される。
図4は、図1の制御装置30によって実現されるモータの駆動制御装置を説明するためのブロック図である。図4に示されたモータ制御のための各ブロックは、制御装置30によるハードウェア的あるいはソフトウェア的な処理によって実現される。
図4を参照して、PWM制御部200は、PWM制御モードの選択時に、モータM1がトルク指令値Trqcomに従ったトルクを出力するように、パルス幅変調(PWM)制御に従ってインバータ14のスイッチング制御信号S3〜S8を生成する。PWM制御部200は、電流指令生成部210と、電流制御部220と、PWM回路230とを含む。
矩形波電圧制御部300は、矩形波電圧制御モードの選択時に、モータM1がトルク指令値Trqcomに従ったトルクを出力するような電圧位相の矩形波電圧が発生されるように、インバータ14のスイッチング制御信号S3〜S8を生成する。矩形波電圧制御部300は、演算部305と、トルク検出部310と、電圧位相制御部320と、矩形波発生部330とを含む。
モード切替判定部400は、図3に示したPWM制御モードおよび矩形波電圧制御モード間のモード切替を判定する。さらに、モード切替判定部400は、PWM制御モード中でも、正弦波PWM制御モードおよび過変調PWM制御の切替を判定する機能を有する。過変調PWM制御の選択時には、制御信号OMがオン状態にされる。
切替スイッチ410は、モード切替判定部400によって選択される制御モードに従って、I側およびII側のいずれかに設定される。
PWM制御モードの選択時には、切替スイッチ410はI側に設定されており、PWM制御部200によって設定されたスイッチング制御信号S3〜S8に従い、擬似的な正弦波電圧がモータM1に印加される。一方、矩形波電圧制御モードの選択時には、切替スイッチ410はII側に設定されており、矩形波電圧制御部300によって設定されたスイッチング制御信号S3〜S8に従い、インバータ14により矩形波電圧がモータM1に印加される。
次に、各ブロックの機能の詳細を説明する。
PWM制御部200において、電流指令生成部210は、トルク指令値Trqcomに基づき、電流振幅|I|および電流位相φiを生成する。電流制御部220は、たとえば比例積分(PI)制御に基づき、電流センサ24によって検出されたモータ電流MCRTと、電流指令生成部210によって生成された電流振幅|I|および電流位相φiとの差に応じて、モータM1への印加電圧の指令値(以下、単に電圧指令とも称する)を生成する。電圧指令は、その電圧振幅|V|および電圧位相φvによって表わされる。ここで電圧位相φvはq軸を基準とした電圧ベクトルの角度である。
PWM制御部200において、電流指令生成部210は、トルク指令値Trqcomに基づき、電流振幅|I|および電流位相φiを生成する。電流制御部220は、たとえば比例積分(PI)制御に基づき、電流センサ24によって検出されたモータ電流MCRTと、電流指令生成部210によって生成された電流振幅|I|および電流位相φiとの差に応じて、モータM1への印加電圧の指令値(以下、単に電圧指令とも称する)を生成する。電圧指令は、その電圧振幅|V|および電圧位相φvによって表わされる。ここで電圧位相φvはq軸を基準とした電圧ベクトルの角度である。
電流制御部220は、制御信号OMがオンされる過変調制御モードの選択時には、電圧指令の電圧振幅|V|を歪ませることにより、変調率が0.61よりも大きくなるように電圧指令を生成する。
PWM回路230は、電流制御部220からの電圧振幅|V|および電圧位相φvによって示される電圧指令と搬送波との比較に基づき、インバータ14の各相アームの素子のオン・オフを制御することによって、モータM1の各相に疑似正弦波電圧を生成する。
このようにして、PWM制御部200によって、モータM1のモータ電流MCRTを電流指令生成部210によって設定されたモータ電流と合致させるためのフィードバック制御が実行されることになる。
一方、矩形波電圧制御部300において、トルク検出部310は、モータM1の出力トルクを検出する。トルク検出部310は、公知のトルクセンサを用いて構成することもできるが、下記(1)式に示す演算に従って出力トルクTqを検出するように構成することもできる。
Tq=Pm/ω
=(iu・vu+iv・vv+iw・vw)/ω …(1)
ここで、PmはモータM1に供給される電力を表わし、ωはモータM1の角速度を表わす。また、iu,iv,iwはモータM1の各相電流値を示し、vu,vv,vwはモータM1に供給される各相電圧を表わす。vu,vv,vwにはインバータ14に設定される電圧指令を用いてもよいし、インバータ14からモータM1に供給される実際の値を電圧センサにより検出して用いてもよい。また、出力トルクTqは、モータM1の設計値で決まるものなので、電流の振幅および位相から推定してもよい。
Tq=Pm/ω
=(iu・vu+iv・vv+iw・vw)/ω …(1)
ここで、PmはモータM1に供給される電力を表わし、ωはモータM1の角速度を表わす。また、iu,iv,iwはモータM1の各相電流値を示し、vu,vv,vwはモータM1に供給される各相電圧を表わす。vu,vv,vwにはインバータ14に設定される電圧指令を用いてもよいし、インバータ14からモータM1に供給される実際の値を電圧センサにより検出して用いてもよい。また、出力トルクTqは、モータM1の設計値で決まるものなので、電流の振幅および位相から推定してもよい。
演算部305は、トルク指令値Trqcomに対する、トルク検出部310によって検出された出力トルクTqの偏差であるトルク偏差ΔTqを演算する。演算部305により生成されたトルク偏差ΔTqは、電圧位相制御部320へ供給される。
電圧位相制御部320では、トルク偏差ΔTqに応じて電圧位相φvを生成する。この電圧位相φvはモータM1に印加されるべき矩形波電圧の位相を示す。具体的には、電圧位相制御部320は、電圧位相φvを生成する際のパラメータとして、トルク偏差ΔTqとともにインバータ14に入力されるシステム電圧VHやモータM1の角速度ωを用い、それらを所定の演算式に代入して、あるいは等価の処理を施して、必要な電圧位相φvを生成する。
矩形波発生部330は、電圧位相制御部320からの電圧位相φvに従った矩形波電圧を発生するように、インバータ14のスイッチング制御信号S3〜S8を生成する。このようにして、矩形波電圧制御部300によって、モータM1のトルク偏差に応じて矩形波電圧の位相を調整するフィードバック制御が実行されることになる。
図5は、図4のモード切替判定部において実行される処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの処理は、所定のメインルーチンから一定時間ごとまたは所定の条件が成立するごとに呼び出されて実行される。
図5を参照して、まず、ステップS1において、現在の制御モードがPWM制御モードか否かが判断される。ステップS1において、現在の制御モードがPWM制御モードであった場合にはステップS2に処理が進み、制御モードがPWM制御モードでない、すなわち矩形波制御モードであった場合にはステップS4に処理が進む。
ステップS2においては、電圧指令|V|,φvに基づいて変調率が計算される。そしてステップS3においてPWM制御モードから矩形波制御モードへの切替条件が成立するか否かが判断される。切り替えが発生する条件は、たとえばステップS2で計算された変調率が0.78以上である場合とすることができる。
ステップS3において、切替条件が成立した場合にはステップS6に処理が進み矩形波制御モードが選択される。一方、切替条件が成立しなかった場合にはステップS5に処理が進みPWM制御モードが選択される。
ステップS5においてPWM制御モードが選択された場合には、さらにステップS7において変調率が正弦波PWM制御を選択する条件を満たすか否かが判断される。この条件は、たとえば、変調率が0.61以下であることとすることができる。ステップS7において条件が成立している場合には、ステップS9において正弦波PWM制御モードが選択され、成立していなかった場合には、ステップS8において過変調PWM制御モードが選択される。
ステップS1において、現在の制御モードが矩形波制御モードであった場合には、ステップS4に処理が進み、矩形波制御モードからPWM制御モードへの切替条件が成立するか否かが判断される。この矩形波制御モードからPWM制御モードへの切替条件については、後に図6以降で詳しく説明することとする。
ステップS4において切替条件が成立した場合には、ステップS8に処理が進み過変調PWM制御モードが選択される。一方、ステップS4において切替条件が成立しなかった場合には、ステップS6に処理がすすみ矩形波電圧制御モードが維持される。
ステップS6,S8,S9のいずれかにおいて、制御モードが確定した場合には、ステップS10に処理が進み制御はメインルーチンに移される。
図6は、矩形波電圧制御モードから過変調制御モードへの切り替わり時の電流値について説明するための波形図である。
図6において、電圧指令値VH*と電圧値VH、Vbとが重ね合わせて示され、その下に昇圧開始指令のタイミングと本実施の形態の切替条件が適用される前(改善前)と適用後(改善後)の制御モードの切り替わりタイミングが示されている。さらにその下には、電流値Idと電流指令値Id*、電流値Iqと電流指令値Iq*がそれぞれ重ねあわされて示されている。
まず、時刻t0〜t1においては、各電圧、電流値は指令値と一致した状態にある。時刻t1において、昇圧指令値がバッテリ電圧Vbに対して増加し始める。しかし、ただちに電圧コンバータ12は昇圧動作を開始しない。したがって、時刻t1〜t2の間は電流指令値Id*、Iq*に対して電流値Id,Iqが低下した状態となる。
ここで、時刻t2において電圧指令値VH*とバッテリ電圧値Vbとの偏差がしきい値ΔVtより大きくなったことに応じて、昇圧開始指令がオフ状態からオン状態に変化する。これに応じて時刻t2〜t3では電圧コンバータ12が昇圧動作電圧を開始しシステム電圧VHが急に増加して指令値VH*に一致するようになる。
時刻t1〜t4の電圧指令値VH*の増加量は急激な電圧増加によるモータ電流の乱れを防止するため、一定のレートで制限されている。しかし、電圧コンバータ12の動作開始については、しきい値ΔVtを超えないと発生しない。したがって、時刻t2〜t3のシステム電圧VHの増加は制限された電圧指令値VH*の増加速度よりもかなり早い速度で発生している。従来は、制御モードの切替速度が遅く、時刻t2〜t3の間は追従性の悪い矩形波制御モードでモータ制御が実行されていた。そしてその間、電流Id1,Iq1は急激に増加して大きなピークが発生していた。時刻t3で制御モードが矩形波制御モードから過変調制御モードに変更されると電流フィードバック制御がかかり、その結果時刻t3〜t4においては電流値が減少し、時刻t4以降は電流値Id1,Iq1は電流指令値Id*,Iq*にそれぞれ一致するようになる。
本実施の形態においては昇圧開始直後での矩形波モードから過変調モードへの切替条件を変更したので、図6に示すように矩形モードから過変調モードに切り替わるタイミングが時刻t4とt3の中間に早められる。その結果、電流値Id2,Iq2に示すように電流ピークが小さくなる。
図7は、図5のステップS4の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
図7を参照して、まずステップS21において、昇圧開始直後か否かが判断される。具体的には、図6の時刻t2において昇圧開始指令がオフ状態からオン状態に変化した時点から所定の時間内は昇圧直後であると判断される。
図7を参照して、まずステップS21において、昇圧開始直後か否かが判断される。具体的には、図6の時刻t2において昇圧開始指令がオフ状態からオン状態に変化した時点から所定の時間内は昇圧直後であると判断される。
ステップS21において昇圧開始直後でないと判断された場合はステップS22において通常の切替判定条件が適用される。ステップS22では、電流位相角の差ΔIφ、Id電流値の差ΔIdに対して、以下の条件が成立するか否かが判断される。
ΔIφ>Iφt1 …(2)
ΔId<Idt1 …(3)
図8は、ΔIφ,ΔIdについて説明するための図である。
ΔIφ>Iφt1 …(2)
ΔId<Idt1 …(3)
図8は、ΔIφ,ΔIdについて説明するための図である。
図8を参照して、矢印A1は過変調制御モードが適用された場合に算出される電流指令値I*を示し、矢印A2は矩形波制御モードから過変調制御モードに切り替わる時点での実電流値Iを示す。そして、ΔIφ,ΔIdは、次式(4)、(5)で定義することとする。
ΔIφ=Iφ*−Iφ …(4)
ΔId=Id*−Id …(5)
ラインL1は過変調制御が実行される場合の電流指令値の制御線を示し、ラインL2は、矩形波制御から過変調制御に切り替わったときに実電流値がdq平面上で移動した軌跡を示している。
ΔIφ=Iφ*−Iφ …(4)
ΔId=Id*−Id …(5)
ラインL1は過変調制御が実行される場合の電流指令値の制御線を示し、ラインL2は、矩形波制御から過変調制御に切り替わったときに実電流値がdq平面上で移動した軌跡を示している。
図8に示した状態において、ラインL1よりもIqがプラス側、Idがプラス側に向けての領域では電流が乱れて制御はずれが発生し、矩形波制御が実行できなくなる領域である。ただしラインL1を少しくらいは外れていても矩形波制御は維持することができる。
式(4)、(5)に示した定義から、図8の場合はΔId<0、ΔIφ>0の状態である。
そして、特にラインL2に示した軌跡の移動方向では、矩形波制御が実行できなくなる領域に実電流値があることを示すには、しきい値Idt1、Iφt1とすると上記の式(2)または(3)の少なくともいずれかが成立することで判断できる。
再び、図7を参照してステップS22において式(2)または(3)の少なくともいずれかが成立した場合には、ステップS23に処理が進み、いずれも成立しなかった場合にはステップS24に処理が進む。ステップS23では制御モードとして過変調PWM制御が選択され、ステップS24では制御モードとして矩形制御が維持される。
ステップS21において昇圧開始直後と判断された場合にはステップS25に処理が進む。ステップS25の判定条件は次式(6)、(7)のいずれかが成立するか否かである。
ΔIφ>Iφt2 …(6)
ΔId>Idt2 …(7)
ステップS25の処理は、ステップS22としきい値が異なっている。ステップS25で用いられるしきい値Iφt2、Idt2は、ステップS22のしきい値よりも切り替えが発生しやすいように設定されている。
ΔIφ>Iφt2 …(6)
ΔId>Idt2 …(7)
ステップS25の処理は、ステップS22としきい値が異なっている。ステップS25で用いられるしきい値Iφt2、Idt2は、ステップS22のしきい値よりも切り替えが発生しやすいように設定されている。
具体的には、図8と式(4)、(5)で説明したようにΔIφとΔIdは符号が異なるので、Iφt2<Iφt1、Idt2>Idt1となるようにしきい値が設定されている。ただしΔIdが負の値である関係から|Idt2|<|Idt1|である。
ステップS25において式(6)または(7)の少なくともいずれかが成立した場合には、ステップS26に処理が進み、いずれも成立しなかった場合にはステップS27に処理が進む。ステップS26では制御モードとして過変調PWM制御が選択され、ステップS27では制御モードとして矩形制御が維持される。
ステップS23,S24,S26,S27のいずれかの処理が終了し制御モードが決定された後にはステップS28に処理が進み、制御は図5のフローチャートに移される。
以上説明したように、実施の形態1においてはしきい値が昇圧開始直後しばらくの間は矩形波制御から過変調PWM制御への切り替えが発生しやすくなるように変更されるので、図6に示すように切り替えが早く発生しId2,Iq2のピーク(電流乱れ)を小さく抑えることができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では矩形波制御モードから過変調PWM制御に切り替えが発生しやすくなるように、昇圧開始直後は判定条件のしきい値を変更する(しきい値の大きさを小さくする)ことを述べた。しかし、モード切り替えを発生しやすくするには他の変形例も考えられる。
実施の形態1では矩形波制御モードから過変調PWM制御に切り替えが発生しやすくなるように、昇圧開始直後は判定条件のしきい値を変更する(しきい値の大きさを小さくする)ことを述べた。しかし、モード切り替えを発生しやすくするには他の変形例も考えられる。
図9は、ステップS4の変形例であるステップS4Aの内容を説明するためのフローチャートである。
図9のフローチャートは、実施の形態1の切替条件を説明する図7のフローチャートのステップS25に代えてステップS25Aを含む。図9のフローチャートの他の部分は、図7と同様であり説明は繰返さない。
ステップS25Aでは次式(8)が成立するか否かが判断される。
ΔIφ>0 …(8)
実施の形態1では、ΔIφおよびΔIdのいずれかが式(2)または(3)の条件を満たす場合に矩形波制御から過変調制御に制御モードを切替えていた。これに対し、実施の形態2では、判定条件をもっと簡単にするとともに、式(2)のしきい値Iφtとして最も厳しい判定値となるゼロを採用する。
ΔIφ>0 …(8)
実施の形態1では、ΔIφおよびΔIdのいずれかが式(2)または(3)の条件を満たす場合に矩形波制御から過変調制御に制御モードを切替えていた。これに対し、実施の形態2では、判定条件をもっと簡単にするとともに、式(2)のしきい値Iφtとして最も厳しい判定値となるゼロを採用する。
図10は、実施の形態2における制御モード切替判定について説明するための図である。
図10を参照して、矢印B1は過変調制御モードが適用された場合に算出される電流指令値I*を示し、矢印B2は矩形波制御モードから過変調制御モードに切り替わる時点での実電流値Iを示す。図10に示すように、過変調制御モードが適用された場合に算出される電流指令値の軌跡L1と、矩形波制御中の実電流値の軌跡L3とが交差した直後には、ΔIφ>0となる。これにより電流が大きく乱れる前に速やかに過変調制御モードに移行する。このため、実施の形態1よりも簡単な判定条件でも同様な効果を得ることができる。
[実施の形態3]
実施の形態3では切替判定条件のさらに他の変形例について述べる。
実施の形態3では切替判定条件のさらに他の変形例について述べる。
図11は、ステップS4の変形例であるステップS4Bの内容を説明するためのフローチャートである。
図11のフローチャートは、実施の形態1の切替条件を説明する図7のフローチャートのステップS25に代えてステップS25Bを含む。図9のフローチャートの他の部分は、図7と同様であり説明は繰返さない。
ステップS25Bでは次式(9)、(10)が成立するか否かが判断される。
ΔId<0 …(9)
ΔIq>0 …(10)
図12は、実施の形態3における制御モード切替判定について説明するための図である。
ΔId<0 …(9)
ΔIq>0 …(10)
図12は、実施の形態3における制御モード切替判定について説明するための図である。
図12を参照して、矢印C1は過変調制御モードが適用された場合に算出される電流指令値I*を示し、矢印C2は矩形波制御モードから過変調制御モードに切り替わる時点での実電流値Iを示す。図12に示すように、過変調制御モードが適用された場合に算出される電流指令値の軌跡L1と、矩形波制御中の実電流値の軌跡L4とが交差した直後には、ΔId<0、ΔIq>0となる。これにより電流が大きく乱れる前に速やかに過変調制御モードに移行する。このため、実施の形態1、2と同様な効果を得ることができる。
最後に、再び図1等を参照して本実施の形態について総括する。
車両のモータ駆動装置は、直流電源(バッテリB)の電圧を昇圧する電圧コンバータ12と、電圧コンバータ12から電圧が供給され、モータM1を駆動するインバータ14と、インバータ14を矩形波制御モードと過変調制御モードとを用いて制御し、モータM1の実電流値と過変調制御モードを適用した場合の電流指令値との関係が切替条件を満たすか否かに基づいて矩形波制御モードから過変調制御モードに制御モードを切替える制御装置30とを備える。制御装置30は、電圧コンバータ12が昇圧動作を開始した直後には、電圧コンバータ12が昇圧動作をしていない時および電圧コンバータ12が昇圧動作を開始して所定時間経過した時を含む通常時よりも、制御モードの切替が発生しやすいように切替条件を変更する。
車両のモータ駆動装置は、直流電源(バッテリB)の電圧を昇圧する電圧コンバータ12と、電圧コンバータ12から電圧が供給され、モータM1を駆動するインバータ14と、インバータ14を矩形波制御モードと過変調制御モードとを用いて制御し、モータM1の実電流値と過変調制御モードを適用した場合の電流指令値との関係が切替条件を満たすか否かに基づいて矩形波制御モードから過変調制御モードに制御モードを切替える制御装置30とを備える。制御装置30は、電圧コンバータ12が昇圧動作を開始した直後には、電圧コンバータ12が昇圧動作をしていない時および電圧コンバータ12が昇圧動作を開始して所定時間経過した時を含む通常時よりも、制御モードの切替が発生しやすいように切替条件を変更する。
好ましくは、切替条件は、実電流値Iの電流指令値I*からの逸脱を示す逸脱量がしきい値よりも大きい場合に切替を発生させるという条件を含む。制御装置30は、電圧コンバータが昇圧動作を開始した直後には通常時よりも、制御モードの切替が発生しやすいようにしきい値を変更する。
より好ましくは、図7に示すように、しきい値は、モータ電流のd軸電流の差を判定する第1のしきい値Idtと、モータ電流のdq平面における位相角の差を判定する第2のしきい値Iφtとを含む。制御装置は、電圧コンバータが昇圧動作を開始した直後には通常時(ステップS22:しきい値Idt1、Iφt1)よりも第1または第2のしきい値を制御モードの切替が発生しやすいように(ステップS25:しきい値Idt2、Iφt2に)変更する。
好ましくは、図9に示すように、切替条件は、通常時には、モータ電流のd軸電流の差とモータ電流のdq平面における位相角の差のいずれか一方が所定の条件を満たす場合に切替を発生させるという第1の条件を含み(ステップS22)、電圧コンバータが昇圧動作を開始した直後には、位相角の差のみに基づいて切替を発生させる第2の条件を含む(ステップS25A)。
より好ましくは、過変調制御モードを適用した場合の電流指令値の位相角からモータの実電流値の位相角を引いた値をΔIφとし、正のしきい値をIφt1とすると、第1の条件は、ΔIφ>Iφt1が成立するという条件を含み(ステップS22)、第2の条件は、ΔIφ>0が成立するという条件を含む(ステップS25A)。
好ましくは、図11に示すように、切替条件は、通常時には、モータ電流のd軸電流の差とモータ電流のdq平面における位相角の差のいずれか一方が所定の条件を満たす場合に切替を発生させるという第1の条件を含み(ステップS22)、電圧コンバータが昇圧動作を開始した直後には、モータ電流のd軸電流の差とモータ電流のq軸電流の差とに基づいて切替を発生させる第2の条件を含む(ステップS25B)。
より好ましくは、過変調制御モードを適用した場合の電流指令値のd軸電流値からモータの実電流値のd軸電流値を引いた値をΔIdとし、過変調制御モードを適用した場合の電流指令値のq軸電流値からモータの実電流値のq軸電流値を引いた値をΔIqとすると、第2の条件は、ΔId<0またはΔIq>0が成立するという条件を含む(ステップS25B)。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
5 負極母線、6,7 正極母線、10 電圧センサ、10# 直流電圧発生部、11 電流センサ、12 電圧コンバータ、13 電圧センサ、14 インバータ、15 U相アーム、16 V相アーム、17 W相アーム、24 電流センサ、25 回転角センサ、30 制御装置、100 モータ駆動制御システム、200 PWM制御部、210 電流指令生成部、220 電流制御部、230 PWM回路、300 矩形波電圧制御部、305 演算部、310 トルク検出部、320 電圧位相制御部、330 矩形波発生部、400 モード切換判定部、410 切換スイッチ、B 直流電源、C0,C1 平滑コンデンサ、D1〜D8 ダイオード、L1 リアクトル、M1 モータ、Q1〜Q8 スイッチング素子、SR1,SR2 システムリレー。
Claims (7)
- 直流電源の電圧を昇圧する電圧コンバータと、
前記電圧コンバータから電圧が供給され、モータを駆動するインバータと、
前記インバータを矩形波制御モードと過変調制御モードとを用いて制御し、前記モータの実電流値と過変調制御モードを適用した場合の電流指令値との関係が切替条件を満たすか否かに基づいて前記矩形波制御モードから前記過変調制御モードに制御モードを切替える制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記電圧コンバータが昇圧動作を開始した直後には、前記電圧コンバータが昇圧動作をしていない時および前記電圧コンバータが昇圧動作を開始して所定時間経過した時を含む通常時よりも、前記制御モードの切替が発生しやすいように前記切替条件を変更する、車両のモータ駆動装置。 - 前記切替条件は、前記実電流値の前記電流指令値からの逸脱を示す逸脱量がしきい値よりも大きい場合に切替を発生させるという条件を含み、
前記制御装置は、前記電圧コンバータが昇圧動作を開始した直後には前記通常時よりも、前記制御モードの切替が発生しやすいように前記しきい値を変更する、請求項1に記載の車両のモータ駆動装置。 - 前記しきい値は、モータ電流のd軸電流の差を判定する第1のしきい値と、前記モータ電流のdq平面における位相角の差を判定する第2のしきい値とを含み、
前記制御装置は、前記電圧コンバータが昇圧動作を開始した直後には前記通常時よりも前記第1または第2のしきい値を前記制御モードの切替が発生しやすいように変更する、請求項2に記載の車両のモータ駆動装置。 - 前記切替条件は、前記通常時には、モータ電流のd軸電流の差と前記モータ電流のdq平面における位相角の差のいずれか一方が所定の条件を満たす場合に切替を発生させるという第1の条件を含み、前記電圧コンバータが昇圧動作を開始した直後には、前記位相角の差のみに基づいて前記切替を発生させる第2の条件を含む、請求項1に記載の車両のモータ駆動装置。
- 前記過変調制御モードを適用した場合の前記電流指令値の位相角から前記モータの実電流値の位相角を引いた値をΔIφとし、正のしきい値をIφt1とすると、
前記第1の条件は、ΔIφ>Iφt1が成立するという条件を含み、
前記第2の条件は、ΔIφ>0が成立するという条件を含む、請求項4に記載の車両のモータ駆動装置。 - 前記切替条件は、前記通常時には、モータ電流のd軸電流の差と前記モータ電流のdq平面における位相角の差のいずれか一方が所定の条件を満たす場合に切替を発生させるという第1の条件を含み、前記電圧コンバータが昇圧動作を開始した直後には、前記モータ電流のd軸電流の差と前記モータ電流のq軸電流の差とに基づいて前記切替を発生させる第2の条件を含む、請求項1に記載の車両のモータ駆動装置。
- 前記過変調制御モードを適用した場合の前記電流指令値のd軸電流値から前記モータの実電流値のd軸電流値を引いた値をΔIdとし、前記過変調制御モードを適用した場合の前記電流指令値のq軸電流値から前記モータの実電流値のq軸電流値を引いた値をΔIqとすると、
前記第2の条件は、ΔId<0またはΔIq>0が成立するという条件を含む、請求項6に記載の車両のモータ駆動装置。
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